JPH0974059A - 精密制御装置 - Google Patents

精密制御装置

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JPH0974059A
JPH0974059A JP7248266A JP24826695A JPH0974059A JP H0974059 A JPH0974059 A JP H0974059A JP 7248266 A JP7248266 A JP 7248266A JP 24826695 A JP24826695 A JP 24826695A JP H0974059 A JPH0974059 A JP H0974059A
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70775Position control, e.g. interferometers or encoders for determining the stage position

Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密制御装置において、制御系の特性変動を
より効果的に抑え、もって制御精度の向上を図る。 【解決手段】 被制御物体1と、被制御物体を駆動する
駆動手段4,5,6と、被制御物体の状態量を計測する
状態量計測手段9,10と、被制御物体の状態量の目標
値を生成する目標状態量生成手段11と、状態量計測手
段により計測された被制御物体の状態量と目標状態量生
成手段により生成された目標状態量とから駆動手段への
指令値を生成する制御手段12,13と、状態量計測手
段によって計測された被制御物体の状態量の関数および
もしくはこの状態量をインデックスとするテーブルと、
関数による関数値およびもしくはテーブルの値によって
制御手段の特性を変動せしめる特性可変手段22とを有
する精密制御装置において、被制御物体の状態量の関数
およびもしくは状態量をインデックスとするテーブルと
して、被制御物体の移動方向に依存する複数のものを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密位置決め、精
密速度制御などを行う精密制御装置に関し、特に、同期
スキャン型の半導体露光装置に好適な精密制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】産業機器や情報機器における精密位置決
め、精密速度制御などの精密制御技術は、機器の複雑
化、高度化、微細化等に伴い、高精度化・高速化が進ん
でいる。半導体露光装置を例にとれば、近年の半導体素
子の急速な高集積度化により、要求される位置決め精度
は現状でおよそ10ナノメートルにも達しており、数年
以内にナノメートルオーダーの位置決め精度が必要にな
ると予想されている。しかもスループット向上のため
に、こうした高精度の制御をより高速に行なう必要があ
る。
【0003】さらに、チップの大型化も急速に進んでい
る。これに対応するために、従来の逐次移動型の露光装
置、いわゆるステッパに代わり、図2に示すようなレチ
クル32とウエハ31を同期をとりながら定速移動させ
つつ露光を行なうことにより、ステッパでは実現し得な
かったチップサイズを実現する、いわゆる同期スキャン
型露光装置の開発が進んでいる。
【0004】図2は、同期スキャン型の縮小投影露光装
置の構成を示したものであり、同図に示すように、ウエ
ハ31とレチクル32は、反対方向に縮小率と同じ速度
比で同期移動を行なう。このとき、不図示の光源からの
光は矩形状の絞りによって、スキャン方向に幅の狭い短
冊状の光Lとなる。そしてウエハ上の所望の位置に、レ
チクルに描画されたチップのイメージが、レンズ33に
よって一定の縮小率で描画されつつ上述の同期スキャン
動作が行なわれる。これによって、これまでのステップ
駆動型の露光装置では実現し得なかったチップサイズの
露光が実現できるわけである。
【0005】図3は、同期スキャン型露光装置における
制御系の典型的なブロック図を示す。ウエハステージ4
3に対する目標状態量(すなわちこの場合は目標位置)
は、目標状態量生成手段41によって生成されてウエハ
制御系46に送られると同時に、目標状態量変換手段4
8に送られる。目標状態量変換手段48では、目標状態
量を1/β倍(ただしβは縮小率)することによりレチ
クルステージ45に対する目標状態量を生成し、これを
レチクル制御系47に出力する。これによってウエハス
テージ43およびレチクルステージ45それぞれに対す
る同期目標位置が生成されるわけである。そして、ウエ
ハ制御系46における目標状態量とウエハステージ43
の位置Xm との偏差em は、同期誤差補正手段49によ
って1/β倍されてレチクル制御系47に加えられる。
これによって、同期誤差esyncが抑制される。
【0006】これらから明らかなように、この同期スキ
ャン型露光装置の制御装置は、ウエハ制御系46をマス
タ、レチクル制御系47をスレーブとするマスタ・スレ
ーブ制御系となっている。最終的な性能指標は、ウエハ
ステージ43の位置Xmとレチクルステージ45の位置
をβ倍したものとの偏差である同期誤差esyncで与えら
れる。
【0007】さて、こうしたスキャン制御系における技
術上の課題としては、(1)マスタおよびスレーブ制御
系を独立した1入出力系として捉え、各制御対象を一定
速度で高精度に移動させるいわゆる定速スキャン技術の
ための技術課題、および(2)マスタ制御系とスレーブ
制御系の間の同期誤差を抑える、いわゆる同期制御技術
のための技術課題の2つに集約されるが、(2)の問題
はいってみれば各制御系の結合方法の問題であり、最も
重要なのは(1)の課題である。そこで、以下では
(1)の技術課題、つまり一定速度で高精度にスキャン
制御を行なうための技術課題に焦点を絞って説明する。
【0008】さて、チップの最小線幅は、256MのD
RAMで250ナノメートル程度とされており、スキャ
ン型の半導体露光装置においては、ウエハとレチクルと
を、さらにその数〜十分の1程度の精度に保ちつつスキ
ャン制御を行なわなければならない。これを実現するた
めには、以下のような理由で、従来のステップ駆動型の
露光装置では問題とならなかったような、駆動系の非線
形摩擦などが大きな問題となる。
【0009】すなわち、従来のステップ駆動型の露光装
置では、所望の位置に移動し、その位置で整定を待って
焼付けを行なえばよい。したがってステップ移動範囲内
に多少の摩擦などが存在し、走行中の速度ムラがあって
も(位置決め時間が多少悪化するにせよ)、歩留りを左
右するような問題とはならない。これに対し、同期スキ
ャン型の露光装置では、スキャン領域内の摩擦など、高
精度な定速移動を妨げる要因、言い換えればウエハとレ
チクルの同期関係を崩す要因の存在は、焼付けイメージ
のひずみを生じさせ、歩留りを左右するような問題とな
り得るのである。
【0010】近年、こうした高精度のスキャン制御装置
のための駆動要素として、エアベアリングとリニアモー
タを用いた、非接触移動型の駆動手段が実用化され、半
導体露光装置においてもこれが用いられつつある。これ
によって、従来のボールねじ、転がり軸受および回転モ
ータによる駆動要素と比較して、摩擦の低減が図られ、
制御精度の向上に貢献している。
【0011】駆動要素としてリニアモータを用いる場合
は、固定子にボイスコイルもしくは永久磁石を複数個用
いることによって長ストロークの可動範囲を可能にする
方法が一般によく用いられる。この理由は、コイル側を
固定子とするムービングマグネット型の場合であれば、
長ストロークの可動範囲を1つのボイスコイルでカバー
すると、駆動電流が大きくなり、発熱による熱変形の問
題が生じやすいことにあり、また、固定子が永久磁石で
あるムービングコイル型の場合であれば、長ストローク
をカバーし得る永久磁石を作るのが困難なことにある。
図4に、ムービングマグネット式のリニアモータを用い
た非接触移動型のステージの例を示す。図4のステージ
は直交する水平2方向の自由度を有するものであり、こ
れによってウエハもしくはレチクルの制御を行なう。
【0012】さて、こうした複数個の固定子を有するリ
ニアモータによって長ストロークをカバーする場合、固
定子の切り替えに伴う推力のムラが生じてしまう。図5
(a)および(b)はこの様子を示したものである。つ
まり、複数の固定子である、コイルもしくは永久磁石の
磁力のばらつきや、各固定子の位置に依存した磁力のば
らつき、あるいは固定子がボイスコイルである場合に
は、コイルを励磁するタイミングのずれなどによって
も、ステージ位置に依存したリニアモータの推力ムラが
生じる。そしてこれらにより、一定速度でステージをス
キャン走行させた時の偏差は、図6のように推力ムラに
依存した形となる。特に、速度を上げるほどこの偏差ム
ラが大きくなる。このため、こうした制御系で同期スキ
ャン制御を行なった場合は、その同期誤差もやはり推力
ムラに依存した形になる。したがってスキャン速度を十
分に上げることができず、よって装置のスループットを
上げられないという問題を生じる。
【0013】そこで、推力ムラの影響を除去するため
に、位置に依存したテーブル、もしくは関数によって制
御系のゲインを変化させ、推力ムラによる偏差ムラを軽
減する方法が従来より用いられている。その典型的な方
法は、制御系全体のゲインを変化せしめる可変ゲイン型
の補償器を用いたものである。この代表例として、特願
平5−305303号「位置決めテーブル装置」があ
る。
【0014】すなわち、図7(a)に示すように、はじ
めに可変ゲイン型PID補償器62における可変ゲイン
g(x)を1に固定し、スキャン走行領域をある一定速
度で走行するようなステージ目標状態量、すなわち目標
位置xr (t)を目標状態量生成手段61によって生成
し、いわゆる予備スキャン動作を行なう。そしてこのと
きのスキャン領域における、ステージ63への指令値u
(t)と、ステージ63の変位データx(t)を用いて
ステージ63の位置をインデックスとするデータ列u
(x)を作成して記憶手段64にストアする。次に、こ
のu(x)に対して、図7(b)に示すように、高域を
カットし、さらに正規化を行なうことによってゲインテ
ーブルg(x)を作成し、記憶手段64のデータを更新
する。スキャン制御時には、このゲインテーブルをもと
にして、可変手段65によって可変ゲイン型PID補償
器62のゲインを変化させる。
【0015】なお、正規化の方法としては、例えばg
(x)の期待値が1となるようにする方法、あるいはg
(x)の最大値が1となるように、u(x)にバイアス
値を与える方法などが考えられる。こうした従来技術に
より、推力ムラによる影響を抑え、スキャン動作中の同
期誤差を低減することが可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、たとえばゲインテーブル参照方式の場合に
ついていえば、以下に示すような問題点がある。
【0017】第1に、予備スキャンによってゲインテー
ブルを作成する際に、外乱が制御系に加わるため、ゲイ
ンテーブルg(x)のデータは、推力ムラによるトレン
ドに加えて、種々の外乱によって乱されたものとなって
しまう。
【0018】外乱の内、特に問題となるのが、移動方向
に依存した外乱である。こうした外乱の一つとして、例
えばステージを搭載する除振台の傾きによる影響が考え
られる。これはステージが除振台の端部にある場合に
は、ステージの重力の影響で、ステージが除振台の中央
にある場合に比べて除振台の傾きθが増すためである。
したがって、重力によるステージへの外乱力FG は、図
8に示すように、進行方向に依存し、特に端部での影響
が大きくなる。したがって、予備スキャンによるゲイン
テーブル作成時に、この影響が加わるため、従来技術の
ように単一のゲインテーブルで推力ムラの影響を除去す
る場合、ステージ送り方向の違いによって、特に端部で
の制御特性が著しく悪化してしまう。
【0019】第2に、従来の方法では、推力ムラを補正
するためのゲインテーブルg(x)によって、制御系全
体のゲインを変化させることになるため、もし、ゲイン
テーブルg(x)の値が大きく変動する場合には、この
影響によって場所による制御系の特性、すなわち過渡応
答特性、外乱抑圧特性などが大きく異なってしまう。実
際に、予備スキャンによってゲインテーブルを作成する
際に、上述したように、外乱が制御系に加わるため、ゲ
インテーブルg(x)のデータは、推力ムラによるトレ
ンドだけでなく、種々の外乱によって乱されたものとな
ってしまう。
【0020】したがって、これらの問題によって、従来
のゲインテーブル参照による制御装置では、場所による
制御特性の変動が大きくなってしまう。実際のスキャン
動作は、ステージの可動範囲内に配置された複数のチッ
プの露光領域に合わせて、加速・定速スキャン・減速の
動作を繰り返す。したがって、従来技術のように、場所
による制御系特性の変動が大きい場合には、加速・減速
時間がばらついてしまい、装置のスループットが大きく
制限されることになる。またこの問題は関数によって制
御系のゲインを変化させる場合にも全く同様に生じる。
【0021】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、精密制御装置において、制御系の特性変動
をより効果的に抑え、もって制御精度の向上を図ること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するため、本発明では、被制御物体、被制御物体を駆
動する駆動手段、被制御物体の状態量を計測する状態量
計測手段、被制御物体の状態量の目標値を生成する目標
状態量生成手段、状態量計測手段により計測された被制
御物体の状態量と目標状態量生成手段により生成された
目標状態量とから駆動手段への指令値を生成する制御手
段、状態量計測手段によって計測された被制御物体の状
態量の関数およびもしくは状態量をインデックスとする
テーブル、関数による関数値およびもしくはテーブルの
値によって制御手段の特性を変動せしめる可変手段を有
する精密制御装置において、被制御物体の移動方向に
依存する複数の制御物体の状態量の関数およびもしくは
状態量をインデックスとするテーブルを具備することを
特徴とする。あるいは折点周波数が可変である位相進
み遅れ補償要素およびもしくは位相遅れ進み補償要素を
有し、折点周波数を制御物体の状態量の関数およびもし
くは状態量をインデックスとするテーブルによって変化
せしめるものであることを特徴とする。
【0023】次に、上述の構成における作用について詳
述する。図9は、予備スキャンによって作成したゲイン
テーブルの例である。この場合には、期待値が1となる
ように、予備スキャン時のリニアモータへの指令信号u
に対して、フィルタ処理をした後に一定のバイアス値を
かけた例を示している。図中a点、b点およびc点は、
それぞれゲインテーブルの最大値、期待値(=1)およ
び最小値を与える点である。推力ムラによって生じる偏
差ムラは、励磁するコイルまたは永久磁石が切り替わる
ことによって生じる。したがって定速スキャン時の偏差
ムラは一定の周期性を有する。これをωg とする。ωg
は高々数rad/secである。
【0024】図10は、このゲインテーブルを用いて従
来の技術でゲインを変えた場合の、上記3点の制御系の
一巡伝達特性のゲインの変化の様子を示したものであ
る。このように、従来技術では、系のゲイン特性全体が
上下するため、場所による制御系の特性変動が非常に大
きくなる。テーブルのゲインによって除去すべき偏差ム
ラの角周波数はωg であり、高々数rad/secであ
るにもかかわらず、高周波域の特性までを変化させる点
に従来技術の問題があった。
【0025】これに対して、本発明では、系のゲイン全
体を変化させる代わりに、数1式で与えられる可変位相
補償器を補償手段に加える。
【0026】
【数1】 すなわち、テーブルのゲインg(x)によって位相進み
周波数を変化させるわけである。このとき、g<1では
位相進み遅れ補償器、g>1では位相遅れ進み補償器と
なる。
【0027】上述の3点における可変位相補償器のゲイ
ン特性を図11(a)に示す。ゲインテーブルによって
推力ムラの角周波数ωg を含めた低域のゲインは変化す
るが、高域のゲインは変化しない。この可変位相補償器
を用いた場合の制御系の一巡伝達特性を図11(b)に
示す。推力ムラの周波数ωg を含めた低域のゲインのみ
が変化し、高域には影響がない。したがって、ゲインテ
ーブルによる系の特性変動を最小限に抑えることがで
き、なおかつ偏差ムラも抑えることができるわけであ
る。
【0028】
【実施例】以下、ムービングマグネット型のリニアモー
タによるウエハステージ制御系を例にとり、本発明の実
施例を説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施例に係る制御装置
の構成を示す図である。同図において、1は同期スキャ
ン型縮小投影露光装置におけるステージ、2は除振台、
3はステージ1上に搭載したウエハ、4はステージ1に
固定されたリニアモータの可動子、5は除振台2に固定
されたリニアモータの固定子、6は静圧軸受、7は除振
台2に対しその支持方向に作用するダンパ、8は除振台
2を支持するばね、9はステージ1の位置を計測するレ
ーザ干渉計、10はステージ1上に固定されレーザ干渉
計9からのレーザ光を反射するミラー、11はステージ
1の目標位置を生成する目標状態量生成手段、12は可
変位相補償器13の出力側に接続されたPID補償器、
13は本発明の特徴の1つに対応する可変位相補償器、
14は駆動信号uに対する信号処理手段、15および1
6は本発明の特徴の1つに対応する順方向送りおよび逆
方向送りに対するゲインテーブルをストアするための記
憶手段、17および18は予備スキャンと本スキャンと
で切り替わる切替えスイッチ、19および20は順方向
ステージ送りと逆方向ステージ送りとで切り替わる切替
えスイッチ、21はリニアモータに駆動信号を与えるド
ライバ、22は可変位相補償器13に対する可変手段で
ある。
【0030】ウエハ3を搭載したステージ1は、リニア
モータの可動子4、固定子5および静圧軸受6によっ
て、除振台2上をX軸方向に非接触移動する。除振台2
はダンパ7およびばね8によって、床振動から遮断され
る構造となっている。除振台2に対するステージ1上の
ミラー10における変位xm は、レーザ干渉計9によっ
て計測される。そして目標状態量生成手段11によって
生成されるステージ1の目標状態量、すなわち目標位置
r と、レーザ干渉計9によって計測されたステージ1
の変位量xm から位置偏差eが生成され、可変位相補償
器13およびPID補償器12とによって構成される、
いわゆる直列補償手段に送られる。さらにその出力uは
ドライバ21に送られて、電流増幅され、その電流出力
iがリニアモータの固定子5に送られる。
【0031】次に、本発明の特徴の1つに対応する記憶
手段15および16の機能について説明する。まず、ス
キャン動作に先立って、推力ムラによる影響からゲイン
テーブルを作成するために、予備スキャンを行なう。つ
まり、ステージ1の可動領域全体を、ステージ速度が一
定となるように目標位置Xr を与え、ステージ1の予備
スキャンを行なう。このとき切替えスイッチ17および
18はp側に設定される。
【0032】まず、順方向の予備スキャンを行なうもの
とする。その場合、切替えスイッチ19および20はf
側に設定される。このとき可変位相補償器13は常に1
となるように、g(xm )=1に設定しておく。この状
態で得られる順方向スキャン時の制御指令信号u(t)
と、ステージ位置情報x(t)が信号処理手段14に送
られ、この2つの信号列からステージ位置xm をインデ
ックスとするテーブルu(xm )が作成される。次に、
このテーブルu(xm )に対して信号処理手段14によ
ってフィルタ処理および正規化処理が行なわれ、順方向
のゲインテーブルgf (xm )が作成される。この手順
は先に図9を用いて説明した通りである。そして得られ
たゲインテーブルgf (xm )は、順送り方向に対する
記憶手段15に記憶される。
【0033】同様にして、切替えスイッチ19および2
0がr側に設定され、逆方向スキャン時のゲインテーブ
ルgr (xm )が記憶手段16に記憶される。図12
(a)および(b)にこうして作成される順方向・逆方
向のゲインテーブルを模式的に示す。上述のように、ス
テージ1の移動方向によって、外乱によるゲインテーブ
ルのトレンドが異なるため、従来技術のように、1つの
ゲインテーブルで補正をかける場合には、特にステージ
可動範囲の端部で制御特性が悪化し、スループットに悪
影響を及ぼしていた。これに対して、本発明ではステー
ジ位置に依存した複数のテーブルを有するため、そうし
たゲインテーブルの送り方向依存性にも適切に対応する
ことができる。
【0034】さて、こうして順方向・逆方向のゲインテ
ーブルが作成された後に、切替えスイッチ17および1
8がs側に設定され、スキャン動作が行なわれる。その
時、切替えスイッチ19および20は、送り方向によっ
てf側またはr側に切り替えられる。そして、ステージ
位置xm をインデックスとした、順方向・逆方向それぞ
れに対するテーブル値が参照され、可変手段22に渡さ
れる。そして可変手段22によって、可変位相補償器1
3の折点周波数を変化させるわけである。本発明におい
て、テーブル参照による制御系の特性変動が最小限に抑
えられ、なおかつ推力ムラによる偏差ムラの除去には十
分効果があることは既に図9、図10および図11を用
いて詳細に説明した。
【0035】なお、こうした可変位相補償器13は、一
定サンプリング周期で離散近似したディジタルフィルタ
で近似的に実現し、マイクロプロセッサを用いて実装す
れば、容易に構成可能である。
【0036】発明の効果を示す具体例として図13に、
図9で示した3点a,b,cにおけるステージ制御系の
単位ステップ応答を模式的に示す。図13(a)は従来
技術における単位ステップ応答を示しており、ゲインテ
ーブルによる影響で、制御系の特性変動が非常に大き
い。したがって実際に従来技術でスキャン制御を行なっ
た場合、整定時間が特に悪化するショットが生じてしま
い、スループットが低下してしまう。これに対して、本
実施例の場合は、図13(b)に示すように、ゲイン変
動による制御系の特性変動を最小限に抑えることがで
き、良好なスループットを得ることができるわけであ
る。
【0037】なお、図1の構成における切替えスイッチ
17,18,19および20は、自動的に切り替われば
よく、かかる機能は、図1では示されていないが、マイ
クロプロセッサを用いて実現するのが一般的である。ま
た、上述では、ゲインテーブルを、期待値が1となるよ
うに構成した。したがって、上述では可変位相補償器1
3は位相進み遅れ補償器もしくは位相遅れ進み補償器の
いずれの形にもなる。しかし、ゲインテーブルg(x)
を、最大値が1となるように設定すれば、必ず位相進み
遅れ補償器が構成されることになる。したがって、g<
1で正規化したゲインテーブルを用いた可変位相進み遅
れ補償器で低域のゲインのみを変化させた場合、制御系
の位相補償は必ず増加する。つまり可変位相進み遅れ補
償器によって制御系の安定性は必ず増大する。
【0038】さらに上記実施例では、スキャン型の露光
装置におけるウエハステージの制御系を対象として説明
を行なったが、本発明は、1入出力系または多入出力系
を問わず、特に高精度で定速制御を必要とする装置、例
えばイメージスキャナや複写機の定速制御における、モ
ータのコギングムラ除去などにも全く同様にして適用す
ることが可能である。また、上記実施例ではPID補償
器による通常の直列補償器と可変位相補償器とによって
補償手段を構成したが、直列補償器はPID補償器に限
られず、それ以外のどのような直列補償器によっても全
く同様に補償手段を構成することが可能である。また、
制御対象の状態量が、変位、速度など、どのような状態
量での場合でも問題なく適用可能である。
【0039】また、上記実施例では、通常の直列補償器
と可変位相補償器の2段構成で補償手段を構成したが、
その代わりに、通常の直列補償器の一部を直接可変位相
補償器としてもよい。その場合、より低次数で補償手段
を構成することができる。
【0040】さらに、上述においては、直列補償器のみ
の制御系、いわゆる1自由度の制御系に対する適用例を
示したが、これに限らず、2自由度の制御系、例えばフ
ィードフォワードを有する制御系に対しても、同様にし
て適用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可変位相補償を導入し、駆動手段の推力ムラに起因した
偏差ムラを除去するためのゲインテーブルおよびもしく
は関数によって、この時定数を変化させるようにしたた
め、ゲインテーブルもしくは関数による変動が大きい場
合にも、制御系の特性変動を抑えて被制御物体の全可動
領域において良好な制御性能を実現し、かつ前記偏差ム
ラを除去することの可能な制御装置を実現することがで
きる。
【0042】また、被制御物体の送り方向に依存した外
乱に対応すべく、移動方向に応じたゲインテーブルおよ
びもしくは関数を持たせることにより、送り方向に依存
しない、良好な制御性能を実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の特徴を最も良く表す精密制御装置の
一実施例を示す図である。
【図2】 同期スキャン型縮小投影露光装置を示す図で
ある。
【図3】 図2の装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図4】 ムービングマグネット式リニアモータを用い
た非接触移動型のステージの構成を示す斜視図である。
【図5】 リニアモータの各コイルの推力分布特性およ
びリニアモータの推力特性を示す図である。
【図6】 リニアモータの推力ムラに起因した偏差ムラ
を示す図である。
【図7】 従来の典型的な制御装置を示す図である。
【図8】 重力によるステージへの外乱力を示す図であ
る。
【図9】 予備スキャンによって作成したゲインテーブ
ルを例示する図である。
【図10】 従来技術における制御系の一巡伝達特性を
示す図である。
【図11】 本発明における可変位相補償器のゲイン特
性および一巡伝達特性のゲインを示す図である。
【図12】 順方向および逆方向送りにおけるゲインテ
ーブルを示す図である。
【図13】 従来技術および本発明における単位ステッ
プ応答を示す図である。
【符号の説明】
1:ステージ、2:除振台、3:ウエハ、4:リニアモ
ータの可動子、5:リニアモータの固定子、6:静圧軸
受、7:除振台のためのダンパ、8:除振台のためのば
ね、9:レーザ干渉計、10:ミラー、11:目標状態
量生成手段、12:PID補償器、13:本発明の特長
のひとつである可変位相補償器、14:駆動信号uに対
する信号処理手段、15,16:記憶手段、17,1
8:切替えスイッチ、19および20:切り替わる切替
えスイッチ、21:ドライバ、22:可変手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御物体と、前記被制御物体を駆動す
    る駆動手段と、前記被制御物体の状態量を計測する状態
    量計測手段と、前記被制御物体の状態量の目標値を生成
    する目標状態量生成手段と、前記状態量計測手段により
    計測された前記被制御物体の状態量と前記目標状態量生
    成手段により生成された目標状態量とから前記駆動手段
    への指令値を生成する制御手段と、前記状態量計測手段
    によって計測された前記被制御物体の状態量の関数およ
    びもしくはこの状態量をインデックスとするテーブル
    と、前記関数による関数値およびもしくは前記テーブル
    の値によって前記制御手段の特性を変動せしめる特性可
    変手段とを有する精密制御装置において、前記被制御物
    体の状態量の関数およびもしくは前記状態量をインデッ
    クスとするテーブルとして、前記被制御物体の移動方向
    に依存する複数のものを具備することを特徴とする精密
    制御装置。
  2. 【請求項2】 被制御物体と、前記被制御物体を駆動す
    る駆動手段と、前記被制御物体の状態量を計測する状態
    量計測手段と、前記被制御物体の状態量の目標値を生成
    する目標状態量生成手段と、前記状態量計測手段により
    計測された前記被制御物体の状態量と前記目標状態量生
    成手段により生成された目標状態量とから前記駆動手段
    への指令値を生成する制御手段と、前記状態量計測手段
    によって計測された前記被制御物体の状態量の関数およ
    びもしくはこの状態量をインデックスとするテーブル
    と、前記関数による関数値およびもしくは前記テーブル
    の値によって前記制御手段の特性を変動せしめる特性可
    変手段とを有する精密制御装置において、前記制御手段
    は折点周波数が可変である位相進み遅れ補償要素および
    もしくは位相遅れ進み補償要素を有し、前記折点周波数
    を前記制御物体の状態量の関数およびもしくは前記状態
    量をインデックスとするテーブルによって変化せしめる
    ものであることを特徴とする精密制御装置。
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