JPH0954486A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0954486A
JPH0954486A JP7209641A JP20964195A JPH0954486A JP H0954486 A JPH0954486 A JP H0954486A JP 7209641 A JP7209641 A JP 7209641A JP 20964195 A JP20964195 A JP 20964195A JP H0954486 A JPH0954486 A JP H0954486A
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JP
Japan
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developer
image
carrier
toner
electrode
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Application number
JP7209641A
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English (en)
Inventor
Toru Komatsu
小松  徹
Kunio Shigeta
邦男 重田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平均粒径10μm以下の微粒子トナーを支障
なく用い高解像度の画像を形成し、現像剤の劣化などが
生じても画像濃度が高く、かぶりもなく、極めて鮮明な
記録画像を得ることが可能となる現像装置を提供する。 【構成】 現像剤搬送体41と像担持体1が対向する現
像空間Aに電極部を有する板状部材45又は線状の電極
部材50を設置し、板状部材の電極部45b又は電極部
材50には少なくともDC電圧を印加し、前記現像剤搬
送体にはDC成分とAC成分の重畳電圧を印加しトナー
を飛翔させて像担持体1上の潜像を現像する現像装置4
において、現像剤搬送体41に印加するAC成分は、そ
の平均値が最大値の0.65倍より大きく、かつ波高率
が1.2以上、1.6以下である現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写・記録装
置等の現像装置に関し、詳しくは像担持体と現像剤搬送
体とが対向する空間の前記現像剤搬送体移動方向上流側
に、電極部を有する板状部材又は線状の電極部材を設置
し、前記現像剤搬送体に二成分現像剤を供給し、振動電
界下でトナーを飛翔させ反転現像を行う現像装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真複写・記録装置などにお
いてカラー画像を形成するためには、種々の方法が開示
されている。
【0003】例えば、特開昭60−76766号公報に
はトナーと絶縁性キャリアの混合した二成分現像剤を用
い、像担持体上でトナー像を重ね合わせるカラー画像記
録方法が開示されている。この方法は、記録装置が小型
・低コストに構成される、二成分現像剤を使用している
ことからトナーの荷電制御が容易である、などの特徴を
有するために非常に有用である。しかしながら、この方
法で従来使用しているトナー粒径は、10μm以上の比
較的粗いものであり、細線や原稿に忠実な濃度の再現が
できず、高品位の画像を得るためには不完全であった。
この問題を解決するには、トナーの微粒化は必要不可欠
であるが、10μm以下の微粒トナーを用いると種々の
問題点が発生することが知られている。その原因とし
て、(1)微粒化によってファンデルワース力がクーロ
ン力より相対的に大きくなり、現像剤搬送体への直流バ
イアス電圧の印加によってかぶりを防ぐことが困難にな
る、(2)微粒化によってトナーを均一に荷電させるこ
とが困難となり、帯電不良のトナーによってかぶりを生
じる、などということが挙げられる。10μm以下の微
粒トナーを用いるためにいくつかの現像方法が開示され
ている。
【0004】例えば特開平3−131878号公報に
は、現像剤担持体上の現像剤に近接又は接触して板状電
極体を設け、その先端部を現像領域に臨ませ、且つ前記
板状電極体に交番電界を印加する事でパウダークラウド
を先端部から現像領域に拡散し現像を行う画像形成装置
が開示されている。
【0005】また、特開昭59−223467号公報に
は、像形成体と現像剤搬送体上の現像層との間隙にトナ
ー飛翔を制御するワイヤー状の制御電極を設け、該制御
電極又は現像剤搬送体の少なくともいずれか一方に交流
電圧を印加して振動電界を形成し、トナーを飛翔させて
現像を行う現像方法が開示されている。
【0006】どちらの記載も微粒子トナーが使用できる
ことが記載されているが、トナーの劣化などによって、
かぶりが生じやすくなってしまうといった問題があっ
た。
【0007】本発明は上記問題点を解決し、画像濃度が
高くかぶりがない、鮮明な記録画像を得ることが可能な
現像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する本発
明の現像装置は、現像剤搬送体と像担持体が対向する空
間に電極部を有する板状部材を設置し、該板状部材の電
極部には少なくとも直流電圧を印加し、前記現像剤搬送
体には直流電圧と交流電圧の重畳電圧を印加し、現像剤
搬送トナーを飛翔させて前記像担持体上の潜像を現像す
る現像装置において、前記現像剤搬送体に印加する交流
電圧は、その平均値が最大値の0.65倍より大きく、
かつ波高率が1.2以上、1.6以下であることを特徴
とするものである。
【0009】また、本発明の現像装置は、現像剤搬送体
と像担持体が対向する空間に、線状の電極部材を設置
し、該線状の電極部材には直流電圧又は接地電位を印加
し、前記現像剤搬送体には直流電圧と交流電圧の重畳電
圧を印加し、現像剤搬送体上のトナーを飛翔させて前記
像担持体上の潜像を現像する現像装置において、前記現
像剤搬送体に印加する交流電圧は、その平均値が最大値
の0.65倍より大きく、かつ波高率が1.2以上、
1.6以下であることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本願の現像装置においては、像担持体と現像剤
搬送体とが対向する現像空間に電極部を有する板状部材
又は線状電極を設置し、前記電極には少なくとも直流バ
イアス電圧が印加可能であり、現像剤搬送体にはDCバ
イアス電圧にACバイアス電圧を重畳する。このときの
現像空間近傍の様子を図1、図2に示す。
【0011】図1は像担持体1と現像剤搬送体41とが
対向する現像空間Aに、電極部45bを有する板状部材
45aを設置したもので、48は第1の振動電界を、4
9は第2の振動電界を示す。また、図2は像担持体1と
現像剤搬送体41とが対向する現像空間Aに、線状の電
極部材(線状電極)50を設置したもので、48は第1
の振動電界を、49は第2の振動電界を示す。
【0012】図1、図2に示すように、電極(45b,
50)と現像剤搬送体41の間では強い第1の振動電界
48が形成され、低いACバイアス電圧でトナーをキャ
リアから引き剥がすことが可能なのに対し、現像剤搬送
体41と像担持体(感光体ドラム)1の間は弱い第2の
振動電界49であるため非画像領域でのかぶりを抑制す
ることが可能となる。
【0013】この非画像部領域でのかぶりはトナーがキ
ャリアから引き剥がされたあとの電界によって左右され
ると考えられ、このAC電界が小さい方が押さえること
が可能となる。一方、画像部領域の現像性は、トナーが
キャリアから引きはがれたあとは感光体と現像剤搬送体
の間のDC電位の差によって左右されると考えられ、ト
ナーがキャリアから引き剥がされるACバイアス電圧の
最大値に左右されると考えられる。そこで、前記現像剤
搬送体41に印加するAC成分を、その平均値が最大値
の0.65倍より大きく、かつAC電圧の波形の波高率
を1.2以上、1.6以下とすることにより、現像剤の
劣化などによっても高い現像性と低いかぶりを両立する
ことが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0015】図3(a)は本願の板状電極を有する現像
装置の一例を示す画像形成装置の部分断面図を、図3
(b)は本願の線状電極を有する現像装置の一例を示す
画像形成装置の部分断面図を示したものである。これら
の図において、41はアルミニウム、ステンレス鋼など
の非磁性材料をサンドブラスト処理によりJIS10点
平均粗さRzによる表示(JIS−B0610)で1〜
2μmの粗面処理を施し、回転可能に支持された現像材
搬送体、43は現像剤42を撹拌して成分を均一にする
撹拌器、44は前記現像剤42を前記現像剤搬送体41
に供給する供給ローラ、46は前記現像剤搬送体41上
の現像剤層の厚みを規制する現像剤搬送規制棒、47は
前記現像剤搬送体41上の消費された現像剤42をはぎ
取るスクレーパである。図3(a)の45は電極部を有
する板状部材であり、板状部材45aと電極部45bか
らなる。なお、前記電極部を有する板状部材45の詳細
は後述する。図3(b)の50は線状の電極部材(線状
電極)である。該線状電極50は例えばタングステン
鋼、ステンレス鋼などの金属からなる直径0.05〜
0.3mmのワイヤであり、樹脂等によって絶縁被覆し
ていることが好ましい。この線状電極50は、感光体ド
ラム1と前記現像剤搬送体41が対向している現像空間
Aに前記現像剤搬送体41の移動方向に直角に敷設され
る。線状電極50の敷設は、該線状電極50の両端を引
っ張りバネを介して係着されている。
【0016】現像剤搬送体41には直流バイアスに交流
バイアスを重畳可能な電源E1を保護抵抗R1を介して
印加する。また、電極部45b及び線状電極50にも直
流バイアスに交流バイアスを重畳可能な電源E2を保護
抵抗R2を介して印加する。これらの電源として、例え
ば長野愛知電気社製の現像バイアス用電源(HV−32
8A)を使用し、出力波形を抵抗成分によって任意に変
化させた。ACバイアス電圧の実効値はアドバンテスト
社製デジタル・マルチメーター(R6450)によって
測定した。またAC電圧の波形はヒューレットパッカー
ド社製オシロスコープ(HP54504A)にて測定を
行い最大値を求めた。そしてAC電圧の波高率はここで
求めた実効値及び最大値を(1)式に挿入することによ
って求めた。
【0017】 (波高率)=(最大値)/(実効値) ・・・(1) また、平均値はオシロスコープによって測定した波形を
(2)式に従って積分することによって求めた。
【0018】
【数1】
【0019】但し、Tは波形の周期、e(t)は波形の
瞬時値を示す。
【0020】図4には本発明で使用し得る前記電極部を
有する板状部材45の形状と配置について示している。
図5には本発明で使用し得る複数個の電極部を有する板
状部材45の形状と配置について示している。
【0021】図4(a)のように前記電極部45bを前
記板状部材45aに形成する。このとき電極部45bの
全体を前記現像剤搬送体41と前記板状部材45aの最
近接点Pより該現像剤搬送体41の回転方向の下流側に
位置するように構成する。このように構成することで、
前記最近接点Pより上流側でトナークラウドが発生せず
下流への現像剤のトナー濃度を均一に保つことができ
る。図4(b)のように前記電極部45bの下流側にひ
さしを設置することは、トナーの電極上への回り込みを
さけることができるために好ましい。図5(a)は複数
の電極を設けるものである。このとき上流側の電極部4
5cに前記電極部45bよりも大きなDCバイアス電圧
を印加することは、電極上に回り込んでくるトナーを押
し出す電界が形成されるために好ましい。また、図5
(b)のように感光体ドラム1側及び現像剤搬送体41
側を絶縁層で構成することは、感光体ドラム1及び現像
剤搬送体41への電流のリークを防ぐことができ、高い
電圧を維持することが可能となるために好ましい。図4
(a),(b),図5(a)においても、電流のリーク
を防ぐために電極部が露出している部分には10〜10
0μm程度の絶縁層をコーティング処理することが望ま
しい。
【0022】このとき好ましい前記電極部45bの電極
幅L(mm)の範囲は現像剤搬送体41から感光体ドラ
ム1へ飛翔させる振動電界を与える条件によって決めら
れる。つまり現像剤搬送体41の移動速度V(mm/s
ec)、現像剤搬送体41に印加するACバイアス電圧
の周波数fAC(Hz)に依存する。現像剤搬送体41の
移動速度V(mm/sec)が速いと現像剤搬送量が増
加するために現像性向上に有効であるが、速すぎると画
像濃度の偏りを生じるために100〜500(mm/s
ec)が好ましい。周波数は、低いと現像性や諧調性に
は有利であるが低すぎると感光体ドラム1上に先に現像
されたトナーが、現像装置4に引き戻され混色を起こし
てしまう。そのため周波数は500Hzから20kHz
の範囲が好ましい。しかしながら電極板両者のバランス
による振動の回数を考えると、 5≦L・fAC/V≦20 が好ましく、 Lは0.05≦L≦1.0 が
好ましい。
【0023】板状部材45aは50μm〜400μm程
度の厚さからなる絶縁体で構成され、例えばポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、フェノ
ール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエーテル系樹脂などが好ましく、ガラ
ス繊維や炭素繊維など該絶縁体を強化したものを使用す
ることは更に好ましい。そして、前記電極部は現像剤搬
送方向に100μm〜2000μm程度の幅を持った銅
箔が用いられ、板状部材45aによって支持される。
【0024】上記では本願画像形成装置の現像装置4に
用いる前記複数の電極部を有する板状部材45として、
図4に記述されるものについて述べたが、これに派生す
るような構成を有する電極部材についても同様に本発明
の現像装置に用いることができることはもちろんであ
る。
【0025】また、前記線状電極50の直径はキャリア
からトナーを引きはがす第1の振動電界の与える領域を
支配するために、現像性に対して影響を与える。しかし
ながら、線状電極50は感光体ドラム1と現像剤搬送体
41という限られた間隙に装填されるために、直径0.
05〜0.3mmに限られてしまう。そのため現像剤搬
送体41の移動速度V(mm/sec)、現像剤搬送体
41に印加するACバイアス電圧の周波数fAC(Hz)
の好適条件は板状電極45と異なる。現像剤搬送体41
の移動速度V(mm/sec)が速いと現像剤搬送量が
増加するために現像性向上に有効であるが、線状電極5
0を用いると画像濃度の偏りを生じるやすいために10
0〜400(mm/sec)が好ましい。周波数は、低
いと現像性や諧調性には有利であるが低すぎると感光体
ドラム1上に先に現像されたトナーが、現像装置4に引
き戻され混色を起こしてしまう。また、線状電極50の
直径が板状電極45の電極幅に比べ小さいので周波数は
1kHzから20kHzの範囲が好ましい。
【0026】図1に示すように、前記電極部を有する板
状部材45を現像空間Aに設定する際、現像剤搬送体4
1と感光体ドラム1との対向位置と電極部先端のなす角
θは、現像性を考えるとθが大きいほうが好ましいが、
大きすぎると電極を現像空間Aに設置する効果がなくな
ってしまうので、θは0〜20°の角度であることが望
ましい。また感光体と現像剤搬送体の間隙は小さい方が
少ないバイアスで現像性を得ることができるために好ま
しいが、小さすぎると電極部材の設定が困難になるため
に0.2から1.0mmが好ましい。
【0027】現像剤搬送体41の移動速度VS(mm/
sec)と感光体ドラム1の移動速度VP(mm/se
c)の比は、大きいと現像性が上がるが、大きすぎると
画像後端でのエッジ効果が顕著になるため、 VS/VP=0.5〜4.0 の範囲が好ましい。前記現像剤搬送体41により搬送さ
れる現像剤量は、多ければ現像性があがるが、多すぎる
とキャリアが穂立ちによって感光体ドラム1上に付着し
てしまうため5mg/cm2から40mg/cm2の範囲
に含まれることが好ましい。
【0028】一方、図2に示すように、前記線状の電極
部材(線状電極)50を現像空間Aに設置する際には、
感光体ドラム1と現像剤搬送体41の間隙は現像剤層の
穂立ちなどを考え0.4mmから2.0mmが好まし
い。現像剤搬送体41の移動速度VS(mm/sec)
と感光体ドラム1の移動速度VP(mm/sec)の比
は、大きいと現像性が上がるが、大きすぎると画像後端
でのエッジ効果が顕著になるため、 VS/VP=1.0〜3.0 の範囲が好ましい。前記現像剤搬送体41により搬送さ
れる現像剤量は、多ければ現像性があがるが、多すぎる
とキャリアが穂立ちによって感光体ドラム1上に付着し
てしまう。しかも板状部材と異なり穂立ちを抑制するこ
とが不可能であるために5mg/cm2から30mg/
cm2の範囲に含まれることが好ましい。
【0029】板状電極45、線状電極50のどちらを使
用したとしても、前記現像剤搬送体41に印加するAC
電圧が大きいほどトナーを振動させるようになり現像性
は向上する。しかし高すぎると絶縁破壊による感光体ド
ラム1への落雷現象や非画像領域へのかぶりが顕著にな
る。そのため印加交流バイアス電圧(VACP-P)は2
00V〜2kVの範囲が好ましい。かぶりの発生は前記
現像剤搬送体41に印加する直流電圧成分を制御するこ
とによって防止し、絶縁破壊は現像剤搬送体41の表面
を絶縁性もしくは半絶縁性の被膜を設けること、現像剤
のキャリアを絶縁性コーティングすることによって防止
することができる。
【0030】板状電極45にはトナー汚れを防ぐために
現像剤搬送体41に印加するのと同じ極性のDCバイア
スを印加するのが好ましく、現像剤搬送体41に印加す
るDCバイアス電圧よりも大きなDCバイアス電圧を印
加するのがより好ましい。更にACバイアス電圧を重畳
することも電極の汚れを防止することができるため好ま
しい。一方、線状電極50でも同様に、現像剤搬送体4
1に印加するDCバイアス電圧と同極性のDCバイアス
電圧を印加することが好ましい。また、線状電極50で
は板状電極45と異なり曲率が大きいため汚れが堆積し
ないために接地電位を印加することも可能であり、これ
は現像性の点からもより好ましい。また板状電極45と
同様ACバイアスを重畳することも電極汚れを防止する
ことができるために好ましい。
【0031】図6は本願現像装置4を用いた画像形成装
置(コニカ(株)製9028改造機)の概要構成図であ
る。1はアルミ素管に光導電体を塗布された像担持体で
ある感光体ドラムであり、時計まわりで回転するように
構成されている。2は帯電手段たるスコロトロン帯電
器、3は像露光手段たるレーザビームを用いた画像書き
込み装置、4A,4B,4C,4Dはそれぞれ特定色の
現像剤を収容した現像装置、5は転写装置、6はクリー
ニング装置、8は画像読み取り装置である。
【0032】前記各現像装置4A,4B,4C,4D
は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
黒色(K)の現像剤を収容するもので、前記感光体ドラ
ム1と所定の間隙をもつ各現像剤搬送体41を備え、感
光体ドラム1上の潜像を非接触の反転現像で顕像化する
機構を有している。前記現像剤搬送体41は反時計まわ
りに回転するように構成されている。
【0033】前記転写装置5の転写ベルト5bは転写極
5aを内包し、画像形成中は感光体ドラム1の表面より
離間した位置に保たれ、前記感光体ドラム1上の画像形
成が終了後転写材に転写するときのみ図示のように前記
感光体ドラム1の表面に接触される。
【0034】前記クリーニング装置6のクリーニングブ
レード6aとトナー搬送ローラ6bは、画像形成中は感
光体ドラム1の表面より離間した位置に保たれ、画像転
写後のクリーニング時のみ図示のように感光体ドラム1
の表面に圧接される。かかる画像形成装置によるカラー
画像の形成は次のように行われる。
【0035】まず、本実施例による多色トナー像の形成
は画像を読み込むことから始まる。すなわち、画像読み
取り装置8のハロゲンランプ80が原稿台7に乗せたオ
リジナル原稿を照射し、その反射光が第一ミラー81、
第二ミラー82、第三ミラー83で反射され、レンズ8
4、ダイクロイックプリズム85を経て青、赤、緑に色
分解され、青は青用のCCD86、赤は赤用のCCD8
7、緑は緑用のCCD88に読み込まれる。CCDから
のアナログ信号は図示されないA/D変換基板によって
デジタル信号に変換され画像処理される。
【0036】この画像処理されたデジタル信号が前記画
像書き込み装置3に入力されると、図示しない書き込み
光源である半導体レーザは、図示しないコリメータレン
ズ及びシンドリカルレンズを通過し、駆動モータ31に
より回転される回転多面鏡34によって回転走査され、
fθレンズ32とシリンドリカルレンズ33を経て、ミ
ラー35により光路を曲げられて、あらかじめ帯電手段
たる前記スコロトロン帯電器2によって一様な電荷を付
与された前記感光体ドラム1の周面上に投射され、主走
査がなされて輝線を形成する。従って、レーザービーム
による主走査と、前記感光体ドラム1の回転による副走
査により該感光体ドラム1の周面上に第1の色に対応す
る静電潜像が形成されていく。
【0037】この静電潜像は、イエロー(Y)のトナー
と磁性キャリアからなる二成分現像剤が装填された現像
装置4Aによって反転現像され、感光体ドラム1にトナ
ー像が形成される。得られたトナー像は感光体ドラム1
の表面に保持されたまま感光体ドラム1から引き離され
ている前記転写装置5と前記クリーニング装置6の下を
通過し、次の画像形成サイクルに入る。
【0038】前記感光体ドラム1は前記スコロトロン帯
電器2により再び帯電され、次いで、第二の色に対応す
るデジタル信号が前記画像書き込み装置3に入力され、
前述した第一の色信号の場合と同様にして感光体ドラム
1表面への書き込みが行われ静電潜像が形成される。静
電潜像は第二の色としてマゼンタ(M)のトナーと磁性
キャリアからなる二成分現像剤を装填した現像装置4B
によって反転現像される。このマゼンタ(M)のトナー
像は、すでに形成されている前述のイエロー(Y)のト
ナー像の上にも形成される。
【0039】4Cはシアン(C)のトナーと磁性キャリ
アからなる二成分現像剤を有する現像装置で、第一、第
二の色と同様に感光体ドラム1表面にシアン(C)のト
ナー像を形成する。更に4Dは黒色のトナーと磁性キャ
リアからなる二成分現像剤を有する現像装置であり、前
記の色と同様の処理によって感光体ドラム1表面に黒色
トナー像を形成する。
【0040】かくして感光体ドラム1の周面上に形成さ
れた多色トナー像は、前記転写装置5の転写極5aにト
ナーと逆極性の高電圧を印加することによって給紙装置
9より送られた転写材に転写されるように構成されてい
る。
【0041】即ち、前記給紙装置9に収納された転写材
は、給紙ローラ10の回転によって最上層の1枚が搬出
され感光体ドラム1の像形成とタイミングを合わせて転
写装置5に供給される。
【0042】こうして画像転写を受けた転写材は、転写
装置5の前記転写ベルト5bにそって感光体ドラム1か
ら分離される。図示しない紙除電極によって前記転写ベ
ルト5bから分離された転写材は搬送ベルト11によっ
て定着装置12に搬送され、該定着装置12の定着ロー
ラ12aによって画像を溶着したのち排紙ローラ12b
経て排紙トレイ13に排出される。
【0043】一方、転写材への転写を終えた感光体ドラ
ム1は、更に回転を続けて前記クリーニング装置6のブ
レード6aとトナー搬送ローラ6bを圧接状態とし、残
留したトナーの除去を行い、その終了後前記ブレード6
aを引き離し、その少しあとにトナー供給ローラ6bを
引き離し新たな画像形成プロセスに入る。
【0044】本発明の実施例においては上述の画像形成
装置(コニカ(株)製9028改造機)にビデオインタ
ーフェース基板(部品番号:506087180;コニ
カ社製)を装着し、該基板にプリントコントローラ「S
KYBOX−5028A」(コニカビジネスマシン社
製)を接続し、更にパソコン「PC9801 NS/
R」(日本電気社製)を接続し、本発明の画像形成装置
とした。
【0045】本画像形成装置による画像形成プロセスは
前記フルカラー複写機9028における画像形成プロセ
スと基本的には同一であるが、以下の点が異なる。本画
像形成装置においては、前記パソコンからプリント開始
指令とともに画像データを前記プリントコントローラを
経由して画像形成装置本体に送信し、プリント動作が開
始される。前記画像データは1画素4バイトのYMCK
ビットマップデータであり、本実施例では図7(a)、
(b)に示すようなラインパターンとソリッドパターン
を予め作成し、後述する印字テストの手順に従って前記
画像書き込み部3に入力している。
【0046】図7(a)はラインパターンを示す図であ
る。図において、a1は1ドット横線、a2は2ドット
横線、a3は3ドット横線をそれぞれ示し、b1は1ド
ット縦線、b2は2ドット縦線、b3は3ドット縦線を
それぞれ示す。これらの複数本の横線、縦線から成るラ
インで囲まれた領域の真ん中には、5mm×5mmの黒
ソリッド部K1〜K5、ドット割合25%の1ドット網
点部N1〜N5、イエローソリッド部Y1〜Y5がそれ
ぞれある。
【0047】図7(b)はソリッドパターンを示す図で
ある。図において、H1,H2,H3は黒ベタから白色
に濃度が順次変化する10段ハーフトーン部、N1,N
2,N3は前記1ドット網点部、a1〜a3は前記1〜
3ドット横線、b1〜b3は前記1〜3ドット縦線をそ
れぞれ示す。
【0048】前記現像剤搬送体41に印加するバイアス
電圧E1と、前記感光体ドラム1に印加するバイアス電
圧E2の切り換えは、送信する画像データに応じて行
う。すなわちソリッドパターンを送信するときと、ライ
ンパターンを送信するときとで電源の接続を切り換え
て、異なるバイアス電圧を印加するようにした。
【0049】本発明の現像装置に使用する現像剤とし
て、好ましいトナーはスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、ポリ
エステル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂
に、カラー顔料やカラー染料のような着色成分と荷電制
御剤等をいれ従来公知のトナー粒子製造方法と同様の方
法によってつくることができる。これを従来公知の粒径
選別方法によって、平均粒径20μm以下、好ましくは
5〜10μmの粒子を選別して得る。トナーの帯電量
は、粒径にも依存するが3〜300μC/gが好まし
く、より好ましくは10〜50μC/gである。
【0050】またキャリアには、鉄、クロム、ニッケ
ル、コバルト、亜鉛、銅、などの金属、或いはそれらの
化合物や合金、例えばγ−酸化第二鉄、二酸化クロム、
酸化マンガン、フェライトといった強磁性体や常磁性体
の球形化された粒子、又はそれら磁性体粒子表面をスチ
レン系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、アクリル
系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステルなどの樹脂で球
状に被覆するか、磁性体微粒子を分散して含有した樹脂
や脂肪酸ワックスの球形粒子をつくるかして得られた粒
子を用いる。その平均粒径は70μm以下、好ましくは
30〜50μm程度のものが好適に用いられる。平均粒
径がこれよりも大きいと、トナー像に斑が現れることや
トナー濃度が低くなるために高濃度の現像を行うことな
どの問題が生じ、これよりも小さいと、トナーとともに
感光体ドラム1上に飛翔してしまうという問題を生じ
る。また、キャリアが球形化していると、トナーとキャ
リアの撹拌性、搬送性が向上し、トナーの荷電制御性も
上昇するのでより好ましい。キャリア粒子を樹脂などで
被覆することは、前記現像剤搬送体41に印加するバイ
アス電圧を高くすることができるという効果を与える。
そのため、現像剤搬送体41に高いバイアス電圧を印加
しても、感光体ドラム1に放電して画像を乱すことがな
い。またキャリアの抵抗率は108Ωcm以上、好まし
くは1013Ωcm以上の絶縁性を示すものが好ましい。
この抵抗率は粒子を0.5cm2の断面を有する容器に
いれてタッピングしたのち、詰められた粒子上に1Kg
/cm2の荷重をかけ、荷重と底面電極との間に100
0V/cmの電界が生じる電圧を印加したときの電流値
を読み取ることで得られる値である。この抵抗値が低い
と、前記現像剤搬送体41にバイアス電圧を印加した際
にキャリアに電荷が注入され感光体ドラムにキャリア粒
子が付着したり、バイアス電圧のブレークダウンが起こ
りやすくなる。
【0051】本発明の現像装置には、以上に述べたよう
に球状のキャリアとトナーが混合した二成分現像剤が好
ましく用いられるが、必要に応じて粒子の流動性を上げ
るための流動化剤や像形成体面の清浄化の為のクリーニ
ング剤をトナーに混合することができる。流動化剤とし
ては、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属委石
鹸、非イオン表面活性剤などを用いることができ、クリ
ーニング剤としては脂肪酸金属塩、有機基置換シリコ
ン、フッ素などの表面活性剤を用いることができる。
【0052】(実施例1) 実験機:9028(コニカ(株)製デジタルカラー複写
機)改造機 現像剤(42):キャリアは見かけ密度2.45g/c
3、体積平均粒径45μm、飽和磁化60emu/g
からなるフェライト粒子に樹脂コーティングした球形の
磁性キャリアを使用、トナーは、スチレン・アクリル樹
脂100重量部、顔料10重量部に必要量の荷電制御剤
を混練することによって製造し、粉砕造粒法によって得
られた重量平均粒径7μmの非磁性トナーをトナー比率
がキャリアに対して10wt%、現像分離法によって測
定した平均トナー帯電量(現像分離法によって測定)が
−20μC/gとなるように黒色現像剤を600g作製
した。
【0053】感光体(1):OPC感光体ドラム(直径
φ180mm)、周速140mm/sec 現像剤搬送体(41):ステンレス鋼をサンドブラスト
処理により粗面処理 直径φ20mm、回転数300rpm 電極部を有する板状部材(45):ガラス繊維によって
強化されたエポキシ樹脂(厚み0.16mm)の感光体
面側の銅箔を被覆した板をエッチング処理によって幅
0.05mmの電極を形成。ポリイミドフィルムに感光
体面側を被覆し厚みは0.20mmとなった。
【0054】現像剤搬送体41と感光体ドラム1との間
隙 :0.5mm 現像剤搬送体41と電極部45cの最近接距離:0.2
5mm VS/VP=2.24 現像剤搬送量:10mg/cm2 黒色現像位置における感光体ドラム1の静電潜像の最高
電位:−800V 電極部45bに印加したバイアス電圧:直流バイアス電
圧 :−700V (現像時、非現像時とも電極部に印加する直流バイアス
電圧は変化させず) 現像剤搬送体41に印加するバイアス電圧: 直流バイアス電圧成分:−700V 交流バイアス電圧成分:8kHz 500V,800V(実効値) *)交流成分は矩形波を変化させて重畳。平均値はすべ
て最大値の0.65倍よりも大きい値であった。実験は
実効値をあわせることによって行った。
【0055】〔印字テスト〕まず最初にフルカラーモー
ドでラインパターンを印字し、これを印字サンプル1と
した。つぎに黒単色モードでソリッドパターンとライン
パターンを交互に出力しながらA4判1000枚の連続
プリントを行った。連続プリント終了後、感光体の表面
電位を測定し、背景部の潜像電位VH及びソリッド部の
潜像電位VLが初期設定と同一となるように帯電グリッ
ド及びレーザーパワーを設定し直して、フルカラーモー
ドで再びラインパターンを印字し、これを印字サンプル
2とした。
【0056】連続プリント前の印字サンプル1の画質評
価を表1に示し、連続プリント後の印字サンプル2の画
質評価を表2に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】〔印字品質の評価〕以上のようにして得た
印字サンプル1及び印字サンプル2の黒ソリッド部の現
像性、孤立ラインの再現性、網点部のドット再現性、背
景部のカブリ及び混色をそれぞれを以下のようにして評
価した。
【0060】黒ソリッド部の現像性は、大きさ5mm×
5mmの黒ソリッド部5箇所について、印字精度評価シ
ステム「RT−2000」(ヤーマン社製)を使用し、
測定ウィンドウの大きさを3mm×3mmとしてプリン
ト濃度を測定し、5箇所の平均値(以下最高濃度Dmax
という)を求めて以下の基準で判定した。
【0061】 ○・・・ 1.2 ≦ Dmax △・・・ 1.0 ≦ Dmax< 1.2 ×・・・ Dmax< 1.0 孤立ラインの再現性は、1ドット横線4本について、前
記印字精度評価システム「RT−2000」を使用し、
測定ウィンドウの大きさをライン方向500μm×ライ
ン直交方向3mm、スレッシュレベルを0.5とし、各
ライン毎に15mm間隔で20箇所、全体で80箇所ラ
イン幅を測定し、80箇所の平均値(以下ライン幅W
〔μm〕という)と標準偏差(以下ライン幅偏差W
S〔μm〕という)を求めて以下の基準で判定した。
【0062】 ○・・・ 50≦W<100 かつ WS≦25 △・・・ 100≦W かつ WS≦25 ×・・・ W<50 又は 25<WS 網点部のドット再現性は、ドット割合25%で画像デー
タを作成した大きさ5mm×5mmの1ドット網点部5
箇所について、前記印字精度評価システム「RT−20
00」を使用し、測定ウィンドウの大きさを3mm×3
mm、スレッシュレベルを0.5としてそれぞれのドッ
ト割合を測定し、5箇所の平均値(以下網点面積率A
〔%〕という)と標準偏差(以下網点面積率偏差A
S〔%〕という)を求めて以下の基準で判定した。
【0063】 ○・・・ 10≦A<40 かつ AS≦10 △・・・ 40≦A<60 かつ AS≦10 ×・・・ A<10 又は 60≦A 又は 1
0<AS 背景部のカブリは、背景部に付着した単位面積当たりの
黒トナーの個数を250倍に拡大して数え、10箇所の
平均値(以下カブリトナー数N1〔個/mm2〕という)
を求めて以下の基準で判定した。
【0064】 ○・・・ N1≦10 △・・・ 10<N1≦20 ×・・・ 20<N1 混色は、5mm×5mmのイエローソリッド部5箇所に
ついて、イエローソリッド部上に付着した単位面積当た
りの黒トナーの個数を250倍に拡大して数え、5箇所
の平均値(以下混色トナー数N2〔個/mm2〕という)
を求めて以下の基準で判定した。
【0065】 ○・・・ N2≦ 20 △・・・ 20<N2≦ 40 ×・・・ 40<N2 以上のように、波高率が1.2以上のときは、現像性、
ライン再現性、ドット再現性、カブリ、混色の何れにお
いても良好な結果が得られ、連続プリント後においても
同様であった。波高率が1.6より大きいと初期ではラ
イン再現性やドット再現性が良好であっても、連続プリ
ント後に背景部にカブリが発生したり混色が発生したり
して、良好な結果が得られなかった。また波高率が1.
2より小さいと連続プリント後に、ライン再現性やドッ
ト再現性が悪化した。
【0066】(実施例2) 実験機:9028(コニカ(株)製デジタルカラー複写
機)改造機 現像剤(42):キャリアは見かけ密度2.45g/c
3、体積平均粒径45μm、飽和磁化60emu/g
からなるフェライト粒子に樹脂コーティングした球形の
磁性キャリアを使用、トナーは、スチレン・アクリル樹
脂100重量部、顔料10重量部に必要量の荷電制御剤
を混練することによって製造し、粉砕造粒法によって得
られた重量平均粒径7μmの非磁性トナーをトナー比率
がキャリアに対して10wt%、現像分離法によって測
定した平均トナー帯電量(現像分離法によって測定)が
−20μC/gとなるように黒色現像剤を600g作
製。
【0067】感光体(1):OPC感光体ドラム(直径
φ180mm) 周速140mm/sec 現像剤搬送体(41):ステンレス鋼をサンドブラスト
処理により粗面処理 直径φ20mm、回転数300rpm 線状部材(50):直径100μmのタングステンワイ
ヤーを使用(樹脂による絶縁被覆を行っている) 現像剤搬送体41と感光体ドラム1との間隙 :0.5
mm 現像剤搬送体41と電極部45cの最近接距離:0.2
5mm VS/VP=2.24 現像剤搬送量:10mg/cm2 黒色現像位置における感光体ドラム1の静電潜像の最高
電位:−800V 電極部45b:接地電位(GND) (現像時、非現像時とも電極部に印加する直流バイアス
電圧は変化させず) 現像剤搬送体41に印加するバイアス電圧: 直流バイアス電圧成分:−700V 交流バイアス電圧成分:8kHz、500V,800V
(実効値) *)交流成分は矩形波を変化させて重畳。平均値はすべ
て最大値の0.65倍よりも大きい値であった。実験は
実効値をあわせることによって行った。
【0068】〔印字テスト〕実施例1と同様にして印字
テストを行い、画質を評価し、その結果を表3,表4に
示した。
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】以上のように、波高率が1.2以上のとき
は、現像性、ライン再現性、ドット再現性、カブリ、混
色の何れにおいても良好な結果が得られ、連続プリント
後においても同様であった。波高率が1.6より大きい
と初期ではライン再現性やドット再現性が良好であって
も、連続プリント後に背景部にカブリが発生したり混色
が発生したりして、良好な結果が得られなかった。また
波高率が1.2より小さいと、連続プリント後に、ライ
ン再現性、ドット再現性が悪化した。
【0072】本願発明の実施例には、画像形成装置とし
て前記9028改造機を使用したが、本発明は同様の構
成によって画像形成を行うものについても同様に用いる
ことができる。つまり、複写機、プリンター、ファクシ
ミリ又はこれらの複合機のように、像担持体たる感光体
ドラムや感光体ベルトに画像書き込みを行い画像を形成
する装置についても同様に用いることができることはも
ちろんである。
【0073】また本願発明の画像形成装置は、キャリア
とトナーからなる二成分現像剤に好適の装置であるが、
一成分現像剤にも同様の構成で用いることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明の現像装置
は、現像剤搬送体41に印加するAC電圧の平均値が最
大値の0.65倍より大きな波形をもち、その波高率を
1.2以上、1.6以下とすることで、平均粒径10μ
m以下のトナーを支障なく用いることができ、現像剤の
劣化などが生じても濃度が高く極めて鮮明な記録画像を
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置に電極部を有する板状部材を
用いた画像形成装置の現像領域の断面図。
【図2】本発明の現像装置に線状電極を用いた画像形成
装置の現像領域の断面図。
【図3】本発明の現像装置の一例を示す画像形成装置の
部分断面図。
【図4】本発明の現像装置に用いられる電極部を有する
板状部材の詳細断面図。
【図5】本発明の現像装置に用いられる複数の電極部を
有する板状部材の詳細断面図。
【図6】本発明の現像装置を用いる画像形成装置の一実
施例を示す構成図。
【図7】本発明の実施例における印字テストに使用した
ラインパターンとソリッドパターンを示す図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 2 スコロトロン帯電器 3 画像書き込み装置 4,4A,4B,4C,4D 現像装置 5 転写装置 6 クリーニング装置 7 原稿台 8 画像読み取り装置 9 給紙装置 12 定着装置 41 現像剤搬送体 42 現像剤 43 撹拌器 44 供給ローラ 45 電極部を有する板状部材(板状電極) 45a 板状部材 45b 電極部 46 現像剤搬送規制棒 47 スクレーパ 48 第1の振動電界 49 第2の振動電界 50 線状の電極部材(線状電極) A 現像空間 E1 電源(現像剤搬送体側) E2 電源(電極側) L 現像剤搬送体移動方向下流側の電極幅 P 現像剤搬送体と板状部材の最近接点 R1 保護抵抗(現像剤搬送体側) R2 保護抵抗(電極側)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤搬送体と像担持体が対向する空間
    に電極部を有する板状部材を設置し、該板状部材の電極
    部には少なくとも直流電圧を印加し、前記現像剤搬送体
    には直流電圧と交流電圧の重畳電圧を印加し、現像剤搬
    送体上のトナーを飛翔させて前記像担持体上の潜像を現
    像する現像装置において、 前記現像剤搬送体に印加する交流電圧は、その平均値が
    最大値の0.65倍より大きく、かつ波高率が1.2以
    上、1.6以下であることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤搬送体と像担持体が対向する空間
    に、線状の電極部材を設置し、該線状の電極部材には直
    流電圧又は接地電位を印加し、前記現像剤搬送体には直
    流電圧と交流電圧の重畳電圧を印加し、現像剤搬送体上
    のトナーを飛翔させて前記像担持体上の潜像を現像する
    現像装置において、 前記現像剤搬送体に印加する交流電圧は、その平均値が
    最大値の0.65倍より大きく、かつ波高率が1.2以
    上、1.6以下であることを特徴とする現像装置。
JP7209641A 1995-08-17 1995-08-17 現像装置 Pending JPH0954486A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8116667B2 (en) 2010-03-23 2012-02-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8116667B2 (en) 2010-03-23 2012-02-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Developing device and image forming apparatus

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