JPH0760963A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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Publication number
JPH0760963A
JPH0760963A JP20930893A JP20930893A JPH0760963A JP H0760963 A JPH0760963 A JP H0760963A JP 20930893 A JP20930893 A JP 20930893A JP 20930893 A JP20930893 A JP 20930893A JP H0760963 A JPH0760963 A JP H0760963A
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JP
Japan
Prior art keywords
conductive ink
ink
electrodes
electrode
boiling
Prior art date
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Pending
Application number
JP20930893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Toyofuku
洋介 豊福
Yutaka Miyazono
豊 宮園
Koei Matsuda
光栄 松田
Hideaki Horio
英明 堀尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP20930893A priority Critical patent/JPH0760963A/ja
Publication of JPH0760963A publication Critical patent/JPH0760963A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電方式のインクジェットヘッドにおいて沸
騰気泡の発生場所を一定にすることで吐出インク液滴の
安定化を図る。 【構成】 沸騰室4aに配設されて、導電性インクに電
流を流す互いに対向する2つの電極15,16のうち、
一方の電極15に先細のエッジaを形成して、電極15
と電極16の平面形状を非対称とした。これによりそれ
ぞれの電極15,16付近の導電性インクに流れる電流
の大きさがアンバランスになり、それによって常に一方
の電極15のエッジa付近で沸騰気泡が発生し、安定し
た印字が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通電方式により導電性
インクに沸騰気泡を生じさせて印字などを行うインクジ
ェットヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録装置は、各種
事務機器の出力用印刷機器として、高印字品質、高解像
度、低騒音、安価であって、しかもインクの印字媒体へ
の定着工程などが必要でなく、またマルチ化、カラー出
力化が容易に可能である点などから急速に普及が進んで
いる。また通電方式のインクジェットヘッドを用いるイ
ンクジェット記録装置は、ヒーター方式、ピエゾ方式に
比較してインク自体が発熱するため高効率であり消費電
力の低減が図れること、また構成が比較的簡単であるた
めラインヘッド化が容易である等の長所を有しているこ
とから、今後大きな普及が見込まれている。
【0003】以下に従来の通電方式のインクジェットヘ
ッドについて説明する。図4は従来の通電方式のインク
ジェットヘッドの上面図、図5は従来の通電方式のイン
クジェットヘッドの断面図、図6は従来の通電方式のイ
ンクジェットヘッドのオリフィスプレートを取り外した
状態の上面図である。図5において、1は基板であり、
樹脂、セラミック、ガラス、シリコン等の物質で形成さ
れている。図6において、2a〜2hは通電用の電極
で、基板1上に形成された流路形成層3上に導電性の物
質をスパッタ、蒸着、エッチング、メッキ等の工法を用
いることによって微細な間隔で形成されている。また電
極2a〜2hとしてはチタン、白金、またはこれらの金
属の合金等が使用されている。4a〜4dは沸騰室、5
a〜5dは流体抵抗部、6は共通インク室で、沸騰室4
a〜4d、流体抵抗部5a〜5d、および共通インク室
6は流路形成層3に溝を形成して作られている。この溝
形成方法としてはエッチング、成型、機械加工等の工法
が使用されている。また沸騰室4a〜4dの溝部は基板
1上に配された電極2a〜2hの電極対向部が露出する
ように形成されている。7はインク供給口で基板1に開
口されている。図4,図5において、8はオリフィスプ
レート、9a〜9dはオリフィスで、オリフィス9a〜
9dはオリフィスプレート8に穿孔されており、オリフ
ィスプレート8はオリフィス9a〜9dをそれぞれ沸騰
室4a〜4d上に対応させて接着材等を用いて流路形成
層3上に密着されている。図6において、10a〜10
hは配線パターン、11はケーブル、12はヘッド駆動
回路である。また沸騰室4a〜4d、流体抵抗部5a〜
5d、共通インク室6、インク供給口7、オリフィス9
a〜9dには高い抵抗値をもつ導電性インクが貯溜され
ている。
【0004】以上のように構成されたインクジェットヘ
ッドについて、以下にその動作を説明する。まず、沸騰
室4aの内部に配設されて、導電性インクに接触し、お
互い対向する形状が対称である電極2a,2bにそれぞ
れ配線パターン10a,10bおよびケーブル11を介
して、ヘッド駆動回路12から駆動電流を流す。この時
電極2aおよび2bの間には導電性インクが満たされて
いるため、駆動電流はヘッド駆動回路12からケーブル
11、配線パターン10a、電極2a、導電性インク、
電極2b、配線パターン10b、ケーブル11、ヘッド
駆動回路12の順に流れることができ、またその逆方向
に流れることもできる。通常この電流は交流である。
【0005】そして導電性インクは高い抵抗値を持つた
め導電性インク自体が発熱し、導電性インクの温度がそ
の沸点を越えたところから導電性インクは沸騰を開始
し、沸騰気泡が発生する。このとき沸騰室4aおよびオ
リフィス9aの内部の導電性インクは沸騰気泡の成長に
よる圧力を受ける。この圧力により導電性インクは沸騰
室4aおよびオリフィス9aから押し出されようとす
る。この時、流体抵抗部5aは沸騰室4aに対して開口
部が狭くなっており、流体の圧力損失が大きい。そのた
めに、導電性インクは圧力損失の小さいオリフィス9a
の外部へ押し出されていく。このようにして導電性イン
クの吐出が行われる。また他のオリフィス9b〜9dで
も同様にして導電性インクの吐出が行われる。そしてこ
れらの吐出された導電性インクがオリフィス9a〜9d
に対向するように配された印刷媒体14に付着すること
によって、文字や絵が形成される。また沸騰気泡は電流
を止めることで収縮し、沸騰室4a〜4dおよびオリフ
ィス9a〜9dにはインク供給口7および共通インク室
6から導電性インクが引き込まれ再充填される。このこ
とにより再び導電性インクの吐出が可能になり高周波数
での印字を行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電極2aと電極2bはその形状が互いに対
称になるように配設されているため、導電性インク中に
おける電流の大きさが対向する電極2a付近と電極2b
付近とで略等しくなる。このため導電性インクの温度上
昇は電極2a付近と電極2b付近とで略等しくなり、そ
のため沸騰気泡の発生が電極2a付近で行われたり、電
極2b付近で行われたり、もしくは同時に行われたりす
る。ここで沸騰気泡の発生位置とオリフィス9aとを結
んだ方向が導電性インクの液滴の略吐出方向となり、沸
騰気泡発生位置が変化すると導電性インクの液滴吐出方
向もそれに応じて変化するので、印刷媒体14に飛着す
る導電性インクの位置が変化し印字が乱れるという問題
点を有していた。
【0007】また上記のような沸騰現象が起こるため
に、印字周期を高めた場合は沸騰気泡の発生のサイクル
が乱れるため駆動電流印加開始時間から沸騰気泡発生開
始時間までの時間が変化し、印刷媒体14が移動してい
る場合、もしくはインクジェットヘッドが移動している
場合には狙い通りの位置に導電性インクを飛着させるこ
とができないという問題点を有していた。
【0008】さらに沸騰気泡の発生の個数が変化するた
め沸騰気泡の大きさが変化し、吐出される導電性インク
の量が変化するので、安定した大きさのドットを形成で
きないという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、インク液滴吐出方向、インク吐出タイミング、およ
び印字ドット径が安定した、印字品質の高い印字が得ら
れる通電方式のインクジェットヘッドを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、導電性インクが貯溜される液体通路と、液
体通路に連通する液滴吐出口と、液体通路内に露出して
配設され、液体通路内の導電性インクに通電して沸騰気
泡を生じさせる互いに対向する2つの電極とを備えたイ
ンクジェットヘッドにおいて、この2つの電極の平面形
状を非対称としたものである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、導電性インク中の電流の大
きさは2つの電極の内どちらか一方の付近で他方より大
きくなり、沸騰気泡は常に電流の大きな一定の部位で生
じるために、インク液滴吐出方向、インク吐出タイミン
グ、および印字ドット径が安定した印字品質の高い印字
が得られる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における通
電方式のインクジェットヘッドの沸騰室付近の上面図、
図2は本発明の一実施例における通電方式のインクジェ
ットヘッドの動作説明のための沸騰室付近の上面図、図
3は本発明の一実施例における通電方式のインクジェッ
トヘッドの図1に示すx−x断面図である。図1,図
2,図3において、上記従来例と同一構成部品について
は同一符号を付すことにより説明を省略する。図1およ
び図3において、15,16は互いに対向する電極で、
基板1上の流路形成層3上に、スパッタ、蒸着、イオン
プレーティング、エッチング、メッキ等の工法を用いる
ことによって導電性の物質で形成されている。図2に示
すように、沸騰室4aの内部に露呈する一方の電極15
の平面形状は三角形であり、他方の電極16に向って先
細の1つのエッジaを有している。また他方の電極16
の平面形状は台形であり、一方の電極15に対向するフ
ラットな面bと、その両側部のエッジc,dを有してい
る。また沸騰室4a内に露呈する電極15の面積と電極
16の面積は等しくしてある。このように沸騰室4a内
に露呈する2つの電極15,16の平面形状は非対称に
なっている。
【0013】以上のように構成されたインクジェットヘ
ッドについて、図2,図3を用いてその動作を説明す
る。図2において矢印は導電性インクに流れる電流の方
向、矢印の大きさは導電性インクに流れる電流の大きさ
を示している。まずヘッド駆動回路から電極15,16
を介して導電性インクへヘッド駆動電流が流される。導
電性インク中の電流の大きさの分布は図2のようになる
が、電極15の1つのエッジa付近に大きな電流が流れ
ている。これは導電性インクの比抵抗が電極15,16
の比抵抗よりも大きく、また電流は抵抗が小さくなるよ
うに流れる経路を選ぶためである。
【0014】以上のことにより電極15のエッジa付近
の温度上昇速度が他の部位の温度上昇速度よりも常に大
きくなり、沸騰気泡17(図3)の発生および成長は常
にこのエッジa付近において安定して行われることとな
る。導電性インクの吐出は安定した沸騰気泡17の成長
する力によって行われるために、導電性インクのオリフ
ィス9aからの吐出方向、吐出時間、および吐出液滴量
は単発印字から高周波数印字まで常に安定することとな
り、オリフィス9aに対向するように配された印刷媒体
14に安定した高品質の印字を行える。なおこの実施例
では単一オリフィスの説明をしたが、上記構成を多数配
置することにより多数のオリフィスからの吐出を行うこ
とができることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、導電性イ
ンク中の電流の大きさは2つの電極の内どちらか一方の
電極の一定の部位で他の部位より大きくなり、沸騰気泡
の発生は常に電流の大きな部位で行われるために、イン
ク液滴吐出方向、インク吐出タイミング、および印字ド
ット径が常に安定した印字品質の高い印字が得られる優
れた通電方式のインクジェットヘッドを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における通電方式のインクジ
ェットヘッドの沸騰室付近の上面図
【図2】本発明の一実施例における通電方式のインクジ
ェットヘッドの動作説明のための沸騰室付近の上面図
【図3】本発明の一実施例における通電方式のインクジ
ェットヘッドの部分断面図
【図4】従来の通電方式のインクジェットヘッドの上面
【図5】従来の通電方式のインクジェットヘッドの断面
【図6】従来の通電方式のインクジェットヘッドのオリ
フィスプレートを取り外した状態の上面図
【符号の説明】 4a 沸騰室 9a オリフィス 15 電極 16 電極 17 沸騰気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀尾 英明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性インクが貯溜される液体通路と、
    前記液体通路に連通する液滴吐出口と、前記液体通路内
    に露出して配設され、前記液体通路内の導電性インクに
    通電して沸騰気泡を生じさせる互いに対向する2つの電
    極とを備え、前記2つの電極の平面形状を非対称とした
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記2つの電極のうち、一方の電極が他
    方の電極に向って先細の1つのエッジを有することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
JP20930893A 1993-08-24 1993-08-24 インクジェットヘッド Pending JPH0760963A (ja)

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JP20930893A JPH0760963A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 インクジェットヘッド

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JP20930893A JPH0760963A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 インクジェットヘッド

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0812691A2 (en) * 1996-06-14 1997-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Head and method for an ink jet printer
EP0812690A2 (en) * 1996-06-12 1997-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Head and method for an ink jet printer

Cited By (4)

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EP0812690A2 (en) * 1996-06-12 1997-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Head and method for an ink jet printer
EP0812690A3 (en) * 1996-06-12 1998-11-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Head and method for an ink jet printer
EP0812691A2 (en) * 1996-06-14 1997-12-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Head and method for an ink jet printer
EP0812691A3 (en) * 1996-06-14 1998-11-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Head and method for an ink jet printer

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