JPH096151A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH096151A
JPH096151A JP7174419A JP17441995A JPH096151A JP H096151 A JPH096151 A JP H096151A JP 7174419 A JP7174419 A JP 7174419A JP 17441995 A JP17441995 A JP 17441995A JP H096151 A JPH096151 A JP H096151A
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Withdrawn
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JP7174419A
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English (en)
Inventor
Haruji Mizuishi
治司 水石
Koji Ishigaki
好司 石垣
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像書き込み以外のタイミングで画像書き込
み手段に同期検知のための光書き込みを行なわせる画像
形成装置において、この書き込みによって形成された潜
像が対向するとき現像器を離間させてトナーが付着する
を防止する。 【構成】 同期検知のための光書き込みにより感光体1
上に形成された潜像が現像器4に対向する期間、現像器
4を離間させておき、その後ソレノイド26を駆動し
て、現像スリーブ4a上の現像剤が感光体表面に接触す
る現像位置に移動させる。更に転写紙の裏汚れを防止す
るため、上記潜像が対向中に転写ローラ5も退避位置に
移動させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、像
担持体を帯電させる帯電手段と、帯電した像担持体面に
光書き込みによって潜像を形成する画像書き込み手段
と、現像剤担持体によりトナーを前記潜像に供給してト
ナー像を形成する現像手段と、画像書き込み以外のタイ
ミングで前記画像書き込み手段に同期検知のための光書
き込みを行なわせる同期検知制御手段と、を備えた画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、コピー紙へ
の書き込み位置を調整するために上記画像書き込み手段
による像担持体表面への書き込みタイミングを取るべ
く、該手段の露光光源によって同期検知のための書き込
み(以下、同期検知書き込みという)を行いっている。
例えば、図1は画像書き込み手段の一例を示すものであ
る。この画像書き込み手段は、LDユニット30の半導
体レーザ(図示せず)で発生されたレーザビームが、駆
動モータ31で回転されるポリゴンミラー32により回
転走査され、fθレンズ33を経てミラーにより光路を
曲げられて、潜像担持体上に照射結像されることにより
光書き込みを行うものである。このポリゴンミラー32
の回転位置により像担持体の軸線方向における光照射位
置が決まるので、ポリゴンミラー32の回転位置を常時
把握し、これに同期させてLDユニット30の半導体レ
ーザの駆動を行う必要がある。このポリゴンミラー回転
位置の把握ため、同期検知の書き込みを行う。すなわ
ち、ポリゴンモータ31の回転を開始し、この回転が安
定したときに、半導体レーザをONする。この半導体レ
ーザからの光を、ポリゴンミラー32で反射し、主走査
方向の端部に設けられた光検知素子34で検出する。こ
の検出の際に、ポリゴンミラー32が所定の回転位置に
あると判断できる。以降、ポリゴンミラー32が等速で
回転していることを前提にしてポリゴンミラー32の回
転位置を常時把握する。この同期検知書き込みは、例え
ば、1JOBの中で1枚目のコピー作像のための画像書
き込み前に行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記同期検
知書き込みを行うと、書き込み光源からの光が、像担持
体に到達し、像担持体上に潜像が形成される。この潜像
が像担持体の表面移動により、担持している現像剤が像
担持体表面に接触するように配設された現像剤担持体で
帯電手段の帯電と同極性のトナーを供給してトナー像を
形成する現像手段現像手段に対向すると、ここにトナー
が付着してトナーの無駄な消費になってしまうという問
題点があった。特に、図1の例のように、ポリゴンミラ
ー32で反射された光が像担持体へ到達して1ライン分
の書き込みを行なう場合、像担持体上に形成される潜像
が主走査方向に延びる1ランイ分の幅を持つ潜像である
ため、エッジ効果などによって現像されやすい。
【0004】また、画像形成装置が、像担持体に当接す
る転写ローラなどの転写用部材により像担持体に転写材
を当接させてトナー像を該転写材に転写する転写手段を
備えるものである場合には、上記同期検知書き込みに伴
って生じた潜像に付着したトナーが、さらなる像担持体
表面の移動によって転写用部材に対向したときに該転写
用部材上に転写され、この転写用部材上のトナーがその
後の転写材通時に転写材の裏面に転写されて裏汚れとし
て現れるという問題点もあった。この裏汚れは、上記転
写ローラとして発泡スポンジのローラを使用すると特に
顕著に現れる。その理由は次の通りである。すなわち、
転写ローラのクリーニングに、感光体表面のクリーニン
グに一般的に用いられているブレードクリーニング方式
を使用すると、上記転写ローラ表面に凹凸があるため、
転写ローラに付着してしまったトナーをローラの凹部に
押し込んでしまう。転写ローラは、感光体に圧接してい
るところとその他の部分とでその径が異なり、感光体と
接する面では凹部の形状が変化するため、上記ローラ凹
部に入り込んだトナーが、凹部から吐き出されて転写材
の裏に付着し、顕著な裏汚れを生じてしまうのである。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、現像剤担持体によりトナー
を前記潜像に供給してトナー像を形成する現像手段と、
画像書き込み以外のタイミングで前記画像書き込み手段
に同期検知のための光書き込みを行なわせる同期検知制
御手段と、を備えた画像形成装置であって、この同期検
知のための光書き込みによって形成された潜像にトナー
が付着するを防止できる画像形成装置を提供することで
ある。また、その第2の目的は、上記現像手段及び同期
検知制御手段に加え、像担持体に当接する転写用部材に
より像担持体に転写材を当接させてトナー像を該転写材
に転写する転写手段も備えた画像形成装置であって、同
期検知のための光書き込みによって形成された潜像にト
ナーが付着したとして、このトナーが転写用部材に転移
するのを防止できる画像形成装置を提供することであ
る。
【0006】なお、潜像形成手段の光源についての自動
光量調整(APC)を行うため、画像書き込み以外のタ
イミングで該光源を駆動させるのに伴って形成された潜
像にトナーが付着するのを防止する方法として、現像バ
イアス電圧を切り替えることが提案されている(特開平
5−273824号公報)。これでは、上記同期検知の
ための光書き込みに伴って形成される潜像にトナーが付
着するのを防止することについてはなんらの開示もな
い。しかし、本発明者らが、上記同期検知のための書き
込みを行った像担持体上の領域が現像剤担持体に対向す
る時期にトナーが付着しないようにバイアスを切り替え
る実験を行ったところでは、現像手段として、担持して
いる現像剤が像担持体表面に接触する位置で表面が無端
移動するように駆動され、かつ所定の現像バイアスが印
加される現像剤担持体により、前記帯電手段の帯電と同
極性のトナーを前記潜像に供給してトナー像を形成する
現像手段を採用した画像形成装置では、ある程度トナー
付着を抑えることは可能であるが、なお、多少のトナー
が付着してしまうことが確認された。特に上記1ライン
分の幅の潜像の場合に、黒スジ(転写搬送方向と直行す
る方向のライン)として顕著に現れる。
【0007】また、上述の発泡スポンジの転写ローラを
使用するときの該ローラのクリーニング方法として、例
えば特開平3−69998号公報には、転写ローラに所
定のバイアスを印加して転写ローラ上のトナーを像担持
体に転移させる(現像原理と同じ)ことでローラの清掃
を行うが提案されている。しかし、転写装置として、像
担持体に当接する転写用部材により像担持体に転写材を
当接させてトナー像を該転写材に転写する転写手段を用
い、かつ、この転写用部材を像担持体に当接させたまま
の状態にした場合、上記所定のバイアスを印加したとし
ても、上記同期検知のための書き込みを行った像担持体
上の領域に付着したトナーが、転写ローラに転移するの
を完全に防止することはできず、特に上記1ライン分の
幅の潜像に多量にトナーが付着している場合には、この
転移の完全な防止が困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置は、像担持体を帯電させる
帯電手段と、帯電した像担持体面に光書き込みによって
潜像を形成する画像書き込み手段と、担持している現像
剤が像担持体表面に接触するように配設された現像剤担
持体により前記帯電手段の帯電と同極性のトナーを前記
潜像に供給してトナー像を形成する現像手段と、画像書
き込み以外のタイミングで前記画像書き込み手段に同期
検知のための光書き込みを行なわせる同期検知制御手段
と、を備えた画像形成装置において、前記現像手段を、
前記現像剤担持体が、像担持体表面に接触あるいは近接
した現像用位置と、該現像用位置よりも像担持体表面か
ら離間した離間位置との間で移動可能に構成し、前記同
期検知のための書き込みを行った像担持体上の領域が、
前記現像剤担持体に対向する期間は、前記現像剤担持体
が前記離間位置を取るように移動制御する移動制御手段
を設けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2の画像形成装置は、像担持体を帯
電させる帯電手段と、帯電した像担持体面に光書き込み
によって潜像を形成する画像書き込み手段と、担持して
いる現像剤が像担持体表面に接触する位置で表面が無端
移動するように駆動され、かつ所定の現像バイアスが印
加される現像剤担持体により、前記帯電手段の帯電と同
極性のトナーを前記潜像に供給してトナー像を形成する
現像手段と、画像書き込み以外のタイミングで前記画像
書き込み手段に同期検知のための光書き込みを行なわせ
る同期検知制御手段と、を備えた画像形成装置におい
て、前記同期検知のための書き込みを行った像担持体上
の領域が、前記現像剤担持体に対向する期間は、前記現
像剤担持体の駆動を停止させる駆動制御手段を設けたこ
と特徴とするものである。
【0010】請求項3の画像形成装置は、請求項2の画
像形成装置において、前記同期検知のための書き込みを
行う予定の像担持体上領域に対する上記帯電手段による
帯電と、前記同期検知のための書き込みを行った後の像
担持体上の領域が前記現像剤担持体に対向する期間の上
記現像剤担持体のバイアス印加とを、いずれもオフ状態
になるように制御するか、又は、前記同期検知のための
書き込みを行った像担持体上の領域と前記現像剤担持体
との電位差に基づく電界で上記極性のトナーに及ぼす静
電気力の向きが像担持体から前記現像剤担持体へ向くよ
うに制御する、制御手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項4の画像形成装置は、像担持体を帯
電させる帯電手段と、帯電した像担持体面に光書き込み
によって潜像を形成する画像書き込み手段と、現像剤担
持体によりトナーを前記潜像に供給してトナー像を形成
する現像手段と、像担持体に当接する転写用部材により
像担持体に転写材を当接させてトナー像を該転写材に転
写する転写手段と、画像書き込み以外のタイミングで前
記画像書き込み手段に同期検知のための光書き込みを行
なわせる同期検知制御手段と、を備えた画像形成装置に
おいて、前記転写手段を、前記転写用部材が、像担持体
表面に接触あるいは近接した転写用位置と、該転写用位
置よりも像担持体表面から離間した離間位置との間で移
動可能に構成し、前記同期検知のための書き込みを行っ
た像担持体上の領域が、前記転写用部材に対向する期間
は、前記転写用部材が前記離間位置を取るように移動制
御する移動制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】請求項1の画像形成装置においては、画像書き
込みにより像担持体上に形成された画像潜像を現像する
ときには、前記現像手段の現像剤担持体を、像担持体表
面に接触あるいは近接した現像用位置に位置させる。そ
して、前記同期検知のための書き込みを行った像担持体
上の領域が、前記現像剤担持体に対向する期間は、前記
現像剤担持体を、前記現像用位置よりも像担持体表面か
ら離間した離間位置に位置させる。このように移動制御
手段によって現像剤担持体を移動制御する。
【0013】請求項2の画像形成装置においては、画像
書き込みにより像担持体上に形成された画像潜像を現像
するときには、前記現像手段の現像剤担持体を、表面が
無端移動するように駆動させて、担持している現像剤を
像担持体上の潜像に途絶えることなく供給して良好な現
像を行う。そして、前記同期検知のための書き込みを行
った像担持体上の領域が、前記現像剤担持体に対向する
期間は、前記現像剤担持体の駆動を停止させる。このよ
うに駆動制御手段によって現像剤担持体の駆動を制御す
る。
【0014】請求項3の画像形成装置においては、前記
同期検知のための書き込みを行う予定の像担持体上領域
に対する上記帯電手段による帯電と、前記同期検知のた
めの書き込みを行った後の像担持体上の領域が前記現像
剤担持体に対向する期間の上記現像剤担持体のバイアス
印加とを、いずれもオフ状態にする。又は、前記同期検
知のための書き込みを行った像担持体上の領域と前記現
像剤担持体との電位差に基づく電界で上記極性のトナー
に及ぼす静電気力の向きが像担持体から前記現像剤担持
体へ向くようにする。このように、制御手段により上記
帯電手段による帯電と上記現像剤担持体へのバイアス印
加を制御する。上記帯電及びバイアス印加をいずれもオ
フ状態にした場合には、上記同期検知のための書き込み
が行われた領域が現像剤担持体に対向するとき、該領域
と現像剤担持体のいずれもほぼ0Vで互いに同電位であ
るため、現像剤担持体上のトナーが両者の電位差によっ
て像担持体側に移動することを防止できる。一方、上記
帯電及びバイアス印加を、同期検知のための書き込みを
行った像担持体上の領域と前記現像剤担持体との電位差
に基づく電界で上記極性のトナーに及ぼす静電気力の向
きが像担持体から前記現像剤担持体へ向くようにした場
合には、上記領域が現像剤担持体に対向するとき、上記
極性のトナーが像担持体とは反対側の静電気力をうける
ので、現像剤担持体上のトナーが両者の電位差によって
像担持体側に移動することを防止できる。
【0015】請求項4の画像形成装置においては、画像
書き込みにより像担持体上に形成された潜像が現像され
て、像担持体上に形成されたトナー像が転写手段の転写
用部材に対向するときには、該転写用部材を、像担持体
表面に接触あるいは近接した転写用位置に位置させる。
そして、前記同期検知のための書き込みを行った像担持
体上の領域が、前記転写用部材に対向する期間は、該転
写用部材を、前記転写用位置よりも像担持体表面から離
間した離間位置に位置させる。このように移動制御手段
によって転写用部材を移動制御する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。図2は実施例に係る電子写真複写機の概
略構成図である。矢印方向に回転する像担持体としての
感光体1の周囲には、帯電器2、露光手段3、現像器
4、転写ローラ5、分離手段6、クリーニング7、除電
ランプ8等が配置されている。この露光手段3として
は、前述の図2の装置が採用されている。転写ローラ5
には転写バイアス極性を正負に切り替え自在なスイッチ
ング回路を備えた電源21、現像器4には現像剤担持体
としての現像スリーブ4aに現像バイアスを印加する電
源22、帯電器には帯電ローラに帯電バイアスを印加す
る電源23がそれぞれ接続され、これらの電源は、制御
手段24により出力タイミング、出力値、及び出力極性
を制御されている。そして、本実施例では現像器4の現
像スリーブ4a上の現像剤を感光体1表面に接触させな
がら現像を行う、接触現像方式が採用されている。
【0017】転写ローラ5はその芯金19が、バネ20
により枠体17内で変位自在に案内された軸受18によ
り支持され、転写ローラ5の表面はバネ20により9.
8N以下の加圧力で感光体1に接触し、ニップ部幅が2
mm以下になるよう前記加圧力が調整されている。この
例における転写ローラの直径は16mmである。転写バ
イアスは転写用電源21から導伝性のバネ20、導電性
樹脂より形成された軸受18を介して転写ローラ5へ印
加されている。なお、感光体1に対する転写ローラ5の
位置決めを前記加圧力調整ではなく、図示しないギャッ
プコロを取り付け、該コロを感光体1の素管に当接させ
て転写ローラ5の感光体1への食い込み量を調整しても
よい。
【0018】転写ローラ5は、シリコーン、ウレタン、
エピクロルヒドリン、EPDM等の材質からなる導電性
の発泡スポンジより形成され、体積抵抗は10の5乗乃
至10の11乗Ωcm、硬度は30゜以下(JIS
A)の範囲に設定されている。また、ローラ幅は感光体
1の感光層の幅よりも短く設定されている。
【0019】操作部25より画像形成動作の開始入力が
なされると、当該開始信号が図示していないCPU,R
OM,RAM等を備えた制御手段24に入力され、制御
手段24は各種駆動、バイアス電源等に対して所定のタ
イミングで作動開始信号を夫々出力する。作動信号を受
けたメインモータが起動し感光体1が回転する。この感
光体1の表面が、まず帯電器2によって帯電される。次
に、この表面に対して露光手段3により原稿に応じた光
が当てられると、感光体1上に静電潜像が形成される。
この潜像領域が現像器4を通過すると、現像器4内のト
ナーが付着しトナー像(可視像)が形成される。
【0020】一方、画像がプリントされる記録紙Pは、
図示しない給紙装置のピックローラとフィードローラの
作用で一枚ずつ送られ、レジストローラ10,11とガ
イド板9により感光体1又は感光体1と転写ローラ5の
ニップ部に進入するように構成している。転写ローラ5
は記録紙Pを押圧するように感光体1の下部に配置され
て、トナーと逆極性の電圧が印加されている。従って、
転写ローラ5により記録紙Pを感光体1に押圧すると、
転写ローラ5に印加された電圧によって発生する静電力
の作用で、トナー像が記録紙Pに転写される。トナー像
を担持した用紙Pは、分離手段6により除電され感光体
と離され紙搬送板13を通り、定着機14を構成するヒ
ートローラ15とこれに押しつけられて回転するゴムロ
ーラ18に挾持され、トナー像が熱と圧力で用紙Pに定
着される。用紙Pにトナーを転写する作用をした感光体
1の表面は、クリーニング7によって残留したトナーが
清掃される。次に除電ランプ8によって全面の電荷が中
和され初期状態に戻り、再度上記のサイクルを繰り返
す。
【0021】次に、本実施例における同期検知のための
光書き込み及びこれに伴うトナー消費や転写紙の裏汚れ
の防止について説明する。前述の図2に示すような書き
込み装置を用いた本実施例では、ポリゴンモータ31の
回転が安定した所でコピー紙への書き込み位置を調整す
るために、LDユニット30をONし感光体1へ1ライ
ン分の書き込み(潜像形成)を行ってしまう。この1ラ
イン書き込みで図1中の同期検知素子34にLD光が入
力されることで書き込みは終了する。上記同期検知書き
込みは1JOBの中で1枚目のコピー作像の前に行う。
基本的には、紙間では行わない。前記LDユニット30
により書き込み(同期検知)された潜像は現像器4で現
像され、このトナー像がコピー紙がない転写ローラ5へ
転写され、コピー紙が送られたときにコピー紙の裏面に
ライン像を転写してしまう。
【0022】そこで、本実施例では図3(a)に示すよ
うに現像器4がソレノイド26により感光体に対して図
中の矢印方向へ移動可能となっており、JOB終了時、
現像器4は制御手段24によりソレノイド26をOFF
し感光体より離間させる。そして、コピー動作スタート
が操作部25より入力されると、露光手段3での同期検
知書き込みが現像位置を通過後、制御手段24よりの信
号でソレノイド26がONされ感光体方向へ現像器4が
移動する。これにより、同期検知書き込みによって形成
されたライン潜像にトナーが付着するのを防止してい
る。
【0023】このように、現像器4を移動させるのに加
えて、図3(b)に示すように、同様のソレノイド27
を用いた方法で、転写ローラ5を接離制御し、これによ
り、転写紙への裏汚れを完全に防止できるようにしても
よい。すなわち、ソレノイド27のON・OFF切り替
えで転写ローラ5を移動させ、上記同期検知書き込みで
形成されたライン潜像が、転写ローラ5と対向する期間
は、転写ローラを感光体1から離間させる。なお、この
転写ローラ5の移動のみでも転写材の裏汚れを完全に防
止することができるが、上記現像器4の移動制御ととも
に実施することにより、トナーの無駄な消費を防止する
こともできる。 (以下、余白)
【0024】なお、同期検知書き込みによって形成され
たライン画像にトナーが付着するのを防止するのに、上
記実施例とは異なり、現像器4を移動させることなく、
現像スリーブ4aの回転駆動制御や、現像バイアスの出
力及び帯電器2への電圧印加の制御を行ってもよい。図
3(c)はその一例を示すタイミングチャートである。
このタイミングチャート中の帯電及び現像について波線
で示す点が、実線で示す従来の制御との相違点であり、
ここで現像は上記現像スリーブ4aの駆動及びバイアス
印加を表している。従来は帯電・現像ともにONされて
いるところに同期検知書き込みが行われる。このように
帯電・現像ともにONの状態にしておくのは、特に帯電
と同極性のトナーを使用する画像形成機では帯電・現像
の出力がOFFで0Vの状態でも、感光体1に若干のト
ナーの付着が生じるので、感光体が回転しているときは
帯電・現像のバイアス出力をONにしておくことでトナ
ー付着を抑えるためである。この従来の制御だと、同期
書き込みによるライン潜像が、図4(a)に示すような
通常の現像動作中と同様の現像バイアスが印加された現
像スリーブに対向してトナー付着を生じてしまう。ここ
で、図4(a)中、VDが感光体の一様帯電レベル、V
Bが現像スリーブバイアスレベル、VLが画像光書き込
み部分の電位レベル(一例)、△V1は感光体の光書き
込みがされない部分と現像スリーブとの間の地汚れ防止
のための電位差を示す。一方、本発明者は、現像スリー
ブ上の現像剤が感光体1表面に接触している状態でも、
現像スリーブ4aの回転を停止させれば、帯電された感
光体表面に形成された同期検知書き込みによるライン潜
像に対するトナー付着を軽減できることを見いだした。
また、このように同期検知書き込み領域が対向している
期間、現像スリーブを停止させるのに加え、図3(c)
中の帯電について波線で示すように、同期検知書き込み
が行われる予定の感光体部分に帯電を行わず、かつ、同
図中の現像について波線で示すように現像スリーブに同
期検知書き込み領域が対向している期間、現像スリーブ
へのバイアス印加を停止すると、一層良好にトナー付着
を防止できることを見いだした。そこで、この例では、
同期検知書き込みが行われる予定の感光体部分に帯電を
行わず、かつ、同期検知書き込み領域が対向している期
間、現像スリーブを停止させるとともにバイアス印加も
停止した。これによれば、同期検知書き込みに伴うトナ
ー付着を良好に防止することができた。これは、図4
(b)に示すように、同期検知書き込み領域の電位と現
像スリーブ電位がともにほぼ0Vにより、両者の電位差
でトナーを移動させることがなく、かつ、スリーブ回転
による遠心力をトナーが受けることもないためであると
考えられる。
【0025】なお、この例によれば、上記のように帯電
・現像の出力OFFで0Vの状態になるので、若干のト
ナーの付着が生じるが、これは転写ローラに転移したと
しも比較的転写ローラからのクリーニングが容易で、転
写紙の裏汚れにつながることは少ない。一方、同期書き
込みのライン潜像が現像されたライン状のトナー付着
は、転写ローラに転移した場合に、転写ローラのクリー
ニングが非常に困難で、転写紙裏汚れにもつながる。よ
って、このようなライン状のトナー付着が生じるより
は、若干のトナー付着が生じる程度の方が、ダメージが
少ない。
【0026】上記の例のように、同期検知書き込み領域
が対向している期間、現像スリーブを停止させるのに加
え、同期検知書き込み領域と現像スリーブとの電位差に
基づく電界で所望の極性に帯電しているトナーに及ぼす
静電気力の向きが感光体から現像スリーブへ向くよう
に、帯電及び現像スリーブバイアスを制御してもよい。
図4(c),(d)はそれぞれ、このような制御の例を
示すものである。図4(c)の例では、同期検知書き込
みが行われる予定の感光体部分に帯電を行わず、かつ、
同期検知書き込み領域に対しては、現像バイアスとして
画像書き込み時とは極性の異なる値VBを出力してい
る。ここで、同期検知書き込み領域電位と現像スリーブ
電位との電位差ΔV2は、上記図4(a)中に示す画像
書き込み時の地汚れ防止用の電位差ΔV1と同じくらい
の値に設定するとよい。図4(d)の例では、同期検知
書き込みが行われる予定の感光体部分を含む領域全体に
ある程度の帯電を行い、かつ、同期検知書き込み領域に
対しては、現像バイアス出力を停止している。このある
程度の帯電は、所望極性のトナーの感光体への付着を抑
えるためのものであり、現像スリーブとの電位差ΔV3
が上記図4(a)中に示す画像書き込み時の地汚れ防止
用の電位差ΔV1と同じくらいの値になるように設定す
るとよい。
【0027】図5は複写機の全体的な制御のタイミング
チャートを示すものである。 装置レイアウトによる
が、画像信号の所定時間前に同期検知書き込み(A)が
行われ、画像書き込みの信号が出力される時点では、す
でにポリゴンモータは同期動作している。これにより装
置レイアウトに従った帯電・現像バイアス、転写バイア
スなどの高圧電源、その他作像廻りの負荷を順次動作さ
せている。そして、このタイミングチャートは、現像駆
動がON/OFFできるように電磁クラッチ(現像C
L)を搭載した場合のものを示している。
【0028】図3(a)の装置におけるソレノイド26
の駆動タイミングとしては、上記現像クラッチの連結遅
延時間と、図3(a)に示す現像ユニット待避のための
ソレノイド26の吸引遅延時間は同等とみなせる。この
ため、図3(a)の装置におけるソレノイド26の駆動
タイミングは、現像駆動のための上記電磁クラッチと同
様のタイミングでよい。なお、この電磁クラッチの駆動
自体、同図中に符号Aで示す同期検知書き込み領域が現
像器に対向するタイミングよりも遅いタイミングで駆動
している。なお、この例では高圧電源の立ち上がり時間
とクラッチの連結遅延時間とを同時間とみなし、現像バ
イアス出力と現像クラッチを同タイミングでONするよ
うにし、処理の簡素化ができる。
【0029】また、図3(b)に示す装置におけるソレ
ノイド27の駆動タイミングとしては、転写ローラ5を
接離させる場合、高圧電源の立ち上がり時間、ソレイド
の吸引遅延時間をほぼ同等とみなせば、図中の画像部出
力の出力タイミングと同タイミングでソレイドをONさ
せるだけでよい。なお、転写ローラ5が接離しない構成
の場合、転写出力を通常と逆極性の”マイナス”出力と
してもよく、その際の出力切り替えタイミングも前記と
同様のタイミングでよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置によれば、同期
検知のための書き込みを行った像担持体上の領域が、前
記現像剤担持体に対向する期間は、前記現像剤担持体
を、前記現像用位置よりも像担持体表面から離間した離
間位置に位置させるので、該領域に前記現像剤担持体上
のトナーが転移するのを良好に防止できる。よって、こ
のような転移による無駄なトナー消費を防止できる。ま
た、画像形成装置が、像担持体に当接する転写用部材に
より像担持体に転写材を当接させてトナー像を該転写材
に転写する転写手段を備えている場合、転写用部材を像
担持体に当接させたままの状態でも、上記領域にトナー
が付着しないので、同期検知のための書き込みに伴う転
写材裏面の黒スジ発生を防止できる。
【0031】請求項2及び3の画像形成装置によれば、
同期検知のための書き込みを行った像担持体上の領域
が、前記現像剤担持体に対向する期間は、前記現像剤担
持体の駆動を停止させるので、この駆動により表面が無
端移動している場合と異なり、現像剤担持体上の現像剤
に遠心力が働いて像担持体側に移動しやすくなるのを防
止できる。よって、同期検知のための書き込みに伴って
形成された潜像にトナーが付着してしまうのを軽減で
き、無駄なトナー消費を抑えることができる。また、こ
のように現像剤担持体を駆動停止した状態から駆動を再
開して表面の無端移動速度が安定するまでに要する時間
は、請求項1のように現像剤持体を離間位置から現像位
置に移動させて現像剤担持体の位置を安定させるまでに
要する時間よりも短いので、同期検知のための書き込み
とその後に実行するファーストコピー用の光書き込みと
の時間間隔を、請求項1の画像形成装置におけるよりも
短く設定することが可能である。よって、請求項1の画
像形成装置におけるよりもファーストコピーまでの待ち
時間を短くすることができる。
【0032】特に、請求項3の画像形成装置によれば、
現像剤担持体上のトナーが同期検知のための書き込みを
行った像担持体上の領域と前記現像剤担持体との電位差
によって像担持体側に移動することを防止できるので、
該領域へのトナー付着を一層良好に防止できる。特に、
上記帯電及びバイアス印加をいずれもオフ状態にした場
合には、所定極性とは逆の極性に帯電してしまっている
トナーが上記領域と現像担持体との電位差で像担持体側
に移動することも防止できる。
【0033】請求項4の画像形成装置においては、同期
検知のための書き込みを行った像担持体上の領域が、前
記転写用部材に対向する期間は、該転写用部材を、前記
転写用位置よりも像担持体表面から離間した離間位置に
位置させるので、仮に上記領域にトナーが付着していて
も、このトナーが転写用部材に転移するのを防止でき
る。よって、転写用部材にトナーが付着することによる
転写材裏面の黒スジ等の発生を止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電子写真複写機の光学装置の概略
構成を示す斜視図。
【図2】同複写機の概略構成を示す正面図。
【図3】(a)は同複写機の現像器移動のための構成の
説明図。(b)は同複写機の転写ローラ移動のための構
成の説明図。(b)は同複写機の制御の一例を示すタイ
ミングチャート。
【図4】(a)乃至(d)は、それぞれ帯電電位と現像
バイアス電位との組み合わせの例についての説明図。
【図5】同複写機の全体制御のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電器 4 現像器 5 転写ローラ 26 ソレノイド 27 ソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電し
    た像担持体面に光書き込みによって潜像を形成する画像
    書き込み手段と、担持している現像剤が像担持体表面に
    接触するように配設された現像剤担持体により前記帯電
    手段の帯電と同極性のトナーを前記潜像に供給してトナ
    ー像を形成する現像手段と、画像書き込み以外のタイミ
    ングで前記画像書き込み手段に同期検知のための光書き
    込みを行なわせる同期検知制御手段と、を備えた画像形
    成装置において、 前記現像手段を、前記現像剤担持体が、像担持体表面に
    接触あるいは近接した現像用位置と、該現像用位置より
    も像担持体表面から離間した離間位置との間で移動可能
    に構成し、 前記同期検知のための書き込みを行った像担持体上の領
    域が、前記現像剤担持体に対向する期間は、前記現像剤
    担持体が前記離間位置を取るように移動制御する移動制
    御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電し
    た像担持体面に光書き込みによって潜像を形成する画像
    書き込み手段と、担持している現像剤が像担持体表面に
    接触する位置で表面が無端移動するように駆動され、か
    つ所定の現像バイアスが印加される現像剤担持体によ
    り、前記帯電手段の帯電と同極性のトナーを前記潜像に
    供給してトナー像を形成する現像手段と、画像書き込み
    以外のタイミングで前記画像書き込み手段に同期検知の
    ための光書き込みを行なわせる同期検知制御手段と、を
    備えた画像形成装置において、 前記同期検知のための書き込みを行った像担持体上の領
    域が、前記現像剤担持体に対向する期間は、前記現像剤
    担持体の駆動を停止させる駆動制御手段を設けたこと特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 前記同期検知のための書き込みを行う予定の像担持体上
    領域に対する上記帯電手段による帯電と、前記同期検知
    のための書き込みを行った後の像担持体上の領域が前記
    現像剤担持体に対向する期間の上記現像剤担持体のバイ
    アス印加とを、いずれもオフ状態になるように制御する
    か、又は、前記同期検知のための書き込みを行った像担
    持体上の領域と前記現像剤担持体との電位差に基づく電
    界で上記極性のトナーに及ぼす静電気力の向きが像担持
    体から前記現像剤担持体へ向くように制御する、制御手
    段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電し
    た像担持体面に光書き込みによって潜像を形成する画像
    書き込み手段と、現像剤担持体によりトナーを前記潜像
    に供給してトナー像を形成する現像手段と、像担持体に
    当接する転写用部材により像担持体に転写材を当接させ
    てトナー像を該転写材に転写する転写手段と、画像書き
    込み以外のタイミングで前記画像書き込み手段に同期検
    知のための光書き込みを行なわせる同期検知制御手段
    と、を備えた画像形成装置において、 前記転写手段を、前記転写用部材が、像担持体表面に接
    触あるいは近接した転写用位置と、該転写用位置よりも
    像担持体表面から離間した離間位置との間で移動可能に
    構成し、 前記同期検知のための書き込みを行った像担持体上の領
    域が、前記転写用部材に対向する期間は、前記転写用部
    材が前記離間位置を取るように移動制御する移動制御手
    段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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