JPH0967378A - 7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体の製造法 - Google Patents
7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体の製造法Info
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Abstract
く、工業的に有利に7−アミノ−3−クロロメチル−3
−セフェム誘導体を得る。 【解決手段】 3−アシルアミノアゼチジノン誘導体を
塩化水素捕集剤の存在下五塩化リンと反応させてイミノ
クロル体とし、その反応液のままの状態で塩素化剤と反
応し、高収率で塩素化イミノクロル体を生成させ、その
反応液にアルコ−ルを反応させ、生成する塩素化イミノ
エ−テル体を加水分解させることにより、3−アミノア
ゼチノジン誘導体を得、これを塩基と反応させて、7−
アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体を得
る。
Description
で示される7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェ
ム誘導体の新規製造法に関するものである。
る7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体
は、各種セファロスポリン系抗生物質の合成中間体とな
り得る重要な既知の化合物である。該化合物は、現在第
三世代及び第四世代の抗生物質と呼ばれているセファロ
スポリン系抗生物質の原料と成りうる構造を持つもので
ある。例えば、7位アミノ基をアシル化し、3位のクロ
ロメチル基をチオール誘導体に、あるいは4級アミン誘
導体、あるいはWittig反応を経由して二重結合を
持った化合物へと変え、4位のカルボン酸の保護基をは
ずすことで種々のセファロスポリン系抗生物質へ容易に
誘導することができる。
合の閉環反応としては、鳥居滋らの特開昭58−746
89号公報の反応式Aルート及び阪中治らの特開平5−
51361号公報、特開平5−78371号公報および
特開平5−78373号公報による反応式B及び反応式
Cのルートなどが挙げられる。
造される化合物(8)は、7位のアミノ基が保護されて
おり、本発明の化合物(6)にするためには、更に脱保
護反応が必要である。また、反応式Bにおいては、化合
物(5)から(6)へ至る閉環反応は本発明の閉環反応
と同じ方法であるが、その中間生成物において各々の化
合物の単離精製が必要なであり、本発明とは異なる複雑
な反応ルートである。反応式Cは、化合物(12)から
(5)へ至る塩素化に際して、7位のアミノ基の保護工
程が必要であり、また塩素化後その脱保護基反応が必要
となり、工業的に有利ではない。
実に鑑み、上記一般式(6)で表される7−アミノ−3
−クロロメチル−3−セフェム誘導体を高収率で製造す
る方法を鋭意研究を行った結果、一般式(1)で表され
るアゼチジノン誘導体に有機溶媒中、塩化水素捕集剤の
存在下五塩化リンと反応させて得られる一般式(2)で
表されるイミノクロル体が、その反応液のままの状態で
塩素化剤と反応し、高収率で塩素化イミノクロル体を生
成すること、更には、その反応液にアルコ−ルを反応さ
せ、生成する塩素化イミノエ−テル体を加水分解させ、
次いで有機溶媒中で、塩基と反応させることにより、簡
便な連続操作で高収率で7-アミノ-3-クロロメチル-3
-セフェム誘導体を製造することができることを知見
し、本発明を完成させた。
一般式(1)
いアリ−ル基、アリ−ルメチル基又はアリ−ルオキシメ
チル基を示し、R2 はカルボキシル基の保護基を示し、
R3 は置換又は置換基を有しないアリール基を示す)で
表されるアゼチジノン誘導体を有機溶媒中塩化水素捕集
剤の存在下、五塩化リンと反応させて、下記の一般式
(2)
ある。)で表されるイミノクロル体を生成させる第一工
程、次いで該イミノクロル体を塩素化剤と反応させて、
下記の一般式(3)
ある。)で表される塩素化イミノクロル体を生成させる
第二工程、次いで該生成物にアルコ−ルを反応させて下
記一般式(4)
R4 はアルキル基、1又は複数のヒドロキシル基を有す
るアルキル基を示す。)で表される塩素化イミノエ−テ
ル体を生成させる第三工程、次いで該塩素化イミノエ−
テル体を加水分解させて下記一般式(5)
る。)で表される3−アミノアゼチジノン誘導体及びそ
の塩を生成させる第四工程、次いで該3−アミノアゼチ
ジノン誘導体を有機溶媒中、塩基と反応させる第五工程
よりなることを特徴とする下記一般式(6)
される7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘
導体の新規製造法に関するものである。
係る一般式(6)で表される7−アミノ−3−クロロメ
チル−3−セフェム誘導体の製造法は、上記のように基
本的には、五つの反応工程からなる。その特徴とすると
ころは、反応式上では4つの工程を経るも、各反応ごと
の生成物を単離精製することなく、脱アシル化と塩素化
をした後、さらに閉環反応を連続的に行うことにある。
本発明において出発原料として用いられる一般式(1)
のアゼチジノン誘導体は、例えば特開昭50−1295
90号公報、特開昭59−164771号公報及び特開
平5−51361号公報に示され、各種セファロスポリ
ン系抗生物質の重要な合成中間体として既に既知の化合
物である。
物のうちR1 の具体例としては、例えばフェニル基、ト
リル基、p−クロロフェニル基、p−ニトロフェニル
基、p−メトキシフェニル基等の置換もしくは置換基を
有しないアリ−ル基、ベンジル基、トリルメチル基、ナ
フチルメチル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロ
ベンジル基、フェニルジクロロメチル基等の置換もしく
は置換基を有しないアリ−ルメチル基、フェノキシメチ
ル基、p−クロロフェノキシメチル基、p−ニトロフェ
ノキシメチル基等の置換もしくは置換基を有しないアリ
−ルオキシメチル基を挙げることができる。
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、tert- ブ
チル基、2、2、2-トリクロロエチル基、2−クロロエチ
ル基等のハロゲンを含むことのある低級アルキル基、ベ
ンジル基、p−ニトロベンジル基、p−メトキシベンジ
ル基、3、4、5-トリメトキシベンジル基、ジフェニルメ
チル基等の置換もしくは置換基を有しないアリ−ルメチ
ル基、フェニル基、p−メトキシフェニル基等の置換も
しくは置換基を有しないアリ−ル基を挙げることができ
る。
基、トリル基、キシリル基、p−メトキシフェニル基、
p−ニトロフェニル基、p−クロロフェニル基等の置換
もしくは置換基を有しないアリ−ル基を挙げることがで
きる。第一工程は、一般式(1)で表されるアゼチジノ
ン誘導体を有機溶媒中塩化水素捕集剤の存在下、五塩化
リンと反応させて、一般式(2)で表されるイミノクロ
ル体を生成させる工程である。
ゲン化炭化水素、芳香族炭化水素、ジ低級アルキルエー
テル、環状エーテル、低級ジアルコキシエタン、脂肪族
アミド等が挙げられ、これらの中から選ばれる1種叉は
2種以上の混合溶媒として用いられる。例えばクロロホ
ルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、四塩化炭素等
の低級ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、クロルベンゼン
等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、ジメチルエー
テル等のジ低級アルキルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等の環状エーテル、1、2ージメトキシエ
タン、1、2ージエトキシエタン、1、2ージブトキシエタ
ン、1、2ージベンジルオキシエタン等の低級ジアルコキ
シエタン、ジメチルホルムアミド等の脂肪族アミド等が
挙げられる。塩化水素捕集剤としては、例えばピリジ
ン、ピコリン、トリエチルアミン等の第三級アミン、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のエポキシ
ド類、炭酸ソ−ダ、炭酸カルシウム、重炭酸ソ−ダ等の
アルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
性、溶媒の種類および塩化水素捕集剤によって異なる
が、反応温度は通常−30〜10℃、好ましくは−2〜
4℃であり、反応時間は通常0.5〜10時間、好まし
くは1〜3時間である。化合物(1)のアゼチジノン誘
導体に対する五塩化リンと塩化水素捕集剤の使用量は特
に制限されないが、通常化合物(1)に対して五塩化リ
ンが1〜5倍モル、好ましくは1〜3倍モル、塩化水素
捕集剤が1〜10倍モル、好ましくは1〜3倍モルが適
当である。
クロル体の反応液を有機溶媒中塩素化剤を反応させて一
般式(3)で示される塩素化イミノクロル体を生成させ
る工程である。塩素化剤としては、例えば塩素ガス、t
−BuOCl、Cl2O等を挙げることができる。塩素
ガスは、ガス状または不活性有機溶媒、例えば四塩化炭
素、ジクロルメタン、クロロホルム等の低級ハロゲン化
炭化水素の溶液として反応させることもできる。塩素化
剤の使用量は特に制限されないが、通常化合物(1)に
対して1〜5倍モル、好ましくは1〜2倍モルが適当で
ある。なお、本工程の塩素化は一般式(2)のメチル基
を上記塩素化剤で塩素化するものであるが、前工程で使
用している五塩化リンではこの塩素化が進まない。
により一般式(2)に示されるイミノクロル体を更に塩
化水素捕集剤を用いることなく、容易に塩素化を行うこ
とができ、また低温下で反応を行わせることにより一般
式(3)に示される塩素化イミノクロル体を高収率で得
ることができる。この工程で使用される有機溶媒は前記
で挙げたものと同様であるが、低級ハロゲン化炭化水
素、芳香族炭化水素、ジ低級アルキルエーテル、環状エ
ーテル、低級ジアルコキシエタン、脂肪族アミドからな
る群から選ばれる1種叉は2種以上の有機溶媒が好まし
く、通常ジクロルメタン1(V)に対してジオキサン1
〜3(V)、好ましくはジオキサン2(V)の混合溶媒
が最適である。
0℃、好ましくは−20℃以下である。反応温度が−2
0℃以上では一般式(3)で示される目的化合物の生成
以外に他のクロル体が副生し易い。例えば、R1 がアリ
ールメチル基の場合では、更に塩素化が進み、3位のメ
チル基が塩素化された下記一般式(13)、(14)
ある。)で表される副生成物等が主に生成され易くな
る。もっとも、一般式(13)及び(14)で表される
化合物であっても、後のアルコール処理及び加水分解に
より一般式(5)で表される3−アミノアゼチジノン誘
導体及びその塩にすることも可能である。
イミノクロル体の反応液とアルコ−ルを反応させて下記
一般式(4)で表される塩素化イミノエ−テル体を生成
させる反応である。使用するアルコ−ルとしては、例え
ばメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、n−ブ
タノ−ル等の低級アルコ−ル、エチレングリコ−ル、プ
ロピレングリコ−ル、グリセリン等の多価アルコ−ル等
が挙げられる。反応条件は、アルコ−ルの種類によって
異なるが、反応温度は通常−50〜50℃、好ましくは
−30〜20℃であり、反応時間は通常0.5〜24時
間、好ましくは0.5〜10時間である。アルコ−ルの
使用量は特に制限されないが、通常化合物(1)に対し
て10〜100V/W 、好ましくは10〜50V/W
が適当である。
式(4)で表される塩素化イミノエ−テル体反応液を加
水分解させて、3−アミノアゼチジノン誘導体及びその
塩を得る工程である。反応生成物は、前工程で得られた
反応液に水を反応させることにより得ることができる。
反応時間は通常0.5〜5時間、好ましくは0.5〜1時
間である。反応温度は室温以下であればよいが、生成物
の分解を抑えるためになるべく低温で反応させることが
好ましい。反応終了後、疎水性溶媒、例えばジクロルメ
タン、1、2-ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、ベンゼン、クロルベンゼン、酢酸エチル、ギ酸エチ
ル、ジクロルエタン、エトキシアセテート等の抽出溶媒
を加えて抽出した有機層を水層と分離する。
ミノアジチノン誘導体およびその塩を有機溶媒中で、塩
基と作用させることにより、本発明に係る目的物である
7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体を
得る工程である。使用する有機溶媒としては、例えばメ
タノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコー
ル類、アセトニトリル、ブチロニトリル等のニトリル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類
が挙げられるが、それらの混合溶媒でも良い。また、塩
基としては、例えばアンモニア水、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム等のカルボン酸金属塩、トリ
エチルアミン、ピリジン等の有機第3級アミン類等が好
ましい。使用する塩基の使用量は特に制限されるもので
はないが、通常一般式(5)に対して1〜10倍モル、
好ましくは1〜3倍モルである。反応温度は、通常−5
0〜0℃、好ましくは−40〜−10℃、反応時間は3
0分以内であればよい。このようにして製造される本発
明の化合物は、通常の分離精製手段により容易に単離精
製することができる。
下の反応式Dの製造ルートによる。
ある。) 本発明の製造法によれば、7-アミノ-3-クロロメチル-
3-セフェム誘導体を簡便な操作で連続的に高収率で得
ることができ、その特徴とするところは、第四工程まで
の各反応ごとの生成物を単離精製することなく、脱アシ
ル化と塩素化をした後、さらに閉環反応を連続的に行う
ことにあり、工業的に有利である。
施例により詳細に説明する。 実施例1 [p−メトキシベンジル−7−アミノ−3−クロロメチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート・p−トルエ
ンスルホン酸塩]の製造 (第一工程)撹拌器付き0.5リットル容の4つ口フラ
スコを窒素置換して、五塩化リン15g(0.072
M)とジクロルメタン100mlを仕込み、30〜35
℃で十分に溶解後、−2〜−5℃まで冷却し、ピリジン
5.87g(0.073M)をゆっくり滴下する。−2〜
−5℃で約20分間反応後、p−メトキシベンジル−2
−(3−フェニルアセトアミド−4−ベンゼンスルホニ
ルチオ−2−アゼチジノン−1−イル)−3−メチル−
3−ブテノエート20g(0.033M)を加える。反
応はほぼ2時間(1〜2時間)で完結し、イミノクロル
体を得た。
体反応溶液を−20℃まで冷却し、ジオキサン200m
lを加え、−20℃以下の温度で7.9%塩素含有ジク
ロルメタン36g(塩素含有量2.86g=0.04M)
を滴下後、−20℃以下の温度で0.5時間撹拌反応
し、塩素化イミノクロル体を得た。
ットル容の4つ口フラスコを窒素置換して、脱水メタノ
ール400mlを仕込み、−20℃まで冷却後、上記で
得られた塩素化イミノクロル体反応液を一気に加え、0
℃で約1〜2時間反応し、塩素化イミノエーテル体を得
た。
ル反応液を−10℃まで冷却し、水140mlを加え、
−10〜0℃の温度で約20分間反応後、ジクロルメタ
ン400mlで抽出した。更に、その有機層を無水硫酸
ナトリウムで脱水後、濃縮し、3−アミノアゼチジノン
の淡黄色混合液を得た。
0mlのジメチルホルムアミドに溶解してから−30℃
に冷却する。これに10.8mlの28%アンモニア水
を10分間で添加する。その温度で20分反応し、20
0mlの酢酸エチルを加えて溶解させた後、200ml
の水を加えて抽出分離する。分離した有機層を同量の水
次いで5%食塩水で順次洗浄する。次いで、該有機層を
無水硫酸ナトリウムで脱水した後、約20mlに濃縮す
る。その濃縮した溶液を−20℃まで冷却し、100m
lの酢酸エチルを添加する。更に、該溶液に予めp−ト
ルエンスルホン酸1水和物5.4gを20mlのメタノ
ールに溶かした溶液を加えて、同温度で5時間撹拌す
る。析出した白色結晶をガラスフィルターで濾過し、冷
却した酢酸エチルで洗浄した後、乾燥し本発明の目的物
であるp−メトキシベンジル−7−アミノ−3−クロロ
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート・p−ト
ルエンスルホン酸塩(化合物A)を11.9gを得た。
収率は67%であった。化合物Aの構造式を以下に示
す。
確認した結果を以下に示す。 (1)400 MHz 1H-NMR (DMSO:CDCl3=1:1) 2.33(S、3H、CH3-Ar) 3.67(d、1H、-S-CH2-、J=20.0Hz)/3.76(d、1H、-S-CH
2-、J=20.0Hz) 3.78(S、3H、OMe) 4.46(d、1H、-CH2C1、J=12.0Hz)/4.58(d、1H、-CH2C1、
J=12.0Hz) 5.17(d、1H、ラクタム、J=4.0Hz) 5.18(d、1H、-OCH2-、J=16.0Hz)/5.24(d、1H、-OCH2-、
J=16.0Hz) 5.24(d、1H、ラクタム、J=4.0Hz) 6.89(d、2H、J=8.0Hz)/7.35(d、2H、J=8.0Hz) 7.12(d、2H、J=8.0Hz)/7.61(d、2H、J=8.0Hz) 9.17(br、2H、NH2) (2)MS(FAB):369 m/z(M+H)+ (3)IR(KBr):ν3450、2940、2650、1780、173
0、1610、1545、1515、1390、1295、1240、1170、112
0、1033、1008、818、680、565 cm-1
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート・p−トルエ
ンスルホン酸塩]の製造 第一工程から第四工程までは実施例1と同様に行い、2
−アミノアゼチジノンの淡黄色混合液を得た。
0mlのメタノールに溶解してから−30℃に冷却す
る。これに10.8gの28%ナトリウムメチラートの
メタノール溶液を10分間で添加する。その温度で20
分反応後、希塩酸にて中和する。該反応液を減圧下で濃
縮後、300mlの酢酸エチルを加え、水洗する。分離
した有機層を5%食塩水溶液で洗浄する。次いで、該有
機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した後、−18℃まで
冷却し、該溶液にp−トルエンスルホン酸1水和物5.
4gを20mlのメタノールに溶解した溶液を加え、同
温度で5時間撹拌する。抽出した白色結晶をガラスフィ
ルターで濾過し、冷却した酢酸エチルで洗浄後、乾燥し
本発明の目的物であるp−メトキシベンジル−7−アミ
ノ−3−クロロメチル−3−セフェム−4−カルボキシ
レート・p−トルエンスルホン酸塩(化合物A)を9.
07g得た。
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート・塩酸塩]の
製造 第一工程から第四工程までは実施例1と同様に行い、2
−アミノアゼチジノンの淡黄色混合液を得た。
0mlのジメチルホルムアミドに溶解してから−30℃
に冷却する。これに10.8mlの28%アンモニア水
を10分間で添加する。その温度で20分反応し、その
混合液に200mlの酢酸エチルを加えて溶解させた
後、200mlの水を加えて抽出分離する。分離した有
機層を同量の水次いで5%食塩水で順次洗浄する。次い
で、該有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した後、約2
0mlに濃縮する。その濃縮した溶液を−24℃まで冷
却し、300mlのイソプロピルアルコールを添加し溶
解させた。更に、該溶液に3.3gの35%塩化水素水
溶液を20mlのメタノールに溶かした溶液を加えて、
同温度で5時間撹拌する。析出した白色結晶をガラスフ
ィルターで濾過し、冷却したイソプロピルアルコールで
洗浄した後、乾燥し本発明の目的物であるp−メトキシ
ベンジル−7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート・塩酸塩(化合物B)を7.
8g得た。以下に化合物Bの構造式を示す。
確認した結果を以下に示す。 (1)400 MHz 1H-NMR (DMSO:CDCl3=1) 3.70(d、1H、-S-CH2-、J=18.0Hz)/3.75(d、1H、-S-CH
2-、J=18.0Hz) 3.79(S、3H、OMe) 4.48(d、1H、-CH2C1、J=12.0Hz)/4.59(d、1H、-CH2C1、
J=12.0Hz) 5.16(d、1H、ラクタム、J=4.0Hz) 5.19(d、1H、-OCH2-、J=10.5Hz)/5.24(d、1H、-OCH2-、
J=10.5Hz) 5.22(d、1H、ラクタム、J=4.0Hz) 6.90(d、2H、J=8.0Hz)/7.35(d、2H、J=8.0Hz) 9.36(br、2H、NH2) (2)MS(FAB):369 m/z(M+H)+ (3)IR(KBr):ν3450、2850、2620、1790、172
5、1615、1520、1500、1395、1305、1235、1140、103
5、955、835 cm-1
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート・硫酸塩]の
製造 第一工程から第四工程までは実施例1と同様に行い、2
−アミノアゼチジノンの淡黄色混合液を得た。
0mlのジメチルホルムアミドに溶解してから−30℃
に冷却する。これに10.8mlの28%アンモニア水
を10分間で添加する。その温度で20分間反応し、そ
の混合液に300mlの酢酸エチルを加えて溶解させた
後、300mlの水を加えて抽出分離する。分離した有
機層を同量の水、次いで5%食塩水で順次洗浄する。次
いで、該有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した後、約
20mlに濃縮する。その濃縮した溶液を−25℃まで
冷却し、300mlのイソプロピルアルコールを添加し
溶解させた。更に、該溶液に2.9gの98%硫酸を2
0mlのメタノールに溶かした溶液を加えて、同温度で
5時間撹拌する。析出した白色結晶をガラスフィルター
で濾過し、冷却したイソプロピルアルコールで洗浄した
後、乾燥し本発明の目的物であるp−メトキシベンジル
−7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム−4−
カルボキシレート・硫酸塩(化合物C)を10.0g得
た。
確認した結果を以下に示す。 (1)400 MHz 1H-NMR (DMSO:CDCl3=1) 3.68(d、1H、-S-CH2-、J=18.0Hz)/3.76(d、1H、-S-CH
2-、J=18.0Hz) 3.80(S、3H、OMe) 4.47(d、1H、-CH2C1、J=12.0Hz)/4.58(d、1H、-CH2C1、
J=12.0Hz) 5.16(d、1H、ラクタム、J=4.0Hz) 5.20(d、1H、-OCH2-、J=12.0Hz)/5.23(d、1H、-OCH2-、
J=12.0Hz) 5.24(d、1H、ラクタム、J=4.0Hz) 6.89(d、2H、J=8.0Hz)/7.34(d、2H、J=8.0Hz) (2)MS(FAB):369 m/z(M+H)+ (3)IR(KBr):ν3400、2930、2860、1790、172
5、1610、1520、1440、1390、1305、1245、1180、111
0、1025、825、585 cm-1
よれば、7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム
誘導体を簡便な操作で連続的に高収率で得ることができ
る。その特徴とするところは、第四工程までの各反応ご
との生成物を単離精製することなく、脱アシル化と塩素
化をした後、さらに閉環を連続的に行うことにあり、工
業的に有利である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は、置換又は置換基を有しないアリ−ル
基、アリ−ルメチル基又はアリ−ルオキシメチル基を示
し、R2 はカルボキシル基の保護基を示し、R3 は置換
又は置換基を有しないアリール基を示す。)で表される
アゼチジノン誘導体を有機溶媒中塩化水素捕集剤の存在
下、五塩化リンと反応させて、下記の一般式(2) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記と同義である。)で表
されるイミノクロル体を生成させる第一工程、次いで該
イミノクロル体を塩素化剤と反応させて、下記の一般式
(3) 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記と同義である。)で表
される塩素化イミノクロル体を生成させる第二工程、次
いで該生成物にアルコ−ルを反応させて下記一般式
(4) 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記と同義、R4 はアルキ
ル基、1又は複数のヒドロキシル基を有するアルキル基
を示す。)で表される塩素化イミノエ−テル体を生成さ
せる第三工程、次いで該塩素化イミノエ−テル体を加水
分解させて下記一般式(5) 【化5】 (式中、R2 、R3 は前記と同義である。)で表される
3−アミノアゼチジノン誘導体及びその塩を生成させる
第四工程、次いで該3−アミノアゼチジノン誘導体を有
機溶媒中、塩基と反応させる第五工程よりなることを特
徴とする下記一般式(6) 【化6】 (式中、R2 は前記と同義である。)で表される7−ア
ミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22072695A JP3747328B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体の製造法 |
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JP22072695A JP3747328B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体の製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0967378A true JPH0967378A (ja) | 1997-03-11 |
JP3747328B2 JP3747328B2 (ja) | 2006-02-22 |
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JP22072695A Expired - Fee Related JP3747328B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 7−アミノ−3−クロロメチル−3−セフェム誘導体の製造法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100228189B1 (ko) * | 1997-07-15 | 1999-11-01 | 강덕영 | 씨-3 위치가 치환된 세펨 유도체의 제조방법 ii |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22072695A patent/JP3747328B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100228189B1 (ko) * | 1997-07-15 | 1999-11-01 | 강덕영 | 씨-3 위치가 치환된 세펨 유도체의 제조방법 ii |
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