JP2880007B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小開口よりインクを
吐出して被記録物上に文字、図形等を記録するインクジ
ェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコン、CADの端末機器とし
てインクジェット記録方式を用いたプリンタが盛んに利
用されるようになってきた。このインクジェット記録方
式の中で、電気熱変換素子を用い、気泡、ミスト等を発
生させて記録を行わせる方法が知られている。これらは
大別して二つの方式に分類され、一つは発熱抵抗素子に
よりインクを急激に加熱して気泡を発生させ、その力を
利用してインクを吐出させる方式であり、もう一つは電
極間に存在する導電性インクに電位を加えることによ
り、インク自身の発熱または電気分解により気泡やミス
トを発生させ、その力を利用して記録を行わせる方法で
ある。後者では例えば米国特許第3179042号明細
書(1965)、特開昭59−214659号公報、特
開昭60−196356号公報等に記載されている。こ
こでは特開昭59−214659号公報を例にとりその
動作について説明する。
【0003】図2は特開昭59−214659号公報に
示されたインクジェットヘッドの動作を表わす。インク
吐出口206はノズル基板201に形成され、その先端
部よりやや内側のインク吐出口206内に半径方向に対
向する一対の電極202,203が設けられている。電
極202,203は直流信号源208に接続されてい
る。
【0004】今、インク吐出口206内に水性のインク
204を満たし(a)、直流信号源208の信号を印加
すると、電気分解により電極202,203の表面に気
泡205が発生してくる(b)。気泡205は更に成長
し、前方のインクを前面に押し出し(c)、液滴207
として飛翔させる(d)。この一連の動作を繰返すこと
によって、インクを吐出し、記録を行わせている。
【0005】米国特許第3179042号明細書、特開
昭60−196356号公報においては、ジュ−ル熱を
利用して気泡またはミストを発生させており、構成、動
作はほぼ同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のインクジェット
記録方式の最大の課題の一つは、インク吐出が不安定な
点である。これは気泡の発生が一定でないために生ずる
ものであり、現象的には気泡の達成最大体積のばらつ
き、気泡の発生箇所の変動、気泡の複数個発生等によ
り、インク吐出量の変化、インク吐出曲がり、サテライ
トドロップや塵が発生しやすくなる。従って、いかに気
泡を安定的に発生させるかが従来技術の大きな課題とな
っていた。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、電極間に存在す
る導電性インクに電位を加えることによりインク自身の
発熱または電気分解で気泡を発生させ、その力を利用し
て記録を行わせるインクジェット記録方式において、気
泡を安定的に一定して発生させ、均一な記録特性が得ら
れるインクジェット記録装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、絶縁物の薄板に形成されたインク吐出口
の外側両面周囲部分に一対の電極を設けてそれぞれ信号
源に接続するとともに、インク吐出口の一方の側をイン
ク室に連通させた構成にしたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記構成により、インク吐出口内の電
流密度をインク吐出口の中心軸に直交する断面でその半
径方向で勾配を持ち、円周方向に均一に形成することが
でき、インク吐出口内の中心軸中央部に安定して気泡を
発生させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例におけるインクジェット記
録装置の記録ヘッドのインク吐出口付近を拡大した概略
断面図であり、実物とは各部の縮尺が異なっている。1
01はインク室であり、ケース本体102とその前面を
塞ぐ絶縁物(ポリイミド)の薄いノズル板103とで構
成されている。104はインク室101を外気と連通さ
せる通気穴である。105はノズル板103に形成され
たインク吐出口である。106および107は、ノズル
板103両面のインク吐出口105の外側周囲に設けら
れたドーナツ円盤状の一対の電極である。電極106,
107は、銅に白金系の金属をめっきしたもので、それ
ぞれ信号源108に接続されている。インク室101内
には、比抵抗が1000Ωcm以下の導電性のインク1
09が収容されている。インク吐出口105内のインク
109は、通常は外側の電極106の外側エッジで保持
されている。
【0011】このような構成において、信号源108よ
り信号電圧(直流または交流)を印加すると、電極10
6,107間にインク吐出口105内のインク109を
介して電流が流れる。電流は電極106、107がドー
ナツ円盤状の形状をしているため、インク吐出口105
の中心軸に沿うように周囲からインク吐出口105内に
回り込む。従ってインク吐出口105の中心軸に垂直な
方向のインク吐出口105断面での電流密度は、その半
径方向で勾配を持ち、円周方向で均一となる。その結
果、ジュール熱によって発生した気泡110は、インク
吐出口105の中心軸上にその中心を持つように安定し
て発生、成長し、気泡110の前面にあるインク109
aを外部に押し出して液滴111として飛翔させ、安定
した記録を行わせることができる。
【0012】電極106,107の円形開口径がインク
吐出口105の径より大きい場合は、インク吐出口10
5内の電流密度がその半径方向の勾配が大きくなり、中
心部により安定して気泡110を形成できるようにな
る。逆の場合は、安定性はやや低下するものの、電流密
度そのものの値が大きくなり、気泡110の発生が低電
圧で可能となる。また電極106,107の厚さについ
ては、特に外側の電極106の厚さが特性を左右する。
電極106においては、インク109aに接触する部分
は円形開口内壁部分だけであり、これは電極106の厚
さに依存するので、厚くなるほど電流密度が上がり、気
泡110が容易に発生するようになる。
【0013】インク吐出の安定性は、電極106の表面
の濡れ具合によっても影響を受ける。従って、インク吐
出の安定性を確保するために、電極106の表面に四弗
化エチレン等の撥水性の膜をコ−ティングしてもよい。
【0014】このように、上記実施例によれば、ノズル
板103に形成されたインク吐出口105の外側両面周
囲部分に一対の電極106,107を設けてそれぞれ信
号源108に接続し、インク吐出口105の一方の側を
インク室101に連通させた構成にすることにより、電
極106,107間に信号電圧を印加した場合、インク
吐出口105内の電流密度をインク吐出口105の中心
軸に直交する断面でその半径方向で勾配を持ち、円周方
向に均一に形成することができ、インク吐出口105内
の中心軸中央部に安定して気泡を発生させることができ
る。
【0015】なお、上記実施例では、インク吐出口10
5が一つのモノノズルヘッドの場合を示したが、インク
吐出口を複数備えたマルチノズルの場合は、電極10
6、107のいずれかの片方を共通に、他方を分割にす
ることにより同様の効果が得られる。
【0016】また、上記実施例では、インク吐出口10
5の一方の側が直接インク室101に連通する構成の場
合を示したが、インク吐出口の一方の側がパイプを介し
てインク室に連通する型式の記録ヘッドにも、本発明を
適用できることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上本発明によれば、絶縁物の薄板に形
成されたインク吐出口の外側両面周囲部分に一対の電極
を設けてそれぞれ信号源に接続し、インク吐出口の一方
の側をインク室に連通させた構成にすることにより、電
極間に信号電圧を印加した場合、インク吐出口内の電流
密度をインク吐出口の中心軸に直交する断面でその半径
方向で勾配を持ち、円周方向に均一に形成することがで
き、インク吐出口内の中心軸中央部に安定して気泡を発
生させ、安定した記録特性を得ることができ、その効果
は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるインクジェット記録
装置の記録ヘッドの概略断面図
【図2】従来のインクジェット記録装置の原理を示す模
式図
【符号の説明】
101 インク室 102 ケース本体 103 ノズル板 104 通気穴 105 インク吐出口 106,107 電極 108 信号源 109 インク 110 気泡 111 液滴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極間に存在する導電性インクに電位を
    加えることによりインク自身の発熱または電気分解で気
    泡を発生させ、その力を利用して記録を行うインクジェ
    ット記録方式において、絶縁物の薄板に形成されたイン
    ク吐出口と、前記薄板の両面にあって前記インク吐出口
    の外側周囲に配された一対の電極と、前記一対の電極に
    接続された信号源と、前記インク吐出口の一方の側に連
    通して比抵抗1000Ωcm以下のインクを収容するイ
    ンク室とを備えたインクジェット記録装置。
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