JPH0959863A - 合成繊維からなる短線の処理方法及び高度な初期モジュラスを有する均一にクリンプされた繊維からなる短線の製造方法 - Google Patents

合成繊維からなる短線の処理方法及び高度な初期モジュラスを有する均一にクリンプされた繊維からなる短線の製造方法

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JPH0959863A
JPH0959863A JP8134536A JP13453696A JPH0959863A JP H0959863 A JPH0959863 A JP H0959863A JP 8134536 A JP8134536 A JP 8134536A JP 13453696 A JP13453696 A JP 13453696A JP H0959863 A JPH0959863 A JP H0959863A
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JP
Japan
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short
fiber
temperature
treating
short line
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JP8134536A
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Juergen Lorenz
ユルゲン・ロレンツ
Axel Vischer
アクセル・ヴィシェア
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HOECHST TOREBUIRA GmbH and CO KG
Hoechst Trevira GmbH and Co KG
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HOECHST TOREBUIRA GmbH and CO KG
Hoechst Trevira GmbH and Co KG
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Publication date
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    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G1/00Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics
    • D02G1/12Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics using stuffer boxes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 均一にクリンプ性を改良し、高度で、特に均
一な初期モジュラスを有し、さらに、繊維から、オリゴ
マー成分を驚異的に減少させる。 【解決手段】 温度140〜190℃でヒートセットさ
れた短線に、急冷効果を与えるため短線を飽和される量
に対して、50〜200重量%の液状の繊維仕上げ剤を
スプレーし、一対のスクイーズロールの間を通過させ、
所定のニップ圧力が負荷されてニーダーされるととも
に、短線重量の0.7〜7重量%の繊維仕上げ剤をスク
イーズして除去し、スクイーズされて湿った短線を、配
列された多数の、そしてロール温度が125℃以下でロ
ールにより加熱し、当該短線の吸湿量が0.5〜5重量
%で且つ温度が、40〜100℃になるようにし、当該
吸湿量及び温度の短線を、クリンプ装置により、クリン
プする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維からなる
短線の処理方法に関し、特に、短線を、所定の条件でヒ
ートセットし、過剰量の繊維仕上げ剤で仕上げして、そ
の後、所定の加熱処理およびクリンプ処理する方法に関
する。
【0002】そして、特に本発明は、繊維損傷を最小限
としながら、均一にクリンプ性を改良し、高度な初期モ
ジュラスを有し、さらに繊維から、オリゴマー成分を減
少させる処理方法に関する。
【0003】
【従来の技術】アプリケーションロールを使った、後延
伸による、短線の仕上げは公知である。同様に、膨潤浴
を使った、繊維仕上げについても既に知られている。ゴ
ムロールを使って、繊維束の製造ラインの前段で、余分
量の仕上げ剤を除去することもまた同様に、公知であ
る。
【0004】DE−C−22 22 358号公報に
は、湿潤処理(洗浄)をするとともに、短線繊維を延伸
する装置が記載されており、連続した、対のスーパーポ
ーズロールからなり、それらが延伸ユニットをいっしょ
になって形成しており、それらは短線により曲がりくね
りながら一周されているのである。
【0005】そして、ロール対において、下側の少なく
ともいくつかのロールが、スクイーズロールの役割をし
ており、また上側のロールは、液体供給手段を有してお
り、通過するロールごしに水をスプレーして、短線を湿
潤させるためのものである。
【0006】DE−A−29 33 235号公報に
は、含水および含溶剤短線をクリンプするプロセスを示
しており、例えば、ウエット状態のスパンのPAN繊維
をクリンプするプロセスであり、ここで、クリンプ装置
に入る前の短線を、所定のニップ圧力の下、スクイーズ
させ、好適には30〜35重量%の含水量となるよう、
一対の正確なスクイーズロールを通過させるものであ
る。
【0007】スクイーズロールにおいて、スクイーズさ
れた溶剤を含んだ水は、リサイクルされて、最後の洗浄
浴に戻され、そして、クリンプ工程中に、スクイーズさ
れた溶剤を含んだ水は、リサイクルされて、クリンプボ
ックスに戻されることとなる。
【0008】US−A−3,177,555号公報に
は、繊維短線処理プロセスを示しており、延伸、熱風セ
ットおよびクリンプ工程を含んでおり、ここで、繊維仕
上げ剤が、セットおよびクリンプ工程の間で、短線にス
プレーされるものである。短線にスプレーされる繊維仕
上げ剤の量は、当該短線が、繊維仕上げ剤で飽和される
程度である。
【0009】DE−A−22 46 604号公報に
は、ポリエチレンテレフタレートの短線を、均一に延伸
するプロセスを開示しており、ここで、短線に、最初は
熱水をスプレーし、それから冷水をスプレーし、最後に
水性の繊維仕上げ剤を、ロールに接触させたままスプレ
ーしながら、延伸ロールシステムにおいて、短線を延伸
するものである。最大の延伸割合は、熱水温度および繊
維材料の固有粘度の数学的な関数として決定されるもの
である。
【0010】こうして、作られた繊維は、均一に延伸さ
れ、5%を越え、より好適には、9%を越える、高度に
初期収縮しているものである。
【0011】DE−A−40 06 398号公報は、
合成繊維の製造に使用される仕上げ剤または潤滑剤のア
プリケーションのプロセスを開示しており、ここで、繊
維束が案内されて、隙間なく、逃げなく、扇状に広げ
(ファニングアウト)されて、独立した繊維を作るもの
であり、ここで、正確に繊維のメーターあたり、液状の
仕上げ剤または潤滑剤をスプレーするものであり、繊維
束は、エアゾールセパレーターのフィルターパケットの
ような役割を果たすものである。
【0012】US−A−4,642,860号公報は、
スタッファーボックスを利用した合成繊維のクリンププ
ロセスを示しており、ここで、繊維短線は、インテーク
ロールにより加圧されつつ、スタッファーボックスに入
れられ、短線およびインテークロールに、ロールニップ
されているあたりで、潤滑作用を有する霧状の仕上げ剤
をスプレーするものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したプロセスは、
それぞれ、確かに、作られた繊維材料に対して、特定の
技術的な利点や定量的な利点を有している。しかしなが
ら、これらの利点は、他のプロセスまたは製品の側面に
おいては不利となるものであり、特に、先行技術では、
次の問題点を解決する手段を、しかも同時に解決する手
段を示していないのである。すなわち、本発明は、 − 繊維損傷を最小限としながら、均一にクリンプ性を
改良し、 − 高度で、特に均一な初期モジュラスを有し、 − 繊維から、オリゴマー成分を驚異的に減少させるも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】これらの好適な繊維特性
は、繊維仕上げ剤による、熱ストレスを最小限とし、さ
らに合成繊維からなる短線が、後述する所定のヒートセ
ットおよびクリンプ処理をした場合の、繊維仕上げ剤の
添加量の観点での許容範囲をより大きくすることによ
り、達成されることがわかってきた。
【0015】すなわち、本発明の一つの態様は、ヒート
セッティング及びスタッファーボックスによるクリンプ
により、高度な初期モジュラスを有する均一にクリンプ
された(けん縮)繊維の短線を製造するためのメルトス
パン繊維の短線の処理方法において、当該ヒートセッテ
ィングを、140〜190℃の温度、より好適には、1
50〜170℃の温度であって、例えば160〜162
℃の温度で行い、熱い状態の、温度140〜190℃
の、ヒートセットされた短線に、短線に衝撃的な冷却効
果を与える程度に、短線を飽和させる量に対して、50
〜200重量%の量の液状の繊維仕上げ剤をスプレー
し、スプレーされた短線を、スクイーズロール対の間を
通過させ、所定のニップ圧力が負荷されてニーダーされ
るとともに、短線重量の0.7〜7重量%の繊維仕上げ
剤をスクイーズして除去し、スクイーズされて湿った短
線を、配列された多数の、そしてロール温度が125℃
を越えることがない加熱ロールにより加熱し、当該ロー
ルにおいて、当該短線の吸湿量が0.5〜5重量%であ
って、当該短線の温度が、40〜80℃になるように
し、さらに当該吸湿量及び温度の短線を、クリンプ装置
に供給し、クリンプすることを特徴とする、短線の処理
方法である。
【0016】そして、より好適には、前記熱い状態の、
温度140〜190℃でヒートセットされた短線を、温
度が20〜80℃、より好適には、温度が35〜65℃
である繊維仕上げ剤とともにスプレーすることである。
【0017】また、スプレーされた、前記繊維仕上げ剤
の量が、短線に衝撃的な冷却効果を与えるように、短線
の仕上げを飽和させる量に対して、100〜200重量
%の量であることが好適である。
【0018】そして、驚いたことに、従来の方法で作ら
れたクリンプ繊維に比べて、本発明による処理方法で作
られた繊維は、プロセス中において、プロセス装置(セ
コンド紡績機、織り機械、編み機械)をほとんど汚染し
ないことである。我々の研究によれば、繊維仕上げ剤の
適用の特異性、そして多分、本発明の他の処理方法プロ
セスと相俟って、かかる優れた特性が得られるものであ
る。すなわち、スプレーされた繊維仕上げ剤の余分量
が、明らかに、短線の繊維から、少なくともオリゴマー
成分を除去しているのである。
【0019】好適には、スプレーされた短線から、当該
短線の重量に対して、1〜4重量%の前記繊維仕上げ剤
を除去することである。
【0020】上述したように、スクイーズされた、吸湿
した短線を、配列された多数の、そしてロール温度が1
05℃を越えることがない加熱ロールにより加熱するこ
とが好適である。
【0021】そして、さらにスクイーズされた、吸湿し
た短線を、配列された多数の加熱ロールにより加熱し、
当該ロールにおいて、当該短線の吸湿量が0.7〜3重
量%であって、当該短線の温度が、50〜70℃になる
ようにすることが好適である。
【0022】そして、本発明の処理方法が施された、合
成繊維からなる短線は、公知の方法で昇温された状態
で、メルトスパン繊維からなる短線を引っ張り延伸する
ことにより製造することが好適である。
【0023】また、特に好適には、本発明の処理方法
は、公知の方法で昇温された状態で、メルトスパン繊維
からなる短線を引っ張り延伸し、そして、本発明に基づ
いてヒートセットおよびスタッファーボックスによりク
リンプする工程が行われる限り、当該ヒートセットおよ
びスタッファーボックスによりクリンプされることによ
り、高度な初期モジュラスを有する、均一なクリンプ繊
維からなる短線を製造するためのプロセスを一部に含ん
でおれば、その範囲内で、当該短線の処理方法の実施が
可能である。このようなプロセスもまた、本発明の態様
のうちの一つである。
【0024】また、本発明に基づく、処理方法の好適な
態様は、繊維仕上げ剤の余分量を、スプレー工程および
短線からの繊維仕上げ剤の除去工程において、回収する
ことである。
【0025】そして、より好適には、前記回収された、
余分の繊維仕上げ剤を、再生し、スプレー装置に戻すも
のである。また、前記回収された、余分の繊維仕上げ剤
を、再生する工程において、短線内に存在するオリゴマ
ー成分の濃度を減少させることも好適である。
【0026】本発明の別な態様の一つは、請求項1に記
載の処理方法が施されたことを特徴とする、改良され
た、均一なクリンプ及び高度な初期モジュラスを有する
繊維からなる短線である。そして、より好適には、公知
の方法で昇温された状態で、メルトスパン繊維からなる
短線を引っ張り延伸し、そして、本発明に基づいてヒー
トセットおよびスタッファーボックスによりクリンプす
る工程が行われる限り、当該ヒートセットおよびスタッ
ファーボックスによりクリンプされることにより、高度
な初期モジュラスを有する、均一なクリンプされた繊維
からなる短線を製造するプロセスにより製造された繊維
からなる短線である。
【0027】本発明の処理方法により、改良された均一
なクリンプ及び高度な初期モジュラスを有する繊維から
なる短線を作ることができるが、ここで、当該クリンプ
された繊維において、クリンプアーク数の偏差係数が、
6.5%未満、より好適には、6.0%未満であって、
10値の偏差係数が、7.0%未満、より好適には、
6.5%未満である、改良された均一なクリンプ及び高
度な初期モジュラスを有するクリンプされた繊維からな
る短線である。
【0028】なお、クリンプアーク数は、0.002g
/dtexの荷重下で、代表的な短線のクリンプされた
繊維における、クリンプアーク数をまず数え、そして当
該荷重下における、クリンプされた繊維の1cmあたり
のクリンプ数として、標準化することにより、測定され
る。
【0029】また、T10値は、本発明により処理され
た繊維の応力−歪み曲線から決定されるが、10%の伸
びを達成するために必要な荷重として、cN/dtex
の単位で求められる。
【0030】そして、クリンプアーク数の偏差係数V
(%)およびT10値は、次式に基づく、独立したn回
(好適には、少なくとも5)の測定から求められる。
【0031】V(%)=s/x・100 ここで、xは、クリンプアーク数あるいはT10値の平
均値であり、sは、標準偏差である。
【0032】
【実施の形態】次に、本発明の処理された短線の実施例
を示す。
【0033】全体の線密度として、約1.45ミリオン
dtex(1繊維あたり1.3dtex)の合成繊維か
らなる短線(短線1)を、7連(0番目)の回収カンに
入れ、繊維仕上げ剤のアプリケーターにおいて、繊維仕
上げ剤を充填し、それから、延伸ユニットの移送ユニッ
トの機能を有する、別の7連(1番目)の回収カンを通
過させた。
【0034】7連の一番目の上流で、余分な繊維仕上げ
剤が、一対のスクイーズロールにおいて取り除かれる。
移送システムにおいて、短線に対し、飽和蒸気が供与さ
れるスチームボックス内を通過させ、それに続いて、引
っ張り延伸と乾燥がなされる、すなわち延伸ユニットと
しての機能を有する、加熱された7連(2番目)を通過
させられる。もし必要であれば、この引っ張り延伸工程
を、2番目の引っ張り延伸工程の後に、もってくること
も可能である(後延伸)。
【0035】こうして2番目の7連(あるいは後延伸)
を通過させて得られた、引っ張り延伸された短線につい
て、次の本発明の処理方法を施すこととなる。
【0036】すなわち、短線は、さらに別な7連(3番
目)を通過させられ、当該ゴデ(goddets)の温
度は、168℃である。この7連(3番目)を短線が通
過させられている間、当該短線の温度は、約160℃の
温度になっていると考えられており、そして、プロセス
中でセットされた温度になっている。3番目の7連に入
れられた、160℃のセットされた熱い短線に、80℃
の暖かい、水性の繊維仕上げ剤がスプレーされ、それか
ら短線は、衝撃的に、冷却されることとなる。
【0037】スプレーされる繊維仕上げ剤の量は、短線
を飽和させる量の150%に相当する量に決定されてい
る。短線に付着しない、余分な繊維仕上げ剤は、好適に
は、通過中に回収されることとなる。繊維仕上げ剤で飽
和された短線は、さらに一対のスクイーズロールを通過
させられ、ここで、短線は、約2%の繊維仕上げ剤がス
クイーズされる程度にスクイーズされ(そして、スクイ
ーズされた繊維仕上げ剤は、同様に回収される)、そこ
から、4番目の7連を通過させられ、そこのロールは、
通過した短線の温度が、約60℃であって、吸湿率が約
1%となるように加熱されている。
【0038】こうして、調整された短線は、直ぐにクリ
ンプ装置のスタッファーボックスを通過されることとな
る。特に、スタッファーボックスで、均一にクリンプさ
れた短線の温度は、約63℃であり、吸湿率は約0.8
7%となっている。
【0039】なお、全体の線密度として、約1.45ミ
リオンdtex(1繊維あたりは、1.7dtex)の
合成繊維からなる短線(短線2)もまた、同様な本発明
の処理方法に供与した。
【0040】比較のため、同様の短線を、従来方法によ
りクリンプしてみた。すなわち、セットとクリンプの間
に、本発明の処理方法を用いずにたんにクリンプしたも
のである。
【0041】クリンプアーク数とT10値は、上述し
た、二つの短線から取られた25の繊維サンプルに基づ
いて測定され、偏差の計算に使用された。得られた結果
を、次に示す。
【0042】 表 本発明 従来技術 短線1 短線2 短線1 短線2 クリンプアーク 6.0 6.0 5.5 5.2 (cm−1) アーク偏差係数 6.1 4.8 7.3 6.7 (%) T10値 40.0 39.6 35.4 37.6 (cN/tex) T10値偏差係数 6.3 5.4 11.1 7.5 (%)
【0043】
【発明の効果】本発明により、上述した課題を解決する
とともに、表に示されたように、クリンプアーク数の偏
差係数を比較すると、単位cm当たりのアーク数は、わ
ずかに上昇したにもかかわらず(好ましい結果)、本発
明のプロセスにおける偏差係数を、減少させたものであ
る。すなわち、本発明において、単位長さあたりのクリ
ンプ数のばらつきが減少したものである。
【0044】また、T10値の偏差係数を比較すると、
弾性モジュラスは、わずかに上昇したにもかかわらず
(好ましい結果)、本発明のプロセスにおける偏差係数
を、減少させたものである。すなわち、本発明において
は、弾性モジュラスのばらつきが減少したものである。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートセッティング及びスタッファーボ
    ックスのクリンプにより、高度な初期モジュラスを有す
    る、均一にクリンプされた繊維からなる短線を製造する
    ための、メルトスパン繊維からなる短線の処理方法にお
    いて、当該ヒートセッティングを、140〜190℃の
    温度で行い、熱い状態の、温度140〜190℃でヒー
    トセットされた短線に、衝撃的な冷却効果を与えるよう
    に、短線の飽和量に対して、50〜200重量%の量の
    液状の繊維仕上げ剤をスプレーし、当該スプレーされた
    短線を、スクイーズロール対の間を通過させ、所定のニ
    ップ圧力が負荷されてニーダーされるとともに、短線重
    量の0.7〜7重量%の繊維仕上げ剤をスクイーズして
    除去し、スクイーズされて湿った短線を、配列された多
    数の、そしてロール温度が125℃を越えることがない
    加熱ロールにより加熱し、当該ロールにおいて、当該短
    線の吸湿率が0.5〜5重量%であって、当該短線の温
    度が、40〜100℃になるようにし、そして、当該吸
    湿量及び温度の短線を、クリンプ装置に供給し、クリン
    プすることを特徴とする、短線の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ヒートセッティングを、150〜1
    70℃の温度で行うことを特徴とする、請求項1に記載
    の短線の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記熱い状態の、温度140〜190℃
    でヒートセットされた短線に、温度が20〜80℃であ
    る繊維仕上げ剤、より好適には、温度が35〜65℃で
    ある繊維仕上げ剤をスプレーすることを特徴とする請求
    項1または2に記載の短線の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記スプレーされた、繊維仕上げ剤の量
    が、短線を飽和させる仕上げ剤量に対して、100〜2
    00重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の短線の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記スプレーされた、繊維仕上げ剤の飽
    和量に対して、余分量の繊維仕上げ剤が、短線の繊維か
    ら、オリゴマー成分を除去することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の短線の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記スプレーされた短線から、当該短線
    の重量に対して、1〜4重量%の前記繊維仕上げ剤をス
    クイーズして除去することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の短線の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記スクイーズされた湿った短線を、配
    列された多数の、そしてロール温度が105℃を越える
    ことがない加熱ロールにより加熱することを特徴とす
    る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の短線の処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記スクイーズされた湿った短線を、配
    列された多数の加熱ロールにより加熱し、当該ロールに
    おいて、当該短線の吸湿量が0.7〜3重量%であっ
    て、当該短線の温度が、50〜70℃になるようにする
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の短線の処理方法。
  9. 【請求項9】 公知の方法により、昇温された状態で、
    メルトスパン繊維からなる短線を引っ張り延伸、ヒート
    セッティング及びスタッファーボックスのクリンプする
    ことにより、高度な初期モジュラスを有する繊維からな
    る、均一にクリンプされた短線を製造するためのプロセ
    スの一部において、前記短線の処理が行われることを特
    徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の短線の
    処理方法。
  10. 【請求項10】 前記繊維仕上げ剤の余分量を、スプレ
    ー工程および短線からの繊維仕上げ剤のスクイーズ工程
    において、回収することを特徴とする、請求項1〜9の
    いずれか1項に記載の短線の処理方法。
  11. 【請求項11】 前記回収された、余分の繊維仕上げ剤
    を、再生し、スプレー装置に戻すことを特徴とする、請
    求項1〜10のいずれか1項に記載の短線の処理方法。
  12. 【請求項12】 前記回収された、余分量の繊維仕上げ
    剤を、再生する工程において、短線内に存在するオリゴ
    マー成分の濃度を減少させることを特徴とする、請求項
    1〜11のいずれか1項に記載の短線の処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の処理方法が施された
    ことを特徴とする、改良された均一なクリンプ及び高度
    な初期モジュラスを有する繊維からなる短線。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の処理方法が施された
    ことを特徴とする、改良された均一なクリンプ及び高度
    な初期モジュラスを有する繊維からなる短線。
  15. 【請求項15】 クリンプアーク数の偏差係数が、6.
    5%未満であって、T10値の偏差係数が、7.0%未
    満である、改良された均一なクリンプ及び高度な初期モ
    ジュラスを有する繊維からなる短線。
JP8134536A 1995-05-31 1996-05-29 合成繊維からなる短線の処理方法及び高度な初期モジュラスを有する均一にクリンプされた繊維からなる短線の製造方法 Pending JPH0959863A (ja)

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DE19519882A DE19519882A1 (de) 1995-05-31 1995-05-31 Methode zur Behandlung eines Kabels synthetischer Filamente und Verfahren zur Herstellung von Kabeln gleichmäßig gekräuselter Fasern mit hohem Anfangsmodul
DE19519882.4 1995-05-31

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Publication Number Publication Date
JPH0959863A true JPH0959863A (ja) 1997-03-04

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