JPH0970616A - 可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法 - Google Patents

可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法

Info

Publication number
JPH0970616A
JPH0970616A JP24829595A JP24829595A JPH0970616A JP H0970616 A JPH0970616 A JP H0970616A JP 24829595 A JP24829595 A JP 24829595A JP 24829595 A JP24829595 A JP 24829595A JP H0970616 A JPH0970616 A JP H0970616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extrusion
opening area
molding
molding material
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24829595A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatsugu Kato
雅嗣 加藤
Yasumasa Hiyoshi
泰正 日吉
Shigeo Sano
茂夫 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP24829595A priority Critical patent/JPH0970616A/ja
Priority to EP96900422A priority patent/EP0747145B1/en
Priority to DE69611006T priority patent/DE69611006T2/de
Priority to US08/693,073 priority patent/US5775155A/en
Priority to KR1019960704150A priority patent/KR100334421B1/ko
Priority to PCT/JP1996/000019 priority patent/WO1996021528A1/ja
Priority to CA002181538A priority patent/CA2181538C/en
Priority to KR1019960706017A priority patent/KR100334422B1/ko
Priority to US08/737,332 priority patent/US5989466A/en
Priority to EP96906020A priority patent/EP0769334B1/en
Priority to CA002188249A priority patent/CA2188249C/en
Priority to PCT/JP1996/000647 priority patent/WO1996028264A1/ja
Priority to DE69606598T priority patent/DE69606598T2/de
Priority to NO19963810A priority patent/NO311610B1/no
Priority to NO19964878A priority patent/NO312345B1/no
Publication of JPH0970616A publication Critical patent/JPH0970616A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extrusion Of Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形材の押出しと並行して上記成形体の長さ
寸法に対する形状を、簡易な設備で容易に制御すること
ができ、よって可変断面の構造部材を高い寸法精度で押
出し成形することができる可変断面押出し成形の制御シ
ステムおよび制御方法を得る。 【構成】 コンテナ16内に供給された成形材15を押
圧手段17によって押圧してダイス孔から押出しつつ、
可変手段31、32によってダイス孔の開口面積を変化
させることにより、押出し方向に断面積が変化する成形
体を成形するに際して、予め制御手段35に成形体の長
さ寸法に対するダイス孔の開口面積の変化率および押圧
手段17による成形材の押出量を設定し、押出し成形時
に押圧手段17の移動量を検出しつつ、制御手段35に
より、当該移動量に対応する成形体の押出し長さおよび
開口面積となるように、可変手段31、32による開口
面積の変化量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム等の
各種の成形材によって、長手方向に向けて断面形状が変
化する成形品を押出加工する際に用いられる制御システ
ムおよび制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般乗用車やトラック等の各種車
輌においては、車体の軽量化、耐久性の向上あるいはリ
サイクル性等において優れていることから、そのシャー
シー部材、車体部材、バンパー材などのような構成部材
として、従来の鉄製のものに代えてアルミニウムまたは
アルミニウム合金製のものが多用されつつある。ところ
で、通常このような各種の構成部材を製造するにあたっ
ては、素材であるアルミニウムの融点が低いことから、
コンテナ内に供給した加熱状態のアルミニウム素材(成
形材)を、押出機によってコンテナの先端部に設けられ
た上記構成部材の断面形状を有するダイス孔から押し出
すことにより、上記構成部材を成形する押出し成形が採
用されている。ちなみに、この押出し成形によれば、押
出用ダイスの孔部が一定の断面形状を有しているため
に、得られた上記構成部材も、長手方向に向けて一定の
断面形状に成形される。
【0003】しかしながら、上記構成部材のうち、例え
ばシャーシー用サイドフレームのようなものにあって
は、作用する曲げ応力分布が長手方向の中央部あるいは
支点となる両端部では大きくなり、その中間部では小さ
くなる。このため、上記従来の押出用ダイスでこれを成
形した場合には、得られたサイドフレームが長手方向に
向けて一定の断面形状、換言すれば一定の断面二次モー
メントを有するために、中間部分において必要以上の寸
法および強度を有するものとなってしまい、成形材料が
無駄になって不経済であるとともに、当該構成部材の設
置スペースのコンパクト化および軽量化を妨げるという
問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、このような問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、先に特願平7−18798号として提案した可変断
面押出し用ダイスを開発するに至った。図5〜図8は、
上記公報にみられる可変断面押出用ダイス(以下、押出
用ダイスと略称する。)を示すもので、この押出用ダイ
スは、第1のダイス1と第2のダイス2とを備えてなる
ものである。上記第1のダイス1は、図5および図6に
示すように、熱間工具鋼によって形成された略外観方形
板状の部材で、コンテナ側に位置する上面の中央部に、
フランジ部形成孔3と、このフランジ部形成孔3の中央
部と直交する方向に延びるウエブ形成孔4と、このウエ
ブ形成孔4の他端部に形成されたフランジ部連通孔5と
によって形成される第1の押出孔6が穿設されている。
また、この第1のダイス1の側面中央部には、上記ウエ
ブ形成孔4と平行に延びて上記側面間を貫通し、かつ上
記第1の押出孔6と連通する孔部7が穿設されており、
この孔部7に、上記第2のダイス2が摺動自在に設けら
れている。
【0005】上記第2のダイス2は、図7および図8に
示すように、上記孔部7に挿入される頭部8と、この頭
部8を孔部7内において摺動させるための油圧シリンダ
等の駆動手段が連結されるクランプ部9とから一体に構
成されたもので、上記頭部8の中央部には、上記第1の
押出孔6と同一寸法に形成されたフランジ部形成孔10
と、このフランジ部形成孔10の中央部と直交するウエ
ブ形成孔11と、このウエブ形成孔11の他端部に形成
されたフランジ部連通孔12からなる第2の押出孔13
が穿設されている。そして、上記第2のダイス2は、上
記フランジ部形成孔10の延在方向と平行な線に対して
対称となるようにし、かつ互いの上記ウエブ形成孔4、
11を連通させて、上記第1のダイス1の孔部7に沿っ
て摺動自在に挿入されており、上記第1の押出孔6と第
2の押出孔13との重複する開口部によってダイス孔が
形成されている。
【0006】以上の構成からなる押出用ダイスは、図9
に示すように、アルミニウム等の成形材15が収納され
るコンテナ16と、このコンテナ16の基端部に設けら
れ、ラム17によって内部の成形材15を先端側に押圧
する押出機のシリンダ(押圧手段)18とを備えた押出
し成形装置の、上記コンテナ16の先端部に配設され
て、上記ラム17によって押出される上記成形材15を
成形体の形状に画成するようになっており、上記第2の
ダイス2のクランプ部9には、これを押出し方向と直交
する方向に移動させて上記ダイス孔の面積を変化させる
ためのシリンダ(可変手段)19が取付けられている。
【0007】上記押出用ダイスを組込んだ押出し成形装
置によれば、図10に示すように、それぞれ図中ハッチ
ングで示す第1の押出孔6と第2の押出孔13との重複
部分によってH形のダイス孔20を形成し、上記シリン
ダ18のラム17によって成形材15を上記ダイス孔2
0から押出すことにより、上述した構成部材となるH形
の成形材21を成形するとともに、成形材の所定の長さ
位置において、シリンダ19によって第2のダイス2を
移動させて、順次図11および図12に示すように、ウ
エブ形成孔4、11の重複部分を拡大させてダイス孔2
0の面積を増大させたり、あるいは逆に上記ウエブ4、
11の重複部分を減少させたりすることにより、図13
に示すように、長手方向に漸次ウエブの長さ寸法が増大
する可変断面の成形体(構成部材)21を容易に成形す
ることができるといった利点がある。
【0008】ところで、このような押出し成形装置を用
いて可変断面の構成部材を押出し成形する場合には、図
13に示すように、押出される成形体の所定の長さ位置
1、L2、L3、L4から、ウエブの長さ寸法の増加率あ
るいは減少率等に応じて、シリンダ19を駆動制御して
第2のダイス2を徐々に移動させることにより、ダイス
孔20の面積を変化させて行かなければならない。しか
しがら、現実的には、上記成形体21は連続的に押出さ
れるものであるうえに、その押出される速度も、ダイス
孔20の面積の変化によって逐次変化するため、その長
さ寸法を直接リアルタイムに計測してダイス孔20の開
口面積を制御することは困難であり、よって所定の可変
断面寸法を有する成形体21を得ることが極めて難しい
という問題点がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、成形材の押出しと並行して上記成形体の長さ
寸法に対する形状を、簡易な設備で容易に制御すること
ができ、よって可変断面の構造部材を高い寸法精度で押
出し成形することができる可変断面押出し成形の制御シ
ステムおよび制御方法を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る可変断面押出し成形の制御システムは、成形材が
収納されるコンテナと、このコンテナの基端部に設けら
れて当該コンテナ内の上記成形材を先端側に押圧する押
圧手段と、上記コンテナの先端部に配設されて上記押圧
手段によって押出される上記成形材を成形体の形状に画
成するダイス孔と、このダイス孔の開口面積を変化させ
る可変手段とを備えた可変断面押出し成形装置における
制御システムであって、上記押圧手段の押圧方向の移動
量dxを検出する位置検出手段と、この位置検出手段か
らの検出信号に基づいて、予め設定された成形体の押出
し長さzと開口面積の変化率および上記押圧手段による
成形材の押出量から、上記dxにおける成形材の押出し
量に対応する成形体の押出し長さdzおよび当該dzに
おける開口面積を算出し、上記可変手段を制御して上記
開口面積を変化させる制御手段とを有してなることを特
徴とするものである。
【0011】また、請求項2に記載の本発明に係る可変
断面押出し成形の制御方法は、コンテナ内に供給された
成形材を押圧手段によって押圧してダイス孔から押出し
つつ、可変手段によって上記ダイス孔の開口面積を変化
させることにより、押出し方向に断面積が変化する成形
体を得る可変断面押出し成形の制御方法であって、予め
制御手段に上記成形体の長さ寸法に対するダイス孔の開
口面積の変化率および上記押圧手段による成形材の押出
量を設定し、押出し成形時に上記押圧手段の移動量を検
出しつつ、上記制御手段により、当該移動量に対応する
成形体の押出し長さおよび開口面積となるように、上記
可変手段による上記開口面積の変化量を制御することを
特徴とするものである。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、上記押圧手段が成形体を押圧す
るラムである場合に、予め上記制御手段に、コンテナの
断面積Dおよび成形体の長さzに対する開口面積Aの変
化式A=f(z)を入力し、上記ラムがxからdx移動
した検出信号により、上記制御手段によって、成形体
が、D・dx=f(z)・dzに基づいて算出した上記
dxに対応する押出し長さdzおよび面積Aとなるよう
に、上記可変手段によって上記開口面積の変化量を制御
することを特徴とするものである。さらに、請求項4に
記載の発明は、上記請求項2または3に記載の発明にお
ける成形材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で
あることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の可変断面押出し成形の制御シ
ステムおよびこれを用いた請求項2に記載の制御方法に
よれば、先ず制御手段に上記成形体の長さ寸法に対する
ダイス孔の開口面積の変化率および押圧手段による成形
材の押出し量を設定して、押出成形時に、押圧手段の移
動量を検出しつつ、上記制御手段により、経時的に成形
体の押出し長さおよび開口面積が、上記移動量から得ら
れた成形材の押出し量(体積)になるように、上記可変
手段によるダイス孔の開口面積の変化量を制御している
ので、直接成形体の押出し長さを計測することなく、成
形材の押出しと並行して、上記成形体の長さ寸法に対す
る形状を容易に制御することができ、この結果可変断面
を有する構造部材を高い寸法精度で押出し成形すること
ができる。また、上記位置検出手段としては、一般的な
速度計測用のパルス発信器や光センサ等を用いることが
でき、さらに制御手段としては、小型のパーソナルコン
ピュータ等の演算処理装置を使用することができるため
に、従来の押出し成形装置に大幅な改造などを行うこと
なく、簡易な追加設備のみで上記制御を行うことが可能
となる。
【0014】次いで、請求項3に記載の発明は、上記請
求項2に記載の発明の一実施態様であり、これによって
上記制御手段による作用を具体的に説明すると、先ず、
図4に示すように、成形すべき構造部材における長さz
に対する開口面積Aの変化式A=f(z)を求め、予め
上記制御手段に、コンテナの断面積Dおよび上記成形体
の長さzに対する開口面積Aの変化式A=f(z)およ
びこの変化式と可変手段の制御量との関係式を入力す
る。ここで、ラムがdx移動することによって押出され
た成形材の体積は、dV=D・dxであり、他方ラムの
上記移動dxによって、開口面積Aが変化されつつダイ
ス孔からdzの長さの成形体が押出されたとすると、押
出された成形体の体積は、dV=f(z)・dzであか
ら、 D・dx=f(z)・dz ……(1) の関係式が成り立つ。
【0015】したがって、ラムが位置x0 からx1 まで
Δx移動するのに対応して、成形体がz0 からz1 まで
押出される長さΔzは、(1) 式の両辺をそれぞれの範囲
について積分することにより、 D・Δx=F(z1)−F(z0) ……(2) で表される。なお、F(z)=∫f(z)dzである。
そして、(2) 式においてA=f(z)の関係式および
D、z1 の値は既知であるから、押出し成形時に上記ラ
ムの移動量を検出し、これが制御手段に設定したΔxま
で移動した時点で、当該制御手段によって、成形体が
(2) 式に基づいて算出した上記Δxに対応する押出し長
さΔzおよび面積f(z1 )となるように、上記可変手
段によって上記開口面積の変化量を制御することによっ
て、所定の可変断面形状を有する成形体が押出し成形さ
れる。この際に、Δxを、上記開口面積Aの変化率に対
して充分に小さい値に設定すれば、ダイス孔の開口面積
として、平均値{f(z1)−f(z0)}/2=fmを
用いることができ、この結果(2) 式は D・Δx=fm・Δz ……(3) と簡略化することができるために、Δz=Δx・R
(R=D/fm:押出比)となって、当該Δx間におけ
る押出比を演算することによりΔxに対応するΔzを算
出することができ、よって制御手段における演算処理が
一層容易となって好ましい。
【0016】このように、上記請求項2または3に記載
の発明は、請求項4に記載の発明のように、特にアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金によって、各種自動車等
のシャーシー部材、車体部材、バンパー材などのような
構成部材を可変断面押出し成形する場合に用いて好適で
ある。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係る可変断面押出し成形の
制御システムの一実施例を示すもので、図9に示した押
出し成形装置と同一構成部分については、同一符号を付
してその説明を省略する。この制御システムにおいて
は、押出し成形装置のラム17に、その押圧方向の移動
量dxを検出するためのパルス発信器(位置検出手段)
30が設けられている。他方、前記第2のダイス2のク
ランプ部9には、ギヤードモータ31によってこれを駆
動するスクリュージャッキ32が連結されており、これ
らギヤードモータ31とスクリュージャッキ32とによ
って押出し用ダイスの可変手段が構成されている。そし
て、上記スクリュージャッキ32に、図示されないピニ
オン・ラック機構が取付けられ、当該ピニオンに、上記
スクリュージャッキ32の位置を検出するパルス発信器
33が設けられている。さらに、この制御システムに
は、上記パルス発信器30からの検出信号に基づいて、
予めデータインプット用の端末コンソール34から入力
された成形体の押出し長さと開口面積の変化率および上
記コンテナの断面積の径等の制御データによって、上記
ラム17の移動量における上記成形材21の押出し量に
対応する成形体の押出し長さおよび開口面積を算出し、
ギヤードモータ31を制御して上記第2のダイス2を移
動させる制御装置(制御手段)35が設けられており、
上記制御装置35には、パルス発信器33からの第2の
ダイス2の位置情報がフィードバックされるようになっ
ている。
【0018】次いで、図1ないし図3に基づいて、上記
構成からなる制御システムを用いた本発明に係る可変断
面押出し成形の制御方法の一実施例について説明する。
図2は、上記制御システムを用いて成形しようとするH
形の成形体(構造部材)21の長さ方向における断面
積、換言すればダイス孔の開口面積の変化を示すもので
ある。ちなみに、この成形体21においては、断面積の
変化率が線形であるために、図2は、同図における縦軸
を第2のダイス2の移動量とした場合と相似形になる。
この成形体21は、そのウエブの長さ寸法が、図中横軸
で示す長手方向に向けてZ0 からZ1 まで一定の割合A
=f1(Z)で漸次増加し、さらにZ1 からZ2 までよ
り大きな割合A=f2(Z)で増加するとともに、Z2
からZ3 までは一定となり、Z3 からZ4 までは逆に一
定の割合A=f3(Z)で減少する形状となっている。
【0019】このような形状の成形体21を成形するに
は、図1および図3に示すように、予め端末コンソール
34から制御装置35に、A=f1(Z)、A=f
2(Z)およびA=f3(Z)の傾きおよび切片といった
制御形状およびZ0〜Z4の座標、第2のダイス2の移動
量と上記開口面積Aの変化量との関係、さらにはコンテ
ナの断面積D等を入力し、次いで制御精度を入力する。
これにより、制御装置35において、微小平均断面積、
微小平均押出比(D/A)およびラム17の変位の判定
値を演算する。次いで、成形開始後に、逐次パルス発信
器30からのラム17の移動量が制御装置35に入力さ
れ、図3のJ1 においてこの入力値が演算値と一致する
と、ギヤードモータ31が駆動され、スクリュージャッ
キ32によって第2のダイス2がA=f1(Z)に基づ
いて演算された対応する距離だけ移動する。この際に、
当該移動量は、パルス発信器33からの検出信号により
フィードバック制御される。そして、以上の微小移動制
御が繰り返され、J2 においてラム17がZ1 に対応す
る変曲点X1 に到達すると、再びZ2 に対応するX2
で、A=f2(Z)の曲線部分についての形状制御が開
始される。このようにして、A=f3(Z)の曲線部分
の形状制御が終了すると、J3において形状制御の終了
が判断されて、一連の制御が完了する。
【0020】このように、上記制御システムを用いた制
御方法によれば、先ず制御装置35に上記成形体21の
長さ寸法に対するダイス孔20の開口面積の変化率A=
1(Z)、A=f2(Z)およびA=f3(Z)やコン
テナの断面積等を入力し、押出し成形時に、パルス発信
器30からのラム17の移動量を検出しつつ、成形体2
1の押出し長さZおよび開口面積Aが、上記移動量から
得られた成形材21の押出し体積になるように、上記第
2のダイス2の移動量を制御しているので、直接成形体
の押出し長さを計測することなく、成形材21の押出し
と並行して上記成形体21の長さ寸法Zに対する形状
を、容易に制御することができ、よって可変断面の構造
部材を高い寸法精度で押出し成形することができる。ま
た、上記制御を行うについては、市販のパルス発信器3
0、33や小型のパーソナルコンピュータ等の制御装置
35を使用することができるために、従来の押出し成形
装置に大幅な改造などを行うことなく、簡易な追加設備
のみで上記制御を行うことが可能となる。
【0021】なお、上記実施例の説明においては、本発
明に係る制御システムおよび制御方法を、第1のダイス
1に対して第2のダイス2を移動させる、所謂一軸制御
に適用した場合についてのみ説明したが、これに限るも
のではなく、多数のダイスを移動させて複雑な可変断面
形状を制御する多軸制御においても、上記ギヤードモー
タ31、スクリュージャッキ32、パルス発信器33を
それぞれのダイスに追加するのみで、容易に対応するこ
とが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
可変断面押出し成形の制御システムおよびこれを用いた
請求項2または3に記載の制御方法によれば、直接成形
体の押出し長さを計測することなく、成形材の押出しと
並行して上記成形体の長さ寸法に対する形状を容易に制
御することができるため、よって可変断面の構造部材を
高い寸法精度で押出し成形することができる。しかも、
上記位置検出手段としては、一般的な速度計測用のパル
ス発信器や光センサ等を用いることができ、さらに制御
手段としては、小型のパーソナルコンピュータ等の演算
処理装置を使用することができるために、従来の押出し
成形装置に大幅な改造などを行うことなく、簡易な追加
設備のみで上記制御を行うことが可能となる。したがっ
て、上記請求項2または3に記載の発明は、請求項4に
記載の発明のように、特にアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金によって、各種自動車等のシャーシー部材、車
体部材、バンパー材などのような構成部材を可変断面に
よって押出し成形する場合に顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変断面押出し成形の制御システ
ムの一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の制御システムによって成形される成形体
の長さと面積との関係を示すグラフである。
【図3】本発明に係る可変断面押出し成形の制御方法の
一実施例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の制御方法の原理を説明するためのグラ
フである。
【図5】本発明の制御システムの一実施例に組込まれる
第1のダイスの一方を示す平面図である。
【図6】図5の一部を断面視した側面図である。
【図7】本発明の制御システムの一実施例に組込まれる
第2のダイスを示す平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】従来の押出し成形装置を示す概略構成図であ
る。
【図10】図5ないし図8のダイスによって押出される
成形体の断面図である。
【図11】図10の成形体のウエブを伸張させた状態を
示す断面図である。
【図12】図11の成形体のウエブをさらに伸張させた
状態を示す断面図である。
【図13】図9の押出し成形装置によって成形された構
造部材の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 第1のダイス 2 第2のダイス 6 第1の押出孔 13 第2の押出孔 15 成形材 16 コンテナ 17 ラム(押圧手段) 18 シリンダ(押圧手段) 20 ダイス孔 21 成形体 30、33 パルス発信器(位置検出手段) 31 ギヤードモータ(可変手段) 32 スクリュージャッキ(可変手段) 34 端末コンソール 35 制御装置(制御手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材が収納されるコンテナと、このコ
    ンテナの基端部に設けられて当該コンテナ内の上記成形
    材を先端側に押圧する押圧手段と、上記コンテナの先端
    部に配設されて上記押圧手段によって押出される上記成
    形材を成形体の形状に画成するダイス孔と、このダイス
    孔の開口面積を変化させる可変手段とを備えた可変断面
    押出し成形装置の制御システムであって、 上記押圧手段の上記押圧方向の移動量dxを検出する位
    置検出手段と、この位置検出手段からの検出信号に基づ
    いて、予め設定された成形体の押出し長さzと開口面積
    の変化率および上記押圧手段による成形材の押出量か
    ら、上記dxにおける上記成形材の押出し量に対応する
    成形体の押出し長さdzおよび当該dzにおける開口面
    積を算出し、上記可変手段を制御して上記開口面積を変
    化させる制御手段とを有してなることを特徴とする可変
    断面押出し成形の制御システム。
  2. 【請求項2】 コンテナ内に供給された成形材を押圧手
    段によって押圧してダイス孔から押出しつつ、可変手段
    によって上記ダイス孔の開口面積を変化させることによ
    り、押出し方向に断面積が変化する成形体を得る可変断
    面押出し成形の制御方法であって、 予め制御手段に上記成形体の長さ寸法に対する上記ダイ
    ス孔の開口面積の変化率および上記押圧手段による成形
    材の押出量を設定し、上記押出し成形時に上記押圧手段
    の移動量を検出しつつ、上記制御手段により、当該移動
    量に対応する成形体の押出し長さおよび開口面積となる
    ように、上記可変手段による上記開口面積の変化量を制
    御することを特徴とする可変断面押出し成形の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 上記押圧手段は上記成形材を押圧するラ
    ムであり、かつ予め上記制御手段に、上記コンテナの断
    面積Dおよび上記成形体の長さzに対する上記開口面積
    Aの変化式A=f(z)を入力し、上記ラムがxからd
    x移動した検出信号により、上記制御手段によって、上
    記成形体が、D・dx=f(z)・dzに基づいて算出
    した上記dxに対応する押出し長さdzおよび面積Aと
    なるように、上記可変手段によって上記開口面積の変化
    量を制御することを特徴とする請求項2に記載の可変断
    面押出し成形の制御方法。
  4. 【請求項4】 上記成形材はアルミニウムまたはアルミ
    ニウム合金であることを特徴とする請求項2または3に
    記載の可変断面押出し成形の制御方法。
JP24829595A 1995-01-12 1995-09-04 可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法 Pending JPH0970616A (ja)

Priority Applications (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24829595A JPH0970616A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法
EP96900422A EP0747145B1 (en) 1995-01-12 1996-01-10 Die for extrusion of variable cross section and extrusion molding method for variable cross section
DE69611006T DE69611006T2 (de) 1995-01-12 1996-01-10 Matrize zum strangpressen von profilen mit variablem querschnitt und strangpressverfahren zur herstellung von profilen mit variablem querschnitt
US08/693,073 US5775155A (en) 1995-01-12 1996-01-10 Variable section extrusion die set and variable extrusion molding method
KR1019960704150A KR100334421B1 (ko) 1995-01-12 1996-01-10 가변단면 압출용 금형 및 가변단면 압출성형방법
PCT/JP1996/000019 WO1996021528A1 (fr) 1995-01-12 1996-01-10 Filiere pour l'extrusion d'un objet a section variable et procede de moulage par extrusion correspondant
CA002181538A CA2181538C (en) 1995-01-12 1996-01-10 Variable section extrusion die set and variable extrusion molding method
KR1019960706017A KR100334422B1 (ko) 1995-03-16 1996-03-14 가변단면압출용 금형 및 가변단면 압출성형방법
US08/737,332 US5989466A (en) 1995-03-16 1996-03-14 Variable section extrusion die set and variable extrusion molding method
EP96906020A EP0769334B1 (en) 1995-03-16 1996-03-14 Variable cross section extruding die and variable cross section extrusion molding method
CA002188249A CA2188249C (en) 1995-03-16 1996-03-14 Variable cross section extruding die and variable cross section extrusion molding method
PCT/JP1996/000647 WO1996028264A1 (fr) 1995-03-16 1996-03-14 Matrice a extrusion a section variable et technique d'extrusion avec ce type de matrice
DE69606598T DE69606598T2 (de) 1995-03-16 1996-03-14 Strangpressmatrize mit variablem querschnitt und strangpressverfahren zur herstellung von profilen mit variablem querschnitt
NO19963810A NO311610B1 (no) 1995-01-12 1996-09-11 Ekstruderings-bakkesett med variabelt snitt, samt fremgangsmåte for variabel ekstruderingsstöping
NO19964878A NO312345B1 (no) 1995-03-16 1996-11-15 Ekstruderingsdysesett med variabelt tverrsnitt og fremgangsmåte for ekstruderingsforming med variabelt tverrsnitt

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24829595A JPH0970616A (ja) 1995-09-04 1995-09-04 可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0970616A true JPH0970616A (ja) 1997-03-18

Family

ID=17175967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24829595A Pending JPH0970616A (ja) 1995-01-12 1995-09-04 可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0970616A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100979743B1 (ko) * 2008-06-02 2010-09-06 한국생산기술연구원 가변 단면 압출성형용 제어방법
CN104070080A (zh) * 2014-07-10 2014-10-01 南车株洲电力机车有限公司 一种变截面铝合金型材挤压模具
KR101616290B1 (ko) * 2014-12-04 2016-04-29 주식회사 화승알앤에이 가변 압출 장치 및 그 제어 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100979743B1 (ko) * 2008-06-02 2010-09-06 한국생산기술연구원 가변 단면 압출성형용 제어방법
CN104070080A (zh) * 2014-07-10 2014-10-01 南车株洲电力机车有限公司 一种变截面铝合金型材挤压模具
KR101616290B1 (ko) * 2014-12-04 2016-04-29 주식회사 화승알앤에이 가변 압출 장치 및 그 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100334422B1 (ko) 가변단면압출용 금형 및 가변단면 압출성형방법
JP3689010B2 (ja) プレス機
MXPA05005291A (es) Simulador de prensa de rodillo anular.
AU604423B2 (en) Casting control method by controlling a movement of a fluid- operated cylinder piston and apparatus for carrying out same
EP0478788A1 (en) Method of controlling positions for changeover of injection/filling speed in injection molding machine
JPH0970616A (ja) 可変断面押出し成形の制御システムおよび制御方法
KR100334421B1 (ko) 가변단면 압출용 금형 및 가변단면 압출성형방법
CN1209233C (zh) 注射压缩成形方法及其合模控制方法
JP4465299B2 (ja) パリソン肉厚制御回路及びそれを用いた中空成形機の肉厚調整方法
DE102017217468B4 (de) Verfahren zur herstellung von kunststoffhohlkörpern
JPH059907U (ja) 低圧射出成形機
JP3649673B2 (ja) 押出し加工装置、押出し加工方法及び押出し加工制御方法
JP3768410B2 (ja) 深絞り加工用のプレス機械及び方法
JP2001162400A (ja) スクリュープレス
KR100979743B1 (ko) 가변 단면 압출성형용 제어방법
JP3058468B2 (ja) ストレッチベンディングシステム
JP3584516B2 (ja) 可変断面押出用ダイスおよび可変断面押出成形方法
JP3702819B2 (ja) 押出成形システム
JPH10286619A (ja) 可変断面押出用ダイスおよび可変断面押出成形方法
EP0979717A1 (en) Method for the manufacture of a mould for use in injection moulding of components of plastic material
JP4454127B2 (ja) 曲げ加工方法及びその装置
JPH0373327A (ja) 押出機
KR101616290B1 (ko) 가변 압출 장치 및 그 제어 방법
JP2632432B2 (ja) 押出成形の良否判定方法
JP3536334B2 (ja) 断面形状が変化する樹脂成形品の樹脂押し出し成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050823

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02