JPH0969356A - 高圧放電ランプ，点灯装置，照明装置およびプロジェクター - Google Patents
高圧放電ランプ，点灯装置，照明装置およびプロジェクターInfo
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- JPH0969356A JPH0969356A JP7224317A JP22431795A JPH0969356A JP H0969356 A JPH0969356 A JP H0969356A JP 7224317 A JP7224317 A JP 7224317A JP 22431795 A JP22431795 A JP 22431795A JP H0969356 A JPH0969356 A JP H0969356A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】同一ランプにおいて、調光によりランプ電力を
可変しても、所定の特性を発揮し、かつ、アーク安定性
の向上とランプ寿命の長命化とを共に図ることができ
る。 【解決手段】少なくとも水銀と希ガスとを封入している
バルブ２と；電極軸３ｃにコイル３ｄを巻回してなり、
バルブ２内で対向配置されて放電を発生させる一対の電
極３ａ，３ｂと；を具備する。電極軸３ｃの先端部の断
面積をＳ（mm2 ）、電極軸３ｃの対向先端からコイル３
ｄ先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電流をＷL
（Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、定格ランプ
電流をＩL （Ａ）、電極間距離をＬｂ（mm）としたとき
に、次の［数１］式を満足させる。 【数１】１．２ ≦ Ｉｓ／ＩL ≦ ２．０ ４ ≦ ＩL ／Ｓ ≦ １０ ０．４ ≦ Ｌａ／Ｓ ≦ １．６
可変しても、所定の特性を発揮し、かつ、アーク安定性
の向上とランプ寿命の長命化とを共に図ることができ
る。 【解決手段】少なくとも水銀と希ガスとを封入している
バルブ２と；電極軸３ｃにコイル３ｄを巻回してなり、
バルブ２内で対向配置されて放電を発生させる一対の電
極３ａ，３ｂと；を具備する。電極軸３ｃの先端部の断
面積をＳ（mm2 ）、電極軸３ｃの対向先端からコイル３
ｄ先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電流をＷL
（Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、定格ランプ
電流をＩL （Ａ）、電極間距離をＬｂ（mm）としたとき
に、次の［数１］式を満足させる。 【数１】１．２ ≦ Ｉｓ／ＩL ≦ ２．０ ４ ≦ ＩL ／Ｓ ≦ １０ ０．４ ≦ Ｌａ／Ｓ ≦ １．６
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はショートアーク型メ
タルハライドランプ等の高圧放電ランプと、このランプ
を光源とする点灯装置，照明装置およびプロジェクター
に関する。
タルハライドランプ等の高圧放電ランプと、このランプ
を光源とする点灯装置，照明装置およびプロジェクター
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来よりメタルハライドランプは、その
高演色性と高効率等の特長により、スポーツ照明等を中
心として広く利用されている。特に、近年では、アーク
長の短いショートアーク型メタルハライドランプが点光
源に近く、しかも、電力の割りには大光量が得られる、
すなわち発光高率が高いので、ＯＨＰ（オーバーヘッド
プロジェクター）や投光照明の光源として多用されてい
る。
高演色性と高効率等の特長により、スポーツ照明等を中
心として広く利用されている。特に、近年では、アーク
長の短いショートアーク型メタルハライドランプが点光
源に近く、しかも、電力の割りには大光量が得られる、
すなわち発光高率が高いので、ＯＨＰ（オーバーヘッド
プロジェクター）や投光照明の光源として多用されてい
る。
【０００３】そして、この種の従来のメタルハライドラ
ンプの一例としては特開平３−１７１５４６号公報に記
載されたものがある。このランプは、電極の電極コイル
の下端から石英容器内壁面までの最短距離をＨ（mm）と
し、電極軸横断面積Ｓ（mm2）に対する電流値Ｉ（Ａ）
をＩ／Ｓ（Ａ／mm2 ）としたとき、０＜Ｈ≦０．７mm，
Ｉ／Ｓ≧７．５Ａ／mm2 に設定しており、この構成によ
り、高演色性を確保することができ、かつランプ寿命期
間にわたり安定した始動動作を行なわせることができる
ようにしたものである。
ンプの一例としては特開平３−１７１５４６号公報に記
載されたものがある。このランプは、電極の電極コイル
の下端から石英容器内壁面までの最短距離をＨ（mm）と
し、電極軸横断面積Ｓ（mm2）に対する電流値Ｉ（Ａ）
をＩ／Ｓ（Ａ／mm2 ）としたとき、０＜Ｈ≦０．７mm，
Ｉ／Ｓ≧７．５Ａ／mm2 に設定しており、この構成によ
り、高演色性を確保することができ、かつランプ寿命期
間にわたり安定した始動動作を行なわせることができる
ようにしたものである。
【０００４】ところで、プロジェクターでは、用途の多
様化に伴い、ランプの光出力の可変、いわゆる調光の要
求が高い。このために、ランプ電力を可変し、同一ラン
プにおいて、所要光量に調整して、安定点灯でき、かつ
所定のランプ寿命を確保する必要性が生じている。
様化に伴い、ランプの光出力の可変、いわゆる調光の要
求が高い。このために、ランプ電力を可変し、同一ラン
プにおいて、所要光量に調整して、安定点灯でき、かつ
所定のランプ寿命を確保する必要性が生じている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的にメタ
ルハライドランプ等の高圧放電ランプの場合、アーク安
定性は電極先端温度が構成材料の融点内で極力高い方が
良く、また、ランプ寿命の観点からみると電極先端の損
傷低減のため、極力低く抑えた方が良いという相反する
関係を持っている。このため、現在の市場要求による同
一ランプでの調光によるランプ電力可変に対しては、い
ずれかの特性を低下させなければならず、全てのランプ
特性の確保は困難であるという課題がある。
ルハライドランプ等の高圧放電ランプの場合、アーク安
定性は電極先端温度が構成材料の融点内で極力高い方が
良く、また、ランプ寿命の観点からみると電極先端の損
傷低減のため、極力低く抑えた方が良いという相反する
関係を持っている。このため、現在の市場要求による同
一ランプでの調光によるランプ電力可変に対しては、い
ずれかの特性を低下させなければならず、全てのランプ
特性の確保は困難であるという課題がある。
【０００６】また、上記した従来のメタルハライドラン
プにおいても調光によるランプ電力の可変を前提として
いないので、ランプ電力を絞ると、アークの立ち消えが
発生する等アーク安定性が低下し、逆に、アーク安定性
を高めると、電極先端温度が上昇して短寿命になるとい
う同様の課題を抱えている。
プにおいても調光によるランプ電力の可変を前提として
いないので、ランプ電力を絞ると、アークの立ち消えが
発生する等アーク安定性が低下し、逆に、アーク安定性
を高めると、電極先端温度が上昇して短寿命になるとい
う同様の課題を抱えている。
【０００７】そこで、本発明の目的は、同一ランプにお
いて、調光によりランプ電力を可変しても、所定の特性
を発揮し、かつ、アーク安定性の向上とランプ寿命の長
命化とを共に図ることができる高圧放電ランプ，点灯装
置，照明装置およびプロジェクターを提供することにあ
る。
いて、調光によりランプ電力を可変しても、所定の特性
を発揮し、かつ、アーク安定性の向上とランプ寿命の長
命化とを共に図ることができる高圧放電ランプ，点灯装
置，照明装置およびプロジェクターを提供することにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
少なくとも水銀と希ガスとを封入している気密容器と；
電極軸にコイルを巻回してなり、気密容器内で対向配置
されて放電を発生させる一対の電極と；を具備し、電極
軸の断面積をＳ（mm2 ）、電極軸の対向先端からコイル
先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電流をＷL
（Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、定格ランプ
電流をＩL （Ａ）、電極間距離をＬｂ（mm）としたとき
に、次の［数３］式を満足させる。
少なくとも水銀と希ガスとを封入している気密容器と；
電極軸にコイルを巻回してなり、気密容器内で対向配置
されて放電を発生させる一対の電極と；を具備し、電極
軸の断面積をＳ（mm2 ）、電極軸の対向先端からコイル
先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電流をＷL
（Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、定格ランプ
電流をＩL （Ａ）、電極間距離をＬｂ（mm）としたとき
に、次の［数３］式を満足させる。
【０００９】
【数３】１．２ ≦ Ｉｓ／ＩL ≦ ２．０ ４ ≦ ＩL ／Ｓ ≦ １０ ０．４ ≦ Ｌａ／Ｓ ≦ １．６
【００１０】したがって本発明によれば、高圧放電ラン
プの調光による広範囲なランプ電力の変化に対しても、
特に電極軸先端部の温度を適正値に保持できるので、調
光する場合でもアーク安定性の確保とランプ寿命の長命
化とを共に図ることができる。
プの調光による広範囲なランプ電力の変化に対しても、
特に電極軸先端部の温度を適正値に保持できるので、調
光する場合でもアーク安定性の確保とランプ寿命の長命
化とを共に図ることができる。
【００１１】請求項２記載の発明は、請求項１記載の高
圧放電ランプにおいて、次の［数４］式を満足させる。
圧放電ランプにおいて、次の［数４］式を満足させる。
【００１２】
【数４】３０ ≦ ＷL ／Ｌｂ
【００１３】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の高圧放電ランプにおいて、金属ハロゲン化物を気
密容器内に封入している。
記載の高圧放電ランプにおいて、金属ハロゲン化物を気
密容器内に封入している。
【００１４】したがって本発明によれば、アーク長の短
かいショートアーク型メタルハライドランプにおいて
も、請求項１記載の発明とほぼ同様の作用効果を奏する
ことができる。
かいショートアーク型メタルハライドランプにおいて
も、請求項１記載の発明とほぼ同様の作用効果を奏する
ことができる。
【００１５】請求項４記載の発明は、請求項１ないし３
のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、一対の電
極を交流点灯用に構成している。
のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、一対の電
極を交流点灯用に構成している。
【００１６】請求項５記載の発明は、請求項１ないし３
のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、一対の電
極は、ほぼ同一構造に構成されている。
のいずれか一記載の高圧放電ランプにおいて、一対の電
極は、ほぼ同一構造に構成されている。
【００１７】したがってこの発明によれば、一対の電極
はその構造が同一に構成されているので、交流点灯用で
あるから、本発明を交流点灯用のメタルハライドランプ
に適用した場合でも請求項１ないし３のいずれか一と同
様の作用効果を奏することができる。
はその構造が同一に構成されているので、交流点灯用で
あるから、本発明を交流点灯用のメタルハライドランプ
に適用した場合でも請求項１ないし３のいずれか一と同
様の作用効果を奏することができる。
【００１８】請求項６記載の発明は、請求項１ないし５
のいずれか一記載の高圧放電ランプと；高圧放電ランプ
の一対の電極にランプ電力を給電して安定的に点灯させ
る点灯回路と；一対の電極に給電するランプ電流を調整
する手段と；を具備する。
のいずれか一記載の高圧放電ランプと；高圧放電ランプ
の一対の電極にランプ電力を給電して安定的に点灯させ
る点灯回路と；一対の電極に給電するランプ電流を調整
する手段と；を具備する。
【００１９】請求項７記載の発明は、請求項６記載の点
灯装置と；請求項１ないし５のいずれか一記載の高圧放
電ランプを収容する器具本体と；を具備している。
灯装置と；請求項１ないし５のいずれか一記載の高圧放
電ランプを収容する器具本体と；を具備している。
【００２０】請求項８記載の発明は、請求項６記載の点
灯装置と；点灯装置の高圧放電ランプからの光を制御し
てスクリーンに投光する光学系と；点灯装置と光学系と
を収容すると共に、光学系からの投光をスクリーンに投
光させる開口を形成した筺体と；を具備している。
灯装置と；点灯装置の高圧放電ランプからの光を制御し
てスクリーンに投光する光学系と；点灯装置と光学系と
を収容すると共に、光学系からの投光をスクリーンに投
光させる開口を形成した筺体と；を具備している。
【００２１】したがって、これら請求項６記載の点灯装
置、請求項７記載の照明装置および請求項８記載のプロ
ジェクターは、上記した請求項１ないし５のいずれか一
記載の高圧放電ランプを有するので、これらとほぼ同様
の作用効果を奏することができる。
置、請求項７記載の照明装置および請求項８記載のプロ
ジェクターは、上記した請求項１ないし５のいずれか一
記載の高圧放電ランプを有するので、これらとほぼ同様
の作用効果を奏することができる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
〜図４に基づいて説明する。なお、図１〜図４中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
〜図４に基づいて説明する。なお、図１〜図４中、同一
または相当部分には同一符号を付している。
【００２３】図１は本発明の第１の実施形態に係るメタ
ルハライドランプの要部を縦断面で示す正面図であり、
この図において、交流点灯のショートアーク型メタルハ
ライドランプ１は、例えば石英ガラス製の気密容器であ
るバルブ２の楕円回転体状の本体部２ａと、その長径方
向両端部を直径方向で気密にピンチしてなる一対の封止
端部２ｂ，２ｃとを一体に連成している。
ルハライドランプの要部を縦断面で示す正面図であり、
この図において、交流点灯のショートアーク型メタルハ
ライドランプ１は、例えば石英ガラス製の気密容器であ
るバルブ２の楕円回転体状の本体部２ａと、その長径方
向両端部を直径方向で気密にピンチしてなる一対の封止
端部２ｂ，２ｃとを一体に連成している。
【００２４】バルブ本体部２ａは、その内部に図中左右
一対の電極３ａ，３ｂを、バルブ本体部２ａの中心Ｏを
中心にして所定の電極間距離Ｌｂを置いて対向させて内
蔵している。バルブ本体部２ａ内には例えば水銀（Ｈ
ｇ）６０mg、アルゴン（Ａｒ）等の希ガスを５００tor
r、Ｔｌ−Ｄｙ−Ｉｎ−ＣｓやＤｙ−Ｎｄ−Ｃｓ等の金
属ハロゲン化物を４mg封入している。
一対の電極３ａ，３ｂを、バルブ本体部２ａの中心Ｏを
中心にして所定の電極間距離Ｌｂを置いて対向させて内
蔵している。バルブ本体部２ａ内には例えば水銀（Ｈ
ｇ）６０mg、アルゴン（Ａｒ）等の希ガスを５００tor
r、Ｔｌ−Ｄｙ−Ｉｎ−ＣｓやＤｙ−Ｎｄ−Ｃｓ等の金
属ハロゲン化物を４mg封入している。
【００２５】そして、各電極３ａ，３ｂは図２に示すよ
うに、タングステンまたはトリエイテッドタングステン
製の直棒状の電極軸３ｃの外周に、例えば直径が１（m
m）のコイル３ｄを複数回巻き付けている。
うに、タングステンまたはトリエイテッドタングステン
製の直棒状の電極軸３ｃの外周に、例えば直径が１（m
m）のコイル３ｄを複数回巻き付けている。
【００２６】そして、一対の電極３ａ，３ｂは一対の封
止端部２ｂ，２ｃ内に気密に埋設された一対のモリブデ
ン箔４ａ，４ｂと図示しないリード線を介して左右一対
の口金５ａ，５ｂに電気的に接続されている。一対の口
金５ａ，５ｂは一対の封止端部２ｂ，２ｃの外周に密に
外嵌され、一対の口金５ａ，５ｂを介して所定のランプ
電圧が一対の電極３ａ，３ｂ間に印加される。
止端部２ｂ，２ｃ内に気密に埋設された一対のモリブデ
ン箔４ａ，４ｂと図示しないリード線を介して左右一対
の口金５ａ，５ｂに電気的に接続されている。一対の口
金５ａ，５ｂは一対の封止端部２ｂ，２ｃの外周に密に
外嵌され、一対の口金５ａ，５ｂを介して所定のランプ
電圧が一対の電極３ａ，３ｂ間に印加される。
【００２７】図３はこのように構成されるメタルハライ
ドランプ１の点灯装置６の構成を示す回路図であり、こ
れは交流電源７に接続されたインバータ等の点灯回路８
から所要の周波数のランプ電圧をメタルハライドランプ
１の一対の電極３ａ，３ｂ間に印加して安定的に点灯さ
せ、出力電流調整手段９により点灯回路８からランプ１
に給電されるランプ電流を制御することにより、ランプ
１を適宜調光するようになっている。
ドランプ１の点灯装置６の構成を示す回路図であり、こ
れは交流電源７に接続されたインバータ等の点灯回路８
から所要の周波数のランプ電圧をメタルハライドランプ
１の一対の電極３ａ，３ｂ間に印加して安定的に点灯さ
せ、出力電流調整手段９により点灯回路８からランプ１
に給電されるランプ電流を制御することにより、ランプ
１を適宜調光するようになっている。
【００２８】このように構成されるメタルハライドラン
プ１について、アーク安定性の確保とランプ寿命の長命
化とを共に図ることができる設計条件を得るために、次
の実験を行なった。
プ１について、アーク安定性の確保とランプ寿命の長命
化とを共に図ることができる設計条件を得るために、次
の実験を行なった。
【００２９】（実験条件）電極軸３ｃの先端部の断面積
をＳ（mm2 ）、電極軸３ｃの対向先端からコイル３ｄの
先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電流ＷL を５７５
（Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、ランプ電流
ＩL を６．０（Ａ）、電極間距離Ｌｂを７（mm）、ラン
プ電圧を９５（Ｖ）として１０００時間点灯する。
をＳ（mm2 ）、電極軸３ｃの対向先端からコイル３ｄの
先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電流ＷL を５７５
（Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、ランプ電流
ＩL を６．０（Ａ）、電極間距離Ｌｂを７（mm）、ラン
プ電圧を９５（Ｖ）として１０００時間点灯する。
【００３０】（実験１）上記実験条件において、電極軸
３ｃの先端からコイル３ｄの先端までの距離Ｌａと、電
極軸３ｃの先端の断面積Ｓ（mm2 ）との比のＬａ／Ｓを
パラメータとして点灯実験したところ、次の表１のデー
タを得た。
３ｃの先端からコイル３ｄの先端までの距離Ｌａと、電
極軸３ｃの先端の断面積Ｓ（mm2 ）との比のＬａ／Ｓを
パラメータとして点灯実験したところ、次の表１のデー
タを得た。
【００３１】
【表１】 但し、○は良好、×は不可（以下同じ）
【００３２】（実験２）上記実験条件において、Ｌａ／
Ｓを１．０に設定し、点灯安定時のランプ電流ＩL を変
化させることにより、ランプ電流ＩL と、電極軸３ｃの
先端部の断面積Ｓ（mm2 ）との比のＩL ／Ｓをパラメー
タとして点灯実験したところ、次の表２のデータを得
た。
Ｓを１．０に設定し、点灯安定時のランプ電流ＩL を変
化させることにより、ランプ電流ＩL と、電極軸３ｃの
先端部の断面積Ｓ（mm2 ）との比のＩL ／Ｓをパラメー
タとして点灯実験したところ、次の表２のデータを得
た。
【００３３】
【表２】
【００３４】（実験３）同じくＬａ／Ｓを１．０に、点
灯安定時のランプ電力ＩL を５７５Ｗに、ランプ電流Ｉ
L を６０（Ａ）に、それぞれ設定したときに、ランプ始
動電流Ｉs を変化させてＩs ／ＩL をパラメータとして
点灯実験したところ、次の表３のデータを得た。
灯安定時のランプ電力ＩL を５７５Ｗに、ランプ電流Ｉ
L を６０（Ａ）に、それぞれ設定したときに、ランプ始
動電流Ｉs を変化させてＩs ／ＩL をパラメータとして
点灯実験したところ、次の表３のデータを得た。
【００３５】
【表３】 なお、表３中、立上り時間欄の○印は実用上問題ないと
考えられる時間（例えば約３分程度）以下の場合を示
し、×印はそれ以上の時間を要する場合を示している。
考えられる時間（例えば約３分程度）以下の場合を示
し、×印はそれ以上の時間を要する場合を示している。
【００３６】以上の実験により、ＷL ／Ｌｂが３０以上
のショートアーク型のメタルハライドランプ１を、次の
［数５］式を満足するように構成することにより、この
ランプ１を調光した場合でもアーク安定性の確保とラン
プ寿命の長命化とを共に図ることができることが判明し
た。
のショートアーク型のメタルハライドランプ１を、次の
［数５］式を満足するように構成することにより、この
ランプ１を調光した場合でもアーク安定性の確保とラン
プ寿命の長命化とを共に図ることができることが判明し
た。
【００３７】
【数５】１．２ ≦ Ｉｓ／ＩL ≦ ２．０ ４ ≦ ＩL ／Ｓ ≦ １０ ０．４ ≦ Ｌａ／Ｓ ≦ １．６
【００３８】また、ランプ電力が２５０Ｗ、４００Ｗな
らびに１２００Ｗのショートアーク型のメタルハライド
ランプ１についても上記実験と同様の実験を行なったと
ころ、上記実験と同様の結果が得られた。
らびに１２００Ｗのショートアーク型のメタルハライド
ランプ１についても上記実験と同様の実験を行なったと
ころ、上記実験と同様の結果が得られた。
【００３９】図４は上記メタルハライドランプ１を具備
したＯＨＰ（オーバーヘッドプロジェクター）等のプロ
ジェクター１１の一例の全体構成図であり、このプロジ
ェクター１１はメタルハライドランプ１の一対の電極３
ａ，３ｂに、一対の口金５ａ，５ｂを介して所定の交流
電力を給電して安定的に点灯させる点灯装置６と、この
メタルハライドランプ１とその反射鏡１２からの光をス
クリーン１３に投光する光学系１４と、これらランプ
１、反射鏡１２、点灯装置６、光学系１４とを内蔵する
筺体１５とを有する。筺体１５には光学系１４からの投
光をスクリーン１３に投光させるための開口１５ａを開
口させている。
したＯＨＰ（オーバーヘッドプロジェクター）等のプロ
ジェクター１１の一例の全体構成図であり、このプロジ
ェクター１１はメタルハライドランプ１の一対の電極３
ａ，３ｂに、一対の口金５ａ，５ｂを介して所定の交流
電力を給電して安定的に点灯させる点灯装置６と、この
メタルハライドランプ１とその反射鏡１２からの光をス
クリーン１３に投光する光学系１４と、これらランプ
１、反射鏡１２、点灯装置６、光学系１４とを内蔵する
筺体１５とを有する。筺体１５には光学系１４からの投
光をスクリーン１３に投光させるための開口１５ａを開
口させている。
【００４０】光学系１４はランプ１と反射鏡１２からの
光を集光するコンデンサレンズ１６、第１の平面ミラー
１７、フレネルレンズ１８、第２の平面ミラー１９等を
有し、ランプ１と反射鏡１２からの光を制御して筺体１
５の開口１５ａからスクリーン１３上に投光するように
なっている。
光を集光するコンデンサレンズ１６、第１の平面ミラー
１７、フレネルレンズ１８、第２の平面ミラー１９等を
有し、ランプ１と反射鏡１２からの光を制御して筺体１
５の開口１５ａからスクリーン１３上に投光するように
なっている。
【００４１】このプロジェクター１１は調光した場合で
もアーク安定性とランプ寿命の長命化とを共に図ること
ができるメタルハライドランプ１を具備しているので、
アーク安定性とランプ寿命とを害することなく調光する
ことができる。
もアーク安定性とランプ寿命の長命化とを共に図ること
ができるメタルハライドランプ１を具備しているので、
アーク安定性とランプ寿命とを害することなく調光する
ことができる。
【００４２】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項１記載
の発明は、高圧放電ランプの調光による広範囲なランプ
電力の変化に対しても、特に電極軸先端部の温度を適正
値に保持できるので、調光する場合でもアーク安定性の
確保とランプ寿命の長命化とを共に図ることができる。
の発明は、高圧放電ランプの調光による広範囲なランプ
電力の変化に対しても、特に電極軸先端部の温度を適正
値に保持できるので、調光する場合でもアーク安定性の
確保とランプ寿命の長命化とを共に図ることができる。
【００４３】請求項２および３記載の発明は、アーク長
の短かいショートアーク型メタルハライドランプにおい
ても、請求項１記載の発明とほぼ同様の作用効果を奏す
ることができる。
の短かいショートアーク型メタルハライドランプにおい
ても、請求項１記載の発明とほぼ同様の作用効果を奏す
ることができる。
【００４４】請求項４および５記載の発明は、一対の電
極はその構造が同一に構成されているので、交流点灯用
であるから、本発明は交流点灯用のメタルハライドラン
プに適用した場合でも請求項１ないし３のいずれか一と
同様の作用効果を奏することができる。
極はその構造が同一に構成されているので、交流点灯用
であるから、本発明は交流点灯用のメタルハライドラン
プに適用した場合でも請求項１ないし３のいずれか一と
同様の作用効果を奏することができる。
【００４５】請求項６記載ないし８記載の発明は、上記
した請求項１ないし５のいずれか一記載の高圧放電ラン
プを有するので、これらとほぼ同様の作用効果を奏する
ことができる。
した請求項１ないし５のいずれか一記載の高圧放電ラン
プを有するので、これらとほぼ同様の作用効果を奏する
ことができる。
【図１】本発明の第１の実施形態に係るメタルハライド
ランプの要部を縦断面で示す正面図。
ランプの要部を縦断面で示す正面図。
【図２】図１で示す電極の拡大正面図。
【図３】図１で示すメタルハライドランプの点灯装置の
回路図。
回路図。
【図４】本発明の第２の実施形態に係るプロジェクター
の全体構成図。
の全体構成図。
１ メタルハライドランプ ２ バルブ ２ａ バルブ本体部 ２ｂ，２ｃ 一対の封止部 ３ａ，３ｂ 一対の電極 ３ｃ 一対の軸 ３ｄ コイル ４ａ，４ｂ モリブデン箔 ６ 点灯装置 ９ 出力電流調整手段 １１ プロジェクター
Claims (8)
- 【請求項１】 少なくとも水銀と希ガスとを封入してい
る気密容器と；電極軸にコイルを巻回してなり、気密容
器内で対向配置されて放電を発生させる一対の電極と；
を具備し、電極軸の断面積をＳ（mm2 ）、電極軸の対向
先端からコイル先端までの距離をＬａ（mm）、ランプ電
流をＷL （Ｗ）、始動時のランプ電流をＩｓ（Ａ）、定
格ランプ電流をＩL （Ａ）、電極間距離をＬｂ（mm）と
したときに、次の［数１］式を満足させることを特徴と
する高圧放電ランプ。 【数１】１．２ ≦ Ｉｓ／ＩL ≦ ２．０ ４ ≦ ＩL ／Ｓ ≦ １０ ０．４ ≦ Ｌａ／Ｓ ≦ １．６ - 【請求項２】 請求項１記載の高圧放電ランプにおい
て、 次の［数２］式を満足させることを特徴とする高圧放電
ランプ。 【数２】３０ ≦ ＷL ／Ｌｂ - 【請求項３】 金属ハロゲン化物を気密容器内に封入し
ていることを特徴とする請求項１または２記載の高圧放
電ランプ。 - 【請求項４】 一対の電極を交流点灯用に構成している
ことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか一記載の
高圧放電ランプ。 - 【請求項５】 一対の電極は、ほぼ同一構造に構成され
ていることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか一
記載の高圧放電ランプ。 - 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれか一記載の高
圧放電ランプと；高圧放電ランプの一対の電極にランプ
電力を給電して安定的に点灯させる点灯回路と；一対の
電極に給電するランプ電流を調整する手段と；を具備す
ることを特徴とする高圧放電ランプ。 - 【請求項７】 請求項６記載の点灯装置と；請求項１な
いし５のいずれか一記載の高圧放電ランプを収容する器
具本体と；を具備していることを特徴とする照明装置。 - 【請求項８】 請求項６記載の点灯装置と；点灯装置の
高圧放電ランプからの光を制御してスクリーンに投光す
る光学系と；点灯装置と光学系とを収容すると共に、光
学系からの投光をスクリーンに投光させる開口を形成し
た筺体と；を具備していることを特徴とするプロジェク
ター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7224317A JPH0969356A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 高圧放電ランプ，点灯装置，照明装置およびプロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7224317A JPH0969356A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 高圧放電ランプ，点灯装置，照明装置およびプロジェクター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0969356A true JPH0969356A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16811861
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7224317A Abandoned JPH0969356A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 高圧放電ランプ，点灯装置，照明装置およびプロジェクター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0969356A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7825603B2 (en) | 2005-01-03 | 2010-11-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Lighting assembly and method of operating a discharge lamp |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP7224317A patent/JPH0969356A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7825603B2 (en) | 2005-01-03 | 2010-11-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Lighting assembly and method of operating a discharge lamp |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20040115 |