JPH096358A - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JPH096358A
JPH096358A JP7178005A JP17800595A JPH096358A JP H096358 A JPH096358 A JP H096358A JP 7178005 A JP7178005 A JP 7178005A JP 17800595 A JP17800595 A JP 17800595A JP H096358 A JPH096358 A JP H096358A
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Shigehiko Mizuno
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Abstract

(57)【要約】 【目的】演奏中に伴奏のスタイルが切り換えられても自
然な演奏を可能とする。 【構成】リズムパートの場合はステップS210で「Y
ES」とされて、音色引き継ぎモードでない時に限り、
プログラムチェンジデータを音源回路へ出力する(ステ
ップS220,S230)。ベースパートの場合はステ
ップS280で「YES」とされて、音色引き継ぎモー
ド時に、前回と今回の音色を比較して同じグループに属
している場合だけ引き継ぐようにする(ステップS30
0,310)。コードパートの場合は、ステップS28
0で「NO」とされて音色は引き継がないようにされる
(ステップS270)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生時の音色情報を有
する複数の自動伴奏パターンが用意されている自動伴奏
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動伴奏パターンやリズムパター
ン毎に伴奏あるいはリズムの音色が異なる自動伴奏装置
が知られている。このような自動伴奏装置においては一
連の演奏の中で、あるパターンの演奏に引き続いて他の
パターンを演奏することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一連の
演奏の中で、あるパターンの演奏に引き続いて他のパタ
ーンを演奏する時は、音色が異なることになり不自然に
なってしまう。特にリズムパートやベースパートの音色
は1つの曲の中では、通常変化しないものとされている
ので、演奏中に音色が変化することは自然ではないとい
う問題点があった。そこで、本発明は演奏中でパターン
が切り換えられても、自然な演奏が可能とされる自動伴
奏装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の自動伴奏装置は、再生時の音色情報を有
する複数の自動伴奏パターンが記憶されている記憶手段
と、該記憶手段から読み出されたある自動伴奏パターン
から、他の自動伴奏パターンへ切り換える切換指示を行
う指示手段と、該指示手段からの切換指示を受けて、再
生する自動伴奏パターンを切り換える切換手段と、前記
切り換えられた自動伴奏パターンの音色を、切り換えら
れる前の自動伴奏パターンが有していた音色情報を引き
継いだ音色とするようにした音色制御手段を備えるよう
にしたものである。
【0005】また、上記自動伴奏装置において、音色引
き継ぎモードを指定する音色引き継ぎモード指定手段を
さらに備え、前記音色制御手段は、音色引き継ぎモード
が音色を引き継ぐことを指定するモードとされている時
のみ、切り換えられる前の自動伴奏パターンが有してい
た音色情報を引き継ぐようにしたものであり、さらに、
各自動伴奏パターンは複数のパートを有し、特定のパー
トのみにおいて、切り換えられる前の自動伴奏パターン
が有していた音色情報を引き継ぐようにしたものであ
り、さらにまた、自動伴奏パターンの音色の切り換え時
に、切り換え前後の自動伴奏パターンの音色の関係に応
じて、切り換えられる前の自動伴奏パターンが有してい
た音色情報を引き継ぐか否かを制御するようにしたもの
である。
【0006】
【作用】本発明によれば、前のパターンの音色が引き継
がれるようにされるため、自然な伴奏が可能となる。ま
た、音色引き継ぎモードの時のみ前のパターンの音色が
引き継がれるため、そのパターン固有の音色で演奏させ
たい場合にも適応することができる。さらに、リズムパ
ートやベースパート等の特定パートのみ前のパターンの
音色が引き継がれるため、不自然な演奏になることを防
止しつつ、変化に富んだ演奏を行うことができる。すな
わち、コードバッキングのパートは音色を引き継がない
ようにすることができ、音色が引き継がれると不自然に
なる恐れがあるコードバッキングのパートにおいて、多
彩な音色による演奏を行うことができる。
【0007】さらにまた、前のパターンの音色と今回の
パターンの音色が所定の関係を満たす時のみ、音色を引
き継ぐようにするので、音色を引き継ぐと不自然になっ
てしまうようなケースを防止することができる。例え
ば、楽器の演奏形態が異なるスタイルに切り換えられた
場合には音色を引き継いでしまうと不自然になってしま
うので、音色を引き継がないようにする。ただし、楽器
の演奏形態が類似する場合には音色を引き継ぐようにし
ても違和感はない。
【0008】
【実施例】本発明の自動伴奏装置の一実施例の構成を示
すブロック図を図1に示す。この図において、CPU1
0は自動伴奏プログラム等のプログラムを実行して自動
伴奏等の各種制御を行なう演算処理装置ユニット(CP
U)であり、タイマ11は時刻を計時して指示すると共
に、タイマ割込処理を実行する処理タイミングをCPU
10に指示するタイマであり、RAM12はCPU10
のワークメモリエリアや、FDD22から読み出された
自動伴奏パターンの記憶エリア等の記憶エリアを有する
ランダム・アクセス・メモリ(RAM)であり、ROM
13はCPU10の動作プログラムや他の自動伴奏パタ
ーン等が記憶されているリード・オンリ・メモリ(RO
M)である。
【0009】また、鍵盤14はマニュアル演奏時に使用
されると共に、その操作により伴奏パターンを入力する
ことができ、押鍵検出回路15は鍵盤14の押鍵を検出
して押鍵された鍵のキーコードやベロシティをバス24
に送出している。スイッチ16は表示回路18が備える
表示器の画面を観ながら各種操作を行う各種のスイッチ
ボタンを備えているパネルスイッチであり、スイッチ検
出回路17はスイッチ16の操作に応じたスイッチ情報
をバス24に送出している。表示回路18はユーザが自
動伴奏装置と対話するための表示器、およびその表示駆
動回路からなり、音源回路19はノートイベント情報や
音色情報等を受けて、受けた情報に応じた楽音を発生
し、効果回路20は指示されたパンニング、リバーブ、
ビブラート等の効果を音源回路19により生成された楽
音信号に付与しており、SS21は効果の付与された楽
音信号を発音するサウンドシステムである。
【0010】また、FDD22は種々の自動伴奏パター
ン等が記憶されているフロッピーディスクから自動伴奏
パターン等を読み出して、RAM12に格納させると共
に、RAM12に記憶されている各種データをフロッピ
ーディスクに書き込むフロッピーディスクドライブであ
り、MIDI I/F23はMIDIイベントが入力さ
れると共に、生成されたMIDIイベントを出力するM
IDIインタフェースであり、バス24は以上説明した
各部の接続経路が設定されるバスである。
【0011】次に、スイッチ16を構成するパネルスイ
ッチに備えられている各種スイッチの内の一部のスイッ
チの配置例を図2に示すが、この図に示すパネルスイッ
チではジャズ、ロック、ダンス、ラテン等の伴奏のスタ
イルを設定するためのスタイル選択スイッチ30と、自
動伴奏のスタート/ストップを行うスタート/ストップ
スイッチ31と音色を引き継ぐか否かを設定する音色引
き継ぎスイッチ32と、音色引き継ぎスイッチ32が音
色引き継ぎモードとされた時に点灯される発光ダイオー
ド(LED)から構成されている。スタイル選択スイッ
チ30のいずれかを操作すると、選択操作されたスイッ
チ30に応じたスタイルの伴奏パターンがROM13か
ら読み出されて、音源回路19に送られ、音源回路19
は選択されたスタイルの伴奏パターンを、入力されたノ
ートイベントに応じて発音/消音するようになる。
【0012】また、スタイル選択スイッチ30は伴奏の
演奏中にも切り換えることができ、演奏中にこのスタイ
ル選択スイッチ30を切り換えて伴奏のスタイルを切り
換えた時に、本発明の自動伴奏装置は音色を引き継ぐか
否かの特徴的な動作を行うものである。例えば、音色引
き継ぎスイッチ32を操作して音色を引き継がないモー
ドに設定しているとする。すると、演奏中にスタイル選
択スイッチ30を切り換えると、すべてのパートの音色
が新たに選択されたスタイルの音色に切り替わるように
なる。
【0013】そして、音色引き継ぎスイッチ32を操作
して音色引き継ぎモードに設定したとする。この場合、
演奏中にスタイル選択スイッチ30を切り換えると、リ
ズムパートは音色が切り換わらず、それまでの音色が引
き継がれる。また、ベースパートはそれまでの音色と今
回の音色が同一グループに属する音色であった場合は、
それまでの音色が引き継がれる。さらに、コードパート
1,2は新たに選択されたスタイルの音色に切り替わる
ようになる。なお、演奏中でない時に音色引き継ぎスイ
ッチ32を操作した場合は、音色引き継ぎスイッチ32
の設定にかかわらず、すべてのパートの音色が新たに選
択されたスタイルの音色に切り替わるようになる。ま
た、スタイルの切り換えは、スタイル選択スイッチ30
の操作の後に到来する小節線タイミングにて行われる。
【0014】上記したベースパートの音色グループの一
例を上げると、グループ1を指やピックで弦を弾いて演
奏するフィンガーベース、ピックベース、ウッドベー
ス、およびフレットレスベースの音色とし、グループ2
を弦を叩いたり弦を引っ張り上げて離してフィンガーボ
ードに強く衝突させて演奏するチョッパーベース1、お
よびチョッパーベース2の音色とし、グループ3を電子
的なシンセベース1、シンセベース2の音色とする。す
なわち、演奏中にスタイル選択スイッチ30が切り換え
られて、例えばベースパートの音色がフィンガーベース
からピックベースに切り換えられた時は、切り換えられ
たピックベースの音色の属するグループと、それまでの
フィンガーベースの音色が属するグループとが同じであ
るので、ピックベースに切り換えることなくフィンガー
ベースの音色を引き継ぐようにする。
【0015】また、フィンガーベースからチョッパーベ
ース1に切り換えられた時は、グループが異なるので、
ベースパートはフィンガーベースからチョッパーベース
1の音色に切り換えるようにする。なお、ドラムセット
においても音色グループを作成してもよい。例えば、グ
ループ1をスタンダード、ルーム、ロックのドラムセッ
トとし、グループ2を電子的なエレクトリックのドラム
セットとし、グループ3をアナログのドラムセットと
し、グループ4をブラシで叩いたり擦ったりする演奏の
ドラムセットとする。このようにグループ化して、前述
したベースパートと同様な音色の引き継ぎを行うように
してもよい。
【0016】次に、スタイルデータのフォ−マットを図
3に示すが、スタイルデータは各パートのデータが混在
されて構成されている。この図に示すように、スタイル
データの先頭部分は直前のイベント情報との時間間隔を
表すデルタタイムデータと、音色を切り換えるためのM
IDI情報であるプログラムチェンジデータとからなる
データで、1つのパートの音色を指示するパート音色指
定データとされている。このプログラムチェンジデータ
は、プログラムチェンジのステータスバイト(MIDI
チャンネル番号を含む)、および0〜127の128種
類の音色のいずれかを示すプログラムナンバ(音色番
号)の2バイトデータからなっている。このプログラム
チェンジデータはパート数だけ用意されて、最初にスタ
イルに応じた各パートの音色が設定されるように演奏デ
ータの前に組み込まれている。また、プログラムチェン
ジデータのデルタタイムは同時発生イベントを意味す
る”0”とされている。
【0017】そして、演奏中にスタイルが切り換えられ
ると、新たに指定されたスタイルのスタイルデータが先
頭から読み出される。この場合、読み出されたプログラ
ムチェンジデータに応じた音色を引き継がない場合は、
音源回路19にそのプログラムチェンジデータを送り、
切り換えられたスタイルの音色で発音するようにする。
また、音色を引き継ぐ場合は、そのプログラムチェンジ
データは音源回路19に送らず無視するようにする。こ
れにより、スタイルを切り換えた時の音色を引き継ぐ/
引き継がないの動作を行うようにしている。なお、例え
ばパートは、MIDIチャンネル1に割り当てられたリ
ズムパート、MIDIチャンネル2に割り当てられたベ
ースパート、MIDIチャンネル3に割り当てられたコ
ード1パート、MIDIチャンネル4に割り当てられた
コード2パートの4パートとされている。
【0018】また、スタイルデータ中の演奏データの1
つは、直前のイベント情報との時間間隔を表すデルタタ
イムデータとノートイベントデータとで表されるが、ノ
ートイベントデータは、ノートオン/オフデータ(MI
DIチャンネルナンバを含む)、ノートナンバ、および
ベロシティデータの3バイトデータからなっている。こ
のノートイベントが読み出されると、音源回路19に送
られ、音源回路19でノートイベントに応じたパートの
発音/消音処理が実行される。
【0019】次に、本発明の自動伴奏装置の動作をフロ
ーチャートを参照しながら説明する。まず、図4にスイ
ッチ処理のフローチャートを示す。このスイッチ処理
は、タイマ割込処理の1つであり、例えば約10ms毎
の割込がタイマ11からCPU10にかかる毎により実
行される。タイマ割込がかかりスイッチ処理が開始され
ると、ステップS400にてパネルスイッチに備えられ
ているトグルスイッチとされたスタート/ストップスイ
ッチ31が操作されたか否かが判定される。ここで、ス
タート/ストップスイッチ31が操作されていたとする
と「YES」と判定され、ステップS410にてこの時
にRUNフラグが”1”か否かが判定される。この場
合、最初は演奏は行われていないので、最初にスタート
/ストップスイッチ31を押した場合はスタートを指示
したことになり、この時はRUNフラグは演奏していな
いことを意味する”0”とされているので判定は「N
O」とされ、ステップS440に分岐される。
【0020】このステップS440にてスタイル選択ス
イッチ30により選択されているスタイルのデータの先
頭へアドレスがセットされる。このスタイルのデータは
ROM13に記憶されており、ROM13にアドレスが
セットされることになる。スタイルデータのフォ−マッ
トは前記図3に示されている。次いで、ステップS45
0にてスタイルデータの先頭のデータが読み出される。
この先頭のデータは図3に示すようにデルタタイムデー
タであるので、このデルタタイムデータがレジスタTI
MEに書き込まれる。さらに、ステップS460にて音
色引き継ぎフラグCONTINUEを”0”として、音色を引き
継がないようにする。これは、スタートされた場合は、
新しい曲を演奏することになるので音色を引き継ぐ必要
がないからである。さらに、スタートボタンが押された
のでステップS470にてRUNフラグが”1”とされ
演奏中であることが指示される。
【0021】また、演奏中にスタート/ストップスイッ
チ31が押された場合は、ストップを指示したことにな
るが、この場合はRUNフラグが”1”とされているの
でステップS410にて「YES」と判定されてステッ
プS420に進む。このステップでは、演奏のストップ
が指示されたので、発音中のスタイルの音があった場合
はその消音処理が行われる。そして、RUNフラグが演
奏されていないことを意味する”0”とされる。次い
で、ステップS480からのスタイル選択スイッチ処理
が実行されるが、スタート/スタートスイッチ31を操
作しなかった場合は、ステップS400で分岐されて以
上のスタート/ストップスイッチ処理は何も行われず、
スタイル選択スイッチ処理が実行される。
【0022】スタイル選択スイッチ処理では、ステップ
S480にてスタイル選択スイッチ30が操作されたか
否かが判定される。操作しなかった場合は、ステップS
480で分岐されてスタイル選択スイッチ処理は行われ
ず、ステップS540以降の音色引き継ぎスイッチ処理
が行われる。また、スタイル選択スイッチ30を操作し
た場合は、「YES」と判定されてステップS490に
て、押されたスタイル選択スイッチ30に対応したスタ
イルが選択される。続けて、ステップS500にてRU
Nフラグが”1”か否か判定される。ここで、演奏して
いない場合はRUNフラグは”0”とされているので、
「NO」と判定されてステップS540に分岐される。
この場合、その後でスタート/ストップスイッチ31が
操作されて演奏がスタートされると、前記したように選
択されているスタイルのスタイルデータの先頭へアドレ
スがセットされ(ステップS440)て、切り換えられ
たスタイルで演奏されるようになる。
【0023】また、演奏中の場合はRUNフラグは”
1”であるので、ステップS510にてスタイルが切り
換えられたことを意味するフラグSTYLE_CHG が”1”と
される。なお、演奏中の場合にスタイルの切り換えられ
るタイミングは小節タイミングとされるので、後述する
スタイル再生処理において、小節タイミングになる毎
に、このフラグSTYLE_CHG の状態を見てスタイルを切り
換えるか否か判定している。次いで、ステップS520
にてユーザが音色引き継ぎスイッチ32を操作して音色
を引き継ぐよう設定した(音色引き継ぎモードフラグCO
NT_MODE =1)か、音色を引き継がないよう設定した
(音色引き継ぎモードフラグCONT_MODE =0)かが判定
される。
【0024】ここで、音色引き継ぎモードに設定されて
いる場合は音色引き継ぎモードフラグCONT_MODE が”
1”とされているので、「YES」と判定されてステッ
プS530にて引き継ぎフラグCONTINUEが音色を引き継
ぐことを意味する”1”とされる。そして、音色を引き
継がないよう設定した場合は音色引き継ぎモードフラグ
CONT_MODE が”0”とされているので、「NO」と判定
される。以上で、スタイル選択スイッチ処理は終了し、
ステップS540以降の音色引き継ぎスイッチ処理が引
き続いて実行される。
【0025】音色引き継ぎスイッチ処理においては、ス
テップS540にてトグルスイッチとされた音色引き継
ぎスイッチ32が操作されたか否かが判定され、操作さ
れていない場合は何も処理が行われずスイッチ処理のル
ーチンは終了する。また、音色引き継ぎスイッチ32が
操作されていた場合はステップS540にて「YES」
と判定されて、ステップS550に進み、フラグCONT_M
ODE が”1”か否かが判定される。このフラグCONT_MOD
E が”1”の場合は、前回の音色引き継ぎスイッチ32
の操作で音色引き継ぎモードとされていたわけであるの
で、今回の音色引き継ぎスイッチ32の操作では音色を
引き継がないと設定したことになり、ステップS560
にてフラグCONT_MODE が”0”に設定されると共に、フ
ラグCONTINUEが音色を引き継がないことを意味する”
0”とされる。さらに、LED33がオフされて消灯さ
れる。
【0026】また、フラグCONT_MODE が”0”の場合
は、前回の音色引き継ぎスイッチ32の操作で音色を引
き継がないと設定されていたわけであるので、今回の音
色引き継ぎスイッチ32の操作では音色を引き継ぐと設
定したことになり、ステップS570にてフラグCONT_M
ODE が”1”に設定されると共に、LED33がオンさ
れて点灯される。なお、フラグCONTINUEは演奏中にスタ
イル選択スイッチ30が操作された時に、音色の引き継
ぎを行うか否かを指示するフラグであるので、スタイル
選択スイッチ30が操作された時に実行されるステップ
S530にて”1”とされる。以上で、スイッチ処理は
終了し、割り込みがあった位置にリターンされてそれま
での処理が引き続いて実行される。
【0027】次に、スタイル再生処理のフローチャート
を図5に示し、スタイル再生処理の説明を行うが、スタ
イル再生処理もタイマ割込処理で起動され、この割込タ
イミングは演奏のテンポに応じたタイミングとされる。
スタイル再生処理が開始されると、ステップS10にて
RUNフラグが”1”か否かが判定される。ここで、ス
タート/ストップスイッチ31が操作されていて演奏が
スタートされているとすると、「YES」と判定されて
ステップS20にてレジスタTIMEが”0”か否かが
判定される。このレジスタTIMEの値は、スタート直
後においては、前記したステップS450にて前記図3
に示すスタイルデータの先頭のデルタタイムの値とされ
ているので、”0”である。したがって、ステップS2
0にても「YES」と判定されて、ステップS30にて
アドレスが1つ進められ次のデータが読み出される。こ
の読み出されたデータは図3に示すようにプログラムチ
ェンジデータである。
【0028】次いで、ステップS40にて読み出された
データがデルタタイムデータか否かが判定されるが、こ
の場合は最初のパートのプログラムチェンジデータであ
るので「NO」と判定されて、ステップS60に分岐さ
れる。そして、ステップS60にて後述する読み出され
たイベント(プログラムチェンジ)に対応する処理が実
行されて、ステップS30に戻り、アドレスがさらに1
つ進められて次のデータが読み出される。この時に読み
出された次のデータは図3に示すようにデルタタイムデ
ータであるので、ステップS40にて「YES」と判定
されて、そのデルタタイムデータがレジスタTIMEに
書き込まれる。そして、ステップS70にてレジスタT
IMEが”0”か否かが判定される。この時レジスタT
IMEの値は、前記図3に示すように”0”とされてい
る。したがって、ステップS70にて「YES」と判定
され、さらにステップS30に戻りアドレスが1つ進め
られ次のデータが読み出される。この読み出されたデー
タは図3に示すように2番目のパートのプログラムチェ
ンジデータである。
【0029】このような処理が繰返し行われることによ
り、すべてのパートのプログラムチェンジデータが読み
出されて、各パートに音色が設定されるようになる。そ
して、演奏データの最初のデルタタイムがステップS3
0にて読み出されるようになるが、このデルタタイムも
先頭データであることから”0”とされており、結局の
ところステップS30にてさらに次のデータが読み出さ
れる。この時読み出されるデータは図3に示すようにデ
ルタタイムデータの次に位置する最初のノートイベント
データであり、このノートイベントデータに応じた処理
がステップS60にて行われるようになる。次いで、さ
らに次のデータがステップS30にて読み出されるが、
このデータはデルタタイムであると共に”0”ではない
値とされるので、ステップS70にて「NO」と判定さ
れて、ステップS80に進みレジスタTIMEのデータ
が1つデクリメントされる。
【0030】次いで、ステップS90にて小節タイミン
グとなったか否かが判定されるが、この場合はまだ小節
タイミングに達していないので「NO」と判定される。
スタイル再生処理はこれで終了するが、次の割込タイミ
ングでスタイル再生処理が実行されるとステップS20
にて「NO」と判定されて、ステップS80に分岐され
レジスタTIMEのデクリメント処理だけが行われる。
このような処理が何回か行われて、レジスタTIMEの
データが”0”となる。すると、次の割込タイミングで
スタイル再生処理が実行された時に、ステップS30に
てノートイベントデータが読み出されて、ステップS6
0にてこのイベントデータに応じた処理が行われる。そ
して、次のデルタタイムデータがステップS30にて読
み出され、ステップS50にてレジスタTIMEに新た
に読み出されたデルタタイムデータが書き込まれるよう
になる。
【0031】このような処理が繰り返し行われると、小
節タイミングに達するようになり、ステップS90にて
「YES」と判定されることになる。この小節タイミン
グは、四分音符あたり96回の割込が行われるテンポと
されている共に4拍子とされている場合は、96×4回
のスタイル再生処理が行われた時に小節タイミングが到
来することになる。すると、ステップS100にてスタ
イルの切り換えを指示するフラグSTYLE_CHG が”1”か
否かが判定される。この時、スタイル選択スイッチが3
0が切り換えられていると、「YES」と判定されて、
選択されているスタイルに切り換えられる。
【0032】これにより、前記したスイッチ処理におけ
るステップS440およびステップS450と同様の処
理が行われ、アドレスが指定されたスタイルデータの先
頭位置へ設定されると共に、最初に読み出されるデルタ
タイムがレジスタTIMEに書き込まれるようになり、
小節タイミングでスタイルの切り換えが行われるように
なる。また、スタイルの切り換えが実行されたのでフラ
グSTYLE_CHG が”0”に戻される。なお、フラグSTYLE_
CHG が”0”の場合はスタイルを切り換える必要はない
ので、ステップS110の処理は実行されることなくス
タイル再生処理は終了する。スタイル再生処理が終了す
ると、割込時に実行されていた処理の割込位置へリター
ンし、その処理が引き続き実行される。
【0033】次に、スタイル再生処理のステップS60
にて実行されるイベント対応処理のフローチャートを図
6に示す。ただし、このイベント対応処理において、例
えばパートは、MIDIチャンネル1に割り当てられた
リズムパート、MIDIチャンネル2に割り当てられた
ベースパート、MIDIチャンネル3に割り当てられた
コード1パート、MIDIチャンネル4に割り当てられ
たコード2パートの4パートとされているものとする。
さらに、ベース音色グループは図示されているようなグ
ループ1ないしグループ3とされている。
【0034】イベント対応処理が開始されると、ステッ
プS200にてプログラムチェンジの処理か否かが判定
されるが、スタート直後には前述したようにまずプログ
ラムチェンジデータが読み出される。したがって、ステ
ップS200にては「YES」と判定されてステップS
210に進み、プログラムチェンジデータ内のチャンネ
ルナンバがチャンネル1か否かが判定される。ここで
「YES」と判定されるとリズムパートのプログラムチ
ェンジデータであるので、ステップS220にてフラグ
CONTINUEが”0”か否かを判定することにより、音色引
き継ぎモードとされているか否かが判定される。ここ
で、フラグCONTINUEが”0”(「YES」)と判定され
ると音色は引き継がないので、ステップS230にてプ
ログラムチェンジデータが音源回路19へ送られ、指定
されたスタイルの音色(ドラムセット)でリズムパート
は発音されるようになる。また、フラグCONTINUEが”
1”(「NO」)と判定されると音色は引き継ぐのでプ
ログラムチェンジデータは捨てられることになる。
【0035】また、リズムパートのプログラムチェンジ
データでない場合は、ステップS210において「N
O」と判定され、ステップS280に分岐してプログラ
ムチェンジデータ内のチャンネルナンバがチャンネル2
か否かが判定される。ここで「YES」と判定されると
ベースパートのプログラムチェンジデータであるので、
ステップS290にてフラグCONTINUEが”0”か否かを
判定することにより、音色引き継ぎモードとされている
か否かが判定される。ここで、フラグCONTINUEが”0”
(「YES」)と判定されると音色は引き継がないの
で、ステップS230にてプログラムチェンジデータが
音源回路19へ送られ、指定されたスタイルの音色でベ
ースパートは発音されるようになる。
【0036】また、フラグCONTINUEが”1”(「N
O」)と判定されると音色は引き継ぐことになるが、切
り換えられたスタイルの音色が切り換え前のグループと
同じグループの時のみ音色が引き継がれるようになる。
そこで、ステップS300にて切り換え前と切り換え後
のベース音色が比較され、ステップS310にて共に同
じグループ内の音色か否かが判定される。ここで、フィ
ンガーベースからピックベースに切り換えられたとする
と「YES」と判定され、フィンガーベースの音色が引
き継がれ、プログラムチェンジデータは捨てられること
になる。また、フィンガーベースからチョッパーベース
1に切り換えられたとすると、ステップS310にて
「NO」と判定されて音色が引き継がれなくなるため、
ステップS230に分岐されてプログラムチェンジデー
タが音源回路19へ送られ、指定されたスタイルの音色
でベースパートは発音されるようになる。
【0037】さらに、ベースパートのプログラムチェン
ジデータでもない場合は、ステップS280で「NO」
と判定され、コードパート1あるいはコードパート2の
プログラムチェンジデータとされる。ここで、コードパ
ートは音色を引き継がないものとされているので、ステ
ップS270にてプログラムチェンジデータが音源回路
19へ送られ、指定されたスタイルの音色でコードパー
ト1あるいはコードパート2は発音されるようになる。
このようにして、4つの各パートの音色の設定処理が行
われるが、この処理はスタイルが切り換えられた場合に
はかならず実行される。
【0038】そして音色の設定処理が終了すると、プロ
グラムチェンジデータに替わりノートイベントデータが
読み出されるようになる。この場合は、ステップS20
0にて「NO」と判定されてステップS240に分岐
し、ノートイベントデータか否かが判定される。ここで
「YES」と判定されると、そのノートイベントデータ
が音源回路19へ送られ、ノートイベントデータがノー
トオンの場合は、そのデータ中で指示されるパートの発
音処理が、ノートオフの場合はそのデータ中で指示され
るパートの消音処理が行われる。
【0039】また、ノートイベントデータでない場合、
ステップS240にて「NO」と判定されステップS2
60へ分岐され、例えばスタイルのエンドデータの場合
であれば、スタイルデータの先頭へアドレスを移行する
処理が実行される。また、このほかにも音量データやピ
ッチベンドデータの場合があり、これらのデータの場合
は、データに応じた処理が行われる。これで、イベント
対応処理が終了し、引き続いて図5に示すスタイル再生
処理におけるステップS30の処理が実行されるように
なる。
【0040】以上説明したように本発明の自動伴奏装置
は動作するが、スタイル選択スイッチの操作後の小節線
のタイミングで必ずしもスタイルを切り換える必要はな
く、直ちに切り換わるようにしてもよいし、スイッチ操
作タイミングが小節内のどのタイミングかに応じて、直
ちに切り換えるか、次の小節線で切り換えるかを選択す
るようにしてもよい。この場合は、小節の前半部分なら
ば直ちに切り換え、後半部分ならば次の小節線を待って
切り換えるようにする。また、以上の説明では1つのス
タイルについて1伴奏パターンの例を示したが、1つの
スタイルについてメインパターン、イントロパターン、
フィルインパターン、エンディングパターン等の複数の
パターンを備えるものとしてもよい。この場合は、同一
スタイル内のパターン間に本発明を適用してもよい。
【0041】さらに、音色引き継ぎモードはスイッチで
指定するようにし、このスイッチを操作する毎に音色引
き継ぎモードがオン/オフと交互に切り換わるようにし
たが、スイッチを押している間だけ音色引き継ぎモード
をオン(あるいはオフ)となるようにしてもよい。ま
た、スタイル選択スイッチが操作強度検出可能に構成さ
れており、操作強度に応じて音色引き継ぎモードが設定
されるようにしてもよい。この場合、例えば操作強度が
強い場合に音色引き継ぎモードがオン(あるいはオフ)
とされるようにする。さらにまた、スタイル切り換えを
スイッチ操作によって演奏中にリアルタイムに行うもの
に限らず、スタイルの切り換え順序、タイミングを決定
するスタイル切り換えデータを予め記録しておき、この
スタイル切り換えデータにしたがってスタイルを順次切
り換えるようなものであってもよい。
【0042】さらにまた、リズムパート、ベースパー
ト、コードパート1,2にそれぞれチャンネル1,2,
3,4を指定するようにして、パートの種類とチャンネ
ルが固定関係にあるようにしたが、これに限らずパート
の種類とチャンネルとを固定関係にする必要はない。例
えば、ジェネラルMIDIのようにプログラムナンバ
(音色番号)の値に応じてどのパートであるかを判別
し、判別したパートに応じて音色引き継ぎ/非引き継ぎ
を制御するようにしてもよい。また、パート数は4つに
限らず、例えばリズムパートだけであってもよい。さら
にまた、音色引き継ぎモードの時、リズムパートは音色
を引き継ぎ、ベースパートは前後の音色の関係に応じて
音色を引き継ぐとしたが、他のパートにおいても音色を
引き継ぐようにしてもよい。また、ベースパートの音色
を引き継がないようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
前のパターンの音色が引き継がれるようにされるため、
自然な伴奏が可能となる。また、音色引き継ぎモードの
時のみ前のパターンの音色が引き継がれるため、そのパ
ターン固有の音色で演奏させたい場合にも適応すること
ができる。さらに、リズムパートやベースパート等の特
定パートのみ前のパターンの音色が引き継がれるため、
不自然な演奏になることを防止しつつ、変化に富んだ演
奏を行うことができる。すなわち、コードバッキングの
パートは音色を引き継がないようにすることができ、音
色が引き継がれると不自然になる恐れを防止できると共
に、コードバッキングのパートにおいて、多彩な音色に
よる演奏を行うことができる。
【0044】さらにまた、前のパターンの音色と今回の
パターンの音色が所定の関係を満たす時のみ、音色を引
き継ぐようにするので、音色を引き継ぐと不自然になっ
てしまうようなケースを防止することができる。例え
ば、前の音色がチョッパーベースで、今回の音色がフィ
ンガーベースの音色である場合には、演奏形態が異なる
ため、音色を引き継いでしまうと不自然になってしま
う。この場合は、音色を引き継がないようにする。ただ
し、前の音色がピックベースで、今回の音色がフィンガ
ーベースである場合には、演奏の形態が類似しているの
で、音色を引き継ぐようにしても違和感はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動伴奏装置の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の自動伴奏装置におけるパネルスイッチ
の配置例を示す図である。
【図3】本発明の自動伴奏装置におけるスタイルデータ
フォ−マットの一例を示す図である。
【図4】本発明の自動伴奏装置におけるスイッチ処理の
フローチャートを示す図である。
【図5】本発明の自動伴奏装置におけるスタイル再生処
理のフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の自動伴奏装置におけるスタイル再生処
理内のイベント対応処理のフローチャートを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 CPU、11 タイマ、12 RAM、13 R
OM、14 鍵盤、15押鍵検出回路、16 スイッ
チ、17 スイッチ検出回路、18 表示回路、19
音源回路、20 効果回路、21 サウンドシステム、
22 FDD、23 MIDI I/F、24 バス、
30 スタイル選択スイッチ、31 スタート/ストッ
プスイッチ、32 音色引き継ぎスイッチ、33 LE

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生時の音色情報を有する複数の自動
    伴奏パターンが記憶されている記憶手段と、 該記憶手段から読み出されたある自動伴奏パターンか
    ら、他の自動伴奏パターンへ切り換える切換指示を行う
    指示手段と、 該指示手段からの切換指示を受けて、再生する自動伴奏
    パターンを切り換える切換手段と、 前記切り換えられた自動伴奏パターンの音色を、切り換
    えられる前の自動伴奏パターンが有していた音色情報を
    引き継いだ音色とするようにした音色制御手段を備える
    ことを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 音色引き継ぎモードを指定する音色引
    き継ぎモード指定手段をさらに備え、 前記音色制御手段は、音色引き継ぎモードが音色を引き
    継ぐことを指定するモードとされている時のみ、切り換
    えられる前の自動伴奏パターンが有していた音色情報を
    引き継ぐようにしたことを特徴とする請求項1記載の自
    動伴奏装置。
  3. 【請求項3】 各自動伴奏パターンは複数のパートを
    有し、特定のパートのみにおいて、切り換えられる前の
    自動伴奏パターンが有していた音色情報を引き継ぐよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の自動伴奏装置。
  4. 【請求項4】 自動伴奏パターンの音色の切り換え時
    に、切り換え前後の自動伴奏パターンの音色の関係に応
    じて、切り換えられる前の自動伴奏パターンが有してい
    た音色情報を引き継ぐか否かを制御するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の自動伴奏装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008009026A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Korg Inc 音楽データ記録再生装置

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