JPH096856A - 文書作成装置 - Google Patents

文書作成装置

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JPH096856A
JPH096856A JP17156995A JP17156995A JPH096856A JP H096856 A JPH096856 A JP H096856A JP 17156995 A JP17156995 A JP 17156995A JP 17156995 A JP17156995 A JP 17156995A JP H096856 A JPH096856 A JP H096856A
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rule group
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JP17156995A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Matsumoto
文隆 松本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文書作成者に手間のかかる編集作業を強いる
ことなく、対話型システムの利用者のニーズに応じたわ
かりやすいカスタマイズ文書を作成することができる文
書作成装置を提供する。 【構成】 対話型システムの機能または操作方法を説明
する文書を作成する文書作成装置は、対話型システムの
挙動を支配している対話ルールを入力する対話ルール入
力部と、対話ルールを格納する対話ルール記憶部と、対
話ルールを用いて、対話型システムの利用者に応じてカ
スタマイズされた文書データを作成する文書データ作成
部と、文書データを格納する文書データ記憶部と、対話
ルールおよび文書データを用いて、カスタマイズされた
文書イメージを作成する文書イメージ作成部と、文書イ
メージを格納する文書イメージ記憶部と、文書イメージ
を視覚的に表示する出力部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文書作成に必要な文書
要素を機械的に自動で作成する文書作成装置に関し、特
に、対話型システムの機能または操作方法を説明する文
書を作成する場合に必要な文書要素を機械的に自動で作
成する文書作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機,ファクシミリ,ワードプ
ロセッサ,電子手帳などの電子機器においては、利用者
の機能選択の操作性を向上させるため、入力操作装置に
対話型システムを採用している。
【0003】しかし、電子機器に搭載される機能が多種
多彩になると、これらの入力操作装置の対話型システム
を用いても、操作方法が複雑多岐になり、かえって使い
にくくなってしまうという現象がおきている。つまり、
これらの電子機器では、機能が多機能化して便利になる
反面、基本的な機能においても、その操作方法が複雑と
なり、基本的機能でさえ、使いこなすのが難かしいとい
う矛盾した問題を多くの利用者が抱えている。このた
め、利用者に複雑な操作を求める対話型システムを採用
する場合においては、機能や操作方法などを利用者にわ
かりやすく伝えるためのマニュアル文書の果たすベき役
割、例えば、取扱い説明書(電子マニュアル、オンライ
ンヘルプなどを含む)などの果たす役割が、更に大きく
なってきている。
【0004】しかし、この種の対話型システムに搭載さ
れている個々の機能の使われ方は、利用者によって一様
ではなく、同じ利用者であっても、頻繁に利用する機能
と、あまり利用しない機能がある。また、同じ機能であ
っても、利用者によって頻繁に利用する人もいれば、あ
まり利用しない人もいるように様々である。
【0005】したがって、ここでの取扱い説明書などの
文書における機能や操作方法などの説明のしかたが、機
能や人間に関係なく画一的であると、ある利用者にはわ
かりやすいが、別の利用者にとってはわかりにくいと
か、ある機能の説明はわかりやすいが、別の機能の説明
はわかりにくいといった様々な問題が発生する。
【0006】このため、機能の種類や利用者の習熟度の
違いに応じて、取扱い説明書の情報を取捨選択し、この
対話型システムの利用者、つまり、取扱い説明書の読者
にとって個別に役にたつ情報を優先的に提供できるよう
なカスタマイズ文書を作成することが望まれる。
【0007】従来において、この種のカスタマイズ文書
作成を支援する技術としては、例えば、特開平4−29
1415号公報に記載された「情報提示方法」の技術が
知られている。この「情報提示方法」の技術によると、
ソフトウェア(オンラインヘルプを含む対話型システム
のソフトウェア)を利用する利用者ひとりひとりの操作
履歴と参照履歴を記録しながら、ソフトウェアを構成し
ている個々の機能ごとの使用/参照頻度を集計し、使用
/参照頻度の低い機能、すなわち、利用者にとって馴染
みのうすいと思われる機能に関する情報を、相対的に目
立たせて説明するようにできる。また、使用/参照頻度
の高い機能、すなわち、利用者がすでによく知っている
と思われる機能に関する情報を割愛して説明する文書を
作成するようにもできる。このようにして、自動カスタ
マイゼーション型オンラインヘルプ機能が実現される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、対話型システ
ムの利用者が、特に、対話型システムに不慣れな未経験
者や初心者が求めている操作のための情報は、機能/コ
マンド単位で解説されている文書(例えば機能マニュア
ル)よりも、むしろ、ひとつないし複数の機能/コマン
ドを使って日常的に行う実際の作業の内容を解説する説
明である。つまりは、日常業務のタスクの特定された内
容を解説する文書、具体的には、日常業務の作業マニュ
アルである。
【0009】しかも、このような文書、例えば、作業マ
ニュアルを利用者にとって、よりわかりやすくするため
には、利用者が行う作業内容や利用者の習熟レベルの違
いに応じて、作業マニュアルの文書内容における説明の
しかたをカスタマイズする必要がある。例えば、同じ機
能を使って行うベき、同じ作業を解説する文書ではあっ
ても、初心者向けの文書では、操作すべきボタンを逐一
詳しく説明している文書内容となった方が親切でわかり
やすいが、熟練者向けの文書では、ボタン操作のくわし
い説明を省略し、大まかな流れだけを説明する方が煩ら
わしくなくてわかりやすい。
【0010】ところが、利用者(読者)の作業内容や習
熟レベルのちがいに応じて、説明すべき事柄や説明の抽
象レベルなどをカスタマイズさせる文書作成支援技術
は、これまで開発されておらず、作業マニュアルなどの
文書におけるカスタマイゼーションを実施するためは、
文書作成者の知識と経験と手作業に依存せざるを得な
い。また、上述したような、利用者(読者)のニーズに
応じた極め細かなカスタマイズ文書サービスを提供した
くても、文書作成者に求められる能力と労力があまりに
も多大になるため、サービスの実現が実際上不可能に近
い。
【0011】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、本発明の目的は、文書作成者に手間の
かかる編集作業を強いることなく、対話型システムの利
用者のニーズに応じたわかりやすいカスタマイズ文書を
作成することができる文書作成装置を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の他の目的は、対話型システ
ムの機能または操作方法を説明する文書を作成する場合
に必要な文書要素を機械的に自動で作成する文書作成装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記ような目的を達成す
るため、本発明の第1の特徴とする文書作成装置は、対
話型システムの機能または操作方法を説明する文書を作
成する文書作成装置において、対話型システムの挙動を
支配している対話ルールを入力する対話ルール入力部
と、対話ルールを格納する対話ルール記憶部と、対話ル
ールを用いて、対話型システムの利用者に応じてカスタ
マイズされた文書データを作成する文書データ作成部
と、文書データを格納する文書データ記憶部と、対話ル
ールおよび文書データを用いて、カスタマイズされた文
書イメージを作成する文書イメージ作成部と、文書イメ
ージを格納する文書イメージ記憶部と、対話ルール,文
書データまたは文書イメージを視覚的に表示する出力部
とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、本発明の第2の特徴とする文書作成
装置においては、上記の構成に加えて、更に、文書デー
タの作成をサポートする規則群と遷移図の間の変換ルー
ルを格納する規則群・遷移図変換ルール記憶部を備えた
ことを特徴とする。
【0015】また、本発明の第3の特徴とする文書作成
装置においては、上記の構成に加えて、更に、文書デー
タの作成をサポートする操作と応答履歴の関係を格納す
る操作・応答履歴記憶部を備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の第4の特徴とする文書作成
装置においては、上記の構成に加えて、更に、文書デー
タの作成をサポートするステップ化ルールを格納するス
テップ化ルール記憶部を備えたことを特徴とする。
【0017】更に、また、本発明の第5の特徴とする文
書作成装置は、対話型システムの機能または操作方法を
説明する文書を作成する文書作成装置において、文書作
成者の指示および操作と応答の履歴を入力する指示入力
部と、操作と応答の履歴を格納する操作・応答履歴記憶
部と、操作と応答の履歴を用いて、対話型システムの利
用者に応じてカスタマイズされた文書データを作成する
文書データ作成部と、文書データを格納する文書データ
記憶部と、文書データを用いて、カスタマイズされた文
書イメージを作成する文書イメージ作成部と、文書イメ
ージを格納する文書イメージ記憶部と、文書データまた
は文書イメージを視覚的に表示する出力部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の第1の特徴とする文書作成装置におい
ては、対話ルール入力部が、対話型システムの挙動を支
配している対話ルールを入力すると、対話ルール記憶部
が、その対話ルールを格納する。文書データ作成部は、
その格納された対話ルールを用いて、対話型システムの
利用者に応じてカスタマイズされた文書データを作成す
る。作成された文書データは、文書データ記憶部に格納
される。また、文書イメージ作成部は、対話ルールおよ
び文書データを用いて、例えば、操作画面のイメージを
加えて、カスタマイズされた文書イメージを作成し、文
書イメージ記憶部により、文書イメージを格納してお
き、出力部により、対話ルール,文書データ,または文
書イメージを視覚的に表示する。このようにして、対話
型システムの機能または操作方法を説明する文書を作成
する。
【0019】また、本発明の第2の特徴とする文書作成
装置は、更に、規則群・遷移図変換ルール記憶部が備え
られており、規則群・遷移図変換ルール記憶部が、文書
データの作成をサポートする規則群と遷移図の間の変換
ルールを格納している。このため、文書データ作成部が
文書データを作成する際に、ここに格納されている規則
群と遷移図の間の変換ルールを利用する。これにより、
操作マニュアル文書を作成する場合の操作の流れが一連
に引き出せる。
【0020】また、本発明の第3の特徴とする文書作成
装置においては、操作・応答履歴記憶部が備えられてお
り、操作・応答履歴記憶部は、文書データの作成をサポ
ートする操作と応答履歴の関係を格納している。このた
め、文書データ作成部が文書データを作成する際に、こ
こに格納されている操作と応答履歴の関係を利用するこ
とができる。これにより、操作・応答の内容を含めた操
作マニュアル文書が容易に作成できる。
【0021】また、本発明の第4の特徴とする文書作成
装置においては、ステップ化ルール記憶部が備えられて
いる。このステップ化ルール記憶部は、文書データの作
成をサポートするステップ化ルールを格納している。こ
のため、文書データ作成部が文書データを作成する際
に、ステップ化ルール記憶部に格納されているステップ
化ルールを利用する。これにより容易にステップ化した
操作に対応して、その説明文を作成でき、操作マニュア
ル文書の作成を簡易に行うことができる。
【0022】また、本発明の第5の特徴とする文書作成
装置では、指示入力部が、文書作成者の指示および操作
と応答の履歴を入力すると、操作・応答履歴記憶部が、
その操作と応答の履歴を格納する。この操作と応答の履
歴を用いて、文書データ作成部が、対話型システムの利
用者に応じてカスタマイズされた文書データを作成す
る。作成された文書データは、文書データ記憶部に格納
される。次に、文書イメージ作成部が、作成された文書
データを用いて、例えば、操作画面のイメージを加え
て、カスタマイズされた文書イメージを作成する。作成
された文書イメージは、文書イメージ記憶部に格納さ
れ、出力部により、文書データまたは文書イメージを視
覚的に表示する。このようして、対話型システムの機能
または操作方法を説明する文書を作成する。
【0023】
【実施例】
(第1の実施例)以下、本発明の実施例について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例にか
かる文書作成装置の要部の基本構成を示すブロック図で
ある。図1において、1は指示入力部、2は対話ルール
入力部、3は対話ルール記憶部、4は文書データ作成
部、5は文書データ記憶部、6は文書イメージ作成部、
7は文書イメージ記憶部、8は出力部、9aは規則群・
遷移図変換ルール記憶部、9bは操作・応答履歴記憶
部、9cはステップ化ルール記憶部、10は対話型シス
テムである。
【0024】本実施例の文書作成装置は、基本構成とし
て、図1に示すように、指示入力部1,対話ルール入力
部2,対話ルール記憶部3,文書データ作成部4,文書
データ記憶部5,文書イメージ作成部6,文書イメージ
記憶部7,および、出力部8を備えている。更に、文書
作成のために利用できるオプションとして、規則群・遷
移図変換ルール記憶部9a,操作・応答履歴記憶部9
b,および、ステップ化ルール記憶部9cを備えてい
る。
【0025】指示入力部1は、文書作成者からの指示入
力を受け付ける入力処理を行う。対話ルール入力部2
は、対話型システム10の挙動を支配している対話ルー
ルを入力する。入力された対話ルールは、対話ルール記
憶部3に格納される。文書データ作成部4では、対話ル
ール記憶部3に格納された対話ルールを原材料のデータ
とし、対話型システムの利用者が行う作業や習熟レベル
に応じて、カスタマイズされた文書データを作成する。
文書データ作成部4により作成された文書データは、文
書データ記憶部5に格納される。
【0026】また、文書イメージ作成部6は、対話ルー
ル記憶部3に格納された対話ルールおよび文書データ記
憶部5に格納された文書データを原材料とし、例えば、
操作画面のイメージなどを付加して、カスタマイズされ
た文書イメージを作成する。作成された文書イメージ
は、文書イメージ記憶部7に格納される。出力部8は、
ここでの文書作成プロセスにおける対話ルール,文書デ
ータ,文書イメージなどを視覚的に表示し、文書作成の
作業工程の確認を行い、更に、また、最終的に作成され
た文書データと文書イメージを出力する。
【0027】更に、オプションとして備えられる規則群
・遷移図変換ルール記憶部9aは、文書データの作成を
サポートする規則群・遷移図変換ルールを格納してお
り、操作・応答履歴記憶部9bは、文書データの作成を
サポートする操作・応答履歴を格納している。また、ス
テップ化ルール記憶部9cは、文書データの作成をサポ
ートするステップ化ルールを格納している。
【0028】つぎに、このような構成される文書作成装
置による文書作成処理について説明する。図2は、本発
明の第1の実施例の文書作成装置の基本的な動作例を説
明するフローチャートである。ここでの文書作成装置
は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指示
に従って、図2に示すように、Step1の工程,Step2の
工程,およびStep3の工程の3段階の各々の処理工程に
より文書作成を行う。図2のフローチャートを参照し
て、本実施例の文書作成装置の標準的な動作を説明す
る。
【0029】処理を開始すると、まず、ステップ21
(Step1の工程)において、対話ルール入力部2を介し
て、対話型システム10の挙動を支配している対話ルー
ル、例えば、利用者とシステムの間で交わされる操作と
応答のやりとりを規定しているルールを入力する。ここ
で、入力された対話ルールは、対話ルール記憶部3に格
納され、更に、出力部8を介して、随時、文書作成者に
視覚的に表示される。
【0030】次に、ステップ22(Step2の工程)にお
いて、対話ルール記憶部3に格納された対話ルールを原
材料とし、文書データ作成部4において、カスタマイズ
された文書データを作成する。文書作成者は、対話型シ
ステムの利用者が行うベき作業内容や利用者の習熟レベ
ルを考慮し、原材料である対話ルールに情報の追加,修
正,削除などの編集を施すことによって、カスタマイズ
された文書データを作成する。例えば、対話型システム
10の挙動を支配している対話ルールの主要な構成要素
が、複数の操作・応答規則である場合は、(1)個々の
操作・応答規則が何を意味しているのかを表わす情報を
付与し、(2)文書の作成に必要な操作・応答規則、す
なわち、対話型システムの利用者が行う作業に必要な操
作・応答規則だけを選別して並ベ替え、更に、(3)選
別して並ベ替えた操作・応答規則を、対話型システムの
利用者の習熟レベルに応じてカスタマイゼーションを行
い、文書データを作成する。例えば、初心者向けの文書
の場合には、細かな説明ステップに分類し、また、熟練
者向けの文書の場合には、大まかな説明ステップに分類
するなどのカスタマイゼーションを行い、文書データを
作成する。
【0031】ここで、文書作成者は、規則群・遷移図変
換ルール記憶部9aに格納されている規則群・遷移図変
換ルールをアクセスし、その規則群・遷移図変換ルール
を適用することにより、原材料である対話ルールを、例
えば、一連の操作・応答規則を、ビジュアルな操作・応
答遷移図による表示形態に直して、操作マニュアル文書
の作成に必要な操作・応答規則の選別および並ベ替えを
行う。
【0032】また、文書作成者は、指示入力部1を介し
て、入力される操作履歴、例えば、操作に伴なって適用
される一連の操作・応答規則を、操作・応答履歴記憶部
9bに格納しておき、その操作履歴と、原材料である対
話ルール、例えば、一連の操作・応答規則とを照合する
ことにより、文書の作成に必要な操作・応答規則の選別
および並ベ替えを行う。
【0033】更に、また、文書作成者は、ステップ化ル
ール記憶部9cに格納されている既存のステップ化ルー
ルの中から、利用者の習熟レベルに適合するステップ化
ルールをアクセスし、例えば、初心者むけのステップ化
ルールまたは熟練者むけのステップ化ルールをアクセス
し、このステップ化ルールを適用することにより、選別
し並ベ替えられた操作・応答規則を、適切な説明ステッ
プに分類する編集作業を行う。
【0034】なお、ここでのカスタマイズされた文書の
作成では、既存の対話ルールを原材料のデータとして用
いて、文書作成を行うだけでなく、指示入力部1を介し
て入力する操作履歴、例えば、操作に伴って適用される
一連の操作・応答規則を取り込み、操作・応答履歴記憶
部9bに格納し、その操作履歴を用いて、文書作成を行
うようにもできる。この場合、文書の作成に必要な操作
・応答規則の選別および並ベ替えは、一連の操作・応答
規則を取り込んだ時点で終了している。したがって、
(1)選別して並ベ替えられている個々の操作・応答規
則が何を意味しているのかを表わす情報を付与し、
(2)それらの操作・応答規則を、対話型システムの利
用者の習熟レベルに応じて適切な説明ステップに分類す
るだけでカスタマイズされた文書データを作成すること
ができる。この場合には、対話ルール入力部2と対話ル
ール記憶部3は利用されない。
【0035】このようにして作成されたカスタマイズ文
書データは、文書データ記憶部5に格納され、更に、出
力部8を介して、随時、作成された文書データ,作成に
利用された各種のルールなどが、文書作成者に視覚的に
表示される。
【0036】次に、ステップ23(Step3の工程)にお
いて、対話ルール記憶部3に格納された対話ルール、お
よび文書データ記憶部5に格納された文書データを用い
て、文書イメージ作成部6において、例えば、操作画面
のイメージを付加して、カスタマイズされた文書イメー
ジを作成する。このようにして、カスタマイズされた文
書イメージは、文書イメージ記憶部7に格納され、更
に、出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚的に表
示される。
【0037】このようにして、Step1の工程,Step2の
工程,およびStep3の工程の3段階の各々の処理工程に
より文書作成を行うことにより、文書作成者に手間のか
かる編集作業を強いることなく、対話型システムの利用
者、つまり、操作マニュアル文書の読者に対して、その
個々の利用者のニーズに応じて、わかりやすいカスタマ
イズ文書を作成することができる。
【0038】(第2の実施例)次に、本発明の文書作成
装置の第2の実施例として、この第2の実施例の文書作
成装置が複写機の操作部の対話型システムに対して適用
され、複写機の操作マニュアル文書を作成する場合の文
書作成例について、図面を参照して具体的に説明する。
まず、適用対象の複写機の操作部において利用されてい
る対話型システムの対話ルールについて説明する。
【0039】図3は、本発明の第2の実施例の文書作成
装置が適用される複写機の対話型システムの操作パネル
の一例を示す図である。対話ルールが利用される対話型
システムは、ここでは、コピー/ファクシミリ複合機の
操作部で用いる対話型システムを例として説明する。図
3において、30は操作パネル、31は応答画面であ
る。32は機能カテゴリキー、33はカーソルキー、3
4はセットキー、35はテンキー、36はデリートキー
(クリアキー)、37はメモリキー、38はスタートキ
ーである。
【0040】対話型システムの利用者は、応答画面31
に表示されているメッセージなどを参照して、自分がな
にをすべきかを判断し、操作パネル30における操作ボ
タン(32〜38)のどれかひとつを押下する。操作ボ
タンが押下さると、対話型システムでは、押下された操
作ボタンの指示に応じて、応答画面31の表示内容が書
き替えられて、新たなメッセージが表示される。利用者
は、応答画面31に表された新たなメッセージの内容な
どを参照して、更に、自分が、次にどの操作ボタンを押
下すべきかを判断し、操作パネル30における次の操作
ボタン(32〜38)のどれかひとつを押下する。これ
により、押下された操作ボタンによる指示に応じて、更
に応答画面31の表示内容が書き替えられる。このよう
に、対話型システムにおいては、利用者による操作(ボ
タン操作)に対して対話型システムによる応答(応答画
面の表示内容の書き替え)が繰り返し行われる。
【0041】図4および図5は、対話型システムと利用
者との間で行われる対話処理の流れの一例を説明する操
作・応答遷移図である。図4および図5に示す遷移図に
おいては、個々の状態を表現するノードが、システムの
応答画面となっており、ノードとノードを間を結ぶリン
クのラベルが、操作ボタンの操作になっている。
【0042】このような操作・応答遷移図によると、利
用者によるボタン操作に伴って、システムの応答画面の
表示内容がどのように書き替えられていくかが、グラフ
ィカルに表現される。通常の場合、対話型システムによ
るユーザインタフェース処理には、常に一貫性のある挙
動が求められる。例えば、利用者による1つのボタン操
作と、その操作時のシステムの状態(表示内容)が全く
同じであるのに、これまでの操作の状況によって、シス
テムの応答が異なってしまうようなことは好ましくな
い。
【0043】言いかえると、利用者による特定の操作
(操作ボタンの押下操作)により、システムの応答の内
容が一意に決定されるようなユーザインタフェース処理
が望ましく、多くの対話型システムでは、そのようなユ
ーザインタフェース処理が行われる。図4および図5に
示している操作・応答遷移図は、そのような特徴を備え
た操作・応答遷移図であり、利用者とシステムがどのよ
うにやり取りを繰り返して作業を進めていくのかが、一
目で把握できるようになっている。
【0044】図6は対話型システムの対話ルールの一例
を示す図である。図3に示したような操作パネルを具備
し、図4および図5に示す操作・応答遷移図のような挙
動を行う対話型システムの対話ルールを例示している。
図6において、61は操作・応答規則群のルールを示
し、62は記号・実像対応表を示している。操作・応答
規則群のルール61は、(“操作前の応答画面”,“操
作ボタン”,“操作後の応答画面”)の3つの要素のリ
ストで表現された操作・応答規則(No. 0101〜No.
1519)の集合となっており、記号・実像対応表62
は、記号と表示イメージの対応関係を指示するための表
であり、操作・応答規則の中で用いられている各々の画
面の記号(S000,S001,…,S125)と応答
画面の表示イメージ(実像)との対応関係を表してい
る。また、操作・応答規則で用いられているボタンの記
号(B20,B21,…,B80)と操作ボタンの表示
イメージ(実像)との対応を表している。
【0045】具体的に説明すると、上から2番目の操作
・応答規則「No. 0102」は、規則のリスト表現
“(S000,B21,S110)”となっており、こ
れは、第1要素(画面:S000)の状態において、第
2要素(ボタン:B21)の操作を行うと、第3要素
(画面:S125)の状態になることを意味している。
すなわち、応答画面が『<基本画面> 通信可能 電話
番号を入力して、スタートを押して下さい』というメッ
セージを表示している操作画面の状態(S000)にお
いて、利用者が『応用』というラベルの操作ボタン(B
21)を押下すると、その応答として操作画面の状態を
『<応用機能> ★短縮登録 ワンタッチ登録』という
メッセージを表示する操作画面の状態(S110)に置
き換えるという意味を表現している。対話型システム
は、このような操作・応答規則群から構成される対話ル
ールにもとづいて、利用者との対話の応答処理を行って
いる。
【0046】次に、第2の実施例の文書作成装置におけ
る文書データと文書イメージの作成処理について説明す
る。図7は、本発明の第2の実施例の文書処理装置の要
部のシステム構成を示すブロック図である。図7におい
て、1は指示入力部、2は対話ルール入力部、3は対話
ルール記憶部、4は文書データ作成部、5は文書データ
記憶部、6は文書イメージ作成部、7は文書イメージ記
憶部、8は出力部、10は対話型システム、24aは意
味付与型操作・応答規則群作成部、24bは系列型操作
・応答規則群作成部、24cはステップ型操作・応答規
則群作成部、25aは意味付与型操作・応答規則群記憶
部、25bは系列型操作・応答規則群記憶部、25cは
ステップ型操作・応答規則群記憶部、26aは最終文書
イメージ作成部、27aは未使用文書イメージ記憶部、
27bは最終文書イメージ記憶部である。
【0047】これらの参照番号1〜8,および10のシ
ステム要素は、第1の実施例の文書作成装置(図1)と
同様なものであり、この第2の実施例の文書作成装置に
おいては、文書データ作成部4には、意味付与型操作・
応答規則群作成部24a,系列型操作・応答規則群作成
部24b,およびステップ型操作・応答規則群作成部2
4cが設けられ、文書データ記憶部5には、意味付与型
操作・応答規則群記憶部25a,系列型操作・応答規則
群記憶部25b,およびステップ型操作・応答規則群記
憶部25cが設けられる。また、文書イメージ作成部6
には、最終文書イメージ作成部26aが設けられ、文書
イメージ記憶部7には未使用文書イメージ記憶部27a
および最終文書イメージ記憶部27bが設けられる。
【0048】図7に示す第2の実施例の文書作成装置の
構成の具体的なハードウェア構成について説明すると、
指示入力部1は、具体的なシステム構成では、例えば、
キーボード,マウス,エディットペンなどのテキスト,
図,表,チャートなどを編集することができる入力デバ
イスによって構成され、対話ルール入力部2は、対話型
システム10の内部信号を電気的にモニターするインタ
フェース装置によって構成される。また、対話ルール記
憶部3,文書データ記憶部5,文書イメージ記憶部7の
それぞれの記憶部は、具体的なシステム構成では、ハー
ドディスク,磁気テープ,フロッピーディスクなどの記
録デバイスおよびその駆動装置によって構成する。文書
データ作成部4および文書イメージ作成部6のデータ処
理を伴うデータ作成部の構成は、ワーキングメモリ,バ
ーチャルメモリなどを含むコンピュータ装置の処理・演
算機構によって構成する。更に、出力部8は、CRTデ
ィスプレイ,液晶ディスプレイなどの表示デバイスによ
って構成する。
【0049】つぎに、このような構成の第2の実施例の
文書作成装置による文書作成処理について説明する。図
8は、第2の実施例の文書作成装置の動作例を説明する
フローチャートであり、ここでの文書作成装置は、指示
入力部1を介して入力される文書作成者の指示に従っ
て、図8に示すように、Step1の工程,Step2の工程,
Step3の工程,Step4の工程,およびStep5の工程の5
段階の各々の処理工程にしたがって文書作成を行う。図
8のフローチャートを参照して、第2の実施例の文書作
成装置による文書作成処理の標準的な動作について説明
する。
【0050】この場合にも、前述の第1の実施例の場合
と同様に、指示入力部1から入力される文書作成者の指
示に従って、例えば、ボタン操作,キー操作などによる
テキスト,図,表,チャートなどに対する編集・格納・
表示の指示に従って、文書作成装置のそれぞれのシステ
ム要素によって、順次に、Step1の工程,Step2の工
程,Step3の工程,Step4の工程,およびStep5の工程
の5段階の各々の処理工程により文書作成を行う。
【0051】第2の実施例の文書作成処理では、まず、
ステップ81(Step1の工程)において、対話ルール入
力部2を介して、対話ルール(図6)を入力する。入力
された対話ルールは、対話ルール記憶部3に一旦格納さ
れ、更に、出力部8を介して文書作成者に視覚的に表示
される。文書作成の処理では、対話ルール記憶部3に格
納された対話ルールを、文書データ作成のための原材料
とし、指示入力部1により指示を与え、文書データ作成
部4および文書イメージ作成部6において、この原材料
に対して、カスタマイズする情報の追加,修正,削除な
どの編集処理を施して、文書データおよび文書イメージ
を作成する。作成した文書データおよび文書イメージ
は、それぞれ文書データ記憶部5および文書イメージ記
憶部7に格納し、出力部8を介して、随時、視覚的に確
認できるようにする。
【0052】次に、ステップ82(Step2の工程)にお
いて、先の工程で入力された対話ルール(図6)の操作
・応答規則群61および記号・実像対応表62を参照し
ながら、文書データ作成部4の意味付与型操作・応答規
則群作成部24aにおいて、意味付与型操作・応答規則
群(90:図9)を作成する。この意味付与型操作・応
答規則群は、図9に示すように、対話ルール(図6)の
特定の操作・応答規則群を構成している要素のひとつひ
とつの操作・応答規則(No. 0101〜No. 1519)
ごとに、その個々の操作・応答規則が操作のどのような
内容を意味しているのか表現する情報(規則の意味1,
規則の意味2)を付加したものである。
【0053】つまり、対話型システムにおける利用者と
システムの間で交わされるやりとりにおける個々の操作
・応答の対の役割を表現する情報を付加したものであ
る。図9に示すように、ここでの意味付与型操作・応答
規則群90においては、それぞれの操作・応答規則に2
種類の意味(『規則の意味1』と『規則の意味2』の2
種類の意味)が付加されている。
【0054】具体的に、操作・応答規則「No. 010
2」を例に説明すると、その規則のリスト表現は“(S
000,B21,S110)”となっており、この場合
の具体的および抽象的な操作の意味内容を表現するた
め、『規則の意味1』として『応用機能を選択・確定す
る』のような比較的具体的な意味が付加され、更に、
『規則の意味2』として『機能カテゴリを選択・確定す
る』のような比較的抽象的な意味が付加されている。
【0055】このような操作の意味が付加された操作・
応答規則群(意味付与型操作・応答規則群90)は、指
示入力部1から入力される文書作成者の指示に従って、
意味付与型操作・応答規則群作成部24aにおいて作成
され、文書データ記憶部5の意味付与型操作・応答規則
群記憶部25aに格納されるので、出力部8により表示
して、随時、文書作成者に視覚的に確認させることがで
きる。
【0056】次に、ステップ83(Step3の工程)にお
いて、対話ルール(図6),先の工程で作成された文書
データ(意味付与型操作・応答規則群90:図9)を参
照して、次の文書データとして、系列型操作・応答規則
群作成部24bにおいて、系列型操作・応答規則群(1
00:図10)を作成する。ここで作成する系列型操作
・応答規則群は、意味付与型操作・応答規則群90を構
成している操作・応答規則(No. 0101〜No. 151
9)の中から、目的とする操作マニュアル文書の作成に
必要な操作・応答規則だけを選別した後に、あるいは、
必要な操作・応答規則と必要でない操作・応答規則を区
別した後に、必要な操作・応答規則だけを、その適用す
る順序にしたがって並べかえたものである。
【0057】一般に、対話型システムの取扱い説明書な
どを作成する場合、そのシステムの挙動を支配している
対話ルール、たとえば操作・応答規則の全てを必要とす
ることはなく、利用者とシステムの間で交わされ得るや
りとりの一部、つまり、特定の機能を使って所定の作業
を行う場合に、必要な操作と応答だけを取り上げ、それ
らを取扱い説明書で解説するのが普通である。
【0058】図10は、意味付与型操作・応答規則群か
ら作成された系列型操作・応答規則群の一例を示す図で
ある。ここでの系列型操作・応答規則群は、コピー/フ
ァクシミリ複合機の利用者が、『ワンタッチ登録』とい
う機能をアクセスして、記憶させておきたい電話番号を
特定のメモリキーに割り当てるときの対話部分だけを選
別し、その対話の一連の処理の中において適用される操
作・応答規則だけを順番に並べて作成されている(A1
〜A16)。この系列型操作・応答規則群は、指示入力
部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、系
列型操作・応答規則群作成部24bにおいて作成され、
系列型操作・応答規則群記憶部25bに格納しておくと
ともに、出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚的
に表示できるようになっている。
【0059】必要な操作・応答規則の選別のしかた、並
べかえのしかたは、原則として、文書作成者の任意であ
る。例えば、意味付与型操作・応答規則群(図9)をテ
ーブル形式に表示し、キーボード,マウスなどで構成さ
れる指示入力部1から指示を与えることにより、直接操
作してソーティングしてもよい。また、後述する第3の
実施例で用いる方法のように、規則群・遷移図変換ルー
ルを利用して操作・応答遷移図を描き、該当のテーブル
を半自動的にソーティングしてもよい。
【0060】また、後述する第4の実施例で述べるよう
に、例えば、対話型システムの操作パネル(図3)その
ものを指示入力部1の構成要素のひとつとし、その操作
パネル上において、文書作成者自身が一連のボタン操作
を実行し、その操作履歴と意味付与型操作・応答規則群
を照合しながら、意味付与型操作・応答規則群のテーブ
ルを自動的にソーティングしても良い。
【0061】また、後述する第6の実施例で述べるよう
に、前述の場合と同様に、例えば、図3に示したような
対話型システムと同じ仕様の操作パネルを指示入力部1
の構成要素のひとつとし、その操作パネル上において文
書作成者みずからが一連のボタン操作を実行し、その一
連のボタン操作の操作履歴を、そのまま選別され並べか
えられた操作・応答規則群として、既存の対話ルールと
の照合処理を省略し、より簡便に系列化された操作・応
答規則群を作成するようにしてもよい。
【0062】なお、Step3の工程(ステップ83)にお
いて、系列型操作・応答規則群を作成する場合、意味付
与型操作・応答規則群(図9)を作成してから、選別し
て系列型操作・応答規則群(図10)を作成するのでは
なく、最初に、対話ルール(図6)の操作・応答規則群
61にもとづいて、必要な操作・応答規則を選別してお
き、その後、選別した操作・応答規則だけについて、個
々の操作・応答対の役割を表現するための情報(規則の
意味1,規則の意味2)を付け加えて、更に並べかえ
て、最終的に、図10に示すように、系列型操作・応答
規則群100を作成するようにしてもよい。または、最
初に、対話ルール(図6)の操作・応答規則群61に基
づいて、必要な操作・応答規則を選別して並べかえてお
き、その後、選別し並べかえた操作・応答規則だけにつ
いて、個々の操作・応答対の役割を表現するための情報
(規則の意味1,規則の意味2)を付け加えて、最終的
に、図10に示したような系列型操作・応答規則群10
0を作成してもよい。
【0063】再び、図8を参照して、文書作成処理の説
明を続けると、次の処理工程は、ステップ84(Step4
の工程)へと進む。ステップ84(Step4の工程)にお
いては、文書データ作成部4のステップ型操作・応答規
則群作成部において、ステップ型操作・応答規則群を作
成する。つまり、対話ルール(図6),先の工程で作成
された文書データ(系列型操作・応答規則群100:図
10)を参照して、操作マニュアル文書作成のための材
料となる文書データとして、ステップ型操作・応答規則
群(図11,図12)を作成する。
【0064】ここで作成するステップ型操作・応答規則
群(110:図11)は、操作マニュアル文書作成のた
めに材料となる系列型操作・応答規則群(図10)を構
成している要素のそれぞれの操作・応答規則(A1〜A
16)を、更に、操作マニュアル文書の読者にとって、
理解し易いように説明ステップ(111:図11)に分
類し、更に、分類した個々の説明ステップを説明するた
めの適切な情報(ステップを代表する意味112,ステ
ップを代表する操作ボタン113,ステップを代表する
応答画面114)を選別して付け加えたものとなってい
る。
【0065】一般に、対話型システムの取扱い説明書
(操作マニュアル文書)などを作成するとき、作業手順
を詳しく説明する場合もあれば、作業手順を大まかに説
明する場合もある。例えば、対話型システムを利用した
経験が少ない利用者が、当該取扱い説明書の読者である
場合には、操作すべきボタンを逐一説明していった方が
親切である。すなわち、取扱い説明書においては、作業
手順を『まず、<機能カテゴリ>と<機能メニュー>と
<メモリ領域>を確定し、それから<電話番号>を確定
し、最後に<機能カテゴリ>を確定し直して下さい』の
ように、大まかな流れを説明するよりも、より具体的な
操作の手順として『第1番目に<“応用”ボタン>を押
し、第2番目に<“↓”ボタン>を押し、第3番目に<
“/”ボタン>を押して、…、そして、最後に<“基
本”ボタン>を押して下さい』のように、操作すべきボ
タンを逐一説明する方が親切である。
【0066】一方、対話型システムを利用した経験が多
い利用者が、取扱い説明書の読者である場合は、操作す
べきボタンを逐一説明するより、むしろ、大まかな流れ
を説明するだけの方が、操作するボタンを逐一説明する
より煩わしくなくて親切である。
【0067】このような文書データを作成するため、図
11に示すような内容のステップ型操作・応答規則群1
10の文書データを作成する。このステップ型操作・応
答規則群110は、操作すべきボタンを逐一説明するよ
うな文書、例えば、初心者むけの取扱い説明書などを作
成するときのために、先に作成したステップ型操作・応
答規則群(図10)に対して、各々の操作ステップを説
明するための説明ステップ111に分類し、更に、各々
の説明ステップ111において、各々の操作ステップを
説明するための付加情報として、ステップを代表する意
味112,ステップを代表する操作ボタン113,ステ
ップを代表する応答画面114の情報を付加している。
【0068】つまり、文書作成者は、対話ルール(図
6)や、先の工程で作成した文書データの系列型操作・
応答規則群(図10)を参照しながら、説明書の作成に
必要な操作・応答規則(A1〜A16)を16個の説明
ステップ(S1〜S16)に分類し、次に、個々の「説
明ステップ」111を説明するための適切な意味内容の
情報として、例えば、「ステップを代表する意味」11
2,「ステップを代表する操作ボタン」113,「ステ
ップを代表する応答画面」114などの各情報を選別し
て、ステップ型操作・応答規則群110を作成する。
【0069】ここでのステップ型操作・応答規則群11
0の作成方法を、具体的に説明すると、系列型操作・応
答規則群100(図10)における『規則の意味2』の
内容を参照し、各々の説明ステップが『〜を選択・確定
する』,『〜を選択する』,『〜を確定する』,『〜を
入力する』などの何らかの行為をあらわす意味(二重の
アンダーライン)をひとつづつ含むようにして、操作・
応答規則群を分類する。その分類の結果、説明に必要な
操作・応答規則と同数の説明ステップ(S1〜S16)
111に分類されるので、各々の説明ステップにおける
『ステップを代表する意味』112には、その説明ステ
ップを構成するただひとつの操作・応答規則の『規則の
意味1』の内容(一重のアンダーライン)を選び、各々
の説明ステップの『ステップを代表する操作ボタン』1
13には、その説明ステップを構成するだだひとつの操
作・応答規則のリストに含まれている“操作ボタン”
(一重のアンダーライン)を選ぶ。そして、各々の説明
ステップの『ステップを代表する応答画面』114に
は、その説明ステップを構成するだだひとつの操作・応
答規則のリストに含まれている“操作後の応答画面”
(一重のアンダーライン)を選ぶ。
【0070】このようにして、ステップ型操作・応答規
則群110は、指示入力部1を介して入力される文書作
成者の個々の指示に従って、その内容が定められて、ス
テップ型操作・応答規則群作成部24cにおいて作成さ
れる。ここで作成されたステップ型操作・応答規則群1
10は、ステップ型操作・応答規則群記憶部25cに格
納され、出力部8を介して表示され、随時、文書作成者
が視覚的に確認できるようになる。
【0071】なお、ここでの操作・応答規則群を分類す
る分類方法や、情報の選別方法は、原則として、操作マ
ニュアル文書を作成する文書作成者の意図する任意の方
法で行える。また、ここでの分類方法としては、後述す
る第5の実施例の中で説明するように、既存のステップ
化ルールを利用して、自動的かつ一律に分類と情報の選
別を行う方法を用いて行うようにしてもよい。
【0072】また、ここで作成したステップ型操作・応
答規則群(110:図11)は、作業の大まかな流れを
説明するような文書、例えば、熟練者向けの取扱い説明
書を作成する場合には、図12に示すように、その説明
ステップの流れに応じて編集され変更される。
【0073】図12は、熟練者向けの取扱い説明書を作
成するために編集されたステップ型操作・応答規則群の
一例を示す図である。図12に示すステップ型操作・応
答規則群120は、前述の場合と同様な工程により作成
される。すなわち、文書作成者からの指示によって、対
話ルール(図6)や、先の工程で作成された文書データ
の系列型操作・応答規則群(図10)を参照しながら、
まず、取扱い説明書の説明として必要な操作・応答規則
(A1〜A16)を5つの説明ステップ(S1〜S5)
121に分類し、次に、分類した個々の説明ステップ
(S1〜S5)を説明するための適切な情報、例えば、
説明ステップを代表する意味122,説明ステップを代
表する操作ボタン123,説明ステップを代表する応答
画面124を選別して、ステップ型操作・応答規則群1
20を作成する。
【0074】このステップ型操作・応答規則群120を
作成する場合において、前述の場合と同様に、系列型操
作・応答規則群(図10)の『規則の意味2』の内容を
参照して、例えば、各々の説明ステップが『〜を確定す
る』というコンファメーション的な行為をあらわす意味
(二重のアンダーライン)をひとつづつ含むように操作
・応答規則群を分類する。
【0075】具体例により説明すると、例えば、第1番
目の操作・応答規則「No. 0102(A1)」は、『規
則の意味2』に『〜を確定する』というコンファメーシ
ョン的な行為をあらわす意味(二重のアンダーライン)
を含んでいるので、このひとつの操作・応答規則の適用
をもって、ひとつの説明ステップ(S1)として分類す
る。一方、第2番目の操作・応答規則「No. 0403
(A2)」の『規則の意味2』には、コンファメーショ
ン的な行為をあらわす意味が含まれておらず、次の第3
番目の操作・応答規則「No. 1004(A3)」の『規
則の意味2』に、コンファメーション的な行為をあらわ
す意味(二重のアンダーライン)が含まれているので、
このふたつの操作・応答規則の適用をもってひとつの説
明ステップ(S2)として分類している。
【0076】このようにして、適用すべき操作・応答規
則を束ねて、各々の説明ステップに分類した結果、1な
いし10の操作・応答規則から構成される5つの説明ス
テップ(S1〜S5)121に分類される。そして、各
々の説明ステップの『ステップを代表する意味122』
には、当該説明ステップを構成する1ないし10の操作
・応答規則の中の一番最後の操作・応答規則の『規則の
意味2』の内容(一重のアンダーライン)を選ぶ。各々
の説明ステップの『ステップを代表する操作ボタン12
3』は、当該説明ステップを構成するすべての操作・応
答規則のリストに含まれている“操作ボタン”(一重の
アンダーライン)を選ぶ。また、各々の説明ステップの
『ステップを代表する応答画面124』は、当該説明ス
テップを構成する1ないし10の操作・応答規則の中の
一番最後の操作・応答規則のリストに含まれている“操
作前の応答画面”もしくは“操作後の応答画面”(一重
のアンダーライン)を選ぶ。このようにして、指示入力
部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、ス
テップ型操作・応答規則群120は、ステップ型操作・
応答規則群作成部24cにおいて作成され、ステップ型
操作・応答規則群記憶部25cに格納される。格納され
たステップ型操作・応答規則群120は、出力部8を介
して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるようにな
る。
【0077】また、このような説明ステップの分類の方
法や、情報の選別の方法は、原則として、文書作成者の
意図により任意の方法を採用できる。また、前述の場合
と同様に、後述する第5の実施例で説明するように、既
存のステップ化ルールを利用して、自動的かつ一律に分
類と情報の選別を行う方法を用いて行うようにしてもよ
い。
【0078】また、この第2の実施例における文書作成
では、意味付与型操作・応答規則群(図9)を作成して
から、系列型操作・応答規則群(図10)と、ステップ
型操作・応答規則群(図11,図12)の文書データを
順次に作成しているが、文書データの作成をそのような
順序により行うのではなく、最初に、対話ルールの操作
・応答規則群(61:図6)に基づいて、取扱い説明書
の説明内容に応じて、それに必要な操作・応答規則を選
別して並べかえ、更に文書作成者の意図する任意の基準
に基づいて分類しておき、その後、選別し並べかえ分類
した操作・応答規則だけについて、個々の操作・応答対
の役割をあらわす情報として、規則の意味1,規則の意
味2,ステップを代表する意味(112,122),ス
テップを代表する操作ボタン(113,123),ステ
ップを代表する応答画面(114,124)を付け加え
るようにして、最終的に文書作成者が得たい文書データ
のステップ型操作・応答規則群(110,120)を作
成するようにしてもよい。
【0079】ところで、上述のような文書データの作成
処理の工程が終了すると、次の文書作成処理は、最終の
ステップ85(Step5の工程)へと進むことになる。再
び、図8を参照して、文書作成処理の説明を続けると、
次の処理工程は、最終的なステップ85(Step5の工
程)へと進み、最終文書イメージ作成部において、最終
文書イメージを作成する。
【0080】すなわち、ステップ85(Step5の工程)
の処理では、先の文書作成処理の工程で作成された対話
ルール(図6)、文書データ(図11,図12)を参照
し、つまり、作成されたステップ型操作・応答規則群を
参照し、最終文書イメージ作成部において最終文書イメ
ージを作成する。ここでの最終文書イメージの作成の処
理では、未使用文書イメージ(130:図13)の文書
フォーマットのカラムを利用して、対話ルールや、作成
された文書データのステップ型操作・応答規則群の情報
をカラムに出力することにより、それぞれの利用者用に
カスタマイズされた取扱い説明書(操作マニュアル文
書)の内容に応じて、容易に最終文書イメージ(14
0:図14,150:図15)が作成される。
【0081】図13は、最終文書イメージを作成するた
めのオリジナルフォーマットの未使用文書イメージの一
例を示す図である。図12において、130は未使用文
書イメージ、131は第1の固定メッセージ、132は
第2の固定メッセージ、133は各ステップの『ステッ
プを代表する意味』のテキスト情報を挿入するテキスト
枠、134は各ステップの『ステップを代表する操作ボ
タン』のピクチャ情報を挿入するイメージ枠、135は
各ステップの『ステップを代表する応答画面』のピクチ
ャ情報を挿入するたイメージ枠である。この未使用文書
イメージ130は、未使用文書イメージ記憶部27aに
格納されており、指示入力部1を介して入力される文書
作成者の指示に従って、文書イメージ作成部6に呼び出
され、作成された最終的な文書イメージは、出力部8を
介して、随時、文書作成者に視覚的に表示される。
【0082】また、図14は、初心者向けの取扱い説明
書作成のために作成された図11のステップ型操作・応
答規則群により作成された最終文書イメージの一例を示
す図であり、図15は、熟練者向けの取扱い説明書作成
のために作成された図12のステップ型操作・応答規則
群により作成された最終文書イメージの一例を示す図で
ある。この第2の実施例の文書作成処理では、対話ルー
ル(図6)や、ステップ操作・応答規則群(図11,図
12)などの文書作成のための情報である文書データを
参照しながら、未使用文書イメージ130上のテキスト
枠133,イメージ枠134,イメージ枠135のそれ
ぞれの枠の中に『ステップを代表する意味』(テキス
ト)、『ステップを代表する操作ボタン』(ピクチ
ャ)、『ステップを代表する応答画面』(ピクチャ)を
挿入することにより、例えば、図14に示すように、図
11のステップ型操作・応答規則群110によって、初
心者向けの取扱い説明書の最終文書イメージ140が作
成され、また、図15に示すように、図12のステップ
型操作・応答規則群120によって、熟練者向けの取扱
い説明書の最終文書イメージ150が作成される。
【0083】ここでの操作ボタンや応答画面のピクチャ
情報は、対話ルール記憶部3に格納されている対話ルー
ル(図6)の中の記号・実像対応表62から取り出すこ
とができる。最終文書イメージは、指示入力部1を介し
て入力される文書作成者の指示に従って、最終文書イメ
ージ作成部61において作成され、最終文書イメージ記
憶部72に格納される。これにより、出力部8を介して
表示され、随時、文書作成者に視覚的に確認できるよう
になる。
【0084】以上に説明したように、第2の実施例の文
書作成装置では、対話型システムの挙動を支配している
既存の対話ルールを原材料とし、対話型システムの利用
者が行う作業や習熟レベルに応じて、その各々の操作ス
テップを説明する応答・規則群の文書データを編集し、
更に文書イメージに編集することによって、文書作成者
に手間のかかる編集労力を強いることなく、利用者すな
わち取扱い説明書の読者のニーズに応じたわかりやすい
カスタマイズ文書を作成することができる。
【0085】(第3の実施例)次に、本発明の文書作成
装置の第3の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。まず、第3の実施例において利用される対話型シス
テムの対話ルールについて説明すると、第3の実施例の
文書作成装置において利用される対話ルールは、第2の
実施例において利用される対話ルール(図6)と同じも
のを利用する場合を例として説明する。また、同じく、
図3に示すような操作パネル30を備えた複写機におけ
る対話型システムにおける取扱い説明書を作成するもの
とする。すなわち、図3に示す操作パネル30を備え、
図4および図5に示す状態・遷移図のような挙動を示す
対話型システムの取扱い説明書を、図6に示す対話ルー
ル(操作・応答規則群,記号・実像対応表)に従って、
作成する場合を説明する。
【0086】図16は、本発明の第3の実施例の文書作
成装置の要部のシステム構成を示すブロック図である。
図16において、1は指示入力部、2は対話ルール入力
部、3は対話ルール記憶部、4は文書データ作成部、5
は文書データ記憶部、6は文書イメージ作成部、7は文
書イメージ記憶部、8は出力部、9は規則群・遷移図変
換ルール記憶部、10は対話型システムである。また、
34aは意味付与型操作・応答規則群作成部、34bは
系列型操作・応答規則群作成部、34cはステップ型操
作・応答規則群作成部、34dは操作・応答遷移図作成
部、34eは識別型操作・応答遷移図作成部であり、3
5aは意味付与型操作・応答規則群記憶部、35bは系
列型操作・応答規則群記憶部、35cはステップ型操作
・応答規則群記憶部、35dは操作・応答遷移図記憶
部、35eは識別型操作・応答遷移図記憶部である。ま
た、36aは最終文書イメージ作成部、37aは未使用
文書イメージ記憶部、37bは最終文書イメージ記憶部
である。
【0087】これらの参照番号1〜8,および参照番号
10のシステム要素は、第1の実施例の文書作成装置
(図1)のシステム要素と同様なものである。第3の実
施例の文書作成装置において、文書データ作成部4に
は、意味付与型操作・応答規則群作成部34a,系列型
操作・応答規則群作成部34b,ステップ型操作・応答
規則群作成部34c,操作・応答遷移図作成部34d,
および、識別型操作・応答遷移図作成部34eが設けら
れているが、これらの意味付与型操作・応答規則群作成
部34a,系列型操作・応答規則群作成部34b,およ
びステップ型操作・応答規則群作成部34cは、第2の
実施例の文書作成装置(図7)における意味付与型操作
・応答規則群作成部24a,系列型操作・応答規則群作
成部24b,およびステップ型操作・応答規則群作成部
24cとそれぞれ対応しており、同様なシステム要素で
あり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0088】また、文書データ記憶部5には、意味付与
型操作・応答規則群記憶部35a,系列型操作・応答規
則群記憶部35b,ステップ型操作・応答規則群記憶部
35c,操作・応答遷移図記憶部35d,および、識別
型操作・応答遷移図記憶部35eが設けられているが、
これらの意味付与型操作・応答規則群記憶部35a,系
列型操作・応答規則群記憶部35b,およびステップ型
操作・応答規則群記憶部35cは、第2の実施例の文書
作成装置(図7)における意味付与型操作・応答規則群
記憶部25a,系列型操作・応答規則群記憶部25b,
およびステップ型操作・応答規則群記憶部25cとそれ
ぞれ対応しており、同様なシステム要素である。ここで
のその詳細な説明は省略する。この第3の実施例の文書
作成装置には、更に文書作成のためのデータの記憶部と
して、規則群・遷移図変換ルール記憶部9が設けられて
いる。
【0089】また、第3の実施例の文書作成装置におい
て、更に、文書イメージ作成部6には、最終文書イメー
ジ作成部36aが設けられ、文書イメージ記憶部7には
未使用文書イメージ記憶部37aおよび最終文書イメー
ジ記憶部37bが設けられている。これらも、第2実施
例の文書作成装置(図7)における最終文書イメージ作
成部26a,未使用文書イメージ記憶部27aおよび最
終文書イメージ記憶部27bと、それぞれ同様なシステ
ム要素であり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0090】図16に示す第3の実施例の文書作成装置
の構成の具体的なハードウェア構成について説明する
と、指示入力部1は、具体的なシステム構成では、例え
ば、キーボード,マウス,エディットペンなどのテキス
ト,図,表,チャートなどを編集することができる入力
デバイスによって構成され、対話ルール入力部2は、対
話型システム10の内部信号を電気的にモニターするイ
ンタフェース装置によって構成される。また、対話ルー
ル記憶部3,文書データ記憶部5,文書イメージ記憶部
7,規則群・遷移図変換ルール記憶部9のそれぞれの記
憶部は、具体的なシステム構成では、ハードディスク,
磁気テープ,フロッピーディスクなどの記録デバイスお
よびその駆動装置によって構成する。文書データ作成部
4および文書イメージ作成部6のデータ処理を伴うデー
タ作成部の構成は、ワーキングメモリ,バーチャルメモ
リなどを含むコンピュータ装置の処理・演算機構によっ
て構成する。更に、出力部8は、CRTディスプレイ,
液晶ディスプレイなどの表示デバイスによって構成す
る。
【0091】つぎに、このような構成の第3の実施例の
文書作成装置による文書作成処理について説明する。図
17は、第3の実施例の文書作成装置の標準的な動作例
を説明するフローチャートであり、ここでの文書作成装
置は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、図17に示すように、Step1の工程,Step
2の工程,Step3の工程,Step4の工程,Step5の工
程,Step6の工程,およびStep7の工程の7段階の各々
の処理工程にしたがって文書作成を行う。図17のフロ
ーチャートを参照して、第3の実施例の文書作成装置に
よる文書作成処理の具体的な動作例について説明する。
【0092】この場合にも、前述の第2の実施例の場合
と同様に、指示入力部1から入力される文書作成者の指
示に従って、例えば、ボタン操作,キー操作などによる
テキスト,図,表,チャートなどに対する編集・格納・
表示の指示内容に従って、文書作成装置のそれぞれのシ
ステム要素の処理により、順次に、Step1の工程,Step
2の工程,Step3の工程,Step4の工程,Step4の工
程,Step5の工程,Step6の工程,およびStep7の工程
の7段階の各々の処理工程にしたがって、文書作成を行
う。
【0093】第3の実施例の文書作成処理では、まず、
ステップ171(Step1の工程)において、第2の実施
例と同様な処理工程により、対話ルール入力部2を介し
て、対話ルール(図6)を入力する。入力された対話ル
ールは、対話ルール記憶部3に一旦格納され、更に、出
力部8を介して文書作成者に視覚的に表示される。文書
作成の処理では、対話ルール記憶部3に格納された対話
ルールを、文書データ作成のための原材料とし、指示入
力部1により指示を与え、文書データ作成部4および文
書イメージ作成部6において、この原材料に対して、カ
スタマイズする情報の追加,修正,削除などの編集処理
を施して、文書データおよび文書イメージを作成する。
作成した文書データおよび文書イメージは、それぞれ文
書データ記憶部5および文書イメージ記憶部7に格納
し、出力部8を介して、随時、視覚的に確認できるよう
にする。
【0094】次に、ステップ172(Step2の工程)に
おいて、第2の実施例と同様な処理工程により、先の工
程で入力された対話ルール(図6)の操作・応答規則群
61および記号・実像対応表62を参照しながら、文書
データ作成部4の意味付与型操作・応答規則群作成部3
4aにおいて、意味付与型操作・応答規則群(90:図
9)を作成する。この意味付与型操作・応答規則群は、
対話ルール(図6)の特定の操作・応答規則群を構成し
ている要素のひとつひとつの操作・応答規則ごとに、そ
の個々の操作・応答規則が操作のどのような内容を意味
しているのか表現する情報(規則の意味1,規則の意味
2)を付加したものである。作成された意味付与型操作
・応答規則群は、指示入力部1を介して入力される文書
作成者の指示に従って、意味付与型操作・応答規則群記
憶部35aに格納され、出力部8を介して、随時、文書
作成者に視覚的に表示され、確認できる。
【0095】次に、ステップ173(Step3の工程)に
おいて、規則群・遷移図変換ルール記憶部9から、規則
群・遷移図変換ルールをアクセスして、操作・応答遷移
図作成部34dにおいて、操作・応答遷移図を作成す
る。作成された操作・応答遷移図は、操作・応答遷移図
記憶部35dに格納される。これにより、出力部8を介
して表示することが可能となり、文書作成者は、随時、
その内容を確認できる。
【0096】すなわち、このステップ173(Step3の
工程)の処理においては、第2の実施例の場合と異な
り、対話ルール(図6)や、先の工程で作成された文書
データの意味付与型操作・応答規則群(図9)を参照し
ながら、後述するように、規則群・遷移図変換ルールが
アクセスされて適用される(図18および図19のフロ
ーチャートによる処理を行う)ことによって、取扱い説
明書の文書作成のための文書データとして、操作・応答
遷移図(図20)を作成する。
【0097】図18および図19は、規則群・遷移図変
換ルールをアクセスし適用することにより規則群・遷移
図を作成する処理の一例を示すフローチャートである。
この図18および図19に示すフローチャートにおい
て、変数XMAXは、意味付与型操作・応答規則群もし
くは操作・応答規則群を構成する操作・応答規則の総数
をあらわす変数であり、変数xは、その操作・応答規則
をアクセスする順番を制御するパラメータである。変数
YMAXは、リスト変数LISTのリストの構成要素の
総数をカウントする変数であり、また、変数yはLIS
Tの構成要素をアクセスする順番を制御するパラメータ
である。
【0098】ここで、規則群・遷移図変換ルールをアク
セスし適用して、規則群・遷移図を作成する処理につい
て、図18および図19を参照して説明する。まず、図
18を参照する。処理を開始すると、ステップ180に
おいて、空集合のリスト変数LISTを作成し、次のス
テップ181において、変数xを“1”とし、変数YM
AXを“0”にする初期化処理を行う。次に、ステップ
182において、上からx番目の操作・応答規則のリス
トの第1要素(“操作前の応答画面”)が、リスト変数
LISTに含まれているか否かを判定する。第1要素が
リスト変数LISTに含まれていない場合、ステップ1
83に進み、上からx番目の操作・応答規則のリストの
第1要素(“操作前の応答画面”)をリスト変数LIS
Tの構成要素として付加する。この処理により、リスト
変数LISTにリストの構成要素が追加されたので、次
のステップ184において、変数YMAXをインクリメ
ントし、ステップ185に進む。また、ステップ182
の判定において、上からx番目の操作・応答規則のリス
トの第1要素がリスト変数LISTに含まれていると判
定される場合には、そのままステップ185に進む。
【0099】次のステップ185においては、上からx
番目の操作・応答規則のリストの第3要素(“操作後の
応答画面”)が、リスト変数LISTに含まれているか
否かを判定する。第3要素がリスト変数LISTに含ま
れていない場合、次に、ステップ186に進み、上から
x番目の操作・応答規則のリストの第3要素(“操作後
の応答画面”)をリスト変数LISTの構成要素として
付加する。この処理によって、リスト変数LISTに
は、リストの構成要素が追加されたので、次に、ステッ
プ187において、変数YMAXをインクリメントし、
次に、ステップ188に進む。また、ステップ185の
判定において、上からx番目のリストの操作・応答規則
のリストの第3要素がリスト変数LISTに含まれてい
る場合は、そのままステップ188に進む。
【0100】次に、ステップ188において、変数xが
操作・応答規則群の要素の総数XMAXを越えたか否か
を判定し、変数xが総数XMAXを越えない場合に、ス
テップ189に進み、変数xをインクリメントして、ス
テップ182に戻り、ステップ182からの処理を繰り
返し行う。このような処理を繰り返し行うことによっ
て、操作・応答規則の第1要素および第3要素が、リス
ト変数LISTの構成要素として付加される。これらの
処理が終了したことを、ステップ188の判定により、
変数xが総数XMAXを越えたことによって判定する
と、次に、ステップ190に進み、LISTの構成要素
をアクセスする順番を制御するパラメータの変数yを
“1”に設定する。
【0101】次に、図19のステップ191に進み、リ
スト変数LISTのy番目の構成要素をテキストとし、
そのテキスト枠として、属性値「枠の太さ(0.1m
m)」を持つテキスト枠を描く。次に、ステップ192
において、変数yが、リスト変数LISTのリストの構
成要素の総数をカウントする変数YMAXを越えたか否
かを判定する。変数yが変数YMAXを越えていない場
合、ステップ193に進んで、変数yをインクリメント
して、ステップ191に戻り、ステップ191からの処
理を繰り返し行う。これにより、リスト変数LISTの
リストの構成要素となっている操作・応答規則の第1要
素および第3要素が、テキストおよびテキスト枠として
描かれる。また、ステップ192の判定において、変数
yが変数YMAXを越えたことが判定できると、ステッ
プ194に進み、操作・応答規則をアクセスする順番を
制御するパラメータの変数xを“1”に設定する。
【0102】次に、ステップ195において、上からx
番目の操作・応答規則のリストの第1要素(“操作前の
応答画面”)をテキストとするテキスト枠から、上から
x番目の操作・応答規則のリストの第3要素(“操作後
の応答画面”)をテキストとするテキスト枠に、向かう
矢印が描かれているか否かを判定する。矢印が描かれて
いない場合には、ステップ196に進み、ステップ19
6において、上からx番目の操作・応答規則のリストの
第1要素(“操作前の応答画面”)をテキストとするテ
キスト枠から、上からx番目の操作・応答規則のリスト
の第3要素(“操作後の応答画面”)をテキストとする
テキスト枠に向かい、その属性値として「線の太さ
(0.1mm)」を有する矢印を描く。また、ステップ1
95の判定において、矢印が描かれていると判定された
場合は、そのまま、ステップ197に進む。
【0103】次のステップ197においては、上からx
番目の操作・応答規則のリストの第2要素(“操作ボタ
ン”)をテキストとし、そのテキスト枠として、属性値
「枠の太さ(0.1mm)」を持つテキスト枠を、その矢
印の近傍に描く。次に、ステップ198において、変数
xが操作・応答規則群の要素の総数XMAXを越えたか
否かを判定し、変数xが総数XMAXを越えない場合
に、ステップ199に進み、変数xをインクリメントし
て、ステップ195に戻り、ステップ195からの処理
を繰り返し行う。
【0104】このような処理を繰り返すことにより、操
作・応答規則群の第1要素(操作前の応答画面)のテキ
スト枠と第3要素(操作後の応答画面)のテキスト枠の
間に矢印が描かれ、更に、当該矢印の近傍には、第2要
素(操作ボタン)のテキスト枠が描かれる。そして、ス
テップ198の判定において、変数xが総数XMAXを
越えたことが判定されると、これにより、操作・応答規
則群の各々の要素に対する全ての処理が終了したので、
ここでの処理を終了とする。この処理の結果、例えば、
図20に示すような操作・応答遷移図200が描かれ
る。
【0105】図20に示す操作・応答遷移図200にお
いては、個々のノード(大きい矩形のテキスト枠)に含
まれているテキストが、対話型システムにおいて表示さ
れる応答画面の記号(S000,S001,…,S12
5)になっており、ノードとノードをむすぶリンク(矢
印)の近傍にあるラベル(小さい矩形のテキスト枠)に
含まれているテキストが操作ボタンの記号(B20,B
21,…,B80)になっている。この操作・応答遷移
図200は、対話ルール(図6)や、意味付与型操作・
応答規則群(図9)の文書データと異なり、利用者によ
るボタン操作にともなって、システムの応答画面が、ど
のように書き替えられていくかをグラフィカルに表現し
ており、対話型システムの利用者と当該対話型システム
が、どのような操作・応答のやり取りを繰り返して処理
を進めて行くのかが、一目で把握できるような表現形態
になっている。勿論、個々のノードを対話型システムの
応答画面のピクチャ情報の実像として、ノードとノード
をむすぶリンクのラベルを操作ボタンのピクチャ情報の
実像とした操作・応答遷移図(図4〜図5)を作成する
ようにしてもよい。
【0106】このような操作・応答遷移図200は、指
示入力部1を介して入力される文書作成者の指示に従っ
て、規則群・遷移図変換ルール記憶部9に格納されてい
る規則群・遷移図変換ルールを適用する処理(図18お
よび図19)を行うことにより、操作・応答遷移図作成
部34dにおいて作成される。作成された操作・応答遷
移図は、操作・応答遷移図記憶部35dに格納され、こ
れにより、出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚
的に表示できるようになる。
【0107】再び、図17の文書作成処理の処理工程の
説明に戻ると、次に、ステップ174(Step4の工程)
において、対話ルール(図6)や、先の処理工程により
作成された文書データの操作・応答遷移図(図20)を
参照しながら、識別型操作・応答遷移図作成部34eに
おいて、識別型操作・応答遷移図(図21)の文書デー
タを作成する。この場合、図21に示すように、この工
程(Step4の工程)で作成する識別型操作・応答遷移図
210は、先に作成した操作・応答遷移図(200:図
20)を構成している遷移ルートの中から、カスタマイ
ズする取扱い説明書の文書の作成に必要な操作・応答遷
移ルートを選別し、特定の操作の説明としてカスタマイ
ズする文書の説明として必要な操作・応答遷移ルート
と、カスタマイズする文書中では必要でない操作・応答
遷移ルートとを区別して、グラフィカルに表現したもの
となっている。
【0108】図21に示すように、識別型操作・応答遷
移図210は、カスタマイズする取扱い説明書作成のた
めの説明部分の要素として必要な操作・応答遷移ルート
が、太い線と太い枠(例えば属性値「1.0mm」の線:
図21ではハッチング枠)で描かれ、それ以外のカスタ
マイズする場合に必要でない操作・応答遷移ルートが、
細い線と細い枠(例えば属性値「0.1mm」の線:図2
1では破線枠)で描かれている。識別型操作・応答遷移
図210は、具体的な内容では、コピー/ファクシミリ
の複合機の利用者が、『ワンタッチ登録』という機能を
アクセスして、記憶させておきたい電話番号を特定のメ
モリキーに割り当てる場合に、対話型システムの利用者
と当該対話型システムがどのように操作・応答のやり取
りを繰り返して、作業を進めていくのかが、太い線のテ
キスト枠および矢印の操作・応答遷移ルートにより、一
目で把握できるように描かれたものとなっている。
【0109】文書作成者は、視覚的に表示されている操
作・応答遷移図200を参照しながら、マウスなどの入
力デバイスを使って、カスタマイズする取扱い説明書の
文書を作成する場合に必要となる応答画面と操作ボタン
に対応するテキスト枠および矢印を選択し、その線の太
さに関する属性値を『枠(線)の太さ0.1mm』から
『枠(線)の太さ1.0mm』に変更することによって、
類別型操作・応答遷移図210とし、取扱い説明書の文
書の中で操作説明に用いるために必要な操作・応答遷移
ルートと、必要でない操作・応答遷移ルートとを区別す
る。
【0110】なお、このような操作・応答遷移図200
において、説明に必要な操作・応答遷移ルートと、説明
に必要でない操作・応答遷移ルートとを区別する方法
は、線と枠の太さの違いでなく、線と枠の形状(実線、
破線、点線など)の違いや、線と枠の色の違いなどを利
用して、区別するようにして描いてもよいことは明らか
である。すなわち、ここでの図21に示すような識別型
操作・応答遷移図210は、指示入力部1を介して入力
される文書作成者の指示に従って、識別型操作・応答遷
移図作成部34eにおいて作成され、識別型操作・応答
遷移図記憶部35eに格納される。これにより、出力部
8を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるよ
うになる。
【0111】文書作成処理(図17)の処理工程の説明
に戻ると、次のステップ175(Step5の工程)に進
み、この処理工程において、規則群・遷移図変換ルール
記憶部9から、規則群・遷移図変換ルールをアクセスし
て、系列型操作・応答規則群作成部34eにおいて、系
列型操作・応答規則群を作成する。作成された系列型操
作・応答規則群は、系列型操作・応答規則群記憶部35
bに格納される。これにより、出力部8を介して表示す
ることが可能となり、文書作成者は、随時に、その内容
を確認できる。
【0112】すなわち、ステップ175(Step5の工
程)の処理では、対話ルール(図6)や、先の工程の処
理によって作成された文書データの意味付与型操作・応
答規則群(図9)や、識別型操作・応答遷移図(図2
1)を参照し、規則群・遷移図変換ルールがアクセスさ
れ適用されること(後述する図22のフローチャートの
処理を行うこと)によって、系列型操作・応答規則群
(図10)が作成される。
【0113】図22は、規則群・遷移図変換ルールをア
クセスし適用して系列型操作・応答規則群を作成する処
理を示すフローチャートである。図22のフローチャー
トにおいて、変数XMAXは、意味付与型操作・応答規
則群もしくは操作・応答規則群を構成する操作・応答規
則の総数を表わす変数であり、変数xは、その操作・応
答規則をアクセスする順番を制御するパラメータであ
る。また、変数nは、選別された操作・応答規則の適用
順序Anをカウントするための変数であり、変数pは、
2つの操作・応答規則の連続性を判定するためのパラメ
ータである。
【0114】次に、規則群・遷移図変換ルールをアクセ
スして適用し、系列型操作・応答規則群を作成する処理
について、図22を参照して説明する。この処理では、
先に作成された規則群・遷移図をアクセスして、変換ル
ールの適用を行い、系列型操作・応答規則群を作成す
る。処理を開始すると、まず、ステップ220におい
て、変数xを“1”とし、変数nを“1”にする初期化
処理を行う。次に、ステップ221において、次のよう
な第1番目の条件の判定を行う。
【0115】ここでの第1番目の条件の判定による系列
型操作・応答規則群を作成するための条件の判定では、
上からx番目の操作・応答規則のリストに対して、その
第1要素(“操作前の応答画面”)をテキストとするテ
キスト枠が、属性値として「枠の太さ(1.0mm)」
(太い枠)を持ち、かつ、その第2要素(“操作ボタ
ン”)をテキストとするテキスト枠が、属性値として
「枠の太さ(1.0mm)」(太い枠)を持ち、かつ、そ
の第2要素(“操作ボタン”)をテキストとするテキス
ト枠が近接する矢印が、属性値として「線の太さ(1.
0mm)」(太い線)を持つか否かという条件を判定す
る。
【0116】ステップ221の条件判定の結果、条件に
合致しないと、ステップ222に進み、変数xが操作・
応答規則群の要素の総数XMAXを越えたか否かを判定
し、変数xが総数XMAXを越えない場合は、ステップ
223に進み、次の操作・応答規則のリストに対する処
理を行うため、変数xをインクリメントして、ステップ
221に戻り、ステップ221からの処理を繰り返し行
う。また、変数xが総数XMAXを越えると、全ての操
作・応答規則群の要素に対する処理が終了したので、こ
こでの処理を終了する。
【0117】また、ステップ221の条件の判定におい
て、条件に合致していると、当該x番目の操作・応答規
則のリストが、取扱い説明書の文書の中で操作説明に用
いるために必要な操作・応答遷移ルートの操作・応答規
則のリストであるので、次のステップ224に進み、当
該x番目の操作・応答規則の適用順序をAnとする。次
に、ステップ225において、変数xの値を、変数pの
値として設定する。そして、次のステップ226におい
て、変数xの値は“1”に再設定し、変数nをインクリ
メントする。次に、ステップ227において、次のよう
な第2番目の条件の判定を行う。
【0118】ここでの第2番目の条件の判定による系列
型操作・応答規則群を作成するための条件の判定では、
上からx番目の操作・応答規則のリストに対して、その
第1要素(“操作前の応答画面”)が、上からp番目の
操作・応答規則のリストの第3要素(“操作後の応答画
面”)と同じであり、かつ、その第1要素(“操作前の
応答画面”)をテキストとするテキスト枠が、属性値と
して「枠の太さ(1.0mm)」(太い枠)を持ち、か
つ、その第2要素(“操作ボタン”)をテキストとする
テキスト枠が、属性値として「枠の太さ(1.0mm)」
(太い枠)を持ち、更に、かつ、その第2要素(“操作
ボタン”)をテキストとするテキスト枠が近接する矢印
が、属性値として「線の太さ(1.0mm)」(太い線)
を持つか否かという条件を判定する。
【0119】そして、ステップ227の第2番目の条件
の判定において、条件に合致している判定できると、当
該x番目の操作・応答規則のリストが、適用順序Anの
取扱い説明書の文書の中で操作説明に用いるために必要
な操作・応答遷移ルートの操作・応答規則のリストであ
るので、ステップ224に戻り、ステップ224からの
処理を続けて、当該x番目の操作・応答規則の適用順序
をAnとする。
【0120】また、ステップ227の第2番目の条件判
定の結果、条件に合致しないと、ステップ228に進
み、変数xが操作・応答規則群の要素の総数XMAXを
越えたか否かを判定し、変数xが総数XMAXを越えな
い場合は、ステップ229に進み、次の操作・応答規則
のリストに対する処理を行うため、変数xをインクリメ
ントして、ステップ227に戻り、ステップ227の第
2番目の条件の判定の処理を繰り返し行う。また、ステ
ップ228の判定において、変数xが要素の総数XMA
Xを越えることが判定できると、操作・応答遷移ルート
の全ての操作・応答規則群の要素に対する処理が終了し
たので、次に、ステップ230に進み、ステップ230
において、操作・応答規則の適用順序をAnにしたがっ
て、並び換えて、ここでの一連の処理を終了する。
【0121】このような処理によって、操作・応答規則
の適用順序が取り出される。なお、前述した第2の実施
例の文書作成処理では、テーブルで表現された意味付与
型操作・応答規則群(図9)の文書データに基づいて、
系列型操作・応答規則群(図10)の文書データを作成
しているが、第3の実施例の文書作成処理では、意味付
与型操作・応答規則群から系列型操作・応答規則群を作
成する過程において、規則群・遷移図変換ルールを適用
して(図18および図19の処理)、規則群・遷移図
(図20,図21)に示したグラフィカルな遷移図を描
き、そこから、より直感的な操作・応答規則の選別と並
べかえを行い、または、図22に示すような処理によ
り、操作・応答規則の適用順序を取り出し、系列型操作
・応答規則群を得る。
【0122】この系列型操作・応答規則群は、指示入力
部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、規
則群・遷移図変換ルール記憶部9に格納されている規則
群・遷移図変換ルールを適用することにより、系列型操
作・応答規則群作成部34bにおいて作成され、系列型
操作・応答規則群記憶部35bに格納しておくととも
に、出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚的に表
示できるようになっている。
【0123】なお、ここでも、意味付与型操作・応答規
則群(図9)を作成してから、系列型操作・応答規則群
(図10)を作成するのではなく、最初から、対話ルー
ル(図6)の操作・応答規則群61に基づいて、操作・
応答遷移図(図20)と識別型操作・応答遷移図(図2
1)を作成して、取扱い説明書作成のための説明部分に
必要な操作・応答規則を選別して並べかえておき、その
後、選別し並べかえた操作・応答規則だけについて、個
々の操作・応答対の役割を表わす情報(規則の意味1,
規則の意味2)を付け加えて、系列型操作・応答規則群
(図10)を作成しても良い。
【0124】再び、図17を参照して、第3の実施例の
文書作成処理の説明を続けると、文書作成処理のプロセ
スは、次に、ステップ176(Step6の工程)に進む。
この工程の処理においては、第2の実施例と同様な処理
工程により、先の工程で入力された対話ルール(図6)
や、先の工程で作成された系列型操作・応答規則群(図
10)などの文書データを参照しながら、ステップ型操
作・応答規則群(図11,図12)の文書データが作成
される。ここで作成されたステップ型操作・応答規則群
は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指示
に従って、ステップ型操作・応答規則群作成部34cに
おいて作成され、ステップ型操作・応答規則群記憶部3
5cに格納される。これにより、出力部8を介して、随
時、文書作成者に視覚的に表示できるようになる。
【0125】また、ここでも、意味付与型操作・応答規
則群(図9)を作成してから、系列型操作・応答規則群
(図10)と、それに続いてステップ型操作・応答規則
群(図11,図12)を作成するのではなく、最初に対
話ルール(図6)の操作・応答規則群61にもとづいて
操作・応答遷移図(図20)と識別型操作・応答遷移図
(図21)を作成して、取扱い説明書作成のための説明
部分に必要な操作・応答規則を選別して並べかえ、更
に、文書作成者の意図による任意の基準にもとづいて分
類しておき、その後、選別し並べかえ分類した操作・応
答規則だけについて、個々の操作・応答対の役割を表わ
す情報(規則の意味1,規則の意味2)を付け加えて、
ステップ型操作・応答規則群(図11,図12)を作成
するようにしても良い。
【0126】ところで、上述のような文書データの作成
処理の工程が終了すると、次の文書作成処理の工程は、
最終のステップ177(Step7の工程)へと進み、最終
文書イメージ作成部36aにおいて、最終文書イメージ
を作成する。作成された最終文書イメージは、最終文書
イメージ記憶部37bに格納され、出力部8を介して表
示されるうになる。
【0127】ステップ177(Step7の工程)の処理で
は、先の文書作成処理の工程で作成された対話ルール
(図6)、文書データ(図11,図12)を参照し、つ
まり、先の工程で作成されたステップ型操作・応答規則
群を参照し、最終文書イメージ作成部36aにおいて最
終文書イメージを作成する。ここでの最終文書イメージ
の作成の処理では、未使用文書イメージ記憶部37aに
格納されている未使用文書イメージ(130:図13)
の文書フォーマットのカラムを利用して、作成された文
書データのステップ型操作・応答規則群の情報をカラム
に出力することにより、それぞれの利用者用にカスタマ
イズされた取扱い説明書(操作マニュアル文書)の内容
に応じて、容易に最終文書イメージ(140:図14,
150:図15)が作成される。
【0128】なお、未使用文書イメージは、未使用文書
イメージ記憶部37aに格納されているので、指示入力
部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、文
書イメージ作成部6に呼び出されるとともに、出力部8
を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるの
で、文書作成者は、その未使用文書イメージを確認して
から利用できる。そして、最終文書イメージが、指示入
力部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、
最終文書イメージ作成部36aにおいて作成されると、
最終文書イメージ記憶部37bに格納され、出力部8を
介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるように
なる。
【0129】以上、説明したように、第3の実施例の文
書作成装置では、対話型システムの挙動を支配している
既存の対話ルールを原材料とし、しかも、規則群・遷移
図変換ルールを利用しつつ、更に、対話型システムの利
用者が行なう作業や習熟レベルに応じて、取扱い説明書
作成に必要な文書の文書データと文書イメージを選択し
編集することによって、さらに、文書作成者に手間のか
かる編集労力を強いることなく、利用者、つまり、取扱
い説明書の文書の読者のニーズに応じたわかりやすいカ
スタマイズ文書を作成することができる。
【0130】(第4の実施例)次に、本発明の文書作成
装置の第4の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。まず、第4の実施例において利用される対話型シス
テムの対話ルールについて説明する。第4の実施例の文
書作成装置において利用される対話ルールは、第2の実
施例において利用される対話ルール(図6)と同じもの
を利用する場合を例として説明する。また、同じく、図
3に示すような操作パネル30を備えた複写機における
対話型システムにおける取扱い説明書を作成するものと
する。すなわち、図3に示す操作パネル30を備え、図
4および図5に示す状態・遷移図のような挙動を示す対
話型システムの取扱い説明書の作成を、図6に示す対話
ルール(操作・応答規則群,記号・実像対応表)に従っ
て行う場合を説明する。
【0131】つまり、第4の実施例の文書作成装置にお
ける文書データと文書イメージの作成のしかたを説明す
る。図23は、本発明の第4の実施例の文書作成装置の
構成を説明するブロック図である。図23において、1
は指示入力部、2は対話ルール入力部、3は対話ルール
記憶部、4は文書データ作成部、5は文書データ記憶
部、6は文書イメージ作成部、7は文書イメージ記憶
部、8は出力部、10は対話型システムであり、11は
操作パネルの操作ボタン部分、18は操作パネルの応答
画面部分、19は操作・応答履歴記憶部である。44a
は意味付与型操作・応答規則群作成部、44bは系列型
操作・応答規則群作成部、44cはステップ型操作・応
答規則群作成部、45aは意味付与型操作・応答規則群
記憶部、45bは系列型操作・応答規則群記憶部、45
cはステップ型操作・応答規則群記憶部である。また、
46aは最終文書イメージ作成部、47aは未使用文書
イメージ記憶部、47bは最終文書イメージ記憶部であ
る。
【0132】これらの参照番号1〜8,および参照番号
10のシステム要素は、第1の実施例の文書作成装置
(図1)のシステム要素と同様なものである。第4の実
施例の文書作成装置において、文書データ作成部4に
は、意味付与型操作・応答規則群作成部44a,系列型
操作・応答規則群作成部44b,およびステップ型操作
・応答規則群作成部44cが設けられている。これら
は、第2の実施例の文書作成装置(図7)における意味
付与型操作・応答規則群作成部24a,系列型操作・応
答規則群作成部24b,およびステップ型操作・応答規
則群作成部24cとそれぞれ対応しており、同様なシス
テム要素であり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0133】また、文書データ記憶部5には、意味付与
型操作・応答規則群記憶部45a,系列型操作・応答規
則群記憶部45b,およびステップ型操作・応答規則群
記憶部45cが設けられている。これらは、第2の実施
例の文書作成装置(図7)における意味付与型操作・応
答規則群記憶部25a,系列型操作・応答規則群記憶部
25b,およびステップ型操作・応答規則群記憶部25
cとそれぞれ対応しており、同様なシステム要素であ
る。ここでのその詳細な説明は省略する。この第4の実
施例の文書作成装置には、更に文書作成のためのデータ
の記憶部として、操作・応答履歴記憶部19が設けられ
ている。
【0134】また、第4の実施例の文書作成装置におい
て、更に、文書イメージ作成部6には、最終文書イメー
ジ作成部46aが設けられ、文書イメージ記憶部7には
未使用文書イメージ記憶部47aおよび最終文書イメー
ジ記憶部47bが設けられている。これらも、第2実施
例の文書作成装置(図7)における最終文書イメージ作
成部26a,未使用文書イメージ記憶部27aおよび最
終文書イメージ記憶部27bと、それぞれ同様なシステ
ム要素であり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0135】図23に示す第4の実施例の文書作成装置
の構成の具体的なハードウェア構成について説明する
と、指示入力部1は、具体的なシステム構成では、例え
ば、キーボード,マウス,エディットペンなどのテキス
ト,図,表,チャートなどを編集することができる入力
デバイスにより構成され、または、対話型システムと同
じ仕様の操作パネル(操作ボタン)11によって構成す
る。対話ルール入力部2は、対話型システム10の内部
信号を電気的にモニターするインタフェース装置によっ
て構成される。また、対話ルール記憶部3,文書データ
記憶部5,文書イメージ記憶部7,操作・応答履歴記憶
部19のそれぞれの記憶部は、具体的なシステム構成で
は、ハードディスク,磁気テープ,フロッピーディスク
などの記録デバイスおよびその駆動装置によって構成す
る。また、文書データ作成部4および文書イメージ作成
部6のデータ処理を伴うデータ作成部の構成は、ワーキ
ングメモリ,バーチャルメモリなどを含むコンピュータ
装置の処理・演算機構によって構成する。更に、出力部
8は、CRTディスプレイ,液晶ディスプレイなどの表
示デバイスにより構成され、または、対話型システムと
同じ仕様の操作パネル(応答画面)18などによって構
成する。
【0136】つぎに、このような構成の第4の実施例の
文書作成装置による文書作成処理について説明する。図
24は、第4の実施例の文書作成装置の標準的な動作例
を説明するフローチャートであり、ここでの文書作成装
置は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、図24に示すように、Step1の工程,Step
2の工程,Step3の工程,Step4の工程,および、Step
5の工程の工程の5段階の各々の処理工程にしたがって
文書作成を行う。図24のフローチャートを参照して、
第4の実施例の文書作成装置による文書作成処理の具体
的な動作例について説明する。
【0137】この場合にも、前述の第3の実施例の場合
と同様に、指示入力部1から入力される文書作成者の指
示に従って、例えば、ボタン操作,キー操作などによる
テキスト,図,表,チャートなどに対する編集・格納・
表示の指示内容に従って、文書作成装置のそれぞれのシ
ステム要素の処理により、順次に、Step1の工程,Step
2の工程,Step3の工程,Step4の工程,Step4の工
程,および、Step5の工程の工程の5段階の各々の処理
工程にしたがって、文書作成を行う。
【0138】第4の実施例の文書作成処理では、まず、
ステップ241(Step1の工程)において、第2の実施
例と同様な処理工程により、対話ルール入力部2を介し
て、対話ルール(図6)が入力される。入力された対話
ルールは、対話ルール記憶部3に一旦格納され、更に、
出力部8を介して文書作成者に視覚的に表示される。文
書作成の処理では、対話ルール記憶部3に格納された対
話ルールを、文書データ作成のための原材料のデータと
し、指示入力部1により指示を与え、文書データ作成部
4と文書イメージ作成部6において、この原材料のデー
タに対して、カスタマイズする情報の追加、修正、削除
などの編集を行い、文書データと文書イメージを作成す
る。作成した文書データおよび文書イメージは、それぞ
れを文書データ記憶部5と文書イメージ記憶部7に格納
し、出力部8を介して、随時、視覚的に確認できるよう
する。
【0139】次に、ステップ242(Step2の工程)に
おいて、第2の実施例と同様な処理工程により、先の工
程で入力された対話ルール(図6)の操作・応答規則群
61および記号・実像対応表62を参照しながら、文書
データ作成部4の意味付与型操作・応答規則群作成部4
4aにおいて、意味付与型操作・応答規則群(90:図
9)を作成する。作成された意味付与型操作・応答規則
群は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、意味付与型操作・応答規則群記憶部45a
に格納される。これにより、出力部8を介して、随時、
文書作成者に視覚的に表示され、確認できる。
【0140】次に、ステップ243(Step3の工程)の
処理において、操作パネル(指示入力部1)を操作して
操作・応答履歴を作成し、操作・応答履歴記憶部19に
格納する。そして、操作・応答履歴記憶部19から操作
・応答履歴をアクセスして、系列型操作・応答規則群作
成部44bにおいて、系列型操作・応答規則群を作成す
る。作成された系列型操作・応答規則群は、系列型操作
・応答規則群記憶部45bに格納され、出力部8を介し
て表示される。
【0141】すなわち、このステップ243(Step3の
工程)の処理においては、対話ルール(図6)や、先の
工程で作成された文書データの意味付与型操作・応答規
則群(図9)を参照しながら、指示入力部1の操作パネ
ル(操作ボタン)11および出力部8の操作パネル(応
答画面)18において、その利用者(文書作成者)のボ
タン操作によって変化する応答画面の書き換えの状態の
履歴を、つまり、変化する操作・応答イベントを順次に
モニターして、操作・応答履歴記憶部19に記憶し、記
憶した操作・応答履歴から系列型操作・応答規則群(図
10)を作成する。
【0142】前述した第2の実施例では、先の工程で作
成された文書データであるテーブルで表現された意味付
与型操作・応答規則群(図9)にもとづいて、系列型操
作・応答規則群(図10)の文書データを作成している
が、ここでの第4の実施例においては、意味付与型操作
・応答規則群から系列型操作・応答規則群を作成する過
程(ステップ243:Step3の工程)においては、取扱
い説明書を作成する文書作成の対象となっている対話型
システムの操作パネルそのもの(図3)、もしくはその
対話型システムと同じ仕様の操作パネル(11,18:
図23)を利用して、より直接的に、利用者の操作パネ
ルの操作から、その操作・応答履歴を記憶して、当該文
書データとして用いる操作・応答規則の選別と並べかえ
を行っている。
【0143】このため、例えば、文書作成者は、取扱い
説明書の文書の作成に必要な操作・応答規則だけを選別
する目的で、指示入力部1の構成要素である操作パネル
(操作ボタン)11と出力部8の構成要素である操作パ
ネル(応答画面)18を用いて、対話型システムと対話
する操作を行う。具体例で説明すると、『ワンタッチ登
録』という機能をアクセスして、記憶させておきたい電
話番号を特定のメモリキーに割り当てる作業を文書化す
る場合、『“応用”ボタン → “↓”ボタン→
“/”ボタン → “M2”ボタン → … → “基
本”ボタン』のように、応答画面のメッセージなどを確
認しながら、必要なボタンの操作を正しく行い、その操
作・応答履歴を、操作・応答履歴記憶部19に記憶させ
る。
【0144】このような文書作成者による操作の履歴、
すなわち、どの操作・応答規則がどのような順番で適用
されたかは、操作・応答履歴記憶部9に格納されてお
り、系列型操作・応答規則群作成部44bにおいて、意
味付与型操作・応答規則群を構成している操作・応答規
則の選別と並べかえに利用される。例えば、図10に示
すような系列型操作・応答規則群100を作成する場合
に、適用された操作・応答規則だけに、その適用順序A
nが付与され、その順序にしたがって並べかえられるこ
とになる。つまり、ここで作成される系列型操作・応答
規則群は、操作パネル(操作ボタン)11を含む指示入
力部1を介して、入力される文書作成者の指示に従っ
て、操作・応答履歴の操作・応答履歴記憶部19への格
納を行いつつ、系列型操作・応答規則群作成部44bに
おいて作成され、系列型操作・応答規則群記憶部45b
に格納される。これにより、操作パネル(応答画面)1
8を含む出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚的
に表示できるようになる。もちろん、操作・応答履歴記
憶部19に格納されている操作・応答履歴も、出力部8
を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できる。
【0145】なお、前述の他の実施例と同様に、意味付
与型操作・応答規則群(図9)を作成してから、次に、
系列型操作・応答規則群(図10)を作成するのではな
く、最初に、対話ルール(図6)の操作・応答規則群6
1と、操作・応答履歴記憶部19に格納されている操作
・応答履歴とを照合して、必要な操作・応答規則を選別
して並べかえておき、その後、選別し並べかえた操作・
応答規則だけについて個々の操作・応答対の役割をあら
わす情報(規則の意味1,規則の意味2)を付け加え、
系列型操作・応答規則群(図10)を作成するようにし
てもよい。
【0146】再び、図24を参照して、第4の実施例の
文書作成処理の説明を続けると、文書作成処理の処理工
程は、次に、ステップ244(Step4の工程)に進む。
この工程の処理においては、第2の実施例と同様な処理
工程により、先の工程で入力された対話ルール(図6)
や、先の工程で作成された系列型操作・応答規則群(図
10)などの文書データを参照しながら、ステップ型操
作・応答規則群(図11,図12)の文書データが作成
される。ここで作成されたステップ型操作・応答規則群
は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指示
に従って、ステップ型操作・応答規則群作成部44cに
おいて作成され、ステップ型操作・応答規則群記憶部4
5cに格納される。これにより、出力部8を介して、随
時、文書作成者に視覚的に表示できるようになる。
【0147】また、ここでも、意味付与型操作・応答規
則群(図9)を作成してから、系列型操作・応答規則群
(図10)と、それに続けて、ステップ型操作・応答規
則群(図11,図12)を作成するのではなく、最初に
対話ルール(図6)の操作・応答規則群61と、操作・
応答履歴記憶部9に格納されている操作・応答履歴とを
照合して、必要な操作・応答規則を選別して並べかえ、
更に文書作成者の意図による任意の基準にもとづいて分
類しておき、その後、選別し並べかえ分類した操作・応
答規則だけについて、個々の操作・応答対の役割をあら
わす情報(規則の意味1,規則の意味2)を付け加え、
ステップ型操作・応答規則群(図11,図12)を作成
するようにしてもよい。
【0148】上述のような文書データの作成処理の工程
が終了すると、次の文書作成処理の工程は、最終のステ
ップ245(Step5の工程)へと進み、最終文書イメー
ジ作成部46aにおいて、最終文書イメージを作成す
る。作成された最終文書イメージは、最終文書イメージ
記憶部47bに格納され、出力部8を介して表示される
うになる。
【0149】つまり、ステップ245(Step5の工程)
においては、先の文書作成処理の工程で作成された対話
ルール(図6)、先の工程で作成された文書データのス
テップ型操作・応答規則群(図11,図12)を参照し
て、最終文書イメージ作成部46aにおいて最終文書イ
メージを作成する。ここでの最終文書イメージの作成の
処理では、未使用文書イメージ記憶部47aに格納され
ている未使用文書イメージ(130:図13)の文書フ
ォーマットのカラムを利用して、作成された文書データ
のステップ型操作・応答規則群の情報をカラムに出力す
ることにより、それぞれの利用者用にカスタマイズされ
た取扱い説明書(操作マニュアル文書)の内容に応じ
て、容易に最終文書イメージ(140:図14,15
0:図15)が作成される。
【0150】なお、未使用文書イメージは、未使用文書
イメージ記憶部47aに格納されているので、指示入力
部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、文
書イメージ作成部6に呼び出されるとともに、出力部8
を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるの
で、文書作成者は、その未使用文書イメージを確認して
から利用できる。そして、最終文書イメージが、指示入
力部1を介して入力される文書作成者の指示に従って、
最終文書イメージ作成部46aにおいて作成されると、
最終文書イメージ記憶部37bに格納され、出力部8を
介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるように
なる。
【0151】以上、説明したように、第4の実施例の文
書作成装置では、対話型システムの挙動を支配している
既存の対話ルールを原材料とし、しかも、操作パネルか
ら入力された操作履歴を利用して、更に、対話型システ
ムの利用者が行う作業や習熟レベルに応じて、取扱い説
明書作成に必要な文書の文書データと文書イメージを選
択し編集することによって、さらに、文書作成者に手間
のかかる編集労力を強いることなく、利用者、つまり、
取扱い説明書の文書の読者のニーズに応じたわかりやす
いカスタマイズ文書を作成することができる。
【0152】(第5の実施例)次に、本発明の文書作成
装置の第5の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。前述した実施例と同様に、まず、第5の実施例にお
いて利用される対話型システムの対話ルールについて説
明する。第5の実施例の文書作成装置において利用され
る対話ルールは、第2の実施例において利用される対話
ルール(図6)と同じものを利用する場合を例として説
明する。また、同じく、図3に示すような操作パネル3
0を備えた複写機における対話型システムにおける取扱
い説明書を作成するものとする。すなわち、図3に示す
操作パネル30を備え、図4および図5に示す状態・遷
移図のような挙動を示す対話型システムの取扱い説明書
の作成を、図6に示す対話ルール(操作・応答規則群,
記号・実像対応表)に従って行う場合を説明する。
【0153】第5の実施例の文書作成装置における文書
データと文書イメージの作成の方法を説明する。図25
は、本発明の第5の実施例の文書作成装置の構成を説明
するブロック図である。図25において、1は指示入力
部、2は対話ルール入力部、3は対話ルール記憶部、4
は文書データ作成部、5は文書データ記憶部、6は文書
イメージ作成部、7は文書イメージ記憶部、8は出力
部、10は対話型システムであり、54aは意味付与型
操作・応答規則群作成部、54bは系列型操作・応答規
則群作成部、54cはステップ型操作・応答規則群作成
部、55aは意味付与型操作・応答規則群記憶部、55
bは系列型操作・応答規則群記憶部、55cはステップ
型操作・応答規則群記憶部である。また、56aは最終
文書イメージ作成部、57aは未使用文書イメージ記憶
部、57bは最終文書イメージ記憶部である。59は操
作・応答履歴記憶部である。
【0154】これらの参照番号1〜8,および参照番号
10のシステム要素は、第1の実施例の文書作成装置
(図1)のシステム要素と同様なものである。第5の実
施例の文書作成装置において、文書データ作成部4に
は、意味付与型操作・応答規則群作成部54a,系列型
操作・応答規則群作成部54b,およびステップ型操作
・応答規則群作成部54cが設けられている。これら
は、第2の実施例の文書作成装置(図7)における意味
付与型操作・応答規則群作成部24a,系列型操作・応
答規則群作成部24b,およびステップ型操作・応答規
則群作成部24cとそれぞれ対応しており、同様なシス
テム要素であり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0155】また、文書データ記憶部5には、意味付与
型操作・応答規則群記憶部55a,系列型操作・応答規
則群記憶部55b,およびステップ型操作・応答規則群
記憶部55cが設けられている。これらは、第2の実施
例の文書作成装置(図7)における意味付与型操作・応
答規則群記憶部25a,系列型操作・応答規則群記憶部
25b,およびステップ型操作・応答規則群記憶部25
cとそれぞれ対応しており、同様なシステム要素であ
る。ここでのその詳細な説明は省略する。この第4の実
施例の文書作成装置には、更に文書作成のためのデータ
の記憶部として、ステップ化ルール記憶部59が設けら
れている。
【0156】また、第5の実施例の文書作成装置におい
て、更に、文書イメージ作成部6には、最終文書イメー
ジ作成部56aが設けられ、文書イメージ記憶部7には
未使用文書イメージ記憶部57aおよび最終文書イメー
ジ記憶部57bが設けられている。これらも、第2実施
例の文書作成装置(図7)における最終文書イメージ作
成部26a,未使用文書イメージ記憶部27aおよび最
終文書イメージ記憶部27bと、それぞれ同様なシステ
ム要素であり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0157】図25に示す第5の実施例の文書作成装置
の構成の具体的なハードウェア構成について説明する
と、指示入力部1は、具体的なシステム構成では、例え
ば、キーボード,マウス,エディットペンなどのテキス
ト,図,表,チャートなどを編集することができる入力
デバイスにより構成される。対話ルール入力部2は、対
話型システム10の内部信号を電気的にモニターするイ
ンタフェース装置によって構成される。また、対話ルー
ル記憶部3,文書データ記憶部5,文書イメージ記憶部
7,ステップ化ルール記憶部59のそれぞれの記憶部
は、具体的なシステム構成では、ハードディスク,磁気
テープ,フロッピーディスクなどの記録デバイスおよび
その駆動装置によって構成する。また、文書データ作成
部4および文書イメージ作成部6のデータ処理を伴うデ
ータ作成部の構成は、ワーキングメモリ,バーチャルメ
モリなどを含むコンピュータ装置の処理・演算機構によ
って構成する。更に、出力部8は、CRTディスプレ
イ,液晶ディスプレイなどの表示デバイスにより構成す
る。
【0158】つぎに、このような構成の第5の実施例の
文書作成装置による文書作成処理について説明する。図
26は、本発明の第5の実施例の文書作成装置の標準的
な動作例を説明するフローチャートであり、ここでの文
書作成装置は、指示入力部1を介して入力される文書作
成者の指示に従って、図26に示すように、Step1の工
程,Step2の工程,Step3の工程,Step4の工程,およ
び、Step5の工程の5段階の各々の処理工程にしたがっ
て文書作成を行う。図26のフローチャートを参照し
て、第5の実施例の文書作成装置による文書作成処理の
具体的な動作例について説明する。
【0159】この場合にも、前述の第4の実施例の場合
と同様に、指示入力部1から入力される文書作成者の指
示に従って、例えば、ボタン操作,キー操作などによる
テキスト,図,表,チャートなどに対する編集・格納・
表示の指示内容に従って、文書作成装置のそれぞれのシ
ステム要素の処理により、順次に、Step1の工程,Step
2の工程,Step3の工程,Step4の工程,Step4の工
程,および、Step5工程の5段階の各々の処理工程にし
たがって、文書作成を行う。
【0160】第5の実施例の文書作成処理では、まず、
ステップ261(Step1の工程)において、第2の実施
例と同様な処理工程により、対話ルール入力部2を介し
て、対話ルール(図6)が入力される。入力された対話
ルールは、対話ルール記憶部3に一旦格納され、更に、
出力部8を介して文書作成者に視覚的に表示される。文
書作成の処理では、対話ルール記憶部3に格納された対
話ルールを、文書データ作成のための原材料のデータと
し、指示入力部1により指示を与え、文書データ作成部
4と文書イメージ作成部6において、この原材料のデー
タに対して、カスタマイズする情報の追加、修正、削除
などの編集を行い、文書データと文書イメージを作成す
る。作成した文書データおよび文書イメージは、それぞ
れを文書データ記憶部5と文書イメージ記憶部7に格納
し、出力部8を介して、随時、視覚的に確認できるよう
する。
【0161】次に、ステップ262(Step2の工程)に
おいて、第2の実施例と同様な処理工程により、先の工
程で入力された対話ルール(図6)の操作・応答規則群
61および記号・実像対応表62を参照しながら、文書
データ作成部4の意味付与型操作・応答規則群作成部5
4aにおいて、意味付与型操作・応答規則群(90:図
9)を作成する。作成された意味付与型操作・応答規則
群は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、意味付与型操作・応答規則群記憶部55a
に格納される。これにより、出力部8を介して、随時、
文書作成者に視覚的に表示され、確認できる。
【0162】次に、ステップ263(Step3の工程)の
処理においては、第2の実施例と同様な処理工程によ
り、先の工程で入力された対話ルール(図6)や、先の
工程で作成された文書データの意味付与型操作・応答規
則群(図9)を参照しながら、系列型操作・応答規則群
(図10)の文書データを作成する。この系列型操作・
応答規則群は、指示入力部1を介して入力される文書作
成者の指示に従って、系列型操作・応答規則群作成部5
4bにおいて作成され、系列型操作・応答規則群記憶部
55bに格納する。これにより、出力部8を介して、随
時、文書作成者に視覚的に表示できるようになる。
【0163】なお、ここでの系列型操作・応答規則群の
作成は、意味付与型操作・応答規則群(図9)を作成し
てから、系列型操作・応答規則群(図10)を作成する
のではなく、最初に、対話ルール(図6)の操作・応答
規則群61にもとづいて、取扱い説明書の説明に必要な
操作・応答規則を選別して並べかえておき、その後、選
別し並べかえた操作・応答規則だけについて個々の操作
・応答の対の役割をあらわす情報(規則の意味1,規則
の意味2)を付け加え、系列型操作・応答規則群(図1
0)を作成するようにしてもよい。
【0164】第5の実施例の文書作成処理では、次に、
ステップ264(Step4の工程)において、ステップ化
ルール記憶部59から、ステップ化ルールをアクセスし
て、ステップ型操作・応答規則群作成部54cにおい
て、ステップ型操作・応答規則群を作成する。作成され
たステップ型操作・応答規則群は、ステップ型操作・応
答規則群記憶部55cに格納される。これにより、出力
部8を介して表示することが可能になり、文書作成者
は、随時、その内容を確認できる。
【0165】すなわち、このステップ264(Step4の
工程)の処理においては、第2の実施例の場合と異な
り、対話ルール(図6)や、先の工程で作成された文書
データの系列型操作・応答規則群(図10)を参照しな
がら、後述するように、ステップ化ルールがアクセスさ
れて適用される(図27のフローチャートによる処理を
行う)ことによって、取扱い説明書の文書作成のための
文書データとして、ステップ型操作・応答規則群(図1
1,図12)が作成される。
【0166】図27は、ステップ化ルールをアクセスし
て適用することによりステップ型操作・応答規則群を作
成する処理の一例を示すフローチャートである。図27
に示すフローチャートの処理を行うことにより、系列型
操作・応答規則群(図10)を構成している操作・応答
規則群の中から、取扱い説明書の文書作成のための文書
データとして、その説明に必要な操作・応答規則(A1
〜A16)を、取扱い説明書の文書の読者にとってわか
りやすい説明ステップに分類するとともに、分類した個
々の説明ステップを説明するのに適切な情報を選別して
付け加える作業を自動的に行える。ここでの実施例の説
明例としては、第2の実施例で説明した利用者の作業の
大まかな流れを説明するような文書、例えば、熟練者向
けの取扱い説明書などを作成するための文書データとし
て、ステップ型操作・応答規則群を自動的に生成する処
理の例を説明する。
【0167】図27に示すフローチャートにおいて、変
数NMAXは、意味付与型操作・応答規則群もしくは操
作・応答規則群を構成する操作・応答規則の総数をあら
わす変数であり、変数nは、その操作・応答規則をアク
セスする順番を制御するパラメータである。変数mは、
分類された説明ステップの総数をカウントする変数であ
り、また、変数cは各々の説明ステップを構成する操作
・応答規則の数をカウントするための変数である。
【0168】ステップ化ルールをアクセスし適用して、
ステップ型操作・応答規則群を作成する処理について説
明すると、例えば、文書作成者が、指示入力部1を介し
て『熟練者向けの大まかなステップ化』を指示すると、
ステップ型操作・応答規則群作成部54cが起動され、
図27に示すような処理フローによる処理が開始され、
系列型操作・応答規則群(図10)の文書データに基づ
いて、ステップ型操作・応答規則群(図12)が作成さ
れる。また、文書作成者の指示が『初心者向けの細かな
ステップ化』である場合には、図示しない別のステップ
化ルールをアクセスして適用する処理フローの処理が開
始され、系列型操作・応答規則群の文書データに基づ
き、ステップ型操作・応答規則群(図11)が作成され
る。
【0169】図27を参照して、ステップ型操作・応答
規則群を作成する処理の例について説明する。処理が開
始すると、ステップ271において、変数mを“1”
に、変数nを“1”に、また、変数cを“0”に設定す
る初期化処理を行う。次に、ステップ272において、
適用順序Anの操作・応答規則の「規則の意味2」に確
認的行為の意味(例えば「〜を確認する」のようなコン
ファメーション的な行為を表わす意味)が含まれている
か否かを判定する。確認行為的に意味が含まれていない
場合、この場合には取り出す適用順序Anの説明ステッ
プではないので、次の適用順序Anの操作・応答規則の
処理を行うため、ステップ273に進み、変数nをイン
クリメントし、更に、ステップ274において、変数c
をインクリメントして、ステップ272に戻る。そし
て、再び、ステップ272の判定処理を行う。
【0170】また、ステップ272の判定処理におい
て、適用順序Anの操作・応答規則の「規則の意味2」
に確認的行為の意味が含まれている場合には、次に、ス
テップ275において、適用順序A(n−c)からAn
までの一連の操作・応答規則を第m番目の説明ステップ
Smとする。次に、ステップ276において、適用順序
Anの操作・応答規則の「規則の意味2」の内容を、第
m番目の説明ステップSmの「ステップを代表する意
味」とする。更に、次のステップ277において、適用
順序A(n−c)からAnまでの一連の操作・応答規則
のリストに含まれている“操作ボタン”の全てを第m番
目の説明ステップSmの「ステップを代表する操作ボタ
ン」とする。
【0171】そして、次のステップ278において、変
数cの値に応じて、変数c=0のときは、適用順序An
の操作・応答規則のリストに含まれている“操作後の応
答画面”を第m番目の説明ステップSmの「ステップを
代表する応答画面」とし、変数c≧1のときは、適用順
序Anの操作・応答規則のリストに含まれている“操作
前の応答画面”を第m番目の説明ステップSmの「ステ
ップを代表する応答画面」とする。次に、ステップ27
9において、変数cを“0”に設定し、次のステップ2
80において、変数nが、意味付与型操作・応答規則群
もしくは操作・応答規則群を構成する操作・応答規則の
総数NMAXを越えたか否か判定する。変数nが総数N
MAXを越ない場合には、次の適用順序Anの操作・応
答規則の処理を行うため、ステップ281に進み、変数
nをインクリメントし、更に、ステップ274におい
て、変数mをインクリメントして、ステップ272に戻
る。そして、再び、ステップ272からの処理を繰り返
し行う。
【0172】また、ステップ280の判定処理におい
て、変数nが、意味付与型操作・応答規則群もしくは操
作・応答規則群を構成する操作・応答規則の総数NMA
Xを越えた場合には、ここでの処理を終了する。
【0173】このような処理により、系列型操作・応答
規則群(図10)に基づいて、ステップ型操作・応答規
則群(図12)が作成される。すなわち、ここで作成さ
れるステップ型操作・応答規則群は、指示入力部1を介
して入力される文書作成者の指示に従って、ステップ型
操作・応答規則群作成部54cにおいて、ステップ化ル
ール記憶部9に格納されているステップ化ルールを適用
すること(図27の処理を行うこと)によって作成さ
れ、ステップ型操作・応答規則群記憶部55cに格納さ
れる。そして、出力部8を介して、随時、文書作成者に
視覚的に表示できるようになる。
【0174】再び、第5の実施例の文書作成処理の全体
の処理フロー(図26)の説明に戻ると、処理工程は、
次のステップ265(Step5の工程)に進み、前述した
第2の実施例と同様に、対話ルール(図6)や、先の工
程で作成された文書データのステップ型操作・応答規則
群(図11,図12)などを参照して、最終文書イメー
ジ作成部において、最終文書イメージを作成する。すな
わち、文書イメージ記憶部7の未使用文書イメージ記憶
部57aの未使用文書イメージ(図13)を利用するこ
とによって、最終文書イメージ(図14,図15)を作
成する。未使用文書イメージは、未使用文書イメージ記
憶部57aに格納されているので、指示入力部1を介し
て入力される文書作成者の指示に従って、文書イメージ
作成部6に呼び出して、出力部8を介して、随時、文書
作成者に視覚的に表示できる。また、最終文書イメージ
は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指示
に従って、最終文書イメージ作成部56aにおいて作成
され、最終文書イメージ記憶部57bに格納される。こ
れにより、出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚
的に表示できるようになる。
【0175】以上、説明したように、本発明の第5の実
施例の文書作成装置によれば、対話型システムの挙動を
支配している既存の対話ルールを原材料とし、しかも、
ステップ化ルールを利用して、ステップ型操作・応答規
則群を作成し、システムの利用者が行う作業や習熟レベ
ルに応じて、文書データと文書イメージを編集できる。
これにより、文書作成者に手間のかかる編集労力を強い
ることなく、利用者すなわち取扱い説明書の文書の読者
のニーズに応じたわかりやすいカスタマイズ文書を作成
することができる。
【0176】(第6の実施例)次に、本発明の文書作成
装置の第6の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。これまでに説明した第1の実施例〜第5の実施例に
おいては、既存の対話型システムの対話ルールを基本的
なデータとして用いることを前提としてるが、既存の対
話型システムの対話ルールを用いない場合の実施例につ
いて説明する。このような場合は、例えば、対話型シス
テムが設けられてる場所とは別の場所で、その取扱い説
明書の文書作成を行う場合などであり、このような場合
には、既存の対話型システムの対話ルールを用いること
ができない。
【0177】第6の実施例の文書作成装置の説明におい
ては、前述した実施例の説明と同様に、図3に示すよう
な操作パネル30を備えた複写機における対話型システ
ムの取扱い説明書を作成するものとする。すなわち、図
3に示すような操作パネル30を備え、図4および図5
に示す状態・遷移図のような挙動を示す対話型システム
の取扱い説明書を作成する場合について説明する。
【0178】次に、第6の実施例の文書作成装書におけ
る文書データと文書イメージの作成処理について説明す
る。図28は、本発明の第6の実施例の文書作成装置の
構成を説明するブロック図である。図28において、1
は指示入力部、4は文書データ作成部、5は文書データ
記憶部、6は文書イメージ作成部、7は文書イメージ記
憶部、8は出力部であり、61は操作パネルの操作ボタ
ン部分、64aは意味付与型操作・応答規則群作成部、
64bは系列型操作・応答規則群作成部、64cはステ
ップ型操作・応答規則群作成部、65aは意味付与型操
作・応答規則群記憶部、65bは系列型操作・応答規則
群記憶部、65cはステップ型操作・応答規則群記憶部
である。また、66aは最終文書イメージ作成部、67
aは未使用文書イメージ記憶部、67bは最終文書イメ
ージ記憶部である。68は操作パネルの応答画面部分、
69は操作・応答履歴記憶部である。
【0179】これらの各々のシステム要素は、第4の実
施例の文書作成装置(図23)のシステム要素と同様な
ものであるが、ここでは対話ルールを利用しないので、
対話ルール入力部2,対話ルール記憶部3,対話型シス
テム10が含まれていない。ここでの第6の実施例の文
書作成装置において、文書データ作成部4には、意味付
与型操作・応答規則群作成部64a,系列型操作・応答
規則群作成部64b,およびステップ型操作・応答規則
群作成部64cが設けられている。これらは、第2の実
施例の文書作成装置(図7)における意味付与型操作・
応答規則群作成部24a,系列型操作・応答規則群作成
部24b,およびステップ型操作・応答規則群作成部2
4cとそれぞれ対応しており、同様なシステム要素であ
り、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0180】また、文書データ記憶部5には、意味付与
型操作・応答規則群記憶部65a,系列型操作・応答規
則群記憶部65b,およびステップ型操作・応答規則群
記憶部65cが設けられている。これらは、第2の実施
例の文書作成装置(図7)における意味付与型操作・応
答規則群記憶部25a,系列型操作・応答規則群記憶部
25b,およびステップ型操作・応答規則群記憶部25
cとそれぞれ対応しており、同様なシステム要素である
ので、ここでのその詳細な説明は省略する。この第6の
実施例の文書作成装置には、更に、文書作成のためのデ
ータの記憶部として、操作・応答履歴記憶部69が設け
られている。
【0181】また、第6の実施例の文書作成装置におい
て、更に、文書イメージ作成部6には、最終文書イメー
ジ作成部66aが設けられ、文書イメージ記憶部7には
未使用文書イメージ記憶部67aおよび最終文書イメー
ジ記憶部67bが設けられている。これらも、第2実施
例の文書作成装置(図7)における最終文書イメージ作
成部26a,未使用文書イメージ記憶部27aおよび最
終文書イメージ記憶部27bと、それぞれ同様なシステ
ム要素であり、ここでのその詳細な説明は省略する。
【0182】図28に示す第6の実施例の文書作成装置
の構成の具体的なハードウェア構成について説明する
と、指示入力部1は、具体的なシステム構成では、例え
ば、キーボード,マウス,エディットペンなどのテキス
ト,図,表,チャートなどを編集することができる入力
デバイスにより構成され、または、対話型システムと同
じ仕様の操作パネル(操作ボタン)61によって構成す
る。また、対話ルール記憶部3,文書データ記憶部5,
文書イメージ記憶部7,操作・応答履歴記憶部69のそ
れぞれの記憶部は、具体的なシステム構成では、ハード
ディスク,磁気テープ,フロッピーディスクなどの記録
デバイスおよびその駆動装置によって構成する。また、
文書データ作成部4および文書イメージ作成部6のデー
タ処理を伴うデータ作成部の構成は、ワーキングメモ
リ,バーチャルメモリなどを含むコンピュータ装置の処
理・演算機構によって構成する。更に、出力部8は、C
RTディスプレイ,液晶ディスプレイなどの表示デバイ
スにより構成され、または、対話型システムと同じ仕様
の操作パネル(応答画面)68によって構成する。
【0183】つぎに、このような構成の第6の実施例の
文書作成装置による文書作成処理について説明する。図
29は、第6の実施例の文書作成装置の標準的な動作例
を説明するフローチャートであり、ここでの文書作成装
置は、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、図29に示すように、Step1の工程,Step
2の工程,Step3の工程,および、Step4の工程の4段
階の各々の処理工程にしたがって文書作成を行う。図2
9のフローチャートを参照して、第6の実施例の文書作
成装置による文書作成処理の具体的な動作例について説
明する。
【0184】この場合にも、前述の実施例の場合と同様
に、指示入力部1から入力される文書作成者の指示に従
って、例えば、ボタン操作,キー操作などによるテキス
ト,図,表,チャートなどに対する編集・格納・表示の
指示内容に従って、文書作成装置のそれぞれのシステム
要素の処理により、順次に、Step1の工程,Step2の工
程,Step3の工程,Step4の工程,および、Step4の工
程の5段階の各々の処理工程にしたがって、文書作成を
行う。
【0185】第6の実施例の文書作成装置では、図10
に示した系列型操作・応答規則群100のような文書デ
ータの作成を行う場合、対話ルール(図6)や、意味付
与型操作・応答規則群(図9)は利用しないで、操作・
応答履歴記憶部69に格納される操作・応答履歴をその
まま利用する方法を採用する。すなわち、文書作成者に
よる操作パネルの操作の履歴と、既存の操作・応答規則
群を照合しなくても、取扱い説明書の文書作成に必要と
なる操作・応答規則がその適用順序に従って並べられて
いるテーブルは作成可能であるので、そのテーブルを構
成する操作・応答規則に、それぞれが何を意味している
のかを表す情報を付け加えて、系列型操作・応答規則群
を作成する。
【0186】このため、第6の実施例の文書作成処理で
は、まず、ステップ291(Step1の工程)において、
文書作成者が行う指示入力部1の操作パネル(操作ボタ
ン)61のボタン操作をモニターして、操作・応答履歴
を作成し、操作・応答履歴記憶部69に格納する。そし
て、操作・応答履歴記憶部69から操作・応答履歴をア
クセスし、系列型操作・応答規則群作成部64bにおい
て、系列型操作・応答規則群を作成する。
【0187】つまり、指示入力部1の構成要素の操作パ
ネル(操作ボタン)61および出力部8の構成要素の操
作パネル(応答画面)68における「ボタン操作と応答
画面の書き換え」のイベントをモニターすることによっ
て、系列型操作・応答規則群(記号と実像の対応に関す
る情報を含む系列型操作・応答規則群)の文書データを
作成する。作成された文書データは、図30に示すよう
に、系列型操作・応答規則群300および各々の操作・
応答規則の中で用いられる記号と実像の対応表301と
なっており、文書作成者が行ったボタン操作の履歴、す
なわち、どの操作・応答規則がどのような順番で適用さ
れ、具体的にどのようなメッセージが表示されたかなど
を、イベントの系列(操作・応答の系列)で表わしてい
る。
【0188】図30に示す系列型操作・応答規則群30
0は、図10に示す系列型操作・応答規則群100とは
若干異なっている。ここには、操作ボタンで実際に操作
されていない操作・応答規則、すなわち、取扱い説明書
の作成で当該操作には必要でないとされる操作・応答規
則(図10において適用順序がNになっている行の操作
・応答規則)は含まれていない。同様に、図30に示す
記号・実像対応表301には、当該操作に不要な記号と
実像の対応関係は含まれていない。また、当然のことな
がら、個々の操作・応答規則がなにを意味しているのか
をあらわす情報(規則の意味1,規則の意味2)は、未
だ付加されていない。
【0189】この系列型操作・応答規則群300と記号
・実像対応表301は、操作パネル(操作ボタン)61
を含む指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、操作・応答履歴の操作・応答履歴記憶部9
への格納を行いつつ、系列型操作・応答規則群作成部6
4bにおいて作成されたものであり、系列型操作・応答
規則群記憶部65bに格納される。これにより、出力部
8を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるよ
うになる。
【0190】次に、文書作成処理(図29)の処理工程
では、ステップ292(Step2の工程)の処理を行う。
この工程の処理においては、先の工程で作成された系列
型操作・応答規則群(300:図30)の文書データを
参照しながら、図31に示すように、系列型操作・応答
規則群の各々の操作・応答規則に、規則の意味1および
規則の意味2を付け加えて、意味付与型操作・応答規則
群(系列型操作・応答規則群)310を作成する。ここ
で作成された意味付与型操作・応答規則群(系列型操作
・応答規則群)310は、図9に示す意味付与型操作・
応答規則群90または図10に示す系列型操作・応答規
則群100と同様なものとなっており、各々の操作・応
答規則に『規則の意味1』と『規則の意味2』が付け加
えられている。
【0191】ただし、図9に示す意味付与型操作・応答
規則群90または図10に示す系列型操作・応答規則群
100とは異なり、カスタマイズ文書作成では、当面の
操作の説明では必要でない系列型操作・応答規則(図1
0における適用順序がNになっている行の操作・応答規
則)は含まれていない。この意味付与型操作・応答規則
群(系列型操作・応答規則群)310は、指示入力部1
を介して入力される文書作成者の指示に従って、意味付
与型操作・応答規則群作成部64aまたは系列型操作・
応答規則群作成部64bにおいて作成される。また、こ
こで作成された文書データ(310)は、意味付与型操
作・応答規則群記憶部65aまたは系列型操作・応答規
則群憶部65bに格納され、これにより、出力部8を介
して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるようにな
る。また、図30に示した記号・実像対応表301も、
同じく、意味付与型操作・応答規則群憶部65aまたは
系列型操作・応答規則群憶部65bに格納され、これに
より、出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚的に
表示できるようになる。
【0192】次に、文書作成処理の処理工程は、ステッ
プ293(Step3の工程)の処理に進み、この工程の処
理において、先の工程において作成された文書データの
意味付与型操作・応答規則群(系列型操作・応答規則
群)310を参照して、図32に示すステップ型操作・
応答規則群320のような文書データを作成する。すな
わち、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、ステップ型操作・応答規則群作成部64c
において、説明ステップに分類されたステップ型操作・
応答規則群が作成され、記号・実像対象表(例えば図3
0の記号・実像対象表301)と共に、ステップ型操作
・応答規則群記憶部65cに格納される。これにより、
出力部8を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示で
きるようになる。
【0193】そして、図29の文書作成処理は、ステッ
プ294(Step4の工程)の処理に進む。この工程の処
理においては、先の工程において作成された各々の文書
データから、最終文書イメージ作成部により最終文書イ
メージを作成する。
【0194】すなわち、ステップ型操作・応答規則群
(図32)と記号・実像対応表(図30)の文書データ
を参照し、未使用文書イメージ(図13)を利用して、
その文書フォーマットの空欄のカラムにステップ型操作
・応答規則群の文書データの情報を出力し、最終文書イ
メージ(図14,図15)を作成する。未使用文書イメ
ージは、未使用文書イメージ記憶部67aに格納されて
おり、指示入力部1を介して入力される文書作成者の指
示に従って、文書イメージ作成部6に呼び出され、出力
部8を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できる
ようになっている。最終文書イメージは、指示入力部1
を介して入力される文書作成者の指示に従って、最終文
書イメージ作成部66aにおいて作成され、最終文書イ
メージ記憶部67bに格納されることにより、出力部8
を介して、随時、文書作成者に視覚的に表示できるよう
になる。
【0195】以上、説明したように、本発明の第6の実
施例の文書作成装置においては、対話型システムの挙動
を支配している既存の対話ルールを原材料とはしない
が、操作パネルから入力された操作履歴を原材料とし、
システムの利用者が行なう作業や習熟レベルに応じて文
書データと文書イメージを編集することによって、より
いっそう文書作成者に手間のかかる編集の労力を強いる
ことなく、利用者すなわち取扱い説明書の文書の読者の
ニーズに応じたわかりやすいカスタマイズ文書を作成す
ることができる。
【0196】
【発明の効果】以上、詳細に述べてきたように、本発明
の文書作成装置によれば、対話型システムの挙動を支配
している既存の対話ルールを原材料とし、しかも、規則
群・遷移図変換ルールや、操作パネルから入力された操
作履歴や、ステップ化ルールなどを利用しつつ、対話型
システムの利用者が行なう作業や習熟レベルに応じて文
書データと文書イメージを編集することができ、文書作
成者に手間のかかる編集労力を強いることなく、対話型
システムの利用者すなわち取扱い説明書の文書の読者の
ニーズに応じたわかりやすいカスタマイズ文書を作成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施例にかかる文書作
成装置の要部の基本構成を示すブロック図、
【図2】 図2は本発明の第1の実施例の文書作成装置
の基本的な動作例を説明するフローチャート、
【図3】 図3は本発明の第2の実施例の文書作成装置
が適用される複写機の対話型システムの操作パネルの一
例を示す図、
【図4】 図4は対話型システムと利用者との間で行わ
れる対話処理の流れの一例を説明する第1の操作・応答
遷移図、
【図5】 図5は対話型システムと利用者との間で行わ
れる対話処理の流れの一例を説明する図4に続く第2の
操作・応答遷移図、
【図6】 図6は対話型システムの対話ルールの一例を
示す図、
【図7】 図7は本発明の第2の実施例の文書処理装置
の要部のシステム構成を示すブロック図、
【図8】 図8は本発明の第2の実施例の文書作成装置
の動作例を説明するフローチャート、
【図9】 図9は対話ルールから作成された意味付与型
操作・応答規則群の一例を示す図、
【図10】 図10は意味付与型操作・応答規則群から
作成された系列型操作・応答規則群の一例を示す図、
【図11】 図11は系列型操作・応答規則群から作成
されたステップ型操作・応答規則群の一例を示す図、
【図12】 図12は熟練者向けの取扱い説明書を作成
するために編集されたステップ型操作・応答規則群の一
例を示す図、
【図13】 図13は最終文書イメージを作成するため
のオリジナルフォーマットの未使用文書イメージの一例
を示す図、
【図14】 図14は初心者向けの取扱い説明書作成の
ために作成された図11のステップ型操作・応答規則群
により作成された最終文書イメージの一例を示す図、
【図15】 図15は熟練者向けの取扱い説明書作成の
ために作成された図12のステップ型操作・応答規則群
により作成された最終文書イメージの一例を示す図、
【図16】 図16は本発明の第3の実施例の文書作成
装置の要部のシステム構成を示すブロック図、
【図17】 図17は本発明の第3の実施例の文書作成
装置の標準的な動作例を説明するフローチャート、
【図18】 図18は規則群・遷移図変換ルールをアク
セスし適用することにより規則群・遷移図を作成する処
理の一例を示す第1のフローチャート、
【図19】 図19は規則群・遷移図変換ルールをアク
セスし適用することにより規則群・遷移図を作成する処
理の一例を示す図18に続く第2のフローチャート、
【図20】 図20は規則群・遷移図変換ルールをアク
セスし適用することにより作成された操作・応答遷移図
の一例を示す図、
【図21】 図21はカスタマイズする取扱い説明書の
文書の作成に必要な操作・応答遷移ルートを選別した識
別型操作・応答遷移図の一例を示す図、
【図22】 図22は規則群・遷移図変換ルールをアク
セスし適用して系列型操作・応答規則群を作成する処理
を示すフローチャート、
【図23】 図23は本発明の第4の実施例の文書作成
装置の構成を説明するブロック図、
【図24】 図24は第4の実施例の文書作成装置の標
準的な動作例を説明するフローチャート、
【図25】 図25は本発明の第5の実施例の文書作成
装置の構成を説明するブロック図、
【図26】 図26は本発明の第5の実施例の文書作成
装置の標準的な動作例を説明するフローチャート、
【図27】 図27はステップ化ルールをアクセスして
適用することによりステップ化操作・応答規則群を作成
する処理の一例を示すフローチャート、
【図28】 図28は本発明の第6の実施例の文書作成
装置の構成を説明するブロック図、
【図29】 図29は本発明の第6の実施例の文書作成
装置の標準的な動作例を説明するフローチャート、
【図30】 図30は本発明の第6の実施例の文書作成
装置により作成された系列型操作・応答規則群(記号と
実像の対応に関する情報を含む)の一例を示す図、
【図31】 図31は本発明の第6の実施例の文書作成
装置により作成された意味付与型操作・応答規則群の一
例を示す図、
【図32】 図32は本発明の第6の実施例の文書作成
装置により作成されたステップ型操作・応答規則群の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1…指示入力部、2…対話ルール入力部、3…対話ルー
ル記憶部、4…文書データ作成部、5…文書データ記憶
部、6…文書イメージ作成部、7…文書イメージ記憶
部、8…出力部、9…規則群・遷移図変換ルール記憶
部、9a…規則群・遷移図変換ルール記憶部、9b…操
作・応答履歴記憶部、9c…ステップ化ルール記憶部、
10…対話型システム、11…操作パネルの操作ボタン
部分、18…操作パネルの応答画面部分、19…操作・
応答履歴記憶部、24a…意味付与型操作・応答規則群
作成部、24b…系列型操作・応答規則群作成部、24
c…ステップ型操作・応答規則群作成部、25a…意味
付与型操作・応答規則群記憶部、25b…系列型操作・
応答規則群記憶部、25c…ステップ型操作・応答規則
群記憶部、26a…最終文書イメージ作成部、27a…
未使用文書イメージ記憶部、27b…最終文書イメージ
記憶部、30…操作パネル、31…応答画面、32…機
能カテゴリキー、33…カーソルキー、34…セットキ
ー、34a…意味付与型操作・応答規則群作成部、34
b…系列型操作・応答規則群作成部、34c…ステップ
型操作・応答規則群作成部、34d…操作・応答遷移図
作成部、34e…識別型操作・応答遷移図作成部、35
…テンキー、35a…意味付与型操作・応答規則群記憶
部、35b…系列型操作・応答規則群記憶部、35c…
ステップ型操作・応答規則群記憶部、35d…操作・応
答遷移図記憶部、35e…識別型操作・応答遷移図記憶
部、36…デリートキー(クリアキー)、36a…最終
文書イメージ作成部、37…メモリキー、37a…未使
用文書イメージ記憶部、37b…最終文書イメージ記憶
部、38…スタートキー、44a…意味付与型操作・応
答規則群作成部、44b…系列型操作・応答規則群作成
部、44c…ステップ型操作・応答規則群作成部、45
a…意味付与型操作・応答規則群記憶部、45b…系列
型操作・応答規則群記憶部、45c…ステップ型操作・
応答規則群記憶部、46a…最終文書イメージ作成部、
47a…未使用文書イメージ記憶部、47b…最終文書
イメージ記憶部、54a…意味付与型操作・応答規則群
作成部、54b…系列型操作・応答規則群作成部、54
c…ステップ型操作・応答規則群作成部、55a…意味
付与型操作・応答規則群記憶部、55b…系列型操作・
応答規則群記憶部、55c…ステップ型操作・応答規則
群記憶部、56a…最終文書イメージ作成部、57a…
未使用文書イメージ記憶部、57b…最終文書イメージ
記憶部、59…操作・応答履歴記憶部、61…操作パネ
ルの操作ボタン部分、64a…意味付与型操作・応答規
則群作成部、64b…系列型操作・応答規則群作成部、
64c…ステップ型操作・応答規則群作成部、65a…
意味付与型操作・応答規則群記憶部、65b…系列型操
作・応答規則群記憶部、65c…ステップ型操作・応答
規則群記憶部、66a…最終文書イメージ作成部、67
a…未使用文書イメージ記憶部、67b…最終文書イメ
ージ記憶部、68…操作パネルの応答画面部分、69…
操作・応答履歴記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 17/27 H04N 1/00 106Z 17/21 9168−5L G06F 15/20 Z H04N 1/00 9288−5L 550Z 106 9288−5L 586A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対話型システムの機能または操作方法を
    説明する文書を作成する文書作成装置において、 対話型システムの挙動を支配している対話ルールを入力
    する対話ルール入力部と、 対話ルールを格納する対話ルール記憶部と、 対話ルールを用いて、対話型システムの利用者に応じて
    カスタマイズされた文書データを作成する文書データ作
    成部と、 文書データを格納する文書データ記憶部と、 対話ルールおよび文書データを用いて、カスタマイズさ
    れた文書イメージを作成する文書イメージ作成部と、 文書イメージを格納する文書イメージ記憶部と、 対話ルール,文書データ,または文書イメージを視覚的
    に表示する出力部とを備えたことを特徴とする文書作成
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の文書作成装置におい
    て、更に、 文書データの作成をサポートする規則群と遷移図の間の
    変換ルールを格納する規則群・遷移図変換ルール記憶部
    を備えたことを特徴とする文書作成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の文書作成装置におい
    て、更に、 文書データの作成をサポートする操作と応答履歴の関係
    を格納する操作・応答履歴記憶部を備えたことを特徴と
    する文書作成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の文書作成装置におい
    て、更に、 文書データの作成をサポートするステップ化ルールを格
    納するステップ化ルール記憶部を備えたことを特徴とす
    る文書作成装置。
  5. 【請求項5】 対話型システムの機能または操作方法を
    説明する文書を作成する文書作成装置において、 文書作成者の指示および操作と応答の履歴を入力する指
    示入力部と、 操作と応答の履歴を格納する操作・応答履歴記憶部と、 操作と応答の履歴を用いて、対話型システムの利用者に
    応じてカスタマイズされた文書データを作成する文書デ
    ータ作成部と、 文書データを格納する文書データ記憶部と、 文書データを用いて、カスタマイズされた文書イメージ
    を作成する文書イメージ作成部と、 文書イメージを格納する文書イメージ記憶部と、 文書データまたは文書イメージを視覚的に表示する出力
    部とを備えたことを特徴とする文書作成装置。
JP17156995A 1995-06-15 1995-06-15 文書作成装置 Pending JPH096856A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04195622A (ja) * 1990-11-28 1992-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 段階的教授型ガイド装置
JPH04291415A (ja) * 1991-03-19 1992-10-15 Ricoh Co Ltd 情報提示方法
JPH07104786A (ja) * 1993-10-04 1995-04-21 Atr Onsei Honyaku Tsushin Kenkyusho:Kk 音声対話システム

Patent Citations (3)

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