JP3320389B2 - データ処理方法、システム、装置及びプログラム記憶装置 - Google Patents

データ処理方法、システム、装置及びプログラム記憶装置

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JP3320389B2
JP3320389B2 JP31080199A JP31080199A JP3320389B2 JP 3320389 B2 JP3320389 B2 JP 3320389B2 JP 31080199 A JP31080199 A JP 31080199A JP 31080199 A JP31080199 A JP 31080199A JP 3320389 B2 JP3320389 B2 JP 3320389B2
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル・データの
変換符号化に関し、特に、変換データの実ドメイン処理
に関する。より詳細には、本発明は再変換される逆変換
データの誤差低減デジタル処理に関する。
【0002】
【関連技術】本願は以下の出願に関連する。発明者M. B
rightらによる"Reduced-error processing of transfor
med digital data"(出願人整理番号:YO99833
1)、及び発明者M. Brightらによる"Error reduction
in transformed digital data"(出願人整理番号:YO
998373)。
【0003】
【従来の技術】変換符号化は、データ符号化のための広
範な一群の技術に対して与えられる名称であり、符号化
されるデータの各ブロックが続く処理以前に、特定の算
術関数により変換される。データのブロックは、符号化
されるデータ・オブジェクトの一部であったり、オブジ
ェクト全体であったりする。データは一般に、例えばス
ペクトル分析、イメージ、オーディオ・クリップ、ビデ
オ・クリップなどの、特定の現象を表す。変換関数は通
常、符号化される現象の品質を反映するように選択され
る。例えばオーディオ、静止画及び動画の符号化におい
て、フーリエ変換または離散コサイン変換(DCT)
が、データを周波数項または係数に分析するために使用
され得る。現象が圧縮される場合、一般に2、3の周波
数係数への情報の集中が存在する。従って、変換データ
はしばしば、原始データよりも経済的に符号化または圧
縮され得る。このことは、変換符号化が特定のタイプの
データを圧縮するために使用され、記憶空間または通信
リンクを介する伝送時間を最小化することを意味する。
【0004】使用される変換符号化の例が、静止画圧縮
のためのJPEG(Joint Photographic Experts Grou
p)国際規格で見い出され、ITU-T Rec. T. 81(1992)|
ISO/ITC 10918-1:1994、Infomation technology - Dig
ital compression and codingof continuous-tone stil
l image、Part 1:Requirements and Guidelinesにより
定義される。別の例は、動画圧縮のためのMPEG(Mo
ving Pictures Experts Group)国際規格であり、ISO/I
EC 11172:1993、Infomation Technology-Coding of mo
ving pictures and associated audio for digital sto
rage media atup to about 1,5 Mbits/sにより定義され
る。このMPEG−1規格は、ビデオ圧縮(規格のパー
ト2)及びオーディオ圧縮(パート3)の両方のための
システムを定義する。最近のMPEGビデオ規格(MP
EG−2)は、ITU-T Rec. H.262|ISO/IEC 13818-2:19
96 Infomation Technology - Generic Coding of movin
g pictures and associated audio - Part 2:videoに
より定義される。新たなオーディオ規格は、ISO/IEC 13
818-3:1996 Infomation Technology - GenericCoding
of moving pictures and associated audio - Part 3:
audioである。3つの全てのイメージ国際データ圧縮規
格は、8×8サンプル・ブロックにもとづくDCTを使
用し、イメージ圧縮を実行する。イメージのDCT圧縮
は、ここでは、以下で提案される一般的な概念の説明を
提供するために使用される。完全な説明は、W. B. Penn
ebaker及びJ. L. Mitchellによる"JPEG:Still Image D
ataCompression Standard"、Van Nostrand Reinhold:N
ew York、(1993)の第4章"離散コサイン変換(DC
T)"で見い出される。
【0005】ウェブレット符号化(wavelet coding)
は、変換符号化の別の形式である。特殊な局所化ベース
の関数により、ウェブレット符号化はエッジ及び小さな
細部を保存することを可能にする。変換データは通常圧
縮のために量子化される。ウェブレット符号化は、FB
Iによる指紋識別において使用される。ウェブレット符
号化は、より一般的なサブ帯域符号化技法のサブセット
である。サブ帯域符号化は、フィルタ・バンクを用い
て、データを特定の帯域に分解する。圧縮は、低周波帯
域を高周波帯域よりも粗くサンプリングする一方、低周
波帯域を高周波帯域よりも緻密に量子化することにより
達成される。ウェブレット、DCT及び他の変換符号化
の概要が、Roy Hoffmanによる"Data Compression in Di
gital Systems"、Chapman and Hall: New York、(199
7)の第5章"Compression Algorithmsfor Diffuse Dat
a"で述べられている。
【0006】デジタル・データによるあらゆる技法及び
あらゆる現象において、変換が実行される前のデータ
は、"実ドメイン"にあると呼ばれる。変換の実行後、新
たなデータはしばしば"変換データ"または"変換係数"と
呼ばれ、"変換ドメイン"にあると呼ばれる。実ドメイン
から変換ドメインにデータを取り出すために使用される
関数は、"順方向変換"と呼ばれる。変換ドメインから実
ドメインにデータを取り出す、順方向変換の算術的逆元
は、それぞれの"逆変換"と呼ばれる。
【0007】一般に、順方向変換は、必ずしも整数でな
い実数値データを生成する。データ圧縮を達成するため
に、量子化プロセスにより、変換係数が整数に変換され
る。(λi)を、1データ単位の順方向変換から生じた
実数値変換係数のセットと仮定する。ここで1データ単
位は、1次元または2次元のデータ・サンプル・ブロッ
クまたはデータ全体であり得る。"量子化値(qi)"
は、符号化プロセスのパラメータである。"量子化変換
係数"または"変換符号化データ"は、量子化関数Qによ
り定義される値(ai)のシーケンスである。すなわ
ち、
【数1】 ai=Q(λi)=|λi/qi+0.5 (1)
【0008】ここで「x」は通常、x以下の最も大きな
整数を意味する。結果の整数は記憶されるか伝送される
前に、続く符号化または圧縮のために渡される。データ
を復号するために、量子化係数が量子化値により乗算さ
れ、次式により与えられる新たな"逆量子化係数
(λi')"が得られる。
【数2】λi'=qii (2)
【0009】従って、逆量子化を伴う量子化のプロセス
は、"qiの最も近い倍数への丸め込み"として述べられ
る。量子化値は、量子化ステップにおける情報の損失が
指定限界内に入るように選択される。例えば、オーディ
オまたはイメージ・データにとって、1量子化レベルは
通常、知覚され得るデータ内の最小の変化である。量子
化は、変換符号化が良好なデータ圧縮率を達成すること
を可能にする。変換の好適な選択は、符号化されるデー
タ量を多大に低減する量子化値の選択を可能にする。例
えば、DCTはイメージ圧縮のために選択される。なぜ
なら、生成される周波数成分は、人間の視覚系とほとん
ど無関係の応答を生成するからである。このことは、視
覚系の感度が良くないところのこれらの成分、すなわち
高周波成分に関連する係数が、イメージ品質の知覚し得
る損失無しに、大きな量子化値を用いて量子化され得る
ことを意味する。視覚系の感度が良い成分、すなわち低
周波成分に関連する係数は、より小さな量子化値を用い
て量子化される。
【0010】逆変換はまた一般に、非整数データを生成
する。通常、復号データは整数形式であることを要求さ
れる。例えば、オーディオ・データの再生またはイメー
ジ・データの表示のためのシステムは、一般に、入力を
整数の形式で受け取る。この理由から、変換復号器は一
般に、切り捨てまたは最も近い整数への丸め込みによ
り、逆変換からの非整数データを整数データに変換する
ステップを含む。また、しばしば、データが所与のビッ
ト数で記憶されるように復号プロセスから出力される整
数データの範囲には限界が存在する。この理由から、復
号器はしばしば、出力データが受け入れ可能な範囲内に
あることを保証するために、"クリッピング"・ステージ
を含む。受け入れ可能な範囲が[a、b]の場合、a未
満の全ての値がaに変更され、bより大きい全ての値が
bに変更される。
【0011】これらの丸め込み及びクリッピング・プロ
セスはしばしば、復号器の一体部分と見なされ、復号デ
ータの不正確さの原因となる。このことは特に、復号デ
ータが再符号化されるときに当てはまる。例えば、JP
EG規格(パート1)は、原始イメージ・サンプルがP
ビットの精度を有する、0乃至2P−1の範囲の任意の
値の整数として定義されるように指定する。復号器は、
逆離散コサイン変換(IDCT)から出力を指定精度で
復元することを期待される。基線JPEG符号化では、
Pは8に定義され、他のDCTベースの符号化では、P
は8または12であり得る。MPEG−2ビデオ規格
は、付属書類A(離散コサイン変換)"順方向変換への
入力及び逆変換からの出力が9ビットで表される"で述
べられている。
【0012】JPEGでは、符号器原始イメージ・テス
ト・データ及び復号器基準テスト・データの準拠性テス
ト・データが、8ビット/サンプル整数である。整数へ
の丸め込みが一般的であっても、プログラミング言語の
あるものは、切り捨てにより浮動小数点から整数に変換
する。切り捨てによる整数への変換を受け入れるソフト
ウェア技法は、逆変換から出力される実ドメイン整数内
に大きな誤差を生じる。
【0013】用語"高精度"は、ここでは、値を整数とし
て記憶するときに使用される精度よりも、より正確な精
度に記憶される数値を指すために使用される。高精度値
の例は、数の浮動小数点または固定小数点表現である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、変換、変換符号化、及び符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のための方法、
システム及び装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】変換データの逆変換後、
デジタル処理技術により、及び丸め込みやクリッピング
などにより生じる不正確さに関する前述の問題を鑑み、
本発明の1態様では、変換データを実ドメイン内で処理
し、処理データを順方向変換し、次に不正確さを変換ド
メイン内で補正する方法を提供する。この方法は、逆変
換後に整数への丸め込みや、許容範囲へのクリッピング
などにより生成される、再変換データ内の好ましくない
誤差を低減する。実施例では、この方法は、変換データ
の逆変換を実行し、高精度数の形式の実ドメイン・デー
タを生成するステップと、高精度数を整数に変換し、許
容範囲にクリップすることにより、変換データを形成す
るステップと、高精度数から変換データを減算し、高精
度差分を形成するステップと、変換データを処理するス
テップと、高精度差分を順方向変換するステップと、処
理後変換データを順方向変換するステップと、変換後の
処理データを変換後の高精度差分に加算し、変換ドメイ
ン補正された実ドメイン再変換デジタル・データを生成
するステップとを含む。
【0016】本発明の別の態様では、変換データを実ド
メイン内で処理し、整数への変換及び許容範囲へのクリ
ッピングにより生成された誤差を処理し、誤差を順方向
変換し、処理データを順方向変換し、誤差を変換ドメイ
ン内で補正する方法を提供する。実施例では、実ドメイ
ン誤差などの変換ドメイン補正のための方法が、変換デ
ータの逆変換を実行し、高精度数の形式の実ドメイン・
データを生成するステップと、高精度数を整数に変換
し、許容範囲にクリップすることにより、変換データを
形成するステップと、高精度数から変換データを減算
し、高精度差分を形成するステップと、高精度差分を操
作し、処理後の高精度差分を形成するステップと、変換
データを操作し、処理後の変換データを形成するステッ
プと、処理後の高精度差分を順方向変換するステップ
と、処理後変換データを順方向変換するステップと、変
換後の処理後変換データを変換後の処理後高精度差分に
加算することにより、変換ドメイン補正され、実ドメイ
ン処理された変換デジタル・データを生成するステップ
とを含む。
【0017】更に本発明の別の態様では、変換符号化デ
ータを実ドメイン内で処理し、整数への変換及び許容範
囲へのクリッピングにより生成された誤差を、実ドメイ
ン内で順方向変換し、変換誤差を変換ドメイン内で処理
し、処理後変換データを順方向変換し、誤差を変換ドメ
イン内で補正する方法を提供する。実施例では、この方
法は、変換データの逆変換を実行し、高精度数の形式の
実ドメイン・データを生成するステップと、高精度数を
整数に変換し、許容範囲にクリップすることにより、変
換データを形成するステップと、高精度数から変換デー
タを減算し、高精度差分を形成するステップと、高精度
差分を順方向変換するステップと、変換差分を操作する
ステップと、変換データを操作するステップと、操作さ
れた変換データを順方向変換するステップと、変換され
操作された変換データを、操作された変換差分に加算す
ることにより、変換ドメイン補正され、実ドメイン処理
された新たな変換デジタル・データを生成するステップ
とを含む。
【0018】更に本発明の別の態様では、変換符号化デ
ータを実ドメイン内で処理し、新たな変換符号化データ
を生成する方法を提供する。この方法は、逆変換後に整
数への変換及び許容範囲へのクリッピングにより生成さ
れる誤差を低減する。実施例では、この方法は、変換符
号化データの逆量子化を実行するステップと、こうして
生成された変換データの逆変換を実行し、高精度数の形
式の実ドメイン・データを生成するステップと、高精度
数を整数に変換し、許容範囲にクリップすることによ
り、変換データを形成するステップと、高精度数から変
換データを減算し、高精度差分を形成するステップと、
高精度差分を順方向変換するステップと、こうして生成
された変換データを量子化し、変換符号化誤差データを
形成するステップと、変換符号化誤差データを逆量子化
し、逆量子化変換誤差データを生成するステップと、変
換データを実ドメイン内で処理するステップと、処理後
変換データを順方向変換するステップと、逆量子化変換
誤差データを変換後の処理後変換データに加算するステ
ップと、新たな変換データに対して量子化を実行するス
テップとを含む。順方向及び逆変換、並びに処理におけ
る誤差が十分に小さい場合、新たな量子化変換ドメイン
・データ内には、好ましくない誤差は生成されない。
【0019】更に本発明の別の態様では、初期高精度誤
差を実ドメイン内で処理し、新たな高精度誤差を生成す
る方法を提供する。この方法は、逆変換後に、整数への
変換及び許容範囲へのクリッピングにより生成される誤
差を低減する。実施例では、この方法は、変換符号化デ
ータの逆量子化を実行するステップと、こうして生成さ
れた変換データの逆変換を実行し、高精度数の形式の実
ドメイン・データを生成するステップと、高精度数を整
数に変換し、許容範囲にクリップすることにより、変換
データを形成するステップと、高精度数から変換データ
を減算し、高精度差分を形成するステップと、これらの
高精度差分を操作するステップと、これらの操作された
高精度差分を順方向変換するステップと、こうして生成
された変換データを量子化し、変換符号化操作誤差デー
タを形成するステップと、変換符号化操作誤差データを
逆量子化し、逆量子化変換操作誤差データを生成するス
テップと、変換データを実ドメイン内で処理するステッ
プと、処理後変換データを順方向変換するステップと、
逆量子化変換操作誤差データを、変換後の処理後変換デ
ータに加算するステップと、新たな変換データに対して
量子化を実行するステップとを含む。
【0020】本発明の別の態様では、符号化データを実
ドメイン内で処理する方法を提供し、これは逆変換後に
整数への変換及び許容範囲へのクリッピングにより生成
されるデータ内の好ましくない誤差を低減する。実施例
では、この方法は、符号化データをエントロピ復号し、
変換符号化データを形成するステップと、変換符号化デ
ータの逆量子化を実行するステップと、こうして生成さ
れた変換データの逆変換を実行し、高精度数の形式の実
ドメイン・データを生成するステップと、高精度数を整
数に変換し、許容範囲にクリップすることにより、変換
データを形成するステップと、高精度数から変換データ
を減算し、高精度差分を形成するステップと、これらの
高精度差分を順方向変換するステップと、こうして生成
された変換データを量子化し、変換符号化誤差データを
形成するステップと、変換符号化誤差データをエントロ
ピ符号化し、符号化誤差データを形成するステップと、
符号化誤差データをエントロピ復号するステップと、変
換符号化誤差データを逆量子化し、逆量子化変換誤差デ
ータを生成するステップと、変換データを実ドメイン内
で処理するステップと、処理後変換データを順方向変換
するステップと、逆量子化変換誤差データを、変換後の
処理後変換データに加算するステップと、新たな変換デ
ータに対して量子化を実行するステップと、新たな量子
化データをエントロピ符号化するステップとを含む。順
方向及び逆変換、並びに処理における誤差が十分に小さ
い場合、新たな量子化変換ドメイン・データ内には、好
ましくない誤差は生成されない。
【0021】更に本発明の別の態様では、符号化データ
を実ドメイン内で処理し、新たな符号化データを生成す
る方法を提供し、これは逆変換後に、整数への変換及び
許容範囲へのクリッピングにより生成される誤差を低減
する。実施例では、この方法は、符号化データをエント
ロピ復号し、変換符号化データを形成するステップと、
変換符号化データの逆量子化を実行するステップと、こ
うして生成された変換データの逆変換を実行し、高精度
数の形式の実ドメイン・データを生成するステップと、
高精度数を整数に変換し、許容範囲にクリップすること
により、変換データを形成するステップと、高精度数か
ら変換データを減算し、高精度差分を形成するステップ
と、これらの高精度差分を順方向変換するステップと、
こうして生成された変換データを量子化し、整数変換誤
差データを形成するステップと、整数変換誤差データを
エントロピ符号化し、符号化誤差データを形成するステ
ップと、符号化誤差データをエントロピ復号するステッ
プと、整数変換誤差データを逆量子化し、逆量子化変換
誤差データを生成するステップと、逆量子化変換誤差デ
ータを操作するステップと、変換データを実ドメイン内
で処理するステップと、処理後変換データを順方向変換
するステップと、操作された逆量子化変換誤差データ
を、変換後の処理後変換データに加算するステップと、
新たな変換データに対して量子化を実行するステップと
を含む。順方向及び逆変換、並びに処理における誤差が
十分に小さい場合、新たな量子化変換ドメイン・データ
内には、好ましくない誤差は生成されない。
【0022】ここで述べられる方法における入力データ
は、単一のデータ源に由来する必要性が要求されない。
従って、本発明は単一のデータ源からのデータの実ドメ
イン処理に制限されず、例えばイメージまたはオーディ
オ・データの併合などの、複数のデータ源からのデータ
の処理にも適用され得る。
【0023】従来技術において述べられた量子化は、J
PEGやMPEGなどの国際イメージ・データ圧縮規格
において使用される線形量子化である。しかしながら、
量子化が線形である必要はない。決定論的な方法によ
り、変換データ・レベルの数を低減する任意のマッピン
グが、本発明と一緒に使用され得る。量子化ステップは
式1)における除算により、算術的に述べられた。実際
の実施例は、同様の結果を達成するために、ルックアッ
プ・テーブルまたは比較のシーケンスを使用し得る。
【0024】更に本発明の別の態様では、本発明の方法
を実行するようにコンピュータに指示するコンピュータ
読取り可能プログラム・コード手段を有するコンピュー
タ読取り可能媒体を含む装置、コンピュータ製品、及び
製造物を提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】繰り返しデータ処理により導入さ
れる問題:本発明は、デジタル・データの処理により導
入される誤差を低減または除去する方法、システム及び
コンピュータ製品を提供する。最初に、誤差の原因につ
いて分析し、説明する。次に、誤差低減及び除去のため
の本発明の概念について述べる。特に注目すべき点は、
従来使用されたデータ操作及び処理は、それぞれのデジ
タル処理による誤差の連続的導入により汚染されたデジ
タル技術を使用したことである。何年もの間使用された
これらの技術は、原始データ精度を維持できない要因で
あり、現象を表すデータの連続的な悪化が続く処理とし
て実行される。これは前の処理により授けられた誤差を
含むデータに対して、あるプロセスが実行されるとき、
特に有害である。この場合、データの連続的な損傷が生
じ、より多くのプロセスが実行されるほど、データは一
層有用性を失う。
【0026】本発明者により認識される問題の重要度に
ついて、次に述べることにする。ここで提供される図面
では、任意選択のステップは、しばしば破線または破線
のボックスにより示される。
【0027】本発明の概念は、ほとんどのあらゆるデジ
タル処理技術において有用である。しかしながら、以下
の説明は大部分がイメージ・データに関連する。これ
は、世界中で使用されるイメージ・データ圧縮規格の一
般的な可用性、及び連続的な使用のためである。これら
の規格は、デジタル・データへの誤差の導入、及び誤差
により汚染されたデータの連続的な使用及び処理を要求
する。これらの規格は基本的に、本発明とは別に教示さ
れる。従って、イメージ技術は本発明を説明するに当た
り、好適な例と言える。
【0028】図1は、逆変換方法100を示す。変換ド
メイン・データ'A'110が逆変換120により作用さ
れ、高精度実数値データ130が生成される。高精度デ
ータ130は整数に変換されて、クリップされ(14
0)、整数実ドメイン・データ150が生成される。特
定のケースでは、整数値データが選択的に出力装置16
0に送信される。
【0029】図2は、逆変換システム105を示す。変
換ドメイン・データ'A'115が逆変換器125により
作用され、高精度実数値データ135が生成される。高
精度データ135は整数変換器及びクリッパ145に入
力され、、整数実ドメイン・データ155が生成され
る。特定のケースでは、整数値データが選択的に、表示
モニタ、テレビジョン・セット、またはオーディオ・プ
レーヤなどの出力装置165に入力される。
【0030】図3は、変換符号化(すなわち量子化)デ
ータを復号する方法200を示す。整数変換符号化デー
タ'B'210が、前記式2)に従い、量子化値により逆
量子化220される。次に、逆量子化ステップの結果
が、逆変換120へ入力として渡され、復号が図1に示
されるように推移する。
【0031】図4は、変換符号化(すなわち量子化)デ
ータを復号するシステム205を示す。整数変換符号化
データ'B'215が、前記式2)で示される量子化値と
共に、逆量子化器225に入力される。次に、逆量子化
ステップの結果が、逆変換器125へ入力として渡さ
れ、復号が図2に示されるように推移する。
【0032】本発明の1態様は、変換データ及び変換符
号化データの両方の操作に関係する。用語"操作(manip
ulation)"及び"処理(processing)"は、ここでは互換
に使用される。操作は、多くの異なる結果を達成するた
めに使用され得る。例えば、イメージ・データは、スケ
ーリングまたは回転により印刷する前に、しばしば処理
されなければならない。2つのソースからのデータが、
イメージのクロマキーイングまたはオーディオ・データ
のミキシングにおいて実行されるように、併合され得
る。編集または色補正のために、しばしばデータの手動
操作が必要とされる。変換データのこうした操作は、し
ばしば、図1または図3の変換復号から生成される整数
実ドメイン・データに対して実行される。
【0033】変換データの操作のためのプロセス300
が、図5に示される。整数データ150が、特定形態の
操作310を受ける。この操作310が整数出力を生成
しない場合、操作出力340が再度整数に変換され、ク
リップされる(320)。結果の整数データ330が記
憶または伝送されるか、選択的に出力装置160に送信
される。整数への変換及びクリッピング140は、整数
入力150を受け取る操作前に実行されるので、結果の
誤差は、少なくとも小さな不正確さを含む、操作からの
データ出力を生じる。
【0034】ここで前述のデータ操作プロセスにおい
て、入力データが完全に1つのソースから到来する必要
はない。例えば、多くのタイプのデータ操作が、2つ以
上のソースからのデータの併合を含む。例えば、オーデ
ィオ・データのミキシングまたはイメージの併合などの
操作が含まれる。前述の図示のプロセスは一般に、こう
したタイプの操作にも同様に適用される。従って、任意
のプロセスにおいて使用される"入力データ"は、実際、
2つ以上の入力ソースから到来し得る。
【0035】操作後のデータは、しばしば変換ドメイン
に再符号化される。復号及び再符号化のプロセスは、実
ドメイン・データに対して操作が実行されない場合、無
損失であることが望ましい。すなわち、順方向変換オペ
レーションが、逆変換タイプの変換オペレーションと同
一の変換タイプ・オペレーションを使用する場合、デー
タは、初期に存在したのと正に同一の変換ドメイン・デ
ータを生成すべきである。しかしながら、図6に示され
るように、整数への変換及び許容範囲へのクリッピング
により誤差が導入される。図6は、整数値データを入力
として受け取る順方向変換装置410への入力として使
用される、整数データ150を示す。結果の変換デー
タ'A1'420は、逆変換120への入力であった原始
変換データ'A'110とは異なる。なぜなら、整数への
変換及びクリッピング・プロセス140が、プロセスに
誤差を導入したからである。このプロセスの各繰り返し
または"生成"の後のデータの変化によりもたらされる問
題を、ここでは"多重生成問題(multi-generation prob
lem)"と呼ぶことにする。
【0036】多重生成問題はまた、図7に変換符号化デ
ータにおいて示される。ここでは新たな変換ドメイン・
データ420が量子化され(510)、新たな変換符号
化データ'B1'520が生成される。生成される誤差が
量子化ステップの半分より大きい場合に限り、量子化デ
ータが変化し得ることを理解することが重要である。す
なわち、
【数3】 もし、|ε|<0.5qi ならば、Q(λi+ε)=Q(λi) (3)
【0037】ここで、εはこの変換係数において生成さ
れる誤差である。なぜなら、各λiが式2)による逆量
子化により生成されたので、既に量子化値の倍数である
からである。従って、誤差が十分に小さくなるように、
それらを制御することが有利である。誤差が十分に小さ
ければ、新たな変換符号化データが正に原始変換符号化
データと同一となる。丸め込みによる整数への変換によ
り導入される最大可能誤差は、変換の間に切り捨てによ
り導入される誤差の半分である。
【0038】図8は、イメージ操作がデータに対して実
行され、結果の変更データが変換ドメインに再変換され
るケースを示す。整数データ150が図5に示されたよ
うに操作され、新たな整数値データ610が生成され
る。これらの新たな整数値データ610が、順方向変換
410への入力として使用され、新たな変換データ'A
2'620が生成される。何も操作を有さない前述のプ
ロセスが、変換データ110の変化をもたらす事実は操
作が実行されるとき、所望の操作から生じる変化に加
え、変換データ110の好ましくない変化が存在するこ
とを示す。
【0039】図8に示されるプロセスを実現する方法の
例が、図9に示される。図示の方法700は、JPEG
符号化イメージ・データなどの符号化データに対して実
ドメイン操作を実行する。符号化データ'C'710はエ
ントロピ復号され(720)、これはJPEG規格にお
いて、JPEG符号化データに対して定義される。エン
トロピ復号ステップ720は、データを量子化DCT係
数に伸張する。これらの量子化係数は逆量子化され(7
30)、逆変換に渡される。逆変換はこのシステムで
は、2次元8×8逆DCT740である。結果の実数値
イメージ・データが整数値に丸められ、許容範囲(例え
ば[0、255])にクリップされて(750)、許容
範囲内の整数値イメージ・データ754が生成される。
【0040】例えばイメージ操作が対話プロセスの場合
のように、操作前にデータを示すことが必要な場合、イ
メージが選択的に表示装置758に送信される。イメー
ジが次に操作され(762)、所望の変更が生成され
る。操作結果が非整数データの場合、イメージ・データ
が整数に変換され、許容範囲(例えば[0、255])
にクリップされる(768)。このようにしてイメージ
・データ772が再度表示され得る(758)。新たな
実ドメイン・イメージ・データ772が順方向DCT7
76に渡され、結果のDCT係数が量子化され(78
0)、新たな量子化DCT係数784が生成される。こ
れらの係数784が次にエントロピ符号化され(78
8)、原始符号化データ'C'710とは異なる新たな符
号化データ'C1'792が生成される。新たな符号化デ
ータ'C1'792は、イメージ操作762によりイメー
ジに加えられる所望の変更だけでなく、変換及びクリッ
ピング・ステージ750及び768から生じる誤差を組
み込む。これらの誤差を除去または低減することが有利
である。
【0041】図9に示されるプロセスを実現するシステ
ムの例が、図10に示される。システム705は、符号
化データに対して実ドメイン操作を実行する。符号化デ
ータ'C'715が、JPEG規格においてJPEG符号
化データに対して定義されるエントロピ復号器725に
入力される。エントロピ復号器725はデータを量子化
DCT係数に伸張する。これらの量子化係数は逆量子化
器735に入力され、その出力が逆変換器に渡される。
逆変換器はこのシステムでは、2次元8×8逆DCT器
745である。結果の実数値イメージ・データが整数値
に丸められ、許容範囲(例えば[0、255])にクリ
ップされ(755)、許容範囲内の整数値イメージ・デ
ータ759が生成される。
【0042】例えばイメージ操作が対話プロセスの場合
のように、操作前にデータを示すことが必要な場合、イ
メージが選択的に表示装置763に送信される。イメー
ジが次にマニピュレータ767により操作され、所望の
変更が生成される。操作結果が非整数データの場合、イ
メージ・データが別の整数変換器及びクリッパ773に
渡される。このようにして、イメージ・データ777が
再度表示され得る(763)。新たな実ドメイン・イメ
ージ・データ777が順方向DCT器781に渡され、
結果のDCT係数が量子化器785に入力され、新たな
量子化DCT係数789が生成される。これらの係数7
89が次にエントロピ符号器793に入力され、原始符
号化データ'C'715とは異なる新たな符号化データ'
C1'797が生成される。新たな符号化データ'C1'
797は、イメージ・マニピュレータ767によるイメ
ージに加えられる所望の変更だけでなく、整数変換器及
びクリッパ755及び773から生じる誤差を組み込
む。
【0043】図11は、8×8DCT輝度ブロックのた
めのJPEG輝度量子化マトリックス804を示す。図
12は、8×8DCTクロミナンス・ブロックのための
JPEGクロミナンス量子化マトリックス814を示
す。図11の最小量子化値は10である。図12の最小
量子化値は17である。
【0044】64個の各サンプルに対する丸め込みによ
る最大可能誤差は0.5であるので、丸め込みによる整
数への変換からの非量子化順方向変換係数における最大
誤差は、JPEGにおいて4となる(図13参照)。図
11及び図12に示される量子化マトリックスでは、こ
のサイズの誤差は全ての値の半分未満であり、量子化の
間に消去する。しかしながら、ハイ・エンド印刷または
デジタル・スタジオ編集などの高品質アプリケーション
では、量子化マトリックス値はもっと小さい。あるケー
スでは、最大品質を保存するためにDC(左上隅)項が
1程に小さい。従って、丸め誤差が重要となる。
【0045】切り捨てからの最大可能誤差は、各サンプ
ルに対して丁度1未満である。これは非量子化順方向変
換係数における誤差をほとんど2倍にする。図11の量
子化マトリックスでは、8個の量子化値は、この誤差が
変換符号化データを潜在的に変更し得る程、十分に小さ
い。
【0046】多重生成問題を示す数値例が、図13に示
される。この例では、使用される変換は、JPEG静止
画圧縮規格において使用される8×8DCTである。1
つの係数だけ(定数またはDC項)が非ゼロである変換
ドメイン係数のセット822が、逆変換により作用さ
れ、実ドメイン・データのブロック824が生成され
る。この場合、データは全てが128.5に等しい64
個の値を含む。8ビット・データに対して128のJP
EGレベル・シフトが適用される。実ドメイン・データ
は最も近い整数826に丸められ、この場合、各値が1
29に切り上げられる。次に、順方向変換が適用され、
新たな変換ドメイン係数828が生成される。結果の新
たな変換係数828は、初期変換係数822とは大きく
異なる。これは非常に好ましくない結果である。
【0047】この例はまた、DC量子化値が1、2また
は4にセットされる場合、変換符号化データにも当ては
まる。次に、4、2または1の変換符号化値から、変換
係数822がそれぞれ生成される。新たな変換係数82
8の量子化は、結果のDC量子化値を2、4または8に
それぞれ変更する。
【0048】多重生成問題を示す別の数値例が、図14
で与えられる。再度、使用される変換は、JPEG静止
画圧縮規格において使用される8×8DCTである。1
つの係数だけ(定数またはDC項)が非ゼロである変換
ドメイン係数のセット832が、逆変換により作用さ
れ、実ドメイン・データのブロック834が生成され
る。この場合、データは全てが128.875に等しい
64個の値を含む。8ビット・データに対して128の
JPEGレベル・シフトが適用される。実ドメイン・デ
ータは最も近い整数836に切り捨てられ、この場合、
各値が128に減じられる。次に、順方向変換が適用さ
れ、新たな変換ドメイン係数838が生成される。結果
の新たな変換係数838は、初期変換係数832とは大
きく異なる。これは非常に好ましくない結果である。
【0049】整数への変換時に、実ドメイン丸め込みま
たは切り捨てにより生じる誤差について説明したが、次
に実ドメイン・クリッピングが誤差を生成する様子につ
いて示す。図15は、実ドメイン・クリッピング850
の例を示す。この例は問題を説明するために1次元DC
Tを使用する。図15は、8個のサンプルを含む1デー
タ・ブロックを表示するバー・チャート854を示す。
表示されるデータは2つの周波数成分だけ、すなわち破
線により示される定数またはDC成分と、破線に対して
対称的な交流波パターンを与える交流またはAC成分と
を有する。これらの成分、すなわちそれぞれのDCT係
数の大きさは高精度値である。量子化が実行されると
き、これらのDCT係数は最も近い量子化レベルに丸め
られる。変換ドメイン量子化後のデータが、バー・チャ
ート858に示される。図示の例では、DC係数が小さ
な量子化値を有し、従って量子化はDCレベルを大きく
変化させない。図示のAC係数は大きな量子化値を有
し、従って量子化により大きく変化される。この例は、
量子化により、AC成分の大きさがほぼ2倍になること
を示す。これらの量子化値は、例えば、クロミナンス・
イメージ・データを圧縮するときに使用されるものを反
映する。従って、量子化後に表されるデータは、負の値
を有する部分を有する。これは逆変換後に実ドメインの
負の値を与える変換ドメイン・データが、負の値を含ま
ない原始実ドメイン・データにより生成され得る様子を
示す。
【0050】バー・チャート862は実ドメイン・クリ
ッピング後に、チャート858内のデータから生成され
たデータを示す。実データのこれらの負の部分は、0に
変更された。これはデータのDC係数の増加をもたら
し、従って誤差が導入される。DC係数の量子化値は一
般に小さいので、誤差は式3)で与えられる量子化デー
タの変化をもたらすのに十分に大きい。
【0051】実ドメイン・クリッピングにより導入され
る誤差の可能性を更に説明するために、数値例870が
図16及び図17に示される。この例は図7に示される
システムを使用する。この例は、イメージの変換符号化
のために使用された2次元8×8DCTを用いて、前述
の問題を説明する。初期量子化DCT係数がマトリック
ス874により示される。2つの係数を除く全ての係数
が0であり、2つの非ゼロの係数はDC係数と、高周波
係数である。図11に示される量子化マトリックスを用
いた逆量子化後の係数がマトリックス878に示され
る。逆DCTがこれらの変換データに実行され、128
のレベル・シフトが追加されるとき、実データはマトリ
ックス882に示されるように生成される。マトリック
ス882に示されるデータは既に整数に丸められている
が、許容範囲にクリップされていない。これらの実デー
タは幾つかの負の値を含むことがわかる。クリッピング
後、実データ882がマトリックス886に示されるよ
うに、クリップされた実データを生成する。これらのデ
ータは、各負の値が0により置換された以外は、マトリ
ックス882と同一である。順方向DCTが実ドメイン
・データに適用され、新たに丸められた変換データ89
0が与えられる。新たな変換データ890は、以前の変
換データ878と大きく異なることがわかる。図11に
示される量子化マトリックスを用いて量子化が実行され
るとき、新たな変換符号化データ894が生成される。
変換データの結果の変化は、量子化後に、変換符号化デ
ータに変化を生成する程、十分に大きい。これは非常に
好ましくない結果である。
【0052】多くの状況において、データの復号、操作
及び再符号化のプロセスは、複数回実行される必要があ
る。これらの状況では、このプロセスの各繰り返し
は、"生成"と呼ばれる。整数への変換、及び実ドメイン
内の許容範囲へのクリッピングにより生じる前述の誤差
は、複数の繰り返しが実行されるとき累積し、データの
大きな劣化を生じ得る。前述の説明は、丸め込み(また
は切り捨て)及びクリッピングにより導入される誤差の
代表的な例に過ぎない。より多くのまたは少ない誤差を
生成する他の例も可能である。
【0053】問題は通常、図18に示されるように、復
号及び再符号化の多重生成の後では、一層悪化する。初
期変換符号化データ'D0'910は逆量子化及び逆変換
され(920)、整数に変換されて許容範囲にクリップ
され(930)、整数値実ドメイン・データ940が生
成される。実ドメイン・データ940は順方向変換及び
量子化(950)に渡され、新たな変換符号化データ'
D1'960が与えられる。このプロセス全体は数回繰
り返され、特定の繰り返し回数'n'の後に、最終的な変
換符号化データ'Dn'970が生成される。各ステップ
における誤差のために、最終データ'Dn'970は原始
データとは極めて異なる。
【0054】変換符号化データの実ドメイン操作の多重
生成により多大に悪化する問題を示すケースが、図19
に示される。図18に示されるステップに加え、特定の
形態の操作310が実ドメイン・データに対して実行さ
れ、続いて整数に変換され、クリップされる(32
0)。順方向変換及び量子化の後、結果の量子化変換係
数1010は図7の場合同様、いくらかの誤差を含
む。'n'回の生成の後、最終変換量子化係数1020は
極めて大きな好ましくない誤差を有し得る。
【0055】
【発明の実施の形態】変換データの処理における、実ド
メイン誤差の変換ドメイン訂正のための方法の実施例1
100が、図20に示される。図1同様、変換データ'
A'110が逆変換120に渡され、高精度実ドメイン
・データ130が生成される。高精度データ130は整
数に変換されて、クリップされ(140)、整数実ドメ
イン・データ(すなわち変換データ)150が生成され
る。場合によっては、整数値データは任意的に出力装置
160に送信される。整数データ150は特定の形態の
操作310を受ける。この操作310が整数出力を生成
しない場合、操作出力340が再度整数に変換され、ク
リップされる(320)。結果の整数データ330は記
憶または伝送されるか、任意的に出力装置160に送信
される。処理された変換データ330は、整数データを
入力として受け取る順方向変換ステップ410に入力さ
れ、変換後の処理後変換データ620が出力として生成
される。
【0056】整数への変換及びクリッピング・ステージ
140は、整数入力150を受け取る操作前に実行され
るので、結果の誤差により、整数への変換後の操作から
のデータ出力330は、少なくとも小さな不正確さを含
む。不正確さは、高精度値130から変換データ150
を減算し、高精度誤差1120を形成することにより、
変換ドメイン内で補正され得る。これらの誤差1120
は、高精度誤差データを入力として受け取るマニピュレ
ータ1130に渡され、そこで操作された新たな高精度
誤差1140が生成される。この操作された高精度誤差
1140は、実数値データを入力として受け取る順方向
変換1150への入力として使用される。結果の変換誤
差データ1160が再度操作され(1170)、操作さ
れた変換誤差1174が、変換後の処理後変換データ6
20に加算され、変換データ'A3'1190が生成され
る。
【0057】任意のまたは全ての操作ステップ310、
1130及び1170が存在することは要求されない。
どれも存在しない場合、変換データ'A3'1190は、
逆変換120への入力であった原始変換データ'A'11
0と等しい。これは順方向変換ステップ410及び11
50が、逆変換ステップ120の逆元であると仮定する
と、丸め込み及びクリッピングからの誤差が、変換デー
タ'A3'1190内に存在しないからである。順方向変
換410及び1150は、異なる順方向変換が使用され
る場合、異なる変換データ'A3'1190を生成する。
これは変換ドメイン内で、丸め込み及びクリッピングか
らの誤差の補正を有する、変換の間の変換を可能にす
る。
【0058】順方向変換がブロックに作用し、併合がブ
ロック境界で発生する実施例において、操作ステップ3
10が2つのデータ・セットの併合を生成する場合、操
作ステップ1130または操作ステップ1170のいず
れかが、2つの誤差セットの併合を生成するために使用
される。順方向変換がデータ全体に1ブロックとして作
用する場合、誤差に対する実ドメイン操作1130が、
順方向変換1150のために、単一のデータ・セットを
生成する。
【0059】本発明の一部の実施例では、加算ステップ
1180が高機能加算として実現される。高機能加算の
実施例では、変換後の処理後変換データの将来の使用に
影響を及ぼさないように、しきい値が許容誤差に対して
定義される。この実施例では、定義されたしきい値より
も大きい誤差だけが、変換後の処理後変換データに加算
される。代替の高機能加算規則も時に使用される。ここ
では全ての特殊な加算技法を、高機能加算と呼ぶことに
する。従って、これらの実施例では、加算ステップが示
される度に、それは高機能加算として実現される。
【0060】前述の実施例は、順方向変換の前の通常の
操作(すなわち処理)が妨げられない利点を有する。操
作ステップ前に高精度誤差が生成され、続いて通常の処
理及び順方向変換後に、変換処理データに加算され戻
す。
【0061】一部の操作では、高精度差分に対する操作
が、実ドメイン内で最善に実行される。他の操作では、
変換ドメインが差分を操作する上で、好適な場所であ
る。例えば、操作ステップ310が変換データに対して
90°回転を実行する実施例では、高精度差分も90°
回転される。クロマキーイング法などのように、操作ス
テップ310が2つのデータ・セットを併合する場合、
操作された変換データに対応するように、高精度差分が
併合される。変換データの色補正などの一部の操作で
は、差分がもはや変更された変換データに対応しないの
で、対応する差分データがクリアまたはゼロ化され得
る。
【0062】本発明に従う変換データの処理における、
実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のためのシステムの
実施例1105が、図21に示される。図2同様、変換
データ'A'115が逆変換器125に渡され、高精度実
ドメイン・データ135が生成される。整数変換器及び
クリッパ145が高精度データ135に作用し、整数実
ドメイン・データ155を生成する。場合によっては、
整数値データは任意的に出力装置165に送信される。
マニピュレータ1179は実ドメイン変換データ155
に作用し、整数データを入力として受け取り、整数デー
タまたは高精度データ1183を出力として生成する。
このマニピュレータ1179は、図5で前述したよう
に、整数に対する操作として、データに対して特定の処
理を実行する。処理された変換データ1191は、整数
データを入力として受け取る順方向変換器1195に入
力され、変換後の処理後変換データ1199が出力とし
て生成される。整数への変換及びクリッピング・ステー
ジ145は、整数入力155を受け取る操作前に実行さ
れるので、一般に、結果の誤差により、整数への変換後
の操作からのデータ出力1191は、少なくとも小さな
不正確さを含む。不正確さは、高精度値135から変換
データ155を減算し(1115)、高精度誤差112
5を形成することにより、変換ドメイン内で補正され得
る。これらの誤差1125は、高精度誤差データを入力
として受け取るマニピュレータ1135に渡され、そこ
で操作された新たな高精度誤差1145が生成される。
この操作された高精度誤差1145は、実数値データを
入力として受け取る順方向変換器1155への入力とし
て使用される。結果の変換誤差データ1159は別のマ
ニピュレータ1163に渡され、その後、操作後の変換
誤差1167が、変換後の処理後変換データ1199と
一緒に加算器1171に入力される。加算器の出力は、
変換ドメイン補正された変換データ'A3'1175であ
る。
【0063】任意のまたは全てのマニピュレータ117
9、1135及び1163が存在することは要求されな
い。どれも存在しない場合、変換データ'A3'1175
は、逆変換器125への入力であった原始変換データ'
A'115と等しい。これは順方向変換器1195及び
1155が、逆変換器125の逆元であると仮定する
と、丸め込み及びクリッピングからの誤差が、変換デー
タ'A3'1175内に存在しないからである。順方向変
換1195及び1155は、異なる順方向変換が使用さ
れる場合、異なる変換データ'A3'1175を生成す
る。これは変換ドメイン内で、丸め込み及びクリッピン
グからの誤差の補正を有する、変換の間の変換を可能に
する。
【0064】本発明の一部の実施例では、加算器117
1が高機能加算として実現される。高機能加算器の実施
例では、変換後の処理後変換データの将来の使用に影響
を及ぼさないように、しきい値が許容誤差に対して定義
される。この加算器の実施例では、定義されたしきい値
よりも大きい誤差だけが、変換後の処理後変換データに
加算される。代替の高機能加算規則も時に使用される。
ここでは全ての特殊な加算器による技法を、高機能加算
器により実行されると呼ぶことにする。従って、これら
の実施例では、加算器が使用される度に、それは高機能
加算器として実現される。
【0065】図22は、変換符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のための方法1
105を示す。この方法は、図20で述べた方法110
0を拡張することにより形成される。この実施例では、
変換符号化データ'B'210が逆量子化220され、変
換データ110が形成される。図20の場合同様、変換
データ150が通常の整数プロセスにより操作310さ
れる。処理前に、変換データ150が逆変換120から
の高精度出力130から減算され、高精度差分1120
が生成される。高精度差分1120は、高精度差分デー
タを入力として受け取る操作ステップ1130に渡さ
れ、そこで新たな操作後の高精度差分1140が生成さ
れる。操作後の高精度差分1140は、高精度数を入力
として受け取る順方向変換ステップ1150に入力され
る。変換後の高精度差分1160は量子化1210さ
れ、変換符号化誤差データ1220が生成される。変換
符号化誤差データ1220は多くの0を有しがちであ
る。なぜなら、クリッピングが変換データにおいて発生
した場合を除き、高精度差分データは小さな値(丸め込
みでは0.5以下、切捨てでは1.0未満)であるから
である。変換符号化誤差データが逆量子化1230さ
れ、逆量子化変換誤差データ1240が形成される。逆
量子化変換誤差データ1240は操作1170され、操
作後の逆量子化変換誤差データ1250が形成される。
整数入力を取る、順方向変換410から出力された処理
後変換データ620が、操作後の逆量子化変換誤差デー
タ1250に加算される。変換ドメイン補正された処理
後変換データ1260が量子化1270され、変換符号
化データ'B2'1280が形成される。
【0066】所望のシステム実施例に依存して、順方向
変換オペレーション1150及び410は、逆変換オペ
レーション120で使用されたのと異なる変換を使用し
得る。例えば、逆変換120は逆DCT変換を使用し、
順方向変換1150及び410はフーリエ変換を使用す
る。結果の変換符号化データ'B2'1280は、順方向
変換オペレーション1150が逆変換オペレーション1
20の逆元であり、順方向変換410が逆変換オペレー
ション120の逆元であり、逆量子化ステップ220及
び量子化ステップ1270で使用される量子化値が同一
であり、操作310、1130及び1170が何も実行
しなければ、逆量子化ステップ220への入力であった
原始変換符号化データ'B'210と同一である。異なる
順方向変換が使用される場合、順方向変換410は異な
る変換符号化データ'B2'1280を生成する。同様
に、逆量子化220及び量子化1270における異なる
量子化値の使用は、異なる変換符号化データ1280を
生成する。従って、この方法は、量子化1270への入
力1260内に、丸め込み及びクリッピングからの誤差
が存在すること無しに、変換及び量子化マトリックス間
の変換を可能にする。
【0067】量子化マトリックス間の変換は、粗いまた
は微細な量子化に対応し得る。例えば、JPEG国際規
格からMPEG国際規格にデータを変換する場合、量子
化は粗くなりがちである。より高品質のJPEGとは無
関係のイメージが、編集プロセスの間に必要とされる。
粗い圧縮可能なMPEGイメージが、所望の帯域幅目標
を達成するために使用される。他方、相当な手編集の
後、JPEGイメージを再圧縮する際、量子化は変化を
保存するために微細になりがちである。
【0068】ステップ1210及びステップ1270に
おいて、用語"量子化"の後のアスタリスクは、これらの
ステップにおける量子化が、最後の量子化ステップ12
70で使用される量子化の半分である点で、有利である
ことを示す印である。この場合、逆量子化変換誤差デー
タは、変換データ内の実ドメイン誤差を補正するための
十分な精度を有する。
【0069】別の実施例では、変換データ150の操作
310、及び整数の操作後変換データ330の順方向変
換410が、高精度差分を生成するための減算111
0、及び高精度差分の順方向変換1150と並列に実行
される。この実施例では、量子化1210及び逆量子化
1230ステップが除去される。変換誤差データ116
0は、図20の場合同様、操作ステップ1170に直接
入力される。
【0070】変換符号化誤差データを形成するための変
換誤差データの量子化は、操作が順次的に実行され、整
数変換データ及び高精度差分データの両方を記憶するた
めに、限られたメモリだけが使用可能な場合、特に有用
である。変換符号化データは高度に圧縮可能である。ほ
とんどの係数は0であるので、64ビット・ワードが1
ビット・フラグにより、0及び非ゼロの係数の位置を効
率的に記憶することができる。選択される量子化に従
い、非ゼロ係数がこの64ビット・ワードを、1バイト
または2バイトの整数として従え得る。
【0071】図23は、変換符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のためのシステ
ム1205を示す。このシステムは、図21で述べたシ
ステム1105を拡張することにより形成される。この
実施例では、変換符号化データ'B'215が逆量子化2
25され、変換データ115が形成される。図21の場
合同様、変換データ155が通常の整数プロセスにより
操作310される。処理または操作前に、変換データ1
55が逆変換器125からの高精度出力135から減算
され、高精度差分1125が生成される。高精度差分1
125は、高精度差分データを入力として受け取るマニ
ピュレータ1135に渡され、そこで新たな操作後の高
精度差分1145が生成される。操作後の高精度差分1
145は、高精度数を入力として受け取る順方向変換器
1155に入力される。変換後の高精度差分1159は
量子化器1215により量子化され、変換符号化誤差デ
ータ1225が生成される。変換符号化誤差データ12
25は多くの0を有しがちである。なぜなら、クリッピ
ングが変換データにおいて発生した場合を除き、高精度
差分データは小さな値(丸め込みでは0.5以下、切捨
てでは1.0未満)であるからである。変換符号化誤差
データが逆量子化器1230により逆量子化され、逆量
子化変換誤差データ1245が形成される。逆量子化変
換誤差データ1245はマニピュレータ1163により
操作され、操作後の逆量子化変換誤差データ1255が
形成される。整数入力を取る、順方向変換器1195か
ら出力された処理後変換データ1199が、加算器11
71により、逆量子化変換誤差データ1255に加算さ
れる。変換ドメイン補正された処理後変換データ126
5が、量子化器1275により量子化され、変換符号化
データ'B2'1285が形成される。
【0072】所望のシステム実施例に依存して、順方向
変換器1195は、逆変換器125で使用されたのと異
なる変換を使用し得る。例えば、逆変換器125は逆D
CT変換を実行するのに対して、順方向変換器1195
はフーリエ変換を実行する。結果の整数変換データ'B
2'1285は、順方向変換器1195が逆変換器12
5の逆元であり、順方向変換器1155が逆変換器12
5の逆元であり、逆量子化器225及び量子化器127
5で使用される量子化値が同一であり、マニピュレータ
1179、1135及び1163が何も実行しなけれ
ば、逆量子化器225への入力であった原始整数変換デ
ータ'B'215と同一である。異なる順方向変換が使用
される場合、順方向変換器1195は異なる整数変換デ
ータ'B2'1285を生成する。同様に、逆量子化器2
25及び量子化器1275における異なる量子化値の使
用は、異なる整数変換データ1285を生成する。従っ
て、このシステムは、量子化器1275への入力126
5内に、丸め込み及びクリッピングからの誤差が存在す
ること無しに、変換及び量子化マトリックス間の変換を
可能にする。
【0073】ブロック1215及び1235において、
用語"量子化器"の後のアスタリスクは、これらのブロッ
クにおける量子化が、最後の量子化器1275で使用さ
れる量子化の半分である点で、有利であることを示す印
である。この場合、逆量子化変換誤差データは、変換デ
ータ内の実ドメイン誤差を補正するための十分な精度を
有する。
【0074】別の実施例では、変換データ155のマニ
ピュレータ1179、及び整数の操作後変換データ11
91の順方向変換器1195が、高精度差分のマニピュ
レータ1135及び順方向変換器1155と並列に実行
される。この実施例では、量子化器1215及び逆量子
化器1235が除去される。変換誤差データ1159
は、図21の場合同様、マニピュレータ1163に直接
入力される。
【0075】変換符号化誤差データを形成するための変
換誤差データの量子化は、操作が順次的に実行され、整
数変換データ及び高精度差分データの両方を記憶するた
めに、限られたメモリだけが使用可能な場合、特に有用
である。
【0076】本発明に従う符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のための方法の
実施例1300が、図24に示される。この方法は、図
20で述べた方法1100を拡張することにより形成さ
れる。この実施例は、JPEG符号化イメージなど、D
CTを用いて変換符号化される、符号化イメージの実ド
メイン操作のための方法である。符号化データ'C'71
0が無損失エントロピ復号ステップ720により復号さ
れ、量子化DCT係数が生成される。これらの係数は逆
量子化730され、逆DCT740に渡され、高精度実
ドメイン・データ1310が生成される。整数変換器及
びクリッパ750が、高精度データ1310に作用し、
整数実ドメイン・データ754を生成する。場合によっ
ては、整数値データが任意的に表示装置758に送信さ
れる。
【0077】操作ステップ762は整数データを入力と
して受け取り、実ドメイン変換データ754に作用し、
整数データまたは高精度データを出力として生成する。
操作後データが整数でない場合、それらは整数に変換さ
れて、クリップされ(678)、任意的に、整数値入力
772を受け取る表示装置758に渡される。
【0078】減算ステップ1314は、高精度値131
0から変換後の整数データ754を減算し、高精度差分
1318を生成する。高精度差分1318は、高精度差
分データを入力として受け取る操作ステップ1322に
渡され、そこで新たな操作後の高精度差分1326が生
成される。操作後の高精度差分1326は、高精度数を
入力として受け取る順方向変換ステップ1330に入力
される。変換後の高精度差分1334は量子化1338
され、変換符号化誤差データ1342が生成される。無
損失エントロピ符号化ステップ1346が、変換符号化
誤差データ1342を圧縮する。次に、符号化誤差デー
タ1350が効率的に記憶、保管、または伝送される。
【0079】無損失エントロピ復号ステップ1354
は、符号化誤差データ1350を復号し、量子化変換係
数を出力する。これらの係数は逆量子化1358され、
逆量子化変換誤差データ1362が生成される。逆量子
化変換誤差データ1362は操作1368され、操作後
の逆量子化変換誤差データ1372が形成される。
【0080】処理後の変換データ772は、整数データ
を入力として受け取る順方向DCT776に入力され
る。順方向DCT776からの出力値は、操作後の逆量
子化変換誤差データ1372に加算され、変換ドメイン
補正された変換データ1380が形成される。変換ドメ
イン補正後の変換データ1380は量子化780され、
新たな整数DCT係数1384が生成される。これらの
係数1384は無損失エントロピ符号化ステップ788
により符号化され、新たな符号化データ'C2'1388
が生成される。
【0081】順方向及び逆DCT、並びに操作システム
が十分に正確であり、前述の式3)で述べたように、そ
れらが導入する誤差が量子化ステップの半分以下の場
合、全く誤差はDCT係数に導入されない。
【0082】本発明に従う符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のためのシステ
ムの実施例1305が図25に示される。符号化デー
タ'C'715が無損失エントロピ復号器725により復
号され、量子化DCT係数が生成される。これらの係数
は逆量子化器735に送信され、次に逆DCT器745
に渡されて、高精度実ドメイン・データ1315が生成
される。整数変換器及びクリッパ755が高精度データ
1315に作用し、整数実ドメイン・データ759を生
成する。場合によっては、整数値データが任意的に表示
装置763に送信される。減算器1319は、変換後の
整数データ759から高精度値1315を減算し、高精
度差分1323を形成する。
【0083】マニピュレータ767は、整数データを入
力として受け取り、実ドメイン変換データ759に作用
して、整数データまたは高精度データを出力として生成
する。操作後データが整数でない場合、それらは整数に
変換されて、クリップされ(773)、任意的に、整数
値入力777を受け取る表示装置763に渡される。
【0084】減算器1319は、高精度値1315から
変換後の整数データ759を減算し、高精度差分132
3を生成する。高精度差分1323は、高精度差分デー
タを入力として受け取るマニピュレータ1327に渡さ
れ、そこで新たな操作後の高精度差分1331が生成さ
れる。操作後の高精度差分1331は、高精度数を入力
として受け取る順方向DCT器1335に入力される。
変換後の高精度差分1339は量子化1343され、変
換符号化誤差データ1347が生成される。無損失エン
トロピ符号化器1351が、変換符号化誤差データ13
47を圧縮する。次に、符号化誤差データ1355が効
率的に記憶、保管、または伝送される。
【0085】無損失エントロピ復号器1359は、符号
化誤差データ1355を復号し、量子化変換係数を出力
する。これらの係数は逆量子化1363され、逆量子化
変換誤差データ1367が生成される。逆量子化変換誤
差データ1367は操作1373され、操作後の逆量子
化変換誤差データ1377が形成される。
【0086】処理後の変換データ777は、整数データ
を入力として受け取る順方向DCT器781に入力され
る。順方向DCT器781からの出力値、及び操作後の
逆量子化変換誤差データ1377が、加算器1381に
入力される。加算器1381から出力される変換ドメイ
ン補正された変換データ1385が、量子化器785に
入力され、新たな整数DCT係数1389が生成され
る。これらの係数1389は無損失エントロピ符号化器
793に入力され、新たな符号化データ'C2'1393
が生成される。
【0087】本発明の別の実施例では、変換符号化デー
タの実ドメイン操作を、実ドメイン誤差の変換ドメイン
補正と多重ステップで実行し、変換データの操作及び変
換ドメインでの誤差の補正を、順方向変換及び量子化ス
テップ、及び逆量子化及び逆変換ステップと交互に実行
する方法が実現される。整数出力が各々の順方向変換9
50に渡される図19を再度参照すると、図20では、
高精度入力を受け取り、続いて変換誤差を知能的に変換
後の変換データに加算する、順方向変換ステップに入力
される高精度誤差を生成する図20のステップは、整数
への変換及びクリッピングからの誤差を除去する。図2
2は、こうした多重生成システムの1サイクルを示す。
図24は、多重生成方法の1サイクルの別の実施例を示
す。
【0088】更に本発明の別の実施例は、変換符号化デ
ータの実ドメイン操作を変換ドメイン補正と共に、多重
ステップで実行するシステムを実現する。減算器、マニ
ピュレータ及び加算器が、順方向変換器、量子化器、逆
量子化器及び逆変換器と交互に配置される。図23を参
照すると、多重生成システムの1サイクルが示される。
【0089】一般に、各操作はデータに別のオペレーシ
ョンを実行する。例えば、デジタル・スタジオ編集で
は、第1の操作はイメージを色補正する。第2の操作
は、クロマキーイング法を用いて、色補正されたイメー
ジを背景と併合する。第3の操作は、ハイライトをイメ
ージに追加する。第4の操作は、イメージをクロップ
(crop)し、映画の16:9の幅対高さアスペクト比か
ら、テレビジョンの4:3アスペクト比に変換する。イ
メージの印刷では、第1の操作はイメージを90゜回転
させ、イメージを印刷方向に向ける。第2の操作は、幾
つかの独立のイメージを1つの合成イメージに併合す
る。第3の操作は、色変換を実行する。符号化イメージ
・データでは、出力装置は表示装置またはテレビジョン
・セットである。符号化オーディオ・データでは、出力
装置はプレーヤまたはレコーダである。
【0090】生成の間の操作の例は、2つ以上の変換符
号化データ・セットの併合を含む。変換符号化イメージ
・データ・セットでは、複数の小さなイメージが1つの
大きなピクチャに収集される必要があるので併合が必要
とされる。折りたたみ広告パンフレットは一般に、複数
の個々のピクチャから成る。今日の最高級のレーザ・プ
リンタは、一度に2ページ以上を印刷する。こうしたケ
ースでは、イメージは一般にオーバラップせず、同一の
量子化(JPEGのDCTのための8×8ブロック構造
などの、基準グリッドに対する位置決め)または方位を
有さないかもしれない。最終ピクチャを実ドメインで構
成することにより、各サブイメージに対して標準プロセ
スが使用され得る。合成イメージは、オンザフライ式印
刷のための最終的な伸張のために、再圧縮され得る。
【0091】同様に、デジタル編集は、直接に実行され
る幾つかの独立な操作を要求する多くの特殊な効果を含
み得る。デジタル映画はしばしば、2つの主要場面間の
円滑な遷移を達成するために、フェードイン/フェード
アウト特殊効果を使用する。こうした特殊効果は、各場
面の独立の処理を従える。従って、編集において特殊効
果の合成を生成するために、伸張及び再圧縮の多重生成
が必要とされる。
【0092】クロマキーイングは2つの独立なビデオ・
データ・ストリームを含む。一方のビデオ・ストリーム
では、背景が捕獲される。他のビデオ・ストリームで
は、しばしば生の俳優のアクションを含む前景が、紺碧
または黒の背景などの空白の単色に対して撮影される。
次に、前景イメージ内の黒画素が、背景ビデオからの画
素により置換される。画素は単一画素レベルで混合され
るので、イメージは実ドメイン内で結合される必要があ
る。整数への変換及びクリッピングにより導入される誤
差は、こうしたデジタル・スタジオ・アプリケーション
にとって、非常に好ましくない。これらの誤差は、本発
明の実現により、低減または除去される。
【0093】本発明の別のアプリケーション例は、時に
100メガ(すなわち10億)画素以上のデジタル・イ
メージを使用するハイエンド・デジタル・グラフィック
ス市場に見られる。光沢のある広告パンフレット及び大
きな写真展示会ブースの背景幕は、こうした高品質デジ
タル・イメージの2つの使用例である。高品質の有損失
JPEG圧縮が、時に伝送及び記憶コスト削減を維持す
るために使用され得る。こうしたイメージは伸張及び再
圧縮され、ハイライトの追加、色補正、テキストの追加
または変更、及びイメージ・クロッピングなどの変化及
び変更を可能にするので、意図的でない誤差が問題であ
り、これは本発明の概念を用いて解決される。
【0094】本発明の概念の前述の例は、通常、イメー
ジ及びビデオ変換データを対象とする。インターネット
の広範な使用が、JPEG及びMPEG圧縮イメージ・
データの価値を示した。JPEGイメージが印刷される
とき、縮尺の変更または方位の変更などの操作が要求さ
れ得る。更に、別の色空間への変換、及びそれに続く再
圧縮が、イメージの印刷準備完了バージョンの記憶を可
能にする。丸め込み及びクリッピングからの誤差は、非
常に好ましくない。本発明により、丸め込み及びクリッ
ピングからの誤差の伝播の問題を克服することができ
る。
【0095】オーディオ符号化データもまた、伸張さ
れ、特殊音響効果と混合され、他のオーディオ・データ
と併合され、編集され、実ドメイン内で処理されて、誤
差を低減する必要がある。類似の技法が、現象を表すデ
ータが変換ドメイン内に記憶されるときに、データの変
換及び逆変換を使用するデジタル処理の他の産業、商
業、及び軍事アプリケーションにおいて実行される。こ
れらは従って、本発明の使用が高度に有利となる他の代
表的なアプリケーションである。
【0096】本発明はまた、装置またはコンピュータ製
品として提供され得る。例えば、本発明は、コンピュー
タに本発明の方法を実行するように指示する、コンピュ
ータ読取り可能プログラム・コード手段を有するコンピ
ュータ読取り可能媒体を含む製造物として実現され得
る。
【0097】本発明の説明は、特定の構成に対して述べ
られたが、本発明の趣旨及び概念は他の構成にも好適で
あり、適用され得る。当業者には、ここで開示された実
施例の他の変更も、本発明の趣旨及び範囲から逸れるこ
となく、可能であることが明らかであろう。
【0098】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0099】(1)現象を表す変換データをデジタル的
に処理する方法であって、前記変換データを実ドメイン
に逆変換し、高精度数を形成するステップと、前記高精
度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にクリップし
て、初期変換データを形成するステップと、前記高精度
数から前記初期変換データを減算し、高精度差分を形成
するステップと、前記初期変換データを順方向変換し、
変換後の変換データを形成するステップと、前記高精度
差分を順方向変換し、変換後差分を形成するステップ
と、前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、
補正された変換データを形成するステップとを含む、方
法。 (2)前記初期変換データを順方向変換する前記順方向
変換の逆元が、前記逆変換と異なる、前記(1)記載の
方法。 (3)前記高精度数が浮動小数点数である、前記(1)
記載の方法。 (4)前記高精度数が小数部を含む固定精度数である、
前記(1)記載の方法。 (5)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変換
データを形成するステップを含む、前記(1)記載の方
法。 (6)前記補正後変換データの量子化を実行し、量子化
データを形成するステップを含む、前記(5)記載の方
法。 (7)符号化データをエントロピ復号し、前記変換符号
化データを形成するステップと、前記量子化データをエ
ントロピ符号化し、符号化データを形成するステップと
を含む、前記(6)記載の方法。 (8)前記逆量子化ステップ及び前記量子化ステップ
が、少なくとも1つの差分量子化値を使用する、前記
(6)記載の方法。 (9)現象を表す変換データをデジタル的に処理する方
法であって、前記変換データを実ドメインに逆変換し、
高精度数を形成するステップと、前記高精度数を整数に
変換し、前記整数を許容範囲にクリップして、初期変換
データを形成するステップと、前記高精度数から前記初
期変換データを減算し、高精度差分を形成するステップ
と、前記初期変換データを操作して、効果を生成し、処
理後の変換データを形成するステップと、前記処理後変
換データを順方向変換し、変換後の変換データを形成す
るステップと、前記高精度差分を順方向変換し、変換後
差分を形成するステップと、前記変換後差分を前記変換
後変換データに加算し、補正された変換データを形成す
るステップとを含む、方法。 (10)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成するステップを含む、前記(9)記載の
方法。 (11)前記補正後変換データの量子化を実行し、量子
化データを形成するステップを含む、前記(10)記載
の方法。 (12)符号化データをエントロピ復号し、前記変換符
号化データを形成するステップと、前記量子化データを
エントロピ符号化し、符号化データを形成するステップ
とを含む、前記(11)記載の方法。 (13)前記効果がイメージ・データの色補正である、
前記(9)記載の方法。 (14)前記符号化データが符号化オーディオ・データ
である、前記(12)記載の方法。 (15)前記符号化データが符号化イメージ・データで
ある、前記(12)記載の方法。 (16)前記符号化データが符号化ビデオ・データであ
る、前記(12)記載の方法。 (17)前記符号化イメージ・データがJPEG静止画
国際規格形式である、前記(15)記載の方法。 (18)前記符号化ビデオ・データがMPEG動画ビデ
オ国際規格形式である、前記(16)記載の方法。 (19)前記操作するステップと、前記順方向変換、量
子化、エントロピ符号化、エントロピ復号、逆量子化、
及び逆変換を実行するステップを、所定回数、交互に繰
り返すステップを含む、前記(12)記載の方法。 (20)前記符号化データが圧縮データであり、前記交
互に繰り返す各ステップが、圧縮/伸張サイクルを実行
する、前記(19)記載の方法。 (21)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
方法であって、前記変換データを実ドメインに逆変換
し、高精度数を形成するステップと、前記高精度数を整
数に変換し、前記整数を許容範囲にクリップして、初期
変換データを形成するステップと、前記高精度数から前
記初期変換データを減算し、高精度差分を形成するステ
ップと、前記初期変換データを操作して、第1の効果を
生成し、処理後の変換データを形成するステップと、前
記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デー
タを形成するステップと、前記初期高精度差分を操作し
て、第2の効果を生成し、処理後の高精度差分を形成す
るステップと、前記処理後高精度差分を順方向変換し、
変換後差分を形成するステップと、前記変換後差分を前
記変換後変換データに加算し、補正された変換データを
形成するステップとを含む、方法。 (22)前記第1の効果が2つのデータ・セットのクロ
マキー併合である、前記(21)記載の方法。 (23)前記第2の効果が、2つのデータ・セットのク
ロマキーイング併合に従う、2つの初期高精度差分の併
合である、前記(22)記載の方法。 (24)前記第1の効果がイメージ・データの色補正で
ある、前記(21)記載の方法。 (25)前記第1の効果が前記イメージの90゜回転で
あり、前記第2の効果が前記高精度差分の90°回転で
ある、前記(21)記載の方法。 (26)前記高精度数が浮動小数点数である、前記(2
1)記載の方法。 (27)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成するステップを含む、前記(21)記載
の方法。 (28)前記補正された変換データの量子化を実行し、
量子化データを形成するステップを含む、前記(27)
記載の方法。 (29)符号化データをエントロピ復号し、前記変換符
号化データを形成するステップと、前記量子化データを
エントロピ符号化し、符号化データを形成するステップ
とを含む、前記(28)記載の方法。 (30)前記符号化イメージ・データがJPEG静止画
国際規格形式である、前記(29)記載の方法。 (31)前記符号化ビデオ・データがMPEG動画ビデ
オ国際規格形式である、前記(29)記載の方法。 (32)前記処理後高精度差分が初期高精度差分と等し
い、前記(21)記載の方法。 (33)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
方法であって、前記変換データを実ドメインに逆変換
し、高精度数を形成するステップと、前記高精度数を整
数に変換し、前記整数を許容範囲にクリップして、初期
変換データを形成するステップと、前記高精度数から前
記初期変換データを減算し、高精度差分を形成するステ
ップと、前記高精度差分を順方向変換し、初期変換後差
分を形成するステップと、前記初期変換データを操作し
て、第1の効果を生成し、処理後の変換データを形成す
るステップと、前記処理後変換データを順方向変換し、
変換後の変換データを形成するステップと、前記初期変
換後差分を操作して、第2の効果を生成し、処理後の変
換後差分を形成するステップと、前記処理後の変換後差
分を前記変換後変換データに加算し、補正された変換デ
ータを形成するステップとを含む、方法。 (34)前記高精度数が浮動小数点数である、前記(3
3)記載の方法。 (35)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成するステップを含む、前記(33)記載
の方法。 (36)前記補正された変換データの量子化を実行し、
量子化データを形成するステップを含む、前記(35)
記載の方法。 (37)符号化データをエントロピ復号し、前記変換符
号化データを形成するステップと、前記量子化データを
エントロピ符号化し、符号化データを形成するステップ
とを含む、前記(36)記載の方法。 (38)前記符号化ビデオ・データがMPEG動画ビデ
オ国際規格形式である、前記(37)記載の方法。 (39)前記変換後差分を操作するステップが、前記変
換後差分の量子化を実行し、量子化差分を形成するステ
ップと、前記量子化差分の逆量子化を実行し、逆量子化
差分を形成するステップと、前記逆量子化差分を操作し
て、第2の効果を生成し、処理後の変換後差分を形成す
るステップとを含む、前記(36)記載の方法。 (40)前記量子化差分をエントロピ符号化し、符号化
差分を形成するステップを含む、前記(39)記載の方
法。 (41)前記符号化差分をエントロピ復号し、前記量子
化差分を再形成するステップを含む、前記(40)記載
の方法。 (42)前記量子化を実行するステップ及び前記逆量子
化を実行するステップが、第1の大きさの量子化値を使
用し、前記量子化値の大きさが、前記補正された変換デ
ータの量子化を実行するステップで使用される第2の大
きさの量子化値の2分の1に等しい、前記(39)記載
の方法。 (43)前記変換後差分を操作するステップが、前記変
換後差分を操作して、第2の効果を生成し、操作後の変
換後差分を形成するステップと、前記操作後の変換後差
分の量子化を実行し、量子化差分を形成するステップ
と、前記量子化差分の逆量子化を実行し、処理後の変換
後差分を形成するステップとを含む、前記(36)記載
の方法。 (44)前記量子化差分をエントロピ符号化し、符号化
差分を形成するステップを含む、前記(43)記載の方
法。 (45)前記符号化差分をエントロピ復号し、前記量子
化差分を再形成するステップを含む、前記(44)記載
の方法。 (46)前記操作後の変換後差分の量子化を実行するス
テップ、及び前記量子化差分の逆量子化を実行するステ
ップが、前記補正された変換データの量子化を実行する
ステップで使用される量子化値の大きさの2分の1に等
しい量子化値を使用する、前記(43)記載の方法。 (47)前記変換後差分を操作するステップが、前記変
換後差分を操作して、第2の効果を生成し、操作後の変
換後差分を形成するステップと、前記操作後の変換後差
分の量子化を実行し、量子化差分を形成するステップ
と、前記量子化差分の逆量子化を実行し、逆量子化差分
を形成するステップと前記逆量子化差分を操作して、第
3の効果を生成し、処理後の変換後差分を形成するステ
ップとを含む、前記(36)記載の方法。 (48)前記量子化差分をエントロピ符号化し、符号化
差分を形成するステップを含む、前記(47)記載の方
法。 (49)前記符号化差分をエントロピ復号し、前記量子
化差分を再形成するステップを含む、前記(48)記載
の方法。 (50)前記操作後の変換後差分の量子化を実行するス
テップ、及び前記量子化差分の逆量子化を実行するステ
ップが、前記補正された変換データの量子化を実行する
ステップで使用される量子化値の大きさの2分の1に等
しい量子化値を使用する、前記(47)記載の方法。 (51)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
システムであって、前記変換データを実ドメインに逆変
換し、高精度数を形成する逆変換器と、前記高精度数を
整数に変換し、前記整数を許容範囲にクリップして、初
期変換データを形成する変換器と、前記高精度数から前
記初期変換データを減算し、高精度差分を形成する減算
器と、前記初期変換データを順方向変換し、変換後の変
換データを形成する順方向変換器と、前記高精度差分を
順方向変換し、変換後差分を形成する順方向変換器と、
前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
された変換データを形成する加算器とを含む、システ
ム。 (52)前記初期変換データを順方向変換するために、
前記順方向変換器で使用される第1の変換タイプが、前
記逆変換器で使用される第2の変換タイプと異なる、前
記(51)記載のシステム。 (53)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成する逆量子化器を含む、前記(51)記
載のシステム。 (54)前記補正後変換データの量子化を実行し、量子
化データを形成する量子化器を含む、前記(53)記載
のシステム。 (55)前記逆量子化器及び前記量子化器が、少なくと
も1つの差分量子化値を使用する、前記(54)記載の
システム。 (56)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
システムであって、前記変換データを実ドメインに逆変
換し、高精度数を形成する逆変換器と、前記高精度数を
整数に変換する変換器、及び前記整数を許容範囲にクリ
ップし、初期変換データを形成するクリッパと、前記高
精度数から前記初期変換データを減算し、高精度差分を
形成する減算器と、前記初期変換データを操作して、効
果を生成し、処理後の変換データを形成するマニピュレ
ータと、前記処理後変換データを順方向変換し、変換後
の変換データを形成する順方向変換器と、前記高精度差
分を順方向変換し、変換後差分を形成する順方向変換器
と、前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、
補正された変換データを形成する加算器とを含む、シス
テム。 (57)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成するステップを含む、前記(56)記載
のシステム。 (58)前記補正後変換データの量子化を実行し、量子
化データを形成する量子化器を含む、前記(57)記載
のシステム。 (59)符号化データを復号し、前記変換符号化データ
を形成するエントロピ復号器を含む、前記(58)記載
のシステム。 (60)前記量子化データを符号化し、符号化データを
形成するエントロピ符号化器を含む、前記(59)記載
のシステム。 (61)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
システムであって、前記変換データを実ドメインに逆変
換し、高精度数を形成する逆変換器と、前記高精度数を
整数に変換する変換器、及び前記整数を許容範囲にクリ
ップし、初期変換データを形成するクリッパと、前記高
精度数から前記初期変換データを減算し、高精度差分を
形成する減算器と、前記初期変換データを操作して、第
1の効果を生成し、処理後の変換データを形成するマニ
ピュレータと、前記処理後変換データを順方向変換し、
変換後の変換データを形成する順方向変換器と、前記初
期高精度差分を操作して、第2の効果を生成し、処理後
の高精度差分を形成するマニピュレータと、前記処理後
高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する順方
向変換器と、前記変換後差分を前記変換後変換データに
加算し、補正された変換データを形成する加算器とを含
む、システム。 (62)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成する逆量子化器を含む、前記(61)記
載のシステム。 (63)前記補正後変換データの量子化を実行し、量子
化データを形成する量子化器を含む、前記(62)記載
のシステム。 (64)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
システムであって、前記変換データを実ドメインに逆変
換し、高精度数を形成する逆変換器と、前記高精度数を
整数に変換する変換器、及び前記整数を許容範囲にクリ
ップし、初期変換データを形成するクリッパと、前記高
精度数から前記初期変換データを減算し、高精度差分を
形成する減算器と、前記高精度差分を順方向変換し、変
換後差分を形成する第1の順方向変換器と、前記初期変
換データを操作して、第1の効果を生成し、処理後の変
換データを形成する第1のマニピュレータと、前記処理
後変換データを順方向変換し、変換後の変換データを形
成する第2の順方向変換器と、前記変換後差分を操作し
て、第2の効果を生成し、処理後の変換後差分を形成す
る第2のマニピュレータと、前記処理後の変換後差分を
前記変換後変換データに加算し、補正された変換データ
を形成する加算器とを含む、システム。 (65)変換符号化データの逆量子化を実行し、前記変
換データを形成する第1の逆量子化器を含む、前記(6
4)記載のシステム。 (66)前記補正後変換データの量子化を実行し、量子
化データを形成する第1の量子化器を含む、前記(6
5)記載のシステム。 (67)前記変換後差分を操作するマニピュレータが、
前記変換後差分の量子化を実行し、量子化差分を形成す
る第2の量子化器と、前記量子化差分の逆量子化を実行
し、逆量子化差分を形成する第2の逆量子化器と、前記
逆量子化差分を操作して、第2の効果を生成し、処理後
の変換後差分を形成する第3のマニピュレータとを含
む、前記(66)記載のシステム。 (68)前記量子化差分を符号化し、符号化差分を形成
するエントロピ符号化器を含む、前記(67)記載のシ
ステム。 (69)前記符号化差分を復号し、前記量子化差分を再
形成するエントロピ復号器を含む、前記(68)記載の
システム。 (70)前記第2の量子化器及び前記第2の逆量子化器
の各々が、前記第1の量子化器で使用される量子化値の
大きさの半分の量子化値を使用する、前記(67)記載
のシステム。 (71)前記第2のマニピュレータが、前記変換後差分
を操作して、第2の効果を生成し、操作後の変換後差分
を形成する差分マニピュレータと、前記操作後の変換後
差分の量子化を実行し、量子化差分を形成する差分量子
化器と、前記量子化差分の逆量子化を実行し、処理後の
変換後差分を形成する差分逆量子化器とを含む、前記
(66)記載のシステム。 (72)前記量子化差分を符号化し、符号化差分を形成
するエントロピ符号化器を含む、前記(71)記載のシ
ステム。 (73)前記符号化差分を復号し、前記量子化差分を再
形成するエントロピ復号器を含む、前記(72)記載の
システム。 (74)前記第2のマニピュレータが、前記逆量子化差
分を操作して、第3の効果を生成し、処理後の変換後差
分を形成する交互のマニピュレータを含む、前記(7
1)記載のシステム。 (75)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
コンピュータ読取り可能プログラム・コード手段を有す
る、コンピュータ読取り可能媒体を含む装置であって、
前記コンピュータ読取り可能プログラム・コード手段
が、前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数
を形成する手段と、前記高精度数を整数に変換し、前記
整数を許容範囲にクリップして、初期変換データを形成
する手段と、前記高精度数から前記初期変換データを減
算し、高精度差分を形成する手段と、前記初期変換デー
タを順方向変換し、変換後の変換データを形成する手段
と、前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成
する手段と、前記変換後差分を前記変換後変換データに
加算し、補正された変換データを形成する手段とを含
む、装置。 (76)前記コンピュータ読取り可能プログラム・コー
ド手段が、変換符号化データの逆量子化を実行し、前記
変換データを形成する手段を含む、前記(75)記載の
装置。 (77)前記コンピュータ読取り可能プログラム・コー
ド手段が、前記補正後変換データの量子化を実行し、量
子化データを形成する手段を含む、前記(76)記載の
装置。 (78)前記コンピュータ読取り可能プログラム・コー
ド手段が、符号化データをエントロピ復号し、前記変換
符号化データを形成する手段と、前記量子化データをエ
ントロピ符号化し、符号化データを形成する手段とを含
む、前記(77)記載の装置。 (79)現象を表す変換データを実ドメイン内でデジタ
ル的に処理するコンピュータ読取り可能プログラム・コ
ード手段を有する、コンピュータ読取り可能媒体を含む
コンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュ
ータ読取り可能プログラム・コード手段が、前記変換デ
ータを実ドメインに逆変換し、高精度数を形成する手段
と、前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲
にクリップして、初期変換データを形成する手段と、前
記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度差
分を形成する手段と、前記初期変換データを操作して、
効果を生成し、処理後の変換データを形成する手段と、
前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
ータを形成する手段と、前記高精度差分を順方向変換
し、変換後差分を形成する手段と、前記変換後差分を前
記変換後変換データに加算し、補正された変換データを
形成する手段とを含む、コンピュータ・プログラム製
品。 (80)前記コンピュータ読取り可能プログラム・コー
ド手段が、変換符号化データの逆量子化を実行し、前記
変換データを形成する手段を含む、前記(79)記載の
コンピュータ・プログラム製品。 (81)前記コンピュータ読取り可能プログラム・コー
ド手段が、前記補正後変換データの量子化を実行し、量
子化データを形成する手段を含む、前記(80)記載の
コンピュータ・プログラム製品。 (82)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
方法を実行する、マシンにより実行可能な命令プログラ
ムを実現する、前記マシンにより読取り可能なプログラ
ム記憶装置であって、前記方法が、前記変換データを実
ドメインに逆変換し、高精度数を形成するステップと、
前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
リップして、初期変換データを形成するステップと、前
記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度差
分を形成するステップと、前記初期変換データを操作し
て、第1の効果を生成し、処理後の変換データを形成す
るステップと、前記処理後変換データを順方向変換し、
変換後の変換データを形成するステップと、前記初期高
精度差分を操作して、第2の効果を生成し、処理後の高
精度差分を形成するステップと、前記処理後高精度差分
を順方向変換し、変換後差分を形成するステップと、前
記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正さ
れた変換データを形成するステップとを含む、プログラ
ム記憶装置。 (83)現象を表す変換データをデジタル的に処理する
方法を実行する、マシンにより実行可能な命令プログラ
ムを実現する、前記マシンにより読取り可能なプログラ
ム記憶装置であって、前記方法が、前記変換データを実
ドメインに逆変換し、高精度数を形成するステップと、
前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
リップして、初期変換データを形成するステップと、前
記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度差
分を形成するステップと、前記高精度差分を順方向変換
し、初期変換後差分を形成するステップと、前記初期変
換データを操作して、第1の効果を生成し、処理後の変
換データを形成するステップと、前記処理後変換データ
を順方向変換し、変換後の変換データを形成するステッ
プと、前記初期変換後差分を操作して、第2の効果を生
成し、処理後の変換後差分を形成するステップと、前記
処理後の変換後差分を前記変換後変換データに加算し、
補正された変換データを形成するステップとを含む、プ
ログラム記憶装置。 (84)前記方法が、変換符号化データの逆量子化を実
行し、前記変換データを形成するステップを含む、前記
(83)記載のプログラム記憶装置。 (85)前記方法が、前記補正後変換データの量子化を
実行し、量子化データを形成するステップを含む、前記
(84)記載のプログラム記憶装置。 (86)前記方法が、符号化データをエントロピ復号
し、前記変換符号化データを形成するステップと、前記
量子化データをエントロピ符号化し、符号化データを形
成するステップとを含む、前記(85)記載のプログラ
ム記憶装置。 (87)前記方法が、前記操作するステップと、前記順
方向変換、量子化、エントロピ符号化、エントロピ復
号、逆量子化、及び逆変換を実行するステップを、所定
回数、交互に繰り返すステップを含む、前記(86)記
載のプログラム記憶装置。 (88)前記符号化データが圧縮データであり、前記交
互に繰り返す各ステップが、圧縮/伸張サイクルを実行
する、前記(87)記載のプログラム記憶装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆変換を実行する方法のブロック図である。
【図2】逆変換を実行するシステムのブロック図であ
る。
【図3】変換符号化データを復号する方法を示すブロッ
ク図である。
【図4】変換符号化データを復号するシステムを示すブ
ロック図である。
【図5】変換データの実ドメイン処理のための方法を示
すブロック図である。
【図6】逆変換に続き順方向変換を実行し、多重生成問
題を例証する方法を示すブロック図である。
【図7】変換符号化データを復号及び再符号化し、多重
生成問題を例証する方法を示すブロック図である。
【図8】逆変換、実ドメイン・データ操作、及び順方向
変換を実行し、多重生成問題を例証する方法を示すブロ
ック図である。
【図9】多重生成問題を示す、JPEGのDCT符号化
イメージ・データの実ドメイン処理を実行する方法を示
すブロック図である。
【図10】多重生成問題を示す、JPEGのDCT符号
化イメージ・データの実ドメイン処理を実行するシステ
ムを示すブロック図である。
【図11】JPEG輝度量子化マトリックスの例を示す
図である。
【図12】JPEGクロミナンス量子化マトリックスの
例を示す図である。
【図13】実ドメイン丸め込みが8×8ブロックDCT
符号化データ内で大きな誤差を生じ得る数値例を示す図
である。
【図14】実ドメイン切り捨てが8×8ブロックDCT
符号化データ内で大きな誤差を生じ得る様子を示す数値
例を示す図である。
【図15】実ドメイン・クリッピングが1次元離散コサ
イン変換符号化データ内で誤差を生じ得る様子を示すグ
ラフの例を示す図である。
【図16】実ドメイン・クリッピングが8×8ブロック
DCT符号化データ内で大きな誤差を生じ得る数値例を
示す図である。
【図17】実ドメイン・クリッピングが8×8ブロック
DCT符号化データ内で大きな誤差を生じ得る数値例を
示す図である。
【図18】図7で述べられたプロセスの複数の繰り返し
を実行し、多重生成問題を示す方法を示すブロック図で
ある。
【図19】実ドメイン操作の複数の繰り返しを実行し、
多重生成問題を示す方法のブロック図である。
【図20】本発明に従う変換データの処理における、実
ドメイン誤差の変換ドメイン補正のための方法例を示す
ブロック図である。
【図21】本発明に従う変換データの処理における、実
ドメイン誤差の変換ドメイン補正のためのシステム例を
示すブロック図である。
【図22】本発明に従う変換符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のための方法例
を示すブロック図である。
【図23】本発明に従う変換符号化データの処理におけ
る、実ドメイン誤差の変換ドメイン補正のためのシステ
ム例を示すブロック図である。
【図24】本発明に従い、新たな変換符号化データ内の
好ましくない誤差が低減または除去される、符号化デー
タの実ドメイン処理における、実ドメイン誤差の変換ド
メイン補正のための方法例を示すブロック図である。
【図25】本発明に従い、新たな変換符号化データ内の
好ましくない誤差が低減または除去される、符号化デー
タの実ドメイン処理における、実ドメイン誤差の変換ド
メイン補正のためのシステム例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
110、115 変換ドメイン・データ'A' 120 逆変換 125 逆変換器 130、135 高精度実数値データ 140 クリッピング 145、773 クリッパ 150、155 整数実ドメイン・データ 160、165 出力装置 210、215 整数変換符号化データ'B' 220 逆量子化 225、735 逆量子化器 340 操作出力 330、610 整数データ 410、1155、1195 順方向変換装置 420 変換データ'A1' 520 変換符号化データ'B1' 620 変換データ'A2' 710、715 符号化データ'C' 725、793 エントロピ復号器 740、745 2次元8×8逆DCT 750 変換 754 整数値イメージ・データ 755 整数変換器 758、763 表示装置 762 イメージ操作 767、1130、1135、1163、1179 マ
ニピュレータ 768 クリッピング・ステージ 772、759、777 イメージ・データ 776 順方向DCT 781 順方向DCT器 784、789 量子化DCT係数 785 量子化器 792、797 符号化データ'C1' 804 JPEG輝度量子化マトリックス 814 JPEGクロミナンス量子化マトリックス 822、828、832、838 変換ドメイン係数 826、836 最も近い整数 850 実ドメイン・クリッピング 870 数値例 874、878、882、886 マトリックス 890 変換データ 894 変換符号化データ 910 変換符号化データ'D0' 940 整数値実ドメイン・データ 960 変換符号化データ'D1' 970 変換符号化データ'Dn' 1010 量子化変換係数 1020 最終変換量子化係数 1120、1125、1140、1145 高精度誤差 1130 実ドメイン操作 1150 順方向変換 1159、1160 変換誤差データ 1167、1174 変換誤差 1171 加算器 1175 変換データ'A3' 1190 変換データ'A3' 1191、1199 変換データ 1210、1270 量子化 1220 変換符号化誤差データ 1230 逆量子化 1240、1250 逆量子化変換誤差データ 1260 処理後変換データ 1280 変換符号化データ'B2'
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーティン・ジェームス・ブライト イギリス、ケンブリッジ シィ・ビィ2 1ティ・エル、クレア・カレッジ (56)参考文献 特開 平2−227770(JP,A) 特開 平6−276507(JP,A) 特開 平7−123009(JP,A) 特開 平5−61641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/30 H04N 1/41 H04N 7/24

Claims (88)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現象を表す変換データをデジタル的に処理
    する方法であって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成するステップと、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成するステップと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成するステップと、 前記初期変換データを順方向変換し、変換後の変換デー
    タを形成するステップと、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    ステップと、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成するステップとを含む、方法。
  2. 【請求項2】前記初期変換データを順方向変換する前記
    順方向変換の逆元が、前記逆変換と異なる、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】前記高精度数が浮動小数点数である、請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記高精度数が小数部を含む固定精度数で
    ある、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】変換符号化データの逆量子化を実行し、前
    記変換データを形成するステップを含む、請求項1記載
    の方法。
  6. 【請求項6】前記補正後変換データの量子化を実行し、
    量子化データを形成するステップを含む、請求項5記載
    の方法。
  7. 【請求項7】符号化データをエントロピ復号し、前記変
    換符号化データを形成するステップと、 前記量子化データをエントロピ符号化し、符号化データ
    を形成するステップとを含む、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】前記逆量子化ステップ及び前記量子化ステ
    ップが、少なくとも1つの差分量子化値を使用する、請
    求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】現象を表す変換データをデジタル的に処理
    する方法であって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成するステップと、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成するステップと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成するステップと、 前記初期変換データを操作して、効果を生成し、処理後
    の変換データを形成するステップと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成するステップと、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    ステップと、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成するステップとを含む、方法。
  10. 【請求項10】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成するステップを含む、請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成するステップを含む、請求項1
    0記載の方法。
  12. 【請求項12】符号化データをエントロピ復号し、前記
    変換符号化データを形成するステップと、 前記量子化データをエントロピ符号化し、符号化データ
    を形成するステップとを含む、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】前記効果がイメージ・データの色補正で
    ある、請求項9記載の方法。
  14. 【請求項14】前記符号化データが符号化オーディオ・
    データである、請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】前記符号化データが符号化イメージ・デ
    ータである、請求項12記載の方法。
  16. 【請求項16】前記符号化データが符号化ビデオ・デー
    タである、請求項12記載の方法。
  17. 【請求項17】前記符号化イメージ・データがJPEG
    静止画国際規格形式である、請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】前記符号化ビデオ・データがMPEG動
    画ビデオ国際規格形式である、請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】前記操作するステップと、前記順方向変
    換、量子化、エントロピ符号化、エントロピ復号、逆量
    子化、及び逆変換を実行するステップを、所定回数、交
    互に繰り返すステップを含む、請求項12記載の方法。
  20. 【請求項20】前記符号化データが圧縮データであり、
    前記交互に繰り返す各ステップが、圧縮/伸張サイクル
    を実行する、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理する方法であって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成するステップと、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成するステップと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成するステップと、 前記初期変換データを操作して、第1の効果を生成し、
    処理後の変換データを形成するステップと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成するステップと、 前記初期高精度差分を操作して、第2の効果を生成し、
    処理後の高精度差分を形成するステップと、 前記処理後高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形
    成するステップと、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成するステップとを含む、方法。
  22. 【請求項22】前記第1の効果が2つのデータ・セット
    のクロマキー併合である、請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】前記第2の効果が、2つのデータ・セッ
    トのクロマキーイング併合に従う、2つの初期高精度差
    分の併合である、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】前記第1の効果がイメージ・データの色
    補正である、請求項21記載の方法。
  25. 【請求項25】前記第1の効果が前記イメージの90゜
    回転であり、前記第2の効果が前記高精度差分の90°
    回転である、請求項21記載の方法。
  26. 【請求項26】前記高精度数が浮動小数点数である、請
    求項21記載の方法。
  27. 【請求項27】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成するステップを含む、請求項21
    記載の方法。
  28. 【請求項28】前記補正された変換データの量子化を実
    行し、量子化データを形成するステップを含む、請求項
    27記載の方法。
  29. 【請求項29】符号化データをエントロピ復号し、前記
    変換符号化データを形成するステップと、 前記量子化データをエントロピ符号化し、符号化データ
    を形成するステップとを含む、請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】前記符号化イメージ・データがJPEG
    静止画国際規格形式である、請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】前記符号化ビデオ・データがMPEG動
    画ビデオ国際規格形式である、請求項29記載の方法。
  32. 【請求項32】前記処理後高精度差分が初期高精度差分
    と等しい、請求項21記載の方法。
  33. 【請求項33】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理する方法であって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成するステップと、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成するステップと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成するステップと、 前記高精度差分を順方向変換し、初期変換後差分を形成
    するステップと、 前記初期変換データを操作して、第1の効果を生成し、
    処理後の変換データを形成するステップと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成するステップと、 前記初期変換後差分を操作して、第2の効果を生成し、
    処理後の変換後差分を形成するステップと、 前記処理後の変換後差分を前記変換後変換データに加算
    し、補正された変換データを形成するステップとを含
    む、方法。
  34. 【請求項34】前記高精度数が浮動小数点数である、請
    求項33記載の方法。
  35. 【請求項35】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成するステップを含む、請求項33
    記載の方法。
  36. 【請求項36】前記補正された変換データの量子化を実
    行し、量子化データを形成するステップを含む、請求項
    35記載の方法。
  37. 【請求項37】符号化データをエントロピ復号し、前記
    変換符号化データを形成するステップと、 前記量子化データをエントロピ符号化し、符号化データ
    を形成するステップとを含む、請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】前記符号化ビデオ・データがMPEG動
    画ビデオ国際規格形式である、請求項37記載の方法。
  39. 【請求項39】前記変換後差分を操作するステップが、 前記変換後差分の量子化を実行し、量子化差分を形成す
    るステップと、 前記量子化差分の逆量子化を実行し、逆量子化差分を形
    成するステップと、 前記逆量子化差分を操作して、第2の効果を生成し、処
    理後の変換後差分を形成するステップとを含む、請求項
    36記載の方法。
  40. 【請求項40】前記量子化差分をエントロピ符号化し、
    符号化差分を形成するステップを含む、請求項39記載
    の方法。
  41. 【請求項41】前記符号化差分をエントロピ復号し、前
    記量子化差分を再形成するステップを含む、請求項40
    記載の方法。
  42. 【請求項42】前記量子化を実行するステップ及び前記
    逆量子化を実行するステップが、第1の大きさの量子化
    値を使用し、前記量子化値の大きさが、前記補正された
    変換データの量子化を実行するステップで使用される第
    2の大きさの量子化値の2分の1に等しい、請求項39
    記載の方法。
  43. 【請求項43】前記変換後差分を操作するステップが、 前記変換後差分を操作して、第2の効果を生成し、操作
    後の変換後差分を形成するステップと、 前記操作後の変換後差分の量子化を実行し、量子化差分
    を形成するステップと、 前記量子化差分の逆量子化を実行し、処理後の変換後差
    分を形成するステップとを含む、請求項36記載の方
    法。
  44. 【請求項44】前記量子化差分をエントロピ符号化し、
    符号化差分を形成するステップを含む、請求項43記載
    の方法。
  45. 【請求項45】前記符号化差分をエントロピ復号し、前
    記量子化差分を再形成するステップを含む、請求項44
    記載の方法。
  46. 【請求項46】前記操作後の変換後差分の量子化を実行
    するステップ、及び前記量子化差分の逆量子化を実行す
    るステップが、前記補正された変換データの量子化を実
    行するステップで使用される量子化値の大きさの2分の
    1に等しい量子化値を使用する、請求項43記載の方
    法。
  47. 【請求項47】前記変換後差分を操作するステップが、 前記変換後差分を操作して、第2の効果を生成し、操作
    後の変換後差分を形成するステップと、 前記操作後の変換後差分の量子化を実行し、量子化差分
    を形成するステップと、 前記量子化差分の逆量子化を実行し、逆量子化差分を形
    成するステップと前記逆量子化差分を操作して、第3の
    効果を生成し、処理後の変換後差分を形成するステップ
    とを含む、請求項36記載の方法。
  48. 【請求項48】前記量子化差分をエントロピ符号化し、
    符号化差分を形成するステップを含む、請求項47記載
    の方法。
  49. 【請求項49】前記符号化差分をエントロピ復号し、前
    記量子化差分を再形成するステップを含む、請求項48
    記載の方法。
  50. 【請求項50】前記操作後の変換後差分の量子化を実行
    するステップ、及び前記量子化差分の逆量子化を実行す
    るステップが、前記補正された変換データの量子化を実
    行するステップで使用される量子化値の大きさの2分の
    1に等しい量子化値を使用する、請求項47記載の方
    法。
  51. 【請求項51】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理するシステムであって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成する逆変換器と、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成する変換器と、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成する減算器と、 前記初期変換データを順方向変換し、変換後の変換デー
    タを形成する順方向変換器と、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    順方向変換器と、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成する加算器とを含む、システ
    ム。
  52. 【請求項52】前記初期変換データを順方向変換するた
    めに、前記順方向変換器で使用される第1の変換タイプ
    が、前記逆変換器で使用される第2の変換タイプと異な
    る、請求項51記載のシステム。
  53. 【請求項53】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成する逆量子化器を含む、請求項5
    1記載のシステム。
  54. 【請求項54】前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成する量子化器を含む、請求項5
    3記載のシステム。
  55. 【請求項55】前記逆量子化器及び前記量子化器が、少
    なくとも1つの差分量子化値を使用する、請求項54記
    載のシステム。
  56. 【請求項56】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理するシステムであって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成する逆変換器と、 前記高精度数を整数に変換する変換器、及び前記整数を
    許容範囲にクリップし、初期変換データを形成するクリ
    ッパと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成する減算器と、 前記初期変換データを操作して、効果を生成し、処理後
    の変換データを形成するマニピュレータと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成する順方向変換器と、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    順方向変換器と、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成する加算器とを含む、システ
    ム。
  57. 【請求項57】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成するステップを含む、請求項56
    記載のシステム。
  58. 【請求項58】前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成する量子化器を含む、請求項5
    7記載のシステム。
  59. 【請求項59】符号化データを復号し、前記変換符号化
    データを形成するエントロピ復号器を含む、請求項58
    記載のシステム。
  60. 【請求項60】前記量子化データを符号化し、符号化デ
    ータを形成するエントロピ符号化器を含む、請求項59
    記載のシステム。
  61. 【請求項61】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理するシステムであって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成する逆変換器と、 前記高精度数を整数に変換する変換器、及び前記整数を
    許容範囲にクリップし、初期変換データを形成するクリ
    ッパと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成する減算器と、 前記初期変換データを操作して、第1の効果を生成し、
    処理後の変換データを形成するマニピュレータと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成する順方向変換器と、 前記初期高精度差分を操作して、第2の効果を生成し、
    処理後の高精度差分を形成するマニピュレータと、 前記処理後高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形
    成する順方向変換器と、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成する加算器とを含む、システ
    ム。
  62. 【請求項62】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成する逆量子化器を含む、請求項6
    1記載のシステム。
  63. 【請求項63】前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成する量子化器を含む、請求項6
    2記載のシステム。
  64. 【請求項64】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理するシステムであって、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成する逆変換器と、 前記高精度数を整数に変換する変換器、及び前記整数を
    許容範囲にクリップし、初期変換データを形成するクリ
    ッパと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成する減算器と、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    第1の順方向変換器と、 前記初期変換データを操作して、第1の効果を生成し、
    処理後の変換データを形成する第1のマニピュレータ
    と、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成する第2の順方向変換器と、 前記変換後差分を操作して、第2の効果を生成し、処理
    後の変換後差分を形成する第2のマニピュレータと、 前記処理後の変換後差分を前記変換後変換データに加算
    し、補正された変換データを形成する加算器とを含む、
    システム。
  65. 【請求項65】変換符号化データの逆量子化を実行し、
    前記変換データを形成する第1の逆量子化器を含む、請
    求項64記載のシステム。
  66. 【請求項66】前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成する第1の量子化器を含む、請
    求項65記載のシステム。
  67. 【請求項67】前記変換後差分を操作するマニピュレー
    タが、 前記変換後差分の量子化を実行し、量子化差分を形成す
    る第2の量子化器と、 前記量子化差分の逆量子化を実行し、逆量子化差分を形
    成する第2の逆量子化器と、 前記逆量子化差分を操作して、第2の効果を生成し、処
    理後の変換後差分を形成する第3のマニピュレータとを
    含む、請求項66記載のシステム。
  68. 【請求項68】前記量子化差分を符号化し、符号化差分
    を形成するエントロピ符号化器を含む、請求項67記載
    のシステム。
  69. 【請求項69】前記符号化差分を復号し、前記量子化差
    分を再形成するエントロピ復号器を含む、請求項68記
    載のシステム。
  70. 【請求項70】前記第2の量子化器及び前記第2の逆量
    子化器の各々が、前記第1の量子化器で使用される量子
    化値の大きさの半分の量子化値を使用する、請求項67
    記載のシステム。
  71. 【請求項71】前記第2のマニピュレータが、 前記変換後差分を操作して、第2の効果を生成し、操作
    後の変換後差分を形成する差分マニピュレータと、 前記操作後の変換後差分の量子化を実行し、量子化差分
    を形成する差分量子化器と、 前記量子化差分の逆量子化を実行し、処理後の変換後差
    分を形成する差分逆量子化器とを含む、請求項66記載
    のシステム。
  72. 【請求項72】前記量子化差分を符号化し、符号化差分
    を形成するエントロピ符号化器を含む、請求項71記載
    のシステム。
  73. 【請求項73】前記符号化差分を復号し、前記量子化差
    分を再形成するエントロピ復号器を含む、請求項72記
    載のシステム。
  74. 【請求項74】前記第2のマニピュレータが、前記逆量
    子化差分を操作して、第3の効果を生成し、処理後の変
    換後差分を形成する交互のマニピュレータを含む、請求
    項71記載のシステム。
  75. 【請求項75】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理するコンピュータ読取り可能プログラム・コード手段
    を有する、コンピュータ読取り可能媒体を含む装置であ
    って、前記コンピュータ読取り可能プログラム・コード
    手段が、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成する手段と、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成する手段と、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成する手段と、 前記初期変換データを順方向変換し、変換後の変換デー
    タを形成する手段と、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    手段と、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成する手段とを含む、装置。
  76. 【請求項76】前記コンピュータ読取り可能プログラム
    ・コード手段が、変換符号化データの逆量子化を実行
    し、前記変換データを形成する手段を含む、請求項75
    記載の装置。
  77. 【請求項77】前記コンピュータ読取り可能プログラム
    ・コード手段が、前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成する手段を含む、請求項76記
    載の装置。
  78. 【請求項78】前記コンピュータ読取り可能プログラム
    ・コード手段が、 符号化データをエントロピ復号し、前記変換符号化デー
    タを形成する手段と、 前記量子化データをエントロピ符号化し、符号化データ
    を形成する手段とを含む、請求項77記載の装置。
  79. 【請求項79】現象を表す変換データを実ドメイン内で
    デジタル的に処理するコンピュータ読取り可能プログラ
    ム・コード手段を有する、コンピュータ読取り可能媒体
    を含むコンピュータ・プログラム製品であって、前記コ
    ンピュータ読取り可能プログラム・コード手段が、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成する手段と、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成する手段と、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成する手段と、 前記初期変換データを操作して、効果を生成し、処理後
    の変換データを形成する手段と、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成する手段と、 前記高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形成する
    手段と、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成する手段とを含む、コンピュー
    タ・プログラム製品。
  80. 【請求項80】前記コンピュータ読取り可能プログラム
    ・コード手段が、変換符号化データの逆量子化を実行
    し、前記変換データを形成する手段を含む、請求項79
    記載のコンピュータ・プログラム製品。
  81. 【請求項81】前記コンピュータ読取り可能プログラム
    ・コード手段が、前記補正後変換データの量子化を実行
    し、量子化データを形成する手段を含む、請求項80記
    載のコンピュータ・プログラム製品。
  82. 【請求項82】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理する方法を実行する、マシンにより実行可能な命令プ
    ログラムを実現する、前記マシンにより読取り可能なプ
    ログラム記憶装置であって、前記方法が、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成するステップと、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成するステップと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成するステップと、 前記初期変換データを操作して、第1の効果を生成し、
    処理後の変換データを形成するステップと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成するステップと、 前記初期高精度差分を操作して、第2の効果を生成し、
    処理後の高精度差分を形成するステップと、 前記処理後高精度差分を順方向変換し、変換後差分を形
    成するステップと、 前記変換後差分を前記変換後変換データに加算し、補正
    された変換データを形成するステップとを含む、プログ
    ラム記憶装置。
  83. 【請求項83】現象を表す変換データをデジタル的に処
    理する方法を実行する、マシンにより実行可能な命令プ
    ログラムを実現する、前記マシンにより読取り可能なプ
    ログラム記憶装置であって、前記方法が、 前記変換データを実ドメインに逆変換し、高精度数を形
    成するステップと、 前記高精度数を整数に変換し、前記整数を許容範囲にク
    リップして、初期変換データを形成するステップと、 前記高精度数から前記初期変換データを減算し、高精度
    差分を形成するステップと、 前記高精度差分を順方向変換し、初期変換後差分を形成
    するステップと、 前記初期変換データを操作して、第1の効果を生成し、
    処理後の変換データを形成するステップと、 前記処理後変換データを順方向変換し、変換後の変換デ
    ータを形成するステップと、 前記初期変換後差分を操作して、第2の効果を生成し、
    処理後の変換後差分を形成するステップと、 前記処理後の変換後差分を前記変換後変換データに加算
    し、補正された変換データを形成するステップとを含
    む、プログラム記憶装置。
  84. 【請求項84】前記方法が、変換符号化データの逆量子
    化を実行し、前記変換データを形成するステップを含
    む、請求項83記載のプログラム記憶装置。
  85. 【請求項85】前記方法が、前記補正後変換データの量
    子化を実行し、量子化データを形成するステップを含
    む、請求項84記載のプログラム記憶装置。
  86. 【請求項86】前記方法が、 符号化データをエントロピ復号し、前記変換符号化デー
    タを形成するステップと、 前記量子化データをエントロピ符号化し、符号化データ
    を形成するステップとを含む、請求項85記載のプログ
    ラム記憶装置。
  87. 【請求項87】前記方法が、前記操作するステップと、
    前記順方向変換、量子化、エントロピ符号化、エントロ
    ピ復号、逆量子化、及び逆変換を実行するステップを、
    所定回数、交互に繰り返すステップを含む、請求項86
    記載のプログラム記憶装置。
  88. 【請求項88】前記符号化データが圧縮データであり、
    前記交互に繰り返す各ステップが、圧縮/伸張サイクル
    を実行する、請求項87記載のプログラム記憶装置。
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