JPH0973977A - 接着剤注出機 - Google Patents

接着剤注出機

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JPH0973977A
JPH0973977A JP25461395A JP25461395A JPH0973977A JP H0973977 A JPH0973977 A JP H0973977A JP 25461395 A JP25461395 A JP 25461395A JP 25461395 A JP25461395 A JP 25461395A JP H0973977 A JPH0973977 A JP H0973977A
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JP
Japan
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adhesive
container
temperature
heat
pouring
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JP25461395A
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English (en)
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Yoshihiko Kawai
良彦 河合
Masahiko Nozaki
昌彦 野崎
Masayuki Arakawa
昌幸 荒川
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CKD Corp
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CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気の状態に影響されることなく、立ち上げ
や温度の設定変更を短時間で行うことができる接着剤注
出機を提供すること。 【解決手段】 本発明の接着剤注出機1は、容器2内に
充填された接着剤が圧力手段によって加圧され注出する
ものであって、容器2の注出部13を囲むように配設さ
れ、ペルチェ効果に基づく熱電変換素子8によって注出
部13内の接着剤へ加熱または冷却のための伝熱を行う
温調ブロック6が設けられ、その温調ブロック6の外部
との熱の出入りを遮断するよう温調ブロック6に覆着さ
れた断熱部材14とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板への電子部品
の装着等に際して接着剤を注出する接着剤注出機に関
し、特に、接着剤の適切な温度管理を迅速に行うことが
可能な接着剤注出機に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ部品の製造に際し、基板上に電子
部品を接着剤で仮止した後、例えば半田浴の中へのドブ
漬け等が行われることがある。ところで、このような接
着に作用する接着剤は、温度による影響を大きく受け
る。即ち、温度変化によって粘度が変化し、注出量が変
化してしまうといった問題点がある。従って、接着剤の
注出量が適正量まで満たされない場合には、上記したよ
うな半田浴の中へのドブ漬けが行なわれると、基板を入
れた際に電子部品が外れてしまう等といったことが起こ
り得た。そのため、このような温度変化に伴う接着剤の
粘性変化を防止する必要があり、接着剤注出機において
は接着剤の温度を管理する各種機構が設けられている。
そこで、そのような温度管理機能をもった従来の接着剤
注出機について説明する。図7は、その従来の接着剤注
出機の注出部を示した断面図である。
【0003】接着剤52が貯蔵されたタンク51は、そ
の先端に塗布ノズル53が取り付けられている。このタ
ンク51は、ブロック54とフレーム55に保持され、
Oリング57によって気密性を保たれている。一方塗布
ノズル53は、ピン56によってブロック53aごと保
持され、そしてブロック53aには、熱電対58及び電
子冷却素子59が固着されている。また、フレーム55
の中央部にも熱電対60及び電子冷却素子61が固設さ
れている。各々の電子冷却素子59,61にはそれぞれ
放熱フィン62,63が固設されており、それを空冷す
るよう接着剤塗布装置本体に送風扇64が固設されてい
る。ブロック54には圧縮空気を送り込む配管65が取
り付けられ、また駆動部66の動作をヘッド部全体に伝
えるロッド67が固設されている。
【0004】このような構成による接着注出機は、不図
示のプリント基板に対して次のように接着剤の塗布動作
を行なう。先ず、図示しない圧縮空気吐出装置により配
管65を介してタンク51内に圧縮空気が所定時間送り
込まれ、それにより接着剤52は塗布ノズル53より一
定量吐出される。ここで圧縮空気が断続的にタンク51
内に送られるため、タンク51内の空気が空気圧縮によ
る発熱、いわゆるショット熱により暖められることや、
装置の雰囲気温度の変化等により接着剤52の温度が上
昇し、その粘性やチキソ性が変化してくる。それを防ぐ
ために接着剤塗布装置では、塗布ノズル53に固着され
た熱電対58によりその温度を計測し、電子冷却素子5
9により加熱冷却を行い接着剤52の温度を一定にして
いる。また、電子冷却素子59に固設の放熱フィン62
を送風扇64によって空冷し、電子冷却素子59の冷却
効果を高めている。更に、接着剤52の温度安定のため
には、前述のようにタンク51の圧縮空気の発熱を抑え
ることが重要である。そのため、フレーム55に固設さ
れた電子冷却素子61は、熱電対60を計測しながら加
熱冷却を行い接着剤52の温度の安定化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の接着剤注出機では次のような不都合があった。即
ち、従来例のものでは、上述のごとく電子冷却素子5
9,61のそれぞれが、塗布ノズル53とタンク51に
対して熱電対58,60を介してフレーム55に固設さ
れている。そして、これによって塗布ノズル53やタン
ク51に密着した熱電対58,60によりその温度を計
測し、電子冷却素子59,61により加熱冷却を行い接
着剤52の温度を所定値に保っている。しかし、これで
はフレーム55全体を温調しているため熱容量が大きく
なり効率が非常に悪く、電源投入後から装置が立ち上が
るまで長い時間が必要となり、作業能率の低下を招くこ
ととなる。また、大気が比較的高湿度雰囲気のとき露点
以下で温度を制御した場合、ブロック53aに結露が生
じ得る。そして、結露が生じたまま基板上への接着剤の
付着が行なわれたのでは、結露による発熱で電子冷却素
子59の吸熱量が相殺されて冷却能力不足となったり、
水滴が基板上に落下したりするなどの不都合が生じる。
更に、放熱フィン62,63を空冷するための送風扇6
4からの風がブロック53aやフレーム55にも当り、
電子冷却素子59,61の冷却能力を低下させることと
なる。
【0006】そこで、本発明は、大気の状態の影響を受
けることなく、立ち上げや温度の設定変更を短時間で行
うことができる接着剤注出機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の接着剤注出機
は、容器内に充填された接着剤が圧力手段によって加圧
され注出するものであって、前記容器内の接着剤が注出
する注出部に対して設けられたペルチェ効果に基づく熱
電変換素子と、前記容器の注出部を囲むように配設さ
れ、前記熱電変換素子による当該注出部内の接着剤へ加
熱または冷却のための伝熱を行う温調ブロックと、前記
温調ブロックの外部との熱の出入りを遮断するよう当該
温調ブロックに覆着された断熱部材とを有することを特
徴とするものである。また、本発明の接着剤注出機は、
前記容器の注出部の温度を検出するための温度センサ
と、前記温度センサからの検出信号に基づいて前記熱電
変換素子に所定方向の電流を流して、前記容器の注出部
内の接着剤の加熱または冷却を自動制御する制御手段
と、前記熱電変換素子の熱を大気へ放熱するための放熱
フィンと、前記放熱フィンを冷却するためのファンとを
有するものであることが望ましい。また、本発明の接着
剤注出機は、前記ファンからの風を拡散させることなく
前記放熱フィンへ導くための集風手段を有するものであ
ることが望ましい。
【0008】本発明の接着剤注出機では、容器内に充填
された接着剤に対し加圧手段によって所定の圧力を加え
ると、その圧力に従って所定量の接着剤が注出される
が、接着剤の温度変化に伴う粘性変化より接着剤に加え
られる圧力に対する注出量が不安定になるため、接着剤
の温度を安定させる温度調節を行う。その際、熱の出入
りを遮断するよう断熱部材が覆着され、前記容器の注出
部を囲むように配設された温調ブロックを、ペルチェ効
果に基づく熱電変換素子によって加熱または冷却するこ
とにより、効率よく接着剤の温度を調節することができ
る。
【0009】また、本発明の接着剤注出機は、温度セン
サが前記容器の注出部の温度を検出し、その温度センサ
からの検出信号に基づいて制御手段が熱電変換素子に対
して所定方向の電流を流して、容器の注出部内の接着剤
の加熱または冷却を行なう。そして、熱電変換素子が加
熱した場合には、ファンから放熱フィンへ風を送って空
冷する。また、本発明の接着剤注出機は、ファンから放
熱フィンへ風を送って放熱する場合、集風手段がファン
からの風を拡散させることなく放熱フィンへ導き、効率
良く熱電変換素子の熱を放熱する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の接着剤注出機に係る
一実施の形態について説明する。そこで、先ず本実施の
形態の接着剤注出機1の構成について説明する。図1
は、接着剤注出機の概念図である。接着剤が充填された
容器2は、円筒形のシリンダ形状をなし、容器2の下部
は断面が狭小になり、下方先端部は更に狭くなった微小
径のノズル13が係設されている。そして、容器2内部
には、充填された接着剤を上方から塞ぐようにフロート
3が嵌挿され、また開放された上端部には圧縮空気供給
孔4aが形成されたフタ4がかぶせられている。ところ
で、フロート3は容器2内の接着剤に浮くものであり、
容器2の内周面に摺接するように気密に嵌挿されてい
る。
【0011】そして、ノズル13は、ホルダ5によって
全体が覆われて容器2に固定されている。このホルダ5
には銅などの伝熱性のよい材料が使用される一方、ノズ
ル13にはアルミやSUSが使用される。これは、本来
ノズル13にも伝熱性のよい銅を使用するのが好ましい
が、塗布される接着剤の成分によって銅が腐食されてし
まうため、腐食のおそれがなく伝熱性のよいものとして
アルミやSUSが使用される。また、ホルダ5の周りに
は銅によって構成された温調ブロック6が設けられ、温
調ブロック6にはその温度の変化を検出する温度センサ
7が設けられている。これは、温調ブロック6を構成す
る銅が非常に伝熱性が高いことを利用し、ノズル13先
端部を囲む温調ブロック6内の温度を短時間に設定する
ためである。
【0012】そして、加熱あるいは冷却される温調ブロ
ック6が大気の影響を受けないように、断熱カバー14
が温調ブロック6を覆うように設けられている。この断
熱カバー14は、2.5mmの厚さのポリエチレン断熱
材が温調ブロック6の周りに接着剤によって貼り付けら
れている。また、この断熱カバー14の熱伝導率は、室
温20℃の場合でK=0.032(kcal/m・H・
deg)である。
【0013】更に、温調ブロック6には温度設定手段で
あるペルチェ素子8が直接固着され、温度センサ7及び
ペルチェ素子8にはコントローラ9が接続されている。
そして、コントローラ9には、コントローラ9を駆動す
るための直流電源10が接続されている。一方、ペルチ
ェ素子8には、そのペルチェ素子8からの熱を大気に放
熱するための放熱フィン11が連設されている。また、
放熱フィン11を空冷するための軸流ファン12が、更
に外側に設けられている。そして、この軸流ファン12
からの風を効率良く放熱フィン11に当てるように、軸
流ファン12から放熱フィン11へかけて集風板15が
配設されている。
【0014】次に、このような接着剤注出機1の具体的
構成について更に詳細に説明する。図2は接着剤注出機
1の外観を示した側面図であり、図3は、図2における
A−A断面を示す図である。ところで、本実施の形態の
接着剤注出機1は、図2に示すように2つの接着剤注出
機が連設されており、可動時には2箇所で接着剤を塗布
することが可能なものである。接着剤注出機1は、図2
に示した外観図から分かるように、容器2にフタ4を介
して圧縮空気を供給するための供給パイプ20が連設さ
れている。そして、容器2は接着剤注出機1が係設され
ている基体21に対し、上下に駆動できるように配設さ
れている。
【0015】即ち、固定部材25の外側には、つば26
に対し垂直に固定ピン27が固定されて、その固定ピン
27の周りには、容器2を上下に移動させるためのガイ
ド部29が形成されている。このガイド部29は、固定
ピン27をガイド28が摺動するよう形成され、1つの
容器2に対し1つが対応して形成されている。一方、容
器2を挟んでガイド部29に対して駆動部30が構成さ
れている。この駆動部30は、不図示の本体に支点32
が係設された操作棒33が、駆動伝達材34にローラ3
5を介して固定部材25に連設されている。そして、こ
の操作棒33には、途中にカムローラ36が形成され、
そのカムローラ36に対応するように偏心カム37が駆
動軸37aに不図示の駆動モータを連設して構成されて
いる。
【0016】容器2は、両側からスプリング24によっ
て下方へ付勢されている。この容器2は、一定径のシリ
ンダ容器をなし、また下端部からノズル13にかけて径
が除々に小さくなり、ノズル13先端部では極めて微小
な径となっている。本実施の形態の接着剤吐出機1で
は、1回の塗布量が0.001ccとなるように形成さ
れている。また、容器2内へ供給される圧縮空気がフロ
ート3に有効に作用するように、フタ4で密閉されてい
る。スプリング24の下端は、ホルダ5に固設された円
筒形の固定部材25に係設されている。このスプリング
24は、ノズル13が基板に押しつけすぎないようにす
るものである。
【0017】基体21の下端側には、断熱カバー14に
覆われた温調ブロック6がホルダ5との距離をわずかに
有して係設され、その温調ブロック6からノズル13の
先端が少しだけ突出するように配置されている。また、
この温調ブロック6の上端にはガイド31が設けられ、
その高さを調節できるようつば26の摺動孔26aに係
設されている。そして、温調ブロック6にはペルチェ素
子8が固着され、そのペルチェ素子8には、放熱フィン
11が設けられている。ここで、ペルチェ素子8とは、
ペルチェ効果に基づく熱電変換素子であり、発熱と冷却
の双方を1つで行なうことが可能なものである。また、
ペルチェ効果とは、2種類の異なった金属又は半導体を
2点で接合した閉回路をつくって電流を流すと、接合点
にジュール熱以外に熱の発生又は吸収が起る現象をい
う。従ってペルチェ素子8は、所定方向から電流を流す
と発熱現象により温調ブロック6を加熱し、反対方向か
ら電流を流すと吸熱現象により温調ブロック6を冷却す
る。
【0018】次に、このような構成を有する接着剤注出
機1の作用について説明する。先ず、この接着剤注出機
1は、容器2が付勢されたフタ4によって上方が密閉さ
れている。そこへ供給パイプ20から供給孔4aを介し
て容器2内へ圧縮空気が吸入される。そのため容器2内
のフロート3が上方から加圧され、それにともなって接
着剤も加圧される。このとき圧縮空気による圧力は、図
4に示すように、接着剤がノズル13の先端から落ちる
ことなく、粘性によって所定量だけ盛り上がる程度加え
られる。
【0019】そこで、接着剤注出機1を備えた基体21
が所定方向に移動し、駆動部30によって所定位置で容
器2が上下動する。即ち、偏心カム37がその駆動軸3
7aを中心に回転すると、その回転運動がカムローラ3
6へ伝達される。このとき偏心カム37の回転運動は、
カムローラ36へは往復運動として伝達され、カムロー
ラ36が係設された操作棒33は支点32を中心に揺動
運動となる。そして、更に操作棒33の揺動運動はロー
ラ35を介して駆動伝達材34を上下運動となり、従っ
て容器2及びその先端のノズル13が上下運動すること
となる。このときガイド部29では、ガイド28がつば
26に固定されている固定ピン27に沿って上下に摺動
し、下動したときにノズル13先端の垂れた接着剤が基
板に付着する。このようにして付着した接着剤は、基板
への電子部品の仮止め等に用いられるが、1回に使用さ
れる量、即ちノズル13先端から注出される量は、上記
したように0.001ccと極めて微少であり、その誤
差は20%以内に抑えられ常に安定して供給される。
【0020】以上のようにして、基板上に接着剤が付着
されるが、次に接着剤の温度設定について説明する。例
えば、冬の寒い日等のように気温の低い日には容器2内
の接着剤の温度も低下するために接着剤の粘性が増し、
通常供給されている圧縮空気による加圧量ではノズル1
3先端からの垂れ量が足りず、適切な量の接着剤が基板
上に塗布されないこととなる。そのため、温調ブロック
6に備えられた温度センサ7からの検出信号に基づき、
コントローラ9によって直流電源10からペルチェ素子
8の所定方向に電流が流される。すると、ペルチェ素子
8の発熱現象により温調ブロック6が加熱され、その熱
によって温調ブロック6自体の温度が上げられる。温調
ブロック6に発生した熱は伝熱性の良いホルダ5に伝わ
り、更にノズル13へ効率よく伝えられる。その結果ノ
ズル13先端部の接着剤の温度上昇により粘性が正常な
状態になるよう制御される。
【0021】一方、逆に温度が上がりすぎた場合には接
着剤の粘性が下がってしまい、通常の圧力ではノズル1
3から不必要に注出されてしまうこととなる。そこで、
本実施の形態の接着剤注出機1では、やはり温度センサ
7が温調ブロック6の温度の上がりすぎたことを検知
し、上記とは逆にペルチェ素子8には反対方向から電流
が流され、吸熱現象により温調ブロック6を介してノズ
ル13内の接着剤が冷却される。
【0022】しかし、このとき大気が比較的高湿度雰囲
気で露点以下の温度で温調ブロック6を制御した場合に
は結露が生じ得る。そして、結露が生じたまま基板上へ
の接着剤の付着が行なったのでは、結露による発熱でペ
ルチェ素子8の吸熱量が相殺されて冷却能力不足となっ
たり、水滴が基板上に落下したりするなどの不都合が生
じる。しかし、本実施の形態では、断熱カバー14が温
調ブロック6を覆っているので、接着剤の温度を露点以
下の温度で設定しても断熱カバー14の表面温度が高く
なるため、結露の発生を防止した適切な接着剤の塗布が
行われる。
【0023】ところで、ペルチェ素子8が温調ブロック
6を冷却する場合にはペルチェ素子8が高温になってし
まうので、その熱を放熱フィン11へ伝熱し、それに軸
流ファン12から風を送って冷却する。このとき、軸流
ファン12から送られる風は、集風板15によって導か
れ拡散することなく放熱フィン11へ送られる。そのた
め、軸流ファン12からの風を放熱フィン11へ集め空
冷効果を高めると共に、温調ブロック6へ風が当たるの
を遮断して冷却能力が低下するを防止する。
【0024】以上、本実施の形態の接着剤注出機1の構
成及びその作用について説明したが、本実施の形態のも
のでは、ペルチェ素子8によってノズル13先端部分で
のみ温度調節を行なうようにしたので、その立ち上げを
短時間で行うことが可能となった。即ち、接着剤の適正
温度に対する適切な粘性での塗布を行う状態へ短時間に
設定することができた。これを、従来例で使用したもの
と比較してみる。図5は、本実施の形態の接着剤注出機
1と、従来のものとによって、接着剤の温度を約10度
程度下げた場合の状態をしめしたグラフである。これか
らも分かるように、本実施の形態の接着剤吐出機1によ
れば15分程度で設定温度に達するものが、従来のもの
では1時間近くもの時間が必要であり、温度設定に要す
る時間が大幅に短縮された。
【0025】また、本実施の形態の接着剤注出機1で
は、温調ブロック6の周りに断熱カバー14を貼り付け
たので、接着剤の温度を露点以下に設定した場合でも、
温調ブロック6に結露が生じることはない。そのため、
ペルチェ素子8の吸熱量が相殺されることがく効率良く
冷却が行なわれることに加え、断熱効果による冷却能力
が向上した。そこで、断熱カバー14を備えた本実施の
形態の接着剤注出機1と断熱カバー14の無いものを比
較してみる。図6は、両者の比較結果を示したグラフで
ある。この図からも分かるように、断熱カバー14を貼
ることによって冷却能力は飛躍的に向上した。具体的に
は、本実施の形態における断熱カバー14の場合には、
冷却能力が約6.5℃向上した。
【0026】また、集風板15を設けたことにより、軸
流ファン12からの風が効率良く放熱フィン11へ送ら
れるため、空冷効果が向上したことに加え、温調ブロッ
ク6及びペルチェ素子8側への風の流れが防止されたこ
とにより、冷却能力が向上することとなった。更に、基
板へ接着剤を塗布する際に、ペルチェ素子8は固定した
ままで容器2及びノズル13を駆動させるようにしたた
め、素子の破損を引き起こすことなく長期にわたり高品
質な接着剤の塗布を行なう接着剤吐出機1を提供するこ
とができた。そして、ペルチェ素子8とは別に容器2及
びノズル13を駆動させるようにしたため、高速での駆
動が可能となって作業能率の向上が図られた。
【0027】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変
更が可能である。例えば、上記実施の形態では軸流ファ
ン12を用いて空冷式としたが、水冷式としてもよい。
また、断熱カバー14に厚さ2.5mmのポリエチレン
断熱材を使用したが、更に別の断熱材を使用することに
問題はない。
【0028】
【発明の効果】本発明の接着剤注出機は、接着剤が充填
された容器の注出部に設けられペルチェ効果に基づく熱
電変換素子を備えた温調ブロックが、外部との熱の出入
りを遮断するよう覆着された断熱部材を有するので、大
気の状態に影響されることなく接着剤注出機の立ち上げ
や温度の設定変更を短時間で行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる接着剤吐出機の
概念図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかる接着剤吐出機の
側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態にかかる接着剤吐出機の
断面図である。
【図4】ノズル先端の接着剤の注出状況を示した断面図
である。
【図5】本発明の一実施の形態にかかる接着剤吐出機に
よる立ちあげ状況を示した図である。
【図6】断熱カバーの有無による冷却能力の比較を示し
た図である。
【図7】従来の接着剤吐出機を示す断面図である。
【符号の説明】
1 接着剤吐出機 2 容器 3 フロート 5 ホルダ 6 温調ブロック 7 温度センサ 8 ペルチェ素子 9 コントローラ 10 直流電源 11 放熱フィン 12 軸流ファン 13 ノズル 14 断熱カバー 15 集風板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に充填された接着剤が圧力手段に
    よって加圧され注出する接着剤注出機において、 前記容器内の接着剤が注出する注出部に対して設けられ
    たペルチェ効果に基づく熱電変換素子と、 前記容器の注出部を囲むように配設され、前記熱電変換
    素子による当該注出部内の接着剤へ加熱または冷却のた
    めの伝熱を行う温調ブロックと、 前記温調ブロックの外部との熱の出入りを遮断するよう
    当該温調ブロックに覆着された断熱部材とを有すること
    を特徴とする接着剤注出機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接着剤注出機におい
    て、 前記容器の注出部の温度を検出するための温度センサ
    と、 前記温度センサからの検出信号に基づいて前記熱電変換
    素子に所定方向の電流を流して、前記容器の注出部内の
    接着剤の加熱または冷却を自動制御する制御手段と、 前記熱電変換素子の熱を大気へ放熱するための放熱フィ
    ンと、 前記放熱フィンを冷却するためのファンとを有すること
    を特徴とする接着剤注出機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の接着剤注出機におい
    て、 前記ファンからの風を拡散させることなく前記放熱フィ
    ンへ導くための集風手段を有することを特徴とする接着
    剤注出機。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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