JPH0957971A - インクジェット記録ヘッド、その製造方法及びその駆動方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、その製造方法及びその駆動方法

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JPH0957971A
JPH0957971A JP21878195A JP21878195A JPH0957971A JP H0957971 A JPH0957971 A JP H0957971A JP 21878195 A JP21878195 A JP 21878195A JP 21878195 A JP21878195 A JP 21878195A JP H0957971 A JPH0957971 A JP H0957971A
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JP
Japan
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ink
recording head
electrodes
jet recording
conductive
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JP21878195A
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Inventor
Takashi Ota
孝 太田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極60a,60bの信頼性の向上を図る。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッド10は、ノズ
ル52及びインク供給口54に連通し導電性インク56
が充填されたインク流路58と、インク流路58に配設
された一対の電極60a,60bと、電極60a,60
bの表面全体に形成された保護膜としての導電性皮膜1
2a,12bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に用いられるインクジェット記録ヘッド、その製
造方法及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録ヘッドとし
て、例えば特開昭62−108059号公報に記載され
ているものが知られている。図7及び図8は、かかる従
来のインクジェット記録ヘッドを示し、図7は断面図で
あり、図8は等価回路図である。以下、これらの図面に
基づき説明する。
【0003】インクジェット記録ヘッド50は、ノズル
52及びインク供給口54に連通し導電性インク56が
充填されたインク流路58と、インク流路58に配設さ
れた一対の電極60a,60bとを備えたものである。
インク流路58は、絶縁物によって形成されている。
【0004】電極60a,60bにパルス発生器62か
らパルス電圧を印加すると、電極60a,60b間の導
電性インク56に電流が流れる。つまり、導電性インク
56は電気的には抵抗器(抵抗値R)として動作する。
その結果、導電性インク56がジュール熱により発熱す
ることにより、気泡64が発生し、気泡64に押されて
インク滴66が吐出される。
【0005】インクジェット記録ヘッド50によれば、
発熱素子を必要としないため構造が簡単であり、しかも
フォトリソグラフィ技術により製作できるため、高密度
化及び小型化を図ることができる。また、インクジェッ
ト記録ヘッド50は、それ自体が発熱しないため、発熱
に伴う劣化が少ないという利点もある。
【0006】
【発明を解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録ヘッド50は、電極60a,60b
が導電性インク56と直接接触する構造となっている。
そのため、長時間使用すると、導電性インク56中の成
分が電極60a,60b表面に推積したり、電極60
a,60bが腐食したりするため、電流が流れにくくな
りインク滴66の吐出に支障を生ずるという問題点があ
った。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明の主な目的は、電極の信
頼性を向上させたインクジェット記録ヘッド、その製造
方法及びその駆動方法を提供することにある。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、ノズル及びインク供
給口に連通し導電性インクが充填されたインク流路と、
このインク流路に配設された一対の電極とを備えたイン
クジェット記録ヘッドを改良したものである。すなわ
ち、本発明の特徴は、前記電極の表面全体に保護膜が形
成されていることにある。前記保護膜は、導電性皮膜又
は誘電体皮膜としてもよい。前記電極はタンタルを主成
分とし、前記誘電体皮膜は五酸化タンタルを主成分とす
るものとしてもよい。この場合、前記五酸化タンタル
は、前記電極のタンタルを陽極酸化して形成するように
してもよい。また、前記誘電体皮膜を電気的なコンデン
サとして使用し、当該コンデンサの充放電電流を前記導
電性インクに流すようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係るイン
クジェット記録ヘッドの第一実施形態を示し、図1は断
面図、図2は等価回路図である。以下、これらの図面に
基づき説明する。ただし、図7と同一部分は同一符号を
付すことにより重複説明を省略する。
【0010】インクジェット記録ヘッド10は、ノズル
52及びインク供給口54に連通し導電性インク56が
充填されたインク流路58と、インク流路58に配設さ
れた一対の電極60a,60bと、電極60a,60b
の表面全体に形成された保護膜としての導電性皮膜12
a,12bとを備えている。
【0011】導電性皮膜12a,12bの膜厚方向の抵
抗値rは、電極60a,60b間の導電性インク56の
抵抗値Rよりも十分に小さいことが必要である。導電性
皮膜12a,12bの材質には、例えば、ポリイミド等
の耐熱性樹脂にカーボンブラック等の導電性粉末を混入
したもの等がある。
【0012】電極60a,60bにパルス発生器62か
らパルス電圧を印加すると、電極60a,60b間の導
電性皮膜12a,12b及び導電性インク56に電流が
流れる。導電性皮膜12a,12bの抵抗値rは導電性
インク56の抵抗値Rよりも十分に小さいので、導電性
インク56がジュール熱により発熱し、インク滴66が
吐出される。
【0013】インクジェット記録ヘッド10によれば、
電極60a,60bの表面全体が導電性皮膜12a,1
2bによって覆われているので、導電性インク56が電
極60a,60bに直接接触することはない。したがっ
て、導電性インク56による電極60a,60bの腐食
等を防止できる。また、インクジェット記録ヘッド10
は、従来のインクジェット記録ヘッド50と動作原理が
同じであるため、従来のインクジェット記録ヘッド50
との置き換えも容易である。
【0014】図3及び図4は本発明に係るインクジェッ
ト記録ヘッドの第二実施形態を示し、図3は断面図、図
4は等価回路図である。以下、これらの図面に基づき説
明する。ただし、図7と同一部分は同一符号を付すこと
により重複説明を省略する。
【0015】インクジェット記録ヘッド20は、ノズル
52及びインク供給口54に連通し導電性インク56が
充填されたインク流路58と、インク流路58に配設さ
れた一対の電極22a,22bと、電極22a,22b
の表面全体に形成された保護膜としての誘電体皮膜24
a,24bとを備えている。電極22a,22bは、例
えばアルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン等の
金属である。誘電体皮膜24a,24bは、例えば電極
22a,22bの金属表面を酸化させて形成した酸化膜
である。電極22a,22bには、パルス電圧印加装置
26が接続されている。
【0016】誘電体皮膜24a,24b自体には、当然
のことながら、高抵抗率ゆえに電流は流れない。そこ
で、本実施形態では、誘電体皮膜24a,24bを電気
的なコンデンサとして使用することにより、当該コンデ
ンサの充放電電流を導電性インク58に流すようにして
いる。したがって、誘電体皮膜24a,24bはコンデ
ンサ(容量値C)、導電性インク56は抵抗器(抵抗値
R)として表すことができ、これらのRC直列回路にパ
ルス電圧印加装置26が接続されている。また、パルス
電圧印加装置26は、直流電圧電源261(直流電圧値
V)と、ハイ・ロー切換え用のスイッチ262とで表す
ことができる。
【0017】図5及び図6は、パルス電圧印加装置26
から電極22a,22bに印加するパルス電圧の波形図
である。以下、図3乃至図6に基づき、インクジェット
記録ヘッド20の動作を説明する。
【0018】図5に示す複数の矩形波からなるパルス電
圧を、パルス電圧印加装置26から電極22a,22b
に印加する。すると、矩形波の立ち上がりでは、誘電体
皮膜24a,24bの充電電流i1 が導電性インク56
に流れる。充電電流i1 は、時間をtとすれば、
【0019】 i1 =(V/R)exp{(−2t)/(CR)}
【0020】で表される。矩形波の立ち下がりでは、誘
電体皮膜24a,24bの放電電流i2 が導電性インク
56に流れる。放電電流i2 は、時定数CR/2が矩形
波のパルス幅tW よりも十分に小さいとすると、
【0021】 i2 =−(V/R)exp{(−2t)/(CR)}
【0022】で表される。このように、誘電体皮膜24
a,24bの充放電電流i1 ,i2 によって導電性イン
ク56が発熱し、インク滴66が吐出される。このと
き、導電性インク56で発生するジュール熱は、パルス
電圧の印加時間ではなく、パルス電圧のスイッチング回
数におおよそ比例する。また、電極22a,22bに印
加するパルス電圧は、図6に示すような正弦波でもよ
い。
【0023】インクジェット記録ヘッド20によれば、
電極22a,22bの表面全体が誘電体皮膜24a,2
4bによって覆われているので、導電性インク56が電
極22a,22bに直接接触することはない。したがっ
て、導電性インク56による電極22a,22bの腐食
等を防止できる。また、誘電体皮膜24a,24b自体
には電流を流さないため、誘電体皮膜24a,24bの
材質を緻密なものにすることができるとともに、誘電体
皮膜24a,24bの膜厚も十分に確保できる。したが
って、保護膜としての性能を向上できることから、電極
22a,22bの信頼性をより向上できる。
【0024】次に、本発明に係るインクジェット記録ヘ
ッドの第三実施形態を、図1に基づき説明する。
【0025】本実施形態のインクジェット記録ヘッドで
は、電極22a,22bの主成分をタンタルとし、誘電
体皮膜24a,24bの主成分を五酸化タンタルとして
いる。誘電体皮膜24a,24bの五酸化タンタルは、
電極22a,22bのタンタルを陽極として、燐酸水溶
液中で電流を流すという、陽極酸化法により容易かつ安
価に形成できる。この陽極酸化法により形成した五酸化
タンタルは、非常に緻密で強固であることが知られてい
る。また、五酸化タンタルは誘導率が高いため、大きな
電流を流すことができ、低い電圧で気泡発生に必要なジ
ュール熱を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るインクジェット記録ヘッド
によれば、電極の表面全体が保護膜によって覆われてい
るので、導電性インクが電極に直接接触することはな
い。したがって、導電性インクによる電極の腐食等を防
止できることにより、電極の信頼性を向上できる。
【0027】また、保護膜として導電性皮膜を用いるこ
とにより、従来のインクジェット記録ヘッドと全く同じ
ように駆動できる。したがって、従来のインクジェット
記録ヘッドと容易に置き換えることができる。
【0028】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの
製造方法によれば、電極のタンタルを陽極酸化して誘電
体皮膜の五酸化タンタルを形成することにより、非常に
緻密で強固かつ高誘電率の保護膜を、容易かつ安価に得
ることができる。したがって、電極の信頼性をさらに向
上できるばかりでなく、誘電体皮膜の静電容量値を大幅
に増加でき、これによりインクジェット記録ヘッドの低
電圧駆動が可能となる。
【0029】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの
駆動方法によれば、保護膜としての誘電体皮膜を電気的
なコンデンサとして使用し、その充放電電流を導電性イ
ンクに流すようにしたので、誘電体皮膜自体に電流を流
さなくても、導電性インクを発熱させることができる。
したがって、誘電体皮膜をより緻密又は強固にできると
ともに膜厚も大きくできるので、保護膜としての性能を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの第一
実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のインクジェット記録ヘッドの等価回路図
である。
【図3】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの第二
実施形態を示す断面図である。
【図4】図3のインクジェット記録ヘッドの等価回路図
である。
【図5】図3のインクジェット記録ヘッドにおける、パ
ルス電圧印加装置から電極に印加するパルス電圧の一例
を示す波形図である。
【図6】図3のインクジェット記録ヘッドにおける、パ
ルス電圧印加装置から電極に印加するパルス電圧の他の
例を示す波形図である。
【図7】従来のインクジェット記録ヘッドを示す断面図
である。
【図8】図7のインクジェット記録ヘッドの等価回路図
である。
【符号の説明】
10,20 インクジェット記録ヘッド 12a,12b 導電性皮膜(保護膜) 22a,22b,60a,60b 電極 24a,24b 誘電体皮膜(保護膜) 52 ノズル 54 インク供給口 56 導電性インク 58 インク流路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル及びインク供給口に連通し導電性
    インクが充填されたインク流路と、このインク流路に配
    設された一対の電極とを備えたインクジェット記録ヘッ
    ドにおいて、 前記電極の表面全体に保護膜が形成されていることを特
    徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記保護膜が導電性皮膜である請求項1
    記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記保護膜が誘電体皮膜である請求項1
    記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記電極がタンタルを主成分とし、前記
    誘電体皮膜が五酸化タンタルを主成分とする請求項3記
    載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のインクジェット記録ヘッ
    ドにおいて、前記五酸化タンタルは、前記電極のタンタ
    ルを陽極酸化して形成するインクジェット記録ヘッドの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のインクジェット記録ヘッ
    ドにおいて、前記誘電体皮膜を電気的なコンデンサとし
    て使用し、当該コンデンサの充放電電流を前記導電性イ
    ンクに流すインクジェット記録ヘッドの駆動方法。
JP21878195A 1995-08-28 1995-08-28 インクジェット記録ヘッド、その製造方法及びその駆動方法 Pending JPH0957971A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 19980721