JPH0960831A - 焼却炉の空冷壁構造 - Google Patents

焼却炉の空冷壁構造

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JPH0960831A
JPH0960831A JP7215584A JP21558495A JPH0960831A JP H0960831 A JPH0960831 A JP H0960831A JP 7215584 A JP7215584 A JP 7215584A JP 21558495 A JP21558495 A JP 21558495A JP H0960831 A JPH0960831 A JP H0960831A
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wall
cooling
furnace
combustion
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Takashige Ishida
喬重 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内に供給される燃焼用空気量を制限しなが
らも、効果的に広範囲の側壁を冷却してクリンカーの付
着を防止できる焼却炉の空冷壁構造を提供する。 【解決手段】 ゴミを焼却する焼却処理帯5の側壁内側
に、基壁9との間に冷却風の通路となる隙間9cが形成
された空冷壁10を複数のブロックに分割して配置し、
前記空冷壁10の下方のブロックを、複数の微小壁板8
を隙間を持たせて並設して構成するとともに、各ブロッ
クの境界に冷却風を均一拡散させる整流機構100を設
けて、前記空冷壁10の上方から供給された冷却風を、
前記微小壁板8の隙間から燃焼用空気として炉内に流入
させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉壁を冷却し、且
つ、炉内へ燃焼用空気を供給する焼却炉の空冷壁構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の焼却炉の空冷壁構造は、ゴミを搬
送しながら焼却する焼却処理帯の側壁下方に、複数の矩
形の微小壁板を、基壁及び微小壁板の間に隙間を設けて
配置し、前記微小壁板と基壁との間に供給された冷却用
の空気を、前記微小壁板間に形成された隙間から炉内に
導くように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の焼却炉の空冷壁構造では、焼却処理帯の側壁下方にの
み空冷壁を設け、その上部側壁を耐火レンガで構成する
ものであったために、耐火レンガに溶融飛灰等でなるク
リンカーが付着して劣化を招くという不都合があった。
そのようなクリンカーは定期的メンテナンスで削り取る
以外に容易に除去できず、しかも削り取る際に壁を構成
している耐火レンガそのものをも削ってしまうという不
都合があった。そこで、上述した従来構造の空冷壁を側
壁全面に設けてクリンカーの付着を回避することが考え
られるが、その場合には、空冷壁の施工に膨大な時間が
かかるばかりでなく、操炉時に、微小壁板間の隙間から
炉内に供給される燃焼用空気が過剰となり、炉内温度の
低下により燃焼状態が悪化したり、NOxの発生量が増
す虞があった。本発明の目的は、上述の欠点を解消し、
炉内に供給される燃焼用空気量を制限しながらも、効果
的に広範囲の側壁を冷却してクリンカーの付着を防止で
きる焼却炉の空冷壁構造を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による焼却炉の空冷壁構造の第一の特徴構成
は、特許請求の範囲の請求項1の欄に記載した通り、ゴ
ミを焼却する焼却処理帯の側壁内側に、基壁との間に冷
却風の通路となる隙間が形成された空冷壁を複数のブロ
ックに分割して配置し、前記空冷壁の下方のブロック
を、複数の微小壁板を隙間を持たせて並設して構成する
とともに、各ブロックの境界に冷却風を均一拡散させる
整流機構を設けて、前記空冷壁の上方から供給された冷
却風を、前記微小壁板の隙間から燃焼用空気として炉内
に流入させるように構成してある点にある。本発明によ
る焼却炉の空冷壁構造の第二の特徴構成は、特許請求の
範囲の請求項2の欄に記載した通り、上述の第一の特徴
構成に加えて、炉内温度を検出する温度検出手段を設
け、前記温度検出手段による炉内温度に基づいて、前記
空冷壁に供給される冷却風の流量を調節する流量制御機
構を設けてある点にある。
【0005】以下に作用を説明する。第一の特徴構成に
よれば、空冷壁の上方から供給される冷却風量が少量で
あっても、整流機構により各ブロック内に冷却風が均一
に拡散される結果、各ブロックが効果的に冷却されるの
で、空冷壁を配した側壁全面にわたりクリンカーの付着
を防止できるのである。さらに、空冷壁を冷却したこと
により高温に加熱された少量の冷却風が、下部空冷壁に
設けた複数の微小壁板の隙間から炉内に燃焼用空気とし
て供給されるので、極端に炉内を冷却するような過剰供
給を回避しながら燃焼用空気として効果的に二次燃焼に
寄与できるのである。第二の特徴構成によれば、上述し
た第一の特徴構成による作用に加えて、炉内温度が異常
に上昇するような場合には、流量制御機構により、空冷
壁の上方から供給される冷却風量を増加することによ
り、側壁の冷却を促進するとともに、炉内に燃焼用空気
を多量に投入して若干の冷却効果により炉内温度を低下
させて正常燃焼に復帰させるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ゴミ焼却炉は、図3に示すよう
に、ホッパ3に投入されたゴミをその下部に設けたプッ
シャ4の往復駆動により燃焼室1に投入し、燃焼室1で
焼却された灰を灰ピット7に回収するように構成してあ
る。燃焼室1には、プッシャ4により投入されたゴミを
搬送しながら乾燥させ着火点近傍温度まで加熱する乾燥
帯Lと、乾燥されたゴミを燃焼させる燃焼帯Mと、燃焼
後のゴミを完全に灰化させる後燃焼帯Nを上方から下方
に階段状に配置してなるストーカ式の焼却処理帯5と、
それらの下方から各々風箱6aを介して燃焼用空気を供
給する空気供給手段6等を備えてある。
【0007】燃焼室1で発生した燃焼ガスは、燃焼帯M
の上方空間に形成した煙道2に導かれて、その煙道2に
設けた廃熱ボイラ12により熱交換された後、電気集塵
機等からなる排ガス処理設備14によりばいじんや有害
ガスが除去された後に煙突15から排気され、廃熱ボイ
ラ12により蒸気の形で取り出された熱エネルギーは発
電装置13に供される。
【0008】乾燥帯L及び前後二段に分割構成された燃
焼帯Mの左右側壁には、図1及び図2に示すように、基
壁9との間に冷却風の通路となる隙間9cが形成された
セラミックス製の空冷壁10を複数の上側ブロック10
U,下側ブロック10Dに分割して配置し、上下左右に
わたる各ブロック10U,10Dの境界に通路を狭くす
る多孔板又は空冷壁10側に傾斜させたガイド板でなる
整流機構100を設けて、冷却風を均一拡散させる一
方、前記空冷壁10の下方の各ブロック10Dを、複数
の微小壁板8を隙間8aを持たせて並設して構成してあ
る。ブロアファン11aにより前記空冷壁10の上方に
形成された通風口10aに供給された冷却風は、整流機
構100を介して左右下方のブロック内に均一に流通し
て各空冷壁10を冷却しながら最終的に前記微小壁板8
の隙間8aから燃焼用空気として炉内に流入するように
構成してある。煙道2の側壁から先端部に熱電対を取り
付けた棒状体を突出させて炉内温度を検出する温度検出
手段Tを設けてあり、温度検出手段Tによる炉内温度が
許容温度より上昇した場合に、ブロアファン11aへの
供給電力を増して空冷壁8に供給される冷却風の流量を
増量調節する制御回路を備えた流量制御機構11を設け
てある。
【0009】以下に、別実施形態を説明する。上述した
実施形態では、空冷壁10をセラミックスで構成したも
のを説明したが、空冷壁10は鋳鋼製であってもよい。
いずれにしても、耐火レンガで構成する場合よりも炉壁
を薄く構成でき、しかも、炉壁設置のための現場工事期
間が短くなるという利点も生じる。燃焼用空気として冷
却風を炉内に供給する下部空冷壁10の高さは、乾燥帯
Lや燃焼帯Mで生じた燃焼ガスを拡散燃焼させることが
できれば特に規定するものではない。流量制御機構11
は、ブロアファン11aへの供給電力を調節する制御回
路を備えて構成するもの以外に、ブロアファン11aか
ら通風口10aに到る風路にダンパ機構を設け、そのダ
ンパ機構の開度を調節するものであってもよい。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
炉内に供給される燃焼用空気量を制限しながらも、効果
的に広範囲の側壁を冷却してクリンカーの付着を防止で
きる焼却炉の空冷壁構造を提供することができるように
なった。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の斜視図
【図2】要部の断面図
【図3】ゴミ焼却炉の概略構成図
【符号の説明】
5 焼却処理帯 8 微小壁板 9 基壁 10 空冷壁 11 流量制御機構 100 整流機構 T 温度検出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴミを焼却する焼却処理帯(5)の側壁
    内側に、基壁(9)との間に冷却風の通路となる隙間
    (9c)が形成された空冷壁(10)を複数のブロック
    に分割して配置し、前記空冷壁(10)の下方のブロッ
    クを、複数の微小壁板(8)を隙間を持たせて並設して
    構成するとともに、各ブロックの境界に冷却風を均一拡
    散させる整流機構(100)を設けて、前記空冷壁(1
    0)の上方から供給された冷却風を、前記微小壁板
    (8)の隙間から燃焼用空気として炉内に流入させるよ
    うに構成してある焼却炉の空冷壁構造。
  2. 【請求項2】 炉内温度を検出する温度検出手段(T)
    を設け、前記温度検出手段(T)による炉内温度に基づ
    いて、前記空冷壁(10)に供給される冷却風の流量を
    調節する流量制御機構(11)を設けてある請求項1記
    載の焼却炉の空冷壁構造。
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