JPH0972922A - 移送装置 - Google Patents

移送装置

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JPH0972922A
JPH0972922A JP17780196A JP17780196A JPH0972922A JP H0972922 A JPH0972922 A JP H0972922A JP 17780196 A JP17780196 A JP 17780196A JP 17780196 A JP17780196 A JP 17780196A JP H0972922 A JPH0972922 A JP H0972922A
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Masumi Matsushita
真澄 松下
Koichi Yokozawa
浩一 横沢
Shunichi Imai
俊一 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補給作業が簡易で且つ正確な処理能力の高い
移送装置を提供する。 【解決手段】 多数の中空鞘6を収納し得る収納部1
と、収納部1の底面2から微振動により中空鞘6を螺旋
状に収納部1上部へ移送する第1移送部7と、第1移送
部7から送られた中空鞘6のうち連結状中空鞘6等を切
欠き10によりバランスを崩して収納部1内に落下させ
ると共に傾斜ガイド11に沿って中空鞘6の姿勢を整え
さらに当接ピン20により余剰数の中空鞘6をオーバー
フローさせて収納部1内に落下させるようにした仕分け
部8と、仕分け部8からの中空鞘6を保持用スリット1
6に沿って鉛直方向に姿勢修正すると共に所定のプロー
ブとの結合位置に先頭の中空鞘6を移送する第2移送部
15とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸引機構を有する
少なくとも1つのプローブに対する所定の結合位置に、
プローブと結合し得る充分な大開口部と吸引用の小開口
部とが連通した多数の中空鞘を連続的に移送するための
移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生物学的材料としての血液等の患者由来
の体液は、臨床医学、生物学等の種々の検査、研究を実
施する為の自動化装置において、多数連続的に処理され
る。このとき、多数の患者の体液(以下、検体と称す)
は別個の分析用容器に分注されるが、通常、分注用のプ
ローブを共有しているため前回分注した検体がプローブ
に付着する等により残ると、次回分注する検体に関する
分析データに影響が生じる可能性がある。従って、一般
にかかる検体同士の汚染が問題となる分注動作において
は、プローブ先端に中空状の鞘(以下、中空鞘と称す)
を結合させるようにして患者毎又は検体の種類毎に別々
の中空鞘を使用し、該中空鞘内に検体を吸引して分析用
容器に分注する、といった操作が要求されている。
【0003】従来、プローブに対して多数の中空鞘を順
次供給するものとしては、予めオペレータが所定の箱に
多数の中空鞘を整列配置させた後、プローブに対する所
定の結合位置へと中空鞘を順番に移送するもの(特開平
6−308136号公報,特開平6−3364号公報
等)、または、所定の箱に整列配置させた後の複数の中
空鞘を箱から移送させずに、プローブを各中空鞘の真上
に順番に移動させながら鞘交換するものもある。
【0004】いずれにしても、従来の分注システムにお
いては、中空鞘を整列配置させる際に、例えば中空鞘同
士が2個又は3個以上重なり、一塊となったもの(以
下、連結状中空鞘と称す)は、オペレータによって補給
時の前後で連結状中空鞘を分離或いは取り除いた後、所
定の移送部にセッティングして、プローブへ中空鞘の移
送を行わせていた。。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の分注
システムにおいては、多数の中空鞘の補給からプローブ
への中空鞘の結合までを完全に自動化することができな
かった。所定の箱へ中空鞘を整列配置する操作は、中空
鞘の補給を必要とした都度に行わねばならず煩雑である
上にオペレータに余計な労力を強いるものであったた
め、中空鞘の整列ミスによる分注異常を生じたり、プロ
ーブとの結合位置への連続的移送ができなくなるといっ
た故障を招く恐れがあった。ましてや、中空鞘を整列配
置する際にオペレータの体汗、体毛、手垢等が付着した
り侵入したりして、分析データを誤らせる可能性すらあ
った。
【0006】本発明の目的は、上述した実情を鑑みたも
のであり、自動操作性に優れ且つ処理能力の高い移送装
置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
吸引機構を有する少なくとも1つのプローブに対する所
定の結合位置に、プローブと結合し得る充分な大開口部
と吸引用の小開口部とが連通した多数の中空鞘を移送す
るための移送装置であって、多数の中空鞘を収容すると
共に中空鞘が集合部位を設けた収容部と、収容部に収容
された中空鞘の一部を前記集合部位から仕分け位置へと
移送する第1の移送部と、仕分け位置に設けられ第1の
移送部により移送された中空鞘を一定の向きに姿勢修正
する過程で2個以上が連結した連結状の中空鞘を除去す
る仕分け部と、仕分け部から上記プローブとの結合位置
へ一定姿勢のまま中空鞘を1個ずつ移送する第2の移送
部とを有することを特徴とする。
【0008】また、請求項1に係る発明の仕分け部は、
姿勢修正の際に適宜の重心位置にない中空鞘を除去する
除去部を有していることが好ましい。また、請求項2に
係る発明の除去部は、中空鞘の重心付近に合わせて形成
した切欠きを有することが好ましい。また、請求項3に
係る発明の切欠きは、中空鞘の大開口部を小開口部より
若干高くして水平方向にほぼ平衡な姿勢となるような傾
斜ガイドに沿って形成されていることが好ましい。
【0009】また、請求項1に係る発明の仕分け部は、
第2の移送部の入口付近に一定数を越える余剰の中空鞘
をオーバーフローさせるオーバーフロー部を有している
ことが好ましい。また、請求項1に係る発明の仕分け部
は、除去された中空鞘を収容部へ戻す構成としたことが
好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る装置全体の
概要を説明する。本発明で使用するプローブは、耐圧性
の管路を介して一端がポンプ、シリンジ等の圧力発生手
段に連結するとともに、他端が円筒状に開口した先端部
を有する少なくとも1本の分注用手段である。中空鞘
は、一端がプローブ先端部の側壁に対してほぼ相似形状
の中空部材であって、可塑性を有するが故にプローブ先
端部に嵌合すると優れた密封性で結合保持し得る大開口
部と、他端の精密な吸引を行うための先細の小開口部と
を連通するように形成された中空部材である。中空鞘
は、吸引する検体がプローブを汚染するのを防止するた
めに利用され、一般に使い捨てされるため、大量に消費
される傾向がある。従って、中空鞘は、安価に大量加工
し得る材料、主にポリプロピレンやポリカーボネートの
ようなプラスチックが用いられており、中空鞘は、この
プラスチックを射出成形等することで、内壁がプローブ
との結合側の開口から他端開口に向かう長手方向に沿っ
て次第に小径となるようなテーパ形状を形成している。
中空鞘の外壁は、通常、大開口部が最も大径となってい
るか或いは段差状の把持部分(首部分)が設けられてい
てプローブへの押込みを容易にしている。また、中空鞘
の長手方向の寸法は、例えば0.5μl〜5mlの検体
のうち、吸引すべき所望の検体量が余裕をもって収容し
得る程度の体積の管状空間を有しているが、通常の自動
化分注装置においては、分析項目等に応じた種々の吸引
量に対応し得るような1種類の形状及び寸法の中空鞘が
使用される。
【0011】かかる中空鞘とプローブとの結合と取り外
し技術は種々公知であり、例えば特開平6−3364号
公報に記載される、結合側の開口を上向きにしたまま移
送した中空鞘を所定位置に停止し、この停止位置上方か
らプローブ先端部を下降させて充分な嵌合が得られる程
度に押し付けた後、プローブを上昇させると共に所望の
分注先に移動して所要量を吐出し、最後にプローブから
中空鞘を取り外して再び次の中空鞘を結合させる、とい
う作業を繰り返すものが知られている。プローブから中
空鞘を取り外す技術としては、特開平6−3364号公
報に記載の、プローブ外径よりは大きく、中空鞘の結合
端部の外径よりは小さいコの字形状の切欠き部分に中空
鞘と結合したプローブ嵌合させ、プローブを上昇させる
ことによって実施するものや、プローブ自体に中空鞘を
押し外すための筒状のエジェクターを設けているものが
知られている。
【0012】中空鞘内に吸引される検体には、例えば、
尿、血液等の各種体液又はこれら体液の抽出液(DN
A,RNA,酵素等)、分離液(血清,血漿,赤血球,
血小板,白血球等)、希釈液等が挙げられる。一般に、
中空鞘の交換は、検体の種類(組成,患者ID等)が変
わる毎に行われるので、分析項目や患者数に応じて充分
な個数の中空鞘を準備しておくのが好ましい。従って、
中空鞘を収納するための収納部は、なるべく大容量とな
るようにする。
【0013】収納部に収納された中空鞘を、所定のプロ
ーブとの結合位置へ移送するためには、まず、収納部内
の少なくとも一カ所に中空鞘が集合する集合部位を設け
る。かかる集合部位は、収納部から中空鞘の取出し工程
を、中空鞘の収納数に関わらず、常時途絶えることなく
円滑に行わしめる点で都合がよい。かかる集合部位を実
現する第1の移送部は、収納部の少なくとも底面形状を
一定方向に傾斜させることである。このとき、収納部の
底面形状は、任意の面で且つ一つの点乃至線上に向けて
徐々に低くなるような傾きであれば如何なる形状でもよ
い。しかしながら、中空鞘の集合効率を考慮すると、収
納部の底面は円形状で且つ中心に向けて傾斜する円錐状
が好ましい。但し、収納部の中心が低くなるような底面
である場合、集合した中空鞘に対する加重が高まって連
結状中空鞘が発生し易くなるので、逆に周縁部が低くな
るように、上向きに凸の円錐状底面にし、集合時の加重
作用を分散させるのが好ましい。なお、収納部自体の構
成としては、多量の中空鞘を収納できる充分な内空間を
有していれば、特に限定されず、中空鞘の寸法や移送形
態等に応じて種々変更して構わない。
【0014】収納部の集合部位に集合している中空鞘の
一部は、次に、第1の移送部によって後述する仕分け部
へと移送される。第1の移送部は、仕分け部の仕分け作
業が無駄無く行えるように1個以上、場合によっては数
個の中空鞘を連続的に移送し得る寸法等を有している。
また、第1の移送部は、移送中に中空鞘が所定の移送ラ
インから脱落しないような構成を有しているのが好まし
い。
【0015】次に、第1の移送部の中空鞘の移送先に
は、プローブと結合させるに相応しい中空鞘を取捨選択
するための仕分け部が配置されている。この仕分け部
は、少なくとも、2個以上の中空鞘が互いに嵌合して連
結した状態の連結状中空鞘を除去する構成を含んでい
る。即ち、ここで述べる仕分け部とは、中空鞘の長手方
向の重心を利用して適宜の重心位置にない中空鞘を自重
で除去する除去部を備えている。ここで、中空鞘の適宜
の重心位置とは、他の中空鞘と連結していない単独の中
空鞘が長手方向に均等なバランスを維持し得る位置をい
う。ここで、除去部は、中空鞘の寸法が中空鞘が大量生
産中に若干のばらつきを生じ得ること及び移送時の中空
鞘の姿勢が種々異なり得ること等を考慮して、中空鞘1
個の場合は、平均的な重心位置よりも若干余裕であり、
2個以上が連結した連結状中空鞘の場合は、バランスを
崩すに充分な位置に切欠きを形成することで実現でき
る。このとき、連結していない中空鞘は、後述する第2
の移送部へと受け渡されるが、連結状中空鞘は第2の移
送部に受け渡されることなく除去される。かかる仕分け
作業を容易にするためには、第1の移送部から移送され
た中空鞘を仕分け部の入口付近で姿勢修正するようにし
て、切欠きが中空鞘の連結数に応じたバランスを示すよ
うに構成するのが好ましく、例えば、切欠きを、中空鞘
の大開口部を小開口部より若干高くし、水平方向にほぼ
平衡な姿勢となるような傾斜ガイドに中空鞘を沿わすよ
う形成すればよい。
【0016】次いで、仕分け部で仕分けされた連結して
いない中空鞘は、プローブとの結合位置へと第2の移送
部により移送される。第2の移送部は、プローブとの結
合に最も都合のよい姿勢となるように中空鞘を一定に維
持しながら、プローブとの結合位置まで中空鞘を列状に
移送する構成となっている。ここで、第2の移送部は、
中空鞘1個毎に仕切りを設けて移送するよりも、仕切り
を設けずに列状に積層した状態で進むように構成する方
が移送効率がよい。これは仕分け部と第2の移送部との
受け渡しが単に中空鞘の滑りを利用して連続的且つ円滑
に実施できるからである。
【0017】なお、上述した仕分け部には、第2の移送
部に対して一定数を越える余剰の中空鞘をオーバーフロ
ーさせるオーバーフロー部を有していることが好まし
い。かかるオーバーフロー部は、除去部の稼動又は第2
の移送部における移送能力を安定に維持する。オーバー
フロー部の取付け位置は、第2の移送部の入口付近に設
けるのが最も好ましい。
【0018】また、仕分け部の上記除去部で除去された
中空鞘及び/又はオーバーフロー部でオーバーフローさ
せた中空鞘を収納部へ戻す構成にすれば、中空鞘を効率
よく利用できる点で好ましい。特に、除去部及び/又は
オーバーフロー部から収納部へと落下させるようにすれ
ば、仕分け部により選択されなかった中空鞘を最も簡易
にリサイクルし得る機構を提供でき、場合によっては、
一旦連結した中空鞘も、落下による衝撃により分離し得
るので、無造作に補給された中空鞘のうち連結状中空鞘
に関し使用に相応しい状態に復帰する復帰機構をも提供
することになる点で好ましい。
【0019】以上の構成要件のうち、第1移送部、仕分
け部、第2移送部の少なくとも1つ、好ましくは全部の
構成要件は、収納部の側周に沿って配置するのが好まし
い。例えば、第1移送部を収容部の内壁に沿って取付け
ることで収納スペースを小型にすることができる。ま
た、仕分け部を収納部の内壁又は上端に沿って取付けれ
ば、仕分けされなかった中空鞘を簡単に収納部に落下さ
せることができる。第2移送部を収納部の外壁に沿って
取付けることによっても収納スペースを小型にすること
ができる。
【0020】収納部がほぼ円形状の底面及び内壁を有し
ている場合には、収納部の底面の一部から側壁にかけて
螺旋状の移送路を第1移送部として設ければよい。この
とき、螺旋状の移送路は、収納部の底面側に移送開始端
部を有し、他端部となる上方端側に移送終了端部を有す
る。かかる螺旋状の移送路は、収納部の内壁に沿って少
なくとも1周し、2周以上の場合には徐々に径が広がる
ような渦巻き状に形成すると移送中の脱落を少なくし得
る点で好ましい。また、螺旋状通路は収納部の中心に向
けて若干高くなるように、常に内側端が上向きに傾斜し
ている方が、移送能力を向上する点で好ましい。
【0021】第1移送路における移送は、ベルトコンベ
ア等の種々の搬送手段を採用し得るが、上述した螺旋状
通路にした場合には、上向きの微振動を与える振動発生
手段によるのが最も好ましい。振動発生手段を利用すれ
ば、仕分け部及び第2移送部の移送も同時に行える点で
好ましい。特に、仕分け部において、振動による前進力
は、重心位置の異なる各中空鞘の取捨選択を容易にする
ばかりでなく余剰の中空鞘をオーバーフローさせる源動
力を与えるという顕著な利点をも奏する。また、第2移
送部においても、各中空鞘毎に仕切りを設けなくとも積
層状態を良好に維持しながら結合位置への移送を連続的
に行える点で好ましい。このように、本発明の最も好ま
しい形態においては、収納部、第1移送部、仕分け部、
第2移送部の2以上、好ましくは全部の構成要件の駆動
源を、微振動を用いたものとすることにより、駆動源を
共通化して構成を簡易にし且つ処理能力の高い移送を達
成することができる。必要ならば、振動を装置本体に伝
えないような振動抑制機構、例えばバネ等を取り付ける
とよい。
【0022】なお、微振動による移送技術は、収納部、
第1移送部、仕切り部、第2移送部の各形状等に応じて
採用すればよい。例えば、収納部の底面が円形、特に上
向きに円錐状であったり、第1移送部が螺旋状である場
合には、振動ボウル式チップフィーダー(例えば、実開
昭58−38623号公報)等を参照にして、周壁に沿
って上向き方向の振動を生ずる振動手段を取り付ければ
よい。但し、本発明にとって、第1移送部の具体的構成
は特に限定されるものではなく、第1移送部における移
送力を、部品移送し得る他の駆動源又は移送形態に変更
しても構わない。
【0023】上述した通り、本発明の移送装置は、プロ
ーブ先端に複数の中空鞘を交換しながら検体の吸引をす
ることによって複数の異なる検体の夫々を別々の中空鞘
内に吸引しこれにより検体同士が混ざることなく所定の
移送先に移送するシステム、例えば、血液分析のように
患者同士の検体が分析データを誤らせる恐れのある自動
分析装置への適用が好ましい。
【0024】以下に、一実施形態と該実施形態に係る図
面とを用いて本発明の説明を行う。なお、本発明は以下
に述べる実施形態に限られるものではない。図1は、本
発明の実施形態を上から見た平面図である。図3は、本
発明の実施形態の縦断面図である。まず、図1及び図3
に示すように、収納部1は、上方を開口とする円形の凹
部を形成し、底面2が上向きに凸の円錐形状である。公
知の振動ボウル式チップフィーダーの構成、即ち、この
収納部1は、図3のように、底面2に微振動を与える振
動駆動源3と、収納部1を振動可能に支えるための可振
バネ3aとを備えている。収納部1内には多数のプラス
チック製の中空鞘6が無造作に収納されている。さら
に、本実施形態では、特別に振動駆動源3からの微振動
を装置本体に伝えないために、ベース4と収納部1とを
離間させ、防振バネ5で支えるという構造を採用してい
る。ここで、振動中の収納部1がむやみに振動しないよ
うに防振ゴム5aを隙間を介して設ければ、万一接触し
たときに防音効果も生ずる点で好ましい。ここで、本実
施形態で使用する中空鞘6は、図2に示す通りプローブ
との結合のための大開口部付近に段差状の首部分6aと
液体を吸引保持するための胴部分6bとを有しているも
のとする(特開平6−308136号公報参照)。収納
部1の上部には、段差状に徐々に広がるような螺旋状の
第1移送部7が設けられており、上方からみると第1移
送部7の下端部分7aが収納部1の底面の周縁から連続
して徐々に外周側へと上向きに上がるように延びる様相
を呈している。第1移送部7は、全長に亘って、数個の
中空鞘6が載せられる程度の一定の幅を有している。ま
た、第1移送部7は、図3に示す通り全長に亘って、中
空鞘6が移送される間に落下しない程度の一定の上向き
の傾斜を螺旋中心方向及び移送方向の両方に向けて有し
ている。
【0025】第1移送部7の上端部分7bは、仕分け部
8と連結している。仕分け部8の入口付近には、姿勢修
正の際に適宜の重心位置にない中空鞘6を除去する除去
部9が配設されている。ここで、除去部9は中空鞘6の
重心付近に合わせて形成した切欠き10を有している。
即ち、一般に中空鞘6は、長手方向の中心より若干首部
分6a寄りに重心を有しているので、この重心位置と首
部分6aの間であって、中空鞘6が1個の場合と2個以
上連結した場合とでバランスが逆になる位置に、切欠き
10の端部が位置するように配設するものとする。
【0026】また、仕分け部8のほぼ全長に亘って中空
鞘6の大開口部を小開口部より若干高くなって水平方向
に鈍角な姿勢となるように収納部1の外周に向けて鈍角
な傾斜ガイド11が形成されている。この傾斜ガイド1
1は、収納部1の外縁に沿って徐々に低くなるように傾
斜しつつ延在している。傾斜ガイド11には、中空鞘6
が首部分6aによって傾斜ガイド11上に保持されるよ
うに、傾斜ガイド11の延在する方向に沿って平行な保
持枠12が取り付けられている。
【0027】仕分け部8が延在する先には、仕分けされ
た中空鞘6を所定のプローブ結合位置へと移送するため
の第2移送部15が連結している。第2移送部15は、
中空鞘6の姿勢を、大開口部が上で小開口部が下となる
ような鉛直方向に向くように、徐々に姿勢変更し得るよ
うな曲線状の保持用スリット16と、姿勢変更の際の揺
れを防止するための姿勢変更用ガイド17が設けられて
いる。ここで、保持用スリット16は、仕分け部8の端
部の保持枠12から移動して来た中空鞘6を受入れるよ
う配置していると共に、中空鞘6が首部分6aで保持さ
れながら徐々に鉛直方向に向くように捩れた曲面をなし
ている。保持用スリット16は、収納部1の外縁に沿っ
て徐々に低くなるように傾斜且つ延在すると共に、最終
的には、中空鞘6を完全に鉛直方向に向かせた所でほぼ
水平に延在し、スリット端部18によって中空鞘6の進
行を阻止している。なお、保持スリット16の中空鞘6
の移動起動途中には、中空鞘6の不足による中空鞘6列
の途切れを監視するためのセンサ25が設けられてい
る。
【0028】一方、仕分け部8の傾斜ガイド11は、第
2移送部15の手前に、一定数を越える余剰の中空鞘6
をオーバーフローさせるオーバーフロー部としての当接
ピン20を有している。当接ピン20は、中空鞘6の小
開口部付近の胴部分6bに当接して、中空鞘6を移送方
向に対して傾ける作用を有し、これにより、中空鞘6が
仕分け部8内で一定数を越えると、余剰の中空鞘6が傾
斜ガイド11上をせり上がって収納部1内に落下するの
で、第2移送部15に余計な加重を伝えることなく収納
部1内に落下させることができる。
【0029】かかる構成を有する移送装置は、以下の作
用を有する。即ち、まず、オペレータが、多量の中空鞘
6を無造作に収納部1内に入れる。運転中において、収
納部1内の中空鞘6は、微振動によって円錐状底面の円
周縁部にほぼ円形状に分散しながら局在する。このと
き、中空鞘6は、第1移送部7の下端部分7aに位置す
るものから順に微振動によって1本乃至数本の範囲で徐
々に螺旋状通路に沿って第1移送部7の上端部分7bへ
と移動していく。ここで、第1移送部7は、螺旋中心に
向けて上向きの傾斜になっているので、全ての中空鞘6
は、移送方向に沿って長手方向を向けた状態で移送させ
る。
【0030】第1移送部7の上端部分7bに達した中空
鞘6は、次に、仕分け部8の除去部9において切欠き1
0の上を移動しながら傾斜ガイド9に沿って徐々に姿勢
をとると共に、切欠き10を通過する際に不所望な重心
位置にあるような中空鞘6が、切欠き10から収容部1
内へバランスを崩して落下する。切欠き10によって除
去されなかった中空鞘6は、保持枠12により首部分6
aが傾斜の上側となるように姿勢修正した状態で保持さ
れたまま収納部1の外縁に沿って傾斜を降りて、第2移
送部15に達する。
【0031】このとき、第2移送部15の手前で、各中
空鞘6の胴部分6bが順次当接ピン20と当接すると、
強制的に傾けられる。このとき、後続する中空鞘6が次
々に傾くと、微振動による前進力が加わって、余剰の後
続する中空鞘6が前に乗り出し、やがてバランスを崩し
て、収納部1へと落下する。このようにして、一定加重
以下に押さえられた中空鞘6の列が第2移送部15の保
持用スリット16に沿って常に円滑に移送され、中空鞘
6を完全に鉛直方向に向いた状態に姿勢修正された後、
先頭の中空鞘6がスリット端部18近傍に位置決めされ
る。
【0032】図4は、第2移送部15を移送された中空
鞘6を用いて試料容器19から反応容器20へと所要量
の液状試料を分注するときの中空鞘6の動きを示す図で
ある。まず、スリット端部18近傍に当接停止した先頭
の中空鞘6の上方には、図示せぬ移送機構及び吸排圧力
源(シリンジ等)と組み合わされている分注用のプロー
ブ21が、初期位置Pから下降して、中空鞘6の大開口
部中に可塑的に嵌入し充分な結合が行われる。中空鞘6
と結合したプローブ21は、図4の矢印に沿って中空鞘
6を移送しながら、所定の分注位置にて各分注動作を行
った後、適宜の取り外し手段22によって中空鞘6をプ
ローブ21から取り外して廃棄部23の上部開口内に落
とした後、初期位置Pに戻る。以後、多数の試料容器1
9について、上述の動作を繰り返して大量の連続分注を
行う。途切れ監視用のセンサ25が、中空鞘6の不足を
検知した場合には、オペレータが中空鞘6の補給を行う
ことで分析の中断を防止できる。
【0033】ここで、上述したように、振動駆動源3を
備えた収納部1は、防振バネ5を介して装置本体のベー
ス4に支持されているので、如何に微量乃至高精度な分
注操作或いはその後の反応工程(特に、粒子凝集反応)
若しくは測定に対して振動の悪影響を与えることがな
い。また、隙間を介して防振ゴム5aを配置したこと
で、例え収納部1が過剰に振動するのを有効に防止でき
るので、装置本体の振動を常に最小限に維持すると共
に、収納部1の過剰な振動に伴う振動ノイズも有効に吸
収除去できる。スリット端部18近傍では、次に当接停
止した中空鞘6に対して再びプローブ21が移送されて
きて上述の動作を繰り返すことにより、連続的な分注が
実施される。ここで、プローブ21の移送経路で且つ分
注(特に、液体の吸引)位置の以前において、プローブ
21の下端より若干下方に設けられたセンサ24(好ま
しくは、投光部と受光部とからなる一対の光センサ)
が、中空鞘6の胴部分6bの通過の有無を検知して、分
注動作(プローブ21への中空鞘6の装脱)の正確性を
高めるという設計をなすとよい。
【0034】特に、図4のように、装脱検知用のセンサ
24を、中空鞘6とプローブ21との結合位置の上方か
ら取り外し位置までの間に配置すれば、プローブ21に
対する中空鞘6の結合ミス及び取り外しミスを共通のセ
ンサ24で検知することができ、適宜動作のやり直しや
分注の中止等の対処を効率よく実施できる点で好まし
い。
【0035】以上、本発明を好適に実施する一実施形態
を図面を用いて詳細に説明したが、本発明は上述した実
施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば
上述した実施形態では、1本のプローブに対して中空鞘
を結合させる場合を述べたが、2本以上のプローブに対
して同時又は適宜の順番で中空鞘を結合させるような装
置にも同様に適用できることは勿論である。また、仕分
け部における切欠きの寸法や形状は、使用する中空鞘の
寸法、特に大開口部から小開口部までの長さに応じて設
定してもよいし、異なる長さの中空鞘でも仕分けできる
ように、例えば第1移送部から第2移送部に向けて長い
中空鞘から順に仕分けされるように複数の切欠きを段階
的乃至連続的に配設してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上、本発明の移送装置によれば、オペ
レータが無造作に中空鞘を補給しても、仕分けされ、常
に確実なプローブとの結合が維持されるので、簡易で且
つ処理能力が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の平面図。
【図2】 本発明の一実施形態で用いる中空鞘の構成を
示す略図。
【図3】 本発明の一実施形態の一部縦断面図。
【図4】 本発明の一実施形態の動作に関する中空鞘の
軌跡を示した略断面図。
【符号の説明】
1 収納部 3 振動駆動源 3a 可振バネ 5 防振バネ 5a 防振ゴム 6 中空鞘 7 第1移送部 8 仕分け部 9 除去部 10 切欠き 11 傾斜ガイド 12 保持枠 15 第2移送部 16 保持用スリット 17 姿勢変更用ガイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引機構を有する少なくとも1つのプロ
    ーブに対する所定の結合位置に、 プローブと結合し得る充分な大開口部と吸引用の小開口
    部とが連通した多数の中空鞘を移送するための移送装置
    であって、 多数の中空鞘を収容すると共に中空鞘が集合部位を設け
    た収容部と、 収容部に収容された中空鞘の一部を前記集合部位から仕
    分け位置へと移送する第1の移送部と、 仕分け位置に設けられ第1の移送部により移送された中
    空鞘を一定の向きに姿勢修正する過程で2個以上が連結
    した連結状の中空鞘を除去する仕分け部と、 仕分け部から上記プローブとの結合位置へ一定姿勢のま
    ま中空鞘を1個ずつ移送する第2の移送部とを有するこ
    とを特徴とする移送装置。
  2. 【請求項2】 仕分け部は、姿勢修正の際に適宜の重心
    位置にない中空鞘を除去する除去部を有していることを
    特徴とする請求項1記載の移送装置。
  3. 【請求項3】 除去部が中空鞘の重心付近に合わせて形
    成した切欠きを有することを特徴とする請求項2記載の
    移送装置。
  4. 【請求項4】 切欠きが中空鞘の大開口部を小開口部よ
    り若干高くして水平方向にほぼ平衡な姿勢となるような
    傾斜ガイドに沿って形成されていることを特徴とする請
    求項3記載の移送装置。
  5. 【請求項5】 仕分け部が第2の移送部の入口付近に一
    定数を越える余剰の中空鞘をオーバーフローさせるオー
    バーフロー部を有していることを特徴とする請求項1記
    載の移送装置。
  6. 【請求項6】 仕分け部で除去された中空鞘を収容部へ
    戻す構成としたことを特徴とする請求項1記載の移送装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000162215A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Ids:Kk 検体処理管体およびその搬送システム
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