JPH0955662A - 信号遅延装置及び信号遅延方法 - Google Patents

信号遅延装置及び信号遅延方法

Info

Publication number
JPH0955662A
JPH0955662A JP7230776A JP23077695A JPH0955662A JP H0955662 A JPH0955662 A JP H0955662A JP 7230776 A JP7230776 A JP 7230776A JP 23077695 A JP23077695 A JP 23077695A JP H0955662 A JPH0955662 A JP H0955662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
delay
digital
time
digital signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7230776A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Yoneda
道昭 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7230776A priority Critical patent/JPH0955662A/ja
Publication of JPH0955662A publication Critical patent/JPH0955662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は入力されたアナログ信号を遅延して時
間補正する信号遅延装置に関し、補正時間の分解能を向
上し得るようにする。 【解決手段】オーバーサンプリングのサンプリング周波
数でデイジタル信号を順次シフトして遅延するシフトレ
ジスタ手段(22)を設け、当該シフトレジスタ手段に
よつて遅延時間に対して微調整の遅延処理を行うように
したことにより、遅延処理をオーバーサンプリングのサ
ンプリング周波数で行うことができ、これにより従来に
比して補正時間の分解能を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図4) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図3) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は信号遅延装置及び信
号遅延方法に関し、例えば音響システムにおいてオーデ
イオ信号の伝搬時間差を補正する際に用いるデイジタル
デイレイ装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、音響システムにおいては、機器間
のオーデイオ信号の伝搬時間差を補正するためデイジタ
ルデイレイ装置が用いられている。デイジタルデイレイ
装置では、オーデイオ信号を一旦メモリに書き込み、読
み出すときに補正する時間分だけ読み出し動作を遅らせ
ることによりオーデイオ信号を遅延して伝搬時間差を補
正するようになされている。
【0004】ここで従来のデイジタルデイレイ装置を図
4に示す。この図4に示すように、デイジタルデイレイ
装置1においては、まず入力端子(図示せず)を介して
入力されたアナログのオーデイオ信号S1をΣΔ変調型
アナログデイジタル変換器2に取り込むようになされて
いる。ΣΔ変調型アナログデイジタル変換器2は、オー
デイオ信号S1のサンプリング周波数をfs とすると、
オーデイオ信号S1を64×fs のサンプリング周波数で
オーバサンプリングし、ΣΔ変調方式のアナログデイジ
タル変換によつて量子化ビツト数が1ビツトのデイジタ
ルオーデイオ信号S2に変換する。
【0005】デイシメーシヨンフイルタ3はFIR(Fi
nite Impulse Response )型のデイジタルフイルタによ
つて構成され、入力されたデイジタルオーデイオ信号S
2を間引き、当該デイジタルオーデイオ信号S2をサン
プリング周波数fs で量子化ビツト数が例えば20ビツト
のマルチビツトのデイジタルオーデイオ信号S3に変換
する。
【0006】メモリ4は例えばRAM(Random Access
Memory)でなり、入力されたデイジタルオーデイオ信号
S3を1サンプルずつ(すなわち20ビツトずつ)取り込
んで順次記憶する。またメモリ4は例えばCPU(Cent
ral Processing Unit )でなる制御回路5からの制御信
号に基づいて読み出し動作を書き込み動作に対して遅延
し(具体的には、読み出し位置を書き込み位置に対して
シフトする)、書き込まれたデイジタルオーデイオ信号
S3を順次読み出す。これによりデイジタルオーデイオ
信号S3に対して所望量遅延したデイジタルオーデイオ
信号S4が生成される。
【0007】オーバーサンプリングフイルタ6はFIR
型のデイジタルフイルタによつて構成され、入力された
デイジタルオーデイオ信号S4を補間してサンプリング
周波数を64×fs に上げ、デイジタルオーデイオ信号S
2に対応した量子化ビツト数が1ビツトのデイジタルオ
ーデイオ信号S5に変換する。デイジタルアナログ変換
器(D/A)7は1ビツト対応のものであり、入力され
たデイジタルオーデイオ信号S5を順次アナログのオー
デイオ信号S6に変換する。このオーデイオ信号S6は
出力端子(図示せず)を介してデイジタルデイレイ装置
1から出力される。このようにしてデイジタルデイレイ
装置1では、メモリ4の読み出し動作を書き込み動作に
対して遅延することによりオーデイオ信号S1に対して
所望量遅延したオーデイオ信号S6を生成する。
【0008】因みに、デイジタルデイレイ装置1には、
ジヨグダイアル8とアナログデイジタル変換器(A/
D)9とでなるロータリーエンコーダやフロントパネル
キー10が設けられており、このロータリーエンコーダ
やフロントパネルキー10を用いてオーデイオ信号S1
の遅延時間を設定し得るようになされている。またデイ
ジタルデイレイ装置1には、外部機器からのMIDI
(Musical Instrument Digital Interface)信号を受け
ることができるように入出力インタフエイス(I/O)
11が設けられており、外部機器からもオーデイオ信号
S1の遅延時間を設定し得るようになされている。これ
らの方法によつて設定された遅延時間は制御回路5に取
り込まれる。制御回路5は、この遅延時間に応じて上述
のようにメモリ4の読み出し動作を書き込み動作に対し
て遅延させると共に、その設定された遅延時間をデイス
プレイ12上に表示させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
デイジタルデイレイ装置1においては、メモリ4が1/
fs のステツプで動作するため、オーデイオ信号S1に
対して補正し得る時間の分解能は1/fs となる。例え
ばサンプリング周波数fs を48〔KHz 〕とすると、補正
し得る時間の分解能は約20.8〔μS 〕になる。言い換え
ればデイジタルデイレイ装置1では、これ以上細かい時
間でオーデイオ信号S1を補正できないといつた欠点が
ある。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、補正時間の分解能を向上し得る信号遅延装置及び信
号遅延方法を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、オーバーサンプリングのサンプリ
ング周波数でデイジタル信号を順次シフトして遅延する
シフトレジスタ手段と、シフトレジスタ手段の各レジス
タから出力されるデイジタル信号を選択して出力するセ
レクタ手段とを設け、設定された遅延時間に応じてメモ
リ手段の読み出し位置を書き込み位置に対してシフトす
ることにより設定された遅延時間に対してまず粗調整の
遅延処理を行い、その後、遅延時間から粗調整分を差し
引いた時間に応じてセレクタ手段の選択動作を制御する
ことにより遅延時間に対して微調整の遅延処理を行い、
これによつて遅延時間分だけアナログ信号を遅延して時
間補正するようにした。
【0012】オーバーサンプリングのサンプリング周波
数でデイジタル信号を順次シフトして遅延するシフトレ
ジスタ手段を設け、当該シフトレジスタ手段によつて遅
延時間に対して微調整の遅延処理を行うようにしたこと
により、従来デイシメーシヨンフイルタ手段によつて下
げた低いサンプリング周波数で行つていた遅延処理をオ
ーバーサンプリングのサンプリング周波数で行うことが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0014】図4との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、20は全体として本発明を適用したデイ
ジタルデイレイ装置を示し、ジヨグダイアル8とアナロ
グデイジタル変換器(A/D)9とでなるロータリーエ
ンコーダやフロントパネルキー10を用いて設定された
遅延時間、或いはMIDI信号によつて送られてきた外
部機器からの遅延時間に応じてオーデイオ信号S1を遅
延し、当該オーデイオ信号S1に対して時間補正を施
す。
【0015】まず補正対象のオーデイオ信号S1は入力
端子(図示せず)を介してΣΔ変調型アナログデイジタ
ル変換器2に入力される。ΣΔ変調型アナログデイジタ
ル変換器2は、オーデイオ信号S1のサンプリング周波
数をfs とすると、オーデイオ信号S1を64×fs のサ
ンプリング周波数でオーバーサンプリングし、ΣΔ変調
方式のアナログデイジタル変換によつて量子化ビツト数
が1ビツトのデイジタルオーデイオ信号S2に変換す
る。
【0016】因みに、ΣΔ変調方式のアナログデイジタ
ル変換とは、信号レベルの差分をアナログデイジタル変
換することによつて量子化ビツト数を減らすようにした
Δ変調方式のアナログデイジタル変換に対して積分器を
追加し、直流成分を変換できるように改良したものであ
る。このようなΣΔ変調方式は、オーバーサンプリング
方式と組み合わせることにより、量子化ノイズを低減し
得るという特徴がある。この場合、フイードバツクされ
た量子化ノイズと入力信号との差分が積分器に入力され
るため、低い周波数ほど量子化ノイズが抑圧された状態
になる。
【0017】デイシメーシヨンフイルタ3はFIR型の
デイジタルフイルタでなり、入力されたデイジタルオー
デイオ信号S2を間引き、当該デイジタルオーデイオ信
号S2をサンプリング周波数fs で量子化ビツト数が例
えば20ビツトのマルチビツトのデイジタルオーデイオ信
号S3に変換する。
【0018】メモリ4は例えばRAMでなり、入力され
たデイジタルオーデイオ信号S3を1サンプルずつ(す
なわち20ビツトずつ)取り込んで順次記憶する。またメ
モリ4は例えばCPUでなる制御回路21からの制御信
号に基づいて読み出し動作を書き込み動作に対して遅延
し(具体的には、読み出し位置を書き込み位置に対して
シフトする)、書き込まれたデイジタルオーデイオ信号
S3を順次読み出す。これによりデイジタルデイレイ装
置20では、まず設定された遅延時間に対して1/fs
ステツプで粗く遅延した、いわゆる粗調整したデイジタ
ルオーデイオ信号S4を生成する。
【0019】オーバーサンプリングフイルタ6はFIR
型のデイジタルフイルタでなり、入力されたデイジタル
オーデイオ信号S4を補間してサンプリング周波数を64
×fs に上げ、デイジタルオーデイオ信号S2に対応し
た量子化ビツト数が1ビツトのデイジタルオーデイオ信
号S5に変換する。すなわちオーバーサンプリングフイ
ルタ6はデイジタルオーデイオS4をオーバーサンプリ
ングしてサンプリングレートを高速化したデイジタルオ
ーデイオ信号S5を生成する。
【0020】シフトレジスタ22は63段のシフトレジ
スタでなり、入力されたデイジタルオーデイオ信号S5
を順次シフトして遅延する。その際、各レジスタは1/
(64×fs )ステツプで動作する。すなわち第1番目の
レジスタの出力値はデイジタルオーデイオ信号S5に対
して1/(64×fs )だけ遅れており、第2番目のレジ
スタの出力値は2/(64×fs )だけ遅れており、以下
同様にして第63番目のレジスタの出力値は63/(64×
fs )だけ遅れている。これらの出力値は制御回路21
からの選択制御信号S10に応じて選択され、デイジタ
ルオーデイオ信号S11としてデイジタルアナログ変換
器(D/A)7に出力される。このようにシフトレジス
タ22では、粗調整されたデイジタルオーデイオ信号S
5を1/(64×fs )ステツプで微調整し、設定された
遅延時間分だけ遅延したデイジタルオーデイオ信号S1
1を生成する。
【0021】デイジタルアナログ変換器7は1ビツト対
応のものであり、入力されたデイジタルオーデイオ信号
S11を順次アナログのオーデイオ信号S12に変換す
る。これにより最終的にオーデイオ信号S1に対して、
設定された時間分遅延したオーデイオ信号S12が生成
され、出力端子(図示せず)を介して出力される。
【0022】ここで制御回路21は、ロータリーエンコ
ーダやフロントパネルキー10を用いて設定された遅延
時間、或いはMIDI信号によつて外部機器から設定さ
れた遅延時間に基づき、上述のようなメモリ4の動作を
制御すると共に、シフトレジスタ22の動作を制御し、
さらにその設定された遅延時間を表示手段であるデイス
プレイ12に表示する。
【0023】この場合、制御回路21は設定された遅延
時間に基づいて読み出し位置をシフトする際のシフト量
を求め、遅延指示としてその求めたシフト量をメモリ4
に与える。これを受けてメモリ4は上述のように読み出
し位置を書き込み位置に対してシフトすることにより読
み出し動作を遅らせ、設定された遅延時間に対して粗調
整を施したデイジタルオーデイオ信号S4を生成する。
【0024】また制御回路21は設定された遅延時間に
基づいてシフトレジスタ22の何番目のレジスタ出力を
選択すれば良いか判断し(すなわちどれだけ微調整すれ
ば良いか判断し)、その判断結果を選択制御信号S10
としてシフトレジスタ22に与える。これを受けてシフ
トレジスタ22はレジスタ出力のうち制御回路21から
指示のあつたものを選択し、その選択したレジスタ出力
をデイジタルオーデイオ信号S11として出力する。こ
れにより粗調整されたデイジタルオーデイオ信号S5に
対して微調整を行い、最終的に設定された時間分だけ遅
延したデイジタルオーデイオ信号S11が得られる。
【0025】ここでシフトレジスタ22の構成を図2に
示す。この図2に示すように、シフトレジスタ22は6
3個のレジスタ(R1〜R63)をカスケード接続した
63段のシフトレジスタとセレクタ23とによつて構成
され、63段のシフトレジスタの各レジスタ(R1〜R
63)から出力される出力値はそれぞれセレクタ23に
入力され、選択制御信号S10に応じて選択されるよう
になされている。
【0026】この場合、各レジスタ(R1〜R63)の
クロツク端子にはオーバーサンプリングフイルタ6から
出力されるクロツクCLK(=64×fs )が入力されて
おり、これにより各レジスタ(R1〜R63)はデータ
入力端子(D)に入力されたデイジタルオーデイオ信号
を1/(64×fs )ステツプで遅延し、データ出力端子
(Q)から出力する。従つてレジスタR1から出力され
るデイジタルオーデイオ信号はデイジタルオーデイオ信
号S5に対して1/(64×fs )だけ遅延しており、レ
ジスタR2から出力されるデイジタルオーデイオ信号は
デイジタルオーデイオ信号S5に対して2/(64×fs
)だけ遅延しており、以下同様にしてレジスタR63
から出力されるデイジタルオーデイオ信号はデイジタル
オーデイオ信号S5に対して63/(64×fs )だけ遅延
している。
【0027】このように遅延させられた各レジスタ(R
1〜R63)から出力されるデイジタルオーデイオ信号
はそれぞれセレクタ23に入力される。セレクタ23は
制御回路21から供給される選択制御信号S10に応じ
てデイジタルオーデイオ信号を選択し、その選択したも
のをデイジタルオーデイオ信号S11として出力する。
例えば選択制御信号S10によつて第20番目のレジス
タから出力されるデイジタルオーデイオ信号を選択する
ように指示されれば、セレクタ23はその指示に基づい
て第20番目のレジスタ出力をデイジタルオーデイオ信
号S11として選択する。
【0028】以上の構成において、デイジタルデイレイ
装置20では、ロータリーエンコーダやフロントパネル
キー10、或いはMIDI信号によつて遅延時間が設定
されると、制御回路21はまずメモリ4の読み出し動作
を制御することにより設定された遅延時間に対して粗調
整を行う。具体的には、メモリ4の読み出し位置を書き
込み位置に対してシフトすることにより、1/fs ステ
ツプで粗調整を行う。このとき制御回路21はサンプリ
ングレート1/fs の整数倍のうち、設定された遅延時
間に対して一番近く、しかも小さい方の値を求め、その
求めた値だけメモリ4の読み出し位置をシフトし、これ
により1/fs ステツプで粗調整を行う。
【0029】次に制御回路21は設定された遅延時間か
ら先程の粗調整分を差し引いた時間に対してシフトレジ
スタ22で微調整を行う。具体的には、サンプリングレ
ート1/(64×fs )の整数倍のうち、粗調整分を差し
引いた時間に対して一番近い値を求め、その求めた値に
よつてシフトレジスタ22のレジスタ出力を選択する。
これにより粗調整を行つたデイジタルオーデイオ信号S
5に対して1/(64×fs )ステツプで微調整を行い、
設定された遅延時間により近いデイジタルオーデイオ信
号S11を生成することができる。
【0030】ここで具体的な数値を示してこの動作を説
明する。例えばサンプリング周波数を48〔KHz 〕とし、
設定された遅延時間が21.5〔μS 〕とする。この場合、
サンプリングレート1/fs が、次式
【数1】 に示すように20.8〔μS 〕であるため、メモリ4では2
0.8〔μS 〕ステツプで粗調整が行われる。またサンプ
リングレート1/(64×fs )が、次式
【数2】 に示すように 0.326〔μS 〕であるため、シフトレジス
タ22では 0.326〔μS〕ステツプで微調整が行われ
る。
【0031】まず制御回路21はこの20.8〔μS 〕の整
数倍のうち、設定された遅延時間に対して一番近く、し
かも小さい方の値を求める。具体的には、遅延時間をサ
ンプリングレートで割ることによりその値は求められ、
この場合には、次式
【数3】 に示すように「1」になる。従つて制御回路21はアド
レスシフト量として「1」をメモリ4に対して指示す
る。これを受けてメモリ4は読み出しアドレスを書き込
みアドレスに対して1アドレスシフトする。これにより
20.8〔μS 〕だけ遅延したデイジタルオーデイオ信号S
4が生成される。
【0032】次に制御回路21は、次式
【数4】 に示すように、設定された遅延時間から先程の粗調整分
を差し引き、微調整を行う時間を求め、そしてその求め
た時間を、次式
【数5】 に示すようにサンプリングレート1/(64×fs )で割
り、何番目のレジスタ出力を選択するか判断する。この
場合には、(4)及び(5)式により、第2番目のレジ
スタ出力を選択すれば良いことになる。制御回路21は
この判断結果によりシフトレジスタ22に対して第2番
目のレジスタ出力を選択するように指示する。これを受
けてシフトレジスタ22は第2番目のレジスタ出力を選
択する。これにより、次式
【数6】 に示すように 21.45〔μS 〕だけ遅延したデイジタルオ
ーデイオ信号S11が生成される。
【0033】このようにしてデイジタルデイレイ装置2
0では、メモリ4によつて1/fsステツプで遅延して
粗調整を行い、その後、シフトレジスタ22によつて1
/(64×fs )ステツプで遅延して微調整を行う。この
ようにすることにより、従来では1/fs であつた遅延
時間の分解能を1/(64×fs )に向上させることがで
きる。例えばサンプリング周波数fs が48〔KHz 〕の場
合、図3に示すように、従来では20.8〔μS 〕であつた
遅延時間の分解能を 0.326〔μS 〕に向上させることが
できる。これによりデイジタルデイレイ装置20では、
従来に比して補正時間の分解能を向上することができ
る。
【0034】以上の構成によれば、1/(64×fs )ス
テツプでデイジタルオーデイオ信号を順次遅延するシフ
トレジスタ22を設け、メモリ4で粗調整したデイジタ
ルオーデイオ信号に微調整を行うようにしたことによ
り、従来に比して補正時間の分解能を向上させることが
できる。
【0035】なお上述の実施例においては、オーデイオ
信号S1をΣΔ変調型アナログデイジタル変換器2によ
つて64×fs でオーバーサンプリングした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、例えば32×fs や 1
28×fs でオーバーサンプリングした場合にも上述の場
合と同様の効果を得ることができる。また同様に、オー
バーサンプリングフイルタ6で64×fs でオーバーサン
プリングした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば32×fs や 128×fs でオーバーサンプリ
ングした場合にも上述の場合と同様の効果を得ることが
できる。但し、この場合には、シフトレジスタ22の段
数を変える必要がある。例えば32×fsや 128×fs で
オーバーサンプリングした場合には、それぞれ31段のシ
フトレジスタ、127 段のシフトレジスタを用いるように
すれば良い。
【0036】また上述の実施例においては、オーデイオ
信号S1をΣΔ変調型アナログデイジタル変換器2によ
つて量子化ビツト数が1ビツトのデイジタルオーデイオ
信号S2に変換した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば量子化ビツト数が4ビツトのデイジ
タルオーデイオ信号に変換した場合にも上述の場合と同
様の効果を得ることができる。また同様に、オーバーサ
ンプリングフイルタ6で量子化ビツト数が1ビツトのデ
イジタルオーデイオ信号S5に変換した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば量子化ビツト数
が4ビツトのデイジタルオーデイオ信号に変換した場合
にも上述の場合と同様の効果を得ることがてきる。但
し、この場合には、シフトレジスタを並列的に設ける必
要がある。例えば量子化ビツト数が4ビツトの場合に
は、ビツト数に合わせてシフトレジスタを4つ並列に設
けるようにすれば良い。
【0037】さらに上述の実施例においては、ロータリ
ーエンコーダやフロントパネルキー10等によつて遅延
時間を設定した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、遅延時間を設定し得るものであればその他の情
報入力手段を用いても上述の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
【0038】また上述の実施例においては、オーデイオ
信号の伝搬時間差を補正するデイジタルデイレイ装置に
本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、入力されたアナログ信号をデイジタル変換し
てメモリに書き込み、書き込んだデータを書き込み動作
よりも遅らせて読み出してアナログ変換することにより
入力されたアナログ信号を所望の時間だけ遅延して時間
補正する信号遅延装置に広く適用し得る。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、オーバー
サンプリングのサンプリング周波数でデイジタル信号を
順次シフトして遅延するシフトレジスタ手段を設け、当
該シフトレジスタ手段によつて遅延時間に対して微調整
の遅延処理を行うようにしたことにより、遅延処理をオ
ーバーサンプリングのサンプリング周波数で行うことが
でき、これにより従来に比して補正時間の分解能を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるデイジタルデイレイ装
置の構成を示すブロツク図である。
【図2】そのデイジタルデイレイ装置のシフトレジスタ
の構成を示すブロツク図である。
【図3】遅延時間の分解能の比較説明に供する略線図で
ある。
【図4】従来のデイジタルデイレイ装置の構成を示すブ
ロツク図である。
【符号の説明】
1、20……デイジタルデイレイ装置、2……ΣΔ変調
型アナログデイジタル変換器、3……デイシメーシヨン
フイルタ、4……メモリ、5、21……制御回路、6…
…オーバーサンプリングフイルタ、7……デイジタルア
ナログ変換器、8……ジヨグダイアル、9……アナログ
デイジタル変換器、10……フロントパネルキー、11
……入出力インタフエイス、12……デイスプレイ、2
2……シフトレジスタ、23……セレクタ、R1〜R6
3……レジスタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたアナログ信号を遅延して時間補
    正する信号遅延装置において、 入力されたアナログ信号をオーバーサンプリングし、Σ
    Δ変調方式のアナログデイジタル変換を施してデイジタ
    ル信号に変換するアナログデイジタル変換手段と、 上記デイジタル信号を間引いてサンプリング周波数の低
    いデイジタル信号に変換するデイシメーシヨンフイルタ
    手段と、 上記デイシメーシヨンフイルタ手段によつて変換された
    上記デイジタル信号を順次書き込むと共に、順次読み出
    すメモリ手段と、 上記メモリ手段から読み出されたデイジタル信号をオー
    バーサンプリングしてサンプリング周波数の高いデイジ
    タル信号に変換するオーバーサンプリングフイルタ手段
    と、 カスケード接続された複数のレジスタでなり、上記オー
    バーサンプリングフイルタ手段によつて変換されたデイ
    ジタル信号をオーバーサンプリングのサンプリング周波
    数で順次シフトして遅延するシフトレジスタ手段と、 上記シフトレジスタ手段の各レジスタから出力されるデ
    イジタル信号を選択して出力するセレクタ手段と、 上記セレクタ手段によつて選択されたデイジタル信号を
    アナログ信号に変換するデイジタルアナログ変換手段
    と、 遅延時間を設定するための情報入力手段と、 上記情報入力手段によつて設定された遅延時間に応じて
    上記メモリ手段の読み出し位置を書き込み位置に対して
    シフトすることにより設定された遅延時間に対して粗調
    整の遅延処理を行い、上記遅延時間から粗調整分を差し
    引いた時間に応じて上記セレクタ手段の選択動作を制御
    することにより上記遅延時間に対して微調整の遅延処理
    を行い、上記遅延時間分だけ上記アナログ信号を遅延し
    て時間補正する制御手段とを具えることを特徴とする信
    号遅延装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、 上記メモリ手段の読み出しアドレスをシフトすることに
    より設定された遅延時間に対して粗調整を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の信号遅延装置。
  3. 【請求項3】上記情報入力手段によつて設定された遅延
    時間を表示する表示手段を具えることを特徴とする請求
    項1に記載の信号遅延装置。
  4. 【請求項4】上記アナログ信号はオーデイオ信号でなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号遅延装置。
  5. 【請求項5】入力されたアナログ信号を遅延して時間補
    正する信号遅延方法において、 入力されたアナログ信号をオーバーサンプリングし、Σ
    Δ変調方式のアナログデイジタル変換を施してデイジタ
    ル信号に変換し、 当該変換された上記デイジタル信号を間引いてサンプリ
    ング周波数の低いデイジタル信号に変換し、 当該変換された上記デイジタル信号を順次メモリ手段に
    書き込み、 読み出し時、所定の情報入力手段によつて設定された遅
    延時間に応じて上記メモリ手段の読み出し位置を書き込
    み位置に対してシフトすることにより、設定された遅延
    時間に対して粗調整の遅延処理を行つてデイジタル信号
    を読み出し、 当該読み出した上記デイジタル信号をオーバーサンプリ
    ングしてサンプリング周波数の高いデイジタル信号に変
    換し、 当該変換されたデイジタル信号をシフトレジスタに入力
    してオーバーサンプリングのサンプリング周波数で順次
    シフトして遅延し、 上記遅延時間から粗調整分を差し引いた時間に応じて上
    記シフトレジスタの各レジスタから出力されるデイジタ
    ル信号を選択することにより微調整の遅延処理を行い、 当該選択された上記デイジタル信号をアナログ信号に変
    換して出力することにより、設定された遅延時間分だけ
    遅延処理して時間補正するようにしたことを特徴とする
    信号遅延方法。
JP7230776A 1995-08-15 1995-08-15 信号遅延装置及び信号遅延方法 Pending JPH0955662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230776A JPH0955662A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 信号遅延装置及び信号遅延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7230776A JPH0955662A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 信号遅延装置及び信号遅延方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0955662A true JPH0955662A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16913091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7230776A Pending JPH0955662A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 信号遅延装置及び信号遅延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0955662A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001160789A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Eiden Kk フェージングシミュレータ
CN109565286A (zh) * 2016-08-01 2019-04-02 寇平公司 数字过采样传感器系统、装置和方法中的时间延迟

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001160789A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Eiden Kk フェージングシミュレータ
CN109565286A (zh) * 2016-08-01 2019-04-02 寇平公司 数字过采样传感器系统、装置和方法中的时间延迟

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4715257A (en) Waveform generating device for electronic musical instruments
JPH048965B2 (ja)
JP2000049538A (ja) デジタル信号作成装置
JPH0955662A (ja) 信号遅延装置及び信号遅延方法
EP0266159B1 (en) Digital muting circuit
JPH05327409A (ja) レート変換方法及びその変換回路
JPH0955663A (ja) 信号遅延装置及び信号遅延方法
JP3289462B2 (ja) 標本化周波数変換装置
US6972362B2 (en) Method and device for generating electronic sounds and portable apparatus utilizing such device and method
JPS5898793A (ja) 音声合成装置
JPH09312549A (ja) レート変換回路
JP3336823B2 (ja) 音響信号処理装置
US6483451B1 (en) Sampling function waveform data generating device
JP3223555B2 (ja) 波形読出装置
JP3743625B2 (ja) 可変遅延装置
JP2970240B2 (ja) A/d変換器のdcオフセット除去回路
JP3548021B2 (ja) 信号処理装置
JPH02108099A (ja) 波形補間装置
JPH0221714A (ja) 標本化周波数変換装置
JP3097324B2 (ja) デジタル音響データ出力装置
JP4143703B2 (ja) デジタル演算処理方法
JPH05273978A (ja) 波形データ読出し装置
JPH04349709A (ja) A/d変換回路
JPH10322206A (ja) 歪み低減装置及び歪み低減方法
JPH06125274A (ja) A/dコンバータの冗長性機能試験回路およびその方法