JPH0960684A - 高粘性流体封入式マウント装置 - Google Patents

高粘性流体封入式マウント装置

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Publication number
JPH0960684A
JPH0960684A JP7220111A JP22011195A JPH0960684A JP H0960684 A JPH0960684 A JP H0960684A JP 7220111 A JP7220111 A JP 7220111A JP 22011195 A JP22011195 A JP 22011195A JP H0960684 A JPH0960684 A JP H0960684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stud
rubber material
vibration
stirring plate
viscosity fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7220111A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sako
幸男 佐古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP7220111A priority Critical patent/JPH0960684A/ja
Publication of JPH0960684A publication Critical patent/JPH0960684A/ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム材が有する振動絶縁性を損うことなく、
あらゆる振動周波数に対しても優れた防振性能を発揮す
るマウント装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング金具11とスタッド12とを
ゴム材13を介して連結する。ケーシング金具11とゴ
ム材13とで形成された空間部16にスタッド12の一
端を突出させ、この空間部16に高粘性流体17を封入
する。スタッド12の一端には攪拌板18が設けられ、
該攪拌板18はスタッド12の軸方向へ摺動可能に嵌着
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高粘性流体封入式マ
ウント装置に関するものであり、特に、低周波振動に対
する減衰特性を充分に確保しつつ、高周波振動に対して
も振動絶縁性を保持できる高粘性流体封入式マウント装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械に於いて機体
にキャビンを載置する際には、一般的にキャビンと機体
との間に防振ゴム材からなるマウント装置を介装して支
持することが多い。然し、防振ゴム材のみでは高い減衰
特性が得られにくいため、ゴム材と高粘性流体を封入し
た流体室とからなるマウント装置が提案されている。
【0003】例えば、特開昭62−288742号公報
記載のマウント装置は、流体室内にゴム材の変位に伴っ
て移動する攪拌板を設けることにより、ゴム材を柔らか
くして共振周波数を下げつつ、高減衰性を確保しようと
するものである。
【0004】また、該公報記載のマウント装置を改良
し、流体室内に高粘性流体を封入するとともに空気溜り
を形成した装置も知られている(特開平4−88234
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭62−28
8742号公報記載のマウント装置では、低周波振動に
対しては良好な減衰特性を得ることができるが、振動周
波数が大きくなるのに従って動バネ定数が高くなり、防
振性能が低下するという不具合がある。
【0006】前記特開平4−88234号公報記載のマ
ウント装置は、空気溜りを設けて防振性能を向上させよ
うとしているが、高周波振動に対してもゴム材の変位に
伴って攪拌板が動くため、依然としてゴム材が有してい
る振動絶縁性が阻害されることになる。
【0007】そこで、ゴム材が有する振動絶縁性を損う
ことなく、あらゆる振動周波数に対しても優れた防振性
能を発揮するマウント装置を提供するために解決すべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を
解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ケーシング金具と棒
状のスタッドとをゴム材を介して連結し、前記ケーシン
グ金具とゴム材とで形成された空間部にスタッドの一端
を突出させるとともに、このスタッドの一端に攪拌板を
設け、更に、前記空間部に高粘性流体を封入したマウン
ト装置に於いて、前記攪拌板がスタッドの軸方向へ摺動
可能に嵌着された高粘性流体封入式マウント装置、及
び、ケーシング金具と棒状のスタッドとをゴム材を介し
て連結し、前記ケーシング金具とゴム材とで形成された
空間部にスタッドの一端を突出させるとともに、このス
タッドの一端に攪拌板を設け、更に、前記空間部に高粘
性流体を封入したマウント装置に於いて、前記攪拌板が
スタッドの一端に弾性材を介して固着された高粘性流体
封入式マウント装置を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳述する。図1は請求項1記載の発明のマウン
ト装置10を示し、一方が開放された円筒形のケーシン
グ金具11と、棒状のスタッド12とがゴム材13を介
して連結されている。
【0010】前記スタッド12の一端には小径に凹設さ
れた段部14が設けられ、スタッド12の他端には雌螺
子部15が設けられている。そして、ケーシング金具1
1とゴム材13とで形成された空間部16に前記スタッ
ド12の一端を突出させるとともに、該空間部16にシ
リコーンオイル等の高粘性流体17を封入する。
【0011】また、前記スタッド12の段部14には攪
拌板18が装着されており、該攪拌板18の厚さtは段
部14の軸方向の寸法Lより小であり、且つ、該攪拌板
18が前記段部14内でスタッド12の軸方向へ摺動可
能に嵌着されている。尚、前記段部14の寸法Lと攪拌
板18の厚さtとの差xは、後述するように小さな所定
量に定められている。
【0012】而して、当該マウント装置10に前記所定
量x以上の振幅の低周波振動がスタッド12の軸方向に
加わった場合には、スタッド12とともに攪拌板18が
軸方向へ往復変位し、空間部16内に存在している高粘
性流体17が振動方向に対して略直角な方向に往復流動
する。
【0013】従って、この高粘性流体17の流動によ
り、高粘性流体17にずり剪断応力が生じて減衰力が発
揮され、良好な振動絶縁性を得ることができる。尚、低
周波振動によってスタッド12とともに攪拌板18を軸
方向へ往復変位させるために、前記所定量xを小さく設
定しなくてはならない。
【0014】一方、当該マウント装置10に前記所定量
x未満の振幅の高周波振動がスタッド12の軸方向に加
わった場合には、攪拌板18が前記段部14の寸法L内
で振動するので、該攪拌板18が高粘性流体17内を浮
遊する状態となる。従って、スタッド12は高粘性流体
17の抵抗を殆ど受けることなく変位するので、当該マ
ウント装置10の動ばね定数を低く保持することがで
き、ゴム材13が本来有している振動絶縁性が得られ
る。
【0015】図2は請求項2記載の発明のマウント装置
20を示し、図1にて前述したマウント装置10と同一
構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。前
記スタッド12の一端には小径に凹設された段部21が
設けられ、弾性材22を介して攪拌板23が固着されて
いる。また、空間部16には前述と同様に高粘性流体1
7を封入してある。
【0016】而して、当該マウント装置20に振幅の大
きな低周波振動がスタッド12の軸方向に加わった場合
には、スタッド12とともに攪拌板23が軸方向へ往復
変位し、空間部16内に存在している高粘性流体17が
振動方向に対して略直角な方向に往復流動する。従っ
て、この高粘性流体17の流動により、高粘性流体17
にずり剪断応力が生じて減衰力が発揮され、良好な振動
絶縁性を得ることができる。
【0017】一方、当該マウント装置20に振幅の小さ
な高周波振動がスタッド12の軸方向に加わった場合に
は、スタッド12とともに攪拌板23が動こうとする際
に、高粘性流体17の抵抗力により攪拌板23が変位し
ないで弾性材22が変形する。従って、スタッド12は
高粘性流体17の抵抗を殆ど受けることなく変位するり
ので、当該マウント装置20の動ばね定数を低く保持す
ることができ、ゴム材13が本来有している振動絶縁性
が得られる。
【0018】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はスタッド
の一端に設けられた攪拌板がスタッドの軸方向へ摺動自
在に嵌着され、或いは弾性材を介して攪拌板が弾着され
ているので、ゴム材が有する振動絶縁性を損うことな
く、低周波振動に限らず高周波振動に対しても優れた防
振性能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施の形態を示す縦断正
面図。
【図2】請求項2記載の発明の実施の形態を示す縦断正
面図。
【符号の説明】
10,20 マウント装置 11 ケーシング金具 12 スタッド 13 ゴム材 14,21 段部 16 空間部 17 高粘性流体 18,23 攪拌板 22 弾性材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング金具と棒状のスタッドとをゴ
    ム材を介して連結し、前記ケーシング金具とゴム材とで
    形成された空間部にスタッドの一端を突出させるととも
    に、このスタッドの一端に攪拌板を設け、更に、前記空
    間部に高粘性流体を封入したマウント装置に於いて、前
    記攪拌板がスタッドの軸方向へ摺動可能に嵌着されたこ
    とを特徴とする高粘性流体封入式マウント装置。
  2. 【請求項2】 ケーシング金具と棒状のスタッドとをゴ
    ム材を介して連結し、前記ケーシング金具とゴム材とで
    形成された空間部にスタッドの一端を突出させるととも
    に、このスタッドの一端に攪拌板を設け、更に、前記空
    間部に高粘性流体を封入したマウント装置に於いて、前
    記攪拌板がスタッドの一端に弾性材を介して固着された
    ことを特徴とする高粘性流体封入式マウント装置。
JP7220111A 1995-08-29 1995-08-29 高粘性流体封入式マウント装置 Pending JPH0960684A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7220111A JPH0960684A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 高粘性流体封入式マウント装置

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JP7220111A JPH0960684A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 高粘性流体封入式マウント装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0960684A true JPH0960684A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16746091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7220111A Pending JPH0960684A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 高粘性流体封入式マウント装置

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JP (1) JPH0960684A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183805A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社フコク 液体封入式マウント

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183805A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社フコク 液体封入式マウント

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