JP3409373B2 - ソレノイド磁界式放電灯 - Google Patents

ソレノイド磁界式放電灯

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波励起コイルによ
りバルブ内にプラズマ放電を発生させ、この放電により
バルブ内の発光物質を発光させるようにしたソレノイド
磁界式放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に良く知られている高圧金属蒸気放
電灯、つまりHID放電灯は、発光管バルブの両端部に
高融点金属の構体からなる電極をそれぞれ封装し、これ
ら電極間でアーク放電を発生させ、バルブ内に封入した
発光金属を電離および励起させて発光させるようになっ
ている。しかしながら、このような構造のランプは、バ
ルブ内に電極を配置するので、電極の封止構造が複雑に
なり、電極封止部からのリークを防止するための格別な
工夫が必要となり、かつ電極が放電空間に露出している
ので電極が侵蝕されるなど、種々の不具合が生じる。
【0003】このような有電極形の放電灯の不具合を解
消するランプとして、ソレノイド磁界式放電灯が注目さ
れている。ソレノイド磁界式放電灯は、図7に示すよう
に、透明なバルブ10内に発光物質を封入し、このバル
ブ10を取り巻くようにして高周波励起コイル20を配
し、この励起コイル20はマッチングボックス25を介
して高周波発振回路26に接続されている。高周波発振
回路26から励起コイル20に高周波電流を流すと、高
周波磁界が発生し、これにより上記バルブ10内でリン
グ形状のプラズマ放電12が発生して上記発光物質を発
光させる。
【0004】このようなランプは、バルブ10内に電極
が無いことから無電極放電灯とも称されており、上記有
電極形ランプの不具合を解消することができる。ところ
で、この種のソレノイド磁界式放電灯は、バルブ10内
にプラズマ放電を発生させるために、バルブ10内に非
常に高い電界勾配をつくって放電を起こさせる必要があ
る。
【0005】従来において、例えば特開平2−6004
8号公報にはこの種のソレノイド磁界式放電灯における
始動手段が示されている。すなわち、この公報に記載さ
れた始動手段は、バルブの両端部にそれぞれ始動用電極
を設け、これら始動用電極間に始動電圧を印加してバル
ブ内に放電破壊を起こさせ、これにより始動させるよう
にしたものである。
【0006】しかしながら、このような始動用電極を設
ける構造は、もともとこの種のソレノイド磁界式放電灯
が無電極放電灯として開発されており、電極を設けない
ことを目的とするものであるから、始動用とはいえども
電極を設置することはその目的に反するものであり、電
極の封止や配置構造が複雑になり、電極の侵蝕などの不
具合を生じる。
【0007】このようなことから始動手段として、図7
に示すような始動用細管(ガスプローブとも称する)を
設ける構造が提案されている。このものは、バルブ10
の一側に、バルブと同材料であることが望ましい細管1
5を接続してある。この細管15はバルブ10の内部に
対して隔壁16を介して隔離されており、この細管15
に始動用希ガスとして例えばアルゴンまたはクリプトン
の少なくとも1種が封入されている。細管15には始動
用電極17が取着されており、この始動用電極17はコ
ンデンサ18a、18a´およびインピーダンス18b
を含む始動回路18に接続されており、この始動回路1
8は、マッチングボックス25を介して高周波発振回路
26に接続されている。なお、励起コイル20は上記マ
ッチングボックス25を介して高周波発振回路26に接
続されているものである。
【0008】このような構造の場合、始動用電極17に
高周波電圧を印加すると、始動用電極17と、励起コイ
ル20の高周波磁界によりバルブ10内に発生されてい
る高周波電界との間で電位差を発生し、これにより上記
細管15内に、始動用希ガスによるグロー放電が発生す
る。このグロー放電はバルブ10内との間で電界勾配を
発生し、したがって、バルブ10内ではプラズマ放電が
誘起され、リング形状の放電12が発生するものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような始動用細管15を用いる始動手段の場合、始動時
に細管15内でグロー放電を継続すると隔壁16が破損
する心配がある。つまり、細管15内でグロー放電を発
生させてバルブ10内との間で電界勾配を生じさせた場
合、隔壁16に電界が集中し、この隔壁16の温度が上
昇する。このようなグロー放電状態を続けると、ガラス
製隔壁16の電気抵抗が低くなり、電流が集中し、特に
高温のスポットに益々集中するようになって更に温度が
上昇する。そして、細管15内とバルブ10内とはガス
圧が異なるので、温度上昇により隔壁16が軟化すると
吹き抜けが発生し、細管15がその機能を失ってしまう
ことが心配される。
【0010】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、始動用細管とバルブとの間の隔壁が破損する
のを防止し、始動用細管の機能を長期に渡って維持する
ことができるソレノイド磁界式放電灯を提供しようとす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1番目は、透光
性のバルブ内に発光物質を封入するとともに、このバル
ブを取り巻くようにして高周波励起コイルを配し、上記
バルブにこのバルブ内と隔離して始動用細管をバルブの
表面と略垂直となるように接続し、この始動用細管に始
動用希ガスを封入し、この細管内で上記始動用ガスによ
る始動放電を発生させ、この始動放電によりバルブ内に
プラズマ放電を誘起し、このバルブ内のプラズマ放電に
より上記発光物質を発光させるようにしたソレノイド磁
界式放電灯において、上記始動用細管は隔壁側に向かっ
て広がって形成されており、上記始動用細管の内断面積
をs0 、この細管とバルブとを隔離する隔壁の面積をs
1とした場合、 1.1≦s1 /s0 ≦9 としたことを特徴とする。
【0012】本発明の2番目は、透光性のバルブ内に発
光物質を封入するとともに、このバルブを取り巻くよう
にして高周波励起コイルを配し、上記バルブにこのバル
ブ内と隔離して始動用細管を接続し、この始動用細管に
始動用希ガスを封入し、この細管内で上記始動用ガスに
よる始動放電を発生させ、この始動放電によりバルブ内
にプラズマ放電を誘起し、このバルブ内のプラズマ放電
により上記発光物質を発光させるようにしたソレノイド
磁界式放電灯において、上記バルブの平均肉厚をt0
上記始動用細管管とバルブとを隔離する隔壁の厚さをt
1 とした場合、 1.1≦t1 /t0 ≦4 としたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の1番目によれば、隔壁の面積s1 を始
動用細管の内部断面積s0 よりも大きくしたので、隔壁
の電流密度を小さくすることができ、よって隔壁の温度
上昇を抑制することができ、隔壁の破損を防止すること
ができる。しかし、面積比s1 /s0 が9を越えると電
界が広がり過ぎて、発光管内に強い電界が誘起されず、
アーク放電の発生が困難になる。さらに、始動用細管が
バルブ表面と略垂直となるように接続され、かつ、始動
用は隔壁側に向かって広がるように形成されている。こ
のため、始動用細管内で生じるグロー放電によって隔壁
に電流が集中することなく適度に分散され、隔壁が破損
するのを未然に防止することができる。
【0014】また、本発明の2番目によれば、隔壁の肉
厚t1 をバルブの他の箇所の平均肉厚をt0 より大きく
したので、熱容量が増大し、隔壁の温度上昇を抑制する
ことができ、隔壁の破損を防止することができる。しか
し、肉厚比t1 /t0 が4を越えると、隔壁の抵抗が増
して電圧降下が大きくなり、発光管内に強い電界が誘起
されず、アーク放電の発生が困難になる。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図3に示す
第1の実施例にもとづき説明する。図1は、ソレノイド
磁界式放電灯を示し、図7に示す高周波電源回路と同様
の電源回路に接続されるものであるから、図1において
は高周波電源回路の図示を省略する。但し、図7におい
て、30はスイッチであり、このスイッチ30は、始動
回路18とマッチングボックス25との間に設けられて
いる。このスイッチ30は、光センサー31からの信号
により、オン・オフ作動するようになっており、上記光
センサー31がバルブ10の発光状態を検知すると、ス
イッチ30はオフし、始動回路18を開放状態に保つよ
うになっている。
【0016】図1に示す発光管バルブ10は、例えば合
成石英などのような高融点ガラスや、アルミナなどのよ
うな透明セラミック材料により構成されており、このバ
ルブ10内には、プラズマによるア−ク放電12によっ
て発光する発光物質、例えば紫外線照射用の光源として
使用する場合は、鉄のハロゲン化物、例えば鉄のヨウ化
物が封入されている。なお、バルブ10内には上記発光
物質の外に、アルゴン、キセノン、クリプトン、ネオン
などのような希ガスが少なくとも1種封入されている。
【0017】バルブ10の周囲には励起コイル20が配
置されている。励起コイル20は、高純度アルミニウ
ム、または銅、もしくは銀などの導電性に優れた金属よ
りなり、コイル素線は断面形状が非円形、例えば偏平を
なしている。この励起コイル20の両端が前記図7と同
様な高周波電源回路に接続されている。
【0018】励起コイル20に高周波電流を流すと、こ
の励起コイル20内には励起コイル20のコイル軸方向
O−Oに沿って磁界が発生し、これによりコイル20の
中心部空間に収容されたバルブ10内に、コイル軸O−
Oを取巻くようにしてプラズマによるドーナツ形のア−
ク放電12が発生する。この放電12により発光金属が
電離および励起されて紫外線を発し、この紫外線はバル
ブ10を透過して外部に放射される。
【0019】上記バルブ10の一端には、例えば中心線
上に位置して始動用細管15が接続されている。つま
り、始動用細管15はバルブ10の表面に略垂直となる
ように接続されている。細管15はバルブと同一材料で
あることが望ましく、バルブ10の内部に対して隔壁1
6を介して隔離されている。そして、この細管15内に
は始動用希ガスとして例えばアルゴンまたはクリプトン
の少なくとも1種が封入されている。
【0020】細管15には始動用電極17が取着されて
おり、この始動用電極17は図7に示す始動回路に接続
されている。この始動用電極17に始動電圧を供給し、
かつ同時に励起コイル20に高周波電流を流してバルブ
10内に高周波磁界による電界を発生させと、始動用電
極17とバルブ10の電界との間で電位差が生じ、細管
15内の希ガスがグロー放電を発生する。このグロー放
電とバルブ10内の電界との間に電界勾配が発生し、こ
のためバルブ10内でプラズマ放電が誘起され、よって
リング形状の放電12が発生するものである。
【0021】ところで、本実施例の場合、始動用細管1
5は根元を大径に形成してバルブ10に接合されてい
る。つまり、始動用細管15は隔壁16側に向かって広
がるように形成されている。このため始動用細管15内
の断面積をs0 、この細管15とバルブ10の内部とを
隔離する隔壁16の面積をs1 としたとき、隔壁16の
面積s1 が細管15の内断面積s0 より大きく形成され
ており、この場合の面積比は、 1.1≦s1 /s0 ≦9 の範囲に設定されている。
【0022】このような構成においては、隔壁16の面
積s1 を始動用細管15の内部断面積s0 よりも大きく
したので、始動時において隔壁16の吹き抜け破損を防
止することができる。つまり、始動時には、細管15内
の希ガスがグロー放電を発生し、このグロー放電とバル
ブ10内の電界との間に電界勾配が発生し、これにより
バルブ10内にプラズマ放電を誘起するものであるが、
隔壁16の面積s1 を大きくしたので、隔壁16に局部
的な電流集中がなくなり、電流密度を小さくすることが
でき、よって隔壁16の温度上昇を抑制することがで
る。この結果、バルブ10内の高圧ガスが低圧側の細管
15に吹き抜けるなどの損傷が防止されるものである。
【0023】なお、面積比s1 /s0 が9を越えると電
界が広がり過ぎ、隔壁16の電流密度が小さくなり過
ぎ、バルブ10内に強い電界を誘起することができず、
始動に時間が掛かったり、アーク放電の発生が困難にな
る。
【0024】このような数値的特性は、本発明者らの実
験により確かめられている。すなわち、内径が40mmの
バルブ10内に、水銀と200Torrのアルゴンガスを封
入し、定格入力240Wのソレノイド磁界式放電灯を製
造した。始動用細管15は、内径2mm(断面積s0
0.0314cm2 )、高さ60mmとしてあり、内部に4
0Torrのアルゴンガスを封入してある。
【0025】このようなランプを、図7に示す高周波電
源回路に接続し、13.56MHzの高周波を印加し
た。始動電極17に対して300Vの電圧で1Aの電流
を流し、同時に励起コイル20には200Wの電力を供
給した。
【0026】このような状態で隔壁16の面積s1 を種
々変更した場合にそれぞれ、隔壁の破損する時間および
点灯に要する時間を測定した。図2は、面積比s1 /s
0 と、隔壁が破損するまでの時間との関係を示すグラフ
である。この特性から、s1 /s0 を1以上にすれば、
つまり隔壁16の面積s1 を始動用細管15の内部断面
積s0 よりも大きくすれば、隔壁16の破損に至るまで
の時間を延長することができることが確認され、この結
果より、成形誤差を考慮すると面積比s1 /s0 は1.
1以上にするのが望ましい。
【0027】また、図3は、面積比s1 /s0 と、点灯
に要するまでの時間との関係を示すグラフである。この
特性から、s1 /s0 が9を越えると、始動に要する時
間が長くなり、実用上の限界に達することが確認され
た。
【0028】このような実験により、隔壁16の面積s
1 と細管15の内断面積s0 との比、つまり面積比s1
/s0 は、1.1〜9の範囲であることが望まれる。次
に、第2の発明について、図4ないし図6にもとづき説
明する。図4は他の実施例の放電灯を示し、この場合
は、隔壁16の肉厚t1 を、バルブ10の他の部分の平
均肉厚t0 よりも大きくしてある。実際には、これらの
肉厚比は、 1.1≦t1 /t0 ≦4 の範囲に設定されている。
【0029】このような構成においては、隔壁16の肉
厚t1 をバルブ10の肉厚t0 よりも大きくしたので、
隔壁16の熱容量が大きくなり、熱拡散を促進させるの
で隔壁の温度上昇を抑止することができる。この結果、
バルブ10内の高圧ガスが低圧側の細管15に吹き抜け
るなどの損傷が防止されるものである。
【0030】また、肉厚比t1 /t0 が4を越えると、
隔壁16の電気抵抗が増して電圧降下を招き、始動用細
管15内に発生したグロー放電にてバルブ10内に強い
電界を誘起することができず、始動に時間が掛かった
り、アーク放電の発生が困難になる。
【0031】上記の数値的特性についても、発明者らは
実験により確かめてある。すなわち、平均肉厚t0
0.9mmとし、その他の条件は図1に示した放電灯と同
様なバルブ(内径が40mmのバルブ10内に、水銀と2
00Torrのアルゴンガスを封入したもの)に、内径4m
m、高さ60mmの細管15を接続し、内部に40Torrの
アルゴンガスを封入した。このランプを、図7に示す高
周波電源回路に接続し、13.56MHzの高周波を印
加した。始動電極17に対して300Vの電圧で1Aの
電流を流し、同時に励起コイル20には200Wの電力
を供給した。
【0032】このような状態で隔壁16の肉圧t1 を種
々変更した場合にそれぞれ、隔壁の破損する時間および
点灯に要する時間を測定した。図5は、肉厚比t1 /t
0 と、隔壁が破損するまでの時間との関係を示すグラフ
である。この特性から、t1 /t0 を1以上にすれば、
つまり隔壁16の肉厚t1 をバルブ10の他の部分の平
均肉厚t0 よりも大きくすれば、隔壁16の破損に至る
までの時間を延長することができることが確認され、こ
の結果より、成形誤差を考慮すると肉厚比t1 /t0
1.1以上にするのが望ましい。
【0033】また、図6は、肉厚比t1 /t0 と、点灯
に要するまでの時間との関係を示すグラフである。この
特性から、t1 /t0 が4を越えると、始動に要する時
間が長くなり、実用上の限界に達することが確認され
た。
【0034】このような実験により、隔壁16の肉厚t
1 とバルブの平均肉厚t0 との比は、1.1〜4の範囲
であることが望まれる。なお、各実施例では、励起コイ
ル20の断面形状を偏平な形状としたので、表面積が増
し、高周波電流は導体の表面を流れる性質があるから表
皮効果が大きくなり、電流に対する抵抗が小さくなり、
また表面積が大きいので放熱効果が大きくなり、上記抵
抗が小さくなることと相俟って自己発熱が軽減され、コ
イル効率が向上する。しかしながら、本発明はコイルの
形状に制約を受けるものではなく、コイルは断面が円形
のワイヤにより形成した場合であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の1番目によ
ると、隔壁の面積s1 を始動用細管の内部断面積s0
りも大きくしたので、隔壁の電流密度を小さくすること
ができ、よって隔壁の温度上昇を抑制することができ、
隔壁の破損を防止することができる。しかも、面積比s
1 /s0 を9未満に制限したから、電界の広がり過ぎを
防止し、発光管内に強い電界を誘起することができ、ア
ーク放電の発生を容易にする。さらに、始動用細管がバ
ルブ表面と略垂直となるように接続され、かつ、始動用
は隔壁側に向かって広がるように形成されている。この
ため、始動用細管内で生じるグロー放電によって隔壁に
電流が集中することなく適度に分散され、隔壁が破損す
るのを未然に防止することができる。
【0036】また、本発明の2番目によれば、隔壁の肉
厚t1 をバルブの他の箇所の平均肉厚をt0 より大きく
したので、熱容量が増大し、隔壁の温度上昇を抑制する
ことができ、隔壁の破損を防止することができる。この
場合も、肉厚比t1 /t0 を4未満に制限したから、隔
壁の電圧降下が大きくならず、アーク放電の発生を促
し、良好な始動性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すソレノイド磁界式
放電灯の構成図。
【図2】同実施例における面積比と隔壁が破損するまで
の時間との関係を示す特性図。
【図3】同実施例における面積比と点灯に要する時間と
の関係を示す特性図。
【図4】本発明の第2の実施例を示すソレノイド磁界式
放電灯の構成図。
【図5】同実施例における肉厚比と隔壁が破損するまで
の時間との関係を示す特性図。
【図6】同実施例における肉厚比と点灯に要する時間と
の関係を示す特性図。
【図7】本発明の背景技術を示すソレノイド磁界式放電
灯およびその点灯回路を示す構成図。
【符号の説明】
10…バルブ、12…アーク放電、15…始動用細管、
16…隔壁、17…始動用電極。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性のバルブ内に発光物質を封入する
    とともに、このバルブを取り巻くようにして高周波励起
    コイルを配し、上記バルブにこのバルブ内と隔離して始
    動用細管をバルブの表面と略垂直となるように接続し、
    この始動用細管に始動用希ガスを封入し、この細管内で
    上記始動用ガスによる始動放電を発生させ、この始動放
    電によりバルブ内にプラズマ放電を誘起し、このバルブ
    内のプラズマ放電により上記発光物質を発光させるよう
    にしたソレノイド磁界式放電灯において、上記始動用細管は隔壁側に向かって広がって形成されて
    おり、 上記始動用細管の内断面積をs0 、この細管とバ
    ルブとを隔離する隔壁の面積をs1 とした場合、 1.1≦s1 /s0 ≦9 としたことを特徴とするソレノイド磁界式放電灯。
  2. 【請求項2】 透光性のバルブ内に発光物質を封入する
    とともに、このバルブを取り巻くようにして高周波励起
    コイルを配し、上記バルブにこのバルブ内と隔離して始
    動用細管を接続し、この始動用細管に始動用希ガスを封
    入し、この細管内で上記始動用ガスによる始動放電を発
    生させ、この始動放電によりバルブ内にプラズマ放電を
    誘起し、このバルブ内のプラズマ放電により上記発光物
    質を発光させるようにしたソレノイド磁界式放電灯にお
    いて、 上記バルブの平均肉厚をt0 、上記始動用細管管とバル
    ブとを隔離する隔壁の厚さをt1 とした場合、 1.1≦t1 /t0 ≦4 としたことを特徴とするソレノイド磁界式放電灯。
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