JPH0962130A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH0962130A JPH0962130A JP21469095A JP21469095A JPH0962130A JP H0962130 A JPH0962130 A JP H0962130A JP 21469095 A JP21469095 A JP 21469095A JP 21469095 A JP21469095 A JP 21469095A JP H0962130 A JPH0962130 A JP H0962130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fixing
- fixing device
- roller
- fixing roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2093—Release agent handling devices
- G03G2215/2096—Release agent handling devices using porous fluoropolymers for wicking the release agent
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
明でベタツキがなく、高画質であり、定着ローラへのト
ナーオフセットや記録媒体の巻付きが長期に渡り起こす
ことのない定着装置を開発する。 【構成】 表面がフッ素樹脂層からなる定着部材と、前
記定着部材の表面に圧接して回転する加圧部材と、前記
定着部材の表面に離型性オイルを塗布するオイル塗布部
材とを備え、オイル塗布部材の表面部材が多孔質繊維組
織材にシリコンゴムとオイルとを混合したものを含浸架
橋した部材であって、吐出される離型性オイルの量はA
4サイズのOHTシートに対してページ当たり0.6m
g以上とする。
Description
機器等で用いられる定着装置に関するものである。
多く用いられている定着方法は、圧着熱定着方法であ
る。圧着熱定着方法では、未定着トナー画像を担持した
記録媒体(普通紙等)を、少なくても一方が加熱されて
いる互いに圧接回動する一対のローラ間に通し、圧着加
熱して定着する方法である。このときトナーを構成する
主要成分である熱可塑性樹脂が熔融軟化して記録媒体に
粘着しトナー画像が定着される。
も小型化出来、熱ローラの温度も200℃程度と比較的
低いことから火災等の危険性も少ない優れた性能を有す
る。しかし、トナーと加熱定着ローラが圧接されるた
め、一部のトナーが定着ローラに付着する、所謂オフセ
ット現象を起こしがちである。
うになった、耐熱性フィルムを介してトナー像を熱源に
圧着する定着方法においても同様である。
セット防止技術が採用されている。代表的なものは、定
着ローラ表面を熔融トナーと親和性の低いフッ素系樹脂
にすること、シリコーンオイル等離型剤を定着ローラに
塗布することである。
0−134652号、特開昭49−65231号のごと
くトナーに用いられる樹脂の分子量分布のコントロール
や低分子量ポリプロピレン等トナー内添型離型剤の開発
も進んで来た。
画像形成機器の初期使用時や、記録媒体の先端にベタ黒
等トナー付着量の多い画像がある場合には、記録媒体と
定着ローラの離型性が悪く、結果として記録媒体が定着
ローラに巻き付いてしまったり、定着ローラにトナーが
付着して、後続の画像に再転写し、画質低下になるなど
の故障を防ぎ切れない。
る要求度が上がり、特にカラー画像、OHP(オーバー
ヘッドプロジェクター)用シート(OHTシート)の画
像では、仕上がり画像の光沢や透明性を高めることが要
求されている。
ラ部を通過する時に通常速度の1/3〜1/6程度まで
処理速度を下げる。(2)トナー用樹脂にゴム弾性領域
の狭い所謂シャープメルトの物を使用することにより、
熱ローラニップ部内でトナーを熱と圧力作用で十分に変
化させ、ニップ排出後のトナー表面が可能なかぎり平滑
になるようにしている。
故障の発生という面からは不利な条件となり、定着ロー
ラに多量のオイルを塗布するオイル塗布手段を設けてい
た。塗布手段としては、オイルタンクに浸したフェルト
の一端を定着ローラに当接する方式或いはオイル皿のオ
イルに浸した塗布ローラを定着ローラに当接する方式が
提案されているが、どちらも定着装置の大型化、液体の
取り扱いの難しさといった課題がある。一方特公平4−
17705号公報に開示されている多孔質組織材にシリ
コンオイルとシリコンゴムを含浸架橋して製造したシー
トをフェルト等の基材からなるローラの表面に被覆し、
その基材にオイルを含浸させた塗布ローラが提案され、
塗布装置の小型化、交換容易さで優れた性能を備えてい
る。しかし、OHPに投影して鮮やかなカラー画像を常
に安定して得ようとすると問題が多かった。例えば間欠
プリントでは鮮やかで良好な画像が得られるのに対して
連続プリントすると次第に全体的に黒ずんでくる。或い
は部分的に筋状の黒ずみが発生するといった問題であ
る。
いると微量のトナーが定着ローラに付着し、定着ローラ
に圧接しているオイル塗布部材に転移付着する。すると
このトナーが付着した部分から定着ローラへのオイル供
給ができなくなり、定着ローラ上に供給されるオイルは
不均一となる。その結果記録媒体は定着ローラから剥離
されにくくなり、例えば透光性が要求されるOHTシー
トではこの問題が画像上透光性のムラや分離時に生じる
爪跡等の画像不良として顕著に表れ、好ましくない。
の解決を目指すものであり、高画質でありながら上記の
ごとき欠点のない、しかもあまり機構が複雑でない定着
装置を開発しようというものである。
と、前記定着部材に圧接する加圧部材とから成り、前記
定着部材の表面に離型性オイルを塗布するオイル塗布部
材とを備える定着装置において、前記オイル塗布部材の
表面部材が多孔質組織材にシリコンゴムとオイルとを混
合したものを含浸架橋した部材であって、吐出される離
型性オイルの量はA4サイズのOHTシートに対してペ
ージ当たり0.6mg以上であることを特徴とする定着
装置(請求項1の発明)及び、定着部材と、前記定着部
材に圧接する加圧部材とから成り、前記定着部材の表面
に離型性オイルを塗布するオイル塗布部材と定着部材面
をクリーニングするクリーニングローラを備え、前記定
着部材の移動方向に対する前記オイル塗布部材の上流側
の定着部材面にクリーニングローラを設けることを特徴
とする定着装置(請求項8の発明)によって達成され
る。
ありながら、小型で機構が複雑でない定着装置を開発す
るためには、簡易な構成で低粘度のシリコーンオイル
(離型性オイル)を決められた量、時間的にもローラ表
面の位置によっても局在させる事なく常に適正量供給す
る方法があれば良いことを見いだし、その具体的機構を
案出することによってなされた。
を保持するのは難しく、又長期間にわたって一定の量を
しみださせるのは困難である。例えば、多孔質にして過
度のしみだしを防止し、あるいは制御層を設けその穴径
を小さくするという方法もあるが、本発明者の検討によ
れば、塗布量をコントロールすることは困難であり、且
つ不使用時などのしみだしを防ぐことは出来なかった。
材にシリコンゴムとオイルとを適量混合したものを含浸
し、架橋反応させたオイル塗布部材を使用し、該オイル
塗布部材を定着ローラに圧着させてオイルを均一に塗布
しようとするもので、本発明はこのような塗布ローラを
定着器に使用することにより、透明樹脂のOHTシート
上に形成させた未定着カラートナー像をオフセット或い
はローラへの巻き付きを起こすことなく透明度の高い鮮
やかなカラーを形成することであり、A4サイズのOH
Tシートに対して1シート当たり0.6mg以上の離型
性オイルが吐出されることが必要であるとの条件を見出
した(請求項1)。この際多孔質組織材としてはPTF
E樹脂からなる多孔質膜であることが好ましい実施態様
である(請求項2)。
において多く、使用経過と共に減少してくる。オイル塗
布量が多いとオイルムラが発生し、OHTシートの透光
性に問題が生じる。また少ないとオフセットが発生す
る。従ってオイル塗布部材の塗布初期量と終期量を考慮
してオイル塗布条件を決定しなければならない。本発明
者はOHTシート定着性に優れた条件に関して塗布ロー
ラの最外層のシリコンゴムの気孔率(オイル混合率)を
含有オイル粘度との間に一定の関係があることを明らか
にした。その関係式は請求項3に示したように、多孔質
繊維組織材にシリコンゴムとオイルを含浸架橋する時の
オイルの混合率A(重量%)と前記オイル塗布部材に含
有するオイル粘度B(センチ・ストークス)が下記のよ
うな条件式を満たし、更に前記定着部材に対するオイル
塗布部材の圧接力が8〜40gf/cmの範囲にあるこ
とにより良好な定着性が得られることがわかった。
図1に示す如く金属シャフト14cの周面にはシリコン
系の柔軟性と弾性に富んだスポンジ14bを設け、その
外周を約50μm程度の多孔質繊維組織材にシリコンゴ
ムとオイルとを混合したものを含浸架橋した複合膜離型
層14aを設け、請求項3の条件を満たしたシリコンゴ
ムを混合したオイルを含浸架橋させ、スポンジ14bに
もシリコンゴムとオイルを含浸架橋させオイルを保持さ
せるが、複合膜離型層14aはオイルの吐出量制御にあ
り、オイル量を過多(オイル95%、シリコンゴム5
%)とし、所定の荷重をもって定着ローラに圧接する。
ムに混合されたオイル分はシリコンゴムの架橋凝結に拘
らず、複合膜離型層14aの組織中に分散貯留されてそ
のまま塗布されると共にオイル分の通過隙を形成してい
る。そしてこのようなオイル分通過空隙はシリコンゴム
に対するオイル分の混入率如何によって自在に決定され
るものであり、複合膜離型層14aは同一であっても、
この混合率如何によってOHTシートに対する単位面積
当たりの塗布量は自在に変化させることができる。
の回転方向に対してオイル塗布部材の上流側にクリーニ
ングローラを配置し定着ローラに圧接させた。この構成
により定着ローラに付着した微細なオフセットトナーや
紙粉はオイル塗布部材に付着する前にクリーニングロー
ラによって除去され、問題であったオイル塗布部材表面
が汚れたり、目詰まりすることによるオイルムラが解消
される。またクリーニングローラはトナー等の異物除去
性能をよくするため離型性の低いものが好ましい。又、
実施例のように圧接ローラにヒータを内蔵し、定着ロー
ラにヒータを有しないタイプでは、定着ローラから熱を
吸収しないよう熱容量の小さいものとするとクリーニン
グ性に優れる。ここでクリーニングローラにフィルムや
多孔質の材質からなる吸収性の材料を使用すると、オイ
ルを過剰に吸収したり、吸収したオイルを吐き出してク
リーニング性能は優れるもののオイルムラを生じ適当で
はない。従ってクリーニングローラに非吸収性の材料を
使用し、オイル塗布量のバラツキを抑え、長期に渡って
安定した塗布性能を維持することを実現した。
定着装置の構造とその作用を図2及び図3によって説明
する。
ーラに対向した圧接ローラに内蔵したもので、定着ロー
ラ11は芯金11cの周面に、ゴム厚5mm、ゴム硬度
アスカーC55度のゴムローラ11bを設け、その外周
を厚み50μmのフッ素樹脂PFAチューブ11aをも
って被覆した外径30mmのソフトローラで、図上で時
計方向に回動する。また内部に加熱手段Hを設けた圧接
ローラ12は、薄肉の芯金12bの外周を30μmのP
FA12aでコーティングしたもので、外径30mmの
ハードローラである。
ローラ11b部の弾性変形によって圧接面にニップ部N
を形成している。ニップ部Nにおけるニップ荷重は1.
2Kgf/cmであって、上面にトナー像を転写した記
録紙Pはニップ部Nにおいて挟着搬送する間にトナーを
溶融し、固着することにより画像の定着を行う。
は、普通紙上に画像形成を行うノーマルモードと、OH
Tシート上に画像形成を行うOHTモードとがあり、モ
ードの切り替えによって設定温度と線速度は下表のよう
に設定される。
ードに較べて線速度は1/6に低下し、定着ニップ部N
を通過するときのOHTシート上のトナーが十分に平滑
になるような時間と熱量が与えられる。
示すもので、定着ローラ11の回転方向に対し、オイル
塗布部材の上流側に定着ローラ11のローラ面をクリー
ニングするクリーニングローラを設けている。
したトナーやほこり、異物等を吸着除去するクリーニン
グ部材たるクリーニングローラ、14は先に説明したク
リーニングローラ13によって清掃された定着ローラ1
1の周面に離型用のオイルをオイル塗布する塗布部材で
あって、それぞれ定着ローラ11に圧接し従動回転して
定着する記録紙Pの汚損を防ぐと共に定着ローラ11よ
りの記録紙Pの分離を容易にする。本発明(請求項8の
発明)にあっては、図3に示すように定着ローラ11の
回転方向に対しオイル塗布部材14の上流側にクリーニ
ングローラ13を新たに配置し、定着ローラ11に付着
したトナーがオイル塗布部材14に付着する前にクリー
ニングローラ13によって除去する構成となっている。
て非吸収性の材料を使用する。吸収性の材料を使用する
と溜まった吸収したオイルを吐き出すこととなり、オイ
ルむらになる。従ってクリーニングローラに非吸収性の
材料を使用し、オイル塗布量のバラツキを抑える。また
トナー等の異物除去性能を良くするため、離型性の低い
ものとし、更に定着ローラから熱を吸収しないよう熱容
量の小さいものが選択使用される。
止するために定着ローラ11及び圧接ローラ12にそれ
ぞれ設けた分離爪であって、引張りバネS1或いはS2
の付勢によって分離爪15はローラ周面に非接触で分離
爪16はローラ周面に軽く圧接されている。
は、図2に示した回転形式のロール状のオイル塗布部材
14(図1に示す)の他、図3に示すような摺擦形式の
パッド状のオイル塗布部材14Aを備える定着装置10
Aに対しても適用される。パッド状のオイル塗布部材1
4Aは内部にスポンジ14Abを設け、そのスポンジ1
4Abにはオイルとを含浸させ、スポンジを囲むように
して50μm程度の多孔質組織材にシリコンゴムとオイ
ルとを混合したものを含浸架橋した複合膜14Aaを少
なくとも定着ローラに接触する面に設けたもので、スポ
ンジには所定粘度のシリコンオイルが含浸されており、
スポンジ内のオイルが複合膜14Aaを介して定着ロー
ラに湿潤補給する構成となっている。
が多孔質組織材によって形成されていて、シリコンゴム
とオイルを混合したものを含浸架橋されている。
れていることから定着ローラ11に対し適量のオイルを
安定して塗布することが可能となる。
00センチストークス(CS)、オイルとゴムの比率を
7:3とし、定着ローラ11に対する圧接荷重(線圧)
を8〜40gf/cmとした場合、適量となって良好な
離型効果を得ることが出来る。上記圧着力が40gf/
cmより高いとオイル塗布量が多くなり、8gf/cm
より低いとオイル塗布量が少なくなるので、本発明にあ
っては圧着力1〜55gf/cmの範囲から実験的にこ
の範囲(圧接荷重8〜40gf/cm)に決定した。
示したもので、図4(a)は前述のOHTモードでA4
サイズのOHTシートを連続通紙した時の1ページ当た
りに定着ローラに吐出するオイル吐出量Yの経時変化を
示している。図4(a)において示した曲線のパラメー
タは含有オイルの粘度CS(センチ・ストークス)と塗
布部材の表面部材に使用されるシリコンオイル混合率で
あって、横軸にプリント枚数、縦軸に塗布されるオイル
量(mg/ページ)を示している。グラフから明らかな
ように、連続100プリント以降ではオイル吐出量Yは
安定状態となる。本発明者は安定期で確実なOHT安定
性が得られる条件を調査したところ、A4サイズのOH
Tシートに対して0.6mg/ページ以上の吐出量が必
要であることを見出した。0.6mg/ページ未満のと
きはオフセットが発生し易くなる。
含有オイルの粘度(CS)をパラメータとし、横軸にオ
イル混合率(重量%)をとって示したもので、この実験
結果をまとめた図4(b)から次に実験式が求まる。
架橋して複合膜を製作するときシリコンゴムとオイルの
重量%で表したオイルの混合率、Bはオイル塗布部材の
含有するオイルの粘度(CS)即ちスポンジ14に含浸
するオイルの粘度である。上記(1)及び(2)式か
ら、下記の請求項3の関係式が得られる。
動作において、オイル塗布ローラ14からはジメチルシ
ロキサンのごとき低粘度シリコーンオイル(離型性オイ
ル)が絶えず定着ローラ11に供給されている。このジ
メチルシロキサン、フェニルメチルシロキサン又はジフ
ェニルシロキサンのごときシリコーンオイルで、低粘度
であるため定着ローラ11の表面に均一にくまなく塗布
される。従って、定着ローラ11、圧接ローラ12から
記録紙Pが排出される時の剥離性が極めてよくなる。低
粘度離型性オイルの粘度は25℃において10〜200
CSが適当である。
場合には、フロロシリコンオイルは定着ローラ11に対
する濡れ性が優れているために、塗布ローラに含有する
同一粘度のオイルに対して複合膜を製作するときのシリ
コンゴムに対するオイルの混合率を下げても同様の安定
期のオイル吐出量を得ることができる。図5は連続プリ
ント時のプリント数とA4サイズ1枚当たりの塗布量の
関係を、塗布ローラに含有するオイルをフロロシリコン
オイルとジメチルシリコンオイルにした場合の代表例を
比較して示したものである。フロロシリコンオイルを用
いるときは市場で作動・停止を繰り返すような使用状態
においても作動初期の過多な塗布量も大幅に低減するこ
とができ、しかも長期に渡り適正量が供給されて、従来
のシリコンオイルと比較して大幅にその使用量を低減で
きる新たな長所が見出された。
は、下記一般式〔I〕で示される構造単位を有するシリ
コーンオイルである。
水素基又はfリール基、Rfは炭素数2〜10のフルオ
ロアルキル基、nは1〜4の整数を表す。)一般式
〔I〕において、Xはメチル基等の炭素原子数1〜4の
アルキル基又はフェニル基等のアリール基を表し、Rf
は炭素原子数2〜10、好ましくは2〜8のフルオロア
ルキル基である。
(CF2)m−(Zは水素原子又はフッ素原子を表す。)
で表される基であり、mは前述のフルオロアルキル基の
如く2〜10、好ましくは2〜8の整数である。nは1
〜4の整数を表す。
上述した構造単位を有することが必須であるが、上記構
造単位に加えて、例えばジメチルシリコーン、フェニル
メチルシリコーン又はジフェニルシリコーン等の構造単
位との共重合体であってもよい。
使用時に適度な粘度を有する液状で、ある程度の分子量
を有するオイルであることが必要であるが、本発明の目
的の達成割合を考慮して、その分子量は粘度に換えて表
すと、25℃における粘度が100〜1000CS、特
に、50〜200CSであるものが好ましく使用され
る。この粘度は動的粘度を示し、ASTM D445−
46T又はJIS Z8803に準拠し、ウッベローデ
粘度計により測定される。
コーンオイル製造時に重合度と調整しながら制御するこ
とができる。
重合体である場合、本発明の一般式〔I〕で示した構造
単位が20モル%以上含まれるのが好ましく、20モル
%未満の場合、本発明の目的の達成度合いが低すぎ、且
つ他の構造単位のものの性質に基づく効果の方が顕著に
出やすくなり、本発明の目的が達成できない場合があ
る。
造方法は、通常のシリコーンオイルの製造方法と同様に
ジアルキル置換ジクロロシランを珪素と塩化アルキルと
の反応で調整し、これを用いて加水分解することでシロ
キサンとなし、ついで環状オリゴマーあるいは線状オリ
ゴマーを形成した後にこれらを重合することで合成され
る。本発明の含フッ素系シリコーンオイルは側鎖にフッ
素化アルキル基を有しているものであるが、この場合に
は塩化アルキルの代わりに末端にクロロ基を有するフッ
素系化合物、例えば下記一般式〔II〕で示す構造を有す
る化合物を用いることで容易に製造される。
示したものと同様である。
体例を以下に挙げる。
キル基を導入する塩化アルキルとしては塩化メチル、塩
化エチル、塩化プロピル、塩化ブチルを挙げることがで
きる。
されたシリコーンオイルを用いてフッ素系樹脂被覆され
た定着ローラに対する均一付着等の効果を発揮するため
には、このフッ素原子数が大きな役割を奏しているもの
と推定される。この場合、フッ化アルキルの炭素数は2
〜10であり、珪素原子に直接結合する部分はメチレン
鎖であることが好ましい。さらに、好適な範囲は2〜8
である。
例の構造を下記に示す。
示し、好ましくは10〜1000、より好ましくは20
〜100の整数である。又、a及びbの合計は、好まし
くは40〜150である。
イルは、定着ローラ11のフッ素樹脂層11aに対して
親和性が高いので、定着ローラ11の周面に均一にくま
なく塗布される。従って定着ローラ11と圧接下ローラ
12から記録紙Pが排出される時の剥離性が極めて良く
なる。
表面張力が小さい方が前述したフッ素樹脂層11aに対
する親和性をより高めることにもなるので、表面張力が
20dyn/cm以下であることが好ましくある。
低いアルミニウム、ステンレス等の金属材或いはポリカ
ーボネート等の樹脂材等によりパイプ状に形成されてい
る。形状をパイプ状にすることは、熱容量を小さくする
上で有効である。クリーニングローラ13は定着ローラ
11の周面に対し適正な荷重をもって圧接されて従動回
転される。
ーラ11のフッ素樹脂層11aにシワが発生するおそれ
があり、また低すぎるとクリーニング性能が低下するこ
ともあるので、定着ローラ11の硬度に応じて実験的に
決定される。
を被覆し、弾性層11bとして基材硬度18°、表面硬
度アスカーC56°の厚さ5mmのゴム層から成る定着
ローラ11と、内部に加熱手段Hを設けたハードローラ
で芯金にPFAで被覆した圧接ローラ12から成る定着
ローラについて前記の適正荷重を求めたところ、荷重6
4.5gf/cm2として極めて良好なクリーニング効
果が得られることが確認された。
ラ11の回転方向に対し前述したオイル塗布部材14の
上流側に設置することにより、定着ローラ11に付着し
たトナー層の汚れを清掃すると同時にオイル塗布部材1
4を清浄に保つ作用を併せて果たすことが出来る。
設けて、画像記録を行う画像形成装置にあっては、記録
紙Pは常に汚れのない高品位の画像の定着が可能とな
り、特にOHTシートのような透明体の記録媒体に対し
ても透明度が高くかつムラのない高品質の画像の記録が
可能となった。
ローラへのトナーオフセットや記録媒体(転写紙等)の
巻付きを従来に比して長期にわたり起こさず、仕上がり
画像が透明で、ベタツキがなく、高画質な画像が安定し
て得られ、しかも機構が複雑でない定着装置を提供する
ことが出来た。
ローラに付着したトナーはオイル塗布部材に付着する前
にクリーニングローラにより除去され、オイルムラが解
消されて高画質の画像が長期に渡り安定して得られるこ
ととなった。
図。
る定着装置の断面構成図。
グラフ。(b)安定領域でのオイル重量%とオイル吐出
量との関係を示すグラフ。
Claims (9)
- 【請求項1】 定着部材と、前記定着部材に圧接する加
圧部材とから成り、前記定着部材の表面に離型性オイル
を塗布するオイル塗布部材とを備える定着装置におい
て、前記オイル塗布部材の表面部材が多孔質組織材にシ
リコンゴムとオイルとを混合したものを含浸架橋した部
材であって、吐出される離型性オイルの量はA4サイズ
のOHTシートに対してページ当たり0.6mg以上で
あることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 前記多孔質組織材がPTFE樹脂からな
る多孔質膜であることを特徴とする請求項1記載の定着
装置。 - 【請求項3】 前記多孔質組織材にシリコンゴムとオイ
ルを含浸架橋する時のオイルの混合率A(重量%)と前
記オイル塗布部材に含有するオイル粘度B(センチ・ス
トークス)が下記のような条件式を満たし、更に前記定
着部材に対するオイル塗布部材の圧接力が8〜40gf
/cmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の定
着装置。 0.6<A/(1−A)×(0.2+90/B)+0.3 - 【請求項4】 前記オイル塗布部材に含浸するオイルが
フッ素系界面活性剤を含有するシリコンオイルであるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。 - 【請求項5】 前記フッ素系界面活性剤が下記一般式
〔I〕で表されるフッ化アルキル置換シリコンであるこ
とを特徴とする請求項4記載の定着装置。 【化1】 (式中、Xは炭素原子数1〜4の飽和炭化水素基又はア
リール基を示し、Rfは炭素原子数2〜10のフッ素炭
化水素基を表し、nは1〜4の整数である。) - 【請求項6】 前記フッ素系界面活性剤は、粘度が25
℃において50〜200CSの間であることを特徴とす
る請求項4記載の定着装置。 - 【請求項7】 前記フッ素系界面活性剤は、表面張力が
20dyn/cm以下であることを特徴とする請求項4
記載の定着装置。 - 【請求項8】 定着部材と、前記定着部材に圧接する加
圧部材とから成り、前記定着部材の表面に離型性オイル
を塗布するオイル塗布部材と定着部材面をクリーニング
するクリーニングローラを備え、前記定着部材の移動方
向に対する前記オイル塗布部材の上流側の定着部材面に
クリーニングローラを設けることを特徴とする定着装
置。 - 【請求項9】 前記クリーニングローラは前記オイル塗
布部材に含有するオイルに対して非吸収性の材質である
ことを特徴とする請求項8記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21469095A JP3465037B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21469095A JP3465037B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0962130A true JPH0962130A (ja) | 1997-03-07 |
JP3465037B2 JP3465037B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=16659989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21469095A Expired - Fee Related JP3465037B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465037B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP21469095A patent/JP3465037B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3465037B2 (ja) | 2003-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0616216B2 (ja) | 非配合型シリコンオイルを用いる定着方法 | |
US5636012A (en) | Toner image fixing device | |
US4065586A (en) | Fixing method using polyarylsiloxanes as release agents | |
JP2001183937A (ja) | オイル塗布ローラ、オイル塗布装置および定着装置 | |
JPH0962130A (ja) | 定着装置 | |
US4170957A (en) | Fixing device using polyarylsiloxanes as release agents | |
JPH07191567A (ja) | 熱圧力ローラ及び定着装置 | |
JPH08211775A (ja) | トナー像定着装置 | |
US6363236B1 (en) | Release oil regulating blade, fixing device, and image-forming apparatus | |
JP3231443B2 (ja) | 定着装置 | |
JP2000306655A (ja) | 像加熱装置及び画像形成装置 | |
JPH0221594B2 (ja) | ||
JP3607819B2 (ja) | 電子写真定着装置 | |
JP3559074B2 (ja) | 定着装置 | |
JPH03214183A (ja) | ゴムロール | |
JP2001296763A (ja) | 電子写真用定着部品、および定着装置 | |
JP2000338811A (ja) | 定着装置 | |
JPH1020699A (ja) | 定着装置 | |
JPH06289746A (ja) | 離型剤供給装置 | |
JPH0950203A (ja) | 加熱定着装置 | |
JPH09222816A (ja) | 定着装置 | |
JPH10268689A (ja) | 定着装置 | |
JP2008046293A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JPH08211771A (ja) | 定着装置 | |
JPH09166933A (ja) | 定着装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070829 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |