JP2004239998A - ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発表者の負担を軽減しつつ、視聴者に描かれた文字や図形を見やすく表示する自由度の大きいディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル11を搭載したディスプレイ装置10において、タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段13aと、前記編集エリア選択手段13aで選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段13bとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】タッチパネル11を搭載したディスプレイ装置10において、タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段13aと、前記編集エリア選択手段13aで選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段13bとを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパネル上に手書きにより入力された文字や図形の拡大縮小表示が可能なディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ある者が複数の視聴者を対象に講義や講演を行う場合に、その内容の理解を深めてもらうために黒板やホワイトボードに文字や図形を描いて説明することがある。また、学会などで研究成果を発表する場合や商品説明などのプレゼンテーションを行う場合にも、同様に黒板やホワイトボードに文字や図形を描いて視覚に訴えることがある。このような場合に、最近では粉のでるチョークに代わってペンを使ってホワイトボード上に描かれることが多くなっている。
【0003】
しかし、上記方法では、消耗品であるペンを利用するため、描いている途中でペンのインクが切れて線がかすれてしまい、見にくくなることがあった。また、多数の人に見てもらうためにホワイトボード上に文字や図形を大きく描く必要があり、発表者の負担となっていた。さらに、せっかくそのように描いても視聴者には見にくい場合もあり、発表者の努力も無駄になることも多かった。
【0004】
そこで、発表者の負担を軽減しつつ、視聴者に描かれた文字や図形を見やすく表示するものとして、タッチパネルを搭載したディスプレイ装置が提供されている。これは、映像等を表示するディスプレイ画面にタッチパネルを積層配置し、タッチパネル上でペンや指により書き込まれた文字や図形(描画データ)をそのペン等の接触圧力検出により位置情報として検出し、その位置情報を基にディスプレイ画面に表示するものであり、画面上での描画データの拡大縮小表示も可能である。
【0005】
また、圧電素子器とLED表示器との二重構造となった表示装置とし、書き棒によって加えられた圧力を圧電素子器により検出し、その検出された位置情報を基にLED表示するものであり、書き込まれた文字や図形を画像データとして認識され、画像拡大/縮小手段により表示サイズの拡大縮小が行われる電子黒板が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−136139号公報(段落[0006]〜[0009]、図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タッチパネルを搭載したディスプレイ装置における入力された位置情報を基にディスプレイ画面に表示する方式では、拡大または縮小表示する際には、描画データの全体サイズは所定の倍率で拡大または縮小されて表示されるが、描画データを表示する画面上の描線の幅自体は拡大縮小後も元の表示幅のままであり、必ずしも見やすい表示とはならなかった。その例を図10に示す。描画データ「A」を構成する位置情報は画面上の点(a〜e)として認識されており、点と点とが線分で結ばれて描画データとして画面表示されるものである(図10(a))。そのため、拡大表示されても、描線の幅自体は拡大縮小後も元の表示幅のままである(図10(b))。
【0008】
また、描画データを画像データとして認識し表示する方式では、全体サイズの拡大縮小に伴って描線の幅も同じ倍率で拡大縮小され見やすさは改善されるが、もう少し描線の幅を大きくした方が見やすい場合など入力された文字や図形によってはその改善が不充分であった。
【0009】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、発表者の負担を軽減しつつ、視聴者に描かれた文字や図形を見やすく表示する自由度の大きいディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために提供する請求項1の発明に係るディスプレイ装置は、入力手段により手書き入力されるタッチ面を有し、該タッチ面への入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力するタッチパネルと、前記タッチ位置信号の集合データである描画データを表示するディスプレイ画面とを備えたディスプレイ装置において、前記タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段と、前記編集エリア選択手段で選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明により、編集エリア選択手段で選択されたエリアの手書きの描画データを拡大縮小したときに、その描画データの線分の線幅を自動的に予め設定された任意の倍率で変更することにより、描画データ全体としてバランスの良い手書きデータとして表示することが可能となる。
【0012】
前記課題を解決するために提供する請求項2の発明に係るディスプレイ装置は、請求項1の発明において、前記線分データはディスプレイ画面上の相互に直交する縦方向の線分、横方向の線分のいずれかであり、前記線幅は縦方向の線分、横方向の線分ごとに任意の倍率で変更されることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明により、描画データの線幅についてディスプレイ画面上の縦方向、横方向それぞれ独立して拡大縮小が可能となり、ディスプレイ画面上で視認性のよい描画データとすることが可能となる。
【0014】
前記課題を解決するために提供する請求項3の発明に係るディスプレイ装置は、請求項2の発明において、前記編集エリア選択手段で選択されたエリアは、前記線分データの縦横方向に対応した縦方向2本のマーカーと横方向2本のマーカーとで囲まれる長方形のエリアとして前記ディスプレイ画面に表示され、前記縦方向のマーカーには独立した横方向の移動によって該エリア内の描画データの横方向への拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記横方向のマーカーには独立した縦方向の移動によって該エリア内の描画データの縦方向への拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記マーカーのハンドルの移動によって、前記移動方向に対応する方向の直線データの線幅の変更が行われることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項4の発明に係るディスプレイ装置は、請求項2の発明において、前記編集エリア選択手段で選択されたエリアは、前記線分データの縦横方向に対応した縦方向2本のマーカーと横方向2本のマーカーとで囲まれる長方形のエリアとして前記ディスプレイ画面に表示され、前記エリアの4隅に移動によって該エリア内の描画データの拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記ハンドルの移動によって、前記移動方向に対応する方向の直線データの線幅の変更が行われることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項5の発明に係るディスプレイ装置は、請求項3または4の発明において、前記線幅は、ハンドルの移動によって変化するマーカーの線分長さの変化前後の比に任意の数値を乗じた倍率で変更されることを特徴とする。
【0015】
請求項3〜5の発明により、ディスプレイ画面を見ながら拡大縮小したい描画データを選択し、拡大縮小したい方向(縦方向のみ、横方向のみ、あるいは両方向)に全体サイズをディスプレイ画面を見ながら好みの倍率で拡大縮小することが可能となる。また、その際に線幅を任意の倍率で変更することが可能である。
なお、線幅変更の倍率をディスプレイ画面で確認しながら変更できるようにしてもよい。
【0016】
前記課題を解決するために提供する請求項6の発明に係るディスプレイ装置は、請求項1の発明において、前記描画データの拡大または縮小に関して、前記線幅の変更の実行可否を選択可能としたことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明により、線幅の変更の実行可否を選択する機能を設けることで、従来の描画データの全体サイズのみを拡大縮小した表示、あるいは全体サイズの拡大縮小の倍率と同じ倍率で線幅を拡大縮小した表示も選択できるようになり描画データの拡大縮小表示に関してユーザーの選択幅を広くすることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るディスプレイ装置の実施の形態にについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図である。
ディスプレイ装置10は、透明でペンや指などの入力手段により手書き入力されるタッチ面を有し、該タッチ面への入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力するタッチパネル11と、タッチパネル11が表面に積層配置され、前記タッチ位置信号の集合データである描画データを表示するディスプレイ画面12と、前記タッチパネルからのタッチ位置信号を受信し、タッチ位置信号の集合データを描画データとして拡大縮小処理などの情報処理を行って、処理後の描画データを前記ディスプレイ画面に出力して表示させるCPU13と、図示していない入力手段とを備えた構成となっている。
【0019】
タッチパネル11は、タッチ面に手書き入力される入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力する方式であれば、どのような方式のものでもよい。例えば、一対の下部ガラス電極板(Y電極)間に抵抗膜を設けたものと、一対の上部透過フィルム電極(X電極)間に抵抗膜を設けたものとによりスペーサー挟みこんだ構成とし、いずれか一方の電極にバイアス電圧を印加し、他方の電極から電圧検出することにより入力位置の座標が検出される抵抗膜式の接触圧力を検出するタッチパネルであればよい。また、レーザーペンのレーザー光を検出する方式であってもよい。
【0020】
ディスプレイ画面12は、映像表示用の画面であり、例えば液晶ディスプレイ画面、プラズマ現象を利用したプラズマディスプレイ、スクリーン背面からプロジェクターの画像光を投射するリアプロジェクター方式のディスプレイ画面などであればよい。このようなディスプレイ画面12は、画面平面をX−Y二元系座標平面として微小な画素を点として配列した構成となっており、その表示能力として例えばつぎの方式がある。
VGA方式;X軸方向表示画素640ドット×Y軸方向表示画素480ドット
XGA方式;X軸方向表示画素1024ドット×Y軸方向表示画素768ドット
【0021】
描画データを構成する線分の線幅は上記方式の違い、すなわちドット数の違いと画面の大きさの違いにより異なってくる。したがって、選択された描画データの拡大または縮小処理の際には、線幅が表示方式と画面の大きさとから一番近い適切な幅として表示されるように画素の点滅が制御されることが好ましい。
【0022】
CPU13は、タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段13aと、該編集エリア選択手段13aで選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小処理するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段13bとを備えている。これらの手段はプログラムメニューとして、ディスプレイ画面12上に表示して、入力手段によるタッチパネル11へのタッチにより選択されるようにすればよい。
【0023】
本発明のディスプレイ装置10には、CPU13からのデータを表示するモードと、専用アプリケーションを使用してディスプレイ画面12上のタッチパネル11のタッチ面からペンや指先により手書きされた文字や図形を入力し、そのペンや指等の描いた跡を位置情報の集合データ(描画データ)としてディスプレイ画面12に表示する電子黒板モードとがある。
【0024】
また、この描画データを編集するために消しゴム機能を利用して描画データの一部分を消去するための機能や、編集エリアを指定して表示色を変更する機能、エリア全体の表示位置を移動する機能などが装備されている。このうち、本発明の根幹を成す描画データの拡大縮小処理及び表示機能により、まず編集する対象の描画データの範囲を選択するエリア設定が行われ、ついで選択されたエリア内の描画データについて所定の倍率で拡大または縮小処理されるときに、描画データを構成する線分の線幅が同時に変更されることにより表示バランスよく拡大または縮小された文字や図形の表示が行われる。
【0025】
本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態について以下に説明する。
図2(a)は、ペン入力により描画されたデータ「ABC」がディスプレイ画面12上に表示された状態を示している。このとき、ディスプレイ画面12の表示画面は、ディスプレイ画面12の左上を原点(0,0)とするX−Y二元系座標平面として見立てられており、ペン入力により書き込まれた「ABC」は、タッチパネル11のタッチ面にペンが接触した位置がX−Y二元系座標平面上の位置情報として認識される。このペンによる連続した書込みにより描かれた線図が前記位置情報の連続した集合データとして認識され、CPU13のメモリにその集合データが保存されて、X−Y二元系座標平面上の該当位置に所定の線幅をもった描画としてディスプレイ画面12に表示されている。また、ディスプレイ画面12の下部に編集エリア選択手段13aを機能させるためのエリア設定ボタンと、拡大縮小手段13bを機能させるための拡大ボタン及び縮小ボタンとが表示されている。
【0026】
(エリア設定)
ディスプレイ画面12上のエリア設定ボタンを入力ペン等によりタッチし、エリア設定モードとした後、図2(a)に示すように点Pを入力ペンでタッチし、タッチしたまま点Sにドラッグすることにより、点PQRSで囲まれるエリアが選択される。このときの設定されたエリアのX軸方向の幅はLxであり、Y軸方向の幅はLyである。
【0027】
このエリアで囲まれた時点でエリア範囲内の描画データは、CPU13において線幅を有するX軸方向の線分データとY軸方向の線分データとからなる組み合せデータとして認識される。図2(b)においては、X軸方向の線幅Waxの線分、Y軸方向の線幅Wayの線分として認識される。
【0028】
(拡大処理)
編集エリア設定後、ディスプレイ画面12上の拡大ボタンを入力ペン等によりタッチすることにより、編集対象の描画データの拡大処理が行われる。
図3にその表示状態を示す。描画データの全体サイズは、図3(a)に示すようにエリアのX軸方向の拡大率n1(n1>1)、Y軸方向の拡大率m1(m1>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がn1・Lx、Y軸方向の幅がm1・Lyとなる。
【0029】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅Wbx及びY軸方向の線幅Wbyは、次式に基づいて拡大される(図3(b))。
【0030】
【数1】
Wbx = kbx・n1・Wax
Wby = kby・m1・Way
【0031】
(縮小処理)
編集エリア設定後、ディスプレイ画面12上の縮小ボタンを入力ペン等によりタッチすることにより、編集対象の描画データの縮小処理が行われる。
図4にその表示状態を示す。描画データの全体サイズは、図4(a)に示すようにエリアのX軸方向の縮小率n2(n2<1)、Y軸方向の縮小率m2(m2<1)の倍率で縮小され、X軸方向の幅がn2・Lx、Y軸方向の幅がm2・Lyとなる。
【0032】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅Wcx及びY軸方向の線幅Wcyは、次式に基づいて縮小される(図4(b))。
【0033】
【数2】
Wcx = kcx・n2・Wax
Wcy = kcy・m2・Way
【0034】
上記係数kbx、kby、kcx、kcyは線幅を任意に設定するための係数であり、ディスプレイ画面12上に表示された文字や図形が見やすくなるように、あるいは印象深くなるように調整される。
【0035】
すなわち、係数kbx、kby、kcx、kcyそれぞれが「1」の場合には、線幅はX軸方向、Y軸方向の全体サイズの倍率と同じ倍率となり、元の文字や図形がそのまま拡大または縮小したような表示となる。
【0036】
係数kbx、kby、kcx、kcyそれぞれが「1より小」の場合には、全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は細めに表示されるようになる。
逆に、係数kbx、kby、kcx、kcyそれぞれが「1より大」の場合には、全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は太めに表示されるようになる。
【0037】
また、係数kbxまたはkcxを「1より小」とし、係数kbyまたはkcyを「1より大」とすることにより、X軸方向の線幅は全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は細めに表示され、Y軸方向の線幅は全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は太めに表示されるようになる。
【0038】
なお、上記係数kbx、kby、kcx、kcyは、視覚的に得られる描画品質(文字品質、図形品質)から決定され、CPU13の中の拡大縮小処理の演算処理に関する係数として保持されている。
【0039】
なお、上記の拡大縮小処理に関わる倍率は、拡大または縮小ボタンが選択されるごとに所定の倍率で自動的に拡大または縮小処理されるように設定しておいてもよく、あるいは拡大または縮小ボタンが選択された後に拡大率または縮小率をメニュー形式で選択されるように構成してもよい。
【0040】
次に、本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態について以下に説明する。
図5(a)は、ペン入力により描画されたデータ「ABC」がディスプレイ画面12上に表示された状態を示している。ディスプレイ画面12の表示画面をX−Y二元系座標平面として、ペン入力により書き込まれた「ABC」が認識され、X−Y二元系座標平面上の該当位置に所定の線幅をもった描画としてディスプレイ画面12に表示される状態は第1の実施の形態と同様である。また、ディスプレイ画面12の下部に編集エリア選択手段13aを機能させるためのエリア設定ボタンが表示されている。
【0041】
(エリア設定)
ディスプレイ画面12上のエリア設定ボタンを入力ペン等によりタッチし、エリア設定モードとした後、第1の実施の形態と同様に入力ペンでタッチ&ドラッグすることによりエリアが選択される。すると、図5(a)に示すようにマーカー21〜24で囲まれる長方形のエリアがディスプレイ画面12に表示される。このときの設定されたエリアのX軸方向の幅はLxであり、Y軸方向の幅はLyである。
【0042】
上記エリアは拡大縮小処理を行う描画データを設定するためのものであり、マーカー21、23それぞれの中央のX軸拡大縮小ハンドルhxと、マーカー22、24それぞれの中央のY軸拡大縮小ハンドルhyと、エリアの4隅のXY同時拡大縮小ハンドルhxyとからなる計8個の拡大縮小手段13bを機能させるためのハンドルが設けられている。このうち、X軸拡大縮小ハンドルhxをドラッグすることにより、対象の描画データについてX軸方向独立の拡大または縮小処理することが可能である。また、Y軸拡大縮小ハンドルhyをドラッグすることにより、対象の描画データについてY軸方向独立の拡大または縮小処理することが可能である。さらに、XY同時拡大縮小ハンドルhxyをドラッグすることにより、対象の描画データについてX軸、Y軸方向同時に拡大または縮小処理することが可能である。このような機能は従来公知のアプリケーションソフトに採用されている機能を利用するものであってもよい。
【0043】
このエリアで囲まれた時点でエリア範囲内の描画データは、CPU13において線幅を有するX軸方向の線分データとY軸方向の線分データとからなる組み合せデータとして認識される。図5(b)においては、X軸方向の線幅Wxの線分、Y軸方向の線幅Wyの線分として認識されている。
【0044】
以下に、図5(a)に示された描画データ「ABC」について、拡大処理する例を説明する。
編集エリア設定後、編集エリアの8個のハンドルの中の1つをマウス等で所定方向にドラッグすることにより、編集対象の描画データの拡大処理が行われる。このハンドルをドラッグすることにより選択エリアを連続的に拡大または縮小することができ、画面上で確認しながら選択された描画データを連続的に拡大または縮小することが可能である。このとき、線幅も同様に連続的に拡大または縮小される。
【0045】
図6は、図5(a)において編集エリアの右下のハンドルhxyを右下方向にドラッグして拡大処理した後の表示状態を示すものである。描画データの全体サイズは、図6(a)に示すようにエリアのX軸方向の拡大率q1(q1>1)、Y軸方向の拡大率p1(p1>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がq1・Lx、Y軸方向の幅がp1・Lyとなる。
【0046】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅W1x及びY軸方向の線幅W1yは、次式に基づいて拡大される(図6(b))。
【0047】
【数3】
W1x = k1x・q1・Wx
W1y = k1y・p1・Wy
【0048】
図7は、図5(a)において編集エリアの右下のハンドルhxyを右下方向にドラッグして横長に拡大処理した後の描画データ「A」の表示状態を示すものである。描画データの全体サイズは、エリアのX軸方向の拡大率q2(q2>1)、Y軸方向の拡大率p2(p2>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がq2・Lx、Y軸方向の幅がp2・Lyとなる。なお、q2>p2の関係となっている。
【0049】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅W2x及びY軸方向の線幅W2yは、次式に基づいて拡大される。
【0050】
【数4】
W2x = k2x・q2・Wx
W2y = k2y・p2・Wy
【0051】
図8は、図5(a)において編集エリアの右下のハンドルhxyを右下方向にドラッグして縦長に拡大処理した後の描画データ「A」の表示状態を示すものである。描画データの全体サイズは、エリアのX軸方向の拡大率q3(q3>1)、Y軸方向の拡大率p3(p3>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がq3・Lx、Y軸方向の幅がp3・Lyとなる。なお、q2<p2の関係となっている。
【0052】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅W3x及びY軸方向の線幅W3yは、次の式5に基づいて拡大される。
【0053】
【数5】
W3x = k3x・q3・Wx
W3y = k3y・p3・Wy
【0054】
上記係数k1x、k1y、k2x、k2y、k3x、k3yは線幅を任意に設定するための係数であり、ディスプレイ画面12上に表示された文字や図形が見やすくなるように、あるいは印象深くなるように調整される。その調整によって表示される描画データの見え方は第1の実施の形態の場合と同様である。
【0055】
上記では拡大処理を例にとって説明したが、縮小処理については編集エリアのハンドルを縮小する方向にドラッグする点と係数が縮小処理用の係数である点とが異なるのみで、処理内容や表示内容は拡大処理の場合と同様である。
【0056】
また、本発明に係るディスプレイ装置のアプリケーションの中で、線幅変更に関する機能について「使用可能」、「使用しない」のいずれかを設定することにより、従来の描画データの全体サイズ拡大縮小処理の際に線幅を変更せずに表示する形式も選択可能とすることでユーザーの使い勝手を広げるようにしてもよい。
【0057】
以上のように、本発明に係るディスプレイ装置によれば、編集エリアで選択された描画データを選択エリアの拡大または縮小の倍率に応じて描画データを構成する線分の線幅を自動的に変更することにより、文字または図形として手書き入力されたものと同様あるいはより見やすくなるようにバランスのよい表示が可能となる。
【0058】
図9に本発明を適用した実施例を示す。
実施例のディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面として大型リアプロジェクター120と、その大型リアプロジェクター120表面に積層配置したタッチ面111を有するタッチパネル110と、タッチパネル110のドライバー、手書き入力の描画データを大型リアプロジェクター120に表示するための表示用アプリケーション、編集エリア選択手段及び拡大縮小手段などの描画データの拡大縮小処理に関するアプリケーション等が搭載されたパソコン130とを備えている。
【0059】
このディスプレイ装置100では、大型リアプロジェクター120画面上のタッチパネル110でレーザーペンにより手書き入力された文字や図形が描画データとして認識され、その描画データがパソコン130のメモリに保存されると同時に、大型リアプロジェクター120画面上のタッチパネル110での入力位置に対応する位置にその描画データが表示される。
【0060】
ついで、ユーザーが画面上のエリア設定ボタンをレーザーペンによりタッチし、エリア設定モードとした後、ユーザーが拡大または縮小して表示したい描画データが選択されるように選択エリアが設定される。
【0061】
ついで、ユーザーの好みに応じて選択エリア全体を拡大または縮小する指定を行うことにより、編集エリアで選択された描画データの全体サイズが選択エリアの拡大または縮小の倍率に応じて拡大または縮小表示される。それと同時に描画データを構成する線分の線幅が自動的に変更されることにより、文字または図形として手書き入力されたものよりも見やすくなるようにバランスよく表示される。
【0062】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明によれば、編集エリア選択手段で選択されたエリアの手書きの描画データを拡大縮小したときに、その描画データの線分の線幅を自動的に予め設定された任意の倍率で変更することにより、描画データ全体としてバランスの良い手書きデータとして表示することができる。
請求項2の発明によれば、描画データの線幅についてディスプレイ画面上の縦方向、横方向それぞれ独立して拡大縮小することにより、ディスプレイ画面上で視認性のよい描画データとすることができる。
請求項3〜5の発明によれば、編集エリア選択手段で選択されたエリアをディスプレイ画面に表示することにより、ディスプレイ画面を見ながら拡大縮小したい描画データを選択し、拡大縮小したい方向(縦方向のみ、横方向のみ、あるいは両方向)に全体サイズをディスプレイ画面を見ながら好みの倍率で拡大縮小することができる。また、その際に線幅を任意の倍率で変更することもできる。
請求項6の発明によれば、線幅の変更の実行可否を選択する機能を設けることにより、従来の描画データの全体サイズのみを拡大縮小した表示、あるいは全体サイズの拡大縮小の倍率と同じ倍率で線幅を拡大縮小した表示も選択できるようになり描画データの拡大縮小表示に関してユーザーの選択幅を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態における描画データの表示例を示す図である。
【図3】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態における描画データの拡大表示例を示す図である。
【図4】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態における描画データの縮小表示例を示す図である。
【図5】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データの表示例を示す図である。
【図6】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データの拡大表示例を示す図である。
【図7】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データのX軸方向拡大表示の際の線幅の状態を示す図である。
【図8】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データのY軸方向拡大表示の際の線幅の状態を示す図である。
【図9】本発明に係るディスプレイ装置の実施例を示す外観図である。
【図10】従来のディスプレイ装置における描画データの拡大縮小表示の例を示す図である。
【符号の説明】
10,100 ディスプレイ装置
11,110 タッチパネル
12,120 ディスプレイ画面
13 CPU
13a 編集エリア選択手段
13b 拡大縮小手段
21〜24 マーカー
111 タッチ面
130 パソコン
hx,hy,hxy ハンドル
a,b,c,d,P,Q,R,S 点
【発明の属する技術分野】
本発明は、タッチパネル上に手書きにより入力された文字や図形の拡大縮小表示が可能なディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ある者が複数の視聴者を対象に講義や講演を行う場合に、その内容の理解を深めてもらうために黒板やホワイトボードに文字や図形を描いて説明することがある。また、学会などで研究成果を発表する場合や商品説明などのプレゼンテーションを行う場合にも、同様に黒板やホワイトボードに文字や図形を描いて視覚に訴えることがある。このような場合に、最近では粉のでるチョークに代わってペンを使ってホワイトボード上に描かれることが多くなっている。
【0003】
しかし、上記方法では、消耗品であるペンを利用するため、描いている途中でペンのインクが切れて線がかすれてしまい、見にくくなることがあった。また、多数の人に見てもらうためにホワイトボード上に文字や図形を大きく描く必要があり、発表者の負担となっていた。さらに、せっかくそのように描いても視聴者には見にくい場合もあり、発表者の努力も無駄になることも多かった。
【0004】
そこで、発表者の負担を軽減しつつ、視聴者に描かれた文字や図形を見やすく表示するものとして、タッチパネルを搭載したディスプレイ装置が提供されている。これは、映像等を表示するディスプレイ画面にタッチパネルを積層配置し、タッチパネル上でペンや指により書き込まれた文字や図形(描画データ)をそのペン等の接触圧力検出により位置情報として検出し、その位置情報を基にディスプレイ画面に表示するものであり、画面上での描画データの拡大縮小表示も可能である。
【0005】
また、圧電素子器とLED表示器との二重構造となった表示装置とし、書き棒によって加えられた圧力を圧電素子器により検出し、その検出された位置情報を基にLED表示するものであり、書き込まれた文字や図形を画像データとして認識され、画像拡大/縮小手段により表示サイズの拡大縮小が行われる電子黒板が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−136139号公報(段落[0006]〜[0009]、図3)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タッチパネルを搭載したディスプレイ装置における入力された位置情報を基にディスプレイ画面に表示する方式では、拡大または縮小表示する際には、描画データの全体サイズは所定の倍率で拡大または縮小されて表示されるが、描画データを表示する画面上の描線の幅自体は拡大縮小後も元の表示幅のままであり、必ずしも見やすい表示とはならなかった。その例を図10に示す。描画データ「A」を構成する位置情報は画面上の点(a〜e)として認識されており、点と点とが線分で結ばれて描画データとして画面表示されるものである(図10(a))。そのため、拡大表示されても、描線の幅自体は拡大縮小後も元の表示幅のままである(図10(b))。
【0008】
また、描画データを画像データとして認識し表示する方式では、全体サイズの拡大縮小に伴って描線の幅も同じ倍率で拡大縮小され見やすさは改善されるが、もう少し描線の幅を大きくした方が見やすい場合など入力された文字や図形によってはその改善が不充分であった。
【0009】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、発表者の負担を軽減しつつ、視聴者に描かれた文字や図形を見やすく表示する自由度の大きいディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために提供する請求項1の発明に係るディスプレイ装置は、入力手段により手書き入力されるタッチ面を有し、該タッチ面への入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力するタッチパネルと、前記タッチ位置信号の集合データである描画データを表示するディスプレイ画面とを備えたディスプレイ装置において、前記タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段と、前記編集エリア選択手段で選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明により、編集エリア選択手段で選択されたエリアの手書きの描画データを拡大縮小したときに、その描画データの線分の線幅を自動的に予め設定された任意の倍率で変更することにより、描画データ全体としてバランスの良い手書きデータとして表示することが可能となる。
【0012】
前記課題を解決するために提供する請求項2の発明に係るディスプレイ装置は、請求項1の発明において、前記線分データはディスプレイ画面上の相互に直交する縦方向の線分、横方向の線分のいずれかであり、前記線幅は縦方向の線分、横方向の線分ごとに任意の倍率で変更されることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明により、描画データの線幅についてディスプレイ画面上の縦方向、横方向それぞれ独立して拡大縮小が可能となり、ディスプレイ画面上で視認性のよい描画データとすることが可能となる。
【0014】
前記課題を解決するために提供する請求項3の発明に係るディスプレイ装置は、請求項2の発明において、前記編集エリア選択手段で選択されたエリアは、前記線分データの縦横方向に対応した縦方向2本のマーカーと横方向2本のマーカーとで囲まれる長方形のエリアとして前記ディスプレイ画面に表示され、前記縦方向のマーカーには独立した横方向の移動によって該エリア内の描画データの横方向への拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記横方向のマーカーには独立した縦方向の移動によって該エリア内の描画データの縦方向への拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記マーカーのハンドルの移動によって、前記移動方向に対応する方向の直線データの線幅の変更が行われることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項4の発明に係るディスプレイ装置は、請求項2の発明において、前記編集エリア選択手段で選択されたエリアは、前記線分データの縦横方向に対応した縦方向2本のマーカーと横方向2本のマーカーとで囲まれる長方形のエリアとして前記ディスプレイ画面に表示され、前記エリアの4隅に移動によって該エリア内の描画データの拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記ハンドルの移動によって、前記移動方向に対応する方向の直線データの線幅の変更が行われることを特徴とする。
前記課題を解決するために提供する請求項5の発明に係るディスプレイ装置は、請求項3または4の発明において、前記線幅は、ハンドルの移動によって変化するマーカーの線分長さの変化前後の比に任意の数値を乗じた倍率で変更されることを特徴とする。
【0015】
請求項3〜5の発明により、ディスプレイ画面を見ながら拡大縮小したい描画データを選択し、拡大縮小したい方向(縦方向のみ、横方向のみ、あるいは両方向)に全体サイズをディスプレイ画面を見ながら好みの倍率で拡大縮小することが可能となる。また、その際に線幅を任意の倍率で変更することが可能である。
なお、線幅変更の倍率をディスプレイ画面で確認しながら変更できるようにしてもよい。
【0016】
前記課題を解決するために提供する請求項6の発明に係るディスプレイ装置は、請求項1の発明において、前記描画データの拡大または縮小に関して、前記線幅の変更の実行可否を選択可能としたことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明により、線幅の変更の実行可否を選択する機能を設けることで、従来の描画データの全体サイズのみを拡大縮小した表示、あるいは全体サイズの拡大縮小の倍率と同じ倍率で線幅を拡大縮小した表示も選択できるようになり描画データの拡大縮小表示に関してユーザーの選択幅を広くすることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るディスプレイ装置の実施の形態にについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るディスプレイ装置の基本構成を示すブロック図である。
ディスプレイ装置10は、透明でペンや指などの入力手段により手書き入力されるタッチ面を有し、該タッチ面への入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力するタッチパネル11と、タッチパネル11が表面に積層配置され、前記タッチ位置信号の集合データである描画データを表示するディスプレイ画面12と、前記タッチパネルからのタッチ位置信号を受信し、タッチ位置信号の集合データを描画データとして拡大縮小処理などの情報処理を行って、処理後の描画データを前記ディスプレイ画面に出力して表示させるCPU13と、図示していない入力手段とを備えた構成となっている。
【0019】
タッチパネル11は、タッチ面に手書き入力される入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力する方式であれば、どのような方式のものでもよい。例えば、一対の下部ガラス電極板(Y電極)間に抵抗膜を設けたものと、一対の上部透過フィルム電極(X電極)間に抵抗膜を設けたものとによりスペーサー挟みこんだ構成とし、いずれか一方の電極にバイアス電圧を印加し、他方の電極から電圧検出することにより入力位置の座標が検出される抵抗膜式の接触圧力を検出するタッチパネルであればよい。また、レーザーペンのレーザー光を検出する方式であってもよい。
【0020】
ディスプレイ画面12は、映像表示用の画面であり、例えば液晶ディスプレイ画面、プラズマ現象を利用したプラズマディスプレイ、スクリーン背面からプロジェクターの画像光を投射するリアプロジェクター方式のディスプレイ画面などであればよい。このようなディスプレイ画面12は、画面平面をX−Y二元系座標平面として微小な画素を点として配列した構成となっており、その表示能力として例えばつぎの方式がある。
VGA方式;X軸方向表示画素640ドット×Y軸方向表示画素480ドット
XGA方式;X軸方向表示画素1024ドット×Y軸方向表示画素768ドット
【0021】
描画データを構成する線分の線幅は上記方式の違い、すなわちドット数の違いと画面の大きさの違いにより異なってくる。したがって、選択された描画データの拡大または縮小処理の際には、線幅が表示方式と画面の大きさとから一番近い適切な幅として表示されるように画素の点滅が制御されることが好ましい。
【0022】
CPU13は、タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段13aと、該編集エリア選択手段13aで選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小処理するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段13bとを備えている。これらの手段はプログラムメニューとして、ディスプレイ画面12上に表示して、入力手段によるタッチパネル11へのタッチにより選択されるようにすればよい。
【0023】
本発明のディスプレイ装置10には、CPU13からのデータを表示するモードと、専用アプリケーションを使用してディスプレイ画面12上のタッチパネル11のタッチ面からペンや指先により手書きされた文字や図形を入力し、そのペンや指等の描いた跡を位置情報の集合データ(描画データ)としてディスプレイ画面12に表示する電子黒板モードとがある。
【0024】
また、この描画データを編集するために消しゴム機能を利用して描画データの一部分を消去するための機能や、編集エリアを指定して表示色を変更する機能、エリア全体の表示位置を移動する機能などが装備されている。このうち、本発明の根幹を成す描画データの拡大縮小処理及び表示機能により、まず編集する対象の描画データの範囲を選択するエリア設定が行われ、ついで選択されたエリア内の描画データについて所定の倍率で拡大または縮小処理されるときに、描画データを構成する線分の線幅が同時に変更されることにより表示バランスよく拡大または縮小された文字や図形の表示が行われる。
【0025】
本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態について以下に説明する。
図2(a)は、ペン入力により描画されたデータ「ABC」がディスプレイ画面12上に表示された状態を示している。このとき、ディスプレイ画面12の表示画面は、ディスプレイ画面12の左上を原点(0,0)とするX−Y二元系座標平面として見立てられており、ペン入力により書き込まれた「ABC」は、タッチパネル11のタッチ面にペンが接触した位置がX−Y二元系座標平面上の位置情報として認識される。このペンによる連続した書込みにより描かれた線図が前記位置情報の連続した集合データとして認識され、CPU13のメモリにその集合データが保存されて、X−Y二元系座標平面上の該当位置に所定の線幅をもった描画としてディスプレイ画面12に表示されている。また、ディスプレイ画面12の下部に編集エリア選択手段13aを機能させるためのエリア設定ボタンと、拡大縮小手段13bを機能させるための拡大ボタン及び縮小ボタンとが表示されている。
【0026】
(エリア設定)
ディスプレイ画面12上のエリア設定ボタンを入力ペン等によりタッチし、エリア設定モードとした後、図2(a)に示すように点Pを入力ペンでタッチし、タッチしたまま点Sにドラッグすることにより、点PQRSで囲まれるエリアが選択される。このときの設定されたエリアのX軸方向の幅はLxであり、Y軸方向の幅はLyである。
【0027】
このエリアで囲まれた時点でエリア範囲内の描画データは、CPU13において線幅を有するX軸方向の線分データとY軸方向の線分データとからなる組み合せデータとして認識される。図2(b)においては、X軸方向の線幅Waxの線分、Y軸方向の線幅Wayの線分として認識される。
【0028】
(拡大処理)
編集エリア設定後、ディスプレイ画面12上の拡大ボタンを入力ペン等によりタッチすることにより、編集対象の描画データの拡大処理が行われる。
図3にその表示状態を示す。描画データの全体サイズは、図3(a)に示すようにエリアのX軸方向の拡大率n1(n1>1)、Y軸方向の拡大率m1(m1>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がn1・Lx、Y軸方向の幅がm1・Lyとなる。
【0029】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅Wbx及びY軸方向の線幅Wbyは、次式に基づいて拡大される(図3(b))。
【0030】
【数1】
Wbx = kbx・n1・Wax
Wby = kby・m1・Way
【0031】
(縮小処理)
編集エリア設定後、ディスプレイ画面12上の縮小ボタンを入力ペン等によりタッチすることにより、編集対象の描画データの縮小処理が行われる。
図4にその表示状態を示す。描画データの全体サイズは、図4(a)に示すようにエリアのX軸方向の縮小率n2(n2<1)、Y軸方向の縮小率m2(m2<1)の倍率で縮小され、X軸方向の幅がn2・Lx、Y軸方向の幅がm2・Lyとなる。
【0032】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅Wcx及びY軸方向の線幅Wcyは、次式に基づいて縮小される(図4(b))。
【0033】
【数2】
Wcx = kcx・n2・Wax
Wcy = kcy・m2・Way
【0034】
上記係数kbx、kby、kcx、kcyは線幅を任意に設定するための係数であり、ディスプレイ画面12上に表示された文字や図形が見やすくなるように、あるいは印象深くなるように調整される。
【0035】
すなわち、係数kbx、kby、kcx、kcyそれぞれが「1」の場合には、線幅はX軸方向、Y軸方向の全体サイズの倍率と同じ倍率となり、元の文字や図形がそのまま拡大または縮小したような表示となる。
【0036】
係数kbx、kby、kcx、kcyそれぞれが「1より小」の場合には、全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は細めに表示されるようになる。
逆に、係数kbx、kby、kcx、kcyそれぞれが「1より大」の場合には、全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は太めに表示されるようになる。
【0037】
また、係数kbxまたはkcxを「1より小」とし、係数kbyまたはkcyを「1より大」とすることにより、X軸方向の線幅は全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は細めに表示され、Y軸方向の線幅は全体サイズの拡大または縮小に比べて線幅は太めに表示されるようになる。
【0038】
なお、上記係数kbx、kby、kcx、kcyは、視覚的に得られる描画品質(文字品質、図形品質)から決定され、CPU13の中の拡大縮小処理の演算処理に関する係数として保持されている。
【0039】
なお、上記の拡大縮小処理に関わる倍率は、拡大または縮小ボタンが選択されるごとに所定の倍率で自動的に拡大または縮小処理されるように設定しておいてもよく、あるいは拡大または縮小ボタンが選択された後に拡大率または縮小率をメニュー形式で選択されるように構成してもよい。
【0040】
次に、本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態について以下に説明する。
図5(a)は、ペン入力により描画されたデータ「ABC」がディスプレイ画面12上に表示された状態を示している。ディスプレイ画面12の表示画面をX−Y二元系座標平面として、ペン入力により書き込まれた「ABC」が認識され、X−Y二元系座標平面上の該当位置に所定の線幅をもった描画としてディスプレイ画面12に表示される状態は第1の実施の形態と同様である。また、ディスプレイ画面12の下部に編集エリア選択手段13aを機能させるためのエリア設定ボタンが表示されている。
【0041】
(エリア設定)
ディスプレイ画面12上のエリア設定ボタンを入力ペン等によりタッチし、エリア設定モードとした後、第1の実施の形態と同様に入力ペンでタッチ&ドラッグすることによりエリアが選択される。すると、図5(a)に示すようにマーカー21〜24で囲まれる長方形のエリアがディスプレイ画面12に表示される。このときの設定されたエリアのX軸方向の幅はLxであり、Y軸方向の幅はLyである。
【0042】
上記エリアは拡大縮小処理を行う描画データを設定するためのものであり、マーカー21、23それぞれの中央のX軸拡大縮小ハンドルhxと、マーカー22、24それぞれの中央のY軸拡大縮小ハンドルhyと、エリアの4隅のXY同時拡大縮小ハンドルhxyとからなる計8個の拡大縮小手段13bを機能させるためのハンドルが設けられている。このうち、X軸拡大縮小ハンドルhxをドラッグすることにより、対象の描画データについてX軸方向独立の拡大または縮小処理することが可能である。また、Y軸拡大縮小ハンドルhyをドラッグすることにより、対象の描画データについてY軸方向独立の拡大または縮小処理することが可能である。さらに、XY同時拡大縮小ハンドルhxyをドラッグすることにより、対象の描画データについてX軸、Y軸方向同時に拡大または縮小処理することが可能である。このような機能は従来公知のアプリケーションソフトに採用されている機能を利用するものであってもよい。
【0043】
このエリアで囲まれた時点でエリア範囲内の描画データは、CPU13において線幅を有するX軸方向の線分データとY軸方向の線分データとからなる組み合せデータとして認識される。図5(b)においては、X軸方向の線幅Wxの線分、Y軸方向の線幅Wyの線分として認識されている。
【0044】
以下に、図5(a)に示された描画データ「ABC」について、拡大処理する例を説明する。
編集エリア設定後、編集エリアの8個のハンドルの中の1つをマウス等で所定方向にドラッグすることにより、編集対象の描画データの拡大処理が行われる。このハンドルをドラッグすることにより選択エリアを連続的に拡大または縮小することができ、画面上で確認しながら選択された描画データを連続的に拡大または縮小することが可能である。このとき、線幅も同様に連続的に拡大または縮小される。
【0045】
図6は、図5(a)において編集エリアの右下のハンドルhxyを右下方向にドラッグして拡大処理した後の表示状態を示すものである。描画データの全体サイズは、図6(a)に示すようにエリアのX軸方向の拡大率q1(q1>1)、Y軸方向の拡大率p1(p1>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がq1・Lx、Y軸方向の幅がp1・Lyとなる。
【0046】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅W1x及びY軸方向の線幅W1yは、次式に基づいて拡大される(図6(b))。
【0047】
【数3】
W1x = k1x・q1・Wx
W1y = k1y・p1・Wy
【0048】
図7は、図5(a)において編集エリアの右下のハンドルhxyを右下方向にドラッグして横長に拡大処理した後の描画データ「A」の表示状態を示すものである。描画データの全体サイズは、エリアのX軸方向の拡大率q2(q2>1)、Y軸方向の拡大率p2(p2>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がq2・Lx、Y軸方向の幅がp2・Lyとなる。なお、q2>p2の関係となっている。
【0049】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅W2x及びY軸方向の線幅W2yは、次式に基づいて拡大される。
【0050】
【数4】
W2x = k2x・q2・Wx
W2y = k2y・p2・Wy
【0051】
図8は、図5(a)において編集エリアの右下のハンドルhxyを右下方向にドラッグして縦長に拡大処理した後の描画データ「A」の表示状態を示すものである。描画データの全体サイズは、エリアのX軸方向の拡大率q3(q3>1)、Y軸方向の拡大率p3(p3>1)の倍率で拡大され、X軸方向の幅がq3・Lx、Y軸方向の幅がp3・Lyとなる。なお、q2<p2の関係となっている。
【0052】
このとき、描画データを構成する線分のうち、X軸方向の線幅W3x及びY軸方向の線幅W3yは、次の式5に基づいて拡大される。
【0053】
【数5】
W3x = k3x・q3・Wx
W3y = k3y・p3・Wy
【0054】
上記係数k1x、k1y、k2x、k2y、k3x、k3yは線幅を任意に設定するための係数であり、ディスプレイ画面12上に表示された文字や図形が見やすくなるように、あるいは印象深くなるように調整される。その調整によって表示される描画データの見え方は第1の実施の形態の場合と同様である。
【0055】
上記では拡大処理を例にとって説明したが、縮小処理については編集エリアのハンドルを縮小する方向にドラッグする点と係数が縮小処理用の係数である点とが異なるのみで、処理内容や表示内容は拡大処理の場合と同様である。
【0056】
また、本発明に係るディスプレイ装置のアプリケーションの中で、線幅変更に関する機能について「使用可能」、「使用しない」のいずれかを設定することにより、従来の描画データの全体サイズ拡大縮小処理の際に線幅を変更せずに表示する形式も選択可能とすることでユーザーの使い勝手を広げるようにしてもよい。
【0057】
以上のように、本発明に係るディスプレイ装置によれば、編集エリアで選択された描画データを選択エリアの拡大または縮小の倍率に応じて描画データを構成する線分の線幅を自動的に変更することにより、文字または図形として手書き入力されたものと同様あるいはより見やすくなるようにバランスのよい表示が可能となる。
【0058】
図9に本発明を適用した実施例を示す。
実施例のディスプレイ装置100は、ディスプレイ画面として大型リアプロジェクター120と、その大型リアプロジェクター120表面に積層配置したタッチ面111を有するタッチパネル110と、タッチパネル110のドライバー、手書き入力の描画データを大型リアプロジェクター120に表示するための表示用アプリケーション、編集エリア選択手段及び拡大縮小手段などの描画データの拡大縮小処理に関するアプリケーション等が搭載されたパソコン130とを備えている。
【0059】
このディスプレイ装置100では、大型リアプロジェクター120画面上のタッチパネル110でレーザーペンにより手書き入力された文字や図形が描画データとして認識され、その描画データがパソコン130のメモリに保存されると同時に、大型リアプロジェクター120画面上のタッチパネル110での入力位置に対応する位置にその描画データが表示される。
【0060】
ついで、ユーザーが画面上のエリア設定ボタンをレーザーペンによりタッチし、エリア設定モードとした後、ユーザーが拡大または縮小して表示したい描画データが選択されるように選択エリアが設定される。
【0061】
ついで、ユーザーの好みに応じて選択エリア全体を拡大または縮小する指定を行うことにより、編集エリアで選択された描画データの全体サイズが選択エリアの拡大または縮小の倍率に応じて拡大または縮小表示される。それと同時に描画データを構成する線分の線幅が自動的に変更されることにより、文字または図形として手書き入力されたものよりも見やすくなるようにバランスよく表示される。
【0062】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明によれば、編集エリア選択手段で選択されたエリアの手書きの描画データを拡大縮小したときに、その描画データの線分の線幅を自動的に予め設定された任意の倍率で変更することにより、描画データ全体としてバランスの良い手書きデータとして表示することができる。
請求項2の発明によれば、描画データの線幅についてディスプレイ画面上の縦方向、横方向それぞれ独立して拡大縮小することにより、ディスプレイ画面上で視認性のよい描画データとすることができる。
請求項3〜5の発明によれば、編集エリア選択手段で選択されたエリアをディスプレイ画面に表示することにより、ディスプレイ画面を見ながら拡大縮小したい描画データを選択し、拡大縮小したい方向(縦方向のみ、横方向のみ、あるいは両方向)に全体サイズをディスプレイ画面を見ながら好みの倍率で拡大縮小することができる。また、その際に線幅を任意の倍率で変更することもできる。
請求項6の発明によれば、線幅の変更の実行可否を選択する機能を設けることにより、従来の描画データの全体サイズのみを拡大縮小した表示、あるいは全体サイズの拡大縮小の倍率と同じ倍率で線幅を拡大縮小した表示も選択できるようになり描画データの拡大縮小表示に関してユーザーの選択幅を広くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態における描画データの表示例を示す図である。
【図3】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態における描画データの拡大表示例を示す図である。
【図4】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態における描画データの縮小表示例を示す図である。
【図5】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データの表示例を示す図である。
【図6】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データの拡大表示例を示す図である。
【図7】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データのX軸方向拡大表示の際の線幅の状態を示す図である。
【図8】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施の形態における描画データのY軸方向拡大表示の際の線幅の状態を示す図である。
【図9】本発明に係るディスプレイ装置の実施例を示す外観図である。
【図10】従来のディスプレイ装置における描画データの拡大縮小表示の例を示す図である。
【符号の説明】
10,100 ディスプレイ装置
11,110 タッチパネル
12,120 ディスプレイ画面
13 CPU
13a 編集エリア選択手段
13b 拡大縮小手段
21〜24 マーカー
111 タッチ面
130 パソコン
hx,hy,hxy ハンドル
a,b,c,d,P,Q,R,S 点
Claims (6)
- 入力手段により手書き入力されるタッチ面を有し、該タッチ面への入力手段の入力を検出し、該入力が検出された前記タッチ面上の位置をタッチ位置信号として出力するタッチパネルと、前記タッチ位置信号の集合データである描画データを表示するディスプレイ画面とを備えたディスプレイ装置において、
前記タッチ面の任意のエリアを選択する編集エリア選択手段と、
前記編集エリア選択手段で選択されたエリア内にある描画データを線幅を有する線分データの組み合せとして認識し、ディスプレイ画面へ表示する該描画データの全体サイズを拡大または縮小するとともに、前記線分データの線幅を任意の倍率で変更する拡大縮小手段とを備えたことを特徴とするディスプレイ装置。 - 前記線分データはディスプレイ画面上の相互に直交する縦方向の線分、横方向の線分のいずれかであり、前記線幅は縦方向の線分、横方向の線分ごとに任意の倍率で変更されることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
- 前記編集エリア選択手段で選択されたエリアは、前記線分データの縦横方向に対応した縦方向2本のマーカーと横方向2本のマーカーとで囲まれる長方形のエリアとして前記ディスプレイ画面に表示され、前記縦方向のマーカーには独立した横方向の移動によって該エリア内の描画データの横方向への拡大縮小可能なハンドルが設けられ、前記横方向のマーカーには独立した縦方向の移動によって該エリア内の描画データの縦方向への拡大縮小可能なハンドルが設けられ、
前記マーカーのハンドルの移動によって、前記移動方向に対応する方向の線分データの線幅の変更が行われることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ装置。 - 前記編集エリア選択手段で選択されたエリアは、前記線分データの縦横方向に対応した縦方向2本のマーカーと横方向2本のマーカーとで囲まれる長方形のエリアとして前記ディスプレイ画面に表示され、前記エリアの4隅に移動によって該エリア内の描画データの拡大縮小可能なハンドルが設けられ、
前記ハンドルの移動によって、前記移動方向に対応する方向の直線データの線幅の変更が行われることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ装置。 - 前記線幅は、ハンドルの移動によって変化するマーカーの線分長さの変化前後の比に任意の数値を乗じた倍率で変更されることを特徴とする請求項3または4に記載のディスプレイ装置。
- 前記描画データの拡大または縮小に関して、前記線幅の変更の実行可否を選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
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2003
- 2003-02-04 JP JP2003026695A patent/JP2004239998A/ja active Pending
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