JPH0969037A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

Info

Publication number
JPH0969037A
JPH0969037A JP22418795A JP22418795A JPH0969037A JP H0969037 A JPH0969037 A JP H0969037A JP 22418795 A JP22418795 A JP 22418795A JP 22418795 A JP22418795 A JP 22418795A JP H0969037 A JPH0969037 A JP H0969037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
display
area
designated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22418795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Murazaki
安志 村崎
Yoshiaki Kihara
良朗 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP22418795A priority Critical patent/JPH0969037A/ja
Priority to EP96113462A priority patent/EP0762264B1/en
Priority to DE69619320T priority patent/DE69619320T2/de
Priority to US08/708,053 priority patent/US5867158A/en
Priority to CNB961133538A priority patent/CN100452019C/zh
Publication of JPH0969037A publication Critical patent/JPH0969037A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0484Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] for the control of specific functions or operations, e.g. selecting or manipulating an object, an image or a displayed text element, setting a parameter value or selecting a range
    • G06F3/0485Scrolling or panning

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動方向および移動量を点で設定して、スク
ロール移動を行う。 【解決手段】 電子機器11の表示手段12の表示画面
内には基準点が予め設定される。使用者がデータ処理機
能の表示モードを選択し、座標入力手段13から表示画
面内の点を指定点として指定すると、機器11は基準点
と指定点との位置のずれを座標の値の偏差として演算
し、指定点に対応する位置に表示された画像が基準点に
対応する位置にくるように画像を変更切換えして、表示
された画像をスクロール移動する。また、指定点の指定
を複数回継続して行うと、所定時間おきにその回数だ
け、順次切換えられた画像に対してスクロール移動を行
う。また、指定が複数回継続された時には、所定時間を
回数に応じて短縮する。さらにまた、表示された画像に
キャラクタが含まれるときには、位置のずれを示す偏差
の近似値を、キャラクタを含む矩形領域の幅の整数倍の
値の中から求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】データを目視表示することが
できる画像に変換し目視表示することができる機能を有
し、パーソナルコンピュータや小型電子機器に好適に実
施されるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータで用いられるア
プリケーションソフトウエアや、電子手帳と呼ばれる携
帯用の小型電子機器において、使用者は作成されたデー
タを機器の表示手段の表示画面に画像化して目視表示さ
せることによって、作成されたデータの内容を把握す
る。
【0003】作成されたデータが多くのデータ量を有す
る場合、このデータを画像化した画像が、表示手段の表
示画面の少なくとも一方向の幅よりも大きな幅を有する
画像となることがある。特に、小型電子機器は表示画面
が小さいので、データを画像化した画像の大きさが表示
画面の大きさ以上になることが多い。たとえば、小型電
子機器にパーソナルコンピュータや他の機器を用いて作
成したデータ、たとえばパソコン通信などの通信記録を
転送して目視表示しようとする場合およびナビゲーショ
ン装置などで用いられる地図を画像化して目視表示しよ
うとする場合などが挙げられる。
【0004】小型電子機器は、表示画面が小さいととも
に、当該表示画面を用いて一度に目視表示することがで
きるデータ量、たとえば表示することが可能なキャラク
タ数が、他の機器よりも少ないことが考えられる。した
がって、前述したような画像の大きさが表示画面の大き
さを越えてしまうことが度々発生すると考えられる。
【0005】データ全体の画像の大きさが表示画面の大
きさを越えた場合に、使用者が表示画面に表示されてな
い部分のデータを目視表示したいと希望することがあ
る。このときに使用者は、表示画面に目視表示された画
像を、目視表示されていない部分の画像が表示画面内に
入るようにスクロール移動させる。スクロール移動と
は、使用者が指定した方向に画像が微小量ずつ順次移動
する動作に限らず、画像を別の画像に切換える動作をも
含むものである。
【0006】使用者は、たとえばキーボードに備えられ
たり、表示画面内に表示されマウスでクリックして操作
するように設定されたカーソルキーなどを操作して、画
像のスクロール移動動作を指示する。マウスでクリック
するとは、表示画面内に表示されたキャラクタなど予め
定める表示画像内の位置と同一の位置にマウス操作に応
じて動くカーソルを重ねて表示した状態において、マウ
スのボタンを操作する動作である。
【0007】図26にデータを目視表示するための画像
1とカーソルキー2とを含む表示画像3を示す。このよ
うな表示画像3が、小型電子機器の表示手段の表示画面
や、パーソナルコンピュータの表示画面に表示される。
画像1は、目視表示するべきデータの一部のデータを画
像化したものである。カーソルキー2は、画像1を含む
仮想的な画像であり、目視表示すべきデータを一度に全
て画像化した仮想的画像をスクロール移動するためのキ
ーである。カーソルキー2には、右方向、左方向、前方
向、および後方向移動キー2a〜2dが含まれる。前後
方向とは、左右方向と直交し表示画面に平行な方向であ
る。たとえば後方向移動キー2dを操作した場合、表示
手段の表示画面には図26の表示画像3に換わって図2
7の表示画像4が表示される。
【0008】図27の表示画像4に含まれる画像1a
は、図26の表示画像3の画像1の画像が1行分前方向
に繰上がった画像である。すなわち、画像1の最上部に
表示されていた行の画像5が消去され、かわって画像の
最後部に新たな行の画像6が付加えられた画像である。
このように、カーソルキー2を操作することによって、
表示画面に表示される表示画像を変更し、データを順次
目視表示することができる。
【0009】また、図28に示すように、表示画面内に
データを目視するための画像8とは別に、カーソルキー
に換わりスクロールバーと称される指示領域9,10が
設定される場合もある。指示領域9,10には、前述し
たカーソルキーをも合わせて設定されることもある。
【0010】指示領域9,10は、画像8をスクロール
することができる方向に沿って、それぞれ設けられる。
指示領域9は画像8を前後方向にスクロール移動させる
ことを指示するための領域である。指示領域10は、画
像8を左右方向にスクロール移動させることを指示する
ための領域である。使用者は、たとえばカーソルキー2
をマウスでクリックして、画像8を所定の移動量ずつス
クロール移動する。また、指示領域9,10内に設定さ
れるキャラクタ9a,10aを、マウスでクリックしつ
つかつマウスを移動させることによって、指示領域内
9,10での位置を移動させて、設定した移動量だけ、
スクロール移動させることもできる。
【0011】画像のスクロール動作に関する従来技術は
特開平5−94504号公報に開示されている。本公報
では、表示画面上に表示画面よりも広い領域を有するデ
ジタルタブレットを入力手段として設置している。この
ようなデジタルタブレットと、タブレット上の点を指示
するペンを用い、ペンをタブレット上のうち、表示画面
の直上に位置する領域から、表示画面の周辺部に位置す
る領域に向かってペンを移動させる。このような動作に
おいて、表示画面周辺部のデジタルタブレット上にペン
が至った場合には、表示画面上の領域から表示画面周辺
部の領域に移動したペンの移動方向に応じて、表示され
ている画像に対して所定の処理を行う。
【0012】たとえば、表示画面上の領域から表示画面
周辺部の領域のうち左方の周辺部にペンが移動した左移
動であった場合には、画像のデータの交換を行う。ペン
の移動が右移動であった場合には、画像のスクロール動
作を行う。ペンの移動が表示画面上の領域から前述した
左右方向と直交し表示画面に平行な方向である後方向に
移動する場合には画像の拡大動作を行う。ペンの移動が
前方向移動であれば、当該処理動作を終了してメニュ画
面に切換える。また、スクロール移動が指示され実行す
る際において、画像がスクロール移動する速度は、ペン
によってタブレットを指示する際にタブレットを押下げ
る圧力に応じて決定される。
【0013】また本件出願人は、特開昭63−1024
61号公報において、スクロール動作の指示を容易に行
うための技術を提案している。本公報では、表示画面上
に入力手段としてタブレットが設置される。表示画面内
には、データを目視表示するための表示領域が表示画面
の大きさよりも一回り小さく設定される。この表示領域
には、表示すべきデータを目視表示した画像が表示され
る。また、前記表示領域外周辺部に、スクロール指定領
域が設定される。スクロール指定領域は、矩形の領域で
ある表示領域の四方の周辺部に、それぞれ設定される。
使用者は、新たに表示領域内に画像化して目視表示した
いと考えるデータが存在する方向と同一の方向に設定さ
れる指示領域に対応した部分のタブレットを操作して、
スクロール移動を指示する。すなわち、表示領域の右側
に設定された指定領域に対応したタブレットを操作した
場合、表示領域に表示される画像は、右から左へ至る方
向に沿ってスクロール移動する。
【0014】さらにまた本件出願人は、特開昭61−7
914号公報において、表示画面内に本来表示されるべ
きアイコンと称される動作の指定領域を、表示画面に重
ねて設定される透明アクリル板上に印刷して定常的に表
示する技術を提案している。入力手段であるタブレット
は、表示装置の表示画面よりも大きな領域を有し、透明
アクリル板と同程度の領域を有する。アイコンを指示す
るには、透明アクリル板のアイコンの部分と対応する部
分のタブレットを操作して、アイコンに対応する処理動
作を実行する。
【0015】また、近年利用されているパーソナルコン
ピュータや携帯用小型電子機器などにおいて、表示した
画像の特定の位置をタブレットで押下したりマウスでク
リックするなどしてポインティングし、そのままペンを
上げずにペンを移動したり、マウスをクリックしたまま
マウスを移動するなどすると、表示された画像がペンお
よびマウスの移動に合わせて移動する、ドラッグ動作と
呼ばれる動作を行うものがある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術で
は、画像のスクロール移動を実行させるには、まず、表
示手段の表示画面に表示された画像を目視して、表示画
面に表示されていないデータを表示させるためには、表
示された画像をどちらの方向にどれだけスクロール移動
させればよいかを判断する。次いで、表示画面の前記画
像が表示される領域以外の領域などに配置されるカーソ
ルキーやスクロールバーを目視して探し、探出したカー
ソルキーやスクロールバーを必要な方向に必要な量だけ
画像がスクロール移動するように操作する。
【0017】このように、カーソルキーやスクロールバ
ーを用いてスクロール移動動作を指示する場合、1回の
指示において指示することのできる方向は予め定める移
動方向に限られる。たとえば、図26〜図28に示す表
示画像を用いた手段のようにカーソルキーを用いる場合
には、画像をスクロール移動させることができる移動方
向が、互いに直交する2方向、たとえば前後方向および
左右方向のいずれか一方に限られている。
【0018】したがって、画像が2方向と交わる方向、
たとえば斜め方向にスクロール移動させたい場合には、
前後および左右方向のいずれか一方の方向に画像をスク
ロールしたのちに、いずれか他方の方向に画像をスクロ
ールする必要がある。また、スクロールの移動量も前後
および左右方向それぞれに判断し直す必要がある。
【0019】また、カーソルキーを用いてスクロール移
動を行う場合、1回の指示において画像が移動する移動
量は一定に保たれる。したがって、必要な移動量だけ画
像をスクロール移動させるためには、同一のカーソルキ
ーを用いた指示を複数回繰返す必要がある。このような
操作はいわゆるデジタル的な操作であり、画像を斜め方
向に所定量だけ動かしたいと考えるような、使用者のア
ナログ的な感覚の動作とは必ずしも一致しない。
【0020】また、前述した特開平5−94504号公
報に開示された従来技術では、画像をスクロール移動さ
せることを指定した後に、スクロール移動させるべき方
向と移動量とを改めて指定する必要があり、操作が繁雑
である。また、本従来技術では、データの画像を表示す
るための表示手段の表示画面の表示領域以上の大きさの
タブレットを必要とする。また前述したカーソルバーを
用いる場合も同様である。これによって、タブレットの
大きさが大きくなり、製品の小型化が困難になる。
【0021】さらに小型電子機器においては、表示手段
の表示画面が元々小さい。このような機器においてはス
クロールバーを用いてスクロール動作を指示する場合、
パーソナルコンピュータなどで実施する場合に比較し
て、設定されるスクロールバーの大きさを非常に小さく
する必要がある。この小さなスクロールバーを操作して
スクロール動作を指示することは困難である。特に、表
示画面上にタブレットを重ねて入力手段とした構成を有
する小型電子機器では、小さなスクロールバーに対応す
る位置のタブレットを正確に操作することは困難であ
る。
【0022】また、前述したドラッグ動作は、ウィンド
ウの画像が複数重なっている時に、ウィンドウを移動さ
せるために使用されることが多い。このドラッグ操作は
画像を表示領域内でだけ画像を動かす動作であり、表示
領域を越えて画像を動かすことは困難である。
【0023】本発明の目的は、画像のスクロール移動動
作およびその移動方向ならびに移動量を容易に指示する
ことができるデータ処理装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、目視表示され
るべき画像のデータをストアするメモリと、メモリにス
トアされる画像データを目視表示する目視表示領域を有
し、この目視表示領域はメモリにストアされる画像デー
タの仮想目視表示領域よりも少なくとも部分的に小さい
表示手段と、表示手段の目視表示領域内の1点を指定位
置として指定する指定手段と、指定手段の出力に応答
し、目視表示領域内に予め設定された基準位置と指定手
段によって指定された指定位置との位置のずれを演算す
る演算手段と、演算手段の出力に応答し、目視表示領域
に表示される画像のデータを前記位置のずれがほぼなく
なるようにスクロール移動して、表示手段によって目視
表示領域に表示させる画像移動手段とを含むことを特徴
とするデータ処理装置である。 本発明に従えば、データ処理装置は、メモリにストアさ
れたデータを画像化して表示手段に目視表示する装置で
ある。メモリには、目視表示されるべき画像のデータ
が、表示手段の目視表示領域に表示することができる形
態のデータとしてストアされている。 メモリにストアされる画像化すべきデータを一度に目視
表示しようとする場合、画像を表示するために必要とさ
れる仮想目視表示領域は、表示手段の表示領域よりも少
なくとも部分的に大きい。したがって、当該データを画
像化して目視表示する場合、表示手段の目視表示領域か
らはみ出して表示されない部分が生じる。データ処理装
置を使用する使用者が表示されない部分を目視表示した
いと考える場合、表示された画像をスクロール移動させ
る。 スクロール移動動作とは、表示された画像をもとの表示
位置から移動させ、目視表示領域からはみ出した部分の
画像は消去し、消去した画像と画像の図心を挟んで対向
し目視表示領域に含まれることとなった位置に、当該位
置に対応するデータを画像化した画像を付加していく動
作である。スクロール移動には、表示された画像を、新
たな画像と切換え表示する動作も含まれる。このような
切換え動作で切換えられる画像は、切換る前に表示され
ていた画像の一部を含み、この一部の画像を元の位置と
は異なる位置に表示するように配置して、新たなデータ
の画像を付加したものであってもよい。 本発明のデータ処理装置で画像のスクロール移動を指示
するためには、まず使用者が表示手段の目視表示領域内
の1点を指定位置として指定する。目視表示領域内に
は、領域内の1点が基準位置として予め設定されてい
る。演算手段は、基準位置と指定位置との位置のずれを
演算し、画像移動手段に与える。 位置のずれは、たとえば交差する座標軸の各座標値の差
で表されても良い。前記差に基づいて得られる基準位置
と指定位置との距離および指定位置から基準位置に至る
方向で表されても良い。そのほか、基準位置と指定位置
との位置がずれていることを示す全ての物理量であっ
て、演算手段で演算することができるものであれば、ど
のような物理量を用いても良い。 画像移動手段は、目視表示領域に表示されるデータを変
更して、目視表示領域に目視表示されるデータを画像化
した画像を、前記位置のずれがほぼなくなるようにスク
ロール移動する。すなわち、スクロール移動前には指定
位置に対応する位置に表示されていた画像が、スクロー
ル移動後には基準位置に対応する位置に表示される。こ
のように、表示手段の目視表示領域内の一点を直接指定
するだけで、容易に画像の移動方向や移動量を指定し
て、スクロール移動動作を行わせることができる。 たとえば、仮に基準位置が目視表示領域の図心に設定さ
れているとする。この場合において、画像化するべきデ
ータのうちで、データを全て一度に画像化した仮想的画
像の中で現在目視表示領域に目視表示されている部分の
左右方向に位置するデータが表示手段の目視表示領域に
表示されるように、画像のスクロール移動を行うとす
る。このとき使用者は、目視表示領域内の基準位置に対
して左右方向に位置する点を指定位置として指定する。
また目視表示されている部分に対し、2次元平面内で前
記左右方向と直交する方向である前後方向に位置するデ
ータが目視表示領域に表示されるように画像のスクロー
ル移動を行うときには、基準位置に対し前後方向の点を
指定する。 すなわち、基準位置に対して、目視表示させたいデータ
が位置する方向と同じ方向の点を指定する。これによっ
て、元の表示された画像がデータが位置する方向と逆方
向向きに移動し、目視表示領域の外にはみ出し消去され
た画像部分と基準位置を挟んで対向する位置に、今まで
画像化されていなかったデータが画像化して表示され
る。 このように、使用者が表示される画像よりも右側のデー
タを見たいと考えれば、表示手段の右側の点を指定する
だけで、画像が右から左へ向かってスクロール移動する
ことができる。これによって、新たに表示したいデータ
が位置する方向を直接指定して、画像のスクロール移動
を実施することができる。 また、1度のスクロール移動によって、基準位置と指定
位置との位置のずれがほぼなくなるように画像が移動さ
れる。ゆえに、基準位置と指定位置との位置のずれの大
きさが大きいほど、1度のスクロール動作で移動する移
動量が増加する。画像を切換えてスクロール移動を行う
場合には、1度の画像のスクロール動作に用いられる時
間は移動量の大小に拘わらず等しい。このようなスクロ
ール動作では、基準位置と指定位置との位置のずれの大
きさが大きい程、使用者が疑似的に感じるスクロール移
動の速度を増加させることができる。 これによって、従来用いられたカーソルキーやスクロー
ルバーなど区分された領域内を指定することによってス
クロール移動を指示する場合と比較して、指示する領域
が広くなり、指示し易くなる。かつ、指定位置に表示さ
れる画像が所定の基準位置に移動するように画像がスク
ロール移動されるので、指定位置として指示する点を選
択することによって、画像の移動量および移動方向を使
用者が任意に設定することができる。また、スクロール
を指示するための手段を設置するための領域を削除する
ことができる。
【0025】本発明は、前記基準位置および指定位置
は、目視表示領域に設定された直交する2つの座標軸に
よって示される2次元座標によって設定および指定さ
れ、前記演算手段は、基準位置と指定位置との2次元座
標の各座標軸に対応する値の偏差を算出して、位置のず
れを演算することを特徴とする。 本発明に従えば、基準位置および指定位置は、2次元平
面上の点として設定される。各位置は、目視表示領域に
設定される2次元直交座標系の座標で表される。2次元
直交座標系の座標は、たとえばX座標軸およびY座標軸
に対応するX座標およびY座標の2つの値によって表さ
れる。 基準位置と指定位置との位置のずれは、各位置のX座標
の値の偏差およびY座標の値の偏差をそれぞれ求め、各
座標の値の偏差の組合せによって表される。すなわち、
位置のずれは、基準位置と指定位置のいずれか一方を起
点とし、いずれか他方を終点とするベクトルで表され
る。画像移動手段は、各座標の値の偏差分だけ、画像を
X方向およびY方向に移動させることによって、画像の
スクロール移動を実施する。 このように、2次元直交座標系で表される座標によって
指定される指定位置を1箇所だけ指定することによっ
て、画像を直交する2方向に一度にスクロール移動させ
ることができる。すなわち、座標軸にたいして斜め方向
のスクロール移動の指定が可能である。 これによって、従来のデータ処理装置で斜め方向のスク
ロールを行うには、所定の2方向に対してそれぞれ個別
にスクロール移動を行わせる指示が必要であったけれど
も、本発明のデータ処理装置では1度の指定で行うこと
ができる。したがって、使用者が画像をスクロール移動
させたいと考える方向にを直接指定して、スクロール移
動を行わせることができる。ゆえに、使用者のアナログ
的感覚に合ったスクロール移動を行わせることができ
る。
【0026】本発明は、目視表示される画像は、キャラ
クタの画像を含む画像であり、前記基準位置および前記
指定位置は、目視表示領域に設定された直交する2つの
座標軸によって示される2次元座標によって設定および
指定され、前記演算手段は、基準位置と指定位置との2
次元座標の各座標軸に対応する値の偏差を算出する偏差
算出手段と、偏差算出手段の出力に応答し、各座標軸方
向毎に、キャラクタの画像を含む所定の矩形領域の座標
軸方向の幅の整数倍の値である該偏差の近似値を算出し
て、位置のずれを演算する近似値算出手段とをさらに含
むことを特徴とする。 本発明に従えば、メモリにストアされた目視表示される
べきデータには、少なくともキャラクタを示すキャラク
タデータが含まれる。キャラクタとは、平仮名、片仮
名、漢字、欧米文字、数字、記号、絵記号などを含む概
念である。キャラクタデータは、画像を直接示しベクト
ルや各ドットの白黒表示状態などを用いて表されるグラ
フィックデータと異なり、所定のコードを用いて表され
る。キャラクタの画像はコードに対応して、目視表示さ
れるべきデータとは別に、予めデータ処理装置にストア
されている。 本データ処理装置を用いて目視表示されたキャラクタを
含むデータの画像をスクロール移動させるには、まず偏
差算出手段によって2次元座標によって設定および指定
された基準位置および指定位置の各座標の値の偏差を算
出する。次いで近似値算出手段によって、各座標軸方向
ごとに前記偏差の近似値を算出する。 偏差の近似値は、予め定める矩形領域の座標軸方向の幅
の整数倍の値である。矩形領域には、キャラクタの画像
を表示するために最低限必要な大きさの表示領域が含ま
れる。また、矩形領域の大きさは、前記表示領域をマト
リクス状に配置してキャラクタを表示する際に、隣接す
る表示領域との間に設けられる間隙を考慮して設定され
る。前記偏差の近似値は、この矩形領域の幅の整数倍の
値のうち、前記偏差に最も近い値である。すなわち、予
め定める大きさを有するキャラクタの単位画像を多数含
む画像をスクロール移動させる場合において単位画像内
の点を指定したときは、指定位置と基準位置との位置の
ずれは基準位置と単位画像に設定された予め定める位置
との位置のずれに近似される。 これによって、同一矩形領域内の異なる点を指定位置と
して指定したときは、いずれも同一方向および同一距離
だけ画像のスクロール移動が行われることになる。すな
わち、たとえば行および列単位であるような、矩形領域
単位でのスクロール移動が可能になる。ゆえに、目視表
示領域に対するスクロール移動後の単位画像の配置が、
スクロール移動前の単位画像の配置と常に一致する。ま
た、目視表示領域が矩形領域の整数倍の大きさを有する
場合は、スクロール移動によって目視表示領域の境界近
傍でキャラクタの画像の一部が目視表示領域外にはみ出
して切れてしまうことを防止することができる。
【0027】本発明は、目視表示領域内の指示された位
置に基づいて入力されるデータを前記メモリにストアす
るデータ入力手段と、画像のスクロール移動を行う表示
モードと、データの入力を行う入力モードとを選択的に
切換えて設定するモード切換え手段と、モード切換え手
段の出力に応答し、表示モードが設定されたときには、
指定手段からの指定位置を演算手段に与えて位置のずれ
の演算を行わせ、入力モードが設定されたときには、入
力手段に目視表示領域内の指示された位置に基づいてデ
ータの入力を行わせる制御手段をさらに含むことを特徴
とする。 本発明に従えば、データ処理装置は、メモリにストアさ
れたデータを目視表示するだけでなく、目視表示するた
めのデータを入力しメモリにストアすることができる。
目視表示するためのデータは、データ入力手段によっ
て、表示手段の目視表示領域内の任意の点を指示し、指
示された位置に基づいて入力される。 データ入力手段は、たとえばタブレットと表示装置とを
組合わせて構成される。使用者は、表示装置に表示され
た複数のデータの中から入力するべきデータを選択し、
タブレットによって画像内の選択したデータの表示位置
に対応する目視表示領域内の位置を指示する。データ入
力手段は、指示された目視表示領域内の位置に対応する
画像内の表示位置のデータが入力されたと判定して、そ
のデータをメモリにストアする。また、タブレットによ
って複数の位置の指示が継続して行われる場合、指示さ
れた複数の位置から、入力されるデータを得ることもあ
る。 データを入力するための位置の指示と、スクロール動
作を行うための位置の指示とは、どちらも目視表示領域
内で行われる。たとえば前述したタブレットが、指定手
段において目視表示領域内の位置を指示する手段と同一
であるとき、タブレットによって位置を指示された際
に、データを入力するための指示であるのかスクロール
移動のための指示であるのかを判別する必要がある。当
該データ処理装置では、モード切換え手段によって表示
モードと入力モードとを切換え、モードによって指示が
いずれの動作のためのものであるのかを判別する。 すなわち、表示モードが選択されているときには、位置
の指示はスクロール動作のためのものであると判断す
る。入力モードが選択されているときには、位置の指示
はデータ入力のためのものであると判断する。このよう
に、表示モードの他に入力モードを設け、この2つのモ
ードを切換ることによって、当該データ処理装置におい
て、データの入力や修正をおこなうことができる。した
がって、たとえばワードプロセッサやグラフィック用ソ
フトウェアなどデータの作成および修正を行う装置にお
いて、当該スクロール動作を実施することができる。
【0028】本発明は、前記指定手段は、指定位置の指
定を継続して行うことができ、指定手段によって位置が
指定されているか否かを、予め定める所定時間毎に判定
する判定手段と、判定手段の出力に応答し、判定手段に
よって位置の指示が行われていると判定されると、指定
手段の出力を演算手段に与える制御手段とを更に含むこ
とを特徴とする。 本発明に従えば、データ処理装置の指定手段は、位置の
指定を継続して行うことができる。たとえば指定手段が
タブレットを含む場合、使用者は目視表示領域内の一点
に対応したタブレットの一点を押下し続けることによっ
て、継続した指定を行う。 データ処理装置は判定手段を備え、予め定める所定時間
毎に定期的に、指定手段によって位置が指定されている
か否かを判定している。すなわち、所定時間おきに、タ
ブレットが押下されているか否かを検出する。したがっ
て、タブレットが押下されていない状態から押下された
状態に切換わる時だけでなく、押下され続けている間
も、スクロール移動の指示が行われていると判定され
る。 これによって、たとえば目視表示領域の一点を指示し続
けていると、まず最初に指定位置に対応する画像が基準
位置にスクロール移動される。次いで、このスクロール
移動によって新たに指定位置に移動して来た画像が、基
準位置にスクロール移動される。このように、一度の指
示動作によって、スクロール移動が順次繰返される連続
スクロール移動が行われる。ゆえに、目視表示領域の大
きさを越えて行われる大きなスクロール移動を容易に実
施することができる。
【0029】本発明は、前記判定手段は、判定手段によ
って指定位置の指定が行われていると複数回継続して判
定されるときには、指定位置の指定が行われるたびに、
前記所定時間を短縮することを特徴とする。 本発明に従えば、指定位置の指定が継続して行われ、前
述した連続スクロール移動が実施されているときには、
判定手段は、指定位置の指定の有無の判定を行う所定時
間を短縮する。これによって、連続スクロール移動を行
うと、スクロール移動の速度は増加することになる。し
たがって、たとえばデータ全体の仮想的画像の端部から
反対側の端部までスクロール移動するような、大きなス
クロール移動を行う際に、スクロール移動に必要とされ
る時間を短縮することができる。
【0030】本発明は、前記基準位置を、表示手段の目
視表示領域内の指定された1点に変更し設定する基準位
置設定手段をさらに含むことを特徴をする。 本発明に従えば、基準位置は、目視表示領域内の点であ
れば、基準位置設定手段を用い、使用者が任意に変更設
定することができる。これによって、たとえばデータ処
理装置がウィンドウと称される表示手段の表示可能領域
よりも小さい表示領域を目視表示領域としてスクロール
移動を行う際に、表示可能領域内のウィンドウの表示位
置に対応して、画像をスクロール移動させることができ
る基準位置を設定することができる。特に、ウィンドウ
の表示位置が表示手段の表示可能領域内の予め定める位
置に決定されている場合などに用いることができる。 また、スクロールの移動の方向が常に決定されている場
合、たとえばデータ全体の仮想的画像を一方端部から他
方端部に向かって順次表示するようにスクロール移動を
行う場合が生じた場合にも、使用者が基準位置を目視表
示領域の端部近傍に変更設定して、画像のスクロール方
向を制限する事ができる。
【0031】本発明は、前記基準位置は、表示手段の目
視表示領域の図心であることを特徴とする。 本発明に従えば、基準位置は表示手段の目視表示領域の
図心である事が好ましい。目視表示領域の図心は、目視
表示領域の図心を通り一方端部から他方端部まで至る直
線を2等分する。したがって、たとえば基準位置から見
て左方向および右方向の領域の大きさは等しい。また、
前後方向、斜め方向においても同一である。したがっ
て、図心に基準点を設定すれば、図心を中心として左右
前後斜め方向それぞれにスクロール移動を行わせること
が容易である。
【0032】本発明は、前記表示手段の目視表示領域は
ほぼ平坦であり、前記指定手段は、前記目視表示領域上
に配置される透光性を有する偏平な2次元位置検出手段
であることを特徴とする。 本発明に従えば、表示手段は、その目視表示領域がほぼ
平坦である装置、たとえば液晶表示装置や陰極線管を用
いた装置である。また指定手段は、透光性を有し、偏平
な2次元位置検出装置、たとえばタッチパネルまたはタ
ブレットと呼ばれる装置である。指定手段は、表示手段
の目視表示領域の上に配置される。指定手段は透光性を
有するので、使用者は、目視表示領域に表示された画像
を、指定手段を介して目視することができる。 使用者は、画像を目視しつつ、スクロール移動を行いた
い方向の点を選択し、選択した点の画像の直上の位置の
指定手段を操作して、指定位置の指定を行う。したがっ
て使用者は、目視している目視表示領域の点をたとえば
指やペンで直接指し示す感覚で、指定位置の指定を行う
ことができる。したがって、使用者は目視表示領域を目
視したまま操作を行うことができ、操作が容易となる。
また、データ処理装置の中で指定手段を配置する領域を
目視表示領域と一致させるので、指定手段を配置する領
域を省略することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
あるデータ処理装置を備える電子機器11の外観を示す
図である。電子機器11は、電話帳やスケジュールなど
の管理機能および入力されたキャラクタ列をストアし編
集する機能などを備えたいわゆる電子手帳と呼ばれる電
子機器である。
【0034】電子機器11は、表示手段12および座標
入力手段13を有する。表示手段12は、たとえば液晶
表示装置などで実現される。座標入力手段13は、透光
性を有し、表示手段12の表示画面の上に接するように
配置される。座標入力手段13は、使用者が指やペン1
5で座標入力手段13の表面を接触した点の二次元の座
標を検出するものである。座標入力手段13は透光性を
有し、表示手段12の表示画面上に接するように配置さ
れる。座標入力手段13はタブレットと呼ばれるタッチ
パネルで実現される。
【0035】タッチパネルには、抵抗膜方式、静電容量
型方式、光学方式および超音波方式などの方式のタッチ
パネルがある。本実施形態の座標入力手段にはいずれの
方式のタッチパネルを用いてもよい。たとえば、抵抗膜
方式のタッチパネルの構造を以下に説明する。
【0036】抵抗膜方式タッチパネルは、透光性を有す
るガラスやフィルムにに透光性を有する導電体の薄膜を
成膜して形成された2枚の透明電極材を有する。当該タ
ッチパネルは、この透明電極材を導電体の薄膜が形成さ
れた面を対向させて配置し、一方の透明電極材の導電体
の薄膜が形成された面に、2枚の透明電極材の接触を防
ぐための絶縁ドットスペーサを形成して構成される。
【0037】このようなタッチパネルの一点を押下した
場合、2枚の透明電極材の導電体薄膜が短絡する。この
短絡を利用して、押下された位置を検出する。抵抗膜型
タッチパネルは、位置検出方法によって、デジタル抵抗
膜方式とアナログ抵抗膜方式に分けられる。
【0038】デジタル抵抗膜方式のタッチパネルは、前
述した薄膜を加工して短冊状の薄膜から成る電極を多数
作成し、それぞれの短冊状の電極の長手方向が直交する
ように透明電極材を配置して構成される。デジタル抵抗
膜式タッチパネルにおいて短冊状透明電極が交差する部
分を押下した場合は、交差する短冊状透明電極間が短絡
し、電気的接続が生じる。この短絡の位置を検出するこ
とによって、タッチパネルが押下された位置を検出す
る。
【0039】アナログ抵抗膜方式のタッチパネルは、各
フィルム上に一様な1枚の透光性を有する導電体の薄膜
を形成し、そのまま対向させてタッチパネルを構成す
る。またこの透明電極の端部には、2対の検出電極が互
いに直交する直線上に配置されるようにして設置され
る。このようなタッチパネルの任意の点を押下すると、
透明電極間に短絡が生じる。押下された点の位置検出
は、前記2対の検出電極を用いて、透明電極間の短絡に
よって生じる電圧変化を検出して行う。
【0040】また静電容量型方式のタッチパネルは、た
とえばアナログ静電容量型である場合、ガラス表面に均
一な抵抗率を有する透明導電体膜を形成してガラスパネ
ルを形成し、このガラスパネルの端部に同一電圧をパネ
ルに加える素子を接続して構成される。このガラスパネ
ルの導電膜に使用者の指など導電物が接触すると、導電
膜は導電物および導電物を持つ使用者を介して接地さ
れ、微少量の電流が流れる。位置検出は、この微少量の
電流をパネルに設置される2対の検出手段によって検出
することによって行われる。
【0041】再び図1を参照する。電子機器11の筺体
11aの側面には、電子機器11の電源の状態を切換え
る電源スイッチ14が備えられる。電子機器11の電源
がオフ状態である状態で電源スイッチ14が操作された
場合には、電源はオン状態に切換えられる。逆に電子機
器11の電源がオン状態である状態から電源スイッチ1
4が操作された場合には、電源はオフ状態に切換えられ
る。さらにまた、電子機器1の筺体11aの側面には、
座標入力手段13に座標を入力するためのペン15を収
納する収納部11bが設けられている。
【0042】電子機器11は、モードキー群16と機能
キー群17とを有する。モードキー群16は、電話帳や
スケジュールなどの管理機能やキャラクタ列の入力編集
機能など、電子機器11で実施することができる機能を
切換え実行させるためのキー群である。モードキー群1
6には、データを画像化して表示編集するためのキーで
あり、「データビューアー」と表示されるデータ処理モ
ードキー20が含まれる。機能キー群17は、モードキ
ー群16のキーを操作することによって選択された機能
を実行している状態において、実行することが可能な動
作を指示するためのキー群である。機能キー群17に
は、順送りキー21、逆送りキー22、アシストキー2
3、中断キー24、メニューキー25が含まれる。
【0043】順送りキー21および逆送りキー22は、
表示手段12内に表示されるデータを別のデータに切換
えることを指示するためのキーである。アシストキー2
3は、電子機器11の操作を使用者に説明するための説
明表示機能を実行することを指示するためのキーであ
る。中断キー24は、実行している処理を中断すること
を指示するためのキーである。メニューキーは、複数の
処理機能を選択して実行するためのメニュー画面を表示
することを指示するためのキーである。
【0044】図2は、図1の電子機器11の電気的構成
を示すブロック図である。電子機器11は、表示手段1
2、座標入力手段13、位置検出手段31、中央処理装
置32、表示制御手段33、RTC(Real Time Cloc
k)38、入出力ポート39、キー入力手段40、外部
接続コネクタ41、メモリ43,44、および電源60
を含んで構成される。
【0045】座標入力手段13が押下されるなどして操
作されると、位置検出手段21は座標入力手段13の操
作された位置の座標を検出し、中央処理装置32に位置
情報を出力する。中央処理装置32は、表示制御手段3
3に対し、表示手段12において表示画像を表示するた
めのデータを出力する。表示制御手段33は、中央処理
装置32から与えられた出力に従って表示手段12を制
御する。
【0046】中央処理装置32は、演算部34、記憶部
35および入出力部36を有する。演算部34は、中央
処理装置32に与えられる出力に基づいて演算を行う。
記憶部35は、演算部34において行われる演算に用い
られるデータや演算した結果をストアする内部メモリや
レジスタなどを含む。入出力部36は、中央処理装置3
2に与えられる出力を受ける入出力ポートおよびバッフ
ァなどを含む。
【0047】RTC38はクロックパルスを発生し、中
央処理装置32に与える。入出力ポート39は、中央処
理装置32からの出力に応じて、電子機器11に備えら
れるモードキー群16や機能キー群17を含むキー手段
40を制御する。またキー手段40からの出力は、入出
力ポート39を介して中央処理装置32に与えられる。
さらに入出力ポート39は、外部接続コネクタ41を介
して接続された他の電子機器と当該電子機器11の中央
処理装置32との間でデータのやり取りを行う。
【0048】中央処理装置32は、メモリ43,44に
ストアされたデータを読込む。またメモリ44は、中央
処理装置32からの出力をストアする。
【0049】メモリ43はデータ部46およびプログラ
ム部47を含んで構成される。データ部46には、キャ
ラクタを表示手段12に表示するためのフォントデータ
およびグラフィックデータならびに日本語入力を行う場
合に入力された平仮名を漢字に変換するための変換辞書
などのデータがストアされている。キャラクタとは、平
仮名、片仮名、漢字、欧米文字、数字、記号、絵記号な
どを含む概念である。キャラクタ列とは、複数のキャラ
クタのまとまりを示す。
【0050】プログラム部47には、前述したモードキ
ー群16の各キーに対応した機能の処理を行うためのプ
ログラムおよび電子機器11の動作を制御するためのプ
ログラムなどがストアされている。メモリ43は、たと
えばリードオンリメモリで実現される。
【0051】メモリ44は、バッファ部49、フラグ部
50、データ部51、表示位置部52および表示バッフ
ァ部53を有する。メモリ44は、ランダムアクセスメ
モリで実現される。バッファ部49は、プログラム部4
7のプログラムを実行する際に一時的にデータをストア
するために用いられる。同様にフラグ部50には、プロ
グラム部47のプログラムを実行する際に用いられるフ
ラグがストアされる。データ部51には、表示手段12
に目視表示するべきデータが、表示手段12の表示画面
に表示することができる態様に展開されてストアされ
る。表示位置部52には、データ部51にストアされる
データのうち、表示手段12の表示画面に表示画像とし
てストアされるデータを示すデータがストアされる。表
示バッファ部53には表示手段12の表示画面に目視表
示される表示画像の画像データがストアされる。
【0052】図3は、メモリ44のメモリ構成を示す図
である。図3(1)に示すように、メモリ44の一部
に、データ部51および表示位置部52が設定される。
データ部51のうち、斜線を付して示す表示データ部分
54が、現在表示手段12の表示画面に画像化されて表
示されているデータがストアされている部分である。図
3(2)に示すように、データ部51は、目視表示すべ
きデータをすべて一度に画像化した仮想的画像をマトリ
クス状に分割し、分割した各ブロック毎のデータを順次
ストアしている。仮想的画像は、たとえばM×N個のブ
ロックに分割され、データ部51には各ブロックのデー
タが画像の前後方向を主の並べ方とし、左右方向を従の
並べ方としてメモリエリア55(1,1)〜55(N,
M)にストアされる。メモリエリア55(1,1)と
は、たとえば前後方向の行1行目の左端のデータがスト
アされるメモリエリアである。メモリエリア55は、
(M×N)個用意される。たとえば、データ部51にス
トアされるデータがキャラクタデータである場合、メモ
リエリア55にはそのキャラクタ単位の画像データがス
トアされる。
【0053】図3(3)に示すように、表示位置部52
は、メモリエリア57,58を有する。メモリエリア5
7には、データ部51の表示データ部分54の先頭のア
ドレスである表示スタートアドレスがストアされる。メ
モリエリア58には、表示手段の表示画面に表示するこ
とができるデータ量、すなわち表示データ部分54のデ
ータ量がストアされる。
【0054】中央処理装置32は、電源60から電力が
供給される。電源60は、駆動用電池61、バックアッ
プ用電池62、および電源回路63を備える。駆動用電
池61は、電子機器11全体を駆動するための電池であ
る。バックアップ用電池62は、メモリ44や中央処理
装置32の記憶部35にストアされた内容を保持するた
めの電池である。電源回路63は、電池61,62の電
圧を昇圧したり分圧したりして、予め定める電圧に変換
する。また、電源回路63は、電池61,62の消耗を
検出するローバッテリチェックを行う。
【0055】本実施形態の電子機器11は、モードキー
群16のデータ処理モードキー20を操作されると、メ
モリ44のデータ部51にストアされているデータの一
部が画像化されて、表示手段12に目視表示される。デ
ータ処理機能動作には、データを画像化して目視表示す
る動作だけを行う表示モードと、目視表示されたデータ
の修正やデータを新しく入力する新規入力動作を行うた
めの編集モードとが含まれる。図4は、データ処理機能
が実施され表示モードが選択された際に、表示手段12
に表示される表示画像71を示す図である。図5は、デ
ータ処理機能が実施され編集モードが選択された際に、
表示手段12に表示される表示画像72を示す図であ
る。
【0056】表示画像71,72は、類似の画像であ
る。表示画像71,72には、データ表示部分73と、
指示表示部分74が含まれる。データ表示部分73は、
データ部51にストアされたデータの一部を目視表示す
るために画像化した画像を表示している部分である。指
示表示部分74は、データ処理機能を実施していること
を使用者に明示するための表示や、当該処理機能におい
て用いられるボタンの画像を表示している部分である。
【0057】たとえば、「通信記録」は、データ処理動
作が実行されていることを示すコメントであり、データ
処理動作が終了されるまで変化しない。「131行/6
50行」は、画像化され目視表示されているデータの先
頭の行を示すコメントである。図4では、目視表示され
ているデータは多数のキャラクタからなるキャラクタデ
ータであり、表示されているデータの先頭位置は、キャ
ラクタの行で示される。
【0058】「取込み領域指定」、「終了」、「縮
小」、「40桁」、「編集モード」、「表示モード」
は、それぞれデータ処理機能において実施される処理動
作を指示するためのボタン76〜80の画像である。
【0059】「編集モード」の画像80a,「表示モー
ド」の画像80bは、切換えボタンの画像である。「編
集モード」と表示された画像80a、「表示モード」と
表示された画像80bとを含む切換えボタンを、以後、
「切換えボタン80」と総称する。切換えボタン80
は、前述した表示モードと編集モードとを切換えるため
のボタンである。データ処理機能のモードが表示モード
に切換えられているときは、切換えボタン80の画像と
して、「編集モード」と表示された画像80aが表示さ
れる。データ処理機能のモードが編集モードに切換えら
れているときは、切換えボタン80の画像として、「表
示モード」と表示された画像80bが表示される。すな
わち、切換えボタン80は、ボタンが操作されるたびに
その画像が画像80aおよび画像80bに交互に切換わ
る。
【0060】本実施形態の電子機器11において、ボタ
ンは、表示手段の表示画面に描画された画像と、画像が
表示されたときにその直上に位置する座標入力手段13
とを組合わせて構成される。すなわち、座標入力手段1
3によって入力された座標が、画像内の各ボタンが描画
される位置と対応する位置を示している場合には、各ボ
タンが操作されるものと判断され、当該ボタンに対応し
た処理動作が実行される。いわば、表示手段12に表示
される画像によって区分された座標入力手段13の一部
の領域が、入力手段として用いられることと等価であ
る。区分された領域の座標が検出された場合には、区分
された領域の直下の表示手段12に表示される画像で表
される機能が実行される。
【0061】また、表示手段12と座標入力手段13と
組合わせて設定される入力手段の各ボタンは、入力され
た画像と表示画像とを対応させるプログラムを変更する
だけで、元の配置を容易に変更することができる。した
がって、特に小型の電子手帳などの限られた大きさの電
子機器において上述したようなボタンを入力手段として
用いると、表示手段の表示画面をできる限り大きく使う
ことができる。
【0062】データ画像部分73には、データ部51に
ストアされたデータのうちの一部のデータが画像化され
て表示される。データ部51にストアされているデータ
は、データ画像部分73よりも大きい仮想的な表示領域
に対応して画像化される。データ画像部分73に表示さ
れている画像は、仮想的画像の一部を切出した画像であ
る。したがって、データ画像部分73の画像の四方の周
辺部には、表示手段12に表示されていないデータに対
応する画像が存在する。本実施形態の電子機器11で
は、データ画像部分73に表示されていない部分のデー
タの画像を表示するために行うスクロール動作を、デー
タ画像部分73に対応した表示画面内の点を指定するこ
とで実施する。
【0063】図6は、本実施形態のスクロール動作を説
明するための模式図である。図6の外枠83は、図4の
データ画像部分73の領域の境界線73aに対応するも
のであり、画像のスクロール動作が行われる目視表示領
域である表示手段12の表示画面のスクロールエリア8
4の縁部を示す。スクロールエリア84には、基準点8
5が設定されている。基準点85は、スクロールエリア
84のいずれの位置に設定されていてもよい。本実施形
態では、スクロールエリア84の図心に設定されている
ものとする。
【0064】指定点86は、電子機器11の使用者が、
座標入力手段13から入力指定した点に対応するスクロ
ールエリア84内の点である。使用者が、表示手段12
の表示画面に重ねて設置された座標入力手段13の1点
をペン15で押下すると、押下された点の直下の表示手
段12の表示画面の点が指定点として指定されるものと
する。
【0065】指定点86が指定されると、中央処理装置
32は、表示手段12の表示画面に表示されているデー
タ画像部分を、指定点86と同一位置に表示されている
画像が、基準点85と同一の位置に表示されるようにス
クロール移動する。すなわち、使用者が座標入力手段1
3を押下した点の真下に表示されていた画像が、表示手
段12の中央に位置するようにスクロール移動される。
【0066】本実施形態のスクロール移動は、たとえば
画像を切換えるように行われる。画像をスクロール移動
する移動量は、基準点85と指定点86との距離に等し
いとして指定される。したがって、基準点85と指定点
86との距離が大きくなるほど、画像は大きくスクロー
ル移動する。たとえば、指定点として点89を指定した
場合と点90とを指定した場合を比較すると、点90を
指定した場合のほうが、一度に画像が移動する移動量が
多くなる。したがって、使用者が感じる疑似的なスクロ
ール速度が速くなる。
【0067】本実施形態のスクロール動作は、指定点か
ら基準点85に至る方向に画像がスクロール移動され
る。すなわち、指定点86を指定した場合、ペクトル9
2が示す方向、本例では右斜め上方向に画像がスクロー
ル移動する。このように本実施形態の電子機器11は、
任意の方向に画像をスクロール移動させることができ
る。画像のスクロール移動方向は、ベクトル92の方向
に限らず、ベクトル93〜95に示す斜め方向およびベ
クトル96〜99に示す水平および垂直方向のどちらを
も実施することができる。
【0068】また、スクロールエリア83に予め設定さ
れた複数の領域毎に、各領域内に指定点が設定される
と、所定の移動量だけスクロール移動するようにしても
よい。たとえば、幅w1をスクロールする一単位とし
て、中央の領域102から幅w1の整数倍だけ離れた位
置に、枠103〜105を設定し、各枠103〜105
に挟まれた領域106,107,108を設定する。各
領域106〜108において、設定された指定点から基
準点85に向かう方向に画像をスクロール移動すると
き、スクロール移動する移動量は、各領域毎に決定され
る。すなわち、領域108内の点である指定点86が指
定された場合には、指定点86を含む領域109の画像
が基準点85を含む領域102に表示されるように、画
像のスクロール移動が行われる。領域109内であれ
ば、基準点86はどの位置に設定されても同一の移動量
のスクロール移動動作が行われる。
【0069】たとえば、前述した図4のデータ画像部分
73において基準点111が「が」に重なるように設定
されている状態において、「個」に重なるように指定点
112が指定された場合は、データ画像は、指定点11
2から基準点111に至るベクトル113で示す方向
に、ベクトル113の大きさだけ移動する。図7は、ス
クロール移動動作終了後の表示画像115を示す図であ
る。表示画像115のデータ画像部分116は、表示画
像71のデータ画像部分73と比較して、データ画像部
分73の斜線で示す部分73aが消去され、部分73a
と対抗する縁部に新しく表示されたデータの画像の部分
116aが付加された画像である。すなわち、「個」が
表示されていた部分が、データ表示部分の図心に表示さ
れるようにスクロール移動がなされた画像である。
【0070】このように、本実施形態の電子機器11で
は、スクロール移動の移動方向および移動量を容易に指
定して、スクロール移動を実施することができる。か
つ、指定することができるスクロール移動の移動方向お
よび移動量を、使用者が指定する指定点の設定位置に基
づいて、容易に指定することができる。
【0071】図8は、図1の電子機器11を用いて実施
されるスクロール動作を説明するためのフローチャート
である。本実施形態のスクロール移動動作は、予め定め
られた基準点と、電子機器11の使用者が指定する指定
点との座標のずれを演算して、指定点に対応する位置に
表示される表示画像が、基準点に対応する位置に表示さ
れるように行われる。
【0072】電子機器11において、モードキー群16
のデータ処理モードキー20が操作されることによっ
て、データ処理機能が選択され実行され、かつ、データ
処理機能の表示モードが選択されるとステップa1から
ステップa2に進む。ステップa2では、座標入力手段
13に対し、座標の入力が行われたか否かが判断され
る。中央処理装置32は、位置検出手段31を介し、座
標入力手段13から座標が入力されたことを示す信号が
出力されたか否かを、数μ秒毎に検出している。たとえ
ば、座標入力手段がタッチパネルである場合、位置検出
手段は、座標入力手段13の出力の電圧変化の有無を検
出し、中央処理装置32に与える。中央処理装置32
は、位置検出手段31からの出力に応答し、座標入力手
段13からの出力の電圧変化が予め定める回数、たとえ
ば数回連続して検出されたときに、座標が入力されたと
判定する。すなわち、座標入力手段13がペン5などで
押下されたときに、座標入力が行われたと判定する。座
標入力が有ったと判定されたときにはステップa2から
ステップa3に進む。座標入力が無かったと判定される
と、ステップa2に戻る。
【0073】ステップa3では、座標入力手段13を用
いて入力された座標を検出する。たとえば、座標入力手
段13がアナログ抵抗膜方式タッチパネルである場合に
は、直交する2方向の座標軸方向に設置された2対の端
子間の電圧をそれぞれ位置検出手段31が検出し、アナ
ログ/デジタル変換して中央処理装置に与える。中央処
理装置32では、検出された電圧の変化量に基づいて、
座標入力手段13のどの位置が押下されたかを検出し
て、入力された座標を検出する。本実施形態では、座標
は直交する2方向の座標軸に基づいて決定される座標お
よびY座標によって決定される2次元座標である。
【0074】座標が検出されると、ステップa3からス
テップa4に進む。ステップa4では、入力された座標
が、表示手段12の表示画面のスクロールエリア84に
対応する座標入力手段13の領域に含まれるか否かが判
定される。中央処理装置22では、メモリ23にストア
されたデータおよびプログラムならびにメモリ49にス
トアされる表示データなどに基づいて、入力された座標
が、表示手段12の表示画面に表示される表示画像71
のどの位置に対応しているかが判断される。
【0075】本実施形態では、表示手段12の表示画面
に表示される表示画像の直上の位置の座標入力手段13
が操作され、その位置に座標が与えられた場合に、当該
位置の直下の画像に対応した位置の座標が、座標入力手
段13に入力されたと判定する。前述したボタン76〜
80およびデータ画像部分73など、所定の表示画像の
直上に位置する所定の範囲の座標入力手段13を、タッ
チエリアとして区分する。
【0076】入力された座標が、データ画像部分73の
タッチエリア、すなわち表示手段12の表示画面のスク
ロールエリア84の直上の座標入力手段13が押下され
るなどして入力されたものであると判定されたときに
は、ステップa5に進む。ステップa5では、入力され
た座標に対応する表示手段12の表示画面内の点が、ス
クロールの指示ならびにスクロールの移動方向および移
動量の指示を行う指定点であると判定して、表示画面の
スクロールエリア84内に予め定められる基準点と、指
定点との位置のずれを演算する。表示手段12の表示画
面の表示画像を表示するスクロールエリア84には、図
4に示すように、たとえば左上の点117を原点として
直交するXおよびY座標が設定されている。X座標軸1
18は、原点117を通り、水平方向に設定される。Y
座標軸119は、原点117を通り垂直方向に設定され
る。表示手段12の表示画面は、図4で示す座標軸11
8,119が同様に設定されているものとする。
【0077】基準点と指定点との位置のずれは、たとえ
ば基準点と指定点との座標のずれで演算される。基準点
の座標を(Xc,Yc)とし、指定点の座標を(Xs,
Ys)とする。基準点と指定点との位置のずれは、(X
c−Xs,Yc−Ys)で表される。すなわち、基準点
と指定点との位置のずれは、基準点と指定点との間の距
離を大きさとし、指定点から基準点へ向かう方向を向き
とするベクトルで表される。電子機器11は、このベク
トルの向きを移動方向とし、ベクトルの大きさを移動量
として、画像のスクロール移動動作を行う。基準点と指
定点との位置のずれを演算するとステップa5からステ
ップa6に進む。
【0078】ステップa6では、メモリ44の表示位置
部52のメモリエリア57にストアされる表示スタート
アドレスA1の修正を行う。表示スタートアドレスA1
は、後述するように、スクロールエリア84に表示され
るデータ画像部分のデータをデータ51から読出す際の
基準となる位置である。表示スタートアドレスA1は、
表示手段12の表示画面のスクロールエリア84に表示
されるデータ画像部分において、指定点に対応する位置
に表示されている表示画像が、基準点に対応する位置に
表示されるように移動された新たな画像のデータがスト
アされたデータ部51の部分の先頭アドレスになるよう
に修正される。修正された表示スタートアドレスの値
は、表示位置部52のメモリエリア56にストアされ
る。
【0079】表示スタートアドレスの修正が終了すると
ステップa6からステップa7に進み、修正された表示
スタートアドレスに基づいて、スクロールエリア84内
に画像化して目視表示されるデータの書換えを行う。修
正された表示スタートアドレスA1を基準として、メモ
リ44のデータ部51から目視表示するべきデータを表
示バッファ部53に読込む。次いで、表示バッファ部5
3のデータを表示制御手段33に転送することによっ
て、表示手段12に新たなデータ画像部分を表示する。
以上のような処理動作を行うことによって、表示手段1
2の表示画面のスクロールエリアには、図7の表示画像
65のデータ表示画像116が表示される。
【0080】ステップa4で入力された座標がスクロー
ルエリア以外の表示画面の領域に対応する座標であると
判定されると、ステップa4からステップa8に進み、
入力された座標が終了ボタン77のタッチエリアに含ま
れるか否かが判定される。終了ボタンのタッチエリアに
含まれないときには、ステップa8からステップa9に
進み、入力された座標が含まれるタッチエリアに対応す
る画像に対応した処理動作が実施される。たとえば、切
換えキー80のタッチエリアに入力された座標が含まれ
る場合には、データ処理機能動作のモードを表示モード
から編集モードに切換える。また、各ボタン76〜80
のタッチエリアおよびスクロールエリア84のタッチエ
リア以外の部分に座標が含まれる場合には、当該座標に
対応した処理を行う。
【0081】ステップa7でスクロールエリア内に表示
されるデータの書換えが終了すると、ステップa7から
ステップa10に進み当該フローチャートの処理動作を
終了する。同様に、ステップa8で終了ボタンのタッチ
エリアがタッチされたと判定された場合およびステップ
a9において入力された座標に対応するその他の処理動
作が終了した場合にもまた、ステップa10に進んで処
理動作を終了する。
【0082】以上のように本実施対応の電子機器11で
は、表示するべきデータが表示されている表示手段12
の表示画面のスクロールエリア84内の任意の点を使用
者が指定することによって、スクロール移動の移動方向
および移動量を指定してスクロール移動を実施すること
ができる。本実施形態のスクロール移動は、たとえば表
示画面を細分化した領域であり、画素であるドット単位
で行われる。当該フローチャートのスクロール移動動作
は、たとえばナビゲーションなどに用いられる地図デー
タを画像化して目視表示する際などに、好適に実施され
る。また、スクロール移動はキャラクタ単位など予め定
めるブロック単位で行われても良い。
【0083】図9は、データ部51にストアされたデー
タを一度に全て画像化した仮想的画像120と、表示手
段12の表示画面のスクロールエリアに表示されるデー
タ部分84との関係を示す図である。データ部51にス
トアされるデータが多数のキャラクタで構成されるキャ
ラクタデータである場合を想定する。前述したスクロー
ルエリア84は、水平方向であるX方向にm個、垂直方
向であるY方向にn個のキャラクタの画像を、各画像毎
に隣接する画像と予め定める間隔を明けてマトリクス状
に配置することができる大きさを有する。すなわち、各
キャラクタの画像を(n×m)の行列で表示することが
できる。
【0084】仮想的画像120は、(N×M)の行列で
各キャラクタの画像を表示している。スクロールエリア
84aに表示することができるデータの画像は、仮想的
画像120の一部を切出している状態に等しい。領域8
4a,84b,84cは、仮想的画像120のうちで、
スクロールエリア84に表示されるデータ部分を示す。
スクロールエリア84に表示されるデータ部分は、この
領域に限らず、他の部分であってもよい。
【0085】このような仮想的画像120に対応するデ
ータをストアするデータ部51では、メモリエリア55
(1,1)〜55(N,M)にそれぞれ各キャラクタの
画像データやコードなどがストアされる。
【0086】図10は、図8のフローチャートにおい
て、表示スタートアドレスの修正およびスクロールエリ
ア内のデータの書換えを詳細に説明するためのフローチ
ャートである。当該フローチャートでは、図9の領域8
4bで区分されたデータ部分を表示した状態から、点8
5cが指定点として指定された場合を説明する。
【0087】位置のずれは、X方向にキャラクタSx個
分、Y方向にキャラクタSy個分である。表示スタート
アドレスA1は、図9の領域84bの左上隅の点α1に
対応したデータ部51のメモリエリアのアドレスである
とする。
【0088】図8のフローチャートのステップa5で、
基準点と指定点との位置のずれが演算されると、ステッ
プb1からステップb2に進む。ステップb2では、メ
モリ44の表示バッファ53のメモリエリアのアドレス
を示すレジスタ(yH,yL)に1を代入して初期化す
る。表示バッファ53は、前述したデータ部51と類似
のメモリ構成を有し、(n×m)個のメモリエリアを有
する。
【0089】表示バッファ53のアドレスの初期化が終
了すると、ステップb2からステップb3へ進む。ステ
ップb3では、現在の表示スタートアドレスA1と位置
のずれとから、スクロール移動後の表示スタートアドレ
スA2を次式に基づいて求める。
【0090】 A2 ← A1 + 2・M × Sy + 2・Sx …(1) 上式の右辺の第2項および第3項は、領域84bの点α
1に対応したメモリエリア55から、点85cを中心と
した領域84cの点α2に対応するメモリエリア55ま
でのアドレスの差を示す。前述したようにデータ部51
には、仮想的画像が(N×M)個のブロックに区分さ
れ、各ブロックの画像データがX方向を主の並べ順とし
Y方向を従の並べ順としてストアされている。
【0091】したがって、Y方向にたとえばSy行分ず
れた位置のずれは、データ部51のアドレスではX方向
に並ぶM個のメモリエリアからなる集合をSyだけ飛越
すずれ、すなわちM×Sy個のメモリエリアのずれに等
しい。また、右辺の第2項および第3項において、キャ
ラクタで示す位置のずれの値Sx,Syを2倍している
のは、データ部51において各メモリエリアが2バイト
に設定されているからである。
【0092】新たな表示スタートアドレスA2を求める
と、ステップb3からステップb4に進む。ステップb
4では、カウンタKに1を代入して初期化する。同時
に、データ部51のアドレスを示すレジスタ(xH
L)に表示スタートアドレスA2を代入する。カウン
タKとレジスタ(xH,xL)の設定が終了すると、ステ
ップb4からステップb5に進む、ステップb5ではカ
ウンタJに1を代入して初期化し、ステップb6に進
む。
【0093】ステップb6では、レジスタ(xH,xL
に2・(J−1)を加算して更新する。
【0094】 (xH,xL) ← (xH, xL) + 2・(J−1) …(2) 同時に、アドレスがレジスタ(xH,xL)の値であるメ
モリエリア、およびアドレスが(xH,XL)の値に1加
算した値であるメモリエリアの画像データをデータ部5
1から読出し、レジスタA,Bにそれぞれ代入する。次
いで、レジスタA,Bのストア内容を、表示バッファ部
53のメモリエリアであって、アドレスがレジスタ(y
H,yL)の値、およびレジスタ(yH,yL)の値に1加
算した値であるメモリエリアに転送する。
【0095】 A ← 〔xH,xL〕 …(3) B ← 〔xH,xL〕 + 1 …(4) 〔yH,yL〕 ← A …(5) 〔yH,yL〕 + 1 ← B …(6) 〔xH,xL〕,〔yH,yL〕は、それぞれレジスタ(x
H,xL),(yH,yL)の値と等しいアドレスのメモリ
エリアにストアされるデータを示す。この動作によっ
て、データ部51の表示スタートアドレスA2に対応す
るメモリエリアから数えて(J−1)番目のメモリエリ
アにストアされた画像データが、当該データがスクロー
ルエリア84に表示される場所に対応する表示バッファ
部53のメモリエリアにストアされる。
【0096】(J−1)番目のメモリエリアのデータの
書換えが終了すると、ステップb6からステップb7に
進む。ステップb7では、レジスタ(yH,yL)および
カウンタJに2加算して更新する。
【0097】 (yH,yL) ← (yH,yL) + 2 …(7) J ← J + 2 …(8) レジスタおよびカウンタの更新が終了すると、ステップ
b8に進み、カウンタJの値が2mより大きいか否かが
判断される。すなわち、スクロールエリアのX方向の行
に並ぶブロックのうち、先頭のブロックからm個のブロ
ック分だけデータを読出したか否かが判定される。カウ
ンタJの値が2m以下であれば、ステップb6に戻り、
当該行のデータの読出しを続ける。カウンタJの値が2
mよりも大きく、領域84cの1行分のデータを読取り
終えたと判定されると、ステップb8からステップb9
に進む。
【0098】ステップb9では、行数を計数するカウン
タKに1加算して更新し、ステップb10に進む。ステ
ップb10では、カウンタKの値がスクロールエリア8
4に表示可能な行数であるn行より大きいか否かが判断
される。n行以下の時には、ステップb11に進み、次
式に基づいて、次の行の先頭に対応するアドレスを演算
し指定したのちに、ステップb5に戻る。
【0099】 (xH,xL) ← (xH, xL) + 2・(M−m) …(9) 右辺の第2項は、データ部51において、ステップb5
〜ステップb8において読出されたメモリエリア以後に
並べられ、読飛ばされるメモリエリアの個数を示す。す
なわち、データ部51のデータは、仮想的画像120の
1行に対応するM個のメモリエリアからm個のブロック
分に対応するm個のメモリエリアだけが順次読出され
る。したがって、新たな領域84cに対応する画像デー
タは、まず表示スタートアドレスA2からm個分のメモ
リエリアから読出され、次いで(M−m)個のメモリエ
リアが読飛ばされた後に、再びm個分のメモリエリアか
ら読出されることになる。
【0100】ステップb10でカウンタKの値がnより
も大きいと判断される場合、全てのデータを読出し終え
たを判断して、ステップb12で当該フローチャートの
処理動作を終了する。このように、表示スタートアドレ
スを、位置のずれに応じて変更し、ブロック単位に分割
された画像データを順次読出し、スクロールエリア84
に表示される画像データを書換えることができる。
【0101】当該フローチャートでは、データをキャラ
クタデータとしてキャラクタ単位でデータを読み出した
けれども、たとえばデータ部51の各メモリエリアにド
ット単位の画像データをストアして、このデータを読出
すようにしても良い。さらにまた、データの書換えはこ
の手法に限らず、別の手法を用いても良い。
【0102】図11は、図1の電子機器11においてデ
ータ処理機能を実行する際に、表示モードと編集モード
とを切換えるモード切換え動作を説明するためのフロー
チャートである。電子機器11のモードキー群16のデ
ータ処理モードキー20が操作されるとステップc1か
らステップc2に進む。ステップc2では、今回のデー
タ処理動作において処理対象となるデータとして、新た
にデータを入力して目視表示して、メモリ44にストア
したデータを用いる新規入力モードが選択されたか否か
が判断される。新規入力モードが選択されたときにはス
テップc3に進む。選択されないときにはステップc4
に進む。ステップc4では、データ処理動作のモード
が、メモリ44にストアされたデータを読出し表示し
て、新たにデータを挿入したり削除するなどの修正動作
を行う編集モードが選択されたか否かが判断される。編
集モードが選択されたときにはステップc3に進み、選
択されないときにはステップc5に進む。
【0103】ステップc5では、データ処理動作のモー
ドがメモリ44内にストアされたデータを画像化して目
視表示するだけの表示モードが選択されたか否かが判断
される。選択されたときには図4の表示画像71が表示
手段12の表示画面に表示されてステップc6に進む。
ステップc6では、表示モードが選択されたときに表示
手段12の表示画面および座標入力手段13によって設
定表示される、図4に示す「編集モード」が表示された
画像80aから成る切換えボタン80が操作されたか否
かが判断される。
【0104】「編集モード」が表示された画像80aか
ら成る切換えボタン80が操作された場合、すなわち表
示モードが選択されている状態において切換えボタン8
0が表示され操作されたときには、編集モードが選択さ
れたものと判断される。「編集モード」の切換えボタン
80が操作されると、ステップc5からステップc4に
戻る。切換えボタンが操作されないときにはステップc
7に進み、前述した図8のフローチャートに基づいて、
スクロール移動動作が実施される。画像のスクロール移
動が終了すると、ステップc7からステップc6に戻
る。
【0105】これによって、一旦表示モードが選択され
ると、「編集モード」の切換えボタン80が操作される
まで、座標入力手段13から入力された座標が、スクロ
ール移動動作を指示するものであると判定されて、スク
ロール移動動作が実施される。
【0106】ステップc2およびステップc3におい
て、新規入力モードまたは編集モードが指定されたと判
断されると、図5の表示画像72が目視表示された後に
ステップc3に進む。ステップc3では、データ入力お
よび修正が終了したか否かが判定される。すなわち、表
示手段12の表示画面に図5に示す表示画像72が表示
されている状態において、終了ボタン77が操作された
か否かが判定される。終了ボタンが操作されていないと
きには、ステップc3からステップc8に進み、「表示
モード」が表示された切換えボタン80が操作されたか
否かが判定される。すなわち、編集モードが選択されて
いる場合において、切換えボタン80が操作されたか否
かが判定される。操作された場合には、編集モードから
表示モードにモードの切換えを行うと指示されたと判断
して、ステップc8からステップc6に進む。操作され
ていない場合には、ステップc9に進み、データの編集
処理動作が実施される。
【0107】たとえば、データの入力などの指示を、座
標入力手段13を用いて実施する場合には、まず、座標
入力があったか否かを判断する。座標入力があった場合
には、入力された座標の集合によって描かれるパターン
を判別する。そのパターンが、予め定める形状の記号な
どである場合には、データの複写や切張りなどを行う所
定の編集処理動作を実施する。また、入力されたパター
ンがキャラクタなどに対応するパターンであるならば、
当該パターンに対応するキャラクタをデータとして入力
し、メモリ44のバッファ部49などにストアするとと
もに、表示画面の表示画像を更新する。データを編集す
る編集動作が終了するとステップa2に戻る。
【0108】ステップc3でデータの入力および修正が
終了したと判断されると、ステップc3からステップc
10に進み、データの編集処理の終了動作を行う。すな
わち、新規入力モードおよび編集モードにおいて電子機
器11に入力され、メモリ44のバッファ部49などに
一時的にストアされている改変した画像のデータを、メ
モリ44内に以後データ処理機能で利用することができ
るデータとしてストアする登録処理などを行う。データ
編集処理の終了動作が終了するとステップc10からス
テップc11に進む。
【0109】また、新規入力モード、編集モードおよび
表示モードのいずれも選択されなかった場合には、この
他のモードの処理が選択されていると判定して、ステッ
プc11に進む。ステップc11では、選択されている
別のモードの処理動作を実行する。ステップc11で別
モードの処理動作が終了するとステップc12で当該フ
ローチャートの処理動作を終了する。
【0110】以上のように、本実施形態のデータ処理機
能では、データをただ表示するだけの表示モードと、デ
ータの入力および編集を行う新規入力モードおよび編集
モードとを有し、容易にモードを切換えることができ
る。したがって、データ入力中や編集中に表示画面に表
示されている部分のデータ以外のデータを参照したい場
合には、「表示モード」の切換えボタンを操作するだけ
で容易にスクロール移動を行う表示モードにモードを切
換え、画像スクロール移動動作を行うことができる。ま
た、表示モードを選択してデータを参照しているとき
に、データの修正を実施したいときには、「編集モー
ド」の切換えボタン80を操作するだけでデータの修正
が可能な編集モードに移り、データの編集を行うことが
できる。このように、本実施形態のスクロール移動処理
動作は、データの入力および編集を行うたとえば文書作
成装置などにおいて実施することができる。
【0111】また、前述したように、表示モードおよび
編集モードが選択されたときに表示手段12の表示画面
に表示される表示画像71,72は切換えボタン80の
画像80a,80bだけが異なる。したがって、表示モ
ードおよび編集モードを切換えても、表示手段12の表
示画面のスクロールエリア84内に表示されるデータ画
像部分73は同一である。したがって、モードの切換え
を行うことによって、データの編集を行いたいと考える
部分を見落とすなどの不都合を防止することができる。
【0112】このように、本実施形態の電子機器11で
は、スクロール移動動作は、表示モードが選択された場
合だけ行われる。したがって、座標入力手段13によっ
て、スクロールエリア84内の座標が指定されたとき
に、当該座標がスクロール移動動作の指定点を示す座標
であるのか、データの編集処理動作において、入力する
文字パターンなどを示す座標であるのかを区別すること
ができる。したがって、編集動作においてデータを編集
するためにスクロールエリア内の座標を指示する座標入
力手段と、スクロール移動動作の指定点を指示するため
に座標を入力する座標入力手段とを同一の処理装置で実
現することができる。
【0113】本実施形態の電子機器11では、表示手段
12の表示画面のスクロールエリア84内に設定される
基準点と、使用者が指定する指定点との位置のずれに基
づいてスクロール移動動作が実施される。この基準点1
11は使用者が任意に設定することが可能である。
【0114】図12は、本実施形態の電子機器11にお
いて、スクロールエリア内に基準点を設定する基準点設
定動作を説明するためのフローチャートである。本実施
形態の電子機器11では、工場出荷時などに予め設定さ
れる固定点と、使用者が任意に設定することができる設
定点との2つの基準点を有し、使用者が固定点を用いる
か設定点を用いるかを選択することができる。
【0115】ステップd1からステップd2に進み、電
子機器11の機能キー群17のメニューキー25が操作
されたか否かが判断される。操作されないときには、ス
テップd2に戻る。操作されたときにはステップd3に
進み、図13に示すメニュー画面の表示画像122を表
示手段12の表示画面に表示する。メニューキーが操作
されたことによって実行されるメニュー動作は、メニュ
ー画面に表示された複数の処理動作の中から使用者が選
択した任意の一つの処理動作を実行する動作である。メ
ニュー動作において選択することができる機能として、
メモリ44の使用量を表示する動作、表示手段の表示画
面のコントラストを調整する動作などがある。またメモ
リ44にストアされたデータを消去する動作や、前記デ
ータを表示するためのパスワードを設定し、パスワード
無しではデータの表示を禁止する動作などもある。また
メニュー画面の機能には、基準点の設定する動作を選択
する領域123が設定される。
【0116】メニュー画面の表示画像122を表示する
とステップd3からステップd4に進み、「基準点の設
定」が表示された領域123に対応する座標入力手段1
3のタッチエリアがタッチされたか否かが判定される。
そうであるときには、図14に示す基準点設定画面の表
示画像125が表示手段12の表示画面に表示されて、
ステップd5に進む。そうでないときにはステップd3
に戻る。表示画像125には、固定点指定ボタン126
の画像、設定点設定ボタン127の画像、および基準点
指定領域128が含まれる。本実施形態では、固定点は
画面の中心に設定されているものとする。基準点指定領
域128内には、「固定点か自由設定のどちらかを選ん
でください」であるコメント文が表示されている。使用
者は、固定点指定ボタン126および設定点設定ボタン
127のいずれか一方のボタンを操作して、固定点また
は設定点を選択する。
【0117】表示画像125が目視表示された後に座標
入力手段13から座標が入力されると、ステップd5で
「固定点」が表示された固定点指定ボタン126のタッ
チエリアに、入力された座標が含まれるか否かが判断さ
れる。所定のタッチエリアに入力された座標が含まれて
いることを、以後、タッチエリアにタッチしたと称す
る。固定点指定ボタン126のタッチエリアにタッチさ
れていないと判断されると、ステップd5からステップ
d6へ進む。
【0118】ステップd6では、「自由に設定」が表示
された設定点設定ボタン127のタッチエリアにタッチ
されたか否かが判断される。設定ボタン127のタッチ
エリアにタッチされていないと判定されるとステップd
5に戻り、ボタン126,127のタッチエリアにタッ
チされるまで判断動作を繰返す。
【0119】ステップd5で指定ボタン126のタッチ
エリアにタッチされていると判定されるとステップd5
からステップd7に進む。ステップd7では、基準点を
予め電子機器11に設定されている所定の座標に設定し
てステップd8に進む。ステップd8では、表示手段1
2の表示画面に図15に示す表示画像131を表示す
る。表示画像131は、固定点指定ボタン126の画像
と基準点指定領域128とを含み、設定点設定ボタン1
27の画像が消去された画像である。また、基準点指定
領域128内には設定された基準点の位置を示すキャラ
クタ132が表示される。また、指定領域128内に
は、キャラクタが指定領域128の図心、すなわち表示
手段12の表示画面のスクロールエリア84の図心に設
定されていることを示す補助線133が合わせて表示さ
れている。補助線133は、たとえば破線で表示され
る。
【0120】さらに、中央処理装置32は、表示画像1
31を所定回数点滅表示するように表示制御手段33を
制御する。点滅表示とは、たとえば表示手段12が白黒
表示を行う表示手段であった場合に、たとえば白色表示
されているドットはそのままの状態を保ち、黒色表示す
るとされているドットを所定時間毎に白色表示に切換え
る動作を複数回繰返す動作である。すなわち、画像13
1が表示されている状態と、表示画像が表示されていな
い状態とを所定時間毎に切換える動作である。このよう
に表示画像131を点滅表示させることによって、使用
者に、基準点がキャラクタ132で示す位置に設定され
たことを提示する。
【0121】ステップd6で設定点設定ボタン127の
タッチエリアにタッチされたと判定された場合には、ス
テップd6からステップd9に進む。ステップd9で
は、以前に使用者が、任意に設定することができる基準
点である設定点を設定したことがあるか否かが判断され
る。すなわち、設定点が既に設定されているか否かが判
断される。設定されていないときにはステップd9から
ステップd10に進み、たとえば画面の図心など所定位
置を設定点として仮に設定する。
【0122】ステップd9で設定点が予め設定されてい
ると判断された場合およびステップd10で設定点の仮
の設定が終了した場合は、ステップd11に進む。ステ
ップd11では図16に示す表示画像135が表示手段
12の表示画面に表示される。表示画像135は、基準
点指定領域128と設定ボタン136の画像を含む。指
定領域128内には、たとえば×印である所定のキャラ
クタ138によって仮に設定された基準点の設定点の位
置が提示されている。
【0123】基準点の設定点を表示するとステップd1
1からステップd12に進み、設定ボタン136のタッ
チエリアにタッチされたか否かが判定される。タッチさ
れていないと判定されるとステップd13に進み、指定
領域128のタッチエリアはタッチされたか否かが判定
される。タッチされていないと判定されるとステップd
12に戻り、指定領域128および設定ボタン136の
タッチエリアがタッチされるまで判断を繰返す。
【0124】指定領域128のタッチエリアがタッチさ
れた場合には、ステップd13からステップd14に進
む。ステップd14では、座標入力手段13によって入
力された座標に対応する指定領域内の点を基準点の設定
点として仮に設定し直す。仮の設定が終了するとステッ
プd14からステップd11に戻り、新たに仮に設定さ
れた基準点の設定点を示す画像を表示画面に表示する。
【0125】図17は、図16の表示画面135が表示
画面に表示されている状態から、基準点指定領域128
内の点が入力され、基準点の設定点が更新された状態に
おいて、表示手段12の表示画面に表示される表示画像
135aである。表示画像135aの基準点指定領域1
28内には、表示画像135の基準点指定領域128内
に表示されていたキャラクタ138の画像が消去され、
新たに設定された設定点の位置を示すキャラクタ138
aが表示されている。キャラクタ138とキャラクタ1
38aとは同一の形状を有するキャラクタである。
【0126】ステップd12において、設定ボタン13
6のタッチエリアがタッチされたと判定されると、現在
表示画面に表示されている位置の基準点の設定点を基準
点として設定すると認識して、ステップd15に進み当
該フローチャートの処理動作を終了する。また、基準点
の固定点を基準点として設定する場合にもまた、ステッ
プd8で画像の点滅表示動作が終了すると、ステップd
8からステップd15に進み当該フローチャートの処理
動作を終了する。
【0127】以上のように、本実施形態の電子機器11
では、スクロール動作の基準となる基準点を、使用者が
任意の位置に設定することができる。したがって、たと
えば複数のウィンドウを用いてデータを処理するデータ
処理機能を用いる場合に、所定のウィンドウが表示され
いる位置が表示画面上の一部に偏り、常に一定である場
合などにおいて、当該ウィンドウの画像内に設定される
スクロールエリアに対応する基準点を使用者が任意に設
定することができる。
【0128】図18は本発明の第2実施形態である電子
機器において、データ処理機能の表示モードが選択され
た状態において行われる画像のスクロール移動動作を説
明するためのフローチャートである。本実施形態の電子
機器は、第1実施形態の電子機器11と同様の構成を有
する。図18のフローチャートは、図8のフローチャー
トと類似のものであり、同一の動作を行うステップには
同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の電子
機器では、表示手段の表示画面のスクロールエリア内の
点が連続して指定されると、画像のスクロール動作を連
続して行う。
【0129】電子機器のモードキー群のデータ処理モー
ドキーが操作され、かつ表示モードが選択されるとステ
ップe1からステップa2に進む。ステップa2では、
座標入力手段を用いて、座標の入力が有ったか否かが判
断される。座標入力が無かったときにはステップa2に
戻り、有ったときにはステップa3に進む。
【0130】ステップa3では、座標入力手段を用いて
入力された座標を中央処理装置が検出してステップa4
に進む。ステップa4では、入力された座標が表示手段
の表示画面のスクロールエリア内に含まれる座標である
か否かが判断される。スクロールエリア外の座標である
ときはステップa4からステップa8に進み、終了ボタ
ンがタッチされたか否かが判断される。タッチされてい
ないときは、ステップa8からステップa9に進み、入
力された座標の位置に対応するその他の処理が実行され
る。
【0131】入力された座標がスクロールエリア内に含
まれるときには、ステップa4からステップe2に進
む。ステップe2では、座標が継続して入力されている
か否かが判断される。たとえば、座標入力手段がタッチ
パネルである場合、タッチパネル上の一点を使用者がペ
ンで押下し続ける場合が挙げられる。中央処理装置は、
数μ秒毎に位置検出手段を介して座標入力手段から電圧
変化の有無を検出している。同一の電圧変化が複数回検
出されると、中央処理装置は座標入力が1回行われたと
判定する。かつ、電圧変化が所定回数よりも多く検出さ
れると、中央処理装置は、座標が継続して入力されてい
ると判定する。
【0132】座標の継続入力が行われていると判定され
ると、ステップe2からステップe3に進む。ステップ
e3では、ステップe2で座標の継続入力がされている
と判定されたときに判断された回数が1回目であるか否
かが判断される。すなわち、座標の継続入力が検出さ
れ、スクロールの継続処理が選択された場合に、継続処
理を実施する回数が1回目であるか否かが判断される。
継続処理が1回目である場合には、ステップe3からス
テップe4に進み、第1待ち時間t1だけ処理動作を中
断して待つ。継続処理が2回目以上であると判断される
と、ステップe3からステップe5に進み、第2待ち時
間t2だけ処理動作を中断して待つ。第1待ち時間t1
は、第2待ち時間t2よりも長い待ち時間である。たと
えば、第1待ち時間t1は0.5秒であり、第2待ち時
間t2は0.1秒である。
【0133】ステップe4およびステップe5で所定の
待ち時間だけ処理動作を中断した後に、待ち時間が経過
し終わると、ステップa5に進み、基準点と指定点との
位置のずれを演算する。演算が終了するとステップa6
に進んで表示スタートアドレスを修正し、ステップa7
で表示画面のスクロールエリアに表示されるデータを書
換える。データの書換えが終了するとステップa2に戻
る。
【0134】以上のように、本実施形態の電子機器で
は、座標が継続して入力されると、図8のフローチャー
トで示すスクロール動作を連続して実施する。すなわち
座標の入力が連続して行われる場合、たとえば、タッチ
パネルである座標入力手段をペンで押下し続ける場合に
は、座標入力手段からペンを離すまで、連続してスクロ
ール動作が行われる。
【0135】たとえば、図4に示す画像72の指定点1
12を指定してスクロール動作を行い表示画像115が
表示手段の表示画面に表示された状態で、座標入力手段
を押下し続けている場合には、再びデータ画像部分11
6の指定点112に対応する点の画像、本実施形態では
「し」の画像を基準点111に一致した位置、すなわち
「個」の位置に移動するように画像をスクロール移動す
る。
【0136】すなわち、タッチパネルの1点を押下し続
けることによって、画像はタッチパネルを押下した点か
ら基準点に向かう方向に、基準点と押下した点との間の
距離に比例した疑似的な速度でスクロール移動し続け
る。このように、本実施形態の電子機器1では、連続ス
クロール動作を行うことができる。
【0137】また、座標を継続して入力しつつ、入力す
る座標を変更することができる。たとえば、タッチパネ
ルである座標入力手段をペンで押下しながら、ペンを移
動させて入力することによって実現することができる。
このように、座標を継続して入力しつつ入力する座標を
変更することによって、基準点と指定点との位置のずれ
を連続スクロールを行っている状態において変更するこ
とができる。したがって、使用者が感じる疑似的な速度
を、ペンの移動によって変更することができるととも
に、スクロール移動する方向をも変更することができ
る。
【0138】また、スクロール動作の継続処理を行う際
に、1回目の処理だけ以後の処理を行う際よりも長い待
ち時間だけスクロール動作を停止させて待つようにして
いる。これによって、連続スクロール動作の操作性を向
上することができる。
【0139】図19は本発明の第3実施様態の電子機器
において、データ処理機能の表示モードが選択された状
態において行われる画像のスクロール移動動作を説明す
るためのフローチャートである。本実施形態の電子機器
は、第1実施形態の電子機器11と同様の構成を有す
る。図19のフローチャートは、図8および図18のフ
ローチャートと類似のものであり、同一の動作を行うス
テップには同一の符号を付し、説明を省略する。本実施
形態では、連続スクロール動作において、スクロール動
作を行う時間間隔である第2待ち時間t2を所定時間ず
つ短縮する。
【0140】電子機器のモードキー群のデータ処理モー
ドキーが操作され、かつ表示モードが選択されると、ス
テップf1からステップa2に進む。ステップa2で座
標入力が行われたか否かが判定される。行われていない
ときにはステップa2に戻り、行われたときにはステッ
プa3に進んで入力された座標を検出する。座標を検出
するとステップa4に進み、入力された座標がスクロー
ルエリア内に含まれるか否かが判断される。
【0141】スクロールエリアに含まれるときにはステ
ップe2に進んで座標の継続入力が行われたか否かが判
断される。行われたときにはステップe3で座標の継続
入力処理が1回目であるか否かが判定され、1回目であ
るときにはステップe4で第1待ち時間t1だけ処理動
作を中断して待つ。継続処理が2回目以上であるときは
第2待ち時間t2だけ処理動作を中断して待つ。継続入
力が行われていないとき、および所定の待ち時間が経過
するとステップa5に進む。ステップa5で基準点と指
定点との位置のずれを演算する。演算が終了するとステ
ップa6で表示データの修正が行われ、ステップa7で
スクロールエリアに表示されるデータの書換えが実施さ
れる。データの書換えが終了するとステップa7からス
テップf2に進み、第2待ち時間t2が次式に基づいて
更新される。
【0142】 t2←t2−tα …(10) tαは、予め定める減算時間である。減算時間tαは、
たとえば0.01秒に設定される。すなわち、ステップ
f2では、第2待ち時間t2が減算時間tαだけ短縮さ
れて更新される。第2待ち時間t2の更新が終了すると
ステップf3に進み、更新された第2待ち時間t2が0
未満であるか否かが判断される。第2待ち時間t2は、
スクロール移動処理動作を一時的に中断する待ち時間で
ある。したがって、この待ち時間t2は負の値を取るこ
とはありえない。ゆえに、ステップf3では、第2待ち
時間t2が負の値を取っているか否かが判定される。
【0143】第2待ち時間t2が0未満の値であるとき
にはステップf3からステップf4に進み、第2待ち時
間t2に0を代入して更新する。すなわち、第2待ち時
間の最短時間は0秒で表され、待ち時間t2の再更新が
終了するとステップf4からステップa2に戻る。ま
た、ステップf3で待ち時間t2が0以上の時間である
と判断されるときもまたステップa2に戻る。
【0144】ステップa4において、入力された座標が
スクロールエリアに含まれないと判断されると、ステッ
プa4からステップa8に進み、終了ボタンが操作され
たか否かが判断される。終了ボタンが操作されない場合
には、ステップa9で入力された座標に対応したその他
の処理を実施したのちにステップa5で当該フローチャ
ートの処理を終了する。終了ボタンa8が操作されたと
きにもそのままステップf5で当該フローチャートの処
理を終了する。
【0145】以上のように本実施形態においては、連続
スクロール移動動作が実施される際に、1回のスクロー
ル移動動作が実施される時間間隔は所定の減算時間tα
毎短縮される。したがって、スクロール移動動作を多く
継続して実施する際などに、画像のスクロール移動の速
度を向上させることができる。
【0146】図20は本発明の第4実施形態の電子機器
において、データ処理機能の表示モードが選択された状
態において行われる画像のスクロール移動動作を説明す
るためのフローチャートである。本実施形態の電子機器
は、第1実施形態の電子機器11と同様の構成を有す
る。図20のフローチャートは、図8のフローチャート
と類似のものであり、同一の動作を行うステップには同
一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態では、基
準点と指定点との位置のずれを、キャラクタなどの所定
の単位画像の整数倍の値に近似する。
【0147】図21(1)は、本実施形態の電子機器に
表示されるキャラクタデータを画像化した画像を示す模
式図である。矩形領域146内に、キャラクタデータを
画像化したキャラクタの画像がそれぞれ描画される。キ
ャラクタデータとは、前述したキャラクタで構成される
データであり、各キャラクタを示すコードなどを用いて
作成される。
【0148】キャラクタデータを画像化した表示画像に
おいて、キャラクタの画像が全てのキャラクタにおいて
同一の大きさの領域を用いて描画される画像、いわゆる
等幅フォントの画像であるとする場合、キャラクタの画
像は、水平方向および垂直方向である直交する方向に沿
って、それぞれ所定の間隔をあけてマトリクス状に配置
される。
【0149】たとえば、矢符147で示すX軸方向に
は、矩形領域146は、隣接する矩形領域146との間
の間隔を所定間隔qxに保って配置される。矢符148
で示すY軸方向には、矩形領域146は、隣接する矩形
領域146との間の間隔を所定間隔qyに保って配置さ
れる。矩形領域146は、X方向およびY方向に所定の
幅Px,Pyを有する。
【0150】本実施形態では、基準点と指定点との間の
X座標およびY座標のずれを、単位表示領域149のX
方向およびY方向の幅、すなわちLx,Lyの整数倍の
値に近似する。単位表示領域149は、キャラクタの矩
形領域146を含み、キャラクタの配置される間隔q
x,qyを考慮した大きさを有する。すなわち、単位表
示領域149は、矩形領域の周囲に、間隔qx,qyの
半分の幅である幅qx2,qy2の空白部分を有する。
【0151】たとえば、図21(2)に示すように、基
準点151と、指定点152,153との位置のずれz
1,z2は明らかに異なる。指定点152を指定したと
きに、画像のスクロール動作が実施されると、指定点1
52,153を含む矩形領域154の画像は、2点鎖線
155で示す位置にスクロール移動される。また、指定
点153を指定してスクロール移動動作が実施された場
合、矩形領域153は、2点鎖線156で示す位置にス
クロール移動される。
【0152】このように、同一の矩形領域154に含ま
れる位置の点を指定点として指定した場合でも、指定点
の座標が異なると、スクロール移動した後の画像の配置
位置が異なる。基準点151を含む矩形領域157と指
定点を含む矩形領域154とは、矩形領域154内の指
定点の位置が、矩形領域157内の基準点151の位置
と同一の位置関係を維持した場合にだけ、スクロール移
動後の矩形領域154が、スクロール移動前の矩形領域
157と一致した位置に移動される。
【0153】したがって、表示画像の縁部とスクロール
移動後の画像の各キャラクタの位置関係が、スクロール
移動前の各キャラクタの位置関係とずれて表示される。
このために、たとえば、表示手段の表示画面が単位表示
領域149の整数倍に設定され、表示画面の縁部でキャ
ラクタの画像の一部が欠けることがないように設定され
ている場合などにおいても、スクロール移動を行うと、
縁部でキャラクタの画像の一部が欠けてしまうことがあ
る。
【0154】本実施形態の電子機器では、基準点と指定
点との位置のずれの大きさを、単位表示領域149のx
方向およびy方向の幅Lx,Lyの整数倍に近似する。
すなわち、図21(2)のように、たとえば、基準点1
51が矩形領域157を含む単位表示領域149の図心
に設定されている場合は、指定点152,153を指定
すると、指定点152,153と基準点151との位置
のずれは、どちらも基準点151と矩形領域154を含
む単位表示領域の図心163との位置のずれz3に近似
される。
【0155】電子機器においてモードキー群のデータ処
理モードキーが操作されるとともに表示モードが選択さ
れるとステップg1からステップa2に進む。ステップ
a2〜ステップa4において、使用者が指定した指定点
の座標を求めるとステップa5で、基準点と指定点との
位置のずれを演算する。ステップa5で位置のずれを演
算すると、ステップg2に進んで基準点と指定点との間
の距離の近似を行う。
【0156】ステップg2では、基準点と指定点との位
置のずれを、前述した単位表示領域のX方向およびY方
向の幅Lx,Lyの整数倍に近似する。ずれの近似の演
算が終了するとステップg2からステップa6に進み、
近似された基準点と指定点との位置のずれを用いて、表
示したスタートアドレスを修正してステップa7に進
み、修正された表示スタートアドレスに基づいて、スク
ロールエリア内に表示されるデータを書換える。書換え
が終了するとステップg3に進んで処理動作を終了す
る。
【0157】また、入力された座標がスクロールエリア
内に存在しない場合は、ステップa4からステップa2
に進み、終了ボタンが操作されたときにはそのままステ
ップg3に進んで処理を終了する。終了ボタンが操作さ
れていないときには、入力された座標に基づいてその他
の処理を実施した後に、ステップg3で処理を終了す
る。
【0158】図22は、図20のステップg2におい
て、位置のずれを近似する演算のうち、x方向の座標の
ずれを近似するx方向近似動作を説明するためのフロー
チャートである。ステップa5で基準点と指定点との位
置のずれが演算されるとステップh1からステップh2
に進む。ステップh2では、単位表示領域149のx方
向の幅Lxの倍数を計数するカウンタJに、1を代入し
て初期化する。ステップh2からステップh3に進み、
X方向の幅LxをカウンタJにストアされた整数で乗算
した値が、X方向の位置のずれの絶対値よりも大きいか
否かが判断される。
【0159】 Lx×J>│Xc−Xs│ …(11) 上式の左辺は、X方向の近似値の演算値である。上式の
右辺は、X方向の位置のずれの絶対値の値である。X方
向の演算値がX方向の位置のずれの絶対値以下であると
判断されたときにはステップh3からステップh4に進
み、カウンタJの値に1加算して更新した後に、ステッ
プh3に戻る。すなわち、X方向の演算値Lx×JがX
方向の位置のずれの絶対値│Xc−Xs│よりも大きく
なるまで、演算値と絶対値の比較が繰返される。
【0160】X方向の演算値が、X方向の位置のずれの
絶対値よりも大きくなったと判断されると、この演算値
がX方向の位置のずれの近似値であると判定して、ステ
ップh3からステップh5に進み、当該フローチャート
の処理動作を終了する。
【0161】すなわち、X方向の位置のずれの近似値
は、次式で表される整数Jを求め、単位表示領域149
のX方向の幅LxをJ倍して求める。
【0162】 Lx×(J−1)<│Xc−Xs│<Lx×J …(12) また、X方向の位置のずれの近似値の符号は、X方向の
位置のずれの符号と同一とする。
【0163】図23は、図20のフローチャートのステ
ップg2において位置のずれを近似する際に演算を行う
場合のY方向の位置のずれを近似するY方向近似動作を
説明するためのフローチャートである。図23のフロー
チャートは図22のフローチャートに類似のものであ
る。
【0164】基準点と指定点との位置のずれが演算され
ると、ステップi1からステップi2に進み、カウンタ
Kに1を代入して初期化した後にステップi3に進む。
ステップi3では式4に基づいて、Y方向の位置のずれ
の近似値を求める。
【0165】 Ly×K>│Yc−Ys│ …(13) すなわち、Y方向の位置のずれの近似値の演算値(Ly
×K)の値が、Y方向の位置のずれの絶対値│Yc−Y
s│よりも大きくなるまで、演算値と絶対値の比較を繰
返す。演算値が絶対値以下であるときには、ステップi
3からステップi4に進み、カウンタKの値に1加算し
て更新した後にステップi3に戻る。Y方向の演算値が
Y方向の位置のずれの絶対値よりも大きくなると、当該
演算値をY方向の位置のずれの近似値であると決定して
ステップi3からステップi5に進んで当該フローチャ
ートの処理動作を終了する。
【0166】すなわち、Y方向の位置のずれの近似値は
次式で示される値である。
【0167】 Ly×(K−1)<│Yc−Ys│<Ly×K …(14) 以上のように本実施形態では、基準点と指定点との位置
のずれのX方向およびY方向の近似値を、位置のずれの
X方向およびY方向の絶対値よりも大きい値のうちで、
最も絶対値に近い値を採用する。
【0168】また、前述した式12および式14に示す
ように、位置のずれの絶対値には、位置のずれの絶対値
よりも小さい値の中で、最も絶対値に近い値が存在す
る。すなわち、式12および式14に示す近似値(Lx
×(J−1)),(Lx×J),(Ly×(K−
1)),(Ly×K)のうちで、位置のずれの絶対値│
Xc−Xs│,│Yc−Ys│に近い方の値を、位置の
ずれの近似値として採用しても良い。
【0169】このときには、図22および図23のフロ
ーチャートにおいて、ステップh3とステップh5との
間ならびにステップi3とステップi5との間に、前述
した二つの近似値のうちのいずれが位置のずれの絶対値
に近いかを判定した後に当該フローチャートの処理を終
了する。二つの近似値のうちどちらの値が位置のずれの
絶対値に近いかを判定するには、近似値と位置のずれの
絶対値との差の値を求め、この差の値の小さい方の近似
値を近似値として採用する。
【0170】以上のように本実施形態によれば、基準点
と指定との位置のずれを、単位表示領域のX方向および
Y方向の幅の整数倍に近似する。
【0171】以上のような動作によって、たとえばキャ
ラクタデータを含む画像が目視表示されている場合にお
いて、キャラクタ単位のスクロール移動動作を行うこと
が可能となる。
【0172】図24は本発明の第5実施形態の電子機器
において、データ処理機能の表示モードが選択された状
態において行われる画像のスクロール移動動作を説明す
るためのフローチャートである。本実施形態の電子機器
は、第1実施形態の電子機器11と同様の構成を有す
る。図24のフローチャートは、図8、図18および図
20のフローチャートと類似のものであり、同一の動作
を行うステップには同一の符号を付し、説明を省略す
る。本実施形態では、連続スクロール移動動作を行うと
ともに、基準点と指定点との位置のずれを単位表示領域
のx方向およびy方向の幅の整数倍に近似する。
【0173】電子機器において、モードキー群のデータ
処理モードキーが操作され、かつ表示モードが選択され
るとステップu1からステップa2に進む。ステップa
2〜ステップa4において入力された座標が指定点であ
ると判定されると、ステップa4からステップg2に進
む。ステップa2〜ステップa5において連続スクロー
ル処理において所定の待ち時間だけ処理を中断する。
【0174】所定の待ち時間が経過するとステップa5
に進み、基準点と指定点との位置のずれを演算する。位
置のずれが演算されるとステップg2に進み、前述した
図22および図23のフローチャートに基づいて、位置
のずれの近似値が求められる。近似値を求めるとステッ
プa6で当該近似値を位置のずれとして表示スタートア
ドレスの修正が行われたのちに、ステップa7で修正さ
れた表示スタートアドレスに基づいてスクロールエリア
に表示されるデータの書換えが行われる。データの書換
えが行われるとステップa7からステップa2に戻る。
【0175】またステップa2〜ステップa4において
入力された座標が指定点を入力したものでないと判定さ
れると、ステップa8で終了ボタンが操作されたか否か
が判定される。操作されたときにはそのままステップu
2で処理を終了する。終了ボタンが操作されていないと
きにはステップa9で入力された座標に対応するその他
の処理動作が実施されたのちに、ステップu2で処理動
作が終了する。
【0176】前述したように、キャラクタデータを表示
している状態において、位置のずれの近似が行われない
場合には、1回のスクロール移動処理動作が行われる
と、キャラクタの表示される位置がスクロール前の位置
とずれてしまう。連続スクロール動作処理においては、
キャラクタの表示位置が順次ずれていくことになるの
で、キャラクタの表示位置のずれが大きくなる。
【0177】たとえば、図22(2)に示す1回目のス
クロール移動動作で、矩形領域154が2点鎖線で示す
領域155に移動したときには、矩形領域154の右斜
め下に表示されていた図示しない矩形領域の画像が、2
点鎖線161に示す位置に移動している。2回目のスク
ロール移動動作では、この領域161に表示されている
画像が、破線で示す領域162にスクロール移動される
ことになる。したがって、連続スクロール動作で、位置
のずれを近似しない場合には、キャラクタを表示する位
置がスクロールを重ねる毎にずれていく。これによっ
て、使用者が、キャラクタの画像が左斜め方向に移動す
ると錯覚することが考えられる。このような錯覚を防止
するために、連続スクロールを行う際に位置のずれを単
位表示領域の幅に近似することによって、連続スクロー
ルを行う際において、キャラクタの表示位置を常に一定
に保つことができる。
【0178】図25は本発明の第6実施形態の電子機器
において、データ処理機能の表示モードが表示された状
態において行われる画像のスクロール移動動作を説明す
るためのフローチャートである。本実施形態の電子機器
は、第1実施形態の電子機器11と同様の構成を有す
る。図25のフローチャートは、図8、図18〜図20
および図24のフローチャートと類似のものであり、同
一の動作を行うステップには同一の符号を付し、説明を
省略する。本実施形態では、連続スクロール動作を行い
かつスクロールの待ち時間t2をスクロール回数を重ね
る毎に短縮していくと同時に、基準点と指定点との位置
のずれを単位表示領域149の幅の整数倍に近似する。
【0179】電子機器1においてモードキー群のデータ
処理機能モードキーが操作されかつ表示モードが選択さ
れるとステップv1からステップa2に進む。ステップ
a2〜ステップa4において入力された座標が指定点で
あると判定されたときは、ステップe2に進む。ステッ
プe2〜ステップa5において、連続スクロール動作が
行われスクロール移動動作の回数に応じて待ち時間だけ
処理が中断される。
【0180】待ち時間t2が経過するとステップa5に
進み、基準点と指定点との位置のずれを演算する。演算
が終了するとステップf2に進み、図22および図23
のフローチャートに基づいて、単位表示領域149の整
数倍である位置のずれの近似値が演算される。近似値が
求められるとステップa6で求められた近似値を位置の
ずれであるとして表示スタートアドレスの修正が行われ
る。ステップa7では修正された表示スタートアドレス
に基づいてスクロールエリア内に表示されるデータの書
換えが行われる。データの書換えが終了するとステップ
f2〜ステップf4において、第2待ち時間t2が減算
時間tαだけ短縮されてステップa2に戻る。
【0181】また、入力された座標が指定点ではなかっ
たときには、ステップa8で終了ボタンが操作されたか
否かが判断され、操作されたときにはステップv2で当
該フローチャート処理動作を終了する。終了ボタンが操
作されないときには、入力された座標に基づいたその他
の処理がステップa9で実施されたのちにステップv2
で当該フローチャート処理動作を終了する。
【0182】以上のように、連続スクロール動作処理を
実施している際において、基準点と指定点との位置のず
れを単位表示領域149の幅の整数倍に近似して、連続
スクロール動作中に、キャラクタの表示位置がずれてい
くことを表示することができるとともに、スクロールの
速度を向上させることができる。
【0183】
【発明の効果】本発明によれば、データ処理装置を用い
る使用者は指定位置を目視表示領域内に指定する。デー
タ処理装置は、表示手段の目視表示領域内に予め定めら
れる基準位置と指定位置の位置のずれを演算し、この位
置のずれがほぼなくなるように、画像をスクロール移動
させる。1度のスクロール移動における移動量および移
動方向は、基準位置と指定位置との位置関係に応じて一
度に指定することができる。また、移動量は基準位置と
指定位置との距離に応じて指定される。
【0184】このように本発明のデータ処理装置におけ
るスクロール移動動作は、使用者が目視表示領域に表示
された画像化されたデータを目視しつつ、スクロール移
動させたい移動方向および移動量を決定すると、基準位
置から決定した移動方向に移動量だけ離れた位置を指定
するだけで実施される。したがって、カーソルキーなど
を用いる事なく、スクロール移動を指示することができ
る。また、移動量や移動方向を基準位置と指定位置との
位置関係としてそのまま指定することができるので、指
定が容易となる。したがって、スクロール移動を容易に
かつ素早く指示し実行させることができる。
【0185】また本発明によれば、前記基準位置および
指定位置は、2次元平面上の点であり、XY座標で指定
される。前記位置のずれは、基準位置と指定位置との各
座標軸毎の座標の値の偏差で表される。このように基準
位置および指定位置は、2次元で表される。これによっ
て、座標軸に平行な方向だけでなく、交わる方向のスク
ロール移動も可能である。したがって、従来は2度のス
クロール移動に分割して指示していた斜め方向のスクロ
ール移動を、1度のスクロール移動で実施することがで
きる。ゆえに、スクロール移動の動作が簡略化されると
同時に、使用者のアナログ的感覚に合ったスクロール移
動を行わせることができる。
【0186】さらにまた本発明によれば、目視表示領域
に表示されるデータはキャラクタを含むデータである。
このようなデータを表示してスクロール移動を実施する
場合には、基準位置と指定位置との座標のずれを、所定
の矩形領域の幅の整数倍に近似した近似値を算出し、こ
の近似値に基づいてスクロール移動を実施する。矩形領
域は、キャラクタの画像を含む大きさに設定されるもの
である。このように位置のずれを矩形領域の大きさに基
づいた値に近似することによって、矩形領域の範囲にお
いて指定位置がずれた場合にも、同一の移動量および移
動方向のスクロール移動を実施することができるので、
操作性が向上する。したがって、矩形領域単位のスクロ
ール移動を実施することができる。
【0187】また本発明によれば、データ処理装置は、
スクロール移動を行う表示モードと、データの入力を行
う入力モードとを切換えて行う。したがって、指定位置
を指定する手段と、データの入力を行う手段との一部を
兼用した場合にも、モードを切換えることによって、ス
クロール動作が指示されたのか、データが入力されたの
かを判別することができる。これによってデータを作成
する装置に当該データ処理装置を用いてスクロール移動
を実施させることができる。また、データ入力手段と指
定手段の一部を兼用させて、データ処理装置の部品点数
を減少させる事ができる。
【0188】本発明によれば、データ処理装置は、スク
ロール移動を所定時間毎に複数回継続して実施する連続
スクロール移動を行うことができる。これによって、ス
クロール移動を1度指示するだけで、連続してスクロー
ル移動を行うことができる。したがって、目視表示領域
の大きさを越えて連続して画像をスクロール移動させる
こと容易となり、当該装置の操作性をさらに向上させる
ことができる。
【0189】本発明によれば、前記連続スクロール移動
は、継続した回数に応じて、順次スクロール移動の所定
時間が短縮される。したがって、多量のデータをスクロ
ール移動させるときに、その速度を増加させ、所定時間
が一定である場合と比較して、スクロール移動に必要と
される時間を短縮することができる。
【0190】また本発明によれば、基準位置は、使用者
が任意に変更設定することができる。したがって、たと
えば表示手段の表示可能領域内にウィンドウが設定さ
れ、そのウィンドウにおいてスクロール移動を実施する
場合や、所定方向だけにスクロール移動を実施する場合
など使用者の使用態様に応じて、基準位置を設定するこ
とができる。ゆえに、スクロール移動の操作がさらに容
易となる。
【0191】また本発明によれば、前記基準位置は表示
手段の目視表示領域の図心であることが好ましい。図心
を基準位置として設定すると、基準位置を挟んだ両側の
領域は同一の大きさを有する。したがって、基準位置を
中心とした全方向に向かってスクロール移動を指示し実
行させることができる。したがって、スクロール移動の
操作がさらに容易となる。
【0192】また本発明によれば、前記表示手段の偏平
な目視表示領域の上に、透光性を有すタッチパネルなど
の指定手段が設置される。これによって使用者は、表示
手段に表示された画像を目視しつつ、画像内の1点を直
接指やペンで指さし指定する感覚で、指定位置を指示す
る事ができる。したがって、直感的にスクロール移動を
指示することができる。ゆえに、データ処理装置の操作
に不慣れな使用者に取っても指定がしやすく、操作が容
易である。したがって、当該装置の操作性をさらに向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるデータ処理装置を
備える電子機器11の外観を示す図である。
【図2】図1の電子機器11の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】メモリ44のメモリ構成を示す図である。
【図4】データ処理機能が実施され表示モードが選択さ
れた際に、表示手段12に表示される表示画像71を示
す図である。
【図5】データ処理機能が実施され編集モードが選択さ
れた際に、表示手段12に表示される表示画像72を示
す図である。
【図6】本実施形態のスクロール動作を説明するための
模式図である。
【図7】スクロール移動動作終了後の表示画像115を
示す図である。
【図8】図1の電子機器11を用いて実施されるスクロ
ール動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】データ部51にストアされたデータを一度に全
て画像化した仮想的画像120と、表示手段12の表示
画面のスクロールエリアに表示されるデータ部分との関
係を示す図である。
【図10】図8のフローチャートにおいて、表示スター
トアドレスの修正およびスクロールエリア内のデータの
書換えを詳細に説明するためのフローチャートである。
【図11】図1の電子機器11においてデータ処理機能
を実行する際に、表示モードと編集モードとを切換える
モード切換え動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図12】図1の電子機器11において、スクロールエ
リア内に基準点を設定する基準点設定動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】図12の基準点設定動作において表示される
メニュー画面の表示画像112である。
【図14】図12の基準点設定動作において表示される
基準点設定画面の表示画像125である。
【図15】図12の基準点設定動作において表示される
固定点を示す基準点設定画面の表示画像131である。
【図16】図12の基準点設定動作において表示される
設定点を示す基準点設定画面の表示画像135である。
【図17】図16の表示画面135が表示画面に表示さ
れている状態から、基準点指定領域128内の点が入力
され、基準点の設定点が更新された状態において、表示
手段12の表示画面に表示される表示画像135aであ
る。
【図18】本発明の第2実施形態である電子機器におい
て、データ処理機能の表示モードが選択された状態にお
いて行われる画像のスクロール移動動作を説明するため
のフローチャートである。
【図19】本発明の第3実施様態である電子機器におい
て、データ処理機能の表示モードが選択された状態にお
いて行われる画像のスクロール移動動作を説明するため
のフローチャートである。
【図20】本発明の第4実施形態である電子機器におい
て、データ処理機能の表示モードが選択された状態にお
いて行われる画像のスクロール移動動作を説明するため
のフローチャートである。
【図21】本発明の第4実施形態である電子機器に表示
されるキャラクタデータを画像化した画像を示す模式図
である。
【図22】図20のフローチャートのステップg2にお
いて、位置のずれを近似する演算のうち、x方向の座標
のずれを近似するx方向近似動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図23】図20のフローチャートのステップg2にお
いて位置のずれを近似する際に演算を行う場合のY方向
の位置のずれを近似するY方向近似動作を説明するため
のフローチャートである。
【図24】本発明の第5実施形態である電子機器におい
て、データ処理機能の表示モードが選択された状態にお
いて行われる画像のスクロール移動動作を説明するため
のフローチャートである。
【図25】本発明の第6実施形態である電子機器におい
て、データ処理機能の表示モードが表示された状態にお
いて行われる画像のスクロール移動動作を説明するため
のフローチャートである。
【図26】従来技術において、データを目視表示するた
めの画像1とカーソルキー2とを含む表示画像3であ
る。
【図27】図26の表示画像3が表示された状態から下
方に1行分スクロールが指示された場合に表示される表
示画像4である。
【図28】画像8および指示領域9,10を含む表示画
像である。
【符号の説明】
11 電子機器 12 表示手段 13 座標入力手段 16 モードキー群 17 機能キー群 20 データ処理機能キー 25 メニューキー 43,44 メモリ 51 データ部 52 表示位置部 84 スクロールエリア 85,111,151 基準点 86,89,90,112,153,154 指定点 146,155,156,157,161,162 矩
形領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目視表示されるべき画像のデータをスト
    アするメモリと、 メモリにストアされる画像データを目視表示する目視表
    示領域を有し、この目視表示領域はメモリにストアされ
    る画像データの仮想目視表示領域よりも少なくとも部分
    的に小さい表示手段と、 表示手段の目視表示領域内の1点を指定位置として指定
    する指定手段と、 指定手段の出力に応答し、目視表示領域内に予め設定さ
    れた基準位置と指定手段によって指定された指定位置と
    の位置のずれを演算する演算手段と、 演算手段の出力に応答し、目視表示領域に表示される画
    像のデータを前記位置のずれがほぼなくなるようにスク
    ロール移動して、表示手段によって目視表示領域に表示
    させる画像移動手段とを含むことを特徴とするデータ処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記基準位置および前記指定位置は、目
    視表示領域に設定された直交する2つの座標軸によって
    示される2次元座標によって設定および指定され、 前記演算手段は、基準位置と指定位置との2次元座標の
    各座標軸に対応する値の偏差を算出して、位置のずれを
    演算することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 目視表示される画像はキャラクタの画像
    を含む画像であり、 前記基準位置および前記指定位置は、目視表示領域に設
    定された直交する2つの座標軸によって示される2次元
    座標によって設定および指定され、 前記演算手段は、 基準位置と指定位置との2次元座標の各座標軸に対応す
    る値の偏差を算出する偏差算出手段と、 偏差算出手段の出力に応答し、各座標軸方向毎に、キャ
    ラクタの画像を含む予め定める矩形領域の座標軸方向の
    幅の整数倍の値である該偏差の近似値を算出して、位置
    のずれを演算する近似値算出手段とをさらに含むことを
    特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 目視表示領域内の指示された位置に基づ
    いて入力されるデータを前記メモリにストアするデータ
    入力手段と、 画像のスクロール移動を行う表示モードと、データの入
    力を行う入力モードとを選択的に切換えて設定するモー
    ド切換え手段と、 モード切換え手段の出力に応答し、表示モードが設定さ
    れたときには、指定手段からの指定位置を演算手段に与
    えて位置のずれの演算を行わせ、入力モードが設定され
    たときには、入力手段に目視表示領域内の指定された位
    置に基づいてデータの入力を行わせる制御手段をさらに
    含むことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記指定手段は、位置の指示を継続して
    行うことができ、 指定手段によって位置が指定されているか否かを、予め
    定める所定時間毎に判定する判定手段と、 判定手段の出力に応答し、判定手段によって位置の指示
    が行われていると判定されると、指定手段の出力を演算
    手段に与える制御手段とを更に含むことを特徴とする請
    求項1記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、判定手段によって指定
    位置の指定が行われていると複数回継続して判定される
    ときには、指定位置の指定が行われるたびに、前記所定
    時間を短縮することを特徴とする請求項5記載のデータ
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記基準位置を、表示手段の目視表示領
    域内の指定された1点に変更し設定する基準位置設定手
    段をさらに含むことを特徴をする請求項1記載のデータ
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記基準位置は、表示手段の目視表示領
    域の図心であることを特徴とする請求項1記載のデータ
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段の目視表示領域はほぼ平坦
    であり、 前記指定手段は、前記目視表示領域上に配置される透光
    性を有する偏平な2次元位置検出手段であることを特徴
    とする請求項1記載のデータ処理装置。
JP22418795A 1995-08-31 1995-08-31 データ処理装置 Pending JPH0969037A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22418795A JPH0969037A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 データ処理装置
EP96113462A EP0762264B1 (en) 1995-08-31 1996-08-22 Image scrolling using reference position
DE69619320T DE69619320T2 (de) 1995-08-31 1996-08-22 Bildverschiebung unter Verwendung einer Referenzstelle
US08/708,053 US5867158A (en) 1995-08-31 1996-08-30 Data processing apparatus for scrolling a display image by designating a point within the visual display region
CNB961133538A CN100452019C (zh) 1995-08-31 1996-08-31 数据处理装置和方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22418795A JPH0969037A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 データ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0969037A true JPH0969037A (ja) 1997-03-11

Family

ID=16809893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22418795A Pending JPH0969037A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 データ処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5867158A (ja)
EP (1) EP0762264B1 (ja)
JP (1) JPH0969037A (ja)
CN (1) CN100452019C (ja)
DE (1) DE69619320T2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6330009B1 (en) 1997-11-25 2001-12-11 Sharp Kabushiki Kaisha Scroll controller
US6337697B1 (en) 1997-12-29 2002-01-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for scrolling automatically on a display device and device therefor
KR100615988B1 (ko) * 1997-09-03 2006-08-28 가시오게산키 가부시키가이샤 사진화상 재생기능을 갖는 전자 스틸 카메라
JP2007075324A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Pentax Corp 内視鏡装置
JP2009207589A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Panasonic Corp 超音波診断装置
JP2010146358A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Yahoo Japan Corp 情報表示装置および方法
US7886322B2 (en) 2002-10-31 2011-02-08 Fujitsu Ten Limited Electronic program guide display control apparatus, electronic program guide display control method, and electronic program guide display control program
EP2829964A1 (en) 2013-07-01 2015-01-28 Fujitsu Limited Terminal device and screen switching method
JP2015185163A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社 ハイヂィープ ディスプレイ対象の移動方向調節方法及び端末機
JP2016030459A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車輌
JP2017211875A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 表示装置及び表示制御プログラム
JP2019079471A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム

Families Citing this family (65)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345675B1 (en) * 1991-10-07 2008-03-18 Fujitsu Limited Apparatus for manipulating an object displayed on a display device by using a touch screen
US6147670A (en) 1997-03-13 2000-11-14 Phone.Com, Inc. Method of displaying elements having a width greater than a screen display width
JPH10289088A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP3632372B2 (ja) 1997-04-15 2005-03-23 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
US6867801B1 (en) 1997-09-03 2005-03-15 Casio Computer Co., Ltd. Electronic still camera having photographed image reproducing function
GB9722766D0 (en) 1997-10-28 1997-12-24 British Telecomm Portable computers
US6057840A (en) * 1998-03-27 2000-05-02 Sony Corporation Of Japan Computer-implemented user interface having semi-transparent scroll bar tool for increased display screen usage
US6209009B1 (en) * 1998-04-07 2001-03-27 Phone.Com, Inc. Method for displaying selectable and non-selectable elements on a small screen
US6097387A (en) * 1998-05-11 2000-08-01 Sony Corporation Dynamic control of panning operation in computer graphics
JPH11355617A (ja) * 1998-06-05 1999-12-24 Fuji Photo Film Co Ltd 画像表示器付きカメラ
US6369837B1 (en) * 1998-07-17 2002-04-09 International Business Machines Corporation GUI selector control
US7469381B2 (en) * 2007-01-07 2008-12-23 Apple Inc. List scrolling and document translation, scaling, and rotation on a touch-screen display
US6407749B1 (en) * 1999-08-04 2002-06-18 John H. Duke Combined scroll and zoom method and apparatus
GB2353684B (en) * 1999-08-25 2002-03-06 Inventec Corp Method for automatically switching windows of different sizes
US7138983B2 (en) 2000-01-31 2006-11-21 Canon Kabushiki Kaisha Method and apparatus for detecting and interpreting path of designated position
ES2261185T3 (es) * 2000-03-17 2006-11-16 Opentv, Inc. Metodo y sistema para elegir un articulo en una lista que aparece en una pantalla.
US10878178B2 (en) * 2000-06-07 2020-12-29 Pt 291, Llc Modifying web pages to be served by computer server system
US6956590B1 (en) * 2001-02-28 2005-10-18 Navteq North America, Llc Method of providing visual continuity when panning and zooming with a map display
US6886137B2 (en) * 2001-05-29 2005-04-26 International Business Machines Corporation Eye gaze control of dynamic information presentation
US6690387B2 (en) * 2001-12-28 2004-02-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Touch-screen image scrolling system and method
US6990639B2 (en) * 2002-02-07 2006-01-24 Microsoft Corporation System and process for controlling electronic components in a ubiquitous computing environment using multimodal integration
JP2004178551A (ja) * 2002-10-02 2004-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 入力装置
US7313764B1 (en) * 2003-03-06 2007-12-25 Apple Inc. Method and apparatus to accelerate scrolling for buffered windows
JP4667755B2 (ja) * 2004-03-02 2011-04-13 任天堂株式会社 ゲーム装置およびゲームプログラム
JP2005321972A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Sony Corp 情報処理装置、情報処理装置における処理方法及び情報処理装置における処理プログラム
US8531392B2 (en) * 2004-08-04 2013-09-10 Interlink Electronics, Inc. Multifunctional scroll sensor
JP4592099B2 (ja) * 2005-09-29 2010-12-01 キヤノン株式会社 画像表示装置及び画像表示方法
JP5041730B2 (ja) * 2006-05-08 2012-10-03 任天堂株式会社 オブジェクト処理装置及びオブジェクト処理プログラム
EP1882902A1 (en) * 2006-07-27 2008-01-30 Aisin AW Co., Ltd. Navigation apparatus and method for providing guidance to a vehicle user using a touch screen
US20080129712A1 (en) * 2006-07-31 2008-06-05 Mitchell Van Nguyen Pen-based computer system having variable automatic scroll
US8291346B2 (en) * 2006-11-07 2012-10-16 Apple Inc. 3D remote control system employing absolute and relative position detection
US20080168402A1 (en) 2007-01-07 2008-07-10 Christopher Blumenberg Application Programming Interfaces for Gesture Operations
US7844915B2 (en) 2007-01-07 2010-11-30 Apple Inc. Application programming interfaces for scrolling operations
US20080168478A1 (en) 2007-01-07 2008-07-10 Andrew Platzer Application Programming Interfaces for Scrolling
US20080259551A1 (en) * 2007-04-20 2008-10-23 Gotive A.S. Modular computing device
WO2009078087A1 (ja) * 2007-12-17 2009-06-25 Fujitsu Limited 表示制御装置、表示制御プログラム及び方法
US8416196B2 (en) 2008-03-04 2013-04-09 Apple Inc. Touch event model programming interface
US8205157B2 (en) 2008-03-04 2012-06-19 Apple Inc. Methods and graphical user interfaces for conducting searches on a portable multifunction device
US8717305B2 (en) 2008-03-04 2014-05-06 Apple Inc. Touch event model for web pages
US8645827B2 (en) 2008-03-04 2014-02-04 Apple Inc. Touch event model
US9372591B2 (en) 2008-04-10 2016-06-21 Perceptive Pixel, Inc. Methods of interfacing with multi-input devices and multi-input display systems employing interfacing techniques
JP5279646B2 (ja) * 2008-09-03 2013-09-04 キヤノン株式会社 情報処理装置、その動作方法及びプログラム
KR100975869B1 (ko) * 2008-10-17 2010-08-13 삼성모바일디스플레이주식회사 터치 포인트 검출 방법 및 장치
US9684521B2 (en) 2010-01-26 2017-06-20 Apple Inc. Systems having discrete and continuous gesture recognizers
US8566045B2 (en) 2009-03-16 2013-10-22 Apple Inc. Event recognition
US8285499B2 (en) 2009-03-16 2012-10-09 Apple Inc. Event recognition
US9311112B2 (en) 2009-03-16 2016-04-12 Apple Inc. Event recognition
US8589374B2 (en) 2009-03-16 2013-11-19 Apple Inc. Multifunction device with integrated search and application selection
JP5439114B2 (ja) * 2009-10-21 2014-03-12 株式会社ジャパンディスプレイ 静電容量型入力装置および入力装置付き電気光学装置
TW201122927A (en) * 2009-12-22 2011-07-01 Avermedia Information Inc Method and system for movement information transformation
US8552999B2 (en) 2010-06-14 2013-10-08 Apple Inc. Control selection approximation
US9256360B2 (en) 2010-08-25 2016-02-09 Sony Corporation Single touch process to achieve dual touch user interface
JP5675309B2 (ja) * 2010-12-07 2015-02-25 任天堂株式会社 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法
JP5671318B2 (ja) * 2010-12-07 2015-02-18 任天堂株式会社 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法
US9298363B2 (en) 2011-04-11 2016-03-29 Apple Inc. Region activation for touch sensitive surface
US10108706B2 (en) 2011-09-23 2018-10-23 Amazon Technologies, Inc. Visual representation of supplemental information for a digital work
US9449526B1 (en) 2011-09-23 2016-09-20 Amazon Technologies, Inc. Generating a game related to a digital work
US9639518B1 (en) 2011-09-23 2017-05-02 Amazon Technologies, Inc. Identifying entities in a digital work
US9613003B1 (en) 2011-09-23 2017-04-04 Amazon Technologies, Inc. Identifying topics in a digital work
KR20130143160A (ko) * 2012-06-20 2013-12-31 삼성전자주식회사 휴대단말기의 스크롤 제어장치 및 방법
US9141270B1 (en) 2012-12-01 2015-09-22 Allscipts Software, Llc Smart scroller user interface element
JP5761216B2 (ja) * 2013-01-22 2015-08-12 カシオ計算機株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
US9733716B2 (en) 2013-06-09 2017-08-15 Apple Inc. Proxy gesture recognizer
JP6724259B2 (ja) * 2017-10-31 2020-07-15 富士フイルム株式会社 操作装置、その作動方法および作動プログラム
JP7377088B2 (ja) * 2019-12-10 2023-11-09 キヤノン株式会社 電子機器およびその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4794386A (en) * 1986-04-11 1988-12-27 Profit Technology, Inc. Data integrator for video display including windows
JPS6324462A (ja) * 1986-07-17 1988-02-01 Toshiba Corp ウインドウ状態表示方式
JPS63102461A (ja) * 1986-10-17 1988-05-07 Sharp Corp 電子フアイル装置における入力装置
US5333247A (en) * 1988-06-10 1994-07-26 International Business Machines Corporation Scrolling tool for text and graphics in a display system
GB9001514D0 (en) * 1990-01-23 1990-03-21 Crosfield Electronics Ltd Image handling apparatus
US5305435A (en) * 1990-07-17 1994-04-19 Hewlett-Packard Company Computer windows management system and method for simulating off-screen document storage and retrieval
US5196838A (en) * 1990-12-28 1993-03-23 Apple Computer, Inc. Intelligent scrolling
US5384909A (en) * 1991-12-19 1995-01-24 International Business Machines Corporation Precision automatic scrolling for an image display system
US5404442A (en) * 1992-11-30 1995-04-04 Apple Computer, Inc. Visible clipboard for graphical computer environments
US5864330A (en) * 1993-06-29 1999-01-26 International Business Machines Corp. Method and apparatus for providing a two-dimensional position-sensitive scroll icon in a data processing system user interface
US5495566A (en) * 1994-11-22 1996-02-27 Microsoft Corporation Scrolling contents of a window
US5528260A (en) * 1994-12-22 1996-06-18 Autodesk, Inc. Method and apparatus for proportional auto-scrolling
US5611060A (en) * 1995-02-22 1997-03-11 Microsoft Corporation Auto-scrolling during a drag and drop operation
US5655094A (en) * 1995-09-29 1997-08-05 International Business Machines Corporation Pop up scroll bar

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100615988B1 (ko) * 1997-09-03 2006-08-28 가시오게산키 가부시키가이샤 사진화상 재생기능을 갖는 전자 스틸 카메라
US6330009B1 (en) 1997-11-25 2001-12-11 Sharp Kabushiki Kaisha Scroll controller
US6337697B1 (en) 1997-12-29 2002-01-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method for scrolling automatically on a display device and device therefor
US7886322B2 (en) 2002-10-31 2011-02-08 Fujitsu Ten Limited Electronic program guide display control apparatus, electronic program guide display control method, and electronic program guide display control program
JP2007075324A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Pentax Corp 内視鏡装置
JP2009207589A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Panasonic Corp 超音波診断装置
JP2010146358A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Yahoo Japan Corp 情報表示装置および方法
EP2829964A1 (en) 2013-07-01 2015-01-28 Fujitsu Limited Terminal device and screen switching method
JP2015185163A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社 ハイヂィープ ディスプレイ対象の移動方向調節方法及び端末機
JP2017126356A (ja) * 2014-03-24 2017-07-20 株式会社 ハイディープHiDeep Inc. ディスプレイ対象の移動方向調節方法及び端末機
JP2016030459A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車輌
JP2017211875A (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 表示装置及び表示制御プログラム
JP2019079471A (ja) * 2017-10-27 2019-05-23 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US5867158A (en) 1999-02-02
DE69619320D1 (de) 2002-03-28
EP0762264B1 (en) 2002-02-20
CN100452019C (zh) 2009-01-14
DE69619320T2 (de) 2002-10-31
CN1151556A (zh) 1997-06-11
EP0762264A1 (en) 1997-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0969037A (ja) データ処理装置
US6016502A (en) Data processing apparatus
US6330009B1 (en) Scroll controller
JP3445920B2 (ja) 表示画面処理装置及び表示画面処理装置制御プログラムを記憶した媒体
US8098879B2 (en) Information processing device, image movement instructing method, and information storage medium
JPH1165806A (ja) マルチウィンドウ表示装置
JPH10340172A (ja) データ処理装置及びデータ処理装置制御プログラムを記憶した媒体
JPH1145344A (ja) 図形作成装置
JP3455122B2 (ja) ナビゲーションシステム
KR101520488B1 (ko) 휴대 단말기와 이를 이용한 가상 키보드 제공방법
JP2006260575A (ja) 情報処理装置、画像移動指示方法及びプログラム
JP3268029B2 (ja) 手書き入力装置
JP2004239998A (ja) ディスプレイ装置
JP3353957B2 (ja) 手書き入力表示装置および方法
JP3045905B2 (ja) 文字描画装置
JPH11203038A (ja) 携帯端末装置
JP3348363B2 (ja) 図形情報表示装置および方法
JP6738450B2 (ja) 表示装置及びプログラム
JPH09237175A (ja) スクロール制御装置
JP3037309U (ja) 電子式伝言板
JPH07295937A (ja) 携帯型情報処理装置
JP2004013514A (ja) データ表示装置およびデータ表示方法
JP2004206577A (ja) グラフ表示制御装置及びプログラム
JP3103085B2 (ja) 表示入力装置
JPH03111927A (ja) データ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040524