JPH0956673A - 内視鏡洗滌装置 - Google Patents

内視鏡洗滌装置

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JPH0956673A
JPH0956673A JP7219317A JP21931795A JPH0956673A JP H0956673 A JPH0956673 A JP H0956673A JP 7219317 A JP7219317 A JP 7219317A JP 21931795 A JP21931795 A JP 21931795A JP H0956673 A JPH0956673 A JP H0956673A
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tube
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Tsutomu Ishiguro
努 石黒
Takeshi Yokoi
武司 横井
Hisao Yabe
久雄 矢部
Hideo Ito
秀雄 伊藤
Masaaki Nakazawa
雅明 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗滌作業時に作業効率を向上できる管路長を
備えた内視鏡用洗滌装置を提供すること。 【解決手段】 内視鏡2の管路を洗滌するために、内視
鏡2のコネクタ6に設けた吸引口金11及び送気管15
に洗滌液を供給する一方の端部が接続される吸引側洗滌
管路17及び送気送水側洗滌管路18は、他方の端部に
逆止弁19、45がそれぞれ設けられ、シリンジが接続
されるシリンジ口金32、32と、洗滌槽内に沈めら
れ、洗浄液を吸引する吸引部25に接続される吸引側吸
引チューブ20、送気送水側吸引チューブ44にそれぞ
れ分岐する。吸引側吸引チューブ20及び送気送水側吸
引チューブ44は吸引側洗滌管路17及び送気送水側洗
滌管路18の長さに等しいかそれ以上の長さにして、洗
滌時に吸引部25を確実に洗滌槽内に置くことができ、
洗滌の作業を簡単にできるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の流体用管路
を洗滌する内視鏡洗滌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は生体内に挿入して内視鏡検査に
使用されるため、使用後には洗滌液で洗滌し、かつ消毒
液で消毒する等して次の使用時には再び清浄な状態で使
用される。この場合、内視鏡には送気管路、送水管路、
吸引管路等の流体を流したり、吸引したりするための管
路が設けてあり、このような管路は内視鏡の外表面より
も洗滌することが困難であり、これらの管路を洗滌する
ために内視鏡洗滌装置或いは管路洗滌装置が一般的に使
用される。
【0003】図33は従来の内視鏡の管路洗滌装置を示
す。この図33は実公昭2−94503に示された洗滌
装置200である。この洗滌装置200においては、洗
滌作業時にユーザが洗滌装置200を取り扱うさいの、
作業性が十分に考慮なされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、洗滌装置20
0においては洗滌液を吸入する吸入側管路201と洗滌
液を内視鏡の管路内部に送り込む送液側管路202の長
さを十分に配慮しないと、洗滌作業時に管路の長さが不
十分であったり、管路が長すぎたりして洗滌作業の作業
性が悪くなるという問題がある。
【0005】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、洗滌作業時に作業効率を向上できる管路長を備
えた内視鏡用洗滌装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】内視鏡洗滌装置の洗滌液
吸引側の管路の長さを洗滌液排出側の管路の長さに比べ
て等しいかあるいは、長くすることにより、洗滌作業時
に吸引部を確実に洗滌槽内に置くことができ、洗滌性が
向上する。また、ユーザが洗滌槽から離れて洗滌作業を
行う時にも吸入部を確実に洗滌槽内におくことができる
ため、洗滌性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図10は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態
の内視鏡洗滌装置を内視鏡2に取り付けた状態で模式的
に示し、図2は吸引側洗滌管路と送気送水側洗滌管路付
近の外観を示し、図3(A)は吸引側洗滌管路の内部構
造を示し、図3(B)は図3(A)のA−A線断面を示
し、図4(A)は送気送水側洗滌管路の内部構造を示
し、図4(B)は図4(A)のB−B線断面を示し、図
5は送水管及び加圧管に取り付けたコネクタプラグの一
部を断面図及び斜視図で示し、図6はプレートに書かれ
た絵を示し、図7は吸引側及び送気送水側逆止弁を接続
するリブ付近とその断面図を示し、図8は吸引側逆止弁
にシリンジを接続してシリンジ内に洗浄液を入れる動作
を説明図で示し、図9はシリンジ内部を加圧して洗滌液
を内視鏡の吸引管路側に送り込む動作を示し、図10は
内視鏡を洗滌する様子を示す。
【0008】図1に示す第1の実施の形態の内視鏡洗滌
装置1は内視鏡2に着脱自在で取り付けできる。内視鏡
2は、細長の挿入部3と、この挿入部3の後端に形成さ
れた太幅の操作部4と、この操作部4から延出されたユ
ニバーサルコード5と、このユニバーサルコード5の末
端に設けられたコネクタ6とから構成される。
【0009】この内視鏡2には、流体管路として吸引を
行うための吸引管路7と送気を行うための送気管路8,
8′と、送水を行うための送水管路13、13′とが設
けられている。吸引管路7は挿入部3の先端部で開口し
て、吸引を行う吸引管路先端開口84を形成している。
また、送気管路8、8′と送水管路13、13′は操作
部4内の送気送水シリンダ73を介して接続されてい
る。つまり、挿入部3側の送気管路8′と送水管路1
3′は送気送水シリンダ73を介してユニバーサルコー
ド5側に延びる送気管路8と送水管路13にそれぞれ接
続されている。また、送気管路8′と送水管路13′は
挿入部3の先端側で合流し、対物レンズ系64の外表面
に対向するノズル189に接続されている。
【0010】また、この内視鏡2内には照明光を伝送す
る図示しないライトガイドが挿通され、このライトガイ
ドはユニバーサルコード5の末端部のコネクタ6に一方
の端部が突出して形成され、この突出する端部を光源装
置に接続することにより、光源装置内部のランプで発生
した照明光が供給され、この供給された照明光を伝送
し、挿入部3の先端の照明窓に固定した先端面から(伝
送した照明光を)出射する。
【0011】この照明窓に隣接して観察窓が形成され、
この観察窓には対物レンズ系64が取り付けられてお
り、この対物レンズ系64により照明光で照明された患
部などの被写体の像を結ぶ。この結像位置にはCCD等
の固体撮像素子が配置され、この固体撮像素子により光
電変換され、固体撮像素子と信号ケーブルで接続された
ビデオプロセッサなどの信号処理手段により信号処理さ
れて標準的な映像信号が生成され、図示しないカラーモ
ニタに内視鏡画像を表示する。
【0012】上記挿入部3内に配置された吸引管路7は
挿入部3の後端ないし操作部4の前端付近で2本に分岐
し、一方は操作部4側に延出され、他方は鉗子口金10
1に連通している。この鉗子口金101には開口89を
設けた鉗子口栓76を着脱自在で取り付けることができ
る。
【0013】また、操作部4側に延びる吸引管路7は操
作部4において、吸引シリンダ74を介してユニバーサ
ルコード5側に延出されている。この吸引シリンダ74
は開口部で外部(大気)に開口する。そして、シリンダ
プラグ75の装着により開口部は小さな隙間104で外
部に連通する。
【0014】操作部4の送気送水シリンダ73はその開
口部で外部(大気)に開口し、シリンダプラグ75の装
着によりその開口部は小さな隙間105により外部に連
通する。また、コネクタ6には吸引管路7の端部である
吸引口金11、送水管路13の端部である送水管14、
送気管路8の分岐部85で分岐した一方の端部である送
気管15と他方の端部である加圧管16がそれぞれ設け
られている。
【0015】本実施の形態の大きな特徴は内視鏡2のコ
ネクタ6の吸引口金11と送気管15に一方の端部がそ
れぞれ接続され、洗滌液を送液(排出)する吸引側洗滌
管路17と送気送水側洗滌管路18はそれぞれの他端が
逆止弁19、45にそれぞれ接続され、それぞれ1対の
ボール弁33、34を内蔵した各逆止弁19、45でそ
れぞれシリンジ77が接続されるシリンジ口金32、3
2と、洗滌槽内に配置される吸引部25にそれぞれ接続
され、洗滌液を吸引(吸入)する吸引側吸引チューブ2
0及び送気送水側吸引チューブ44とにそれぞれ分岐
し、洗滌の作業性を向上するために、吸引側吸引チュー
ブ20及び送気送水側吸引チューブ44の長さを吸引側
洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18のうち、短い方
よりは長くなっている。
【0016】次に内視鏡洗滌装置1の詳細構造を述べ
る。内視鏡洗滌装置1には内視鏡2の吸引管路7へ洗滌
液を送液する時に使用する吸引側洗滌管路17と、送気
管路8、8′、送水管路13、13′へ洗滌液を送液す
る時に使用する送気送水側洗滌管路18が設けられてい
る。吸引側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18は内
視鏡洗滌装置1の流体(具体的には洗滌液)を内視鏡2
の吸引管路7側及び送気管路8、8′、送水管路13、
13′側に排出する排出管路の機能を有する。本実施の
形態では吸引側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18
は互いに独立した管路構成になっている。
【0017】図3(A)に示すように吸引側洗滌管路1
7の上流側(図3(A)では右側)の端部には吸引側逆
止弁19が設けられている。吸引側逆止弁19は2つに
分岐し、流体を吸引(或いは吸入)する吸引側の口金2
2にはテーパ部71が設けら、他方のシリンジ口金32
にはシリンジ77が着脱自在で接続される。また、送液
側(或いは排出側)の口金26にもテーパ部71が設け
られている。
【0018】このテーパ部71には樹脂成形時に発生す
るパーティングラインが形成されないようにしてある。
このため、通常パーティングラインが原因で発生する、
チューブと口金の間のすき間が生じない。つまり、この
口金22に接続される吸引側吸引チューブ20と、この
口金22の密着性が高く、吸引側吸引チューブ20と口
金22の間のすき間が生じない構造になっている。
【0019】さらに吸引側吸引チューブ20にはTF
E、PTFE、FEPなどの高圧蒸気減菌3可能な樹脂
からなる熱収縮チューブである固定チューブ23が収縮
した状態でかぶせてある。この固定チューブ23を被せ
ることにより、吸引側吸引チューブ20と口金22の密
着性はさらに高められている。
【0020】固定チューブ23の端部は一端が吸入側吸
引チューブ20と同じ位置に固定されるとともに、もう
一端は口金22の端部と同じかそれより1mm程度はみ
出した位置に(つまり固定チューブ23の端部は口金2
2の端部から0〜1mm程度、吸引側吸引チューブ20
に延出して)固定されている。また、固定チューブ23
の収縮時の肉厚は吸引吸引チューブ20の肉厚よりも薄
いため、外観上段差が目立たないと言える。ここで述べ
た吸引側吸引チューブ20と口金22の接続部の構造は
本実施の形態における他の全てのチューブと口金の接続
部においても適用されている。
【0021】一端が口金22に接続され、シリンジ77
に洗滌液を吸入させるための吸引側吸引チューブ20の
他端には、PP、PA、POM、PE、PBT、PP
S、PS、SAN、ABS、PMMA、PC、変性PP
O、PSU、PEEKなどの硬質樹脂でできた吸引部2
5がその口金24を介して接続されている。
【0022】後述するように洗滌槽内に沈められ、洗滌
液を吸引する吸引口21が設けられた吸引部25は、特
にPSU、PEEKで作ることにより高圧蒸気減菌に対
する耐性をもたせることができる。吸引部25に設けた
口金24と吸引側吸引チューブ23の接続部には、前記
口金22と同様に前記固定チューブ23が設けられてい
る。また、吸引側吸引チューブ20の内径は0.5〜3
mm程度である。さらに長さは300〜600mm程度
である。
【0023】通常、内視鏡の管路内部に送水(送液)を
行う場合に使用するシリンジは、30ccシリンジが作
業性が良いことが知られている。吸引側吸引チューブ2
0をこのような管路の内径および長さにすることで、後
ほど説明する送水の動作を行う時に、シリンジ77の内
部に吸引される吸引側吸引チューブ20内部の空気の量
を最大でも、シリンジ77の体積の半分程度に抑えるこ
とができる。このため、送水作業時の管路内部の気泡が
少なく、効率のよい洗滌作業ができる。
【0024】ここで、吸引側逆止弁19の構造を説明す
る。この吸引側逆止弁19にはルアー口金付きのシリン
ジ77(図1或いは図8等参照)を接続できるシリンジ
口金32が設けられている。このシリンジ口金32の内
面には注射器テーパ面98が設けられている。
【0025】また、この吸引側逆止弁19の内部にはス
テンレスなどの金属、またはPP、PA、POM、P
E、PBT、PPS、PS、SAN、ABS、PMM
S、PC、変性PPO、PSU、PEEKなどの硬質樹
脂でできた1対のボール弁33及びボール弁34が設け
られている。ボール弁33、34は、特にPEEK、P
SUで作製することにより高圧蒸気減菌に対する耐性を
持たせることができる。
【0026】ボール弁33の収納部は、口金22の端部
側がボール弁33の球面と接するテーパ面116が形成
され、このテーパ面116にボール弁33が接する状態
では吸引側吸引チューブ20と吸引側逆止弁19とが連
通することを気密及び水密的に遮断する。また、口金2
2と反対側の吸引側逆止弁19側にはテーパ面に突起1
14を設けてボール弁33が接する状態でも、突起11
4に隣接する凹部で隙間115を形成し、この隙間11
5により吸引側吸引チューブ20と吸引側逆止弁19側
とが連通する状態を維持する。
【0027】吸引側逆止弁19の送液側には、口金26
を介してシリコンゴムなどの柔らかい材質からなる吸引
側送水チューブ27が接続されている。吸引側送水チュ
ーブ27の内径および肉厚は前記の吸引側吸引チューブ
20と等しい。口金26と吸引側送水チューブ27の接
続部には前記固定チューブ23が設けられている。
【0028】吸引側送水チューブ27と吸引側吸引チュ
ーブ20は吸引側逆止弁19の内部で連通路123を介
して連通している。
【0029】また、ボール弁34の収納部も口金26の
端部のテーパ面には突起118が形成されており、ボー
ル弁34が接する状態でも突起118に隣接する凹部で
隙間119が形成され、この隙間119により吸引側送
水チューブ27側と吸引側逆止弁19側とを連通する状
態を維持する。また、この口金26の反対側の吸引側逆
止弁19側にはテーパ面113が形成されており、この
テーパ面113にボール弁34が接する状態では吸引側
送水チューブ27側と吸引側逆止弁19側とを気密及び
水密的に遮断する。
【0030】一端が口金26に接続された吸入側送水チ
ューブ27の他端には、チューブ接続部材28を介し
て、吸引側送水チューブ27と同じ材質からなり、その
内径が吸入側送水チューブ27よりも大きな吸引側送水
チューブ29が接続されている。これは、吸引口金11
の外形が吸引側送水チューブ27の内径よりも大きく、
吸引側送水チューブ27の弾性変形だけでは吸引口金1
1に吸引側送水チューブ27を取り付けることができな
いため、吸引側送水チューブ27よりも内径の大きな吸
引側送水チューブ29がチューブ接続部材28を介して
接続するようにしている。吸引側送水チューブ29は、
弾性変形することで、吸引口金11に接続される。チュ
ーブ接続部材28の内部管路70は内部で内径が変化
し、吸引側送水チューブ27と吸引側送水チューブ29
とを連通する連通路35を形成している。
【0031】また、吸引側送水チューブ27と吸引側送
水チューブ29がチューブ接続部材28と接続される部
分には、吸引側送水チューブ27と吸引側送水チューブ
29がチューブ接続部材28に密着した状態で接続され
るように吸引側送水チューブ27とチューブ接続部材2
8の外側にそれぞれ固定チューブ23が設けられてい
る。これにより吸引側送水チューブ27と吸引側送水チ
ューブ29のズレも防止できる。
【0032】また、チューブ接続部材28は、後述する
コネクタプラグ50やプレート62なども接続されてお
り、チューブ以外の物も接続する手段として利用され
る。吸引側送水チューブ27と吸引側送水チューブ29
をチューブ接続部材28で接続したことで、内径の大き
な吸引側送水チューブ29の長さを短くするとともに、
吸引側洗滌管路17の内部の体積を減らすことができる
ので、洗滌作業時に、内視鏡の吸引管路7内部に送り込
まれる空気の量を減らすことができる。
【0033】チューブ接続部材28にはリング30を固
定するためのリブ31が設けられている。このチューブ
接続部材28のA−A線の横断面を図3(B)に示す。
リング30はチューブ接続部材28に対して固定される
ので、リング30に他の部材を接続すれば、おのずと洗
滌装置1に他の部材を容易かつ確実に取り付けることが
できることになる。
【0034】本実施の形態ではチューブ接続部材28
に、鎖61がリング30を介して接続されている。鎖6
1の他端にはステンレスなどの金属、またはPP、P
A、POM、PE、PBT、PPS、PS、SAN、A
BS、PMMA、PC、変性PPO、PSU、PEEK
などの硬質樹脂でできた板状の部材であるプレート62
が接続されている。プレート62は特にPEEK、PS
U、で作ることにより高圧蒸気減菌が可能となる。
【0035】プレート62の材質は、水よりも比重が大
きいため、水中に水没させることができる。プレート6
2の表面には、図6に示すように内視鏡洗滌装置の使用
方法を説明した絵63を表示してある。本実施例におい
ては、使用方法を絵63によって表示したが、プレート
62には使用方法を文章などで表記したり、また表記に
あたって複数の色を使用してもよい。
【0036】また、この絵63は各種の薬液、高圧蒸気
減菌などに耐えられるポリウレタン系の塗料で描くこと
が望ましい。さらに、この絵63の線の太さは、視認性
の点から0.5〜2mm程度の太さが望ましい。プレー
ト62に使用方法を示した絵63を示したので、ユーザ
が洗滌具の使用方法を容易に認識することができる。
【0037】チューブ接続部材28にリング30を接続
するとともに、このリング30に鎖60および鎖61を
接続し、鎖60と61にはそれぞれプレート62とコネ
クタプラグ50を接続した。これにより、プレート62
やコネクタプラグ50が他の部材とバラバラにならない
ので紛失防止の効果がある。
【0038】図5(A)はコネクタプラグ50を送水管
14および加圧管16に取り付けた状態の断面図を示
し、図5(B)は斜視図で示す。図5(A)に示すよう
にコネクタプラグ50はシリコンゴム等の高圧蒸気減菌
に耐性のある弾性体49から形成され内部には、SUS
などの金属からなるインサート部材51、インサート部
材52、インサート部材53が一体的に形成されてい
る。
【0039】インサート部材52およびインサート部材
53があるため、コネクタプラグ50を所定の位置に取
り付ける場合、送水管14や加圧管16が直接弾性体4
9に当たって弾性体49を傷付ける心配がない。また、
コネクタプラグ50の取り付け作業も容易になる。
【0040】インサート部材53の内部は筒状管路54
が設けられており、この筒状管路54の一端は開口端に
なっているとともに、ネジ部55が設けられている。ネ
ジ部55には、ビス56が螺合され接着剤によって水密
的に固定されている。コネクタプラグ50内部にインサ
ート部材53を設けるとともに端部をビス56で塞いだ
ので管路内部の圧縮が高くなっても管路内部の水密を保
つことができる。
【0041】また、筒状管路54には連通口65、連通
口66が設けられており連通口65には送気孔67、送
水孔68がそれぞれ連通して設けられている。
【0042】送気孔67の内径は、加圧管16の外径よ
りも小さく、また送水孔68の内径は送水管15の外径
よりも小さくなっている。このため、送気孔67、送水
孔68が弾性変形することでコネクタプラグ50が送水
管14、加圧管16に接続、固定される。このとき、送
水管14、および加圧管16のまわりには少なくとも3
mm程度の厚さで弾性体49が設けられている。
【0043】これにより、送気孔67、送水孔68の内
部に圧力がかかっても送水孔68と送水管14および送
気孔67と加圧管16の間の水密を確実に確保できる。
【0044】また、コネクタプラグ50は所定の位置に
取り付けられると、コネクタプラグ50の下側にある当
接面80がコネクタ6に当接し、さらに面79がコネク
タ上面78と同じ高さになったことで、ユーザはコネク
タプラグ50が正しい位置にが取り付いたことを認識で
きる。この状態を図5(B)で斜視図でも示している。
【0045】また、コネクタプラグ50の側面にはコネ
クタ6の形状に沿った形状の曲面94が設けられてい
る。さらに曲面94とコネクタ6の間には、小さな隙間
95が設けられている。
【0046】コネクタプラグ50に曲面94を設けたの
で、コネクタにコネクタプラグ50を取り付けたときに
コネクタと曲面94の隙間95が一定になる。これによ
り、ユーザはコネクタプラグ50が所定の位置に正しく
取り付けられたことを認識できる。
【0047】また、図2に示すようにコネクタプラグ5
0の側面には、突起57が片側に2箇所合計4箇所設け
られている。洗滌作業者は、コネクタプラグ50の着脱
時にこの部分を把持して、着脱を行うので着脱作業が容
易に行える。さらに、コネクタプラグ50にはSUSな
どの金属でできた、リング58を通すための穴部59も
設けられている。
【0048】次に図4(A)の送気送水側洗滌管路18
の断面構造を参照してその構成を説明する。送気送水側
洗滌管路18は送気送水側逆止弁45およびチューブ類
の接続方法が吸引側洗滌管路17の場合と同様であるの
でこれらの構成の説明は省略する。
【0049】送気送水側洗滌管路18はその送水側に
は、送気送水側送水チューブ43が設けられている。送
気送水側送水チューブ43の先端には接続口金502を
介して送気管ポート500が接続される。接続口金50
2はチューブ接続部材28と同様の材質で作られてい
る。また、SUSなどの金属、PEEK,PSU等の樹
脂で作ることにより高圧蒸気滅菌の耐性を持たせること
ができる。また、内部には送気送水側送水チューブ43
とつながる接続通路504が設けられている。
【0050】送気管ポート500の内部には送気管15
の外径よりも小さな内径の連通孔503が設けられてい
る。前記接続通路504と連通孔503は連通してい
る。この連通孔503は端部にテーパ部505が設けら
れており、送気管ポート500を送気管15に取り付け
る際に、取付が容易になるよう配慮されてある。送気管
ポート500が送気管15に取り付いた時には送気管ポ
ート500の弾性変形により、送気管ポート500は送
気管15に対して固定される。また、この弾性変形によ
り、送気管ポート500と送気管15の間の水・気密が
保たれる。
【0051】なお、送気管ポート500の側面には着脱
時に把持する把持部501が2箇所設けられている。こ
こで、前記吸引側送水チューブ27と前記吸引側送水チ
ューブ29をチューブ接続部材28によって接続した長
さと、送気送水側洗滌チューブ43の長さを比較する
と、前者は後者と等しいかあるいは50〜200mm程
度長い管路長になっている。
【0052】また、図4(A)及びこの図4(A)のB
−B線断面を示す図4(B)に示すように吸引側には送
気送水側吸引チューブ44を介して吸引部25が接続さ
れている。この吸引部25は、テーパ面71を設けた口
金72が送気送水側吸引チューブ44と接続され、その
外側は固定チューブ23で被覆固定されている。図4
(B)から分かるようにこの口金25には口金24と口
金72とが隣接して一体的に形成されている。
【0053】この吸引部25における口金72と連通す
る内部には、SUSなどの金属製のおもり36が設けら
れている。このため、吸引部25は水中で確実に沈むこ
とになる。吸引部25の内部は円柱状の空間37となっ
ており、空間37とおもり36の側面の間には隙間38
は確保されており、おもり36の下部にはテーパ部39
が設けられているのでおもりの下部にも隙間38は確保
され、上部にも突起99を設けて隙間38を確保してい
る。さらにおもり36の下側には、SUSなどの金属製
の網状部材40が取り付けられている。
【0054】網状部材40は吸引部25の下部に設けら
れた段差部42とほぼ等しいかあるいは小さな直径をな
している。網状部材40は円形の固定用リング41を接
着剤によって段差部42に固定することで吸引部25に
対して固定される。さらに吸引部25の下部には、複数
の切欠96が設けられている。このため水中で吸引部2
5が図示しない洗滌槽の底に沈んでも切欠96と前記洗
滌槽の底との間にすき間ができるので確実に洗滌液を吸
引できる。
【0055】このように説明した吸引側逆止弁19と送
気送水側逆止弁45は図7(A)(B)に示すようにリ
ブ100によって互いに接続されている。図7(B)は
図7(A)のC−C線断面を示す。この図7(B)に示
すように、リブ100はほぼH字形状の断面をしてい
る。このリブ100によって接続することで、吸引側逆
止弁19と送気送水側逆止弁45は軽量かつ十分な強度
の結合部材によって結合されることになる。
【0056】また、吸引側逆止弁19と送気送水側逆止
弁45にはそれぞれの管路を識別するための文字93を
設けてもよい、このとき例えば吸引側洗滌管路には
“S”という表示をもた、送気送水側洗滌管路には“A
W”という表示をするとよい。また、リブ100によっ
て接続された2つの逆止弁19、45に設けられたシリ
ンジ口金32は互いに平行な位置に設けられている。こ
れにより後述する洗滌作業時にシリンジの付け替え作業
が容易に行えるという利点がある。
【0057】また、上述のように吸入部25には口金2
4と口金72が設けられており、図2に示すように吸引
側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18の吸入部は一
体的に接続されている。
【0058】従って、本実施の形態述べた内視鏡洗滌装
置1は吸引側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18が
管路的に独立しているが、洗滌装置としては一体化され
た構造になっている。
【0059】本実施例においては、吸引側洗滌管路17
と送気送水側洗滌管路18の2つの管路系を接続してい
るが、2つ以上の例えば3つの管路系を接合することも
可能である。
【0060】次に本実施の形態の作用を説明する。次に
図1を用いてこの内視鏡線像装置1を内視鏡2に接続し
た状態および使用方法を説明する。
【0061】まずはじめに内視鏡2の吸引口金11に吸
引側送水チューブ29を接続する。さらに、送気送水側
送水チューブ43の端部に設けられた送気管ポート50
0を送気管15に接続する。また、コネクタプラグ50
を送水管14と加圧管16に取り付ける。さらに、送気
送水シリンダ73及び吸引シリンダ74にシリンダプラ
グ75を取り付けて各シリンダ73、74の開口部をほ
ぼ塞ぎ、小さい隙間105、104とする。
【0062】また鉗子口金101には鉗子口栓76を取
り付ける。このような状態にした後、シリンジ口金32
にルアー口金付きのシリンジ77を接続する。ここで、
実際に管路内部に送液する場合の送液方法を図8および
図9を用いて説明する。
【0063】シリンジ77のピストン111を符号10
2で示す矢印方向に引く事で、シリンジ内部112に負
圧が発生する。このときシリンジ内部112と連通状態
の吸引側逆止弁19内部の連通路123内部も負圧の状
態になる。すると、ボール弁33およびボール弁34は
シリンジ内部112側へ移動する。このとき、ボール弁
34はテーパ面113に当接し、連通路123と吸引側
送水チューブ27の間は管路が遮断される。
【0064】一方、ボール弁33は突起114に当接す
るものの、ボール弁33と突起114の間には隙間部1
15がある。また、ボール弁33はテーパ面116との
間に隙間117をもつ。このためシリンジ内部112と
吸引側吸引チューブ20の間は連通路123を介して連
通状態になる。
【0065】このため、シリンジ内部112で発生し
た、負圧により吸入部25の吸入口21から、吸引側吸
入チュープ20および吸引側逆止弁19をへてシリンジ
内部112に矢印82で示すように洗滌液が吸入され
る。
【0066】次に図9が示すようにピストン111を符
号103で示す矢印の方向に押し込むことでシリンジ内
部112が加圧される。この圧力によってボール弁33
はテーパ面116に押しつけられる。これにより吸引側
吸入チューブ20と連通路の間は管路が遮断される。一
方、ボール弁34は突起118に当接する。このときボ
ール弁34と突起118の間には隙間119がある。ま
た、ボール弁34とテーパ面113の間には隙間120
ができている。
【0067】このような状態になると、シリンジ内部1
12の洗浄液は符号582で示すようにシリンジ内部1
12から連通路123および隙間120、隙間119を
経て吸引側送水チューブ27へと送り込まれる。さらに
洗滌液はチューブ接続部材28、吸引側送水チューブ2
9を経て、吸引口金11へと到達する。さらに吸引口金
11から吸引管路7を経由して、吸引シリンダ74とシ
リンダプラグ75の間の隙間104、鉗子口金75に取
り付けられた鉗子口金76の鉗子口栓開口部89、挿入
部3の先端に設けられた吸引管路先端開口部84の3箇
所から内視鏡2の外部へと排出される。
【0068】この操作を数回にわたって繰り返すことで
吸引管路7の内部にまんべんなく洗滌液を送り込むこと
ができる。
【0069】この動作を行うときに、最初は吸引側洗滌
管路17の内部は洗滌液で満たされないので、シリンジ
77の内部には、管路内部の空気が吸引される。しかし
本実施の形態においては、吸引側吸入チューブ20の内
径が0.5〜3mmと小さいので、シリンジ内部112
に吸引する吸引側洗滌管路17内部の空気の量が小さく
なっている。 このため、送水時に内視鏡の吸引管路7
内部に送り込む空気を最小限に抑えることができる。こ
れにより少ない送水回数で確実に吸引管路7内部の気泡
を排出することが可能である。これは、送気管路8送水
管路13側に送液する場合にも同じことが言える。
【0070】これら一連の洗滌液の吸引および排出の動
作は送気送水側洗滌管路18においても同様である。シ
リンジ内部112で発生した負圧は、送気送水側吸引チ
ューブ44を経て、吸入部25へと伝わる。すると吸引
部25の網状部材40の網目、隙間38を通って送気送
水側吸入チューブ44の内部に洗滌液82が吸入され
る。隙間38があるため、おもり36は常に洗滌液82
にさらされるため、汚れがおもり36のまわりにたまる
ことがない。さらに、送気送水側逆止弁45を通って、
シリンジ内部112に吸引される。
【0071】次にピストン103を押し込むと、図9の
括弧で示す送気送水側送水チューブ43及び送気管ポー
ト500を通って送気管15へ矢印582で示す洗浄液
が送液される。送気管15に入った洗滌液582は、分
岐部85で送気管路8と加圧管16へと分岐する。加圧
管16と送水管14はコネクタプラグ50によって連通
されているため、送水管路13にも洗滌液が送水され
る。送気管路8、送水管路13を通って洗浄液は、送気
送水シリンダ73とシリンダプラグ75の間の隙間10
5及び挿入部3内部の送気管路8′、送水管路13′を
へて先端ノズル189の2箇所から排出される。
【0072】以上の動作を繰り返すことで内視鏡の送気
管路8、8′、送水管路13、13′の内部を洗滌する
ことができる。
【0073】洗滌作業時に洗浄液の内部にほこりや糸屑
が混入していると、これらが管路内径の小さい送気管路
8、8′や送水管路13、13′内部に詰まるおそれが
ある。しかし、本実施の形態では、網状部材40が設け
られているので、洗浄液を吸入するさいに、ほこりや糸
屑などは網状部材40によって濾し取られる。これによ
り、送気管路8、8′や送水管路13、13′の詰まり
を防止できる。
【0074】吸入管路7は通常、管路の内径が、送気管
路8、8′や送水管路13、13′に比べて大きく、ほ
こりや糸屑が管路に詰まるおそれがない。このため、本
実施の形態では吸入側洗滌管路17には網状部材40を
設けていない。しかし、吸入管路7の内径が送気管路8
や送水管路13と同じように小さい内径の内視鏡では必
要に応じて網状部材40を設けることが望ましい。
【0075】さらに、洗浄液を送液した後、吸入部25
を大気中に取り出して前述の洗浄液のかわりに空気を管
路内部に送ることで、管路内部の洗浄液を排出すること
も可能である。また、洗浄液の代わりに、消毒液を送水
することで管路内の消毒を行うことも可能である。
【0076】これらの、一連の作業を行う場合、シリン
ジ77を吸引側洗滌管路17から送気送水側洗滌管路1
8へ付け換えるだけで各管路の洗滌を行うことができ
る。このような構造の洗滌装置を用いると、洗滌作業時
に洗滌具全体を送気送水管路から吸引管路へと付け換え
る必要がないので、洗滌作業性が向上する。
【0077】通常内視鏡の洗滌を行う場合、洗滌効果、
および消毒効果を高めるために図10に示すように内視
鏡全体を洗滌液82′、あるいは消毒液83で満たされ
た洗滌槽81に内視鏡全体を侵漬して洗滌作業を行う。
洗滌消毒作業時に洗滌液82′や消毒液83が洗滌作業
者に飛散することは好ましくないので洗滌作業者は洗滌
槽81から離れた位置で作業をすることが望ましい。
【0078】このとき、洗滌作業者とコネクタ6の位置
関係は、図10に示すように送気管15の延長方向に洗
滌作業者がいることが望ましい。このような位置に洗滌
作業者206がいることで、内視鏡洗滌装置1に設けら
れた吸引側洗滌管路17や送気送水側洗滌管路18を直
線状に保ったまま作業を行うことができる。このように
することで吸引側洗滌管路17や送気送水側洗滌管路1
8が絡まって洗滌作業の邪魔になることを防止できる。
【0079】本実施の形態の内視鏡用洗滌装置1におい
ては、図10に示すように吸引側洗滌管路17は送気送
水側洗滌管路18よりも等しいか長くなっている。吸引
側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18は等しい長さ
でもかまわないが、吸引側洗滌管路17を送気送水側洗
滌管路18よりも長くすると次に述べるような効果が得
られる。
【0080】吸引側洗滌管路17は洗滌作業者からみ
て、送気管15よりも遠方にある吸引口金11に取り付
けられるので、吸引側洗滌管路17は送気送水側洗滌管
路18よりも長いほうが吸引側洗滌管路17と送気送水
側洗滌管路18の長さが同じ場合に比べて送気送水側洗
滌管路18のたるみが少なくなるので洗滌作業時に吸引
側洗滌管路17や送気送水側洗滌管路18が邪魔になら
ず作業性が良くなる。
【0081】さらに、本実施の形態では吸引側吸引チュ
ーブ20と送気送水側吸入チューブ44の長さは等しく
なっている。吸引側吸引チューブ20と送気送水側吸入
チューブ44を等しくすることで、吸入部25と送気送
水側逆止弁45の距離および吸引部25と吸引側逆止弁
19の距離が等しくなる。これにより、洗滌作業時にど
ちらか一方のチューブだけが弛むことがなくなり作業時
に邪魔にならない。
【0082】ここで、前記吸引側送水チューブ27と吸
引側送水チューブ29をチューブ接続部材28でつない
だ長さをL1とし、送気送水側送水チューブ43の長さ
と送気管ポート500を接続口金502でつないだ長さ
をL2とする。本実施の形態では長さL1とL2のう
ち、長さL2の方が短い。この長さL2より前記吸引側
吸引チューブ20及び送気送水側吸引チューブ44は長
くなっている。
【0083】一般に内視鏡の洗滌作業時には内視鏡全体
を洗滌槽81内に入れて洗滌作業を行うため、洗滌作業
者206と内視鏡の距離は上記長さL2になるといえ
る。ここで、吸引側吸引チューブ20と送気送水側吸引
チューブ44はこの長さL2よりも長いため、洗滌槽8
1内部に内視鏡があれば、吸引側吸引チューブ20と送
気送水側吸引チューブ44の端部に設けられた吸引部2
5は確実に洗滌槽81内に置くことができる。従って、
洗滌作業時の作業性が良いと言える。
【0084】また、本実施の形態では送気送水側吸入チ
ューブ44の内径と送気送水側送水チューブ43の内径
は送気送水側吸入チューブ44の方が大きくなってい
る。しかし、送気送水側吸入チューブ44の内径を送気
送水側送水チューブ43の内径よりも小さくすること
で、送気送水側吸入チューブ44の管路体積を送気送水
側送水チューブ43の管路体積よりも小さくすることが
できる。このようにすると送気送水側吸入チューブ44
の内部からシリンジ内部に吸入された空気が排出される
ときに、送気送水側送水チューブ43の内部を満たすこ
とがない。このため、洗滌作業時の気泡の発生を抑える
こともできる。
【0085】吸引側吸引チューブ20の管路内の体積を
吸引側送水チューブ27、チューブ接続部材28、吸引
側送水チューブ29を接続した管路の体積よりも小さく
すると、同様のことがいえる。
【0086】一般的に洗滌作業を行う場合、内視鏡全体
を洗滌槽81に侵漬して行う。このとき洗滌作業者と内
視鏡の距離は、洗滌装置1に設けられた吸引側洗滌管路
17あるいは送気送水側洗滌管路18と同じ長さにな
る。したがって、吸入部25と洗滌作業者の距離すなわ
ち吸引側吸引チューブ20および送気送水側吸入チュー
ブ44の長さが吸引側洗滌管路17と送気送水側洗滌管
路18のうち、短いほうの管路と同じかそれよりも長け
れば、洗滌作業者がどこにいても吸入部25を洗滌槽8
1の内部に確実に置くことができる。これによって、洗
滌作業時に洗滌槽81内部の洗滌液82′や消毒液83
を確実に内視鏡2の管路へ送り込むことができる。
【0087】以上述べたように本実施の形態によれば、
吸引側吸引チューブ20及び送気送水側吸入チューブ4
4の長さを吸引側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路1
8のうち、短い方の管路よりも長くしたので、洗滌作業
時に洗滌作業者がどのような位置にいても吸入部25を
確実に洗滌槽内におくことができるため、洗滌性が向上
する。
【0088】さらに、洗滌作業時にユーザが洗滌槽から
離れて洗滌作業時に洗滌作業者がどのような位置にいて
も吸入部25を確実に洗滌槽内におくことができるた
め、洗滌性が向上する。さらに、洗滌作業時にユーザが
洗滌槽から離れて洗滌作業できるので、洗滌作業時の安
全性が向上する。
【0089】また、洗滌装置の管路を2組設けたことに
より、洗滌作業時にはシリンジのみ付け換えるだけで、
内視鏡2の吸引管路7および送気管路8、8′送水管路
13、13′内部を別々に洗滌することができる。ま
た、吸引側吸入チューブ20と送気送水側吸引チューブ
44の長さを等しくしたので、洗滌作業時に、片方のチ
ューブだけが曲がって、洗滌作業に支障をきたすことが
なくなった。
【0090】また、吸引側送水チューブ27と送気送水
側送水チューブ43の長さを変えたので、洗滌作業時に
に送気送水側送水チューブ43がたるむことなく洗滌作
業ができるので洗滌作業性が向上する。また、洗滌装置
を構成する部材を全て高圧上記減菌耐性のある材質で構
成したので、洗滌装置自体の減菌作業が容易行えるの
で、減菌性が向上する。
【0091】また、以下の効果を有する。内視鏡洗滌装
置に内視鏡の吸引管路を洗滌するための管路と、送気送
水管路を洗滌するための管路をそれぞれ独立した管路構
成で設けたので、内視鏡の各管路を個別に洗滌すること
ができるようになり、洗滌性が向上する。また、2組の
管路を一体的に構成したので、各管路がバラバラになら
ず洗滌時の作業性が向上する。また、どちらか一方を紛
失することも防止できる。この効果に関連する背景等を
説明する。従来の逆止弁を備えた内視鏡の洗滌装置とし
ては、例えば図34の実公昭3−8231に示すような
洗滌装置が知られている。この洗滌装置においては、逆
止弁260が一つしかないので、内視鏡の管路内に送液
する場あに、吸引側の管路と送気送水側の管路に対して
同時に送水する構造になっていた。
【0092】このため吸引管路接続部261および送気
送水管路接続部262の内部にオリフィスを設けて流量
のバランスをとる対策がなされているものの、管路の内
径や長さが異なる複数の内視鏡に対して確実にかつバラ
ンス良く送水するためには、送液の回数を増やす必要が
あり洗滌に手間がかかっていた。
【0093】一方、吸引管路、送気送水管路を別々に送
液した場合、各管路を容易にかつ効率よく洗滌、消毒す
ることが可能であることが知られていた。しかし、逆止
弁が一つしかない洗滌装置を用いて、吸引管路および送
気送水管路を別々に洗滌、消毒する場合、洗滌策業時に
洗滌装置を付け換える必要があった。このため、洗滌作
業に手間がかかっていた。
【0094】そこで、内視鏡の送気総数管路および吸引
管路に別々に送水することで、洗滌効果を高めるととも
に、洗滌具の付け換え作業を簡単にした洗滌装置の提供
を目的とし、この目的を達成するために、内視鏡の吸引
管路の送気送水管路に別々に送水できるように洗滌装置
に複数の逆止弁を設けるとともに、これを連結し、さら
に逆止弁へつながる吸引部も互いに連結した。このよう
にして上記効果を得ている。
【0095】(第2の実施の形態)本実施の形態を図1
1及び図12を参照して説明する。図11(A)は吸入
側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18を接続する接
続手段106付近を平面図で示し、図11(B)はその
D−D線断面図を示し、図12(A)は吸引側吸入部1
07と送気送水側吸入部108を接続する接続手段10
9付近を断面図で示し、図12(B)は図12(A)の
E方向矢視図を示す。
【0096】本実施の形態においては、第1の実施の形
態におけるリブ100および吸入部25を除く全ての構
成は第1の実施の形態と同じ構造である。本実施の形態
においては、図11に示すように吸入側洗滌管路17と
送気送水側洗滌管路18は接続手段106によって接続
されている。また、図12に示すように、吸引側吸入部
107と送気送水側吸入部108が接続手段109によ
って接続されて吸引部25を形成している。
【0097】接続手段106は、吸入側洗滌管路17と
送気送水側洗滌管路18に着脱自在に取り付けられてい
るので、吸入側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路18
を分割することが可能である。また、接続手段109は
吸引側吸入部107および送気送水側吸入部108に着
脱自在に取り付けることが可能である。
【0098】接続手段106、接続手段109を着脱自
在にしたことで、吸引側洗滌管路17と送気送水側洗滌
管路18が分割可能(或いは分離可能)な構造になって
いる。この第2の実施の形態の効果は以下のようにな
る。
【0099】吸入側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路
18を分割可能な構造にしたので、管路系が吸引だけ、
あるいは送気送水系だけしかない内視鏡の洗滌時には、
吸入側洗滌管路17あるいは送気送水側洗滌管路18だ
けを使用して内視鏡の洗滌を行うことが可能である。こ
れにより、洗滌作業時にもう一方の洗滌用管路が邪魔に
ならず洗滌作業性が向上する。
【0100】また、内視鏡洗滌装置1自体を洗滌、消毒
するさいに吸入側洗滌管路17と送気送水側洗滌管路1
8が分割できるので、吸入側洗滌管路17と送気送水側
洗滌管路18が接続された場合に比べて内視鏡洗滌装置
1の洗滌消毒作業時にチューブ類が絡まることを防止で
きる。これにより内視鏡洗滌装置1の洗滌作業性が向上
する。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有す
る。
【0101】(第3の実施の形態)本実施の形態を図1
3を参照して以下に説明する。本実施の形態で使用する
内視鏡2の構成は、第1の実施の形態と同じ構造であ
る。本実施の形態では、内視鏡洗滌装置1の代わりに
(或いは内視鏡洗滌装置として)スプレー式洗滌具90
を使用する。
【0102】スプレー式洗滌具90の内部には、内視鏡
2の吸引管路7、送気管路8、8′及び送水管路13、
13′の洗滌を1回だけ行うために必要な量の洗滌液が
入っており、押しボタン91を押すことでこの洗滌液が
スプレー式洗滌具90内部から外部に高圧で排出される
構造になっている。
【0103】スプレー式洗滌具90の押しボタン91は
吸引口金11および、送気管15に直接、接続可能な形
状になっている。洗滌作業時にはスプレー式洗滌具90
は吸引口金11に接続して、押ボタン91を押し込むと
管路内部に洗滌液92が送り込まれる。これにより吸引
管路7の洗滌を行うことが可能である。さらに、このス
プレー式洗滌具90を送気管15に接続して、コネクタ
プラグ50を送水管14および加圧管16に取り付けて
から、同様に押しボタン91を押し込むことで送気管路
8、8′、送水管路13、13′の内部の洗滌を行うこ
とができる。この操作が終了した時点でスプレー式洗滌
具90内部の洗滌液92は使いきっているかそれに近い
状態となる。
【0104】また、図14に示す変形例のように、吸引
口金11と押しボタン91の間をシリコンチューブなど
チューブ状の弾性接続部材110で接続してもよい。さ
らに、スプレー式洗滌具90の内部には洗滌液以外の例
えば消毒液、減菌水などの液体、あるいは空気などの気
体であってもかまわない。
【0105】この実施の形態の効果は以下のようにな
る。スプレー式洗滌具90においては、押しボタン91
を押し込むだけで管路内部の洗滌が可能なので、洗滌作
業の作業性が向上する。洗滌液を1回の洗滌で使いきる
ことができるので、洗滌時に必要量の洗滌液を準備する
手間が省ける。
【0106】スプレーの圧力によって高圧の洗滌液を管
路内部に送り込めるので洗滌効果が高まる。スプレー式
洗滌具90と内視鏡2を弾性接続部材110で接続する
ことで、洗滌作業時に内視鏡2から離れたところからで
も洗滌作業を行えるので、洗滌作業の作業性が向上す
る。
【0107】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態を図15を参照して説明する。本実施の形態は、第1
の実施の形態におけるシリンジが第3の実施の形態で示
したプレー式洗滌具90に置き代わっている以外は全
て、第1の実施の形態と同じ構成なっている。
【0108】本実施の形態において、スプレー式洗滌具
90にはルアー口金付きの押しボタン122が設けられ
ている。この押しボタン122をシリンジ口金32に取
り付けることで、内視鏡2の吸引管路および送気送水管
路の内部に洗滌液や消毒液を送り込むことができる。
【0109】本実施の形態の効果は以下のようになる。
スプレー式洗滌具90を直接シリンジ口金32に取り付
けることがでるので、洗滌作業時にスプレー式洗滌具9
0を付け換えるだけで、内視鏡2の吸引管路と送気管路
及び送水管路の洗滌ができる。
【0110】スプレー式洗滌具90を直接、内視鏡洗滌
装置1に取り付けられるので、洗滌作業時にシリンジ7
7を使用しなくても洗滌が可能になり、洗滌作業性が向
上する。
【0111】ところで、図16(A)及び図16(B)
に概略を示す構造にして以下の機能(a),(b),
(c)を実現しても良い。
【0112】(a)図16(B)のように内視鏡操作部
301の送気送水シリンダ(AWシリンダと略記)30
2にAWチャンネル洗滌アダプタ303を取り付け、洗
滌水切りボタン304を指で押し込むことで挿入部側送
気管路305内に洗滌水306を送液でき、管路途中の
汚物やつまり物300を洗い流すことができる。
【0113】(b)又、図16(A)に示すようにAW
シリンダ302、AWチャンネル洗滌アダプタ303を
取り付け、放置状態で挿入部側送気管路305と挿入部
側送水管路307に自動的に空気が送られ、水切りでき
る。
【0114】(c)図示しない内視鏡コネクタを送気送
水ポンプを内蔵した光源装置またはメンテナンスポンプ
に装着し、スイッチON状態で、AWボタンの代わりに
AWシリンダ302に取り付けることで自動送水、送気
が行なえる。
【0115】次に具体的な構成を説明する。送気管路3
08はAWシリンダ302から内視鏡コネクタまでの間
をつなぐコネクタ側送気管路309とAWシリンダ30
2からAW分岐部310を経由して挿入部先端の送気送
水ノズル311までの間をつなぐ挿入部側送気管路30
5とにより構成される。
【0116】送水管路312も同じくコネクタ側送水管
路313と挿入部側送水管路307とにより構成され、
挿入部側送気管路305と挿入部側送水管路307は挿
入部の途中で、AW分岐部310により1本につながり
送気送水ノズル311まで同じ管路となっている。
【0117】次に作用を説明する。図16(A)から図
16(B)のようにAWチャンネル洗滌アダプタ303
の洗滌水切りボタン304を指で押し込むと、コネクタ
側送水管路313と挿入部側送気管路305とがAWチ
ャンネル洗滌アダプター303の連通孔314を介して
つながり、他の管路およびAWシリンダ302外部とは
シール部材315により水密が確保されるので、挿入部
側送水管路305のみに送水でき、確実に管路の汚物や
つまり物300が除去できる。
【0118】図16(A)のように放置状態では、コネ
クタ側送気管路309と挿入部側送気管路305及び挿
入部側送水管路307とがシール部材315の1つであ
る逆止弁316と連通孔314を介してつながり、コネ
クタ側送水管路313及びAWシリンダ302外部とは
シール部材315により気密が確保されるので、確実に
挿入部側両管路に送気でき、管路内水切りが行なえる。
【0119】[第1の具体例]図17〜図20は、AW
チャンネル洗滌アダプタ303を具体化した第1の具体
例を示す。図17は中心線を境に左半分が図16(A)
に対応する状態で、右半分が図16(B)に対応する状
態を示し、図18はこのAWチャンネル洗滌アダプタ3
03に鎖332を介して表示板333が取り付けられて
いることを示し、図19(A)は図17のF−F線断面
図、図19(B)は図17のG−G線断面図、図19
(C)は図17のH方向矢視図をそれぞれ示し、図20
は図17の平面図を示す。
【0120】図17に示すように取付座319と取付ゴ
ム321はAWシリンダ302に固定され、指を離した
時に圧縮コイルバネ320の働きにより右半分の状態か
ら左半分の状態に自然復帰可能である。
【0121】AWチャンネル洗滌アダプタ303は洗滌
水切りボタン304とピストン317がつなぎ318を
介してネジ込み装置にて水密固定されている。これらは
どれもステンレス等、耐水性金属でできている。洗滌・
水切りボタン304とつなぎ318との間には、ポリサ
ルフォン等の合成樹脂製の取付座319とステンレス製
の圧縮コイルバネ320がはさまれていて、取付座31
9の外周にはシリコンゴム製の取付ゴム321が装着し
てある。
【0122】ピストン317には、上方からステンレス
リングにインサート成形した気密パッキン322が気密
固定してある。この気密パッキン322はパッキン摺動
面にシリコンオイル等の潤滑剤を塗付しなくてもAWシ
リンダ302との間の摩擦抵抗が小さくなり、且つ変形
して空気漏れを起こさないように数箇所リブ323が付
けてある。
【0123】気密パッキン322の下には、AWシリン
ダ302内面に同軸でスムーズに摺動させるためのポリ
サルフォン等合成樹脂製スライダ324が固定してあ
る。その下に上方横孔325がピストン317に開いて
いて、縦孔326を介して図19(B)に示す方向に開
いた下方横孔327と連通する連通孔314を形成して
いる。
【0124】上方横孔325は図19(A)のように一
方のみに開口しており、連通する縦孔326内に確実に
洗滌液、消毒液、リンス液を流すようなっている。又、
上方横孔325の口元には面取りがしてあり、図示しな
い洗滌チューブ等が挿入しやすくなる。ピストン317
内の連通孔314(上方横孔325、縦孔326、下方
横孔327を連通)は図16及び図17の如く袋小路と
なるへこみを極力少なくしてあり洗滌の消毒性を向上さ
せている。
【0125】ピストン317と洗滌・水切りボタン30
4の嵌合部分には、気密確保の為に塗布した接着剤を連
通孔314と逆のつなぎ318側へかき出して余った接
着剤を溜める接着剤溜り部328が設けてある。ピスト
ン317にはAWシリンダ302に押し付けた時にはシ
ールでき、押し付けない時には一方向に流体が流れる形
状のシリコンゴム製の逆止弁316が気密的に取り付け
てある。
【0126】逆止弁316の下方にはAWシリンダ30
2との間で気密を確保する3ヶのシリコンゴム製の気密
パッキン329が取り付けある。逆止弁316と気密パ
ッキン329はピストン317の周溝に嵌め込んである
が、装着固定していないので損傷時は容易に交換可能で
ある。
【0127】前記洗滌・水切りボタン304の上面は図
20に示すように、指との接触面積を増すべく取付座3
19の内径よりも広くしてあり、指で押しやすい形状に
なっている。取付座319はガラス入りポリサルフォン
等の合成樹脂でできていて取付座319の上面外周には
成形性がよく強度がアップするように均一な肉厚のリン
グ状リブ330で補強してある。取付座319には取付
孔231があいていて、鎖止め331を介して鎖332
がつながっており、鎖332の他端は、同じく鎖止め3
31を介して表示板333と固定してある。
【0128】鎖止め331及び鎖332はどちらもステ
ンレス等の耐水性金属でできており、表示板333はポ
リサルフォン等の合成樹脂製である。表示板333に
は、商品名・メーカ名、適用スコープ名、注意書き、製
造国名等必要な情報がオートクレーブ滅菌に耐えるイン
クで印刷してある(例えば、ABC…等)。又、図17
のH矢視を示す図19(C)に示すように取付ゴム32
1の外面には例えば、その2ヶ所に大きく適用スコープ
名(例えば888)が判別できる表示334を設けてい
る。
【0129】取付ゴム321の色は図示しない送気送水
ボタンと判別可能なように送気送水ボタンの色と異なる
例えば青色になっている。又、取付座319の色はオー
トクレーブ滅菌が可能にことを示す色、例えば黄緑色に
なっている。AWチャンネル洗滌アダプタ303は、接
着剤も含めて全てオートクレーブ滅菌が可能な材質が用
いられている。この具体例の作用は上記(a),
(b),(c)の記載(概要)と同じである。
【0130】[第2の具体例]図21及び図22はAW
チャンネル洗滌アダプタ303の第2の具体例である。
図21(A)は図21(B)の平面図、図21(B)は
AWチャンネル洗滌アダプタ303の構造を示す断面
図、図22(A)は図21(B)のI−I線断面図、図
22(B)は図21(B)のJ−J線断面図、図22
(C)は図21(B)のK−K線断面図である。
【0131】第1の具体例と違う部分のみ説明し、同じ
機能のところには同じ番号を付けてある。図17におけ
る上方横孔325が図21(B)、図22(B)に示す
ように注射器テーパ状のテーパ横孔335になってい
て、洗滌液等を満たした注射器がピストン317にしっ
くり嵌合できるので連通孔314を形成する縦孔326
内に確実に圧力が加えられて、洗滌・消毒・リンス水切
り性が第1の具体例よりも向上する。
【0132】また、図17における下方横孔327が図
21(B)、図22(C)に示すように半月切り欠け状
孔336になっており、その下方のシール部材である気
密パッキン329の間隔を狭くして且つ、その間に開口
の大きな連通横孔が形成できるという利点を有する。取
り付け時と押し込み時のストロークが短くでき、AWシ
リンダ302を短くでき、内視鏡操作部301を小型化
できるという利点がある。
【0133】取付座319には、図20におけるリング
状リブ330の代わりに、図21(A)のように内側リ
ブ337があり、又、内面の圧縮コイルバネ320に当
接する当接面には図22(A)のように12個の放射線
状リブ338がある。このリブ338はリング状リブ3
30と同じく均肉で補強の働きをしている。
【0134】図21(B)は第1の具体例と同じく右半
分が押し込み時、左半分が取付け放置状態である。図1
7における気密パッキン322は、図21(B)では気
密パッキン329と同じくシリコンゴムのみでできてい
る山型パッキン339にされ、ピストン317に対して
着脱可能になっている。
【0135】作用は上記(a),(b),(c)の記載
(概略)と同じ。
【0136】[第3の具体例]図23はAWチャンネル
洗滌アダプタ303の第3の具体例を示す。第1の具体
例との違いは、図17の靴型断面の気密パッキン329
が、図23では代わりにピストン317の装着溝340
内で自由に動ける円形断面の硬度の低いシリコンゴム製
のOリング341であり、シリコンオイルレスでもシー
ル部材の摩擦抵抗を少なくし、動摩擦抵抗化することが
できるという利点がある。
【0137】又、下側のシール部材Oリング341間の
下方横孔に水が十分に流れ込むため横孔部の全周にV溝
342が形成してある。その他は第1の具体例と同じで
ある。ピストン317等金属でできたものはポリサルフ
ォン等の合成樹脂化可能なことは当然である。
【0138】図24(A)(B)は、内視鏡先端から生
体内にガスを起こり込む送ガス管路を有する内視鏡のコ
ネクタ6と、操作部4をそれぞれ示す。
【0139】コネクタ6には、図示しない送ガスボンベ
からのガス管を接続する為の送ガス口金404が設けて
あり、この送ガス口金404に連通する送ガス管路40
1が操作部4に向けて配設されている。
【0140】操作部4には、送ガス管路401と送ガス
管路402が開口する送ガスシリンダ406が設けられ
ておりこの送ガスシリンダ406には、図示しない送ガ
ス切換ボタンが取り付けられ、送ガス管路401、40
2の接続を開閉するようになっている。
【0141】送ガス管路402は送気送水シリンダ73
に接続して開口しており、送ガス時には挿入部3側の送
気管路8′に連通し、先端より生体内にガスを送ること
ができる。送水管路13は送気送水シリンダ73を介し
て挿入部3側の送水管路13′に連通している。
【0142】図25(A)(B)は、内視鏡用洗滌装置
1により、この内視鏡を洗滌する方法を示している。
【0143】図25(A)では、送気送水口金405に
送気送水送ガス栓408を取りつけ、この送気送水送ガ
ス栓408に設けた送ガス栓部417が、送ガス口金4
04に取りつけられている。
【0144】また図25(B)では、送気送水シリンダ
73、吸引シリンダ74にシリンダプラグ75が取り付
けられ、送ガスシリンダ406には送ガス管路401、
402が連通するように送ガスシリンダ栓431が取り
つけられる。次に図26〜28により上記送気送水送ガ
ス栓408の説明を行う。図26は送気送水送ガス栓4
08を斜視図で示し、図27はチューブ部416を側面
図で示し、図28は送気送水送ガス栓408の構造を断
面図で示す。
【0145】図26に示す送気送水送ガス栓408はシ
リコンゴム、フッ素、ゴム等の高圧蒸気減菌に耐えら
れ、JIS硬度50°〜70°の弾性材料でできた送気
送水栓部413、本体部414、チューブ部416、取
付部415と、ステンレス等の金属あるいはポリスルフ
ォン(PSU)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)等の高圧蒸気減菌に耐えられる材質でできている送
ガス栓部417からなる。
【0146】上記取付部415には上記送ガス栓部41
7と同様、ステンレス等の金属あるいはPSF、PPS
等高圧蒸気減菌が可能な材質の輪状の部材、取付リング
409、411およびチェーン410を介し、表示板4
12が取付けられている。この表示板412には、送気
送水送ガス栓408の使用方法や注意点または内視鏡洗
滌装置1の使用方法等を記載したり、また、ユーザが購
入日等の情報をメモしておくことができる。そして、材
質はポリスルフォン(PSU)やポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)等の高圧蒸気減菌に耐えられる材質で
できている。
【0147】上記送ガス栓部417にはフランジ423
が形成されており、チューブ部416を取付けた際、抜
けにくくするときに、この接続部の外周にPTFE、F
EP等高圧蒸気減菌に耐えられる材質でできている熱収
縮性チューブである固定チューブ418をかぶせ、上記
チューブ部416と送ガス栓部417の抜けを強固に防
止している。従って、送気送水送ガス栓408はすべて
の材質が高圧蒸気減菌に耐えられるので、高圧蒸気減菌
可能である。
【0148】図27に示すようにチューブ部416の側
面には製品名(例えば、ABC−1)等の表示432を
設けてもよい。図28に示すように、この送気送水送ガ
ス栓408には送気送水栓部413および送ガス栓部4
17端部に開口する連通路424が形成されている。し
たがって、送気送水栓部413を送気送水口金405
に、送ガス栓部417を送ガス口金404にそれぞれ接
続することにより、送気送水口金405と送ガス口金4
04は連通する。
【0149】このとき、送気送水栓部413には送気送
水口金405内径よりも太径に形成されたシール部42
7が形成されており、取り付け時には変形して取り付
き、送気管路421から送水した時に、水漏れしない様
に水密シールするとともに水圧5kgf/平方cm以上
の圧力がかかっても外れないようにしている。
【0150】又、送ガス栓部417端部にはテーパ部4
19が形成されており、送ガス口金404内面にも同じ
テーパを有するテーパ部426が形成されている。
【0151】したがって、送ガス栓部417と送ガス口
金404を接続した際には、上記テーパ部419、42
6が擦り合わせとなり、水漏れを防止している(図28
の2点鎖線で示した状態)。
【0152】ところで、送気送水栓部413を送気送水
口金405への取付は、本体部414を把持して行う
が、このとき本体部414の側面には滑り止め433が
形成してあり、把持し易くなっている(図26、図2
9)。この滑り止め433は、製品名(例ABC−1)
や製造国名(JAPAN)等の表示432を行うように
しても良い(図30)。
【0153】このようにして、内視鏡洗滌装置1によっ
て、洗滌される際の、洗滌消毒液の流れを以下に説明す
る(図25の流れ方向は矢印で示す)。内視鏡洗滌装置
1によって、送気管15より注入された洗滌消毒液は送
気管路407を通り、分岐部85で送気送水管路8と送
気管路421にわかれる。
【0154】送気管路421は送気送水口金405で送
気送水送ガス栓408内の連通路424、送ガス口金4
04に経由し、送ガス管路401に至る。
【0155】従って、コネクタ6からは、送ガス管路4
01、送水管路13、送気管路8内を操作部4方向に向
け、洗滌消毒液が流れる。次に操作部4内では、送気管
路8は送気送水シリンダ73に流入し、送水管路13も
または、送気送水シリンダ73内に流入する。
【0156】送ガス管路401は送ガスシリンダ406
を経由し、送ガス管路403を通り、送ガスシリンダ4
06を出て、分岐部406により、送気管路12と挿入
部側送気管路305に分岐し、送気管路は、そのまま挿
入部3側へ挿入部側送気管路305は、送気送水シリン
ダ73内に流入する。この送気送水シリンダ73内に流
入した洗滌消毒液は、シリンダプラグ75によって栓さ
れている為、送水管路14に流出し、挿入部3側に流れ
る。
【0157】ところで、内視鏡には、送ガス管路のつい
ていないものもある為、上述のような接続では、図28
に示したように、送ガス栓417が接続されないと送ガ
ス栓417先端から洗滌消毒液が流出する(太矢印で示
した)。このとき、送ガス栓417側は、管路抵抗がな
く流れやすいため送水管路13に流れる量が少なくな
り、送水管路13を洗滌消毒液を満たすのに非常に時間
がかかり手間である。そのため、送気送水送ガス栓40
8とは別の栓体(コネクタプラグ50)が必要となり、
不便である。
【0158】そこで、本体部414には送ガス栓保持穴
420が形成されている。この送ガス栓保持穴420の
内面は、送ガス栓部417のテーパ419よりも小径の
テーパ部425が形成されており、ここに送ガス栓41
7が挿入されることにより、前記テーパ部419をテー
パ部425が締め付け、水密保持する。従って、送ガス
栓部417は、水密に本体部414に保持固定される。
すると、送気管路421から流れてきた洗滌消毒液は送
ガス栓417から流出せずに全て送気管路13に流入す
る。
【0159】図28には、送ガス口金404の有無での
接続図を2通り示した。管路の切換えは、チューブ部4
16の曲げ方向を変えることで行う。このとき、チュー
ブ416は曲げによる座屈が発生して連通路424がつ
ぶれないように肉厚を2mm以上有している。
【0160】また、このとき、送ガス栓保持穴420の
挿入深さを、送ガス口金404への挿入深さよりも深く
している。このようにすると、図31に示したように、
送ガス栓部417に段差部428を設けることができ
る。この段差部428は、送ガス栓保持穴420への挿
入時の付き当てとなることで、挿入が浅くなることで防
止している。
【0161】このとき、送ガス栓保持部420へのみ挿
入の目安で設けるのは、送ガス栓保持穴420での保持
は送ガス栓保持穴420の弾性変形によるもので挿入時
に斜めにとりつけられても保持してしまうため、取付不
十分となる恐れがあり、完全に水密が保てず、水漏れ
し、管路への注水に時間と手間のかかってしまうことを
防止する為である。
【0162】尚、送気送水送ガス栓408を弾性体で作
るのは、上述の通り、チューブ部416の曲げ方向で管
路の切換えを行う為である。従って、本体部414とチ
ューブ部416を別体で構成する場合には、本体部41
4を弾性体で構成する必要はない。
【0163】また、上記段差部428は、図32に示す
ような全周に設けた切込部430でもよく、挿入長さが
わかるものであれば、凸部や凹部、印刷等によるもので
もよい。また、図29に示すように、取付リング409
の取付位置は、本体部414の端部に設けてある。従っ
て、取付リング409は図29に示したように約360
°の範囲で移動可能であり、取扱いし易い。
【0164】また、図30に示すように、送気送水口金
405に対して固定される位置(図30では固定位置で
示している)から一番離れた位置にチェーン410があ
る為、ここに引張ると力量が少なくて、送気送水口金4
05から取りはずすことができる。
【0165】また、少ない力量で済む為、チェーン41
0や取付リング409、取付部415が、破損する恐れ
がない(本来、チェーン410は、取り外しの道具(引
張り箇所)ではないが、引張り易い為に使用する可能性
が高い)。さらに、図31では、送気送水栓部413の
開口部を広口部429に形成している。
【0166】このことにより、送気管路421からの流
れが、スムーズになり、流量変化がゆるやかになる為、
流入時の圧力により、送気送水栓部413と送気送水口
金405が外れてしまうことによる水漏れが発生するの
を防止できる。
【0167】[付記] 1.流体を吸入する吸入管路と、流体を排出する排出管
路と、前記吸入管路および排出管路を連通する連通路
と、前記吸入管路あるいは排出管路と前記連通路との連
通状態を選択的に切り換える弁体とを有する内視鏡洗滌
装置において、前記流体を吸入する管路の長さは、前記
流体を排出する管路の長さと等しいか、あるいは長いこ
とを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記1の効果)吸引側吸引チューブ及び送気送水側吸
入チューブの長さを吸引側洗滌管路又は送気送水側洗滌
管路よりも長くしたので、洗滌作業時に洗滌作業者がど
のような位置にいても吸入部を確実に洗滌槽内におくこ
とができるため、洗滌性が向上する。さらに、ユーザが
洗滌槽から離れて洗滌作業を行う時に洗滌作業者がどの
ような位置にいても吸入部を確実に洗滌槽内におくこと
ができるため、洗滌性が向上する。さらに、洗滌作業時
にユーザが洗滌槽から離れて洗滌作業できるので、洗滌
作業時の安全性が向上する。
【0168】2.付記1の内視鏡洗滌装置において、前
記吸入管路と、前記排出管路と、前記連通路と、前記弁
体とそれぞれ2組以上有することを特徴とする内視鏡洗
滌装置。 (付記2の効果)洗滌装置の管路を2組設けたことによ
り、洗滌作業時にはシリンジのみ付け換えるだけで、内
視鏡の吸引管路および送気送水管路内部を別々に洗滌す
ることができる。
【0169】3.付記2の内視鏡洗滌装置において、前
記吸入管路の長さは互いに等しいことを特徴とする内視
鏡洗滌装置。 (付記3の効果)吸引側吸入チューブと送気送水側吸引
チューブの長さを等しくしたので、洗滌作業時に、片方
のチューブだけが曲がって、洗滌作業に支障をきたすこ
とがなくなった。
【0170】4.付記2の内視鏡洗滌装置において、前
記排出管路の長さは互いに異なることを特徴とする内視
鏡洗滌装置。 (付記4の効果)吸引側送水チューブと送気送水側送水
チューブの長さを変えたので、洗滌作業時にに送気送水
側チューブがたるむことなく洗滌作業ができるので洗滌
作業性が向上する。
【0171】4′.付記4の内視鏡洗滌装置において、
前記吸入管路の長さは互いに等しいと共に、前記2組以
上設けられた排出管路のうち、最も短い排出管路よりも
長いことを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記4′の効果)吸引側吸引チューブ及び送気送水側
吸引チューブの長さを等しくして、これらの長さが吸引
側送水チューブ又は送気送水側送水チューブのうち、短
いほうのものよりも長くしてあるため、洗滌作業時に作
業者がどこにいても吸引部を確実に洗滌槽内に置ける。
これにより、洗滌性が向上する。
【0172】5.付記1の内視鏡洗滌装置において、前
記内視鏡洗滌装置を構成する部品は全て高圧蒸気滅菌可
能な材質としたことを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記5の効果)洗滌具を構成する部材を全て高圧蒸気
滅菌耐性のある材質で構成したので、洗滌具自体の滅菌
作業が容易行えるので、滅菌性が向上する。
【0173】6.流体を吸入する吸入管路と、流体を排
出する排出管路と、前記吸入管路および排出管路を連通
する連通路と、前記吸入管路あるいは排出管路と前記連
通路との連通状態を選択的に切り換える弁体とからなる
洗滌管路を備えた内視鏡洗滌装置において、前記独立し
た洗滌管路が2組以上設けられるとともに、前記洗滌管
路は互いに結合し、一体的に構成したことを特徴とする
内視鏡洗滌装置。 (付記6の効果)内視鏡洗滌装置に内視鏡の吸引管路を
洗滌するための管路と、送気送水管路を洗滌するための
管路をそれぞれ独立した管路構成で設けたので、内視鏡
の各管路を個別に洗滌することができるようになり、洗
滌性が向上する。2組の管路を一体的に構成したので、
各管路がバラバラにならず洗滌時の作業性が向上する。
また、どちらか一方を紛失することも防止できる。
【0174】7.付記6の内視鏡洗滌装置において、前
記2組以上設けられた洗滌管路の前記弁体が互いに結合
していることを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記7の効果)内視鏡洗滌装置に設けられた2つの弁
体を結合したので、洗滌作業時にはシリンジの付け変え
だけで、内視鏡の管路を洗滌することができる。これに
よって洗滌作業性が容易になり、洗滌作業性が向上す
る。
【0175】8.付記6の内視鏡洗滌装置において、前
記2組以上設けられた吸入管路の端部には、それぞれの
吸入管路が一体に結合する口金を設けたことを特徴とす
る内視鏡洗滌装置。 (付記8の効果)内視鏡洗滌装置の2つの吸入管路の各
端部に口金を設けて、これらを一体的に結合したので、
2つの吸入管路かバラバラにならず、内視鏡洗滌装置の
取扱いが容易になる。
【0176】9.付記6の内視鏡洗滌装置において、前
記2組以上設けられた洗滌管路は、着脱自在であること
を特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記9の効果)内視鏡洗滌装置に設けた2つの洗滌管
路を、着脱自在にしたので、管路が1つしかない内視鏡
の洗滌時には一つの洗滌管路だけを取り外して、これを
使用する。これにより、管路が1つしかない内視鏡の洗
滌作業時に、使用しないもう一つの洗滌用管路が邪魔に
ならないため洗滌作業性が向上する。
【0177】10.付記6の内視鏡洗滌装置において、
前記2組以上設けられた吸入管路が互いに結合している
ことを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記10の効果)内視鏡の洗滌装置に設けた2つの吸
入管路が互いに結合しているので、洗滌作業時に2つの
吸入管路がバラバラにならない。このため、洗滌作業性
が向上する。
【0178】11.付記6の内視鏡洗滌装置において、
前記2組以上設けられた排出管路が互いに結合している
ことを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記11の効果)内視鏡の洗滌装置をに設けた2つの
排出管路が弁体に接続されており。この弁体が互いに結
合している。このため、洗滌作業時に2つの排出管路が
バラバラにならず、洗滌作業性が向上する。
【0179】12.付記6の内視鏡洗滌装置において、
前記2組以上設けられた弁体と連通路が一体に構成され
ることを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記12の効果)内視鏡洗滌装置に設けられた弁体と
連通路が一体的に構成されるので、洗滌装置全体の大き
さをコンパクトになった。このため、洗滌作業時に洗滌
装置が邪魔にならず、洗滌作業性が向上する。
【0180】13.付記6の内視鏡洗滌装置において、
前記2組以上設けられた連通路が互いに結合しているこ
とを特徴とする内視鏡洗滌装置。 (付記13の効果)内視鏡洗滌装置に設けられた2つの
連通路が互いに結合しているので、洗滌作業時にシリン
ジの付け替えだけで、ない今日の吸引管路と送気送水管
路の洗滌を行うことができる。このため、洗滌作業性が
向上する。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、流
体を吸入する吸入管路と、流体を排出する排出管路と、
前記吸入管路および排出管路を連通する連通路と、前記
吸入管路あるいは排出管路と前記連通路との連通状態を
選択的に切り換える弁対とを有する内視鏡洗滌装置にお
いて、前記流体を吸入する管路の長さは、前記流体を排
出する管路の長さと等しいか、あるいは長くしているの
で、洗滌作業時に吸入部を確実に洗滌槽内におくことが
できるため、洗滌性が向上する。また、ユーザが洗滌槽
から離れて洗滌作業を行う時にも吸入部を確実に洗滌槽
内におくことができるため、洗滌性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡洗滌装置を
内視鏡に取り付けた状態で示す模式的構成図。
【図2】吸引側洗滌管路と送気送水側洗滌管路付近の外
観を示す斜視図。
【図3】吸引側洗滌管路の内部構造等を示す断面図。
【図4】送気送水側洗滌管路の内部構造等を示す断面
図。
【図5】送水管及び加圧管に取り付けたコネクタプラグ
の一部を示す断面及び斜視図。
【図6】プレートに書かれた絵を示す図。
【図7】吸引側及び送気送水側逆止弁を接続するリブ付
近とその断面図。
【図8】吸引側逆止弁にシリンジを接続してシリンジ内
に洗浄液を入れる動作を説明する説明図。
【図9】シリンジ内部を加圧して洗滌液を内視鏡の吸引
管路側に送り込む動作を説明する説明図。
【図10】内視鏡を洗滌する様子を示す図。
【図11】本発明の第2の実施の形態における吸入側洗
滌管路と送気送水側洗滌管路を接続する接続手段付近を
示す図。
【図12】吸引側吸入部と送気送水側吸入部を接続する
接続手段付近を示す図。
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるスプレー
式洗滌具を内視鏡に接続して洗滌する装置を構成した構
成図。
【図14】第3の実施の形態の変形例におけるスプレー
式洗滌具を内視鏡に接続して洗滌する装置を構成した構
成図。
【図15】本発明の第4の実施の形態におけるスプレー
式洗滌具を用いて内視鏡を洗滌する装置を構成した構成
図。
【図16】挿入部側送気管路内に洗滌水を送液して管路
途中のつまり物を洗い流す等を可能とする流体管路系の
構成を示す図。
【図17】AWチャンネル洗滌アダプタの第1の具体例
を示す断面図。
【図18】AWチャンネル洗滌アダプタに鎖を介して表
示板が接続されていることを示す図。
【図19】図17のF−F及びG−G線断面図。
【図20】図17の平面図。
【図21】AWチャンネル洗滌アダプタの第2の具体例
を示す図。
【図22】図21(B)のI−I,J−J及びK−K線
断面図。
【図23】AWチャンネル洗滌アダプタの第3の具体例
を示す図。
【図24】コネクタ及び操作部の流体管路系の構造を示
す図。
【図25】コネクタに送気送水送ガス栓及び操作部にシ
リンダプラグを接続した場合の構造を示す図。
【図26】チェーンを介して表示板が取り付けられた送
気送水送ガス栓の外観を示す斜視図。
【図27】送気送水送ガス栓を示す側面図。
【図28】送気送水送ガス栓の構造を示す断面図。
【図29】図27のL方向矢視図。
【図30】送気送水送ガス栓の本体付近を示す側面図。
【図31】段差部を設けた送気送水送ガス栓の構造を示
す断面図。
【図32】切込部を設けた送気送水送ガス栓の一部を示
す側面図。
【図33】従来例の管路洗滌装置を示す図。
【図34】逆止弁を有する従来例の洗滌装置を示す図。
【符号の説明】
1…内視鏡洗滌装置 2…内視鏡 3…挿入部 4…操作部 5…ユニバーサルコード 6…コネクタ 7…吸引管路 8、8′…送気管路 9…吸引管路チューブ 11…吸引口金 13、13′…送水管路 15…送気管 17…吸引側洗滌管路 18…送気送水側洗滌管路 19…吸引側逆止弁 20…吸引側吸引チューブ 21…吸引口 22、24、26…口金 23…固定チューブ 25…吸引部 27…吸引側送水チューブ 28…チューブ接続部材 29…吸引側送水チューブ 30…リング 31…リブ 32…シリンジ口金 33、34…ボール弁 35…連通路 43…送気送水側送水チューブ 44…送気送水側吸引チューブ 45…送気送水側逆止弁 77…シリンジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】インサート部材52およびインサート部材
があるため、コネクタプラグ50を所定の位置に取
り付ける場合、送水管14や加圧管16が直接弾性体4
9に当たって弾性体49を傷付ける心配がない。また、
コネクタプラグ50の取り付け作業も容易になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中沢 雅明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を吸入する吸入管路と、 流体を排出する排出管路と、 前記吸入管路および排出管路を連通する連通路と、 前記吸入管路あるいは排出管路と前記連通路との連通状
    態を選択的に切り換える弁体とを有する内視鏡洗滌装置
    において、 前記流体を吸入する管路の長さは、前記流体を排出する
    管路の長さと等しいか、あるいは長いことを特徴とする
    内視鏡洗滌装置。
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