JPH0959259A - 4−ジフルオロハロゲノアルキルピリミジン−5−カルボン酸アミド誘導体 - Google Patents

4−ジフルオロハロゲノアルキルピリミジン−5−カルボン酸アミド誘導体

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JPH0959259A
JPH0959259A JP21891695A JP21891695A JPH0959259A JP H0959259 A JPH0959259 A JP H0959259A JP 21891695 A JP21891695 A JP 21891695A JP 21891695 A JP21891695 A JP 21891695A JP H0959259 A JPH0959259 A JP H0959259A
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Jun Sato
純 佐藤
Yasuo Kondo
康夫 近藤
Yoshihiro Kudo
佳宏 工藤
Takumi Mikashima
巧 三ケ島
Tsutomu Nawamaki
勤 縄巻
Yoichi Ito
洋一 伊藤
Kazuhisa Sudo
和久 須藤
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】4-ジフルオロハロゲノアルキルピリミジン-5-
カルボン酸アミド誘導体を有効成分として含有する除草
剤及び植物成長調節剤の提供 【解決手段】式(1): 【化1】 〔式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表
し,R1およびR2はそれぞれ独立して、水素原子、C1 −C
8 アルキル基、C3 −C8 アルケニル基、、C3−C8
アルキニル基、、C3 −C8シクロアルキル基またはシ
アノメチル基を表す。〕で表される化合物を除草剤及び
植物成長調節剤として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な4-ジフルオロ
ハロゲノアルキルピリミジン-5-カルボン酸アミド誘導
体を有効成分として含有する除草剤及び植物成長調節剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】ピリミジン環の2,6位に水
素原子を持ち、4,5位に特定の置換基を導入した本願
発明の化合物群が除草、植調作用を示すことは、従来全
く知られていない。 従来から、重要作物、例えばイ
ネ、大豆、小麦、トウモロコシ、ワタ、ビート等を雑草
から守り、これらの重要作物の生産性を高める為に多く
の除草剤が実用化されてきた。これらの剤は、適用場面
によって、畑作用、水田用、非耕地用の3つに大別する
ことができる。さらに、各々の中で、薬の施用方法によ
って土壌混和処理型、発芽前土壌処理型、発芽後処理
(茎葉処理)型等に分類することができる。
【0003】近年、世界的な人口増加に伴い、重要作物
の生産性が各国の食糧経済に影響を与えることは明らか
である。これらの変化に伴い、従来の農業形態が21世
紀に向けて変化することは必至である。現に、農業従事
者にとって、作物栽培時に障害となる雑草を経済的、か
つ効率良く枯殺あるいは防除できる除草剤の開発は、以
前に比べて増々必要となっている。
【0004】このような除草剤として以下のような条件
を備えた薬剤の開発が切望されている。低薬量で高い除
草効果を有するもの(特に環境保護の観点からできるだ
け低薬量散布によって雑草を枯殺することが必要であ
る。)、適度な残効性を有するもの(近年、土壌残留の
長い薬物が後作へ被害を与えることが問題となってお
り、散布後、適度な残効性を示すことが重要であ
る。)、散布後、速やかに雑草を枯殺するもの(薬剤処
理後、短い期間で次の作物の播種、移植が可能であ
る。)、薬剤処理回数が少いもの(農業従事者にとって
繁雑な雑草防除作業の回数をできるだけ少くすることは
重要である。)、雑草防除対象が広範なもの(広葉雑
草、イネ科雑草、多年生雑草など性質の異った雑草種に
対して、1つの薬剤で、これらを防除できる薬剤が望ま
しい。)、施用方法が多いもの(土壌処理効果、茎葉処
理効果などを併せ持つことにより、より強力な除草効果
が得られる。)、作物に対して問題となる薬害を示さな
いもの(作物と雑草が混在するような耕地に於いて選択
的に雑草だけを枯殺できるものが好ましい。)が望まし
い。しかしながら、既存の除草剤はこれらの条件を全て
満たしているものではない。
【0005】また、農業従事者にとって、作物栽培時に
障害となる病害、害虫は優れた殺菌剤、殺虫剤によって
効率良く防除される。しかしこれら有害生物以外の要因
によって収量、品質等の低下を来す場合がある。例えば
オオムギ、ライムギ、コムギ、イネ、トウモロコシ、大
豆、棉などが収穫期に風や雨によって倒伏する場合であ
る。これを防ぐのに最も安全かつ効率良い方法の一つ
に、これら作物の倒伏防止を図る為に節間伸長を抑制
し、収量に全く影響を与えない矮化剤の開発が以前に比
べて増々必要となっている。このような矮化剤として以
下のような条件を備えた薬剤の開発が切望されている。
【0006】低薬量で高い矮化作用を有するもの(特に
環境保護の観点から、できるだけ少量散布によって矮化
作用を示すことが必要である。)、適度な残効性を有す
るもの(散布後、土壌残留が少いことが大切であ
る。)、散布後、穏やかに作用を発現するもの(急激な
作用発現は望ましくない。)、薬剤処理は基本的に1回
が好ましい(農業従事者にとって繁雑な作業の回数を少
くすることは重要である。)、施用方法が多いもの(土
壌処理、茎葉処理、種子処理等を併せ持つことにより、
作物に対して適切な施用法を選ぶことができる。)、植
物の茎葉成長を抑制することにより、栄養分を茎葉部分
よりも花あるいは実に回す事(収穫増につながる。)が
望ましい。更に根に対して成育抑制効果が少ないものが
良い。
【0007】一方、芝生の成長抑制、果樹類の徒長枝の
抑制、観賞用植物の矮化による商品価値の向上、生垣の
生育抑制、開花時期の調節などにも使用できることが望
ましい。近年、非耕地などで雑草を全て枯殺すると、土
壌の流亡を引き起こすため、草丈を抑制し、枯らさない
ようにすることが必要になってきている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況に鑑み、新規ピリミジン誘導体の除草作用、およ
び植物成長調節作用について鋭意検討した結果、下記式
で示される 4-ジフルオロハロゲノアルキルピリミジン
-5-カルボン酸アミド誘導体が優れた除草作用および植
物成長調節作用を有することを見い出し本発明を完成す
るに至った。
【0009】即ち、本発明は、式(I):
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ
素原子を表し,R1およびR2はそれぞれ独立して、水素原
子、C1 −C8 アルキル基、C3 −C8 アルケニル
基、、C3−C8 アルキニル基、、C3 −C8シクロアル
キル基またはシアノメチル基を表す。〕で表される4-ジ
フルオロハロゲノアルキルピリミジン-5-カルボン酸ア
ミド誘導体(以下本発明化合物と称する。)及びそれら
を有効成分として含有することを特徴とする除草剤及び
植物成長調節剤である。
【0012】本発明化合物のあるものは畑地、非耕地用
除草剤として、土壌処理、茎葉処理のいずれの処理方法
に於いても、イヌホウズキ(Solanum nigrum )、チョ
ウセンアサガオ(Datura stramonium )等に代表される
ナス科(Solanaceae)雑草、イチビ(Abutilon theophr
asti) 、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)等に代表
されるアオイ科(Malvaceae)雑草、マルバアサガオ(I
pomoea purpurea)等のアサガオ類(Ipomoea spps.) や
ヒルガオ類(Calystegia spps.)等に代表されるヒルガ
オ科(Convolvulaceae)雑草、イヌビユ(Amaranthus l
ividus) 、アオビユ (Amaranthus retroflexus)等に
代表されるヒユ科(Amaranthaceae)雑草、オナモミ(Xa
nthium pensylvanicum)、ブタクサ(Ambrosia artemis
iaefolia)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、ハキダメ
ギク(Galinsoga ciliata)、セイヨウトゲアザミ(Cirsi
um arvense)、ノボロギク(Senecio vulgaris)、ヒメジ
ョン (Erigeron annus)等に代表されるキク科(Comp
ositae) 雑草、イヌガラシ(Rorippa indica)、ノハラ
ガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(CapsellaBursap
astoris) 等に代表されるアブラナ科(Cruciferae)雑
草、イヌタデ(Polygonum Blumei)、ソバカズラ (Po
lygonum convolvulus)等に代表されるタデ科(Polygona
ceae)雑草、スベリヒユ(Portulaca oleracea)等に代
表されるスベリヒユ科(Portulacaceae)雑草、シロザ
Chenopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifo
lium) 、ホウキギ(Kochia scoparia) 等に代表されるア
カザ科(Chenopodiaceae)雑草、ハコベ(Stellaria medi
a)等に代表されるナデシコ科(Caryophyllaceae)雑草、
オオイヌノフグリ(Veronica persica) 等に代表される
ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae) 雑草、ツユクサ
Commelina communis) 等に代表されるツユクサ科(Co
mmelinaceae)雑草、ホトケノザ(Lamium amplexicaul
e)、ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum) 等に代表さ
れるシソ科(Labiatae)雑草、コニシキソウ(Euphorbia
supina) 、オオニシキソウ(Euphorbia maculata) 等
に代表されるトウダイグサ科(Euphorbiaceae)雑草、ヤ
エムグラ(Galiumspurium)、アカネ(Rubia akane)
に代表されるアカネ科(Rubiaceae) 雑草、スミレ(Viol
a mandshurica)等に代表されるスミレ科(Violaceae)雑
草、アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビ
スグサ(Cassia obtusifolia) 等に代表されるマメ科
(Leguminosae)雑草等の広葉雑草(Broad-leaved weeds) 野生ソルガム(Sorgham bicolor)、オオクサキビ(Pani
cum dichotomiflorum)、ジョンソングラス(Sorghum ha
lepense)、イヌビエ(Echinochloa crus-gallivar. cru
s-galli )、ヒメイヌビエ(Echinochloa crus-galli va
r. praticola )、栽培ビエ(Echinochloa utilis) 、メ
ヒシバ(Digitaria adscendens)、 カラスムギ(Avena
fatua)、オヒシバ(Eleusine indica )、エノコログサ
Setaria viridis)、スズメノテッポウ(Alopecurus a
egualis)等に代表されるイネ科雑草(Graminaceous wee
ds) 、ハマスゲ(Cyperus rotundus, Cyperus esculent
us) 等に代表されるカヤツリグサ科雑草(Cyperaceous
weeds)等の各種畑地雑草(Cropland weeds) に低薬量で
高い殺草力を有する。
【0013】又、水田用除草剤として湛水下の土壌処理
及び茎葉処理のいずれの処理方法に於いても、ヘラオモ
ダカ(Alisma canaliculatum) 、オモダカ(Sagittaria
trifolia)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea) 等に代表
されるオモダカ科(Alismataceae)雑草、タマガヤツリ
Cyperus difformis)、ミズガヤツリ(Cyperus seroti
nus)、ホタルイ(Scirpus juncoides)、クログワイ(El
eocharis kuroguwai)等に代表されるカヤツリグサ科
(Cyperaceae) 雑草、アゼナ(Lindemia pyxidaria)等
に代表されるゴマノハグサ科(Scrothulariaceae) 雑
草、コナギ(Monochoria vaginalis) 等に代表されるミ
ズアオイ科(Potenderiaceae) 雑草、ヒルムシロ(Pota
mogeton distinctus) 等に代表されるヒルムシロ科(Pot
amogetonaceae)雑草、キカシグサ(Rotala indica)等に
代表されるミソハギ科(Lythraceae)雑草、タイヌビエ
Echinochloa oryzicola )、ヒメタイヌビエ(Echino
chloa crus-galli var. formosensis)、イヌビエ( Echi
nochloa crus-galli var. crus-galli) 雑草等、各種、
水田雑草(Paddy weeds)に低薬量で高い殺草力を有す
る。
【0014】そして、重要作物であるイネ、コムギ、オ
オムギ、ソルゴー、落花生、トウモロコシ、大豆、棉、
ビート等に対して高い安全性を有することを見いだし
た。また本発明化合物のあるものは畑地、水田、非耕地
用の植物成長調節剤として、土壌処理、茎葉処理、種子
処理のいずれの処理方法においても、イヌホウズキ、チ
ョウセンアサガオ、イチビ、アメリカキンゴジカ、マル
バアサガオ、イヌビユ、アオビユ、オナモミ、ブタク
サ、ヒマワリ、ハキダメギク、セイヨウトゲアザミ、ノ
ボロギク、ヒメジョン、イヌガラシ、ノハラガラシ、ナ
ズナ、イヌタデ、ソバカズラ、スベリヒユ、シロザ、コ
アカザ、ホウキギ、ハコベ、オオイヌノフグリ、ツユク
サ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、コニシキソウ、オ
オニシキソウ、ヤエムグラ、アカネ、スミレ、アメリカ
ツノクサネム、エビスグサ、コセンダングサ等の広葉雑
草、野生ソルガム、オオクサキビ、ジョンソングラス、
イヌビエ、ブラックグラス、メヒシバ、カラスムギ、オ
ヒシバ、エノコログサ、スズメノテッポウ等のイネ科雑
草、ハマスゲ等のカヤツリグサ科雑草、ヘラオモダカ、
オモダカ、ウリカワ、タマガヤツリ、ミズガヤツリ、ホ
タルイ、クログワイ、アゼナ、コナギ、ヒルムシロ、キ
カシグサ、タイヌビエ等の各種水田雑草の成長抑制、伸
長抑制に使用でき、土壌侵食を招くこれら植物の枯死を
伴うことなしに成長を抑制できる。
【0015】作物としてイネ、コムギ、オオムギ、ライ
ムギ、トウモロコシ、ダイズ、ピーナッツ、ワタ、ヒマ
ワリ、ビート、ジャガイモ、ナタネ、サトウキビ等の倒
伏防止、伸長抑制、茎の強化、茎の肥大化、徒長防止、
茎の短縮化、節間短縮などに使用でき、結果として作物
の増収を助長したり、不良環境および病害虫に対する抵
抗性の増大が期待できる。また芝生の成長抑制に使用で
き、観賞用植物、室内用植物、庭園植物または温室植物
を小型化するのに有用である。
【0016】さらに木本植物の成長及び着花を抑制する
ために使用することができる。例えば生け垣の形を整え
たり、果樹(例えばリンゴ、西洋ナシ、サクランボ、モ
モ、ブドウ、ナシ等)を形作るため、あるいは剪定の必
要性を減少させるために使用できる。また開花時期の調
節や、分枝の調節あるいは頂端優勢を破壊して腋芽の発
達を促進させることが出来る。
【0017】近年、スギ、ヒノキ類の花粉が都市部の住
民にアレルギーを引き起こすスギ花粉症が社会問題とな
っている。本剤を試用することにより原因となるスギ、
ヒノキ類の発花形成及び着花を抑制、制御することがで
きる。また低濃度で発芽前の植物種子に処理することに
より、発芽を促進することができる。この際、出芽や伸
長を抑制することがなく、初期生育促進作用を持つ。
【0018】従って、本発明化合物は、畑地、水田、芝
生地、果樹園、牧草地その他非耕地の除草剤および植物
成長調節剤の有効成分として用いることができる。以下
に各製法について詳細に説明する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明化合物は例えばスキーム1
に示す方法によって合成できる(スキーム1のX、R1
よびR2は前記と同様の意味を表し,Ra、Rb、R',R"はそれ
ぞれ独立してC1-C4アルキル基を表す。)。
【0020】
【化3】
【0021】本発明化合物の中間体となる4−ハロアル
キル置換ピリミジン−5−カルボン酸エステル(V)
は、β−ケト酸エステル(II)にオルトギ酸エステルを
反応させてα−アルコキシメチレン−β−ケト酸エステ
ル(III)とし、次いでホルムアミジン類を反応させる
か、あるいはβ−ケト酸エステル(II)にN,N−ジメ
チルホルムアミドジアルキルアセタール又はtert−
ブトキシ−ビス(ジメチルアミノ)メタンを反応させて
α−ジメチルアミノメチレン−β−ケト酸エステル(I
V) とし、次いでホルムアミジン類と反応させて合成す
ることができる。
【0022】このようにして得られた4−ハロアルキル
置換ピリミジン−5−カルボン酸エステル(V)をアル
カリ条件下で加水分解して、4−ハロアルキル置換ピリ
ミジン−5−カルボン酸(VI)とした後、適当な塩素化
剤、例えば塩化チオニル、オキシ塩化リンによって対応
する酸クロライドとし、アミン誘導体と塩基条件下縮合
することにより本発明化合物(I)を製造することがで
きる。
【0023】
〔実施例1〕
4−クロロ−4,4−ジフルオロ−2−エトキシメチレ
ン−3−オキソブタノイックアシドエチルエステルの合
【0024】
【化4】
【0025】無水酢酸140g、エチル−4−クロロ−
4,4−ジフルオロ−3−オキソブタノイックアシド9
8.2g、オルソギ酸エチルエステル102gそして塩
化亜鉛(ZnCl2 )10mgの混合溶液を6時間半還流
した。さらに、ジーン・スターク装置を付けて、溶媒を
留去しながら9時間還流した。溶媒を減圧留去した後、
残渣を減圧蒸留し、119.6gの目的物を淡黄色透明
液体として得た。
【0026】 沸点100−113℃/0.7−0.8Torr 〔実施例2〕 4−クロロジフルオロメチル−5−ピリミジンカルボン
酸メチルエステルの合成
【0027】
【化5】
【0028】ナトリウムメトキシド29g、ホルムアミ
ジン酢酸塩48gそして無水メタノール500mlの混合
物を氷冷し、4−クロロ−4,4−ジフルオロ−2−エ
トキシメチレン−3−オキソブタノイックアシドエチル
エステル99gを30分かけて滴下した。50℃で1時
間加熱した後、溶媒を減圧留去し、水300mlを加え
た。酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。残渣を減圧蒸留し、63.7
gの目的物を透明液体として得た。
【0029】沸点76−79℃/0.6Torr1 H-NMR δ(ppm)〔solvent〕;4.03(s,3H), 9.21(s,1H),
9.49(s,1H) 〔CDCl3 〕 〔実施例3〕 4−クロロジフルオロメチル−5−ピリミジンカルボン
酸の合成
【0030】
【化6】
【0031】4−クロロジフルオロメチル−5−ピリミ
ジンカルボン酸メチルエステル5g、水酸化カリウム2
g、水10mlの混合物を室温で一晩撹拌し、さらに50
℃で1時間加熱した。水冷しながら濃塩酸をpH1−2
になるまで加え、得られた固体を濾別した。固体を60
℃で減圧乾燥し、3.8gの目的物を淡黄色固体として
得た。 融点155−158℃ 〔実施例4〕 N−(1,1−ジメチルエチル)−4−クロロジフルオ
ロメチル−5−ピリミジンカルボキサミド(本発明化合
物No.1)の合成
【0032】
【化7】
【0033】4−クロロジフルオロメチル−5−ピリミ
ジンカルボン酸1.0g、塩化チオニル2ml、クロロ
ホルム30mlの混合物を6時間加熱還流した。クロロ
ホルム及び過剰の塩化チオニルを減圧下で留去した。残
渣にテトラヒドロフラン50ml、t−ブチルアミン3
mlを加え室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し、残
渣にCHCl3 を加え結晶を濾別した。濾液をシリカゲ
ル薄層板(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)
で精製し、0.8gの目的物を白色結晶として得た。
【0034】前記実施例に準じて合成した本発明化合物
の構造式、スペクトルデータおよび物性を前記実施例を
含め第1−1表および第1−2表に示す。 〔第1−1表〕
【0035】
【化8】
【0036】
【表1】 ─────────────────────────────── 化合物No. X R1 R2 ─────────────────────────────── 1 Cl H C(CH3 3 2 Cl H CH3 3 Cl H H 4 Cl CH3 CH3 5 Cl H CH2CN ──────────────────────────────── 〔第1−2表〕
【0037】
【表2】 ─────────────────────────────────── 化合物No. スペクトルデータ 1H-NMR δ(ppm)〔solvent〕 物理的性質 ─────────────────────────────────── 1 2.73(s,9H), 7.20-7.50(br s,1H), 10.19(s,1H), 10.65(s,1H) 〔CDCl3 〕 mp 158-161℃ ─────────────────────────────────── 2 2.85(d,3H,J=5Hz), 6.5-7.0(m,1H), 8.78(s,1H), 9.17(s,1H) 〔CDCl3 〕 mp 93-95℃ ─────────────────────────────────── 3 6.5-7.2(m,2H), 8.87(s,1H), 9.25(s,1H) 〔CDCl3 〕 mp 84-86℃ ─────────────────────────────────── 4 2.91(s,3H), 3.18(s,3H), 8.90(s,1H), 9.43(s,1H) 〔CDCl3 〕 nD 20.0 1.4862 ─────────────────────────────────── 5 4.2-4.4(m,2H), 7.4-8.0(m,1H), 8.93(s,1H), 9.38(s,1H) 〔CDCl3 〕 nD 29.91.3749 ─────────────────────────────────── 前記スキームあるいは実施例に準じて合成される本発明
化合物を前記実施例で合成した化合物を含め、第2表に
示すが、本発明は、これらによって限定されるものでは
ない。 〔第2表〕
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】但し、式中のR1は以下から選択される。
【0043】
【表3】 ─────────────────────────────────── R1 ─────────────────────────────────── H,Me,Et,Pr,Priso ,Bu,Buiso ,Busec , Butert,Prcyclo ,Bucyclo ,Pn,Pnneo ,Pniso , Pncyclo ,Hex,Hexcyclo ,Pntert,CH2 C≡N, CH2 CH=CH2 ,CH(Me)CH=CH2 ,CH2 C≡CH, CH(Me)C≡CH,C(Me)2 CH=CH2 ,C(Me)2 C≡CH ─────────────────────────────────── 尚、表中の記号は以下の意味を表す。
【0044】Ph:Phenyl Me:CH3 Et:C2 5 Pr,Prn :CH2 CH2 CH3 Priso :CH(CH3 2 Prcyclo :CH(CH2 2 Bu,Bun :CH2 CH2 CH2 CH3 Busec :CH(CH3 )C2 5 Buiso :CH2 CH(CH3 2 Butert:C(CH3 3 Bucyclo :CH(CH2 3 Pn,Pnn :CH2 CH2 CH2 CH2 CH3 Pncyclo :CH(CH2 4 Pniso :CH2 CH2 CH(CH3 2 Pnneo :CH2 C(CH3 3 Hex,Hexn :CH2 (CH2 4 CH3 Hep,Hepn :CH2 (CH2 5 CH3 Oct,Octn :CH2 (CH2 6 CH3 4−Cl−Ph:4−Cl−Phenyl 本発明化合物を除草剤及び植物成長調節剤として施用す
るにあたっては、一般には適当な担体、例えばクレー、
タルク、ベントナイト、尿素、硫酸アンモニウム、クル
ミ粉、珪藻土、ホワイトカーボン等の固体担体あるいは
水、アルコール類(イソプロパノール、ブタノール、エ
チレングリコール、ベンジルアルコール、フルフリルア
ルコール等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレ
ン、メチルナフタレン等)、エーテル類(アニソール
等)、植物油(大豆油、綿実油等)、ケトン類(シクロ
ヘキサノン、イソホロン等)、エステル類(酢酸ブチル
等)、酸アミド類(N−メチルピロリドン等)またはハ
ロゲン化炭化水素類(クロルベンゼン等)などの液体担
体と混用して適用することができ、所望により界面活性
剤、乳化剤、分散剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防
止剤、固結防止剤、安定剤などを添加し、液剤、乳剤、
水和剤、ドライフロアブル剤、フロアブル剤、粉剤、粒
剤等任意の剤型にて実用に供することができる。
【0045】また、本発明化合物は必要に応じて製剤ま
たは散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌
改良剤などと混合施用しても良い。特に他の農薬と混合
施用することにより、施用薬量の減少による低コスト
化、混合薬剤の相乗作用によるスペクトラムの拡大や、
より高い除草効果或いは植調効果が期待できる。この
際、同時に複数の公知農薬との組み合わせも可能であ
る。本発明化合物と混合使用する農薬の種類としては、
例えば、ファーム・ケミカルズ・ハンドブック(Far
m Chemicals Handbook)1994
年版に記載されている化合物などがある。
【0046】本発明化合物の施用薬量は適用場面、施用
時期、施用方法、気象条件、製剤形態、土壌条件、栽培
作物等により差異はあるが一般には有効成分量としてヘ
クタール(ha)当たり0.000001〜10kg程
度、好ましくは0.00001〜5kg程度が適当であ
る。但し、植物種子の発芽及び初期生育促進に使用する
場合は有効成分濃度が、0.01〜100ppbとなる
ように調整して使用するのが好ましい。
【0047】次に具体的に本発明化合物を用いる場合の
製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらの
みに限定されるものではない。なお、以下の配合例にお
いて「部」は重量部を意味する。 〔水和剤〕 本発明化合物────────0.1〜80部 固体担体 ────────10〜90部 界面活性剤 ────────1〜10部 その他 ────────1〜 5部 その他として、例えば固結防止剤などがあげられる。
【0048】〔乳 剤〕 本発明化合物────────0.1〜30部 液体担体 ────────30〜95部 界面活性剤 ────────5〜15部 〔フロアブル剤〕 本発明化合物────────0.1〜70部 液体担体 ────────15〜65部 界面活性剤 ────────5〜12部 その他 ────────5〜30部 その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等があげられ
る。
【0049】〔粒状水和剤(ドライフロアブル剤)〕 本発明化合物────────0.1〜90部 固体担体 ────────10〜70部 界面活性剤 ────────1〜20部 〔粒 剤〕 本発明化合物────────0.0001〜10部 固体担体 ────────90〜99.9999部 その他 ────────0.1〜10部 〔液 剤〕 本発明化合物────────0.00001〜30部 液体担体 ────────0.1〜50部 水 ────────50〜99.99部 その他 ────────0〜10部 〔塗布剤〕 本発明化合物────────1〜50部 液体担体 ────────30〜95部 増粘剤 ────────5〜50部 〔樹幹注入剤〕 本発明化合物────────0.01〜30部 液体担体 ────────70〜99.99部 〔配合例1〕水和剤 本発明化合物 No.1 ───────50部 ジークライトPFP ─────────43部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5050 ─────────2部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) ルノックス1000C ────────3部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) カープレックス#80(固結防止剤)──2部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0050】〔配合例2〕乳 剤 本発明化合物 No.2 ───────3部 キシレン ─────────76部 イソホロン ─────────15部 ソルポール3005X ────────6部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学工業(株)商品名) 以上を均一に混合して乳剤とする。
【0051】〔配合例3〕フロアブル剤 本発明化合物 No.4 ──────35部 アグリゾールS−711 ───────8部 (非イオン性界面活性剤:花王(株)商品名) ルノックス1000C ────────0.5部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) 1%ロドポール水 ─────────20部 (増粘剤:ローン・プーラン社商品名) エチレングリコール(凍結防止剤)───8部 水 ─────────28.5部 以上を均一に混合して、フロアブル剤とする。
【0052】〔配合例4〕粒状水和剤(ドライフロアブ
ル剤) 本発明化合物 No.1 ──────75部 イソバンNo.1 ─────────10部 (アニオン性界面活性剤:クラレイソプレンケミカル
(株)商品名) バニレックスN ─────────5部 (アニオン性界面活性剤:山陽国策パルプ(株)商品
名) カープレックス#80 ────────10部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合微粉砕してドライフロアブル剤とす
る。
【0053】〔配合例5〕粒 剤 本発明化合物 No.2 ──────0.1部 ベントナイト ─────────50.0部 タルク ─────────44.9部 トキサノンGR−31A ───────5部 (アニオン性界面活性剤:三洋化成工業(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕した後、少量の水を加えて撹拌混
合捏和し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤にす
る。
【0054】〔配合例6〕液 剤 本発明化合物 No.4 ────── 3部 1−メトキシ−2−プロパノール──── 20部 水 ───────77部 以上を混合して均一溶液とし、液剤にする。
【0055】〔配合例7〕液 剤 本発明化合物 No.1 ──────0.0001部 1−メトキシ−2−プロパノール────1.0部 水 ───────98.9999 部 以上を混合して均一溶液とし、液剤にする。 〔配合例8〕塗布剤 本発明化合物 No.1 ───────────10部 チクソゲルVP──────────────────10部 (日産ガードラー触媒(株)商品名) キシレン─────────────────────80部 〔配合例9〕塗布剤 本発明化合物 No.4 ───────────15部 チクソゲルVP──────────────────10部 (日産ガードラー触媒(株)商品名) ハイゾール100─────────────────75部 (日石化学 商品名) 〔配合例10〕樹幹注入剤 本発明化合物 No.1 ───────────6部 イソプロパノール─────────────────94部 〔配合例11〕樹幹注入剤 本発明化合物 No.4 ───────────5部 エタノール────────────────────95部 使用に際しては上記水和剤、乳剤、フロアブル剤、粒状
水和剤は水で50〜1000倍に希釈して、有効成分が
1ヘクタール(ha)当たり0.000001〜10k
gになるように散布する。
【0056】次に、本発明化合物の除草剤及び植物成長
調節剤としての有用性を以下の試験例において具体的に
説明する。 〔試験例1〕湛水条件における雑草発生前処理による除
草効果試験 1/5000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入
れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とす
る。上記のポットにノビエ、ホタルイ、コナギ、キカシ
グサの種子、ウリカワ、ミズガヤツリの塊茎をそれぞれ
混播した後、2葉期のイネを移植した。ポットを25〜
30℃の温室内に置いて植物を育成し、播種後1日目に
水面へ所定の薬量になるように、配合例に準じて調製し
た本発明化合物を処理した。処理後3週間目に、各種雑
草に対する除草効果及びイネに及ぼす影響について調査
を行った。0は影響なし、5は完全枯死を示す5段階評
価である。結果を第3−1表に示す。
【0057】なお、各表中のNo.は実施例に記載した
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 A:ノビエ、B:ホタルイ、C:コナギ、D:キカシグ
サ、E:ウリカワ、F:ミズガヤツリ、a:イネ 〔試験例2〕湛水条件における雑草発生後処理による除
草効果試験 1/5000アールのワグネルポット中に沖積土壌を入
れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水条件とす
る。ノビエ、ホタルイ、コナギ、キカシグサの種子をそ
れぞれ上記のポットに混播した。ポットを25〜30℃
の温室に置いて植物を育成し、播種後14日目に水面へ
所定の薬量になるように、配合例に準じて調製した本発
明化合物を処理した。処理後3週間目に、各種雑草に対
する除草効果の調査を行った。0は影響なし、5は完全
枯死を示す5段階評価である。結果を第3−2表に示
す。
【0058】なお、各表中のNo.は実施例に記載した
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 A:ノビエ、B:ホタルイ、C:コナギ、D:キカシグ
サ 〔試験例3〕土壌処理による除草効果試験 縦33cm、横33cm、深さ8cmのプラスチック製
箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、エノコログサ、
カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、オナモミ、アオ
ビユ、アサガオ、オオイヌノフグリ、ハコベ、イネ、ト
ウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ビートの種子を混
播、約1.5cm覆土した後、所定の薬量になるよう
に、配合例に準じて調製した本発明化合物を土壌表面へ
均一に散布した。薬液散布後3週間目に各種雑草に対す
る除草効果及び作物に及ぼす影響について調査を行っ
た。0は影響なし、5は完全枯死を示す5段階評価であ
る。結果を第3−3表に示す。
【0059】なお、各表中のNo.は実施例に記載した
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 G:ノビエ、H:エノコログサ、I:カラスムギ、J:
ブラックグラス、K:イチビ、L:オナモミ、M:アオ
ビユ、N:アサガオ、O:オオイヌノフグリ、P:ハコ
ベ、a:イネ、b:トウモロコシ、c:コムギ、d:ダ
イズ、e:ワタ、f:ビート 〔試験例4〕茎葉処理による除草効果試験 縦33cm、横33cm、深さ8cmのプラスチック製
箱に殺菌した洪積土壌を入れ、ノビエ、エノコログサ、
カラスムギ、ブラックグラス、イチビ、オナモミ、アオ
ビユ、アサガオ、オオイヌノフグリ、ハコベ、イネ、ト
ウモロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ビートの種子を混
播、約1.5cm覆土した後、25〜30℃の温室に置
いて植物を14日間育成し、所定の薬量になるように、
配合例に準じて調製した本発明化合物を茎葉部へ均一に
散布した。薬液散布後3週間目に各種雑草に対する除草
効果及び作物に及ぼす影響について調査を行った。0は
影響なし、5は完全枯死を示す5段階評価である。結果
を第3−4表に示す。
【0060】なお、各表中のNo.は実施例に記載した
化合物No.に対応し、記号は次の意味を示す。 G:ノビエ、H:エノコログサ、I:カラスムギ、J:
ブラックグラス、K:イチビ、L:オナモミ、M:アオ
ビユ、N:アサガオ、O:オオイヌノフグリ、P:ハコ
ベ、a:イネ、b:トウモロコシ、c:コムギ、d:ダ
イズ、e:ワタ、f:ビート 〔試験例5〕茎葉処理による矮化効果試験 内径12cm,深さ11cmのプラスチック製ポットに
殺菌した洪積土壌を入れ、イネ、コムギ、バミューダグ
ラス、ベントグラスの種子をそれぞれポット別に播種
し、約1cm覆土した。ポットを25〜30°Cの温室
内に置いて植物を育成し、各種植物が1−2葉期に達し
た時、配合例に準じて調整した本発明化合物を、所定の
割合の有効成分量で、各種植物の茎葉部全面に小型スプ
レーで均一に散布した。薬液散布後2週間目に各種植物
に対する矮化効果を調査した。調査は草丈及び葉齢を測
定した。化合物No.1およびNo.4は良好な矮化効果を示し
た。
【0061】〔試験例6〕湛水条件における矮化効果試
験 1/10,000アールのプラスチック製ポットに沖積
土壌を入れた後、水を入れて混和し、水深4cmの湛水
条件とする。育苗箱で育成した約2葉期のイネをポット
に移植し、このポットを25〜30℃の温室内に置いて
イネを育成し、イネが約3.5葉期に達した時、水面に
所定の割合になるように、配合例に準じて調製した本発
明化合物を処理した。薬液処理後2週間目に、イネに対
する矮化効果を調査した。調査は草丈及び葉齢を測定し
た。化合物No.1およびNo.4は良好な矮化効果を示した。
【0062】
【表4】 〔第3−1表〕湛水条件における雑草発生前処理による除草効果試験 ───────────────────────────────── No. 薬量(g/a) A B C D E F a ───────────────────────────────── 1 10 5 3 2 5 2 2 2 2 10 0 0 2 3 0 − 0 3 10 2 0 2 3 0 0 0 4 10 5 3 3 5 0 0 0 ─────────────────────────────────
【0063】
【表5】 〔第3−2表〕湛水条件における雑草発生後処理による除草効果試験 ──────────────────────── No. 薬量(g/a) A B C D ──────────────────────── 1 1 0 4 3 2 5 2 1 0 0 0 0 3 3 1 0 0 0 2 0 4 1 0 3 2 2 5 ────────────────────────
【0064】
【表6】 〔第3−3表〕土壌処理による除草効果試験 ──────────────────────────────────── 薬 No. 量 G H I J K L M N O P a b c d e f (g/a) ──────────────────────────────────── 1 25 5 5 3 − 3 3 5 2 2 4 3 4 1 0 0 0 2 25 2 1 0 − 3 2 2 0 2 0 0 1 0 0 0 0 3 25 0 2 0 − 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 25 5 5 3 − 5 3 5 3 5 5 4 4 1 2 1 4 ────────────────────────────────────
【0065】
【表7】 〔第3−4表〕茎葉処理による除草効果試験 ──────────────────────────────────── 薬 No. 量 G H I J K L M N O P a b c d e f (g/a) ──────────────────────────────────── 1 25 3 3 3 − 1 0 3 1 1 3 2 3 2 1 1 1 2 25 0 0 0 − 0 0 0 0 0 2 0 2 0 1 0 0 4 25 3 4 3 − 0 0 2 0 5 5 2 2 1 0 0 3 ────────────────────────────────────
【0066】
【発明の効果】本発明化合物は優れた除草効果および矮
化効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三ケ島 巧 千葉県船橋市坪井町722番地1日産化学工 業株式会社中央研究所内 (72)発明者 縄巻 勤 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470日産化 学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 伊藤 洋一 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470日産化 学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 須藤 和久 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470日産化 学工業株式会社生物科学研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表
    し,R1およびR2はそれぞれ独立して、水素原子、C1 −C
    8 アルキル基、C3 −C8 アルケニル基、、C3−C8
    アルキニル基、、C3 −C8シクロアルキル基またはシ
    アノメチル基を表す。〕で表される化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物を含有することを
    特徴とする植物成長調節剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物を含有することを
    特徴とする除草剤。
JP21891695A 1995-08-28 1995-08-28 4−ジフルオロハロゲノアルキルピリミジン−5−カルボン酸アミド誘導体 Pending JPH0959259A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001335567A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Ube Ind Ltd 4−(1−フルオロエチル)ピリミジン−5−カルボン酸アミド誘導体及び農園芸用の有害生物防除剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335567A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Ube Ind Ltd 4−(1−フルオロエチル)ピリミジン−5−カルボン酸アミド誘導体及び農園芸用の有害生物防除剤
JP4491913B2 (ja) * 2000-05-26 2010-06-30 宇部興産株式会社 4−(1−フルオロエチル)ピリミジン−5−カルボン酸アミド誘導体及び農園芸用の有害生物防除剤

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