JPH0959141A - 皮膚外用組成物 - Google Patents

皮膚外用組成物

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JPH0959141A
JPH0959141A JP23923695A JP23923695A JPH0959141A JP H0959141 A JPH0959141 A JP H0959141A JP 23923695 A JP23923695 A JP 23923695A JP 23923695 A JP23923695 A JP 23923695A JP H0959141 A JPH0959141 A JP H0959141A
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JP
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skin
acid
polyol
composition
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JP23923695A
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English (en)
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Yasuo Nagahara
恭生 永原
Haruo Sumiya
治夫 角谷
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い保湿力が発揮され、肌質(つや、きめ
等)改善効果が向上され、小じわなどの皮膚老化の高い
改善効果が得られる皮膚外用組織物を提供する。 【解決手段】 炭素数2〜5のヒドロキシカルボン酸お
よびその塩の少なくとも1種(但し遊離の乳酸を除く)
(A)と、下記一般式で表されるポリオール(3−メチ
ル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペ
ンタジオール等)から選ばれる少なくとも1種(B)を
含有することを特徴とする皮膚外用組織物。 【化1】 (式中、R1、R2:炭素数1〜3の、アルキル基または
アルケニル基 R3 :炭素数1〜5の、アルキレン基またはアルケ
ニレン基 R4、R5:水素原子、炭素数1〜3の、アルキル基また
はアルケニル基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌荒れ改善、およ
び保湿能改善効果の優れた皮膚外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ヒドロキシカルボン酸および
その塩には角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作
用、皮膚細胞の再生促進作用、創傷治癒作用等があり、
小じわなどの皮膚老化の改善効果があることが知られて
いる(特開昭63−166837号公報)。また、一般
にポリオール類は、保湿剤、しっとりとした感触やなめ
らかな感触を与える使用感向上剤として、広く使用され
ている。このような例として例えば特開昭63−126
811号公報には、3−メチル−1,3−ブタンジオー
ルを含有する、しっとりとした使用感を改良した、皮膚
用クリーム、化粧水、シャンプー、リンス等の化粧料が
開示されている。しかしながら、ヒドロキシカルボン酸
およびその塩は、角質層剥離等の効果が知られている
が、保湿効果は乏しく肌に潤いを与えることにおいて問
題があった。また、乳酸やサリチル酸は皮膚刺激があ
り、安全性の上で問題があった。一方、ポリオールは、
使用感向上剤として知られているが、その保湿効果は十
分でなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記ヒドロ
キシカルボン酸およびその塩の有効性を保ち、ポリオー
ルの良好な使用感を持ちつつ、保湿能を向上させた皮膚
外用組成物を提供すことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、特定のポ
リオールが、ヒドロキシカルボン酸及びその塩と組み合
わせることにより、相乗的に高い保湿力が発揮され、し
かもヒドロキシカルボン酸およびその塩の有効性がさら
に向上されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明によれば、炭素数2〜5のヒドロキシ
カルボン酸およびその塩から選ばれた少なくとも1種
(但し遊離の乳酸を除く)(A)、と下記一般式で表さ
れるポリオールの少なくとも1種(B)とを含有するこ
とを特徴とする皮膚外用組成物が提供される。
【化1】 (式中、R1、R2:炭素数1〜3の、アルキル基または
アルケニル基 R3 :炭素数1〜5の、アルキレン基またはアルケ
ニレン基 R4、R5:水素原子、炭素数1〜3の、アルキル基また
はアルケニル基) また、特に前記ポリオールが、3−メチル−1,3−ブ
タンジオール、または2−メチル−2,4−ペンタジオ
ールであることを特徴とする前記皮膚外用組成物が提供
される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分の炭素数2〜
5のヒドロキシカルボン酸としては、ヒドロキシ基およ
びカルボキシル基を各1個以上有し、総炭素数が、2〜
5である有機酸であればいずれでもよく、その炭素鎖は
直鎖のもの、分枝しているもの、環状のもの、また結合
が飽和のもの、不飽和のもの等いずれのものも用いられ
る。またこれらヒドロキシカルボン酸のラクトン、ハロ
ゲン化物等の誘導体でもよい。但し、遊離の乳酸は皮膚
刺激があるので本発明では使用しない。また炭素数が6
以上のものは効果が低いので好ましくない。これらヒド
ロキシカルボン酸の塩としては、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、アルミニウム等の金属塩やトリエタ
ノールアミン等の有機塩等のいずれでもよい。
【0006】本発明の(A)成分であるヒドロキシカル
ボン酸としては以下のものが挙げられる。 炭素数が2のもの;グリコール酸、 炭素数が3のもの;3−ヒドロキシプロパン酸、2,3
−ジビドロキシプロパン酸、 炭素数が4のもの;メチル乳酸、リンゴ酸、酒石酸、オ
キサル酢酸、2−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシ
ブタン酸、4−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシ−
2−メチルプロパン酸、2−ヒドロキシ−3−ブテン酸 炭素数が5のもの;2−ヒドロキシペンタン酸、2,3
−ジヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシ−3−メチ
ルブタン酸、ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシ−
3−メチルブタン酸、ヒドロキシピバリン酸、2−ヒド
ロキシ−2−メチルブタンジカルボン酸 これらの中で好ましいものは、グリコール酸、リンゴ
酸、酒石酸である。
【0007】本発明の(A)成分であるヒドロキシカル
ボン酸およびその塩は、化学合成、天然物からの抽出、
発酵等の様々な方法で得ることができる。天然物からの
抽出物等においては、ヒドロキシカルボン酸およびその
塩以外の成分も含むが、特に分離・精製を施すことな
く、抽出物等をそのまま使用することができる。天然物
からの抽出物の具体例としては、植物、例えばアロエ
(アロエベラ、キダチアロエ等)、サトウキビ、柑橘
類、コケモモ等からの抽出物が挙げられ、特にアロエか
らの抽出物が好ましい。以下、アロエからの抽出法を例
に挙げて説明する。
【0008】アロエ抽出法としては方法に制限はなく、
通常の抽出法が採用され、水、親水性有機溶媒、含水親
水性有機溶媒、その他の有機溶媒等を使用して抽出され
る。本出願人はアロエ抽出法としていくつかの提案を行
っており、特に好ましくは、以下の方法である(この方
法によるアロエ抽出物をアロエECWと称す)。具体的
には、アロエの樹液に対してバッチ法による第1回の活
性炭処理を行い、次いで活性炭を除去した溶液を濃縮
し、この濃縮液に対してバッチ法による第2回の活性炭
処理を行い、活性炭を除去して得られた溶液を採取する
ことを特徴とするアロエからの生理活性作用を有する物
質を製造する方法である(特公平5−5834号公
報)。
【0009】(A)成分のヒドロキシカルボン酸および
その塩は、任意の濃度で配合できるが、0.01〜50
%(%は重量%で表す。以下同様)が好ましく、さらに
0.05〜20%が好ましく、特に0.1〜10%が好
ましい。
【0010】ヒドロキシカルボン酸およびその塩の有効
性をさらに向上させ、高い保湿力を発揮すべく、種々の
ポリオール類において、スクリーニングを行った。指標
としては、人の前腕内側部を用いて、有機溶媒(アセト
ン:エーテル=1:1)で脱脂し、作成した荒れ肌に、
塗布し、目視による荒れ肌改善、角層水分量改善で判定
した。その結果、本発明の、下記一般式で表されるポリ
オールが優れた効果を発揮することを見い出した。
【化1】 (式中、R1〜R5は前記定義と同じ) 一方、従来から湿潤剤、使用感付与剤として良く知られ
ているポリオール類、例えば、グリセリン、プロピレン
グリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DP
G)、1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)に
は、保湿力を相乗的に向上させ、またヒドロキシカルボ
ン酸およびその塩の効果を更に向上させる作用はなかっ
た。
【0011】本発明の前記一般式で表されるポリオール
としては、3−メチル−1,3−ブタンジオール(I
G)、2−メチル−2,4−ペンタジオール(HG)等
が好ましく用いられる。
【0012】(B)成分のポリオールは、任意の濃度で
配合できるが、0.01〜50%(%は重量%、以下同
様)が好ましく、さらに0.05〜20%が好ましく、
特に0.1〜10%が好ましい。
【0013】また本発明の(A)成分と(B)成分の濃
度の比率としては1:5000〜5000:1が好まし
く、さらに1:250〜250:1が好ましく、特に
1:100〜100:1が好ましい。
【0014】本発明の皮膚外用組成物には、上記必須成
分の他に、通常外用剤に用いられる配合剤、例えば界面
活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、防腐
剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色
素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、水
等を配合することが可能である。
【0015】具体的には、界面活性剤としては、親油型
グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモ
ノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ソ
ルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノス
テアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレー
ト、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、
ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤:ステアリン酸ナト
リウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタ
ノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナト
リウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオ
ン界面活性剤:塩化ステアリルジメチルベンジルアンモ
ニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカ
チオン界面活性剤:塩酸アルキルアミノエチルグリシン
液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することがで
きる。
【0016】油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カ
カオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシ
ード油、アボガド油等の植物油脂類:ミンク油、卵黄油
等の動物油脂類:ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類:流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等炭化水
素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然および
合成樹脂肪酸類:セタノール、ステアリルアルコール、
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリル
アルコール等の天然および合成高級アルコール類:ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデ
シル、コレステロールオレート等のエステル類を例示す
ることができる。
【0017】保湿剤としては、多価アルコールとして、
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール等が、NMF
(natural moisturizing fac
tor)成分として、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸
ナトリウム等が、また、水溶性高分子物質として、ヒア
ルロン酸、コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類コンド
ロイチン硫酸等が挙げられる。
【0018】増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、
キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出
物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質:メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セ
ルロース等の半合成高分子物質:カルボキシビニルボリ
マー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を例
示することができる。
【0019】防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン酸
塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニ
ルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、
塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、
エタノール等を例示することができる。
【0020】酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン
酸等を:キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、
エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタ
リン酸塩、グルコン酸等を:pH調整剤としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミ
ン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウ
ム等をそれぞれ例示することができる。
【0021】紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル
パラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシ
サイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示
することができる。
【0022】ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミ
ンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミ
ンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチ
ン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロ
ット酸およびその誘導体等を例示することができる。
【0023】アミノ酸類としては、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニ
ン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニ
ン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラキン酸、
グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよび
その誘導体等を例示することができる。
【0024】なお任意成分は、これらに限定されるもの
ではない。上記必須成分と任意成分を適当に配合するこ
とにより、例えば、本発明のA成分を0.01〜50
%、B成分を0.01〜50%、任意成分として油分0
〜80%、界面活性剤0〜12%、保湿剤1〜15%、
精製水バランス、防腐剤微量を含有する皮膚外用剤を提
供することができる。
【0025】皮膚化粧料として用いる場合の具体例を示
すと以下の通りである。尚、%は重量%である。 (1)皮膚用クリーム 本発明母A成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1
〜10%、油分10〜70%、界面活性剤2〜7%、保
湿剤1〜10%、pH調整剤0〜3%、精製水バラン
ス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。 (2)乳液 本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1
〜10%、油分0〜40%、アルコール類0〜15%、
界面活性剤1〜5%、保湿剤1〜10%、増粘剤0〜2
%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微
量、香料微量を含有する組成物。 (3)化粧水、美容液 本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1
〜10%、油分0〜40%、アルコール類0〜20%、
界面活性剤0〜2%、保湿剤2〜8%、増粘剤0〜2
%、酸化防止剤0〜0.5%、キレート剤0〜0.1
%、pH調整剤0〜3%、精製水バランス、防腐剤微
量、色素0〜微量、香料微量を含有する組成物。 (4)パック剤 本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1
〜10%、アルコール類2〜10%、保湿剤2〜10
%、無機粉体0〜20%、造膜剤10〜20%、精製水
バランス、防腐剤微量、香料微量を含有する組成物。 (5)ジェル剤 本発明のA成分0.1〜10%、本発明のB成分0.1
〜10%、アルコール類0〜10%、保湿剤2〜20
%、増粘剤1〜20%、pH調整剤0〜3%、精製水バ
ランス、防腐剤微量、色素0〜微量、香料微量を含有す
る組成物。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明する。
【0027】実施例1 次の方法により、(A)成分に(B)成分を組み合わ
せ、化粧水を調整し、その保湿効果を調ベた。 〈皮表角層水分量測定装置による保湿能改善試験〉25
才〜55才の男性10名の前腕内側部をアセトン:エー
テル=1:1の混合溶媒で脱脂し、荒れ肌を作成した。
塗布剤を1日2回塗布し、3日後に皮表角層水分量測定
装置(IBS社製 SKICON−200)によりコン
ダクタンスを測定し、その平均値を示した。なお、成分
(A)、(B)は表1に示した。また、配合量は重量%
で表す。
【0028】
【表1】 表1の結果より、(A)成分、又は(B)成分は、単独
では保湿力において不十分であるが、組み合わせること
により、単独では有していない保湿力を発揮することが
明らかである。
【0029】実施例2 次の方法により、A成分にB成分を組み合わせ、化粧水
を調整し、その肌荒れ改善効果を調べた。 〈目視による荒れ肌改善評価試験〉25才〜55才の男
性10名の前腕内側部をアセトン:エーテル=1:1の
混合溶媒で脱脂し、荒れ肌を作成し、その平均値を示し
た。塗布剤を1日1回塗布し、3日後に目視によりその
荒肌改善度を評価した。 塗布製剤 A成分:表2に示す成分および量 B成分:表2に示す成分および量 精製水:バランス (1N水酸化ナトリウムまたは塩酸でpH4.0に調
整) 目視による評価基準 荒れ肌の状態を次のように評価した。 1 改善なし 2 やや改善 3 改善がみられる 4 ほぼ改善 5 改善 検討結果を表2に示した。
【0030】
【表2】 表2の結果より、本発明品は比較例に比べ、荒れ肌の改
善度が明らかに高くなった。すなわち、(A)成分に
(B)成分を組み合わせることにより、(A)成分の効
果を飛躍的に向上させることができた。
【0031】実施例3 表3に示す成分1〜7及び成分8〜16を別々に70℃
で加熱溶解した後、混合乳化し、冷却しながら途中で成
分16を加えて室温まで冷却し、クリームを調整した。
なお配合量は、重量%で表す。
【表3】 成 分 本発明品 比較例 ─────────────────────────────────── 1.流動パラフィン(#70) 10.0 10.0 2.イソプロピルミリステート 1.5 1.5 3.グリセリンモノステアレート 0.5 0.5 4.ステアリン酸 2.0 2.0 5.POE(20)ステアリルアルコール 0.7 0.7 6.グリチルレチン酸 0.1 0.1 7.ブチルパラベン 0.1 0.1 8.グリコール酸(A)成分 1.0 − 9.IG (B)成分 1.0 − 10.グリセリン 2.0 2.0 11.カルボキシビニルポリマー(分子量100万〜150万) 0.1 0.1 12.エタノール 2.0 2.0 13.メチルパラベン 0.1 0.1 14.精製水 バランス バランス 15.水酸化ナトリウム 微量 − 16.香料 微量 微量 ─────────────────────────────────── このようにして調製したクリームの有効性を下記のよう
にして評価した。すなわち、35〜55才の女性20名
を選び、1日2回(朝と夜)、連続3ヵ月本発明品と比
較例をハーフ・フェイス法で左右顔面に別々に使用させ
た後、保湿能が改善されたことに起因する肌質(みずみ
ずしさ、つや、きめ、くすみ)の改善、及びヒドロキシ
カルボン酸及びその塩の効果に起因する小じわの改善の
程度を強べた。結果を表4に示す。
【0032】
【表4】 表4の結果から、比較例に比べ本発明品は肌質(みずみ
ずしさ、つや、きめ、くすみ)および小じわについては
顕著な改善効果を示した。以上の結果は、本発明の皮膚
外用組成物の如く(A)成分と(B)成分を併用したも
のを使用することにより、実施例1に示された様に保湿
能が飛躍的に向上し、実施例2で示されたように(A)
成分の効果がさらに高まったためである。その結果、実
施例3で示したように、肌質の改善、小じわの改善が行
われた。
【0033】実施例4 表5に示す成分1〜7及び成分8〜12を別々に溶解
後、混合して美容液を調製した。このようにして調製し
た美容液の有効性を実施例3と同様にして調べた。結果
を表6に示す。
【表5】 成 分 本発明品 比較例 ────────────────────────────────── 1.IG (B)成分 3.0 − 2.リンゴ酸(A)成分 2.0 − 3.グリセリン 5.0 5.0 4.1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 5.カルボキシビニルポリマー 0.5 0.5 6.水酸化カリウム 微量 − 7.精製水 バランス バランス 8.酢酸dl−α−トコフェロール 0.2 0.2 9.エタノール 1.0 1.0 10.ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5 0.5 11.メチルパラペン 0.1 0.1 12.香料 微量 微量 ──────────────────────────────────
【0034】
【表6】 表6の結果から、比較例に比べ本発明品は肌質(つや、
きめ、くすみ)および小じわについて、顕著な改善効果
を示した。以上の結果は、本発明の皮膚外用組成物の如
く(A)成分と(B)成分を併用した美容液を使用する
ことにより、実施例1に示された様に保湿能が飛躍的に
向上し、実施例2で示されたように(A)成分の効果が
さらに高まったためである。その結果、実施例4で示し
たように、肌質の改善、小じわの改善が行われた。
【0035】実施例5 表7に示す成分を混合してジェル剤を調製した。このよ
うにして調製したジェル剤の有効性を実施例3と同様に
して調べた。結果を表8に示す。
【表7】 成 分 本発明品 比較例 ────────────────────────────────── 1.リンゴ酸(A)成分 1.0 − 2.リンゴ酸(A)成分 1.0 − 3.HG (B)成分 1.0 − 4.キサンタンガム 1.0 1.0 5.1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 6.グリセリン 5.0 5.0 7.メチルパラペン 0.1 0.1 8.水酸化ナトリウケム 微量 − 9.精製水 バランス バランス 10.香料 微量 微量 ──────────────────────────────────
【0036】
【表8】 表8の結果から、肌質(つや、きめ、くすみ)および小
じわについて、顕著な改善効果を示した。以上の結果
は、本発明の皮膚外用組成物の如く(A)成分と(B)
成分を併用したジェル剤を使用することにより、実施例
1に示された様に保湿能が飛躍的に向上し、実施例2で
示されたように(A)成分の効果がさらに高まったため
である。その結果、実施例5で示したように、肌質の改
善、小じわの改善が行われた。
【0037】実施例6 表9に示す成分1〜4を70℃で加熱溶解した。一方、
成分5〜10を7℃加熱溶解し、前記油脂用溶液(成分
1〜4)を添加し乳化させた後、冷却しながら途中で成
分11を加えて室温まで冷却し、表9に示す乳液を調整
した。このようにして調整した乳液の有効性を実施例3
と同様にして調べた。
【表9】 成 分 本発明品 比較例 ────────────────────────────────── 1.ラノリンアルコール 5.0 5.0 2.ミリスチン酸イソプロピル 2.0 2.0 3.ステアリン酸 5.0 5.0 4.モノステアリン酸グリセリン 1.0 1.0 5.トリエタノールアミン 0.8 − 6.1,3−ブチレングリコール 6.0 6.0 7.グリコール酸(A)成分 0.5 − 8.IG (B)成分 3.0 − 9.メチルパラペン 0.3 0.3 10.精製水 バランス バランス 11.香料 微量 微量 ────────────────────────────────── 表9の結果から、比較例に比べ本発明品は、肌質(つ
や、きめ、くすみ)および小じわについて、顕著な改善
効果を示した。以上の結果は、本発明の皮膚外用組成物
の如く(A)成分と(B)成分を併用した乳液を使用す
ることにより、実施例1に示された様に保湿能が飛躍的
に向上し、実施例2で示されたように(A)成分の効果
がさらに高まったためである。その結果、実施例6で示
したように、肌質の改善、小じわの改善が行われた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、(A)成分として炭素
数2〜5のヒドロキシカルボン酸およびその塩(ただし
遊離の乳酸を除く)と、(B)成分として前記一般式で
表されるポリオールとを併用することにより、(A)成
分、(B)成分どちらも単独では有していない高い保湿
力を発揮することができた。しかも、(A)成分が持つ
角質剥離作用、角質ターンオーバー促進作用、皮膚細胞
の再生促進作用、創傷治癒作用等による、肌質(つや、
きめ等)の改善、小じわなどの皮膚老化の改善効果を、
(B)成分を併用することによりさらに向上させること
ができた。これら(A)成分、(B)成分を配合するこ
とにより、優れた効果を持ち、かつ安全性の高い医薬
品、医薬部外品、化粧料等の皮膚外用組成物が提供され
る。本発明の(A)成分と(B)成分の少なくとも1種
を配合した皮膚外用組成物は、各種化粧用クリーム、乳
液、化粧水、美容液、パック剤、アンダーメークアッ
プ、ファンデーション、ジェル剤、軟膏等の種々の形態
で幅広く使用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数2〜5のヒドロキシカルボン酸お
    よびその塩から選ばれた少なくとも1種(但し遊離の乳
    酸を除く)(A)と、下記一般式で表されるポリオール
    の少なくとも1種(B)とを含有することを特徴とする
    皮膚外用組成物。 【化1】 (式中、R1、R2:炭素数1〜3の、アルキル基または
    アルケニル基 R3 :炭素数1〜5の、アルキレン基またはアルケ
    ニレン基 R4、R5:水素原子、炭素数1〜3の、アルキル基また
    はアルケニル基)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1171223A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Shiseido Co Ltd くすみ防止用皮膚外用剤
JP2002540126A (ja) * 1999-03-26 2002-11-26 パルファン クリスチァン ディオール 肌細胞cd44膜受容体の機能性及び/又は発現を増加するための物質を少なくとも1つ含有する化粧組成物又は皮膚科学組成物

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1171223A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Shiseido Co Ltd くすみ防止用皮膚外用剤
JP2002540126A (ja) * 1999-03-26 2002-11-26 パルファン クリスチァン ディオール 肌細胞cd44膜受容体の機能性及び/又は発現を増加するための物質を少なくとも1つ含有する化粧組成物又は皮膚科学組成物
JP4708571B2 (ja) * 1999-03-26 2011-06-22 パルファン クリスチァン ディオール 肌細胞cd44膜受容体の機能性及び/又は発現を増加するための物質を少なくとも1つ含有する化粧組成物又は皮膚科学組成物

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