JPH0970816A - コンクリート表面の破砕システム - Google Patents
コンクリート表面の破砕システムInfo
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- JPH0970816A JPH0970816A JP24870695A JP24870695A JPH0970816A JP H0970816 A JPH0970816 A JP H0970816A JP 24870695 A JP24870695 A JP 24870695A JP 24870695 A JP24870695 A JP 24870695A JP H0970816 A JPH0970816 A JP H0970816A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】水の確保が容易で、安全で経済的な破砕ができ
るとともに、粉塵の発生がなく、作業環境を悪化させる
ことのない、コンクリート表面の破砕システムを提供す
ることを目的とする。 【構成】カバー内に圧力水を噴射するノズルを設け、こ
のカバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、この
吸引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、破砕片を
除去した後の水はPH処理槽、および濁水処理装置を介
して高圧ポンプへ供給し、再度ノズルからコンクリート
表面に向けて噴射し得るように構成した、コンクリート
表面の破砕システムを特徴とするものである。
るとともに、粉塵の発生がなく、作業環境を悪化させる
ことのない、コンクリート表面の破砕システムを提供す
ることを目的とする。 【構成】カバー内に圧力水を噴射するノズルを設け、こ
のカバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、この
吸引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、破砕片を
除去した後の水はPH処理槽、および濁水処理装置を介
して高圧ポンプへ供給し、再度ノズルからコンクリート
表面に向けて噴射し得るように構成した、コンクリート
表面の破砕システムを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート表面の破
砕システムに関するものである。
砕システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物の表面を多少の深さ
だけ破砕する(はつる)ための方法として、防護マスク
をかぶった作業員が超高圧水を噴射するノズルを先端に
取り付けたハンドガンを操作して行う方法が一部に採用
されている。そしてこの種の従来のコンクリート表面の
破砕方法は、次のような目的のために使用される。 劣化したコンクリート構造物の表面をはつって、必要
に応じて鉄筋まで露出させ、その後に新たにコンクリー
トを打設して修復する場合。 高速道路の拡幅のように、既設のコンクリート構造物
の一端を削り取って凹凸を形成し、付着性をよくして新
たなコンクリートを打設する場合。
だけ破砕する(はつる)ための方法として、防護マスク
をかぶった作業員が超高圧水を噴射するノズルを先端に
取り付けたハンドガンを操作して行う方法が一部に採用
されている。そしてこの種の従来のコンクリート表面の
破砕方法は、次のような目的のために使用される。 劣化したコンクリート構造物の表面をはつって、必要
に応じて鉄筋まで露出させ、その後に新たにコンクリー
トを打設して修復する場合。 高速道路の拡幅のように、既設のコンクリート構造物
の一端を削り取って凹凸を形成し、付着性をよくして新
たなコンクリートを打設する場合。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上記したような従来
の方法は、次のような問題が存在する。 <イ>超高圧水を使用してコンクリート表面を破砕する
方法であるため、清水を多量に使用することになる。し
かし一般にこの種の作業場所は短時間で移動する必要が
ある。そのため水の使い捨てとなり、地下やトンネルの
ように水の供給しにくい場所では、水の確保が容易では
ない。
の方法は、次のような問題が存在する。 <イ>超高圧水を使用してコンクリート表面を破砕する
方法であるため、清水を多量に使用することになる。し
かし一般にこの種の作業場所は短時間で移動する必要が
ある。そのため水の使い捨てとなり、地下やトンネルの
ように水の供給しにくい場所では、水の確保が容易では
ない。
【0004】<ロ>超高圧水の噴射の霧が充満した状態
で作業を行う方法であるため、視界が不透明でありコン
クリ−トの表面の状態が正確に把握できない。そのため
に破砕面に対する正確な距離、角度を維持することが困
難であり、一定の深さまでの正確な破砕作業を行うこと
も困難である。
で作業を行う方法であるため、視界が不透明でありコン
クリ−トの表面の状態が正確に把握できない。そのため
に破砕面に対する正確な距離、角度を維持することが困
難であり、一定の深さまでの正確な破砕作業を行うこと
も困難である。
【0005】<ハ>破砕時に発生する細かい破片や粉塵
などを吸収する手段がないこと、それらの飛散を防止す
る手段がなことから視界が不透明となり、あたかも暗闇
で作業をしているような状態であって安全面で問題があ
る。
などを吸収する手段がないこと、それらの飛散を防止す
る手段がなことから視界が不透明となり、あたかも暗闇
で作業をしているような状態であって安全面で問題があ
る。
【0006】<ニ>超高圧水によってコンクリ−トのモ
ルタル部分が削除されると、粗骨材が突然飛び出して来
る。そのために作業員の周囲では常に粗骨材が高速で飛
び交う状態となり、きわめて危険な作業である。そのよ
うな粗骨材によって防護マスクが破損する場合もある。
ルタル部分が削除されると、粗骨材が突然飛び出して来
る。そのために作業員の周囲では常に粗骨材が高速で飛
び交う状態となり、きわめて危険な作業である。そのよ
うな粗骨材によって防護マスクが破損する場合もある。
【0007】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、水の確保が容易で、安
全で経済的な破砕ができるとともに、粉塵の発生がな
く、作業環境を悪化させることのない、コンクリート表
面の破砕システムを提供することを目的とする。さらに
本発明はコンクリート表面の劣化度に応じた深さで破砕
することができる、コンクリート表面の破砕システムを
提供することを目的とする。
解決するためになされたもので、水の確保が容易で、安
全で経済的な破砕ができるとともに、粉塵の発生がな
く、作業環境を悪化させることのない、コンクリート表
面の破砕システムを提供することを目的とする。さらに
本発明はコンクリート表面の劣化度に応じた深さで破砕
することができる、コンクリート表面の破砕システムを
提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】上記のような目的を達
成するために、本発明のコンクリート表面の破砕システ
ムは、カバー内に圧力水を噴射するノズルを設け、この
カバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、この吸
引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、破砕片を除
去した後の水はPH処理槽、および濁水処理装置を介し
て高圧ポンプへ供給し、再度ノズルからコンクリート表
面に向けて噴射し得るように構成した、コンクリート表
面の破砕システムを特徴とするものである。
成するために、本発明のコンクリート表面の破砕システ
ムは、カバー内に圧力水を噴射するノズルを設け、この
カバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、この吸
引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、破砕片を除
去した後の水はPH処理槽、および濁水処理装置を介し
て高圧ポンプへ供給し、再度ノズルからコンクリート表
面に向けて噴射し得るように構成した、コンクリート表
面の破砕システムを特徴とするものである。
【0009】また、本発明のコンクリート表面の破砕シ
ステムは、カバー内に圧力水を噴射するノズルを設け、
このカバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、こ
の吸引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、破砕片
を除去した後の水はPH処理槽を介して放流し、一方、
清水を高圧ポンプへ供給し、ノズルからコンクリート表
面に向けて噴射し得るように構成した、コンクリート表
面の破砕システムを特徴とするものである。
ステムは、カバー内に圧力水を噴射するノズルを設け、
このカバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、こ
の吸引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、破砕片
を除去した後の水はPH処理槽を介して放流し、一方、
清水を高圧ポンプへ供給し、ノズルからコンクリート表
面に向けて噴射し得るように構成した、コンクリート表
面の破砕システムを特徴とするものである。
【0010】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明のコン
クリート表面の破砕システムの実施例について説明する
が、まずノズル部Aの構成について説明する。
クリート表面の破砕システムの実施例について説明する
が、まずノズル部Aの構成について説明する。
【0011】<イ>ノズル部の構成部材 本発明の破砕システムのノズル部Aは、ノズル1とスイ
ベルジョイント2、および周囲のカバー3とによって構
成する。
ベルジョイント2、および周囲のカバー3とによって構
成する。
【0012】<ロ>破砕に使用する媒体 本発明のシステムではコンクリート構造物を破砕するた
めの媒体は、『水』のみである。研磨材のような他の材
料を水に添加することがないから、経済的である。
めの媒体は、『水』のみである。研磨材のような他の材
料を水に添加することがないから、経済的である。
【0013】<ハ>ノズル 水を噴射するノズル1は複数本、あるいは1本を使用す
る。このノズル1はスイベルジョイント2に取り付け
る。スイベルジョイント2は、回転体と水路とを連結す
る部材である。ノズル1が複数本である場合には、スイ
ベルジョイント2の回転中心軸の軸芯を中心として対象
位置に配置する。ノズル1を軸芯を中心に対象位置に配
置することによって、中高圧で噴射する水のエネルギー
のバランスが取れる。その結果、ぶれの発生を防止する
ことができる。
る。このノズル1はスイベルジョイント2に取り付け
る。スイベルジョイント2は、回転体と水路とを連結す
る部材である。ノズル1が複数本である場合には、スイ
ベルジョイント2の回転中心軸の軸芯を中心として対象
位置に配置する。ノズル1を軸芯を中心に対象位置に配
置することによって、中高圧で噴射する水のエネルギー
のバランスが取れる。その結果、ぶれの発生を防止する
ことができる。
【0014】<ニ>ノズル1の角度 圧力水を噴射するノズル1は、回転軸線を中心に対象位
置に配置してあるが、さらに各ノズル1は、回転軸線に
対して一定角度を有するように配置する場合もある。す
なわちノズル1は回転軸に平行ではなく、一定の角度を
もって取り付ける構造である。すると、圧力水は破砕面
には直角ではなく斜めから衝突することになる。一方、
破砕すべきコンクリートの内部には必ず粗骨材が存在し
ている。もし圧力水が常に一定方向から衝突した場合に
は粗骨材の裏側には圧力水が届かず、常に粗骨材の正面
のみに衝突することになる。しかし前記したようにノズ
ル1が一定角度で取り付けてあればノズル1の移動とと
もに噴射位置が変化し、粗骨材の側面、裏側のコンクリ
ートを破砕することができる。その結果、粗骨材を浮き
上がらせ、コンクリート内部から引き離して除去するこ
とができる。
置に配置してあるが、さらに各ノズル1は、回転軸線に
対して一定角度を有するように配置する場合もある。す
なわちノズル1は回転軸に平行ではなく、一定の角度を
もって取り付ける構造である。すると、圧力水は破砕面
には直角ではなく斜めから衝突することになる。一方、
破砕すべきコンクリートの内部には必ず粗骨材が存在し
ている。もし圧力水が常に一定方向から衝突した場合に
は粗骨材の裏側には圧力水が届かず、常に粗骨材の正面
のみに衝突することになる。しかし前記したようにノズ
ル1が一定角度で取り付けてあればノズル1の移動とと
もに噴射位置が変化し、粗骨材の側面、裏側のコンクリ
ートを破砕することができる。その結果、粗骨材を浮き
上がらせ、コンクリート内部から引き離して除去するこ
とができる。
【0015】<ホ>カバー 以上説明したスイベルジョイント2とノズル1をカバー
3内に収納してノズル部Aを構成する。ノズル部Aのカ
バー3は一面のみ開放した容器であり、その開放面を破
砕する対象であるコンクリート面に接近させて作業を行
う。カバー3の先端部の周囲にはゴムなどのたわみ性の
大きい材料でスカート4を二重に取り付ける。このカバ
ー3を、破砕する対象のコンクリート面に接触させる。
カバー3の内側には内側スカート41を、外側には外側
スカート42を取り付ける。そして内側スカート41は
内周全体に連続して取り付け、外側スカート42は短冊
状に多数枚に分割して取り付ける。外側スカート42は
カバー3の移動時に大きく変形するから、短冊状に分割
しておくとその移動に馴染むことができる。
3内に収納してノズル部Aを構成する。ノズル部Aのカ
バー3は一面のみ開放した容器であり、その開放面を破
砕する対象であるコンクリート面に接近させて作業を行
う。カバー3の先端部の周囲にはゴムなどのたわみ性の
大きい材料でスカート4を二重に取り付ける。このカバ
ー3を、破砕する対象のコンクリート面に接触させる。
カバー3の内側には内側スカート41を、外側には外側
スカート42を取り付ける。そして内側スカート41は
内周全体に連続して取り付け、外側スカート42は短冊
状に多数枚に分割して取り付ける。外側スカート42は
カバー3の移動時に大きく変形するから、短冊状に分割
しておくとその移動に馴染むことができる。
【0016】<チ>吸引機構 カバー3の一部には、吸引パイプ5の一端を開放する。
この吸引パイプ5の他端は破砕片回収装置6、および排
水ポンプ7を介して真空ポンプ8に接続する。したがっ
て真空ポンプ8を作動させれば、カバー3内には負圧が
作用する。この際に、カバー3の周囲のスカート4の内
外カバー42は短冊状に分割してあるからカバー3内に
は適度な外気が流入し、負圧が作用しても内部から外気
とともに破砕片を吸引することができる。こうしてカバ
ー3内の使用済み水と破砕片を吸引する。そして破砕片
回収装置6において破砕片を回収し、吸引した使用済み
水が一定量に達したら排水ポンプ7によって使用済み水
を排出することができる。
この吸引パイプ5の他端は破砕片回収装置6、および排
水ポンプ7を介して真空ポンプ8に接続する。したがっ
て真空ポンプ8を作動させれば、カバー3内には負圧が
作用する。この際に、カバー3の周囲のスカート4の内
外カバー42は短冊状に分割してあるからカバー3内に
は適度な外気が流入し、負圧が作用しても内部から外気
とともに破砕片を吸引することができる。こうしてカバ
ー3内の使用済み水と破砕片を吸引する。そして破砕片
回収装置6において破砕片を回収し、吸引した使用済み
水が一定量に達したら排水ポンプ7によって使用済み水
を排出することができる。
【0017】<リ>PH処理槽 真空ポンプ8で吸引した使用済み水は排水ポンプによっ
てPH処理槽9へ送られる。この処理槽9は公知の市販
のものを使用できる。この処理槽9で処理すれば、コン
クリートの成分をふくんでいた使用済みの水のPHは適
度に調整されているから、そのまま放流しても周囲の環
境へ悪影響を及ぼすことはない。
てPH処理槽9へ送られる。この処理槽9は公知の市販
のものを使用できる。この処理槽9で処理すれば、コン
クリートの成分をふくんでいた使用済みの水のPHは適
度に調整されているから、そのまま放流しても周囲の環
境へ悪影響を及ぼすことはない。
【0018】<ヌ>濁水処理装置 PH処理槽9の次には、濁水処理装置10を配置する。
この濁水処理装置10は複数の槽に分割してあり、薬品
処理、およびフィルターによって汚濁成分を沈下、除去
する装置である。なおPH処理を先行させた方がフロッ
クが形成されて除去が効率的ではあるが、PH処理槽9
と濁水処理装置10の配置は決定的なものではなく、そ
の前後を逆にしても同様の効果を達成することができ
る。要は破砕片を除去した後の水はPH処理装槽、およ
び濁水処理装置を介して高圧ポンプへ供給できればよ
い。
この濁水処理装置10は複数の槽に分割してあり、薬品
処理、およびフィルターによって汚濁成分を沈下、除去
する装置である。なおPH処理を先行させた方がフロッ
クが形成されて除去が効率的ではあるが、PH処理槽9
と濁水処理装置10の配置は決定的なものではなく、そ
の前後を逆にしても同様の効果を達成することができ
る。要は破砕片を除去した後の水はPH処理装槽、およ
び濁水処理装置を介して高圧ポンプへ供給できればよ
い。
【0019】
【作動】次に作動について説明する。 <イ>カバー3の押し付け 架台Bに載置したノズル部Aのカバー3の開放面を、破
砕対象であるコンクリートの表面に押し付ける。そして
吸引用の真空ポンプ8を作動し、吸引パイプ5を介して
カバー3内部を負圧状態に設定する。
砕対象であるコンクリートの表面に押し付ける。そして
吸引用の真空ポンプ8を作動し、吸引パイプ5を介して
カバー3内部を負圧状態に設定する。
【0020】<ロ>ノズル1からの噴射 次にノズル1から圧力水を噴射する。前記したようにノ
ズル1は、コンクリート面に直角に配置されているので
はなく、一定の角度をもって配置してある。したがっ
て、先端からの圧力水はコンクリート面に一定の入射角
をもって衝突する。
ズル1は、コンクリート面に直角に配置されているので
はなく、一定の角度をもって配置してある。したがっ
て、先端からの圧力水はコンクリート面に一定の入射角
をもって衝突する。
【0021】圧力水を粗骨材の周囲に向けてあらゆる角
度から噴射することによって、粗骨材の周囲のモルタル
を吹き飛ばし、粗骨材を浮き上がらせる。その結果、粗
骨材自体を切断するのではなく、粗骨材を吹き飛ばして
コンクリ−トの表面を破砕することが可能となる。
度から噴射することによって、粗骨材の周囲のモルタル
を吹き飛ばし、粗骨材を浮き上がらせる。その結果、粗
骨材自体を切断するのではなく、粗骨材を吹き飛ばして
コンクリ−トの表面を破砕することが可能となる。
【0022】<ハ>破砕片の回収 順次破砕されたコンクリート片は、カバー3内の負圧に
よって吸引パイプ5を介して真空ポンプ8側に吸引さ
れ、カバー3内から順次排除される。この吸引パイプ5
の他端は破砕片回収装置6へ連結してあるから、この回
収装置6において使用済みの水と分離された破砕片は回
収される。
よって吸引パイプ5を介して真空ポンプ8側に吸引さ
れ、カバー3内から順次排除される。この吸引パイプ5
の他端は破砕片回収装置6へ連結してあるから、この回
収装置6において使用済みの水と分離された破砕片は回
収される。
【0023】<ニ>再利用 破砕片を除去した後の使用済み水はPH処理槽9、およ
び濁水処理装置10を通過することによってPH処理さ
れ、さらに濁水の成分が序々に清水化してくる。 この
清水化した水を、循環パイプを介して、給水タンク11
から高圧ポンプ12へ供給し、再度ノズル1からコンク
リート表面に向けて噴射する。このように、使用済み水
をPH処理して清水化し、再度利用することができるか
ら、本発明のシステムはきわめて経済的である。
び濁水処理装置10を通過することによってPH処理さ
れ、さらに濁水の成分が序々に清水化してくる。 この
清水化した水を、循環パイプを介して、給水タンク11
から高圧ポンプ12へ供給し、再度ノズル1からコンク
リート表面に向けて噴射する。このように、使用済み水
をPH処理して清水化し、再度利用することができるか
ら、本発明のシステムはきわめて経済的である。
【0024】<ホ>放流 なお破砕片回収装置6において破砕片を除去した後の水
は、PH処理槽9を介してPHを調整したらそのまま放
流することもできる。その場合でも周辺環境へ悪影響を
与えることはない。高圧ポンプ12へは別のルートから
清水を供給し、この圧力水をノズル1からコンクリート
表面に向けて噴射し得るように構成する。
は、PH処理槽9を介してPHを調整したらそのまま放
流することもできる。その場合でも周辺環境へ悪影響を
与えることはない。高圧ポンプ12へは別のルートから
清水を供給し、この圧力水をノズル1からコンクリート
表面に向けて噴射し得るように構成する。
【0025】
【発明の効果】本発明のコンクリート表面の破砕システ
ムは以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。
ムは以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。
【0026】<イ>高圧水を使用してコンクリート表面
を破砕する方法であるが、コンクリートの破砕片を含ん
だ水を循環して使用することができる。したがって水の
確保の困難な現場においてもきわめて経済的に施工する
ことができるシステムである。
を破砕する方法であるが、コンクリートの破砕片を含ん
だ水を循環して使用することができる。したがって水の
確保の困難な現場においてもきわめて経済的に施工する
ことができるシステムである。
【0027】<ロ>本発明のシステムにおいて、ノズル
部を機械的に移動する装置に搭載してコンクリ−ト表面
と平行に移動が可能であるように構成した場合は、一定
エネルギーの高圧水が一定スピードで噴射されるので、
コンクリート表面の劣化度に応じて比較的健全な部分は
浅く、脆弱な部分は深くはつり取ることができる。
部を機械的に移動する装置に搭載してコンクリ−ト表面
と平行に移動が可能であるように構成した場合は、一定
エネルギーの高圧水が一定スピードで噴射されるので、
コンクリート表面の劣化度に応じて比較的健全な部分は
浅く、脆弱な部分は深くはつり取ることができる。
【0028】<ハ>本発明のシステムにおいて、作業員
の人力を利用した場合には、カバーを付けることによっ
て破砕物の飛散の危険から作業員を保護することができ
る。また吸引装置を備えてあるので、粉塵の霧などが発
生せず、人力に頼るとしても良好な環境のもとで作業を
行うことができる。なお人力による作業をより軽快にす
る必要があれば、パイプ類の直径を細くしたり、スカー
トを省略して手で保持できるタイプを採用することもで
きる。スカートを省略した場合には、カバーをプラスチ
ックやゴムなどの可撓性の大きい材料で構成し、あるい
は切り込みを入れることも可能である。
の人力を利用した場合には、カバーを付けることによっ
て破砕物の飛散の危険から作業員を保護することができ
る。また吸引装置を備えてあるので、粉塵の霧などが発
生せず、人力に頼るとしても良好な環境のもとで作業を
行うことができる。なお人力による作業をより軽快にす
る必要があれば、パイプ類の直径を細くしたり、スカー
トを省略して手で保持できるタイプを採用することもで
きる。スカートを省略した場合には、カバーをプラスチ
ックやゴムなどの可撓性の大きい材料で構成し、あるい
は切り込みを入れることも可能である。
【0029】<ニ>カバー3の一部に吸引パイプ5の一
端を開放し、真空ポンプ8を作動させる構造である。そ
のためにカバー3内には負圧が作用し、カバー3内の使
用済み水や破砕片などを吸引して外部に輸送することが
できる。したがって粉塵によって周囲の環境を汚染する
ことなく、コンクリ−ト表面の破砕作業を行うことがで
きる。
端を開放し、真空ポンプ8を作動させる構造である。そ
のためにカバー3内には負圧が作用し、カバー3内の使
用済み水や破砕片などを吸引して外部に輸送することが
できる。したがって粉塵によって周囲の環境を汚染する
ことなく、コンクリ−ト表面の破砕作業を行うことがで
きる。
【0030】<ホ>破砕したコンクリ−ト片は、カバー
3の内部で吸収して回収してしまうから、粗骨材が飛散
して危険な状態を発生することもなく、安全にコンクリ
−ト表面の破砕作業を行うことができる。
3の内部で吸収して回収してしまうから、粗骨材が飛散
して危険な状態を発生することもなく、安全にコンクリ
−ト表面の破砕作業を行うことができる。
【0031】<ヘ>本発明のシステムではPH処理を行
っている。しかしこれは単なる排水のための処理ではな
く、濁水処理をする場合に凝集させやすくするためのも
のである。その結果、本発明のシステムにおいてはポン
プの中がアルカリで侵されにくくなり、システム全体の
設備を長期的に良好な状態で維持することが可能となっ
た。
っている。しかしこれは単なる排水のための処理ではな
く、濁水処理をする場合に凝集させやすくするためのも
のである。その結果、本発明のシステムにおいてはポン
プの中がアルカリで侵されにくくなり、システム全体の
設備を長期的に良好な状態で維持することが可能となっ
た。
【図1】本発明のコンクリート表面の破砕システムのノ
ズル部の説明図
ズル部の説明図
【図2】作業中のノズル部の説明図
【図3】破砕片と使用済みの水を回収して再利用するシ
ステムの説明図
ステムの説明図
Claims (2)
- 【請求項1】カバー内に圧力水を噴射するノズルを設
け、 このカバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、 この吸引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、 破砕片を除去した後の水はPH処理槽、および濁水処理
装置を介して高圧ポンプへ供給し、 再度ノズルからコンクリート表面に向けて噴射し得るよ
うに構成した、 コンクリート表面の破砕システム - 【請求項2】カバー内に圧力水を噴射するノズルを設
け、 このカバーの一部には、吸引パイプの一端を開放し、 この吸引パイプの他端は破砕片回収装置へ連結し、 破砕片を除去した後の水はPH処理槽を介して放流し、 一方、清水を高圧ポンプへ供給し、 ノズルからコンクリート表面に向けて噴射し得るように
構成した、 コンクリート表面の破砕システム
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24870695A JPH0970816A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | コンクリート表面の破砕システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24870695A JPH0970816A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | コンクリート表面の破砕システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970816A true JPH0970816A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17182130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24870695A Pending JPH0970816A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | コンクリート表面の破砕システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0970816A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010214541A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Ohbayashi Corp | ウォータージェット装置 |
CN108602197A (zh) * | 2015-10-30 | 2018-09-28 | 尼恩斯德特有限公司 | 用于借助于液体射束剖切食物的设备 |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP24870695A patent/JPH0970816A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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