JP2004198901A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hiroshi Isokawa
宏 磯川
孝喜 ▲高▼橋
Takayoshi Takahashi
Ritsuo Fujii
律雄 藤井
Seiji Yamaguchi
誠二 山口
Yasuo Shiokawa
康夫 塩川
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Abstract

【課題】可能な限り簡易な構成で各種の転写紙について転写ヌケやにじみが発生しない転写補助手段を転写器の直前に設ける。
【解決手段】転写手段34には転写紙を像担持体31に当接するよう作動する転写補助手段60が設けられていて、転写補助手段60は転写押圧部材61と転写押圧部材61を当接位置に向けて作動する転写押圧駆動部材62とより成り、転写押圧部材61は容易に交換可能とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う画像形成装置に係わり、特に像担持体上のトナー像を転写紙上に転写する転写手段に、転写補助手段を設けた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置においては、像担持体である例えば回転する感光体ドラム上に帯電、像露光、現像を行ってトナー像を形成し、形成されたトナー像を転写紙上に転写することが行われている。トナー像の転写は一般に転写紙の背後からトナー像とは逆極性のコロナ放電を行うことによって行われる。転写に際しては転写紙はトナー像を保持した感光体ドラムと密着状態にあることが必要で、転写紙が感光体ドラムに対して浮いた状態にあると転写画像について転写ヌケやにじみを発生させることとなる。かかる現象は文字画像の場合には認識されにくいが写真画像の場合等においては画質の欠陷は顕著に認識される。
【0003】
転写時における転写紙全面の感光体ドラムへの密着性を確保するために転写時に転写紙を感光体ドラムに向けて押圧する転写補助手段を設けることがなされている。
【0004】
このような転写補助手段として、各種サイズの転写紙について全面を押圧することを必要とする関係から、幅方向に相違する紙幅サイズに対応して押圧部材を幅方向に複数に分割し、各押圧部材を作動するソレノイド等の駆動手段を設け、紙サイズを検知してそれに対応した押圧部材を自動的に作動させる構成が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
また、転写補助手段を構成する押圧部材の感光体ドラムへの接離の動作は、リンク機構を用いてソレノイドによって押圧板を回動させることにより、押圧板のドラムへの押圧、解除を行う機構の提案がなされている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−65328号公報
【0007】
【特許文献2】
特開昭60−169870号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術においては、押圧部材は各紙幅サイズ毎に複数に分割されているため、それぞれに駆動源が必要となり部品点数も増加して構成も複雑になるという欠点を有していた。
【0009】
また、転写補助手段による押圧部材の感光体ドラムへの接離の動作はリンク機構を用いて押圧板を回動させ、押圧部材の弾性力によってドラムへの押圧位置が定まる構成となっているので、押圧板の当接位置の位置精度にバラツキが大きく、転写紙の先端及び後端への接離の動作がバラツクこととなる。
【0010】
本発明は転写画像が文字画像の場合には転写補助手段がなくても充分良好な画像が得られるという経験的な事情や、画像形成に当っては所定サイズの転写紙を半ば専用的に使用することが多いという実態を配慮し、上記の欠点を解消した転写補助手段を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、かつ目的を達成するために、本発明は以下のように構成している。
【0012】
請求項1記載の発明は「像担持体上に保持したトナー像を静電的に転写紙上に転写する転写手段を設けた画像形成装置において、
該転写手段には転写紙を像担持体に当接するよう作動する転写補助手段が設けられていていて、該転写補助手段は転写押圧部材と該転写押圧部材を当接位置に向けて作動する転写押圧駆動部材とより成り、転写押圧駆動部の駆動源は画像形成装置本体に1つとし、前記転写押圧部材は交換可能としたことを特徴とする画像形成装置。」である。
【0013】
この請求項1記載の発明によれば、転写補助手段には駆動源が1つで良いために部品点数が減りコストダウンとなる効果が生じる。
【0014】
請求項2記載の発明は、「交換可能とする前記転写押圧部材は複数組用意されていて、用いる転写紙サイズ及び厚みに対応したシート幅、弾性力を異にしたシート部材を夫々支持部材に取り付け固定した同形状の転写押圧部材であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。」である。
【0015】
この請求項2記載の発明によれば、転写補助手段の部品点数が減りコストダウンとなる効果に加えて、転写紙の紙サイズだけではなく紙厚等広範な紙種に対しても高画質の画像が得られる効果が生じる。
【0016】
請求項3記載の発明は、「前記転写押圧駆動部材はステッピングモータによって駆動されるラック部材で、当接位置及び待機位置との間で直線的に移動する構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。」である。
【0017】
この請求項3記載の発明によれば、ステッピングモータによって駆動制御がなされ、直線的に作動して当接位置の設定がなされるので、転写紙全面に対して安定して押圧状態が維持されるので、広範な紙種に対して高画質の画像が得られる効果が生じる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の説明に先立って本発明の転写手段を設けた画像形成装置に共通する装置の構造とその動作を図1によって説明する。但し、本発明はかかる構造に限定されるものではなくカラー画像形成装置、両面画像形成装置に対しても広く適用される。
【0019】
前記画像形成装置は画像読取り部10、レーザ書き込み部20、画像形成部30、給紙部40等より構成される。
【0020】
画像形成装置上部には画像読取り部10があって、原稿台11上に載置した原稿画像を走査光学系12によって走査を行い、走査画像は撮像素子15上に結像される。
【0021】
前記撮像素子15によって得られた画像データは、図示しない画像信号処理部によって処理され、画像信号としてメモリに一旦格納される。次いで前記の画像信号がレーザ書き込み部20に入力される。
【0022】
画像形成部30は、制御部の制御によってメモリからの画像信号が、駆動モータ21、ポリゴンミラー22、fθレンズ23、ミラー24,25,26及び図示しない半導体レーザ、補正レンズ等からなるレーザ書き込み部20に入力されると画像記録動作を開始する。すなわち、像担持体である感光体ドラム31は矢示のように時計方向に回転し、帯電前露光を行って除電する除電器36によって除電された後、放電ワイヤ32A、帯電グリッド32Bを有する帯電器32により電荷を与えられているので、レーザ書き込み部20によるレーザビームLによって感光体ドラム31上には原稿像に対応した静電潜像が形成される。その後、感光体ドラム31上の静電的な潜像は、現像器33の直流成分に交流成分を重畳したバイアス電圧を印加した現像スリーブ33Aの担持する現像剤によって反転現像が行われ可視のトナー像となる。
【0023】
一方、給紙部40に装填された給紙カセット41A又は41Bからは指定のサイズの転写紙Pを1枚ずつ搬出ローラ42Aによって搬出し、搬出ローラ43及びガイド部材42を介してトナー画像の転写を行う転写部に向かって給紙する。給紙された転写紙Pは、感光体ドラム31上のトナー像と同期して作動するレジストローラ44によって感光体ドラム31に接するように送出される。この転写紙Pは、後に詳しく説明する転写補助手段60によってトナー像を保持した感光体ドラム31に密着するよう押圧され、密着した状態で背後からトナーと逆極性のバイアス電圧が印加された転写手段である転写器34の作用により、感光体ドラム31上のトナー像が転写紙P上に転写され、分離器35の除電作用によって感光体ドラム31上から分離されたのち、搬送ベルト45を経て定着器37へ送られ、加熱ローラ37A及び加圧ローラ37Bによって溶融定着された後、排紙ローラ38、46により装置外のトレイへ排出される。
【0024】
前記感光体ドラム31はさらに回転を続け、その表面に転写されずに残留したトナーは、クリーニング装置39において感光体ドラム31に圧接するクリーニングブレード39Aにより除去清掃されたのち、再び除電器36によって除電された後、帯電器32により一様に電荷の付与を受けて、次回の画像形成のプロセスに入る。
【0025】
なおここで、現像剤には高い解像力と優れた階調表現性をもたすことから、スチレン−アクリル系で質量平均粒径3〜8μmの重合トナーと、フェライトに樹脂コーティングを施した質量平均粒径60μmキャリアからなる2成分現像剤が用いられる。
【0026】
本実施形態の画像形成装置では、給紙、転写、分離、搬送、転写の動作が行われる2点鎖線をもって囲まれた用紙搬送ユニット400が、装置本体に対して図面手前側に引き出し可能とする構成となっていて、例えば転写紙のジャム発生時等には用紙搬送ユニット400を引き出してジャム処理を行う。次に説明する転写・分離極ユニット340も用紙搬送ユニット400を装置本体から引き出した状態で取り外し可能の構成となっている。
【0027】
図2は転写・分離極ユニット340の構成を示す断面図である。転写・分離極ユニット340は大別して、給紙ガイド341、転写押圧部材61、転写器34、分離器35を一体として構成されている。
【0028】
給紙ガイド341は2枚の板状をなしたガイド板341a、341bより成り、レジストローラ44によって感光体ドラム31上に形成されたトナー像と同期して搬送される転写紙をガイド板341a、341bの間でガイドする、ガイドされた転写紙は感光体ドラム31の転写領域の僅か上流側でドラムに接するようにしてドラムの周速と同速で転写紙の搬送が行われる。
【0029】
転写押圧部材61は後で説明する転写押圧駆動部材62と共に本発明の転写補助手段60の一部をなす部材で、交換可能とし同形状をした転写押圧部材61は押圧シート部材611をシート支持部材612に取り付け固定された図3の斜視図に示す構成となっている。押圧シート部材611にPETシート等の樹脂弾性シートが用いられ、樹脂弾性シートはサイズ及び紙厚等を異にした各種転写紙の紙幅に対応したシート幅W及び転写紙の紙厚や紙質に対応したシート厚や弾性を有していて、シート支持部材612の規定位置に貼り付け固定されている。
【0030】
シート支持部材612はL字形状をした板状部材で、押圧シート部材611の先端ラインに対して直交する方向に長孔612aが設けられている。この転写押圧部材61は長孔612a部が転写・分離極ユニット340に設けた摺動板342に沿って段付きねじ343によって取り付けられ、長孔方向に移動可能となっている。シート支持部材612のL字形状をした立ち上り部は、一端が支持されて圧縮した付勢バネ613によって矢示方向に押圧され、長孔612aに沿って感光体ドラム31から退避した位置にある。
【0031】
図4は転写・分離極ユニット340を用紙搬送ユニット400に挿着したところの要部断面図を示している。転写・分離極ユニット340は用紙搬送ユニット400に配設された転写・分離極ユニット取り付け部401にユニット押圧バネ402によって所定位置に固定される。
【0032】
用紙搬送ユニット400には本発明の転写補助手段60の転写押圧駆動部材62が設けられている。即ち用紙搬送ユニット400のモータ取り付け部材403にはステッピングモータM1が取り付けられていて、ステッピングモータM1の回転軸に設けた歯車621はラック部を有する転写押圧駆動部材62と噛合状態にあって、ステッピングモータM1の回転に伴って転写押圧駆動部材62は感光体ドラム31への当接方向及び退避方向に直線移動がなされる構成となっている。
【0033】
シート支持部材612と転写押圧駆動部材62とは略一直線上に位置していて、付勢バネ613によって付勢されたシート支持部材612の立ち上がり部は転写押圧駆動部材62の先方に設けられた立ち上がり部と当接状態にあって、シート支持部材612と転写押圧駆動部材62とはステッピングモータM1の駆動回転に伴って、一体的に感光体ドラム31に当接する位置と退避した所定の位置との間で往復動作がなされる。
【0034】
次に転写時における転写補助手段60の動作について説明する。
画像形成に当たって異なる紙種の転写紙を使用とするときは、用紙搬送ユニット400を引き出し、転写・分離極ユニット340を取り出したのち、転写押圧部材61の交換を行う。転写押圧部材61の交換は本実施例においては段付きねじ343を取り外すことによって容易に行われるが、かかる手段に限定されるものではなく例えばロックを解除する等の簡易の方法によって交換が行われる。また、文字画像の画像形成が継続して行われるときは、転写押圧部材61の取り付けを行わないケースもある。
【0035】
本実施例においては、モータ取り付け部材403に転写補助手段60のホームポジションである退避位置を検知する位置検知センサS1が設けられていて、位置検知センサS1は転写押圧駆動部材62に付された図示しないマークを検知することによって退避位置の検知を行っている。また転写紙の搬送路のレジストローラ44の下流側には通過する転写紙の先端又は後端を検知する用紙検知センサS2が設けられている。
【0036】
画像形成中に用紙検知センサS2が転写紙先端の通過を検知すると、制御部は予め計測に基づいて設定されたタイミングをもって転写紙先端が感光体ドラム31上で押圧シート部材611の先端が当接する位置に到達した時点で、押圧シート部材611が転写紙先端上に押圧状態となるよう、ステッピングモータM1を所定のパルス数によるドラムへ向けての直線的な前進駆動がなされる制御を行う。
【0037】
かかる動作によって転写押圧部材61は常に所定の押圧位置に停止することとなるので、本発明にあっては転写時には押圧シート部材611の有している夫々固有の弾力によって転写紙をドラムに向けて押圧することとなり、転写紙の紙厚等の紙質に対応した最適の押圧力をもって転写紙幅全面が押圧されるので、良好な転写が行われることとなる。
【0038】
用紙検知センサS2が転写紙後端の通過を検知すると、制御部は予め設定されたタイミングをもってステッピングモータM1の退避方向への回転を行う。位置検知センサS1が退避方向へ移動する転写押圧駆動部材62に付されたマークを検知すると、制御部は直ちにステッピングモータM1の停止を行う。転写押圧部材61は付勢バネ613のバネ力によって転写押圧駆動部材62の退避方向への移動に追随し一体的な移動が行われる。
【0039】
本発明にあってはかかる動作が行われるので、転写紙サイズに関係なく、転写紙全面に亘って均等な押圧状態での転写がなされるので、転写ヌケやにじみ等が転写画像に生じることがない。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、転写補助手段には駆動源が1つで良いために、部品点数が減りコストダウンとなる効果が生じる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、転写補助手段の部品点数が減りコストダウンとなる効果に加えて、転写紙の紙サイズだけではなく紙厚等広範な紙種に対しても高画質の画像が得られる効果が生じる。
【0042】
請求項3記載の発明によれば、ステッピングモータによって駆動制御がなされ、直線的に作動して当接位置の設定がなされるので、転写紙全面に対して安定して押圧状態が維持されるので、広範な紙種に対して高画質の画像が得られる効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の構造を示す断面図。
【図2】転写・分離極ユニットの構成を示す断面図。
【図3】転写押圧部材の斜視図。
【図4】用紙搬送ユニットの要部断面図。
【符号の説明】
31 感光体ドラム
34 転写器
35 分離器
44 レジストローラ
60 転写補助手段
61 転写押圧部材
62 転写押圧駆動部材
340 転写・分離極ユニット
400 用紙搬送ユニット
611 押圧シート部材
612 シート支持部材
613 付勢バネ
M1 ステッピングモータ
S1 位置検知センサ
S2 用紙検知センサ

Claims (3)

  1. 像担持体上に保持したトナー像を静電的に転写紙上に転写する転写手段を設けた画像形成装置において、
    該転写手段には転写紙を像担持体に当接するよう作動する転写補助手段が設けられていて、該転写補助手段は転写押圧部材と該転写押圧部材を当接位置に向けて作動する転写押圧駆動部材とより成り、転写押圧駆動部の駆動源は画像形成装置本体に1つとし、前記転写押圧部材は交換可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 交換可能とする前記転写押圧部材は複数組用意されていて、用いる転写紙サイズ及び厚みに対応したシート幅、弾性力を異にしたシート部材を夫々支持部材に取り付け固定した同形状の転写押圧部材であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写押圧駆動部材はステッピングモータによって駆動されるラック部材で、当接位置及び待機位置との間で直線的に移動する構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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