JPH0971071A - Icカード組立用シートとその製造法 - Google Patents
Icカード組立用シートとその製造法Info
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Abstract
ード組立用シートにおいて、段差を有する形状の外装パ
ネルへの接着シートの貼付工程時に外装パネルの段差の
ため接着フィルムにしわがより、これにより、均一な接
着強度が得られなかったり、また耐熱性フィルムやスプ
ロケット穴の変形により次工程への送りに支障がでると
いう問題点があった。 【解決手段】 本発明のICカード組立用シートにおい
て、貼付工程時に段差によるのびを吸収するために、外
装パネルの段差にあたる部分にのスリットを設け、また
引っ張り力を集中させるために、該接着シートのリーデ
ィング端側とトレーリング端側において、上記スリット
間に切り残し部を設けることにより上記問題点を解消す
る。
Description
に用いる段差を有する形状の外装パネルに接着シートを
貼付ける工程の自動化において、貼付け位置精度と接着
強度の安定化を図る接着シートおよびその製法に関する
ものである。
ICカード組立用シートの斜視図を示す。図4におい
て、従来のICカード組立用シート20は、両側にスプ
ロケット穴11bを有する耐熱性フィルム11と、該耐
熱性フィルム11の裏面に接着部に対応して切断加工さ
れ、シート状に切り残された接着シート17(図中の波
線で示される領域)とからなる。接着シート17は、事
前に接着部の形状に合わせて切断され、不要部分は剥離
され、必要な接着部分17のみが耐熱性フィルム11上
に残される。図4において、接着シート17上の11d
および11eは接着の必要のない部分であり、事前に耐
熱性フィルム11と共に切り抜かれている。
フラットパネル13が加熱加圧され、次の剥離工程によ
り耐熱性フィルム11が剥離され、フラットパネル13
上の斜線領域18に接着シート部17のみが接着され
る。従来技術において、フラットパネル13に対して
は、このように、接着シート17の貼付けが行われる。
図6は完成したICカードの断面図を示す。このように
接着シート22は、電子回路部品24を中に収めたフレ
ーム23と外装パネル21を接着するために使用され
る。
トを用いて、ICカードの組立を行う際には、外装パネ
ルと組立用シートを加圧、加熱することにより、接着シ
ートを外装パネルに接着させる必要がある。従来のIC
カード組立用シート20では、段差が設けられた外装パ
ネルに対して加熱、加圧時に、耐熱性フィルム11の段
差周辺部に対応する部分、特にコーナー部が引っ張られ
るため耐熱性フィルム11及び接着シート12にしわあ
るいは破断が発生して均一な接着強度が得られなかった
り、また耐熱性フィルム11及びスプロケット穴11c
が変形して次の剥離工程への正確なシートの搬送をする
ことが困難となり、貼付工程の自動化が不可能であっ
た。そのため段差を有する形状の外装パネルの加工は一
枚毎に分割して貼付作業、剥離作業を行っていた。
の貼付工程、剥離工程の自動化において、安定した位置
精度と接着強度を有するICカード組立用シートおよび
その製法を提供する。
段差部のある外装パネルに対し、加熱、加圧することに
より接着シートを接着するICカード組立用シートは、
等間隔のスプロケット穴を両側に設けた耐熱性フィルム
と、該耐熱性フィルムより幅がせまく、かつ、その片面
に等間隔に配置された上記外装パネルの形状に対応し、
接着部のみ切断加工され切り残された接着シートとから
なり、外装パネルの段差部に対応する部分において、上
記切り残された接着シートの長手方向の外縁のほぼ内側
に外縁に沿って平行にスリットを設け、また上記切り残
された接着シートの幅方向の外縁のほぼ内側に外縁に沿
って平行に一部を残してスリットを設ける。
において、上記切り残された接着シートのリーディング
端が凹凸形状で形成される。
パネルに対し、加熱、加圧することにより接着シートを
接着するICカード組立用シートの製造法は、耐熱性フ
ィルムと原接着シートからなる合成シートを形成する工
程と、原接着シートを、外装パネルの形状に対応した必
要な形状に切断する工程と、原接着シートの不要部分を
剥離して接着シートを形成する工程と、外装パネルの段
差部に対応する部分において、上記切り残された接着シ
ートの長手方向の外縁のほぼ内側に外縁に沿って平行な
スリットと、上記切り残された接着シートの幅方向の外
縁のほぼ内側に外縁に沿って平行に一部を残してスリッ
トとを上記合成シート上に形成する工程とからなる。
Cカード組立用シートの実施の形態の詳細な説明を行
う。
ートを示す。図1において、ICカード組立用シート1
0は、両側に送り用スプロケット穴1cと加工時におい
て位置決めの基準となるスプロケット穴1b、および基
準角穴1aとを有する耐熱性フィルム1と、該耐熱性フ
ィルム1の裏面にある、段差を有するパネル6の形状に
合わせて事前に切断加工され、必要な接着シート部のみ
を残し切り取られた接着シート2とからなる。図1にお
いて、破線は、耐熱性フィルム1の裏面にある切り残さ
れた接着シート2を表す。該接着シート2のリーディン
グ端は凹凸形状に形成されており、これは、外装パネル
に対する接着シート貼付工程の自動化において、接着シ
ート2を外装パネル6に加熱、加圧による接着後、耐熱
性フィルムの剥離時に剥離開始位置を分散させて剥離を
容易にするためのものである。
段差を有する形状の外装パネル6の段差部に対応した位
置に幅方向ののび力を吸収するためのスリット1e、1
fと、長手方向ののび力を吸収するためのスリット1
g、1hが設けられている。また接着シート2のリーデ
ィング側とトレーリング側には、スリット1e、1f、
1g、1h間に切り残し部1i、1j、1k、1l、1
mとが設けられている。切り残し部1i、1j、1k、
1l、1mは、貼付工程の次の剥離工程において、接着
シート2と耐熱性フィルム1の剥離時に、スリット1
e、1f、1g、1hで囲まれる領域内の接着シートの
剥離をスムーズに行うために必要であり、フィルムの搬
送方向に対して前後に設けられる。
耐熱性フィルム1と接着シート2とから形成される合成
シートであり、段差を有する外装パネル6の形状に応じ
て接着シート2のみが切断され、不要部が剥離され、必
要部のみ残される。また、組立用シートの外装パネル6
の段差部に対応する部分において、切り残された接着シ
ートの長手方向の外縁のほぼ内側に外縁に沿って平行な
スリット1e、1fと、幅方向の外縁のほぼ内側に外縁
に沿って平行に一部1i、1j、1kを残してスリット
1g、1hが切り取られることにより、本発明のICカ
ード組立用シート10が作成される。
外装パネル6に接着シート2が貼付けられた時の様子を
表す。図に示すように、スリット1e、1f、1g、1
hにより、外装パネル6の段差部およびその周辺部で
は、切り残し部1i、1j、1k、1l、1mを除い
て、接着シートが除かれているため、引っ張り力による
影響を受け難くなり、しわが生じない均一な接着状態が
得られている。
ートを段差を有する形状の外装パネルに接着する時の様
子を表したものであり、該パネルのリーディング側の断
面図を示す。段差を有する形状の外装パネル6上に接着
シート2が接着され、その上に耐熱性フィルム1があ
る。スリット1g、1hにより、段差部分には接着シー
ト2は貼付けられないため、このように段差部分のスリ
ット1g、1hによりフラットな部分に対し接着シート
2がしわなく接着される。
接着作業時の加圧、加熱時の状態を表した断面図であ
る。耐熱性フィルム1と接着シート2はフィーダ(図示
せず)により搬送後、上下方向のみ可動するパイロット
ピン(図示せず)を位置決め基準用スプロケット穴1b
に挿入して位置決めを行う。
状の外装パネル6を供給ユニット(図示せず)から供給
した後、予熱し、位置決めを行い待機する。
置決め状態を保持し、下面の接着シート2に外装パネル
6が接する位置まで下部ヒートプレス4が上昇する。下
部ヒートプレス4の上昇が完了すると上部より上部ヒー
トプレス5が下降して耐熱性フィルム1、接着シート2
および外装パネル6を一定時間加圧、加熱する。この時
の加圧力を均等に加えるために型プレート5aとヒート
プレス5cの間に緩衝材としてシリコンプレート5bが
設けられている。
状したヒートプレス5にて加圧、加熱時に耐熱性フィル
ム1は段差分だけのびが要求されるが、この時耐熱性フ
ィルム1に設けられたスリット1e、1f、1g、1h
により段差周辺全体が引っ張られるのを防止すると共
に、この引っ張り力を切り残し部1i、1j、1kに集
中するように、スリットおよび橋渡し部の幅、および長
さの選定を行うことによりのびを発生させる。
にて耐熱性フィルム1と接着シート2を剥離して、接着
シート2を段差を有する形状の外装パネル6側に接着す
るために、接着シート2の剥離強度と引っ張り強度の差
分を保つために切り残し部の幅を2〜3mmにし、3〜
5ヶ所設けて全接着シート2幅の40%以下になるよう
に設計する。
ためのスリット1e、1f、1g、1hは段差を有する
形状の外装パネルの段差分に、0.5mm(片側)以上
を加えた幅を設けることにより耐熱性フィルム1および
接着シート2の変形量を最小限に抑えて段差を有する形
状の外装パネル6に均一に接着シート2を貼付けること
が可能となる。
て、下記の効果が得られる。
間隔で設けられた接着シートを加圧、加熱を行う貼付け
作業時にしわがより難く、段差を有する形状の外装パネ
ルに位置精度良く貼付けることが可能になり、貼付工程
の自動化が可能となる。
ルムから接着シートを剥離することができ、かつ、接着
面の均一な接着力を有する接着シートを段差を有する形
状の外装パネルに貼付けることが可能となる。
と寸法を定めることにより種々の段差を有する形状をし
た外装パネルに適応が可能となる。
を有する形状をした外装パネルの斜視図。
ネルの斜視図。
グ側の断面図。
ラットな外装パネルの斜視図。
する形状をした外装パネルを加熱、加圧状態の断面図。
b,11b 基準用スプロケット穴、1c,11c 送
り用スプロケット穴、1e,1f,1g,1h スリッ
ト、1i,1j,1k,1l,1m 切り残し部、2
本発明の接着シート、4 下部ヒートプレス、5 上部
ヒートプレス、5a 型プレート、5b 緩衝シリコン
プレート、5c ヒートプレス、6 段差を有する形状
をした外装パネル、10 本発明のICカード組立用シ
ート、11d,11e 接着不要部、12,22 従来
の接着シート、13、21 フラットな外装パネル、2
0 従来のICカード組立用シート、23 フレーム、
24 電子回路部品。
Claims (3)
- 【請求項1】 周囲に段差部のある外装パネルに対し、
加熱、加圧することにより接着シートを接着するICカ
ード組立用シートであって、 等間隔のスプロケット穴を両側に設けた耐熱性フィルム
と、 該耐熱性フィルムより幅がせまく、かつ、その片面に等
間隔に配置された上記外装パネルの形状に対応し、接着
部のみ切断加工され切り残された接着シートとからな
り、 外装パネルの段差部に対応する部分において、上記切り
残された接着シートの長手方向の外縁のほぼ内側に外縁
に沿って平行にスリットを設け、また上記切り残された
接着シートの幅方向の外縁のほぼ内側に外縁に沿って平
行に一部を残してスリットを設けることを特徴とするI
Cカード組立用シート。 - 【請求項2】 請求項1に記載のICカード組立用シー
トにおいて、上記切り残された接着シートのリーディン
グ端が凹凸形状で形成されることを特徴とするICカー
ド組立用シート。 - 【請求項3】 周囲に段差部のある外装パネルに対し、
加熱、加圧することにより接着シートを接着するICカ
ード組立用シートの製造法であって、 耐熱性フィルムと原接着シートからなる合成シートを形
成する工程と、 原接着シートを、外装パネルの形状に対応した必要な形
状に切断する工程と、 原接着シートの不要部分を剥離して接着シートを形成す
る工程と、 外装パネルの段差部に対応する部分において、上記切り
残された接着シートの長手方向の外縁のほぼ内側に外縁
に沿って平行なスリットと、上記切り残された接着シー
トの幅方向の外縁のほぼ内側に外縁に沿って平行に一部
を残してスリットとを上記合成シート上に形成する工程
とからなるICカード組立用シートの製造法。
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Family
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JP22637195A Expired - Fee Related JP3697297B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | Icカードの製造方法 |
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-
1995
- 1995-09-04 JP JP22637195A patent/JP3697297B2/ja not_active Expired - Fee Related
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