JPH0954613A - プラント設備監視装置 - Google Patents
プラント設備監視装置Info
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- JPH0954613A JPH0954613A JP20566695A JP20566695A JPH0954613A JP H0954613 A JPH0954613 A JP H0954613A JP 20566695 A JP20566695 A JP 20566695A JP 20566695 A JP20566695 A JP 20566695A JP H0954613 A JPH0954613 A JP H0954613A
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- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機器の異常又は故障の発生の可能性を適確に
予測する。 【解決手段】 特性値評価手段11は、センサ0からの
データ信号を入力し、特性値データを履歴ファイル12
に格納すると共に、この特性値データが所定基準値を超
過したか否かについての判定信号をサンプリング手段1
3に出力する。サンプリング手段13は超過した旨の判
定信号を入力すると、過去の所定期間にわたる履歴デー
タを取り出し、これを同定手段14及び統計情報抽出手
段15に送る。確率推定手段16は、手段14,15か
らの線形時間関数と分散値に基き、機器の異常発生確率
及び故障発生確率を推定する。リスク演算手段17は影
響情報ファイル18からの情報と手段16の推定結果か
らリスク値を演算し、保全実施期間決定手段19は予防
保全を実施すべき期間を決定する。そして、アラームレ
ベル決定手段110は保全実施期間の長さに応じたアラ
ームレベルを決定し、警報器2はこのレベルで警報を出
力する。
予測する。 【解決手段】 特性値評価手段11は、センサ0からの
データ信号を入力し、特性値データを履歴ファイル12
に格納すると共に、この特性値データが所定基準値を超
過したか否かについての判定信号をサンプリング手段1
3に出力する。サンプリング手段13は超過した旨の判
定信号を入力すると、過去の所定期間にわたる履歴デー
タを取り出し、これを同定手段14及び統計情報抽出手
段15に送る。確率推定手段16は、手段14,15か
らの線形時間関数と分散値に基き、機器の異常発生確率
及び故障発生確率を推定する。リスク演算手段17は影
響情報ファイル18からの情報と手段16の推定結果か
らリスク値を演算し、保全実施期間決定手段19は予防
保全を実施すべき期間を決定する。そして、アラームレ
ベル決定手段110は保全実施期間の長さに応じたアラ
ームレベルを決定し、警報器2はこのレベルで警報を出
力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント設備内の
各機器からのデータ信号を入力して、これらの異常発生
確率や故障発生確率を推定するプラント設備監視装置に
関するものである。
各機器からのデータ信号を入力して、これらの異常発生
確率や故障発生確率を推定するプラント設備監視装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラント設備内の機器の異常監
視は、機器の特性値にしきい値を設定(しきい値は固
定)し、そのしきい値との比較により、しきい値を越え
ていれば異常と判定し、アラームを発する設備が大半を
占めている。
視は、機器の特性値にしきい値を設定(しきい値は固
定)し、そのしきい値との比較により、しきい値を越え
ていれば異常と判定し、アラームを発する設備が大半を
占めている。
【0003】また、特性値の履歴データから特性値の変
動・推移を統計的に捕らえ、未来の任意の時点での特性
値を予測し、その特性値が未来のどの時点でしきい値に
達するかを推定する方法(しきい値に達する時間の推定
方法)もあるが、この推定で対象とするものは、履歴デ
ータの中心値である。例えば、過去の履歴データの変動
から最小二乗法で、未来の特性値推移を推定(中心値の
推移として推定)する方法などがある。
動・推移を統計的に捕らえ、未来の任意の時点での特性
値を予測し、その特性値が未来のどの時点でしきい値に
達するかを推定する方法(しきい値に達する時間の推定
方法)もあるが、この推定で対象とするものは、履歴デ
ータの中心値である。例えば、過去の履歴データの変動
から最小二乗法で、未来の特性値推移を推定(中心値の
推移として推定)する方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術では、
下記の問題がある。 (1) 単に、特性値のしきい値判定だけでは、しきい
値の大きさに判定が直接左右される。すなわち、しきい
値が安全側へよりすぎる(過剰な安全思考)と、ノイズ
などによる一時的な特性値変動など実際には異常でない
のに異常と判定して誤報を頻発する。しきい値を逆に安
全側から離しすぎると、異常を検知できなくなる。この
ように適切なしきい値を設定することが難しい。 (2) 過去の履歴データの統計情報から、未来の特性
値の中心値を推定する方法では、過去の情報を考慮して
いるので、ノイズ等による一時的な変動に直接左右され
ない利点があるが、単に中心値の推移を扱っているだけ
であるので、真値との隔たりが大きい(誤差も大き
い。)。 (3) 重要な機器(設備全体の稼働への影響が大きい
機器や有害な化学物質が扱われている機器、爆発などの
可能性がある反応炉など)は、その機器が故障した場合
の設備や環境に与える損害(保全コストも含めて)・被
害などのリスク値を考慮して、適切な時期にアラームを
出す必要がある。しかし、従来技術では、逐次変動する
特性値とリスク値を考慮して、適切な時期にアラームを
出す仕組みがない。
下記の問題がある。 (1) 単に、特性値のしきい値判定だけでは、しきい
値の大きさに判定が直接左右される。すなわち、しきい
値が安全側へよりすぎる(過剰な安全思考)と、ノイズ
などによる一時的な特性値変動など実際には異常でない
のに異常と判定して誤報を頻発する。しきい値を逆に安
全側から離しすぎると、異常を検知できなくなる。この
ように適切なしきい値を設定することが難しい。 (2) 過去の履歴データの統計情報から、未来の特性
値の中心値を推定する方法では、過去の情報を考慮して
いるので、ノイズ等による一時的な変動に直接左右され
ない利点があるが、単に中心値の推移を扱っているだけ
であるので、真値との隔たりが大きい(誤差も大き
い。)。 (3) 重要な機器(設備全体の稼働への影響が大きい
機器や有害な化学物質が扱われている機器、爆発などの
可能性がある反応炉など)は、その機器が故障した場合
の設備や環境に与える損害(保全コストも含めて)・被
害などのリスク値を考慮して、適切な時期にアラームを
出す必要がある。しかし、従来技術では、逐次変動する
特性値とリスク値を考慮して、適切な時期にアラームを
出す仕組みがない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、過去の履歴値の中心値(平均値と考えてもよ
い)以上の詳細な統計情報を利用し、未来の特性値の予
測確率分布を推定し、機器故障のリスク値も考慮し、適
切な時期にアラームを出す仕組みを有するプラント設備
異常監視装置を提供することを目的としている。
であり、過去の履歴値の中心値(平均値と考えてもよ
い)以上の詳細な統計情報を利用し、未来の特性値の予
測確率分布を推定し、機器故障のリスク値も考慮し、適
切な時期にアラームを出す仕組みを有するプラント設備
異常監視装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として請求項1記載の発明は、プラント設備内の
各機器からのデータ信号を入力し、これらの機器の劣化
状態に関連する特性値データを演算すると共に、この特
性値データが所定基準値を超過したか否かについて判定
する特性値評価手段と、前記特性値評価手段が演算した
特性値データを履歴データとして格納する履歴ファイル
と、前記特性値評価手段が前記超過と判定した場合に、
前記履歴ファイルから履歴データを、所定時間遡及した
時点から所定時間幅にわたって取り出すサンプリング手
段と、前記サンプリング手段からの前記履歴データを入
力し、この履歴データの近似値をとる線形・非線形の時
間関数情報を同定する同定手段と、前記履歴データ及び
前記時間関数情報から所定の統計情報を抽出する統計情
報抽出手段と、前記時間関数情報及び前記統計情報に基
いて、前記各機器の未来の時系列上の任意時点での異常
発生確率及び故障発生確率を推定する確率推定手段と、
を備えたことを特徴とする。
の手段として請求項1記載の発明は、プラント設備内の
各機器からのデータ信号を入力し、これらの機器の劣化
状態に関連する特性値データを演算すると共に、この特
性値データが所定基準値を超過したか否かについて判定
する特性値評価手段と、前記特性値評価手段が演算した
特性値データを履歴データとして格納する履歴ファイル
と、前記特性値評価手段が前記超過と判定した場合に、
前記履歴ファイルから履歴データを、所定時間遡及した
時点から所定時間幅にわたって取り出すサンプリング手
段と、前記サンプリング手段からの前記履歴データを入
力し、この履歴データの近似値をとる線形・非線形の時
間関数情報を同定する同定手段と、前記履歴データ及び
前記時間関数情報から所定の統計情報を抽出する統計情
報抽出手段と、前記時間関数情報及び前記統計情報に基
いて、前記各機器の未来の時系列上の任意時点での異常
発生確率及び故障発生確率を推定する確率推定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記特性値評価手段は、所定時間経過毎に
最も古い履歴データを削除して新しい履歴データを格納
するものである、ことを特徴とする。
明において、前記特性値評価手段は、所定時間経過毎に
最も古い履歴データを削除して新しい履歴データを格納
するものである、ことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記各機器に異常又は故障が発生し
た場合のプラント設備に対する影響の大きさを数値化し
た影響情報を格納する影響情報ファイルと、前記異常発
生確率又は前記故障発生確率と前記数値化した影響情報
との積を演算することにより、異常又は故障発生に伴う
リスク値を求めるリスク演算手段と、を備えたことを特
徴とする。
載の発明において、前記各機器に異常又は故障が発生し
た場合のプラント設備に対する影響の大きさを数値化し
た影響情報を格納する影響情報ファイルと、前記異常発
生確率又は前記故障発生確率と前記数値化した影響情報
との積を演算することにより、異常又は故障発生に伴う
リスク値を求めるリスク演算手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記リスク演算手段は、前記異常発生に伴
うリスク値として、予め定めた上限値に到達するまでは
時間の経過と共に累積する累積リスク値を演算するもの
であり、この累積リスク値と前記故障発生に伴うリスク
値とを合計した値を、前記各機器の未来の時系列上の任
意時点でのリスク値として求めるものである、ことを特
徴とする。
明において、前記リスク演算手段は、前記異常発生に伴
うリスク値として、予め定めた上限値に到達するまでは
時間の経過と共に累積する累積リスク値を演算するもの
であり、この累積リスク値と前記故障発生に伴うリスク
値とを合計した値を、前記各機器の未来の時系列上の任
意時点でのリスク値として求めるものである、ことを特
徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の発明において、前記リスク演算手段の演算結果に基
いて、前記異常発生又は故障発生に対しての予防保全を
実施すべき期間を決定する保全実施期間決定手段を、備
えたことを特徴とする。
載の発明において、前記リスク演算手段の演算結果に基
いて、前記異常発生又は故障発生に対しての予防保全を
実施すべき期間を決定する保全実施期間決定手段を、備
えたことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、予め保全実施期間の期間長に応じた複数の
アラームレベルを設定しておき、これらの中から前記保
全実施期間決定手段が決定した期間の長さに対応するア
ラームレベルを決定するアラームレベル決定手段と、を
備えたことを特徴とする。
明において、予め保全実施期間の期間長に応じた複数の
アラームレベルを設定しておき、これらの中から前記保
全実施期間決定手段が決定した期間の長さに対応するア
ラームレベルを決定するアラームレベル決定手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基き説明する。なお、以下で述べる機器の「特性値」
は、通常の特性値だけでなく、特性の評価値なども、広
く含めたものである。例えば、特性の評価値として、機
器が劣化してくるために起こる特性低下度(又は特性劣
化度)や異常の程度などを表現する値がある。
基き説明する。なお、以下で述べる機器の「特性値」
は、通常の特性値だけでなく、特性の評価値なども、広
く含めたものである。例えば、特性の評価値として、機
器が劣化してくるために起こる特性低下度(又は特性劣
化度)や異常の程度などを表現する値がある。
【0013】また、以下の実施形態では、特性値に対
し、下限の異常レベルと上限のトリップレベルを設定し
ているが、特性値及びその評価値の表現の仕方により、
上限の異常レベルを上限のトリップレベルとして設定す
ることもある。
し、下限の異常レベルと上限のトリップレベルを設定し
ているが、特性値及びその評価値の表現の仕方により、
上限の異常レベルを上限のトリップレベルとして設定す
ることもある。
【0014】図1は、本発明の一実施形態の構成を示す
ブロック図である。図1において、特性値評価手段11
は、プラント設備内の各機器に設置されたセンサ0から
これらの機器の状態を表すデータ(a)を入力し、機器
の特性値Fを表すデータ(b1)を計算するものであ
る。そして、特性値Fを表すデータ(b1)が異常レベ
ルAを越えているか否かを判定するため、異常レベルA
と特性値Fを表すデータ(b1)とを比較する。
ブロック図である。図1において、特性値評価手段11
は、プラント設備内の各機器に設置されたセンサ0から
これらの機器の状態を表すデータ(a)を入力し、機器
の特性値Fを表すデータ(b1)を計算するものであ
る。そして、特性値Fを表すデータ(b1)が異常レベ
ルAを越えているか否かを判定するため、異常レベルA
と特性値Fを表すデータ(b1)とを比較する。
【0015】履歴ファイル12は、特性値評価手段11
で計算した特性値Fを表すデータ(b1)を履歴データ
として格納するものである。
で計算した特性値Fを表すデータ(b1)を履歴データ
として格納するものである。
【0016】サンプリング手段13は、特性値評価手段
11で比較した結果(b2)を入力し、その結果(b
2)が「特性値Fを表すデータ(b1)≧異常レベル
A」である場合に、履歴ファイル12に格納している特
性値Fを表すデータ群(c)を、設定した時間幅でサン
プリングするものである。
11で比較した結果(b2)を入力し、その結果(b
2)が「特性値Fを表すデータ(b1)≧異常レベル
A」である場合に、履歴ファイル12に格納している特
性値Fを表すデータ群(c)を、設定した時間幅でサン
プリングするものである。
【0017】同定手段14は、サンプリング手段13で
サンプリングした特性値Fを表すデータ群(c)を入力
し、最小二乗法により、特性値を表すデータ群(c)の
近似値をとる線形時間関数(d)を同定するものであ
る。
サンプリングした特性値Fを表すデータ群(c)を入力
し、最小二乗法により、特性値を表すデータ群(c)の
近似値をとる線形時間関数(d)を同定するものであ
る。
【0018】統計情報抽出手段15は、サンプリング手
段13でサンプリングした特性値Fを表すデータ群
(c)と、同定手段14で同定した線形時間関数(d)
を入力し、線形時間関数(d)上のデータ値からの特性
値Fを表すデータ群(c)の分散値(e)を抽出するも
のである。
段13でサンプリングした特性値Fを表すデータ群
(c)と、同定手段14で同定した線形時間関数(d)
を入力し、線形時間関数(d)上のデータ値からの特性
値Fを表すデータ群(c)の分散値(e)を抽出するも
のである。
【0019】確率推定手段16は、同定手段14で同定
した線形時間関数(d)と統計情報抽出手段15で抽出
した分散値(e)を入力し、機器の異常発生確率及び故
障発生確率を推定するものである。
した線形時間関数(d)と統計情報抽出手段15で抽出
した分散値(e)を入力し、機器の異常発生確率及び故
障発生確率を推定するものである。
【0020】影響情報ファイル18は、機器の故障及び
異常に伴う影響の大きさを数値化したデータ(g)を影
響情報として格納するものである。
異常に伴う影響の大きさを数値化したデータ(g)を影
響情報として格納するものである。
【0021】リスク演算手段17は、確率推定手段16
で推定した推定データ(f)と影響情報ファイル18に
格納されたデータ(g)を入力し、故障発生確率に基く
リスク値を計算すると共に、異常発生確率に基づく累積
リスク値を計算し、これらのリスク値を合計することに
より前記機器のリスク値を求めるものである。
で推定した推定データ(f)と影響情報ファイル18に
格納されたデータ(g)を入力し、故障発生確率に基く
リスク値を計算すると共に、異常発生確率に基づく累積
リスク値を計算し、これらのリスク値を合計することに
より前記機器のリスク値を求めるものである。
【0022】保全実施期間決定手段19は、リスク演算
手段17で計算した結果(h)を入力し、機器の保全実
施の余裕期間(i)を決定してこの決定結果(i)を外
部へ出力するものである。
手段17で計算した結果(h)を入力し、機器の保全実
施の余裕期間(i)を決定してこの決定結果(i)を外
部へ出力するものである。
【0023】アラームレベル決定手段110は、保全実
施期間決定手段19で決定した結果(i)を入力し、ア
ラームレベルを決定して外部警報器2にアラームレベル
決定信号(j)を出力するものである。
施期間決定手段19で決定した結果(i)を入力し、ア
ラームレベルを決定して外部警報器2にアラームレベル
決定信号(j)を出力するものである。
【0024】図2は、図1の動作についてのフローチャ
ートである。以下、図2に基き図1の動作を説明してい
く。
ートである。以下、図2に基き図1の動作を説明してい
く。
【0025】特性値評価手段11は設備の機器に設置し
たセサン0から、機器の状態を表すデータ(a)を入力
する。この状態を表すデータ(状態量)(a)は、機器
の特性を直接又は間接的に表す温度、圧力、流量などで
ある(ステップS1)。特性値評価手段11では、入力
した状態量(a)から特性値Fを計算する。例えば、こ
の状態量(a)の設計値との比は、特性を与える指標の
一つである。ここで計算した特性値を表すデータ(特性
値Fデータ)(b1)は逐次、履歴ファイル12に格納
される(ステップ2)。特性値評価手段11では、計算
した特性値F(b1)と異常レベルAとの大小関係を判
定する(ステップS3)。この判定基準は次の通りであ
る。
たセサン0から、機器の状態を表すデータ(a)を入力
する。この状態を表すデータ(状態量)(a)は、機器
の特性を直接又は間接的に表す温度、圧力、流量などで
ある(ステップS1)。特性値評価手段11では、入力
した状態量(a)から特性値Fを計算する。例えば、こ
の状態量(a)の設計値との比は、特性を与える指標の
一つである。ここで計算した特性値を表すデータ(特性
値Fデータ)(b1)は逐次、履歴ファイル12に格納
される(ステップ2)。特性値評価手段11では、計算
した特性値F(b1)と異常レベルAとの大小関係を判
定する(ステップS3)。この判定基準は次の通りであ
る。
【0026】・「特性値F≧異常レベルA」の場合→特
性値は異常(劣化している) ・「特性値F<異常レベルA」の場合→特性値は正常
(劣化はみられない) サンプリング手段13では、特性値評価手段11の判定
結果(b2)を入力し、その判定結果(b2)に基づ
き、履歴ファイル12に格納された特性値Fデータ(b
1)をサンプリングする。判定結果(b2)に基づく、
サンプリングの条件は次の通りである。
性値は異常(劣化している) ・「特性値F<異常レベルA」の場合→特性値は正常
(劣化はみられない) サンプリング手段13では、特性値評価手段11の判定
結果(b2)を入力し、その判定結果(b2)に基づ
き、履歴ファイル12に格納された特性値Fデータ(b
1)をサンプリングする。判定結果(b2)に基づく、
サンプリングの条件は次の通りである。
【0027】・判定結果:「特性値F≧異常レベルA」
の場合→一定期間長の特性値Fデータ群(c)をサンプ
リングする(ステップS4)と共に、サンプリング以後
の処理と平行して、ステップS1,S2に戻る。
の場合→一定期間長の特性値Fデータ群(c)をサンプ
リングする(ステップS4)と共に、サンプリング以後
の処理と平行して、ステップS1,S2に戻る。
【0028】・判定結果:「特性値F<異常レベルA」
の場合→サンプリングせずにステップS1,S2に戻
る。
の場合→サンプリングせずにステップS1,S2に戻
る。
【0029】同定手段14では、サンプリング手段13
でサンプリングした特性値Fデータ群(c)を入力し、
この特性値Fデータ群(c)に真値の同定法である最小
二乗法を適用して、線形近似(1次近似)した近似直線
(特性値のトレンド予測線)(d)を同定する(ステッ
プS5)。この特性値のトレンド予測線(d)は時間関
数である。
でサンプリングした特性値Fデータ群(c)を入力し、
この特性値Fデータ群(c)に真値の同定法である最小
二乗法を適用して、線形近似(1次近似)した近似直線
(特性値のトレンド予測線)(d)を同定する(ステッ
プS5)。この特性値のトレンド予測線(d)は時間関
数である。
【0030】以上の動作を図3及び図4のグラフを用い
て詳しく説明する。図3は、特性値Fと機器の運転日数
Dとの関係を示すトレンドグラフである。このグラフに
プロットした黒丸点b1が特性値Fデータ(b1)であ
り、この黒丸点(b1)のトレンドデータが履歴ファイ
ル12に格納されている。また、これらのトレンドデー
タの最小二乗近似が同図に示す直線(d)である。さら
に、同図には、特性値FのトリップレベルBと異常レベ
ルAのしきい値が表示されている。機器がトリップする
特性値のレベルがトリップレベルBである。
て詳しく説明する。図3は、特性値Fと機器の運転日数
Dとの関係を示すトレンドグラフである。このグラフに
プロットした黒丸点b1が特性値Fデータ(b1)であ
り、この黒丸点(b1)のトレンドデータが履歴ファイ
ル12に格納されている。また、これらのトレンドデー
タの最小二乗近似が同図に示す直線(d)である。さら
に、同図には、特性値FのトリップレベルBと異常レベ
ルAのしきい値が表示されている。機器がトリップする
特性値のレベルがトリップレベルBである。
【0031】サンプリング手段13でサンプリングを開
始するタイミングは、プロットされている黒丸点b1の
特性値Fが異常レベルAに達した時点である。現在が、
「黒丸点b1が異常レベルAに達した」時点である様子
を示したものが同図であり、その時点は、運転日数Dが
DN 点の時点である。
始するタイミングは、プロットされている黒丸点b1の
特性値Fが異常レベルAに達した時点である。現在が、
「黒丸点b1が異常レベルAに達した」時点である様子
を示したものが同図であり、その時点は、運転日数Dが
DN 点の時点である。
【0032】図4のグラフは、サンプリング手段13で
サンプリングが繰り返される様子を示している。すなわ
ち、現在DN 点からD1 ,D2 点で、特性値評価手段1
1がセンサ0から状態量を入力したとすると、同手段1
1での特性値Fの判定結果が「特性値F≧異常レベル
A」と判定した場合、サンプリングする期間Sがシフト
していく。この場合、サンプリングの期間Sは一定なの
で、シフトした分、古いデータ(履歴データ)は除去さ
れ、最新のデータが加えられることになる。
サンプリングが繰り返される様子を示している。すなわ
ち、現在DN 点からD1 ,D2 点で、特性値評価手段1
1がセンサ0から状態量を入力したとすると、同手段1
1での特性値Fの判定結果が「特性値F≧異常レベル
A」と判定した場合、サンプリングする期間Sがシフト
していく。この場合、サンプリングの期間Sは一定なの
で、シフトした分、古いデータ(履歴データ)は除去さ
れ、最新のデータが加えられることになる。
【0033】統計情報抽出手段15では、サンプリング
手段13でサンプリングした特性値Fデータ群(c)と
同定手段14で同定した特性劣化のトレンド予測線
(d)を入力する。そして、この統計情報抽出手段15
は、線形・非線形の時間関数上に、機器の特性の予測値
の平均値が近似的に存在すると仮定し、線形・非線形の
時間関数上のデータ値から履歴データ値のバラツキ程度
などの統計情報を抽出する。ここで、線形の時間関数と
は特性値のトレンド予測線(d)である。この予測線
(d)は、特性値Fデータ(b1)の中心値を同定した
ものであり、現在より未来の時点では、この中心値を、
未来の予測される「特性値Fの平均値」と仮定してい
る。
手段13でサンプリングした特性値Fデータ群(c)と
同定手段14で同定した特性劣化のトレンド予測線
(d)を入力する。そして、この統計情報抽出手段15
は、線形・非線形の時間関数上に、機器の特性の予測値
の平均値が近似的に存在すると仮定し、線形・非線形の
時間関数上のデータ値から履歴データ値のバラツキ程度
などの統計情報を抽出する。ここで、線形の時間関数と
は特性値のトレンド予測線(d)である。この予測線
(d)は、特性値Fデータ(b1)の中心値を同定した
ものであり、現在より未来の時点では、この中心値を、
未来の予測される「特性値Fの平均値」と仮定してい
る。
【0034】そして、過去の特性値Fのデータ群(c)
の予測線(中心地の推移)(d)からの偏差(散らばり
程度)を「未来の時点で予測される特性値の平均値から
の偏差」(散らばり程度」と仮定する。すなわち、過去
の特性値Fの中心値と実際の値とのバラツキ(分散な
ど)の統計的な関係を未来も維持すると仮定している
(下記を仮定)。
の予測線(中心地の推移)(d)からの偏差(散らばり
程度)を「未来の時点で予測される特性値の平均値から
の偏差」(散らばり程度」と仮定する。すなわち、過去
の特性値Fの中心値と実際の値とのバラツキ(分散な
ど)の統計的な関係を未来も維持すると仮定している
(下記を仮定)。
【0035】
【数1】 以上の仮定の下、未来の時点では、任意の時点で図5に
示す特性値確率密度分布Cが推定できる。本実施形態で
は、過去の特性値Fの中心値推移と分散から未来の特性
値の平均値Uの推移と分散Vを決定し、特定の確率密度
分布(特性値確率密度分布C)の形(正規確率密度分布
など)を設定する。ただし、分散以上の詳細な統計情報
を、同様にして考慮してもよい。
示す特性値確率密度分布Cが推定できる。本実施形態で
は、過去の特性値Fの中心値推移と分散から未来の特性
値の平均値Uの推移と分散Vを決定し、特定の確率密度
分布(特性値確率密度分布C)の形(正規確率密度分布
など)を設定する。ただし、分散以上の詳細な統計情報
を、同様にして考慮してもよい。
【0036】統計情報抽出手段15では、上記により、
過去の特性値Fの中心値(特性値のトレンド予測線
(d))からの特性値Fデータ群(c)のバラツキ(分
散値)(e)を計算する(ステップS6)。
過去の特性値Fの中心値(特性値のトレンド予測線
(d))からの特性値Fデータ群(c)のバラツキ(分
散値)(e)を計算する(ステップS6)。
【0037】確率推定手段16は、同定手段14で同定
した特性値のトレンド予測線(d)と統計情報抽出手段
15で抽出した分散値(e)を入力し、故障発生確率及
び異常発生確率を推定する(ステップS7)。まず、故
障発生確率の推定について説明する。本発明では、機器
がトリップする状態を故障と定義するが、これは、図3
で示したトリップレベルBを黒丸点b1の特性値Fが越
える状態に相当する。そして、確率推定手段16は、機
器のトリップを誘発し、トリップレベルBを前記確率密
度の分布が超過する確率を計算し、この確率を「未来の
任意の時点」における故障の発生確率と推定するもので
ある。この概念を図6で説明する。
した特性値のトレンド予測線(d)と統計情報抽出手段
15で抽出した分散値(e)を入力し、故障発生確率及
び異常発生確率を推定する(ステップS7)。まず、故
障発生確率の推定について説明する。本発明では、機器
がトリップする状態を故障と定義するが、これは、図3
で示したトリップレベルBを黒丸点b1の特性値Fが越
える状態に相当する。そして、確率推定手段16は、機
器のトリップを誘発し、トリップレベルBを前記確率密
度の分布が超過する確率を計算し、この確率を「未来の
任意の時点」における故障の発生確率と推定するもので
ある。この概念を図6で説明する。
【0038】図6は横軸が運転日数Dで、未来の時点D
1 〜D5 における特性値確率密度分布C(図5参照)が
特性値のトレンド予測線(d)上に図示されている。ト
レンド予測線(d)上のU1 〜U5 は未来の時点D1 〜
D5 における予測される「特性値の平均値」である。こ
れらの平均値の周りに、統計情報抽出手段15で計算し
た分散値(e)のバラツキをもつ特性値確率密度分布C
1 〜C5 がある。同図で左下がりの斜線で示した分布の
面積P1 〜P5 は、特性値確率密度分布がトリップレベ
ルBを超過する確率であり、これらが未来の時点D1 〜
D5 における故障発生確率Pである。
1 〜D5 における特性値確率密度分布C(図5参照)が
特性値のトレンド予測線(d)上に図示されている。ト
レンド予測線(d)上のU1 〜U5 は未来の時点D1 〜
D5 における予測される「特性値の平均値」である。こ
れらの平均値の周りに、統計情報抽出手段15で計算し
た分散値(e)のバラツキをもつ特性値確率密度分布C
1 〜C5 がある。同図で左下がりの斜線で示した分布の
面積P1 〜P5 は、特性値確率密度分布がトリップレベ
ルBを超過する確率であり、これらが未来の時点D1 〜
D5 における故障発生確率Pである。
【0039】次に、異常発生確率の推定法について説明
する。図6において、異常レベルAとトリップレベルB
に挾まれた区間に入る特性値確率密度分布の面積PA1〜
PA5を計算する。これらPA1〜PA5は特性値Fデータ
(b1)が異常と見なされる確率(異常発生確率PA )
である。計算した故障発生確率P:P1 〜P5 を運転日
数Dに対し、プロットすると図7のようになる。同様に
して、異常発生確率PA:PA1〜PA5についてもプロッ
トできる。
する。図6において、異常レベルAとトリップレベルB
に挾まれた区間に入る特性値確率密度分布の面積PA1〜
PA5を計算する。これらPA1〜PA5は特性値Fデータ
(b1)が異常と見なされる確率(異常発生確率PA )
である。計算した故障発生確率P:P1 〜P5 を運転日
数Dに対し、プロットすると図7のようになる。同様に
して、異常発生確率PA:PA1〜PA5についてもプロッ
トできる。
【0040】リスク演算手段17では、確率推定手段1
6で推定した故障発生確率Pと異常発生確率PA の推定
データ(f)と影響情報ファイル18に格納されたデー
タ(g)を入力し、故障発生確率Pに対しリスク値を計
算する(ステップS8)。また、異常発生確率PA に対
しリスク値及び累積リスク値を計算する。さらに、これ
ら、故障発生確率Pによるリスク値と異常発生確率PA
による累積リスク値の合計を計算する。
6で推定した故障発生確率Pと異常発生確率PA の推定
データ(f)と影響情報ファイル18に格納されたデー
タ(g)を入力し、故障発生確率Pに対しリスク値を計
算する(ステップS8)。また、異常発生確率PA に対
しリスク値及び累積リスク値を計算する。さらに、これ
ら、故障発生確率Pによるリスク値と異常発生確率PA
による累積リスク値の合計を計算する。
【0041】ここで、リスク計算の概要を図8及び図9
に基づき説明する。リスクの分類を示したものが図8で
ある。ここでは、機器が故障又は異常になった場合の
「影響の大きさ」を5段階に分類し、数値化している
(この分類は何段階にわけてもよい。)。図8に基づ
き、機器別、特性値別に、機器の異常又は故障の影響の
大きさを記述したデータが影響情報ファイル18に格納
されている。そして、機器に異常又は故障が起こった場
合の影響の大きさに異常発生確率又は故障発生確率を積
算した値を本実施形態ではリスク値と定義する。
に基づき説明する。リスクの分類を示したものが図8で
ある。ここでは、機器が故障又は異常になった場合の
「影響の大きさ」を5段階に分類し、数値化している
(この分類は何段階にわけてもよい。)。図8に基づ
き、機器別、特性値別に、機器の異常又は故障の影響の
大きさを記述したデータが影響情報ファイル18に格納
されている。そして、機器に異常又は故障が起こった場
合の影響の大きさに異常発生確率又は故障発生確率を積
算した値を本実施形態ではリスク値と定義する。
【0042】すなわち、 ・機器の異常(特性値Fデータ(b1)がトリップレベ
ルBと異常レベルAの間にあると予測される状態)の場
合 機器の異常に伴う(1)式のリスク計算では、次の制約
条件を設定する。
ルBと異常レベルAの間にあると予測される状態)の場
合 機器の異常に伴う(1)式のリスク計算では、次の制約
条件を設定する。
【0043】「各時点でのリスク値を時間経過の方向へ
累積していき、設定した上限値に達すると以後、その上
限値の値をとり続けるという制約」
累積していき、設定した上限値に達すると以後、その上
限値の値をとり続けるという制約」
【0044】
【数2】 ここで、(1)式の結果の累積をとると、
【0045】
【数3】 いま、RA1+RA2+RA3<累積リスク値の上限値RU <
RA1+RA2+RA3+RA4であるならば、制約条件によ
り、累積リスク値RA * は次のようになる。
RA1+RA2+RA3+RA4であるならば、制約条件によ
り、累積リスク値RA * は次のようになる。
【0046】
【数4】 ・機器の故障(特性値Fデータ(b1)がトリップレベ
ルBを超過すると予測される状態)の場合 機器の故障に伴うリスク値RB は次式で計算する。
ルBを超過すると予測される状態)の場合 機器の故障に伴うリスク値RB は次式で計算する。
【0047】
【数5】 本実施形態のリスク計算手段17では、上式(3),
(4)の結果より、次式で、未来の時点D1 〜D5 のリ
スク値Rを計算する。
(4)の結果より、次式で、未来の時点D1 〜D5 のリ
スク値Rを計算する。
【0048】
【数6】 (5)式で計算した結果をブロットすると図9のように
なる。同図で縦軸のリスク値Rの意味は、影響の大きさ
を数値化した値(図8の分類)から、解釈すればよい。
例えば、同図で時点D3 におけるリスク値R3 は影響の
大きさから見ると分類「小さい」にあたる。そのレベル
のリスク値であると解釈する。
なる。同図で縦軸のリスク値Rの意味は、影響の大きさ
を数値化した値(図8の分類)から、解釈すればよい。
例えば、同図で時点D3 におけるリスク値R3 は影響の
大きさから見ると分類「小さい」にあたる。そのレベル
のリスク値であると解釈する。
【0049】保全実施期間決定手段19は、リスク計算
手段17で計算した結果(h)を入力し、機器の保全実
施の余裕期間(i)を決定してこの決定結果(i)を外
部へ出力する。この結果(h)は図9に示す未来の運転
日数Dに対するリスク値Rの推移である。
手段17で計算した結果(h)を入力し、機器の保全実
施の余裕期間(i)を決定してこの決定結果(i)を外
部へ出力する。この結果(h)は図9に示す未来の運転
日数Dに対するリスク値Rの推移である。
【0050】保全実施期間決定方法では、推定・計算で
得られた図9(リスク曲線rD :リスク値R1 〜R5 を
結んだ曲線)に対し、許容可能なリスクの上限のしきい
値RL (リスクしきい値と以後呼ぶ)を設定し、リスク
しきい値RL とリスク曲線rD が交差する点R* の運転
日数TD を保全実施の余裕期間と決定する(ステップS
9)。
得られた図9(リスク曲線rD :リスク値R1 〜R5 を
結んだ曲線)に対し、許容可能なリスクの上限のしきい
値RL (リスクしきい値と以後呼ぶ)を設定し、リスク
しきい値RL とリスク曲線rD が交差する点R* の運転
日数TD を保全実施の余裕期間と決定する(ステップS
9)。
【0051】そして、この結果(運転日数TD )(i)
を外部と次手段110へ入力する(ステップS10)。
を外部と次手段110へ入力する(ステップS10)。
【0052】次に、以上述べたステップS1〜ステップ
S10までをより具体的な例に基きさらに詳しく説明す
る。なお、以下の例で示すデータの計算過程では、いく
つかの近似計算を行っている。
S10までをより具体的な例に基きさらに詳しく説明す
る。なお、以下の例で示すデータの計算過程では、いく
つかの近似計算を行っている。
【0053】図10は、ポンプGから原料が配管Hを通
して、反応器Mに送られ、ポンプGの吐出圧力を測定す
るための圧力計Kが配置された「ポンプ−反応器系」の
プラント設備である。この「ポンプ−反応器」系では、
配管H内に汚れ・閉塞Tがある状態を想定している。い
ま、圧力計Kが示すポンプGの吐出圧力(a)をセンサ
0から入力し、吐出圧力(a)の特性値Fを特性値評価
手段11で次式より計算する。
して、反応器Mに送られ、ポンプGの吐出圧力を測定す
るための圧力計Kが配置された「ポンプ−反応器系」の
プラント設備である。この「ポンプ−反応器」系では、
配管H内に汚れ・閉塞Tがある状態を想定している。い
ま、圧力計Kが示すポンプGの吐出圧力(a)をセンサ
0から入力し、吐出圧力(a)の特性値Fを特性値評価
手段11で次式より計算する。
【0054】
【数7】 実測圧力値は状態量(吐出圧力データ(a))である。
但し、上式(6)によらず、直接、吐出圧力(a)を特
性値としてもよい。図11は吐出圧力の特性値Fデータ
(%)についての表である。但し、この特性値Fは説明
のために付与した値である。また、図11はある基準日
からの図10の「ポンプ−反応器」系の運転日数Dにお
ける特性値F(%)を示している。
但し、上式(6)によらず、直接、吐出圧力(a)を特
性値としてもよい。図11は吐出圧力の特性値Fデータ
(%)についての表である。但し、この特性値Fは説明
のために付与した値である。また、図11はある基準日
からの図10の「ポンプ−反応器」系の運転日数Dにお
ける特性値F(%)を示している。
【0055】ステップS1、ステップS2により、履歴
ファイル12に格納されているのが図11であり、これ
をグラフ表示したものが図12である。図12は図11
の特性値Fを◇点でプロットしたものである。また、同
図にはトリップレベルBを特性値F−130%、異常レ
ベルAを特性値F=115%で表示している。図11に
おいて、現在が運転日数31日目とすると、特性値F=
115%であり、これは異常レベルAと同値であるの
で、ステップS3,S4により、サンプリング手段13
でサンプリングを行う。ここでは、サンプリング期間S
=31日間とし、図11で示すデータ(c)を履歴ファ
イル12からサンプリングする。
ファイル12に格納されているのが図11であり、これ
をグラフ表示したものが図12である。図12は図11
の特性値Fを◇点でプロットしたものである。また、同
図にはトリップレベルBを特性値F−130%、異常レ
ベルAを特性値F=115%で表示している。図11に
おいて、現在が運転日数31日目とすると、特性値F=
115%であり、これは異常レベルAと同値であるの
で、ステップS3,S4により、サンプリング手段13
でサンプリングを行う。ここでは、サンプリング期間S
=31日間とし、図11で示すデータ(c)を履歴ファ
イル12からサンプリングする。
【0056】同定手段14は、サンプリングした図11
で示すデータ(c)を入力し、このデータ(c)に対し
最小二乗法を適用して、1次近似線(予測線)(d)を
計算(同定)する(ステップS5の具体例)。これによ
り次式が得られる。次式を図示したものが図12であ
る。
で示すデータ(c)を入力し、このデータ(c)に対し
最小二乗法を適用して、1次近似線(予測線)(d)を
計算(同定)する(ステップS5の具体例)。これによ
り次式が得られる。次式を図示したものが図12であ
る。
【0057】
【数8】 統計情報抽出手段15は、図11に示すデータ(c)と
同定手段14で同定した予測線(d)を入力する。そし
て、(7)式の予測線(d)に対する図11に示すデー
タ(c)のバラツキ(分散)(e)を次式により計算す
る。
同定手段14で同定した予測線(d)を入力する。そし
て、(7)式の予測線(d)に対する図11に示すデー
タ(c)のバラツキ(分散)(e)を次式により計算す
る。
【0058】
【数9】 いま、N=16であり、(8)式で分散σ2 (e)を計
算すると、分散σ2 (e)=7.79となり、また、標
準偏差σはσ=2.79となる。上記のような各運転日
数Dにおける計算した分散σ2 (e)と平均値バーFD
を表にまとめたものが図13である(ステップS6の具
体例)。
算すると、分散σ2 (e)=7.79となり、また、標
準偏差σはσ=2.79となる。上記のような各運転日
数Dにおける計算した分散σ2 (e)と平均値バーFD
を表にまとめたものが図13である(ステップS6の具
体例)。
【0059】確率推定手段16では、同定手段14で同
定した予測線(d)と統計情報抽出手段15で計算した
分散σ2 (e)を入力し、故障発生確率Pと異常発生確
率PA を推定する。この例では、特性値Fが正規分布の
確率密度に従うと仮定する。そして、確率計算に標準正
規分布表を利用するため、予測特性値の平均値バーFD
を次式により正規化する。
定した予測線(d)と統計情報抽出手段15で計算した
分散σ2 (e)を入力し、故障発生確率Pと異常発生確
率PA を推定する。この例では、特性値Fが正規分布の
確率密度に従うと仮定する。そして、確率計算に標準正
規分布表を利用するため、予測特性値の平均値バーFD
を次式により正規化する。
【0060】
【数10】 このとき、予測特性値の平均値バーFD ≧Bとなる確率
が故障発生確率Pである。図12では、トリップレベル
B=130%であるので、B=130である。いま、σ
=2.79で(9)式により正規化変数zを計算する。
このzの確率P(故障発生確率P)を標準正規分布表に
より求めたものを図14に示す。ただし、図14は現在
(運転日数D=31日)を基準にした運転日数Dを表記
している。すなわち、同図では、基準日からの運転日数
D=31日を0日として、未来の運転日数Dを示してい
る。図14に示す故障発生確率Pを運転日数Dに対しプ
ロットしたグラフを図15に示す。
が故障発生確率Pである。図12では、トリップレベル
B=130%であるので、B=130である。いま、σ
=2.79で(9)式により正規化変数zを計算する。
このzの確率P(故障発生確率P)を標準正規分布表に
より求めたものを図14に示す。ただし、図14は現在
(運転日数D=31日)を基準にした運転日数Dを表記
している。すなわち、同図では、基準日からの運転日数
D=31日を0日として、未来の運転日数Dを示してい
る。図14に示す故障発生確率Pを運転日数Dに対しプ
ロットしたグラフを図15に示す。
【0061】次に、異常発生確率PA を計算する。異常
発生確率PA は上限のトリップレベルB(130%)と
下限の異常レベルA(115%)の区間に特性値確率密
度分布Cが入る区間面積(確率)を計算する。
発生確率PA は上限のトリップレベルB(130%)と
下限の異常レベルA(115%)の区間に特性値確率密
度分布Cが入る区間面積(確率)を計算する。
【0062】この場合、
【0063】
【数11】 このとき z1 ≦ z ≦ z2 ……(11) の区間確率を標準正規分布表より計算する。計算した結
果を図16に示す。同図も現在(運転日数D=31日)
を基準にした運転日数Dを表記している。すなわち、同
図では、基準日からの運転日数D=31日を0日とし
て、未来の運転日数Dを示している(ステップS7の具
体例)。
果を図16に示す。同図も現在(運転日数D=31日)
を基準にした運転日数Dを表記している。すなわち、同
図では、基準日からの運転日数D=31日を0日とし
て、未来の運転日数Dを示している(ステップS7の具
体例)。
【0064】リスク計算手段17は、確率推定手段16
で推定した「故障発生確率Pと異常発生確率PA 」
(h)を入力する。また、影響情報ファイル18からポ
ンプGの吐出圧力の影響情報(g)を入力する。
で推定した「故障発生確率Pと異常発生確率PA 」
(h)を入力する。また、影響情報ファイル18からポ
ンプGの吐出圧力の影響情報(g)を入力する。
【0065】ここで、この影響情報(g)について説明
する。この例では、吐出圧力の特性値の異常上昇を対象
にしている。特性値が上昇するとは、(6)式により吐
出圧力が設計値に対して上昇することである。図10に
は、配管H内に汚れ・閉塞Tがあり、これが原因でポン
プGの吐出圧力が上昇することを想定している。いま、
ポンプGの吐出圧力が上昇するとポンプGの負荷が増大
し、ポンプGの電力消費量も増大してくる。この吐出圧
力が異常に上昇すると、ポンプGが損傷又はトリップ
し、反応器Mへの原料供給が停止する。このとき、ポン
プGの代替機又は系が二重系でなければ、プラント運転
が停止することになる。この異常波及の様子をツリーで
表現したものが図17である。
する。この例では、吐出圧力の特性値の異常上昇を対象
にしている。特性値が上昇するとは、(6)式により吐
出圧力が設計値に対して上昇することである。図10に
は、配管H内に汚れ・閉塞Tがあり、これが原因でポン
プGの吐出圧力が上昇することを想定している。いま、
ポンプGの吐出圧力が上昇するとポンプGの負荷が増大
し、ポンプGの電力消費量も増大してくる。この吐出圧
力が異常に上昇すると、ポンプGが損傷又はトリップ
し、反応器Mへの原料供給が停止する。このとき、ポン
プGの代替機又は系が二重系でなければ、プラント運転
が停止することになる。この異常波及の様子をツリーで
表現したものが図17である。
【0066】図17は頂上事象を異常事象とし、頂上事
象の部位をもつ機器が異常を継続するか故障するかでツ
リー分岐し、与える影響を結果事象として示したもので
ある。影響情報ファイル18は、上記のようにツリーで
影響を分析し、影響の大きさを図8に従って、付与した
ファイルを格納している。
象の部位をもつ機器が異常を継続するか故障するかでツ
リー分岐し、与える影響を結果事象として示したもので
ある。影響情報ファイル18は、上記のようにツリーで
影響を分析し、影響の大きさを図8に従って、付与した
ファイルを格納している。
【0067】図18は、「異常項目:ポンプ吐出圧力上
昇」に対する影響情報を示したものである。図18はポ
ンプGの状態(異常/故障)に対して、影響を記述して
いる。さらに、図8に基づき、影響の大きさを与えてい
る。ポンプGの異常は、ポンプGの吐出圧力の特性値F
が、トリップレベルBと異常レベルAの区間にある状態
を意味し、故障はトリップレベルBを特性値Fが越える
状態を意味する。
昇」に対する影響情報を示したものである。図18はポ
ンプGの状態(異常/故障)に対して、影響を記述して
いる。さらに、図8に基づき、影響の大きさを与えてい
る。ポンプGの異常は、ポンプGの吐出圧力の特性値F
が、トリップレベルBと異常レベルAの区間にある状態
を意味し、故障はトリップレベルBを特性値Fが越える
状態を意味する。
【0068】ここで、注意すべき点は、同図の異常の影
響項目に対する影響の大きさが、1〜4.5と与えられ
ていることである。これは、「影響の大きさは1で、リ
スク累積値の最大値が4.5である。」と読むものとす
る。すなわち、異常な状態が維持している場合は、時間
の経過にともない、影響の大きさ1の事象が繰り返し起
こることを意味するので、リスク値は累積して増大する
が、上限値(ここでは4.5)があることを意味する。
響項目に対する影響の大きさが、1〜4.5と与えられ
ていることである。これは、「影響の大きさは1で、リ
スク累積値の最大値が4.5である。」と読むものとす
る。すなわち、異常な状態が維持している場合は、時間
の経過にともない、影響の大きさ1の事象が繰り返し起
こることを意味するので、リスク値は累積して増大する
が、上限値(ここでは4.5)があることを意味する。
【0069】図18では、吐出圧力の特性値Fが2つの
状態(異常/故障)にある場合に分けているが、影響の
大きさをより詳細に与える場合は、異常レベルAとトリ
ップレベルBの区間をさらに分割(すなわち、異常状態
をより詳細に場合分けすること)し、それぞれの区間
で、影響の大きさを付与すればよい。例えば、図19に
示すように、異常レベルAとトリップレベルBの区間
を、ここでは、3分割(特性値区間RD1,RD2,R
D3)し、各特性値区間に吐出圧力の特性値Fが入る場
合の影響の大きさを与える。この時、以後のリスク計算
では、区間RD1,RD2,RD3に吐出圧力の特性値
Fの確率密度分布が入る区間確率を異常発生確率PA と
同様にして計算しておく必要がある。
状態(異常/故障)にある場合に分けているが、影響の
大きさをより詳細に与える場合は、異常レベルAとトリ
ップレベルBの区間をさらに分割(すなわち、異常状態
をより詳細に場合分けすること)し、それぞれの区間
で、影響の大きさを付与すればよい。例えば、図19に
示すように、異常レベルAとトリップレベルBの区間
を、ここでは、3分割(特性値区間RD1,RD2,R
D3)し、各特性値区間に吐出圧力の特性値Fが入る場
合の影響の大きさを与える。この時、以後のリスク計算
では、区間RD1,RD2,RD3に吐出圧力の特性値
Fの確率密度分布が入る区間確率を異常発生確率PA と
同様にして計算しておく必要がある。
【0070】では、この影響情報(h)に付与された影
響の大きさと(3),(4),(5)式、及び図14,
図16の故障発生確率Pと異常発生確率PA を用いて、
リスク値Rを計算してみる。(4)式と図14、及び影
響の大きさ=7から、現在より未来の運転日数Dにおけ
る各リスク値RB を計算した結果を図20に示す。
響の大きさと(3),(4),(5)式、及び図14,
図16の故障発生確率Pと異常発生確率PA を用いて、
リスク値Rを計算してみる。(4)式と図14、及び影
響の大きさ=7から、現在より未来の運転日数Dにおけ
る各リスク値RB を計算した結果を図20に示す。
【0071】ます、(3)式(上限値=4.5)と図1
6及び影響の大きさ=1から現在より未来の運転日数D
における各リスク値RA と累積リスク値RA * を計算し
た結果を図21に示す。但し、図20,図21とも、現
在(運転日数D=31日)を基準にした運転日数Dを表
記している。すなわち、同図では、基準日からの運転日
数D=31日を0日として、未来の運転日数Dを示して
いる。図20,図21のデータを(5)式により合計し
た結果(リスク値R)を運転日数Dに対してプロットし
たグラフを図22に示す(ステップS8の具体例)。
6及び影響の大きさ=1から現在より未来の運転日数D
における各リスク値RA と累積リスク値RA * を計算し
た結果を図21に示す。但し、図20,図21とも、現
在(運転日数D=31日)を基準にした運転日数Dを表
記している。すなわち、同図では、基準日からの運転日
数D=31日を0日として、未来の運転日数Dを示して
いる。図20,図21のデータを(5)式により合計し
た結果(リスク値R)を運転日数Dに対してプロットし
たグラフを図22に示す(ステップS8の具体例)。
【0072】保全実施期間決定手段19はリスク計算手
段17での計算結果(図22に示すデータ)(h)を入
力し、保全実施の余裕期間TD を決定する。これは、図
22に基づき決定する。いま、リスクしきい値をRL =
6と設定した場合、図22のリスク曲線rD とRL =6
が交差する点R* の運転日数Dをグラフから読みとる
と、おおよそTD =14である。TD =14(日)が現
在から予防保全を実施すべき期間である。これを外部モ
ニタに出力し、また、次手段110にも出力する(ステ
ップS9,S10の具体例)。
段17での計算結果(図22に示すデータ)(h)を入
力し、保全実施の余裕期間TD を決定する。これは、図
22に基づき決定する。いま、リスクしきい値をRL =
6と設定した場合、図22のリスク曲線rD とRL =6
が交差する点R* の運転日数Dをグラフから読みとる
と、おおよそTD =14である。TD =14(日)が現
在から予防保全を実施すべき期間である。これを外部モ
ニタに出力し、また、次手段110にも出力する(ステ
ップS9,S10の具体例)。
【0073】以上、ステップS1〜ステップS10まで
を具体例で説明した。次に、ステップS11,S12を
説明する。
を具体例で説明した。次に、ステップS11,S12を
説明する。
【0074】アラームレベル決定手段110では、保全
実施期間決定手段19で決定した結果(i)を入力して
アラームレベルを決定し、外部警報器2へアラームレベ
ル決定結果(j)を出力する。この決定方法の概要を図
23に示す。
実施期間決定手段19で決定した結果(i)を入力して
アラームレベルを決定し、外部警報器2へアラームレベ
ル決定結果(j)を出力する。この決定方法の概要を図
23に示す。
【0075】図23は、保全実施の余裕期間TD の期間
長を3ランクに分けし、各ランクに一対一にアラームレ
ベル〔1,2,3〕を設定し、この対応関係により、ア
ラームレベルを決定する様子を示したものである。
長を3ランクに分けし、各ランクに一対一にアラームレ
ベル〔1,2,3〕を設定し、この対応関係により、ア
ラームレベルを決定する様子を示したものである。
【0076】例えば、先の具体例の結果:TD =14
(日)に対するアラームレベルは同図より、AL点であ
り、アラームレベルL=2と決定される(ステップS1
1)。ここでは、3ランクに分けたが、ランク数はいく
らでもよい。アラームレベル〔1,2,3〕は外部の警
報器へ出力する信号(j)である。
(日)に対するアラームレベルは同図より、AL点であ
り、アラームレベルL=2と決定される(ステップS1
1)。ここでは、3ランクに分けたが、ランク数はいく
らでもよい。アラームレベル〔1,2,3〕は外部の警
報器へ出力する信号(j)である。
【0077】抽象的ではあるが、外部警報器は、このア
ラームレベル〔1,2,3〕により、警報レベルを切り
替える機能を有するものとする。例えば、警報音量の大
きさ1,2,3の信号に対応させておけば、警報音量が
切り替えられる(ステップS12)。但し、警報の形態
は音量だけでなく、色表示や音声、文字表示、グラフィ
ック(又は映像)表示など、すべてに適用できる。
ラームレベル〔1,2,3〕により、警報レベルを切り
替える機能を有するものとする。例えば、警報音量の大
きさ1,2,3の信号に対応させておけば、警報音量が
切り替えられる(ステップS12)。但し、警報の形態
は音量だけでなく、色表示や音声、文字表示、グラフィ
ック(又は映像)表示など、すべてに適用できる。
【0078】上記のステップS4〜ステップS12は、
ステップS3の特性値Fと異常レベルAとのしきい値判
定の結果、特性値Fが異常レベルAより大きければ、そ
れをトリガーに逐次繰り返す。この逐次、繰り返して、
アラームレベルLが切り替えられる様子を図24乃至図
26に示す。
ステップS3の特性値Fと異常レベルAとのしきい値判
定の結果、特性値Fが異常レベルAより大きければ、そ
れをトリガーに逐次繰り返す。この逐次、繰り返して、
アラームレベルLが切り替えられる様子を図24乃至図
26に示す。
【0079】いま、運転日数D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,
D5 で「特性値F≧異常レベルA」となり、ステップS
4〜ステップS12が繰り返し、実行されたとする。図
24は故障発生確率Pの曲線PD1〜PD5が各運転日数D
1 ,D2 ,D3 ,D4 ,D5で変化していく様子を示し
ている。また、図25はリスク曲線RD1〜RD5が各運転
日数D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,D5 で変化していく様子
を示している。この時、保全実施の余裕期間TD も
TD1,TD2,TD3,TD4,TD5と変化している。図26
は図25から得られる保全実施の余裕期間TD をアラー
ムレベルLのグラフに対応させたものである。
D5 で「特性値F≧異常レベルA」となり、ステップS
4〜ステップS12が繰り返し、実行されたとする。図
24は故障発生確率Pの曲線PD1〜PD5が各運転日数D
1 ,D2 ,D3 ,D4 ,D5で変化していく様子を示し
ている。また、図25はリスク曲線RD1〜RD5が各運転
日数D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,D5 で変化していく様子
を示している。この時、保全実施の余裕期間TD も
TD1,TD2,TD3,TD4,TD5と変化している。図26
は図25から得られる保全実施の余裕期間TD をアラー
ムレベルLのグラフに対応させたものである。
【0080】保全実施の余裕期間TD についてTD1,T
D2,TD3,TD4,TD5に対応するアラームレベルはAL
1,AL2,AL3,AL4,ALの5点である。図2
6では、AL1点から時間経過に伴いアラームレベルが
切り替わる様子を実線矢印で順に示している。
D2,TD3,TD4,TD5に対応するアラームレベルはAL
1,AL2,AL3,AL4,ALの5点である。図2
6では、AL1点から時間経過に伴いアラームレベルが
切り替わる様子を実線矢印で順に示している。
【0081】上記の実施形態では、特性値(具体例では
ポンプの吐出圧力の特性)を対象に述べたが、ポンプの
機器効率などの特性の評価値を今回の特性値に置き換え
てもよい。また、他の特性値や特性異常度などでもよ
い。さらに、上記の例では、機器を構成するプラント全
体への影響を考えたが、監視対象と影響の組み合わせは
種々考えられる。例えば、「監視対象」が特性異常度で
あり、「影響」がプラント機器全体への破損などの影響
である場合、「監視対象」が特性値変動であり、「影
響」が機器効率への影響である場合、「監視対象」が特
性劣化度であり、「影響」が機器効率への影響である場
合、「監視対象」が特性異常度であり、「影響」が機器
効率への影響である場合、「監視対象」が機器効率であ
り、「影響」がプラント運営の経済性への影響である場
合、などの組み合わせが考えられる。さらに、対象機器
としては、ポンプ系以外の他の電気・機械的又は化学的
に稼働する機器を備えた設備にも、監視対象と影響の組
み合わせを種々考えて本発明を適用できる。
ポンプの吐出圧力の特性)を対象に述べたが、ポンプの
機器効率などの特性の評価値を今回の特性値に置き換え
てもよい。また、他の特性値や特性異常度などでもよ
い。さらに、上記の例では、機器を構成するプラント全
体への影響を考えたが、監視対象と影響の組み合わせは
種々考えられる。例えば、「監視対象」が特性異常度で
あり、「影響」がプラント機器全体への破損などの影響
である場合、「監視対象」が特性値変動であり、「影
響」が機器効率への影響である場合、「監視対象」が特
性劣化度であり、「影響」が機器効率への影響である場
合、「監視対象」が特性異常度であり、「影響」が機器
効率への影響である場合、「監視対象」が機器効率であ
り、「影響」がプラント運営の経済性への影響である場
合、などの組み合わせが考えられる。さらに、対象機器
としては、ポンプ系以外の他の電気・機械的又は化学的
に稼働する機器を備えた設備にも、監視対象と影響の組
み合わせを種々考えて本発明を適用できる。
【0082】上記した実施形態によれば、次の効果を得
ることができる。 (1) 過去の履歴データの統計情報から、未来時の特
性値の平均値を推定する際に、統計情報として、分散値
など、詳細な統計情報を使用するので、ノイズ等による
一時的な変動に直接左右されず、平均値のみ考える場合
よりも誤差が小さく(精度が高く)なる。 (2) 「ポンプ−反応器」系の経済的・安全な運営を
支援する機能として、機器が異常・故障した場合の設備
や環境に与える損害(保全コストも含めて)・被害など
のリスク値を考慮して、適切なタイミングで緊急度合い
を切り替えながら、その緊急度合いに応じたアラームを
出す機能を提供できる。
ることができる。 (1) 過去の履歴データの統計情報から、未来時の特
性値の平均値を推定する際に、統計情報として、分散値
など、詳細な統計情報を使用するので、ノイズ等による
一時的な変動に直接左右されず、平均値のみ考える場合
よりも誤差が小さく(精度が高く)なる。 (2) 「ポンプ−反応器」系の経済的・安全な運営を
支援する機能として、機器が異常・故障した場合の設備
や環境に与える損害(保全コストも含めて)・被害など
のリスク値を考慮して、適切なタイミングで緊急度合い
を切り替えながら、その緊急度合いに応じたアラームを
出す機能を提供できる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機器の
特性値データを常時監視すると共に、これを履歴ファイ
ルに格納し、この特性値データが一定レベルを超えた場
合には、過去の所定期間のデータを履歴ファイルから取
り出して、時間関数情報を同定すると共に、統計情報を
抽出し、これらの情報に基いて異常及び故障の発生につ
いての確率を推定しているので、機器の異常や故障の可
能性を適確に予測でき、充分な異常・故障検知能力を維
持しつつ誤報等の頻発を防止することができる。
特性値データを常時監視すると共に、これを履歴ファイ
ルに格納し、この特性値データが一定レベルを超えた場
合には、過去の所定期間のデータを履歴ファイルから取
り出して、時間関数情報を同定すると共に、統計情報を
抽出し、これらの情報に基いて異常及び故障の発生につ
いての確率を推定しているので、機器の異常や故障の可
能性を適確に予測でき、充分な異常・故障検知能力を維
持しつつ誤報等の頻発を防止することができる。
【0084】また、予め機器の異常や故障の発生確率と
影響の大きさとから設備に与えるリスクを考慮したり、
予防保全を実施すべき期間を決め、さらに、緊急度に応
じてレベルを変化させたアラームを出したりする機能な
どを付加することにより、異常や故障に対してより適切
な対処を取ることが可能なプラント設備監視装置を実現
することができる。
影響の大きさとから設備に与えるリスクを考慮したり、
予防保全を実施すべき期間を決め、さらに、緊急度に応
じてレベルを変化させたアラームを出したりする機能な
どを付加することにより、異常や故障に対してより適切
な対処を取ることが可能なプラント設備監視装置を実現
することができる。
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図。
【図2】図1の動作についてのフローチャート。
【図3】図1における特性値評価手段の動作を説明する
ためのグラフ図。
ためのグラフ図。
【図4】図1におけるサンプリング手段の動作を説明す
るためのグラフ図。
るためのグラフ図。
【図5】図1における統計情報抽出手段の動作を説明す
るためのグラフ図。
るためのグラフ図。
【図6】図1における確率推定手段の動作を説明するた
めのグラフ図。
めのグラフ図。
【図7】図1における確率推定手段の動作を説明するた
めのグラフ図。
めのグラフ図。
【図8】図1における履歴情報ファイルに格納されるデ
ータの内容を示す図表。
ータの内容を示す図表。
【図9】図1におけるリスク演算手段の動作を説明する
ためのグラフ図。
ためのグラフ図。
【図10】本発明の実施形態の適用対象となる設備の構
成例を示す説明図。
成例を示す説明図。
【図11】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図12】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図13】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図14】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図15】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図16】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図17】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための説明図。
するための説明図。
【図18】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図19】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図20】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図21】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するための図表。
するための図表。
【図22】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図23】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図24】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図25】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
【図26】本発明の実施形態の動作をより具体的に説明
するためのグラフ図。
するためのグラフ図。
11 特性値評価手段 12 履歴ファイル 13 サンプリング手段 14 同定手段 15 統計情報抽出手段 16 確率推定手段 17 リスク演算手段 18 影響情報ファイル 19 保全実施期間決定手段 110 アラームレベル決定手段
Claims (6)
- 【請求項1】プラント設備内の各機器からのデータ信号
を入力し、これらの機器の劣化状態に関連する特性値デ
ータを演算すると共に、この特性値データが所定基準値
を超過したか否かについて判定する特性値評価手段と、 前記特性値評価手段が演算した特性値データを履歴デー
タとして格納する履歴ファイルと、 前記特性値評価手段が前記超過と判定した場合に、前記
履歴ファイルから履歴データを、所定時間遡及した時点
から所定時間幅にわたって取り出すサンプリング手段
と、 前記サンプリング手段からの前記履歴データを入力し、
この履歴データの近似値をとる線形・非線形の時間関数
情報を同定する同定手段と、 前記履歴データ及び前記時間関数情報から所定の統計情
報を抽出する統計情報抽出手段と、 前記時間関数情報及び前記統計情報に基いて、前記各機
器の未来の時系列上の任意時点での異常発生確率及び故
障発生確率を推定する確率推定手段と、 を備えたことを特徴とするプラント設備監視装置。 - 【請求項2】請求項1記載のプラント設備監視装置にお
いて、 前記特性値評価手段は、所定時間経過毎に最も古い履歴
データを削除して新しい履歴データを格納するものであ
る、 ことを特徴とするプラント設備監視装置。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のプラント設備監視装
置において、 前記各機器に異常又は故障が発生した場合のプラント設
備に対する影響の大きさを数値化した影響情報を格納す
る影響情報ファイルと、 前記異常発生確率又は前記故障発生確率と前記数値化し
た影響情報との積を演算することにより、異常又は故障
発生に伴うリスク値を求めるリスク演算手段と、 を備えたことを特徴とするプラント設備監視装置。 - 【請求項4】請求項3記載のプラント設備監視装置にお
いて、 前記リスク演算手段は、前記異常発生に伴うリスク値と
して、予め定めた上限値に到達するまでは時間の経過と
共に累積する累積リスク値を演算するものであり、この
累積リスク値と前記故障発生に伴うリスク値とを合計し
た値を、前記各機器の未来の時系列上の任意時点でのリ
スク値として求めるものである、 ことを特徴とするプラント設備監視装置。 - 【請求項5】請求項3又は4記載のプラント設備監視装
置において、 前記リスク演算手段の演算結果に基いて、前記異常発生
又は故障発生に対しての予防保全を実施すべき期間を決
定する保全実施期間決定手段を、 備えたことを特徴とするプラント設備監視装置。 - 【請求項6】請求項5記載のプラント設備監視装置にお
いて、 予め保全実施期間の期間長に応じた複数のアラームレベ
ルを設定しておき、これらの中から前記保全実施期間決
定手段が決定した期間の長さに対応するアラームレベル
を決定するアラームレベル決定手段と、 を備えたことを特徴とするプラント設備監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20566695A JPH0954613A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | プラント設備監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20566695A JPH0954613A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | プラント設備監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0954613A true JPH0954613A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16510684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20566695A Pending JPH0954613A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | プラント設備監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0954613A (ja) |
Cited By (25)
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---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-08-11 JP JP20566695A patent/JPH0954613A/ja active Pending
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