JPH0967292A - ベンズアルデヒド誘導体の製造方法 - Google Patents

ベンズアルデヒド誘導体の製造方法

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JPH0967292A
JPH0967292A JP22295395A JP22295395A JPH0967292A JP H0967292 A JPH0967292 A JP H0967292A JP 22295395 A JP22295395 A JP 22295395A JP 22295395 A JP22295395 A JP 22295395A JP H0967292 A JPH0967292 A JP H0967292A
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JP
Japan
Prior art keywords
derivative
formula
hydroxy
trialkoxybenzaldehyde
acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP22295395A
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English (en)
Inventor
Yasuji Fukuda
保路 福田
Kousuke Furuta
浩祐 古田
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
Application filed by Kyorin Pharmaceutical Co Ltd, Sagami Chemical Research Institute filed Critical Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬、農薬の合成中間体として有用な2−
ヒドロキシ−3,4,5−トリアルコキシベンズアルデ
ヒド誘導体又は5−ヒドロキシ−2,3,4−トリアル
コキシベンズアルデヒド誘導体の新規な製造方法を提供
する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される2,3,
4−トリアルコキシフェノール誘導体に、1)ヘキサメ
チレンテトラミンを有機酸好ましくは、酢酸又はトリフ
ルオロ酢酸中で反応させることを特徴とする下記一般式
(2)で表される2−ヒドロキシ−3,4,5−トリア
ルコキシベンズアルデヒド誘導体の製造方法、及び2)
ジクロロメチルメチルエーテルをルイス酸存在下で反応
させることを特徴とする下記一般式(3)で表される5
−ヒドロキシ−2,3,4−トリアルコキシベンズアル
デヒド誘導体の製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬、農薬の合成中
間体として有用な2−ヒドロキシ−3,4,5−トリア
ルコキシベンズアルデヒド誘導体又は5−ヒドロキシ−
2,3,4−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体の
新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−ヒドロキシ−3,4,5−ト
リアルコキシベンズアルデヒド誘導体及び5−ヒドロキ
シ−2,3,4−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導
体は、例えば1−ベンジルオキシ−2,3,4−トリア
ルコキシベンゼン誘導体をホルミル化して5−ホルミル
体及び6−ホルミル体の混合物を得、それらを分離し、
それぞれのベンジル基を除去することによって製造され
ていた。上記のように、医薬、農薬の合成中間体として
2−ヒドロキシ−3,4,5−トリアルコキシベンズア
ルデヒド誘導体及び5−ヒドロキシ−2,3,4−トリ
アルコキシベンズアルデヒド誘導体が有用であるにもか
かわらず、それらを選択的に製造する方法はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、原料
として入手が極めて容易な2,3,4−トリアルコキシ
フェノール誘導体を選択的にホルミル化することによ
る、2−ヒドロキシ−3,4,5−トリアルコキシベン
ズアルデヒド誘導体又は5−ヒドロキシ−2,3,4−
トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体の効率的な製造
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定の反応試薬により、2−ヒドロキシ
−3,4,5−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体
及び5−ヒドロキシ−2,3,4−トリアルコキシベン
ズアルデヒド誘導体を選択的に製造することができるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、一般式(1)
【0006】
【化5】
【0007】(式中、 R1、R2及びR3は同一または異
なって炭素数1〜6の直鎖ないしは分枝状の低級アルキ
ル基又はベンジル基を示す。R1とR2ないしはR2とR3
はアルキレン基をなして環を形成していてもよい。)で
表される2,3,4−トリアルコキシフェノール誘導体
をヘキサメチレンテトラミンと有機酸、好ましくは酢酸
又はトリフルオロ酢酸中で反応させることを特徴とする
一般式(2)
【0008】
【化6】
【0009】(式中、 R1、R2及びR3は前記と同じ)
で表される2−ヒドロキシ−3,4,5−トリアルコキ
シベンズアルデヒド誘導体の製造方法に関するものであ
る。
【0010】本発明はまた、上記一般式(1)で表され
る2,3,4−トリアルコキシフェノール誘導体をジク
ロロメチルメチルエーテルとルイス酸存在下で反応させ
ることを特徴とする一般式(3)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、 R1、R2及びR3は前記と同じ)
で表される5−ヒドロキシ−2,3,4−トリアルコキ
シベンズアルデヒド誘導体の製造方法に関するものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、R1,R2及びR3は、同
一又は異なってメチル基、エチル基などの炭素数1〜6
の直鎖ないしは分岐状の低級アルキル基、又はベンジル
基などのアラルキル基を示す。また、R1およびR2ない
しはR2及びR3はメチレン基、エチレン基などのアルキ
レン鎖をなして環を形成してもよい。
【0014】上記一般式(2)の2−ヒドロキシ−3,
4,5−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体を製造
する反応は、一般に0〜200℃、好ましくは室温〜1
50℃で行われ、反応は通常は30分〜5時間で完結す
る。
【0015】また、上記一般式(3)の5−ヒドロキシ
−2,3,4−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体
の製造する方法において、一般式(1)で表される2,
3,4−トリアルコキシフェノール誘導体に、ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等の溶
媒中、1〜10当量、好ましくは2〜6当量のルイス酸
を加え、ついで1〜10当量、好ましくは2〜6当量の
ジクロロメチルメチルエーテルを加えることにより、反
応は円滑に進行する。
【0016】ルイス酸としては、四塩化チタン、塩化ア
ルミニウム、四塩化スズ等が用いられ、反応温度は、−
20〜50℃が好ましい。
【0017】
【実施例】以下の実施例により本発明の有用性を示すが
本発明は実施例に限定されるものではない。
【0018】実施例1
【0019】
【化8】
【0020】2,3,4−トリメトキシフェノール10
0mg(0.54mmol)及びヘキサメチレンテトラ
ミン75.7mg(0.54mmol)をトリフルオロ
酢酸0.5ml中90℃で4時間加熱した。反応液を水
で希釈してエーテルで抽出し、エーテル層を水、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、濾過した。濃縮して得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:アセトン
=10:1)で精製し、淡褐色固体の2−ヒドロキシ−
3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒド79.4m
g(69%)を得た。得られたもののスペクトルデータ
は文献値と一致した。
【0021】実施例2
【0022】
【化9】
【0023】2,3,4−トリメトキシフェノール18
4.2mg(1.0mmol)及びヘキサメチレンテト
ラミン140.2mg(1.0mmol)を酢酸1ml
中90℃で1時間加熱した。反応液を水で希釈してエー
テルで抽出し、エーテル層を水、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
濾過した。濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ベンゼン:アセトン=10:1)で
精製し、淡褐色固体の2−ヒドロキシ−3,4,5−ト
リメトキシベンズアルデヒド109.8mg(52%)
を得た。得られたもののスペクトルデータは文献値と一
致した。
【0024】実施例3
【0025】
【化10】
【0026】2,3,4−トリメトキシフェノール9
2.1mg(0.5mmol)をジクロロメタン1ml
に混和して、氷冷下四塩化チタン274μl(2.5m
mol)、ジクロロメチルメチルエーテル113μl
(1.25mmol)を順次滴下して同温で1時間、室
温で4時間撹拌した。反応液を氷にあけ、メタノール1
mlを加えて30分撹拌した。エーテルで抽出して、エ
ーテル層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、濾過した。濃縮して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:アセトン=
5:1)で精製し、淡褐色固体の5−ヒドロキシ−2,
3,4−トリメトキシベンズアルデヒド68.4mg
(64%)を得た。得られたもののスペクトルデータは
文献値と一致した。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、入手容易な2,3,4
−トリアルコキシフェノール誘導体から、反応試薬を選
ぶことによってそれぞれ選択的に2−ヒドロキシ−3,
4,5−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体又は5
−ヒドロキシ−2,3,4−トリアルコキシベンズアル
デヒド誘導体を容易に製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、 R1、R2及びR3は同一または異なって炭素数
    1〜6の直鎖ないしは分枝状の低級アルキル基又はアラ
    ルキル基を示す。R1とR2ないしはR2とR3はアルキレ
    ン鎖をなして環を形成していてもよい。)で表される
    2,3,4−トリアルコキシフェノール誘導体とヘキサ
    メチレンテトラミンを有機酸中で反応させることを特徴
    とする、一般式(2) 【化2】 (式中、 R1、R2及びR3は前記と同じ)で表される2
    −ヒドロキシ−3,4,5−トリアルコキシベンズアル
    デヒド誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機酸が酢酸又はトリフルオロ酢酸であ
    ることを特徴とする請求項1記載の2−ヒドロキシ−
    3,4,5−トリアルコキシベンズアルデヒド誘導体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(1) 【化3】 (式中、R1、R2及びR3は同一または異なって炭素数
    1〜6の直鎖ないしは分枝状の低級アルキル基又はアラ
    ルキル基を示す。R1とR2ないしはR2とR3はアルキレ
    ン基をなして環を形成していてもよい。)で表される
    2,3,4−トリアルコキシフェノール誘導体とジクロ
    ロメチルメチルエーテルをルイス酸存在下で反応させる
    ことを特徴とする一般式(3) 【化4】 (式中、 R1、R2及びR3は前記と同じ)で表される5
    −ヒドロキシ−2,3,4−トリアルコキシベンズアル
    デヒド誘導体の製造方法。
JP22295395A 1995-08-31 1995-08-31 ベンズアルデヒド誘導体の製造方法 Pending JPH0967292A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114163316A (zh) * 2021-11-19 2022-03-11 爱斯特(成都)生物制药股份有限公司 一种制备4-溴-2-甲氧基-5-三氟甲基苯甲醛的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114163316A (zh) * 2021-11-19 2022-03-11 爱斯特(成都)生物制药股份有限公司 一种制备4-溴-2-甲氧基-5-三氟甲基苯甲醛的方法

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