JPH0967231A - 脂肪酸銀を含有する抗菌剤組成物及び該脂肪酸銀を含有する化粧品 - Google Patents

脂肪酸銀を含有する抗菌剤組成物及び該脂肪酸銀を含有する化粧品

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JPH0967231A
JPH0967231A JP24864395A JP24864395A JPH0967231A JP H0967231 A JPH0967231 A JP H0967231A JP 24864395 A JP24864395 A JP 24864395A JP 24864395 A JP24864395 A JP 24864395A JP H0967231 A JPH0967231 A JP H0967231A
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fatty acid
silver
acid silver
acid
agent composition
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JP24864395A
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English (en)
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Noriyuki Uchino
則之 内野
Ken Sekine
憲 関根
Takehito Tabata
勇仁 田端
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NIKKO KEMIKARUZU KK
TOUSHIKI PIGUMENTO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
Original Assignee
NIKKO KEMIKARUZU KK
TOUSHIKI PIGUMENTO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂等の強度低下を惹起せず、少量で抗菌効果
を発揮する抗菌剤組成物及び人体に安全で抗菌効果の高
い化粧品の提供。 【解決手段】次の一般式、RCOOAg(Rは直鎖また
は分岐の、アルキル基もしくはアルケニル基またはアル
キニル基を表す)で表される、親油性成分に対する分散
性を有する脂肪酸銀を含有してなる抗菌剤組成物及び該
脂肪酸銀を含有する化粧品。従来より低濃度の略0.0
01〜1.0重量%で抗菌効果を発揮しうる。脂肪酸銀
の脂肪酸残基の炭素数が7〜23である場合にさらに効
果が著しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は親油性成分に対する
分散性を有し、少量で効果を有する、抗菌剤組成物及び
該脂肪酸銀を含有した化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術】化学薬剤には従来有機系殺菌剤が多く用
いられてきたが、有機系殺菌剤は持続性、耐熱性がな
く、また催奇形性を有する等の欠点が多い。かかる背景
から無機系抗菌剤が使用されるようになった。無機系抗
菌剤とは無機イオン交換体や無機多孔質等に抗菌性金属
を担持させた金属系無機抗菌剤である。銀、銅、亜鉛等
が抗菌性を有することは従来からよく知られている。中
でも銀は高い抗菌性を有し、しかも人体に対する安全性
が高い数少ない金属の1つである。
【0003】銀系無機抗菌剤は従来の有機系薬剤と比較
し、耐熱性が高く揮発、分解等を起こさないうえ安全性
が高いため、広い用途に利用されている。また抗菌効果
は銀イオンにより発現されるため、有機系薬剤にはみら
れない優れた特長を有している。例えば成分の溶出によ
る即効性はないが、持続性が長く耐性菌を生じ難いこと
や細菌、酵母及びかび等広い抗菌スペクトルを有してい
ること等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら無機抗菌
剤粒子の表面は親水性であり、親油性である樹脂に練り
こむ際分散不良を生じる。無機抗菌剤粒子をワックス類
等で被覆した後に樹脂に練りこむと、分散性は向上する
が、金属イオンがワックス類等で被覆されているため、
抗菌効果は必ずしも十分ではない。このため多量の無機
抗菌剤粒子を添加すると、こんどは樹脂の劣化が著し
い。
【0005】このため例えば無機抗菌剤の表面をポリウ
レタン樹脂で被覆する、あるいは酸性アミノ酸重合体側
鎖にカルボン酸銀塩等を結合させる、ことにより、樹脂
等に対する分散性を改良する方法等が提案されている。
しかしながらこれらの方法は、操作が煩雑で経済性が必
ずしもよくないという欠点を有する。
【0006】そこで本発明は樹脂等に対する分散性を有
し、少量で効果を有し、かつ樹脂等の強度、色調の劣化
等を惹起しない抗菌剤組成物を提供することを第一の目
的とする。また上記の特性を有する化粧品を提供するこ
とを第二の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的にし
たがい鋭意研究を重ねた結果、親油性を有する脂肪酸銀
を含有してなる抗菌剤組成物が、少量で抗菌効果を発揮
し、さらに樹脂等の強度、色調の劣化等を惹起しないこ
とを見いだした。すなわち請求項1記載の発明は、次の
一般式、RCOOAg(Rは直鎖または分岐の、アルキ
ル基もしくはアルケニル基またはアルキニル基を表
す)、で表される、親油性成分に対する分散性を有する
脂肪酸銀、を含有してなる抗菌剤組成物である。該脂肪
酸銀は親油性であり、例えばワックス等で被覆すること
なく、親油性成分に対して分散させることができる。さ
らにワックス等で被覆する必要がないため、少量の脂肪
酸銀で抗菌効果を発揮する。請求項2〜4記載の発明
は、好ましい実施態様を示している。請求項2記載の発
明は、請求項1記載の抗菌剤組成物において、前記親油
性成分が油脂または樹脂から選ばれるいずれか1以上で
ある抗菌剤組成物である。請求項3記載の発明は、請求
項1または2記載の抗菌剤組成物において、前記脂肪酸
銀の脂肪酸残基の炭素数が、7〜23の任意の数である
抗菌剤組成物である。炭素数が7〜23である脂肪酸銀
はより親油性が大きく、親油性成分に対する分散性がさ
らに向上する。請求項4記載の発明は、請求項1〜3い
ずれか1項記載の抗菌剤組成物において、前記脂肪酸銀
の含有量が略0.001〜1.0重量%の任意の量であ
る抗菌剤組成物である。かかる少量の添加によって、抗
菌効果を発揮しうる。
【0008】また本発明者は該脂肪酸銀を含有する化粧
品が人体に安全で、抗菌効果に富み、さらに熱、光等に
対して安全であることを見出した。請求項5記載の発明
は、次の一般式、RCOOAg(Rは直鎖または分岐
の、アルキル基もしくはアルケニル基またはアルキニル
基を表す)、で表される、親油性成分に対する分散性を
有する脂肪酸銀を含有した化粧品である。該抗菌剤組成
物を含有した化粧品は、高い抗菌効果を有し、また銀を
使用しているため人体に安全であるのみならず、熱、光
等に対して安定で変色等をおこし難いため商品価値が非
常に高いものである。また請求項6記載の発明は、請求
項5記載の化粧品において、前記親油性成分が油脂また
は樹脂から選ばれるいずれか1以上である化粧品であ
る。請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の化
粧品において、前記脂肪酸銀の脂肪酸残基の炭素数が、
7〜23の任意の数である化粧品である。炭素数が7〜
23である脂肪酸銀はより親油性が大きく、親油性成分
に対する分散性がさらに向上する。請求項8記載の発明
は、請求項5〜7いずれか1項記載の化粧品において、
前記脂肪酸銀の含有量が略0.001〜1.0重量%の
任意の量である化粧品である。かかる少量の添加によっ
て、抗菌効果を発揮しうる。
【0009】
【発明の実施形態】銀イオンを含有する無機系抗菌剤
は、安全性に富み、かつ優れた抗菌効果を発揮するが、
油脂、樹脂等の親油性成分に対する分散性が悪く、この
改良が望まれていた。脂肪酸の銀塩である脂肪酸銀は、
無機系抗菌剤に劣らぬ抗菌性を有するとともに、油脂、
樹脂等の親油性成分に対する分散性が良好で、かつワッ
クス等で被覆したり、あるいはセラミックス、ゼオライ
ト等で担持する必要がないため、少量で効果を発揮し、
また製造が極めて容易である。
【0010】脂肪酸とは、カルボキシル基1個を有する
カルボン酸RCOOHのうち、鎖式構造を有するものを
いう。Rは直鎖構造のものであっても分岐構造のもので
あってもよく、また不飽和結合を有していても有してい
なくてもよい。
【0011】かかる脂肪酸としては例えば、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カ
プリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、
ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシ
ル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、
ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン
酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシ
ン酸、ラクセル酸、アクリル酸、クロトン酸、イソクロ
トン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、
セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、
リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ステアロール
酸等がある。
【0012】かかる脂肪酸のうち、脂肪酸残基(すなわ
ち一般式RCOOHのR)の炭素数が7〜23のものが
より好ましい。炭素数7〜23の場合は脂肪酸の親油性
が大きくなるため、油脂、樹脂等の親油性成分への分散
性がよりよくなるからである。すなわち例えば、カプリ
ル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウ
リン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル
酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノ
ナデカン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン
酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セト
レイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、リノール酸、リノ
レン酸、アラキドン酸、ステアロール酸等である。脂肪
酸銀を製造するに際しては、銀イオンとの反応性のた
め、予め脂肪酸のナトリウム塩としておくことが望まし
い。
【0013】抗菌性を有する金属としては銀以外に、例
えば銅、亜鉛、マグネシウム、ニッケル、コバルト等が
あるが、人体に対する安全性、抗菌効果を考慮すると、
銀が最も優れている。脂肪酸銀を製造するに際しては、
溶解性のある硝酸銀溶液、フッ化銀溶液、塩素酸銀溶
液、過塩素酸銀溶液、硫酸銀溶液等を用いるのが好まし
い。
【0014】親油性成分の代表的なものは、油脂、樹脂
である。油脂としては例えば、脂肪酸のグリセリドを主
成分とする動植物油脂、炭化水素よりなる石油、あるい
はアルコール、ケトン、アルデヒド等からなる芳香油、
植物の花、つぼみ等から得られる精油等がある。さらに
詳しくは例えば、カルシウムセッケングリース、ナトリ
ウムセッケングリース、合成潤滑油グリース、牛脂、豚
脂、ヤシ油、ダイズ油、綿実油、ナタネ油、ヌカ油、ヒ
マシ油、パーム油、サフラワー油、鯨油、アニス油、ア
ビエス油、アヨワン油、イランイラン油、イリス油等が
ある。また樹脂には天然樹脂と合成樹脂とがある。天然
樹脂には例えば、生松ヤニ、カナダバルサム、トルーバ
ルサム、ペルーバルサム等のバルサムと、ブデリウム、
ガンボージ、モツヤク、乳香等のゴム樹脂とがある。ま
た合成樹脂には例えば、フェノール樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の熱
硬化性樹脂と、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース系樹脂
等の熱可塑性樹脂とがある。上記の脂肪酸銀は、これら
の油脂、樹脂1以上のいずれに対しても用いることがで
きる。
【0015】この脂肪酸銀の添加量は、抗菌剤組成物に
対して略0.001〜1.0重量%の任意の量であるこ
とが好ましい。かかる範囲においては、抗菌剤としての
効果が十分発揮され、かつ樹脂等の強度劣化を惹起せ
ず、さらに経済的である。上記の好ましい脂肪酸銀の含
有量は、従来の抗菌剤組成物中に必要とされる銀含有量
に比し、低いものである。これはセラミックスやゼオラ
イト等で担持する必要がなく、またワックス等で被覆す
る必要がないからである。銀系無機抗菌剤は、紫外線、
熱とともに、樹脂の強度を劣化させ、また変色させる原
因の1つであり、一般に銀系無機抗菌剤を樹脂に数%添
加すると、容易に樹脂の強度劣化を引き起こし、また酸
化劣化、黄変劣化、黒変劣化等を生じることが多く、商
品価値を著しく低下させることがあった。本発明によれ
ば、低含有量の脂肪酸銀で抗菌効果を発揮するため、か
かる樹脂の劣化を考慮する必要がないという点で著しく
有利である。なお使用目的により、より好ましい添加量
の範囲が存在する。例えば切り花の鮮度保持等水溶液中
等で比較的長時間保持する必要のあるものについては、
略0.001〜0.1重量%の任意の量がより好まし
い。また樹脂に練り込む場合には、略0.01〜1.0
重量%の任意の量がより好ましい。
【0016】なお抗菌剤組成物中には、脂肪酸銀の効果
に影響を与えない範囲で、ショ糖脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤、ショ糖、乳糖、
麦芽糖、デンプン等の糖類、シリコーン油脂、フッ素油
剤等の油類、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸
カリウム等の塩類、エタノール、セタノール、グリセリ
ン等のアルコール類等を添加することもできる。
【0017】次に本発明の抗菌剤組成物の製造方法につ
いて説明する。ただし製造方法は、下記の方法に限定さ
れるものではない。
【0018】まずグリセリド、すなわちグリセリンと脂
肪酸とのエステルを水酸化ナトリウムでケン化し、脂肪
酸のナトリウム塩すなわちセッケンの溶液を製造する。
このセッケンの溶液は5重量%程度としておくことがよ
り好ましい。このセッケンの溶液を適宜撹拌しながら、
5重量%程度の硝酸銀を添加することにより、脂肪酸銀
が生成する。撹拌は例えば高速撹拌機(ホモミキサー)
等で100〜100000rpmの任意の回転数で行
う。一般に撹拌の回転数が高い方が生成する粒子が小さ
くなり、抗菌効果が向上するので好ましい。必要に応じ
て油脂、界面活性剤等を任意の製造工程で適宜添加し、
さらに必要に応じて精製、乾燥させて抗菌剤組成物を得
る。
【0019】また脂肪酸銀の生成前に予め、あるいは脂
肪酸銀の生成後にタルク、カオリン、アルミナ、ベント
ナイト、アクリル微粒子等を添加しておいてもよい。こ
れらは一般に脂肪酸銀より粒子径が大きく(およそ0.
1〜10μm)、脂肪酸銀が均質に混合された抗菌剤組
成物を得ることができる。さらに乾燥後の抗菌剤組成物
から脂肪酸銀が飛散することを防止することができる。
【0020】生成した抗菌剤組成物は、特に油脂、樹脂
等の親油性成分に対して分散性に優れている。また少量
で効果を発揮するため、樹脂の強度劣化、熱、光等によ
る劣化を引き起こさない。さらに金属イオンは、銅イオ
ン、亜鉛イオン等を使用せず、銀イオンのみを使用して
いるため、安全性にも優れている。かかる抗菌剤組成物
は繊維、プラスチックの他、医療用具、生体材料、医療
品等幅広い分野に応用することができる。
【0021】また本発明は、前記脂肪酸銀を含有する化
粧品をも提供する。該化粧品は、脂肪酸銀を含有するこ
とにより、高い抗菌効果を有し、また金属イオンとして
銅、亜鉛等を使用せず、銀のみを使用しているため人体
に安全である。さらに熱、光等に対して安定で変色等を
おこし難いため商品価値が非常に高いものである。該化
粧品は、乳液、化粧水等の基礎化粧品、白粉、口紅、ネ
イルエナメル、メイクアップ類等のメイクアップ化粧
品、日焼け止め製品、防臭化粧品等の薬用化粧品、シャ
ンプー、ポマード、コールドウェーブローション、染毛
料等の毛髪用化粧品、口腔用化粧品、バスソルト、バス
オイル等の浴用化粧品、芳香品等に幅広く使用すること
ができる。
【0022】化粧品に含有される脂肪酸銀は前記した例
示の油脂、樹脂の1以上のいずれの親油性成分等に対し
ても用いることができる。また化粧品に含有される脂肪
酸銀を構成する脂肪酸は前記した例示のもの等を用いる
ことができるが、かかる脂肪酸のうち脂肪酸残基の炭素
数が7〜23のものがより好ましい。さらに、この脂肪
酸銀を含有する化粧品は、常法により製造することがで
きるが、脂肪酸銀の化粧品中の含有量は、略0.001
〜1.0重量%の任意の量であることが望ましい。該範
囲であれば、抗菌効果が十分発揮されると同時に変色等
を惹起せず化粧品としての価値を維持できるからであ
る。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。ただし本発
明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0024】<実施例1>表1の配合による脂肪酸銀及
び市販品(対照)の、ジエチルセパゲートへの分散性を
比較した。
【0025】
【表1】
【0026】なおステアリン酸銀、カプリル酸銀、イソ
ステアリン酸銀は、5%硝酸銀水溶液を高速撹拌機で1
0000rpmで撹拌しながら、5%のステアリン酸ナ
トリウム水溶液もしくは5%のカプリル酸ナトリウム水
溶液、または5%のイソステアリン酸ナトリウム水溶液
を徐々に添加し、添加終了後5分間撹拌を継続し、その
後常法により、濾過、乾燥させて製造した。また市販品
Aは、ナトリウムタイプのA型ゼオライトに担持させた
無機系抗菌剤である(銀イオン換算で2.0重量%)。
また市販品Bは、ハイドロタルサイトに担持させた無機
系抗菌剤である(銀イオン換算で2.0重量%)。各試
料を、高速撹拌機で10000rpmで5分間混合し
た。これらを40℃で1週間静置した後、脂肪酸銀の分
散性を、分離の有無により目視で判断した。結果を表2
に示す。
【0027】
【表2】
【0028】(評価基準) ◎:分離がなく、分散性良好である。 ○:わずかに分離するが、分散性ほぼ良好である。 ×:分離し、分散性が悪い。
【0029】試料No.1、2、3の、脂肪酸銀を使用
したものは分散性が良好またはほぼ良好であるのに対
し、試料No.4、5の市販品を使用したものは、分散
性が悪く、脂肪酸銀の分散性が優れていることが確認で
きる。
【0030】<実施例2>実施例1で作成した試料N
o.1、4、5を使用し、表3の配合で抗菌性樹脂を作
成し、抗菌効果、樹脂強度、樹脂の着色度を検討した。
なお試料No.12は、脂肪酸銀の添加されていない対
照試料である。
【0031】
【表3】
【0032】各成分をよく混合し、射出成形機(設定温
度220℃)で60mm×49mm×2.5mmのテス
トピースを成形した。
【0033】(抗菌性試験)各試料No.のテストピー
ス1つずつを、滅菌したフラスコに入れ、これに河川か
ら採取した水50mlを添加する。これを30℃で24
時間振盪培養し、振盪培養前後の一般生菌数を測定し
た。結果を表4に示す。なお試料No.6、7、8の水
中の脂肪酸銀濃度は、それぞれ約0.04重量%(銀イ
オン濃度約0.01重量%)、約0.004重量%(銀
イオン濃度約0.001重量%)、約0.0004重量
%(銀イオン濃度約0.0001重量%)である。また
試料No.9、10、11の水中の銀イオン濃度は、そ
れぞれ約0.0008重量%、約0.00008重量
%、約0.00008重量%である。
【0034】
【表4】
【0035】(樹脂強度試験)樹脂の強度は、JIS
K 6301−1975に規定された引張り試験を25
℃で行い、破断強度で評価した。
【0036】結果を表5に示す。
【0037】
【表5】
【0038】成形したテストピースの着色度を、対照品
(試料No.12)と目視で比較した。結果を表5に示
す。
【0039】(着色度評価) ○:薄い褐色であり、対照品とほとんど差がない。 △:褐色であり、対照品と比べやや着色しているが実用
可能である。 ×:黒色に着色しており、実用不可能である。
【0040】脂肪酸銀中の銀イオンの割合(イソステア
リン酸銀及びステアリン酸銀が27.6重量%、カプリ
ル酸銀が43.0重量%)は、市販品A及びB中の銀イ
オンの割合(2重量%)よりも高い。このため脂肪酸銀
と、市販品AまたはBとの、ポリプロピレン樹脂への添
加量を同一とした場合(試料No.6と9及び試料N
o.7と10と11)であっても、脂肪酸銀を含有させ
た試料の方が抗菌効果が高いことが確認される。また樹
脂強度の劣化について試料No.7と9とを比較すると
(試料No.7と9とは略同一の抗菌効果を有する)、
試料No.7の方がはるかに劣化が少ない。さらに試料
No.6と9とを比較しても(試料No.6と9とは脂
肪酸銀と市販品Aとの、ポリプロピレン樹脂への添加量
が同一であり、かつ抗菌効果はNo.6の方が高い)、
試料No.6の方がはるかに劣化が少ない。これらの結
果から、脂肪酸銀を含有した抗菌剤の、抗菌効果と、樹
脂の耐劣化性が確認できる。また脂肪酸銀を使用した抗
菌剤は、脂肪酸銀の含有量が高いにもかかわらず、着色
度が低く、脂肪酸銀を含有した抗菌剤の着色防止効果が
確認できる。
【0041】<実施例3>本発明に係る抗菌剤組成物を
切り花の鮮度保持剤として使用した。表6に示す配合で
鮮度保持剤を作成した。
【0042】
【表6】
【0043】精製水を高速撹拌機で5000rpmで撹
拌しながら、他の成分を精製水中に添加し、80℃に加
熱して3分間撹拌を継続した。その後高速撹拌機を10
0rpmで撹拌しながら、25℃に冷却し、鮮度保持剤
とした。同一形状の花瓶20本を用意し、各々に、水道
水200gを添加し、同一環境下で栽培したバラを2本
ずつ差した。この中10本の花瓶中に、鮮度保持剤0.
02gを添加し、2週間バラの鮮度の状態を、花の変
色、しおれの有無によって、目視で確認した。
【0044】鮮度保持剤を添加した花瓶はすべて、2週
間経過しても花の変色、しおれが認められなかった。一
方鮮度保持剤を添加しなかった花瓶はすべて、4日で花
の変色、しおれが認められた。これにより脂肪酸銀が、
切り花の鮮度保持に有効であることが確認された。
【0045】<実施例4>本発明に係る抗菌剤組成物を
クリームファンデーションに使用した。表7に示す配合
でクリームファンデーションを作成した。なお試料N
o.15は、抗菌剤組成物を含有しない対照品である。
【0046】
【表7】
【0047】A相の成分を計量し、乳化機(ミズホ工業
社製)で混合しながらB相を徐々に添加し、添加終了後
3分間撹拌を継続して乳化し、クリームファンデーショ
ンとする。このクリームファンデーションを25℃で3
か月静置し、クリームファンデーション作成時と3か月
静置後との一般生菌数を測定した。結果を表8に示す。
【0048】
【表8】
【0049】表8より、脂肪酸銀を含有した抗菌剤組成
物の抗菌効果が確認された。
【0050】<実施例5>本発明に係る抗菌剤組成物を
化粧クリームに使用した。表9に示す配合で化粧クリー
ムを作成した。なお試料No.17は、抗菌剤組成物を
含有しない対照品である。
【0051】
【表9】
【0052】A相を高速撹拌機で1000rpmで撹拌
しながら80℃に加熱して成分を混合溶解し、次に同温
度に加熱したB相を添加し、さらに3分間撹拌を継続し
て乳化する。これを撹拌しながら25℃に冷却して化粧
クリームとする。この化粧クリームを25℃で6か月静
置し、化粧クリーム作成時と6か月静置後との一般生菌
数を測定した。結果を表10に示す。
【0053】
【表10】
【0054】表10より、脂肪酸銀を含有した抗菌剤組
成物の抗菌効果が確認された。
【0055】<実施例6>本発明に係る抗菌剤組成物を
制汗剤に使用した。表11に示す配合で、各成分をよく
混合して制汗剤を作成した。
【0056】
【表11】
【0057】右手の甲に制汗剤を1g塗布し、一方左手
の甲には塗布せず、30℃、湿度80%の環境下で30
分間保持し、汗の発生の程度を官能で評価した。制汗剤
を塗布した右手の甲は、左手に比べ、著しく汗の発生が
抑制された。
【0058】<実施例7>本発明に係る抗菌剤組成物を
床擦れ防止剤に使用した。表12に示す配合で、各成分
をよく混合して床擦れ防止剤を作成した。
【0059】
【表12】
【0060】床擦れ防止剤を背中に5g塗布し、肌の滑
りを官能で評価した。背中の肌の滑りがよくなり、床擦
れを防止することができた。さらに背中からの体臭の発
生の程度を官能で評価したが、背中からの体臭の発生も
防止することができた。
【0061】<実施例8>本発明に係る抗菌剤組成物を
消臭剤に使用した。表13に示した配合で消臭剤を作成
した。
【0062】
【表13】
【0063】精製水以外の原料をよく混合し、撹拌機で
1000rpmで撹拌しながら、精製水を添加してさら
に3分間撹拌し、消臭剤とした。20l容のポリバケツ
に入った生ゴミ5Kgに消臭剤50gをスプレーし、消
臭の効果を官能で確認したところ、生ゴミの臭いはほと
んど消滅した。また5m×4mの部屋に消臭剤20gを
スプレーし、消臭の効果を官能で確認したところ、部屋
の臭いはほとんど消滅した。
【0064】<実施例9>タルク、アクリル微粒子を抗
菌剤組成物に添加した場合の、抗菌剤組成物中における
脂肪酸銀の分散性と、風速1m/sの環境下での脂肪酸
銀の抗菌剤組成物からの飛散の状態を目視で確認した。
表14に示した配合で抗菌剤組成物を作成した。
【0065】
【表14】
【0066】試料No.21は、精製水1000gを高
速撹拌機で10000rpmで撹拌しながら14.2g
のラウリン酸ナトリウムを添加して溶解し、さらに10
0gのアクリル微粒子(平均粒子径1μm)を添加し、
分散させる。この溶液をさらに撹拌しながら100gの
10%硝酸銀水溶液を徐々に添加し、添加終了後10分
間撹拌を継続する。かかる溶液を常法により、ろ過、乾
燥して粉末状の抗菌剤組成物を得た。試料No.22
は、精製水600gを高速撹拌機で10000rpmで
撹拌しながらタルク99gを添加し、分散させる。撹拌
を継続しながら硝酸銀1.57gを添加し、さらにイソ
ステアリン酸ナトリウム2.2gを精製水100gに溶
解させた溶液を、徐々に添加し、添加終了後10分間撹
拌を継続する。かかる溶液を試料No.21の場合と同
一の方法により、ろ過、乾燥して粉末状の抗菌剤組成物
を得た。試料No.23は、精製水1100gを高速撹
拌機で10000rpmで撹拌しながら14.2gのラ
ウリン酸ナトリウムを添加して溶解する。この溶液をさ
らに撹拌しながら100gの10%硝酸銀水溶液を徐々
に添加し、添加終了後10分間撹拌を継続する。かかる
溶液を試料No.21の場合と同一の方法により、ろ
過、乾燥して粉末状の抗菌剤組成物を得た。試料No.
24は、精製水699gを高速撹拌機で10000rp
mで撹拌しながら硝酸銀1.57gを添加し、さらにイ
ソステアリン酸ナトリウム2.2gを精製水100gに
溶解させた溶液を、徐々に添加し、添加終了後10分間
撹拌を継続する。かかる溶液を試料No.21の場合と
同一の方法により、ろ過、乾燥して粉末状の抗菌剤組成
物を得た。
【0067】試料No.21は試料No.23よりも、
また試料No.22は試料No.24よりも、粉末状の
抗菌剤組成物中で脂肪酸銀がより均一に分散し、抗菌剤
組成物からの脂肪酸銀の飛散をより抑制することができ
た。
【0068】
【発明の効果】本発明によって、親油性を有する脂肪酸
銀を含有してなる抗菌剤組成物が、親油性成分に対して
分散性を有し、かつ少量で効果を発揮しうる。特に脂肪
酸残基の親油性が大きいほどこの効果は大きい。さらに
少量で効果を発揮しうるため、これを樹脂等に練りこん
だ場合に、樹脂の強度が低下することがない。すなわち
従来無機系抗菌剤を樹脂等に練りこむに際しては、ワッ
クス等で被覆等しなければ樹脂等への分散性を確保でき
なかったため、比較的多量の無機系抗菌剤を樹脂等に練
りこむ必要があった。このため樹脂等の強度の低下を回
避することができなかった。本発明では脂肪酸銀が親油
性であり、ワックス等で被覆等する必要がなく、したが
って少量で抗菌効果を発揮しうるため、樹脂等の強度の
低下を回避することができる。また該脂肪酸銀を含有さ
せることにより、人体に安全で、高い抗菌効果を示し、
さらに変色等をおこし難いため商品価値が非常に高い化
粧品を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61L 2/16 A61L 2/16 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式、RCOOAg(Rは直鎖また
    は分岐の、アルキル基もしくはアルケニル基またはアル
    キニル基を表す)、で表される、親油性成分に対する分
    散性を有する脂肪酸銀、を含有してなる抗菌剤組成物。
  2. 【請求項2】前記親油性成分が油脂または樹脂から選ば
    れるいずれか1以上であることを特徴とする請求項1記
    載の抗菌剤組成物。
  3. 【請求項3】前記脂肪酸銀の脂肪酸残基の炭素数が、7
    〜23であることを特徴とする請求項1または2記載の
    抗菌剤組成物。
  4. 【請求項4】前記脂肪酸銀の含有量が略0.001〜
    1.0重量%であることを特徴とする請求項1〜3いず
    れか1項記載の抗菌剤組成物。
  5. 【請求項5】次の一般式、RCOOAg(Rは直鎖また
    は分岐の、アルキル基もしくはアルケニル基またはアル
    キニル基を表す)、で表される、親油性成分に対する分
    散性を有する脂肪酸銀、を含有してなる化粧品。
  6. 【請求項6】前記親油性成分が油脂または樹脂から選ば
    れるいずれか1以上であることを特徴とする請求項5記
    載の化粧品。
  7. 【請求項7】前記脂肪酸銀の脂肪酸残基の炭素数が、7
    〜23であることを特徴とする請求項5または6記載の
    抗菌剤組成物。
  8. 【請求項8】前記脂肪酸銀の含有量が略0.001〜
    1.0重量%であることを特徴とする請求項5〜7いず
    れか1項記載の抗菌剤組成物。
JP24864395A 1995-09-01 1995-09-01 脂肪酸銀を含有する抗菌剤組成物及び該脂肪酸銀を含有する化粧品 Withdrawn JPH0967231A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100982275B1 (ko) * 2008-01-28 2010-09-15 이대희 지방산 은 및 유기산 은 화합물이 함유된 방향제 조성물
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JP2017503864A (ja) * 2014-01-27 2017-02-02 エイダンス スキンケア アンド トピカル ソリューションズ エルエルシー 局所抗生物質製剤

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