JPH0963169A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクカートリッジの挿入動作における操
作性の向上を簡素化した機構で実現するディスク記録再
生装置を提供する。 【構成】 ディスクカートリッジ１０の挿入及び排出可
能な状態において、開閉部材４と連動した挿入口５ａを
有するガイド手段５が、ディスクカートリッジ１０のカ
ートリッジ保持手段２への挿入をガイドするため、簡素
化した機構で操作性の向上が図れる。また、カートリッ
ジ保持手段２とガイド手段５を別部材としたため、開閉
部材４が閉塞した状態において筐体３の厚みが増すこと
がない。さらに、ガイド手段５により、開閉部材４の開
閉動作における開閉部材４と筐体３との間に生じる隙間
をなくすことができるため、異物等の侵入を防ぐことが
でき、信頼性の向上を図ることができる。また、外観上
ディスクカートリッジ１０の挿入口が明確となるため、
操作者による誤挿入がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はディスクカートリッジに
収納されたディスク状記録媒体（以下、ディスクとい
う。）に対して記録再生を可能としたディスク記録再生
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のディスク記録再生装置において
は、ディスクカートリッジの挿入及び排出を手動で行う
ものとして、ポップアップ機構とスロットイン機構があ
る。ポップアップ機構では、ディスクカートリッジを保
持し、ディスクの挿入及び排出が可能な筐体より突出し
た着脱位置と、ディスクの記録再生が可能な筐体に埋没
した記録再生位置との間で移動可能なカートリッジホル
ダと、筐体の開口部を開口及び閉塞するべく、カートリ
ッジホルダの上面に設けられ、これと連動して移動する
開閉蓋とからなっている。これにより、開閉蓋の開成動
作によって、カートリッジホルダを筐体に埋没した記録
再生位置から筐体より突出した着脱位置へと移動させ、
ディスクカートリッジの挿入及び排出が可能となる。

【０００３】また、スロットイン機構では、筐体に固定
して設けられた挿入口と、挿入口より挿入されたディス
クカートリッジを受け取る筐体内部に設けられたカート
リッジホルダとを備えている。このカートリッジホルダ
は、挿入口から挿入されたディスクカートリッジが筐体
内の所定位置まで挿入されると、ディスクカートリッジ
の挿入方向と直行する方向に自動的に降下し、これによ
りディスクカートリッジが所定の記録再生位置に装着さ
れる様に構成されている。

【０００４】図７、図８は、従来例のポップアップ機構
において、カートリッジホルダ２の挿入部２ａの周囲に
ガイドテーパ２ｃを設けることにより、ディスクカート
リッジ１０の挿入をガイドするものである。この場合
は、図８に示すように開閉蓋４を閉塞した状態におい
て、ガイドテーパ２ｃによりカートリッジホルダ２と開
閉蓋４との間に隙間が生じるため、装置の厚みが増加す
る。

【０００５】

【発明が解決しようとしている課題】以上の様に従来の
ポップアップ機構においては、ディスクカートリッジを
挿入及び排出可能にカートリッジホルダが筐体より突出
した着脱位置において、筐体とカートリッジホルダ及び
開閉蓋との間に隙間が存在し、ディスクカートリッジの
挿入を行うのに直接カートリッジホルダにディスクカー
トリッジを挿入せねばならず、操作性が悪かった。ま
た、この着脱位置において、隙間より異物等が入るおそ
れがあり、信頼性に乏しかった。さらに装置の厚みが増
加するという問題点も有していた。

【０００６】また、上記従来のスロットイン機構におい
ては、挿入口より挿入されたディスクカートリッジを受
け取った筐体内のカートリッジホルダが降下することに
よって、ディスクカートリッジを記録再生位置に装着す
る様に構成されているため、少なくともこのホルダの降
下分だけ装置の厚さが増加するという課題があった。

【０００７】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ディスクカートリッジの挿入及び排出における操作
性を向上させ、小型化かつ簡素化した機構で信頼性の高
い、装置厚みを薄くできるディスク記録再生装置を提供
することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のディスク記録再生装置は、ディスクカート
リッジに回転自在に収納されたディスクへの記録再生を
行う記録再生手段を搭載した基台と、ディスクカートリ
ッジを保持し、ディスクの挿入及び排出が可能な着脱位
置とディスクの記録再生が可能な記録再生位置との間で
基台に対して移動可能で、かつ、ディスクカートリッジ
を挿入及び排出する方向に挿入部を有するカートリッジ
保持手段と、基台が内部に搭載され、カートリッジ保持
手段の少なくとも挿入部が着脱位置と記録再生位置との
間で通過可能な開口部を、基台の上面と対向する面に有
する筐体と、カートリッジ保持手段の上面に設けられ、
これと連動しつつ移動して開口部を開口及び閉塞する開
閉部材と、開閉部材に連動可能に支持され、ディスクカ
ートリッジが挿入及び排出可能な挿入口を形成し、か
つ、開閉部材がディスクカートリッジを挿入及び排出可
能に開口した位置にあるとき、開閉部材と筐体との間に
生じる隙間を隠蔽しつつ、カートリッジ保持手段の挿入
部と対向する位置に挿入口を位置するガイド手段とから
構成するものである。

【０００９】また、本発明のディスク記録再生装置は、
上記ディスク記録再生装置に加え、ガイド手段は、開閉
部材と一体であることを特徴とする。

【００１０】

【作用】上記の構成により、本発明のディスク記録再生
装置は、開閉部材が、筐体の開口部を閉塞した位置から
ディスクカートリッジの挿入及び排出が可能な位置に開
成されると、開閉部材と連動したガイド手段が移動す
る。同時に、開閉部材と連動してカートリッジ保持手段
が記録再生位置から着脱位置へと基台に対して移動さ
れ、筐体より突出する。このとき、ガイド手段に設けら
れた挿入口と対向する位置にカートリッジ保持手段の挿
入部が位置する。これにより、挿入されるディスクカー
トリッジは、ガイド手段の挿入口によりカートリッジホ
ルダの挿入部へと案内される。また、ガイド手段によ
り、開閉部材の開閉動作における筐体と開閉部材との隙
間をなくすことができる。

【００１１】また、本発明のディスク記録再生装置は、
ガイド手段と開閉部材が一体で形成され、機構が簡素化
する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例のディスク記録再生
装置について図面を参照しながら説明を行う。

【００１３】図１において、トラバースシャーシ１（基
台）にはディスクカートリッジ１０に回動自在に収納さ
れたディスク１１を記録再生するための記録再生手段
（図示せず）が搭載され、ダンパ（図示せず）により後
述するケース３に対して遊動自在に支持されている。カ
ートリッジホルダ２（カートリッジ保持手段）はディス
クカートリッジ１０を保持するためのもので、トラバー
スシャーシ１に回動自在に支持されている。カートリッ
ジホルダ２のディスクカートリッジ１０を挿入及び排出
する方向の一方の側面には挿入部２ａが形成され、これ
と直行する方向の側面には後述する連動レバー６と当接
する押圧部２ｂが形成されている。トラバースシャーシ
１を内装するケース３（筐体）のトラバースシャーシ１
の上面と対向する面には、カートリッジホルダ２が突出
可能な開口部３ａが形成されている。開閉蓋４（開閉部
材）は開口部３ａを開口及び閉塞可能にケース３に回動
自在に支持されている。ガイドパネル５（ガイド手段）
は開閉蓋４に連動可能に支持されており、開閉蓋４がケ
ース３より突出する方向に開成したとき生じる開閉蓋４
とケース３との隙間を覆っている。また、ガイドパネル
５のカートリッジホルダ２の挿入部２ａと対向する面に
は、ディスクカートリッジ１０の挿入をガイドする挿入
口５ａとガイドテーパ５ｂが形成されている。連動レバ
ー６の一方の端部は開閉蓋４に固定され、他方の端部に
はカートリッジホルダ２の押圧部２ａと当接する駆動部
６ａが形成されている。

【００１４】以上のように構成された本実施例のディス
ク記録再生装置について、以下その動作について説明す
る。

【００１５】ディスクを挿入するべく開閉蓋４を図４〜
図６の閉塞位置から図１〜図３の開口位置へ矢印Ａの方
向に開成動作させると、開閉蓋４に支持されたガイドパ
ネル５が連動してケース３の外部へと突出し、ケース３
と開閉蓋４の隙間を覆う。同時に、開閉蓋４に固定され
た連動レバー６の駆動部６ａにより、カートリッジホル
ダ２の押圧部２ｂが駆動され、カートリッジホルダ２は
ディスクの記録再生が可能な筐体内部の記録再生位置
（図４）からディスクの挿入及び排出が可能な筐体から
挿入部２ｂが突出した着脱位置（図１）へと開閉蓋４の
開成動作に連動して矢印Ａの方向に回動する。このと
き、カートリッジホルダ２の挿入部２ａはガイドパネル
５の挿入口５ａと対向する位置に位置される。この後、
図１に示すように、ディスクカートリッジ１０をカート
リッジホルダ２に装着するべく、外部より矢印Ｃの方向
にディスクカートリッジ１０を移動させると、ガイドパ
ネル５に形成されたガイドテーパ５ｂに導かれディスク
カートリッジ１０は挿入口５ａに挿入される。挿入口５
ａより挿入されたディスクカートリッジ１０は挿入口５
ａと対向した内部に位置しているカートリッジホルダ２
の挿入部２ｂに確実に挿入され、この後、カートリッジ
ホルダ２への装着が完了する。この状態から、操作者に
より開閉蓋４が矢印Ｂの方向に閉成動作されると、ディ
スクカートリッジ１０を保持したカートリッジホルダ２
は連動レバー６により連動し、図１の着脱位置から図２
の記録再生位置へと移動し、記録再生可能な状態とな
る。

【００１６】以上のように、本実施例によれば、ディス
クカートリッジを保持するカートリッジホルダと、カー
トリッジホルダと連動して移動する開閉蓋と、開閉蓋と
連動して移動し、ディスクカートリッジを挿入及び排出
可能な状態において、カートリッジホルダの挿入部と対
向する位置に挿入口と形成したガイドパネルを設けるこ
とにより、挿入されるディスクカートリッジが確実にカ
ートリッジホルダへとガイドされるため、操作性の向上
を図ることができる。また、カートリッジホルダとガイ
ドテーパとを別部材としたため、開閉蓋が閉塞した状態
において装置の厚みが増すことがない。また、ガイドパ
ネルにより、開閉蓋の開閉動作における開閉蓋とケース
との間に生じる隙間をなくすことができるため、異物等
の侵入を防ぐことができ、信頼性の向上を図ることがで
きる。さらに、外観上ディスクカートリッジを挿入すべ
き場所が明確となるため、操作者による誤挿入がなくな
る。

【００１７】なお、本実施例においてガイドパネル５は
開閉蓋４に連動可能に支持されているとしたが、ガイド
パネル５は開閉蓋４と一体としてもよく、この場合、機
構の簡素化が図れる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明のディスク記録再生
装置は、ディスクカートリッジを保持するカートリッジ
保持手段と、カートリッジ保持手段と連動して移動する
開閉部材と、開閉部材と連動して移動し、ディスクカー
トリッジを挿入及び排出可能な状態において、カートリ
ッジ保持手段の挿入部と対向する位置に挿入口と形成し
たガイド手段を設けることにより、挿入されるディスク
カートリッジが確実にカートリッジ保持手段へとガイド
されるため、操作性の向上を図ることができる。また、
カートリッジ保持手段とガイド手段とを別部材としたた
め、開閉部材が閉塞した状態において装置の厚みが増す
ことがない。また、ガイド手段により、開閉部材の開閉
動作における開閉部材と筐体との間に生じる隙間をなく
すことができるため、異物等の侵入を防ぐことができ、
信頼性の向上を図ることができる。さらに、外観上ディ
スクカートリッジを挿入すべき場所が明確となるため、
操作者による誤挿入がなくなる。

【００１９】また、ガイド手段と開閉部材を一体で形成
した場合、機構の簡素化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスク記録再生装置の一実施例にお
けるディスクカートリッジの挿入及び排出可能状態での
側面図

【図２】同正面図

【図３】同上面図

【図４】本実施例におけるディスクカートリッジの記録
再生可能状態での側面図

【図５】同正面図

【図６】同上面図

【図７】従来のディスク記録再生装置におけるディスク
カートリッジの挿入及び排出可能状態での側面図

【図８】従来のディスク記録再生装置におけるディスク
カートリッジの記録再生可能状態での側面図

【符号の説明】

１ トラバースシャーシ（基台） ２ カートリッジホルダ（カートリッジ保持手段） ２ａ 挿入部 ２ｂ 押圧部 ２ｃ ガイドテーパ ３ ケース（筐体） ３ａ 開口部 ４ 開閉蓋（開閉部材） ５ ガイドパネル（ガイド手段） ５ａ 挿入口 ５ｂ ガイドテーパ ６ 連動レバー ６ａ 駆動部 １０ ディスクカートリッジ １１ ディスク

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクカートリッジに回転自在に収納
   されたディスクへの記録再生を行う記録再生手段を搭載
   した基台と、ディスクカートリッジを保持し、ディスク
   の挿入及び排出が可能な着脱位置とディスクの記録再生
   が可能な記録再生位置との間で前記基台に対して移動可
   能で、かつ、ディスクカートリッジを挿入及び排出する
   方向に挿入部を有するカートリッジ保持手段と、前記基
   台が内部に搭載され、前記カートリッジ保持手段の少な
   くとも前記挿入部が前記着脱位置と前記記録再生位置と
   の間で通過可能な開口部を、前記基台の上面と対向する
   面に有する筐体と、前記カートリッジ保持手段の上面に
   設けられ、これと連動しつつ移動して前記開口部を開口
   及び閉塞する開閉部材と、前記開閉部材に連動可能に支
   持され、ディスクカートリッジが挿入及び排出可能な挿
   入口を形成し、かつ、前記開閉部材がディスクカートリ
   ッジを挿入及び排出可能に開口した位置にあるとき、前
   記開閉部材と前記筐体との間に生じる隙間を隠蔽しつ
   つ、前記カートリッジ保持手段の前記挿入部と対向する
   位置に前記挿入口を位置するガイド手段とからなるディ
   スク記録再生装置。
2. 【請求項２】 ガイド部材は、開閉部材と一体であるこ
   とを特徴とした請求項１記載のディスク記録再生装置。