JPH0969011A - 電動運搬車の誘導制御方法 - Google Patents
電動運搬車の誘導制御方法Info
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- JPH0969011A JPH0969011A JP7245085A JP24508595A JPH0969011A JP H0969011 A JPH0969011 A JP H0969011A JP 7245085 A JP7245085 A JP 7245085A JP 24508595 A JP24508595 A JP 24508595A JP H0969011 A JPH0969011 A JP H0969011A
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Links
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Landscapes
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 安価な手段で任意の走行路を設定して自動操
作を実行できる電動運搬車の誘導制御方法を提供する。 【解決手段】 走行路に沿って地上に敷設した誘導線2
0を、少なくとも1組のガイドセンサ2により検知して
走行する電動運搬車の誘導制御方法において、この走行
路の分岐点においては、曲線で分岐する誘導線は連続さ
せ、直線で延長する誘導線はこの分岐点から所定長の断
線部を設け、分岐点から所定距離前に分岐点を指定する
所定のマーカ機能a乃至dを配設し、電動運搬車にはこ
のマーカ機能a乃至dに対応した検知機能1A、1B、
1C、1Dを設け、この電動運搬車の制御システムに設
けた行き先設定機能7に従い選定された前記したマーカ
機能の検知機能の検知信号に従って電動運搬車の操向機
能を所定の走行区間、直進に固定するようにした。
作を実行できる電動運搬車の誘導制御方法を提供する。 【解決手段】 走行路に沿って地上に敷設した誘導線2
0を、少なくとも1組のガイドセンサ2により検知して
走行する電動運搬車の誘導制御方法において、この走行
路の分岐点においては、曲線で分岐する誘導線は連続さ
せ、直線で延長する誘導線はこの分岐点から所定長の断
線部を設け、分岐点から所定距離前に分岐点を指定する
所定のマーカ機能a乃至dを配設し、電動運搬車にはこ
のマーカ機能a乃至dに対応した検知機能1A、1B、
1C、1Dを設け、この電動運搬車の制御システムに設
けた行き先設定機能7に従い選定された前記したマーカ
機能の検知機能の検知信号に従って電動運搬車の操向機
能を所定の走行区間、直進に固定するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行路に沿って地
上に展張敷設した誘導線を検知して走行する無人車とし
ての電動運搬車の誘導制御方法に係り、特に、分岐点に
おける走行方向を容易確実に判定し、設定された方向に
走行するように低価格で制御システムを構成できるよう
にした電動運搬車の誘導制御方法に関する。なお、本発
明の電動運搬車は、工場内の運搬用のほか、各種用途に
使用されるもので、無人車単体の機能を有する構成のも
ののほか、安価な構成よりなる手動と無人走行共用の電
動運搬車に対しても適用されるものである。
上に展張敷設した誘導線を検知して走行する無人車とし
ての電動運搬車の誘導制御方法に係り、特に、分岐点に
おける走行方向を容易確実に判定し、設定された方向に
走行するように低価格で制御システムを構成できるよう
にした電動運搬車の誘導制御方法に関する。なお、本発
明の電動運搬車は、工場内の運搬用のほか、各種用途に
使用されるもので、無人車単体の機能を有する構成のも
ののほか、安価な構成よりなる手動と無人走行共用の電
動運搬車に対しても適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の無人車誘導制御方法の一つ
の概念を示すもので、同図(A)は無人車の平面図、同
図(B)は無人車の正面図であって、いずれも車体の詳
細図示は省略している。図9(A)において、10Aが
無人車自体、2はガイドセンサ、3、4は夫々駆動用モ
−タ3A、4Aを装着した駆動輪である後輪、5は旋回
できないように固定された従動輪である前輪である。無
人車は、左右の駆動用モータ、3A、4Aの回転速度を
夫々適切に変化させることにより走行路に沿って走行す
る。本無人車は前進を主体とした車体の例を示したが、
前後両方向に同一の制御性能で駆動される無人車もあ
る。多くの無人車においては、図9(B)に示すよう
に、予め設定した走行路に沿って、路面Gに高周波電流
を流した信号線、反射テ−プ、磁気テ−プ等の誘導線2
0を埋設又は貼付する等の手段で敷設し、無人車10A
の車体の下側の左右対称に1対にした上記誘導線20の
種類に対応して設けた2個の単位センサ2a、2bによ
り図9(A)に示す1組のガイドセンサ2を構成してい
る。
の概念を示すもので、同図(A)は無人車の平面図、同
図(B)は無人車の正面図であって、いずれも車体の詳
細図示は省略している。図9(A)において、10Aが
無人車自体、2はガイドセンサ、3、4は夫々駆動用モ
−タ3A、4Aを装着した駆動輪である後輪、5は旋回
できないように固定された従動輪である前輪である。無
人車は、左右の駆動用モータ、3A、4Aの回転速度を
夫々適切に変化させることにより走行路に沿って走行す
る。本無人車は前進を主体とした車体の例を示したが、
前後両方向に同一の制御性能で駆動される無人車もあ
る。多くの無人車においては、図9(B)に示すよう
に、予め設定した走行路に沿って、路面Gに高周波電流
を流した信号線、反射テ−プ、磁気テ−プ等の誘導線2
0を埋設又は貼付する等の手段で敷設し、無人車10A
の車体の下側の左右対称に1対にした上記誘導線20の
種類に対応して設けた2個の単位センサ2a、2bによ
り図9(A)に示す1組のガイドセンサ2を構成してい
る。
【0003】ガイドセンサ2の機能を図10に示してい
る。無人車が誘導線20より右方向Rにずれると第1の
単位センサ2aの出力がP方向に増加する。逆に、無人
車が誘導線20より左方向Lにずれると第2の単位セン
サ2bの出力がN方向に増加する。即ち、無人車が走行
中は左右のセンサ2a、2bの誘導線検知レベルが等し
くなるように制御することによってL方向にもR方向に
も偏位しないで走行するように駆動用モータ3A又は4
A相互の回転速度を偏位させ、よって左右の後輪となる
駆動輪3、4の回転速度を変化させて無人車の車体の走
行方向を制御している。なお、車体の操向操作の手段と
しては、上述したように左右車輪の回転数を変化させる
手段のほか、上述した駆動輪3、4を固定して前輪5の
車輪軸を回転させる等の手段もある。
る。無人車が誘導線20より右方向Rにずれると第1の
単位センサ2aの出力がP方向に増加する。逆に、無人
車が誘導線20より左方向Lにずれると第2の単位セン
サ2bの出力がN方向に増加する。即ち、無人車が走行
中は左右のセンサ2a、2bの誘導線検知レベルが等し
くなるように制御することによってL方向にもR方向に
も偏位しないで走行するように駆動用モータ3A又は4
A相互の回転速度を偏位させ、よって左右の後輪となる
駆動輪3、4の回転速度を変化させて無人車の車体の走
行方向を制御している。なお、車体の操向操作の手段と
しては、上述したように左右車輪の回転数を変化させる
手段のほか、上述した駆動輪3、4を固定して前輪5の
車輪軸を回転させる等の手段もある。
【0004】ガイドセンサ2の機能としては、例えば、
誘導線に高周波電流を流している場合には、高周波電流
による電磁誘導を検知するピックアップコイルが、また
誘導線が反射テ−プを使用している場合には、光源と受
光素子とで構成したセンサが、磁気テ−プ又は磁気ブロ
ック等を誘導線に使用した場合は磁気センサが、夫々単
位センサとして使用される。無人車の制御条件、例え
ば、前後方向に同一性能で走行する機能の場合は、誘導
線を検知するセンサを車体の前後に設けるようにすれば
良い。また、無人車が誘導線から許容値以上離れること
を防止するために、ガイドセンサ検知信号の有効範囲を
示すオンルートセンサを設けるようにするか、又は路面
に設けた走行に必要な情報を無人車に伝える所定のマー
クを検知するセンサを設けるようにすれば良い。
誘導線に高周波電流を流している場合には、高周波電流
による電磁誘導を検知するピックアップコイルが、また
誘導線が反射テ−プを使用している場合には、光源と受
光素子とで構成したセンサが、磁気テ−プ又は磁気ブロ
ック等を誘導線に使用した場合は磁気センサが、夫々単
位センサとして使用される。無人車の制御条件、例え
ば、前後方向に同一性能で走行する機能の場合は、誘導
線を検知するセンサを車体の前後に設けるようにすれば
良い。また、無人車が誘導線から許容値以上離れること
を防止するために、ガイドセンサ検知信号の有効範囲を
示すオンルートセンサを設けるようにするか、又は路面
に設けた走行に必要な情報を無人車に伝える所定のマー
クを検知するセンサを設けるようにすれば良い。
【0005】上述のような連続的に敷設された誘導線を
追尾させる誘導制御方法における分岐点の制御は、高周
波電流による電磁誘導制御の場合は、異なった周波数の
高周波電流を流す誘導線を共通部は並列し、分岐点から
は分岐させて敷設すれば良い。また、誘導線20が反射
テープや磁性テープ等の場合、分岐点以外はガイドセン
サ2によって誘導線20の中心線を追尾するように操向
し、例えば図11に示すような分岐点では、直進方向2
Sに向けて走行する場合は、直進部と同様に誘導線20
の中心線を追尾するように操向し、分岐方向が2Rの場
合は誘導線の2R側にセンサ感度をオフセットするか、
又は誘導線の端部を検知して操向するように制御するよ
うにすれば良い。逆に、分岐方向が2Lの場合は誘導線
の2L側にセンサ感度をオフセットするか、又は誘導線
の端部を検知して操向するように制御するようにすれば
良い。無人車の分岐点における操作方法としては、特開
平7−98612号公報に開示されているものがある。
特開平7−98612号公報に開示されているものは、
誘導線として磁気ブロックを所定間隔で敷設する方式で
あって、分岐点においては、分岐方向に向けて操舵部
(ステアリング機能)を制御して走行し、センサによっ
てその方向の磁気ブロックを検知させて以降の操向制御
を実行するようにしている。分岐点において走行方向を
選択させるには、通常は予め複数の全ての走行路を記載
したルート地図に対応させ、地図上に示される分岐点に
おける走行方向をスタート前に記録し、所定の分岐点の
検知には、分岐点の横に敷設した適切なマーカによって
判定する。例えば、マーカの数をカウントし、カウント
数と記録した分岐点を示す数が一致すると、記録した操
作条件に従ってセンサの検知能力を変化させる。又は地
図を記憶させておいて、行き先を入力することによっ
て、上述のような機能を自動的に実行させる。
追尾させる誘導制御方法における分岐点の制御は、高周
波電流による電磁誘導制御の場合は、異なった周波数の
高周波電流を流す誘導線を共通部は並列し、分岐点から
は分岐させて敷設すれば良い。また、誘導線20が反射
テープや磁性テープ等の場合、分岐点以外はガイドセン
サ2によって誘導線20の中心線を追尾するように操向
し、例えば図11に示すような分岐点では、直進方向2
Sに向けて走行する場合は、直進部と同様に誘導線20
の中心線を追尾するように操向し、分岐方向が2Rの場
合は誘導線の2R側にセンサ感度をオフセットするか、
又は誘導線の端部を検知して操向するように制御するよ
うにすれば良い。逆に、分岐方向が2Lの場合は誘導線
の2L側にセンサ感度をオフセットするか、又は誘導線
の端部を検知して操向するように制御するようにすれば
良い。無人車の分岐点における操作方法としては、特開
平7−98612号公報に開示されているものがある。
特開平7−98612号公報に開示されているものは、
誘導線として磁気ブロックを所定間隔で敷設する方式で
あって、分岐点においては、分岐方向に向けて操舵部
(ステアリング機能)を制御して走行し、センサによっ
てその方向の磁気ブロックを検知させて以降の操向制御
を実行するようにしている。分岐点において走行方向を
選択させるには、通常は予め複数の全ての走行路を記載
したルート地図に対応させ、地図上に示される分岐点に
おける走行方向をスタート前に記録し、所定の分岐点の
検知には、分岐点の横に敷設した適切なマーカによって
判定する。例えば、マーカの数をカウントし、カウント
数と記録した分岐点を示す数が一致すると、記録した操
作条件に従ってセンサの検知能力を変化させる。又は地
図を記憶させておいて、行き先を入力することによっ
て、上述のような機能を自動的に実行させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の無人車の誘導制御方法によると、次のような
問題点があった。 電磁誘導の方式は誘導線を埋設することによって汚損
から保護することは可能であるが、誘導線をループ状に
敷設することが必要であり、走行ルートが長いと定在波
等の影響でガイドセンサによる感度が変動し、分岐点が
多いと高周波の周波数の種類を増大するのでその組み合
わせが面倒であり、後からの変更が困難である。 ガイドセンサの特性をオフセットする手段として使用
される図11に示す同一分岐点で三方向に分岐する場合
にも任意の方向への分岐動作が可能であるが、センサの
価格が高いものになる。従って、同一分岐点で三方向に
分岐する分岐点を形成する必要のないルートを走行する
電動運搬車には高価過ぎる。 特開平7−98612号公報に開示されているような
手段であると、磁気ブロックをコーティングして保護す
ることによって汚損や破壊の恐れを無くすることができ
るが、分岐角度を予め限定する必要がある。 さらに、分岐点における操作内容の指令のために、地
図を記録させるような手段も複雑な記録機能が必要であ
って、コストがかかり、後からの修正変更も面倒であ
る。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し、安
価な手段で任意の走行路を設定して自動操作を実行でき
る電動運搬車の誘導制御方法を提供することを目的とす
る。
うな従来の無人車の誘導制御方法によると、次のような
問題点があった。 電磁誘導の方式は誘導線を埋設することによって汚損
から保護することは可能であるが、誘導線をループ状に
敷設することが必要であり、走行ルートが長いと定在波
等の影響でガイドセンサによる感度が変動し、分岐点が
多いと高周波の周波数の種類を増大するのでその組み合
わせが面倒であり、後からの変更が困難である。 ガイドセンサの特性をオフセットする手段として使用
される図11に示す同一分岐点で三方向に分岐する場合
にも任意の方向への分岐動作が可能であるが、センサの
価格が高いものになる。従って、同一分岐点で三方向に
分岐する分岐点を形成する必要のないルートを走行する
電動運搬車には高価過ぎる。 特開平7−98612号公報に開示されているような
手段であると、磁気ブロックをコーティングして保護す
ることによって汚損や破壊の恐れを無くすることができ
るが、分岐角度を予め限定する必要がある。 さらに、分岐点における操作内容の指令のために、地
図を記録させるような手段も複雑な記録機能が必要であ
って、コストがかかり、後からの修正変更も面倒であ
る。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し、安
価な手段で任意の走行路を設定して自動操作を実行でき
る電動運搬車の誘導制御方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に基づく電動運搬車の誘導制御方法において
は、走行路に沿って地上に敷設した誘導線を、少なくと
も1組のガイドセンサにより検知して走行する電動運搬
車の誘導制御方法において、この走行路の分岐点におい
ては、曲線で分岐する誘導線は連続させ、直線で延長す
る誘導線はこの分岐点から設けた所定長の断線部を設
け、分岐点から所定距離前に設けた分岐点を指定する所
定のマーカ機能を配設し、電動運搬車にはこのマーカ機
能に対応した検知機能を設け、この電動運搬車の制御シ
ステムに設けた設定機能に従い選定された前記したマー
カ機能の検知機能の検知信号に従って電動運搬車の操向
機能を所定の走行区間、直進に固定するようにした。こ
の場合、上記のマーカ機能はS極又はN極を表面に走行
路の中心部から所定距離オフセットした位置に設け、マ
ーカ機能の検知機能はS極又はN極の検知機能であっ
て、この検知機能の検知信号に従って、この電動運搬車
の操向機能を所定の走行区間、直進に固定するようにす
るのが望ましい。また、マーカ機能は分岐点の所定距離
手前の走行路の中心部から少なくとも2以上の所定距離
オフセットした位置に設け、マーカ機能の検知機能はマ
ーカ機能の走行路中心線からのオフセット距離に対応し
て装着するのが望ましい。また、制御システムに設けた
設定機能は、電動運搬車に設けたスイッチ機能であるの
が望ましい。さらに、検知機能が対応マーカ機能を検知
すると、電動運搬車の車速を所定値に減速させて所定距
離走行した後、操向機能を所定の走行区間、直進に固定
するようにするのが望ましい。また、走行路に沿って地
上に展張敷設した誘導線を所定方向に着磁した磁気テー
プとし、直線で継続する誘導線は分岐点から所定長の逆
極性部を設け、マーカ機能の検知機能による検知信号に
従い検知された分岐点において電動運搬車のガイドセン
サの検知機能を所定の走行区間、逆極性の検知機能に切
り替えるようにしても良い。上述の方法によって電動運
搬車は、安定した状態で、確実に設定された通り走行路
を直進又は分岐する。
に、本発明に基づく電動運搬車の誘導制御方法において
は、走行路に沿って地上に敷設した誘導線を、少なくと
も1組のガイドセンサにより検知して走行する電動運搬
車の誘導制御方法において、この走行路の分岐点におい
ては、曲線で分岐する誘導線は連続させ、直線で延長す
る誘導線はこの分岐点から設けた所定長の断線部を設
け、分岐点から所定距離前に設けた分岐点を指定する所
定のマーカ機能を配設し、電動運搬車にはこのマーカ機
能に対応した検知機能を設け、この電動運搬車の制御シ
ステムに設けた設定機能に従い選定された前記したマー
カ機能の検知機能の検知信号に従って電動運搬車の操向
機能を所定の走行区間、直進に固定するようにした。こ
の場合、上記のマーカ機能はS極又はN極を表面に走行
路の中心部から所定距離オフセットした位置に設け、マ
ーカ機能の検知機能はS極又はN極の検知機能であっ
て、この検知機能の検知信号に従って、この電動運搬車
の操向機能を所定の走行区間、直進に固定するようにす
るのが望ましい。また、マーカ機能は分岐点の所定距離
手前の走行路の中心部から少なくとも2以上の所定距離
オフセットした位置に設け、マーカ機能の検知機能はマ
ーカ機能の走行路中心線からのオフセット距離に対応し
て装着するのが望ましい。また、制御システムに設けた
設定機能は、電動運搬車に設けたスイッチ機能であるの
が望ましい。さらに、検知機能が対応マーカ機能を検知
すると、電動運搬車の車速を所定値に減速させて所定距
離走行した後、操向機能を所定の走行区間、直進に固定
するようにするのが望ましい。また、走行路に沿って地
上に展張敷設した誘導線を所定方向に着磁した磁気テー
プとし、直線で継続する誘導線は分岐点から所定長の逆
極性部を設け、マーカ機能の検知機能による検知信号に
従い検知された分岐点において電動運搬車のガイドセン
サの検知機能を所定の走行区間、逆極性の検知機能に切
り替えるようにしても良い。上述の方法によって電動運
搬車は、安定した状態で、確実に設定された通り走行路
を直進又は分岐する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に基づく実施の形態を図を
参照して詳細に説明する。 第1の実施の形態:図4には、本発明を適用した無人車
の機能を有する電動運搬車を示していて、同図(A)は
平面図、同図(B)は側面図である。図4において、1
0は電動運搬車であって、1A乃至1D(同図(B)に
は1で代表して示している)は本発明に基づく詳細を後
述する地上に配設したマーカ機能の検知機能(以下マー
クセンサと称す)で、マークセンサ1A乃至1Dの検知
信号に従いガイドセンサ2によって地上に敷設した誘導
線20の中央部を追尾して走行する。電動運搬車10の
車体には、ギヤードモータ等より成る左車輪用の駆動用
モータ3Aによって駆動される左方の後輪3、ギヤード
モータ等より成る右車輪用の駆動用モータ4Aによって
駆動される右方の後輪4及びステアリング機構がなく固
定された従動輪である前輪5によって走行する。なお、
前輪5は車体の左右に2個設けるようにしても良い。9
はメンテナンスハッチを示していて、内部に前述した左
車輪用の駆動用モータ3Aと右車輪用の駆動用モータ4
A等を制御する制御装置類と電池を搭載している。30
は所定の操縦機能に結合し、操縦可能に構成した取っ手
レバー30aと連動して所定の操縦動作信号を出力する
ジョイスティック機構であって、電動運搬車を手動で操
作するときに使用する。なお、このジョイスッティック
機構30としては、図示しないが、取っ手レバー30a
の回動と連動して電気信号を発生する手段を備え、取っ
手レバー30aの回動が中立区域にある場合は、上記の
駆動用モータ3A、4Aを停止状態とし、取っ手レバー
30aが中立区域を越えて回動するときは、その回動方
向及び回動量に比例して駆動用モータ3A、4Aの正転
又は逆転方向の回転速度を増加し、左折又は右折の操向
及び前進又は後進方向の速度制御を行うように構成され
ているものとする。
参照して詳細に説明する。 第1の実施の形態:図4には、本発明を適用した無人車
の機能を有する電動運搬車を示していて、同図(A)は
平面図、同図(B)は側面図である。図4において、1
0は電動運搬車であって、1A乃至1D(同図(B)に
は1で代表して示している)は本発明に基づく詳細を後
述する地上に配設したマーカ機能の検知機能(以下マー
クセンサと称す)で、マークセンサ1A乃至1Dの検知
信号に従いガイドセンサ2によって地上に敷設した誘導
線20の中央部を追尾して走行する。電動運搬車10の
車体には、ギヤードモータ等より成る左車輪用の駆動用
モータ3Aによって駆動される左方の後輪3、ギヤード
モータ等より成る右車輪用の駆動用モータ4Aによって
駆動される右方の後輪4及びステアリング機構がなく固
定された従動輪である前輪5によって走行する。なお、
前輪5は車体の左右に2個設けるようにしても良い。9
はメンテナンスハッチを示していて、内部に前述した左
車輪用の駆動用モータ3Aと右車輪用の駆動用モータ4
A等を制御する制御装置類と電池を搭載している。30
は所定の操縦機能に結合し、操縦可能に構成した取っ手
レバー30aと連動して所定の操縦動作信号を出力する
ジョイスティック機構であって、電動運搬車を手動で操
作するときに使用する。なお、このジョイスッティック
機構30としては、図示しないが、取っ手レバー30a
の回動と連動して電気信号を発生する手段を備え、取っ
手レバー30aの回動が中立区域にある場合は、上記の
駆動用モータ3A、4Aを停止状態とし、取っ手レバー
30aが中立区域を越えて回動するときは、その回動方
向及び回動量に比例して駆動用モータ3A、4Aの正転
又は逆転方向の回転速度を増加し、左折又は右折の操向
及び前進又は後進方向の速度制御を行うように構成され
ているものとする。
【0009】図5に走行機能に関する制御機能の概念を
示している。図5において、ガイドセンサ2に含まれる
1対の単位センサ2aと2bの検知信号は走行制御機能
12に入力し、走行制御機能12の出力は左車輪用の駆
動用モータ3Aの左駆動回路13と右車輪用の駆動用モ
ータ4Aの右駆動回路14に入力している。左駆動回路
13と右駆動回路14は図示しない電池のプラス側Pと
マイナス側Nとの間に接続されて電力を供給され、別に
設定した走行速度に対応した回転速度で誘導線(本図に
は図示せず)を追尾するように夫々左車輪用の駆動用モ
ータ3Aと右車輪用の駆動用モータ4Aを駆動する。即
ち、ガイドセンサ2は図9に示したように、1対の単位
センサ2a、2bの中央部に誘導線(本図には図示せ
ず)を維持するように、各駆動用モータ3A、4Aの回
転速度を夫々制御する。走行制御機能12に設けられた
スイッチ機能12aは詳細を後述するマークセンサの検
知信号を処理する信号処理機能から所定条件の時に送出
されるロック信号によってオンして、ステアリング機能
をロックする機能を示している。
示している。図5において、ガイドセンサ2に含まれる
1対の単位センサ2aと2bの検知信号は走行制御機能
12に入力し、走行制御機能12の出力は左車輪用の駆
動用モータ3Aの左駆動回路13と右車輪用の駆動用モ
ータ4Aの右駆動回路14に入力している。左駆動回路
13と右駆動回路14は図示しない電池のプラス側Pと
マイナス側Nとの間に接続されて電力を供給され、別に
設定した走行速度に対応した回転速度で誘導線(本図に
は図示せず)を追尾するように夫々左車輪用の駆動用モ
ータ3Aと右車輪用の駆動用モータ4Aを駆動する。即
ち、ガイドセンサ2は図9に示したように、1対の単位
センサ2a、2bの中央部に誘導線(本図には図示せ
ず)を維持するように、各駆動用モータ3A、4Aの回
転速度を夫々制御する。走行制御機能12に設けられた
スイッチ機能12aは詳細を後述するマークセンサの検
知信号を処理する信号処理機能から所定条件の時に送出
されるロック信号によってオンして、ステアリング機能
をロックする機能を示している。
【0010】次に、図1乃至図4によって走行路の分岐
点において分岐指令として地上に構成したマーカ機能を
検知するマークセンサの機能を詳細に説明する。図1に
は、本発明を適用した無人車の機能を有する電動運搬車
10の車体に搭載したマークセンサとマークセンサの検
知信号を処理する信号処理機能を示している。第1のマ
ークセンサ1Aと第2のマークセンサ1Bとは図4に示
したように内側に装着して第1のセンサグループを形成
し、第3のマークセンサ1Cと第4のマークセンサ1D
とは外側に装着して第2のセンサグループを形成してい
る。第1のマークセンサ1Aは第1のスイッチ機能1a
を経由してマイクロコンピュータ等によって形成された
制御装置6の第1の入力ポート6aに接続している。同
様に、第2のマークセンサ1Bは第2のスイッチ機能1
bを経由して制御装置6の第1の入力ポート6aに、第
3のマークセンサ1Cは第3のスイッチ機能1cを経由
して制御装置6の第1の入力ポート6aに、第4のマー
クセンサ1Dは第4のスイッチ機能1dを経由して制御
装置6の第1の入力ポート6aに、夫々入力している。
また、制御装置6の第2の入力ポート6cには、走行路
の行き先を指定してマークセンサの機能を自動設定する
ための行き先設定機能7の各選択部XA乃至XEからの
信号線が入力している。行き先設定機能7の共通部7C
には所定値の電圧が入力している。即ち、行き先設定機
能7はロータリスイッチ相当の機能を備えていて、行き
先設定機能7で選択された信号線から共通部7Cに入力
する所定値の電圧が制御装置6に入力する。なお、7J
は行き先設定機能7のスイッチ操作体である。制御装置
6の第1の出力ポート6bからは前述した第1乃至第4
のスイッチ機能1a乃至1dの操作信号が出力してい
る。即ち、第1のスイッチ機能1aの操作機能6Aの駆
動部6Aa、第2のスイッチ機能1bの操作機能6Bの
駆動部6Ba、第3のスイッチ機能1cの操作機能6C
の駆動部6Ca、第4のスイッチ機能1dの操作機能6
Dの駆動部6Daに夫々制御装置6の出力ポート6bか
ら接続している。なお、これらの駆動部6Aa乃至6D
aは図示のようにトランジスタ等で構成すれば良い。ま
た、第1乃至第4のスイッチ機能1a乃至1dは夫々リ
レー相当の機能を備えていて、制御装置6から出力され
る信号によってオンされる。制御装置6の第2の出力ポ
ート6dからは図5に示した走行制御機能12に設けら
れたスイッチ機能12aの操作信号であるステアリング
固定信号を出力線8に出力している。即ち、スイッチ機
能12aはリレー相当の機能を備えていて、制御装置6
から出力される信号によってオンされる。
点において分岐指令として地上に構成したマーカ機能を
検知するマークセンサの機能を詳細に説明する。図1に
は、本発明を適用した無人車の機能を有する電動運搬車
10の車体に搭載したマークセンサとマークセンサの検
知信号を処理する信号処理機能を示している。第1のマ
ークセンサ1Aと第2のマークセンサ1Bとは図4に示
したように内側に装着して第1のセンサグループを形成
し、第3のマークセンサ1Cと第4のマークセンサ1D
とは外側に装着して第2のセンサグループを形成してい
る。第1のマークセンサ1Aは第1のスイッチ機能1a
を経由してマイクロコンピュータ等によって形成された
制御装置6の第1の入力ポート6aに接続している。同
様に、第2のマークセンサ1Bは第2のスイッチ機能1
bを経由して制御装置6の第1の入力ポート6aに、第
3のマークセンサ1Cは第3のスイッチ機能1cを経由
して制御装置6の第1の入力ポート6aに、第4のマー
クセンサ1Dは第4のスイッチ機能1dを経由して制御
装置6の第1の入力ポート6aに、夫々入力している。
また、制御装置6の第2の入力ポート6cには、走行路
の行き先を指定してマークセンサの機能を自動設定する
ための行き先設定機能7の各選択部XA乃至XEからの
信号線が入力している。行き先設定機能7の共通部7C
には所定値の電圧が入力している。即ち、行き先設定機
能7はロータリスイッチ相当の機能を備えていて、行き
先設定機能7で選択された信号線から共通部7Cに入力
する所定値の電圧が制御装置6に入力する。なお、7J
は行き先設定機能7のスイッチ操作体である。制御装置
6の第1の出力ポート6bからは前述した第1乃至第4
のスイッチ機能1a乃至1dの操作信号が出力してい
る。即ち、第1のスイッチ機能1aの操作機能6Aの駆
動部6Aa、第2のスイッチ機能1bの操作機能6Bの
駆動部6Ba、第3のスイッチ機能1cの操作機能6C
の駆動部6Ca、第4のスイッチ機能1dの操作機能6
Dの駆動部6Daに夫々制御装置6の出力ポート6bか
ら接続している。なお、これらの駆動部6Aa乃至6D
aは図示のようにトランジスタ等で構成すれば良い。ま
た、第1乃至第4のスイッチ機能1a乃至1dは夫々リ
レー相当の機能を備えていて、制御装置6から出力され
る信号によってオンされる。制御装置6の第2の出力ポ
ート6dからは図5に示した走行制御機能12に設けら
れたスイッチ機能12aの操作信号であるステアリング
固定信号を出力線8に出力している。即ち、スイッチ機
能12aはリレー相当の機能を備えていて、制御装置6
から出力される信号によってオンされる。
【0011】図2によって上述の構成の働きを説明す
る。図2(A)は走行路の中央に敷設した誘導線、A、
B、C、D、Eと上述したマークセンサの検知対象であ
るマーカ機能の配設状態の概要を示し、同図(B)は、
マークセンサによる検知信号によって操向機能を操作す
る操作条件をマトリックス状の表に示している。本発明
の実施例として用いられている電動運搬車(本図には図
示せず)の走行方向は、その適用用途の走行ルートの条
件で定まる各種の経路がある。しかし、本実施例では、
簡単のため図2(A)に示すように、第1の誘導線Aか
ら第5の誘導線Eの各方向に走行するものとして説明す
る。即ち、図2(A)において、第1の誘導線Aはスタ
ート点Sから始まって第1の分岐点Mで第2の誘導線B
と分岐し、第2の誘導線Bは第2の分岐点Qで第3の誘
導線Cと分岐し、第3の誘導線Cは第3の分岐点Vで第
4の誘導線Dと分岐し、第4の誘導線Dは第4の分岐点
Wで第5の誘導線Eと分岐している。各分岐点において
は、分岐側の曲率半径は例えば50cmに形成され、図
に示す直線側は曲線側から30〜40cmの空間をあけ
て断線部を形成させている。第1の分岐点Mの導入部所
定距離手前の第1の誘導線Aの側部で、前述した第1の
センサグループに属するマークセンサに対応した位置に
第1のマーカ機能aが配設され、第2の分岐点Qの導入
部所定距離手前の第2の誘導線Bの側部で、前述した第
1のセンサグループに属するマークセンサに対応した位
置に第2のマーカ機能bが配設され、第3の分岐点Vの
導入部所定距離手前の第3の誘導線Cの側部で、前述し
た第2のセンサグループに属するマークセンサに対応し
た位置に第3のマーカ機能cが配設され、第4の分岐点
Wの導入部所定距離手前の第4の誘導線Dの側部で、前
述した第2のセンサグループに属するマークセンサに対
応した位置に第4のマーカ機能dが配設されている。各
マーカ機能a乃至dは夫々永久磁石であって、例えば第
1のマーカ機能aは上面をN極に、第2のマーカ機能b
は上面をS極に、第3のマーカ機能cは上面をN極に、
第4のマーカ機能dは上面をS極に着磁されている。従
って、上述したマークセンサは磁極を検知する機能を備
えていて、第1のマークセンサ1AはN極を、第2のマ
ークセンサ1BはS極を、第3のマークセンサ1CはN
極を、第4のマークセンサ1DはS極を夫々検知するよ
うに構成されている。また、第5の誘導線E側を逆行す
る電動運搬車が分岐部でも確実に直進するようにするた
めのマーカ機能として、各分岐点の導入部所定距離手前
に、例えば前述した第1のセンサグループに属するマー
クセンサに対応した位置に第5乃至第8のマーカ機能r
が配設されている。マーカ機能の極性と、マークセンサ
の検知特性は、上述した組合わせでなくても相互に適切
に対応させてあれば良い。
る。図2(A)は走行路の中央に敷設した誘導線、A、
B、C、D、Eと上述したマークセンサの検知対象であ
るマーカ機能の配設状態の概要を示し、同図(B)は、
マークセンサによる検知信号によって操向機能を操作す
る操作条件をマトリックス状の表に示している。本発明
の実施例として用いられている電動運搬車(本図には図
示せず)の走行方向は、その適用用途の走行ルートの条
件で定まる各種の経路がある。しかし、本実施例では、
簡単のため図2(A)に示すように、第1の誘導線Aか
ら第5の誘導線Eの各方向に走行するものとして説明す
る。即ち、図2(A)において、第1の誘導線Aはスタ
ート点Sから始まって第1の分岐点Mで第2の誘導線B
と分岐し、第2の誘導線Bは第2の分岐点Qで第3の誘
導線Cと分岐し、第3の誘導線Cは第3の分岐点Vで第
4の誘導線Dと分岐し、第4の誘導線Dは第4の分岐点
Wで第5の誘導線Eと分岐している。各分岐点において
は、分岐側の曲率半径は例えば50cmに形成され、図
に示す直線側は曲線側から30〜40cmの空間をあけ
て断線部を形成させている。第1の分岐点Mの導入部所
定距離手前の第1の誘導線Aの側部で、前述した第1の
センサグループに属するマークセンサに対応した位置に
第1のマーカ機能aが配設され、第2の分岐点Qの導入
部所定距離手前の第2の誘導線Bの側部で、前述した第
1のセンサグループに属するマークセンサに対応した位
置に第2のマーカ機能bが配設され、第3の分岐点Vの
導入部所定距離手前の第3の誘導線Cの側部で、前述し
た第2のセンサグループに属するマークセンサに対応し
た位置に第3のマーカ機能cが配設され、第4の分岐点
Wの導入部所定距離手前の第4の誘導線Dの側部で、前
述した第2のセンサグループに属するマークセンサに対
応した位置に第4のマーカ機能dが配設されている。各
マーカ機能a乃至dは夫々永久磁石であって、例えば第
1のマーカ機能aは上面をN極に、第2のマーカ機能b
は上面をS極に、第3のマーカ機能cは上面をN極に、
第4のマーカ機能dは上面をS極に着磁されている。従
って、上述したマークセンサは磁極を検知する機能を備
えていて、第1のマークセンサ1AはN極を、第2のマ
ークセンサ1BはS極を、第3のマークセンサ1CはN
極を、第4のマークセンサ1DはS極を夫々検知するよ
うに構成されている。また、第5の誘導線E側を逆行す
る電動運搬車が分岐部でも確実に直進するようにするた
めのマーカ機能として、各分岐点の導入部所定距離手前
に、例えば前述した第1のセンサグループに属するマー
クセンサに対応した位置に第5乃至第8のマーカ機能r
が配設されている。マーカ機能の極性と、マークセンサ
の検知特性は、上述した組合わせでなくても相互に適切
に対応させてあれば良い。
【0012】次に、上述の構成における分岐動作の制御
状態を説明する。この電動運搬車の操作者はスタート前
に、行き先設定機能(図1に示した7)の各選択部XA
乃至XEに表示されたXに対する添え字である行き先の
誘導線名を示すA乃至Eによって進行所望の位置にスイ
ッチ操作体7Jを設定する。 以下の説明では誘導線Aを敷設した走行路をAa、誘導
線Bを敷設した走行路をBa、誘導線Cを敷設した走行
路をCa、誘導線Dを敷設した走行路をDa、誘導線E
を敷設した走行路をEaと称して説明する。図2(B)
には縦軸に記した各行き先の走行路に対応して横軸に記
した各マークセンサ1A乃至1Dの検知信号をどのよう
に出力するか、しないかを予め定めたマトリックス状態
の表により示している。図2(B)においては、第1の
センサグループに属するマークセンサ1A、1Bをセン
サ1に、第2のセンサグループに属するマークセンサ1
C、1Dをセンサ2に分割して記している。即ち、各走
行路とマークセンサの出力の関係は、次の通りである。 行き先が走行路Aa(誘導線Aに沿った走行)である
と、各マークセンサ1A乃至1Dがいずれも機能しない
ように設定する。 行き先が走行路Ba(誘導線Bに沿った走行)である
と、マークセンサ1Aのみが出力するようにする。 行き先が走行路Ca(誘導線Cに沿った走行)である
と、マークセンサ1Aと1Bが出力するようにする。 行き先が走行路Da(誘導線Dに沿った走行)である
と、マークセンサ1A、1B及び1Cが出力するように
する。 行き先が走行路Ea(誘導線Eに沿った走行)である
と、マークセンサ1A乃至1Dの全てが出力するように
する。 今、行き先が走行路Aaであるとすると、電動運搬車は
分岐点Mに来ても、いずれのマークセンサもマーカ機能
aを検知しないので、そのまま誘導線Aに沿って進行
し、説明を省略した停止条件に従い、例えば走行路Aa
の終点又は別に定めたステーションマークを検知して停
止する。今、行き先が走行路Baであるとすると、電動
運搬車は分岐点Qに来ると、第1のマークセンサ1Aは
N極の第1のマーカ機能aを検知する。従って、制御装
置(図1に示した6)は信号線からステアリング固定信
号を出力してスイッチ機能12aをオンしてガイドセン
サ2の機能を停止させる。従って、右車輪用の駆動用モ
ータ3Aと左車輪用の駆動用モータ4Aの回転速度を同
一に維持して直進する。この場合、誘導線20の検知信
号がガイドセンサ2の中央部に対して電動運搬車の走行
速度等によって定まる所定の誤差範囲にあることを確認
してからガイドセンサ2の機能を停止させるのが効果的
である。このような制御機能を設けた場合は、この補正
距離を見込んでマーカ機能の配設位置を設定する。しか
し、電動運搬車の操向特性等に対応して誘導線Bの断線
部を十分に短く構成できれば、その必要はない。電動運
搬車はこの状態で予め設定した所定距離走行した後、通
常の運転状態に戻る。即ち、ガイドセンサ2は誘導線B
を検知し、よってこの電動運搬車は誘導線Bに沿って走
行し、第2のマーカ機能bは検知されないので、誘導線
Bを敷設した走行路Baを走行して所定の停止条件で停
止する。
状態を説明する。この電動運搬車の操作者はスタート前
に、行き先設定機能(図1に示した7)の各選択部XA
乃至XEに表示されたXに対する添え字である行き先の
誘導線名を示すA乃至Eによって進行所望の位置にスイ
ッチ操作体7Jを設定する。 以下の説明では誘導線Aを敷設した走行路をAa、誘導
線Bを敷設した走行路をBa、誘導線Cを敷設した走行
路をCa、誘導線Dを敷設した走行路をDa、誘導線E
を敷設した走行路をEaと称して説明する。図2(B)
には縦軸に記した各行き先の走行路に対応して横軸に記
した各マークセンサ1A乃至1Dの検知信号をどのよう
に出力するか、しないかを予め定めたマトリックス状態
の表により示している。図2(B)においては、第1の
センサグループに属するマークセンサ1A、1Bをセン
サ1に、第2のセンサグループに属するマークセンサ1
C、1Dをセンサ2に分割して記している。即ち、各走
行路とマークセンサの出力の関係は、次の通りである。 行き先が走行路Aa(誘導線Aに沿った走行)である
と、各マークセンサ1A乃至1Dがいずれも機能しない
ように設定する。 行き先が走行路Ba(誘導線Bに沿った走行)である
と、マークセンサ1Aのみが出力するようにする。 行き先が走行路Ca(誘導線Cに沿った走行)である
と、マークセンサ1Aと1Bが出力するようにする。 行き先が走行路Da(誘導線Dに沿った走行)である
と、マークセンサ1A、1B及び1Cが出力するように
する。 行き先が走行路Ea(誘導線Eに沿った走行)である
と、マークセンサ1A乃至1Dの全てが出力するように
する。 今、行き先が走行路Aaであるとすると、電動運搬車は
分岐点Mに来ても、いずれのマークセンサもマーカ機能
aを検知しないので、そのまま誘導線Aに沿って進行
し、説明を省略した停止条件に従い、例えば走行路Aa
の終点又は別に定めたステーションマークを検知して停
止する。今、行き先が走行路Baであるとすると、電動
運搬車は分岐点Qに来ると、第1のマークセンサ1Aは
N極の第1のマーカ機能aを検知する。従って、制御装
置(図1に示した6)は信号線からステアリング固定信
号を出力してスイッチ機能12aをオンしてガイドセン
サ2の機能を停止させる。従って、右車輪用の駆動用モ
ータ3Aと左車輪用の駆動用モータ4Aの回転速度を同
一に維持して直進する。この場合、誘導線20の検知信
号がガイドセンサ2の中央部に対して電動運搬車の走行
速度等によって定まる所定の誤差範囲にあることを確認
してからガイドセンサ2の機能を停止させるのが効果的
である。このような制御機能を設けた場合は、この補正
距離を見込んでマーカ機能の配設位置を設定する。しか
し、電動運搬車の操向特性等に対応して誘導線Bの断線
部を十分に短く構成できれば、その必要はない。電動運
搬車はこの状態で予め設定した所定距離走行した後、通
常の運転状態に戻る。即ち、ガイドセンサ2は誘導線B
を検知し、よってこの電動運搬車は誘導線Bに沿って走
行し、第2のマーカ機能bは検知されないので、誘導線
Bを敷設した走行路Baを走行して所定の停止条件で停
止する。
【0013】今、行き先が走行路Caであるとすると、
電動運搬車は分岐点Mに来ると、第1のマークセンサ1
AはN極の第1のマーカ機能aを検知する。従って、前
述と同様に誘導線Bに乗り移る。また、分岐点Qで第2
のマークセンサ1BはS極の第2のマーカ機能bを検知
する。従って、前述と同様に誘導線Cに乗り移る。次
に、分岐点Vにおいては、第3のマークセンサ1Cも第
4のマークセンサ1Dも第3のマーカ機能cを検知しな
いので、誘導線Cを敷設した走行路Caを走行して所定
の停止条件で停止する。今、行き先を走行路Daである
とすると、電動運搬車は第1のマークセンサ1Aは第1
のマ−カ機能aを検知するので第2の誘導線Bに乗り移
り、第2のマークセンサ1Bは第2のマ−カ機能bを検
知するので第3の誘導線Cに乗り移り、第3のマークセ
ンサ1Cは第3のマ−カ機能cを検知するので第4の誘
導線Dに乗り移り、第4のマークセンサ1Dは第4のマ
ーカ機能dを検知しないので、誘導線Dを敷設した走行
路Daを走行して所定の停止条件で停止する。今、行き
先を走行路Eaであるとすると、電動運搬車の各マーク
センサ1A乃至1Dはいずれも対応したマ−カ機能を検
知するので、前述と同様の働きで、各誘導線を順次A、
B、C、Dの順序で誘導線Eまで乗り移り、誘導線Eを
敷設した走行路Eaを走行して所定の停止条件で停止す
る。
電動運搬車は分岐点Mに来ると、第1のマークセンサ1
AはN極の第1のマーカ機能aを検知する。従って、前
述と同様に誘導線Bに乗り移る。また、分岐点Qで第2
のマークセンサ1BはS極の第2のマーカ機能bを検知
する。従って、前述と同様に誘導線Cに乗り移る。次
に、分岐点Vにおいては、第3のマークセンサ1Cも第
4のマークセンサ1Dも第3のマーカ機能cを検知しな
いので、誘導線Cを敷設した走行路Caを走行して所定
の停止条件で停止する。今、行き先を走行路Daである
とすると、電動運搬車は第1のマークセンサ1Aは第1
のマ−カ機能aを検知するので第2の誘導線Bに乗り移
り、第2のマークセンサ1Bは第2のマ−カ機能bを検
知するので第3の誘導線Cに乗り移り、第3のマークセ
ンサ1Cは第3のマ−カ機能cを検知するので第4の誘
導線Dに乗り移り、第4のマークセンサ1Dは第4のマ
ーカ機能dを検知しないので、誘導線Dを敷設した走行
路Daを走行して所定の停止条件で停止する。今、行き
先を走行路Eaであるとすると、電動運搬車の各マーク
センサ1A乃至1Dはいずれも対応したマ−カ機能を検
知するので、前述と同様の働きで、各誘導線を順次A、
B、C、Dの順序で誘導線Eまで乗り移り、誘導線Eを
敷設した走行路Eaを走行して所定の停止条件で停止す
る。
【0014】走行路Ea上にある電動運搬車が方向を反
転してスタート点Sに戻るには、走行を開始した電動運
搬車のマークセンサ1A乃至1Dのいずれかが各交差点
において前述した第5乃至第8の各マーカ機能rを夫々
検知すると、前述した進行時と同様に、制御装置(図1
に示した6)は右車輪用の駆動用モータ3Aと左車輪用
の駆動用モータ4Aの回転速度を同一に維持して予め設
定した所定距離走行した後、通常の運転状態に戻る。即
ち、ガイドセンサ2は各交差点を過ぎると隣接した誘導
線を順次検知して誘導線Aまで戻りスタート点Sで停止
する。走行路Aa乃至Daのいずれかにある電動運搬車
が走行路Eaの方向に進行するには、現在乗っている誘
導線を分岐点まで戻り、行き先設定機能7を設定し直せ
ば、前記と同様所望する走行路まで無人走行を実現でき
る。走行路Eaに到達した電動運搬車がそのままの姿勢
でスタート点Sまで逆行してバックする場合は、マーカ
機能rを検知するマークセンサを設けるようにすれば良
い。
転してスタート点Sに戻るには、走行を開始した電動運
搬車のマークセンサ1A乃至1Dのいずれかが各交差点
において前述した第5乃至第8の各マーカ機能rを夫々
検知すると、前述した進行時と同様に、制御装置(図1
に示した6)は右車輪用の駆動用モータ3Aと左車輪用
の駆動用モータ4Aの回転速度を同一に維持して予め設
定した所定距離走行した後、通常の運転状態に戻る。即
ち、ガイドセンサ2は各交差点を過ぎると隣接した誘導
線を順次検知して誘導線Aまで戻りスタート点Sで停止
する。走行路Aa乃至Daのいずれかにある電動運搬車
が走行路Eaの方向に進行するには、現在乗っている誘
導線を分岐点まで戻り、行き先設定機能7を設定し直せ
ば、前記と同様所望する走行路まで無人走行を実現でき
る。走行路Eaに到達した電動運搬車がそのままの姿勢
でスタート点Sまで逆行してバックする場合は、マーカ
機能rを検知するマークセンサを設けるようにすれば良
い。
【0015】第2の実施の形態:次に、分岐点の先にさ
らに分岐点のある走行路についての動作を図3によって
説明する。図3(A)に走行路の例を示している。図3
(A)は図2(A)と同一の条件で記して同一符号又は
相当する符号を使用している。図3(A)が図2(A)
と異なるのは、分岐点M(本図ではM1と記す)で分岐
した誘導線A(本図ではA1と記す)がさらに分岐点M
2で誘導線A2に分離し、分岐点Q(本図ではQ1と記
す)で分岐した誘導線B(本図ではB1と記す)がさら
に分岐点Q2で誘導線B2に分離しているところであ
る。従って、分岐点M2ではマーカ機能a2とrを、分
岐点Q2ではマーカ機能b2とrを配設している。誘導
線A1とマーカ機能a2との位置関係は第2のマークセ
ンサ1Bによって検知できるように配設し、誘導線B1
とマーカ機能b2との位置関係はマークセンサ1Cによ
って検知できるように配設している。即ち、第2のマー
クセンサ1Bは磁極Sを検知するように形成されている
ので、マーカ機能a2は所定位置にS極を配設し、第3
のマークセンサ1Cは磁極Nを検知するように形成され
ているので、マーカ機能b2は所定位置にN極を配設す
る。
らに分岐点のある走行路についての動作を図3によって
説明する。図3(A)に走行路の例を示している。図3
(A)は図2(A)と同一の条件で記して同一符号又は
相当する符号を使用している。図3(A)が図2(A)
と異なるのは、分岐点M(本図ではM1と記す)で分岐
した誘導線A(本図ではA1と記す)がさらに分岐点M
2で誘導線A2に分離し、分岐点Q(本図ではQ1と記
す)で分岐した誘導線B(本図ではB1と記す)がさら
に分岐点Q2で誘導線B2に分離しているところであ
る。従って、分岐点M2ではマーカ機能a2とrを、分
岐点Q2ではマーカ機能b2とrを配設している。誘導
線A1とマーカ機能a2との位置関係は第2のマークセ
ンサ1Bによって検知できるように配設し、誘導線B1
とマーカ機能b2との位置関係はマークセンサ1Cによ
って検知できるように配設している。即ち、第2のマー
クセンサ1Bは磁極Sを検知するように形成されている
ので、マーカ機能a2は所定位置にS極を配設し、第3
のマークセンサ1Cは磁極Nを検知するように形成され
ているので、マーカ機能b2は所定位置にN極を配設す
る。
【0016】図3(B)は図2(B)に対応していて、
縦軸に記した各行き先、即ち、誘導線A1を敷設した走
行路はAa1、誘導線A2を敷設した走行路はAa2、
誘導線B1を敷設した走行路はBa1、誘導線B2を敷
設した走行路はBa2及び走行路Ca乃至Eaに対応し
て横軸に記した各マークセンサ1A乃至1Dの検知信号
をどのように出力するか、しないかを予め定めたマトリ
ックス状の表に記載している。今、行き先が走行路Aa
1であるとすると、電動運搬車は分岐点M1に来ても、
いずれのマークセンサもマーカ機能a1を検知しないの
で、そのまま走行路Aa1を進行し、分岐点M2に来て
も、いずれのマークセンサもマーカ機能a2を検知しな
いので、そのまま走行路Aa1を進行し、走行路Aa1
の終点又は別に定めたステーションマークを検知して停
止する。今、行き先が走行路Aa2であるとすると、電
動運搬車は分岐点M1に来ても、マーカ機能a1を検知
しないのでそのまま走行路Aa1を進行し、分岐点M2
に来ると、第2のマークセンサ1Bがマーカ機能a2を
検知するので、スイッチ機能12aをオンしてガイドセ
ンサ2の機能を停止させる。従って、右車輪用の駆動用
モータ3Aと左車輪用の駆動用モータ4Aの回転速度を
同一に維持して直進する。電動運搬車が所定距離直進し
て誘導線A2に乗り移るとガイドセンサ2の機能を活か
し誘導線A2を追尾して走行路Aa2を走行し所定位置
で停止する。今、行き先が走行路Ba1であるとする
と、電動運搬車は分岐点Q1に来るとマーカ機能a1を
検知するのでそのまま直進して誘導線B1に乗り移り、
分岐点Q1に来てもマーカ機能b1を検知しないのでそ
のまま誘導線B1に沿って走行路Ba1を進行し、分岐
点Q2に来てもマーカ機能b2を検知しないので、その
まま走行路Ba1を進行し、走行路Ba1の所定位置で
停止する。今、行き先が走行路Ba2であるとすると、
電動運搬車は分岐点M1に来るとマーカ機能能a1を検
知するのでそのまま直進して誘導線B1に乗り移り、分
岐点Q1に来てもマーカ機能b1を検知しないのでその
まま誘導線B1に沿って走行路Ba1を進行し、分岐点
Q2に来るとマーカ機能b2を検知するのでそのまま直
進して誘導線B2に乗り移り、走行路Ba2を進行して
所定位置で停止する。行き先が走行路Ca、又は走行路
Daの場合及び戻りの逆行の場合は前述(第1の実施の
形態)と同一なので説明は省略する。
縦軸に記した各行き先、即ち、誘導線A1を敷設した走
行路はAa1、誘導線A2を敷設した走行路はAa2、
誘導線B1を敷設した走行路はBa1、誘導線B2を敷
設した走行路はBa2及び走行路Ca乃至Eaに対応し
て横軸に記した各マークセンサ1A乃至1Dの検知信号
をどのように出力するか、しないかを予め定めたマトリ
ックス状の表に記載している。今、行き先が走行路Aa
1であるとすると、電動運搬車は分岐点M1に来ても、
いずれのマークセンサもマーカ機能a1を検知しないの
で、そのまま走行路Aa1を進行し、分岐点M2に来て
も、いずれのマークセンサもマーカ機能a2を検知しな
いので、そのまま走行路Aa1を進行し、走行路Aa1
の終点又は別に定めたステーションマークを検知して停
止する。今、行き先が走行路Aa2であるとすると、電
動運搬車は分岐点M1に来ても、マーカ機能a1を検知
しないのでそのまま走行路Aa1を進行し、分岐点M2
に来ると、第2のマークセンサ1Bがマーカ機能a2を
検知するので、スイッチ機能12aをオンしてガイドセ
ンサ2の機能を停止させる。従って、右車輪用の駆動用
モータ3Aと左車輪用の駆動用モータ4Aの回転速度を
同一に維持して直進する。電動運搬車が所定距離直進し
て誘導線A2に乗り移るとガイドセンサ2の機能を活か
し誘導線A2を追尾して走行路Aa2を走行し所定位置
で停止する。今、行き先が走行路Ba1であるとする
と、電動運搬車は分岐点Q1に来るとマーカ機能a1を
検知するのでそのまま直進して誘導線B1に乗り移り、
分岐点Q1に来てもマーカ機能b1を検知しないのでそ
のまま誘導線B1に沿って走行路Ba1を進行し、分岐
点Q2に来てもマーカ機能b2を検知しないので、その
まま走行路Ba1を進行し、走行路Ba1の所定位置で
停止する。今、行き先が走行路Ba2であるとすると、
電動運搬車は分岐点M1に来るとマーカ機能能a1を検
知するのでそのまま直進して誘導線B1に乗り移り、分
岐点Q1に来てもマーカ機能b1を検知しないのでその
まま誘導線B1に沿って走行路Ba1を進行し、分岐点
Q2に来るとマーカ機能b2を検知するのでそのまま直
進して誘導線B2に乗り移り、走行路Ba2を進行して
所定位置で停止する。行き先が走行路Ca、又は走行路
Daの場合及び戻りの逆行の場合は前述(第1の実施の
形態)と同一なので説明は省略する。
【0017】第3の実施の形態:上述した各発明の実施
の形態においては、各マーカ機能が夫々一つの制御情報
を記している場合について説明したが、分岐数が多い場
合は第1のマーカ機能aと第2のマーカ機能bが誘導線
から同一距離に、第3のマーカ機能cと第4のマーカ機
能dが誘導線から同一距離に配設することを利用して、
第1のマーカ機能aと第3のマーカ機能c又は第4のマ
ーカ機能dとを組み合わせ、第2のマーカ機能bと第3
のマーカ機能c又は第4のマーカ機能dとを組み合わ
せ、組み合わせ内容によって制御条件を設定するように
しても良い。その場合は、図2(B)、図3(B)に示
した行き先と作動させるマークセンサとの組み合わせを
示したマトリックス状の表以外に、マーカ機能の組み合
わせとその組み合わせによって指定される行き先との関
係を示すマトリックス状の表を予め制御装置に組み込む
ようにすれば良い。また、分岐数が多い場合はスイッチ
機能の切り替え数を増加するのは当然である。
の形態においては、各マーカ機能が夫々一つの制御情報
を記している場合について説明したが、分岐数が多い場
合は第1のマーカ機能aと第2のマーカ機能bが誘導線
から同一距離に、第3のマーカ機能cと第4のマーカ機
能dが誘導線から同一距離に配設することを利用して、
第1のマーカ機能aと第3のマーカ機能c又は第4のマ
ーカ機能dとを組み合わせ、第2のマーカ機能bと第3
のマーカ機能c又は第4のマーカ機能dとを組み合わ
せ、組み合わせ内容によって制御条件を設定するように
しても良い。その場合は、図2(B)、図3(B)に示
した行き先と作動させるマークセンサとの組み合わせを
示したマトリックス状の表以外に、マーカ機能の組み合
わせとその組み合わせによって指定される行き先との関
係を示すマトリックス状の表を予め制御装置に組み込む
ようにすれば良い。また、分岐数が多い場合はスイッチ
機能の切り替え数を増加するのは当然である。
【0018】第4の実施の形態:上述した各発明の実施
の形態においては、第1のマーカ機能aと第2のマーカ
機能bが誘導線から同一距離に、第3のマーカ機能cと
第4のマーカ機能dが誘導線から同一距離に配設する場
合について説明したが、分岐数が多い場合は分岐数に対
応させて第3列、または/及び第4列等、マーカ機能を
配設する列を増加し、そのマーカ機能の配設条件に対応
させて、マークセンサの数と性能及び電動運搬車への搭
載位置を設定すれば良い。分岐数が多い場合はスイッチ
機能の切り替え数を増加するのは当然である。
の形態においては、第1のマーカ機能aと第2のマーカ
機能bが誘導線から同一距離に、第3のマーカ機能cと
第4のマーカ機能dが誘導線から同一距離に配設する場
合について説明したが、分岐数が多い場合は分岐数に対
応させて第3列、または/及び第4列等、マーカ機能を
配設する列を増加し、そのマーカ機能の配設条件に対応
させて、マークセンサの数と性能及び電動運搬車への搭
載位置を設定すれば良い。分岐数が多い場合はスイッチ
機能の切り替え数を増加するのは当然である。
【0019】第5の実施の形態:上述した各実施の形態
では各走行路を逆行してスタート点に戻る場合は、各分
岐点において、必ず直進するように構成した例について
説明したが、逆行方向の分岐走行を設けた場合は、上述
した進行方向に設定した分岐制御機能を活用できるよう
に、マーカ機能を適切に配設すると共に、行き先設定用
のスイッチ機能を適切に構成すれば良い。
では各走行路を逆行してスタート点に戻る場合は、各分
岐点において、必ず直進するように構成した例について
説明したが、逆行方向の分岐走行を設けた場合は、上述
した進行方向に設定した分岐制御機能を活用できるよう
に、マーカ機能を適切に配設すると共に、行き先設定用
のスイッチ機能を適切に構成すれば良い。
【0020】第6の実施の形態:上述した各実施の形態
の説明では各走行路は行き止まりの場合について説明し
たが、分岐した後、分岐前の走行路等所定の走行路に戻
るように構成しても良いことは当然である。走行路の集
合部では、夫々の方向に走行する電動運搬車が脱線した
り、誤った方向に走行しないように、上述した各技術思
想を適切に適合し構成すれば良い。
の説明では各走行路は行き止まりの場合について説明し
たが、分岐した後、分岐前の走行路等所定の走行路に戻
るように構成しても良いことは当然である。走行路の集
合部では、夫々の方向に走行する電動運搬車が脱線した
り、誤った方向に走行しないように、上述した各技術思
想を適切に適合し構成すれば良い。
【0021】第7の実施の形態:上述した各実施の形態
では各マーカ機能を永久磁石とし、マークセンサに磁気
センサを構成するように説明したが、その他の機能のマ
ーカ機能を使用し、マーカ機能の機能に対応したマーク
センサを使用しても良い。例えば、発信器と受信器の組
み合わせ、金属板と金属検知センサ、光源と受光器、反
射板と光センサ等その電動運搬車の走行路が配設された
環境条件等に対応して適切に選定すれば良い。
では各マーカ機能を永久磁石とし、マークセンサに磁気
センサを構成するように説明したが、その他の機能のマ
ーカ機能を使用し、マーカ機能の機能に対応したマーク
センサを使用しても良い。例えば、発信器と受信器の組
み合わせ、金属板と金属検知センサ、光源と受光器、反
射板と光センサ等その電動運搬車の走行路が配設された
環境条件等に対応して適切に選定すれば良い。
【0022】第8の実施の形態:上述した行き先設定用
のスイッチ機能は、図2にはロータリスイッチのように
示しているが、行き先の数や電動運搬車システムの条
件、或いは制御装置の条件に対応してその他の設定/選
定手段を構成させれば良い。例えば、タッチスイッチと
液晶等による設定内容の表示機能、地上の制御装置等か
らの遠隔指令等適切に選定すれば良い。また、スタート
から戻りまでのプログラムを記憶させ実行するようにし
ても良い。
のスイッチ機能は、図2にはロータリスイッチのように
示しているが、行き先の数や電動運搬車システムの条
件、或いは制御装置の条件に対応してその他の設定/選
定手段を構成させれば良い。例えば、タッチスイッチと
液晶等による設定内容の表示機能、地上の制御装置等か
らの遠隔指令等適切に選定すれば良い。また、スタート
から戻りまでのプログラムを記憶させ実行するようにし
ても良い。
【0023】第9の実施の形態:マークセンサがマーカ
機能を検知すると、走行速度を所定値まで低下させ、確
実に直進状態になった後ガイドセンサの機能をマスクさ
せることによって、ガイドセンサをマスクしても確実に
走行路にそって直進するようにする。
機能を検知すると、走行速度を所定値まで低下させ、確
実に直進状態になった後ガイドセンサの機能をマスクさ
せることによって、ガイドセンサをマスクしても確実に
走行路にそって直進するようにする。
【0024】第10の実施の形態:図1に示した本発明
を適用する電動運搬車は左右の車輪夫々にモータを装着
し、モータ回転速度の差によってステアリングする例に
ついて説明したが、操向車輪を設けてステアリングする
ようにした電動運搬車の例を図6、図7によって説明す
る。図6において、10Bは本実施の形態の電動運搬車
を示し、3′、4′は夫々ステアリング機構を固定し駆
動用モ−タ16により駆動される駆動輪である後輪で、
15はステアリング用モータ15Aによってステアリン
グ機構を駆動される従動輪である前輪である。20は誘
導線で、図9に示した場合と同様、予め設定した走行路
に沿って設けられ、例えば路面Gに高周波電流を流した
信号線、反射テ−プ、磁気テ−プ等の形態で埋設又は貼
付して敷設される。なお、電動運搬車10Bの下側には
誘導線20の種類に対応した1対の単位センサ2a、2
bにより形成されるガイドセンサ2を装着している。な
お、本実施の形態でも前輪15は、車体の左右に2個設
けるようにするのが望ましい。
を適用する電動運搬車は左右の車輪夫々にモータを装着
し、モータ回転速度の差によってステアリングする例に
ついて説明したが、操向車輪を設けてステアリングする
ようにした電動運搬車の例を図6、図7によって説明す
る。図6において、10Bは本実施の形態の電動運搬車
を示し、3′、4′は夫々ステアリング機構を固定し駆
動用モ−タ16により駆動される駆動輪である後輪で、
15はステアリング用モータ15Aによってステアリン
グ機構を駆動される従動輪である前輪である。20は誘
導線で、図9に示した場合と同様、予め設定した走行路
に沿って設けられ、例えば路面Gに高周波電流を流した
信号線、反射テ−プ、磁気テ−プ等の形態で埋設又は貼
付して敷設される。なお、電動運搬車10Bの下側には
誘導線20の種類に対応した1対の単位センサ2a、2
bにより形成されるガイドセンサ2を装着している。な
お、本実施の形態でも前輪15は、車体の左右に2個設
けるようにするのが望ましい。
【0025】図7に走行機能に関する制御機能の概念を
示している。図7は前述した図5に対応していて図5と
相当の機能は同一の符号を使用している。図7におい
て、ガイドセンサ2に含まれる1対の単位センサ2aと
2bの検知信号はステアリング制御機能17に入力し、
ステアリング制御機能17の出力は、ステアリング用モ
ータ駆動回路18に入力している。ステアリング用モー
タ駆動回路18は図示しない電池のプラス側Pとマイナ
ス側Nとの間に接続されてステアリング用モ−タ15A
を駆動する。ステアリング用モータ15Aに結合される
ステアリング軸には条件に応じて適切なギヤを介してス
テアリング角度センサ15aが装着されていて、ステア
リング機構を設けた前輪15のステアリング角度を検知
してステアリング制御機能17にフィードバックしてい
る。従って、ステアリング制御機能17においては、単
位センサ2aの検知信号出力と単位センサ2bの検知信
号との偏差量に従って、ステアリング信号を作成してス
テアリング用モータ駆動回路18に出力し、ステアリン
グ角度センサ15aからのフィードバック量とステアリ
ング信号が等しくなるように制御が実行される。従っ
て、図9によって説明したように、1対の単位センサ2
aと2bの出力が等しくなるように、即ち、電動運搬車
が誘導線を中央に維持するように走行する。図1に示し
たように、いずれかのマークセンサが対応するマーカ機
能を検知し、制御装置(図1に示した6)が信号線(図
1に示した8)から出力したステアリング固定信号を入
力したステアリング制御機能17はスイッチ機能17a
をオンしてガイドセンサ2の機能を停止させる。従っ
て、ステアリング制御機能17はステアリング角度ゼロ
の信号を作成してステアリング用モータ駆動回路18に
出力し、ステアリング用モータをロックして直進する。
この場合、誘導線20の検知信号がガイドセンサ2の中
央部に対して、電動運搬車の走行速度等によって定まる
所定の誤差範囲にあることを確認してから、ガイドセン
サ2の機能を停止させるのが効果的である。このような
制御機能を設けた場合は、この補正距離を見込んでマー
カ機能の配設位置を設定する。電動運搬車は、この状態
で予め設定した所定距離走行した後、通常の運転状態に
戻る。
示している。図7は前述した図5に対応していて図5と
相当の機能は同一の符号を使用している。図7におい
て、ガイドセンサ2に含まれる1対の単位センサ2aと
2bの検知信号はステアリング制御機能17に入力し、
ステアリング制御機能17の出力は、ステアリング用モ
ータ駆動回路18に入力している。ステアリング用モー
タ駆動回路18は図示しない電池のプラス側Pとマイナ
ス側Nとの間に接続されてステアリング用モ−タ15A
を駆動する。ステアリング用モータ15Aに結合される
ステアリング軸には条件に応じて適切なギヤを介してス
テアリング角度センサ15aが装着されていて、ステア
リング機構を設けた前輪15のステアリング角度を検知
してステアリング制御機能17にフィードバックしてい
る。従って、ステアリング制御機能17においては、単
位センサ2aの検知信号出力と単位センサ2bの検知信
号との偏差量に従って、ステアリング信号を作成してス
テアリング用モータ駆動回路18に出力し、ステアリン
グ角度センサ15aからのフィードバック量とステアリ
ング信号が等しくなるように制御が実行される。従っ
て、図9によって説明したように、1対の単位センサ2
aと2bの出力が等しくなるように、即ち、電動運搬車
が誘導線を中央に維持するように走行する。図1に示し
たように、いずれかのマークセンサが対応するマーカ機
能を検知し、制御装置(図1に示した6)が信号線(図
1に示した8)から出力したステアリング固定信号を入
力したステアリング制御機能17はスイッチ機能17a
をオンしてガイドセンサ2の機能を停止させる。従っ
て、ステアリング制御機能17はステアリング角度ゼロ
の信号を作成してステアリング用モータ駆動回路18に
出力し、ステアリング用モータをロックして直進する。
この場合、誘導線20の検知信号がガイドセンサ2の中
央部に対して、電動運搬車の走行速度等によって定まる
所定の誤差範囲にあることを確認してから、ガイドセン
サ2の機能を停止させるのが効果的である。このような
制御機能を設けた場合は、この補正距離を見込んでマー
カ機能の配設位置を設定する。電動運搬車は、この状態
で予め設定した所定距離走行した後、通常の運転状態に
戻る。
【0026】第11の実施の形態:次に、上述した第1
の実施の形態乃至第10の実施の形態においては誘導線
の種類を限定していないが、誘導線に所定方向に着磁し
た磁気テープを使用した場合に有効に使用できる実施の
形態について説明する。図8に分岐点における誘導線の
状況を示している。図8においてJは分岐側の誘導線
を、Kは直線側の誘導線を示している。直線側の誘導線
Kに示す点線区間kは誘導線の表面の磁極を逆に反転さ
せている区間を示している。例えば、標準の誘導線が表
面をS極に着磁している場合はN極に、N極に着磁して
いる場合はS極に着磁させた磁気テープを使用する。ま
た、uは分岐点に設けたマーカ機能を示している。逆方
向に対するマーカ機能(図2、図3に示したr)の図示
は省略している。今、標準の誘導線が表面S極で形成さ
れていると、点線区間kは表面がN極になるように形成
させている。従って、前述した各実施の形態の説明にお
いて図5、図7に示したガイドセンサ2の各単位センサ
2a、2bは標準状態においてはS極を検知するように
形成されている。電動運搬車が走行して分岐点におい
て、予め設定されたマークセンサ(図示せず)が対象マ
ーカ機能を検知すると、制御装置(図示せず)は、各単
位センサ2a、2bがN極を検知するように信号を出力
する。即ち、本実施の形態では、図1の出力線8に出力
するステアリング固定信号に代えて単位センサ検知極性
切り替え信号を出力することになる。従って、図5に示
した走行制御機能12にはスイッチ機能12aによっ
て、単位センサ2a及び2bの検知極性をN極に切り替
える機能を備える。同様に、図7に示したステアリング
制御機能17にはスイッチ機能17aによって、単位セ
ンサ2a及び2bの検知極性をN極に切り替える機能を
備える。従って、電動運搬車(図示せず)はS極である
分岐線の方に誘導されて走行することなくN極を追尾し
て正しく直線方向に走行する。本実施の形態は、前述し
た第9の実施の形態を除いた、第1の実施の形態乃至第
10の実施の形態の夫々の技術思想を組み合わせて実行
することができることは言うまでもない。使用する磁気
テープは断面に直角方向に着磁されていればガイドセン
サ又は検知信号の処理機能を対応せることによってどの
ような磁気テープでも同様に使用できる。
の実施の形態乃至第10の実施の形態においては誘導線
の種類を限定していないが、誘導線に所定方向に着磁し
た磁気テープを使用した場合に有効に使用できる実施の
形態について説明する。図8に分岐点における誘導線の
状況を示している。図8においてJは分岐側の誘導線
を、Kは直線側の誘導線を示している。直線側の誘導線
Kに示す点線区間kは誘導線の表面の磁極を逆に反転さ
せている区間を示している。例えば、標準の誘導線が表
面をS極に着磁している場合はN極に、N極に着磁して
いる場合はS極に着磁させた磁気テープを使用する。ま
た、uは分岐点に設けたマーカ機能を示している。逆方
向に対するマーカ機能(図2、図3に示したr)の図示
は省略している。今、標準の誘導線が表面S極で形成さ
れていると、点線区間kは表面がN極になるように形成
させている。従って、前述した各実施の形態の説明にお
いて図5、図7に示したガイドセンサ2の各単位センサ
2a、2bは標準状態においてはS極を検知するように
形成されている。電動運搬車が走行して分岐点におい
て、予め設定されたマークセンサ(図示せず)が対象マ
ーカ機能を検知すると、制御装置(図示せず)は、各単
位センサ2a、2bがN極を検知するように信号を出力
する。即ち、本実施の形態では、図1の出力線8に出力
するステアリング固定信号に代えて単位センサ検知極性
切り替え信号を出力することになる。従って、図5に示
した走行制御機能12にはスイッチ機能12aによっ
て、単位センサ2a及び2bの検知極性をN極に切り替
える機能を備える。同様に、図7に示したステアリング
制御機能17にはスイッチ機能17aによって、単位セ
ンサ2a及び2bの検知極性をN極に切り替える機能を
備える。従って、電動運搬車(図示せず)はS極である
分岐線の方に誘導されて走行することなくN極を追尾し
て正しく直線方向に走行する。本実施の形態は、前述し
た第9の実施の形態を除いた、第1の実施の形態乃至第
10の実施の形態の夫々の技術思想を組み合わせて実行
することができることは言うまでもない。使用する磁気
テープは断面に直角方向に着磁されていればガイドセン
サ又は検知信号の処理機能を対応せることによってどの
ような磁気テープでも同様に使用できる。
【0027】上述の説明は本発明の技術思想を実現する
ための基本手法と構成を示したものであって、種々応用
改変することができることは当然である。上述した各実
施の形態は、所定方向に走行する電動運搬車を対象にし
たので、ガイドセンサは走行方向に1組の場合について
説明したが、両方向に走行する電動運搬車の場合は、当
然ガイドセンサが2組設けられ、操向機構も適切に構成
されるので、マーカ機能とマークセンサの配設及び検知
センサの設定方法もその電動運搬車の機能と走行路の形
成条件に対応させて適切に構成させれば良い。各分岐点
におけるマーカ機能の設置位置は前述したように、電動
運搬車の走行速度とステアリング機能に対応させ、マー
クセンサがマーカ機能を検知した後、ガイドセンサが確
実に誘導線を中央に維持しているのを確認してからガイ
ドセンサの機能をロックできるように設定すれば、本発
明の方法は確実に実行できる。また、各種のスイッチ機
能は全てリレー的な機能を含めて全てハードウエアによ
って形成されるように説明したが、この電動運搬車に搭
載する制御装置の構成に従って、無接点リレーでも、ソ
フトウエアによって処理するようにしても良いことは当
然である。さらに、走行制御機能12又はステアリング
制御機能17と本発明に基づく制御装置6とを区別して
説明したが、この電動運搬車に搭載する制御装置の構成
に従って、共通にしても分割しても良い。その場合、コ
ンピュータによって形成した場合は、コンピュータの入
出力ポートの前又は後に夫々の外部機能の条件に対応さ
せて適切なインタフェースを形成すれば良い。また、適
切なハードウエアによって所定の機能を構成するように
しても良い。
ための基本手法と構成を示したものであって、種々応用
改変することができることは当然である。上述した各実
施の形態は、所定方向に走行する電動運搬車を対象にし
たので、ガイドセンサは走行方向に1組の場合について
説明したが、両方向に走行する電動運搬車の場合は、当
然ガイドセンサが2組設けられ、操向機構も適切に構成
されるので、マーカ機能とマークセンサの配設及び検知
センサの設定方法もその電動運搬車の機能と走行路の形
成条件に対応させて適切に構成させれば良い。各分岐点
におけるマーカ機能の設置位置は前述したように、電動
運搬車の走行速度とステアリング機能に対応させ、マー
クセンサがマーカ機能を検知した後、ガイドセンサが確
実に誘導線を中央に維持しているのを確認してからガイ
ドセンサの機能をロックできるように設定すれば、本発
明の方法は確実に実行できる。また、各種のスイッチ機
能は全てリレー的な機能を含めて全てハードウエアによ
って形成されるように説明したが、この電動運搬車に搭
載する制御装置の構成に従って、無接点リレーでも、ソ
フトウエアによって処理するようにしても良いことは当
然である。さらに、走行制御機能12又はステアリング
制御機能17と本発明に基づく制御装置6とを区別して
説明したが、この電動運搬車に搭載する制御装置の構成
に従って、共通にしても分割しても良い。その場合、コ
ンピュータによって形成した場合は、コンピュータの入
出力ポートの前又は後に夫々の外部機能の条件に対応さ
せて適切なインタフェースを形成すれば良い。また、適
切なハードウエアによって所定の機能を構成するように
しても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のような方法にしたので、
下記のような多くの優れた効果を有する。 分岐点でセンサ機能をシフトするような高価なガイド
センサを使用することなく、誘導線の中央部のみを追尾
する安価なガイドセンサで対応できる。 簡単な切り替え回路で複数箇所での分岐ができる。 分岐点でセンサ機能を操作する設定のための地図デー
タを作成し、記録する必要がない。 従って、制御装置の機能が簡単で良い。 従って、安価な制御システムが構成できるので、所定
の性能を備えた無人車の機能を有する電動運搬車の制御
システムが安価に実現できる。
下記のような多くの優れた効果を有する。 分岐点でセンサ機能をシフトするような高価なガイド
センサを使用することなく、誘導線の中央部のみを追尾
する安価なガイドセンサで対応できる。 簡単な切り替え回路で複数箇所での分岐ができる。 分岐点でセンサ機能を操作する設定のための地図デー
タを作成し、記録する必要がない。 従って、制御装置の機能が簡単で良い。 従って、安価な制御システムが構成できるので、所定
の性能を備えた無人車の機能を有する電動運搬車の制御
システムが安価に実現できる。
【図1】本発明に基づく電動運搬車の誘導制御方法を説
明するマークセンサの機能を実行する制御装置の構成例
を示す概略ブロック図である。
明するマークセンサの機能を実行する制御装置の構成例
を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明に基づく第1の実施の形態におけるマー
クセンサの機能を説明する説明図であって、同図(A)
は誘導線の敷設状態を示す平面図、同図(B)は行き先
走行路とマークセンサとの関係をマトリックス状態の表
として示したものである。
クセンサの機能を説明する説明図であって、同図(A)
は誘導線の敷設状態を示す平面図、同図(B)は行き先
走行路とマークセンサとの関係をマトリックス状態の表
として示したものである。
【図3】本発明に基づく第2の実施の形態におけるマー
クセンサの機能を説明する説明図であって、同図(A)
は誘導線の敷設状態を示す平面図、同図(B)は行き先
走行路とマークセンサとの関係をマトリックス状態の表
として示したものである。
クセンサの機能を説明する説明図であって、同図(A)
は誘導線の敷設状態を示す平面図、同図(B)は行き先
走行路とマークセンサとの関係をマトリックス状態の表
として示したものである。
【図4】本発明を適用する電動運搬車の外観構成の一例
を示す図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は
側面図である。
を示す図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は
側面図である。
【図5】本発明に基づく第1乃至第9の実施の形態にお
ける操向機能を説明する概要ブロック図である。
ける操向機能を説明する概要ブロック図である。
【図6】本発明に基づく第10の実施の形態における電
動運搬車の走行機能の概要構成を説明する平面図であ
る。
動運搬車の走行機能の概要構成を説明する平面図であ
る。
【図7】本発明に基づく第10の実施の形態における操
向機能を説明する概要ブロック図である。
向機能を説明する概要ブロック図である。
【図8】本発明に基づく第11の実施の形態における操
向機能を説明する分岐線を示す平面図である。
向機能を説明する分岐線を示す平面図である。
【図9】従来の操向機構を説明する概要構成図であっ
て、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図である。
て、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図である。
【図10】本発明の電動運搬車および従来の無人車に適
用されるガイドセンサの機能を説明する特性図である。
用されるガイドセンサの機能を説明する特性図である。
【図11】従来の無人車に適用されるガイドセンサの特
性を説明する誘導線の分岐部の状態を示す平面図であ
る。
性を説明する誘導線の分岐部の状態を示す平面図であ
る。
1A〜1D:マークセンサ 1a〜1d:スイッチ機能 2:ガイドセンサ 3、4、3′、4′:駆動輪(後輪) 3A、4A:駆動用モータ 5、15:前輪 6:制御装置 6A〜6D:スイッチ機能の操作機能 7:行き先設定機能 8:ステアリング固定信号出力線 10、10B:電動運搬車 12:走行制御機能 12a:スイッチ機能 15A:ステアリング用モータ 17:ステアリング制御機能 20、A、A1、A2、B、B1、B2、C、D、E、
J、K、k:誘導線 a、a1、a2、b、b1、b2、c、d、r、u:マ
ーカ機能
J、K、k:誘導線 a、a1、a2、b、b1、b2、c、d、r、u:マ
ーカ機能
Claims (6)
- 【請求項1】 走行路に沿って地上に展張敷設した所定
機能の誘導線を、当該電動運搬車に搭載された少なくと
も1組のガイドセンサにより検知して走行する電動運搬
車の誘導制御方法において、 当該走行路の分岐点においては、分岐する誘導線は連続
させ、直線で継続する誘導線は該分岐点から所定長の断
線部を設け、 該分岐点から所定距離前に分岐点を指定する所定のマー
カ機能を配設し、 電動運搬車には前記マーカ機能に対応する検知機能を配
設し、 当該電動運搬車の制御システムには、当該電動運搬車の
行き先に対応して作動すべき上記マーカ機能に対応する
検知機能を設定する設定機能と、該設定機能に従って選
定された条件に従った上記マーカ機能の検知機能による
検知信号に従い該検知された分岐点において当該電動運
搬車の操向機能を所定の走行区間、直進に固定する機能
とを設けたことを特徴とする電動運搬車の誘導制御方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載のマーカ機能は磁極のS極
又はN極を表面に走行路の中心部から所定距離オフセッ
トした位置に設け、マーカ機能の検知機能は夫々の分岐
点における上記マーカ機能の配設条件に対応させたS極
又はN極の検知機能であって、当該検知機能の検知信号
に従って、予め設定した分岐点位置において当該電動運
搬車の操向機能を所定の走行区間、直進に固定するよう
にした電動運搬車の誘導制御方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のマーカ機能は、分
岐点の所定距離手前の走行路の中心部から少なくとも2
以上の所定距離オフセットした位置に設け、マーカ機能
の検知機能は前記マーカ機能の走行路中心線からのオフ
セット距離に対応して装着した電動運搬車の誘導制御方
法。 - 【請求項4】 請求項1記載の制御システムに設けた設
定機能は、電動運搬車に設けたスイッチ機能であって、
該スイッチ機能によって選択された検知機能が対応マー
カ機能を検知すると、当該電動運搬車の操向機能を所定
の走行区間、直進に固定するようにした電動運搬車の誘
導制御方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電動
運搬車の誘導制御方法において、検知機能が対応マーカ
機能を検知すると、当該電動運搬車の車速を所定値減速
させて所定距離走行した後、当該電動運搬車の操向機能
を所定の走行区間、直進に固定するようにした電動運搬
車の誘導制御方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電動
運搬車の誘導制御方法において、走行路に沿って地上に
展張敷設した誘導線を所定方向に着磁した磁気テープと
し、直線で継続する誘導線は該分岐点から所定長の逆極
性部を設け、マーカ機能の検知機能による検知信号に従
い、該検知された分岐点において当該電動運搬車のガイ
ドセンサの検知機能を所定の走行区間、逆極性の検知機
能に切り替えるようにしたことを特徴とする電動運搬車
の誘導制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7245085A JPH0969011A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電動運搬車の誘導制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7245085A JPH0969011A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電動運搬車の誘導制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0969011A true JPH0969011A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17128389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7245085A Pending JPH0969011A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電動運搬車の誘導制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0969011A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111742275A (zh) * | 2018-03-15 | 2020-10-02 | 村田机械株式会社 | 行驶车控制器及行驶车系统 |
CN112824271A (zh) * | 2019-11-20 | 2021-05-21 | 株式会社迪思科 | 搬送车和搬送系统 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP7245085A patent/JPH0969011A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111742275A (zh) * | 2018-03-15 | 2020-10-02 | 村田机械株式会社 | 行驶车控制器及行驶车系统 |
CN112824271A (zh) * | 2019-11-20 | 2021-05-21 | 株式会社迪思科 | 搬送车和搬送系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |