JPH0964283A - パストランジスタ論理回路 - Google Patents

パストランジスタ論理回路

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JPH0964283A
JPH0964283A JP7221795A JP22179595A JPH0964283A JP H0964283 A JPH0964283 A JP H0964283A JP 7221795 A JP7221795 A JP 7221795A JP 22179595 A JP22179595 A JP 22179595A JP H0964283 A JPH0964283 A JP H0964283A
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JP
Japan
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pass
transistor
pass transistor
circuit
inverter
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JP7221795A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Sako
則光 迫
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力の低減化が図られるとともにチップ面
積を小さく抑えたパストランジスタ論理回路を提供す
る。 【解決手段】反転生成回路13,23,33で入力され
てきたコントロール信号C,F,Gの論理を反転するこ
とにより反転前後の論理信号のペアからなる相補信号を
生成し、かつ反転生成回路13,23,33で反転前の
論理信号を遅延させることにより反転後の論理信号との
位相を調整しパストランジスタ11,12,21,2
2,31,32に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゲートアレ
イ方式の半導体集積回路等に用いられるパストランジス
タ論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のパストランジスタをツ
リー状に接続して所望の論理回路を構成するパストラン
ジスタ論理回路が知られている。このようなパストラン
ジスタ論理回路は、CMOSトランジスタを複数使用し
て所望の論理回路を構成するCMOSトランジスタ論理
回路と比較し、同じ機能を実現するにあたり、使用する
トランジスタ数が少なくて済み、高集積化、低消費電力
化、高速化が容易に実現される。
【0003】しかし、このようなパストランジスタ論理
回路では、複数のパストランジスタをツリー状に接続す
る構成のため、各パストランジスタの電圧降下が累積さ
れ電圧ノイズマージンが小さく、また各パストランジス
タの容量も累積され外部負荷変動に応じて遅延時間が変
動しタイミング調整が困難であった。そこで、パストラ
ンジスタ論理回路に関し、これらの問題を解決するため
の技術が提案されている。
【0004】図6は、文献「IEEE 1994 CU
STOM INTEGRATEDCIRCUITS C
ONFERENCE 26.5 Lean Integ
ration: Achieving a Quant
um Leap in Performance an
d Cost of Logic LSIs」に提案さ
れた、パストランジスタを使用した3種類の基本セルの
回路図(a)、(b)、(c)である。
【0005】図6(a)に示す基本セルでは、1組のパ
ストランジスタ61,62の各一端に入力信号としてパ
ス信号A,Bが入力される。またパストランジスタ6
1,62の各ゲートには相互に論理が反転した相補信号
としてのコントロール信号C,C_ が入力される。パス
トランジスタ61,62の各他端は、後述する出力イン
バータ63に接続されている。
【0006】ここで、パストランジスタ61,62の各
一端にパス信号A,Bとして、それぞれ‘H’レベル,
‘L’レベルの信号が印加され、また各ゲートにコント
ロール信号C,C_ としてそれぞれ‘H’レベル,
‘L’レベルの信号が印加されると、パストランジスタ
61が導通状態になりパストランジスタ62が遮断状態
になるため、パストランジスタ61に印加されている
‘H’レベルの入力信号Aがパストランジスタ61を経
由して、‘H’レベルのパス信号Yとして出力される。
出力されたパス信号Yは出力インバータ63に入力され
る。
【0007】ここで、出力インバータ63の詳細につい
て図7を参照して説明する。図7は、図6に示す出力イ
ンバータの回路図である。図7に示す出力インバータ6
3には、その出力インバータ63の入力側と電源VDD
の間にPMOSトランジスタ71が配置されている。ま
た電源VDDとグラウンドGNDとの間に直列接続され
た、電源VDD側から順にPMOSトランジスタ72とN
MOSトランジスタ73からなるインバータ74が備え
られている。さらに、電源VDDとグラウンドGNDとの
間に直列接続された、電源VDD側から順にPMOSトラ
ンジスタ75とNMOSトランジスタ76からなるイン
バータ77も備えられている。各インバータ74、77
の入力側は互いに接続され、出力インバータ63の入力
端を構成している。またインバータ74の出力側はPM
OSトランジスタ71のゲートに接続され、インバータ
77の出力は、出力インバータ63全体としての出力と
なる。
【0008】このように構成された出力インバータ63
に、前述した‘H’レベルのパス信号Yが入力される。
この‘H’レベルのパス信号Yは、パストランジスタ6
1に入力されている‘H’レベルの入力信号Aと比較
し、パストランジスタ61による電圧降下分だけ小さく
なっている。この‘H’レベルのパス信号Yがインバー
タ74に入力されると、インバータ74で‘L’レベル
に反転される。反転された‘L’レベルの信号はPMO
Sトランジスタ71のゲートに入力され、これによりP
MOSトランジスタ71は遮断状態から導通状態に変化
し、PMOSトランジスタ71から電源VDDとほぼ等し
い電圧が出力される。この電圧はインバータ77に入力
され、インバータ77で‘L’レベルに反転され出力さ
れる。このようにしてパストランジスタ61による電圧
降下分だけ電圧の低い‘H’レベルのパス信号Yは、P
MOSトランジスタ71で電源VDDとほぼ等しい電圧に
引き上げられ、電圧ノイズマージンが改善されている。
またPMOSトランジスタ71には小さなサイズのトラ
ンジスタが使用されており、パストランジスタ61が
‘L’レベルに変化した場合に、まだ導通状態にあるP
MOSトランジスタ71からパストランジスタ61に向
けて大電流が流れるのを防止している。
【0009】インバータ74はPMOSトランジスタ7
1のみを駆動するものであるため、そのインバータ74
を構成するPMOSトランジスタ72,NMOSトラン
ジスタ73には小さなサイズのトランジスタが用いられ
ている。一方、インバータ77は外部負荷を駆動する必
要があるため、インバータ77を構成するPMOSトラ
ンジスタ75,NMOSトランジスタ76には大きなサ
イズのトランジスタが用いられている。
【0010】このように図6(a)に示す基本セルで
は、出力インバータ63でパストランジスタ61やパス
トランジスタ62による電圧降下が補償され、かつ外部
負荷変動による遅延時間の変動が防止されている。図6
(b)は、図6(a)に示す基本セルにもう1組のパス
トランジスタ64,65を加えることにより3つの入力
信号A,B,Dと4つのコントロール信号C,C_ ,
E,E_ に対応できる基本セル、図6(c)は、図6
(b)に示す基本セルにさらに1組のパストランジスタ
66,67を加えることにより4つの入力信号A,B,
D,Eと4つのコントロール信号C,C_ ,F,F_ に
対応できる基本セルである。これら図6(a)、図6
(b)、図6(c)に示す3種類の基本セルを用いて種
々のパストランジスタ論理回路を構成することができ
る。
【0011】図8は、図6に示す文献とは異なる文献
「1995 Symposium on VLSI C
ircuits Digest of Technic
alPapers 16−1 Pass Transi
stor Based Gate Array Arc
hitecture」に提案されたパストランジスタ論
理回路の、概略回路図およびそのレイアウト図である。
【0012】図8の左半分には、パストランジスタ論理
回路を構成する1つのパストランジスタセルの概略回路
図80が示されており、図8の右半分にはそのレイアウ
ト図90が示されている。概略回路図80に示されてい
るパストランジスタ・ツリー部81は、相互にペアを成
し、各一端に相互に論理が反転した入力信号A,A_
B,B_ が入力されるとともに各ゲートに、やはり相互
に論理が反転したコントロール信号C,C_ が入力さ
れ、 各他端が互いに接続された、パストランジスタ81
a,81b,81c,81dから成る組を複数備えたC
PL(Complementary Pass−tra
nsistor Logic)で論理が構成されてい
る。パストランジスタ・ツリー部81のパストランジス
タ81a,81b,81c,81dには、レイアウト図
90に示すような比較的小さなサイズのNMOSトラン
ジスタが使用されている。パストランジスタ・ツリー部
81からは、相互に論理が反転したパス信号Y、Y_ が
出力される。出力されたパス信号Y、Y_ は、レイアウ
ト図90に示すような小さなサイズのPMOSトランジ
スタ82a,82bで構成されたラッチ部82に入力さ
れラッチされる。ラッチ部82からは電源VDDとほぼ等
しい電圧の信号およびその信号の論理が反転した信号が
出力される。このようにしてパストランジスタ・ツリー
部81におけるパストランジスタ81a,81b,81
c,81d等による電圧降下が補償される。ラッチ部8
2からの出力はドライバ部83,84の双方に入力さ
れ、ドライバ部83,84からは互いに論理が反転した
信号OUT,OUT_ が外部に出力される。ここでドラ
イバ部83およびドライバ部84には、外部負荷による
遅延時間の変動防止のために、図90に示されているよ
うな大きなサイズのNMOSトランジスタ83a,PM
OSトランジスタ83b、およびNMOSトランジスタ
84a,PMOSトランジスタ84bが用いられてい
る。このように図8に示すパストランジスタ論理回路で
は、パストランジスタ・ツリー部81のパストランジス
タによる電圧降下がラッチ部82で補償され、またドラ
イバ部83,84で外部負荷による遅延時間の変動が防
止されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図9は、図6に示す基
本セルのタイミングチャートである。例えば図6(a)
に示す1組のパストランジスタ61,62に、図9
(a)に示すように、相互に論理が反転した入力信号
A,Bが入力されている状態で、ファンアウトや配線容
量に起因してコントロール信号C,C_ の位相がずれて
入力されると、そのコントロール信号C,C_ の‘H’
レベルが重なった部分でパストランジスタ61,62双
方のゲートが同時に開くため、入力信号A,Bが衝突し
て、図9(a)に示すパス信号Yの一部分に貫通電流i
が流れ消費電力が増大するという問題がある。
【0014】また図9(b)に示すように、入力信号
A,Bとコントロール信号C,C_ の位相ズレによるグ
リッチgも発生し、誤動作の要因となる。さらに、図6
に示す基本セルに採用されている出力インバータ63
は、パス信号Yの‘H’レベルをインバータ74とPM
OSトランジスタ71の双方を用いて引き上げる構成の
ため、そのインバータ74を構成するPMOSトランジ
スタ72およびNMOSトランジスタ73と、PMOS
トランジスタ71とによるチップサイズの増大や消費電
力の増大という問題がある。さらに、パス信号Yの負荷
容量は、インバータ77の入力容量に加え、PMOSト
ランジスタ72,NMOSトランジスタ73双方のゲー
ト容量も加わるため、そのパス信号Yの負荷容量は大き
く、従って信号の遅延時間が大きく回路動作の高速化が
妨げられるという問題も抱えている。
【0015】一方、図8に示すパストランジスタ論理回
路では、ラッチ部82により互いに論理が反転した信号
OUT,OUT_ が出力され、これら信号OUT,OU
T_がそのままペアに配線され、次段のパストランジス
タ・ツリ部に入力される。このため、コントロール信号
の位相ずれやグリッチが小さく抑えられている。しか
し、コントロール信号C,C_ および入力A,A_ ,
B,B_ を伝達させるためのペア配線でセル間どうしを
接続する必要があるため、配線本数が多くなりこれら配
線が占める大きな面積のため、チップサイズが大きくな
るという問題がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑み、消費電力の低
減化が図られるとともにチップ面積を小さく抑えたパス
トランジスタ論理回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のパストランジスタ論理回路は、相互にペアを成し各
ゲートに相互に論理が反転した相補信号が入力される少
なくとも1組のパストランジスタを有するパストランジ
スタセルを複数備えたパストランジスタ論理回路であっ
て、上記パストランジスタセルが、そのパストランジス
タセルに入力されてきた所定の論理信号の論理を反転す
ることにより反転前後の論理信号のペアからなる相補信
号を生成する反転生成回路を備え、その反転生成回路
が、反転前の論理信号を遅延させることにより反転後の
論理信号との位相を調整する遅延回路を備えたことを特
徴とするものである。
【0018】ここで、遅延回路が1対の抵抗とキャパシ
タによる積分回路であることが好ましい。また、上記パ
ストランジスタセルを構成するパストランジスタがNM
OSトランジスタから成り、そのパストランジスタセル
が、そのパストランジスタセル内部で生成された出力信
号を反転してそのパストランジスタセル外部に出力する
インバータと、そのインバータの入力側と高電位側電源
との間に配置されゲートがそのインバータの出力側と接
続されたPMOSトランジスタとから成る出力回路を備
えると効果的である。
【0019】また、上記パストランジスタセルを構成す
るパストランジスタがPMOSトランジスタから成り、
パストランジスタセルが、そのパストランジスタセル内
部で生成された出力信号を反転してそのパストランジス
タセル外部に出力するインバータと、そのインバータの
入力側と低電位側電源との間に配置されゲートがそのイ
ンバータの出力側と接続されたNMOSトランジスタと
から成る出力回路を備えたものであってもよい。
【0020】尚、ここでいう低電位側電源とは、通常は
グラウンドを指し、あるいはマイナス電源の場合はその
マイナス電源を指す。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態のパストランジ
スタ論理回路を構成する1つのパストランジスタセルを
示す図である。本実施形態のパストランジスタ論理回路
は、図1に示すパストランジスタセルが複数組み合わさ
れて構成されたものである。
【0022】図1に示すパストランジスタセルは、複数
のインバータ1aから成る入力インバータ回路1と、パ
ストランジスタ11,12,反転生成回路13から成る
単位回路10と、パストランジスタ21,22,反転生
成回路23から成る単位回路20と、パストランジスタ
31,32,反転生成回路33から成る単位回路30
と、PMOSトランジスタ42,41a,NMOSトラ
ンジスタ41bから成る出力回路40とから構成されて
いる。
【0023】入力インバータ回路1は、パストランジス
タセルに入力される入力信号A,B,D,Eを必要に応
じて反転して単位回路10,20に出力する。ここで、
単位回路10について、図2を参照して説明する。図2
は、図1に示す単位回路10の詳細回路図である。尚、
単位回路20,30も、図2に示す単位回路10と同様
の回路構成を有している。
【0024】図2に示すパストランジスタ11,12に
は、ドライブ電流の大きいNMOSトランジスタが使用
されており、そのパストランジスタ11,12の各一端
に、入力インバータ回路1から出力されたパス信号A
1,B1が入力される。パストランジスタ11,12の
各他端は互いに接続されている。一方、反転生成回路1
3は、電源VDDとグラウンドGNDとの間に直列接続さ
れた、電源VDD側から順にPMOSトランジスタ14,
NMOSトランジスタ15から成るインバータ16、お
よびそのインバータ16の入力側とグラウンドGNDと
の間に直列接続された、インバータ16の入力側から順
に抵抗17,キャパシタ18から成る遅延回路19を備
えている。
【0025】また、抵抗17とキャパシタ18の接続点
がパストランジスタ11のゲートに接続され、インバー
タ16の出力側がパストランジスタ12のゲートに接続
されている。このように構成された単位回路10の動作
について図3を参照して説明する。図3は、図2に示す
単位回路のタイミングチャートである。
【0026】図3に示すコントロール信号Cは、インバ
ータ16,抵抗17の双方に入力される。コントロール
信号C2は、インバータ16でコントロール信号Cの論
理が反転され生成された信号である。このコントロール
信号C2は、インバータ16でコントロール信号Cを反
転するのに必要な時間t1だけ遅延してパストランジス
タ12のゲートに入力される。尚、時間t1は必要以上
の速度低下にならない程度に小さくなるようにインバー
タ16を設定する。一方、抵抗17に入力されたコント
ロール信号Cは抵抗17とキャパシタ18で時間t1と
ほぼ等しい時間t2だけ遅延され、これにより図3に示
すコントロール信号C1が生成される。生成されたコン
トロール信号C1はパストランジスタ11のゲートに入
力される。このようにしてパストランジスタ11,12
の各ゲートに相互に論理が反転した相補信号であるコン
トロール信号C1,C2が入力されるため、コントロー
ル信号C1とコントロール信号C2との位相のずれ(ス
キュー)を小さくできる。
【0027】ここで、抵抗17とキャパシタ18から成
る遅延回路19の効果を確認するために、図2に示すパ
ストランジスタセルにおいて、以下のシミュレーション
を行った。図4は、抵抗17が短絡されキャパシタ18
が除去された場合のシミュレーションにおける波形図、
図5は、抵抗17の値が9kΩ,キャパシタ18の値が
7fFの場合のシミュレーションにおける波形図であ
る。
【0028】なお、抵抗値とキャパシタ値は一例であり
種々の組合せをとりうる。消費電量を減らすためには、
抵抗値を大きくし、キャパシタ値を小さくする方が望ま
しい。図2のパストランジスタ11のゲートキャパシタ
ンスがキャパシタ18を不要にできればなお望ましい。
【0029】図4に示す波形図には、コントロール信号
Cと、そのコントロール信号Cがインバータ16で反転
され生成されたコントロール信号C2とが示されてい
る。ここで、パストランジスタ11,12のしきい値を
およそ1.7Vとすると、抵抗17が短絡されキャパシ
タ18が除去されているため、パストランジスタ11,
12の各ゲートには、図4に示すような、しきい値付近
で互いに交差点がずれたコントロール信号C,C2が入
力されている。コントロール信号Cとコントロール信号
C2の位相のずれを示す時間tは、およそ0.1nsと
なり、このため入力信号の衝突による大きな貫通電流が
発生する。
【0030】一方、図5に示す波形図には、図4に示す
コントロール信号C,C2に加え、コントロール信号C
が抵抗17とキャパシタ18により遅延されたコントロ
ール信号C1が示されている。パストランジスタ11,
12の各ゲートには、図5に示すような、しきい値付近
で互いに交差するコントロール信号C1,C2が入力さ
れる。ここで、コントロール信号C1は、抵抗17とキ
ャパシタ18により、コントロール信号C2の、インバ
ータ16で遅延される時間とほぼ等しい時間だけ遅延さ
れているため、コントロール信号C1とコントロール信
号C2の位相のずれを示す時間tは極めて小さく、従っ
て小さな貫通電流で済む。これら2つのシミュレーショ
ンにおける消費電力を比較すると、図4の場合よりも図
5の場合の方が消費電力をおよそ25%以上減らすこと
ができる。また1つのコントロール信号Cを入力して2
つのコントロール信号C1,C2を単位回路10内で生
成するため、コントロール信号C用の配線は1本で済
む。
【0031】尚、遅延回路19は、抵抗17とキャパシ
タ18に代わる小さなインバータ等を2段使用して構成
してもよい。再び図1に戻って説明を続ける。単位回路
10は、単位回路20と互いに並列に配置されている。
また、単位回路10,20の各出力側にパストランジス
タ31,32が配置されている。このように1段目の単
位回路10,20と、2段目の単位回路30から成る2
段構成にすることにより多種の論理の組合せを実現する
ことができる。パストランジスタ11,12,21,2
2,31,32の各ゲートに入力される6つのコントロ
ール信号は、反転生成回路13,23,33に入力され
る3つのコントロール信号C,F,Gから生成されるた
め、各パストランジスタセル間どうしを接続する、コン
トロール信号用の配線は、従来技術の、図8に示すパス
トランジスタセルの場合と比較し、半分で済みチップ面
積を小さく抑えることができる。
【0032】単位回路30の出力側に備えられている出
力回路40は、電源VDDとグラウンドGNDとの間に直
列接続された、電源VDD側から順にPMOSトランジス
タ41aとNMOSトランジスタ41bから成るインバ
ータ41、およびそのインバータ41の入力側と電源V
DDとの間に配置されゲートがインバータ41の出力側と
接続されて成るPMOSトランジスタ42から構成され
ている。出力回路40は、このように構成されているた
め、インバータ41から出力された‘L’レベルの信号
YがPMOSトランジスタ42のゲートに入力される
と、PMOSトランジスタ42が遮断状態から導通状態
に変化し、これによりPMOSトランジスタ42からイ
ンバータ41に電源VDDとほぼ等しい電圧が印加され
る。これにより単位回路30から出力された‘H’レベ
ルの信号が電源VDDとほぼ等しい電圧にまで引き上げら
れ、例えばパストランジスタ11,31による電圧降下
が補償されるとともにインバータ41への貫通電流も少
なくて済む。また従来技術の、図7に示す出力インバー
タ63と比較し、部品点数が少なくかつ負荷容量も小さ
いため、同サイズの場合に約10%消費電力が少なく、
また30%以上高速である。尚、PMOSトランジスタ
42のサイズは、そのPMOSトランジスタ42の負荷
容量による遅延と消費電力とのトレードオフで決めれば
よく、またインバータ41は、ファンアウトと配線負荷
容量に応じて複数並列接続して使用してもよい。尚、入
力信号A,B,D,Eは、一般にコントロール信号C,
F,Gに比べ、負荷が重く遅延するため、反転生成回路
13,23内の遅延回路に対応する遅延回路は不要であ
る。
【0033】近年CMOS論理回路の採用が主流になっ
ているゲートアレイ方式の半導体集積回路に、例えば本
実施形態のパストランジスタ論理回路を適用すると、小
チップ化、低消費電力化、高速化が容易に実現される。
ここで、ゲートアレイ方式の半導体集積回路において、
メモリやレジスタを構成する場合に、図1に示すパスト
ランジスタセルを基本セルとしてもよいし、またPMO
Sトランジスタ、NMOSトランジスタ単体を基本セル
としてもよい。あるいはレイアウト上の高密度化のた
め、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタを複
数個まとめたものを基本セルとしてもよい。尚、メモリ
やレジスタを構成する際は、入力インバータ回路1がデ
ータ保持回路の一部になる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパストラ
ンジスタ論理回路によれば、消費電力の低減化が図られ
るとともに、チップ面積を小さく抑えることができ高速
動作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のパストランジスタ論理回
路における1つのパストランジスタセルを示す図であ
る。
【図2】図1に示す単位回路10の詳細回路図である。
【図3】図2に示す単位回路のタイミングチャートであ
る。
【図4】抵抗17を短絡し、かつキャパシタ18を除去
した場合の波形図である。
【図5】抵抗17の値として9kΩ,キャパシタ18の
値として7fFを使用した場合の波形図である。
【図6】文献に提案された、パストランジスタを使用し
た3種類の基本セルの回路図(a)、(b)、(c)で
ある。
【図7】図6に示す出力インバータの回路図である。
【図8】図6に示す文献とは異なる文献に提案されたパ
ストランジスタ論理回路の、概略回路図およびそのレイ
アウト図である。
【図9】図6に示す基本セルのタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 入力インバータ回路 1a.16,41 インバータ 10,20,30 単位回路 11,12,21,22,31,32 パストランジ
スタ 13,23,33 反転生成回路 14,41a,42 PMOSトランジスタ 15,41b NMOSトランジスタ 17 抵抗 18 キャパシタ 19 遅延回路 40 出力回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互にペアを成し各ゲートに相互に論理
    が反転した相補信号が入力される少なくとも1組のパス
    トランジスタを有するパストランジスタセルを複数備え
    たパストランジスタ論理回路であって、 前記パストランジスタセルが、該パストランジスタセル
    に入力されてきた所定の論理信号の論理を反転すること
    により反転前後の論理信号のペアからなる相補信号を生
    成する反転生成回路を備え、 該反転生成回路が、反転前の論理信号を遅延させること
    により反転後の論理信号との位相を調整する遅延回路を
    備えたことを特徴とするパストランジスタ論理回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延回路が1対の抵抗とキャパシタ
    による積分回路であることを特徴とする請求項1記載の
    パストランジスタ論理回路。
  3. 【請求項3】 前記パストランジスタセルを構成するパ
    ストランジスタがNMOSトランジスタから成り、該パ
    ストランジスタセルが、該パストランジスタセル内部で
    生成された出力信号を反転して該パストランジスタセル
    外部に出力するインバータと、該インバータの入力側と
    高電位側電源との間に配置されゲートが該インバータの
    出力側と接続されたPMOSトランジスタとから成る出
    力回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のパスト
    ランジスタ論理回路。
  4. 【請求項4】 前記パストランジスタセルを構成するパ
    ストランジスタがPMOSトランジスタから成り、該パ
    ストランジスタセルが、該パストランジスタセル内部で
    生成された出力信号を反転して該パストランジスタセル
    外部に出力するインバータと、該インバータの入力側と
    低電位側電源との間に配置されゲートが該インバータの
    出力側と接続されたNMOSトランジスタとから成る出
    力回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のパスト
    ランジスタ論理回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100324940B1 (ko) * 1997-04-18 2002-07-03 마찌다 가쯔히꼬 Mos논리회로및그mos논리회로를포함하는반도체장치

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KR100324940B1 (ko) * 1997-04-18 2002-07-03 마찌다 가쯔히꼬 Mos논리회로및그mos논리회로를포함하는반도체장치

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