JPH0957100A - 内燃機関用排ガス浄化触媒 - Google Patents

内燃機関用排ガス浄化触媒

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JPH0957100A
JPH0957100A JP7221420A JP22142095A JPH0957100A JP H0957100 A JPH0957100 A JP H0957100A JP 7221420 A JP7221420 A JP 7221420A JP 22142095 A JP22142095 A JP 22142095A JP H0957100 A JPH0957100 A JP H0957100A
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JP
Japan
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weight
catalyst
exhaust gas
cerium
inorganic oxide
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JP7221420A
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English (en)
Inventor
Hidehiro Iizuka
秀宏 飯塚
Osamu Kuroda
黒田  修
Toshio Ogawa
敏雄 小川
Hisao Yamashita
寿生 山下
Shigeru Azuhata
茂 小豆畑
Yuichi Kitahara
雄一 北原
Takeshi Atago
武士 阿田子
Hiroatsu Tokuda
博厚 徳田
Takao Ishikawa
敬郎 石川
Hiroshi Hanaoka
博史 花岡
Hiroshi Hida
紘 飛田
Shinichi Ichikawa
伸一 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】排ガス中の窒素酸化物を高効率に浄化するため
の触媒を提供する。 【構成】アルミナ,チタニア等の無機酸化物担体上に、
触媒活性成分としてMgとRhとPtとSrとCeを担
持した。 【効果】リーンバーン車におけるCO,HC,NOxを
効率良く除去することができ、耐久性もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼排ガスの浄化触
媒、特に内燃機関から排出される燃焼排ガスに含まれる
一酸化炭素(CO),炭化水素(HC)及び窒素酸化物
(NOx)を無害な二酸化炭素,水,窒素に浄化する触
媒に関する。
【0002】本発明は、近年、燃費低減車として普及さ
れ始めてきた希薄燃焼による自動車(リーンバーン車)
から排出される排ガスの浄化用触媒として特に有効であ
る。
【0003】
【従来の技術】自動車等の内燃機関から排出される排気
ガスには、CO,HC,NOx等が含まれている。これ
らは人体に有害であるばかりでなく、酸性雨等の地球環
境破壊の原因ともなる。そこで、これらの有害物を浄化
する方法について種々検討がなされている。
【0004】現在、自動車のエンジンの空燃比はストイ
キつまり理論空燃比(A/F=14.7:空気Aと燃料Fの
重量比)付近に設定されており、これから排出される排
ガスに含まれる有害成分は貴金属(ロジウム,パラジウ
ム,白金)を主体とした三元触媒で、NOxを窒素に還
元し、HC,COを酸化することにより浄化している。
【0005】自動車用エンジンについては、近年、燃料
消費率低減の観点から、空燃比を理論空燃比(14.7)
以上とする希薄燃焼(リーンバーン)エンジンの開発が
進められており、その本格的普及が期待されている。し
かし、リーンバーンエンジンでは、排ガス中に酸素(少
なくとも0.5%以上)が含まれるため、現用の三元触
媒ではCOとHCの酸化が主として進行してしまい、N
Oxの還元を効果的に行うことができない。
【0006】一方、ディーゼル自動車等のディーゼルエ
ンジンは、従来より酸素過剰の高空燃比で運転されてい
る。従って、上記三元触媒の適用が出来ず、有効なNO
xの低減法を見出せないでいる。
【0007】現在実用化されている高濃度酸素下でのN
Ox除去方法の一つに、バナジウム酸化物とチタン酸化
物(V23−TiO2)触媒を用いたNH3還元法があ
る。この方法は、排ガス中に多量の酸素が共存しても窒
素酸化物を除去できる特徴がある。しかしながら、この
方法は、有害物質であるNH3を使用すること、NH3
給タンクを必要とすることのために、自動車等の移動式
小型内燃機関には利用されにくい。
【0008】そこで、酸素過剰共存下の酸化雰囲気にお
いて、NH3 を使わずにNOxを浄化する触媒の研究が
盛んに行われている。中でも、排ガス中に含まれるHC
と酸素を利用してNOxを除去する方法が注目されてい
る。
【0009】現在、そのような触媒として、ゼオライト
に銅を担持した触媒(特開平4− 219141号公報,第6
9回触媒討論会予行集3F108(1992))やゼオラ
イトにコバルト,希土類,銅,ロジウムを担持した触媒
(特開平4−219147 号公報),バリウム酸化物とランタン
酸化物および白金からなる触媒(特開平5−261287号)等
が報告されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ゼオライトに銅を担持
した触媒は、銅の窒素酸化物に対する特異な吸着特性か
ら、比較的低い温度域では高性能を示すが、触媒作用を
示す温度域(温度ウインドウ)が狭い。また、CO,H
Cに対する酸化活性が低く、三成分を同時に高度浄化す
る触媒としては改善の余地がある。
【0011】また、ゼオライト系の触媒は、一般に多量
の水が共存すると触媒活性が低下する(第69回触媒討
論会予行集3F108(1992))。
【0012】バリウム酸化物,ランタン酸化物および白
金からなる触媒は、自動車のリーン運転時に窒素酸化物
を吸蔵し理論空燃費(酸素濃度0.5%以下)の運転時に
放出して還元するものである。
【0013】リーンバーン自動車をはじめとする高空燃
費で運転される内燃機関の排ガス浄化触媒には、広い温
度域での窒素酸化物浄化性能と高耐久性とが要求され
る。現在公表されている触媒は、リーンバーン車におけ
るCO,HC,NOxを効率よく除去し、且つ高耐久性
を持つ触媒として見たときに、必ずしも十分ではない。
本発明は、高空燃比で運転される内燃機関から排出され
る排ガス中のCO,HC,NOxを効果的に浄化でき、
酸素の共存下でもNOxを高効率で還元浄化できる触媒
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者の触媒は、多孔
質無機酸化物担体上に触媒活性成分として白金(Pt),
ロジウム(Rh),マグネシウム(Mg),ストロンチ
ウム(Sr)及びセリウム(Ce)を担持したことにあ
る。
【0015】多孔質無機酸化物担体としては、アルミナ
(Al23),シリカ(SiO2),チタニア(Ti
2),マグネシア(MgO),ジルコニア(ZrO2
等が使用可能である。担体としてAl23を使用したと
きには、特に良好なNOx浄化性能と高い耐熱性とが得
られる。Al23はその構造により、α,γ,θ等に分
類され、いずれの構造のものでも使用可能であるが、比
表面積が大きいγ型が特に望ましい。
【0016】本発明による触媒は、多孔質無機酸化物担
体100重量%に対し、白金が0.1〜2.5重量%,ロジ
ウムが0.08〜0.3重量%,マグネシウムが0.5〜
2.0重量%,ストロンチウムが7〜30重量%,セリウ
ムが10〜25重量%担持することで所望の排ガス浄化
性能が得られるが、多孔質無機酸化物担体100重量%
に対し、白金が1.5〜2.5重量%,ロジウムが0.1
0〜0.25重量%,マグネシウムが0.8〜1.8重量
%,ストロンチウムが10〜25重量%,セリウムが1
2〜20重量%担持することが好ましく、多孔質無機酸
化物担体100重量%に対し、白金が1.8〜2.1重量
%,ロジウムが0.14〜0.20重量%,マグネシウム
が0.9〜1.5重量%,ストロンチウムが15〜18重
量%,セリウムが15〜18重量%担持することが特に
好ましい。
【0017】これらの成分及び組成比は、以下に示す考
え方及び各種実験結果から決定された。通常、CO,H
Cに対する酸化作用に対してはPt,Pd等の貴金属成
分が高性能を示し、NOに対する還元作用に対してはR
hが高い活性を示すとされており、既に理論燃焼時の内
燃機関の排ガス浄化触媒(いわゆる三元触媒といわれ空
燃比15前後での燃焼時の排ガス浄化用として使われて
いる)として広く使われている。しかし、希薄燃焼での
内燃機関車(リーンバーン車)は、酸素が5%−10%
含まれるため、従来の三元触媒ではNOxが浄化できな
い。
【0018】本発明者等は、このような原因がNOxの
還元剤であるHCがNOxと反応する前に酸素と反応し
て燃焼してしまうことにあることを解明した。そして、
HCが燃焼する前にNOxと反応する触媒活性成分即ち
NOxに対する選択性の高い触媒活性成分を見出すべく
研究し、本発明に至った。
【0019】本発明の触媒においては、まずNOを触媒
表面に吸着させると同時にNO2 に酸化するためにPt
及びSrが作用する。次に吸着したNO2をHCで還元
浄化するが、この時Mgを添加して金属性Rhにした状
態が高活性を示す。
【0020】本発明の触媒を製造するに当たって用いる
触媒活性成分の原料には、当該金属の硝酸塩,酢酸塩,
塩化物,硫酸塩,炭酸塩等が適用できるが、これらの金
属塩に限定されるものではない。また、多孔質無機酸化
物担体に触媒活性成分を担持する場合、含浸法或いは混
練法により触媒活性成分を担持させたならば、空気中で
焼成し金属塩を分解させる。焼成により、貴金属元素以
外のマグネシウム,ストロンチウム,セリウムは酸化物
の形態で無機酸化物担体に担持されるようになる。白
金,ロジウム等の貴金属元素はそのままの状態或いは一
部が酸化物に転換された状態で担持されるようになる。
【0021】本発明の触媒の製造にあたっては、無機酸
化物担体上に、先ず、Ceを担持し、続いてSrを担持
し、さらに続いてPtを担持し、Rhを担持したのちM
gを担持することが好ましい。CeとSrを同時に担持
してもよいし、PtとRhを同時に担持してもよい。
【0022】活性成分の担持量について詳細に検討した
結果、多孔質無機酸化物担体100重量%に対し、白金
が0.1〜2.5重量%,ロジウムが0.08〜0.3重量
%,マグネシウムが0.5〜2.0重量%,ストロンチウ
ムが7〜30重量%,セリウムが10〜25重量%担持
することで所望の排ガス浄化性能を得ることがわかっ
た。多孔質無機酸化物担体100重量%に対し、白金が
1.5〜2.5重量%,ロジウムが0.10〜0.25重量
%,マグネシウムが0.8〜1.8重量%,ストロンチウ
ムが10〜25重量%,セリウムが12〜20重量%担
持したものはより性能が優れ、多孔質無機酸化物担体1
00重量%に対し、白金が1.8〜2.1重量%,ロジウ
ムが0.14〜0.20重量%,マグネシウムが0.9〜
1.5重量%,ストロンチウムが15〜18重量%,セ
リウムが15〜18重量%担持したときに最も性能が優
れることがわかった。これらの理由については、完全に
解明できていないが、NO吸着量が多く、HCを酸化抑
制しNOxの還元剤として作用させる、余剰のHCはN
Oxとの反応後酸化されるのに適度に効果を持つことが
分かった。この時COは勿論完全に酸化され無害化され
る。
【0023】本発明による触媒は、粉末,粒状,ペレッ
ト状,ハニカム状等の各種の形状に成型して使用するこ
とができる。ハニカム状で使用するにあたっては、多孔
質無機酸化物担体上にCe,Sr,Pt,Rh及びMg
からなる触媒活性粉末を担持したものを、コージェライ
トハニカム状あるいは金属ハニカム等の各種のハニカム
状基体にコートすることにより調製することができる。
多孔質無機酸化物担体に活性成分を担持したものをハニ
カム基体にコーティングする時のコーティング量は、ハ
ニカム1リットル当たり50g以上とすることが望まし
い。また別の方法として、ハニカム基体に多孔質無機酸
化物担体をコーティングした後、活性成分を順次含浸す
る方法も有効である。
【0024】本発明の触媒は、理論空気燃料比14.7
付近において高いCO,HC,NOxの浄化率を示すと同
時に、空気燃料比15以上の希薄燃焼時の有害成分を効
率良く浄化する。自動車運転時の排ガス温度は、通常2
00℃以上であることから、200℃以上で浄化するこ
とが要求されるが、本発明の触媒はこの温度で高い排ガ
ス浄化性能を有する。
【0025】
【作用】アルミナ,チタニア等の無機酸化物担体にC
e,Pt,Srを担持することでNOxの吸着と酸化を
促進し、RhとMgを担持することによりHCの酸化抑
制とともにHCとNOxとの反応を促進し、NOxの浄
化が飛躍的にすすむ。また、同時にCOとHCの浄化も
促進される。
【0026】SrとPtは700℃以下で固溶体を形成
することから、SrとPtとの電子相互作用によりSr
とPtは近接して存在しやすく、この結果Ptは担体上
に高分散する効果がある。NOはアルカリ性金属である
Srへ吸着し、近接のPt上へスピルオーバーしてNO
2 となり、Mgで金属性付与されたRh上で炭化水素と
反応し浄化されると考えられる。この時Ceは酸素スト
レージ効果を有し、Pt上に吸着した酸素をCe上に拡
散させることでPt活性表面を清純化する作用があると
推定される。
【0027】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるも
のではない。
【0028】1.触媒の調製: (i)ベーマイト粉末に硝酸Ce水溶液を含浸したの
ち、約150℃で約3時間乾燥後、約600℃で2時間
焼成した。含浸後は、湿式混練法により、混練時間は1
5分間とした。続いて、硝酸Sr水溶液を含浸し同様に
乾燥後、約600℃で2時間焼成した。前記CeとSr
を含む焼成物にジニトロジアンミンPt硝酸溶液を含浸
し、乾燥後、約450℃で2時間焼成した。前記Ce,
Sr及びPtを含む焼成物に硝酸Rh溶液を含浸し、乾
燥後、約450℃で2時間焼成した。最後に、前記C
e,Sr,Pt及びRhを含む焼成物に硝酸Mg溶液を
含浸し、乾燥後、約450℃で2時間焼成した。
【0029】以上の操作により、Al23100に対し
て、Mg1.0重量%,Rh0.3重量%,Pt1.9重
量% ,Sr15重量%およびCe18重量%を含有す
る触媒粉末を得た。
【0030】該触媒粉末100重量部に水400部,ア
ルミナゾル100重量部及び40重量%硝酸アルミニウ
ム水溶液15重量部を加えて撹拌混合し、コーティング
用スラリーを得た。該スラリーを、体積1.7 リットル
のコージェライトハニカムにコートし、実施例触媒1を
得た。触媒のコート量はハニカム1リットル当り、20
0gとした。
【0031】(ii)ベーマイト粉末100重量部に水4
00部,アルミナゾル100重量部及び40重量%硝酸
アルミニウム水溶液15重量部を加えて撹拌混合し、コ
ーティング用スラリーを得た。該スラリーを、体積1.
7 リットルのコージェライトハニカムにコートした。
ベーマイト粉末のコート量はハニカム1リットル当り15
0gとした。該ハニカムを硝酸Ce溶液に浸漬し、引き
上げて余分な溶液を吹き飛ばした後、乾燥し、約600
℃で2時間焼成した。次に、硝酸Sr溶液に浸漬し、引
き上げて余分な溶液を吹き飛ばした後、乾燥し、約60
0℃で2時間焼成した。さらに、ジニトロジアンミンP
t硝酸溶液を含浸し、引き上げて余分な溶液を吹き飛ば
した後、乾燥及び約450℃で2時間の焼成処理をし
た。前記Ce,Sr及びPtを含む焼成物を硝酸Rh溶
液に浸漬し、乾燥及び約450℃で2時間の焼成処理を
した。最後に、前記Ce,Sr,Pt及びRhを含む焼
成物を硝酸Mg溶液に浸漬し、乾燥及び約450℃で2
時間焼成した。
【0032】以上により、Al23100に対して、M
g1.0重量%,Rh0.3重量%,Pt1.9重量%,
Sr15重量%およびCe18重量%を含有する実施例
触媒2を得た。
【0033】(iii)実施例触媒1と同様の調製方法で、
Ce,Sr,Pt,Rh及びMgの担持量を変化させた
触媒を調製した。Al23100重量部に対する各金属
の担持量(重量部)と300℃におけるNOx浄化率を
表2にした。
【0034】(iv)実施例触媒2とほぼ同じ調製方法に
よって実施例触媒3と実施例触媒4を得た。ただし、浸
漬溶液と浸漬順序は実施例触媒2のときとは異なり、実
施例触媒3の場合、硝酸Srと硝酸Ceの混合溶液に浸
漬した後、ジニトロジアンミンPt硝酸溶液と硝酸Rh
溶液の混合溶液に浸漬し、最後に硝酸Mg溶液に浸漬し
た。また、実施例触媒4の場合は、硝酸Sr,硝酸C
e,ジニトロジアンミンPt硝酸溶液,硝酸Rh及び硝
酸Mgの混合溶液に浸漬した。
【0035】(v)実施例触媒1と同じ方法で、Mgを
担持させない比較例例触媒1と、MgとSrを担持させ
ない比較例触媒2を得た。
【0036】2.触媒の性能試験: (I)上記(i)〜(iii)および(v)で得られた触
媒について、リーンバーンエンジンの排気ダクトに配置
し、エンジンをA/F(空気/燃料)=21〜22の条
件で運転し、定常状態でのNOx浄化率を測定した。試
験装置はシャシダイナモメータ上に設置された排気量
1.8 リットルのリーンバーンエンジン搭載のガソリン
車である。温度は、ハニカム状触媒に供給される排ガス
の温度とし、ハニカム状触媒の上面中心部より1cm離れ
た所で温度測定をした。
【0037】窒素酸化物の濃度は化学発光法で測定し
た。数1に示すように、NOx浄化率は触媒層入口に対
する出口での窒素酸化物の減少率と定義した。
【0038】
【数1】
【0039】表1に、実施例触媒1,実施例触媒2,比
較例触媒1及び比較例触媒2の試験結果を示す。
【0040】
【表1】
【0041】表2に、上記(iii)で得られた触媒の試験
結果を示す。
【0042】
【表2】
【0043】表2から、Al23100重量部に対し、
Mg含有量は0.5〜2.0重量部、Rh含有量は0.0
8〜0.3重量部、Pt含有量は1.0〜2.5重量部、
Sr含有量は7〜30重量部、Ce含有量は10〜25
重量部の範囲であれば、30%以上のNOx浄化率を得
ることができる。また、Al23100重量部に対し、
Mg含有量は0.8〜1.8重量部、Rh含有量は0.1
0〜0.25重量部、Pt含有量は1.5〜2.5重量
部、Sr含有量は10〜25重量部、Ce含有量は12
〜20重量部の範囲であれば、40%以上のNOx浄化
率を得ることができる。さらに、Al23100重量部
に対し、Mg含有量は0.9〜1.5重量部、Rh含有量
は0.14〜0.20重量部、Pt含有量は1.8〜2.1
重量部、Sr含有量は15〜18重量部、Ce含有量は
15〜18重量部の範囲であれば、50%以上のNOx
浄化率を得ることができる。
【0044】(II)実施例触媒1を用い、10−15モ
ード実車走行試験による、NOx総排出量,炭化水素総
排出量、及びCO総排出量のCVS値を測定した。試験
装置はシャシダイナモメータ上に設置された排気量1.
8 リットルのリーンバーンエンジン搭載のガソリン車
である。試験条件は、15モード運転をした後、連続的
に10−15モード運転をするホットスタートとした。
【0045】試験の結果、NOx排出量は国内規制値
0.25g/kmに対して0.04g/km、炭化水素総
排出量は0.02g/km(国内規制値0.25g/k
m)及びCO総排出量は0.01g/km(国内規制値
2.1g/km)と国内規制値を十分満足するものであ
った。
【0046】(III)実施例触媒1,比較例触媒1及び比
較例触媒2について、温度650℃で、リーンバーンエ
ンジンにて100時間連続運転した後、実験例1に従っ
て300℃におけるNOx浄化率を測定した。表3にNO
x浄化率を示す。
【0047】
【表3】
【0048】(IV)リーンバーンエンジンにて温度65
0℃で100時間連続運転した実施例触媒1について、
(II)で述べた方法に従って、10−15モード実車走
行試験をした。
【0049】試験の結果、NOx排出量は国内規制値
0.25g/kmに対して0.12g/km、炭化水素総
排出量は0.02g/km(国内規制値0.25g/k
m)及びCO総排出量は0.09g/km(国内規制値
2.1g/km)と耐久試験後も国内規制値を十分満足
するものであった。
【0050】(V)実施例触媒3と実施例触媒4につい
て、(II)で述べた方法に従って、10−15モード実
車走行試験をした。試験結果を表4に示した。
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】本発明の触媒によれば、酸素を含む排ガ
スから、窒素酸化物を高効率で浄化することができる。
特にリーンバーン車におけるCO,HC,NOxを効率
良く除去することができ、耐久性もある。
【0053】本発明により、自動車エンジン等の内燃機
関からの燃焼排ガス,調理器具等の民生用製品からの燃
焼排ガス,工場や火力発電所のボイラー等から排出され
る燃焼排ガス等、広範囲の排ガス中の窒素酸化物を効率
よく浄化することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 寿生 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小豆畑 茂 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 北原 雄一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 阿田子 武士 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 徳田 博厚 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 石川 敬郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 花岡 博史 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 飛田 紘 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 市川 伸一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関から排出される排ガス中の一酸化
    炭素,炭化水素,窒素酸化物を浄化する排ガス浄化触媒
    であって、多孔質無機酸化物担体上に触媒活性成分とし
    て白金,ロジウム,マグネシウム,ストロンチウムおよ
    びセリウムを担持したことを特徴とする内燃機関用排ガ
    ス浄化触媒。
  2. 【請求項2】請求項1の触媒において、多孔質無機酸化
    物担体がアルミナであることを特徴とする内燃機関用排
    ガス浄化触媒。
  3. 【請求項3】請求項1の触媒において、多孔質無機酸化
    物担体100重量%に対し、白金が0.1〜2.5重量
    %,ロジウムが0.08〜0.3重量%,マグネシウムが
    0.5〜2.0重量% ,ストロンチウムが7〜30重量
    %,セリウムが10〜25重量%担持されたことを特徴
    とする内燃機関用排ガス浄化触媒。
  4. 【請求項4】請求項1の触媒において、多孔質無機酸化
    物担体100重量%に対し、白金が1.5〜2.5重量
    %,ロジウムが0.10〜0.25重量%,マグネシウム
    が0.8〜1.8重量% ,ストロンチウムが10〜25
    重量%,セリウムが12〜20重量%担持されたことを
    特徴とする内燃機関用排ガス浄化触媒。
  5. 【請求項5】請求項1の触媒において、多孔質無機酸化
    物担体100重量%に対し、白金が1.8〜2.1重量
    %,ロジウムが0.14〜0.20重量%,マグネシウム
    が0.9〜1.5重量% ,ストロンチウムが15〜18
    重量%,セリウムが15〜18重量%担持されたことを
    特徴とする内燃機関用排ガス浄化触媒。
  6. 【請求項6】多孔質無機酸化物担体に触媒活性成分とし
    て白金,ロジウム,マグネシウム,ストロンチウムおよ
    びセリウムを担持し、これをハニカム基体にコーテイン
    グしたことを特徴とする内燃機関用排ガス浄化触媒。
  7. 【請求項7】ハニカム基体に多孔質無機酸化物をコーテ
    ィングし、その上に触媒活性成分として白金,ロジウ
    ム,マグネシウム,ストロンチウムおよびセリウムを担
    持したことを特徴とする内燃機関用排ガス浄化触媒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6987191B1 (en) 1999-10-27 2006-01-17 Basf Aktiengesellschaft Process for the production of N-methyl pyrrolidone using gamma butyrolactone and mixed methylamines as starting materials

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