JPH0958672A - ダンボール紙製コーナーパット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の発泡樹脂の成型品と同等あるいはそれ
以上の物品の支承力と、緩衝力や防護力を有し、廃棄に
際しても環境衛生面において公害を生じないコーナーパ
ットを提供する。 【解決手段】 ダンボール紙を折曲げて中空であって、
かつ受部を形成したコーナーパットの前記中空の部分に
紙管を装入した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は家電製品、音響機
器等多岐にわたる分野において、製品の保管、運搬に際
して緩衝、防護のために用いられるコーナーパットに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来から広く一般に用いられたコーナー
パットは発泡樹脂による成型品であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の発泡樹脂成
型品は成型が容易であり、軽量で、緩衝力や防護力も大
きく、コーナーパットとしては好適ではあるものの、用
済後における処理にあたっては、焼却する際には有害ガ
スを発生して大気を汚染したり、燃焼に際し、高温とな
って焼却炉の破損を早めたりする等難点があった。これ
らの点に鑑みこの発明は、製作が容易であり、緩衝力や
防護力も大きく、用済後も、再三繰返し使用できること
はもちろん、廃棄にあたっては、再生が可能であり、焼
却の際も格別な問題が生じないコーナーパットを提供す
ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記した課題を達するた
め、この発明はダンボール紙２を折り曲げて、中空３で
あって、かつ受部４を形成したコーナーパット１の前記
中空３の部分に紙管５を装入したダンボール紙製コーナ
ーパットとしたものである。

【０００５】この発明にあっては紙管５は、中空３の部
分に縦方向にのみ装入される場合と、中空２の部分に横
方向にのみ装入される場合と、縦方向と横方向との２方
向に装入される場合とがある。

【０００６】

【作 用】ダンボール紙で折り曲げられて形成された
コーナーパット自体も緩衝力、防護力を有するが、中空
の部分に装入された紙管によって緩衝と防護は万全のも
のとなり、また全体が紙で作成されているから廃棄、焼
却、再生等の面でも全く問題が生じないで、環境汚染に
全く影響を与えない。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施の一例を示
すコーナーパットの斜視図、図２は図１のものの平面
図、図３は、図１のものの側面図、図４はこの発明の他
の実施の一例を示すコーナーパットの斜視図、図５は図
４のものの平面図、図６はこの発明の他の実施の一例を
示すコーナーパットの斜視図、図７は図６のものの平面
図である。

【０００８】図において１はコーナーパットであって、
これはダンボール紙２を折り曲げて形成されるが、この
時このコーナーパット１は中空３とされ、また受部４が
形成される。この受部４の形状は、発泡樹脂の成型品に
よるものと同じ形状であって、このコーナーパットが用
いられる物品を受けて支持するに足る形状であればよい
が、１部では発泡樹脂の成型品が形成する湾曲面は、ダ
ンボール紙１では形成し難い点もあることから、ダンボ
ール紙１で形成し易い形状となることもある。このよう
にして形成されたコーナーパット１の中空３の箇所に紙
管５が装入される。

【０００９】この中空３とされた箇所に紙管５が装入さ
れる態様には大別して次の３通りがある。第１には図１
ないし図３に示すように、紙管５の全部が中空３とされ
た箇所に、横に装入される場合であり、この場合、装入
される紙管５の長さが、コーナーパット１の横巾とほゞ
等しい長さのものが装入されても、あるいは、数本に分
割されて、その合計長さが、コーナーパット１の横巾と
ほゞ等しい長さとされて装入されてもよい。また第２の
場合は図４ないし図５に示すように、紙管５の全部が中
空８とされた箇所に縦に装入される場合であり、第３の
場合は図６ないし図７に示すように、紙管５は中空３と
された箇所に縦と横とに装入される場合である。いずれ
の場合にあっても、紙管５の直径や厚さ等はコーナーパ
ット１が支える物品の種類や大きさ等の条件に応じて適
宜決定される。

【００１０】

【発明の効果】この発明はダンボール紙を折曲げて中空
であってかつ受部を形成したコーナーパットの前記中空
の部分に紙管を装入してなるものであるから、使用に際
しては、装入された紙管が、物品を充分に支持し、従来
の発泡樹脂の成型品と同様あるいはそれ以上の荷重を支
承すると共に外部からの圧迫、衝撃に対しても充分な緩
衝力や防護力を有するものとなった。これに加えて繰返
しての再使用も可能であり、また使用後廃棄処分にする
時には紙管を含めてコーナーパット全体が紙製であるこ
とから再生紙用に再利用することも可能であり、たとえ
焼却するにしても通常の焼却炉で焼却できるから、従来
の発泡樹脂の成型品のように、焼却すると焼却炉を痛め
たり、有害なガスを発生する等のことがない等、環境衛
生面にあっても極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の一例を示すコーナーパット
の斜視図。

【図２】 図１のものの平面図。

【図３】 図１のものの側面図。

【図４】 この発明の他の実施の一例を示すコーナーパ
ット斜視図。

【図５】 図４のものの平面図。

【図６】 この発明の他の実施の一例を示すコーナーパ
ットの斜視図。

【図７】 図６のものの平面図。

【符号の説明】

１ コーナーパット ２ ダンボール紙 ３ 中空 ４ 受部 ５ 紙管

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダンボール紙（２）を折曲げて、中空
   （３）であって、かつ受部（４）を形成したコーナーパ
   ット（１）の前記中空（３）の部分に紙管（５）を装入
   してなることを特徴とするダンボール紙製コーナーパッ
   ト。
2. 【請求項２】 紙管（５）は中空（３）の部分に横方向
   にのみ装入されていることを特徴とする請求項１記載の
   ダンボール紙製コーナーパット。
3. 【請求項３】 紙管（５）は中空（３）の部分に縦方向
   にのみ装入されていることを特徴とする請求項１記載の
   ダンボール紙製コーナーパット。
4. 【請求項４】 紙管（５）は中空（３）の部分に横方向
   と縦方向との２方向に装入されていることを特徴とする
   請求項１記載のダンボール紙製コーナーパット。