JPH097395A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH097395A
JPH097395A JP7152936A JP15293695A JPH097395A JP H097395 A JPH097395 A JP H097395A JP 7152936 A JP7152936 A JP 7152936A JP 15293695 A JP15293695 A JP 15293695A JP H097395 A JPH097395 A JP H097395A
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signal
mode
circuit
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JP7152936A
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Inventor
Yoichi Hida
洋一 飛田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に半導体装置をテストモード動作可能状
態に設定した後に、半導体装置に対し必要とされるテス
トを実行する。 【構成】 半導体装置(30)は、テストモード指示信
号(BIM)の活性化時におけるデータ入力端子(3
2)とデータ出力端子(36)の論理関係を、テストモ
ード指示信号の非活性化時のそれと異ならせるための手
段(46)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体記憶装置に関
し、特に、半導体記憶装置のバーンインテストなどの加
速テストを確実に行なうための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置などの半導体装置に対し
ては、製品の信頼性を確保するために、出荷前に、半導
体装置の潜在的な不良を顕在化させて欠陥(不良)装置
を除去するスクリーニングが行なわれる。このスクリー
ニングを行なう方法としては、電界加速および温度加速
両者を同時に実現できる「バーンイン」が多用される。
このバーンインにおいては、動作電圧および動作温度を
実使用時の値よりも高くして半導体装置を動作させる。
実使用条件下での初期故障期間以上のストレスを短時間
で半導体装置に与え、これにより初期動作不良を起こす
可能性のある半導体装置を出荷前に予め選別してスクリ
ーニングする。または微細な欠陥に起因する潜在的な不
良に起因する初期動作不良を生じさせる可能性のある半
導体装置を出荷前に取除くことにより、半導体装置の製
品の信頼性を高くすることができる。
【0003】上述のような、実使用条件よりも厳しい条
件を設定して半導体装置を動作させることにより、短時
間で欠陥のある半導体装置をスクリーニングすることが
行なわれているが、半導体装置、特に半導体記憶装置に
おいてその高集積化および大容量化に伴ってスクリーニ
ングが容易でなくなり、またスクリーニングに要する時
間が著しく増大する傾向にある。
【0004】たとえば、半導体記憶装置においては、メ
モリセルが行列状に配置され、各行に対応してワード線
が配置され、また各列に対応してビット線対が配置され
る。ワード線およびビット線対を選択することにより、
ビット線とワード線の交差部に対応して配置されたメモ
リセルが選択され、この選択されたメモリセルに対しデ
ータの書込または読出が行なわれる。メモリセル選択時
においては、複数のワード線のうち1本のワード線が選
択され、この選択ワード線上に、このワード線を選択状
態とするための駆動電圧が伝達される。
【0005】バーンイン試験時においては、これら複数
のワード線に、所定の順序で繰り返し通常動作時よりも
高くされた駆動電圧を印加することにより、結果として
ワード線の周囲の絶縁膜に電圧ストレスが長時間加えら
れる。この結果、ワード線の周囲の絶縁膜に耐圧の低い
箇所が存在する場合には、その部分が破壊し、潜在的な
不良装置をスクリーニングすることができる。このよう
な潜在的な不良としては、この他に、層間絶縁膜、また
はMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタ)のゲート絶縁膜の絶縁破壊、ワード線および他の
信号配線のエレクトロマイグレーションに起因する断線
などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】半導体記憶装置の場
合、記憶容量が増加すればそれに応じてワード線の数も
増加する。バーンイン試験の時間が一定であれば、1本
のワード線が選択状態とされる回数が、そのワード線の
数の増加に比例して減少する。選択回数は、N/Tで表
わされる:Nはワード線の数であり、Tはバーンイン時
間である。ただし、バーンイン時間は、半導体装置が加
速条件下で動作する時間を示す。
【0007】この結果、印加される電圧ストレスが減少
するため、従来顕在化させることができた潜在的な不良
を顕在化させることができず、不良検出を行なうことが
できなくなるという問題が生じる。同じ電圧ストレスを
印加すれば、この問題を解消することができるが、この
ためにはバーンイン時間を長くする必要があり、スクリ
ーニングに要する時間が長くなり、効率的にスクリーニ
ングテストを行なうことができなくなるという問題が生
じる。バーンイン時に印加される電圧を高くすることも
考えられるが、この場合、正常な部分の絶縁膜が破壊さ
れる場合が生じ、正常な半導体装置を不良品としてしま
う問題が生じる。
【0008】そこで、バーンイン時間を長くすることな
く所望の電圧ストレスを印加する方法として、バーンイ
ン時に複数のワード線を同時に選択することが行なわれ
る。すなわち、半導体記憶装置内部に、バーンイン時に
は複数のワード線を同時に選択する回路を設け、外部か
ら適当な条件をこの半導体記憶装置に対して与えること
により、複数のワード線を同時に選択することのできる
状態に設定する。このバーンイン試験時において複数の
ワード線を同時に選択する動作モードは、「バーンイン
モード」と一般に呼ばれる。
【0009】図20は、従来の半導体記憶装置の全体の
構成を概略的に示す図である。図20において、半導体
記憶装置は、行および列のマトリックス状に配列される
メモリセルMCを有するメモリセルアレイ100を含
む。メモリアレイ100においては、メモリセルMCの
各行に対応してワード線WLが配設され、メモリセルの
各列に対応してビット線対BLPが配設される。図20
においては、2本のワード線WL0およびWL1と1つ
のビット線対BLPを代表的に示す。ビット線対BLP
は互いに相補なデータ信号を伝達するビット線対BLお
よびZBLを含む。ワード線WLとビット線対BLPの
交差部に対応してメモリセルMCが配置される。図20
においては、メモリセルMCはワード線WL0とビット
線対BLの交差部およびワード線WL1とビット線対Z
BLの交差部に対応して配置される。
【0010】半導体記憶装置は、さらに、外部からのア
ドレス信号を受けて内部アドレス信号を発生するアドレ
スバッファ102と、このアドレスバッファ102から
の内部行アドレスを受けてデコードし、メモリアレイ1
00の対応のワード線を選択状態へ駆動するXデコーダ
104と、アドレスバッファ102からの内部列アドレ
ス信号をデコードし、メモリアレイ100の対応の列の
ビット線対BLPを選択するための列選択信号を発生す
るYデコーダ106と、メモリアレイ100の選択ワー
ド線に接続されるメモリセルMCのデータを検知し増幅
するセンスアンプと、Yデコーダ106からの列選択信
号に従って選択列に対応して配置されるビット線対BL
Pを入出力回路110へ接続するIOゲートを含む。図
20においては、センスアンプとIOゲートとを1つの
ブロック108で示す。入出力回路110は、データ入
出力端子DQに結合され、装置外部とデータの授受を行
なう。このデータ入出力端子DQは、データ入力端子と
データ出力端子とが別々に設けられてもよい。
【0011】半導体記憶装置は、さらに、特定の端子1
12に与えられる信号に従ってバーンインモード信号B
IMを発生するバーンインモード検出回路114と、こ
のバーンインモード検出回路114からのバーンインモ
ード信号BIMの活性化時にメモリアレイ100におい
て複数のワード線を同時に選択状態とする制御回路11
6を含む。図20においては、制御回路116は、バー
ンインモード信号BIMに従ってアドレスバッファ10
2からの内部行アドレス信号の所定数のビットを同時に
選択状態としてXデコーダ104へ伝達するように示さ
れる。
【0012】図21は、図20に示す制御回路116の
構成の一例を示す図である。図21(A)において、制
御回路116は、アドレスバッファ102からの内部ア
ドレス信号A0とバーンインモード信号BIMを受ける
ORゲート120aと、アドレスバッファ102からの
内部アドレス信号ZA0とバーンインモード信号BIM
を受けるORゲート120bを含む。内部アドレス信号
A0およびZA0は互いに相補なアドレス信号である。
ORゲート120aおよび120bから、内部行アドレ
ス信号X0およびZX0がそれぞれ出力されてXデコー
ダ104へ与えられる。
【0013】この制御回路116は、バーンインモード
信号BIMが活性状態のハイレベルのとき、内部行アド
レス信号X0およびZX0を選択状態のハイレベルに設
定する。この状態においては、図21(B)に示すよう
に、最下位アドレスビットA0の値が0(ローレベル)
および1(ハイレベル)のいずれにおいても、行アドレ
ス(Xn,…,0)および(Xn,…,1)が選択状態
とされる。各行アドレスに対応して1本のワード線WL
が配置される。したがってこの図21(A)に示す構成
においては、バーンインモード時においては、同時に2
本のワード線が選択状態とされる。同時に選択状態とさ
れるアドレスビットの数を増加すれば、同時に選択状態
とされるワード線の数も応じて増加する。
【0014】この制御回路116は、最下位アドレスビ
ットをバーンインモード時に選択状態とする構成に代え
て、アドレスバッファ102からの内部行アドレス信号
をプリデコードするプリデコード回路において、所定数
のプリデコード信号ビットを生成するプリデコーダを選
択状態とする構成が用いられてもよい。
【0015】図22は、図20に示すバーンインモード
検出回路の構成の一例を示す図である。図22におい
て、バーンインモード検出回路114は、端子112と
内部ノード119の間に直列に接続される、各々がダイ
オード接続されたnチャネルMOSトランジスタQ1〜
Q6と、内部ノード119と接地ノードとの間に接続さ
れる高抵抗の抵抗素子R1と、内部ノード119上の信
号電位に従ってバーンインモード信号BIMを出力する
バーンインモード信号発生回路122を含む。このバー
ンインモード信号発生回路122は、たとえば、2段の
縦続接続されたインバータINaおよびINbで構成さ
れる。
【0016】端子112は、たとえばアドレスバッファ
に含まれる特定のアドレスビットを受けるバッファ回路
である内部回路130にも結合される。次に動作につい
て説明する。
【0017】通常動作モード時(バーンインモードなど
の加速テストが行なわれる動作モード以外のモード)に
おいては、端子112へ与えられる電圧Vは、内部回路
130が動作する電圧レベルであり、最大値は基準電圧
Vrよりも低い通常動作時の外部電源電圧レベルであ
る。この状態においては、MOSトランジスタQ1〜Q
6のいずれかがオフ状態であり、端子112から接地ノ
ードへは電流が流れないため、内部ノード119の電位
は、抵抗素子R1により接地電位レベルに保持される。
したがって、図23に示すようにこの状態においては、
バーンインモード信号BIMはローレベルである。
【0018】一方、端子112へ与えられる電圧Vが基
準電圧Vrよりも高くなると、MOSトランジスタQ1
〜Q6がすべてオン状態となり、端子112と接地ノー
ドとの間に電流が流れる。このとき、内部ノード119
の電位は抵抗素子R1における電圧降下により、その電
位レベルが上昇する。内部ノード119の電位レベル
が、バーンインモード信号発生回路122によりハイレ
ベルと判定される電位レベルであれば、図23に示すよ
うに、バーンインモード信号BIMがハイレベルに立上
がる。
【0019】通常、高抵抗の抵抗素子R1により、ノー
ド119の電位V(119)は、MOSトランジスタQ
1〜Q6のしきい値電圧をVthとすれば、 V(119)=V−6・Vth で表わされる。今、MOSトランジスタQ1〜Q6のし
きい値電圧Vthを1V、バーンインモード信号発生回
路122のハイレベル/ローレベルの判別基準電位(イ
ンバータINaの入力論理しきい値)を2.0Vとする
と、上述の式から、 V≧6×1+2.0=8.0 の条件を満たす電圧Vを印加することにより、バーンイ
ンモード信号BIMはバーンインモードを指定するハイ
レベルの状態に設定される。
【0020】実使用において、通常、この端子112へ
与えられる電圧Vのレベルは、最大6V程度まで高くな
る(外部電源電圧が5Vのとき、その最大許容電圧値は
仕様により決定されている)。この状態において、バー
ンインモード信号発生回路122からのバーンインモー
ド信号BIMは確実に非活性状態のローレベルに維持す
ることが必要である。一方、一般に、製造パラメータの
ばらつきなどにより、MOSトランジスタQ1〜Q6お
よびバーンインモード信号発生回路に含まれるインバー
タINaおよびINbのMOSトランジスタのしきい値
電圧には、ばらつきが生じる(半導体装置間におい
て)。このようなMOSトランジスタのしきい値電圧に
ばらつきが生じると、内部ノード119の電位が所望の
電圧レベルからずれるとともに、バーンインモード信号
発生回路122の入力論理しきい値も所望の値からずれ
る。一般に、CMOSインバータの入力論理しきい値
は、構成要素であるpチャンネルMOSトランジスタお
よびnチャネルMOSトランジスタのドレイン電流が等
しいときの入力信号の電圧で与えられ、一般に次式で与
えられる。
【0021】{a′・Vcc+(Vthn−Vth
p)}/(1+a′) ここで、a′は、pチャネルMOSトランジスタおよび
nチャネルMOSトランジスタの導電係数βの比の平方
根で与えられる。VthnはnチャネルMOSトランジ
スタのしきい値電圧を示し、Vthpは、pチャネルM
OSトランジスタのしきい値電圧の絶対値を示す。Vc
cはインバータの電源電圧である。
【0022】pチャネルMOSトランジスタおよびnチ
ャネルMOSトランジスタのしきい値電圧が等しくかつ
導電係数βも等しいとき(トランジスタサイズ(チャネ
ル幅)が同じとき)、このCMOSインバータの入力論
理しきい値は、Vcc/2となる。
【0023】今、MOSトランジスタQ1〜Q6それぞ
れのしきい値電圧が、製造パラメータのばらつきに起因
して、所望の値1.0Vよりも、0.3V大きくなり、
またバーンインモード信号発生回路122の入力論理し
きい値も0.3V上昇した状態を考える。この場合に
は、バーンインモード信号BIMを活性状態のハイレベ
ルとするためには、端子112へ与えられる電圧Vを、 (1.0+0.3)×6+2.3=10.1(V) の電圧レベルに設定する必要があり、所望の電圧レベル
の8.0Vよりも2.1V高くする必要がある。
【0024】これらの製造パラメータのばらつきに起因
するMOSトランジスタのしきい値電圧の上昇を考慮し
て、端子112へ与える電圧Vと、10.1V以上とす
ることも考えられる。しかしながら、このような場合に
は、必要以上に高い電圧が端子112へ与えられること
になり、内部回路130が、その高電圧のために破壊さ
れるかまたは潜在的な損傷を受ける可能性がある。
【0025】逆に、製造パラメータのばらつきにより、
MOSトランジスタQ1〜Q6各々のしきい値電圧が
0.3V低下し、またバーンインモード信号発生回路1
22の入力論理しきい値が0.3V低下した場合には、 8.0−0.3×6−0.3=5.9(V)<6(V) となる。この場合には、通常動作モード時において、端
子112へ与えられる電圧Vinの電圧レベルが5.9
Vとなったときに、内部ノード119の電位レベルはバ
ーンインモード信号発生回路122によりハイレベルで
あると判定され、活性状態のバーンインモード信号BI
Mが出力される。したがって、この端子112へ与えら
れる電圧Vinのバーンインモードを指定するための電
圧レベルを低くすることはできない。
【0026】なお、バーンインモード信号発生回路12
2は、以下の構成を備えてもよい。その出力部にラッチ
回路(フリップフロップ)が設けられており、端子11
2へ与えられる電圧Vinが所定期間基準値Vrよりも
高くなると内部でのバーンインモード信号BIMは固定
的に活性状態のハイレベルとされる。端子112にバー
ンインモード時に内部回路130へ与えられる信号が印
加されても、このバーンインモード検出回路114から
のバーンインモード信号BIMの電圧レベルは変化せず
活性状態を維持する。バーンインモード終了時に、この
端子112を再度基準値Vr以上に設定するかまたは別
の経路からのバーンインモード終了指示信号に従ってこ
のラッチ(フリップフロップ)がリセットされる。
【0027】端子112が、未使用のピン端子であり、
内部回路が何ら接続されない場合には、上述のようなラ
ッチ(フリップフロップ)は不要であり、バーンインモ
ード動作期間、端子112の電圧Vinは所定の電圧レ
ベルに維持される。
【0028】また、実際のバーンイン試験においては、
効率的にバーンイン試験を行なうために数千ないし数万
個の半導体装置が同時にバーンイン試験を受ける。バー
ンインボードと呼ばれるボード上に、数百個程度の半導
体装置が搭載され、複数のバーンインボードがバーンイ
ン試験装置に結合されてバーンイン試験が行なわれる。
したがって、1枚のバーンインボード上には数多くの半
導体装置が載置され、これらの数多くの半導体装置を相
互接続するための配線が数多く配設される。この配線を
介して試験装置から必要とされる信号がバーンインボー
ド上の半導体装置へ共通に与えられる。したがって、配
線抵抗および容量による伝搬信号波形のなまりのみなら
ず、配線間の容量結合などにより電圧ノイズが配線上に
発生する。したがって、図22に示す構成のようにバー
ンイン時間中、端子112を所定電圧(Vr)以上の電
圧レベルに維持する場合、この電圧ノイズにより、端子
112の電圧Vinの電圧レベルが変動し、バーンイン
モードが誤って解除される場合が生じ、バーンイン時間
中、確実に半導体装置をバーンインモードに設定するこ
とができず、正確にバーンイン試験を行なうことができ
なくなるという問題が生じる。
【0029】また、フリップフロップのようなラッチ回
路を用いてバーンインモード信号発生回路122の出力
信号をラッチする構成の場合、この端子112における
電圧ノイズにより、電圧Vinの電圧レベルが変動した
場合、フリップフロップのセット/リセットが実行され
るため、同様、半導体装置を安定にバーンインモード状
態に設定することができず、正確なバーンイン試験を行
なうことができないという問題が生じる。
【0030】上述のように、従来の半導体装置において
は、かなり不安定な回路動作条件を用いてバーンインモ
ードの設定が行なわれており、半導体装置が意図どおり
にバーンインされるかどうか疑わしい状態でバーンイン
試験が行なわれていた。したがって、場合によっては、
正確にバーンインをされていない半導体装置が出荷され
る可能性があり、半導体装置の信頼性を確保することが
できなくなるという問題がある。
【0031】それゆえに、この発明の目的は、容易にか
つ正確にバーンインモードに設定されることのできる半
導体装置を提供することである。
【0032】この発明の他の目的は、確実にバーンイン
モード信号を内部で発生することのできる半導体装置を
提供することである。
【0033】この発明のさらに他の目的は、バーンイン
可能状態に設定されたことを外部で識別することのでき
る半導体装置を提供することである。
【0034】この発明のさらに他の目的は、特定のテス
ト動作モード時において、正確にかつ確実にテストモー
ド動作可能状態に設定することのできる半導体装置を提
供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体装
置は、データ信号を入力する入力端子と、この入力端子
へ与えられたデータ信号に対応する信号が出力される出
力端子とを有し、テストモード指示信号の活性化時この
入力端子へ与えられたデータ信号と出力端子に現われる
データ信号の論理関係が、このテストモード指示信号の
非活性化時のそれと異ならせる制御手段を備える。
【0036】請求項2に係る半導体装置は、テストモー
ド指示信号の活性化時、入力端子へ与えられたデータ信
号の論理と出力端子に現われるデータ信号の論理とを反
転する手段を含む。
【0037】請求項3に係る半導体装置は、この制御手
段が、テストモード指示信号の活性化時、出力端子を電
気的にフローティング状態とする手段を含む。
【0038】請求項4に係る半導体装置は、制御手段
が、テストモード指示信号の活性化時、出力端子に予め
定められた論理のデータを出力する手段を含む。
【0039】請求項5に係る半導体装置は、外部から与
えられる電源電圧に従って内部電圧を生成する内部電圧
発生回路と、この内部電圧発生回路からの内部電圧を所
定の基準電圧と比較し、この内部電圧が基準電圧よりも
高いときにこの半導体装置をテストモード動作可能な状
態におくためのテストモード指示信号を発生する手段を
備える。
【0040】
【作用】請求項1に係る半導体装置においては、テスト
モード指示信号の活性化時の入力端子および出力端子に
おけるデータ信号の論理が通常動作モード時のそれと異
ならされている。したがって、外部でこの入力端子へ与
えられるデータ信号とデータ端子へ与えられるデータ信
号の論理を識別することにより、半導体装置がテストモ
ード動作可能状態に設定されているか否かを容易に識別
することができる。
【0041】請求項2に係る半導体装置においては、こ
の入力端子へ与えられるデータ信号の論理と出力端子へ
与えられるデータ信号の論理が反転されている。したが
って、入力データおよび出力データの論理の不一致を見
ることにより、容易に半導体装置がテストモード動作可
能状態に設定されているか否かを識別することができ
る。
【0042】請求項3に係る半導体装置においては、テ
ストモード指示信号の活性化時には、出力端子が電気的
にフローティング状態とされる。したがって、外部でこ
の出力端子が電気的にフローティング状態(ハイインピ
ーダンス状態)に設定されたことを識別することによ
り、半導体装置がテストモード動作可能状態に設定され
ているか否かを判別することができる。
【0043】請求項4に係る半導体装置においては、テ
ストモード指示信号の活性化時には、この出力端子から
予め定められた論理のデータが出力されるため、容易に
半導体装置がテストモード動作可能状態に設定されてい
るか否かを識別することができる。
【0044】請求項5に係る半導体装置においては、内
部電源回路からの内部電圧が所定値以上とされたときに
テストモード指示信号を発生している。この内部電源回
路は、外部電源電圧から内部電圧を発生しており、外部
電源電圧が所定値の電圧レベル以上に増加した場合に
は、その内部電圧が外部電源電圧によって変化する。し
たがって、内部電圧を外部電源電圧に従って上昇させる
ことが可能となった状態においてテストモード指示信号
が活性状態とされており、確実に、半導体装置がテスト
モード動作可能となったときにテストモード指示信号を
活性状態として半導体装置をテストモード動作可能状態
に設定することができる。
【0045】
【実施例】図1は、バーンイン装置の全体の構成を概略
的に示す図である。図1において、バーンイン装置は、
被試験半導体装置3を所定の温度条件で動作させるため
の恒温槽1と、この恒温槽1に収納された被試験半導体
装置3に対し所定の電源電圧および制御信号を印加する
ための制御部10を含む。
【0046】恒温槽1には、複数のスロット(図示せ
ず)がチャンバ5内に設けられており、このスロットそ
れぞれにバーンインボード2が挿入される。バーンイン
ボード2上には、数百個程度のソケット3がマトリック
ス状に配置される。このソケット3に被試験半導体装置
が挿入される。ソケット3は、配線4を介して相互接続
される。このバーンインボード2には、コネクタ部2a
が設けられており、このコネクタ部2aがチャンバ5に
設けられたコネクタに挿入される。コネクタ部2aは、
このチャンバ5から恒温槽1を介して外部配線7により
制御部10と信号および電源電圧の授受を行なう。
【0047】制御部10は、テストパターン発生部、動
作シーケンス制御部など種々の構成要素を含むが、図1
においては、本発明に関連する部分のみを概略的に示
す。
【0048】図1において、制御部10は、ソケット3
に挿入された被試験半導体装置を駆動する信号(制御信
号、アドレス信号(半導体装置が記憶装置の場合)、お
よび書込データ)ならびに電源電圧を出力するドライバ
12と、被試験半導体装置3からの出力信号を受けて、
被試験半導体装置が正常に動作しているか否かを判断す
るためのコンパレータ14と、このコンパレータ14の
判定結果を各被試験半導体装置ごとに記録するメモリ1
6を含む。ドライバ12およびコンパレータ14は、イ
ンタフェイス8を介してチャンバのソケット部に接続さ
れる配線7に結合される。
【0049】バーンイン試験時においては、恒温槽1が
所定の温度条件(通常の動作温度よりも十分高い温度)
に設定され、次いでドライバ12から通常動作時よりも
高い電源電圧がバーンインボード2上に配置されたソケ
ット3に挿入された被試験半導体装置へ供給される。こ
の状態でドライバ12が制御信号およびテストパターン
を発生して被試験半導体装置へ供給し、被試験半導体装
置を動作させる。この状態においては、チャンバ5に収
納された被試験半導体装置はすべて並列に動作してい
る。
【0050】所定時間のバーンイン試験が完了すると、
次いで、コンパレータ14が、図示しないシーケンスコ
ントローラの制御の下にソケット3に挿入された被試験
半導体装置の出力信号を順次所定の順序で受けて、期待
値と比較し、その比較結果を示す信号をメモリ16に記
録する。
【0051】被試験半導体装置の出力信号の比較動作に
ついては、たとえば以下の手順が行なわれる。バーンイ
ンボード2上において、マトリックス状に配列されるソ
ケットに対し行方向には、各行に対応してロウアドレス
ストローブ信号ZRASを伝達する信号線が配設され
る。列方向に配列されるソケットに対して、各列それぞ
れに対応してコラムアドレスストローブ信号線ZCAS
が配設される。ロウアドレスストローブ信号ZRAS伝
達線は対応の行のソケットすべてに対し同時にロウアド
レスストローブ信号ZRASを与える。コラムアドレス
ストローブ信号ZCAS伝達線は、対応の列のソケット
に共通にコラムアドレスストローブ信号ZCASを印加
する。ロウアドレスストローブ信号ZRAS伝達線とコ
ラムアドレスストローブ信号ZCAS伝達線の交差部に
対応して配置されるソケットに挿入された被試験半導体
装置がデータ出力可能状態とされる。この信号ZRAS
およびZCASを順次所定の順序で活性状態とすること
により、被試験半導体装置を順次選択してその出力信号
(半導体装置の場合、読出データ)を順次所定の順序で
読出すことができる。データ書込動作時には、信号ZR
ASおよびZCASはすべての行および列を同時に活性
状態とする。この上述のような手順を用いることによ
り、バーンインボード2においてすべてのソケットに対
し共通に配設されたデータラインを用いて各被試験半導
体装置の出力信号のモニタを行なうことができる。上述
のような構成により配線7に含まれる信号線の数を低減
することができる。
【0052】バーンイン試験設定時においては、このソ
ケット3に挿入された被試験半導体装置からの出力信号
をコンパレータ14がモニタすることにより、被試験半
導体装置がバーンインモード動作可能状態に設定されて
いるか否かを識別する。
【0053】[実施例1]図2は、この発明の第1の実
施例である半導体装置の要部の構成を概略的に示す図で
ある。図2において、半導体装置30は、データを記憶
する記憶部40と、この記憶部40に記憶される書込デ
ータDを受けるデータ入力端子32と、半導体装置の特
定の入力端子(または内部ノード)34へ与えられた信
号(または電圧)に従ってバーンインモードが指定され
たことを検出するバーンインモード検出回路42と、特
定の入力端子34と外部信号入力端子38へ与えられる
外部信号とを受け、記憶部40に対するデータ信号の入
出力を行なうための制御動作を行なう制御回路44と、
記憶部40から読出されたデータを出力するデータ出力
端子36を含む。バーンインモード検出回路42の具体
的構成については後に詳細に説明する。またこの半導体
装置30におけるデータ入力端子32とデータ出力端子
36は、別々に設けられるように示されているが、これ
らは同じ端子であってもよい。
【0054】記憶部40は、メモリセルが行列状に配列
されるメモリアレイ43と、このメモリアレイ43へデ
ータを書込む書込回路41と、メモリアレイ43の選択
されたメモリセルのデータを読出す読出回路44を含
む。半導体装置30は、さらにこのバーンインモード検
出回路42からのバーンインモード信号BIMとデータ
入力端子32へ与えられた書込データDを受ける不一致
検出回路(EXOR回路)46を含む。EXOR回路4
6の出力する内部書込データは書込回路41へ与えられ
る。このEXOR回路46は、データ入力端子に接続さ
れる入力バッファとメモリアレイ43の選択メモリセル
へデータを書込む書込ドライバ(内部データ伝達線(I
/O線)へ書込データを伝達する書込ドライバ)の間に
設けられてもよい。また、この書込ドライバの後段に設
けられてもよい。EXOR回路46は、書込データDが
与えられる入力端子32とメモリアレイ43の選択メモ
リセルへ書込データを伝達する経路のいずれかの位置に
設けられればよい。
【0055】バーンインモード検出回路42は、この特
定の入力端子(内部ノード)34上の電圧または入力信
号に従って、バーンインモードが指定されたときには、
バーンインモード信号BIMをハイレベルの活性状態と
する。このバーンインモード信号BIMがハイレベルの
とき、EXOR回路46は、インバータとして機能す
る。バーンインモード信号BIMがローレベルのときに
は、EXOR回路46は、バッファとして機能する。し
たがって、バーンインモード時においては、データ入力
端子32へ与えられた書込データDは、その論理が反転
されてメモリアレイ43の選択されたメモリセルに書込
まれる。次に動作について説明する。
【0056】通常動作モード時においては、この半導体
装置30において、バーンインモード検出回路42から
のバーンインモード信号BIMはローレベルである。デ
ータ入力端子32へ与えられた書込データD(Da)
は、EXOR回路46でバッファ処理されて書込回路4
1へ与えられる。記憶部40は、制御回路44の制御の
下にメモリアレイ43においてアドレス指定されたメモ
リセルが選択されて、この選択されたメモリセルへデー
タが書込まれる。ここで、入力端子38へ与えられる外
部信号は、先に説明したように、アドレス信号を含んで
いる。データ読出時においては、メモリアレイ43にお
いてメモリセルを選択し、その選択メモリセルのデータ
を読出回路44を介してデータ出力端子36へ読出す。
データ書込時とデータ出力時において同じメモリセルが
選択されたときには、図3に示すように、書込データD
a(ハイレベル)と読出データQa(ハイレベル)の論
理は同じである。
【0057】一方、バーンインモード時においては、特
定の入力端子(内部ノード)34へ与えられる信号(ま
たは電圧)に従って、バーンインモード検出回路42
は、バーンインモード信号BIMをハイレベルにする。
この状態においては、バーンイン装置(図1参照)から
与えられる書込データDは、EXOR回路46により反
転されて書込回路41を介してメモリアレイ43のアド
レス指定されたメモリセルに書込まれる。次いで、バー
ンイン装置(図1参照)の制御部の制御の下に、このデ
ータが書込まれたメモリセルを選択し、読出回路44を
介してデータ出力端子36へ選択メモリセルデータを読
出す。この制御回路44へ入力端子38を介して与えら
れる外部信号はすべて図1に示すバーンイン装置の制御
部から与えられる。バーンインモードにおいては、した
がって、書込データDb(ハイレベル)の論理と読出デ
ータQb(ローレベル)の論理は逆転している。この読
出データQbと書込データDbの論理の不一致を図1に
示すバーンイン装置のコンパレータで検出することによ
り、半導体装置30がバーンインモードで動作可能であ
ることが識別される。
【0058】このコンパレータでの判定の後、必要とさ
れるバーンイン試験が開始される。半導体装置30がす
べてバーンインモードで動作可能な状態に設定されたこ
とを確認した後にバーンイン試験を実行するため、確実
に半導体装置30に対し必要とされるバーンイン試験を
行なうことができる。
【0059】コンパレータにおける書込データと読出デ
ータの論理の不一致の識別は、単に図示しないシーケン
サにより、書込データの期待値と論理の反転したデータ
をコンパレータ(図1参照)へ基準データとして与える
構成が用いられればよい。このとき、バーンイン試験は
まだ開始されておらず、不良メモリセルは存在しないと
仮定されている(バーンイン試験は製品出荷前の最終試
験であり、それまでに良メモリセルの救済は行なわれて
いる)。書込データDと読出データQの論理が異なって
いることを識別することにより、正確に、半導体装置3
0がバーンインモードで動作可能状態に設定されている
ことを判定することができる。
【0060】なお、バーンインモード時においては、制
御回路44は、このバーンインモード信号BIMに従っ
てメモリアレイ43の複数のワード線を同時に選択す
る。しかしながら、この場合、複数のワード線の同じ列
上に配置されるメモリセルに同じ論理の書込データDが
書込まれるため、読出時においても、選択列上には同じ
論理のデータが読出され、データの競合が生じず、確実
に複数のメモリセルを同一列上で選択状態としてもデー
タの読出を正確に行なうことができる。
【0061】コンパレータ14による各被試験半導体装
置の良/不良の判定は、バーンインモード動作完了後行
なわれる。この状態においては、バーンインモード信号
BIMはローレベルである。したがって、この被試験半
導体装置の良/不良判定時においては、通常のテストパ
ターンおよびその期待値パターンを用いてコンパレータ
14で良/不良判定を行なうことができる。バーンイン
試験開始時においてのみコンパレータ14は、書込デー
タDと読出データQの論理が反転していることを識別す
る。したがって、コンパレータ14およびそのシーケン
スコントローラに対し過大な負荷を要求することなく、
全ての被試験半導体装置が確実にバーンインモード動作
可能状態に設定されたことを識別して、バーンイン試験
を開始することができる。
【0062】[実施例2]図4は、この発明の第2の実
施例である半導体装置の要部構成を示す図である。図4
に示す半導体装置30の構成においては、記憶部40と
データ出力端子36の間に、記憶部40から読出された
データRDとバーンインモード検出回路42からのバー
ンインモード信号BIMを受けるEXOR回路50が設
けられる。記憶部40の構成は、図2に示す記憶部40
の構成と同じであり、メモリアレイ、書込回路、および
読出回路を含む。制御回路44およびバーンインモード
検出回路42の構成も、先の図2に示す構成と同じであ
る。
【0063】この図4に示す構成の場合に、バーンイン
モード信号BIMがハイレベルであり、半導体装置30
がバーンインモード動作可能な場合には、記憶部40か
ら読出された読出データRDはEXOR回路50によ
り、論理が反転されてデータ出力端子36に伝達され
る。したがって、この図4に示す構成においても、先の
第1の実施例と同様、書込データDと読出データQの論
理が反転しており、図1に示すバーンイン装置に含まれ
るコンパレータ14により、論理の不一致を識別するこ
とにより、(全ての)半導体装置30がバーンインモー
ドで動作可能状態に設定されたことを識別することがで
き、この識別の後、バーンイン試験を開始する。
【0064】この図4に示すEXOR回路50は、記憶
部40の読出回路(図2参照)とデータ出力端子36の
間に配置されていればよい。したがってEXOR回路5
0は、記憶部40の読出回路に含まれる読出増幅器と出
力バッファの間に設けられてもよく、また出力バッファ
とデータ出力端子36の間に配置されてもよい。
【0065】[変更例]図5は、この第2の実施例の変
更例の構成を示す図である。図5に示す構成において
は、データの書込/読出部の構成が概略的に示される。
この図5に示す半導体装置においては、データの入出力
は共通のピン端子31を介して実行される。データ入出
力端子31には、出力バッファ62および入力バッファ
66が接続される。データ書込時においては、出力バッ
ファ62は、出力ハイインピーダンス状態に設定され
る。この出力バッファ62および入力バッファ66の活
性/非活性の制御は、図4に示す制御回路44により外
部制御信号(ライトイネーブル信号および出力イネーブ
ル信号)に従って実行される。
【0066】入力バッファ66は、このデータ書込時、
データ入出力端子31へ与えられた書込データDQから
内部書込データを生成して書込増幅器64へ与える。書
込増幅器64は、この入力バッファ66から与えられた
内部書込データを所定のタイミングで増幅して内部デー
タバスI/O上ヘ伝達する。
【0067】読出経路においては、データ読出時に活性
化され、内部データバスI/O上のデータを増幅する読
出増幅器60と、この読出増幅器60の出力する内部読
出データRDと、バーンインモード信号BIMを受ける
EXOR回路50が設けられる。EXOR回路50の出
力信号が出力バッファ62へ与えられる。
【0068】この図5に示す構成のように、読出増幅器
60と出力バッファ62の間の内部読出データ線にEX
OR回路50を設けることにより、データ入出力端子3
1に共通に出力バッファ62および入力バッファ66が
接続される構成においても、書込データと読出データの
論理を逆にすることができる。
【0069】書込データの論理を反転して選択メモリセ
ルへ書込む場合には、EXOR回路50が入力バッファ
66と書込増幅器64の間に配置される。この場合、E
XOR回路50は、書込増幅器64と内部データバスI
/Oの間に設けられてもよいが、この場合には、EXO
R回路50は、データ読出時出力ハイインピーダンス状
態とされる必要がある(読出データに悪影響を及ぼさな
いためである)。以上のように、この第2の実施例の構
成のように、バーンインモード時において記憶部から読
出されたデータを反転してデータ出力端子またはデータ
入出力端子へ伝達することにより、書込データの論理と
読出データの論理とを互いに反転したものとすることが
でき、半導体装置が確実にバーンインモードで動作可能
な状態に設定されたことを外部で識別することができ、
正確に半導体装置に対しバーンイン試験を行なうことが
できる。
【0070】[実施例3]図6は、この発明の第3の実
施例である半導体装置の要部の構成を概略的に示す図で
ある。図6に示す半導体装置30においては、データ入
力端子32と記憶部40との間に、バーンインモード信
号BIMの活性化時論理“0”(ローレベル)の信号を
出力するゲート回路70が設けられる。このゲート回路
70は、バーンインモード信号BIMの活性状態(ハイ
レベル)またはデータ入力端子32からの書込データD
のローレベルのときにローレベルの信号を出力する。他
の構成は、図2に示す半導体装置の構成と同じであり、
対応する部分には同一の参照番号を付す。次に動作につ
いて説明する。
【0071】バーンインモード信号BIMが非活性状態
のローレベルのときには、ゲート回路70は、データ入
力端子32へ与えられた書込データDをバッファ処理し
て記憶部40へ伝達する。したがって図7に示すよう
に、通常動作モード時においては、書込データDと記憶
部40からデータ出力端子36へ読出される読出データ
Qの論理は一致している。すなわち書込データDaがハ
イレベル(またはローレベル:破線で示す)のとき、読
出データQaはハイレベル(またはローレベル:破線で
示す)となる。
【0072】バーンインモード信号BIMがハイレベル
となった場合には、ゲート回路70は、そのデータ入力
端子32へ与えられた書込データDbの論理にかかわら
ず、ローレベルの信号を出力する。したがって、バーン
インモード信号BIMの活性化時、記憶部40に書込ま
れたデータを、データ出力端子36へ読出した場合に
は、論理ローレベルの信号が得られる。したがって、図
1に示すコンパレータ14は、書込データがハイレベル
およびローレベルいずれの場合においても、論理ローレ
ベルのデータが読出されたときに、この半導体装置30
が、バーンインモード動作可能状態に設定されたと判別
する。この判別の後に、バーンイン試験が実行される。
【0073】[変更例]図8は、この発明の第3の実施
例の半導体装置の変更例の構成を示す図である。この図
8に示す半導体装置は、データ入出力が、データ入出力
端子31を介して行なわれる。この構成においては、ゲ
ート回路72が、データ入出力端子31に接続される入
力バッファ66と、内部データバスI/Oへ書込データ
を伝達する書込増幅器64の間に設けられる。このゲー
ト回路72は、バーンインモード信号BIMがハイレベ
ルの活性状態のときには、ローレベルの信号を出力し、
バーンインモード信号BIMがローレベルのときには、
入力バッファ66から与えられた内部書込データをバッ
ファ処理して書込増幅器64へ伝達する。
【0074】このゲート回路72は、データ入出力端子
31と入力バッファ66の間に設けられてもよい。
【0075】以上のように、この発明の第3の実施例の
構成に従えば、バーンインモード信号の活性化時、外部
書込データの論理にかかわらず、ローレベル(“1”)
のデータを書込むように構成し、その読出データに従っ
てバーンインモード動作可能状態とされたか否かを判別
しているため、正確に、半導体装置がバーンインモード
動作可能状態とされているか否かを識別することができ
る。
【0076】[実施例4]図9は、この発明の第4の実
施例である半導体装置の要部の構成を示す図である。図
9に示す構成においては、記憶部40とデータ出力端子
36との間に、ゲート回路74が配置される。このゲー
ト回路74は、バーンインモード信号BIMのハイレベ
ルの活性状態のときには、記憶部40から読出されたデ
ータの論理にかかわらず、ローレベルのデータ信号をデ
ータ出力端子36へ伝達する。またこのゲート回路74
は、バーンインモード信号BIMの非活性状態のローレ
ベルのときには、記憶部40から読出されたデータをバ
ッファ処理してデータ出力端子36へ伝達する。このゲ
ート回路74は、記憶部40とデータ出力端子36の間
の経路の任意の部分に配置することができる。
【0077】この図9に示す半導体装置30において
は、データ入力端子32を介して書込データDが記憶部
40に書込まれる。続いて、このデータDが書込まれた
メモリセルのデータを記憶図40から読出す。バーンイ
ンモード信号BIMがハイレベルであれば、この書込デ
ータDの論理にかかわらず、データ出力端子36におい
ては、ローレベルのデータ信号(論理“1”のデータ)
が出力される。したがって、第3の実施例と同様、論理
“1”および“0”のデータを記憶部40のメモリセル
に書込み、続いてこれらのメモリセルのデータを読出す
ことにより、この半導体装置30がバーンインモード動
作可能状態に設定されているか否かを外部で識別するこ
とができる。この識別は、図2に示すコンパレータ14
において実行される。すなわち、図2に示すコンパレー
タが、読出データが論理“0”であるか否かの判別を行
なう。
【0078】なお、この図9に示す半導体装置は、デー
タ入出力を同じピン端子を介して行なう構成の場合、図
8に示す読出増幅器60と出力バッファ62の間にゲー
ト回路74が配置される。これにより、同様の効果を実
現することができる。
【0079】以上のように、この発明の第4の実施例に
従えば、読出データの論理を、バーンインモード信号の
活性化時ローレベルに固定するように構成したため、外
部で容易にこの半導体装置がバーンインモード動作可能
状態であるか否かを識別することができ、正確なバーン
イン試験を実行することができる。
【0080】[実施例5]図10は、この発明の第5の
実施例である半導体装置の要部の構成を示す図である。
図10においては、データを伝達する経路に設けられる
ゲート回路のみを示す。図10においては、データ入力
端子と記憶部の間または記憶部とデータ出力端子の間に
ゲート回路76が設けられる。このゲート回路76は、
その一方入力にバーンインモード信号BIMを受け、他
方入力に書込データまたは読出データを受けるORゲー
トで構成される。
【0081】この図10に示すORゲートで構成される
ゲート回路76を用いる場合、図11に、その動作波形
図を示すように、バーンインモード信号BIMがローレ
ベルのときには、ゲート回路76がバッファ回路として
機能する。したがって、図11に示すように、書込デー
タDaの論理と同じ論理を有する出力データQaが出力
される(図11においては、ハイレベルデータを実線
で、ローレベルデータを破線で示す)。
【0082】一方、バーンインモード信号BIMがハイ
レベルとなると、このゲート回路76は、書込データD
または記憶部40から読出されたデータの論理にかかわ
らず、ハイレベルのデータ信号を出力する。したがっ
て、図11に示すように、書込データDbの論理にかか
わらず、ハイレベルのデータ信号Qbが出力されるた
め、外部の装置(コンパレータ14)でこの状態を検出
することにより、半導体装置がバーンインモード動作可
能状態に設定されたことを識別することができ、すべて
の半導体装置がこの状態を示したときに、バーンイン試
験を開始することができる。
【0083】[実施例6]図12は、この発明の第6の
実施例である半導体装置の要部の構成を示す図である。
図12においては、データ読出部の構成のみが示され
る。
【0084】図12においては、記憶部40に含まれる
読出回路44は、メモリアレイ43において選択された
メモリセルデータを増幅して相補内部読出データRD,
ZRDを生成する読出増幅器80と、この読出増幅器8
0により生成された内部読出データRDおよびZRDか
ら外部読出データQを出力する出力バッファ82と、読
出増幅器80と出力バッファ82の間に設けられるゲー
ト回路83aおよび83bを含む。
【0085】ゲート回路83aは、内部読出データZR
Dとバーンインモード信号BIMを受けるNORゲート
で構成される。ゲート回路83bは、内部読出データR
Dとバーンインモード信号BIMを受けるNORゲート
で構成される。
【0086】出力バッファ82は、電源ノードVcとデ
ータ出力端子36の間に接続され、そのゲートにゲート
回路83aの出力信号を受けるnチャネルMOSトラン
ジスタ84aと、データ出力端子36と接地ノードとの
間に接続され、そのゲートにゲート回路83bの出力信
号を受けるnチャネルMOSトランジスタ84bを含
む。
【0087】次に動作について説明する。通常動作モー
ド時においては、データ読出が指定されたとき、所定の
タイミング(DRAMの場合、コラムアドレスストロー
ブ信号ZCASの活性化)に応答して読出増幅器80が
活性状態とされ、メモリアレイ43の選択メモリセルデ
ータを増幅して内部読出データRD,ZRDを出力す
る。バーンインモード信号BIMは通常動作時にはロー
レベルであり、ゲート回路83aおよび83bがインバ
ータとして動作する。内部読出データRDがハイレベル
のとき、内部読出データZRDがローレベルであり、M
OSトランジスタ84bがオフ状態、MOSトランジス
タ84aがオン状態となり、ハイレベルのデータがデー
タ出力端子36に出力される。
【0088】一方、バーンインモード信号BIMがハイ
レベルの場合には、読出増幅器80の出力する内部読出
データRD,ZRDの論理レベルにかかわらず、ゲート
回路83aおよび83bの出力信号はローレベルとされ
る。したがってこの場合、MOSトランジスタ84aお
よび84bがともにオフ状態とされ、データ出力端子3
6はハイインピーダンス状態となる。
【0089】したがって図13に示すように、バーンイ
ンモード信号BIMがローレベルの場合には、データ読
出が指定されたときには、読出増幅器80の生成する内
部読出データRD,ZRDに対応する論理の信号がデー
タ出力端子36に出力される。一方、バーンインモード
信号BIMがハイレベルの場合には、この半導体装置に
読出モードが指定されて読出増幅器80が活性状態とさ
れ、内部読出データRD,ZRDが選択メモリセルのデ
ータに応じて生成された場合でも、データ出力端子36
はハイインピーダンス状態(Hi−Z)状態を維持す
る。
【0090】このデータ出力端子36のハイインピーダ
ンス状態をバーンイン装置に含まれるコンパレータ14
で検出する。このハイインピーダンス状態の検出は、デ
ータ出力端子36の電位が中間電位(ハイレベルとロー
レベルの間の電位)にあるか否かの判別により行なわれ
てもよい。また、図1に示すバーンイン装置のコンパレ
ータ14において、データ出力端子36に電流が流れ込
むか否かの状態が識別されてもよい。この電流の有無の
検出は、図14に示す構成を用いて実現することができ
る。
【0091】図14において、バーンイン装置に含まれ
るコンパレータ14(図1参照)の構成を示す。図14
において、コンパレータ14は、データ出力端子36に
接続される信号線90が結合される正入力と基準電圧V
refを受ける負入力を有する差動増幅器14aと、信
号線90に接続される一方端と、スイッチング用pチャ
ンネルMOSトランジスタPTを介して電源ノードVc
に接続される他方端を有する高抵抗抵抗素子Rpと、信
号線90に接続される一方端と、スイッチング用nチャ
ネルMOSトランジスタNTを介して接地ノードに接続
される他方端を有する高抵抗抵抗素子Rnを有する。M
OSトランジスタPTはそのゲートに制御信号φ1を受
け、MOSトランジスタNTは、そのゲートに制御信号
φ2を受ける。差動増幅器14aへ与えられる基準電圧
Vrefは電源電圧Vcと接地電圧の間の中間電位であ
る。次に動作について説明する。
【0092】通常動作モード時(バーンイン試験完了後
の半導体装置の良/不良検出時)においては、制御信号
φ1はローレベル、制御信号φ2はハイレベルとされ、
信号線90へは、プルアップ用の高抵抗抵抗素子Rpお
よびプルダウン用の高抵抗抵抗素子Rnが接続される。
信号線90を中間電位に保持することにより、信号線9
0が電気的にフローティング状態とされたときのその電
位不安定な状態を防止する。
【0093】バーンインモード検出時においては、制御
信号φ1およびφ2は同相で変化する。今、データ出力
端子36に現われる読出データQがハイレベルのとき、
制御信号φ1およびφ2がハイレベルであれば、MOS
トランジスタPTがオフ状態、MOSトランジスタNT
がオン状態とされる。したがって、この状態において
は、高抵抗抵抗素子Rnを介して信号線90が接地ノー
ドに接続される。データ出力端子36は、ハイレベルで
あるため、その出力バッファに含まれる充電用MOSト
ランジスタを介して高抵抗抵抗素子Rnに電流が流れ、
信号線90上の電位はハイレベルとなる。次いで、信号
φ1およびφ2をローレベルとすると、MOSトランジ
スタPTがオン状態、MOSトランジスタNTがオフ状
態とされる。この状態においては、信号線90は高抵抗
抵抗素子Rpを介して電源ノードVcに接続される。デ
ータ出力端子36はハイレベルであるため、信号線90
の電位は変化せずハイレベルを維持する。したがって、
図15に示すように、制御信号φ1およびφ2のハイレ
ベルおよびローレベル変化時において、差動増幅器14
aの出力信号Outはハイレベルを維持する。
【0094】データ出力端子36の読出データQがロー
レベルの場合においては、差動増幅器14aの出力信号
Outの論理は以下のとおりとなる。制御信号φ1およ
びφ2がともにハイレベルのときには、信号線90は高
抵抗抵抗素子Rnを介して接地ノードに接続される。し
たがって、この状態では信号線90上の電位はローレベ
ルである。MOSトランジスタPTが制御信号φ1に応
答してオン状態となった場合、信号線90は高抵抗抵抗
素子Rpを介して電源ノードVcに接続される。このと
きMOSトランジスタNTはオフ状態である。したがっ
て、データ出力端子36へこの高抵抗抵抗素子Rpを介
して電源ノードVcから電流が流れ込み、信号線90の
電位は高抵抗抵抗素子Rpの電圧降下によりローレベル
とされる。したがって、この状態においては、制御信号
φ1およびφ2のレベルにかかわらず、差動増幅器14
aの出力信号Outはローレベルとされる。
【0095】一方、データ出力端子36がハイインピー
ダンス状態とされた場合には、差動増幅器14aの出力
信号Outは以下のように変化する。高抵抗抵抗素子R
nが信号線90に接続される場合、この信号線は高抵抗
抵抗素子Rnを介して接地電位レベルへ放電されてロー
レベルとされる。一方、高抵抗抵抗素子Rpが電源ノー
ドVcに接続される場合には、信号線90は、この高抵
抗抵抗素子Rpを介して電源電位レベルに充電され、ハ
イレベルとされる。したがって、図15に示すように、
データ出力端子36の出力Qがハイインピーダンス状態
の場合には、制御信号φ1およびφ2の変化に従って、
差動増幅器14aの出力信号Outはローレベルからハ
イレベルへ変化する。したがってこの差動増幅器14a
の出力信号Outのレベル変化を検出することにより、
データ出力端子36がハイインピーダンス状態とされた
ことを検出することができる。
【0096】なお、ここで、図13において読出増幅器
80の出力する内部読出データRD,ZRDは読出増幅
器80の非活性化時、中間電位のプリチャージ電位であ
るように示される。しかしながら、通常、読出増幅器8
0は、その非活性化時においては、内部読出データR
D,ZRDは、ハイレベルに設定されるかまたはローレ
ベルに設定される。このレベルは、読出増幅器80の構
成により決定される。
【0097】また図12においては、当然、データを出
力端子へ出力するためのタイミングを与える読出指示信
号が与えられるが、この読出指示信号が与えられる経路
は示していない(これは、例えばゲート回路83a,8
3bへ与えられる)。
【0098】さらに、図12に示す構成において、ゲー
ト回路83aおよび83bは、バーンインモード信号B
IMがローレベルのときインバータとして機能し、内部
読出データRD,ZRDの論理を反転している。ゲート
回路83aおよび83b各々と出力バッファ82の間に
インバータが1段配置されてもよい。
【0099】また言うまでもないが、ここでこの半導体
装置のデータ出力端子Qはデータ入力端子としても用い
られてもよい。
【0100】以上のように、この発明の第6の実施例に
従えば、読出指示信号が与えられても、データ出力端子
36をハイインピーダンス状態に設定したため、容易に
半導体装置がバーンインモード動作可能状態に設定され
たことを識別することができる。
【0101】[実施例7]図16は、この発明において
用いられるバーンインモード検出回路の構成を示す図で
ある。図16において、バーンインモード検出回路42
は、外部電源電圧EXVと外部からの接地電圧Vssと
を受け、内部電源電圧INVを生成する内部電源回路9
2と、内部電源回路92からの内部電源電圧INVを所
定の基準電圧Vbrとを比較する比較器94を含む。比
較器94は、正入力に内部電源電圧INVを受け、負入
力に基準電圧Vbrを受け、バーンインモード信号BI
Mをその出力ノードから出力する。この外部電源電圧E
XVが与えられるノードが先のバーンインモード設定の
ための信号入力端子34に対応する。
【0102】内部電源回路92は、一般に、図17に示
す動作特性を備える。すなわち、外部電源電圧EXVが
基準電圧Vrefに達するまでは、内部電源電圧INV
はこの外部電源電圧EXVに従って増加する。外部電源
電圧EXVが所定の電圧V0に到達すると、内部電源電
圧INVの増加は停止し、外部電源電圧EXVが電圧V
1に到達するまで一定値Virを維持する。この外部電
源電圧V0〜V1の間の領域が通常動作領域であり、半
導体装置は一定の内部電源電圧INVに従って動作す
る。外部電源電圧EXVがこの電圧V1を超えると、内
部電源回路92から出力される内部電源電圧INVは、
外部電源電圧EXVに従って増加する。この領域はバー
ンイン領域と呼ばれ、このバーンイン領域における所定
の電圧(バーンイン電圧)を用いてバーンイン試験が実
行される。この外部電源回路92の内部構成は詳細には
示さないが、通常、外部電源電圧の電圧レベルに応じ
て、基準電圧が切換えられ、バーンイン領域において
は、この外部電源電圧EXVに従って直線的に変化する
回路が基準電圧発生回路として利用される(外部電源電
圧の抵抗分割回路または外部電源電圧からダイオード接
続されたMOSトランジスタにより電圧降下させる回
路)。
【0103】図16に示す比較器94は、したがって、
内部電源電圧INVが基準電圧Vbr以上のバーンイン
電圧に到達したときに、このバーンイン信号BIMを活
性状態のハイレベルとする。内部電源回路92の出力す
る内部電源電圧INVが外部電源電圧EXVに従って変
化する状態に設定されたときに、バーンインモード信号
BIMを活性状態とするため、確実に半導体装置がバー
ンインモード動作可能状態と設定されたときにバーンイ
ンモード信号BIMを活性状態とすることができ、正確
に、半導体装置の内部回路をバーンイン動作可能状態に
設定することができる。
【0104】図18は、図16に示す比較基準電圧Vb
rを発生するための回路構成を示す図である。図18に
おいて、比較基準電圧発生回路は、外部電源電圧印加ノ
ード34と信号線201の間に配置される定電流源20
0と、信号線201と接地ノードの間に接続される抵抗
素子202と、外部電源電圧印加ノード34と信号線2
05の間に接続される高抵抗抵抗素子204と、信号線
205から信号線201の間に順方向に接続されるダイ
オード素子206aおよび206bを含む。信号線20
1上に通常動作領域における内部電源電圧INVの電源
電圧レベルを決定する基準電圧Virが出力される。こ
の内部電源電圧を規定する基準電圧Virは、定電流源
200が供給する電流Iと、抵抗素子202の有する抵
抗値R(202)により、決定される(Vir=I・R
(202))。
【0105】ダイオード素子206aおよび206bの
導通時においては、比較基準電圧Vbrは、 Vbr=Vir+2・Vf で与えられる。ここで、Vfは、ダイオード素子206
aおよび206bの順方向降下電圧を示す。一方、ダイ
オード素子206aおよび206bのオフ状態のときに
は、比較基準電圧Vbrは外部電源電圧EXVに等しく
なる。すなわち、 EXV<Vir+2・Vfのとき、Vbr=EXV となる。
【0106】すなわち、通常動作領域においては、基準
電圧Virが内部電源電圧INVの値を決定している。
したがってこの状態においては、電圧Vbrは内部電源
電圧INVよりも高くなる。したがって、この状態にお
いては、図16に示す比較器94からの出力されるバー
ンインモード信号BIMはローレベルである。一方、外
部電源電圧EXVがバーンイン領域に入った場合、内部
電源電圧INVが外部電源電圧EXVに従って変化す
る。しかしながらこの場合においては、基準電圧Vbr
は一定値を有しており、内部電源電圧INVが基準電圧
Vbrよりも大きくなり、このときには、バーンインモ
ード信号BIMがハイレベルとなる(図17に、この基
準電圧Vbrの変化態様を示す)。
【0107】[変更例]図19は、バーンインモード検
出回路42の変更例を示す図である。図19において
は、内部電源回路92(図16参照)からの内部電源電
圧INVはレベルシフト回路210によりレベルシフト
されて比較器94へ与えられる。比較器94は、このレ
ベルシフト回路210の出力信号を正入力に受け、負入
力に基準電圧Virを受ける。レベルシフト回路210
は、内部電源電圧INVを受けるノードと接地ノードの
間に直列に接続される抵抗素子212aおよび212b
を含む。抵抗素子212aおよび212bの接続部から
レベルシフトされた内部電源電圧INVが出力される。
この抵抗素子212aおよび212bの抵抗値R(11
2a)およびR(112b)を適当な値に設定すること
により、内部電源電圧INVがバーンイン電圧に到達し
たときに、比較器94からのバーンインモードBIMを
ハイレベルとすることができる。レベルシフト回路21
0の出力する電圧は、 (INV・R(112b))/(R(112a)+R
(112b)) で与えられる。したがって、この図19に示す構成の場
合、通常動作領域における内部電源電圧INVの電源電
圧レベルを決定する基準電圧Virを利用することがで
き、バーンインモード信号の発生する回路部分の構成を
簡略化することができる。なお、検出される内部電圧
は、半導体記憶装置に用いられる中間電圧Vblまたは
高電圧Vppであってもよい。
【0108】なお、上述の実施例1ないし7において、
半導体装置として半導体記憶装置を説明している。しか
しながら、データ入力端子に与えられる信号とデータ出
力端子に与えられる信号の論理関係が予め予測できる場
合には、実施例1ないし4の構成はすべての半導体装置
に適用可能である。また出力バッファを有する場合、バ
ーンインモード時に出力ハイインピーダンス状態とする
構成は、任意の半導体装置に適用可能である。
【0109】以上のように、この発明の第7の実施例に
従えば、内部電源電圧のレベルに従って、バーンインモ
ード信号を発生するように構成しているため、製造パラ
メータのばらつきおよび回路動作条件による電源ノイズ
などの影響を受けることなく確実にバーンインモード信
号を活性状態とすることができる。
【0110】また、各上記実施例において、バーンイン
モード試験が示されているが、しかしながら、寿命試験
などの加速試験を行なうテストモードであれば、本発明
は適用可能である。
【0111】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、半導
体装置がテストモード動作可能な状態とされたときにテ
ストモード指示信号を活性状態とし、その活性状態とさ
れたことを外部で検出した後に所定のテストを実行して
いるため、確実に必要とされるテストを半導体装置に行
なうことができ、半導体装置の信頼性が大幅に改善され
る。
【0112】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
テストモード指示信号の活性化時におけるデータ入力端
子へ与えられるデータ信号とデータ出力端子におけるデ
ータ信号の論理関係をテストモード指示信号の非活性化
時におけるそれと異ならせるように構成したため、外部
で容易にテストモード指示信号が半導体装置内部で活性
状態とされているか否かを識別することができる。
【0113】請求項2に係る発明に従えば、テストモー
ド指示信号の活性化時におけるデータ入力端子の論理と
データ出力端子に与えられるデータ信号の論理関係を、
テストモード指示信号の非活性化時のそれと逆とするよ
うに構成しているため、容易に外部で、テストモード指
示信号が活性状態とされているか否かを識別することが
できる。
【0114】請求項3に係る発明に従えば、テストモー
ド指示信号の活性化時、データ出力端子を電気的にフロ
ーティング状態とするように構成しているため、容易に
外部で半導体装置がテストモード動作可能状態に入った
ことを識別することができる。
【0115】請求項4に係る発明に従えば、テストモー
ド指示信号の活性化時、出力端子へ予め定められた論理
のデータ信号を出力するように構成しているため、外部
で容易に半導体装置がテストモード動作可能状態に設定
されているか否かを識別することができる。
【0116】請求項5に係る発明に従えば、内部電源回
路から発生される内部電圧を所定の基準電圧と比較し、
その比較結果に従ってテストモード動作が可能であるか
否かを示すテストモード指示信号を発生するように構成
しているため、半導体装置がテストモード動作可能状態
に設定されたときにテストモード指示信号を活性状態と
しているため、複雑なタイミング関係を必要とせず、ま
た製造パラメータのばらつきなどの影響を受けることが
なく確実に半導体装置がテストモード動作可能となった
ときにテストモード指示信号を発生することができ、確
実に半導体装置をテストモード動作可能状態に設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明が適用される半導体試験装置の全体
の構成を概略的に示す図である。
【図2】 この発明の第1の実施例である半導体装置の
全体の構成を概略的に示す図である。
【図3】 図2に示す半導体装置の動作を説明するため
の図である。
【図4】 この発明の第2の実施例である半導体装置の
要部の構成を示す図である。
【図5】 この発明の第2の実施例の半導体装置の変更
例を示す図である。
【図6】 この発明の第3の実施例である半導体装置の
要部の構成を概略的に示す図である。
【図7】 図6に示す半導体装置の動作を示すための図
である。
【図8】 図6に示す半導体装置の変更例を示す図であ
る。
【図9】 この発明の第4の実施例である半導体装置の
全体の構成を概略的に示す図である。
【図10】 この発明の第6の実施例である半導体装置
の要部の構成を示す図である。
【図11】 図10に示す半導体装置の動作を説明する
ための図である。
【図12】 この発明の第6の実施例である半導体装置
の要部の構成を概略的に示す図である。
【図13】 図12に示す半導体装置の動作を説明する
ための図である。
【図14】 この発明の第6の実施例の出力ハイインピ
ーダンス状態を決定するための方法を説明するための図
である。
【図15】 図14に示す半導体装置の動作を説明する
ための図である。
【図16】 この発明の第7の実施例である半導体装置
の要部の構成を示す図である。
【図17】 図16に示す内部電源回路の動作特性を示
す図である。
【図18】 図16に示す比較基準電圧を発生する回路
の構成を示す図である。
【図19】 この発明の第7の実施例の変更例を示す図
である。
【図20】 従来の半導体記憶装置の全体の構成を概略
的に示す図である。
【図21】 従来の半導体記憶装置におけるバーンイン
モードを実現するための構成の一例を示す図である。
【図22】 従来のバーンインモード検出回路の構成を
示す図である。
【図23】 図22に示すバーンインモード検出回路の
動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 恒温槽、10 バーンイン装置、12 ドライバ、
14 コンパレータ、16 メモリ、30 半導体装
置、32 データ入力端子、34 バーンイン設定用信
号(電圧)入力端子、36 データ出力端子、31 デ
ータ入出力端子、40 記憶部、42 バーンインモー
ド検出回路、46 EXOR回路、50EXOR回路、
60 読出増幅器、62 出力バッファ、64 書込増
幅器、66 入力バッファ、70 ゲート回路、72
ゲート回路、74 ゲート回路、76 OR回路、80
読出増幅器、83a,83b ゲート回路、82 出
力バッファ、92 内部電源回路、94 比較器、21
0 レベルシフト回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に与えられたデータを記憶し、
    かつ該記憶したデータをデータ出力端子に出力する半導
    体記憶装置であって、 テストモード指示信号の活性化時前記入力端子を介して
    与えられるデータと該データが前記データ出力端子に与
    えられるときの論理の関係が、前記テストモード指示信
    号の非活性化時のそれと異ならせる制御手段を備える、
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記テストモード指示
    信号の活性化時前記入力端子へ与えられたデータの論理
    と前記出力端子へ与えられる前記データの論理とを反転
    する手段を含む、請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記テストモード指示
    信号の活性化時、前記出力端子を電気的にフローティン
    グ状態とする手段を含む、請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記テストモード指示
    信号の活性化時、前記出力端子に予め定められた論理の
    データを出力する手段を含む、請求項1記載の半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 所定のテストモードで動作可能な半導体
    記憶装置であって、 外部から与えられる電源電圧に従って内部電圧を生成す
    る内部電圧発生回路、および前記内部電圧発生回路から
    の内部電圧を所定の基準電圧と比較し、前記内部電圧が
    前記基準電圧よりも高いとき前記半導体記憶装置を前記
    テストモードで動作可能な状態におくためのテストモー
    ド指示信号を活性状態とするテストモード指示信号発生
    手段を備える、半導体記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010518547A (ja) * 2007-02-16 2010-05-27 モスエイド テクノロジーズ インコーポレイテッド メモリシステムのクロックモード決定
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