JPH0959134A - 洗髪剤組成物 - Google Patents

洗髪剤組成物

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JPH0959134A
JPH0959134A JP24101795A JP24101795A JPH0959134A JP H0959134 A JPH0959134 A JP H0959134A JP 24101795 A JP24101795 A JP 24101795A JP 24101795 A JP24101795 A JP 24101795A JP H0959134 A JPH0959134 A JP H0959134A
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将史 山口
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徹 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指通りが良好で、損傷毛髪に対して損傷の進
行を抑制する洗髪剤組成物を提供する。 【構成】 この洗髪剤組成物は、アルケニルコハク酸糖
エステル塩、糖類、アニオン界面活性剤及びカチオン化
ポリマーを含有する。所望により、更に両性界面活性
剤、ノニオン界面活性剤及び/又はカチオン界面活性剤
を含有していてもよい。各成分の配合量は、アルケニル
コハク酸糖エステル塩0.1〜20重量%、糖類0.1
〜45重量%、アニオン界面活性剤1.5〜20重量
%、カチオン化ポリマー0.1〜5重量%であるのが好
ましい。任意的に含有される成分については、両性界面
活性剤が20重量%以下、ノニオン界面活性剤が5重量
%以下及びカチオン界面活性剤が5重量%以下であるの
が好ましい。この洗髪剤組成物は、水溶液形態で製造及
び販売され、一般的に水を所定量(所定重量%)含有し
ている。なお、上記した各成分の重量%の合計は、10
0重量%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪を洗浄する際に使
用する洗髪剤組成物に関し、特に、損傷毛髪の損傷が進
行するのを防止しうる洗髪剤組成物に関するものであ
る。また、美容院等において美容師等が業務用として使
用するのに適した洗髪剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、洗髪剤(シャンプー)には、単に
毛髪に対する洗浄力だけでなく、洗髪時の泡立ち,ぬめ
り感及び滑らかさや、洗髪後の毛髪の柔らかさ,滑らか
さ,べとつきのなさ,くし通りの良さ及び艶等を発揮さ
せる性能が要求されている。このため、洗髪剤中に含有
させる界面活性剤として、アルケニルコハク酸糖エステ
ルを使用することが、本件発明者の一人によって既に提
案されている(特開平4−273806号公報、特開平
6−72823号公報)。例えば、これらの公報には、
アルケニルコハク酸糖エステルとアニオン界面活性剤と
を含有させた洗髪剤が提案されている。この洗髪剤は、
上記した性能を十分に発揮し、好ましいものである。
【0003】しかしながら、この洗髪剤は、家庭におい
て使用するには十分であるが、美容院において使用する
には未だ不十分な点があった。即ち、美容院において
は、美容師が一日に何人もの人の洗髪をしなければなら
ず、洗髪時の指通りが良好でなければならないという要
求があり、上記した洗髪剤はこの要求を十分に満足する
ものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記した公報に記載された技術を改良し、アルケニルコハ
ク酸糖エステル塩と糖類とアニオン界面活性剤とカチオ
ン化ポリマーとを併用することによって、洗髪時の指通
りが良好で、美容院等で業務用として使用するのに適し
た洗髪剤組成物を提供しようというものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、アルケ
ニルコハク酸糖エステル塩、糖類、アニオン界面活性剤
及びカチオン化ポリマーを含有してなることを特徴とす
る洗髪剤組成物に関するものである。
【0006】本発明において使用するアルケニルコハク
酸糖エステル塩は、アルカリ性物質の存在下で、糖類に
アルケニルコハク酸をエステル結合させて得られるもの
である。このアルケニルコハク酸糖エステル塩は、一般
式(I)で示されるものである。
【化1】 (式中、Gは糖類残基を表す。R1及びR2のうち、一方
は炭素数1〜24のアルケニル基を表し、他方は水素原
子を表す。Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニア,アルキルアミン又はアルカノールアミンを表
す。nは1以上の整数を表す。)
【0007】この一般式からも明らかなように、糖類と
アルケニルコハク酸とは、糖類が持っている水酸基(−
OH)と、アルケニルコハク酸が持っている一つのカル
ボキシル基(−COOH)とがエステル結合によって結
合している。従って、一般式(I)で示した糖類残基で
あるGは、糖類から水素原子を引き抜いたもの(糖類が
持っている水酸基から水素原子を引き抜いたもの)と理
解されるべきである。そして、アルケニルコハク酸は、
糖類に少なくとも1分子以上がエステル結合によって結
合されており、一般式(I)中のnは1以上の整数であ
る。即ち、本発明で使用する糖類は、少なくとも3個以
上の水酸基を持っているため、アルケニルコハク酸は1
分子がエステル結合によって結合する場合もあるが、2
分子又は3分子以上がエステル結合によって結合する場
合もあるのである。糖類にエステル結合したアルケニル
コハク酸が持っている他方のカルボキシル基は、アルカ
リ性物質によって中和され、塩となっている。塩を形成
するための物質としては、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニア,アルキルアミン又はアルカノールア
ミンが用いられる。
【0008】アルケニルコハク酸糖エステル塩を製造す
る際に使用する糖類としては、単糖類、オリゴ糖、加水
分解澱粉、アミノ酸、酸性糖、糖アルコール、還元澱粉
糖化物(還元水飴)、還元麦芽水飴等を使用することが
できる。単糖類としては、リボース,アラビノース,キ
シロース,リキソース等のアルドペントース、グルコー
ス,マンノース,アロース,アルトース,タロース,ガ
ラクトース,イドース,グロース等のアルドヘキソー
ス、リブロース,キシルロース等のケトペントース、フ
ルクトース,プシコース,ソルボース,タガトース等の
ケトヘキソース、又はラムノース等を用いることができ
る。オリゴ糖としては、蔗糖,マルトデキトスリン類,
シクロデキストリン類,イソマルトデキストリン類,セ
ロオリゴ糖類,ガラクトオリゴ糖類,マンノオリゴ糖類
等を用いることができる。加水分解澱粉としては、酵素
変性デキストリンや培焼デキストリン等を用いることが
できる。アミノ酸としては、グルコサミン,ガラクトサ
ミン(コンドロサミン),マンノサミン,グロサミン,
カノサミン等を用いることができる。酸性糖としては、
グルクロン酸,グルロン酸,ガラクチュロン酸,マンニ
ュロン酸等を用いることができる。糖アルコールとして
は、グリセリン,エリトリット,リビット,アラビッ
ト,マンニット,ソルビット(グルシット),ズルシッ
ト,ボレミット等を用いることができる。
【0009】アルケニルコハク酸糖エステル塩を製造す
る際に使用するアルケニルコハク酸としては、アルケニ
ル無水コハク酸を使用するのが好ましい。アルケニル無
水コハク酸は、アルカリ性物質の存在下で開環して、一
方のカルボキシル基がアルカリ性物質と反応して塩を形
成し、他方のカルボキシル基は糖類とエステル結合する
のである。アルケニル無水コハク酸としては、アルケニ
ル(炭素数2〜20)無水コハク酸を使用するのが好ま
しく、特にアルケニル(炭素数8〜18)無水コハク酸
を使用するのがより好ましい。具体的には、オクテニル
無水コハク酸,デセニル無水コハク酸,ドデセニル無水
コハク酸,テトラデセニル無水コハク酸,ヘキサデセニ
ル無水コハク酸又はオクタデセニル無水コハク酸を使用
するのが、最も好ましい。
【0010】アルケニルコハク酸糖エステル塩を製造す
る際に使用するアルカリ性物質としては、水酸化ナトリ
ウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等のアルカリ金
属の水酸化物、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム
等のアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム,炭
酸カリウム,炭酸リチウム等のアルカリ金属の炭酸塩、
炭酸マグネシウムや炭酸カルシウム等のアルカリ土類金
属の炭酸塩、ナトリウムメトキサイド,ナトリウムエト
キサイド,カリウムメトキサイド等のアルカリ金属のア
ルコキサイド、カルシウムエトキサイド等のアルカリ土
類金属のアルコキサイド、アンモニア、メチルアミン,
ジメチルアミン,トリメチルアミン,エチルアミン,ジ
エチルアミン,トリエチルアミン,プロピルアミン,ジ
プロピルアミン,ブチルアミンイソブチルアミン,第2
級ブチルアミン,第3級ブチルアミン,アミルアミン,
第2級アミルアミン,第3級アミルアミン,ヘキシルア
ミン等の炭素数1〜6のアルキル基を有するモノ、ジ若
しくはトリアルキルアミン、トリエタノールアミン,ト
リイソプロパノールアミン,ジエタノールアミン等のジ
若しくはトリアルカノールアミン等を使用することがで
きる。
【0011】本発明において使用するアルケニルコハク
酸糖エステル塩として最も好ましい例は、オクテニルコ
ハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩,
オクテニルコハク酸還元水飴エステルトリエタノールア
ミン塩,オクテニルコハク酸ソルビットエステルトリエ
タノールアミン塩又はオクテニルコハク酸グリセリンエ
ステルトリエタノールアミン塩が挙げられる。
【0012】本発明において使用する糖類としては、ア
ルケニルコハク酸糖エステル塩を製造する際に使用した
糖類と同様のものが用いられる。即ち、前記した単糖
類、オリゴ糖、加水分解澱粉、アミノ酸、酸性糖、糖ア
ルコール、還元澱粉糖化物(還元水飴)又は還元麦芽水
飴等を単独で又は混合して使用することができる。
【0013】本発明に係る洗髪剤組成物中におけるアル
ケニルコハク酸糖エステル塩の含有割合は、任意である
が、一般的に0.1〜20重量%程度が好ましい。ま
た、本発明に係る洗髪剤組成物中における糖類の含有割
合も任意であるが、一般的に0.1〜45重量%程度が
好ましい。アルケニルコハク酸糖エステル塩の含有割合
が0.1重量%未満であったり、又は糖類の含有割合が
0.1重量%未満であると、本発明の目的である洗髪時
の指通りが十分に改善されない傾向が生じる。また、ア
ルケニルコハク酸糖エステル塩の含有割合が20重量%
を超えても、又は糖類の含有割合が45重量%を超えて
も、洗髪時における指通りの改善が飽和状態となる傾向
が生じ、多量のアルケニルコハク酸糖エステル塩又は糖
類の含有は合理的ではない。
【0014】洗髪剤組成物中におけるアルケニルコハク
酸糖エステル塩及び糖類の含有割合とは、洗髪剤組成物
を得る際に配合したアルケニルコハク酸糖エステル塩及
び糖類の重量割合のことを意味している。一般的に、ア
ルケニルコハク酸糖エステル塩と糖類とは、混合物(こ
の混合物中には更に水も含有されている場合が一般的で
ある。)として提供されるものであるため、この混合物
中におけるアルケニルコハク酸糖エステル塩と糖類との
含有割合を求め、この混合物の配合割合によって、アル
ケニルコハク酸糖エステル塩と糖類との含有割合を決定
するのである。混合物中におけるアルケニルコハク酸糖
エステル塩の含有割合は、以下の方法によって測定され
る。即ち、混合物を高速液体クロマトグラフィ−(HP
LC)にかけて糖類とアルケニルコハク酸糖エステル塩
とを分別した後、示差屈折計で糖類を定量することによ
って、混合物中の糖類の含有割合が決定される。一方、
アルケニルコハク酸糖エステル塩は、混合物中から糖類
の含有割合及び水の含有割合を減じることによって決定
される。なお、HPLCによる定量分析は、厳密な意味
での糖類とアルケニルコハク酸糖エステル塩との含有割
合(重量割合)を決定することはできないが、本発明で
はHPLCで得られた結果をそのまま便宜的に含有割合
(重量割合)として採用するものである。また、HPL
Cの測定条件は、例えば次のような条件が採用される。
即ち、カラム:Asahipak NH2P−50、移
動相:アセトニトリル/水=60〜70/40〜30、
流量:1.0ml/min、検出:Sbodex RI
−61、という条件である。
【0015】また、HPLCによる分別によって、及び
混合物中におけるアルケニルコハク酸基の含有割合を測
定することによって、更にこの両者の結果を総合的に判
断すれば、糖類に対して、概ね何分子のアルケニルコハ
ク酸基がエステル結合しているかを推定することもでき
る。例えば、HPLCによる分別によって、糖類を示す
ピークの他に、糖類にアルケニルコハク酸基がエステル
結合したアルケニルコハク酸糖エステル塩のピークが複
数現われた場合、糖類に対して1分子及び2分子以上の
アルケニルコハク酸基が結合しているものが存在してい
ることが推定できる。また、混合物中におけるアルケニ
ルコハク酸基の含有割合を測定することによっても、あ
る程度の推定が可能である。混合物中におけるアルケニ
ルコハク酸基の含有割合は、以下の方法によって測定す
ることができる。即ち、混合物を陽イオン交換樹脂(例
えば、アンバーライトIR−120B)に通して、アル
ケニルコハク酸糖エステル塩の陽イオン[一般式(I)
中のMで表されたアルカリ金属等]を交換する。つま
り、一般式(I)中のMを水素原子(H)に交換するの
である。混合物を陽イオン交換樹脂に通す場合、必要で
あれば、混合物をイオン交換水で希釈して行うのが好ま
しい。なお、糖類は陽イオン交換樹脂を通すことによっ
ては、なんらの影響も受けないものである。そして、陽
イオン交換樹脂を通した後の混合物水溶液の一部を精秤
した後、105℃で5時間乾燥させ、この混合物水溶液
の濃度を測定する。これによって、混合物水溶液中の試
料の乾燥重量[D(mg)]を測定する。一方、混合物
水溶液の残余を精秤し、終点の変色を見るためにフェノ
ールフタレインを添加し0.1N水酸化ナトリウムで滴
定する。滴定は空試験と本試験を行い、次式によるアル
ケニルコハク酸基の試料中の重量を求める。アルケニル
コハク酸基の重量[C(mg)]=0.1×(A−B)
×f×Mw[但し、式中、Aは本試験における滴定量
(ml)を表し、Bは空試験における低低量(ml)を
表し、fは0.1N水酸化ナトリウムのファクターを表
し、Mwはアルケニルコハク酸基の分子量を表す。]。
このようにして求めた混合物水溶液中の試料の乾燥重量
[D]、アルケニルコハク酸基の重量[C]を用いて、
次式によってアルケニルコハク酸基の混合物中における
含有率[W]を求めることができる。アルケニルコハク
酸基の混合物中における含有率[W]=(C/D)×1
00。
【0016】例えば、アルケニルコハク酸糖エステル塩
と糖類との混合物中におけるアルケニルコハク酸基(ア
ルケニルコハク酸基として、分子量210のオクテニル
コハク酸基を採用したとする。)の含有率[W]が45
%であり、混合物中における糖類(糖類として、分子量
182のソルビットを採用したとする。)の含有率が7
0%で、アルケニルコハク酸糖エステル塩の含有率が3
0%とした場合、次のようにしてオクテニルコハク酸基
を結合分子数の推定することができる。即ち、アルケニ
ルコハク酸糖エステル塩/(糖類+アルケニルコハク酸
糖エステル塩)=0.3(以下、「式1」と言う。)で
あり、アルケニルコハク酸基/(糖類+アルケニルコハ
ク酸糖エステル塩)=0.45(以下、「式2」と言
う。)である。この両式から、アルケニルコハク酸基/
アルケニルコハク酸糖エステル塩を求めようとすると、
式1の逆数に式2を乗ずればよいから、(1/0.3)
×0.45=1.5ということになる。そして、アルケ
ニルコハク酸基の分子量が210で、糖類の分子量が1
82とすると、糖類の1分子に対して、1分子のアルケ
ニルコハク酸基がエステル結合すると仮定とすると、ア
ルケニルコハク酸基/アルケニルコハク酸糖エステル塩
=210/(210+182)=0.5ということにな
る。従って、アルケニルコハク酸基/アルケニルコハク
酸糖エステル塩が1.5(なお、この値は現実には1未
満であるが、混合物中の糖類及びアルケニルコハク酸糖
エステル塩の含有量をHPLCによる便宜的な方法で定
量したため、このような値になる。)であるということ
は、糖類の1分子に、アルケニルコハク酸基が平均して
1分子(実際には1分子のみがエステル結合しているも
のもあるし、5分子又は6分子がエステル結合している
ものもあるが)以上結合しているということになるので
ある。本発明で使用するアルケニルコハク酸糖エステル
塩においては、糖類の1分子に対して、アルケニルコハ
ク酸基が平均して2分子又は3分子程度エステル結合し
ているものが好ましい。
【0017】本発明において使用するアニオン界面活性
剤としては、従来公知のアニオン界面活性剤であればど
のようなものでも用いうるが、特に、アルキル脂肪酸石
鹸、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル酢酸塩、スルホコハク酸アルキル二塩又はポリオキ
シエチレンスルホコハク酸アルキル二塩を用いるのが好
ましい。また、塩としては、アルカリ金属塩,アルカリ
土類金属塩又はアルカノールアミン塩を用いるのが好ま
しい。本発明に係る洗髪剤組成物中におけるアニオン界
面活性剤の含有割合は、1.5〜20重量%程度が好ま
しい。この程度の量的割合であると、洗髪時の泡立ち、
ぬめり感及び滑らかさ等の洗髪剤に要求される性能に悪
影響を与えることが少ない。
【0018】本発明において使用するカチオン化ポリマ
ーとしては、従来公知のカチオン化ポリマーであればど
のようなものでも用いうるが、特に、カチオン化セルロ
ース,カチオン化グアーガム又はカチオン化デキストラ
ンを用いるのが好ましい。具体的には、化粧品原料基準
外成分規格に収載されている、ヒドロキシエチルセルロ
ースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテ
ル(カチオン化セルロース),塩化O−[2−ヒドロキ
シ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グアーガ
ム(カチオン化グアーガム),カチオン化デキストラン
塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテ
ル(カチオン化デキストラン)等を用いるのが最も好ま
しい。本発明に係る洗髪剤組成物中におけるカチオン化
ポリマーの含有割合は、0.1〜5重量%程度が好まし
い。この程度の量的割合であると、洗髪後の毛髪の柔ら
かさ,べとつきのなさ,くし通りの良さ及び艶等を良好
に発揮させることができる。
【0019】本発明に係る洗髪剤組成物中には、アルケ
ニルコハク酸糖エステル塩,糖類,アニオン界面活性剤
及びカチオン化ポリマーの他に、両性界面活性剤,ノニ
オン界面活性剤及び/又はカチオン界面活性剤が含有さ
れていてもよい。両性界面活性剤としては、従来公知の
両性界面活性剤であればどのようなものでも用いうる
が、特に、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アル
キル脂肪酸アミドプロピルベタイン、2−アルキル−N
−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン、アルキル脂肪酸メチルアラニン塩、
アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルグリシネ
ート又はアルキルカルボキシグリシネート等を単独で又
は混合して用いるのが好ましい。本発明に係る洗髪剤組
成物中に両性界面活性剤を含有させる場合において、そ
の含有量は20重量%以下であるのが好ましい。両性界
面活性剤は、洗髪時に生じる泡の質をクリーミーにする
目的等で配合されるものである。両性界面活性剤の含有
量が20重量%を超えると、洗髪時の泡質がクリーミー
になりすぎる傾向が生じる。
【0020】本発明に係る洗髪剤組成物中に、任意的に
含有されるノニオン界面活性剤としては、従来公知のノ
ニオン界面活性剤であればどのようなものでも用いうる
が、特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキル
脂肪酸ジエタノールアミド又はアルキルジメチルアミン
オキシドを単独で又は混合して用いるのが好ましい。本
発明に係る洗髪剤組成物中にノニオン界面活性剤を含有
させる場合において、その含有量は5重量%以下である
のが好ましい。ノニオン界面活性剤は、洗髪時における
泡の安定性を改善する目的等で配合されるものである。
ノニオン界面活性剤の含有量が5重量%を超えても、泡
の安定性の改善効果が飽和状態になるので、多量のノニ
オン界面活性剤の配合は合理的ではない。
【0021】本発明に係る洗髪剤組成物中に、任意的に
含有されるカチオン界面活性剤としては、従来公知のカ
チオン界面活性剤であればどのようなものでも用いうる
が、特に、ジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩、モノ
長鎖アルキル第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキルポ
リオキシエチレン第4級アンモニウム塩又はモノ長鎖ア
ルキルポリオキシエチレン第4級アンモニウム塩等を単
独で又は混合して用いるのが好ましい。本発明に係る洗
髪剤組成物中にカチオン界面活性剤を含有させる場合に
おいて、その含有量は5重量%以下であるのが好まし
い。カチオン界面活性剤は、洗髪剤に同時にリンス効果
を付与する目的等で配合されるものである。カチオン界
面活性剤の含有量が5重量%を超えると、洗髪剤組成物
の洗髪効果が低下する傾向が生じる。
【0022】本発明に係る洗髪剤組成物は、一般的に、
水溶液の形態で製造され販売されるものであるため、所
定量の水が含有されている。水の含有量は、アルケニル
コハク酸糖エステル塩や糖類等の必要成分が、所定の濃
度になる程度であれば、どのような量であっても差し支
えない。また、洗髪剤組成物中には、上記した各種成分
の他に、粘度調整剤,乳濁剤,可溶化剤,殺菌剤,香
料,色素,潤滑剤,保湿剤,PH調整剤等が含有されて
いてもよい。なお、洗髪剤組成物中における、アニオン
界面活性剤、カチオン化ポリマー、任意成分である両性
界面活性剤、任意成分であるノニオン界面活性剤、任意
成分であるカチオン界面活性剤の含有割合(含有量)
は、アルケニルコハク酸糖エステル塩や糖類の場合と同
様に、洗髪剤組成物を得る際に配合したこれらの成分の
重量割合のことを意味している。
【0023】
【発明の効果】以上の如き本発明に係る洗髪剤組成物
は、洗髪時の泡立ち、ぬめり感及び滑らかさが良好で、
洗髪後の毛髪の柔らかさ、滑らかさ、べとつきのなさ、
くし通りの良さ及び艶等も良好であり、更に加えて洗髪
時の指通りが極めて良好であるという効果を奏する。ま
た、予期せぬことに、本発明に係る洗髪剤組成物を使用
すると、損傷毛髪の損傷が進行しないという効果を奏す
るものである。
【0024】
【実施例】
実施例1 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(カチオン化密度0.018、分子量120000) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0025】実施例2 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 10.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% カチオン化デキストラン 0.1重量% ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0重量% 水 79.4重量%
【0026】比較例1 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 84.5重量%
【0027】実施例1、2及び比較例1に係る洗髪剤組
成物を、損傷毛髪に適用した場合について、以下の試験
方法1及び2で毛髪の物性を試験した。 [試験方法1]2.5gの毛束をブリーチ剤を用いて4
0℃で15分間処理した後、温湯で充分にすすぎ、テス
ト用の毛束とする。このテスト用毛束を、各々、実施例
1、2及び比較例1に係る洗髪剤組成物中に浸し、80
℃で15分間処理する。その後、温湯で充分にすすぎ、
タオルで水分を除去した後、温度20℃で湿度75%の
室内で20時間放置し、自然乾燥させる。その後、各々
のテスト用毛束から、一本の毛髪を取り出して、これを
伸長テスターで、毛髪が切断されるまでに伸びた長さ
(伸び率;%)と毛髪が切断されるまでに要した力(破
断強度;g)を測定した。測定に用いた毛髪は、直径が
0.055±0.005mmのものを選び、この毛髪を
20本測定して、その平均値を採用した。その結果は、
表1のとおりであった。
【0028】
【表1】 表1の結果から明らかなように、実施例1及び2に係る
洗髪剤組成物で処理した毛髪は、比較例1に係る洗髪剤
組成物で処理した毛髪と比較して、伸び率及び破断強度
共に向上しており、損傷毛髪の損傷の進行が抑制及び防
止されていることが分かる。また、損傷毛髪の損傷が治
癒しているとも考えることができる。
【0029】[試験方法2]試験方法1で使用したテス
ト用毛束を、各々、実施例1、2及び比較例1に係る洗
髪剤組成物中で2回洗浄した後、温湯で充分にすすぎ、
ドライヤーで乾燥した。次いで、温度20℃で湿度75
%の室内で20時間放置した後、各々のテスト用毛束の
重量[W1(g)]を測定する。更に、この各々のテス
ト用毛束を、シリカゲル乾燥剤を入れたデシケーター内
に20時間放置した後、各々のテスト用毛束の重量[W
2(g)]を測定する。そして、W1及びW2を用いて、
次式によって水分低下率(%)を算出した。水分低下率
(%)=[(W1/W2)×100]−100。その結果
は、表2のとおりであった。
【0030】
【表2】
【0031】表2の結果から明らかなように、実施例1
及び2に係る洗髪剤組成物で処理した毛髪は、比較例1
に係る洗髪剤組成物で処理した毛髪と比較して、水分低
下率が低いことが分かる。即ち、実施例1及び2に係る
洗髪剤組成物を使用した場合、毛髪の水分保持力が高ま
り、毛髪にしっとり感が与えられることが分かる。従っ
て、外観的にも、損傷毛髪の損傷の進行が防止され、損
傷が治癒したような状態となる。
【0032】実施例3 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 食塩 1.0重量% 水 75.5重量%
【0033】実施例4 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸還元水飴エステルトリエタノールアミン塩 2.5重量% 還元水飴 2.5重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0034】実施例5 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸ソルビットエステルトリエタノールアミン塩 1.5重量% ソルビット 3.5重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0035】実施例6 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸グリセリンエステルトリエタノールアミン塩 2.0重量% グリセリン 3.0重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0036】実施例7 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 10.0重量% ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0037】実施例8 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 5.0重量% ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0038】実施例9 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化デキストラン 0.5重量% 水 79.5重量%
【0039】実施例10 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 4.6重量% デキストリン 5.4重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 74.5重量%
【0040】実施例11 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 1.4重量% デキストリン 1.6重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 81.5重量%
【0041】実施例12 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 4.6重量% デキストリン 5.4重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 10.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0042】実施例13 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 1.4重量% デキストリン 1.6重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 17.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0043】実施例14 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.2重量% カチオン化デキストラン 0.3重量% 水 79.5重量%
【0044】実施例15 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 10.0重量% ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0重量% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.5重量% 塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.25重量% 水 75.25重量%
【0045】実施例16 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 1.4重量% デキストリン 1.6重量% オクテニルコハク酸グリセリンエステルトリエタノールアミン塩 0.8重量% グリセリン 1.2重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0046】実施例17 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 0.9重量% デキストリン 1.1重量% オクテニルコハク酸グリセリンエステルトリエタノールアミン塩 1.2重量% グリセリン 1.8重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% カチオン化セルロース(実施例1で使用の物) 0.5重量% 水 79.5重量%
【0047】比較例2 下記配合の洗髪剤組成物を得た。 オクテニルコハク酸デキストリンエステルトリエタノールアミン塩 2.3重量% デキストリン 2.7重量% C12■13脂肪族アルコール3モルエトキシ硫酸エステルナトリウム塩 15.0重量% 水 80.0重量%
【0048】以上の実施例1〜17及び比較例1,2に
係る洗髪剤組成物を使用して、「洗浄時の指通り」、
「泡立ち」、「泡質のクリーミーさ」、「乾燥後のまと
まりやすさ」、「乾燥後の滑らかさ」、「乾燥後のしっ
とり感」について、下記の試験方法で評価した。そし
て、その結果を表3に示した。 「洗浄時の指通り」:5gの毛束を、実施例及び比較例
に係る洗髪剤組成物の各々で5回洗浄し、洗浄時の後の
すすぎ時の指通り性をテスター10名の感触により判定
した。比較例1に係る洗髪剤組成物を使用した場合の指
通り性を△と評価し、これに比べて指通りの良好なもの
を◎、やや良好なものを○、同等のものを△、劣ってい
るものを×として評価した。 「泡立ち」:前記と同様に洗浄し、この洗浄の際の泡立
ちの大きさをテスター10名の視覚により判定した。比
較例1に係る洗髪剤組成物を使用した場合の泡立ちの大
きさを△と評価し、これに比べて泡立ちの大きなものを
◎、やや大きいものを○、同等のものを△、劣っている
ものを×として評価した。 「泡質のクリーミーさ」:前記と同様に洗浄し、この洗
浄の際に立つ泡のクリーミーさをテスター10名の視覚
により判定した。比較例1に係る洗髪剤組成物を使用し
た場合の泡質のクリーミーさを△と評価し、これに比べ
て泡質が非常にクリーミーであれば◎、ややクリーミー
であれば○、同等であれば△、劣っていれば×として評
価した。 「乾燥後のまとまりやすさ」前記と同様に洗浄し、乾燥
後の毛束のまとまりやすさをテスター10名の視覚によ
り判定した。比較例1に係る洗髪剤組成物を使用した場
合の毛束のまとまりやすさを△と評価し、これに比べて
まとまりやすさが良好であれば◎、やや良好であれば
○、同等であれば△、劣っていれば×として評価した。 「乾燥後の滑らかさ」:前記と同様に洗浄し、乾燥後の
毛束の滑らかさをテスター10名の感触により判定し
た。比較例1に係る洗髪剤組成物を使用した場合の毛束
の滑らかさを△と評価し、これに比べてまとまりやすさ
が優れていれば◎、やや優れていれば○、同等であれば
△、劣っていれば×として評価した。 「乾燥後のしっとり感」:前記と同様に洗浄し、乾燥後
の毛束のしっとり感をテスター10名の感触により判定
した。比較例1に係る洗髪剤組成物を使用した場合の毛
束のしっとり感を△と評価し、これに比べてしっとり感
が優れていれば◎、やや優れていれば○、同等であれば
△、劣っていれば×として評価した。
【0049】
【表3】
【0050】表3の結果から明らかなように、実施例1
〜17に係る洗髪剤組成物は、アルケニルコハク酸糖エ
ステル塩及び糖類が含有されていない比較例1に係る洗
髪剤組成物に比べて、「洗浄時の指通り」、「泡立
ち」、「泡質のクリーミーさ」、「乾燥後のまとまりや
すさ」、「乾燥後の滑らかさ」、「乾燥後のしっとり
感」の全てにおいて優れているものであった。また、カ
チオン化ポリマーが含有されていない比較例2に係る洗
髪剤組成物と比べて、「洗浄時の指通り」及び「乾燥後
の滑らかさ」の点において優れているものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 徹 大阪府堺市東湊町1丁49番地 (72)発明者 渡辺 美広 大阪府高槻市大字出灰小字垣内21番地

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルケニルコハク酸糖エステル塩、糖
    類、アニオン界面活性剤及びカチオン化ポリマーを含有
    してなることを特徴とする洗髪剤組成物。
  2. 【請求項2】 アルケニルコハク酸糖エステル塩0.1
    〜20重量%、糖類0.1〜45重量%、アニオン界面
    活性剤1.5〜20重量%、カチオン化ポリマー0.1
    〜5重量%及び所定重量%の水を含有する(但し、これ
    らの成分の合計は100重量%以下)請求項1記載の洗
    髪剤組成物。
  3. 【請求項3】 アルケニルコハク酸糖エステル塩、糖
    類、アニオン界面活性剤及びカチオン化ポリマーに加え
    て、更に両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤及びカチ
    オン界面活性剤よりなる群から選ばれる1種又は2種以
    上を含有してなることを特徴とする洗髪剤組成物。
  4. 【請求項4】 アルケニルコハク酸糖エステル塩0.1
    〜20重量%、糖類0.1〜45重量%、アニオン界面
    活性剤1.5〜20重量%及びカチオン化ポリマー0.
    1〜5重量%を含有すると共に、両性界面活性剤が20
    重量%以下、ノニオン界面活性剤が5重量%以下及びカ
    チオン界面活性剤が5重量%以下の量で配合され、更に
    所定重量%の水を含有する(但し、これらの成分の合計
    は100重量%以下)請求項3記載の洗髪剤組成物。
  5. 【請求項5】 アルケニルコハク酸糖エステル塩とし
    て、アルケニルコハク酸糖エステルトリエタノールアミ
    ン塩を用いる請求項1及至4のいずれか一項に記載の洗
    髪剤組成物。
  6. 【請求項6】 アルケニルコハク酸糖エステル塩とし
    て、オクテニルコハク酸デキストリンエステル塩、オク
    テニルコハク酸還元水飴エステル塩、オクテニルコハク
    酸ソルビットエステル塩及びオクテニルコハク酸グリセ
    リンエステル塩よりなる群から選ばれた1種又は2種以
    上を用いる請求項1及至4のいずれか一項に記載の洗髪
    剤組成物。
  7. 【請求項7】 糖類として、デキストリン、還元水飴、
    ソルビット及びグリセリンよりなる群から選ばれた1種
    又は2種以上を用いる請求項6記載の洗髪剤組成物。
  8. 【請求項8】 アニオン界面活性剤として、アルキル脂
    肪酸石鹸、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
    ルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α
    −オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
    ルエーテル酢酸塩、スルホコハク酸アルキル二塩及びポ
    リオキシエチレンスルホコハク酸アルキル二塩よりなる
    群から選ばれた1種又は2種以上を用いる請求項1及至
    4のいずれか一項に記載の洗髪剤組成物。
  9. 【請求項9】 カチオン化ポリマーとして、カチオン化
    セルロース、カチオン化グアーガム及びカチオン化デキ
    ストランよりなる群から選ばれた1種又は2種以上を用
    いる請求項1及至4のいずれか一項に記載の洗髪剤組成
    物。
  10. 【請求項10】 両性界面活性剤として、アルキルジメチ
    ルアミノ酢酸ベタイン、アルキル脂肪酸アミドプロピル
    ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N’
    −ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキ
    ル脂肪酸メチルアラニン塩、アルキルヒドロキシスルホ
    ベタイン、アルキルグリシネート及びアルキルカルボキ
    シグリシネートよりなる群から選ばれた1種又は2種以
    上を用いる請求項3又は4記載の洗髪剤組成物。
  11. 【請求項11】 ノニオン界面活性剤として、ポリオキシ
    エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒ
    マシ油、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
    ル、ポニオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソ
    ルビタン脂肪酸エステル、アルキル脂肪酸ジエタノール
    アミド及びアルキルジメチルアミンオキシドよりなる群
    から選ばれた1種又は2種以上を用いる請求項3又は4
    記載の洗髪剤組成物。
  12. 【請求項12】 カチオン界面活性剤として、ジ長鎖アル
    キル第4級アンモニウム塩、モノ長鎖アルキル第4級ア
    ンモニウム塩、ジ長鎖アルキルポリオキシエチレン第4
    級アンモニウム塩及びモノ長鎖アルキルポリオキシエチ
    レン第4級アンモニウム塩よりなる群から選ばれた1種
    又は2種以上を用いる請求項3又は4記載の洗髪剤組成
    物。
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JP2021038162A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 株式会社アリミノ 毛髪洗浄剤、毛髪化粧料セット、シャンプー・トリートメント処理方法、および酸・熱トリートメント処理方法

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