JPH0967957A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

Info

Publication number
JPH0967957A
JPH0967957A JP22201095A JP22201095A JPH0967957A JP H0967957 A JPH0967957 A JP H0967957A JP 22201095 A JP22201095 A JP 22201095A JP 22201095 A JP22201095 A JP 22201095A JP H0967957 A JPH0967957 A JP H0967957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
control device
building
vibration
electric cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22201095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Hasegawa
靖 長谷川
Nobuo Masaki
信男 正木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP22201095A priority Critical patent/JPH0967957A/ja
Publication of JPH0967957A publication Critical patent/JPH0967957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置場所に制限を受けず、構造がシンプルで
メンテナンスが容易な制振装置を得る。 【解決手段】 建物の振動エネルギーを吸収するマス2
0が、多段積層ゴム18で支えられ建物に設置されてい
る。ここで、建物が揺れると、センサーが振動を検出
し、この検出信号に基づいて、制御装置が電動シリンダ
ー28を駆動し、マス20を建物の揺れを抑制する方向
へ加振させる。これによって、建物の揺れが制振され
る。電動シリンダー28をアクチュエータとすること
で、装置を低コストかつコンパクトに設計でき、さら
に、全ての構成部品がマス20の下方域に配設されてい
るので、雨水等に曝されることがなく、長期的に見て耐
候性能に優れた制振装置10となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震や風圧等によ
る構造物の揺れを抑制できる制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】構造設計の分野では、構造物の柱や梁の
基礎構造を強固にして地震等の衝撃力に耐えることがで
きる耐震構造に対して、構造物自体の揺れを抑制する制
振装置が提案されている。
【0003】この制振装置には、任意階に設けられたマ
ス(重錘)を多段積層ゴムで支え、油圧システムで構造
物の揺れの状況に合わせ、マスをアクティブに加振させ
揺れを抑えるものがある。
【0004】しかし、このような油圧式のアクティブ制
振装置では、巨大な力を発生させることができるもの
の、油圧ポンプからアキュムレータといった油圧系統構
成部品の設置場所に制限を受け、また、メンテナンスを
必要とし経済的でない。また、外気に露出する部分が多
いため、耐候性の点で問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、設置場所に制限を受けず、構造がシンプルでメン
テナンスが容易な制振装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の制振装
置では、構造物の振動エネルギーを吸収するマスが、弾
性支持体で支えられ構造物に設置されている。ここで、
構造物が揺れると、センサーが振動を検出し、この検出
信号に基づいて、制御装置が電動シリンダーを駆動し、
マスを構造物の揺れを抑制するように加振させる。これ
によって、建物の揺れが制振される。
【0007】また、電動シリンダーをアクチュエータと
することで、装置を低コストかつコンパクトに設計で
き、さらに、全ての構成部品がマスの下方域に配設され
ているので、雨水等に曝されることがなく、長期的に見
て耐候性能に優れた制振装置となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、本形
態に係る制振装置10は、建物12の屋上14に設置さ
れている。
【0009】屋上14には、ベース板16が配設されて
おり、このベース板16の上には、Y軸方向へ2列、X
軸方向へ3列となるように合計6つの多段積層ゴム18
が固定されている。このように、多段積層ゴム18を配
置したのは、建物12の平面形状に合わせ、後述するマ
ス20を長方形状とし、支持する荷重を均等に分散する
ためである。
【0010】この多段積層ゴム18は、積層ゴム24と
安定板22を6段に一体積層した構成で、単一の積層ゴ
ム24と比較して、許容変位が6倍、ばね定数が1/6
倍に低減されている。これによって、大変形で長周期の
ばねマス系を構築できる。また、積層ゴム24は、エラ
ストマー層と鉄板を交互に積層して一体化した積層弾性
体で、どの方向にも摩擦がなく滑らかに、かつ同じばね
剛性で変位する。
【0011】多段積層ゴム18の上端には、H型鋼で枠
組みされた台座26が載置固定されY軸方向及びX軸方
向へ滑らかに移動可能とされている。この台座26の上
には、長方形状のマス20が載置固定されている。マス
20の下方域には、電動シリンダー28が配置されてい
る。
【0012】この電動シリンダー28は、図3に示すよ
うに、シリンダー部30とACモータ部32とを円筒状
のケース34の中へ直列に内蔵して一体化した全閉構造
とされており、コンパクトなアクチュエータとなってい
る。
【0013】ACモータ部32を構成する固定子36
は、ケース34の内周壁に沿って配設されており、両端
から固定子巻線38が軸方向へ突出している。この固定
子巻線38と接触しないように、ブラケット40、42
が両側に配設されている。ブラケット40、42の中心
部には軸受け44が取付けられており、回転軸46の両
端が回転自在に軸支されている。回転軸46の外周に
は、固定子36と周方向に沿って対面するように回転子
48が設けられている。
【0014】一方、ケース34の端部は開口され、キャ
ップ50が嵌め込まれている。このキャップ50には、
エンコーダ52を収納するカバー54がねじ56で固定
されている。エンコーダ52は、カップリング58を介
して回転軸46と連結され、回転軸46の回転速度を検
出するようになっている。
【0015】また、ブラケット44の左側には、収納部
60を形成するように、ブラケット62が嵌め込まれて
いる。収納部60には、回転軸46の端部に固着された
ギア64が位置している。このギア64は、ギア66、
68とで構成される減速機構を介して、ボールネジ70
の端部に固着された駆動ギア72に回転力を伝達する。
【0016】このボールネジ70の一端は、ブラケット
62に配設された軸受け74へ回転自在に軸支されてお
り、他端は、シリンダー部30を構成する筒状のロッド
76内へ延出している。ロッド76の開口には、ボール
ねじナット78が固着され、ボールネジ70と噛み合っ
ている。また、ケース34の内周壁には、軸方向に沿っ
てキー溝80が形成されており、ロッド76の外周面か
ら突設されたキー82が摺動可能に係合している。これ
によって、ボールねじ70の正転逆転の回転力が、ロッ
ド76の往復運動に変換される。
【0017】このように、本形態に係る制振装置10を
構成する電動シリンダー28は、全ての構成部材がケー
ス34内へ収納されているので、取付けの自由度が大き
く、また、設置場所に制限を受けない。
【0018】図1に示すように、ベース板16には架台
84が配置されており、この架台84に電動シリンダー
28のケース34が固定されている。また、電動シリン
ダー28のロッド76の先端は、台座26の下面へ取付
けられた連結部材86に連結されている。なお、本形態
においては、電動シリンダー28がX軸方向へ2台、Y
軸方向へ2台、平行に配置されている。
【0019】また、図2に示すように、電動シリンダー
28を構成するエンコーダ52及びACモータ部32
は、制御装置90に接続されている。この制御装置90
には、屋上14に配置され揺れを検出するセンサー92
が接続され、センサー92からの情報に基づいて、電動
シリンダー28を制御するようになっている。
【0020】次に、本形態に係る制振装置の作用を説明
する。建物12の揺れ(振動)をセンサーで検出し、そ
の検出信号に基づいて制御装置90で建物12の振動を
打ち消すような振動波形を生成し、この振動波形に基づ
いて電動シリンダー28で、マス20を振動吸収作用を
なす方向へ加振する。
【0021】また、地震等の振動は、水平面内でX軸及
びY軸双方の変位が合算されたものである。従って、直
交する2方向へ配置された電動シリンダー28は、2方
向へ同時に制御され、建物12が種々の広い周波数帯域
の振力を受けて揺れた場合でも、効果的に制振させるこ
とができる。
【0022】さらに、アクチュエーターとしての電動シ
リンダー28及びロッド76とマス20との連結部分
が、全てマス20の下方域に配設されているので、雨水
等に曝されるこがなく、長期的に見て耐候性能に優れた
制振装置となる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、設置場所
に制限を受けず、構造がシンプルでメンテナンスが容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態に係る制振装置の全体斜視図である。
【図2】本形態に係る制振装置が取付けられた建物の立
面図である。
【図3】本形態に係る制振装置を構成する電動シリンダ
ーの断面図である。
【符号の説明】
18 多段積層ゴム(弾性支持体) 20 マス 28 電動シリンダー 90 制御装置 92 センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の振動エネルギーを吸収するマス
    と、前記構造物に設置され前記マスを支える弾性支持体
    と、前記マスの下方域に配置され前記マスを加振する電
    動シリンダーと、前記構造物の振動を検出するセンサー
    と、前記センサーからの信号に基づいて前記電動シリン
    ダーを制御し前記マスを前記構造物の揺れを抑制するよ
    うに加振させる制御装置と、を有することを特徴とする
    制振装置。
JP22201095A 1995-08-30 1995-08-30 制振装置 Pending JPH0967957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22201095A JPH0967957A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 制振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22201095A JPH0967957A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 制振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0967957A true JPH0967957A (ja) 1997-03-11

Family

ID=16775699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22201095A Pending JPH0967957A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 制振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0967957A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052216A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 戸田建設株式会社 地盤環境における振動低減方法
JP2015227605A (ja) * 2014-05-09 2015-12-17 清水建設株式会社 制振装置及びこれを備えた建物
JP2020037862A (ja) * 2019-11-21 2020-03-12 清水建設株式会社 建物の制振構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015052216A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 戸田建設株式会社 地盤環境における振動低減方法
JP2015227605A (ja) * 2014-05-09 2015-12-17 清水建設株式会社 制振装置及びこれを備えた建物
JP2020101081A (ja) * 2014-05-09 2020-07-02 清水建設株式会社 制振装置及びこれを備えた建物
JP2020037862A (ja) * 2019-11-21 2020-03-12 清水建設株式会社 建物の制振構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003054491A (ja) 減揺装置
JP2001032881A (ja) 上下免震装置
JP4147535B2 (ja) 梁装置
JPH0967957A (ja) 制振装置
JP3741227B2 (ja) 構造物の制振装置
JP3732314B2 (ja) 制振装置
JP3843174B2 (ja) 免震構造物
JP5282416B2 (ja) 構造物居住区の免振方法及び装置
JP2927573B2 (ja) 構造物の制振装置
KR970059441A (ko) 회전주택
JP3576281B2 (ja) 免震装置
JP2550064Y2 (ja) 防振器
JPH0853955A (ja) 外筒支持型鋼製煙突
JP2603161B2 (ja) 構造物の制振装置
JP5000392B2 (ja) クレーンの免震支持装置
JP4363026B2 (ja) 能動型動吸振装置
JP2000087592A (ja) 小ストローク免震装置
JPH0431606Y2 (ja)
JPH1061248A (ja) 曲げ卓越型建物の制振構造
JP4307299B2 (ja) 建物の制振装置
JP3060390B2 (ja) リニアモータを使用した制振装置
JP2939913B2 (ja) 構造物の長周期動吸振装置
JP3115586B2 (ja) 球状ゴム支承を使用した構造物用3次元免震装置
CN219499124U (zh) 一种抗震动电动执行机构
JP3707298B2 (ja) 制振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040312

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040831