JPH0974512A - 撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオカメラ等の撮像装置において、例えば
運動会等、大勢の同じような服装の人の居る中で自分の
子供を撮りたい場合など、特定の被写体を熟練を要する
ことなく狙うことのできる手段を提供する。 【解決手段】 このため、被写体像を画像信号に変換す
るビデオカメラ本体２と、特定被写体１に赤外光発信器
３を装着し、これからの発光赤外光の位置を検出するセ
ンサ２ｂを有し、この検出位置により、カメラの三脚７
０２の雲台７０１を追随駆動制御するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、被写体側に赤外光
発信器を装着し、その赤外光を検出し、ファインダに位
置の表示を行うビデオカメラ等の撮像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１７は、従来のカムコーダの一例の回
路構成ブロックを説明するための図であり、同図におい
て、４２１１はカメラの撮像部、４２１２は、撮像部４
２１１からのアナログ信号をデジタル信号に変換するＡ
／Ｄ変換回路、４２１３は、Ａ／Ｄ変換回路４２１２の
デジタル信号を処理するカメラ信号処理回路、４２１４
は、この信号処理回路４２１３からのデジタル信号をア
ナログ信号に戻すＤ／Ａ変換回路、４２１８は、信号処
理回路４２１３からのデジタル信号を取り込み、様々な
特殊効果に加工するためのデジタル特殊効果回路、４２
１７は、信号処理回路４２１３と特殊効果回路４２１８
を制御するマイクロコンピュータ（以下、“マイコン”
と略す）である。

【０００３】４２１６は、カメラ部の操作キーで、マイ
コン４２１７がその情報を読み取る。４２２０もマイコ
ンであり、主にＶＴＲ全体のシステムコントロールを行
う。マイコン４２２０は、マイコン４２１７と通信を行
っている。４２１９は、ＶＴＲ部の操作キーで、マイコ
ン４２２０がその情報を読み取る。

【０００４】４２１５はビューファインダで、撮像部４
２１１で撮像した画像を不図示の観察者が観察すること
が可能である。４２２２はＶＴＲのメカ部、４２２１
は、ＶＴＲメカ４２２２を制御するマイコンで、マイコ
ン４２２０と通信を行っている。また４２２３はレコー
ダ信号処理回路で、Ｄ／Ａ変換回路４２１４からのアナ
ログ信号を処理し、電磁変換ブロック４２２４を経て、
記録媒体（カセットテープ）４２２５に記録させる。記
録媒体４２２５は、ＶＴＲのメカ部４２２２によって駆
動される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上のような、従来の
撮像装置において、例えば運動会等、同じような服装で
大勢の人が居る中で、自分の子供を撮りたい、といった
特定の被写体を狙うことは実際は難しく、撮像装置では
なく、撮影者の熟練に負うところが多かった。

【０００６】つまり、特定の被写体を撮像装置本体が認
識し、その特定の被写体の位置を表示するようなことが
できないという問題点があった。

【０００７】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、識別し難い特別の被写体を、撮影者の
熟練に依存することなく、撮像装置本体により狙うこと
のできる手段の提供を目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１発明（請求項１）の撮像装置は、被写
体像を画像信号に変換するための撮像手段と、前記被写
体側に赤外光発信器を装着し、この赤外光発信器からの
赤外光の位置を検出する手段とを有し、前記被写体を、
撮像装置を可動する手段により追尾することを特徴とす
るものである。

【０００９】同じ目的を達成するために、本発明の第２
発明（請求項２）の撮像装置は、被写体像を画像信号に
変換するための撮像手段と、前記被写体側に赤外光発信
器を装着し、この赤外光発信器からの赤外光の位置を検
出する手段とを有し、この位置検出を、前記撮像手段を
併用して行うことを特徴とするものである。

【００１０】同じ目的を達成するために、本発明の第３
発明（請求項３）の撮像装置は、被写体像を画像信号に
変換するための撮像手段と、前記被写体側に赤外光発信
器を装着し、この赤外光発信器からの赤外光の位置を検
出する手段とを有し、前記被写体の位置に応じて、前記
撮像手段のレンズ画角を調節することを特徴とするもの
である。

【００１１】

【作用】以上のような本発明構成により、特定の識別し
難い被写体を、撮影者の熟練に負うことなしに、撮像装
置本体により狙うことができるようになるため、撮像装
置の操作性が向上する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、複
数の実施例に基づいて説明する。

【００１３】

【実施例】

（第１実施例）図１は、実施例の概略システムを示す図
で、１は特定の被写体で、不図示の撮影者が、意図して
特定を行いたい被写体である。２はビデオカメラ本体、
３は赤外光発信器で、特定の被写体１に取り付ける。ビ
デオカメラ本体２は、カメラ部（撮像部）２ａの他に、
赤外光発信器３からの赤外光を受光するセンサ部２ｂを
有し、赤外光発信器３の位置を検出し、ファインダ部２
ｃに表示を行う。

【００１４】図２は、本発明に係る第１の実施例の撮像
装置の構成を示すブロック図で、１１００はセンサユニ
ットである。１０は赤外光発信器、１２は赤外発光ダイ
オード等の赤外光発光素子で、駆動回路１１により発光
する。赤外光発信器１０からの赤外光は、センサ部１１
０１により検出し、１１０２は、センサ部１１０１から
のアナログ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換回
路である。１１０３は、Ａ／Ｄ変換回路１１０２のデジ
タル信号を処理するセンサ信号処理回路である。追尾回
路１１０４により赤外光発信器１０の位置を判別し、表
示回路１１０５によりファインダ部１２１５へ赤外光発
信器１０の位置すなわち、被写体１の位置の表示を行
う。追尾回路１１０４には、撮像部（カメラ部）１２１
１よりレンズの焦点距離情報が通信されている。

【００１５】図３は、本第１実施例のファインダ表示の
説明図で、（ａ）図の２０１はファインダ表示部で、撮
像部１２１１により撮影した映像を表示し、観察者は観
察可能なものである。２１１はセンサ部の検出領域を示
し、その検出領域は、撮像部１２２１による撮像領域よ
り広い範囲を検出領域とする。１は特定の被写体で、赤
外光発信器３を付けている。この時、特定の被写体１
は、撮像部１２１１の撮像領域の外に居るので、観察者
はファインダ表示部２０１で特定の被写体１を確認する
ことはできない。

【００１６】しかしこの時センサ部１１０１の検出領域
で被写体１を捕らえているので、ファインダ表示部２０
１に、特定の被写体方向表示２０１ａを表示させ、特定
の被写体１の位置方向を観察者に知らせる。本実施例に
よりセンサ部１１０１の検出領域は、撮像部１２１１に
よる撮像領域より広い範囲を検出領域とするため、観察
者は、ファインダから目を離すことなく、撮像領域外の
特定の被写体１の位置方向も知ることが可能となり非常
に操作性の良い撮像装置となる。

【００１７】（ｂ）図は、（ａ）図で示された方向に、
撮像装置をパンニングし特定の被写体１を撮像部１２１
１の撮像領域内に捕らえたところを表す。この時、被写
体方向表示は２０１ｂのように変わり、特定の被写体１
の位置を示す。

【００１８】以上説明したように、特定の被写体１を撮
像装置本体が認識し、その特定の被写体１の位置を表示
することが可能となり、従来の撮像装置において、例え
ば運動会等、同じような服装で大勢の人が居る中で、自
分の子供を撮りたい、といった特定の被写体１を狙うこ
とが難しかったのに対し、撮影者の熟練に負うことなし
に、撮像装置本体により行えるため、極めて操作性の良
い撮像装置を提供することができる。

【００１９】また、本第１実施例により、特定の被写体
がカメラ部の撮像領域内にあるかないかをファインダ表
示を変えることにより、明確に特定の被写体位置を撮影
者に知らせる。従来の撮像装置において、前記運動会の
場合などに特定の被写体を狙うことが難しかったのに対
し、撮影者の熟練に負うことなく、撮像装置本体により
行えるため、極めて操作性の良い撮像装置を提供でき
る。

【００２０】図４は、本第１実施例の動作シーケンスを
示すフローチャートである。まず、ステップＳ１０１で
電源が投入される。ステップＳ１０２に進んで図２のセ
ンサ部１１０１で赤外光発信器１０の赤外光を検出す
る。赤外光発信器１０の赤外光が検出されなければ、ス
テップＳ１０５に進み、追尾回路１１０４からの制御信
号により、表示回路１１０５はファインダ部１２１５に
は表示を行わない。

【００２１】赤外光が検出されたならステップＳ１０３
に進み、追尾回路１１０４により撮像部の撮影領域に入
っているならば、ステップＳ１０４に進み、追尾回路１
１０４からの制御信号により表示回路１１０５は、ファ
インダ画面に「位置表示」を行う。撮像部の撮影領域に
入っていないならば、ステップＳ１０６に進み、追尾回
路１１０４からの制御信号により、表示回路１１０５は
ファインダ画面に「方向表示」を行う。

【００２２】図５は、本第１実施例の撮像部の構成図で
ある。１２５０はレンズ部で、不図示の被写体を結像す
る。１２６０は撮像素子で、レンズ部１２５０から入射
した光信号を電気信号に変換（光電変換）する。レンズ
部１２５０において、１２５１ａは防振光学素子、１２
５１ｂは、防振光学素子の位置を検出するセンサ、１２
５１ｃは、防振光学素子を動かすアクチュエータであ
る。１２５２ａは、焦点距離を変える変倍レンズ、１２
５２ｂはセンサで、変倍レンズ１２５２ａの位置を検出
する。１２５２ｃはアクチュエータで、変倍レンズ１２
５２ａを動かす。

【００２３】１２５３ａは、露出を制御するアイリス、
１２５３ｂはセンサで、アイリス１２５３ａの位置を検
出する。１２５３ｃはアクチュエータで、アイリス１２
５３ａを動かす。１２５４ａはピントを合わせるフォー
カスレンズ、１２５４ｂはセンサで、フォーカスレンズ
１２５４ａの位置を検出する。１２５４ｃはアクチュエ
ータで、フォーカスレンズ１２５４ａを動かす。各セン
サ１２５１ｂ，１２５２ｂ，１２５３ｂ，１２５４ｂよ
り、レンズ情報が出力される。

【００２４】図６は、本第１実施例のセンサ部の構成図
である。１２７０はレンズ部で、不図示の赤外光発信器
より発光される赤外光を結像する。１２８０は赤外光検
出素子で、レンズ部１２７０から入射した赤外光信号を
電気信号に変換（光電変換）する。赤外光検出素子１２
８０は、赤外領域に感度のあるエリア型の撮像素子であ
るＣＣＤやＢＡＳＩＳ等が適している。

【００２５】図７は、本第１実施例の撮像部のレンズ
と、センサ部のレンズのそれぞれの画角を示す図であ
る。３０１は、撮像部のレンズの広角側の画角、３０２
は、撮像部のレンズの望遠側の画角であり、図５に示す
変倍レンズ１２５２ａにより広角側の画角３０１から、
望遠側の画角３０２まで可変である。３０３は、センサ
部のレンズの画角である。このように、センサ部の画角
３０３は、撮像部の画角３０１より大きく設定されてい
る。

【００２６】よって図のように、赤外光発信器３を付け
ている特定の被写体１が、撮像部の画角から外れている
場合、不図示の撮像装置の撮影者は、ファインダで特定
の被写体１が見えなかったとしても、センサ部により赤
外光発信器３の赤外光を捕らえているので、どの方向に
特定の被写体１が位置しているのかを、ファインダの方
向表示により確認することが可能である。

【００２７】（第２実施例）図８は、本発明の第２の実
施例の撮像装置の構成図で、１は特定の被写体で、不図
示の撮影者が、意図して特定を行いたい被写体である。
２はビデオカメラ本体、３は赤外光発信器で、特定の被
写体１に取り付ける。ビデオカメラ本体２は、撮像部２
ａの他に、赤外光発信器３からの赤外光を受光するセン
サ部２ｂを有し、赤外光発信器３の位置を検出し、ファ
インダ部２ｃに表示を行う。７０２は三脚、７０１は雲
台である。赤外光発信器３の赤外光により、特定の被写
体１の位置を検出し、雲台７０１を上下方向７２０及び
パニング方向７１０に動かすことにより特定の被写体を
追尾する。

【００２８】図９は、本第２実施例の撮像装置の構成を
示すブロック図である。１１００ａはセンサユニットで
ある。１０は赤外光発信器、１２は赤外発光ダイオード
等の赤外発光素子で、駆動回路１１により発光する。赤
外光発信器１０からの赤外光は、センサ部１１０１によ
り検出し、１１０２は、センサ部１１０１からのアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換回路であ
る。１１０３は、Ａ／Ｄ変換回路１１０２のデジタル信
号を処理するセンサ信号処理回路である。追尾回路１１
０４により、赤外光発信器１０の位置を判別し、表示回
路１１０５によりファインダ部１２１５へ赤外光発信器
１０の位置すなわち、被写体１の位置の表示を行う。追
尾回路１１０４には、撮像部１２１１よりレンズの焦点
距離情報が通信されている。センサ部１１０１には、赤
外領域に感度のあるエリア型の撮像素子であるＣＣＤや
ＢＡＳＩＳ等が適している。

【００２９】１３００は雲台部、１３０１はモータ駆動
回路、１３０２はティルティングモータ、１３０３はパ
ンニングモータ、１３０４は雲台可動部である。センサ
部１１０１で検出された赤外光の位置情報と撮像レンズ
の焦点距離情報よりパンニング角度、ティルティング角
度を算出し、追尾回路１１０４からの制御信号をモータ
駆動回路１３０１に送る。モータ駆動回路１３０１は、
ティルティングモータ１３０２，パンニングモータ１３
０３を駆動することにより、雲台可動部１３０４を動か
し、撮像装置は、特定の被写体を追尾する。

【００３０】図１０は、本第２実施例の動作シーケンス
を示すフローチャートである。まず、ステップＳ２０１
で電源が投入される。ステップＳ２０２に進んで図９の
センサ部１１０１で赤外光発信器１０の赤外光を検出す
る。赤外光発信器１０の赤外光が検出されなければ、ス
テップＳ２０５に進み、追尾回路１１０４からの制御信
号により、表示回路１１０５は、ファインダ部１２１５
には表示を行わない。

【００３１】赤外光が検出されたならステップＳ２０３
に進み、追尾回路１１０４により、撮像部１２１１の撮
影領域に入っているならば、ステップＳ２０４に進み、
追尾回路１１０４からの制御信号により、表示回路１１
０５はファインダ画面に「位置表示」を行う。撮像部１
２１１の撮像領域に入っていないならば、ステップＳ２
０６に進み、追尾回路１１０４からの制御信号により表
示回路１１０５はファインダ画面に「方向表示」を行
う。

【００３２】一方、Ｓ２０１で電源が投入され、ステッ
プＳ２０７に進み、図５の変倍レンズ１２５２ａの位置
を検出するセンサ１２５２ｂで撮像レンズの焦点距離を
検出する。続いて、ステップＳ２０８に進む。センサ部
１１０１で検出された赤外光の位置情報と撮像レンズの
焦点距離情報よりパンニング角度，ティルティング角度
を算出し、ステップＳ２０９に進み、パンニング角度を
決定、及びステップＳ２１０に進み、ティルティング角
度を決定する。続いて、それぞれ、Ｓ２１０に進みパン
ニング動作、Ｓ２１２に進みティルティング動作を行
い、図８の特定の被写体１を追尾することが可能とな
る。

【００３３】以上説明したように本発明実施例により、
特定の被写体１を撮像装置本体が認識し、その特定の被
写体１の位置を表示することが可能となり、従来の撮像
装置において、運動会等、同じような服装で大勢の人が
居る中で、自分の子供を撮りたい、といった特定の被写
体を狙うことが難しかったのに対し、撮影者の熟練を負
うことなく、撮像装置本体により行えるため、極めて操
作性の良い撮像装置を提供可能となる。また、本実施例
により、特定の被写体１を撮像装置により追尾すること
が可能であるため、特定の被写体１を狙い、かつ追いか
けることが難しかったのに対し、撮影者の熟練に負うこ
となく、撮像装置本体により追尾を行えるため、極めて
操作性の良い撮像装置を提供可能となる。また、赤外光
発信器を撮影者自身が装着すれば、撮影者自身を、撮像
装置本体により追尾を行えるため、極めて操作性の良い
撮像装置を提供可能となる。

【００３４】（第３実施例）図１１（ａ），（ｂ）は、
本発明に係る第３の実施例のファインダ表示例の説明図
である。

【００３５】まず、（ａ）図において、３３０はファイ
ンダ表示部で、図９の撮像部１２１１により撮像した映
像を表示し、観察者は観察可能なものである。１は特定
の被写体で、赤外光発信器３を付けている。これらは、
本説明をわかるやすくするために、撮像部１２１１の画
角の外に居ることを概念的に示すものである。この時、
特定の被写体１は、撮像部１２１１の撮像領域の外に居
るので、観察者はファインダ表示部３３０で特定の被写
体１を確認することはできない。しかしこの時センサ部
１１０１の検出領域で被写体１を捕らえているので、フ
ァインダ表示部３３０に、特定の被写体方向表示３３１
ａを表示させ、特定の被写体１の位置方向を観察者に知
らせる。

【００３６】本実施例により、センサ部１１０１の検出
領域は、撮像部１２１１による撮像領域より広い範囲を
検出領域とするため、観察者は、ファインダから目を離
すことなく、撮像領域外の特定の被写体１の位置方向も
知ることが可能となり極めて操作性の良い撮像装置とな
る。

【００３７】（ｂ）図では、特定の被写体１を撮像部１
２１１の撮像領域内に捕らえた所を表す。この時、被写
体方向表示は３３１ｂのように変わり、特定の被写体１
の位置を示す。この時、赤外光発信器３の赤外光を検出
する手段を、センサ部１１０１から撮像部１２１１に変
更して検出を行う。

【００３８】（ｃ）図では、特定の被写体１が移動した
所を撮像部の撮像領域内に捕らえた所を表す。撮像部１
２１１の画素数を、センサ部１１０１の画素数に対して
多いものである場合、撮像領域内に特定の被写体１があ
ると、より正確な位置に特定の被写体を捕らえることが
可能となる。

【００３９】図１２は本第３実施例の撮像装置の構成を
示すブロック図で、１１００ｂはセンサユニットであ
る。１０は赤外光発信器、１２は赤外発光ダイオード等
の赤外発光素子で、駆動回路１１により発光する。赤外
光発信器１０からの赤外光は、センサ部１１０１により
検出し、１１０２は、センサ部１１０１からのアナログ
信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換回路である。
１１０３は、Ａ／Ｄ変換回路１１０２のデジタル信号を
処理するカメラ信号処理回路である。

【００４０】追尾回路１１０４により赤外光発信器１０
の位置を判別し、表示回路１１０５によりファインダ部
１２１５へ赤外光発信器１０の位置すなわち、被写体１
の位置の表示を行う。追尾回路１１０４には、撮像部１
２１１よりレンズの焦点距離情報が通信されている。１
３１０はカメラ信号処理回路２で、Ａ／Ｄ変換回路１２
１２からの信号を処理し追尾回路１１０４に送る。ま
た、撮像部１２１１の画素数は、センサ部１１０１の画
素数に対して多くなっている。

【００４１】図１３は、本第３実施例の動作シーケンス
を示すフローチャートである。まず、ステップＳ３０１
で電源が投入される。ステップＳ３０２に進んで図１２
のセンサ部１１０１で赤外光発信器１０の赤外光を検出
する。赤外光発信器１０の赤外光が検出されなければ、
ステップＳ３０６に進み、追尾回路１１０４からの制御
信号により表示回路１１０５は、ファインダ部１２１５
には表示を行わない。

【００４２】赤外光が検出されたならステップＳ３０３
に進み、追尾回路１１０４により撮像部１２１１の撮影
領域に入っているならば、ステップＳ３０４に進み、カ
メラ信号処理回路１３１０の信号により、追尾回路１１
０４は制御信号により表示回路１１０５によりファイン
ダ画面に「位置表示」を行う。撮像部１２１１の撮影領
域に入っていないならば、ステップＳ３０７に進み、追
尾回路１１０４からの制御信号により表示回路１１０５
はファインダ画面に「方向表示」を行う。

【００４３】以上説明したように、本実施例により、特
定の被写体１を撮像装置本体が認識し、その特定の被写
体の位置を表示することが可能となり、従来の撮像装置
において、例えば運動会等、同じような服装で大勢の人
が居る中で、自分の子供を撮りたい、といった特定の被
写体を狙うことが難しかったのに対し、撮影者の熟練に
負うことなく、撮像装置本体により行えるため、極めて
操作性の良い撮像装置を提供可能となる。また、本発明
実施例により、撮像部１２１１の画素数を、センサ部１
１０１の画素数に対して多いものである場合、撮像領域
内に特定の被写体１があると、より正確な位置に特定の
被写体を捕らえることが可能となる。

【００４４】（第４実施例）図１４は、本発明に係る第
４の実施例のファインダ表示例の説明図である。まず、
（ａ）図は、撮像部のレンズとセンサ部のレンズのそれ
ぞれの画角を示す図である。３４１は、撮像部のレンズ
の広角側の画角、３４２は、撮像部のレンズの望遠側の
画角であり、図５に示した変倍レンズ１２５２ａにより
広角側の画角３０１から、望遠側の画角３０２まで可変
である。３４３は、センサ部のレンズの画角である。１
は特定の被写体で、３の赤外光発信器を付けている。

【００４５】（ｂ）図は、撮像部１２１１（後述図１５
参照）の望遠側におけるファインダ表示で、３４０はフ
ァインダ表示部で、（ａ）図で示す撮像部１２１１の望
遠側の画角３４２で撮像した映像を表示している。この
時、赤外光発信器３を付けている特定の被写体１は、撮
像部１２１１で撮像できる画角の範囲外の所に居るの
で、ファインダに被写体方向表示３４３ａを表示して、
特定の被写体１の居る方向を示す。この時、撮像部１２
１１のレンズを広角側にして、特定の被写体１を撮影画
面内に納めることができる。

【００４６】このように、特定の被写体１の位置に応じ
て撮像部の撮像画角を調節することにより、撮影者は、
特定の被写体１を撮影するのに、概略撮像装置を被写体
に向ければ良いこととなり、極めて操作性の良い撮像装
置を提供することが可能となる。

【００４７】図１５は、本発明に係る第４実施例の撮像
装置の構成を示すブロック図で、１１００ｃはセンサユ
ニットである。１０は赤外光発信器、１２は赤外発光ダ
イオード等の赤外光発光素子で、駆動回路１１により発
光する。赤外光発信器１０からの赤外光は、センサ部１
１０１により検出し、１１０２は、センサ部１１０１か
らのアナログ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換
回路である。１１０３は、Ａ／Ｄ変換回路１１０２のデ
ジタル信号を処理するセンサ信号処理回路である。

【００４８】追尾回路１１０４により赤外光発信器１０
の位置を判別し、表示回路１１０５によりファインダ部
１２１５へ赤外光発信器１０の位置すなわち、被写体１
の位置の表示を行う。追尾回路１１０４には、撮像部１
２１１よりレンズの焦点距離情報が通信されている。追
尾回路１１０４は、検出した赤外光の位置が、撮像領域
に無い場合、つまり図１４（ｂ）のような場合、マイコ
ン１２１７に制御信号を送る。マイコン１２１７は、撮
像部１２１１のレンズ画角を特定の被写体１を撮像領域
で捕らえられる広角側に調節、つまり図１４（ｃ）のよ
うな状態に調節を行う。

【００４９】図１６は、本第４実施例の動作シーケンス
を示すフローチャートである。まず、ステップＳ４０１
で電源が投入される。ステップＳ４０２に進んで図１５
のセンサ部１１０１で赤外光発信器１０の赤外光を検出
する。赤外光発信器の赤外光が検出されなければ、ステ
ップＳ４０５に進み追尾回路１１０４からの制御信号に
より、表示回路１１０５は、ファインダ部には表示を行
わない。

【００５０】赤外光が検出されたならステップＳ４０３
に進み、追尾回路１１０４により撮像部１２１１の撮影
領域に入っているならば、ステップＳ４０４に進み、カ
メラ信号処理回路１３１０の信号により、追尾回路１１
０４は制御信号により表示回路１１０５によりファイン
ダ画面に「位置表示」を行う。撮像部１２１１の撮影領
域に入っていないならば、ステップＳ４０６に進み、追
尾回路１１０４からの制御信号により表示回路１１０５
はファインダ画面に「方向表示」を行う。続いてステッ
プＳ４０７に進み、追尾回路１１０４は、マイコン１２
１７に制御信号を送り、撮像部のレンズ画角を特定の被
写体１を撮像領域で捕らえられる広角側に調節を行う。

【００５１】以上説明したように、本発明実施例によ
り、特定の被写体１を撮像装置本体が認識し、その特定
の被写体１の位置を表示することが可能となり、従来の
撮像装置において、例えば運動会等、同じような服装で
大勢の人が居る中で、自分の子供を撮りたい、といった
特定の被写体を狙うことが難しかったのに対し、撮影者
の熟練に負うことなく、撮像装置本体により行えるた
め、極めて操作性の良い撮像装置を提供可能となる。

【００５２】また、本実施例により、撮像領域内に特定
の被写体１が無い場合でも、撮像部１２１１のレンズ画
角を特定の被写体１を撮像領域で捕らえられる広角側に
調節を行うため、特定の被写体１を捕らえることが可能
となり、極めて操作性の良い撮像装置を提供可能とな
る。

【００５３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の被写体を撮像装置本体が認識し、その特定の被写
体の位置を表示することが可能となり、従来の撮像装置
において、例えば運動会等、同じような服装で大勢の人
がいる中で、自分の子供を撮りたい、といった特定の被
写体を狙うことが難しかったのに対し、撮影者の熟練に
負うことなく、撮像装置本体により行えるため、極めて
操作性の良い撮像装置を提供可能となる。

【００５４】また、本発明により、特定の被写体を撮像
装置により追尾することが可能であるため、従来は特定
の被写体を狙い、かつ追いかけることが難しかったのに
対し、撮影者の熟練に負うことなく、撮像装置本体によ
り追尾を行えるため、極めて操作性の良い撮像装置を提
供可能となる。また、赤外光発信器を撮影者自らが装着
すれば、撮影者自身を、撮像装置本体により追尾を行え
るため、極めて操作性の良い撮像装置を提供可能とな
る。

【００５５】また、本発明により、撮像部の画素数を、
センサ部の画素数に対して多いものである場合、撮像領
域内に特定の被写体があると、より正確な位置に特定の
被写体を捕らえることが可能となる。

【００５６】さらにまた、本発明により、撮像領域内に
特定の被写体が無い場合でも、撮像部のレンズ画角を特
定の被写体を撮像領域で捕らえられる広角側に調節を行
うため、特定の被写体を捕らえることが可能となり、極
めて操作性の良い撮像装置を提供可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施例の概略システム図

【図２】 第１実施例の撮像装置の構成ブロック図

【図３】 第１実施例のファインダ表示例

【図４】 第１実施例の動作シーケンスフローチャート

【図５】 第１実施例の撮像部の構成図

【図６】 第１実施例のセンサ部の構成図

【図７】 第１実施例の撮像部／センサ部の各レンズの
画角

【図８】 第１実施例の撮像装置の構成図

【図９】 第１実施例の撮像装置の構成ブロック図

【図１０】 第２実施例の動作シーケンスフローチャー
ト

【図１１】 第３実施例のファインダ表示例

【図１２】 第３実施例の撮像装置の構成ブロック図

【図１３】 第３実施例の動作シーケンスフローチャー
ト

【図１４】 第４実施例のファインダ表示例

【図１５】 第４実施例の撮像装置の構成ブロック図

【図１６】 第４実施例の動作シーケンスフローチャー
ト

【図１７】 従来のカムコーダの一例の回路構成を示す
ブロック図

【符号の説明】

１ 特定被写体 ２ ビデオカメラ本体 ２ａ カメラ部（撮像部） ２ｂ センサ部 ２ｃ ファインダ部 ３，１０ 赤外光発信器 ３３０ ファインダ表示部 １１００，１１００ａ，１１００ｂ センサユニット １１０１ センサ部 １２１１ 撮像部 １２１２ Ａ／Ｄ変換回路 １２１３ カメラ信号処理回路 １２１４ Ｄ／Ａ変換回路 １２１５ ファインダ部 １２１６ カメラ操作キー １２１７，１２２０，１２２１ マイコン １２１８ デジタル特殊効果回路 １２１９ ＶＴＲ操作キー １２２２ ＶＴＲメカ １２２３ レコーダ信号処理回路 １２２４ 電磁変換回路 １２２５ 記録媒体 １２２６ 電源スイッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体像を画像信号に変換するための撮
   像手段と、前記被写体側に赤外光発信器を装着し、この
   赤外光発信器からの赤外光の位置を検出する手段とを有
   し、前記被写体を、撮像装置を可動する手段により追尾
   することを特徴とする撮像装置。
2. 【請求項２】 被写体像を画像信号に変換するための撮
   像手段と、前記被写体側に赤外光発信器を装着し、この
   赤外光発信器からの赤外光の位置を検出する手段とを有
   し、この位置検出を、前記撮像手段を併用して行うこと
   を特徴とする撮像装置。
3. 【請求項３】 被写体像を画像信号に変換するための撮
   像手段と、前記被写体側に赤外光発信器を装着し、この
   赤外光発信器からの赤外光の位置を検出する手段とを有
   し、前記被写体の位置に応じて、前記撮像手段のレンズ
   画角を調節することを特徴とする撮像装置。