JPH0972602A - 吹出口における結露水の滴下および飛散防止装置 - Google Patents

吹出口における結露水の滴下および飛散防止装置

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JPH0972602A
JPH0972602A JP22485795A JP22485795A JPH0972602A JP H0972602 A JPH0972602 A JP H0972602A JP 22485795 A JP22485795 A JP 22485795A JP 22485795 A JP22485795 A JP 22485795A JP H0972602 A JPH0972602 A JP H0972602A
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JP
Japan
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hygroscopic
dew condensation
outlet
water
condensation water
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JP22485795A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Arai
安行 荒井
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出口表面で発生する結露水を効率良く、確
実に除去することができる、低コストで経済的な吹出口
における結露水の滴下および飛散防止装置を得る。 【解決手段】 羽根4が設けられ、吹出口ボックス2か
らの空気を室内側に吹出す吹出口3における結露水の滴
下および飛散防止装置において、前記羽根4を含む吹出
口3の表面に吸湿性材5を取り付け、同吸湿性材5に一
端を接続した吸湿性糸6の他端を吸湿性集水材7に接続
すると共に、これら吸湿性糸6および吸湿性集水材7
(吸湿性縦糸8あるいは帯状の吸湿性材11)を吹出口
ボックス2内の吹出空気通路中に位置するよう架設して
なる吹出口の結露水の滴下および飛散防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の空調設備や
換気設備の吹出口ボックスにおける、吹出口表面での結
露水が室内側へ滴下および飛散するのを防止するため
の、吹出口における結露水の滴下および飛散防止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の空調設備や換気設備においては、
室内の温度、湿度環境あるいは吹出空気条件によって、
吹出口の表面で結露することがあるが、もし結露が発生
した場合でも結露水が室内側に滴下あるいは飛散しない
ようにすることが重要である。このような空調設備や換
気設備の吹出口ボックスから空調風や換気風を室内側に
吹出す吹出口における結露防止技術、あるいは結露水の
室内側への滴下および飛散防止技術としては、従来以下
のようなものが提案されている。
【0003】(1)吹出口表面に特殊な結露防止塗料を
塗装し、この結露防止塗料により発生した結露水を吹出
口表面上に一時的に保有し、結露の非発生時に蒸発、乾
燥させるようにしたもの。 (2)吹出口表面にヒータを張り付け又は組み込み、吹
出口表面を昇温することにより結露の発生自体を防止す
るようにしたもの。 (3)吹出口を木製材料で構成し、吹出口表面の温度が
露点温度以下に低下しないようにして結露の発生を防止
するようにしたもの。
【0004】しかしながら、上記した従来の技術では、
次のような問題があり、改善に余地が残されている。 (1)結露防止塗料を用いたものは、塗料の表面が平滑
にならず、色、光沢等の仕上げ感に影響すると共に、発
生した結露水の処理を蒸発、乾燥に依存しているため、
継続的に多量の結露が発生する条件下では、結露水が滴
下したり、飛散したりして室内を汚すおそれがある。 (2)ヒータによるものは、常時通電しておく必要があ
るため、省エネルギーに反することになると共に、十分
に昇温できない場合には効果が得られないことがある。 (3)木製材料を用いたものは、高価になると共に、木
を加工しなければならないため、デザイン上大きな制約
を受けることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、空調
設備や換気設備の吹出口ボックスにおける、吹出口の吹
出口表面で発生する結露水を効率良く、確実に除去する
ことができる吹出口における結露水の滴下および飛散防
止装置を得ることにある。また、本発明の別の課題は、
低コストで経済的であり、かつ構成の簡素な吹出口にお
ける結露水の滴下および飛散防止装置を提供することに
ある。本発明の更なる課題は、発生する結露水の量が異
なる環境下に設置する場合でも、これに適切に対応する
ことができる吹出口における結露水の滴下および飛散防
止装置を供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明の吹出口における結露水の滴下および飛散
防止装置は、吹出口ボックスからの空気を室内側に吹出
す吹出口における結露水の滴下および飛散防止装置にお
いて、吹出口の表面に吸湿性材を取り付け、同吸湿性材
に一端を接続した吸湿性糸の他端を吸湿性集水材に接続
すると共に、これら吸湿性糸および吸湿性集水材を吹出
口ボックス内の吹出空気通路中に位置するよう架設して
なることを特徴とするもので、吹出口の表面で結露が発
生すると、結露水は吹出口の表面に取り付けられた吸湿
性材に吸収され、更に吸湿性材から毛細管現象および重
力によって吸湿性糸および吸湿性集水材に伝わり、この
間に吸湿性糸および吸湿性集水材が吹出空気通路中に架
設されているため、吹出空気によって蒸発、乾燥され
る。従って、結露水を効率良く処理することができ、結
露水の室内への滴下および飛散を確実に防止することが
できる。
【0007】また、本発明の吹出口における結露水の滴
下および飛散防止装置は、前記吸湿性集水材を吸湿性縦
糸により構成してなることを特徴とするもので、結露水
の発生が比較的少ない場合は、吸湿性集水材を吸湿性縦
糸によって簡素な構成としても、充分に結露水を処理す
ることができる。
【0008】更に、本発明の吹出口における結露水の滴
下および飛散防止装置は、前記吸湿性縦糸の下端を前記
吹出口ボックスの下部に設置された結露受けに接続して
なることを特徴とするもので、結露水の発生が比較的多
く、吸湿性糸および吸湿性縦糸で結露水を全て蒸発、乾
燥しきれない場合でも、結露受けを設けることによっ
て、蒸発しきれなかった結露水を結露受けで受け、吹出
空気によって蒸発、乾燥することができる。
【0009】また、本発明の吹出口における結露水の滴
下および飛散防止装置は、前記結露受けに外部への排水
管を接続してなることを特徴とするもので、結露水が継
続的に多量に発生する場合は、吹出口ボックス内で全て
の結露水を蒸発、乾燥処理しきれない可能性があるが、
結露受けに外部への排水管を接続することにより、蒸発
しきれなかった結露水を結露受けで集水した後、排水管
を通して外部に排出することができる。
【0010】更にまた、本発明の吹出口における結露水
の滴下および飛散防止装置は、前記吸湿性集水材を帯状
の吸湿性材により構成してなることを特徴とするもの
で、吸湿性集水材として帯状の吸湿性材を用いることに
より、前記の吸湿性縦糸にくらべ吸収量を多くすること
ができるため、簡素な構成を維持しながら吸湿性集水材
に吸湿性縦糸を用いた場合より結露水の発生が多い場合
でも、これを確実に処理することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1乃
至図6に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施
形態を示す縦断面図、図2は第1の実施形態の正面図、
図3は第1の実施形態の平断面図、図4は本発明の第2
の実施形態を示す縦断面図、図5は本発明の第3の実施
形態を示す縦断面図、図6は本発明の第4の実施形態を
示す縦断面図である。
【0012】図1乃至図3に示す第1の実施形態におい
て、建物の垂直壁面1内に空調設備や換気設備に接続さ
れ、空調設備や換気設備から送風されてくる空調風や換
気風を室内に吹出すための吹出口ボックス2が設置され
ている。この吹出口ボックス2には、室内に開口する横
長長方形状の吹出口3が設けられると共に、同吹出口3
には、例えば水平方向に複数枚の羽根4が等間隔で平行
に設けられ、これら複数枚の羽根4の表面および吹出口
3周辺の表面には、水分を吸収する吸湿性材5が取り付
けられている。
【0013】各羽根4の表面および吹出口3周辺の表面
に取り付けられた吸湿性材5には、その長手方向に沿っ
て所定間隔で吸湿性糸6の一端が接続され、同吸湿性糸
6の他端は吸湿性集水材7に接続されている。なお、こ
こでは吸湿性集水材7として吸湿性縦糸8が用いられ、
この吸湿性縦糸8に対して、吸湿性糸6が吸湿性縦糸8
への接続端側が吸湿性材5への接続端より低位置となる
ように接続されている。吸湿性縦糸8は、吹出口ボック
ス2内において、上端が吹出口ボックス2の上面に接続
され、下端が吹出口ボックス2の下部に設置された結露
受け9に接続されている。
【0014】吸湿性糸6および吸湿性縦糸8は、吹出口
ボックス2内において吹出空気通路中に位置するよう架
設され、吸湿性糸6および吸湿性縦糸8に吸収した結露
水を吹出空気中に晒すことができるようにされている。
また、結露受け9には、外部への排水管10が接続さ
れ、結露水が多量に、かつ継続的に発生して吸湿性糸6
および吸湿性縦糸8で全て蒸発、乾燥しきれなかった場
合に結露受け9で受け、排水管10を経て外部に排出で
きるよう構成されている。
【0015】しかして、第1の実施形態によれば、吹出
口3周辺の表面や各羽根4の表面で結露が発生すると、
同結露水は吹出口3周辺の表面および各羽根4の表面に
取り付けられた吸湿性材5に吸収され、毛細管現象およ
び重力によって吸湿性糸6および吸湿性縦糸8と順次伝
わり、この間、吸湿性糸6および吸湿性縦糸8が吹出口
ボックス2内の吹出空気通路中に晒されているため、吹
出空気中に蒸発処理される。
【0016】一方、結露水が継続的に、かつ多量に発生
した場合には、吸湿性糸6および吸湿性縦糸8を伝達す
る間に全てが蒸発しきれないが、蒸発しきれなかった結
露水は結露受け9に集水され、排水管10を経て外部に
排出されるので、室内側に飛散するおそれは全くない。
なお、室内の温度、湿度環境および吹出空気条件によっ
て結露水が継続的に発生しない場合は、結露受け9に到
達する以前に吸湿性糸6および吸湿性縦糸8を伝わる間
に全てが吹出空気によって蒸発、乾燥されてしまうこと
になるため、結露水が排水管10を経て外部に排出され
ることはない。
【0017】従って、第1の実施形態によると、空調設
備や換気設備の吹出口ボックスにおける、羽根が設けら
れた吹出口の羽根を含む吹出口表面で発生する結露水を
効率良く処理することができ、結露水の室内への滴下お
よび飛散を確実に防止することができると共に、結露水
の発生量の多少に係わらず、結露水の全てを適切に処理
することができる。また、吸湿性糸6および吸湿性縦糸
8を吹出空気通路中に架設しただけの簡素な構成で、結
露水の室内への滴下および飛散を防止することができ
る、低コストで経済的な装置を得ることができる。
【0018】なお、結露水の発生量が少ない環境下で使
用する設備では、排水管10を省略し、吸湿性糸6およ
び吸湿性縦糸8で蒸発しきれなかった結露水を結露受け
9上で蒸発、乾燥させるようにすることができる。図4
は第2の実施形態を示すもので、結露受け9および排水
管10をなくして吸湿性縦糸8の下端を吹出口ボックス
2の下部に直接接続し、もし吸湿性糸6および吸湿性縦
糸8で全ての結露水が蒸発しきれなかった場合は、吹出
口ボックス2の下部に集水し、蒸発、乾燥するように構
成したものであり、結露水の発生量が少ないと予想され
る環境下で使用する設備に採用することができる。
【0019】図5に示す第3の実施形態は、第1、第2
の実施形態における吸湿性縦糸8の代わりに、吸湿性集
水材7として帯状の吸湿性材11を用いたもので、結露
水を吸湿性材5から吸湿性糸6を経て帯状の吸湿性材1
1に伝え、全ての結露水を吸湿性糸6および吸湿性材1
1によって蒸発、乾燥しようとするものであり、このた
め吸湿性材11の吸収量を吸湿性縦糸8に比べ数倍ある
いは数十倍に設定している。
【0020】更に、図6に示す第4の実施形態は、第1
乃至第3の実施形態がいずれも垂直壁面1に設けられた
吹出口3に適用したものであるのに対して、天井面等の
水平壁面12上に設けられた吹出口3に適用したもので
あり、吹出口3周辺の表面および複数枚の羽根4の表面
に取り付けられた吸湿性材5に吸湿性糸6の一端を接続
すると共に、吸湿性糸6の他端を水平に設けられている
帯状の吸湿性材11に接続し、この吸湿性糸6および帯
状の吸湿性材11を吹出空気通路中に位置するよう架設
し、吸湿性材5で吸収した結露水を毛細管現象のみで吸
湿性糸6を経て吸湿性材11に吸収させ、吹出空気によ
って蒸発、乾燥させるようにしたものである。この第4
の実施形態は、重力に逆らって毛細管現象のみで結露水
を吸湿性糸6を経て吸湿性材11に吸収させなければな
らないため、結露水の発生量が重力によって滴下しない
範囲内においてのみ成立するものである。
【0021】なお、当然のことながら本発明は、垂直壁
面1、水平壁面12以外に例えば傾斜壁面上の吹出口に
も同様に適用できることは勿論である。また、上記実施
形態は、いずれも複数の羽根4を平行に設けたスリット
状の吹出口に適用した例について説明したが、羽根4を
設けることなく又設けたとしても、スリット状吹出口に
限らず、アネモ型吹出口、ノズル型吹出口、ライン型吹
出口等の他の形状の吹出口にも同様に適用することがで
きる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の吹出口
における結露水の滴下および飛散防止装置によると、羽
根が設けられた吹出口の羽根を含む吹出口表面で発生す
る結露水を効率良く、除去することができるため、室内
側への結露水の滴下および飛散を確実に防止することが
できる。また、吸湿性糸および吸湿性集水材を架設した
だけの簡素な構成とすることができるため、低コストで
経済的な装置とすることができると共に、発生する結露
水の量が異なる環境下に設置する場合でも、それに合わ
せて装置を変形することによって適切に対応することが
できる。しかも無駄なエネルギー消費もなく、実施化が
容易な結露水の滴下および飛散防止装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吹出口における結露水の滴下および飛
散防止装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の吹出口における結露水の滴下および飛
散防止装置の第1の実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の吹出口における結露水の滴下および飛
散防止装置の第1の実施形態を示す平断面図である。
【図4】本発明の吹出口における結露水の滴下および飛
散防止装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の吹出口における結露水の滴下および飛
散防止装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の吹出口における結露水の滴下および飛
散防止装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 垂直壁面 2 吹出口ボックス 3 吹出口 4 羽根 5 吸湿性材 6 吸湿性糸 7 吸湿性集水材 8 吸湿性縦糸 9 結露受け 10 排水管 11 帯状の吸湿性材 12 水平壁面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吹出口ボックスからの空気を室内側に吹
    出す吹出口における結露水の滴下および飛散防止装置に
    おいて、 前記吹出口の表面に吸湿性材を取り付け、同吸湿性材に
    一端を接続した吸湿性糸の他端を吸湿性集水材に接続す
    ると共に、これら吸湿性糸および吸湿性集水材を吹出口
    ボックス内の吹出空気通路中に位置するよう架設してな
    ることを特徴とする吹出口の結露水の滴下および飛散防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記吸湿性集水材を吸湿性縦糸により構
    成してなることを特徴とする請求項1記載の吹出口にお
    ける結露水の滴下および飛散防止装置。
  3. 【請求項3】 前記吸湿性縦糸の下端を前記吹出口ボッ
    クスの下部に設置された結露受けに接続してなることを
    特徴とする請求項2記載の吹出口における結露水の滴下
    および飛散防止装置。
  4. 【請求項4】 前記結露受けに外部への排水管を接続し
    てなることを特徴とする請求項3記載の吹出口における
    結露水の滴下および飛散防止装置。
  5. 【請求項5】 前記吸湿性集水材を帯状の吸湿性材によ
    り構成してなることを特徴とする請求項1記載の吹出口
    における結露水の滴下および飛散防止装置。
JP22485795A 1995-09-01 1995-09-01 吹出口における結露水の滴下および飛散防止装置 Pending JPH0972602A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040757A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Honda Motor Co Ltd ガスセンサ
CN106439296A (zh) * 2016-10-28 2017-02-22 朱虹斐 接头防漏水管
RU2728309C1 (ru) * 2019-08-07 2020-07-29 Владимир Викторович Коваленко Устройство для подачи приточного воздуха
JP2020183824A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社竹中工務店 制気口

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