JPH0961848A - マトリクス型液晶表示素子 - Google Patents

マトリクス型液晶表示素子

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JPH0961848A
JPH0961848A JP21504095A JP21504095A JPH0961848A JP H0961848 A JPH0961848 A JP H0961848A JP 21504095 A JP21504095 A JP 21504095A JP 21504095 A JP21504095 A JP 21504095A JP H0961848 A JPH0961848 A JP H0961848A
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JP
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crystal display
signal line
type liquid
matrix type
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Withdrawn
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JP21504095A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Kataoka
義晴 片岡
Keiichi Tanaka
恵一 田中
Masaya Okamoto
昌也 岡本
Mikio Katayama
幹雄 片山
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マトリクス型液晶表示素子において、製造プ
ロセスの複雑化を招くことなく、対向電極とソースバス
ライン,ソース電極,ドレイン電極との間での電流リー
クの発生を抑えることができ、良好な表示を得る。 【解決手段】 表示基板上に形成されたデータ信号線
(ソースバスライン)17,ソース電極17a,ドレイ
ン電極17bの表面側部分をタンタルにより構成し、そ
れぞれの表面領域を、該タンタルと、ガス状で成膜室に
供給可能な非金属元素である窒素との化合物からなる絶
縁性保護膜により被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス型液晶
表示素子に関し、特に、スイッチング素子としてTFT
(薄膜トランジスタ)を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子等を用いた卓上パー
ソナル用情報端末機器およびアミューズメント機器等が
開発されている。これらの装置に用いられる液晶表示素
子は、高画質化および大型化等の要請から、能動素子、
例えばTFTを有するマトリクス型液晶表示素子が主流
となっている。このTFTとしては、例えば逆スタガー
型やスタガー型構造のものが知られている。
【0003】図7は、従来の逆スタガー型TFTを備え
たマトリクス型液晶表示素子の一部を示している。この
マトリクス型液晶表示素子は、マトリクス状に配列され
た複数の絵素電極16と、絵素電極の各行毎に設けられ
た走査線(ゲートバスライン)11と、絵素電極の各列
毎に設けられた信号線(ソースバスライン)17とを有
している。また、上記各走査線11と信号線17との交
差部分には、TFT1が設けられており、そのゲート電
極11aは上記ゲートバスライン11にこれと一体とな
って接続され、また、そのソース電極17aは上記ソー
スバスライン17にこれと一体となって接続されてい
る。また、上記TFT1のドレイン電極17bは、上記
対応する絵素電極16に接続されている。
【0004】図8は、図7のVIII−VIII線部分の断面構
造を示す図である。
【0005】図8に示すように、ゲート電極11a及び
ゲートバスライン11は絶縁基板10上に形成されてお
り、その上にゲート絶縁膜12が形成されている。ゲー
ト絶縁膜12の上には、ゲート電極11aと対向するよ
う半導体層13が形成され、半導体層13の中央部上に
は、チャネル保護絶縁膜14が形成されている。
【0006】そして、該チャネル絶縁保護膜14の両側
の半導体層13上には、TFTオン時のコンタクト抵抗
を下げ、TFTオフ時のコンタクト抵抗を上げるため
に、n+アモルファスシリコン層15a、15bが形成
されている。一方のn+アモルファスシリコン層15a
上には、ソースバスライン17から分岐されたソース電
極17aが形成され、他方のn+アモルファスシリコン
層15b上には絵素電極16につながるドレイン電極1
7bが形成されている。
【0007】ここで、ソースバスライン17,ソース電
極17a,ドレイン電極17bは、それぞれITO膜
6,6a,6bと、その上の金属膜7,7a,7bの2
層構造となっており、上記絵素電極16も、これらのI
TO膜と同層のITO膜から構成されている。また、上
記金属膜7,7a,7bは、上記ソースバスライン,及
び各電極の抵抗を低減する働きがある。
【0008】また、液晶表示素子では、このような構成
の絶縁基板10と対向するよう、対向電極21を有する
対向基板20が配置されているが、対向電極21と、ゲ
ートバスライン11およびソースバスライン17との間
に異物等が挟まって、これらの間にリークが生じて線欠
陥となるのを防ぐために、上記絶縁基板10の表面の、
ゲートバスライン、ソースバスラインおよびTFTの配
置部分は、保護膜(パッシベーション膜)28により被
覆されている。つまり上記絶縁基板10は、該保護膜2
8の、絵素電極16の配置部分に開口を形成した窓開け
構造となっている。
【0009】また、図9は、従来のスタガー型TFTを
備えたマトリクス型液晶表示素子を説明するための図で
あり、該スタガー型TFT及びその近傍の断面構造を示
している。
【0010】この液晶表示素子においても、図7に示す
逆スタガー型TFTを備えたマトリクス型液晶表示素子
と同様、マトリクス状に配列された複数の絵素電極16
と、絵素電極の各行毎に設けられた走査線(ゲートバス
ライン)11と、絵素電極の各列毎に設けられた信号線
(ソースバスライン)17とを有しており、上記各絵素
電極に対応してスタガー型TFT2が設けられており、
そのゲート電極11aは上記ゲートバスライン11にこ
れと一体となって接続され、そのソース電極17aは上
記ソースバスライン12にこれと一体となって接続され
ている。また、上記TFT2のドレイン電極17bは、
上記対応する絵素電極16に接続されている。
【0011】そして、スタガー型TFT2では、絶縁基
板10上に、ソースバスライン17から分岐されたソー
ス電極17aが配置され、ドレイン電極17bが、該絶
縁基板10上に形成された絵素電極16の一部に重なる
よう配置されている。該ソース電極17aおよびドレイ
ン電極17b上には、TFTオン時のコンタクト抵抗を
下げ、オフ時のコンタクト抵抗を上げるためのn+アモ
ルファスシリコン層15a、1 5bが形成されてい
る。
【0012】そして、該ソース側,ドレイン側のn+
モルファスシリコン層15a、15b上には、該両半導
体層15a、15bに跨るよう、チャネルとなる半導体
層13が形成されている。該半導体層13の、ソース電
極及びドレイン電極間の領域上には、ゲート絶縁膜12
を介してゲート電極11aが配置されている。
【0013】さらに、このスタガー型TFTを用いた液
晶表示素子においても、上記構成の絶縁基板10と対向
するよう、対向電極21を有する対向基板20が配置さ
れているが、対向電極21と、ゲートバスライン11お
よびソースバスライン17との間に異物等が挟まって、
これらの間にリークが生じて線欠陥となるのを防ぐため
に、上記絶縁基板10の表面の、ゲートバスライン、ソ
ースバスラインおよびTFTの配置部分は、保護膜(パ
ッシベーション膜)61により被覆されている。つまり
上記絶縁基板10は、該保護膜61の、絵素電極16の
配置部分に開口を形成した窓開け構造となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なTFTを有する液晶表示素子は、ワークステーション
(WS)等の卓上パーソナル用情報端末機器や、アミュ
ーズメント機器等に用いられるため、構造の簡略化によ
る製品のコストダウンが重要な課題である。
【0015】一方、従来の液晶表示素子では、対向電極
と、ゲートバスライン11およびソースバスライン17
との間でのリーク発生を防止するために、絶縁基板表面
の、ゲートバスライン、ソースバスラインおよびTFT
の配置領域をパッシベーション膜により被覆するように
しているが、このパッシベーション膜は、これと各バス
ラインとを連続成膜できるものではないため、その形成
には手間がかかるものであった。また、上記パッシベー
ション膜は絵素部分に開口を有するものであるため、こ
のパッシベーション膜の形成は、そのパターン形成を行
うためのフォトリソ工程の増加を伴うものであり、製造
工程を複雑なものとしている。
【0016】本発明は上記のような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、対向電極とバスラインと
のリーク低減を図ることができ、しかも製造プロセスの
複雑化を招くことのない構造の液晶表示素子を得ること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)係
るマトリクス型液晶表示素子は、マトリクス状に配設さ
れた複数の絵素電極と、該絵素電極の各行に対応して設
けられた複数の走査信号線と、該絵素電極の各列に対応
して設けられた複数のデータ信号線と、該走査信号線と
データ信号線との交差部分に配置され、そのゲートが対
応する走査信号線に、そのソースが対応するデータ信号
線に接続され、そのドレインが対応する絵素電極に接続
された薄膜トランジスタとを有する表示基板を備えると
ともに、液晶を挟んで該絵素電極と対向するよう設けら
れた対向電極を有する対向基板とを備えている。
【0018】そして、該表示基板上に形成されたデータ
信号線あるいは走査信号線の表面を、その信号線を構成
する金属元素とガス状で供給可能な非金属元素との化合
物からなる絶縁性保護膜により被覆している。そのこと
により上記目的が達成される。
【0019】この発明(請求項2)は、請求項1記載の
マトリクス型液晶表示素子において、前記データ信号線
あるいは走査信号線の表面領域をタンタルにより構成
し、前記絶縁性保護膜を、窒化タンタルにより構成した
ものである。
【0020】この発明(請求項3)は、請求項2記載の
マトリクス型液晶表示素子において、前記絶縁性保護膜
を、窒素濃度45mol%以上の窒化タンタルにより構
成したものである。
【0021】この発明(請求項4)は、請求項1記載の
マトリクス型液晶表示素子において、前記走査信号線ま
たはデータ信号線の表面領域を構成する金属膜と、前記
絶縁性保護膜とが、同一の成膜室内にて連続して形成可
能なものとなっているものである。
【0022】この発明(請求項5)は、請求項1または
2に記載のマトリクス型液晶表示素子において、前記薄
膜トランジスタを、前記表示基板上に形成されたゲート
電極の上側にソース,ドレイン領域及びチャネル領域を
含む半導体層が位置する逆スタガー型構造とし、前記デ
ータ信号線の表面のみ、あるいは該データ信号線,これ
につながるソース電極,及びドレイン電極の表面のみ
を、前記絶縁性保護膜により被覆しているものである。
【0023】この発明(請求項6)は、請求項1または
2に記載のマトリクス型液晶表示素子において、前記薄
膜トランジスタを、前記表示基板上に形成された、ソー
ス,ドレイン領域及びチャネル領域を含む半導体層の上
側に、ゲート電極が位置するスタガー型構造とし、前記
走査信号線の表面のみ、あるいは該走査信号線及びこれ
につながるゲート電極の表面のみを、前記絶縁性保護膜
により被覆しているものである。
【0024】以下、作用について説明する。
【0025】この発明(請求項1)おいては、表示基板
上に形成されたデータ信号線あるいは走査信号線を、そ
の表面領域が、その信号線を構成する金属元素とガス状
で供給可能な非金属元素との化合物からなる絶縁性保護
膜により被覆されている構造としているから、データ信
号線あるいは走査信号線を構成する導体膜を成膜した
後、続けて、該導体膜の成膜を行った成膜室にて、非金
属元素ガスの流量制御を行いながら成膜することによ
り、上記絶縁性保護膜を形成することができる。
【0026】このため、製造プロセスの複雑化を招くこ
となく、対向電極とバスラインとの間での電流リークの
発生を抑制することができる。
【0027】この発明(請求項2)においては、前記デ
ータ信号線あるいは走査信号線の表面領域をタンタルに
より構成し、前記絶縁性保護膜を、窒化タンタルにより
構成しているので、成膜室内でタンタルのデポジション
を行った後、該成膜室内に窒素ガスを供給しながら成膜
することにより、窒素タンタルからなる絶縁性保護膜を
形成することができる。
【0028】この発明(請求項3)においては、窒化タ
ンタルの窒素濃度を、45mol%以上としているの
で、十分高い抵抗を有する絶縁性保護膜を形成すること
ができる。
【0029】この発明(請求項4)においては、前記走
査信号線またはデータ信号線の表面領域を構成する金属
膜と、前記絶縁性保護膜とが、同一の成膜室内にて連続
して形成可能なものとしているため、上記と同様、デー
タ信号線あるいは走査信号線を構成する導体膜を成膜し
た後、続けて、該導体膜の成膜を行った成膜室にて、非
金属元素ガスの流量制御を行いながら成膜することによ
り、上記絶縁性保護膜を形成することができる。
【0030】この発明(請求項5)においては、前記薄
膜トランジスタを逆スタガー型構造とし、前記データ信
号線の表面のみ、あるいは該データ信号線,これにつな
がるソース電極,及びドレイン電極の表面のみを、前記
絶縁性保護膜により被覆しているので、スイッチング素
子として逆スタガー型薄膜トランジスタを用いた液晶表
示素子を、対向電極とバスラインとの間での電流リーク
による表示画像の劣化のないものとできる。
【0031】この発明(請求項6)においては、前記薄
膜トランジスタをスタガー型構造とし、前記走査信号線
の表面のみ、あるいは該走査信号線及びこれにつながる
ゲート電極の表面のみを、前記絶縁性保護膜により被覆
しているので、スイッチング素子としてスタガー型薄膜
トランジスタを用いた液晶表示素子を、対向電極とバス
ラインとの間での電流リークによる表示画像の劣化のな
いものとできる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による逆スタガー型TFTを備えたマトリクス型
液晶表示素子の一部を示す平面図である。
【0034】このマトリクス型液晶表示素子は、従来の
ものと同様、マトリクス状に配列された複数の絵素電極
16と、絵素電極の各行毎に設けられた走査線(ゲート
バスライン)11と、絵素電極の各列毎に設けられた信
号線(ソースバスライン)17とを有している。また、
上記各走査線11と信号線17との交差部分には、TF
T1が設けられており、そのゲート電極11aは上記ゲ
ートバスライン11にこれと一体となって接続され、ま
た、そのソース電極17aは上記ソースバスライン12
にこれと一体となって接続されている。また、上記TF
T1のドレイン電極17bは、上記対応する絵素電極1
6に接続されている。
【0035】そして、本実施の形態では、上記ソースバ
スライン17,ソース電極17a,ドレイン電極17b
は、下側のITO膜(第1の導体層)と上側のTa(タ
ンタル)膜(第2の導体層)の2層構造となっており、
それぞれの表面には、TaNX(窒化タンタル)18が
形成され ており、従来の液晶表示素子におけるパッシ
ベーション膜は形成されていない。
【0036】また、図2は上記図1のII−II線断面
の構造を示す図であり、上記ソースバスライン17,ソ
ース電極17a,ドレイン電極17bの表面にのみ、T
aNX(窒化タンタル)膜(以下、ソース絶縁膜ともい
う。)18が形成されている点が、図7,図8に示す従
来の液晶表示素子と異なっている。
【0037】ここで、上記ソース絶縁膜18は、ソース
バスライン17,ソース電極17a,及びドレイン電極
17bと、対向電極との間に異物等が挟まって、これら
の間で電流リークが発生するのを防ぐ働きがある。
【0038】次に製造方法について説明する。
【0039】まず、ガラス基板等の絶縁基板10上に、
ゲートバスライン11およびゲート電極11aを形成す
る。ここでは、ゲートバスライン11およびゲート電極
11aとして、厚さ約2000〜7000オングストロ
ームのTa膜を形成する。なお、上記ゲートバスライン
11およびゲート電極11aの構成材料は、Ta膜に限
らず、Al、Cr、W、Cu、Au、Mo、Ti等、あ
るいはこれらの金属の合金、例えばAl−MoやMo−
Ta等の低抵抗金属材料を用いてもよい。
【0040】次に、全面にゲート絶縁膜12として、S
iNX膜を約3000〜5000オングストロームの厚
さに形成する。このゲート絶縁膜12の構成材料として
は、SiNX膜の他に、Al23、SiO2、Ta25
の絶縁膜を用いてもよい。
【0041】続いて、ゲート絶縁膜12上に、a−Si
の真性半導体膜を約200〜1000オングストローム
の厚さに形成して、TFTのチャネルとして機能する半
導体層13を形成する。
【0042】さらに、該半導体層13上に、厚み約10
00〜4000オングストロームのSiNX膜からなる
チャネル保護膜14を形成する。このチャネル保護膜1
4には、Al23、SiO2、Ta25等の絶縁膜を用
いてもよい。
【0043】その後、上記半導体層13の、チャネル保
護膜14の両側にn+半導体層15a、15bを形成す
る。このn+半導体層15a、15bは、TFTがオン
している状態でのチャネルとソースバスライン及び絵素
電極とのコンタクト抵抗を下げ、TFTがオフしている
状態での該コンタクト抵抗を上げる働きがある。また、
ここでは、上記n+半導体層15a、15bとして、厚
さ約200〜1000オングストロームのn+アモルフ
ァスシリコン膜を形成している。
【0044】次に、全面に第1の導体層6として、IT
O等の透明導電膜を約2000〜8000オングストロ
ームの厚さに成膜し、その後、第2の導体層7としての
Ta膜と、絶縁膜8としてのTaNX膜を連続して形成
する(図3参照)。ここでは、Ta膜を厚さ約10 0
〜8000オングストローム程度に成膜し、TaNX
を約2000〜100 00オングストローム程度の厚
さに成膜する。また、上記TaNX膜は、その窒 素濃度
が45mol%以上になるようにしている。
【0045】このように導体層及び絶縁膜として、Ta
膜及びTaNX膜を用いるのは、例えば反応性スパッタ
装置の成膜室中でTaをターゲットとしてArやXe等
の不活性ガスと共に窒素流量を変化させて成膜を行うこ
とにより、同一成膜室内で導体層と絶縁膜との連続成膜
を行うことができ、プロセスの簡略化となるからであ
る。
【0046】上記TaNXは、図6に示すように、その
窒素濃度が45mol%以上になると高抵抗を示す。こ
のため、窒素濃度を変化させることにより、ソースバス
ライン17、ソース電極17aおよびドレイン電極17
bを構成する上層側の導体層7,7a,7bと、これら
の上に形成される、リーク電流の発生防止のための絶縁
膜18とを、連続して成膜することができる。
【0047】続いて、図3に示すように、上記導体層7
の、ソースバスライン17,ソース電極17a及びドレ
イン電極17bとなるべき部分上に、レジスト膜30を
選択的に形成する。その後、該レジスト膜30をマスク
として、例えばドライエッチング等を行うことによりに
より、図4に示すように、ソースバスライン17、ソー
ス電極17a及びドレイン電極17bを構成する上層側
導体層7と、これらの上の絶縁膜18とを同時にパター
ニングすることができる。
【0048】このように本実施の形態1では、ソースバ
スライン17、ソース電極17a及びドレイン電極17
bを構成する上層側の導体層7と、これらの表面を被覆
する絶縁性保護膜8とを、同一成膜室内にて連続して成
膜することができ、しかもこれらを同時にパターン形成
することができ、これにより液晶表示素子の製造プロセ
スの簡略化が可能となる。
【0049】また、ソースバスライン17、ソース電極
17aおよびドレイン電極17bの上層側導体層の表面
が絶縁性保護膜18により覆われているため、重大な欠
陥となるソースバスラインと対向電極との間でのリーク
発生を回避することができる。
【0050】なお、上記実施の形態では、ソースバスラ
イン17、ソース電極17a及びドレイン電極17bの
上層側の導体層を被覆する保護絶縁膜として、TaNX
を用いたが、該保護絶縁膜としては、Ta等の陽極酸化
膜を用いることもできる。
【0051】(実施の形態2)図5は、本発明の第2の
実施の形態としてスタガー型TFTを備えたマトリクス
型液晶表示素子を説明するための図であり、該スタガー
型TFT及びその近傍の断面構造を示している。
【0052】図において、図9と同一符号は従来のスタ
ガー型TFTを備えたマトリクス型液晶表示素子と同一
のものを示している。この実施の形態の液晶表示素子で
は、上記絶縁基板10の表面の、ゲートバスライン及び
ゲート電極の配置部分のみ窒化タンタル(TaNX)膜
51により被覆 している点が従来のものと異なる。そ
の他の構成は、従来のものと同一である。
【0053】この液晶表示素子の製造プロセスにおいて
は、Taを用いてゲートバスライン11およびゲート電
極11aとなる導電膜を成膜し、その上に窒化タンタル
(TaNX)を用いて絶縁膜を連続して成膜する。この
TaNX膜の窒素濃度は45mol%以上とする。
【0054】この導電膜と絶縁膜とを、上記実施の形態
1と同様に、同時にパターン形成することにより、ゲー
トバスライン11及びゲート電極11aおよび絶縁性保
護膜51を形成する。
【0055】このように本実施の形態2では、ゲートバ
スライン11およびゲート電極11aと、絶縁性保護膜
51とを連続成膜して、同時にパターン形成することが
できるので、プロセスの簡略化が可能となる。
【0056】また、ゲートバスライン11およびゲート
電極11a上に、絶縁性保護膜51が形成されているの
で、重大な欠陥となるゲートバスラインと対向電極との
間でのリーク発生を回避することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ソースバ
スラインまたはゲートバスラインと、その表面を被覆す
る絶縁性保護膜とを連続的に成膜し、しかもこれらを同
時にパターン形成することができる。このため、製造プ
ロセスの複雑化を招くことなく、対向電極とソースバス
ラインおよびゲートバスラインとの間での電流リークの
発生を抑えることができ、良好な表示が得られる液晶表
示素子を低コストで作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による逆スタガー型TF
Tを備えたマトリクス型液晶表示素子の一部を示す平面
図である。
【図2】上記図1のII−II線断面の構造を示す図であ
る。
【図3】上記実施の形態1の液晶表示素子の製造方法を
説明するための断面図であり、ソースバスライン等を構
成する上層側導体層と、その表面を被覆する絶縁膜とを
連続成膜する工程を示している。
【図4】上記ソースバスライン等を構成する上層側導体
層と、その表面を被覆する絶縁膜とを同時にパターニン
グする工程を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2によるマトリクス型液晶
表示素子のTFT配置部分を示す断面図である。
【図6】TaNX膜中の窒素濃度とTaNX膜の比抵抗と
の関係をグラフで示す図である。
【図7】従来の逆スタガー型TFTを備えたマトリクス
型液晶表示素子の一部を示す平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線部分の断面構造を示す図で
ある。
【図9】従来のスタガー型TFTを備えたマトリクス型
液晶表示素子を説明するための図であり、該スタガー型
TFT及びその近傍の断面構造を示している。
【符号の説明】
1 逆スタガー型TFT 2 スタガー型TFT 6,6a,6b ITO膜(下層側導体層) 7,7a,7b Ta膜(上層側導体層) 10 絶縁基板 11 ゲートバスライン 11a ゲート電極 12 ゲート絶縁膜 13 真性半導体膜 14 チャネル保護膜 15a、15b n+アモルファスシリコン膜 16 絵素電極 17 ソースバスライン 17a ソース電極 17b ドレイン電極 18、51 絶縁性保護膜 30 レジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 幹雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配設された複数の絵素電
    極と、該絵素電極の各行に対応して設けられた複数の走
    査信号線と、該絵素電極の各列に対応して設けられた複
    数のデータ信号線と、該走査信号線とデータ信号線との
    交差部分に配置され、そのゲートが対応する走査信号線
    に、そのソースが対応するデータ信号線に接続され、そ
    のドレインが対応する絵素電極に接続された薄膜トラン
    ジスタとを有する表示基板と、 液晶を挟んで該絵素電極と対向するよう設けられた対向
    電極を有する対向基板とを備え、 該表示基板上に形成されたデータ信号線あるいは走査信
    号線の表面を、該信号線を構成する金属元素とガス状で
    供給可能な非金属元素との化合物からなる絶縁性保護膜
    により被覆したマトリクス型液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマトリクス型液晶表示素
    子において、 前記データ信号線あるいは走査信号線は、その表面領域
    がタンタルにより構成されており、 前記絶縁性保護膜は、窒化タンタルにより構成されてい
    るマトリクス型液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマトリクス型液晶表示素
    子において、 前記絶縁性保護膜は、窒素濃度45mol%以上の窒化
    タンタルにより構成されているマトリクス型液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のマトリクス型液晶表示素
    子において、 前記走査信号線またはデータ信号線の表面領域を構成す
    る金属膜と、前記絶縁性保護膜とは、同一の成膜室内に
    て連続して形成可能なものであるマトリクス型液晶表示
    素子。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載のマトリクス型
    液晶表示素子において、 前記薄膜トランジスタは、前記表示基板上に形成された
    ゲート電極の上側にソース,ドレイン領域及びチャネル
    領域を含む半導体層が位置する逆スタガー型構造をして
    おり、 前記データ信号線の表面のみ、あるいは該データ信号
    線,これにつながるソース電極,及びドレイン電極の表
    面のみが、前記絶縁性保護膜により被覆されているマト
    リクス型液晶表示素子。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載のマトリクス型
    液晶表示素子において、 前記薄膜トランジスタは、前記表示基板上に形成され
    た、ソース,ドレイン領域及びチャネル領域を含む半導
    体層の上側に、ゲート電極が位置するスタガー型構造を
    しており、 前記走査信号線の表面のみ、あるいは該走査信号線及び
    これにつながるゲート電極の表面のみが、前記絶縁性保
    護膜により被覆されているマトリクス型液晶表示素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100477142B1 (ko) * 1997-11-20 2005-08-10 삼성전자주식회사 액정표시장치및그제조방법
KR100538294B1 (ko) * 1998-07-21 2006-03-22 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 및 그 제조 방법

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