JPH096952A - データ処理装置、フォワード変換装置、インバース変換装置、及び色変換方法 - Google Patents

データ処理装置、フォワード変換装置、インバース変換装置、及び色変換方法

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JPH096952A
JPH096952A JP8113374A JP11337496A JPH096952A JP H096952 A JPH096952 A JP H096952A JP 8113374 A JP8113374 A JP 8113374A JP 11337496 A JP11337496 A JP 11337496A JP H096952 A JPH096952 A JP H096952A
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予測可能な精度の整数演算により完全に可逆
な色変換を実現する。 【解決手段】 本発明のフォワード変換装置は、×2ブ
ロック301、加算器302,305、減算器303,
304、÷4ブロック306により、nビットのRGB
各入力に対するフォワード色変換を行い、nビットのY
rev出力、n+1ビットのUrev,Vrev出力を出す。こ
の変換出力は例えば非損失性コーダーに入力されて圧縮
された後に伸長され、伸長データのインバース変換によ
り元のnビットのRGBデータが再生される。フォワー
ド変換中に発生した切り上げ/切り下げはインバース変
換プロセスで補償されるため、圧縮、伸長を繰り返して
も誤差は累積しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、データ圧縮及び伸長シ
ステムの分野に係り、特に、色空間を用いる非損失性及
び損失性の圧縮/伸長システムに関する。より詳細に
は、本発明は可逆色変換の方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】色空間は3次元以上のベクトル空間内の
領域である。何らかの基底、例えば3個の一次独立な3
次元ベクトルで色座標系を定義する。一般に利用される
色座標系はR(赤),G(緑),B(青)であり、それ
ぞれ中心波長で定義される。3次元色座標系が与えられ
たとき、別の3次元線形色座標系を可逆の(正則の)3
×3の行列により表すことができる。例えば、Y,I,
Q色座標系は、R,G,Bを用いて次の行列により定義
される。
【0003】
【数8】
【0004】なお、すべての色空間が線形であるわけで
はない。例えば、人間の視覚系をより的確にモデル化す
るため、ベクトルを非線形的に(例えば対数的に)リス
ケールしようとする色変換もある。その例がCIE L
*u*vとL*a*bである。
【0005】様々な理由で様々な色座標系が定義されて
いる。例えば、データをモニターに表示する場合、殆ど
のデジタル画像は固定した値域、例えば8ビット/座標
のR,G,B座標系を使うのが便利である。色の非相関
性を要求する用途、例えば圧縮の場合、R,G,Bは最
適というにはほど遠い。上述のY,I,Qのような他の
色座標系のほうが適当である。
【0006】印刷向け画像には、CYM(シアン,黄,
マゼンタ)のような減色系が時々利用される。用途によ
っては、超完備の4次元色空間、例えばCMYK(シア
ン,黄,マゼンタ,黒)が利用される。
【0007】データ圧縮は、大量のデータの記憶及び伝
送のために極めて有用なツールである。文書のファクシ
ミリ送信のような画像伝送に必要な時間は、圧縮を使っ
て画像再生に必要なビット数を減らすと飛躍的に短縮さ
れる。
【0008】従来より、多くの異なったデータ圧縮手法
がある。圧縮手法は大きく2つの種類、すなわち損失性
符号化と非損失性符号化に分類できる。損失性符号化は
情報の損失をもたらす符号化を含むため、原データを完
全に復元できる保証はない。損失性圧縮の目標とすると
ころは、原データとの違いが目障りであったり目立たな
いようにすることである。非損失性圧縮では、全ての情
報が保存され、データは完全に復元できるような方法で
圧縮される。
【0009】非損失性圧縮では、入力シンボル又は輝度
データが出力符号語へ変換される。入力には画像デー
タ、音声データ、一次元データ(例えば時間的に変化す
るデータ)、二次元データ(例えば2空間方向に変化す
るデータ)、あるいは多次元/多重スペクトルデータが
含まれであろう。圧縮がうまくいけば、符号語は入力シ
ンボル(又は輝度データ)数より少ないビットで表現さ
れる。非損失性符号化法には、辞書符号化法(例えばL
empel−Ziv符号化法)、ランレングス符号化
法、算術符号化法、エントロピー符号化法が含まれる。
非損失性画像圧縮では、圧縮は予測又はコンテキスト及
び符号化がベースになっている。ファクシミリ圧縮用J
BIG規格と連続階調画像用DPCM(差動パルス符号
変調−JPEG規格のオプション)は画像用の非損失性
圧縮の例である。損失性圧縮では、入力シンボル又は輝
度データは量子化されてから出力符号語へ変換される。
量子化する目的は、適切な特徴量を保存する一方で重要
度の低いデータは除去することである。損失性圧縮シス
テムはしばしば、量子化に先だってエネルギー集中のた
めの変換を利用する。ベースラインJPEGは画像デー
タ用損失性符号化法の一例である。
【0010】従来、色座標系間変換が量子化と一緒に損
失性圧縮のために利用されてきた。実際、CCIR 6
01−1(YCRBR)のように意図的に損失性とした色
空間もある。ある種の非損失性システム又は非損失性/
損失性システムにおいては、変換の可逆性と効率が主た
る要件である。別の非損失性/損失性システムでは、可
逆変換の効率に加えて、色の非相関性も一つの要因かも
しれない。例えば、上記3×3行列は、そのエントリー
が非整数であるため損失性圧縮にしか役に立たないの
で、非相関性が要求される時には圧縮と伸長を繰り返す
間に誤差を増加させるであろう。また、下位ビットに対
しては、この3×3行列を適用するのは好ましくない。
すなわち、この3×3行列を適用して必要な精度を得る
ためには、かつ、その後に逆処理を実行可能であって下
位ビットを再現できるようにするためには、余分なビッ
トを用いる必要がある。
【0011】色空間変換を行う時に、数値精度に関する
問題が生じる。例えば、8ビットが入力される場合、必
要な変換空間は一般に10ビット又は11ビットであ
り、また、安定な色空間を得るためには、内部計算でそ
れ以上に高い精度が必要である。画像がRGB色空間か
ら変換されて圧縮され、そして伸長されてRGB色空間
に戻されるという処理が、不十分な精度で繰り返し適用
されると、誤差が累積する結果、元の色と最終的な色と
が一致しなくなるであろう。これは、色ドリフト又は色
空間が不安定である結果といわれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
データに対する可逆色変換の方法及び装置を提供するこ
とにある。本発明のもう一つの目的は、整数演算で可逆
色変換を実現する方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、非損失性圧縮/伸長プロセス及び
システムの一部として利用できる可逆色変換の方法及び
装置を提供することにある。本発明のもう一つの目的
は、画像の一つのデータを表現する複数のベクトルを得
る方法及び装置を提供することにある。本発明の上記目
的及びその他の目的は、以下の説明によって明白になろ
う。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の色変換方法は、
完全に可逆であり、非損失性圧縮/伸長プロセス及びシ
ステムの一部として利用できる。本発明によれば、予測
可能な精度の整数演算で、完全に可逆な色変換が可能で
ある。
【0014】以下の説明において、Y,U,Vなる表記
は、R=G=Bで定義されるグレースケール画像上でY
=R=G=B,U=0,V=0のレスポンスを持つ全て
の色座標のために用いられる。座標が可逆のときには、
Yrev,Urev,Vrevなる表記が用いられる。RGBも
標準的なRGB色座標系に限定されるわけではなく、3
つの座標によって表現される色座標系を指すにすぎな
い。RGB以外の座標系では、Gが最高の情報を持つ成
分として用いられる。
【0015】一実施例において、本発明は可逆色変換が
可能なフォワード変換及びインバース(逆向きの)変換
を含む。説明のために、必ずしも効率的かつ可逆ではな
い変換についてまず述べる。以下において、変換の一例
を3×3行列として下に述べる。この行列Mは次の色座
標系に基づいている。
【0016】
【数9】
【0017】第1行の係数を合計すると1になり、他の
2行は合計が0であることに注目されたい。第1行が合
計すると1になり、第2行と第3行が合計すると0にな
るのは、グレースケール画像に対する適切なレスポンス
を保証するためである(これは上に述べた)。また、本
発明においては、この行列の行列式D(行列M)は−1
であることにも注目されたい。
【0018】本発明の説明を続けると、上記行列Mの一
つの具体例は次式である。
【0019】
【数10】
【0020】本発明のフォワード変換の一実施例を構成
する可逆近似は次式により定義される。
【0021】
【数11】
【0022】
【外1】
【0023】なる記号は切り捨てて最も近い整数に丸め
ること、すなわち切り下げることを意味し、時に床関数
と呼ばれる。同様に、
【0024】
【外2】
【0025】なる記号は最も近い整数へ切り上げて丸め
ることを意味する。これらの可逆式は、Yrevの式に整
数を4で割る演算が含まれるため近似式である。
【0026】丸め又は切り下げが用いられるとしても、
上記式は可逆色変換を表す。次の式から当該変換が可逆
であることが証明される。
【0027】
【数12】
【0028】この式が可逆であるという証明を続ける。
まず次式から始める。
【0029】
【数13】
【0030】この式は床関数を用いないで次のように書
くことができる。
【0031】
【数14】
【0032】ここで、eは打ち切り誤差で、0,1,2
又は3である。
【0033】上式を打ち切り誤差eについて解くため、
UrevとVrevの式を加算すると次式が得られる。
【0034】
【数15】
【0035】この式を上記(1)式から引いて整理する
と次の式が得られる。
【0036】
【数16】
【0037】打ち切り誤差eは0,1,2又は3のみで
あるから、その表現のために最下位の2ビット(LS
B)しか使われない。因数4G及び4Yrevは、それら
ビットに寄与しない。次に、この式にモジュロ(MO
D)4の関数を適用する。すなわち、
【0038】
【数17】
【0039】これは次のように書くことができる。
【0040】
【数18】
【0041】打ち切り誤差eを表す本式を上記(3)式
に代入すると、次のようになる。
【0042】
【数19】
【0043】この(6)式の両辺を4で割ることによ
り、本質的にLSBを排除する。すなわち、UrevとVr
evの2つのLSBを0で置換する。そして、この式をG
について解く。すなわち、
【0044】
【数20】
【0045】別の実施例においては、本発明は次の色座
標に基づいた色変換を実行する。
【0046】
【数21】
【0047】この行列は次の式によって表現できる。
【0048】
【数22】
【0049】本発明のフォワード変換の一実施例を構成
する可逆近似は次式で与えられる。
【0050】
【数23】
【0051】可逆性は、G成分を初めに復元する構成的
算法により証明される。G成分が決まったならば、R入
力とB入力を決定できる。一実施例では、G成分はルッ
クアップテーブル(LUT)を使って決定される。G成
分はYrev+(Urev+x)/2に等しい。ただし、LU
T値(非線形値である)がxに代入される。
【0052】
【表1】
【0053】なお、上記テーブル1はロジックつまりハ
ードウエア又はソフトウエア、あるいはその組合せによ
り実現してよい。
【0054】テーブル1からGを求めた後、RとBは次
の通り復元される。
【0055】
【数24】
【0056】可逆性の証明を説明するため、フォワード
変換の式を繰り返す。2つの割り算があるため、2つの
誤差を考慮しなければならない。
【0057】
【数25】
【0058】これらの式は次のように書くことができ
る。
【0059】
【数26】
【0060】ここで1番目の打ち切り誤差e=0,1,
2,3である。
【0061】
【数27】
【0062】ここで2番目の打ち切り誤差f=0,1で
ある。
【0063】
【数28】
【0064】次に、(8)式と(9)式を加算すると次
式が得られる。
【0065】
【数29】
【0066】2番目の打ち切り誤差fは、他がすべて偶
数であるので、(Vrev)MOD2に設定される。
【0067】(7)式と(8)式を加算すると、次の式
が得られる。
【0068】
【数30】
【0069】eとfのLSBは同一である。他はすべて
偶数であるからである。
【0070】1番目の打ち切り誤差について解くと、次
の等式が得られる。
【0071】
【数31】
【0072】そして、Urevとfは既に分かっている。
eとfが分かったので、Gを求めれば、
【0073】
【数32】
【0074】となる。そして、LUTを利用して(e+
f)/2の値を得ることができる。
【0075】 VrevのLSB=0 ⇒f=0ならば、(2Urev+e)/4 (12) UrevのLSB=0ならば、e=0⇒0(LUT値) UrevのLSB=1ならば、e=2⇒1(LUT値) VrevのLSB=1⇒f=1、そして UrevのLSB=0ならば、e=3,f+e=4⇒2(LUT値) UrevのLSB=1ならば、e=1,f+e=2⇒1(LUT値) 前記変換式を使って得られるRGB値とYUV値の例を
下に示す。
【0076】
【表2】
【0077】なお、
【0078】
【外3】
【0079】は−1である。というのは、
【0080】
【外4】
【0081】は負の無限大へ向かって丸められ、0へは
丸められないからである。以上に検討したことを踏ま
え、当業者は他の可逆色空間用のフォワード変換及びリ
バース変換を導き出すことができよう。
【0082】
【発明の実施の形態】色変換の方法と装置について述べ
る。以下の本発明の詳細説明において、本発明を十分理
解してもらうため多くの具体例を示す。しかしながら、
これらの具体例によらずに本発明を実施し得ることは当
業者には明白であろう。また、周知の構造及びデバイス
は、本発明をいたずらに難解にしないため、詳細には示
さず、ブロック図で示す。
【0083】以下の詳細説明において、コンピュータ内
部のデータビットに対する操作のアルゴリズム及び記号
的表現によって提示される部分もある。これらのアルゴ
リズム記述及び記号的表現は、データ処理分野の当業者
により研究の内容を他の当業者に最も効率よく伝えるた
めに用いられる手段である。あるアルゴリズムがあっ
て、それが概ね所望の結果に至る矛盾のないステップ系
列であるとする。これらのステップは、物理量を実際に
操作する必要のあるステップである。必ずというわけで
はないが、通常、これらの物理量は記憶、伝送、結合、
比較、その他の操作が可能な電気的又は磁気的な信号の
形をとる。主に慣用上の理由からであるが、これらの信
号をビット、値、要素、シンボル、文字、用語、数等と
呼ぶのが時に都合がよいことが分かっている。
【0084】しかし、これらの用語及び類似の用語は全
て、それにふさわしい物理量に関連付けられるべきであ
り、また、それら物理量に当てはめられた単なる便宜上
のラベルにすぎないことに留意すべきである。以下の説
明から明らかなように、特に断らない限り、本発明全体
にわたって、”処理””演算””計算””判定””表
示”等々の用語を用いて論じることは、コンピュータシ
ステムのレジスタ及びメモり内の物理的(電子的)な量
として表現されたデータを処理し、コンピュータシステ
ムのメモリやレジスタあるいは同様の情報記憶装置、情
報伝送装置もしくは表示装置の内部の同様に表現された
他のデータへ変換する、コンピュータシステムや同様の
電子的演算装置の作用及びプロセスを指すことを理解さ
れたい。
【0085】本発明は、本明細書に述べる操作を実行す
るための装置とも関連する。この装置は、所要の目的の
ため専用に作ってもよいし、汎用コンピュータを内蔵プ
ログラムにより選択的に駆動又は再構成したものでもよ
い。本明細書に提示されるアルゴリズム及び表示は、本
質的に、いかなる特定のコンピュータ、その他装置とも
関係がない。各種汎用マシンを本明細書に述べるところ
に従ったプログラムで利用してもよく、あるいは、必要
なステップの実行のために、より特化した装置を作る方
が好都合かもしれない。これら様々なマシンに必要な構
造は以下の説明から理解されよう。さらに、本発明は、
いかなる特定のプログラミング言語とも関連付けずに説
明する。本明細書に述べるように、本発明の教えるとこ
ろを実現するために色々なプログラミング言語を使用し
得ることが理解されよう。
【0086】本発明システムの概要 図1は本発明システムの一実施例のブロック図である。
この本発明システムは、全部(gamut)マッチング又は
色変換のサブシステムを用いて、あるソースのデータを
デスティネーション装置に表示できるようにし又はデス
ティネーション装置用に処理できるようにする。すなわ
ち、この本発明システムは、ある特定の色空間のデータ
のビジュアル表現を提供し、又はデータをデスティネー
ション装置用に処理する。
【0087】図1において、スキャナ101、カメラ1
02、レンダリングデータ103及びネガ111のよう
な多くのソースが示されている。これらのソースはそれ
ぞれ色データを発生する。一実施例では、スキャナ10
1はRGBデータを発生するが、カメラ102はRGB
又はフィルム特有のカラーデータを発生する。レンダリ
ングデータ103はRGB又は他の色空間のデータであ
ろう。ネガ111はCYMデータを発生する。なお、様
々なデータソースが示されているが、本システムは、1
つ、2つ又は3つ以上のデータソースを用いることがで
きる。これらのデータソースはそれぞれフォワード色空
間変換器104A,104B,104C,104
D,...を含む色圧縮システムにデータを供給する。
本システムに含まれる色空間変換器は、それより多くて
も少なくてもよい。
【0088】この本発明システムは色空間データを、完
全に可逆で、かつ整数演算で実施できるように変換す
る。すなわち、変換された色空間データを逆変換するこ
とにより、フォワード変換プロセス中に切り上げ又は切
り下げが生じたとしても、存在していたデータを全て得
ることができる。
【0089】フォワード色空間変換器104A〜104
Dは、データを非損失性コーダー105Aが符号化でき
るように変換する。なお、このコーダー105Aは1つ
以上の非損失性コーダーを意味するかもしれない。フォ
ワード色空間変換器104A〜104Dは、色空間デー
タを、非損失性コーダー105Aでの圧縮が簡単になる
形に変換する。非損失性コーダー105Aは例えば、J
PEGの非損失性オプション、JBIG、Lempel
−Ziv、算術、ハフマン、非損失性ウエーブレット等
々の符号化法によるものである。
【0090】この本発明システムは、反対色空間への直
接的レンダリング112又はディスク若しくはチャネル
113からカラーデータを取り込むこともできる。
【0091】なお、フォワード色空間変換器104A〜
104Cにより変換された色空間データを圧縮し、その
後に伸長することができるように、非損失性コーダー1
05Aはエンコーダー部とデコーダー部を含む。さら
に、非損失性コーダー105Aは、エンコーディング動
作とデコーディング動作の間、すなわち圧縮動作と伸長
動作との間のデータを扱うチャネル又はメモリ機構も含
むかもしれない。
【0092】非損失性コーダー105Aの出力は、1つ
以上のインバース色空間変換器106A,106B,1
06C,...の入力に接続される。これらのインバー
ス色空間変換器106A〜106Cは、色空間データを
変換してフォワード色空間変換器104A〜104Cが
受け取った時の元の形へ戻す。この際に、フォワード変
換の一部として発生した切り上げ又は切り下げが補償さ
れる。このように、フォワード色空間変換器104A〜
104D、コーダー105及びインバース色空間変換器
106A〜106Cからなるシステム部分は、色圧縮サ
ブシステムを構成する。
【0093】インバース色空間変換器106A〜106
Cの出力は、必要ならば変換器107A,107B,1
07Cにそれぞれ接続してもよい。変換器107A〜1
07Cは、インバース色空間変換器106A〜106C
の出力データをシステムの出力装置に用いられる装置固
有の色空間へ変換できる装置固有変換器である。すなわ
ち、変換器107A〜107Cは装置用の色変換を行
う。この色変換は全部マッチング又は他の色空間変換も
しくは色選択変換であろう。色圧縮する前にターゲット
出力装置が分かっているならば、フォワード色空間変換
(104)の前に同様のオプションの色補正(120)
を行うことができる。
【0094】変換器107Aの出力はビデオディスプレ
イ108に接続される。変換器107Bの出力は、デー
タのハードコピー・ビジュアル表現を提供するプリンタ
/コピア109に接続される。変換器107Cの出力は
フィルム出力110に接続される。入力ソースの場合と
同じく、デスティネーション装置は図1に示したよりも
多くても少なくてもよい。
【0095】なお、かかるシステムは、美術品保存、医
療画像(例えば脈管撮影像)、プリプレス(pre-pres
s)、レンダリング・グラフィックス、色管理システム
(Apple社のColorSyncシステム(商標)、Kodak社
のPrecious Colorシステム(商標)、EFI社のCM
Sシステム(商標)等)の内部における圧縮、グラフィ
ックス及びスポットカラー(spot color)、科学用デジ
タルイメージ、法律関係のイメージ、ランドサット、リ
モートセンシング等々の用途があろう。
【0096】図2は損失性システムを示す。この損失性
システムは、図1の非損失性システムと同じ要素を多く
含む。ただし、非損失性コーダー105Aは損失性コー
ダー105Bに置き換えられている。その動作は、損失
性符号化である点を別にすれば図1のシステムと同様で
ある。このようなシステムは多くの用途があり、デジタ
ルビデオ、マルチメディア、デジタルカメラ、JPEG
圧縮システム、ベクトル量子化、フラクタル圧縮、ウエ
ーブレット圧縮、変換圧縮(例えばブロックベースのオ
ーバーラップ変換圧縮)のコスト低減をもたらす。
【0097】本発明の色圧縮サブシステムの概要 本発明は可逆色変換が可能である。以下に、フォワード
変換装置とリバース変換装置を含み、可逆色変換を行う
2つの異なった変換システムを説明する。これら変換装
置は、予測可能な精度の整数演算で完全に可逆である。
すなわち、フォワード変換時に切り上げ又は切り下げが
生じても、それはインバース変換を行う時に補正可能で
ある。なお、以下に述べる2つの変換システムが全てで
はなく、本発明の教えるところは多くの色座標系に適用
し得るものである。
【0098】上に述べたように、本発明はエンコーディ
ング部とデコーディング部を持つ圧縮・伸長システムに
組み込むことができる。そのようなシステムを図3に示
す。エンコーディング部は入力データをエンコードして
圧縮データを生成する働きをし、デコーディング部は前
にエンコードされたデータをデコードし元の入力データ
の復元データを作り出す役割をする。圧縮の前のエンコ
ーディング部で、色変換が行われる。同様に、伸長後の
デコーディング部で再び色変換が行われる。
【0099】圧縮・伸長システムへの入力データは画像
(静止画又は動画)、グラフィックスデータ等、色々な
種類のものであろう。一実施例ではデータはデジタル信
号データであるが、デジタイズされたアナログデータ
や、その他の形式のものも可能である。データソースは
エンコーディング部及び/又はデコーディング部のため
のメモリ又はチャネルであろう。そのような本発明を組
み込んだシステムは、非損失性圧縮/伸長システムを構
成することができ、あるいは損失性圧縮/伸長を行うよ
うに構成することもできる。
【0100】本発明において、エンコーディング部及び
/又はデコーディング部の構成要素は、コンピュータシ
ステムで用いられるようなハードウエア又はソフトウエ
アにより実現し得る。
【0101】本発明のフォワード変換装置及びリバース
変換装置 図4は前述第1実施例のフォワード変換装置の一例のブ
ロック図である。図4に示すフォワード変換装置は、第
1の色空間からのデータが圧縮を施される前に第2の色
空間へ変換される圧縮系の一部であるかもしれない。そ
れは、第2の色空間のデータの方が良好な圧縮を達成し
得る場合であろう。
【0102】図4において、フォワード変換装置300
は3つの入力R,G,Bを持ち、3つの出力Yrev,Ur
ev及びVrev を出す。一実施例では、R,G,Bの各入
力は8ビット長である。なお、本発明は他のビット長
(例えば10,11,...32,..)の入力用に構
成することもできる。RGB入力が8ビットの場合、Y
rev出力は8ビットであり、UrevとVrevの出力は9ビ
ット長である。
【0103】フォワード変換装置300は、×2ブロッ
ク301、加算器302,305、減算器303,30
4、÷4ブロック306からなる。一実施例では、それ
らの乗算と除算はハードワイヤド・シフトで実現され、
したがってハードウエアコストはほとんどかからない。
【0104】×2ブロック301はnビットのG入力を
2倍する。一実施例では、×2ブロック301は、nビ
ットを1ビットだけ左へシフトし(ビットが左(MS
B)から右へ(LSB)へ配列されている場合)乗算を
達成するシフトロジックからなる。シフト結果はn+1
ビットであり、これは加算器305の一つの入力へ送ら
れる。
【0105】加算器302はnビットのR入力をnビッ
トのB入力と加算し、(n+1)ビットの出力を出す。
加算器302の(n+1)ビット出力は、加算器305
により、×2ブロック301の出力と加算される。加算
器305の出力は(n+2)ビット数であり、これは÷
4ブロック306の入力に接続される。
【0106】÷4ブロック306は(n+2)ビット入
力を4で割り、nビットの出力を発生する。このnビッ
ト出力はフォワード変換装置300のYrev出力とな
る。
【0107】一実施例では、÷4ブロック306はシフ
トロジックからなり、加算器305の出力を2ビット右
へシフトすることにより除算を行う(ビットが左(MS
B)から右(LSB)へ配列されている場合)。
【0108】減算器303はnビットのR入力からnビ
ットのG入力を引き算することにより、フォワード変換
装置300のUrev出力を表す(n+1)ビット数を出
す。
【0109】減算器304はnビットのB入力からnビ
ットのG入力を引き算することにより、フォワード変換
装置300の(n+1)ビットの出力を発生する。この
加算器304の(n+1)ビット出力はフォワード変換
300のVrev出力を表す。
【0110】フォワード変換装置300で生成されたY
rev,Urev,Vrev出力は、非損失性又は損失性システ
ムの圧縮を行うシステム又は機構へ送られるかもしれな
い。3×nビットの入力から3×n+2ビットの出力が
得られるので、予測可能な精度の整数演算で可逆変換を
得られる。
【0111】図5は本発明の前記第1実施例のインバー
ス変換装置の一例を示す。このインバース変換装置32
0はG,R,B成分を復元する。
【0112】図5において、インバース変換装置320
は加算器312,314,315、÷4ブロック31
3、減算器310及びクリップロジック311,31
6,317からなる。このインバース変換装置320は
Yrev入力,Urev入力及びVrev入力を受け取り、G成
分,R成分及びB成分を発生する。一実施例ではYrev
成分,Urev成分,Vrev成分はそれぞれnビット、n+
1ビット、n+1ビットからなる。一実施例ではn=8
である。
【0113】加算器312はUrev入力とYrev入力を加
算し、(n+1)ビットの出力を出す。この(n+1)
出力は÷4ブロック313によって4で割り算される。
一実施例では、÷4ブロック313は、n+1ビット入
力を右へ2ビットシフトして割り算を行うシフトロジッ
クからなる(ビットが左(MSB)から右(LSB)へ
配列されている場合)。減算器310によって、÷4ブ
ロック313の出力Yrev入力よりら引き算される。減
算器310の出力は(n+1)ビット数であり、これは
クリップロジック311に入力される。一実施例では、
クリップロジック311は、加算又は減算を行って(n
+1)ビット数をある値域(例えば256)に押し込む
ことにより、インバース変換320の出力としてnビッ
トのG成分を発生する。例えば、8ビットにクリッピン
グする場合、入力が0未満のときは出力は0であり、入
力が255より大きいときには出力は255であり、そ
れ以外のときには出力は入力と等しい。
【0114】加算器314はUrev入力を減算器310
の出力と加算し、(n+2)ビットの出力を出す。クリ
ップロジック316は、(n+2)ビット数を所要の値
域に押し込むことにより、インバース変換装置320か
ら出力されるR成分を表すnビット数を発生する。
【0115】加算器315はVrev入力を減算器320
の出力と加算し、(n+2)ビット数を出力する。クリ
ップロジック317は、インバース変換装置320のB
成分出力を表すnビット数を出力する。
【0116】なお、上記インバース変換装置において、
色変換を利用するシステムが非損失性圧縮システムのと
きには、加算器の出力はnビット長であろうから、クリ
ップロジックは必要でない。しかし、処理中にYrev入
力,Urev入力及びVrev入力が生成されて量子化を受け
るときには、出力が正しい値域(例えば正しいビット
数)に入るようにするためクリップロジックが必要であ
る。
【0117】本発明のフォワード変換装置及びリバース
変換装置の他の実施例 図6は前記第2実施例のフォワード変換装置の一例のブ
ロック図である。図6に示すフォワード変換装置は、第
1の色空間からのデータが、圧縮を施される前に第2の
色空間へ変換される圧縮系の一部であるかもしれない。
それは、第2の色空間のデータの方が良好な圧縮を達成
し得る場合であろう。
【0118】図6において、フォワード変換装置400
はR,G,Bの3つの入力を持ち、Yrev,Urev,Vre
vの3つの出力を発生する。一実施例では、R,G,B
の各入力は8ビット長である。なお、本発明は他のビッ
ト長(例えば10,11,...32,..)の入力用
に構成することもできる。R,G,B入力が8ビットの
場合、Yrev出力は8ビットであり、Urev出力とVrev
出力は9ビット長である。
【0119】フォワード変換装置400は、×2ブロッ
ク401、2入力の加算器402,404、減算器40
5,407、÷4ブロック403及び÷2ブロック40
6からなる。一実施例では、乗算と除算はハードワイヤ
ド・シフトにより実現されるので、ハードウエアコスト
はほとんどかからない。
【0120】×2ブロック401はnビットのG入力を
受け取るように接続され、そのnビットを2で割り算す
る。一実施例では、×2ブロック401は、nビットを
左へ1ビットだけシフトすることにより乗算を達成する
シフトロジックからなる(ビットが左(MSB)から右
(LSB)へ配列されている場合)。このシフトの結果
はn+1ビットであり、加算器402の一つの入力及び
減算器405の一つの入力に接続される。
【0121】加算器404はnビットのR入力をnビッ
トのB入力と加算し、(n+1)ビット出力を生じる。
加算器404の(n+1)ビット出力は加算器402の
一つの入力及び減算器405の一つの入力に接続され
る。加算器402は2つの(n+1)ビット入力を加算
して(n+2)ビット出力を発生し、この出力は÷4ブ
ロック403の入力に接続される。÷4ブロック403
は、その(n+2)ビット入力を4で割り算し、nビッ
トの出力を発生する。一実施例では、÷4ブロック40
3はシフトロジックからなり、n+2ビットを右へ2ビ
ット分シフトすることにより除算を行う(ビットが左
(MSB)から右(LSB)へ配列されている場合)。
÷4ブロック403のnビット出力は、フォワード変換
装置400のYrev出力となる。
【0122】減算器405は、×2ブロック401のn
ビット出力から加算器404のnビット出力を引き算す
る。減算器405の出力はn+2ビットからなり、÷4
ブロック406の入力に接続される。
【0123】÷2ブロック406は、その(n+2)ビ
ット入力を2で割り算する。一実施例では、÷2ブロッ
ク406は割り算を行うためのシフトロジックからなり
(n+2)ビットを右へ1ビットだけシフトすることに
より割り算を実現する(ビットが左(MSB)から右
(LSB)へ配列されている場合)。この除算の結果は
(n+1)ビット出力であり、これはフォワード変換装
置400のUrev出力となる。
【0124】加算器407はnビットR入力をnビット
B入力と加算し、(n+1)ビット出力を発生する。加
算器407の(n+1)ビット出力はVrev出力とな
る。
【0125】前述の実施例に関連して述べたように、フ
ォワード変換装置400により生成されたYrev出力,
Urev出力及びVrev出力は、非損失性又は損失性システ
ムにおいて圧縮を行うシステム又は機構へ送られるかも
しれない。3×nビットの入力から3×n+2ビットの
出力が得られるので、予測可能な精度の整数演算で可逆
変換が得られる。
【0126】図7及び図8は本発明の前記第2実施例の
インバース変換装置の一例を示す。図7は、G成分復元
のためのインバース変換装置のブロック図である。この
G成分復元用インバース変換装置は前記テーブル1(ル
ックアップテーブル)に従って動作する。図8は、R成
分及びB成分の復元ためのインバース変換装置のブロッ
ク図である。
【0127】図7において、インバース変換装置500
はNOTロジック501、ANDゲートロジック50
2、加算器503,505、÷2ブロック504及びク
リップロジック506からなり、Yrev入力,Urev入
力,Vrev入力を受け取るように接続される。Yrev成
分、Urev成分、Vrev成分はそれぞれnビット、n+1
ビット、n+1ビットからなる。一実施例では、nは8
である。
【0128】NOTロジック501はUrev入力のLS
Bを受け取り、反転したLSBを出力する。ANDゲー
トロジック502は、Urev入力の反転LSBとVrev入
力のLSBを受け取るように接続されている。ANDゲ
ートロジック502の出力は、Urev入力のLSBと結
合されて加算器503の一つの入力となる。加算器50
3は、これらの2ビットをUrev入力と加算する。この
ように、UrevのLSBとVrevのLSBがUrevに加算
される2ビット数を作るために用いられる。加算器50
3により出力される結果は(n+2)ビット数である。
NOTロジック501、ANDゲートロジック502及
び加算器503は、協動してテーブル1に示されたよう
に丸め/切り捨てを修復する。
【0129】÷2ブロック504は加算器503の出力
を受け取るように接続され、その結果を2で割り算す
る。一実施例では、÷2ブロック504は入力のn+2
ビットを右へ1ビットシフトすることにより除算を行う
シフトロジックからなる(ビットが左(MSB)から右
(LSB)へ配列されている場合)。÷2ブロック50
4の出力はn+1ビットであり、加算器505に1つの
入力として接続される。加算器505は、Yrev入力の
nビットを÷2ブロック504のn+1ビット出力と加
算し、(n+2)ビット出力を送出する。
【0130】クリップロジック506は加算器505の
(n+2)ビット出力を受け取り、G出力を生成するた
め、例えば加算と減算により入力を許容可能な値域に押
し込む。この色変換を利用するシステムが非損失性圧縮
システムである場合、加算器505の出力はnビット長
であろうから、クリップロジック506は必要でない。
しかし、処理中にYrev入力,Urev入力及びVrev入力
が生成されて量子化を受けているときには、出力が正し
い値域(例えば正しいビット数)に入るようにするため
クリップロジック506が必要である。例えば、8ビッ
トにクリッピングする場合、入力が0未満のときは出力
は0であり、入力が255より大きいときには出力は2
55であり、それ以外のときには出力は入力と等しい。
【0131】nビットのG成分が復元されたならば、
R,B成分復元用インバース変換装置を使用できる。図
8は、そのようなインバース変換装置の一例を示す。図
8において、インバース変換装置600は加算器60
1,605、÷2ブロック602,604、減算器60
3,606,608、クリップロジック607,609
からなる。インバース変換ロジック600は入力として
のG成分、Urev成分及びVrev成分に応じてB成分を発
生する。一実施例では、Urev入力とVrev入力は(n+
1)ビット数であるが、G入力はnビット数である。
【0132】加算器601は(n+1)ビット入力を1
と加算して(n+2)ビットの結果を出力し、この結果
は÷2ブロック602に接続される。÷2ブロック60
2は(n+2)ビット入力を2で割り算して(n+1)
ビットの結果を出し、この結果は減算器603の一つの
入力に接続される。一実施例では、÷2ブロック602
は(n+2)ビット入力を右へ1ビットシフトすること
により割り算を行うシフトロジックからなる(ビットが
左(MSB)から右(LSB)へ配列されている場
合)。
【0133】減算器603は÷2ブロック602の出力
をG入力から引き算する。この減算の結果は(n+2)
ビットであり、これは減算器608の一つの入力に接続
される。
【0134】減算器608はUrev入力並びに減算器6
03の出力を受け取るように接続されている。減算器6
08は減算器603の出力からUrev入力を引き算する
ことにより、(n+3)ビットの結果を出力する。この
(n+3)ビットの結果はクリップロジック609に入
力され、クリップロジック609はB成分を表すnビッ
ト出力を発生する。なお、クリップロジック609が
(クリップロジック607も)必要とされるのは、本発
明の色変換が損失性圧縮システムに組み込まれる場合だ
けであろう。
【0135】÷2ブロック604は(n+1)ビットの
Vrev入力を受け取り、それを2で割り算する。一実施
例では、÷2ブロック604はVrev入力の(n+1)
ビットを右へ1ビットシフトすることにより除算を行う
シフトロジックからなる(ビットが左(MSB)から右
(LSB)へ配列されている場合)。÷2ブロック60
4の出力は、加算器605によりnビットのG成分と加
算される。この加算の結果が減算器606の一つの入力
に接続される(n+1)ビット入力である。
【0136】減算器606はVrev入力を受け取るよう
に接続され、それを加算器605の(n+1)ビット出
力から減算する。この減算の結果は(n+2)ビット数
であり、これはクリップロジック607の入力に接続さ
れる。クリップロジック607は、その結果を正しい値
域に押し込み、得られたnビットをR成分として出力す
る。前述のように、クリップロジック607は色変換が
非損失性圧縮システムの一部として利用される場合には
必要でない。
【0137】図9はR,B成分復元用のインバース変換
装置の他の例を示す。図9において、このインバース変
換装置700は減算器701,704、加算器702,
703、÷2ブロック705,706、クリップロジッ
ク707,708からなる。÷2ブロック705は前述
のようにハードワイヤード・シフトとして実現し得る。
このインバース変換装置700は、G成分とUrev,Vr
ev入力に応じてR,B成分を生成する。G成分はnビッ
ト数であるが、Urev入力とVrev入力はn+1ビット数
である。
【0138】G成分が生成された後、減算器701はU
rev入力をG成分から減算する。この減算の結果は加算
器703の一つの入力へ出力される。一実施例では、減
算器701の出力は(n+2)ビット数である。
【0139】÷2ブロック705はVrev入力を2で割
り算し、その結果は加算器703の他方の入力へ入力さ
れる。一実施例では、÷2ブロック705は前述のよう
なシフトロジックからなる。一実施例では、÷2ブロッ
ク705の出力はnビット数である。加算器703は減
算器701の出力を÷2ブロック705の出力と加算す
る。一実施例では、加算器703の出力は(n+3)ビ
ット数である。クリップロジック707は加算器703
の出力を受け取り、それをR成分を生成させるために所
要の値域に押し込める。
【0140】加算器702はVrev入力を1と加算す
る。加算器702の出力は÷2ブロック706の入力に
接続される。一実施例では、加算器702の出力は(n
+2)ビット数である。÷2ブロック706は、その入
力を2で除し、その結果を減算器704へ出力する。一
実施例では、÷2ブロック706は前述のようなシフト
ロジックからなり、その入力を1ビットだけシフトす
る。一実施例では、÷2ブロック706の出力は(n+
1)ビット数からなる。
【0141】減算器704は、÷2ブロック706の出
力を減算器701の出力から引き算する。減算器704
の出力はクリップロジック708へ送られる。一実施例
では、減算器704の出力はn+3ビット数である。
【0142】クリップロジック708はB成分を出力す
るが、減算器704の出力が(n+3)ビット数である
場合には、クリップロジック708は強制的に減算器7
04の出力をB成分を表すnビット数にする。
【0143】以上に述べたフォワード変換装置及びイン
バース変換装置は、画像が所与の色座標に基づいた3成
分に分解されるシステムに組み込むことができる。9ビ
ットの符号付き整数を9ビットの符号無し整数に変換す
るために、オフセット=256を成分に加算することが
できる。そして、各成分は個別に圧縮される。かかる圧
縮には、例えば、グレイコードとビットプレーン毎に適
用されるJBIGとの組合せが含まれよう。他の圧縮/
伸長システムに本発明を利用し得ることは当業者には明
白であろう。
【0144】図10は本発明のCMYKへの適用を示
す。なお、このような場合、Y(黄)がG成分の代わり
に用いられるかもしれない。別の実施例では、C(シア
ン)がG成分の代わりに用いられるかもしれない。図1
0において、シアン(C)、黄(Y)、マゼンタ(M)
の成分が変換ブロック801により変換されて、Yre
v、Vrev、Yrevの出力が生じる。変換ブロック801
は、この変換を前に定義した変換に従って行う。変換ブ
ロック801のYrev出力とともに黒(K)成分が変換
ブロック802に入力され、変換ブロック802はY'r
ev出力及びWrev出力を出す。このように、図10のC
YMKシステムの出力はUrev,Vrev,Y'rev,Wrev
の各出力である。一実施例では、変換ブロック802は
Y'rev出力とWrev出力を次式に従って生成する。
【0145】
【数33】
【0146】図11は、図10のCYMK変換システム
用のインバース変換システムを示す。図11において、
ブロック901はY'rev成分及びWrev成分を受け取
り、K成分及びYrev成分を生成する。一実施例では、
K,Yrev成分は次式により生成される。
【0147】
【数34】
【0148】そして、Yrev成分が、Urev成分及びVre
v成分とともにブロック902に入力され、ブロック9
02はC,Y,M成分を発生する。一実施例では、ブロ
ック902は前述の変換を実行する。
【0149】以上の色変換プロセスは3つのベクトルに
関し説明されたが、本発明の手法は必要なベクトル数の
違う(例えばベクトル数が4,5等々の)色変換にも適
用し得る。同じく変換プロセスが使われる、色以外のベ
クトルに対しても本発明を適用し得る。
【0150】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、完全に可逆な色変換のためのフォワード変換及
びインバース変換の方法及び装置を実現できる。圧縮/
伸長のプロセス又はシステムの一部として適した色変換
の方法及び装置を実現できる。予測可能な精度の整数演
算により、完全に可逆な色変換を実現できる。圧縮、伸
長を繰り返しても誤差の累積しない圧縮/伸長システム
を実現できる等の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による非損失性システムのブロック図で
ある。
【図2】本発明による損失性システムのブロック図であ
る。
【図3】本発明による色圧縮サブシステムの一実施例の
ブロック図である。
【図4】本発明によるフォワード変換装置の一例を示す
ブロック図である。
【図5】色座標系の複数成分を復元するために利用され
る本発明によるインバース変換装置の一部分の一例を示
すブロック図である。
【図6】本発明のフォワード変換装置の他の例を示すブ
ロック図である。
【図7】色座標系の一成分を復元するために利用される
本発明のインバース変換装置の一部の他の例を示すブロ
ック図である。
【図8】色座標系の複数成分を復元するための本発明の
インバース変換装置の一部分の他の例を示すブロック図
である。
【図9】色座標系の複数成分を復元するための本発明の
インバース変換装置の一部分の別の例を示すブロック図
である。
【図10】CMYK色空間用の本発明のフォワード変換
装置の一例を示すブロック図である。
【図11】CMYK色空間用の本発明のインバース変換
装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101,102,103,111 入力ソース 104A〜104D フォワード色空間変換器 105A 非損失性コーダー 105B 損失性コーダー 106A〜106C インバース色空間変換器 107A〜107C 色補正用変換器 120 色補正 108,109,110,114 デスティネーション
装置 300 フォワード変換 301 ×2ブロック 302,305 加算器 303,304 減算器 306 ÷4ブロック 310 減算器 311,316,317 クリップロジック 312,314,315 加算器 313 ÷4ブロック 320 インバース変換 400 フォワード変換 401 ×2ブロック 402,404 加算器 403 ÷4ブロック 405,407 減算器 406 ÷2ブロック 500 インバース変換 501 NOTロジック 502 ANDゲートロジック 503,505 加算器 504 ÷2ブロック 506 クリップロジック 600 インバース変換 601,605 加算器 602,604 ÷2ブロック 603,606,608 減算器 607,609 クリップロジック 700 インバース変換 701,704 減算器 702,703 加算器 705,706 ÷2ブロック 707,708 クリップロジック 801,802 変換ブロック 901,902 変換ブロック

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色データの複数ベクトルの、少なくとも
    1つのソース;該少なくとも1つのソースと接続された
    該複数ベクトルに対し可逆色変換を行う色変換サブシス
    テムであって、可逆な色空間変換を整数演算で行うフォ
    ワード変換装置を含む色変換サブシステム;及び該色変
    換サブシステムに接続された、該色変換サブシステムに
    よる再変換後の複数ベクトルを処理する少なくとも1つ
    のデスティネーション装置、を具備するデータ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、該色変換サブシステムは色変換中に起こる丸め又は
    切り下げを補正することができることを特徴とするデー
    タ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、該フォワード変換装置は出力Yrev,Urev及びVre
    vを次式 【数1】 に従って生成し、当該式においてR,G,Bは該複数ベ
    クトル中の各ベクトルの成分からなることを特徴とする
    データ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、該フォワード変換装置は出力Yrev,Urev及びVre
    vを次式 【数2】 に従って生成し、当該式においてR,G,Bは該複数ベ
    クトル中の各ベクトルの成分からなることを特徴とする
    データ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のデータ処理装置におい
    て、該フォワード変換装置はある行列に従って作動し、
    該行列の行列式は1であることを特徴とするデータ処理
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデータ処理装置におい
    て、該行列の少なくとも1つの行は合計するとほぼ1に
    なり、それ以外の行は合計するとほぼ0になることを特
    徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 インバース変換装置をさらに含むことを
    特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7のデータ処理装置において、該
    インバース変換装置は該複数ベクトルを出力Yrev,Ur
    ev及びVrevから次式 【数3】 に従って再生し、この式においてR,G,Bは該複数ベ
    クトルの成分からなることを特徴とするデータ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のデータ処理装置におい
    て、該インバース変換装置は該複数ベクトルを出力Yre
    v,Urev及びVrevから次式 【数4】 に従って再生し、この式においてR,G,Bは該複数ベ
    クトルの成分からなり、かつ、xは非線形値であること
    を特徴とするデータ処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のデータ処理装置におい
    て、xはルックアップテーブル(LUT)値からなるこ
    とを特徴とするデータ処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のデータ処理装置におい
    て、xはロジックにより生成されることを特徴とするデ
    ータ処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のデータ処理装置におい
    て、xはソフトウエアにより生成されることを特徴とす
    るデータ処理装置。
  13. 【請求項13】 データの相関をなくすための色変換機
    構であって、複数ベクトルに対し整数演算で可逆な可逆
    色変換を行うフォワード変換装置を含む色変換機構;及
    び該色変換機構の出力を受け取るように接続され、該出
    力を圧縮して圧縮データにする圧縮機構を具備するデー
    タ処理装置。
  14. 【請求項14】 圧縮データを受け取るように接続さ
    れ、該圧縮データを伸長する伸長機構;及び該伸長され
    たデータを受け取るように接続され、整数演算によりリ
    バース色変換のために該データを相関させるインバース
    変換装置を具備する圧縮データを処理するためのデータ
    処理装置。
  15. 【請求項15】 1組の入力に対しフォワード変換を行
    って1組の出力を発生するための装置であって、該1組
    の入力は第1入力、第2入力及び第3入力からなり、該
    1組の出力は第1出力、第2出力及び第3出力からな
    り:該第1入力を受けるよう接続され、該第1入力に第
    1の数を乗じて第1の結果を発生する乗算器;該第2入
    力及び該第3入力を受けるよう接続され、該第2入力及
    び該第3入力を加算して第2の結果を発生する第1の加
    算器;該第1結果及び該第2結果を受けるように接続さ
    れ、該第1結果及び該第2結果を加算して第3の結果を
    発生する第2の加算器;該第3結果を受けるよう接続さ
    れ、該第3結果を第2の数により除して該第1出力を送
    出する第1の除算器;該第1結果及び該第2結果を受け
    るよう接続され、該第1結果より該第2結果を引き算し
    て第4の結果を発生する第1の減算器;該第4結果を受
    けるよう接続され、該第4結果を第3の数により除して
    該第2出力を送出する第2の除算器;及び該第2入力及
    び該第3入力を受けるよう接続され、該第2入力より該
    第3入力を引き算して該第3出力を送出する第2の減算
    器を具備するフォワード変換装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載のフォワード変換装置
    において、該第1の数は2であることを特徴とするフォ
    ワード変換装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載のフォワード変換装置
    において、該乗算器はシフトロジックからなることを特
    徴とするフォワード変換装置。
  18. 【請求項18】 請求項15記載のフォワード変換装置
    において、該第2の数と該第3の数はそれぞれ4と2で
    あることを特徴とするフォワード変換装置。
  19. 【請求項19】 請求項15記載のフォワード変換装置
    において、該第1除算器及び該第2除算器はシフトロジ
    ックからなることを特徴とするフォワード変換装置。
  20. 【請求項20】 請求項15記載のフォワード変換装置
    において、該第1入力、該第2入力及び該第3入力はそ
    れぞれnビット長からなり、該第1出力はnビット長か
    らなり、該第2出力及び該第3出力はn+1ビット長か
    らなることを特徴とするフォワード変換装置。
  21. 【請求項21】 1組の入力に対しフォワード変換を行
    うための装置であって、該1組の入力は第1入力、第2
    入力及び第3入力からなり:第1の出力を生成するため
    の手段であって該第1入力に2を乗じて第1の結果を生
    成する第1の乗算手段と、該第2入力及び該第3入力を
    加算して第2の結果を生成する第1の加算手段と、該第
    1結果及び該第2結果を加算して第3の結果を生成する
    第2の加算手段と、該第3結果を4で除して該第1出力
    を生じる第1の除算手段とからなる手段;第2の出力を
    生成するための手段であって該第1入力に2を乗じて第
    4の結果を生成する第2の乗算手段と、該第2入力及び
    該第3入力を加算して第5の結果を生成する第3の加算
    手段と、該第5結果を該第4結果から引き算して第6の
    結果を発生する第1の減算手段と、該第6結果を2で除
    算して該第2出力を発生する第2の除算手段、とからな
    る手段;及び第3の出力を生成するための手段であっ
    て、該第3入力を該第2入力より引き算して該第3出力
    を生じる第2の減算手段からなる手段、を具備するフォ
    ワード変換装置。
  22. 【請求項22】 1組の入力に対しインバース変換を行
    って1組の出力を発生する装置であって、該1組の入力
    は第1入力、第2入力及び第3入力からなり、該1組の
    出力は第1出力、第2出力及び第3出力からなり:該第
    1入力、該第2入力及び該第3入力に応じて該第1出力
    を生成する手段であって、該第1出力の生成の一部とし
    て、該第2入力及び該第3入力の最下位ビット(LS
    B)から2ビット数を作り該2ビット数を該第2入力と
    加算する手段を含む手段;及び該第1出力、該第1入
    力、該第2入力及び該第3入力に基づいて該第2出力及
    び該第3出力を生成する手段、を具備するインバース変
    換装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載のインバース変換装置
    において、該第1出力生成手段は:該第2入力のLSB
    を反転し反転LSBを発生するNOT論理演算ブロッ
    ク;該反転LSB及び該第3入力のLSBを受け取るよ
    う接続され、該第3入力のLSBと該第2入力の該反転
    LSBとの間のAND演算を行って第1の結果を発生す
    るAND論理演算ブロック;該第1結果及び該第2入力
    のLSBを一つの入力として、該第2入力をもう一つの
    入力として受け取るよう接続され、該第2入力を該第1
    入力に加算して第2の結果を発生する第1の加算器;該
    第2結果を受け取るよう接続され、該第2結果を第1の
    数で除して第3の結果を発生する除算器;及び該第1入
    力及び該第3結果を受け取り加算して該第1出力を発生
    する第2の加算器からなることを特徴とするインバース
    変換装置。
  24. 【請求項24】 該第1出力を予め決められたビット数
    にクリップするクリップロジックをさらに有することを
    特徴とする請求項23記載のインバース変換装置。
  25. 【請求項25】 請求項23記載のインバース変換装置
    において、該除算器はシフトロジックからなることを特
    徴とするインバース変換装置。
  26. 【請求項26】 1組の入力に対しインバース変換を行
    って1組の出力を発生する装置であって、該1組の入力
    は第1入力、第2入力及び第3入力からなり、該1組の
    出力は第1出力、第2出力及び第3出力からなり、該第
    1入力、該第2入力及び該第3入力に応じて該第1出力
    を生成する第1の出力発生器;該第3入力を1と加算し
    て第1の結果を発生する第1の加算器;該第1結果を第
    1の数で除算して第2の結果を発生する第1の除算器;
    該第2結果を該第1出力から引き算して第3の結果を発
    生する第1の減算器;該第2入力を該第3結果から引き
    算して、該第3出力として出力されるところの第4の結
    果を発生する第2の減算器;該第3入力を第2の数によ
    り除算して第5の結果を発生する第2の除算器;該第5
    結果を該第1出力と加算して第6の結果を発生する第2
    の加算器;及び該第2入力を該第6結果より引き算し
    て、該第2出力となる第7の結果を発生する第3の減算
    器、を具備するインバース変換装置。
  27. 【請求項27】 該第4結果及び該第7結果に対するク
    リップを、該第4結果及び該第7結果が該第2出力及び
    該第3出力として出力される前に行うクリップロジック
    をさらに有することを特徴とする請求項26記載のイン
    バース変換装置。
  28. 【請求項28】 請求項26記載のインバース変換装置
    において、該第1出力発生器は:該第2入力のLSBを
    反転し反転LSBを発生するNOT論理演算ブロック;
    該反転LSB及び該第3入力のLSBを受け取るように
    接続され、該第3入力のLSBと該第2入力の反転LS
    Bとの間のAND演算を行って第8の結果を発生するA
    ND論理演算ブロック;該第8結果及び該第2入力のL
    SBをそれぞれ一つの入力及びもう一つの入力として受
    け取るように接続され、該もう一つの入力を該一つの入
    力と加算して第9の結果を発生する第1の加算器;該第
    9結果を受け取るように接続され、該第9結果を第1の
    数で除算して第10の結果を発生する除算器;及び該第
    1入力及び該第10結果を受け取りそれを加算して該第
    1出力を発生するように接続された第2の加算器からな
    ることを特徴とするインバース変換装置。
  29. 【請求項29】 該第1出力を予め決められたビット数
    にクリップするクリップロジックをさらに有することを
    特徴とする請求項28記載のインバース変換装置。
  30. 【請求項30】 請求項28記載のインバース変換装置
    において、該除算器はシフトロジックからなることを特
    徴とするインバース変換装置。
  31. 【請求項31】 1組の入力に対しフォワード変換を行
    って1組の出力を発生する装置であって、該1組の入力
    は第1の入力、第2の入力及び第3の入力からなり、該
    1組の出力は第1の出力、第2の出力及び第3の出力か
    らなり:該第1入力を受け取るように接続され、該第1
    入力に第1の数を乗算して第1の結果を発生する乗算
    器;該第2入力及び該第3入力を受け取るように接続さ
    れ、該第2入力と該第3入力を加算して第2の結果を発
    生する第1の加算器;該第1結果及び該第2結果を受け
    取るように接続され、該第1結果と該第2結果を加算し
    て第3の結果を発生する第2の加算器;該第3結果を受
    け取るように接続され、該第3結果を第2の数で除算し
    て該第1出力を発生する第1の除算器;該第1入力及び
    第2入力を受け取るように接続され、該第1入力を該第
    2入力から減算して第4の結果を発生する第1の減算
    器;及び該第1入力及び該第3入力を受け取るように接
    続され、該第1入力を該第3入力から減算して該第3出
    力を発生する第2の減算器、からなるフォワード変換装
    置。
  32. 【請求項32】 請求項31記載のフォワード変換装置
    において、該第1の数は2であることを特徴とするフォ
    ワード変換装置。
  33. 【請求項33】 請求項31記載のフォワード変換装置
    において、該乗算器はシフトロジックからなることを特
    徴とするフォワード変換装置。
  34. 【請求項34】 請求項31記載のフォワード変換装置
    において、該第1除算器はシフトロジックからなること
    を特徴とするフォワード変換装置。
  35. 【請求項35】 請求項31記載のフォワード変換装置
    において、該第1入力、該第2入力及び該第3入力はそ
    れぞれnビット長からなり、該第1出力はnビット長か
    らなり、該第2出力及び該第3出力はn+1ビット長か
    らなることを特徴とするフォワード変換装置。
  36. 【請求項36】 1組の入力に対しフォワード変換を行
    う装置であって、該1組の入力は第1入力、第2入力及
    び第3入力からなり:第1の出力を発生する手段であっ
    て該第1入力を第1の数と乗算して第1の結果を発生す
    る第1の乗算器、 該第2入力と該第3入力を加算して第2の結果を発生す
    る第1の加算手段、 該第1結果と該第2結果を加算して第3の結果を発生す
    る第2の加算手段、及び該第3結果を4で除算して該第
    1出力を発生する第1の除算手段、からなる手段;第2
    の出力を発生するための手段であって、該第1入力を該
    第2入力から減算して該第2出力を発生する第1の減算
    手段からなる手段;及び第3の出力を発生するための手
    段であって、該第1入力を該第3入力から減算して該第
    3出力を発生する第2の減算手段からなる手段、を具備
    するフォワード変換装置。
  37. 【請求項37】 1組の入力に対しインバース変換を行
    って1組の出力を発生する装置であって、該1組の入力
    は第1入力、第2入力及び第3入力からなり、該1組の
    出力は第1出力、第2出力及び第3出力からなり:該第
    2入力と該第3入力を加算して第1の結果を発生する第
    1の加算器;該第1結果を第1の数により除算して第2
    の結果を発生する第1の除算器;該第2結果を該第1入
    力から減算して、該第1出力となる第3の結果を発生す
    る第1の減算器;該第3結果と該第2入力を加算して該
    第2出力となる第4の結果を発生する第2の加算器;及
    び該第3入力を該第1結果に加算して該第3出力となる
    第5の結果を発生する第3の加算器、を具備するインバ
    ース変換装置。
  38. 【請求項38】 該第3結果、該第4結果及び該第5結
    果に対するクリップを、該第3結果、該第4結果及び該
    第5結果が該第1出力、該第2出力及び該第3出力とし
    て出力される前に行うように接続されたクリップロジッ
    クをさらに有することを特徴とする請求項37記載のイ
    ンバース変換装置。
  39. 【請求項39】 請求項37のインバース変換装置にお
    いて、該除算器はシフトロジックからなることを特徴と
    するインバース変換装置。
  40. 【請求項40】 色変換を行う方法であって、 整数演算によって複数のベクトルを第1の色空間から第
    2の色空間へフォワード変換するステップ;及び整数演
    算によって該第2色空間の該複数ベクトルを該第1色空
    間へインバース変換するステップであって、該色変換中
    になされた切り捨て及び丸めが補正されるステップ、か
    らなる色変換方法。
  41. 【請求項41】 該複数ベクトルをそれが該第2色空間
    に変換された後に圧縮するステップ;及び該第2色空間
    の該複数ベクトルを、それが該第1色空間へ再変換され
    る前に伸長するステップ、をさらに有することを特徴と
    する請求項40記載の色変換方法。
  42. 【請求項42】 請求項40記載の色変換方法におい
    て、該フォワード変換のステップは、出力Yrev,Urev
    及びVrevを次式 【数5】 に従って生成するステップを含み、この式において、
    R,G及びBは該複数ベクトルの各ベクトルの成分から
    なることを特徴とする色変換方法。
  43. 【請求項43】 請求項40記載の色変換方法におい
    て、該フォワード変換のステップは、出力Yrev,Urev
    及びVrevを次式 【数6】 に従って生成するステップを含み、この式において、
    R,G及びBは該複数ベクトルの各ベクトルの成分から
    なることを特徴とする色変換方法。
  44. 【請求項44】 請求項40記載の色変換方法におい
    て、該インバース変換のステップは、出力Yrev,Urev
    及びVrevから該複数ベクトルを次式 【数7】 に従って再生するステップを含み、この式においてR,
    G及びBは該複数ベクトルの各ベクトルの成分からなる
    ことを特徴とする色変換方法。
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