JPH0958629A - 無菌充填包装装置 - Google Patents

無菌充填包装装置

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JPH0958629A
JPH0958629A JP22854695A JP22854695A JPH0958629A JP H0958629 A JPH0958629 A JP H0958629A JP 22854695 A JP22854695 A JP 22854695A JP 22854695 A JP22854695 A JP 22854695A JP H0958629 A JPH0958629 A JP H0958629A
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JP
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packaging material
aseptic
packaging
opening
turntable
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JP22854695A
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English (en)
Inventor
Etsuo Shimamura
悦夫 島村
Jiro Fujishiro
次郎 藤城
Sumi Kobayashi
寿美 小林
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器搬送用のターンテーブルの上側の無菌室
を常時、高精度の無菌状態に保持する。 【解決手段】 エアー導入口26からチャンバ2の内部
へ無菌エアーaを導入してターンテーブル1の上側を無
菌状態に保持する。ターンテーブル1の下側には外気b
が入るので非無菌状態である。ターンテーブル1には容
器7を挿入するための円形状の開口3が複数個形成さ
れ、その開口3の内周壁には、通気路28及び29を通
して無菌エアー供給源31に連通する微小な通気口が複
数個設けられる。これらの通気口から無菌エアーを噴射
して開口3にエアーカーテンを形成することにより、開
口3に容器7が挿入されないときでも、その開口3を通
して無菌室内へ外気が進入することを阻止して、高精度
な無菌状態を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流状飲料などとい
った内容物を無菌環境下で包装材料の内部へ充填する無
菌充填包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品や、医薬品などといった内容物を紙
製又はプラスチック製の容器、すなわち包装材料によっ
て包装するという包装形態は既に広く知られている。こ
のような包装形態を実現するために、包装材料の成形、
内容物の充填及び包装材料の密封などといった一連の処
理を自動的に行うようにした充填包装装置は既に知られ
ている。また、この種の充填包装装置において、内容物
を充填する前の包装材料を殺菌すると共に装置内部の全
体を無菌又は減菌状態に保持するようにした、いわゆる
無菌充填包装装置も知られている。
【0003】従来、無菌充填包装装置として、図19に
示すように、無端で環状の搬送ベルト41の上側走行部
によって包装材料7を図の右側から左側へ搬送し、その
搬送中に殺菌装置42によって包装材料7の内部を殺菌
し、乾燥装置43によって包装材料7を乾燥し、充填装
置44によって包装材料7の内部に内容物を充填し、シ
ール装置45によって蓋材を溶融固着し、その後、取出
し口46から製品容器7を取り出す。この装置では、搬
送ベルト41の全体がチャンバ2によって取り囲まれ、
そのチャンバ2内に導入される無菌エアーによってチャ
ンバ2の内部全体を無菌状態に保持する。
【0004】また、従来の無菌充填包装装置として、図
20に示すように、円盤状のターンテーブル51によっ
て包装材料7のための搬送装置を構成するようにした装
置が知られている。この装置では、ターンテーブル51
に複数の開口53を開け、それらの開口53に包装材料
7を挿入し、ターンテーブル51の回転によって各包装
材料7を周回移動させながら、殺菌処理、乾燥処理、内
容物充填処理、シール処理の各処理を行う。この装置で
は、ターンテーブル51がチャンバ2によって取り囲ま
れ、さらに、チャンバ2内の空間のうち包装材料7の内
部が露出する側の空間、すなわちターンテーブル51の
上側の空間に無菌エアーが導入され、その無菌エアーの
流れaによってターンテーブル51の上側の空間が無菌
状態に保持される。他方、ターンテーブル51の下側の
空間には、チャンバ2内を陽圧にしておけば入り込む外
気bを減らすことはできるが、包装材料7の出し入れ口
52を通して外気bが入り込み、該空間内が非無菌状態
になることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図19に示す従来の無
菌充填包装装置では、搬送ベルト41の全体をチャンバ
2で囲まなければならないので装置全体が非常に大型に
なるという問題がある。また、チャンバ2の内部を無菌
状態に保持するため、包装材料7の内部のみならずその
外部表面も殺菌しなければならない。
【0006】図20に示す従来の無菌充填包装装置によ
れば、包装材料7の外部表面は無菌状態に置かなくても
良いので、ターンテーブル51の下側には必ずしもチャ
ンバを設置する必要がなく、よって、装置全体を小型に
できる。
【0007】このように、図20に示す形式の無菌充填
包装装置は大きな長所を有しているが、次のような問題
点も有している。すなわち、この装置では、ターンテー
ブル51に設けた包装材料支持用開口53に包装材料7
を挿入することによってターンテーブル51の上側の無
菌室をその下側の非無菌室に対して陽圧状態に保持して
いる。包装材料7が全ての開口53に挿入されていれば
問題はないが、それらの開口53のうちのいくつかに包
装材料7が挿入されないとすると、その開口53を通し
て下側非無菌室から上側無菌室へ外気、すなわち汚染エ
アーが流れ込み、その結果、上側無菌室を無菌状態に維
持できなくなるという問題があった。
【0008】本発明は、従来の無菌充填包装装置におけ
る上記の問題点を解消するためになされたものであっ
て、包装材料搬送手段を境として一方の側を無菌状態に
保持し、他方の側を非無菌状態に保持する形式の無菌充
填包装装置において、包装材料搬送手段に包装材料が有
るか無いかに関わらず、無菌室内を常に無菌状態に保持
できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る無菌充填包装装置は、包装材料を包装
材料支持用開口に入れた状態で搬送する包装材料搬送手
段と、包装材料搬送手段による包装材料の搬送路を包囲
するチャンバと、チャンバ内の空間であって包装材料搬
送手段によって支持される包装材料の内部が露出する空
間に無菌気流を供給する無菌気流導入口とを有する無菌
充填包装装置において、上記包装材料支持用開口に気体
の通過を阻止する通気阻止手段を設けたことを特徴とす
る。この通気阻止手段を設けることにより、包装材料支
持用開口に包装材料が挿入されていない場合でもその開
口を通して無菌室内へ外気が流れ込むことを防止でき、
よって、常に高精度の無菌状態の中で充填包装作業がで
きる。
【0010】通気阻止手段の具体的な構成としては、種
々考えられるが、例えば、包装材料支持用開口の周壁に
設けた通気口と、その通気口から無菌気体を噴射する無
菌気体供給手段とを有する構造によって構成できる。つ
まり、包装材料支持用開口に気流のカーテン、例えばエ
アーカーテンを形成することによって外気の進入を防止
するのである。なお、気流の噴射によって気流カーテン
を形成する場合には、そのカーテン用の気流は無菌気流
が供給される空間、すなわち無菌室の反対側の空間へ向
けて斜め方向に噴射することが望ましい。
【0011】通気阻止手段の別の具体的な構成として、
開閉可能な開閉扉を包装材料支持用開口に設けることも
できる。また、このような開閉扉を設ける場合には、バ
ネ等といった弾性部材によって開閉扉を閉状態に押し付
けるのが良い。包装材料支持用開口に包装材料を挿入す
ると、その包装材料によって開閉扉が弾性部材の弾性力
に抗して開状態へ押し開かれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明に係る無菌充填包装装
置の一実施形態を示している。この無菌充填包装装置
は、包装材料搬送手段としてのターンテーブル1と、そ
のターンテーブル1を包囲するチャンバ2と、そしてタ
ーンテーブル1を回転させるモータ4とを有している。
ターンテーブル1は、図2に示すように、円盤状に形成
されており、さらに放射状に開けられた多数の円形状の
包装材料支持用開口3を有している。本実施形態では包
装材料として、図7に示すようなカップ容器7を考え
る。このカップ容器7は、その上端に開口6を有し、さ
らにその上端周縁にフランジ8を有している。容器開口
6を通してカップ容器7の内部に内容物、例えば流状食
品を注入した後、フランジ8に円形状の蓋材9を加熱溶
着することによって、内容物入りの製品容器が完成す
る。図2において、カップ容器7はその底部から、ター
ンテーブル1の支持用開口3の中に挿入され、そして、
図1に示すように、フランジ8が支持用開口3の周縁に
引っ掛かった状態でターンテーブル1に支持される。
【0013】図2において、チャンバ2の内部は5個の
隔壁11によって5個の部屋に区分けされる。部屋Aは
容器出し入れステージとして用いられ、部屋Bは殺菌ス
テージとして用いられ、部屋Cは乾燥ステージとして用
いられ、部屋Dは内容物充填ステージとして用いられ、
そして部屋Eはシールステージとして用いられる。容器
出し入れステージAには、図1に符号12で示すよう
に、容器を出し入れするための容器出し入れ口が設けら
れる。殺菌ステージBには、殺菌装置13及び噴射ノズ
ル14が設けられる。殺菌装置13は、過酸化水素水な
どの薬剤殺菌剤や、スチームすなわち高温蒸気などを発
生して噴射ノズル14へ供給する。
【0014】乾燥ステージCには、図5に示すように、
乾燥エアー供給源15及びエアー配管16が配設され
る。乾燥エアー供給源15は、高温で乾燥した空気を発
生してエアー配管16へ供給する。内容物充填ステージ
Dには、図1に示すように、内容物例えば流状飲料を貯
留した内容物タンク17及びそのタンクに接続される噴
射ノズル18が設けられる。
【0015】シールステージEには、図6に示すよう
に、蓋材搬送/殺菌装置19及びシール/カット装置2
1が設置されている。蓋材搬送/殺菌装置19は、蓋材
供給ロール22から蓋材巻取りロール23に至る蓋材搬
送系と、殺菌剤としての過酸化水素水Hを貯留した殺菌
剤バス24と、そして、シート状の蓋材を乾燥するため
の蓋材乾燥装置25とを有している。シール/カット装
置21は、ターンテーブル1に対して進退移動、すなわ
ち図において上下移動することによって、シート状の蓋
材からカップ容器7(図7参照)の開口6に合った大き
さの円形状の蓋材9を打ち抜き、それと同時に、打ち抜
いたその蓋材をカップ容器7の上端フランジ8に加熱溶
融定着、すなわちヒートシールする。
【0016】図1において、チャンバ2の上部中央に無
菌気流導入口としてのエアー導入口26が設けられる。
このエアー導入口26は図示しない無菌エアー供給源に
接続されており、この無菌エアー供給源で発生した無菌
エアーがそのエアー導入口26を通してチャンバ2の内
部、特にターンテーブル1の上側の空間内へ導入され、
矢印aで示すようにその空間内を流れた後、容器出し入
れ口12を通して外部へ流れ出る。このエアー流aによ
り、ターンテーブル1の上側の空間が陽圧状態に保持さ
れ、外部からの雑菌の進入が阻止される。つまり、ター
ンテーブル1の上側の空間は無菌室とされる。
【0017】図2に示した複数の包装材料支持用開口3
のそれぞれは、図3に示すように、その周壁に多数の微
小な通気口27を有している。これらの通気口27はタ
ーンテーブル1の内部に形成した通気路28の先端に形
成されており、それらの通気路28は、図1において、
ターンテーブル1の回転軸1a内に設けた通気路29に
連通する。この通気路29は無菌エアー供給源31に接
続している。無菌エアー供給源31で発生した無菌エア
ーは、回転軸1a内の通気路29及びターンテーブル1
内の通気路28を通して通気口27から各包装材料支持
用開口3の内部へ噴射される。こうして噴射される無菌
エアーにより、ターンテーブル1で仕分けられる2つの
空間、すなわちその上側の無菌室RM とその下側の非無
菌室RHとの間で開口3を通して気体が流れることを阻
止できる。
【0018】なお、図4に示すように、通気口27から
噴射される無菌エアーは、無菌室RM の反対側、すなわ
ち非無菌室RH へ向けて斜め方向に進むように設定され
るのが望ましい。こうすれば、特に、非無菌室RH から
無菌室RM へ向かって気体が流れ込むことを確実に阻止
できる。本実施形態では、包装材料支持用開口の所で気
体の通過を阻止する作用を奏する通気阻止手段が、通気
口27から噴射される無菌エアーによって構成される。
【0019】以下、上記構成より成る無菌充填包装装置
についてその動作を説明する。図1において、エアー導
入口26を通してチャンバ2の内部へ無菌エアーが導入
されてチャンバ2の内部、特にターンテーブル1の上側
の空間が無菌状態に保持される。そしてこの無菌状態下
で以下に説明する充填包装作業が行われる。
【0020】図2において、容器出し入れステージAの
容器出し入れ口12を通してカップ容器7をチャンバ2
の内部へ挿入し、さらにターンテーブル1の支持用開口
3へ挿入する。この挿入作業は、オペレータによる手作
業によって行っても良いし、適宜の装填装置を使って自
動的に行っても良い。ターンテーブル1に装着されたカ
ップ容器7は、ターンテーブル1の回転移動に従って移
動して殺菌ステージBへ搬送される。殺菌ステージBで
は、図1に示すように、殺菌装置13から供給される殺
菌用液体が噴射ノズル14から噴射されてカップ容器7
の内部へ吹き付けられ、これにより、カップ容器7の内
部が殺菌される。
【0021】殺菌後のカップ容器7は、ターンテーブル
1によって搬送されて乾燥ステージCへ搬送される。乾
燥ステージCでは、図5に示すように、乾燥エアー供給
源15から供給される乾燥エアーがカップ容器7へ吹き
付けられ、これにより、カップ容器7を乾燥させる。そ
の後、カップ容器7は、内容物充填ステージDへ運ば
れ、図1に示すように、噴射ノズル18から噴射される
内容物、例えば流状食品がカップ容器7の内部に充填さ
れる。
【0022】内容物が充填されたカップ容器7は、その
後、シールステージEへ搬送される。このシールステー
ジEでは、図6において、過酸化水素水Hによって殺菌
されたシート状の蓋材がカップ容器7の上方へ繰り出さ
れ、さらに、シール/カット装置21によってシート状
蓋材から円形状の蓋材を打ち抜き、さらに円形状蓋材
(図7参照)の周縁部分を加熱してカップ容器7のフラ
ンジ8に溶融固着、すなわちヒートシールする。これに
より、製品容器が完成する。完成した製品容器は図2に
おいて、ターンテーブル1によって搬送されて再び容器
出し入れステージAへ運ばれ、そして、容器出し入れ口
12から外部へ取り出される。
【0023】以上に説明した充填包装作業の間、図1に
おいて、ターンテーブル1の下側の空間には容器出し入
れ口12を通して矢印bで示すように外気が進入する。
仮に、ターンテーブル1の包装材料支持用開口3に特別
の措置を講じておかないと、複数の支持用開口3のうち
のいくつかにカップ容器7が挿入されなかったとき、そ
の容器が挿入されなかった開口3を通して、ターンテー
ブル1の下側の非無菌室内の外気がターンテーブル1の
上側の無菌室へ進入するおそれがある。これに対し、本
実施形態のように、包装材料支持用開口3の所に無菌エ
アーのエアーカーテンを形成して外気の進入を阻止する
ようにすれば、カップ容器7が支持用開口3に挿入され
るか、あるいは挿入されないかに関わらず、常に、無菌
室内を精度高く無菌状態に設定できる。
【0024】(第2の実施形態)図8は、本発明に係る
無菌充填包装装置の第2の実施形態を示している。この
実施形態は先に示した第1の実施形態に対して、ターン
テーブルに設ける包装材料支持用開口の所で気体の通過
を阻止する働きを行う通気阻止手段に改変を加えてい
る。なお、図8では、無菌充填包装装置を構成する各ス
テージのうち、容器取出しステージA1、容器供給ステ
ージA2、そして殺菌ステージBだけが示されている。
その他のステージは第1の実施形態で説明したステージ
と同様に構成できるので、それらの説明は省略する。図
8において、容器取出しステージA1及び殺菌ステージ
Bはチャンバ2によって取り囲まれる。容器供給ステー
ジA2には容器補給用の開口39が設けられる。
【0025】本実施形態では、図9に示すように、ター
ンテーブル1に設けた複数の包装材料支持用開口3のそ
れぞれに、通気阻止手段として開閉扉34を設けてあ
る。この開閉扉34は、図10に示すように、蝶番33
によってターンテーブル1の下側の面、すなわち非無菌
室側の面に開閉可能に取り付けられた半円形状の一対の
扉である。これらの扉は、弾性部材としての板バネ35
によってターンテーブル1へ向けて弾性的に押し付けら
れる。扉34,34は、通常の状態では、板バネ35に
よって押されて図示の閉状態、すなわち開口3を閉じる
状態に置かれている。
【0026】図12において鎖線で示すように、カップ
容器7が支持用開口3に上方、すなわち無菌室側から挿
入されると、扉34,34はそのカップ容器7の底面に
よって押され、板バネ35のバネ力に抗して開状態へと
開く。図11は扉34,34が開いた状態を示してい
る。
【0027】図8において、ターンテーブル1の上側空
間には無菌エアーの流れaが形成されて該空間内は無菌
状態に保持される。一方、ターンテーブル1の下側空間
には外気bが入り込んで非無菌状態になっている。容器
取出しステージA1において、包装材料支持用開口3か
ら容器が取り外されると、開閉扉34,34が板バネ3
5によって押されて自動的に閉状態に閉じ、これによ
り、開口3が閉じられる。この結果、開口3にカップ容
器7が挿入されていない場合でも、その開口3を通して
非無菌室側から無菌室側へ外気が流れ込むことが確実に
阻止される。
【0028】容器供給ステージA2において、カップ容
器7が支持用開口3内へ上方から挿入されると、開閉扉
34,34が自動的に下方向へ開き、カップ容器7はそ
れらの扉に邪魔されることなくターンテーブル1の所定
の位置に装着される。その後、カップ容器7は、ターン
テーブル1の移動に従って殺菌ステージB内へ搬送さ
れ、殺菌液噴霧ノズル14から噴射される殺菌用液体が
内部へ噴射されて殺菌される。カップ容器7がターンテ
ーブル1の開口3に装着された以降は、カップ容器7そ
れ自体によって開口3が塞がれるので、非無菌室側から
無菌室側へ外気が進入することが阻止されて無菌室が高
精度に無菌状態に保持される。殺菌処理以降の工程は、
図1に示した第1の実施形態の場合と同じである。
【0029】(その他の実施形態)以上、好ましいいく
つかの実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は
それらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載した技術的範囲内で種々に改変できる。
【0030】例えば、包装材料の形状によっては、図1
3に示すように、包装材料7がターンテーブルなどの包
装材料搬送手段1の下方から支持用開口3内へ挿入され
ることもある。この場合には、開閉扉34,34を包装
材料搬送手段1の上方へ向けて開くようにすることがで
きる。図13の場合は、包装材料7として側面が直線状
態の円筒状の容器を想定している。
【0031】また、開閉扉の形状は種々のもが考えられ
る。例えば、図14に示すような長方形状の扉34A
や、図15に示すような4分割円形状の扉34Bや、図
16に示すような円形状で1個所で開閉可能に支持され
た扉34Cや、あるいは図17に示すような三角形状の
扉34Dなどが考えられる。
【0032】さらに、包装材料を搬送するための包装材
料搬送手段は、ターンテーブル形式の搬送装置に限られ
ず、その他の任意の搬送装置とすることができる。例え
ば、図18に示すように、複数個又は単数個の包装材料
支持用開口3を備えた長方形状の搬送ブロック37を無
端環状ベルト状に連結して駆動ローラ及び従動ローラに
掛け渡し、駆動ローラの回転によって各ブロック37を
矢印Fのように移動させる方法が考えられる。
【0033】また、包装材料は図7に示すようなカップ
容器7に限られず、角筒形状、円筒形状、その他任意の
形状の容器を用いることができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の無菌充填包装装置によれ
ば、包装材料搬送手段の包装材料支持用開口の所に通気
阻止手段を設けたので、包装材料搬送手段を境として一
方の側を無菌状態に保持し、他方の側を非無菌状態に保
持する形式の無菌充填包装装置において、包装材料搬送
手段に包装材料が有るか無いかに関わらず、無菌室内を
常に無菌状態に保持できる。
【0035】請求項2及び請求項3記載の無菌充填包装
装置によれば、包装材料支持用開口のまわりに複雑な機
構を追加することなく、通気阻止手段を構成することが
できる。特に、請求項3記載の無菌充填包装装置によれ
ば、通気阻止の効果を高めることができる。
【0036】請求項5記載の無菌充填包装装置によれ
ば、包装材料支持用開口のまわりに機構を追加する必要
が生じるが、この機構を駆動するためにエアー源、その
他の駆動源を必要としないので、稼働コストを低減でき
る。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無菌充填包装装置の一実施形態を
示す正面断面図である。
【図2】図1のA−A線に従った平面断面図である。
【図3】包装材料支持用開口に設けられる通気阻止手段
の一例を示す斜視図である。
【図4】図3の包装材料支持用開口の断面図である。
【図5】図1に示した無菌充填包装装置の他の主要部分
の断面構造を示す断面図である。
【図6】図1に示した無菌充填包装装置のさらに他の主
要部分の断面構造を示す断面図である。
【図7】包装材料の一例を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る無菌充填包装装置の他の実施形態
を示す正面断面図である。
【図9】包装材料支持用開口に設けられる通気阻止手段
の他の一例を示す斜視図である。
【図10】図9に示す通気阻止手段の1つを詳細に示す
斜視図である。
【図11】図10に示す通気阻止手段が開いた状態を示
す斜視図である。
【図12】図11に示す状態の側面断面図である。
【図13】包装材料支持用開口に設けられる通気阻止手
段のさらに他の一例を示す斜視図である。
【図14】通気阻止手段のさらに他の一例を示す斜視図
である。
【図15】通気阻止手段のさらに他の一例を示す斜視図
である。
【図16】通気阻止手段のさらに他の一例を示す斜視図
である。
【図17】通気阻止手段のさらに他の一例を示す斜視図
である。
【図18】包装材料搬送手段の他の実施形態を示す斜視
図である。
【図19】従来の無菌充填包装装置の一例を示す正面断
面図である。
【図20】従来の無菌充填包装装置の他の一例を示す正
面断面図である。
【符号の説明】
1 ターンテーブル 2 チャンバ 3 包装材料支持用開口 4 ターンテーブル駆動用モータ 6 容器開口 7 カップ容器(包装材料) 8 フランジ 9 蓋材 11 隔壁 12 容器出し入れ口 13 殺菌装置 14 噴射ノズル 15 乾燥エアー供給源 17 内容物タンク 18 内容物噴射ノズル 19 蓋材搬送/殺菌装置 21 シール/カット装置 26 エアー導入口(無菌気流導入口) 27 通気口 28 通気路(ターンテーブル側) 29 通気路(回転軸側) 33 蝶番 34 開閉扉 35 板バネ 37 搬送ブロック a 無菌エアー b 外気 A 容器出し入れステージ B 殺菌ステージ C 乾燥ステージ D 内容物充填ステージ E シールステージ RM 無菌室 RH 非無菌室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装材料を包装材料支持用開口に入れた
    状態で搬送する包装材料搬送手段と、包装材料搬送手段
    による包装材料の搬送路を包囲するチャンバと、チャン
    バ内の空間であって包装材料搬送手段によって支持され
    る包装材料の内部が露出する空間に無菌気流を供給する
    無菌気流導入口とを有する無菌充填包装装置において、 上記包装材料支持用開口に気体の通過を阻止する通気阻
    止手段を設けたことを特徴とする無菌充填包装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無菌充填包装装置におい
    て、通気阻止手段は、包装材料支持用開口の周壁に設け
    た通気口と、その通気口から無菌気体を噴射する無菌気
    体供給手段とを有することを特徴とする無菌充填包装装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無菌充填包装装置におい
    て、通気阻止手段は、包装材料搬送手段に関して無菌気
    流が供給される空間の反対側の空間へ向けて斜め方向に
    無菌気体を噴射することを特徴とする無菌充填包装装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の無菌充填包装装置におい
    て、通気阻止手段は、開閉可能な開閉扉を有することを
    特徴とする無菌充填包装装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の無菌充填包装装置におい
    て、開閉扉は、弾性部材によって閉状態に押し付けら
    れ、包装材料支持用開口に入る包装材料によって開状態
    へ押し開かれることを特徴とする無菌充填包装装置。
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