JPH095845A - ストロボ回路 - Google Patents

ストロボ回路

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Publication number
JPH095845A
JPH095845A JP15634495A JP15634495A JPH095845A JP H095845 A JPH095845 A JP H095845A JP 15634495 A JP15634495 A JP 15634495A JP 15634495 A JP15634495 A JP 15634495A JP H095845 A JPH095845 A JP H095845A
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JP
Japan
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transistor
oscillation
strobe
voltage
circuit
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JP15634495A
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English (en)
Inventor
Koji Hata
幸次 畑
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ワンプッシュ自動充電のストロボ回路におい
て、ストロボ発光によってメインコンデンサへの充電が
開始されることを防止する。 【構成】 ストロボ充電スイッチ7がONとなると、発
振トランジスタ22が作動する。これに伴い制御用トラ
ンジスタ24が作動し、発振トランジスタ22と発振ト
ランス23とからなる発振回路の作動が維持され、スト
ロボ充電スイッチ7がOFFとなってもメインコンデン
サ41が規定充電電圧まで充電される。メインコンデン
サ41が規定充電電圧を越えると発振停止用トランジス
タ25が作動して充電が停止する。トリガスイッチ46
がONとなると、メインコンデンサ41からの放電電流
が流れてストロボ放電管42が発光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ回路に関し、
さらに詳しくは、ストロボ充電スイッチをオンにし、そ
の後オフにしてもメインコンデンサが規定充電電圧まで
充電されるストロボ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラやレンズ付きフイルムユニットに
は、ストロボを内蔵したものがあり、暗い場所での撮影
に便利である。ストロボ撮影を行う時には、予めメイン
コンデンサを規定充電電圧まで充電しておき、数KVの
トリガ電圧をストロボ放電管に印加する必要がある。こ
のため、通常はストロボ撮影に先立ってストロボ充電ス
イッチをオン操作するようにしている。
【0003】ストロボ回路は、ストロボ充電スイッチが
オンとなると、電源の低電圧を昇圧回路で例えば300
Vの高電圧に昇圧して、この高電圧でメインコンデンサ
を充電する。そして、メインコンデンサが規定充電電圧
に達してから、例えばレンズ付きフイルムユニットのシ
ャッタボタンを押圧してシャッタを作動させると、この
シャッタの作動に同期してトリガ電圧がストロボ放電管
に印加されて、メインコンデンサに充電された電荷がス
トロボ放電管内で放電し、ストロボ放電管が発光するよ
うになっている。
【0004】また、ストロボ回路には、その回路に設け
られたストロボ充電スイッチがONとなっている間だけ
メインコンデンサに充電を行うものや、ストロボ充電ス
イッチが1回ONとなると、その後にストロボ充電スイ
ッチがOFFとされてもメインコンデンサが規定充電電
圧まで充電されてから充電を停止するようにしたものが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、後者のよう
なストロボ回路では、ストロボ放電管が発光した際に、
ストロボ充電スイッチがONとならないのに、昇圧回路
が作動を開始してメインコンデンサが充電されてしまう
場合がある。これは、ストロボ放電管にメインコンデン
サの放電電流が流れることによって発生したパルス状の
電圧(以下、再起動パルスという)が、ストロボ回路の
配線を伝わって昇圧回路内の発振回路を構成する発振ト
ランジスタに動作電圧として印加され、発振トランジス
タが誤作動するためである。そして、発振トランジスタ
が作動を開始することにより、メインコンデンサが規定
充電電圧に達するまで発振回路の作動を維持させるため
の回路が作動してしまうからである。このため、次の撮
影では、ストロボ撮影を行いたくなくても、メインコン
デンサが充電されているためストロボが発光してしまう
という問題があった。
【0006】このような誤作動を防止するために、発振
トランジスタの入力端子、例えばベース端子を比較的大
きな容量(例えば1μF以上)のコンデンサを介して接
地(GND)することにより、再起動パルスのパルス波
形を鈍化させて、発振トランジスタに印加されるベース
電圧を動作電圧以下(例えば0.7V以下)にして、発
振トランジスタが誤作動しないようにすることができ
る。しかしながら、これは、発振回路の作動が停止して
いる時にのみ有効であって、発振回路の作動中にストロ
ボ発光が行われたときには、再起動パルスに発振回路の
発振パルスが重畳されるため、上述のコンデンサの効果
がなくなって、メインコンデンサが再充電されてしまう
といった問題がある。なお、一般に規定充電電圧は、ス
トロボ放電管の最低発光電圧よりも高いから、設計上の
発光光量は得られないものの、発振回路の作動中にスト
ロボ発光が可能である。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、ストロボ充電スイッチを1度オンとすれ
ば、その直後にオフとしてもメインコンデンサが規定充
電電圧まで充電するようにしたストロボ回路において、
発振回路の作動の有無にかかわらずストロボ発光による
発振回路の誤作動を防止するようにしたストロボ回路を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、シンクロ信号に応答して
発振回路を構成する発振トランジスタの入力端子間を接
続するスイッチ手段を備え、前記メインコンデンサから
の放電電流が流れた時に発生する電圧によって前記発振
トランジスタが作動することを阻止し、ストロボ放電管
発光直後の発振回路の作動を禁止したものである。
【0009】請求項2記載の発明では、スイッチ手段
は、シンクロ信号に応答して発振トランジスタの入力端
子間を接続する半導体スイッチとしたものである。
【0010】請求項3記載の発明では、発振回路は、一
端が電源のプラス側に接続され他端が発振トランジスタ
のコレクタに接続された一次コイルと、この一次コイル
と誘導結合され、一端が前記メインコンデンサに他端が
前記発振トランジスタのベースに接続された二次コイル
と、前記電源に対して前記一次コイルと並列に接続され
るとともに前記二次コイルと誘導結合され、一端がスト
ロボ充電スイッチを介して前記電源のプラス側に接続さ
れ他端が前記二次コイルの他端に接続された三次コイル
とを含み、前記発振トランジスタは、エミッタが前記電
源のマイナス側に接続され、半導体スイッチは、再充電
禁止用のトランジスタであって、この再充電禁止用のト
ランジスタのベースがトリコンデンサを放電させてトリ
ガ電圧を発生させるためのトリガスイッチを介して前記
電池のプラス端子に接続され、コレクタが前記発振トラ
ンジスタのベースに接続され、エミッタが前記発振トラ
ンジスタのエミッタに接続されているようにしたもので
ある。
【0011】
【作用】ストロボ放電管が発光する際には、メインコン
デンサからの放電電流がストロボ放電管に流れることに
より、パルス状の電圧が発生し、これがストロボ回路の
配線を介して発振トランジスタに伝達され、発振トラン
ジスタの誤作動の原因となる。ストロボ発光に同期し
て、スイッチ手段例えば半導体スイッチが作動し、発振
トランジスタの例えばベース端子とエミッタ端子の両入
力端子を接続する。ベース端子にパルス状の電圧が伝わ
っても、ベース−エミッタ間の電圧は、0Vが維持され
て発振トランジスタが作動しないので、ストロボ発光に
よってメインコンデンサの充電が開始されない。
【0012】
【実施例】本発明のストロボ回路を内蔵したレンズ付き
フイルムユニット(以下ストロボ付きフイルムユニット
という)を示す図2において、ストロボ付きフイルムユ
ニットは、簡単な撮影機構を備えたユニット本体1に写
真フイルムを内蔵しており、このユニット本体1は外ケ
ース2に覆われている。外ケース2には、撮影レンズ
3,ファインダ4,巻上げノブ5,ストロボ発光部6等
を露呈する開口が設けられており、ユニット本体1を外
ケース2に入れたままで撮影操作を行うことができるよ
うになっている。
【0013】ユニット本体1の前面中央部には、撮影レ
ンズ3が配置されている。撮影レンズ3の上方にはファ
インダ4が設けられ、このファインダ4の右側にはスト
ロボ発光部6が配置され、撮影レンズ3の右側にはスト
ロボ充電スイッチ7(図1参照)をON−OFFさせる
操作ボタン7aが設けられている。また、ユニット本体
1の上面には、シャッタボタン8、撮影可能なコマ数を
確認するための窓10、ストロボ発光の準備が完了した
こと確認するための表示窓11が設けられている。
【0014】ストロボ撮影を行う場合には、撮影に先立
って操作ボタン7aを押圧操作して、メインコンデンサ
41(図1参照)の充電を行う。このストロボ付きフイ
ルムユニットは、1度操作ボタン7aを押圧して、スト
ロボ充電スイッチ7をONとすれば、すぐに押圧を解除
してストロボ充電スイッチ7aをOFFとしても、メイ
ンコンデンサ41が規定充電電圧まで充電されるように
なっている。
【0015】図1に上記ストロボ付きフイルムユニット
に内蔵されたストロボ回路を示す。ストロボ回路は大別
して、昇圧部20と、充電・発光部40とからなる。昇
圧部20は、電力供給源となる起電力1.5Vの電池2
1,NPN型の発振トランジスタ22,発振トランス2
3,PNP型の制御用トランジスタ24,NPN型の発
振停止用トランジスタ25,NPN型の再充電禁止用ト
ランジスタ26,ツェナダイオード27,整流用ダイオ
ード28,操作ボタン7aが押圧されている時だけON
となるストロボ充電スイッチ7を主な部品として構成さ
れている。
【0016】発振トランス23は、それぞれが誘導結合
された一次コイル31,二次コイル32,三次コイル3
3とから構成されている。この発振トランス23では、
一次コイル31の各端子が第1端子23a,第2端子2
3bに、二次コイル32の一方の端子が第5端子23e
に、他方の端子が三次コイル33の一方の端子と共有端
子である第4端子23dに、三次コイル33の他方の端
子が第3端子23cになっている。
【0017】一次コイル31は、第1端子23aが発振
トランジスタ22のコレクタ端子と接続され、第2端子
23bが電池21のプラス端子と接続されている。三次
コイル32は、第3端子23cが抵抗34,ストロボ充
電スイッチ7を介して電池21のプラス端子と接続さ
れ、二次コイル32との共有端子である第4端子23d
が発振トランジスタ22のベース端子と接続されてい
る。発振トランジスタ22のエミッタ端子は、電池21
のマイナス端子に接続されて接地(GND)されてい
る。また、二次コイル32の第5端子23eは、整流用
ダイオード28のカソードに接続され、この整流用ダイ
オード28のアノードは、充電・発光部40のメインコ
ンデンサ41のマイナス端子に接続されている。
【0018】このようにして接続された発振トランジス
タ22と発振トランス23とは、電池21の低電圧を高
電圧に変換し、メインコンデンサ41を高電圧で充電す
るための周知のブロッキング発振回路を構成している。
発振トランジスタ22は、ストロボ充電スイッチ7がO
Nとなると、ベース端子に抵抗34,三次コイル33を
介して電池21の電圧が印加される。この電圧の印加が
充電開始信号となり、発振トランジスタ22は、ベース
電流が流れて作動を開始して一次コイル31に一次側電
流(コレクタ電流)を流し、発振トランス23からの正
帰還作用によってベース電流が増大することでコレクタ
電流を増大して発振する。
【0019】二次コイル32には、発振トランジスタ2
2の発振中に、一次コイル31と二次コル32との巻線
比に応じた高電圧例えば300V程度の起電力が発生す
る。この起電力によって、第5端子23eから第4端子
23d方向に二次側電流が流れ、この二次側電流が充電
・発光部40に給電される。なお、一次コイル31に流
れる一次側電流(発振トランジスタ22のコレクタ電
流)が飽和して、発振トランス23に逆起電力が発生し
た時には、整流用ダイオード28の作用によって第4端
子23dから第5端子23e方向に電流が流れないよう
にされている。
【0020】制御用トランジスタ24は、ストロボ充電
スイッチ7が1度ONとなった後にOFFとなっても、
発振トランジスタ22のベース端子にバイアス電圧かけ
ることにより、上述のブロッキング発振回路の作動を維
持させるためのものである。制御用トランジスタ24
は、エミッタ端子が電池21のプラス端子に接続され、
ベース端子が一次コイル31の第1端子23aに接続さ
れ、コレクタ端子が抵抗34,三次コイル33を介して
発振トランジスタ22のベース端子と接続されている。
【0021】このように制御用トランジスタ24を接続
することにより、制御用トランジスタ24は、発振トラ
ンジスタ22が作動を開始すると、ベース電流が流れて
作動を開始し、エミッタ−コレクタ間がONとなる。こ
れにより、電池21の電圧が制御用トランジスタ24の
エミッタ−コレクタ間,抵抗34,三次コイル33を介
して、発振トランジスタ22のベース端子に印加され
る。これにより、発振トランジスタ22が1度作動を開
始するとストロボ充電スイッチ7がOFFとなっても、
制御用トランジスタ24からの正帰還作用によって発振
トランジスタ22が継続して作動されて、ブロッキン発
振回路の作動が維持される。
【0022】発振停止用トランジスタ25、及びツェナ
ダイオード27は、メインコンデンサ41が規定充電電
圧まで充電された時に、発振トランジスタ22の発振を
停止して、ブロッキング発振回路すなわち昇圧部20の
作動を停止させるためのものである。発振停止用トラン
ジスタ25は、エミッタ端子が発振トランジスタ22の
ベース端子に接続され、ベース端子が抵抗35を介して
ツェナダイオード27のカソードに接続され、コレクタ
端子が接地(GND)されている。また、ツェナダイオ
ード27のアノードは、メインコンデンサ41のマイナ
ス端子に接続されている。なお、コンデンサ36は、発
振停止用トランジスタ25の作動を安定化するために設
けられており、メインコンデンサ41が規定充電電圧に
達する前にブロッキング発振回路の発振によるノイズ等
で、発振停止用トランジスタ25が誤作動してONとな
って昇圧部20の作動が停止してしまうことを防止して
いる。
【0023】このように発振停止用トランジスタ25と
ツェナダイオード27を接続することにより、メインコ
ンデンサ41の充電電圧が規定充電電圧を越えると、こ
のメインコンデンサ41の充電電圧により、ツェナダイ
オード27にツェナ電流(カソードからアノード方向に
流れる電流)が流れるようになり、発振停止用トランジ
スタ25にベース電流が流れ、発振停止用トランジスタ
25のエミッタ−コレクタがONとなる。これにより、
発振トランジスタ22は、ベース端子が接地されて発振
トランジスタ22のエミッタ端子と等電位、すなわちベ
ース電圧が0V(実際には、発振トランジスタ22の動
作電圧よりも低くすればよい)となってベース電流が流
れなくなり作動を停止する。そして、この発振トランジ
スタ22が停止すると、これにともなって制御用トラン
ジスタ24の作動が停止されて、昇圧部18の作動が停
止される。なお、ツェナダイオード27は、メインコン
デンサ41の充電電圧が規定充電電圧になった時点で、
ツェナ電流を流さなくなるから、昇圧部20の作動停止
後にメインコンデンサ41がツェナダイオード27を介
して放電することはない。
【0024】昇圧部20には、ストロボ発光した時に発
生するパルス状の電圧(以下、再起動パルスという)に
よって発振トランジスタ22が誤作動されることを禁止
するための半導体スイッチとして、再充電禁止用トラン
ジスタ26が設けられている。この再充電禁止用トラン
ジスタ26は、コレクタ端子が発振トランジスタ22の
ベース端子に、エミッタ端子が発振トランジスタ22の
エミッタ端子及び電池21のマイナス端子に接続されて
接地(GND)され、ベース端子が抵抗37,ダイオー
ド38,トリガスイッチ46を介して電池21のプラス
端子に接続されている。
【0025】このように再充電禁止用トランジスタ26
を接続することにより、再充電禁止用トランジスタ26
は、トリガスイッチ46がONとなると、ベース端子に
電池21の電圧が印加されて作動し、エミッタ−コレク
タ間がONとなる。これにより、発振トランジスタ22
のベース端子とエミッタ端子が、再充電禁止用トランジ
スタ26によって接続されて等電位となり、発振トラン
ジスタ22が不作動状態とされる。例えば、昇圧部20
が作動中(メインコンデンサ41の充電中)であれば、
発振トランジスタ22の作動が停止され、またメインコ
ンデンサ41の充電完了後の昇圧部20の作動停止中で
あれば、発振トランジスタ22の作動停止状態が維持さ
れる。
【0026】そして、トリガスイッチ46のONによっ
て、メインコンデンサ41の電荷がストロボ放電管42
で放電して、この放電による再起動パルスが発振トラン
ジスタ22のベース端子に伝わっても、発振トランジス
タ22は、エミッタ端子及びベース端子の各電位が等し
くなっているので、ベース電圧(ベース−エミッタ間電
圧)が印加されずベース電流が流れないため、発振トラ
ンジスタ22が作動を開始することがない。このように
して、昇圧部20の作動中であるか、作動停止中である
かにかかわらず、ストロボ発光にともなうメインコンデ
ンサ41の充電開始を禁止している。
【0027】なお、実際には、再充電禁止用トランジス
タ26がONになった時にも、このエミッタ−コレクタ
間に抵抗があるが、この抵抗の値は極めて小さいので、
実質的に発振トランジスタ22のベース端子とエミッタ
端子とは電位差が生じないものとしてよい。また、本実
施例では、トリガスイッチ46のON状態をシンクロ信
号として用いている。さらに、再充電禁止用トランジス
タ26の代わりに、トリガスイッチ46と連動した機械
式のスイッチを用いることも可能であるが、半導体スイ
ッチを用いた方がON−OFFを行うタイミングの調整
が容易であり、可動部分がないため故障し難いといった
利点がある。
【0028】また、ダイオード38は、耐圧が400V
のものが用いられており、トリガスイッチ46がOFF
の状態における再充電禁止用トランジスタ26の保護の
ために設けられている。トリガスイッチ46がOFF状
態の時には、トリガスイッチ46の一方の端子(トリガ
コイル45側)には、メインコンデンサ41のマイナス
端子の同じ電圧がかかっており、再充電禁止用トランジ
スタ26のベース端子を直接にトリガスイッチ46の一
方に端子に接続すると、約−300Vの高電圧が再充電
禁止用トランジスタ26のベース−エミッタ間に印加さ
れ、このベース−エミッタ間の耐圧を越えて、再充電禁
止用トランジスタ26を破壊してしまう。このため、メ
インコンデンサ41の約−300の高電圧がダイオード
38に逆方向電圧として印加されるようにして、カソー
ドを再充電禁止用トランジスタ26のベース側にアノー
ドをトリガスイッチ46側に接続している。このように
して、トリガスイッチ46がON状態になった時には、
電池21の電圧が再充電禁止用トランジスタ26へ印加
されることを許容するとともに、トリガスイッチ46が
OFF状態になっている時では、約−300の高電圧の
印加を阻止して、再充電禁止用トランジスタ26が破壊
されることを防止している。
【0029】充電・発光部40は、メインコンデンサ4
1,ストロボ放電管42,トリガ電極42a,ネオン管
43,トリガコンデンサ44,トリガトランス45,ト
リガスイッチ46等とから構成されている。メインコン
デンサ41は、その両端子がストロボ放電管42の両電
極に接続されるとともに、そのプラス端子は電池21の
プラス端子に接続され、マイナス端子は整流用ダイオー
ド28を介して二次コイル32の第5端子23eに接続
されて、充電・発光部40は、電池21のプラス電位を
接地(GND)の電位としている。
【0030】本実施例のストロボ回路では、メインコン
デンサ41の規定充電電圧が例えば300Vに設定され
ており、メインコンデンサ41が規定充電電圧まで充電
さている時にストロボ放電管42を設計上の光量で発光
することが可能となっている。また、ストロボ放電管4
2は、規定充電電圧未満で最低発光電圧(例えば270
V)以上であっても発光することが可能であるが、この
場合には、発光量が不足するのはいうまでもない。
【0031】昇圧部20から給電された電流は、メイン
コンデンサ41を充電するとともに、トリガコンデンサ
44を充電する。ネオン管43は、充電完了の表示をす
るためのもであり、表示窓11を臨む位置に配されてい
る。このネオン管43は、メインコンデンサ41が規定
充電電圧まで充電されると、このメインコンデンサ41
の充電電圧が印加されて点灯する。撮影者は、このネオ
ン管43の点灯でストロボ発光の準備が完了したことを
知ることができる。
【0032】トリガスイッチ46は、シャッタの作動に
連動してON−OFFされ、シャッタが全開した時にO
Nとなる。トリガスイッチ46がONとなると、トリガ
コンデンサ41が放電し、この放電された電流がトリガ
トランス45の一次コイル45aに電流が流れる。これ
により、二次コイル45bに高電圧例えば4KVのトリ
ガ電圧が発生する。このトリガ電圧は、ストロボ放電管
42に近接して配置されたトリガ電極42aを介してス
トロボ放電管42に印加される。このトリガ電圧の印加
によって、ストロボ放電管42内のXeガスがイオン化
してストロボ放電管42の両電極間の抵抗が破れ、メイ
ンコンデンサ41が放電してストロボ放電管42が発光
する。
【0033】次に、上記実施例の作用について説明す
る。撮影者は、ストロボ付きフイルムユニットの巻上げ
ノブ5を回動操作して、写真フイルムの巻き上げをする
とともに、シャッタチャージを行い撮影の準備をする。
そして、ストロボを発光させて撮影する必要がある場合
には、操作ボタン7aを押圧して、ストロボ充電スイッ
チ7をONにする。この操作ボタン7aの押圧は、すぐ
に解除する。
【0034】ストロボ充電スイッチ7がONとなると、
電池21の電圧が抵抗34,三次コイル23cを介して
発振トランジスタ22のベース電圧(ベース−エミッタ
間電圧)として印加され、発振トランジスタ22にベー
ス電流が流れる。これにより、発振トランジスタ22
は、作動を開始して発振トランス23からの正帰還作用
によって発振する。一方、制御用トランジスタ24は、
発振トランジスタ22が作動することによって、ベース
電流が流れ始めて作動を開始して、発振トランジスタ2
2にベース電圧を印加する。これにより、操作ボタン7
の押圧が解除されて、ストロボ充電スイッチ7がOFF
となっても、発振トランジスタ22の発振が継続され、
昇圧部20の作動が維持される。
【0035】発振トランジスタ22の発振中には、一次
コイル31に流れる一次側電流が増加,減少を繰り返す
ため、二次コイル32に300V程度の起電力と、逆起
電力が交互に発生する。そして、整流用ダイオード28
の作用によって、二次コイル32に発生した起電力によ
る第5端子23eから第4端子23d方向に流れる二次
側電流のみが充電・発光部40に給電され、メインコン
デンサ41とトリガコンデンサ44とが充電される。
【0036】メインコンデンサ41への充電が進み、メ
インコンデンサ41の両端子間の電圧が規定充電電圧を
越えるとツェナダイオード27にツェナ電流が流れ、発
振停止用トランジスタ25にベース電流が流れる。これ
により、発振停止用トランジスタ25が作動してONと
なり、発振トランジスタ22にベース電圧が印加されな
くなり、発振トランジスタ22の作動が停止する。そし
て、この発振トランジスタ22の作動の停止にともなっ
て、制御用トランジスタ24の作動が停止して、昇圧部
20の作動が停止する。昇圧部20の作動停止後、ツェ
ナダイオード27を介した放電でメインコンデンサ41
の充電電圧が規定充電電圧まで低下すると、ツェナ電流
が流れなくなって発振停止用トランジスタ25の作動が
停止されるが、この時には、制御用トランジスタ24の
作動が停止しているとともに、ストロボ充電スイッチ7
がOFFとなっているので、再び発振トランジスタ22
が作動を開始することはない。
【0037】また、メインコンデンサ41が規定充電電
圧まで充電されることにより、ネオン管43が点灯す
る。撮影者は、このネオン管43の点灯によりストロボ
発光の準備ができたことを確認し、この後に、ファイン
ダ4でフレーミンを決めてから、シャッタボタン8を押
圧操作して撮影を行う。
【0038】シャッタボタン8が押圧されるとシャッタ
が作動し、シャッタが全開になった瞬間にトリガスイッ
チ46がONとなる。トリガスイッチ46がONとなる
と、トリガコンデンサ44が放電し、この放電による電
流がトリガトランス45の一次コイル45aに流れ、二
次コイル45bにトリガ電圧が発生する。このトリガ電
圧がトリガ電極42aを介して、ストロボ放電管42に
印加される。これにより、ストロボ放電管42の両電極
間の抵抗が破れて、メインコンデンサ31の電荷が放電
され、ストロボ放電管42が発光して、ストロボ発光部
6からストロボ光が照射され、ストロボ撮影が行われ
る。
【0039】一方、トリガスイッチ46がONとなる
と、再充電禁止用トランジスタ26のベース端子に電池
21の電圧から抵抗37,ダイオード38の電圧降下分
を差し引いた1.5V〜0.7Vの電圧が印加され、再
充電禁止用トランジスタ26が作動して、これのエミッ
タ−コレクタ間がONとなる。これにより、発振トラン
ジスタ22のベース端子とエミッタ端子とが接続され、
等電位(電位差=0V)な状態となる。
【0040】ところで、メインコンデンサ41からスト
ロボ放電管42に放電電流が流れると、発振トランジス
タ22の動作電圧以上(本実施例の発振トランジスタ2
2では0.7V以上)の、ピーク電圧を持った再起動パ
ルスが1個発生して、これが整流用ダイオード28,二
次コイル32を介して発振トランジスタ22のベース端
子に伝達される。そして、この再起動パルスによって、
発振トランジスタ22のベース端子の電位が上昇して、
エミッタ端子(=GND)との間に電位差が生じ、発振
トランジスタ22のベース電圧が印加された状態とな
る。このような状態になると、発振トランジスタ22
は、ベース電流が流れて作動を開始してしまい、これに
ともなって制御用トランジスタ24も作動を開始するか
ら、ストロボ発光の直後から再びメインコンデンサ41
への充電が開始され、規定充電電圧まで充電されてしま
うことになる。このようにして、メインコンデンサ41
が再び充電されてしまうと、次の撮影でストロボ撮影を
意図していなくても、ストロボが発光するといった不都
合が生じることになる。
【0041】しかしながら、上述したように、トリガス
イッチ46がONとなると同時に、再充電禁止用トラン
ジスタ26が作動を開始して、再起動パルスが発生して
いる間では、再充電禁止用トランジスタ26が作動して
いる状態になっている。このため、再起動パルスが発生
している間では、発振トランジスタ22のエミッタ端子
とベース端子とが等電位とされているため、再起動パル
スの電圧が発振トランジスタ22のベース端子に伝わっ
ても、ベース−エミッタ間の電圧すなわちベース電圧が
0Vを維持するため、再起動パルスによって発振トラン
ジスタ22が作動することがない。したがって、ストロ
ボ発光によって、メインコンデンサ41が充電されると
いった不都合が発生しない。なお、トリガスイッチ46
がONとなっている時間は、再起動パルスの発生してい
る時間に比べて極めて長いため、再起動パルスの発生中
には、再充電禁止用トランジスタ26の作動状態が維持
される。
【0042】一方、何らかの理由、例えばメインコンデ
ンサ41が規定充電電圧に達する前にネオン管43が点
灯する等の理由で、メインコンデンサ41の充電完了前
すなわち昇圧部20の作動中にシャタボタン8が押圧操
作される場合がある。この場合には、メインコンデンサ
41の充電電圧がストロボ放電管42の最低発光電圧以
上になっていれば、メインコンデンサ41が放電して、
設計上の発光量よりも少ない光量であるがストロボ放電
管41が発光し、再起動パルスが発生する。この時に
は、例えば発振トランジスタ22と発振トランス23で
構成されるブロッキング発振回路が作動しているから、
再起動パルスに発振トランス23からの発振パルスが重
畳されるため、ブロッキング発振回路の作動停止中と比
べて高い電圧が発振トランジスタ22のベース端子に伝
わることになる。したがって、上記の従来技術で述べた
ようにコンデンサを用いても、発振トランジスタ22の
誤作動を防止することはできない。
【0043】しかしながら、本実施例のストロボ回路で
は、トリガスイッチ46がONとなることにより、再充
電禁止用トランジスタ26を作動して、発振トランジス
タ22のベース端子とエミッタ端子との電位を等しく
し、発振トランジスタ22を不作動状態とするととも
に、この再起動パルスが発生している間に、この不作動
状態が維持されるから、発振トランジスタ22は、再起
動パルスによってベース電圧が印加されることがなく、
作動を開始することがない。したがって、充電中にスト
ロボ撮影をしても、この時のストロボ発光によって、メ
インコンデンサ41が充電されるといった不都合が発生
しない。
【0044】次にストロボ撮影を行う場合には、この撮
影に先立って再び操作ボタン7aを押圧操作し、メイン
コンデンサ41の充電を行う。このようにして、撮影者
は、撮影毎に、ストロボ撮影を行う場合には操作ボタン
7aを押圧操作してメインコンデンサ41を規定充電電
圧まで充電し、ストロボ発光をしない撮影を行う場合に
は、操作ボタン7aを押圧操作しないで撮影をする。こ
れにより、撮影者は、その意図に応じてストロボ発光の
有無を決めることができる。
【0045】上記実施例では、再起動パルスによる発振
トランジスタ22の作動を禁止するための半導体スイッ
チとして、電流制御型のトランジスタを用いているが、
電圧制御型の電界効果型トランジスタ(FET)等の半
導体スイッチを用いてもよい。
【0046】上記実施例では、発振トランジスタ22の
作動によって制御用トランジスタ24を作動させて発振
トランジスタ22及び発振トランス23からなる発振回
路の作動を継続させ、ツェナダイオード27及び発振停
止用トランジスタ25によって、メインコンデンサ41
が規定充電電圧に達した時点で発振回路を停止するよう
にしているが、このほかに発振トランジスタ22の作動
開始によって計時を開始するタイマ回路等を用いて発振
回路の作動を継続させ、メインコンデンサを規定充電電
圧まで充電するのに必要な時間が経過した後に、発振回
路の作動を停止するようにしたストロボ回路であっても
よい。なお、この場合には、発振トランジスタ22のの
発振が停止した時点で、タイマ回路等による発振の継続
を停止ささせるようにしておく。
【0047】また、上記実施例では、ストロボ装置を内
蔵したレンズ付きフイルムユニットについて説明してい
るが、本発明は、ストロボを内蔵したカメラやカメラに
装着されるストロボ装置にも利用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のストロボ
回路によれば、ストロボ充電スイッチをオンにし、その
直後にオフとしてもメインコンデンサが規定充電電圧ま
で充電されるようにしたストロボ回路において、ストロ
ボ放電管の発光に同期させて、発振トランジスタの入力
端子間を接続する半導体スイッチ等のスイッチ手段を設
けたから、発振回路の作動中であっても作動停止中であ
っても、メインコンデンサからの放電電流がストロボ放
電管に流れた時に発生する電圧によって発振トランジス
タの入力端子間に電圧が印加されず、発振トランジスタ
が誤作動しないので発振回路の作動が開始されない。こ
れにより、ストロボ発光によって、メインコンンサの充
電が開始されなくなるから、撮影者の意図に反してスト
ロボ発光が行われるといったことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ回路の回路図であ
る。
【図2】本発明のストロボ回路を内蔵したレンズ付きフ
イルムユニットの外観図である。
【符号の説明】
7 ストロボ充電スイッチ 21 電池 22 発振トランジスタ 23 発振トランス 24 制御用トランジスタ 25 発振停止用トランジスタ 26 再充電禁止用トランジスタ 26 ツェナダイオード 31〜33 コイル 41 メインコンデンサ 42 ストロボ放電管 43 ネオン管 46 トリガスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電開始信号の入力により作動する発振
    トランジスタを含み、メインコンデンサを高電圧で充電
    するための発振回路と、メインコンデンサが規定充電電
    圧に達したことに応答して前記発振回路の作動を停止す
    る発振停止手段と、シンクロ信号に応答して前記メイン
    コンデンサからの放電電流により発光するストロボ放電
    管とを備え、充電開始信号の1回の入力で前記規定充電
    電圧に達するまで前記メインコンデンサを充電するよう
    に発振回路を継続して作動させるストロボ回路におい
    て、 シンクロ信号に応答して前記発振トランジスタの入力端
    子間を接続するスイッチ手段を備え、前記メインコンデ
    ンサからの放電電流が流れた時に発生する電圧によって
    前記発振トランジスタが作動することを阻止し、ストロ
    ボ放電管発光直後の発振回路の作動を禁止したことを特
    徴とするストロボ回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ手段は、シンクロ信号に応
    答して前記発振トランジスタの入力端子間を接続する半
    導体スイッチであることを特徴とする請求項1記載のス
    トロボ回路。
  3. 【請求項3】 前記発振回路は、一端が電源のプラス側
    に接続され他端が前記発振トランジスタのコレクタに接
    続された一次コイルと、この一次コイルと誘導結合さ
    れ、一端が前記メインコンデンサに他端が前記発振トラ
    ンジスタのベースに接続された二次コイルと、前記電源
    に対して前記一次コイルと並列に接続されるとともに前
    記二次コイルと誘導結合され、一端がストロボ充電スイ
    ッチを介して前記電源のプラス側に接続され他端が前記
    二次コイルの他端に接続された三次コイルとを含み、前
    記発振トランジスタは、エミッタが前記電源のマイナス
    側に接続され、前記半導体スイッチは、再充電禁止用の
    トランジスタであって、この再充電禁止用のトランジス
    タのベースがトリコンデンサを放電させてトリガ電圧を
    発生させるためのトリガスイッチを介して前記電池のプ
    ラス端子に接続され、コレクタが前記発振トランジスタ
    のベースに接続され、エミッタが前記発振トランジスタ
    のエミッタに接続されていることを特徴とする請求項2
    記載のストロボ回路。
JP15634495A 1995-06-22 1995-06-22 ストロボ回路 Pending JPH095845A (ja)

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