JPH0967373A - イミダゾピロロキノリンの製造法 - Google Patents
イミダゾピロロキノリンの製造法Info
- Publication number
- JPH0967373A JPH0967373A JP22804195A JP22804195A JPH0967373A JP H0967373 A JPH0967373 A JP H0967373A JP 22804195 A JP22804195 A JP 22804195A JP 22804195 A JP22804195 A JP 22804195A JP H0967373 A JPH0967373 A JP H0967373A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solution
- ipq
- pqq
- formaldehyde
- ammonia
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
に製造する方法を提供する。 【解決手段】 ピロロキノリンキノンを含有する溶液に
アンモニアおよびホルムアルデヒドを添加し、該溶液中
のピロロキノリンキノンよりイミダゾピロロキノリンを
生成する。
Description
ノリンの製造方法に関し、さらに詳細には、ピロロキノ
リンキノンからイミダゾピロロキノリンの製造法に係わ
る。イミダゾピロロキノリン(以下IPQと略す)は、
別名7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン−1,
3,9−トリカルボン酸であり、化学構造式は、化1の
ごとくである。
の誘導体であり、今後、医薬品として、開発しうる重要
な物質である。なお、PQQは、1979年にメタノ−
ル資化性細菌のメタノ−ル脱水素酵素の補酵素として見
い出された。
ビ、酵母、さらには、哺乳動物にも存在し、補酵素とし
て重要な働きをになっている。また、さらに、近年まで
に細胞の増殖促進作用(特開昭61−58584号公
報,同63−233783号公報)、抗白内障作用(特
開昭63−41421号公報,同63−48215号公
報,同64−29313号公報)、肝臓疾患予防治療作
用(特開昭63−192717号公報)、創傷治癒作用
(特開昭63−152309号公報)、抗アレルギ−作
用(特開昭63−17493号公報)、逆転写酵素阻害
作用(特開昭63−156724号公報,特開平1−2
9313号公報)およびグリオキサラ−ゼI阻害作用−
制癌作用(特開昭63−215628号公報,特開平1
−29313号公報)など多くの生理活性が明らかにさ
れている。しかしながら、PQQは、腎毒性を有するこ
とが近年明らかにされ(渡辺ら、Hiroshima J.Med.Sc
i.,第38巻,1号,頁49〜51( 1989年) )、
毒性および腎毒性が低く安全なPQQ誘導体の開発が望
まれている。
て、腎毒性および急性毒性試験を行なったところ、イミ
ダゾピロロキノリン(IPQ)がこれらの毒性を大幅に
軽減していることを見出した。しかして、IPQは、P
QQとグリシンを反応させて得られる方法が知られてい
るが、反応の収率を向上させるためには、PQQに対し
て過剰となる量のグリシンを添加する必要があり、より
安価な原料による製造法が期待されていた。
より安価な製造法について種々検討した結果、PQQを
含有する溶液中に、アンモニアおよびホルムアルデヒド
を添加し酸素存在下で反応させることにより、効率よく
IPQに転換されることを見いだし、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、ピロロキノリンキノンを含有
する溶液に、アンモニアおよびホルムアルデヒドを添加
し、該溶液中のピロロキノリンキノンよりイミダゾピロ
ロキノリンを生成するイミダゾピロロキノリンの製造法
である。
を含有する溶液としては、 1.メタノ−ルの資化性を有し、かつ、PQQを菌体外
に生産する能力を有する細菌をメタノ−ルを炭素源とす
る培地中に培養して得られるPQQを含有する培養液、 2.メタノ−ルの資化性を有し、かつ、PQQを菌体外
に生産する能力を有する細菌をメタノ−ルを炭素源とす
る培地中に培養して得られるPQQを含有する培養液か
ら酸性処理、塩析処理などの方法により回収して得られ
た、PQQを含有する粉体を、水または緩衝液に溶解し
て得られる溶液、 3.高純度のPQQを、水または、緩衝液に溶解して得
られる溶液などがある。
溶液に、アンモニアおよびホルムアルデヒドを添加し、
該溶液中に含まれるPQQと好気的条件下で反応させ
る。但し、該溶液がPQQを含有する培養液で、十分量
のアンモニアをすでに含有している場合は、ホルムアル
デヒドのみの添加でも良い。このとき添加されるアンモ
ニアとしては、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウムな
どのアンモニウム塩類、アンモニア水、アンモニアガス
などがあげられるが、実用上は、アンモニア水、アンモ
ニウム塩類が用いられる。ホルムアルデヒドとしては、
ホルムアルデヒド水溶液、ホルムアルデヒドガスなどが
あげられるが、実用上は、ホルムアルデヒド水溶液(ホ
ルマリン)が用いられる。
上であればよく、特に制限はないが、実用上は、アンモ
ニアとしては該溶液中に含有されているPQQに対して
1〜1000モル倍が好ましく、特に5〜100モル倍
が好ましい。ホルムアルデヒドとしては、該溶液中に含
有されているPQQに対して1〜3000モル倍が好ま
しく、特に30〜1000モル倍が好ましい。反応液の
pHは、3〜10の範囲が好ましく、pH4〜8が特に
好ましい。また、反応の進行とともに、pHが低下する
ので、該反応液のpHを保つため、アンモニア、苛性カ
リ、苛性ソーダ等を添加して、該反応液のpHを調節す
る必要がある。温度は、15℃から80℃が好ましく、
実用上特に25〜50℃が好ましい。また、該反応液中
の溶存酸素濃度には特に制限はないが、反応を短時間で
終了させるためには、0.5〜1ppm以上が好まし
い。そのために空気あるいは酸素またはその混合ガスな
どを通気し、撹拌したり、さらに、反応槽の圧力を高め
るなどの手段が使用される。このような条件で反応させ
ることによりPQQからIPQが生成する。
QQを含有する溶液としてPQQを含有する培養液など
を用いた場合、菌体、ホルムアルデヒドにより変性され
たタンパク質などの固形物が含まれているので、濾過も
しくは遠心分離などの通常の固液分離手段によって、固
形分を除去し、上澄液を得る。pH3〜5などの低pH
でIPQを生成させた場合、生成したIPQが反応液中
で沈澱物として存在している場合もあるので、反応液の
pHを中性以上にし、生成したIPQを一旦溶解した
後、上澄液を得る必要がある。得られた上澄液からIP
Qが分離・回収される。上澄液からのIPQの分離、精
製には種々の方法が用いられる。例えば沈澱法、洗浄
法、限外濾過法、抽出法およびIPQを吸着する樹脂担
体を用いる方法等が挙げられる。これらの方法を単独あ
るいは組み合わせてIPQを分離、精製することができ
る。
具体的に説明する。沈澱法としては、たとえば、塩酸、
硫酸および硝酸などの無機酸ならびにトリクロロ酢酸、
トリフルオロ酢酸およびトリフルオロメタンスルホン酸
などの有機酸などにより反応生成液を酸性としてIPQ
を沈澱させる酸性沈澱法、反応生成液に塩化ナトリウム
および塩化カリウムなどのアルカリ金属塩、塩化カルシ
ウムおよび塩化マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩
を添加してIPQを沈澱させる塩析法または反応生成液
と、たとえば、アセトンなどのIPQの溶解度の低い溶
媒とを混合し沈澱させる溶媒沈澱法などがある。これら
の沈澱法においては、液温を低くする程、IPQの回収
率は向上する。前記の沈澱法によって得られたIPQの
粉体、または、IPQを含む沈澱物を、たとえば、アセ
トン、ジエチルエーテルおよび酸性の水のようなIPQ
を溶かしにくい溶剤で洗浄する洗浄法を適用することに
より、IPQの純度をさらに向上させることができる。
得られた培養液を用いる場合には、培養液中の高分子の
夾雑物を除くため限外濾過法を利用することができる。
限外濾過法として、セファデックスG−10(商品名、
ファルマシア株式会社製)およびトヨパールHWシリー
ズ(商品名、東ソー株式会社製)などのゲル濾過用樹脂
担体を用いる方法あるいは各種限外濾過膜や限外濾過中
空糸を用いる方法などを適用することができる。抽出法
に用いる抽出剤として、水および有機溶媒等が使用され
る。有機溶剤としては、水との相溶性が小さい有機溶剤
が好ましく、たとえば、n−ブタノールのような炭素数
4個以上の脂肪族アルコールが好適に使用される。
は、IPQを吸着・脱離することのできる樹脂担体であ
れば特に制限なく利用できる。この樹脂担体の代表例と
して、陰イオン交換樹脂担体では、多糖系担体のDEA
E−セファデックスA−25(商品名、ファルマシア株
式会社製)、親水性ポリマー系樹脂のDEAE−トヨパ
ール650(商品名、東ソー株式会社製)およびアンバ
ーリストA−21(商品名、ローム・アンド・ハース株
式会社製)などがある。また、吸着・分離型樹脂担体で
は、疎水性ポリマー系樹脂のダイヤイオンHPシリーズ
(商品名、三菱化学株式会社製)およびアンバーライト
XADシリーズ(商品名、ローム・アンド・ハース株式
会社製)などの他にシリカ、オクタデシルシリカおよび
アルミナなどがある。疎水性クロマトグラフィ用樹脂担
体では、ブチル−トヨパール650およびフェニル−ト
ヨパール650(東ソー株式会社製)などがある。IP
Qの同定には、元素分析、核磁気共鳴スペクトル、赤外
吸収スペクトルおよび質量分析などの手段が用いられ
る。また、IPQの定量には、高速液体クロマトグラフ
ィーにより行うことが出来る。
毒性試験] (1)マウスに対する急性毒性試験 1)SPF−ICRマウス 雄、5週齢(チャ−ルズリ
バ−株式会社製)に、PQQ・Na2 およびIPQをマ
ウス1kg当り20、40、80、160および200
mgのそれぞれを腹腔投与し、14日間、25℃で飼育
した。なお、一群は8匹とした。その結果、PQQ・N
a2 20mg/kg投与および40mg/kg投与では
マウスは死亡しなかったが、80mg投与で5匹、16
0mg投与および200mg投与で8匹全部死亡した。
PQQ・Na2 のLD50は約70mg/kgマウスであ
った。一方、IPQ投与の場合は全てのマウスが死亡し
なかった。 2)SPF−ICRマウス 雄、5週齢(チャ−ルズリ
バ−株式会社製)に、IPQをマウス1kg当り0.1
g、0.2g、0.4g、0.8gあるいは1.2gの
それぞれを腹腔投与し、14日間、25℃で飼育した。
なお、一群は8匹とした。IPQ0.1〜0.4g投与
ではすべてのマウスが死亡せず、0.8gでは2匹、
1.2gでは6匹が死亡した。LD50は約1.0g/k
gマウスであった。 3)SPF−ICRマウス 雄、5週齢(チャ−ルズリ
バ−株式会社製)に、IPQをマウス1kg当り1.0
g、1.5gあるいは2.0gをそれぞれ経口投与し、
14日間、25℃で飼育した。一群は8匹とした。すべ
てのマウスは死亡しなかった。1)〜3)の結果より、
IPQはPQQに比べて毒性が著しく低下していた。
Qを腹腔投与し、マウスを飼育した。毎日、マウスの尿
を採取し、臨床検査試薬(商品名:ウリステックスI
I、マイルス・三共株式会社製)を用いてグルコ−ス濃
度を調べた。表1に示すように、PQQ・Na2 を投与
したマウスの尿からは糖が検出されたが、IPQを投与
したマウスの尿からは糖が検出されなかった。すなわ
ち、PQQは腎毒性が認められたが、IPQでは腎毒性
が認められなかった。
IPQを腹腔投与し、マウスを飼育した。投与1日後に
絶食(水は与える)し、さらに18時間後に採血して血清
を得た。血清中のグルコ−ス、尿素態窒素およびクレア
チニン(Creatinine)を臨床検査試薬(商品名:富士ド
ライケムスライド、富士写真フィルム株式会社製)を用
いて調べた。なお、各々の値は8匹の平均値で示した。
結果を表2に示す。
幅な減少、尿素態窒素およびクレアチニンの大幅な増加
がみられ、腎毒性が認められた。これに対してIPQの
投与では、グルコ−ス、尿素態窒素およびクレアチニン
のそれぞれの含有量は「無投与」の場合と大差なかっ
た。
150mg、300mg、400mgあるいは600m
g/kg腹腔投与し、マウスを1日飼育した。その後、
絶食(水は与える)し、さらに18時間後に採血して血清
を得た。血清中のグルコ−ス、尿素態窒素およびクレア
チニン(Creatinine)を臨床検査試薬(商品名:富士ド
ライケムスライド、富士写真フィルム株式会社製)を用
いて調べた。なお、各々の値は8匹の平均値で示した。
結果を表3に示す。IPQのいずれの投与量でも、グル
コ−ス、尿素態窒素およびクレアチニンのそれぞれの蓄
積量は「無投与」の場合と大差はなかった。
が、IPQは腎毒性が認められなかった。
製)に、PQQ・Na 2 およびIPQをラット1kg当
り40mgそれぞれ腹腔投与し、7日間、25℃で飼育
した。なお、一群は5匹とした。その結果PQQ・Na
2 では3日目に1匹、5日目に2匹死亡したが、IPQ
投与では死亡ラットはみられなかった。PQQ・Na2
のラットに対する急性毒性は約40mg/kgラットで
あった。投与前(0日目)、投与後1日目、3日目、5
日目および7日目に血液(血清)および尿を採取した。
血清中の尿素対窒素、クレアチニン、グルタミン酸オキ
サル酢酸トランスアミナーゼ(GOT)およびグルタミ
ン酸ピリビン酸トランスアミナーゼ(GPT)を、富士
ドライケムスライトを用いて測定した。また、尿中のグ
ルコース濃度をウリステックスIIを用いて測定した。
結果を表4に示す。PQQ投与により、血清中の尿素態
窒素、クレアチニン、およびGOTまた尿中のグルコー
ス濃度が増加した。その量は、特に投与1〜3日目が高
く、その後低下する傾向が見られた。一方、IPQ投与
では全期間を通じて、何ら変化はみられなかった。つま
り、ラットに対してPQQは腎毒性を示したがIPQは
毒性を示さなかった。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 200ml容のビーカーにPQQ100mgおよび蒸留
水80mlを入れ、溶液のpHを水酸化ナトリウムを加
えpH7.0とし、PQQを溶解した。このビーカー
に、37%ホルムアルデヒド水溶液10mlおよび塩化
アンモニウム500mgを加え溶解し、溶液のpHを水酸
化ナトリウムを加えpH7.0とし、さらに蒸留水を加
え全量を100mlとした。この溶液を撹拌子を用いて
撹拌しながら、室温で24時間反応させたところ、溶液
中にIPQが30.9mg生成した。この溶液のpHを
1.0としIPQを沈殿させ、沈殿したIPQを濾別
し、更にこの濾別したIPQをpH1.0の塩酸酸性の
水で2回洗浄した後、乾燥重量で27.5mgのIPQ
を得た。次にこのIPQの元素分析値、IRスペクト
ル、 1H−NMRスペクトルおよび可視・紫外部スペク
トルを示す。
0s ,1170vs,875m ,735m 3) 1H−NMRスペクトル (δ値,ppm): (DMSO−d6 内部標準:TMS) 7.22(d,1H,pyrrole ring C-H ,J=2.2Hz),8.2
7(s,1H,pyridine ring C-H ),9.21(s,1H,imi
dazole ring C-H ) 13.16(brs,1H,pyrrole ring N-H ) 4)可視・紫外部スペクトル(λmax 値,nm): (10mM リン酸カリウム緩衝液 pH7.0) 251,276,423
4g、Na2HPO4 2.1g、MgSO4 ・7H2O 0.2g、Ca
Cl2 ・2H2O 30mg、FeC6H5O7・XH2O30mg、MnCl
2 ・4H2O 5mg、ZnSO4 ・7H2O 5mg、CuSO4 ・5H
2O 0.5mgおよびメタノ−ル8mlを溶解し、pH
が7.1に調整された液200mlを1l容三角フラス
コに入れ、120℃で20分間殺菌し、これを培地とし
た。これにハイホミクロビウム デニトロフィカンス
DSM 1869を接種し、30℃でロ−タリ−シェ−カ−で回
転数220回/分の回転振盪培養を行った。この培養液
を種母液とした。
MgSO4 ・7H2O 1.0g、KH2PO41.4gを添加した培
地15lを30l容培養槽に入れ、殺菌した。純水10
mlあたりに、FeSO4 ・7H2O 75mg、ZnSO4 ・7H2O
150mg、CaCl2 ・2H 2O150mg、NaCl 150
mg、MnSO4 ・4 〜5H2O 45mg、H3BO3 3mg、Cu
SO4 ・5H2O 1.5mg、CoCl2 ・2H2O 1.5mg、
KI 1.5mg、(NH4)6Mo7O24・4H2O 1.5mgを含
むミネラル溶液を殺菌した。30l容培養槽の温度が3
0℃に低下した後、槽内の培地に、このミネラル溶液1
0mlを無菌的に加え、さらにアンモニア水を無菌的に
添加して、培養液のpHを6.8に調整した。この培養
槽に、メタノ−ルを150mlおよび前記の種母液20
0mlを無菌的に加え、通気量10l/min 、攪拌数3
00rpm で温度30℃、培養pHを6.8になるように
アンモニア水を添加しながら培養した。細菌が増殖する
に従って、培養液中のメタノ−ル濃度が低下したが、そ
れを排気ガス中のメタノ−ルをガスクロマトグラフィ−
で分析することにより検出し、培養液中のメタノ−ル濃
度が0.1〜0.5重量%になるようにメタノ−ルを供
給した。
0日間培養し、PQQを361mg/l含有する培養液
15lを得た。このPQQを含有する培養液に、37%
ホルムアルデヒド水溶液150mlを添加し、45ml
の25%アンモニア水を添加し、pH7.0とし、撹拌
数250rpm 、通気量5l/min で反応を行ったとこ
ろ、反応液のpHが低下したので、25%アンモニア水
を添加し、反応液中のpHを7.0にコントロールしな
がら2時間反応を行ったところ、反応液中のIPQ濃度
は185mg/lとなった。なお、添加した25%アンモ
ニア水量は合計で71mlであった。
フィカンス DSM 1869の培養を30l容培養槽で10日
間行なった。その後、培養液を遠心分離し、得られた培
養上清液に760gの塩化ナトリウムを添加し、塩酸を
用いて、pH3.0とし、5℃で一晩静置し、遠心分離
によって沈澱物を集め、それを乾燥することにより、粉
体16.2gを得た。この粉体1gにはPQQを0.2
7g含有していた。この粉体12gを300mlの蒸留
水に溶解し、NaOHを用いてpH7とし、100ml
ずつ3本の200ml容三角フラスコに分注した。この
溶液は、1070mg/lのPQQを含有していた。各
々の三角フラスコに、(1)0.37%、(2)1%、
(3)2%のホルムアルデヒド濃度となるように37%
ホルムアルデヒド水溶液を添加し、各々の三角フラスコ
に、塩化アンモニウム0.5gずつを添加し、NaOH
を用いてpH7とし、25℃で24時間反応させた。反
応生成液中のIPQの含有量を表5に示す。
ロキノリンの製造をより安価な方法で行うことが可能で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 ピロロキノリンキノンを含有する溶液
に、アンモニアおよびホルムアルデヒドを添加し、該溶
液中のピロロキノリンキノンよりイミダゾピロロキノリ
ンを生成するイミダゾピロロキノリンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22804195A JP3791554B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | イミダゾピロロキノリンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22804195A JP3791554B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | イミダゾピロロキノリンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0967373A true JPH0967373A (ja) | 1997-03-11 |
JP3791554B2 JP3791554B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=16870279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22804195A Expired - Fee Related JP3791554B2 (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | イミダゾピロロキノリンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3791554B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014005259A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 高品質ピロロキノリンキノンの製造方法 |
JP2015189711A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 三菱瓦斯化学株式会社 | イミダゾピロロキノリン塩 |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP22804195A patent/JP3791554B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014005259A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 高品質ピロロキノリンキノンの製造方法 |
JP2015189711A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 三菱瓦斯化学株式会社 | イミダゾピロロキノリン塩 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3791554B2 (ja) | 2006-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DK170569B1 (da) | Fremgangsmåde til fremstilling og/eller oprensning af clavulansyre | |
AU2019350699B2 (en) | Process of making calcium alpha-ketoglutarate | |
JPH10237030A (ja) | 分岐鎖アミノ酸の精製法 | |
JPH0967373A (ja) | イミダゾピロロキノリンの製造法 | |
US8637669B2 (en) | Production method for adefovir dipivoxil | |
JPH03294281A (ja) | オキサゾピロロキノリン類の製造法 | |
JP3731614B2 (ja) | イミダゾピロロキノリン類の製造法 | |
EP0128370B1 (en) | Diazotetracyclic compounds and process for preparing the same | |
EP0941229B1 (en) | Purification of fermented clavulanic acid | |
US5429940A (en) | Process for producing oxazopyrroloquinolines, novel oxazopyrroloquinolines, and use of oxazopyrroloquinolines | |
US6306837B1 (en) | Heavy metal chelating agent for oral administration, its synthesis and its uses in medicine and health protection | |
JPH04202194A (ja) | オキサゾピロロキノリンの製造法 | |
JPH06128260A (ja) | 新規なイミダゾピロロキノリン化合物 | |
US20010029038A1 (en) | Purification of fermented clavulanic acid | |
JPH06128258A (ja) | イミダゾピロロキノリンの製造方法 | |
JPH0565284A (ja) | 新規なイミダゾピロロキノリン化合物 | |
EP1337533B1 (en) | Resolution of trans-7-(hydroxy-methyl)octa-hydro-2h-pyrido-1,2a)pyrazine | |
JPH0570460A (ja) | 新規なピロロキノリン化合物 | |
ES2254028B1 (es) | Procedimiento para la obtencion de pravastatina sodica purificada. | |
JPS62277373A (ja) | ▲醗▼酵法による(−)トランス−2,3−エポキシコハク酸の製造法 | |
JPH0538294A (ja) | 標識されたポルフイリン化合物の製造方法 | |
JPH01265894A (ja) | 抗生物質ムレイドマイシンe,fおよびその誘導体 | |
JP2007039389A (ja) | L−アラボノ−γ−ラクトン結晶の製造法 | |
JPH03190881A (ja) | ベンジルオキサゾピロロキノリン類 | |
JPH03170486A (ja) | 新規なオキサゾピロロキノリン化合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20060315 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20060328 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |