JPH0917388A - 光源装置,点灯装置,照明装置およびプロジェクター - Google Patents
光源装置,点灯装置,照明装置およびプロジェクターInfo
- Publication number
- JPH0917388A JPH0917388A JP7166227A JP16622795A JPH0917388A JP H0917388 A JPH0917388 A JP H0917388A JP 7166227 A JP7166227 A JP 7166227A JP 16622795 A JP16622795 A JP 16622795A JP H0917388 A JPH0917388 A JP H0917388A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light source
- airtight container
- source device
- central axis
- metal halide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】水平点灯されるメタルハライドランプの垂直中
心軸回りに反射体を配設した場合でも、スクリーン上に
投光される光の色むらと照度むらとを有効に防止する。 【構成】気密容器内に放電媒体を封入する単位表面積当
りのランプ入力が40W/cm2 以上であるメタルハライ
ドランプ12と;メタルハライドランプ12のバルブ1
4内で水平方向に対向するように配置されて、その対向
中心軸Oeをバルブ14の水平中心軸OH に対して下方
へずらし、そのずれ量L(mm)がアーク中心部のバルブ
内径φ(mm)に対し、下記[数1]式を充足するように
設定されてなる一対の電極16a,16bと;バルブ1
4の垂直中心軸Ov回りに配設されて、反射体水平中心
軸と気密容器の水平中心軸Omとでなす角度θが下記
[数2]式を充足するように位置される球面ミラー13
と;を具備している。 【数1】φ/20≦L≦φ/6 【数2】−30°<θ<+30°
心軸回りに反射体を配設した場合でも、スクリーン上に
投光される光の色むらと照度むらとを有効に防止する。 【構成】気密容器内に放電媒体を封入する単位表面積当
りのランプ入力が40W/cm2 以上であるメタルハライ
ドランプ12と;メタルハライドランプ12のバルブ1
4内で水平方向に対向するように配置されて、その対向
中心軸Oeをバルブ14の水平中心軸OH に対して下方
へずらし、そのずれ量L(mm)がアーク中心部のバルブ
内径φ(mm)に対し、下記[数1]式を充足するように
設定されてなる一対の電極16a,16bと;バルブ1
4の垂直中心軸Ov回りに配設されて、反射体水平中心
軸と気密容器の水平中心軸Omとでなす角度θが下記
[数2]式を充足するように位置される球面ミラー13
と;を具備している。 【数1】φ/20≦L≦φ/6 【数2】−30°<θ<+30°
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はショートアーク型メタル
ハライドランプ等を光源とし、この光源からの光を反射
板により反射して投光するようにした光源装置,ならび
にこれを有する点灯装置,照明装置およびプロジェクタ
ーに関する。
ハライドランプ等を光源とし、この光源からの光を反射
板により反射して投光するようにした光源装置,ならび
にこれを有する点灯装置,照明装置およびプロジェクタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、OHP(オーバーヘッドプロ
ジェクター)等の光源装置は、光源として発光効率およ
び演色性に優れたメタルハライドランプを多用してお
り、メタルハライドランプから放射された光を反射板で
あるリフレクタにより反射し、この反射光をレンズなど
の光学系により、集光や投影などの光制御を行ない、こ
の光学系で制御された光をスクリーン上に投影するよう
になっている。
ジェクター)等の光源装置は、光源として発光効率およ
び演色性に優れたメタルハライドランプを多用してお
り、メタルハライドランプから放射された光を反射板で
あるリフレクタにより反射し、この反射光をレンズなど
の光学系により、集光や投影などの光制御を行ない、こ
の光学系で制御された光をスクリーン上に投影するよう
になっている。
【0003】特に、短(ショート)アーク型ルタルハラ
イドランプは点光源に近く、しかも低電力の割りには大
光量が得られるので、プロジェクターの光源として多用
されている。例えば図4で示す光源装置の短アーク型メ
タルハライドランプ1は、例えば楕円球状の石英ガラス
からなる気密容器であるバルブ2内に、放電発生手段で
ある一対の電極3a,3bを水平方向で対向させて封着
し、このバルブ2内に、緩衝金属としての水銀と、発光
金属としての金属ハロゲン化物、およびアルゴン等の希
ガスを封入している。各電極3a,3bには左右一対の
モリブデン箔4a,4bと一対のリード線を介して一対
の口金5a,5bにそれぞれ電気的に接続している。
イドランプは点光源に近く、しかも低電力の割りには大
光量が得られるので、プロジェクターの光源として多用
されている。例えば図4で示す光源装置の短アーク型メ
タルハライドランプ1は、例えば楕円球状の石英ガラス
からなる気密容器であるバルブ2内に、放電発生手段で
ある一対の電極3a,3bを水平方向で対向させて封着
し、このバルブ2内に、緩衝金属としての水銀と、発光
金属としての金属ハロゲン化物、およびアルゴン等の希
ガスを封入している。各電極3a,3bには左右一対の
モリブデン箔4a,4bと一対のリード線を介して一対
の口金5a,5bにそれぞれ電気的に接続している。
【0004】そして、図5に示すようにこのようなメタ
ルハライドランプ1のバルブ中心を垂直方向に通る垂直
中心軸Ov回りにリフレクタ6を配置して光源装置に構
成している。また、リフレクタ6はその水平中心軸Om
をバルブ2の水平中心軸OHに一致させており、球面や
放物面、または楕円球面をなす反射面を有する。このよ
うに構成された光源装置はランプ1からの光をリフレク
タ6で反射させ、図示しない光学系を通してスクリーン
へ投光するようになっている。
ルハライドランプ1のバルブ中心を垂直方向に通る垂直
中心軸Ov回りにリフレクタ6を配置して光源装置に構
成している。また、リフレクタ6はその水平中心軸Om
をバルブ2の水平中心軸OHに一致させており、球面や
放物面、または楕円球面をなす反射面を有する。このよ
うに構成された光源装置はランプ1からの光をリフレク
タ6で反射させ、図示しない光学系を通してスクリーン
へ投光するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光源装置では、メタルハライドランプ1を水
平点灯させるので、一対の電極3a,3b間で発生する
アーク7がバルブ2内の自然対流により上方へ湾曲する
というアーク曲りが発生し、これは一対の電極間距離や
入力電力等が大きくなるに従って大きくなる。
うな従来の光源装置では、メタルハライドランプ1を水
平点灯させるので、一対の電極3a,3b間で発生する
アーク7がバルブ2内の自然対流により上方へ湾曲する
というアーク曲りが発生し、これは一対の電極間距離や
入力電力等が大きくなるに従って大きくなる。
【0006】このために、アーク7が接近するバルブ2
の上部2aの温度の方が下部2bよりも高くなるので、
このバルブ上部2a内での発光物質が発光し易くなる一
方、バルブ下部2b内では発光物質が発光し難くなる。
このために、バルブ2の上部2aと下部2bとでは光色
が異なるという色分離と輝度むらとが発生する。
の上部2aの温度の方が下部2bよりも高くなるので、
このバルブ上部2a内での発光物質が発光し易くなる一
方、バルブ下部2b内では発光物質が発光し難くなる。
このために、バルブ2の上部2aと下部2bとでは光色
が異なるという色分離と輝度むらとが発生する。
【0007】しかも、リフレクタ6がメタルハライドラ
ンプ1のバルブ2の垂直中心軸Ov回りに配設されてい
るので、このリフレクタ6は、メタルハライドランプ1
の色分離と輝度むらとを解消することなく、そのまま反
射して光学系を通してスクリーン上に投光されてしま
う。このために、スクリーン上の光に色度むらと照度む
らが顕著に発生し、実用上の不具合を招いている。
ンプ1のバルブ2の垂直中心軸Ov回りに配設されてい
るので、このリフレクタ6は、メタルハライドランプ1
の色分離と輝度むらとを解消することなく、そのまま反
射して光学系を通してスクリーン上に投光されてしま
う。このために、スクリーン上の光に色度むらと照度む
らが顕著に発生し、実用上の不具合を招いている。
【0008】そこで、かかる課題を解決するための技術
手段として、特開平4−296438号公報には、電極
軸を偏位させる方法が開示されている。しかし、この公
報にはその偏位量の具体的記載がないうえに、ランプと
球面ミラーとの位置関係を具体的に規定する開示もない
ので、上記した従来技術の課題を解決することができな
い。
手段として、特開平4−296438号公報には、電極
軸を偏位させる方法が開示されている。しかし、この公
報にはその偏位量の具体的記載がないうえに、ランプと
球面ミラーとの位置関係を具体的に規定する開示もない
ので、上記した従来技術の課題を解決することができな
い。
【0009】そこで本発明は、水平点灯される高圧放電
灯ランプの垂直中心軸回りに反射体を配設した場合で
も、スクリーン上に投光される光の色むらと照度むらと
を有効に防止することができる光源装置,点灯装置,照
明装置およびプロジェクター装置を提供することにあ
る。
灯ランプの垂直中心軸回りに反射体を配設した場合で
も、スクリーン上に投光される光の色むらと照度むらと
を有効に防止することができる光源装置,点灯装置,照
明装置およびプロジェクター装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、気密
容器内に放電媒体を封入している単位表面く当りのラン
プ入力が40W/cm2 以上であるメタルハライドランプ
と;メタルハライドランプの気密容器内で水平方向に対
向するように配置されて、その対向中心軸を気密容器の
水平中心軸に対して下方へずらし、そのずれ量L(mm)
がアーク中心部の気密容器内径φ(mm)に対し、下記
[数3]式を充足するように設定されてなる一対の電極
と;気密容器の垂直中心軸回りに配設されて、反射体水
平中心軸と気密容器の水平中心軸とでなす角度θが下記
[数4]式を充足するように位置され、球面や楕円、放
物面等の曲面反射面を有する曲面反射体と;を具備して
いる。
容器内に放電媒体を封入している単位表面く当りのラン
プ入力が40W/cm2 以上であるメタルハライドランプ
と;メタルハライドランプの気密容器内で水平方向に対
向するように配置されて、その対向中心軸を気密容器の
水平中心軸に対して下方へずらし、そのずれ量L(mm)
がアーク中心部の気密容器内径φ(mm)に対し、下記
[数3]式を充足するように設定されてなる一対の電極
と;気密容器の垂直中心軸回りに配設されて、反射体水
平中心軸と気密容器の水平中心軸とでなす角度θが下記
[数4]式を充足するように位置され、球面や楕円、放
物面等の曲面反射面を有する曲面反射体と;を具備して
いる。
【0011】
【数3】φ/20≦L≦φ/6
【数4】−30°<θ<+30° ここで気密容器とはメタルハライドランプのバルブ等で
あり、管壁負荷が40W/cm2 以上であるとアーク曲が
りが顕著になる。放電媒体としては緩衝金属や希ガス、
発光金属等がある。一対の電極の対向中心軸とは水平対
向された一対の電極の電極軸であり、気密容器の水平中
心軸とは気密容器の中心を水平方向に通る中心軸であ
る。気密容器の垂直中心軸とは気密容器の中心を垂直方
向に通る中心軸である。曲面反射体は球面鏡、楕円鏡、
放物鏡を含み、反射体水平中心軸は曲面反射体の焦点を
水平方向に通る中心軸をいう。
あり、管壁負荷が40W/cm2 以上であるとアーク曲が
りが顕著になる。放電媒体としては緩衝金属や希ガス、
発光金属等がある。一対の電極の対向中心軸とは水平対
向された一対の電極の電極軸であり、気密容器の水平中
心軸とは気密容器の中心を水平方向に通る中心軸であ
る。気密容器の垂直中心軸とは気密容器の中心を垂直方
向に通る中心軸である。曲面反射体は球面鏡、楕円鏡、
放物鏡を含み、反射体水平中心軸は曲面反射体の焦点を
水平方向に通る中心軸をいう。
【0012】請求項2の発明は、気密容器内に放電媒体
を封入している単位表面積当りのランプ入力が40W/
cm2 以上であるメタルハライドランプと;メタルハライ
ドランプの気密容器内で水平方向に対向するように配置
されて、アーク中心部の気密容器内径をφ(mm)とした
ときに、φ/20(mm)以上かつφ/6(mm)以下の距
離Lだけ、気密容器の水平中心軸に対して下方へずれた
箇所で放電を発生させる一対の電極と;気密容器の垂直
中心軸回りに配設されて、反射体水平中心軸と気密容器
の水平中心軸に対し上下方向へそれぞれ30°の範囲内
に入るように位置され、球面や楕円、放物面等の曲面反
射面を有する曲面反射体と;を具備している。
を封入している単位表面積当りのランプ入力が40W/
cm2 以上であるメタルハライドランプと;メタルハライ
ドランプの気密容器内で水平方向に対向するように配置
されて、アーク中心部の気密容器内径をφ(mm)とした
ときに、φ/20(mm)以上かつφ/6(mm)以下の距
離Lだけ、気密容器の水平中心軸に対して下方へずれた
箇所で放電を発生させる一対の電極と;気密容器の垂直
中心軸回りに配設されて、反射体水平中心軸と気密容器
の水平中心軸に対し上下方向へそれぞれ30°の範囲内
に入るように位置され、球面や楕円、放物面等の曲面反
射面を有する曲面反射体と;を具備している。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明であって、さらに、光源装置において、放電媒体が水
銀と希ガスと金属ハロゲン化物である。
明であって、さらに、光源装置において、放電媒体が水
銀と希ガスと金属ハロゲン化物である。
【0014】請求項4の発明は、請求項1ないし3の発
明であって、さらに、光源装置において、一対の電極間
距離が7mmである。
明であって、さらに、光源装置において、一対の電極間
距離が7mmである。
【0015】請求項5の発明は、請求項1ないし4の発
明であって、さらに、光源装置において、気密容器の内
容積が2.5cm3 である。
明であって、さらに、光源装置において、気密容器の内
容積が2.5cm3 である。
【0016】請求項6の発明は、請求項1ないし5の発
明であって、さらに、光源装置と;光源装置の一対の電
極に電力を給電して安定的に点灯させる点灯回路と;を
具備している。
明であって、さらに、光源装置と;光源装置の一対の電
極に電力を給電して安定的に点灯させる点灯回路と;を
具備している。
【0017】請求項7の発明は、請求項6の発明であっ
て、さらに、記載の点灯装置と;光源装置を収容する器
具本体と;を具備している。
て、さらに、記載の点灯装置と;光源装置を収容する器
具本体と;を具備している。
【0018】請求項8の発明は、請求項6の発明であっ
て、さらに、記載の点灯装置と;点灯装置の光源装置か
らの光を制御してスクリーンに投光する光学系と;点灯
装置と光学系とを収容すると共に、光学系からの投光を
スクリーンに投光させる開口を形成した筺体と;を具備
している。
て、さらに、記載の点灯装置と;点灯装置の光源装置か
らの光を制御してスクリーンに投光する光学系と;点灯
装置と光学系とを収容すると共に、光学系からの投光を
スクリーンに投光させる開口を形成した筺体と;を具備
している。
【0019】
【作用】請求項1ないし5の各発明は、メタルハライド
ランプの水平対向された一対の電極同士を結ぶ電極軸
を、気密容器の内径の大きさに応じた所定距離だけ、気
密容器の水平中心軸よりも下方へずらしているので、こ
のずれにより、アーク曲がりによる上方への偏位をほぼ
相殺することができる。
ランプの水平対向された一対の電極同士を結ぶ電極軸
を、気密容器の内径の大きさに応じた所定距離だけ、気
密容器の水平中心軸よりも下方へずらしているので、こ
のずれにより、アーク曲がりによる上方への偏位をほぼ
相殺することができる。
【0020】したがって、メタルハライドランプの垂直
中心軸回りに曲面反射体を配設した場合でも、この曲面
反射体がほぼ水平、つまり、この反射体の水平軸を中心
に上下方向に30°ずつ傾いた範囲内にあれば、スクリー
ン上に投光された光の色度むらと照度むらとを共に有効
に防止することができる。
中心軸回りに曲面反射体を配設した場合でも、この曲面
反射体がほぼ水平、つまり、この反射体の水平軸を中心
に上下方向に30°ずつ傾いた範囲内にあれば、スクリー
ン上に投光された光の色度むらと照度むらとを共に有効
に防止することができる。
【0021】請求項6記載の点灯装置と、請求項7記載
の照明装置と、請求項8記載のプロジェクターは共に請
求項1ないし5記載の光源装置を具備しているので、こ
れら光源装置とほぼ同様の作用効果を有する。
の照明装置と、請求項8記載のプロジェクターは共に請
求項1ないし5記載の光源装置を具備しているので、こ
れら光源装置とほぼ同様の作用効果を有する。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。なお、図1〜図5中、同一または相当部分に
は同一符号を付している。
説明する。なお、図1〜図5中、同一または相当部分に
は同一符号を付している。
【0023】図1は本発明の第1実施例に係る光源装置
の要部を縦断面で示す正面図であり、この図において、
光源装置11は例えば575Wの交流水平点灯のショー
トアーク型メタルハライドランプ12と、このランプ1
2の垂直中心軸Ov回りに配設された球面ミラー13と
を有する。球面ミラー13は図2に示すように球面反射
面を有する曲面反射体であり、その焦点Fを水平方向に
通るミラー水平中心軸Omをランプ12の水平中心軸O
H に一致させている。ここで垂直中心軸Ovとはランプ
12の中心Oを垂直方向に通る中心軸であり、水平中心
軸OH とはランプ12の中心Oを水平方向に通る中心軸
である。
の要部を縦断面で示す正面図であり、この図において、
光源装置11は例えば575Wの交流水平点灯のショー
トアーク型メタルハライドランプ12と、このランプ1
2の垂直中心軸Ov回りに配設された球面ミラー13と
を有する。球面ミラー13は図2に示すように球面反射
面を有する曲面反射体であり、その焦点Fを水平方向に
通るミラー水平中心軸Omをランプ12の水平中心軸O
H に一致させている。ここで垂直中心軸Ovとはランプ
12の中心Oを垂直方向に通る中心軸であり、水平中心
軸OH とはランプ12の中心Oを水平方向に通る中心軸
である。
【0024】メタルハライドランプ12は例えば石英ガ
ラス製の気密容器であるバルブ14の内容積が例えば
2.5cm3 の楕円回転体状の本体部14aと、その両端
部を直径方向で気密にピンチしてなる一対の封止端部1
5a,15bとを一体に連成している。このランプ12
の単位表面積当りのランプ入力である管壁負荷は40W
/cm2 以上である。
ラス製の気密容器であるバルブ14の内容積が例えば
2.5cm3 の楕円回転体状の本体部14aと、その両端
部を直径方向で気密にピンチしてなる一対の封止端部1
5a,15bとを一体に連成している。このランプ12
の単位表面積当りのランプ入力である管壁負荷は40W
/cm2 以上である。
【0025】バルブ本体部14aは、その内部に図中左
右一対の電極16a,16bを、バルブ本体部14aの
中心Oを中心にして水平方向に所定の電極間距離、例え
ば7mmを置いて対向させて内蔵している。バルブ本体部
14a内には例えば水銀(Hg)を60mg、アルゴン(A
r)等の希ガスを500torr、Tl−Na−InやSc
−Na−Th等の金属ハロゲン化物を40mg封入してい
る。
右一対の電極16a,16bを、バルブ本体部14aの
中心Oを中心にして水平方向に所定の電極間距離、例え
ば7mmを置いて対向させて内蔵している。バルブ本体部
14a内には例えば水銀(Hg)を60mg、アルゴン(A
r)等の希ガスを500torr、Tl−Na−InやSc
−Na−Th等の金属ハロゲン化物を40mg封入してい
る。
【0026】そして、一対の電極16a,16bは直径
が例えば各々1.25mmであり、その先端中心同士を水
平方向に結ぶ電極中心軸Oeがバルブ14の水平中心軸
OHよりも所定のずれ量Lだけ下方へずれた位置で対向
しており、一対の電極16a,16b間で発生するアー
ク曲がりを相殺するようになっている。
が例えば各々1.25mmであり、その先端中心同士を水
平方向に結ぶ電極中心軸Oeがバルブ14の水平中心軸
OHよりも所定のずれ量Lだけ下方へずれた位置で対向
しており、一対の電極16a,16b間で発生するアー
ク曲がりを相殺するようになっている。
【0027】このずれ量L(mm)はバルブ本体部14a
内のアーク中心にほぼ一致するバルブ中心Oにおける内
直径φ(mm)に対して、次の[数5]で規定する条件を
充足するように設定されている。
内のアーク中心にほぼ一致するバルブ中心Oにおける内
直径φ(mm)に対して、次の[数5]で規定する条件を
充足するように設定されている。
【0028】
【数5】φ/20≦l≦φ/6
【0029】そして、一対の電極16a,16bは一対
の封止端部15a,15b内に気密に埋設された一対の
モリブデン箔17a,17bと図示しないリード線を介
して左右一対の口金18a,18bに電気的に接続され
ている。一対の口金18a,18bは封止端部15a,
15bの外周に外嵌され、一対の口金18a,18bを
介して所定のランプ電圧が一対の電極16a,16b間
に印加される。
の封止端部15a,15b内に気密に埋設された一対の
モリブデン箔17a,17bと図示しないリード線を介
して左右一対の口金18a,18bに電気的に接続され
ている。一対の口金18a,18bは封止端部15a,
15bの外周に外嵌され、一対の口金18a,18bを
介して所定のランプ電圧が一対の電極16a,16b間
に印加される。
【0030】一方、球面ミラー13は図2に示すよう
に、その焦点Fを水平方向に通るミラー水平中心軸Om
がバルブ14の水平中心軸OH に対してなす角度θが次
の[数6]式を充足するように設定されている。
に、その焦点Fを水平方向に通るミラー水平中心軸Om
がバルブ14の水平中心軸OH に対してなす角度θが次
の[数6]式を充足するように設定されている。
【0031】
【数6】−30°≦θ≦+30°
【0032】次に本実施例の実験データを説明する。
【0033】 (供試光源装置) 本実施例 光源:ショートアークメタルハライドランプ11 定格電力:575W, 250W バルブ内容積2.5cm3 , 1cm3 電極間距離 7mm 管壁負荷 40W/cm2 以上 封入物 水銀60mg, 希ガス50torr 金属ハロゲン化物 40mg ミラー:球面ミラー (実験条件および結果)上記光源装置11から図示しな
いスクリーン上に投光される光の色度むらと照度むらの
状態を検査する実験を、球面ミラー13の角度θをゼロ
にする一方、電極軸Oeのずれ量Lとバルブ14の内直
径φとをパラメータにして種々行なったところ、次の表
1の結果を得た。
いスクリーン上に投光される光の色度むらと照度むらの
状態を検査する実験を、球面ミラー13の角度θをゼロ
にする一方、電極軸Oeのずれ量Lとバルブ14の内直
径φとをパラメータにして種々行なったところ、次の表
1の結果を得た。
【0034】
【表1】 この実験と表1よりずれ量Lは15〜17mmが最も好ま
しいことが判明した。また、球面ミラー13のランプ1
1に対する角度θが図2中上下方向へ30°を超えたと
きには色度むらと照度むらとは発生しなくなるが、投光
量が著しく減少して効率が低下する。なお、球面ミラー
13を、放物反射面を有する放物ミラー、または楕円反
射面を有する楕円ミラーに代えてもほぼ同様の効果が得
られた。
しいことが判明した。また、球面ミラー13のランプ1
1に対する角度θが図2中上下方向へ30°を超えたと
きには色度むらと照度むらとは発生しなくなるが、投光
量が著しく減少して効率が低下する。なお、球面ミラー
13を、放物反射面を有する放物ミラー、または楕円反
射面を有する楕円ミラーに代えてもほぼ同様の効果が得
られた。
【0035】図3は上記光源装置11を具備したOHP
(オーバーヘッドプロジェクター)等のプロジェクター
21の一例の全体構成図であり、このプロジェクター2
1は光源装置11のメタルハライドランプ12の一対の
電極16a,16bに、一対の口金18a,18bを介
して所定の交流電力を給電して安定的に点灯させる点灯
装置22と、この光源装置11からの光をスクリーン2
3に投光する光学系24と、これら光源装置11,点灯
装置22,光学系24とを内蔵する筺体25とを有す
る。筺体25には光学系24からの投光をスクリーン2
3に投光させるための開口25aを開口させている。
(オーバーヘッドプロジェクター)等のプロジェクター
21の一例の全体構成図であり、このプロジェクター2
1は光源装置11のメタルハライドランプ12の一対の
電極16a,16bに、一対の口金18a,18bを介
して所定の交流電力を給電して安定的に点灯させる点灯
装置22と、この光源装置11からの光をスクリーン2
3に投光する光学系24と、これら光源装置11,点灯
装置22,光学系24とを内蔵する筺体25とを有す
る。筺体25には光学系24からの投光をスクリーン2
3に投光させるための開口25aを開口させている。
【0036】光学系24は光源装置11からの光を集光
するコンデンサレンズ26,第1の平面ミラー27,フ
レネルレンズ28,第2の平面ミラー29等を有し、光
源装置11からの光を制御して筺体25の開口25aか
らスクリーン23上に投光するようになっている。
するコンデンサレンズ26,第1の平面ミラー27,フ
レネルレンズ28,第2の平面ミラー29等を有し、光
源装置11からの光を制御して筺体25の開口25aか
らスクリーン23上に投光するようになっている。
【0037】このプロジェクター21においても、色度
むらと照度むらとを有効に防止することができる光源装
置11を具備しているので、スクリーン23上に投光さ
れる光の色度むらと照度むらとを共に有効に防止するこ
とができる。
むらと照度むらとを有効に防止することができる光源装
置11を具備しているので、スクリーン23上に投光さ
れる光の色度むらと照度むらとを共に有効に防止するこ
とができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし5
の各発明は、メタルハライドランプの水平対向された一
対の電極同士を結ぶ電極軸を、気密容器の内径の大きさ
に応じた所定距離だけ、気密容器の水平中心軸よりも下
方へずらしているので、このずれにより、アーク曲がり
による上方への偏位をほぼ相殺することができる。
の各発明は、メタルハライドランプの水平対向された一
対の電極同士を結ぶ電極軸を、気密容器の内径の大きさ
に応じた所定距離だけ、気密容器の水平中心軸よりも下
方へずらしているので、このずれにより、アーク曲がり
による上方への偏位をほぼ相殺することができる。
【0039】したがって、メタルハライドランプの垂直
中心軸回りに曲面反射体を配設した場合でも、この曲面
反射体がほぼ水平、つまり、この反射体の水平軸を中心
に上下方向に30°ずつ傾いた範囲内にあれば、スクリー
ン上に投光された光の色度むらと照度むらとを共に有効
に防止することができる。
中心軸回りに曲面反射体を配設した場合でも、この曲面
反射体がほぼ水平、つまり、この反射体の水平軸を中心
に上下方向に30°ずつ傾いた範囲内にあれば、スクリー
ン上に投光された光の色度むらと照度むらとを共に有効
に防止することができる。
【0040】請求項6記載の点灯装置と、請求項7記載
の照明装置と、請求項8記載のプロジェクターは共に請
求項1ないし5記載の光源装置を具備しているので、こ
れら光源装置とほぼ同様の作用効果を奏する。
の照明装置と、請求項8記載のプロジェクターは共に請
求項1ないし5記載の光源装置を具備しているので、こ
れら光源装置とほぼ同様の作用効果を奏する。
【図1】本発明の第1実施例に係る光源装置の要部を縦
断面で示す正面図。
断面で示す正面図。
【図2】図1のII−II線概略断面図。
【図3】図1で示す光源装置と点灯装置とを具備してい
るプロジェクターの全体構成図。
るプロジェクターの全体構成図。
【図4】従来の光源装置の一部を縦断面で示す正面図。
【図5】図4のV−V線概略断面図。
11 光源装置 12 メタルハライド等 13 球面ミラー 14 バルブ(気密容器)) 14a バルブ本体部 16a,16b 一対の電極 21 プロジェクター 22 点灯装置 23 スクリーン 24 光学系 25 筺体 25a 筺体の開口
Claims (8)
- 【請求項1】 気密容器内に放電媒体を封入している単
位表面積当りのランプ入力が40W/cm2 以上であるメ
タルハライドランプと;メタルハライドランプの気密容
器内で水平方向に対向するように配置されて、その対向
中心軸を気密容器の水平中心軸に対して下方へずらし、
そのずれ量L(mm)がアーク中心部の気密容器内径φ
(mm)に対し、下記[数1]式を充足するように設定さ
れてなる一対の電極と;気密容器の垂直中心軸回りに配
設されて、反射体水平中心軸と気密容器の水平中心軸と
でなす角度θが下記[数2]式を充足するように位置さ
れ、球面や楕円、放物面等の曲面反射面を有する曲面反
射体と;を具備していることを特徴とする光源装置。 【数1】φ/20≦L≦φ/6 【数2】−30°<θ<+30° - 【請求項2】 気密容器内に放電媒体を封入している単
位表面積当りのランプ入力が40W/cm2 以上であるメ
タルハライドランプと;メタルハライドランプの気密容
器内で水平方向に対向するように配置されて、アーク中
心部の気密容器内径をφ(mm)としたときに、φ/20
(mm)以上かつφ/6(mm)以下の距離Lだけ、気密容
器の水平中心軸に対して下方へずれた箇所で放電を発生
させる一対の電極と;気密容器の垂直中心軸回りに配設
されて、反射体水平中心軸と気密容器の水平中心軸に対
し上下方向へそれぞれ30°の範囲内に入るように位置
され、球面や楕円、放物面等の曲面反射面を有する曲面
反射体と;を具備していることを特徴とする光源装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の光源装置におい
て、放電媒体が水銀と希ガスと金属ハロゲン化物である
ことを特徴とする光源装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一記載の光
源装置において、一対の電極間距離が7mmであることを
特徴とする光源装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一記載の光
源装置において、気密容器の内容積が2.5cm3 である
ことを特徴とする光源装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一記載の光
源装置と;光源装置の一対の電極に電力を給電して安定
的に点灯させる点灯回路と;を具備していることを特徴
とする点灯装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の点灯装置と;光源装置を
収容する器具本体と;を具備していることを特徴とする
照明装置。 - 【請求項8】 請求項6記載の点灯装置と;点灯装置の
光源装置からの光を制御してスクリーンに投光する光学
系と;点灯装置と光学系とを収容すると共に、光学系か
らの投光をスクリーンに投光させる開口を形成した筺体
と;を具備していることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166227A JPH0917388A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 光源装置,点灯装置,照明装置およびプロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166227A JPH0917388A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 光源装置,点灯装置,照明装置およびプロジェクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0917388A true JPH0917388A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15827475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7166227A Pending JPH0917388A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 光源装置,点灯装置,照明装置およびプロジェクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0917388A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014167406A1 (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-16 | 株式会社オーク製作所 | 光源装置および光源装置を備えた露光装置 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7166227A patent/JPH0917388A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014167406A1 (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-16 | 株式会社オーク製作所 | 光源装置および光源装置を備えた露光装置 |
JPWO2014167406A1 (ja) * | 2013-04-09 | 2017-02-16 | 株式会社オーク製作所 | 光源装置および光源装置を備えた露光装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4612475A (en) | Increased efficacy arc tube for a high intensity discharge lamp | |
JPH11126580A (ja) | 小型投射ランプ | |
US5689154A (en) | Metal halide gas discharge lamp for projection purposes | |
JP2001313001A (ja) | メタルハライドランプおよび自動車用前照灯装置 | |
JP3570370B2 (ja) | 光源装置 | |
JPH0917388A (ja) | 光源装置,点灯装置,照明装置およびプロジェクター | |
EP0908926B1 (en) | Metal halide lamp | |
JPH10214595A (ja) | セラミックス放電ランプ,ランプ装置,点灯装置および液晶プロジェクター | |
JPH04288535A (ja) | 投光光源装置 | |
JP2001102001A (ja) | 短アーク形のメタルハライド放電ランプ、メタルハライド放電ランプ装置および照明装置 | |
JPH07220685A (ja) | 反射形放電灯およびその点灯装置 | |
GB2210196A (en) | One-side-sealed type high intensity discharge lamp | |
JP2000223068A (ja) | 高圧放電ランプおよびこのランプを用いたランプ器具,点灯装置,投光装置,画像投影装置 | |
JPH10188896A (ja) | 放電ランプ、ランプ装置、点灯装置および液晶プロジェクタ | |
JPH10106493A (ja) | 高圧放電ランプ,ランプ装置,点灯装置,照明装置および液晶プロジェクター | |
JPH08124531A (ja) | ショートアーク放電灯、光源装置、投光装置および液晶プロジェクタ装置 | |
JPH06314501A (ja) | 投光光源装置およびこれを用いた液晶プロジェクタ | |
JPH11283576A (ja) | 垂直点灯用直流高圧放電ランプ、垂直点灯用直流高圧放電ランプ装置および画像投射装置 | |
JP2011018524A (ja) | 高圧放電ランプ、投光装置及び照明装置 | |
JPH1167147A (ja) | メタルハライド放電ランプおよび照明装置 | |
JPH08273401A (ja) | 投光光源、投光光源点灯装置、投光装置および液晶プロジェクタ | |
JP2000285851A (ja) | 交流点灯用メタルハライド放電ランプおよび照明装置 | |
JP2001035447A (ja) | 高圧放電ランプ、高圧放電ランプ装置および照明装置 | |
JPH10106498A (ja) | 高圧放電ランプ,ランプ装置,点灯装置,照明装置および液晶プロジェクター | |
JPS63131460A (ja) | 高圧放電灯装置 |