JPH0958738A - 気密保持容器 - Google Patents
気密保持容器Info
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- JPH0958738A JPH0958738A JP7218493A JP21849395A JPH0958738A JP H0958738 A JPH0958738 A JP H0958738A JP 7218493 A JP7218493 A JP 7218493A JP 21849395 A JP21849395 A JP 21849395A JP H0958738 A JPH0958738 A JP H0958738A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、容器の蓋の開閉を円滑に行うことが
でき、且つ、容器本体と蓋体との接合が完全に行われな
い場合であっても、確実に容器本体と蓋体間の気密性を
保持することができる容器を提案することを課題とす
る。 【解決手段】この発明は、容器本体と蓋体をヒンジで締
結し、前記容器本体と蓋体との間を気密に密閉する弾性
体を有する容器であって、前記弾性体は前記蓋体の内側
に一部を固定することによって取り付けられ、該弾性体
は蓋体の開閉方向に立上ったリップと、該リップに対し
交差する方向に延びる押圧部とを有し、前記蓋体を閉じ
た際、前記蓋体の一部が前記弾性体の押圧部に当接する
ことによって、前記弾性体の一部を支点として前記リッ
プを容器内側方向に弾性変形させ、これを前記容器本体
の外周面に押圧して、前記蓋体と前記容器本体との間を
密閉する気密保持容器を提案することにより、上記課題
を解決する。
でき、且つ、容器本体と蓋体との接合が完全に行われな
い場合であっても、確実に容器本体と蓋体間の気密性を
保持することができる容器を提案することを課題とす
る。 【解決手段】この発明は、容器本体と蓋体をヒンジで締
結し、前記容器本体と蓋体との間を気密に密閉する弾性
体を有する容器であって、前記弾性体は前記蓋体の内側
に一部を固定することによって取り付けられ、該弾性体
は蓋体の開閉方向に立上ったリップと、該リップに対し
交差する方向に延びる押圧部とを有し、前記蓋体を閉じ
た際、前記蓋体の一部が前記弾性体の押圧部に当接する
ことによって、前記弾性体の一部を支点として前記リッ
プを容器内側方向に弾性変形させ、これを前記容器本体
の外周面に押圧して、前記蓋体と前記容器本体との間を
密閉する気密保持容器を提案することにより、上記課題
を解決する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内側に揮発性の物
質、例えば揮発性溶剤を使用した化粧料を収容するため
の容器に関する。
質、例えば揮発性溶剤を使用した化粧料を収容するため
の容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、容器本体と蓋体とを蝶番で連結
し、弾性体であるパッキンを用いて気密機能を持たせた
容器としては、単純に容器本体と蓋体との接合部にゴム
等のパッキンを取り付け、その容器本体と蓋体とでパッ
キンを挟み込んで、弾性変形させる方式が一般的に取ら
れている。しかし、この構成によっては、パッキンが大
きく潰れて密着するので、再び蓋体を開く場合、内側が
減圧となって蓋体と容器本体とが吸い付き、蓋が円滑に
開かない場合があった。
し、弾性体であるパッキンを用いて気密機能を持たせた
容器としては、単純に容器本体と蓋体との接合部にゴム
等のパッキンを取り付け、その容器本体と蓋体とでパッ
キンを挟み込んで、弾性変形させる方式が一般的に取ら
れている。しかし、この構成によっては、パッキンが大
きく潰れて密着するので、再び蓋体を開く場合、内側が
減圧となって蓋体と容器本体とが吸い付き、蓋が円滑に
開かない場合があった。
【０００３】これらの問題を解決するために、容器本体
と蓋体の気密接合を容器の側面方向に行う構成が考えら
れるが、Ｏリング等のパッキンを容器本体の周側面に取
り付けた気密保持容器が、特開昭61-190455 号に提案さ
れている。この容器は、容器本体の周側面に形成された
溝にＯリングをはめ込み、このＯリングに対応するよう
に、蓋体の内側にリブを一体成形している。そして、蓋
体を閉じることによって、蓋体のリブの内周面が容器本
体のＯリングに当接し、容器の側面方向にＯリングを押
圧して、蓋体と容器本体との間の気密性を確保する構造
となっている。
と蓋体の気密接合を容器の側面方向に行う構成が考えら
れるが、Ｏリング等のパッキンを容器本体の周側面に取
り付けた気密保持容器が、特開昭61-190455 号に提案さ
れている。この容器は、容器本体の周側面に形成された
溝にＯリングをはめ込み、このＯリングに対応するよう
に、蓋体の内側にリブを一体成形している。そして、蓋
体を閉じることによって、蓋体のリブの内周面が容器本
体のＯリングに当接し、容器の側面方向にＯリングを押
圧して、蓋体と容器本体との間の気密性を確保する構造
となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術によっては、その容器の気密性能はＯリング
の弾性のみが負うことになる。このため、ヒンジの遊び
により蓋体と容器本体との合わせにずれが生じた場合
や、容器本体や蓋体の成形精度が良好ではなく、歪み等
が生じた場合は、Ｏリングとリブと間の付圧が均一では
無くなり、気密性が損なわれるという問題があった。
た従来技術によっては、その容器の気密性能はＯリング
の弾性のみが負うことになる。このため、ヒンジの遊び
により蓋体と容器本体との合わせにずれが生じた場合
や、容器本体や蓋体の成形精度が良好ではなく、歪み等
が生じた場合は、Ｏリングとリブと間の付圧が均一では
無くなり、気密性が損なわれるという問題があった。
【０００５】そこで本発明は、容器の蓋の開閉を円滑に
行うことができ、且つ、容器本体と蓋体との閉合にばら
つきがあっても、確実に容器本体と蓋体間の気密性を保
持することができる容器を提案することを目的とする。
行うことができ、且つ、容器本体と蓋体との閉合にばら
つきがあっても、確実に容器本体と蓋体間の気密性を保
持することができる容器を提案することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器本体と蓋
体をヒンジで締結し、前記容器本体と蓋体との間を気密
に密閉する弾性体を有する容器であって、前記弾性体は
前記蓋体の内側に一部を固定することによって取り付け
られ、該弾性体は蓋体の開閉方向に立上ったリップと、
該リップに対し交差する方向に延びる押圧部とを有し、
前記蓋体を閉じた際、前記蓋体の一部が前記弾性体の押
圧部に当接することによって、前記弾性体の一部を支点
として前記リップを容器内側方向に弾性変形させ、これ
を前記容器本体の外周面に押圧して、前記蓋体と前記容
器本体との間を密閉する気密保持容器を提案することに
より、上記課題を解決している。
体をヒンジで締結し、前記容器本体と蓋体との間を気密
に密閉する弾性体を有する容器であって、前記弾性体は
前記蓋体の内側に一部を固定することによって取り付け
られ、該弾性体は蓋体の開閉方向に立上ったリップと、
該リップに対し交差する方向に延びる押圧部とを有し、
前記蓋体を閉じた際、前記蓋体の一部が前記弾性体の押
圧部に当接することによって、前記弾性体の一部を支点
として前記リップを容器内側方向に弾性変形させ、これ
を前記容器本体の外周面に押圧して、前記蓋体と前記容
器本体との間を密閉する気密保持容器を提案することに
より、上記課題を解決している。
【０００７】また、前記押圧部およびこれに当接する前
記蓋体の一部の形状は、少なくとも一方が他方に対して
張り出した突起として構成することが望ましい。
記蓋体の一部の形状は、少なくとも一方が他方に対して
張り出した突起として構成することが望ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の第１実施例を図１及び図
２に基づいて説明する。本実施例の容器Ａは、揮発性の
溶剤を使用した化粧料を気密に保持するコンパクト容器
である。
２に基づいて説明する。本実施例の容器Ａは、揮発性の
溶剤を使用した化粧料を気密に保持するコンパクト容器
である。
【０００９】図１に示すように、コンパクト容器Ａは、
合成樹脂で形成された容器本体１と、やはり合成樹脂製
の蓋体２とを、一端で回動ピン７を用いて締結してお
り、これをヒンジとして蓋体２を開閉自在な構造として
いる。容器本体１と蓋体２の他端には、それぞれ係合突
起１ａと係合爪片２ａが形成され、蓋体２を閉じた際に
は、係合爪片２ａが係合突起１ａに引っ掛って蓋体２が
開かない構成となっている。一方、蓋体２を開く場合
は、使用者が係合爪片２ａを指で引き上げてれば、両者
の係合を解除することができる。
合成樹脂で形成された容器本体１と、やはり合成樹脂製
の蓋体２とを、一端で回動ピン７を用いて締結してお
り、これをヒンジとして蓋体２を開閉自在な構造として
いる。容器本体１と蓋体２の他端には、それぞれ係合突
起１ａと係合爪片２ａが形成され、蓋体２を閉じた際に
は、係合爪片２ａが係合突起１ａに引っ掛って蓋体２が
開かない構成となっている。一方、蓋体２を開く場合
は、使用者が係合爪片２ａを指で引き上げてれば、両者
の係合を解除することができる。
【００１０】容器本体１は大きく開口した凹部１ｂが形
成され、この凹部１ｂには化粧パウダー等の化粧料５を
満たした化粧皿６が嵌め込まれて固定されている。容器
本体１の周縁部は一段低くなっており、この段差部に後
述するパッキン３のリップ３ｂが外嵌する外周面１ｄが
形成される。
成され、この凹部１ｂには化粧パウダー等の化粧料５を
満たした化粧皿６が嵌め込まれて固定されている。容器
本体１の周縁部は一段低くなっており、この段差部に後
述するパッキン３のリップ３ｂが外嵌する外周面１ｄが
形成される。
【００１１】蓋体２の内面には、合成樹脂またはゴム製
の板状の弾性体であるパッキン３が取り付けられてい
る。このパッキン３は、蓋体２の内側に押え板４によっ
て固定される。この押え板４は、中央に環状突起４ａを
有する、パッキン３より小径の合成樹脂製の板体であ
る。押え板４は、環状突起４ａをパッキン３の中央に開
けられた穴３ａに通し、環状突起４ａ内に蓋体２の、や
はり中央に形成された突起２ｂを差し込んで、超音波溶
着することにより固定している。そのため、パッキン３
の中央部は、押え板４によって、蓋体２の内面側に押し
付けられて固定されている。
の板状の弾性体であるパッキン３が取り付けられてい
る。このパッキン３は、蓋体２の内側に押え板４によっ
て固定される。この押え板４は、中央に環状突起４ａを
有する、パッキン３より小径の合成樹脂製の板体であ
る。押え板４は、環状突起４ａをパッキン３の中央に開
けられた穴３ａに通し、環状突起４ａ内に蓋体２の、や
はり中央に形成された突起２ｂを差し込んで、超音波溶
着することにより固定している。そのため、パッキン３
の中央部は、押え板４によって、蓋体２の内面側に押し
付けられて固定されている。
【００１２】パッキン３の周縁部には、蓋体２の開閉方
向に立上った、環状のリップ３ｂが形成されている。ま
た、パッキン３の周縁部はさらに容器外側方向へ延びて
押圧部３ｃとなり、さらにその端部の上面、すなわち蓋
体２の下面２ｃに当接するように、環状の突起３ｄが形
成されている。パッキン３の中央部とこれらリップ３ｂ
及び押圧部３ｃとの間には肉厚を薄くした環状の可撓部
３ｅが形成されており、この部分がバネとなってリップ
３ｂ及び押圧部３ｃは上下方向にたわむことができる構
造となっている。また、リップ３ｂの内側には、容器本
体１の縁部１ｃに当接するストッパ３ｆが形成されてい
る。
向に立上った、環状のリップ３ｂが形成されている。ま
た、パッキン３の周縁部はさらに容器外側方向へ延びて
押圧部３ｃとなり、さらにその端部の上面、すなわち蓋
体２の下面２ｃに当接するように、環状の突起３ｄが形
成されている。パッキン３の中央部とこれらリップ３ｂ
及び押圧部３ｃとの間には肉厚を薄くした環状の可撓部
３ｅが形成されており、この部分がバネとなってリップ
３ｂ及び押圧部３ｃは上下方向にたわむことができる構
造となっている。また、リップ３ｂの内側には、容器本
体１の縁部１ｃに当接するストッパ３ｆが形成されてい
る。
【００１３】図２を用いて、本実施例の容器Ａの作用を
説明する。同図(a) は、蓋体を中途部まで閉めた状態を
示し、同図(b) は蓋体を完全に閉めた状態を示す。な
お、これらの図は、図１の断面線に対し直交した断面線
により表した部分断面図であり、容器本体１と蓋体２と
のヒンジ部や係合部は図示されない。
説明する。同図(a) は、蓋体を中途部まで閉めた状態を
示し、同図(b) は蓋体を完全に閉めた状態を示す。な
お、これらの図は、図１の断面線に対し直交した断面線
により表した部分断面図であり、容器本体１と蓋体２と
のヒンジ部や係合部は図示されない。
【００１４】同図(a) に示すように、蓋体２に大きな力
を加えないで容器本体１側に閉じると、パッキン３のス
トッパ３ｆが容器本体１の縁部１ｃに当接して完全に蓋
が閉まらない状態で止まる。
を加えないで容器本体１側に閉じると、パッキン３のス
トッパ３ｆが容器本体１の縁部１ｃに当接して完全に蓋
が閉まらない状態で止まる。
【００１５】次に、図２(b) に示すように、さらに蓋体
２に力を加えると、蓋体２の内面２ｃがパッキン３の押
圧部３ｃを押し下げてこれを弾性変形させ、蓋体２と容
器本体１がさらに接近して、それぞれの係合爪片２ａと
係合突起１ａ（図１参照）が結合して、容器は閉じられ
る。
２に力を加えると、蓋体２の内面２ｃがパッキン３の押
圧部３ｃを押し下げてこれを弾性変形させ、蓋体２と容
器本体１がさらに接近して、それぞれの係合爪片２ａと
係合突起１ａ（図１参照）が結合して、容器は閉じられ
る。
【００１６】このとき、パッキン３の押圧部３ｃはその
突起３ｄが蓋体２の内面２ｃによって押される一方、ス
トッパ３ｆが容器本体１の縁部１ｃに当接してこの部分
の移動が規制されるために、押圧部３ｃはストッパ３ｆ
を支点として回動し、さらに押圧部３ｃと一体となった
リップ３ｂも容器内側方向に回動する。パッキン３の中
央部は蓋体２に固定されているものの、可撓部３ｅが変
形してこの回動を許容する。
突起３ｄが蓋体２の内面２ｃによって押される一方、ス
トッパ３ｆが容器本体１の縁部１ｃに当接してこの部分
の移動が規制されるために、押圧部３ｃはストッパ３ｆ
を支点として回動し、さらに押圧部３ｃと一体となった
リップ３ｂも容器内側方向に回動する。パッキン３の中
央部は蓋体２に固定されているものの、可撓部３ｅが変
形してこの回動を許容する。
【００１７】すなわち、蓋体２を閉めるために加えられ
る容器上下方向Ｘの力は、パッキン３の押圧部３ｃに伝
達されると、押圧部３ｃとリップ３ｂがともに回動する
ことにより、容器左右方向Ｙの力に変換され、この力
が、リップ３ｂを容器本体１の外周面１ｄに押し付けて
密着させる。同状態にあっては、容器Ａの内部はパッキ
ン３が容器本体１の全周縁に渡って密着し、容器内部が
気密状態に保たれる。
る容器上下方向Ｘの力は、パッキン３の押圧部３ｃに伝
達されると、押圧部３ｃとリップ３ｂがともに回動する
ことにより、容器左右方向Ｙの力に変換され、この力
が、リップ３ｂを容器本体１の外周面１ｄに押し付けて
密着させる。同状態にあっては、容器Ａの内部はパッキ
ン３が容器本体１の全周縁に渡って密着し、容器内部が
気密状態に保たれる。
【００１８】一方、係合爪片２ａと係合突起１ａとの係
合を解くことによって蓋体２を開けば、弾性体であるパ
ッキン３の復元力により自然にリップ３ｂが容器本体１
の外周面１ｄから離れ、気密状態が解除される。
合を解くことによって蓋体２を開けば、弾性体であるパ
ッキン３の復元力により自然にリップ３ｂが容器本体１
の外周面１ｄから離れ、気密状態が解除される。
【００１９】本発明の第２実施例を図３を用いて説明す
る。本実施例に係る容器Ｂは、パッキン３に突起を形成
する代わりに、蓋体２の内面に突起２ｅを形成して、パ
ッキン３の押圧部３ｃを押し下げるものである。その
他、第１実施例と同一の構成及び作用は図面上、同一の
符号を付して説明を援用する。
る。本実施例に係る容器Ｂは、パッキン３に突起を形成
する代わりに、蓋体２の内面に突起２ｅを形成して、パ
ッキン３の押圧部３ｃを押し下げるものである。その
他、第１実施例と同一の構成及び作用は図面上、同一の
符号を付して説明を援用する。
【００２０】図３(a) に示すように、蓋体２の内面に
は、その隅部に環状の突起２ｅが形成されており、反対
にパッキン３の押圧部３ｃの上面はフラットに形成さ
れ、この部分に蓋体２の突起２ｅが当接している。一
方、パッキン３のストッパ３ｆ上には、環状の突起３ｇ
が形成され、この突起３ｇが容器本体１の縁部１ｃに当
接する構造となっている。
は、その隅部に環状の突起２ｅが形成されており、反対
にパッキン３の押圧部３ｃの上面はフラットに形成さ
れ、この部分に蓋体２の突起２ｅが当接している。一
方、パッキン３のストッパ３ｆ上には、環状の突起３ｇ
が形成され、この突起３ｇが容器本体１の縁部１ｃに当
接する構造となっている。
【００２１】次に、同図(b) に示すように、蓋体２にさ
らに力を加えて、閉めると、蓋体２の突起２ｅが押圧部
３ｃを押し下げて変形させ、パッキン３は、ストッパ３
ｆ上の突起３ｇを支点としてねじれる。このため、リッ
プ３ｂが容器内側に倒れ、容器本体１の外周面１ｄに押
し付けられて、両者は密着する。
らに力を加えて、閉めると、蓋体２の突起２ｅが押圧部
３ｃを押し下げて変形させ、パッキン３は、ストッパ３
ｆ上の突起３ｇを支点としてねじれる。このため、リッ
プ３ｂが容器内側に倒れ、容器本体１の外周面１ｄに押
し付けられて、両者は密着する。
【００２２】このように、本実施例の容器Ｂによって
は、突起３ｇが、パッキン３が変形する際の支点として
作用するため、リップ３ｂの運動を円滑に行うことがで
き、また、この際、突起３ｇの先端が容器本体１の縁部
１ｃに当接して、容器Ｂは二重に密閉されることにな
る。
は、突起３ｇが、パッキン３が変形する際の支点として
作用するため、リップ３ｂの運動を円滑に行うことがで
き、また、この際、突起３ｇの先端が容器本体１の縁部
１ｃに当接して、容器Ｂは二重に密閉されることにな
る。
【００２３】本発明の第３実施例を図４を用いて説明す
る。本実施例に係る容器Ｃは、容器本体１の上面の、リ
ップ３ｂに対応する位置に、溝１ｅを設けたものであ
る。その他、第１実施例、第２実施例と同一の構成及び
作用は図面上、同一の符号を付して説明を援用する。
る。本実施例に係る容器Ｃは、容器本体１の上面の、リ
ップ３ｂに対応する位置に、溝１ｅを設けたものであ
る。その他、第１実施例、第２実施例と同一の構成及び
作用は図面上、同一の符号を付して説明を援用する。
【００２４】図４(a) に示されるように、容器本体１の
周縁部１ｆは、化粧皿１６の上面と略同じ高さとなって
おり、リップ３ｂが密着する容器本体１の外周面１ｄと
の間に環状の溝１ｅが形成される。また、容器本体１の
周縁部１ｆが高くなったことにより、押圧部３ｃの下端
を切り上げて空間３ｈを設け、同周縁部１ｆとの干渉を
回避している。
周縁部１ｆは、化粧皿１６の上面と略同じ高さとなって
おり、リップ３ｂが密着する容器本体１の外周面１ｄと
の間に環状の溝１ｅが形成される。また、容器本体１の
周縁部１ｆが高くなったことにより、押圧部３ｃの下端
を切り上げて空間３ｈを設け、同周縁部１ｆとの干渉を
回避している。
【００２５】本実施例の容器Ｃでは、化粧料５を入れる
化粧皿１６はその縁部１６ａが容器本体１の縁部１ｃに
まわりこんでおり、パッキン３のリップ３ｂは化粧皿１
６の外周面１６ｂに直接当接する。このため、化粧皿１
６はパッキン３及び蓋体２によって密閉され、容器本体
１を介して密閉される前記した２つの実施例に比べて、
さらに高い密閉性を獲得することができる。また、化粧
皿１６が容器本体１の上面を一体に覆うので、デザイン
的にも優れる。
化粧皿１６はその縁部１６ａが容器本体１の縁部１ｃに
まわりこんでおり、パッキン３のリップ３ｂは化粧皿１
６の外周面１６ｂに直接当接する。このため、化粧皿１
６はパッキン３及び蓋体２によって密閉され、容器本体
１を介して密閉される前記した２つの実施例に比べて、
さらに高い密閉性を獲得することができる。また、化粧
皿１６が容器本体１の上面を一体に覆うので、デザイン
的にも優れる。
【００２６】そして、同図(b) に示すように、蓋体２を
閉めると、蓋体２の突起２ｅが押圧部３ｃを押し下げ
て、これを空間３ｈ側に移動させる。そして、これにと
もなってリップ３ｂが容器内側に倒れ、化粧皿１６の外
周壁１６ｂに押し付けられて、両者は密着する。同時
に、第２実施例の容器Ｂと同様に、ストッパ３ｆ上の突
起３ｇが化粧皿１６の縁部１６ａに当接し、二重に気密
状態が保たれる。
閉めると、蓋体２の突起２ｅが押圧部３ｃを押し下げ
て、これを空間３ｈ側に移動させる。そして、これにと
もなってリップ３ｂが容器内側に倒れ、化粧皿１６の外
周壁１６ｂに押し付けられて、両者は密着する。同時
に、第２実施例の容器Ｂと同様に、ストッパ３ｆ上の突
起３ｇが化粧皿１６の縁部１６ａに当接し、二重に気密
状態が保たれる。
【００２７】上記いずれの実施例においても、パッキン
３の押圧部３ｃを蓋体２が押し下げることによって、蓋
体２を閉じる力を用いて、これを同力の方向に交差する
方向の力に変換して、パッキン３のリップ３ｂと容器本
体１の外周面１ｄとを密着させるものであって、操作が
容易で気密性能の高い容器とすることができる。
３の押圧部３ｃを蓋体２が押し下げることによって、蓋
体２を閉じる力を用いて、これを同力の方向に交差する
方向の力に変換して、パッキン３のリップ３ｂと容器本
体１の外周面１ｄとを密着させるものであって、操作が
容易で気密性能の高い容器とすることができる。
【００２８】上記の第１乃至第３実施例は、化粧品容器
であるコンパクト容器について説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、気密性、防水性が必要な容
器に対し広く適用できる汎用的なものである。
であるコンパクト容器について説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、気密性、防水性が必要な容
器に対し広く適用できる汎用的なものである。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の気密保持
容器は、蓋体を閉めるだけで、その力を、簡単に、パッ
キンのリップを容器本体の外周面へ押圧する力に変換す
ることができる。そのため、容器本体と蓋体との閉合に
ばらつきがある場合であっても、確実に容器本体と蓋体
間の気密性を保持することができる。
容器は、蓋体を閉めるだけで、その力を、簡単に、パッ
キンのリップを容器本体の外周面へ押圧する力に変換す
ることができる。そのため、容器本体と蓋体との閉合に
ばらつきがある場合であっても、確実に容器本体と蓋体
間の気密性を保持することができる。
【００３０】また、容器の蓋を開ける際も、パッキンの
リップが容器の外側方向に動くように弾性復元するため
に、容器内の負圧を簡単に解除することができ、容器の
開閉を円滑に行うことができる。
リップが容器の外側方向に動くように弾性復元するため
に、容器内の負圧を簡単に解除することができ、容器の
開閉を円滑に行うことができる。
【図１】本発明の第１実施例にかかるコンパクト容器の
側断面図である。
側断面図である。
【図２】本発明の第１実施例のコンパクト容器の作動を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図３】本発明の第２実施例のコンパクト容器の作動を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図４】本発明の第３実施例のコンパクト容器の作動を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
１…容器本体、１ｄ…外周面、２…蓋体、２ｅ…突起、
３…パッキン、３ｂ…リップ、３ｃ…押圧部、３ｄ…突
起、３ｆ…ストッパ、３ｇ…突起 ４…押え板、５…化粧料、６…化粧皿 Ａ…容器（第１実施例）、Ｂ…容器（第２実施例） Ｃ…容器（第３実施例）
３…パッキン、３ｂ…リップ、３ｃ…押圧部、３ｄ…突
起、３ｆ…ストッパ、３ｇ…突起 ４…押え板、５…化粧料、６…化粧皿 Ａ…容器（第１実施例）、Ｂ…容器（第２実施例） Ｃ…容器（第３実施例）
Claims (2)
- 【請求項１】 容器本体と蓋体をヒンジで締結し、前記
容器本体と蓋体との間を気密に密閉する弾性体を有する
容器であって、 前記弾性体は前記蓋体の内側に一部を固定することによ
って取り付けられ、該弾性体は蓋体の開閉方向に立上っ
たリップと、該リップに対し交差する方向に延びる押圧
部とを有し、 前記蓋体を閉じた際、前記蓋体の一部が前記弾性体の押
圧部に当接することによって、前記弾性体の一部を支点
として前記リップを容器内側方向に弾性変形させ、これ
を前記容器本体の外周面に押圧して、前記蓋体と前記容
器本体との間を密閉することを特徴とする気密保持容
器。 - 【請求項２】 前記押圧部およびこれに当接する前記蓋
体の一部の形状は、少なくとも一方が他方に対して張り
出した突起であることを特徴とする第１請求項記載の気
密保持容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7218493A JPH0958738A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 気密保持容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7218493A JPH0958738A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 気密保持容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0958738A true JPH0958738A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16720802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7218493A Pending JPH0958738A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 気密保持容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0958738A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007152297A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Max Co Ltd | 蓋密閉構造及び厨芥物処理装置 |
| JP2009127431A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7218493A patent/JPH0958738A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007152297A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Max Co Ltd | 蓋密閉構造及び厨芥物処理装置 |
| JP2009127431A (ja) * | 2007-11-20 | 2009-06-11 | Daikin Ind Ltd | 圧縮機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041214 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050210 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050419 |