JPH0958650A - 紙容器 - Google Patents

紙容器

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JPH0958650A
JPH0958650A JP23066795A JP23066795A JPH0958650A JP H0958650 A JPH0958650 A JP H0958650A JP 23066795 A JP23066795 A JP 23066795A JP 23066795 A JP23066795 A JP 23066795A JP H0958650 A JPH0958650 A JP H0958650A
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paper
container
resin
resin layer
polyamide resin
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JP23066795A
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Tatsuhiko Sakamoto
辰彦 坂本
Hidesada Okasaka
秀眞 岡阪
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TOKYO PAPER Manufacturing
TOKYO SEISHI KK
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TOKYO PAPER Manufacturing
TOKYO SEISHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリアミド樹脂の層を含む樹脂層と、密
度が0.60〜0.95g/cm3 、長手方向のこわさ
が厚さ1μm当たり0.4〜0.9gf・cmである紙
との積層体からなる紙容器。 【効果】 液体飲料やオイルなどを充填して長期間保存
しても内容物の劣化、変質がなく、しかも変形による外
観低下が起こらない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体状内容物を充填
するに適した紙容器に関する。さらに詳しくはメタキシ
リレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成され
るポリアミド樹脂の層を含む樹脂層と紙との積層体から
なる紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙と樹脂層との積層体からな
る紙容器は、軽量であること、使用後に回収、再利用が
可能であること、焼却時の発熱量が比較的少ないことな
どの利点から、果汁、アルコ−ル飲料、油類、洗剤など
液状物の容器として広く使用されている。紙と樹脂層と
の積層体からなる紙容器は、積層する樹脂層の種類によ
って酸素、水蒸気などの気体の遮断性(ガスバリア−性
という場合がある)、内容物の風味の保存性等が異なる
ことから、種々の樹脂層を積層した紙容器が提案されて
いる。
【0003】これらの樹脂層の中で、メタキシリレンジ
アミンとアジピン酸との重縮合反応で生成されるポリア
ミド樹脂の層は、ガスバリア−性が優れ、内容物が酸化
や変質しにくいこと、熱安定性が良好で積層体を容器に
成形する際、熱接着のために加熱しても有害な分解物の
生成が少ないことなどの優れた特性を有していることが
知られている。このためXD−6構造単位を含有する樹
脂層と紙との積層体からなる紙容器(特開昭53−11
9984号公報、特開平3−49953号公報など)、
あるいはさらに他の種類のポリアミド樹脂層を組み合わ
せた紙との積層体からなる紙容器(特開平6−3050
86号公報)などが提案されている。しかしながら、こ
れらの提案にしたがって紙容器を製造すると、積層体か
ら容器の形状に折り曲げるためのいわゆる罫線を付ける
工程で紙に微小な割れが発生しやすく、また得られた紙
容器に内容物を充填して1〜2週間常温で保存すると容
器が変形して外観が著しく悪化し、商品価値が低下す
る。この現象はメタキシリレンジアミンとアジピン酸と
の重縮合反応で生成される樹脂の機械的性質や吸水性が
関連していると考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、加工性が良好で、内容物を充填した状態で保存
しても、形態の変化が少なく外観の良好なメタキシリレ
ンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成されるポ
リアミド樹脂層と紙との積層体からなる紙容器を得るこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
について鋭意検討をした結果、メタキシリレンジアミン
とアジピン酸との重縮合反応で生成されるポリアミド樹
脂の層を含む樹脂層と紙との積層体からなる紙容器にお
いて、紙の密度が0.60〜0.95g/cm3 、長手
方向のこわさが厚さ1μm当たり0.40〜0.90g
f・cmであることを特徴とする紙容器によって達成さ
れることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の紙容器は、メタキシリレ
ンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成されるポ
リアミド樹脂の層を含む樹脂層と紙との積層体からなる
ものである。
【0007】本発明において、メタキシリレンジアミン
とアジピン酸との重縮合反応で生成されるポリアミド樹
脂とは、樹脂のすべてがメタキシリレンジアミンとアジ
ピン酸との重縮合反応で生成する構造単位からなるも
の、メタキシリレンジアミンを主体とし小量のパラキシ
リレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成する
構造単位からなるもの(以下、メタキシリレンジアミン
とアジピン酸との重縮合反応で生成される構造単位また
はメタキシリレンジアミンを主体とし小量のパラキシリ
レンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成する構
造単位をXD−6構造単位ということがある)、あるい
はm−および/またはp−キシリレンジアミンとアジピ
ン酸を主体としそれに他のジアミンあるいはジカルボン
酸を共重合したポリアミド樹脂をいう。これらの共重合
が可能なジアミンの例としてはエチレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、オクタメ
チレンジアミンなどが挙げられる。また、これらの共重
合が可能なジカルボン酸の例としてはセバシン酸、コル
ク酸、グルタ−ル酸、アゼライン酸などが挙げられる。
共重合ポリアミド樹脂の場合、樹脂のガスバリア−性、
結晶性を適度に維持するためにXD−6構造単位の含有
量が60モル%以上であることが好ましい。
【0008】また、XD−6構造単位を含有するポリア
ミド樹脂の層は、XD−6構造単位を90モル%以上有
するポリアミド樹脂に他のポリアミド樹脂を混合したも
のであってもよく、混合する他のポリアミド樹脂の例と
してはナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイ
ロン610、ナイロン12などが挙げられる。さらにま
た、所望によってはポリアミド以外の樹脂、例えばポリ
エチレン、エチレン−ビニ−ルアルコ−ル共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン
酸共重合体、ポリエステル、ポリカ−ボネ−トなどを少
量混合することができる。樹脂の混合物の場合、ガスバ
リア−性を過度に低下させないために、XD−6構造単
位を90モル%以上有するポリアミド樹脂が60重量%
以上含有することが好ましい。
【0009】本発明における樹脂層は、単層であって
も、また2層以上の多層のものであってもよいが、その
少なくとも1層はXD−6構造単位を有するポリアミド
樹脂であることが必要である。XD−6構造単位を含有
するポリアミド樹脂の層に他の樹脂の層を複合した樹脂
層でもよい。XD−6構造単位を有するポリアミド樹脂
の層に複合する樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリビニ−ルアルコ−ル、エチレン−ビニ
ルアルコ−ル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレ−トなどのポリエステ
ル、ポリカ−ボネ−トなどが挙げられ、これらの樹脂の
層は未延伸のものでも、1軸または2軸延伸してあるも
のでもよい。樹脂層の厚さは、紙容器の内容物の種類、
性質にもよるが、5〜40μmが好ましい。
【0010】また、これらの樹脂層に、遮光性の付与あ
るいはガスバリア−性の一層の向上などを目的に、アル
ミニュ−ム箔、スズ箔などの金属層を複合することもで
きる。 本発明において、XD−6構造単位を有するポ
リアミド樹脂の層は、本発明の容器を構成する積層体の
任意の位置に設けることができるが、容器の状態にした
際、紙よりも内側に設けることが好ましく、さらには、
紙と容器を成形するときの熱接着に適した低密度ポリエ
チレン、直鎖ポリエチレン、低密度直鎖ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのヒ−トシ−ル性樹脂の層との間に
設けるのが好ましい。
【0011】本発明における積層体を構成する紙は、天
然繊維、合成繊維またはこれらの混合物を抄造して得ら
れるものであれば特に制限はなく、抄造に用いられる天
然繊維としては、針葉樹パルプや広葉樹パルプなどの木
材繊維、綿糸、サトウキビ、竹などをパルプ化した植物
繊維、羊毛、絹糸などの動物性繊維などが挙げられる。
また、合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアミド、酢酸セルロ−スなどが
挙げられる。これらの繊維から得られた紙の中で、紙の
機械的性質、熱的性質の面から木材パルプから得られた
ものが好ましく、引っ張り強度が高くなる点から針葉樹
パルプが乾燥状態で全パルプの40重量%以上を占める
木材パルプから抄造されたものが特に好ましい。
【0012】また本発明において用いられる紙は、樹脂
層との接着性を向上させるために、オレフィン系、ポリ
エチレンイミン系,イソシアネ−ト系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、ビニル系のアンダ−コ−ト剤を紙
の抄造時に含有させるかあるいは抄造後に紙の表面に塗
布されていることが望ましい。これらのアンダ−コ−ト
剤の中でポリエチレンイミン系アンダ−コ−ト剤が好ま
しく用いられる。本発明において用いられる紙は、その
密度が0.60〜0.95g/cm3 であることが必要
であり、特に0.65〜0.90g/cm3 が好まし
い。紙の密度が0.60g/cm3 に満たない場合は、
積層体から容器の形状に折り曲げるための罫線を付ける
工程で紙に微小な割れが発生しやすく、良好な紙容器の
生産収率が著しく低下する。これはXD−6構造単位を
含有するポリアミド樹脂の層の弾性率が比較的高いため
に、罫線の高さを他の樹脂を積層した場合より高くする
必要があることに起因していると考えられる。紙の密度
が0.95g/cm3を越える場合は、紙自体が折り曲
げにくいうえに、XD−6構造単位を含有するポリアミ
ド樹脂の層の弾性率が高いため、罫線にそった折り曲げ
が困難になり、得られた容器の形状が不良になる。なお
本発明において、紙の密度とは、JISP1118の
「紙及び板紙の密度と試験方法」に準じて測定した値で
もって定義される。
【0013】さらに、本発明において用いられる紙の長
手方向のこわさは、厚さ1μm当たり0.40〜0.9
0gf・cmであることが必要であり、好ましくは0.
45〜0.80gf・cmである。ここで紙の長手方向
とは、紙を抄造する際の長手方向を意味する。通常、容
器用に紙を用いる場合は、紙の長手方向が内容物の重力
を受ける水平方向と平行になるように使用する。紙の長
手方向のこわさが厚が1μm当たり0.40gf・cm
未満の場合は、例えば得られたカ−トン状紙容器に果
汁、アルコ−ル飲料など水分の占める割合が多い内容物
を充填して1〜2週間常温で保存すると、容器胴部の水
平方向断面の4角形の折り曲げ部が円形状に変形し、容
器の下部が膨れた状態になって外観が著しく低下する。
また紙の長手方向のこわさが厚が1μm当たり0.90
gf・cmを越えると、積層体から容器の形状に折り曲
げるための罫線を付ける工程で、罫線の高さを著しく高
くする必要があり、このために樹脂層の微小部分の破壊
(ピンホ−ル)が発生し、ガスバリア−性が低下して、
内容物の劣化を起こしやすい。なお本発明において、紙
のこわさとは、JISP8125の「荷重曲げ方法によ
る板紙のこわさ試験方法」に準じて測定し、1μm当た
りに換算した値でもって定義される。
【0014】樹脂層と紙との積層体を得る方法として
は、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系などの接
着剤を用い、事前にフイルム状にした樹脂層を形成する
各樹脂の層の間ならびに樹脂層と紙とをドライラミネ−
トする方法、樹脂層を構成する樹脂の層を事前にフイル
ム状に成形したものをサンド・ラミネ−トする方法、樹
脂層を形成する樹脂を順次押出ラミネ−トする方法、複
数の押出機ならびにフィ−ドブロックを用いて同時に多
層溶融押出をしてラミネ−トする方法、あるいはサンド
・ラミネ−ト、ドライラミネ−ト、溶融押出ラミネ−ト
を適宜組み合わせた方法などを用いることができる。
【0015】さらに、樹脂層を形成する各樹脂の層の
間、樹脂層と紙との間の接着性を向上させるために、接
着性の高い樹脂の層を設けたり、ラミネ−トする工程
中、あるいは事前にコロナ処理、プラズマ処理、オゾン
処理などの物理科学的処理をすることができる。接着性
の高い樹脂としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、無水マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレン、エチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリ
ル酸メチル共重合体、無水マレイン酸変性ポリプロピレ
ン、アイオノマ−共重合体などが挙げられる。
【0016】かくして得られたXD−6構造単位を有す
るポリアミド樹脂の層を少なくとも1層含む樹脂層と紙
との積層体から、目的容器を展開した状態に打ち抜く工
程、罫線を付ける工程、必要によっては内容物と紙の断
面が接触しないように胴部の接着部分を外側に折り曲げ
る工程(スカイブ加工)、胴部を接着する工程、底部な
らびに頭部を成形する工程など通常の容器製造工程を経
て目的の紙容器を得ることができる。
【0017】上記によって得られた本発明の紙容器は、
種々の形、サイズのカ−トン、カップなどとして、また
果汁、牛乳やヨ−グルトなどの乳飲料、アルコ−ル飲
料、ミネラルウオ−タ−、サラダオイルなど食用油、工
業油、洗剤などの容器として好適に使用することができ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例、比較例に記載の各物性の測定方
法は以下の通りである。
【0019】(1)容器の変形量 底部と上部が密閉された4角形筒型の胴部を立てた形状
の紙容器において、水平方向とそれに正確に垂直方向に
立てた平面に対し、容器の4角形筒型部分の一部が軽く
接した状態で、4角形筒型部分の最上部の1辺が垂直平
面に平行になるように容器を置いて、前記平行線と垂直
平面との距離を測定した。容器の製造過程で、4角形筒
型部分の折り曲げ性が不良な場合や、容器に内容物を充
填して保存している間に、4角形筒型部分の下部が膨ら
んだり(胴ぶくれ)して容器が変形すると、この測定値
は大きくなる。なお、この値が10mm以上のものを形
態不良容器とした。 (2)表面欠陥 容器100本について、各容器の4角系筒部の4か所の
折り曲げ部に、紙の微小な割れに伴う表面欠陥があると
発色する検査液(レッドチェック液)を塗布して欠陥の
個数を観察し、容器100本当たりの個数で表示した。
なお、この値が10個以上を不良容器とした。 (3)容器の気体遮断性 65℃の温水を充填後3週間常温で保存し、容器の4角
形筒型の上部の各面が垂直の場合あるいは容器の内側に
湾曲している場合を気体遮断性良とし、4角形筒型の上
部の各面が容器外側に湾曲している場合を気体遮断性不
良とした。温水を充填後、常温にすると容器内は減圧に
なり、容器の気体遮断性が良い場合は、4角形筒型の上
部の各面は垂直あるいは容器の内側に湾曲し、気体遮断
性不良の場合は各面が容器外側に湾曲する。 (4)樹脂の相対粘度 樹脂1gを96%硫酸100mlに溶解し、25℃で溶
液粘度を測定した値であり、次式から算出した。 相対粘度=樹脂硫酸溶液の落下秒数/硫酸の落下秒数
【0020】実施例1 複数の押出機、フィ−ドブロックならびにTダイを備え
た共押出しラミネ−タ−を用い、針葉樹パルプ90重量
%、広葉樹パルプ10重量%からなり、坪量405g/
2 、密度0.75,長手方向のこわさが厚が1μm当
たり0.72gf・cmである紙の面にコロナ処理をし
ながら、若干のp−キシリレンジアミンを含有したm−
キシリレンジアミンとアジピン酸から合成された相対粘
度3.6のポリアミド樹脂10μm、変性ポリオレフィ
ン「モディクF23OOK」(三菱化学製)10μm、
低密度ポリエチレン「ノバテックL300」(三菱化学
製)60μmの順にTダイ内で積層された樹脂を、XD
−6構造単位のみからなるポリアミド樹脂の層が紙に接
するようにラミネ−トした。さらに、上記ラミネ−トし
た紙の反対面に低密度ポリエチレン「ノバテックL30
0」(三菱化学製)20μmを押出しラミネ−トして積
層体を得た。前記の積層体から、打ち抜き、罫線付け、
スカイブ、火炎加熱による胴部の熱接着の各工程を経て
積層体をスリ−ブ状にした後、酒用の成形充填機を用い
て1.8リットルの65℃の温水を充填した4角形の筒
型の各辺が85cm,高さが25.7cmで上部が屋根
型(ゲ−ベルトップ型)の紙容器を得た。水が充填され
た紙容器を立てた状態で3週間保存した後、表面欠陥の
個数を観察、紙容器の変形量の測定ならびに気体遮断性
の評価をした。結果を表1に示す。
【0021】比較例1 坪量420g/m2 、密度0.55、長手方向のこわさ
が厚が1μm当たり0.57gf・cmである紙を用い
る以外は実施例1と同様にして、1.8リットルの水を
充填した4角形の筒型の各辺が85cm,高さが25.
7cmで上部が屋根型(ゲ−ベルトップ型)の紙容器を
得た。評価結果を表1に示す。
【0022】実施例2 針葉樹パルプ70重量%、広葉樹パルプ30重量%から
なり、ポリエチレンイミン系アンダ−コ−ト剤「ディッ
クドライAC108」(大日本インキ化学工業製)をあ
らかじめグラビアで塗布した坪量310g/m2 、密度
0.82、長手方向のこわさが厚が1μm当たり0.6
5gf9・cmである紙を用い、またポリアミド樹脂と
して実施例1で用いたポリアミド樹脂70重量%と相対
粘度3.3のナイロン66樹脂30重量%の混合ポリア
ミド樹脂を使用する以外は実施例1と同様にして、1.
0リットルの温水を充填した4角形の筒型の各辺が7c
m,高さが19.5cmで上部が屋根型(ゲ−ベルトッ
プ型)の紙容器を得た。評価結果を表1に示す。
【0023】比較例2 広葉樹パルプのみからなり、ポリエチレンイミン系アン
ダ−コ−ト剤「ディックドライAC108」(大日本イ
ンキ化学工業製)をあらかじめグラビアで塗布した坪量
315g/m2 、密度0.78、長手方向のこわさが厚
が1μm当たり0.35gf・cmである紙を使用する
以外は、実施例2と同様にして、1.0リットルの水を
充填した4角形の筒型の各辺がで上部が屋根型(ゲ−ベ
ルトップ型)の紙容器を得た。評価結果を表1に示す。
【0024】実施例3 複数の押出機、押出しラミネ−ト、サンドラミネ−トが
各々可能な口金を備えたラミネ−タ−を用い、針葉樹パ
ルプ80重量%、広葉樹パルプ20重量%からなり、坪
量430g/m2 、密度0.79,長手方向のこわさが
厚が1μm当たり0.63gf・cmである紙の面にコ
ロナ処理をしながら、前もって片面に低密度ポリエチレ
ンを15μm、反対面に60μmを積層したXD−6構
造単位のみからなる樹脂70重量%とナイロン66樹脂
30重量%の混合物からなるフイルムの低密度ポリエチ
レンを15μm積層した面とを低密度ポリエチレン「ぺ
トロセン204」(東ソ−製)を用い、厚さ15μmで
サンドラミネ−トした。ひきつずき紙の反対面に低密度
ポリエチレン「ぺトロセン204」(東ソ−製)20μ
mを押出しラミネ−トして樹脂層と紙の積層体を得た。
この積層体を用い、実施例1と同様にして、1.8リッ
トルの水を充填した4角形の筒型で上部が屋根型(ゲ−
ベルトップ型)の紙容器を得た。評価結果を表1に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果から明らかなように、本願発明
の紙容器は表面欠陥ならびに変形が少なく優れた性能を
示すのに対し、密度(比較例1)や長手方向のこわさ
(比較例2)が本発明の範囲をはずれると表面欠陥や変
形が発生して良好な紙容器を得ることができないことが
わかる。
【0027】
【発明の効果】本発明の紙容器は、液体飲料やオイルな
どを充填して長期間保存しても内容物の劣化、変質がな
く、しかも容器の外観が良好で、変形によって陳列棚か
らの取り出し難いなどのトラブルが発生しない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタキシリレンジアミンとアジピン酸と
    の重縮合反応で生成されるポリアミド樹脂の層を含む樹
    脂層と紙との積層体からなる紙容器において、紙の密度
    が0.60〜0.95g/cm3 、長手方向のこわさが
    厚さ1μm当たり0.4〜0.9gf・cmであること
    を特徴とする紙容器。
  2. 【請求項2】 紙が針葉樹から得られたパルプを40重
    量%以上含有しているものであることを特徴とする請求
    項1に記載の紙容器。
  3. 【請求項3】 紙にポリエチレンイミン系アンダ−コ−
    ト剤が含有または塗布されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の紙容器。
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