JPH0954571A - 階調制御装置 - Google Patents

階調制御装置

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JPH0954571A
JPH0954571A JP7207150A JP20715095A JPH0954571A JP H0954571 A JPH0954571 A JP H0954571A JP 7207150 A JP7207150 A JP 7207150A JP 20715095 A JP20715095 A JP 20715095A JP H0954571 A JPH0954571 A JP H0954571A
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JP7207150A
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English (en)
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Tsunenori Hasebe
恒規 長谷部
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面ディスプレイなどの表示階調数の少ない
表示装置の表示階調を疑似的に増やしイメージなどの多
階調の表示を可能にする。 【解決手段】 本発明は、誤差拡散回路(202)に入
力される階調データを式(1)によって変換する変換手
段を具備したことを特徴とする階調制御装置。 y=x×F/(2^m) …(1) ここで、F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1
…(2)、x:表示したい本来の階調データ。mビット
で表す。、y:誤差拡散回路に入力する階調データ。m
ビットで表す。、F:誤差拡散法で表現できる階調数、
n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数、2^nは2のn乗、変換後のデータyの上位
(m−n)ビットは、近似値Pを表し、下位nビットは
誤差Eを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータなど
の情報機器における表示装置用の階調制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、LCD(液晶表示ディスプレイ)
などでは、表示できる階調の数は一色あたり、8または
16階調までがほとんどである。従って、カラーでは5
12または4096色の表現しかできない。
【0003】しかしながら、これでは微妙なあるいは繊
細な表示を行なうことは不可能であり、写真や、ビデオ
などの表示を行なうと自然色とは異なった表示になって
しまっていた。これらの問題を解消するためには、最低
でも一色あたり128〜256階調の表示が必要とな
る。
【0004】そのために、現在取られている方法として
は、(1)アナログインタフェース方式により多階調表
示可能なLCD装置や、(2)デジタル方式によりイン
タフェースしたうえで、アナログ変換して、所望の階調
を表示するLCDなどが開発されている。
【0005】これらは、最終的には液晶駆動のトランジ
スタを所望の階調を表示するためのアナログ電圧で駆動
するものである。また、これらとは別に、(3)元々液
晶駆動の電圧は、現状と同じ8〜16階調でありなが
ら、画像処理により、疑似的に階調数を増やす工夫も行
なわれている。
【0006】すなわち、ディザ方式、誤差拡散方式、F
RC(フレーム・レート・コントロール)方式などであ
る。これらは、空間的にあるいは、時間的に表現する階
調を間引く、または、ばらまく等の処理によって疑似的
に階調数を増やす方法である。これらの技術は、例え
ば、下記参考資料[1]、[2]に開示されている。
【0007】[1] 小林、上原、中門「誤差拡散法で
512色表示液晶を1670万色に、専用LSI開発」
(日経エレクトロニクス1994.8.22pp.13
1−142) [2] 福岡「信号処理が容易なディジタル方式階調数
の増加とともに増える端子数」(フラットパネルディス
プレイ1994pp.177−179)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】参考資料[1]にもあ
るように、(1)のアナログ方法は、LCD内部の回路
規模が大きくなり、動作周波数も高くなる。従って、消
費電力が大きくなるとともに、電圧のばら付きにより色
むらが生じ、結果的にコストアップになるなどの問題が
ある。また、(2)のデジタル方式も(1)と同様の問
題をもつ。
【0009】(3)の画像処理方式は、回路構成は簡単
な物でもあってもある程度実現可能であり、また、LC
D自身は既存の低価格LCDを使用できる。但し、FR
C方式は階調を増やそうとすると、実効的なフレーム周
波数が低下し、ちらつきが目立つようになる。
【0010】また、ディザ方式や、誤差拡散方式は空間
拡散方式であるため空間解像度が低下し、階調数をあま
り増やすことはできない。ディザ方式に比べ誤差拡散方
式は解像度の低下は少ないが、表示装置に使用するに
は、方式が複雑かつ高速処理が難しいと言うことで、今
まで余り利用されなかった。
【0011】参考資料[1]の方法は、その解決方法の
一例であるが、この方法では、処理を容易にするために
誤差計算を省略している。そのため、表現できる階調数
を低下させかつ、ある輝度以上の階調が飽和するという
欠点を持っている。また、そのために階調特性が急しゅ
んになりコントラストが強めに出ると言う欠点を持って
いる。
【0012】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、平面ディスプレイなどの表示階調数の少ない表
示装置の表示階調を疑似的に増やしイメージなどの多階
調の表示を可能にする階調制御装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために請求項1に係る発明は、表示画像を階
調データまたは、ルックアップテーブルのインデックス
として記憶し、この記憶された表示画像を表示タイミン
グに応じて読みだし、直接または、ルックアップテーブ
ルによって表示データの階調データに変換した後、誤差
拡散回路によって表示階調を疑似的に増加させるコンピ
ュータなどの情報処理装置における表示装置の階調制御
装置において、前記誤差拡散回路に入力される階調デー
タを、式(1)によって変換する変換手段を具備したこ
とを特徴とする階調制御装置である。
【0014】y=x×F/(2^m) …(1) ここで F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1 …(2) x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。
【0015】y:誤差拡散回路に入力する階調データ。
mビットで表す。 F:誤差拡散法で表現できる階調数 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 変換後のデータyの上位(m−n)ビットは、近似値P
を表し、下位nビットは誤差Eを表す。
【0016】また、請求項2に係る発明は、主メモリ、
またはフレームメモリに、表示画像を階調データとして
記憶し、この記憶された表示画像を表示タイミングに応
じて、前記主メモリ、またはフレームメモリから読みだ
し、誤差拡散回路によって表示階調を疑似的に増加させ
るコンピュータなどの情報処理装置における表示装置の
階調制御装置において、前記主メモリ、またはフレーム
メモリに書き込む階調データを、式(1)によって変換
する変換手段を具備したことを特徴とする階調制御装置
である。
【0017】y=x×F/(2^m) … (1) ここで F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1 … (2) x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。
【0018】y:主メモリ、またはフレームメモリに入
力するデータ。mビットで表す。 F:誤差拡散法で表現できる階調数 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 変換後のデータyの上位(m−n)ビットは、近似値P
を表し、下位nビットは誤差Eを表す。
【0019】さらに、請求項3に係る発明は、主メモ
リ、またはフレームメモリに、表示画像をルックアップ
テーブルのインデックスとして記憶し、この記憶された
表示画像を表示タイミングに応じて、前記フレームメモ
リから読みだし、ルックアップテーブルによって階調デ
ータに変換した後、誤差拡散回路によって表示階調を疑
似的に増加させるコンピュータなどの情報処理装置にお
ける表示装置の階調制御装置において、前記ルックアッ
プテーブルに設定する階調データを、式(1)によって
変換する変換手段を具備したことを特徴とする。
【0020】y=x×F/(2^m) … (1) ここで F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1 … (2) x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。
【0021】y:ルックアップテーブルに入力するデー
タ。mビットで表す。 F:誤差拡散法で表現できる階調数 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 変換後のデータyの上位(m−n)ビットは、近似値P
を表し、下位nビットは誤差Eを表す。
【0022】さらに、請求項4に係る発明は、表示画像
を階調データまたは、ルックアップテーブルのインデッ
クスとして記憶し、この記憶された表示画像を表示タイ
ミングに応じて読みだし、直接または、ルックアップテ
ーブルによって表示データの階調データに変換した後、
誤差拡散回路によって表示階調を疑似的に増加させるコ
ンピュータなどの情報処理装置における表示装置の階調
制御装置において、前記誤差拡散回路に入力される階調
データを、nビットの近似値Pと(m−n+1)ビット
の誤差データEに変換する変換手段を具備したことを特
徴とする。
【0023】ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
/(n−1)の整数N倍の数値との差を表す正整数また
は、xとxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の
数値との差を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが
近似値Pとなる。
【0024】さらに、請求項5に係る発明は、主メモ
リ、またはフレームメモリに、表示画像を階調データと
して記憶し、この記憶された表示画像を表示タイミング
に応じて、前記主メモリ、またはフレームメモリから読
みだし、誤差拡散回路によって表示階調を疑似的に増加
させるコンピュータなどの情報処理装置における表示装
置の階調制御装置において、前記主メモリ、またはフレ
ームメモリに書き込むデータを、nビットの近似値Pと
(m−n+1)ビットの誤差データEに変換する変換手
段を具備したことを特徴とする。
【0025】ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
/(n−1)の整数N倍の数値との差を表す正整数また
は、xとxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の
数値との差を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが
近似値Pとなる。
【0026】さらに、請求項6に係る発明は、主メモ
リ、またはフレームメモリに、表示画像をルックアップ
テーブルのインデックスとして記憶し、この記憶された
表示画像を表示タイミングに応じて、前記フレームメモ
リから読みだし、ルックアップテーブルによって階調デ
ータに変換した後、誤差拡散回路によって表示階調を疑
似的に増加させるコンピュータなどの情報処理装置にお
ける表示装置の階調制御装置において、前記ルックアッ
プテーブルに設定する階調データを、nビットの近似値
Pと(m−n+1)ビットの誤差データEに変換する変
換手段を具備したことを特徴とする。
【0027】ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
/(n−1)の整数N倍の数値との差を表す正整数また
は、xとxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の
数値との差を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが
近似値Pとなる。
【0028】さらに、請求項7に係る発明は、表示画像
を階調データまたは、ルックアップテーブルのインデッ
クスとして記憶し、この記憶された表示画像を表示タイ
ミングに応じて読みだし、直接または、ルックアップテ
ーブルによって表示データの階調データに変換した後、
誤差拡散回路によって表示階調を疑似的に増加させるコ
ンピュータなどの情報処理装置における表示装置の階調
制御装置において、前記誤差拡散回路に入力される階調
データを、nビットの近似値Pと(m−n+1)ビット
の誤差データEに変換する変換手段を具備したことを特
徴とする。
【0029】ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 G:表示装置の一つの階調で補間する階調数であり、2
^m/(2^n−1)で表される。
【0030】誤差データEは、xとxに最も近いxを越
えない2^m/(n−1)の整数N倍の数値との差を2
^(m−n+1)/G倍した数を表す正整数または、x
とxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の数値と
の差を2^(m−n+1)/G倍した数を表す正負の整
数。これらの場合の整数Nが近似値Pとなる。
【0031】さらに、請求項8に係る発明は、主メモ
リ、またはフレームメモリに、表示画像を階調データと
して記憶し、この記憶された表示画像を表示タイミング
に応じて、前記主メモリ、またはフレームメモリから読
みだし、誤差拡散回路によって表示階調を疑似的に増加
させるコンピュータなどの情報処理装置における表示装
置の階調制御装置において、前記主メモリ、またはフレ
ームメモリに書き込むデータを、nビットの近似値Pと
(m−n+1)ビットの誤差データEに変換する変換手
段を具備したことを特徴とする。
【0032】ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 G:表示装置の一つの階調で補間する階調数であり、2
^m/(2^n−1)で表される。
【0033】誤差データEは、xとxに最も近いxを越
えない2^m/(n−1)の整数N倍の数値との差を2
^(m−n+1)/G倍した数を表す正整数または、x
とxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の数値と
の差を2^(m−n+1)/G倍した数を表す正負の整
数。これらの場合の整数Nが近似値Pとなる。
【0034】さらに、請求項9に係る発明は、主メモ
リ、またはフレームメモリに、表示画像をルックアップ
テーブルのインデックスとして記憶し、この記憶された
表示画像を表示タイミングに応じて、前記フレームメモ
リから読みだし、ルックアップテーブルによって階調デ
ータに変換した後、誤差拡散回路によって表示階調を疑
似的に増加させるコンピュータなどの情報処理装置にお
ける表示装置の階調制御装置において、前記ルックアッ
プテーブルに設定する階調データを、nビットの近似値
Pと(m−n+1)ビットの誤差データEに変換する変
換手段を具備したことを特徴とする。
【0035】ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
ビット数 2^nは2のn乗 G:表示装置の一つの階調で補間する階調数であり、2
^m/(2^n−1)で表される。
【0036】誤差データEは、xとxに最も近いxを越
えない2^m/(n−1)の整数N倍の数値との差を2
^(m−n+1)/G倍した数を表す正整数または、x
とxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の数値と
の差を2^(m−n+1)/G倍した数を表す正負の整
数。これらの場合の整数Nが近似値Pとなる。
【0037】さらに、請求項10に係る発明は、請求項
1乃至請求項9いずれか1項記載の階調制御装置におい
て、前記誤差拡散回路は、前記表示装置の一画面の水平
画素数をw、誤差データEがeビットで表されるとき、
少なくともe×wビットの容量を持ち、一ライン分の誤
差データEを記憶するラインバッファと、前記階調デー
タを近似値データPと誤差データEに分離する分離手段
と、前記分離手段により分離された表示画素pの誤差デ
ータEに、Floyde & Steinbergの方
法に従って、一つ左側の画素oの誤差データの7o/1
6と、一ライン前に表示したpの左上側のa,真上の
b,右上のcのそれぞれの誤差データを、前記ラインバ
ッファから読みだし、それぞれ3a/16、5b/1
6、c/16したデータを加算する加算手段と、前記加
算手段により加算された誤差データEを前記ラインバッ
ファのpに相当する部分に格納する誤差データ格納手段
と、前記加算手段により加算された誤差データが、オー
バーフローまたは、アンダーフローした場合に、前記近
似値データPをインクリメント或いはデクリメントする
オーバ・アンダーフロー変換手段と、前記近似値データ
Pを表示装置に出力する近似値データ出力手段とから構
成される階調制御装置である。
【0038】さらに、請求項11に係る発明は、請求項
1乃至請求項9いずれか1項記載の階調制御装置におい
て、前記誤差拡散回路は、前記表示装置の一画面の水平
画素数をw、誤差データEがeビットで表されるとき、
少なくともe×wビットの容量を持ち、一ライン分の誤
差データEを記憶するラインバッファと、前記階調デー
タを近似値データPと誤差データEに分離する分離手段
と、前記分離手段により分離された表示画素pの誤差デ
ータEに、Floyde & Steinbergの方
法に従って、一つ左側の画素oの誤差データの8o/1
6と、一ライン前に表示したpの左上側のa,真上の
b,右上のcのそれぞれの誤差データを、前記ラインバ
ッファから読みだし、それぞれ2a/16、4b/1
6、2c/16したデータを加算する加算手段と、前記
加算手段により加算された誤差データEを前記ラインバ
ッファのpに相当する部分に格納する誤差データ格納手
段と、前記加算手段により加算された誤差データが、オ
ーバーフローまたは、アンダーフローした場合に、前記
近似値データPをインクリメント或いはデクリメントす
るオーバ・アンダーフロー変換手段と、前記近似値デー
タPを表示装置に出力する近似値データ出力手段とから
構成される階調制御装置である。
【0039】請求項1に係る発明は、変換手段により、
誤差拡散回路に入力される階調データを、式(1)によ
って変換するので、表示装置に表示される画像の階調が
飽和するのを防止することができ、かつ階調特性を平滑
化することができる。
【0040】請求項2に係る発明は、変換手段により、
主メモリ、またはフレームメモリに入力される階調デー
タを、式(1)によって変換するので、請求項1に係る
発明と同様の効果を得ることができる。
【0041】請求項3に係る発明は、変換手段により、
ルックアップテーブルに設定する階調データを、式
(1)によって変換するので、請求項1に係る発明と同
様の効果を得ることができる。
【0042】請求項4又は請求項7に係る発明は、変換
手段により、誤差拡散回路に入力される階調データを、
nビットの近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差デー
タEに変換するので、正確に誤差拡散を行なうことがで
きる。
【0043】請求項5又は請求項8に係る発明は、変換
手段により、主メモリ、またはフレームメモリに入力さ
れる階調データを、nビットの近似値Pと(m−n+
1)ビットの誤差データEに変換するので、請求項4に
係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0044】請求項6又は請求項9に係る発明は、変換
手段により、ルックアップテーブルに設定する階調デー
タを、nビットの近似値Pと(m−n+1)ビットの誤
差データEに変換するので、請求項4に係る発明と同様
の効果を得ることができる。
【0045】請求項10に係る発明は、加算手段によ
り、分離手段により分離された表示画素pの誤差データ
Eに、Floyde & Steinbergの方法に
従って、一つ左側の画素oの誤差データの7o/16
と、一ライン前に表示したpの左上側のa,真上のb,
右上のcのそれぞれの誤差データを、ラインバッファか
ら読みだし、それぞれ3a/16、5b/16、c/1
6したデータを加算し、誤差データ格納手段により、加
算手段により加算された誤差データEをラインバッファ
のpに相当する部分に格納し、近似値データ出力手段に
より、近似値データPを表示装置に出力する。
【0046】また、オーバ・アンダーフロー変換手段に
より、加算手段により加算された誤差データが、オーバ
ーフローまたは、アンダーフローした場合に、近似値デ
ータPをインクリメント或いはデクリメントする。
【0047】請求項11に係る発明は、請求項10に係
る発明において、加算手段により加算される誤差データ
の係数を、それぞれ7/16,1/16,5/16,3
/16とするので、誤差計算回路を簡単に構成すること
ができる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明は、コスト及び技術的に現
状LCDでも対応可能な方式である誤差拡散方式を、表
示装置に効果的に適用する階調制御装置を提案するもの
である。まず、第一に、参考資料[1]の誤差拡散方式
において、階調が飽和する欠点に関する対応方法を提案
する。また、参考資料[1]の誤差拡散方式では、階調
数が減少しコントラストが強くなってしまう問題に対し
ての対策方法を提案する。次に、高速処理が必要なため
今まで実施されていなかった、正確な誤差拡散方式の適
用方法について提案する。
【0049】以下、図面を参照して、本発明の実施の形
態について説明する。 <第1の実施の形態>図1は、一般的な表示装置の構成
を示す図である。
【0050】同図に示すように、コンピュータ本来の仕
事を実行するCPU100、メモリ(MEM)102、
記憶装置、周辺装置などがバス101に接続され、この
バス101には、表示用のフレームメモリ104が接続
されている。
【0051】このフレームメモリ104には、表示タイ
ミングを生成したり、表示メモリの制御を行なうディス
プレイコントローラー103、及びLCD等の表示デバ
イス105が接続される。
【0052】また、ルックアップテーブル方式の場合に
は、フレームメモリ104の内容は、一旦ルックアップ
テーブル106に格納され、インデックスから輝度デー
タに変換された後に表示デバイス105に出力される。
【0053】ここでは、階調飽和と、コントラスト強調
を除去する階調制御装置について説明する。図2は、8
ビットデータの上位3ビットを8階調ドライバに入力し
た場合の表示特性を示す図である。図2は、参考資料
[1]の図7と同じものであるが、参考資料[1]で
は、8ビットの階調データの上位3ビットを近似値と
し、下位5ビットをそのまま加算方向の誤差データとし
ているため、上位3ビットが111の時の誤差データを
拡散してもそれ以上階調を上げる事ができない。
【0054】従って、“11100000”〜“111
11111”までの32階調がすべて同一階調になり、
その結果、全体の階調が224+1階調に減少しかつ、
上位32階調が飽和すると言う欠点をもつ。
【0055】この場合、誤差を5ビットで表しているた
め、LCDのもつ表示輝度の間隔を32階調に分割する
ことになる。8階調表示のLCDの階調を分割できるの
は、0〜1,1〜2,2〜3,3〜4,4〜5,5〜
6,6〜7の7つの領域であるため、32×7+1=2
25階調しか表現できないからである。
【0056】即ち、このように本来の階調データmビッ
トのうちの、上位nビットを近似値とし下位(m−n)
ビットを誤差データとする場合には、階調はF=(2^
(m−n))×(2^n−1)+1階調しか表せないこ
とになる。
【0057】例えば、上記8階調表示のLCDを使用し
て、8ビットの階調データを上記方法で誤差拡散した場
合、表示できる階調Fは、 m=8,n=3,F=32×7+1=225 となる。
【0058】そこで、最初からF階調を表示することに
して、当初の2^8階調をF階調に平均的に圧縮してお
くこととする。即ち、表示階調データがxであるとき、
まず y=x×F/(2^m) …(1) に変換する。前記の8階調表示LCDでの8ビット表示
階調データの場合でみると、 y=x×225/256 とする。
【0059】例えば、表示階調データxが0XFF(2
55)の場合は、y=0XE0(240)となり、下位
5ビットはすべて0となる。圧縮後の225階調のデー
タの、上位3ビットを近似値とし、下位5ビットを加算
方向の誤差データとすると、その表示階調は図2に示し
た網線の様にリニアに拡散されることになる。
【0060】上記圧縮方法を実現するためには、いくつ
かの方式が考えられる。以下、各方式について説明す
る。 [1.1]まず、第1の方式は、フルカラー方式、カラ
ーパレット方式いずれの場合でもよいが、表示階調デー
タが決定し、誤差拡散回路202に入力される時点で変
換するものである。なお、以下に述べる説明において
は、誤差拡散の方法は、参照資料[1]の方法や、後に
述べる第2の実施の形態の方法でもよい。
【0061】図3は、上述の第1の方式を実現するため
の階調制御装置の構成を示す図である。なお、図1と同
一部分には、同一符号を付して説明する。同図に示すよ
うに、変換回路に該当する階調圧縮テーブル201を各
色毎に設け、この各階調圧縮テーブル201にて前記
(1)式の圧縮処理を行なう。なお、変換回路は、組み
合わせ回路であっても、ROM等によるテーブルであっ
ても良い。
【0062】そして、この変換後の表示階調データy
は、各色毎に設けられた誤差拡散回路202に出力さ
れ、誤差拡散が行なわれた後に、表示デバイス105に
出力される。
【0063】[1.2]第2の方式は、フレームメモリ
104に、表示階調を変換した後のデータを直接記憶さ
せる方式である。この場合、あらかじめフレームメモリ
104に、階調データを書き込むとき、即ち、図形や文
字やイメージを、フレームメモリ104に書き込むとき
に、式(1)の変換を行なう方法である。
【0064】この変換は、CPUなどによりソフトウェ
アで行なう方式、描画ハードウェア内部で変換する方式
等が考えられるが、CPU100の処理負荷を考慮する
と、描画ハードウェアにより変換する方法が現実的であ
る。
【0065】図4は、この第2の方式を実現するため
に、フレームメモリ104のディスプレイコントローラ
103内に変換回路を設けた例である。なお、図1と同
一部分には、同一符号を付して説明する。
【0066】同図に示すように、バス101には、バス
インターフェイス301を介して、表示タイミングコン
トローラ302、アドレス制御回路303、書き込みデ
ータ圧縮回路304、読みだしデータ逆変換回路305
が接続されている。
【0067】表示タイミングコントローラ302は、表
示デバイス105に表示される表示タイミングを制御す
る制御信号を表示デバイス105或いはルックアップテ
ーブル106に出力する。
【0068】アドレス制御回路303は、アドレス制御
信号をフレームメモリ104に出力する。書き込みデー
タ圧縮回路304は、バス101からバスインターフェ
イス301を介して入力される階調データを上記(1)
式に基づいて、変換した後に、フレームメモリ104に
出力する。
【0069】読みだしデータ逆変換回路305は、フレ
ームメモリ104から読み出されるデータを、上記
(1)式の逆変換を行なった後に、バスインターフェイ
ス301を介してバス101に出力する。
【0070】なお、ここでは一色分しか図示していない
が、red,green,blue各色毎にこのような
変換回路を持つか、あるいは、一つの変換回路を各色共
通に使用する構成を採用してもよい。以下の各実施の形
態における説明に於いても同様である。
【0071】また、図4では、読みだしデータ逆変換回
路305に、フレームメモリ104からデータを読みだ
すときに、読みだしデータ逆変換回路305を通るよう
になっているが、この回路はなくてもよい。以下の各実
施の形態における説明に於いても同様である。
【0072】さらに、上述の場合には、フレームメモリ
104に階調データを格納する際に変換する方法につい
て説明したが、主メモリに書き込まれる際に変換する方
法を採用しても良い。
【0073】[1.3]第3の方式は、カラーパレット
メモリに変換後の階調データを記憶する方式である。
【0074】このカラーパレット方式は、フレームメモ
リに、カラーパレットのインデックスを記憶させ、この
インデックスにより、カラーパレットの一つを選択し表
示色や、表示階調を指定するものである。
【0075】本実施の形態においては、カラーパレット
メモリに階調データを設定するときに、設定すべき階調
データを上記式(1)の変換を行なってから設定する。
データを変換する方法には、ソフトウェアで行なう方式
と、ハードウェアで行なう方式が考えられるが、この方
法では、ソフトウェアの負荷は軽いので、ソフトウェア
で行なっても十分であるが、CRT表示などとのソフト
ウェアの互換性を考えるとハードウェアで実施すること
が好ましい。
【0076】図5は、変換後の階調データをカラーパレ
ットメモリ403に記憶させるハードウェア構成を示す
図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して
説明する。
【0077】同図に示すように、ルックアップテーブル
106は、CPUインターフェイス401、書き込みデ
ータ圧縮回路402、読みだしデータ逆変換回路40
3、Red、Green、Blue各色毎のカラーパレ
ットメモリ404を具備している。
【0078】書き込みデータ圧縮回路402は、ディス
プレイコントローラ103又はメモリ102からCPU
インターフェイス401を介して入力される各色毎の階
調データを上記(1)式に基づいて変換し、この変換さ
れた階調データをカラーパレットメモリ404に格納す
る。
【0079】各色毎に設けられたカラーパレットメモリ
404は、書き込みデータ圧縮回路402により格納さ
れた変換後の階調データを誤差拡散回路202に出力す
る。また、読みだしデータ逆変換回路403は、カラー
パレットメモリ404に格納されている変換後の階調デ
ータを、上記(1)式の逆変換を行ない、CPUインタ
ーフェイス401を介して、ディスプレイコントローラ
103又はメモリ102に出力する。
【0080】従って、本実施の形態に係る階調制御装置
によれば、表示デバイス105に表示される画像の階調
が飽和するのを防止することができ、且つ階調特性を平
滑化することができる。 <第2の実施の形態>本実施の形態においては、誤差デ
ータ作成方式の一つ、表示時の計算方式を提案する。
【0081】従来の誤差拡散方式では、誤差データを計
算するが複雑であり、処理時間が実際の表示処理時間内
では間に合わないと言うことを理由として、表示装置内
での厳密な誤差拡散処理を採用しているものはなかっ
た。
【0082】参考資料[1]の方法でも誤差計算を省略
し、上位ビットを近似値、下位ビットのみを誤差データ
と仮定している。ここで、誤差計算とは、表示すべき階
調から、表示可能な最も誤差の少ない階調を選択し、か
つその誤差を求めることである。
【0083】図6に示すように、例えば、8階調のLC
Dでは、表示階調は8段階で7つの領域に分割でき、そ
の間を誤差拡散法で補間することになる。すなわち、2
56階調を表示しようとすると、一つの領域あたり約3
7階調を補間することになる。
【0084】この37階調を表すには、6ビットが必要
である。また、近似値は8段階であり、これを表すのに
は3ビット必要である。256階調の表示データは8ビ
ットで表されるから、この8ビットを、近似値3ビット
と誤差データ6ビットに変換すればよい。
【0085】この変換は、(a)例えば、入力データx
を領域幅256/7で割った値の小数部を切り捨てた整
数値を近似値とし、その余りを加算方向への誤差とする
ことで可能である。これは、図6のP1,E1で表され
る。
【0086】例えば、x=18(0X12)の場合は、
近似値“000”、誤差“010010”であり、x=
35(0X23)の場合は、近似値“000”であり、
誤差“100011”となる。
【0087】(b)また、より正確な近似値はx×25
6/7を四捨五入した値とし、誤差は近似した値と入力
との差を、符号付きの整数で表したものとする。即ち、
図6の様に、各階層を中央でわけ、中央より下側はその
下の境界値を近似値とし、その差を+の誤差とする。
【0088】中央より上側は、その次の境界値を近似値
とし、その差を−の誤差で表す。これは、図6のP2,
E2で表される。例えば、x=18(0X12)の場合
は、近似値“000”、誤差“011000”(18)
であり、x=19(0X13)の場合は、近似値“00
1”であり、誤差“101111”(−17)となる。
この時最上位ビットは符号を表す。
【0089】この計算を計算回路で実現することは可能
であるが、回路規模が大きくなりまた、処理時間上で前
述のような問題が発生する。本実施の形態では、図7
(a)及び図7(b)に示すように、この誤差計算をR
OM(Read Only Memory)等によるテ
ーブル変換方式で実施する。
【0090】同図に示すように、高速ROM等で構成さ
れる誤差計算テーブル601は、Red,Green,
Blueの各色毎に設けられており、フレームメモリ1
04又はルックアップテーブル106からの8ビットの
表示階調データを変換テーブルによって、3ビットの近
似値Pと、6ビットの誤差Eに変換して、誤差拡散回路
202に出力する。
【0091】図8(a)及び図8(b)は、上記2種類
の変換方法に使用される変換テーブルの例である。この
変換テーブルは、表示装置の表現可能な階調数(上記で
は8)及び、表現したい階調数(上記では256)によ
って変わってくる。また近似値の取り方によっても異な
る。
【0092】従って、本実施の形態の階調制御装置によ
れば、高速に誤差拡散処理を行なうことができる。 <第3の実施の形態>ところで、表示すべき階調は、実
際に表示するときに決まるものではなく、例えば、フル
カラー方式では、フレームメモリに描画データを書き込
むときに決まるものである。
【0093】また、カラーパレット方式の場合には、カ
ラーパレットに各インデックス毎に階調を設定するとき
に決まるものである。従って、実際の表示時に誤差計算
を行なわなくても、前記の表示すべき階調が決まったと
きに同時に、誤差計算を行なっておくことは可能であ
る。ここでは、表示時ではなく、それ以前に誤差データ
を計算しておく方法について提案する。
【0094】[3.1]まず、フレームメモリに誤差計
算後のデータを記憶する方法を提案する。図9(a)及
び図9(b)は、フルカラー方式においてフレームメモ
リ内に書き込む際に、近似値と誤差データに変換する第
1の方式の階調制御装置の構成を示す図である。
【0095】この場合は、例えば、前記の例の8階調の
LCDに各色あたり256階調を表示しようとすると、
一色あたり従来では8ビットの深さのフレームメモリが
必要であったが、この方法では近似値と誤差をあわせて
一色あたり9ビットの深さのフレームメモリが必要とな
る。
【0096】本実施の形態の階調制御装置によれば、上
述の第2の実施の形態において述べたように、書き込み
データ誤差計算回路701により、CPUからの8ビッ
トの書き込みデータxを3ビットの近似値Pと、6ビッ
トの誤差Eに変換する。
【0097】そして、この3ビットの近似値Pと、6ビ
ットの誤差Eをフレームメモリ104に出力する。な
お、読み出しデータ誤差逆変換回路702は、書き込み
データ誤差計算回路701と逆の動作を行なうものであ
る。
【0098】また、このフレームメモリ104に表示デ
ータを書き込むときに、ソフトウェアによって前記変換
処理を行なっておくことで可能である。ソフトウェアで
実施する場合は変換回路が不要となる。但し、この方法
はソフトウェアのオーバーヘッドが大きく、描画速度が
低下する恐れがある。
【0099】これとは別に、描画制御回路のハードウェ
アでCPUからの書き込みデータを前記方式で近似値と
誤差データに変換した後、フレームメモリに書き込むこ
とも可能である。
【0100】ハードウェアで行なう場合には、表示時に
変換する場合に比べて処理時間に余裕があるため、例え
ば変換テーブルを一つだけ用意し、各色で時分割使用す
る事も可能である。こうすることで変換テーブルを少な
くすることができる。
【0101】[3.2]次に、カラーパレットに誤差デ
ータ計算後のデータを記憶する方法を提案する。
【0102】図10(a)及び図10(b)は、カラー
パレットに誤差データ計算後のデータを記憶させる第2
の方式の階調制御装置の構成を示す図である。この方式
は、CPUからカラーパレットに各色8ビットの階調デ
ータを設定する変わりに、その階調データを、前記方式
により近似値と誤差データに変換した後に設定する方法
である。
【0103】この方法では、フレームメモリ104に記
憶されるのはインデックスであるため、フレームメモリ
104の容量は変化しない。カラーパレットメモリ80
3は、従来一色あたり8ビット必要であったものが9ビ
ット必要となる。但し、カラーパレットメモリ803は
全体としての容量が少ないため、それほど問題とはなら
ない。
【0104】本実施の形態の階調制御装置によれば、上
述の第2の実施の形態において述べたように、書き込み
データ誤差計算回路801により、CPUからCPUイ
ンターフェイス401を介して入力される8ビットの書
き込みデータxを3ビットの近似値Pと、6ビットの誤
差Eに変換する。
【0105】そして、この3ビットの近似値Pと、6ビ
ットの誤差Eを各色毎に設けられたカラーパレットメモ
リ803に出力する。なお、読み出しデータ誤差逆変換
回路802は、書き込みデータ誤差計算回路801と逆
の動作を行なうものである。
【0106】このカラーパレット方式においても、誤差
計算をソフトウェアで行なう方式と、変換回路で行なう
方法とが考えられる。カラーパレットにデータを設定す
る処理は、設定時に一度行なうだけであり、また変換す
るデータ自身もカラーパレットの容量分だけであり、シ
ステムの負荷となることはない。
【0107】ソフトウェアの互換性などの問題から、ハ
ードウェアによって変換を行なう場合でも、カラーパレ
ットへのデータ書き込み時間には余裕があるため、やは
り、変換テーブルを1つだけ用意し、時分割で各色で共
用して使用することが可能であり、これにより変換テー
ブルを少量にすることができる。 <第4の実施の形態>さて、ここでは、表示データが近
似値と誤差データに変換できた後の、誤差拡散方式に付
いて提案する。誤差拡散方式では、ある一つの画素の階
調を近似値と誤差にわけ、誤差データを周辺部の画素デ
ータに加算(減算)している。
【0108】Floyd & Steinbergの方
法では、参照資料[1]の図4の様に、誤差を右隣に7
/16、次のラインの真下に5/16、その左側に3/
16、右側に1/16を分配している。
【0109】本実施の形態においては、これを実現する
ための誤差拡散回路を提案する。図11に示すように、
誤差データEのビット幅をe、一画面の水平画素数をw
とすると、eビットwワードのラインメモリまたはシフ
トレジスタを用意する。
【0110】これをラインバッファと呼ぶことにする。
このラインバッファは、異なる位置(アドレス)のデー
タの同時読みだしと書き込みができる。但し、これは時
分割制御によって実現されていてもよい。
【0111】本実施の形態においては、ラインバッファ
を2ポートメモリによって構成する。この場合、読みだ
し位置を示すリードポインター(rp)と、書き込み位
置を示すライトポインター(wp)が必要になる。
【0112】このラインバッファは、現在表示している
スキャンラインの一つ前のスキャンラインに於ける誤差
データを記憶するものである。そして、現在のラインを
表示するときに、一つ前のライン、即ち、一つ上の表示
ラインの誤差データを使用して、現在のラインに誤差を
拡散する。この誤差の拡散は加算器(符号付き)で行な
う。
【0113】図11に示すように、現在の表示ラインの
表示画素の一部をo.p.q.rとし、その上の表示ラ
インの対応する位置の表示画素をa,b,c,dとす
る。ここでは、一度にすべての誤差を加算して計算する
誤差拡散回路と、誤差データの加算をパイプライン的に
実施する誤差拡散回路について説明する。
【0114】[4.1]図12は、一度にすべての誤差
を加算して誤差計算を行なう階調制御装置の誤差拡散回
路の構成を示す図である。また、図14は、同実施の形
態における階調制御装置の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【0115】ラインバッファ1000は、一画面の表示
毎に“0”にクリアされる。画面の最上位ラインの表示
時には、その前のラインの誤差データはすべて“0”で
ある。前述の実施の形態において述べた方法により、近
似値と誤差データに分解された表示データはラッチ10
10にラッチされる。
【0116】このラッチ1010にラッチされたデータ
のうち、誤差データは1011の加算器に入力される。
ラインバッファ1000は、read pointer
1001によって示された位置から順次読みだされ、1
003,1004,1005のラッチに順次移されてい
く。
【0117】1011の加算器にはラッチ1003,1
004,1005の内容がそれぞれ3/16,5/1
6,1/16に計算されて入力される。また、パイプラ
インの一段後段のラッチ1013のデータ、即ち当該画
素の左隣のデータの誤差を1009によって7/16さ
れたデータも加算器1011に入力される。
【0118】これらのx/16の固定計算は、シフトと
加算だけで実効可能である。ここで、誤差データはすべ
て加算される。次に、加算器1011と1013の間に
はオーバー・アンダーフロー変換回路1012を設け
る。
【0119】このオーバー・アンダーフロー変換回路1
012は、テーブルを有しており、その入力は誤差デー
タと近似値その物であるところが異なる。このオーバー
・アンダーフロー変換回路1012のテーブルでは、誤
差データの最終計算結果がオーバーフローまたは、アン
ダーフローしていないかチェックする。
【0120】ここでいうオーバーフローとは、バイナリ
ー計算でのオーバーフロー、アンダーフローではなく、
誤差データの表現範囲に対する判定である。例えば、前
記8ビットLCDで、256階調表示し、誤差を正負で
表す場合、一つの近似値で表現するのは256/7階調
である。
【0121】従って、誤差データは−256/14〜2
56/14の間になければならない。この範囲をオーバ
ーした場合には、近似値を+1し、アンダーした場合は
近似値を−1する。
【0122】さらに、オーバーした場合は、一つ上の階
調の近似値に対するマイナスの誤差を、アンダーした場
合は一つ下の近似値に対するプラスの誤差を新たに算出
して、最終的に新しい近似値と新しい誤差データを算出
する。
【0123】この変換をするのがここでのオーバー・ア
ンダーフロー変換回路1012である。このオーバー・
アンダーフロー変換回路1012の変換テーブルは、図
12に示すように誤差と近似値を入力し、新たな誤差と
近似値を出力するか、または、図13に示すように誤差
データのみ入力し、新たな誤差データを出力すると共
に、近似値に対する+1,−1,0のいずれの処理を行
なうかの信号を出力する物(1014)でもよい。この
場合近似値の計算はさらにもう一段の加算器1015で
行なう。
【0124】後者の場合の変換テーブルの一例を図15
に示す。ラッチ1013にラッチされた近似値は、表示
デバイスに出力され、誤差データはラインバッファのw
rit pointrで示された当該画素の位置に書き
戻される。
【0125】この処理を一ライン続けることにより、表
示画素の近似値は、近傍画素の誤差データを重みをもっ
て加えられた後、表示デバイスに出力される。また、各
表示画素の誤差データはラインバッファ1000に記憶
され、次のラインを表示を行なうときに使用されること
になる。
【0126】[4.2]図16は、誤差データの加算を
パイプライン的に実施する誤差拡散回路の構成を示す図
である。また、図17は、同実施の形態における階調制
御装置の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【0127】前記[4.1]の例と同様に、ラインバッ
ファ1000は、一画面の表示毎にクリアされる。画面
の最上位ラインの表示の時はラインバッファの内容は
“0”である。
【0128】ラッチ1101〜1105は、各ラインの
表示開始時には“0”にクリアされている。あるライン
のある画素pの表示を行なう場合、まず、pの近似値と
誤差データがラッチ1101に入力される(T1)。
【0129】この時、ラインバッファ1000からはそ
の上側の画素aのデータがラッチ1003に読みださ
れ、ラッチ1101のpの誤差データには、aの誤差デ
ータの1/16が加えられ(T2)で1102にラッチ
される。
【0130】(T2)ではラッチ1101に画素qが入
力され、ラインバッファ1000からはbの誤差データ
がラッチ1003に読みだされる。ラッチ1102のp
にはbの誤差データの5/16が加えられると同時に、
ラッチ1101のqにはbの1/16が加えられ、それ
ぞれ次のクロック(T3)で1103,1102にラッ
チされる。
【0131】(T3)では、ラッチ1101にはrが入
力され、ラインバッファ1000からはcの誤差データ
が読みだされる。(T3)では、1103のp′′には
cの誤差データの3/16が、1102のq′にはcの
5/16が、1101のrにはcの1/16が加えられ
る。
【0132】次のクロック(T4)でこれらの加算結果
はそれぞれ1104,1103,1102にラッチされ
る。この間、近似値は変化せず1102,1103,1
104に順次移される。
【0133】1104にラッチされた状態では、上側ラ
インの誤差データがそれぞれの重みをもって、pの誤差
データに加えられている状態である。このタイミングで
は、1104のpの誤差データに1105の出力、即ち
一つ前の表示画素である左隣の画素oの誤差のデータを
7/16したものが加えられた後、前記オーバー・アン
ダーフロー変換回路1012を通って次のクロック(T
5)で1105にラッチされる。
【0134】1105にラッチされた状態で、新しいp
の近似値と誤差データに分けられる。近似値は表示デバ
イスに出力され、誤差データは前段の右隣の画素への加
算に使用されると同時に、ラインバッファの当該位置に
書き戻される。
【0135】以上のような動作を繰り返すことによっ
て、画素pに周辺部の誤差データが重み付けをもって加
算され、その新しい誤差データがラインバッファ100
0に書き戻される事になる。 <第5の実施の形態>上述の第3の実施の形態及び第4
の実施の形態においては、近似値がカバーする誤差の範
囲を表すために、誤差データを表すのに1ビット追加し
た。これにより、例えば256階調を8階調のLCDで
表示するときには、256/7の階調幅を表すのに6ビ
ットを使用した。
【0136】しかし、この6ビットで256/7、即
ち、約37階調を表しているために、誤差を加算したと
きにオーバーフロー、アンダーフローの検出処理と、近
似値と誤差データの再計算が必要となる。そのために、
オーバー・アンダーフロー変換回路と言うものを必要と
した。そこで、ここでは、この再計算が必要ない方法を
提案する。
【0137】上述の第2の実施の形態に於いて、例え
ば、256/7=約37階調を6ビットで表す様に誤差
データを変換するときに、1ビットに1階調の重みを付
け、6ビットで表せる64階調の内の一部の範囲で37
階調を表現したために、その37階調をオーバーフロー
したか、アンダーフローしたかの検出に特別な回路が必
要となった。
【0138】そこで、6ビットで表現できる段階全体で
約37階調を表現するようにあらかじめ変換しておくこ
とにする。即ち、図18に示すように、近似値との誤差
をEとすると、誤差データE′=E×64/37、正確
にはE′=E×64/(256/7)=E×7/4の変
換を行なうことで、256/7階調を64ビットで平均
的に表現する。誤差データは、加算方向の正の整数また
は、正負の誤差データのいずれでもよい。例えば、誤差
データを正負の数値で表す場合、入力データx=18
(0X12)のとき、、近似値は“000”であり、誤
差はE=18、E′=18×7/4=31.5となり、
E=“011111”で表す。
【0139】入力データが19(0X13)の場合は、
近似値“001”、誤差E=18であり、E′=31.
5となり、E′=“100001”となる。図19は、
正負の誤差データを使用した場合の変換例を示す図であ
る。この方法では、誤差データをすべて加算した結果
は、やはり6ビット全体で表しているため、誤差データ
のオーバーフロー、及びアンダーフローは単純な数値計
算のオーバーフロー、アンダーフローで表すことがで
き、新しい誤差データは、オーバーまたはアンダーした
値の下位6ビットをそのまま使用することができる。
【0140】本実施の形態の方法を適用した場合、上述
の第4の実施の形態において提案した一括型の誤差拡散
回路と、パイプライン方式の誤差拡散回路とは、それぞ
れ図20及び図21に示すように構成することができ
る。
【0141】すなわち、第4の実施の形態において述べ
た誤差拡散回路において、オーバー・アンダーフロー変
換回路が削除された形となっている。また、加算器に於
いて、近似値と、誤差データはバイナリーとして結合さ
れ、一つの数値として加算されることにより、誤差デー
タのオーバーフロー、アンダーフローを特に意識する必
要がなくなる。
【0142】但し、パイプライン方式に於いて、オーバ
ーフロー・アンダーフローは、最終段でのみ発生するた
め、近似値を含めた加算回路はここだけに存在すればよ
い。 <第6の実施の形態>最後に、上述の第4の実施の形態
及び第5の実施の形態においては、Floyd & S
teinbergの方法に従って誤差の拡散を行なって
いるが、より計算を簡略化するために、図11に於け
る、画素pへのa,b,c及びoからの誤差拡散の係数
として、以下のような係数を使用することを提案する。
【0143】 提案の係数 Floyd & Steinbergの係数 o:8/16 7/16 a:2/16 1/16 b:4/16 5/16 c:2/16 3/16 本提案に付いては図示していないが、図12〜図21に
おける1006,1008が2/16回路に、1007
が4/16回路に、1009が8/16回路に変更にな
る。これにより誤差の計算がシフト演算、即ち位置合わ
せのみで可能となり、誤差計算回路を簡単に構成するこ
とができる。
【0144】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
表現したい階調数をリニアーに補間し、飽和やコントラ
スト強調が発生しないようになる。また、表示装置にお
いても、誤差拡散方式を適用できることにより、今まで
以上に階調表現が自然に近くなる。さらに、フレーム間
引きを使用しないためちらつきがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な表示装置の構成を示す図である。
【図2】8ビットデータの上位3ビットを8階調ドライ
バに入力した場合の表示特性を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る第1の方式を
実現するための階調制御装置の構成を示す図である。
【図4】同実施の形態における第2の方式を実現するた
めの階調制御装置の構成を示す図である。
【図5】同実施の形態における第3の方式を実現するた
めの階調制御装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る誤差計算方式
の概要を示す図である。
【図7】同実施の形態における誤差計算テーブルを示す
図である。
【図8】同実施の形態における誤差変換テーブルの一例
を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る第1の方式の
階調制御装置の構成を示す図である。
【図10】同実施の形態における第2の方式の階調制御
装置の構成を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る階調制御装
置のラインバッファを説明するための図である。
【図12】同実施の形態における階調制御装置の誤差拡
散回路の構成を示す図である。
【図13】同実施の形態における誤差拡散回路のオーバ
・アンダーフロー変換回路の構成を示す図である。
【図14】同実施の形態における階調制御装置の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図15】同実施の形態における誤差拡散回路の変換テ
ーブルを示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係る階調制御装
置のラインバッファを説明するための図である。
【図17】同実施の形態における階調制御装置の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る階調制御装
置の誤差データの平均化を説明するための図である。
【図19】同実施の形態における誤差階調制御装置の誤
差拡散テーブルを示す図である。
【図20】同実施の形態における階調制御装置の誤差拡
散回路を示す図である。
【図21】同実施の形態における階調制御装置の誤差拡
散回路を示す図である。
【符号の説明】
100…CPU、101…バス、102…メモリ、10
3…ディスプレイコントローラ、104…フレームメモ
リ、105…表示デバイス、106…ルックアップテー
ブル、201…階調圧縮テーブル、202…誤差拡散回
路、301…バスインターフェイス、302…表示タイ
ミングコントローラ、303…アドレス制御回路、30
4…書き込みデータ圧縮回路、305…読みだしデータ
逆変換回路、401…CPUインターフェイス、402
…書き込みデータ圧縮回路、403…読みだしデータ逆
変換回路、404…カラーパレットメモリ、601…誤
差計算テーブル、701…書き込みデータ誤差計算回
路、702…読みだしデータ誤差逆変換回路、801…
書き込みデータ誤差計算回路、802…読みだしデータ
誤差逆変換回路、803…カラーパレットメモリ、10
01…リードポインタ、1002…ライトポインタ、1
003〜1010,1013…ラッチ、1011…加算
器、1012…オーバ・アンダーフロー変換回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画像を階調データまたは、ルックア
    ップテーブルのインデックスとして記憶し、この記憶さ
    れた表示画像を表示タイミングに応じて読みだし、直接
    または、ルックアップテーブルによって表示データの階
    調データに変換した後、誤差拡散回路によって表示階調
    を疑似的に増加させるコンピュータなどの情報処理装置
    における表示装置の階調制御装置において、前記誤差拡
    散回路に入力される階調データを、式(1)によって変
    換する変換手段を具備したことを特徴とする階調制御装
    置。 y=x×F/(2^m) …(1) ここで F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1 …(2) x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 y:誤差拡散回路に入力する階調データ。mビットで表
    す。 F:誤差拡散法で表現できる階調数 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 変換後のデータyの上位(m−n)ビットは、近似値P
    を表し、下位nビットは誤差Eを表す。
  2. 【請求項2】 主メモリ、またはフレームメモリに、表
    示画像を階調データとして記憶し、この記憶された表示
    画像を表示タイミングに応じて、前記主メモリ、または
    フレームメモリから読みだし、誤差拡散回路によって表
    示階調を疑似的に増加させるコンピュータなどの情報処
    理装置における表示装置の階調制御装置において、 前記主メモリ、またはフレームメモリに書き込む階調デ
    ータを、式(1)によって変換する変換手段を具備した
    ことを特徴とする階調制御装置。 y=x×F/(2^m) … (1) ここで F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1 … (2) x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 y:主メモリ、またはフレームメモリに入力するデー
    タ。mビットで表す。 F:誤差拡散法で表現できる階調数 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 変換後のデータyの上位(m−n)ビットは、近似値P
    を表し、下位nビットは誤差Eを表す。
  3. 【請求項3】 主メモリ、またはフレームメモリに、表
    示画像をルックアップテーブルのインデックスとして記
    憶し、この記憶された表示画像を表示タイミングに応じ
    て、前記フレームメモリから読みだし、ルックアップテ
    ーブルによって階調データに変換した後、誤差拡散回路
    によって表示階調を疑似的に増加させるコンピュータな
    どの情報処理装置における表示装置の階調制御装置にお
    いて、 前記ルックアップテーブルに設定する階調データを、式
    (1)によって変換する変換手段を具備したことを特徴
    とする階調制御装置。 y=x×F/(2^m) … (1) ここで F=(2^(m−n)×(2^n−1)+1 … (2) x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 y:ルックアップテーブルに入力するデータ。mビット
    で表す。 F:誤差拡散法で表現できる階調数 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 変換後のデータyの上位(m−n)ビットは、近似値P
    を表し、下位nビットは誤差Eを表す。
  4. 【請求項4】 表示画像を階調データまたは、ルックア
    ップテーブルのインデックスとして記憶し、この記憶さ
    れた表示画像を表示タイミングに応じて読みだし、直接
    または、ルックアップテーブルによって表示データの階
    調データに変換した後、誤差拡散回路によって表示階調
    を疑似的に増加させるコンピュータなどの情報処理装置
    における表示装置の階調制御装置において、 前記誤差拡散回路に入力される階調データを、nビット
    の近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差データEに変
    換する変換手段を具備したことを特徴とする階調制御装
    置。ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
    /(n−1)の整数N倍の数値との差を表す正整数また
    は、xとxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の
    数値との差を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが
    近似値Pとなる。
  5. 【請求項5】 主メモリ、またはフレームメモリに、表
    示画像を階調データとして記憶し、この記憶された表示
    画像を表示タイミングに応じて、前記主メモリ、または
    フレームメモリから読みだし、誤差拡散回路によって表
    示階調を疑似的に増加させるコンピュータなどの情報処
    理装置における表示装置の階調制御装置において、 前記主メモリ、またはフレームメモリに書き込むデータ
    を、nビットの近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差
    データEに変換する変換手段を具備したことを特徴とす
    る階調制御装置。ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
    /(n−1)の整数N倍の数値との差を表す正整数また
    は、xとxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の
    数値との差を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが
    近似値Pとなる。
  6. 【請求項6】 主メモリ、またはフレームメモリに、表
    示画像をルックアップテーブルのインデックスとして記
    憶し、この記憶された表示画像を表示タイミングに応じ
    て、前記フレームメモリから読みだし、ルックアップテ
    ーブルによって階調データに変換した後、誤差拡散回路
    によって表示階調を疑似的に増加させるコンピュータな
    どの情報処理装置における表示装置の階調制御装置にお
    いて、 前記ルックアップテーブルに設定する階調データを、n
    ビットの近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差データ
    Eに変換する変換手段を具備したことを特徴とする階調
    制御装置。ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
    /(n−1)の整数N倍の数値との差を表す正整数また
    は、xとxに最も近い2^m/(n−1)の整数N倍の
    数値との差を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが
    近似値Pとなる。
  7. 【請求項7】 表示画像を階調データまたは、ルックア
    ップテーブルのインデックスとして記憶し、この記憶さ
    れた表示画像を表示タイミングに応じて読みだし、直接
    または、ルックアップテーブルによって表示データの階
    調データに変換した後、誤差拡散回路によって表示階調
    を疑似的に増加させるコンピュータなどの情報処理装置
    における表示装置の階調制御装置において、 前記誤差拡散回路に入力される階調データを、nビット
    の近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差データEに変
    換する変換手段を具備したことを特徴とする階調制御装
    置。ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 G:表示装置の一つの階調で補間する階調数であり、2
    ^m/(2^n−1)で表される。誤差データEは、x
    とxに最も近いxを越えない2^m/(n−1)の整数
    N倍の数値との差を2^(m−n+1)/G倍した数を
    表す正整数または、xとxに最も近い2^m/(n−
    1)の整数N倍の数値との差を2^(m−n+1)/G
    倍した数を表す正負の整数。これらの場合の整数Nが近
    似値Pとなる。
  8. 【請求項8】 主メモリ、またはフレームメモリに、表
    示画像を階調データとして記憶し、この記憶された表示
    画像を表示タイミングに応じて、前記主メモリ、または
    フレームメモリから読みだし、誤差拡散回路によって表
    示階調を疑似的に増加させるコンピュータなどの情報処
    理装置における表示装置の階調制御装置において、 前記主メモリ、またはフレームメモリに書き込むデータ
    を、nビットの近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差
    データEに変換する変換手段を具備したことを特徴とす
    る階調制御装置。ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 G:表示装置の一つの階調で補間する階調数であり、2
    ^m/(2^n−1)で表される。 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
    /(n−1)の整数N倍の数値との差を2^(m−n+
    1)/G倍した数を表す正整数または、xとxに最も近
    い2^m/(n−1)の整数N倍の数値との差を2^
    (m−n+1)/G倍した数を表す正負の整数。これら
    の場合の整数Nが近似値Pとなる。
  9. 【請求項9】 主メモリ、またはフレームメモリに、表
    示画像をルックアップテーブルのインデックスとして記
    憶し、この記憶された表示画像を表示タイミングに応じ
    て、前記フレームメモリから読みだし、ルックアップテ
    ーブルによって階調データに変換した後、誤差拡散回路
    によって表示階調を疑似的に増加させるコンピュータな
    どの情報処理装置における表示装置の階調制御装置にお
    いて、 前記ルックアップテーブルに設定する階調データを、n
    ビットの近似値Pと(m−n+1)ビットの誤差データ
    Eに変換する変換手段を具備したことを特徴とする階調
    制御装置。ここで x:表示したい本来の階調データ。mビットで表す。 n:表示装置で表現できる階調数(2^n)を表現する
    ビット数 2^nは2のn乗 G:表示装置の一つの階調で補間する階調数であり、2
    ^m/(2^n−1)で表される。 誤差データEは、xとxに最も近いxを越えない2^m
    /(n−1)の整数N倍の数値との差を2^(m−n+
    1)/G倍した数を表す正整数または、xとxに最も近
    い2^m/(n−1)の整数N倍の数値との差を2^
    (m−n+1)/G倍した数を表す正負の整数。これら
    の場合の整数Nが近似値Pとなる。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9いずれか1項記
    載の階調制御装置において、 前記誤差拡散回路は、 前記表示装置の一画面の水平画素数をw、誤差データE
    がeビットで表されるとき、少なくともe×wビットの
    容量を持ち、一ライン分の誤差データEを記憶するライ
    ンバッファと、 前記階調データを近似値データPと誤差データEに分離
    する分離手段と、 前記分離手段により分離された表示画素pの誤差データ
    Eに、Floyde& Steinbergの方法に従
    って、一つ左側の画素oの誤差データの7o/16と、
    一ライン前に表示したpの左上側のa,真上のb,右上
    のcのそれぞれの誤差データを、前記ラインバッファか
    ら読みだし、それぞれ3a/16、5b/16、c/1
    6したデータを加算する加算手段と、 前記加算手段により加算された誤差データEを前記ライ
    ンバッファのpに相当する部分に格納する誤差データ格
    納手段と、 前記加算手段により加算された誤差データが、オーバー
    フローまたは、アンダーフローした場合に、前記近似値
    データPをインクリメント或いはデクリメントするオー
    バ・アンダーフロー変換手段と、 前記近似値データPを表示装置に出力する近似値データ
    出力手段とから構成されることを特徴とする階調制御装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項9いずれか1項記
    載の階調制御装置において、 前記誤差拡散回路は、 前記表示装置の一画面の水平画素数をw、誤差データE
    がeビットで表されるとき、少なくともe×wビットの
    容量を持ち、一ライン分の誤差データEを記憶するライ
    ンバッファと、 前記階調データを近似値データPと誤差データEに分離
    する第1の分離手段と、 前記分離手段により分離された表示画素pの誤差データ
    Eに、Floyde& Steinbergの方法に従
    って、一つ左側の画素oの誤差データの8o/16と、
    一ライン前に表示したpの左上側のa,真上のb,右上
    のcのそれぞれの誤差データを、前記ラインバッファか
    ら読みだし、それぞれ2a/16、4b/16、2c/
    16したデータを加算する加算手段と、 前記加算手段により加算された誤差データEを前記ライ
    ンバッファのpに相当する部分に格納する誤差データ格
    納手段と、 前記加算手段により加算された誤差データが、オーバー
    フローまたは、アンダーフローした場合に、前記近似値
    データPをインクリメント或いはデクリメントするオー
    バ・アンダーフロー変換手段と、 前記近似値データPを表示装置に出力する近似値データ
    出力手段とから構成されることを特徴とする階調制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011027A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Victor Co Of Japan Ltd 画像信号処理装置
US7839375B2 (en) 2005-07-14 2010-11-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Modifying image signals for display device
JP2013174760A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Japan Display West Co Ltd 画像表示装置、画像表示装置の駆動方法および階調変換プログラム、並びに、階調変換装置

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